JP2002359971A - スイッチングコンバータ - Google Patents

スイッチングコンバータ

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JP2002359971A
JP2002359971A JP2001163012A JP2001163012A JP2002359971A JP 2002359971 A JP2002359971 A JP 2002359971A JP 2001163012 A JP2001163012 A JP 2001163012A JP 2001163012 A JP2001163012 A JP 2001163012A JP 2002359971 A JP2002359971 A JP 2002359971A
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voltage
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Masanobu Takahama
昌信 高濱
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 供給される電力の電圧が低下しても安定した
動作を行わせる。 【解決手段】 共振インダクタ14と共振コンデンサ1
6との共振回路が接続されたFET12,13でトラン
スの一次巻線側に流れる励磁電流をスイッチング制御す
る。入力電圧Vinが低下したときに動作周波数を低下さ
せると共に入力電圧Vinが上昇したときに動作周波数を
上昇させて、二次巻線15sa側から所望の出力電圧Va
が得られるように制御する。周波数可変部60で入力電
圧Vinが所定電圧よりも低下したことを検出したときに
は、入力電圧Vinの低下に応じて発振部42から出力す
る発振信号Sfの周波数を高くする。動作周波数が共振
回路の共振周波数よりも低下することを防止して安定し
た動作を行わせることができる。入力電圧Vinの低下に
応じて動作周波数が高くされるので負荷に供給する電力
が急激に絞られることを防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、スイッチングコ
ンバータに関する。詳しくは、トランスの一次巻線側に
流れる励磁電流をスイッチング制御するスイッチ素子に
共振回路が接続されると共に、入力電圧が低下したとき
にスイッチング動作の動作周波数を低下させると共に入
力電圧が上昇したときに動作周波数を上昇させて、トラ
ンスの二次巻線側から所望の出力電圧が得られるように
制御するスイッチングコンバータにおいて、入力電圧が
所定電圧よりも低下したときには、入力電圧の低下に応
じて動作周波数を上昇させることにより、動作周波数が
共振回路の共振周波数よりも低下することを防止するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、トランスの一次巻線側に流れる励
磁電流をスイッチ素子でスイッチング制御することによ
り電力変換を行うスイッチングコンバータでは、スイッ
チ素子が発生するノイズの抑制、スイッチング損失の増
大による高周波化限界の払拭等のために、スイッチング
遷移期間にインダクタとキャパシタによる共振モードを
用いた所謂共振コンバータの開発が進んでいる。
【0003】図3は、ブリッジ型電流共振コンバータの
従来の構成を示している。このブリッジ型電流共振コン
バータでは、スイッチ素子である電界効果トランジスタ
12,13を交互にスイッチングさせると共に、直流電
源10から供給された電力を用いて、共振インダクタ1
4,トランス15の一次巻線15p,共振コンデンサ1
6,電界効果トランジスタ12の端子間容量121およ
び電界効果トランジスタ13の端子間容量131に流れ
る励磁電流を変化させて、トランス15の二次巻線15
saに電圧を誘起させる。なお、ダイオード122,13
2は、電界効果トランジスタ12,13に形成された寄
生ダイオードである。
【0004】トランス15の二次巻線15saに誘起され
た電圧は、全波整流器であるダイオードブリッジ21で
整流されたのちコンデンサ22によって平滑されて、直
流電圧Vaとして負荷25に供給される。また、トラン
ス15には第2の二次巻線15ssが設けられており、二
次巻線15ssに誘起された電圧は、全波整流器であるダ
イオードブリッジ31で整流されたのちコンデンサ32
で平滑されて、抵抗器33を介してフォトカプラ34を
構成する発光ダイオード341のアノードに供給され
る。
【0005】エラーアンプ35には負荷25に供給する
電力の直流電圧レベルを設定するための基準電圧生成部
36が接続されている。このエラーアンプ35では、負
荷25に供給される電力の直流電圧Vaと、基準電圧生
成部36から供給された基準電圧Vrfとの電圧差に応じ
て発光ダイオード341を駆動する。
【0006】発光ダイオード341が駆動されると、フ
ォトカプラ34のホトトランジスタ342も駆動され
て、負荷25に供給される直流電圧と基準電圧Vrfとの
電圧差を示す信号ERが抵抗器41を介して発振部42
に供給される。
【0007】発振部42では、発振信号Sfを生成して
スイッチ駆動部50に供給する。ここで、発振部42で
は、接続されている抵抗器43とコンデンサ44によっ
て発振信号Sfの周波数が設定されると共に、フォトカ
プラ34から供給された信号ERに基づいて、負荷25
に供給される直流電圧と基準電圧Vrfが等しくなるよう
に発振信号Sfの周波数を可変する。
【0008】スイッチ駆動部50では、発振信号Sfに
基づいて電界効果トランジスタ12,13を交互に駆動
する駆動信号DRa,DRbを生成して、駆動信号DRa
を電界効果トランジスタ12に供給すると共に駆動信号
DRbを電界効果トランジスタ13に供給する。
【0009】次に、ブリッジ型電流共振コンバータの動
作について、図4を用いて説明する。電界効果トランジ
スタ12と電界効果トランジスタ13は、位相の反転し
た同じ動作を繰り返すことから、電界効果トランジスタ
13の動作についてのみ説明を行うものとして、電界効
果トランジスタ12の動作についての説明は省略する。
【0010】電界効果トランジスタ12が時点t11でタ
ーンオフすると、端子間容量121の充電電流及び端子
間容量131の放電電流が共振インダクタ14,トラン
ス15の一次巻線15p,共振コンデンサ16,直流電
源10という経路で流れて、電界効果トランジスタ13
のドレイン−ソース間電圧Vdsが図4Aに示すように降
下する。なお、図4Bは電界効果トランジスタ13を駆
動するための駆動信号DRb、図4Cは電界効果トラン
ジスタ13に流れる電流I13、図4Dは二次巻線15sa
に流れる電流Isaを示している。
【0011】時点t12で、端子間容量121の充電およ
び端子間容量131の放電が完了すると、寄生ダイオー
ド132を経由した転流モードで共振コンデンサ16の
充電が行われる。
【0012】時点t13で、共振コンデンサ16の充電が
完了すると、時点t13の前にオン状態とされている電界
効果トランジスタ13を経由して、共振コンデンサ1
6、トランス15の一次巻線15p、共振インダクタ1
4、電界効果トランジスタ12の経路で共振コンデンサ
16から放電が行われる。なお、時点t12から二次側に
流れる電流が「0」となる時点t14までの期間が電力伝
達期間となる。
【0013】時点t14から電界効果トランジスタ13が
ターンオフされる時点t15までは、電力非伝達時間であ
り、共振インダクタ14と共振コンデンサ16の直列共
振回路への共振電流が電界効果トランジスタ13に流れ
る。
【0014】このように、時点t12〜t14までの期間中
にトランス15の一次巻線15pに流れる電流が励磁電
流となり、トランス15の二次巻線側に電力の伝達が行
われる。また、直流電源10からブリッジ型電流共振コ
ンバータに供給される入力電圧Vinが高いときには、ド
レイン−ソース間電圧Vdsが高くなると共に、電力伝達
期間が短くなる。
【0015】図5は、ブリッジ型電流共振コンバータに
供給される入力電圧Vinと、ブリッジ型電流共振コンバ
ータからの出力電圧すなわち負荷に供給される電圧V
a、およびブリッジ型電流共振コンバータの動作周波数
の関係を示している。
【0016】この図5に示す特性は、共振インダクタ1
4とトランス15と共振コンデンサ16および負荷25
による直列共振特性によって決定される。また、動作周
波数が共振周波数と一致するポイントで出力電圧が最大
となる。さらに、このブリッジ型電流共振コンバータで
は、動作周波数を共振周波数よりも高い周波数としたア
ッパーサイド動作が行われる。このため、負荷25に供
給される電力が所定電圧となるように信号ERが発振部
42に供給されて、入力電圧Vinが高いときにはA点の
動作周波数Faで動作が行われると共に、入力電圧Vin
が低下したときには周波数も下がりB点の動作周波数F
bで動作が行われる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ところで、直流電源1
0からの直流電圧が動作範囲以下まで下がった場合、動
作周波数が共振周波数と等しくなっても、負荷25に供
給される電力が所定電圧に達しなくなる。また、動作周
波数が共振周波数よりも低い周波数であるローアーサイ
ド動作となってしまうと、図6に示すように電流の位相
が進み、図6Bに示す駆動信号DRbで電界効果トラン
ジスタ13を駆動すると、例えば電界効果トランジスタ
13がターンオンとされたとき、図6Cに示す電界効果
トランジスタ13に流れる電流I13の波形にはサージ電
流波形が生じる。このサージ電流は、主に電界効果トラ
ンジスタ12の寄生ダイオード122に流れるリカバリ
ー電流であり、このような電流が流れると、電界効果ト
ランジスタ12に過大なストレスが加わることとなる。
また、電界効果トランジスタ12がターンオンとされた
ときにも同様に、電界効果トランジスタ13の寄生ダイ
オード132サージ電流が流れて電界効果トランジスタ
13に過大なストレスが加わることとなる。なお、図6
Aは電界効果トランジスタ13のドレイン−ソース間電
圧Vdsを示している。
【0018】このため、このようなサージ電流が流れる
ことがないように、動作周波数が共振周波数以下となら
ないように、最低動作周波数を設定したり、入力電圧が
所定のレベル以下となったときには動作周波数を強制的
に高い周波数に切り換えることが必要となる。
【0019】しかし、直列共振周波数は負荷によって変
動するものであり、直流電源から供給される電力の瞬断
等によって入力電圧が低下して過負荷状態が生じたとき
には直列共振周波数が高くなり、定常状態での最大負荷
時の動作周波数である最低動作周波数よりも高くなって
しまう場合がある。このため、最低動作周波数を設定し
ても、動作周波数が共振周波数よりも低い周波数である
ローアーサイド動作を回避することができない。
【0020】また、入力電圧が所定のレベル以下となっ
たときに動作周波数を強制的に高くする場合、直流電源
から供給される電力の瞬断等を生じても動作周波数が共
振周波数以下とならないが、動作周波数が高くなること
により負荷に供給できる電力が少なくなってしまう。こ
のため、出力電圧の電圧レベルがすぐ低下してしまい、
瞬断等が生じたときに負荷に所望の電力を供給できる出
力保持時間が短くなって、所望の出力保持時間を確保す
ることが困難となってしまう。そこで、この発明では、
入力電圧が低下しても安定した動作を行うことができる
スイッチングコンバータを供給するものである。
【0021】
【課題を解決するための手段】この発明に係るスイッチ
ングコンバータは、トランスの一次巻線側に流れる励磁
電流をスイッチング制御するスイッチ素子と、前記スイ
ッチ素子に接続された共振回路と、入力電圧が低下した
ときに前記スイッチ素子でのスイッチング動作の動作周
波数を低下させると共に、前記入力電圧が上昇したとき
に前記動作周波数を上昇させて、前記トランスの二次巻
線側から所望の出力電圧が得られるように制御する制御
手段を備えたスイッチングコンバータにおいて、前記入
力電圧が所定電圧よりも低下したときには、前記入力電
圧の低下に応じて前記制御手段によって制御される動作
周波数を上昇させることにより、前記動作周波数が前記
共振回路の共振周波数よりも低下することを防止する周
波数可変部を設けたものである。
【0022】この発明では、トランスの一次巻線側に流
れる励磁電流をスイッチング制御する例えば電界効果ト
ランジスタに共振回路が接続されると共に、入力電圧が
低下したときスイッチング動作させる電界効果トランジ
スタの動作周波数が低下されると共に、入力電圧が上昇
したときに動作周波数が上昇されて、トランスの二次巻
線側から所望の出力電圧が得られるように制御される。
ここで、入力電圧が所定電圧よりも低下したときには、
入力電圧の低下に応じて動作周波数が直線的あるいは二
次関数や指数関数的に上昇されて、動作周波数が共振回
路の共振周波数よりも低下することが防止される。
【0023】
【発明の実施の形態】続いて、この発明に係るスイッチ
ングコンバータの実施の一形態について図を用いて詳細
に説明する。図1は、実施の形態の構成を示しており、
図に示すブリッジ型電流共振コンバータは、従来のブリ
ッジ型電流共振コンバータと同様に、スイッチ素子であ
る電界効果トランジスタ12,13を交互にスイッチン
グさせると共に、直流電源10から供給された電力を用
いてトランス15の一次巻線15pの励磁電流を変化さ
せて、トランス15の二次巻線15saに電圧を誘起させ
る。
【0024】トランス15の二次巻線15saに誘起され
た電圧は、全波整流器であるダイオードブリッジ21で
整流されたのちコンデンサ22によって平滑されて、直
流電圧Vaとして負荷25に供給される。また、トラン
ス15の二次巻線15ssに誘起された電圧は、全波整流
器であるダイオードブリッジ31で整流されたのちコン
デンサ32で平滑されて、抵抗器33を介してフォトカ
プラ34を構成する発光ダイオード341のアノードに
供給される。
【0025】エラーアンプ35には負荷25に供給する
電力の直流電圧レベルを設定するための基準電圧生成部
36が接続されており、エラーアンプ35では、負荷2
5に供給される電力の直流電圧Vaと、基準電圧生成部
36から供給された基準電圧Vrfとの電圧差に応じて発
光ダイオード341を駆動する。なお、エラーアンプ3
5では、負荷25に供給される直流電圧Vaを分圧した
電圧と基準電圧Vrf’との電圧差に応じて発光ダイオー
ド341を駆動するものとしても良い。
【0026】発光ダイオード341が駆動されると、フ
ォトカプラ34のホトトランジスタ342も駆動され
て、負荷25に供給される直流電圧Vaと基準電圧Vrf
との電圧差を示す信号ERが抵抗器41を介して発振部
42に供給される。
【0027】発振部42では、発振信号Sfを生成して
スイッチ駆動部50に供給する。ここで、発振部42で
は、接続されている抵抗器43の抵抗値とコンデンサ4
4の容量によって発振信号Sfの周波数が設定されると
共に、フォトカプラ34から供給された信号ERが発振
部42と抵抗器43との接続点Pに供給されて、信号E
Rに基づき負荷25に供給される直流電圧Vaと基準電
圧Vrfが等しくなるように発振信号Sfの周波数が可変
される。さらに、接続点Pには周波数可変部60が接続
されており、入力電圧Vinが所定電圧よりも低下したと
きには、周波数可変部60によって、発振部42での発
振信号Sfの周波数が入力電圧の低下に応じて上昇され
る。なお、図1では、周波数可変部60をNPN形トラ
ンジスタや演算増幅器を用いて構成した場合を示してい
る。
【0028】周波数可変部60のNPN形トランジスタ
61のコレクタは抵抗器62を介して接続点Pに接続さ
れる。また、トランジスタ61のエミッタは接地されて
いると共に、トランジスタ61のベースとエミッタは抵
抗器63を介して接続される。トランジスタ61のベー
スは抵抗器64を介して演算増幅器65の出力端子と接
続される。このトランジスタ61が演算増幅器65の出
力端子から出力された出力信号DFによって駆動される
と、トランジスタ61に流れる電流に応じて発振部42
での発振信号Sfの周波数が制御される。
【0029】スイッチ駆動部50では、発振信号Sfに
基づいて電界効果トランジスタ12,13を交互に駆動
する駆動信号DRa,DRbを生成して、駆動信号DRa
を電界効果トランジスタ12に供給すると共に駆動信号
DRbを電界効果トランジスタ13に供給する。
【0030】また、直流電源10には、抵抗器66の一
方の端子が接続されると共に、抵抗器66の他方の端子
は抵抗器67を介して接地される。抵抗器66と抵抗器
67の接続点Qは演算増幅器65の反転入力端子が接続
される。この反転入力端子は抵抗器68を介して演算増
幅器65の出力端子と接続されると共に、アノードが接
地されているツェナーダイオード69のカソードと接続
される。また、演算増幅器65の非反転入力端子には、
判別基準回路70から基準電圧Vrgが供給される。
【0031】このように構成されたブリッジ型電流共振
コンバータでは、直流電源10からの直流電圧(以下
「入力電圧」という)Vinが抵抗器66,67によって
分圧されて、入力電圧Vinが動作保証範囲の最低電圧レ
ベルであるときの接続点Qの電圧Vqが、ツェナーダイ
オード69のツェナー電圧Vzに設定される。ここで、
入力電圧Vinが動作保証範囲内であるときには、接続点
Qの電圧Vqがツェナー電圧Vzでクランプされる。ま
た、入力電圧Vinが動作保証範囲内よりも低下したとき
には、接続点Qの電圧Vqがツェナー電圧Vzでクラン
プされることなく演算増幅器65の反転入力端子に供給
される。
【0032】また、演算増幅器65の非反転入力端子に
供給される基準電圧Vrgは、入力電圧Vinが動作保証範
囲よりもわずかに低下した電圧レベルVLであるときの
接続点Qの電圧とされており、基準電圧Vrgより接続点
Qの電圧が低下すると、基準電圧Vrgと接続点Qの電圧
Vqとの電圧差に応じた出力信号DFが演算増幅器65
から出力されて、この出力信号DFによってトランジス
タ61が駆動される。
【0033】このため、入力電圧Vinとスイッチングコ
ンバータの動作周波数の関係は、図2に示すものとな
る。すなわち、入力電圧Vinが動作保証範囲であるとき
には、トランジスタ61がオフ状態となることから、従
来のブリッジ型電流共振コンバータと同様に、入力電圧
が低下するに伴い動作周波数を低下する。
【0034】また、入力電圧Vinが動作保証範囲より低
い電圧レベルVL以下となると、演算増幅器65からの
出力信号DFによってトランジスタ61が駆動されると
共に、入力電圧Vinが電圧レベルVLよりも低下するに
伴い、トランジスタ61に流れる電流が増加される。こ
のため、入力電圧Vinが電圧レベルVLよりも低下する
に伴い、発振部42で生成される発振信号Sfの周波数
が高いものとなり、動作周波数は例えば直線的に増加す
る。なお、最低周波数は、発振部42によって発振信号
Sfの周波数を可変して設定可能な動作周波数の最低周
波数を示している。
【0035】ここで、入力電圧Vinが電圧レベルVLよ
りも低下したときの入力電圧と動作周波数の関係は、図
2に示すように入力電圧Vinの低下と共に動作周波数を
直線的に増加させる場合に限られるものでない。例え
ば、入力電圧Vinの低下分に対する動作周波数の増加分
を図2の破線で示すように二次関数的に変化させるもの
としたり、あるいは指数関数的に変化させるものとして
も良い。この場合には、コンバータの共振特性により、
入力電圧が下がったときの周波数の上昇が一次関数的変
化では不足するようなときでも、入力電圧が下がったと
きの周波数の上昇を大きくできるので対応させることが
可能となる。また、二次関数的に変化させるものとした
り、あるいは指数関数的に変化させることにより、電圧
レベルVL部分での動作周波数の変化を連続的なものと
することができる。
【0036】このように、上述の実施の形態によれば、
入力電圧Vinが電圧レベルVLよりも低下したときに
は、入力電圧Vinの低下と共に動作周波数が順次高くさ
れる。このため、瞬断等によって入力電圧が低下して過
負荷状態が生じたとき、直列共振周波数が高くなっても
動作周波数が直列共振周波数よりも高い周波数とされる
ので、動作モードがアッパーサイド動作からローアーサ
イド動作に切り換えられてしまうことがなく、電界効果
トランジスタ12,13にサージ電流等が流れてしまう
ことを防止できる。
【0037】また、入力電圧Vinの低下と共に動作周波
数が順次高くされるものであることから、入力電圧Vin
が動作保証入力電圧範囲よりも低下したときに動作周波
数を高い周波数に切り換える方式のように、負荷に供給
する電力が急激に絞られることがないため、動作周波数
を高い周波数に切り換える方式に比べて、出力保持時間
を長くすることができる。また、出力保持時間を長くす
ることができるので、所望の出力保持時間を確保するた
めに平滑用のコンデンサ22を大型化する必要もない。
【0038】
【発明の効果】この発明によれば、入力電圧が所定電圧
よりも低下したとき、入力電圧の低下に応じて動作周波
数が上昇されて、動作周波数が共振回路の共振周波数よ
りも低下することが防止される。このため、瞬断等によ
って入力電圧が低下して過負荷状態が生じたとき、共振
周波数が高くなっても動作周波数が共振周波数よりも高
い周波数とされるので、スイッチ素子にサージ電流等が
流れてしまうことを防止できる。また、入力電圧が所定
電圧よりも低下したとき、入力電圧の低下に応じて動作
周波数が上昇されるので、負荷に供給する電力が急激に
絞られることがないため、入力電圧が所定電圧よりも低
下したときに動作周波数を高い周波数に切り換える場合
に比べて出力保持時間を長くできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るスイッチングコンバータの実施
の形態の構成を示す図である。
【図2】入力電圧と動作周波数との関係を示す図であ
る。
【図3】スイッチングコンバータの従来の構成を示す図
である。
【図4】スイッチングコンバータの動作を説明するため
の各部の信号波形を示す図である。
【図5】入力電圧と出力電圧と動作周波数の関係を示す
図である。
【図6】ローアーサイド動作時の信号波形を示す図であ
る。
【符号の説明】
10・・・直流電源、12,13・・・電界効果トラン
ジスタ、14・・・共振インダクタ、15・・・トラン
ス、15p・・・一次巻線、15sa,15ss・・・二次
巻線、16・・・共振コンデンサ、34・・・フォトカ
プラ、35・・・エラーアンプ、36・・・基準電圧生
成部、42・・・発振部、50・・・スイッチ駆動部、
60・・・周波数可変部、70・・・判別基準回路、

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トランスの一次巻線側に流れる励磁電流
    をスイッチング制御するスイッチ素子と、前記スイッチ
    素子に接続された共振回路と、入力電圧が低下したとき
    に前記スイッチ素子でのスイッチング動作の動作周波数
    を低下させると共に、前記入力電圧が上昇したときに前
    記動作周波数を上昇させて、前記トランスの二次巻線側
    から所望の出力電圧が得られるように制御する制御手段
    を備えたスイッチングコンバータにおいて、 前記入力電圧が所定電圧よりも低下したときには、前記
    入力電圧の低下に応じて前記制御手段によって制御され
    る動作周波数を上昇させることにより、前記動作周波数
    が前記共振回路の共振周波数よりも低下することを防止
    する周波数可変部を設けたことを特徴とするスイッチン
    グコンバータ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006042545A (ja) * 2004-07-29 2006-02-09 Matsushita Electric Ind Co Ltd スイッチング電源

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