JP2002360101A

JP2002360101A - 犬の糞受け器

Info

Publication number: JP2002360101A
Application number: JP2001176259A
Authority: JP
Inventors: Riichi Mega; 利一妻鹿
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 2001-06-11
Filing date: 2001-06-11
Publication date: 2002-12-17

Abstract

(57)【要約】【課題】落下する糞を簡単かつ確実に受けることがで
き、しかも心理的な負担を感じることなく糞を後始末で
きる犬の糞受け器を提供する。【解決手段】ボックス状の容器本体(10)の前面開口に
受け蓋(20)の下端部を開閉自在に取り付ける。受け蓋を
開いてその上に紙片(40)を載せ、犬の糞(50)を受けた
後、受け蓋を閉じると、紙片が容器本体の使用済み格納
スペース(13)内に落下して折り畳まれ、糞を紙片(41)の
間に挟み込んで使用済み紙片格納スペース(13)に格納す
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は犬の糞受け器に関
し、特に落下する糞を簡単かつ確実に受けることができ
るとともに、心理的な負担を感じることなく糞を後始末
のできるようにした構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】最近、ペットとしてあるいは不審者の侵
入を防止するために、家庭で犬を飼育することが多い
が、犬の健康を保持する上で、毎日の散歩は欠かせるこ
とができない。犬は散歩中に排尿や脱糞をすることが多
いが、公衆衛生上、糞の後始末は飼い主に課せられた大
切な義務である。

【０００３】犬の糞を後始末する場合、スコップやへら
で糞をすくい取り、ビニール袋等に入れて持ち帰ること
がしばしば行われているが、スコップやビニール袋の用
具の携帯やすくい取りの作業が非常に煩雑である。

【０００４】そこで、スコップ等の用具を用いることな
く、地面に落ちた糞を確実にすくい取れるようにした携
帯式の糞取り器が提案されているが（実開昭５９−９５
２２２号公報、実開昭５９−１２２０５９号公報、実開
昭６０−４６８７３号公報、実開昭６１−７７７６３号
公報、実開昭６１−１７５９６１号公報、実開昭６２−
３６６６０号公報、実開昭６２−４２７６５号公報、等
参照）、一旦落下した糞をすくい取るのは効率が悪いば
かりでなく、糞が雑草等に付着すると残ってしまいやす
い。

【０００５】他方、脱糞時に受け容器の蓋を開け、排泄
される糞を受け容器で受けるようにした携帯式の糞受け
器も提案されている（実開昭５６−８１６９号公報、実
開昭５７−１２２２６０号公報、実開昭６３−１７７１
５５号公報、等参照）。かかる方式の糞受け器は糞を確
実に受けることができると、糞が雑草等に付着するおそ
れがなく、非常に便利である。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来公報
記載の糞受け器では犬の糞を受け容器に直接受けるよう
すると、散歩後に受け容器内の糞を始末する際に受け容
器を水洗いする必要があって煩わしい。

【０００７】他方、受け容器内にトイレットペーパ等の
紙片を敷いておき、紙片上に犬の糞を受けるようにする
と、手で紙片を持って折り返しあるいは新しい紙片を手
にもって糞の上に広げて重ね、散歩中に受け容器が揺れ
た時に糞が受け容器内を動き回って受け容器内に付着し
ないようにする必要があり、飼い主には心理的な負担と
なって採用し難い。

【０００８】この発明は、かかる問題点に鑑み、落下す
る糞を簡単かつ確実に受けることができ、しかも心理的
な負担を感じることなく糞を後始末できるようにした犬
の糞受け器を提供することを課題とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】そこで、本発明に係る犬
の糞受け器は、犬が排泄する糞を下方で受ける糞受け器
において、少なくとも前面が開口したボックス状をな
し、内部奥方に未使用の紙片を収蔵する紙片収蔵スペー
スが構成され、該紙片収蔵スペースと前面開口との間が
糞を受けた紙片を格納する使用済み紙片格納スペースと
なっている容器本体と、下端部が上記容器本体の開口下
端縁に幅方向水平に延びる取付け軸の廻りに回転自在に
取付けられ、上記容器本体の開口に対して開放された時
にはその上面に敷かれた紙片上に排泄された犬の糞を受
ける一方、上記容器本体の開口に対して閉鎖されること
によって上記紙片を上記使用済み紙片格納スペースに落
下させて折り畳み、該紙片の間に上記糞を挟み込ませる
受け蓋と、上記容器本体を携帯するための携帯用グリッ
プと、を備えたことを特徴とする。

【００１０】本発明の特徴の１つは容器本体の受け蓋を
前方に開放できる構造とし、開いた受け蓋上に紙片を敷
き、その上に排泄された糞を受けた後、受け蓋を閉じる
と、紙面が容器本体内の使用済み紙片の格納スペースに
落下して折り畳まれ、その間に糞が挟まれるようにした
点にある。

【００１１】これにより、排泄された糞に手を近づける
ことなく、糞を紙片に挟んで容器本体内に入れることが
でき、散歩後には紙片に挟まれた糞を取り出して便器等
に簡単かつ確実に捨てることができ、飼い主に心理的な
負担をかけることもない。

【００１２】また、散歩中に容器本体が揺れても糞が容
器本体の内面に付着するおそれはないので、散歩後に容
器本体を水洗いする煩わしさを解消できる。

【００１３】容器本体は少なくとも前面が開口したボッ
クス形状であればよく、例えば紙片を収蔵しやすいよう
に、紙片収蔵スペースを構成する容器本体の壁面の一部
を開口させてもよい。また、容器本体の材質は特に限定
されない。例えば、合成樹脂材料や軽金属材料を用いて
製作することができる。

【００１４】また、容器本体の前面開口は垂直に立ち上
がった形状でもよいが、受け蓋を開いて排泄された糞を
受ける一方、受け蓋を閉じることによって紙片を容器本
体内の使用済み紙片の格納スペースに落下させて糞が紙
片の間に挟み込まれる必要があり、かかる動きが確実に
行われる形状とするのが望ましい。

【００１５】そこで、容器本体の開口を側方から見て斜
め上方を指向するように形成すると、受け蓋の面積を十
分に大きく形成でき、排泄された糞を確実に受けること
ができる一方、受け蓋を閉じると、その上の紙片が自重
及び糞の重さによって使用済み紙片格納スペースに落下
して確実に折り畳まれることとなる。

【００１６】容器本体内の紙片収蔵スペースと使用済み
紙片格納スペースとの間は必ずしも仕切る必要はない
が、糞を挟み込んだ紙片が未使用の紙片の上に重なって
未使用の紙片が汚れるおそれがあると、衛生上、好まし
くない。

【００１７】そこで、容器本体の紙片収蔵スペースと使
用済み紙片格納スペースとの間には仕切り壁を設けるの
がよい。但し、仕切り壁には紙片の引き出し口を形成す
るか、容器本体の内面との間に隙間をあけて引き出し口
とする必要がある。

【００１８】紙片は規格の紙片を積み重ねたものでもよ
く、長尺の紙片を折り畳んだものでもよいが、紙片をス
ムーズにしかも連続的に引き出せるという点を考慮する
と、ロール状に巻回した紙片を用いるのがよい。そこ
で、紙片はロール状に巻回する一方、紙片収蔵スペース
内にはロール状紙片を引き出し自在に支持する支持軸を
設けるのがよい。

【００１９】容器本体は携帯用グリップを手で握って吊
り下げて携帯してもよいが、車輪を設けて押し引きでき
るようにするのがよい。そこで、容器本体には携帯中に
容器本体を押して移動させるか又は引っ張って移動させ
るための車輪を設けるのが好ましい。しかも、車輪を設
けると、犬の排泄時に容器本体を押し引きして受け蓋を
犬の尻の下方に正確に位置させることができ、これによ
って排泄された糞を確実に受けることができる。

【００２０】また、携帯用グリップは容器本体を携帯で
きれば特にその形状は限定されず、例えばロープ状のも
のでもよいが、１本のロッド状又は逆Ｕ字状となし、容
器本体を吊り下げて携帯できるようにすることもでき
る。しかも、適切な長さのロッド状又は逆Ｕ字状にする
と、犬の背後に近づくことなく、受け蓋を犬の尻の下側
に正確に置くことができる。

【００２１】受け蓋は閉じた状態において容器本体に対
してロックできる機構を設けるようにするのがよい。こ
のロック機構は手でロック・アンロック操作するように
してもよく、携帯用グリップに操作部材、例えばレバー
を設けてロック機構と連携させ、ロック・アンロックを
行うようにしてもよい。

【００２２】このロック機構は受け蓋を閉鎖状態にロッ
クできればどのような構造でもよいが、犬の散歩中に片
手でロックを解除することを考えると、ロックボールを
突出方向に付勢してロック穴と係合させる方式でもよ
く、又ノブを廻すとロックレバーが容器本体側に係止さ
れ、ノブを逆に廻すと係止が外れる方式でもよい。

【００２３】

【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す具体例
に基づいて詳細に説明する。図１ないし図４は本発明に
係る犬の糞受け器の好ましい実施形態を示す。図におい
て、容器本体１０は例えばプラスチック材料を用い、後
部が側面半円弧となったボックス形状に製作され、又容
器本体１０の前面は開口され、開口の周縁は側方から見
て斜め上方を指向するとともに、両側縁は緩やかな円弧
凸状に湾曲されている。

【００２４】この容器本体１０の内部は仕切り壁１１に
よって前後２つのスペースに仕切られ、奥方のスペース
はロール状に巻回された未使用のトイレットペーパ（紙
片）４０を収蔵する収蔵スペース（紙片収蔵スペース）
１２、前方のスペースは使用済みのトイレットペーパ４
１を格納する格納スペース（使用済み紙片格納スペー
ス）１３に構成され、又仕切り壁１１の上端縁と容器本
体１０の上壁内面との間はトイレットペーパ４０の引き
出し口１４となっている。

【００２５】また、収蔵スペース１２を構成する容器本
体１０の両側壁にはトイレットペーパ４０を着脱可能か
つ回転自在に支持する支持軸１５、１５が取付けられ、
又収蔵スペース１２を構成する容器本体１０の半円弧状
壁面１６は容器本体１０に対して開閉自在に設けられて
収蔵スペース１２内にトイレットペーパ４０を挿入でき
るようになっている。なお、取付け軸１５、１５は家庭
のトイレに設置されているトイレットペーパの受け具の
支持軸の機構をそのまま利用することができるので、そ
の詳細な説明は省略する。

【００２６】さらに、容器本体１０の開口下端縁には幅
方向水平に延びる取付け軸１９が設けられ、該取付け軸
１９には受け蓋２０の下端縁が回転自在に取付けられ、
受け蓋２０は容器本体１０の前面開口を閉鎖し得る形状
をなしている。

【００２７】また、容器本体１０の開口上縁にはロック
ボール１７が突出方向に付勢して設けられる一方、受け
蓋２０の上端部にはロックボール１７が嵌合しえるロッ
ク穴（又はロック凹部）２１が形成され、該ロック穴２
１に上記ロックボール１７が嵌合することによって受け
蓋２０は容器本体１０の前面開口を封鎖した状態にロッ
クされるようになっている。また、受け蓋２０の上部に
は受け蓋２０を開閉操作するためのノブ２２が取付けら
れている。

【００２８】さらに、容器本体１０の底部には車軸６１
が幅方向に延びて取付けられ、該車軸６１の両端には車
輪６０が固定されている。

【００２９】また、容器本体１０には携帯用グリップ３
０が設けられている。この携帯用グリップ３０は概略ほ
ぼ逆Ｕ字状をなし、金属製パイプその他の適切な材料の
パイプを用いて伸縮可能に製作され、携帯用グリップ３
０の両下端部は車軸６１に回転可能に取り付けられてい
る。

【００３０】次に、使用方法について説明する。犬を散
歩させる場合、図１に示されるように、一方の手に犬を
繋ぐロープを持って散歩させるとともに、携帯用グリッ
プ３０を握り、糞受け器を押して移動させる。この時、
外周がゴム製となった車輪６０を採用すると、ゴロゴロ
という音が発生して犬が驚くことはない。また、一方の
手にロープ、他方の手に糞受け器を携帯するようにして
もよい。

【００３１】犬が糞を排泄する動きを始めると、図４の
(a)に示されるように、ノブ２２を引っ張ってロックボ
ール１７とロック穴２１との係合を解除し、受け蓋２０
を開いた後、容器本体１０内に手を差し込んで引き出し
口１４からトイレットペーパ４０を引き出して受け蓋２
０の上に載せる。

【００３２】次に、携帯用グリップ３０を押し引きし、
図４の(b)に示されるように、受け蓋２０を犬の尻の下
側に差し込むと、犬が排泄した糞５０を受け蓋２０上の
トイレットペーパ４０で確実に受けることができる。

【００３３】犬の排泄が済むと、容器本体１０の前面開
口に対して受け蓋２０を閉じる。すると、図４の(c)に
示されるように、糞５０を載せたトイレットペーパ４１
が受け蓋２０から容器本体１０の格納スペース１３内に
落下して容器本体１０内のトイレットペーパ４１上に重
なり、糞５０はトイレットペーパ４１の間に挟まれた状
態となり、煩わしさや心理的な負担を受けることなく糞
５０を容器本体１０内に入れることができる。

【００３４】そこで、受け蓋２０のロック穴２１に容器
本体１０のロックボール１７を係合させると、受け蓋２
０を閉じた状態にロックできるので、糞５０を確実に持
ち帰ることができる。

【００３５】犬の散歩が済むと、受け蓋２０開いて糞５
０をトイレットペーパ４１とともにトイレに流すと、手
等を汚すことなく糞５０を完全に処理できる。

【００３６】また、糞５０はトイレットペーパ４１で挟
まれた状態で容器本体１０内に格納されているので、散
歩中に糞５０が動きまわっても容器本体１０の内面に付
着することはない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る犬の糞受け器の好ましい実施形
態を示す概略斜視図である。

【図２】上記実施形態を示す正面図である。

【図３】上記実施形態を示す側面図である。

【図４】上記実施形態の使用状態を示す図である。

【符号の説明】

１０容器本体１９取付け軸２０受け蓋３０携帯用グリップ４０、４１トイレットペーパ（紙片）５０糞６０車輪

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】犬が排泄する糞を下方で受ける糞受け器
において、少なくとも前面が開口したボックス状をなし、内部奥方
に未使用の紙片を収蔵する紙片収蔵スペースが構成さ
れ、該紙片収蔵スペースと前面開口との間が糞を受けた
紙片を格納する使用済み紙片格納スペースとなっている
容器本体と、下端部が上記容器本体の開口下端縁に幅方向水平に延び
る取付け軸の廻りに回転自在に取付けられ、上記容器本
体の開口に対して開放された時にはその上面に敷かれた
紙片上に排泄された犬の糞を受ける一方、上記容器本体
の開口に対して閉鎖されることによって上記紙片を上記
使用済み紙片格納スペースに落下させて折り畳み、該紙
片の間に上記糞を挟み込ませる受け蓋と、上記容器本体を携帯するための携帯用グリップと、を備
えたことを特徴とする犬の糞受け器。
【請求項２】上記容器本体の開口が側方から見て斜め
上方を指向するように形成されている請求項１記載の犬
の糞受け器。
【請求項３】上記容器本体の紙片収蔵スペースと使用
済み紙片格納スペースとの間には紙片の引き出し口を残
して仕切り壁が設けられている請求項１又は２記載の犬
の糞受け器。
【請求項４】上記紙片がロール状に巻回されている一
方、上記紙片収蔵スペース内には上記ロール状紙片を引
き出し自在に支持する支持軸が設けられている請求項１
ないし３のいずれかに記載の犬の糞受け器。
【請求項５】上記容器本体には携帯中に容器本体を押
して移動させるか又は引っ張って移動させるための車輪
が設けられている請求項１ないし４のいずれかに記載の
犬の糞受け器。
【請求項６】上記携帯用グリップが１本のロッド状又
は逆Ｕ字状をなしている請求項１ないし５のいずれかに
記載の犬の糞受け器。