JP2002358883A - 蛍光面の形成方法及びその形成装置、並びに陰極線管 - Google Patents

蛍光面の形成方法及びその形成装置、並びに陰極線管

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JP2002358883A
JP2002358883A JP2001167222A JP2001167222A JP2002358883A JP 2002358883 A JP2002358883 A JP 2002358883A JP 2001167222 A JP2001167222 A JP 2001167222A JP 2001167222 A JP2001167222 A JP 2001167222A JP 2002358883 A JP2002358883 A JP 2002358883A
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phosphor
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Katsutoshi Ono
勝利 大野
Koji Fujita
孝二 藤田
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Sony Corp
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  • Formation Of Various Coating Films On Cathode Ray Tubes And Lamps (AREA)
  • Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 転写法による蛍光面の形成において、信頼性
の高い蛍光面の形成、転写工程の効率化を可能にする。 【解決手段】 パネル80上に転写法により蛍光面を形
成するに際して、パネル80上に、少なくとも接着層と
蛍光面の構成要素となる構成要素層を有する転写フィル
ム2を重ね、転写フィルム2を、転写ローラ5を少なく
とも1往復させてパネル上に加熱、加圧接着し、構成要
素層をパネル80上に転写する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高信頼性化、作業
効率の向上及び低コスト化を図った蛍光面の形成方法及
びその形成装置に関する。本発明は、高信頼性、且つ低
コスト化を図って陰極線管に関する。
【0002】
【従来の技術】テレビジョン受像機、コンピュータ用デ
ィスプレイ等の陰極線管の蛍光面の形成には、通常、ス
ラリー法が用いられる。例えばカラー陰極線管における
蛍光面は、以下のようにして形成される。先ず、陰極線
管のパネル、即ち周縁部全周にスカート部を有するパネ
ルの内面に感光塗膜を形成する。感光塗膜としては、例
えばPVA(ポリビニルアルコール)ーADC(重クロ
ム酸アンモニウム)系、またはPVPーDAS(4,
4′ージアジトスチルベン2,2′ージスルホン酸アン
モニウム)系等の感光塗膜を用いることができる。感光
塗膜を乾燥した後、色選別機構を光学マスクとして紫外
線露光し、水洗等で現像処理して各色に対応する位置に
例えばストライプ状のレジスト層を形成する。次に、レ
ジスト層を含む全面にカーボンスラリーを塗布し、乾燥
後、反転現像してレジスト層と共にその上のカーボン層
をリフトオフし、所定パターンのカーボンストライプ
(CS)を形成する。次に、1色目の例えば青色蛍光体
スラリーを塗布し、乾燥後、色選別機構を介して紫外線
露光し、現像処理して所定のカーボンストライプ(C
S)間に青色蛍光体ストライプを形成する。以下、同様
にして、夫々他のカーボンストライプ(CS)間に緑色
蛍光体ストライプ、赤色蛍光体ストライプを形成して目
的のカラー蛍光面が形成される。
【0003】このようなスラリー法では、レジスト層を
処理する際に陰極線管のパネルを回転させる必要があ
る。このとき、電力を必要とするばかりでなく、余剰の
レジスト液がパネル周辺に大量に飛散する。パネル周辺
に飛散したレジスト液の処理や、余剰のレジスト液の廃
棄処理に多大なコストと手間を要することとなる。スラ
リー塗布後の乾燥にも多くの電力を消費する。この点を
解決するため、またカラー陰極線管における製造の簡素
化、少電力化を目的として、転写法により蛍光面を形成
する方法が知られている。
【0004】転写法による蛍光面の形成は、次のように
して行われる。供給リールから供給され巻取りリールに
巻き取られる、少なくとも接着層と蛍光体層を有する転
写シートを陰極線管のパネル内面(カーボンストライプ
が形成されている内面)に重ね合わせ、転写ローラを転
写フィルム上に加熱、加圧しながらパネル内面の一端か
ら他端へ転動して接着する。接着後に転写ローラを外
し、転写フィルムを剥離して1色目の例えば緑色蛍光体
層を全面に転写する。その後、色選別機構を光学マスク
として紫外線露光し、水洗等で現像し、乾燥して緑色蛍
光体ストライプを形成する。以下、同様の転写法で2色
目の例えば青色蛍光体ストライプ、3色目の例えば赤色
蛍光体ストライプを順次形成する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
転写法による蛍光面の形成方法およびその形成装置で
は、接着面に偏りが生じる。即ち、転写ローラを一端か
ら他端へ向かって加熱、加圧しながら移動した場合、接
着層と蛍光体層に偏りが生じて接着面積が狭くなること
がある。
【0006】本発明は、このような接着面の偏りをなく
して十分な接着面積を確保し、作業効率の向上、高信頼
性化を図った蛍光面の形成方法及びその形成装置を提供
するものである。本発明は、信頼性の高い陰極線管をを
提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
【0008】本発明に係る蛍光面の形成方法は、パネル
上に、少なくとも接着層と蛍光面の構成要素となる構成
要素層とを有する転写フィルムを重ねる工程と、、転写
フィルムを、転写ローラを少なくとも1往復させてパネ
ル上に加熱、加圧接着し、構成要素層をパネル上に転写
する工程を有する。
【0009】本発明の蛍光面の形成方法では、パネル上
に転写フィルムを重ねて転写ローラを少なくとも1往復
させて加熱、加圧接着するので、転写ローラのスピード
を上げることができ、転写工程の効率化が図れる。転写
フィルムの接着層及び蛍光面の構成要素となる構成要素
層が偏りなく接着される。例えば構成要素層を蛍光体層
としたとき、形成済みの光吸収層間の隙間、或いは形成
済みの蛍光体層間の隙間に均一の入り込むようになり、
蛍光面に信頼性が増す。さらにコーナ部の転写形成が良
好となり、転写による有効画面の拡大が図れる。
【0010】本発明に係る蛍光面の形成装置は、少なく
とも接着層と蛍光面の構成要素となる構成要素層を有す
る転写フィルムを供給する手段と、パネル上に重ねた転
写フィルムを加熱、加圧しながら少なくとも1往復する
転写ローラと、上記供給手段、上記転写ローラ等を制御
する制御手段を備えて成る。
【0011】本発明の蛍光面の形成装置では、パネル上
に重ねた転写フィルムを加熱、加圧しながら少なくとも
1往復する転写ローラを有するので、転写ローラのスピ
ードを上げることができ、転写工程の効率化が図れる。
転写フィルムの接着層及び構成要素層が偏りなく接着さ
れ、結果的に信頼性の高い蛍光面の形成が可能になる。
さらにコーナ部の転写形成が良好となり、転写による有
効画面の拡大が図れる。
【0012】本発明の陰極線管は、上述のようにして形
成された蛍光面を有して成る。
【0013】本発明の陰極線管では、転写ローラを少な
くとも往復して転写フィルムを加熱、加圧接着する転写
法で形成した蛍光面を有するので、蛍光面の信頼性が増
す。また蛍光面がコーナ部まで形成可能になり、有効画
面の拡大が図れる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の蛍
光面の形成方法及びその形成装置、並びに陰極線管の実
施の形態を詳細に説明する。
【0015】図1及び図3は、本実施の形態に係る蛍光
面の形成装置、いわゆる転写装置1の概略構成を示す。
本例は陰極線管のパネルへの蛍光面の転写に適用した場
合である。本実施の形態に係る転写装置1は、少なくと
も蛍光面の構成要素となる構成要素層と接着層とを有す
る転写フィルム2を供給する供給リール3と、後述で明
らかとなる転写後の転写フィルム2の上部フィルムベー
ス31を巻き取る巻取りリール4と、転写ローラ、いわ
ゆる熱転写ローラ5と、熱転写ローラ5を押圧させるた
めの押圧手段6と、熱転写ローラ5を転写方向に沿って
所定の速度で可動させる可動手段7と、熱転写ローラ5
を所定温度に加熱する加熱手段8と、陰極線管のパネル
80を載置するパネル載置台9とを備えて構成される。
【0016】ここで、陰極線管のパネル80は、蛍光面
が形成される前面の周囲に之より立ち上がるいわゆるス
カート部80sを有する形状に形成され、その4辺のス
カート部80sの内側に色選別機構を支持するための支
持ピン(いわゆるパネルピン)82が設けられる。色選
別機構はパネル80に対して4点支持となる。本実施の
形態でのパネル80は、横長且つ平面型陰極線管用のパ
ネルである。
【0017】押圧手段6は、熱転写ローラ5を転写フィ
ルム2を介してパネル80の内面に押圧するもので、熱
転写ローラ5をパネル80の内面まで一気に降下できる
ような駆動制御、或いは熱転写ローラ5の押し下げ位置
を可変できるように駆動制御された構成とすることがで
きる。押圧手段6は、例えばエアーシリンダにて構成す
ることができる。押圧手段の例えばエアーシリンダ6
は、図示されない支持部に固定され、そのシリンダロッ
ド6aの先端が加熱手段8及び熱転写ローラ5を支持す
る固定基板10の中央に固定される。
【0018】加熱手段8は、熱転写ローラ5を所定温度
に加熱するためのものである。本例の加熱手段8は、熱
転写ローラ5の上部にローラ長手方向に沿って半円筒状
に構成される。この場合、棒状ヒータ12をヒータカバ
ー13に内蔵させて構成される。熱転写ローラ5は、こ
の加熱手段8により加熱されて所要の一定温度、すなわ
ち熱転写が可能な温度、例えば120℃程度に制御され
る。熱転写ローラ5の加熱に際しては、熱転写ローラ5
を回転させてムラなくローラ全体が均一に制御温度にな
るように加熱される。加熱手段8、従って加熱ヒータ
は、本実施の形態のように間接加熱型に限らず、熱転写
ローラ5を中心から直接に加熱する直熱型でも良い。
【0019】パネル載置台9は、支持基台11上に在っ
て、パネル投入位置と熱転写ローラ5直下の位置との間
を移動できるように配置される。パネル載置台9は、こ
の上にパネル内面が上向きとなるようにパネル80を載
置した状態でパネル80を例えば真空吸着して固定でき
るように構成される。パネル載置台9は、常温でもよ
く、或いは載置台9下にヒータを設けてパネル80の温
度を常温40〜45℃に保ようにしても良い。パネル載
置台9は、転写時に転写方向に関して、パネル80を一
方又は他方へ選択的に傾斜できるように構成することが
できる。
【0020】可動手段7は、必要に応じて制御手段によ
り、転写時に熱転写ローラ5をパネル80内で往きだけ
可動するように、或いは1往復可動するように、更には
複数回往復可動するように設定できるように構成され
る。
【0021】熱転写ローラ5は、 水平軸15を中心に
回転可能に取付けられ、パネル80内の挿入され得る
幅、即ち所要温度に加熱された状態でパネル80の内側
の幅(本例では画面垂直方向の幅)と近似、又はこの幅
より僅かに短い長さを有し、またパネル80のスカート
部80s内側に設けられたパネルピン82を避けて転写
開始端に熱転写ローラ5を位置させることができるよう
に、外面の一部に長手方向の全長にわたって切欠部16
を有して構成される。熱転写ローラ5は、硬度70〜9
0°程度、例えば80°程度の弾性ローラ、例えば耐熱
シリコーンゴム等によるシリコーンローラで形成するこ
とができる。
【0022】熱転写ローラ5は、その切欠部16の一端
から他端までの1回転でパネル80の内面の一端から他
端に転写フィルムを加熱、加圧接着できるように形成さ
れる。
【0023】更に、熱転写ローラ5では、図8Bに示す
ように、熱転写ローラ5の軸方向の両端周縁が、横長形
状のパネル80内面の上下端辺のアール部分(即ちパネ
ル内面とスカート部80sとの境界部分の曲面〔曲率半
径R1 〕、図1参照)と同じアール形状(=R1 )に形
成され、また図8Aに示すように、熱転写ローラ5の切
欠部の両端辺が、パネル80内面の左右端辺のアール部
分(即ちパネル内面とスカート部80sとの境界部分の
曲面〔曲率半径R2 〕、図1参照)と同じアール形状
(=R2 )に形成される。熱転写ローラ5の切欠部16
のコーナ部分は、図8Aに示すように、パネル80内面
のコーナ部のアール部分(即ちR1 とR2との合流部分
であるため、球面に近似される曲面〔曲率半径R3 〕、
図1参照)と同じアール形状(=R3 )に形成される。
【0024】熱転写ローラ5の転写開始時の回転位置、
即ち切欠部16の一方端側の回転位置を検出する検出装
置18が設けられる。この検出装置18は、検出板19
と光電センサ20とから構成される。検出板19は、熱
転写ローラ5の回転と連動して回転するように、本例で
は熱転写ローラ5と同軸上に設けられる。即ち、熱転写
ローラ5の駆動軸15の一端には、熱転写ローラ5と一
体に回転し、熱転写ローラ5の位置(後述で明らかとな
るパネルピンを避けてパネル内面に達した後切欠部16
の一方端がパネル内面の端辺に転動できる位置)を検出
するための検出板(いわゆるエンコーダ)19が取付け
られる。この検出板19は、円板状をなし、その円周方
向の1箇所に半径方向に延びる1一直線状のスリット2
1を形成して構成され、このスリット21が切欠部16
の一方の端縁16aとのなす角度がθ1 (例えば図11
A参照)となるように駆動軸15に取付けられる。この
検出板19を挟んで、一対の発光素子22と受光素子2
3からなる光電センサ20が配置される(図1、図2参
照)。この場合、検出板19のスリット21が垂直の位
置にきたときに、発光素子22からの光がスリット21
を通して受光素子23で受光され、熱転写ローラ5が転
写開始の回転位置にきたことが検出される。熱転写ロー
ラ5を回転駆動するモータ25は、駆動軸15の他端に
設けられる(図2参照)。
【0025】巻取りリール4、熱転写ローラ5、可動手
段7、パネル載置台9等は、モータ等の駆動源により回
転され、回転センサにより位置検出されると共に、マイ
クロコンピュータ等の制御手段により装置が全体的に制
御されるように構成される。また、転写装置1には、図
示せざるも制御手段に初期設定を入力するコントロール
パネルが設けられる。
【0026】また、図3に示すように、供給リール3か
らガイドローラ41を介して巻取りリール4に巻き取ら
れる転写フィルム2の移送途上には、転写時のパネル8
0の両端に対応する位置に、転写フィルム2を上から押
さえるようにしてパネル80内の途中の位置まで持ち来
すための、一対のL字状の転写フィルム押さえ部材42
及び43が設けられる。一方の押さえ部材42は、固定
した位置に配されて一端を回動可能になされ、下方に回
動したときにパネルのスカート部で転写フィルム2を押
さえるように構成される。他方の押さえ部材43は、上
下移動可能に配され、下側へ移動したときにパネルのス
カート部で転写フィルム2を押さえるように構成され
る。更に、転写時に供給リール3から供給された転写フ
ィルム2に対して、後述する接着層を露出させるために
剥離した下部フィルムベースを巻き取る第2の巻取りリ
ール44が設けられる。
【0027】本実施の形態においては、特に転写時に、
可動手段7により熱転写ローラ5がパネル80の内面で
1往復或いは複数往復するように構成する。
【0028】本実施の形態に用いられる転写フィルム2
の一例を図18に示す。この転写フィルム2は、上から
順に上部フィルムベース(例えばポリエチレンテレフタ
レート〔PET〕ベース))31、クッション層32、
上部剥離層33、蛍光面の構成要素となる構成要素層、
例えば感光性を有した蛍光体層34、感光性を有した接
着層35、下部剥離層36及び下部フィルムベース(P
ETベース)37を積層して構成される。各層の厚みの
一具体例としては、上、下部のフィルムベース31、3
7が50μm程度、クッション層32が40μm程度、
蛍光体層34が3μm程度である。転写フィルム2の使
用時には、下部剥離層36から下部フィルムベース37
を剥離し接着層35を露出して、この接着層35を介し
て転写フィルム2をパネル内面に接着する。接着後に上
部剥離層33からクッション層32及び上部フィルムベ
ース31から剥離されて、蛍光体層34がパネル内面に
残る。なお、この転写フィルム2では、蛍光体層34が
接着層35を介してパネル内面に熱圧着した後、接着し
た部分と接着されない部分の境から接着層35及び蛍光
体層34が切断されるように、接着層35のパネルとの
接着力よりも、上部剥離層33の密着力を大きく設定さ
れる。
【0029】次に、上述の転写装置1の動作と共に、転
写方法を説明する。先ず、転写開始前から熱転写ローラ
5は、温度管理されて回転している。即ち、熱転写ロー
ラ5は加熱手段8により所望の温度に加熱調整された状
態で回転している。蛍光面を形成すべきパネル80がそ
の内面を上向きにしてパネル載置台9上に搬送されてセ
ットされる。パネル載置台9が転写ローラ5の直下の所
定位置に移動する。パネル80が所定位置に移動したこ
との信号を受けて、装置1の軌道準備が完了する。
【0030】次に、基本的な動作としては、図3〜図5
に示すように行われる。即ち、図3に示すように、転写
ローラ5が転写開始位置に待機している。転写フィルム
2は、供給リール3から繰り出され、途中、第2の巻取
りリール44で下部フィルムベース37が巻き取られて
接着層35が露出された状態になる。次いで、検出板1
9のスリット21の位置が検出手段20により検出さ
れ、熱転写ローラ5が所定の回転位置に来たことが感知
される。このとき、熱転写ローラ5の切欠部16の一方
の端縁16aがパネルピン82(より詳しくは図4の押
さえ部材43)に当たらない位置に対応する。熱転写ロ
ーラ5がこの所定の回転位置にきたとき、加熱手段8が
オフされると共に、熱転写ローラ5の回転が停止する。
この状態で熱転写ローラ5は、回転自由となる。
【0031】次に、図4に示すように、一対の押さえ部
材42、43が動作して転写フィルム2を上から押さえ
つつパネル80内に押し入れ、一旦この押さえ部材4
2、43で転写フィルム2を押さえる。この後、押圧手
段であるシリンダ6が駆動して、熱転写ローラ5を降下
させ、転写フィルム2をさらにパネル80内面まで押し
入れる。
【0032】次に、図5に示すように、移動手段7が駆
動し、熱転写ローラ5をパネル80内面に一端から他端
へ向かって移動させる。このとき、熱転写ローラ5は、
転写フィルム2を介してパネル80内面に接触している
ので、水平方向に回転しながら移動(いわゆる転動)す
ることになる。この熱転写ローラ5により、転写フィル
ム2は加熱、加圧され、接着層35を介してパネル内面
に接着される。パネル内面の面積分の転写フィルム2が
接着された後、熱転写ローラ5及び押さえ部材42、4
3は図3の待機位置に戻る。同時に第1の巻取りリール
4により転写フィルム2が巻き取られるときに、パネル
に接着された部分の転写フィルム2から上部フィルムベ
ース31及びクッション層32が剥離層33と共に剥離
され、また加熱、加圧されない部分の蛍光体層34、接
着層35が接着部分から切断される。これにより、パネ
ル80の内面に蛍光体層34のみが残り、蛍光体層34
の転写が完了する。
【0033】陰極線管の有効画面を出来るだけ広くする
ためには、転写フィルム2をパネル80内面に、そのス
カート部80sとの境のアール部分83に跨がるように
広く接着する必要がある。即ち、転写フィルム2は、転
写時の位置出しが難しいので、図19に示すように、パ
ネル80の内面に形成する蛍光面、いわゆる有効画面8
5よりも所定の寸法dだけ広めに、例えば周囲例えば2
mm程度、広めに形成しなければならない。有効画面8
3をよりパネル周縁に近づけるには、転写フィルム2を
パネルの周縁及びコーナ部のアール部分83に跨がるよ
うに接着することになる。
【0034】転写フィルム2の転写開始時に、転写フィ
ルム2の端部をパネル80内面の一端に接着する方法と
しては、2通りある。図9〜図10はその一実施の形態
である。本方法は、図9に示すように、熱転写ローラ5
を押さえ部材43を避けて転写フィルム2を押し下げな
がら垂直に降下する。熱転写ローラ5がパネル80内面
に達したならば、図10に示すように、移動手段7を駆
動して一旦熱転写ローラ5を逆方向に、即ち図において
右側へ転動してパネルピン82下に潜ってパネル右端縁
のアール部分83に一部跨がるように熱転写フィルム2
を加熱、加圧接着する。次いで、前述の図5に示すよう
に、熱転写ローラ5を図において左方向へ転動し、同様
にしてパネル左端縁のアール部分83に一部跨がるよう
に転写フィルム2を加熱、加圧接着する。転写フィルム
2の接着終了後は、熱転写ローラ5を、転写開始時とは
逆の動作、つまり左端縁から少し右側へ戻してから上昇
させ待機位置に戻す。
【0035】この図9〜図10の方法では、パネル右端
縁部分は、2回熱転写ローラ5により加熱、加圧を受け
る。このため、パネル全面で転写圧力のバランスが変わ
り(従ってパネル面への蛍光体層の接着性のバランスが
変わり)、極端な場合には蛍光体層のカブリ(混色)が
生じ易くなる。即ち、後述する転写後の蛍光体層に対す
る露光、現像において転写圧力のバランスが影響し、特
に、2色目以降の露光、現像でパネル端縁部分の2度加
熱、加圧を受けた所の蛍光体が一部残り、これがカブリ
の原因になる。
【0036】図11〜図13は他の実施の形態である。
本方法は、図11に示すように、熱転写ローラ5を押さ
え部材43を避けて転写フィルム2を押し下げながらパ
ネル内面に至らない途中で一旦停止する。次に、図12
に示すように、移動手段7を駆動して熱転写ローラ5を
逆方向に、即ち図において右側へ移動してパネルピン8
2下に潜るようにパネル右端縁のアール部分83に対応
する位置に持ち来す。次いで、図13に示すように、熱
転写ローラ5を垂直に降下してその切欠部16の一端縁
16aを転写フィルム2を介してパネル右端縁のアール
部分83の一部に跨がる位置に対接する。そして、移動
手段7を駆動し、この状態から熱転写ローラ5を左端縁
のアール部分83まで転動し転写フィルム2を加熱、加
圧接着する。転写フィルム2の接着終了後、熱転写ロー
ラ5の動作としては、2通りある。1つの方法は、転写
開始時とは逆の動作、つまり左端縁に達したのち熱転写
ローラ5を少し上昇させて途中で停止し、次いで熱転写
ローラ5を右方向へ移動して押さえ部材42から離れた
ところで再び上昇させて待機位置に戻す。他の方法は、
図9、図10で説明したと同様の動作であり、熱転写ロ
ーラ5を、左端縁に達したのち右方向へ少し転動し押さ
え部材42から離れたところで上昇させて待機位置に戻
す。
【0037】この熱転写ローラ5をパネル80内で一旦
停止し、端縁側へ移動したのちパネル内面へ降下させる
方法によれば、パネル内面全域にわたり、同じ転写圧力
で転写できるので、上述のような転写圧力のバランスの
崩れが生ぜず、蛍光体層のカブリが生じない。
【0038】一方、熱転写ローラ5においては、軸方向
に関する両端縁がパネル内面の上下端縁のアール部分と
同じアール形状(=曲率半径R1 )であり、切欠部16
の端部がパネル内面の左右端縁のアール部分と同じアー
ル形状(=曲率半径R2 )であり、切欠部16のコーナ
部もパネル内面のコーナ部分と同じ球面形状(=曲率半
径R3 )であるので、パネル内面の周囲アール部分に対
する転写フィルム2の接着を良好にする。
【0039】また、パネル80内面の左右端縁のアール
部分83での転写フィルムの接着に際して、パネル80
を転写方向に関してパネル80を一方又は他方に選択的
に傾斜して接着することができる。例えば、図14A,
B(要部の拡大図)に示すように、転写開始時の右端縁
のアール部分83に転写フィルム2の一端縁を接着する
ときは、パネル80をパネル左端側が持ち上がるように
傾斜させて行う。右端縁のアール部分83への転写フィ
ルム2の接着が終われば、パネル80は水平状態に戻さ
れ、左端縁側へ熱転写ローラ5を移動させてパネル内面
に転写フィルム2を接着する。左端縁のアール部分83
に熱転写ローラ5が来ると、図15A,B(要部の拡大
図)に示すように、パネル80を右端側が持ち上がるよ
うに傾斜させ、左端縁のアール部分83に転写フィルム
2を接着するようになす。このように、パネル端縁のア
ール部分83に転写フィルム2を転写するときに、転写
される側のパネル端を下側にして傾斜させることによ
り、アール部分83の面が水平に近い状態になり、熱転
写ローラ5による接着が安定に行われる。
【0040】そして、本実施の形態では、図6に示すよ
うに、熱転写ローラ5をパネル80内面で往復転動す
る。本例では1往復転動させる。必要に応じて複数回転
動することも可能である。この熱転写ローラ5の往復転
動は、カラー蛍光面の形成に際して、光吸収層であるカ
ーボンストライプを形成した後の蛍光体層の転写に適用
して好適である。特に2色目以降の蛍光体層の転写にお
いて有効である。
【0041】図7は、例えばパネル80の内面に光吸収
層であるカーボンストライプ51を形成し、所要のカー
ボンストライプ51間の隙間に第1色目の例えば青色
(B)の蛍光体層ストライプ52Bを形成した後に、2
色目の例えば赤色(R)の蛍光体層34Rを有する転写
フィルム2Rを熱転写ローラ5で接着する場合である。
転写フィルム2Rに対して、熱転写ローラ5を右端縁か
ら左端縁に向かって転動したとき、即ち「往の転動」で
は、図7Aに示すように、青色蛍光体ストライプ52B
の熱転写ローラ5進行側の段差部分の接着は十分に行わ
れるが、青色蛍光体ストライプ52Bの陰になる段差部
分の接着は十分行われず、隙間90が生じる。次に、図
7Bに示すように、熱転写ローラ5を左端縁から右端縁
に向かって転動したとき、即ち「復の転動」では、往き
の転動で陰になって接着されなかった隙間90の部分が
十分に接着され、全面均一に接着される。
【0042】熱転写ローラ5をパネル80の内面上で往
復させる際、ローラ押圧力を往復一定にすることができ
る。又は、ローラ押圧力を、往きと帰りで異ならせるこ
ともできる。熱転写ローラ5をパネル80の内面上で往
復させる際、熱転写ローラ5の移動スピードを往復一定
にすることができる。又は、移動スピードを往きと帰り
で異ならせることができる。熱転写ローラ5の移動スピ
ードを遅くし、且つローラ押圧力を高くする程、転写フ
ィルム2のパネル80への接着力が高くなる。従って、
熱転写ローラ5の押圧力と、移動スピードを制御して転
写フィルム2の接着力を制御すれば、より好ましい転写
ができる。
【0043】このように、熱転写ローラ5をパネル80
内で往復させることにより、既に形成されているカーボ
ンストライプ間、蛍光体ストライプ間等のストライプ間
へ転写フィルム2の接着層35を偏りなく入り込ませる
ことができ、目的の転写が良好に行われ、蛍光面の信頼
性を増すことができる。
【0044】次に、図16及び図17を用いて上述の転
写工程を含めたカラー蛍光面の形成について説明する。
先ず、図16Aに示すように、パネル80の内面に光吸
収層である例えばカーボンストライプを形成する。この
カーボンストライプ51の形成は、通常のスラリー法、
或いは上述した転写法で形成することができる。
【0045】次に、図16Bに示すように、パネル80
の内面に第1色目の例えば青色蛍光体層34B、接着層
35を有する転写フィルム(図14と同様の構成)2B
を用いて転写法により、青色蛍光体層34Bを転写す
る。この青色蛍光体層34Bに対して色選別機構76を
光学マスクとして光(例えば紫外線)Lを照射し青色に
対する露光を行う。この露光処理では、青蛍光体層34
と接着層35が共に露光される。
【0046】次に、図16Cに示すように、水現像処理
し、乾燥処理して所定のカーボンストライプ間に青色蛍
光体ストライプ52Bを形成する。
【0047】次に、図16Dに示すように、パネル80
の内面に2色目の例えば赤色蛍光体層34R、接着層3
5を有する転写フィルム(図14と同様の構成)2Rを
用いて転写法により、赤色蛍光体層34Rを転写する。
この赤色蛍光体層34Rに対して色選別機構76を光学
マスクとして光(例えば紫外線)Lを照射し赤色に対す
る露光を行う
【0048】次に、図16Eに示すように、水現像処理
し、乾燥処理して所定のカーボンストライプ間に赤色蛍
光体ストライプ52Rを形成する。
【0049】次に、図17Fに示すように、パネル80
の内面に3色目の例えば緑色蛍光体層34G、接着層3
5を有する転写フィルム(図14と同様の構成)2Gを
用いて転写法により、緑色蛍光体層34Gを転写する。
この緑色蛍光体層34Gに対して色選別機構76を光学
マスクとして光(例えば紫外線)Lを照射し緑色に対す
る露光を行う。
【0050】次に、図17Gに示すように、水現像処理
し、乾燥処理して所定のカーボンストライプ間に緑色蛍
光体ストライプ52Gを形成する。
【0051】次に、図17Hに示すように、図示しない
中間膜を塗布し、全面に例えばアルミニウム(Al)等
によるメタルバック層53を形成する。なお、少なくと
Al層と接着層を有する転写フィルムを用いれば、メタ
ルバック層53を転写により形成することもできる。こ
のようにして、目的のカラー蛍光面55を得る。本実施
の形態に係る転写法を用いることにより、信頼性の高
い、又有効画面の大きい蛍光面の形成が可能になる。
【0052】図20は、本発明の係るカラー陰極線管の
一実施の形態を示す。本実施の形態に係るカラー陰極線
管77は、陰極線管体(ガラス管体)78のパネル80
の内面に、上述した本発明による蛍光面形成方法により
赤(R)、緑(G)、青(B)の各色蛍光体層からなる
カラー蛍光面55が形成され、このカラー蛍光面55に
対向して色選別機構76が配置され、ネック部79内に
例えばインライン型の電子銃75が配置されて成る。管
体78の外側には、電子銃75からの電子ビームBR
G 及びBB を水平、垂直方向に偏向させるための偏向
ヨーク74が配置される。このカラー陰極線管77で
は、電子銃83の赤(R)、緑(G)、青(B)に対応
するカソードK〔KR ,KG ,KB 〕から出射された各
色に対応する電子ビームB〔BR ,BG ,BB 〕が複数
のグリッド電極で形成された主電子レンズで収束され蛍
光面55上でフォーカスされ、且つコンバージェンスさ
れて赤、緑、青の各色蛍光体層に照射される。この電子
ビームBR ,BG ,BB が偏向ヨーク74によって水
平、垂直方向に偏向されて所要のカラー画像が表示され
る。
【0053】本実施の形態に係るカラー陰極線管によれ
ば、上述の本発明の転写法により形成した蛍光面55を
有するので、蛍光面55の信頼性が向上し、また有効画
面も拡大し、より大画面表示の可能なカラー陰極線管を
提供できる。
【0054】尚、上述した本発明の転写方法は、蛍光面
を構成する全ての構成要素の転写に適用することができ
る。従って、転写フィルム2としては、その蛍光面の構
成要素となる構成要素層を、各色に対向した単色蛍光体
層、赤、緑、青の各蛍光体層(例えば蛍光体ストライ
プ)等を有する所謂フルカラー蛍光体層、光吸収層(例
えばカーボンストライプとなるカーボン層)、又はメタ
ルバック層となる例えばアルミニウム等の金属層、等で
形成した転写フィルムを使用できる。
【0055】上例では、本発明の蛍光面の形成方法を、
カラー陰極線管の蛍光面の作製に適用したが、その他、
例えばプロジェクタ用の単色陰極線管、PDP(プラズ
マ・ディスプレイ・パネル)、LCD(液晶表示装
置)、FED(電界放出型表示装置)、その他の蛍光体
を使用するあらゆるディスプレイ装置にも適用できる。
【0056】
【発明の効果】本発明に係る蛍光面の形成方法によれ
ば、転写ローラにより転写フィルムをパネル上に転写す
る際に、転写ローラをパネル上で少なくとも1往復して
転写を行うことにより、転写ローラのスピードを上げる
ことができ、転写工程の効率化、従って作業効率の向上
を図ることができる。また、転写を往復して転写を行う
ことにより、転写フィルムの接着層を偏りなく例えば隣
り合う光吸収層間、或いは隣り合う蛍光体層間に十分入
り込ませて均一な転写を行うことができ、信頼性の高い
蛍光面の形成が可能になる。特に、転写フィルムの構成
要素層を各色に対応した蛍光体層とした時、2色目以降
の転写フィルムの転写において有効である。蛍光面の形
成の低コスト化を図ることができる。さらに、コーナ部
の転写形成が良好となるため、転写による有効画面の拡
大を図ることができる。
【0057】本発明に係る蛍光面の形成装置によれば、
転写時に転写ローラを少なくとも1往復させる構成であ
るので、転写スピードを上げることができ、転写の効率
化が図れる。転写フィルムの接着層を全面にわたって均
一に接着することができ、転写の信頼性を向上できる。
蛍光面の形成の低コスト化を図ることができる。パネル
コーナ部の転写も良好に行え、転写による有効画面の拡
大が図れる。
【0058】本発明に係る陰極線管によれば、上記転写
方法を用いて形成した蛍光面を有するので、信頼性の高
い、有効画面の大きい陰極線管を提供することができ
る。陰極線管の低コスト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る転写装置の一実施の形態を示す構
成図である。
【図2】図1の要部の断面図である。
【図3】本発明に係る転写装置の基本的な動作の説明に
供する動作図(その1)である。
【図4】本発明に係る転写装置の基本的な動作の説明に
供する動作図(その2)である。
【図5】本発明に係る転写装置の基本的な動作の説明に
供する動作図(その3)である。
【図6】本発明に係る転写方法の一実施の形態を示す動
作説明図である。
【図7】A〜B 図6の転写方法による転写フィルムの
接着状態を示す断面図である。
【図8】A〜B 本発明に係る転写ローラの形状を示す
構成図である。
【図9】本発明に係る転写開始時の転写ローラの動作の
一例を示す要部の説明図(その1)である。
【図10】本発明に係る転写開始時の転写ローラの動作
の一例を示す要部の説明図(その2)である。
【図11】本発明に係る転写開始時の転写ローラの動作
の他の例を示す要部の説明図(その1)である。
【図12】本発明に係る転写開始時の転写ローラの動作
の他の例を示す要部の説明図(その2)である。
【図13】本発明に係る転写開始時の転写ローラの動作
の他の例を示す要部の説明図(その3)である。
【図14】A 本発明に係るパネル内面の一方端縁のア
ール部分に転写フィルムを接着するときの転写方法の例
を示す断面図である。 B 図Aの要部の拡大図である。
【図15】A 本発明に係るパネル内面の他方端縁のア
ール部分に転写フィルムを接着するときの転写方法の例
を示す断面図である。 B 図Aの要部の拡大図である。
【図16】A〜E 本発明に係る蛍光面の形成方法の実
施の形態を示す工程図(その1)である。
【図17】F〜H 本発明に係る蛍光面の形成方法の実
施の形態を示す工程図(その2)である。
【図18】本発明に適用される転写フィルムの一実施の
形態を示す断面図である。
【図19】有効画面と転写フィルムの転写領域との関係
を示す平面図である。
【図20】本発明に係る陰極線管の一実施の形態を示す
構成図である。
【符号の説明】
1・・・転写装置、2、2R、・・・転写フィルム、3
・・・供給リール、4・・・巻取りリール、5・・・転
写ローラ、6・・・押圧手段、7・・・移動手段、8・
・・加熱手段、9・・・パネル載置台、19・・・検出
板、20・・・光電センサ、31、37・・・フィルム
ベース、32・・・クッション層、33、36・・・剥
離層、34、34R・・・蛍光体層、35・・・接着
層、42、43・・・押さえ部材、44・・・第2の巻
取りリール、51・・・カーボンストライプ、52〔5
R ,52G ,52B 〕・・・蛍光体ストライプ、80
・・・パネル、83・・・アール部分、90・・・間
隙。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パネル上に蛍光面を形成する蛍光面の形
    成方法であって、 前記パネル上に、少なくとも接着層と蛍光面の構成要素
    となる構成要素層とを有する転写フィルムを重ねる工程
    と、 前記転写フィルムを、転写ローラを少なくとも1往復さ
    せて前記パネル上に加熱、加圧接着し、前記構成要素層
    をパネル上に転写する工程を有することを特徴とする蛍
    光面の形成方法。
  2. 【請求項2】 前記転写フィルムの構成要素層が、各色
    に対応した蛍光体層、各色を一体に有する蛍光体層、光
    吸収層又はメタルバック層であることを特徴とする請求
    項1記載の蛍光面の形成方法。
  3. 【請求項3】 前記転写フィルムの構成要素層を各色に
    対応した蛍光体層としたとき、2色目以降の転写フィル
    ムの加熱、加圧接着において、前記転写ローラを少なく
    とも1往復させることを特徴とする請求項1記載の蛍光
    面の形成方法。
  4. 【請求項4】 パネル上に蛍光面を形成する蛍光面の形
    成装置であって、 少なくとも接着層と蛍光面の構成要素となる構成要素層
    とを有する転写フィルムを供給する供給手段と、 前記パネル上に重ねた前記転写フィルムを加熱、加圧し
    ながら少なくとも1往復する転写ローラと、 前記供給手段、前記転写ローラを制御する制御手段とを
    備えて成ることを特徴とする蛍光面の形成装置。
  5. 【請求項5】 前記転写フィルムの構成要素層が、各色
    に対応した蛍光体層、各色を一体に有する蛍光体層、光
    吸収層又はメタルバック層であることを特徴とする請求
    項4記載の蛍光面の形成装置。
  6. 【請求項6】 パネル上に蛍光面が形成された陰極線管
    であって、 前記蛍光面の構成要素となる構成要素層が、転写フィル
    ムを用いて転写ローラを少なくとも1往復させて転写し
    た転写層で形成されて成ることを特徴とする陰極線管。
JP2001167222A 2001-06-01 2001-06-01 蛍光面の形成方法及びその形成装置、並びに陰極線管 Abandoned JP2002358883A (ja)

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TW091108702A TW554379B (en) 2001-06-01 2002-04-26 Forming method of fluorescent surface and its forming device, and cathode-ray tube
US10/479,156 US7179572B2 (en) 2001-06-01 2002-05-31 Fluorescent screen forming method, fluorescent screen forming apparatus and cathode-ray tube
CNA028151917A CN1547753A (zh) 2001-06-01 2002-05-31 荧光面的形成方法和其形成装置以及阴极射线管
KR10-2003-7015561A KR20040005996A (ko) 2001-06-01 2002-05-31 형광면의 형성방법과 그 형성장치, 및 음극선관
PCT/JP2002/005391 WO2002099831A1 (en) 2001-06-01 2002-05-31 Method and device for forming fluorescent surface and cathode-ray tube

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2004090925A1 (ja) * 2003-04-01 2004-10-21 Kabushiki Kaisha Toshiba メタルバック付き蛍光面の形成方法

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