JP2002358185A - サービス利用システム - Google Patents

サービス利用システム

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JP2002358185A
JP2002358185A JP2001167499A JP2001167499A JP2002358185A JP 2002358185 A JP2002358185 A JP 2002358185A JP 2001167499 A JP2001167499 A JP 2001167499A JP 2001167499 A JP2001167499 A JP 2001167499A JP 2002358185 A JP2002358185 A JP 2002358185A
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terminal
service
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JP2001167499A
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Shinya Taniguchi
真也 谷口
Yoshiki Fukui
芳樹 福井
Seishu Kitada
成秀 北田
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 会社のフロアなどの所定領域に配設されたプ
リンタなどのサービス提供装置の位置関係を、管理端末
の表示部に図表示し、更に表示部の図上にマーク表示さ
れた利用者端末、又は、図上のサービス提供装置のいず
れか一方を操作することで手軽にサービス提供装置を利
用することが可能なサービス利用システムを提供する。 【解決手段】 サービス利用システム1を、後述するサ
ービスを提供する装置であるプリンタ5を利用する携帯
端末2と、会社のフロアに配設されたプリンタ5の位置
関係図を表示し、携帯端末2とプリンタ5との対応関係
を管理するための管理端末3と、仮想オブジェクトの設
定及びエリアインの検出等の仮想オブジェクトに関連す
る処理を制御するための仮想オブジェクト管理装置4
と、所定のデータを印刷するプリンタ5と、これら各装
置間のデータの送受信を行うためのネットワーク6とか
ら構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタによる指
示ファイルの印刷などの出力装置によるサービスを、デ
スクトップPC、ノートPC、PDA(携帯情報端末)
などの端末によって利用するのに好適なサービス利用シ
ステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、会社などで、一方の部署から、他
方の部署へノートPCやPDAなどのモバイル機器を所
持した者が訪問したときに、訪問者が、その部署に設置
されたプリンタなどの出力装置を利用するときには、ネ
ットワーク対応のプリンタであればLANケーブルなど
によってその部署のネットワークにモバイル機器を参加
させ、更に、プリンタを使えるようにするために専用の
ドライバをインストールするといった作業が必要であ
る。
【0003】また、例えば、会社のフロアにはプリンタ
などの出力装置が複数台設置してあることが多く、その
機種やメーカは様々である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
方法ではプリンタの位置を確認し、且つ、プリンタの機
種に合ったドライバをモバイル機器にインストールする
作業が必要であり、なおかつ、ネットワークプリンタで
あれば、ネットワークに参加するための設定が必要にも
なり、プリンタを使うために非常に手間がかかることに
なる。
【0005】また、どの機種のプリンタがどこに設置し
てあり、また、どのドライバをインストールすればプリ
ンタが使用可能になるかを把握するのは困難である。そ
こで、本発明は、このような従来の技術の有する未解決
の課題に着目してなされたものであって、会社のフロア
などの所定領域に配設されたプリンタなどのサービス提
供装置の位置関係を、管理端末の表示部に2次元マップ
等の図で表示し、更にその管理端末の表示部の図上にマ
ーク表示された利用者端末、又は、図上のサービス提供
装置のいずれか一方を操作することで手軽にサービス提
供装置を利用することが可能なサービス利用システムを
提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る請求項1記載のサービス利用システム
は、実空間における所定領域内の所定位置に配設された
特定のサービスを提供するためのサービス提供装置を、
システム利用者の操作する利用者端末によって利用する
ためのサービス利用システムであって、前記サービス提
供装置と前記利用者端末との対応関係を管理するための
管理端末を備え、当該管理端末は、前記所定領域に対す
る前記サービス提供装置の位置関係図を所定の表示部に
表示する位置関係図表示手段と、前記利用者端末に対応
するマークを、前記位置関係図上に、前記管理端末の操
作によって当該位置関係図上を移動可能に表示する利用
者端末表示手段とを備え、前記管理端末を操作すること
によって、前記マーク、又は、前記位置関係図上のサー
ビス提供装置のいずれかを移動して、両者のうち一方を
他方に重ねることで、実空間において対応するサービス
提供装置を利用できるようになっていることを特徴とし
ている。
【0007】このような構成であれば、位置関係図表示
手段によって、所定領域と、その領域内に配設されたサ
ービス提供装置との位置関係図を、例えば、管理端末の
液晶表示部等に表示し、更に、利用者端末表示手段によ
って、位置関係図上に、利用者端末に対応したマークを
管理端末で位置関係図上を移動可能に表示するようにす
る。そして、管理端末によって、そのマークか位置関係
図上のサービス提供装置のいずれかを操作し、マークと
位置関係図上に表示されたサービス提供装置とを重ね合
わせることで、実空間において所定領域内のマークを重
ねた位置に対応するサービス提供装置を利用出来るよう
になっている。
【0008】つまり、所定領域を会社のフロアとし、そ
のフロア内の所定位置に設置された例えば、プリンタな
どのサービス提供装置を、位置関係図表示手段によっ
て、例えば、フロアと、そのフロア内のプリンタとの位
置関係を、例えば、コンピュータグラフィックス(以下
CG)によるデスクのイメージやプリンタのイメージ等
で、実際の位置関係に対応した図として管理端末の表示
部に表示しておき、例えば、利用者端末として、別のフ
ロアから来た人間が所持しているPDA等の携帯端末
で、そのフロアのプリンタを利用したい場合に、利用者
端末表示手段によって、位置関係図上に携帯端末に対応
したマークを表示する。そして、そのマークを管理端末
によって操作して、位置関係図上のプリンタ装置に重ね
ることにより、例えば、無線通信などによって、プリン
タに携帯端末から任意のファイルのデータが転送され印
刷を行うことができる。
【0009】なお、携帯端末などの利用者端末からのデ
ータは、直接プリンタに送られるようにする必要はな
く、間に中継する端末を設置しておき、利用者端末は、
その端末に印刷したいデータを転送することにより、そ
の中継する端末に必要なドライバが全てインストールさ
れていれば、その端末からプリンタへデータを送ること
で印刷がおこなわれる。
【0010】従って、例えば、PDAなどの利用者端末
を所持していれば出張先の会社などで、その会社のフロ
アにあるプリンタなどのサービス提供装置を利用したい
ときなどに、プリンタドライバ等のドライバのインスト
ールなどの手間のかかる作業をすることなく、手軽にサ
ービス提供装置を利用することができ便利である。ここ
で、位置関係図は、所定領域内の所定位置に配設された
サービス提供装置の位置関係を擬似的にCGによって表
現したものを液晶画面等の表示部に表示するもので、簡
易的な線画や、ポリゴン等を利用した立体的な図などで
フロア内の構造を表現し、システム利用者がフロア内の
どの位置にサービス提供装置が存在しているのかが解る
ように、実際のフロアにおいてサービス提供装置の存在
する位置と対応した図中の位置に、サービス提供装置と
対応したマークを描くなどすることによって作成される
ものである。
【0011】また、請求項2記載のサービス利用システ
ムは、実空間における所定領域内の所定位置に配設され
た特定のサービスを提供するためのサービス提供装置
を、システム利用者の操作する利用者端末によって利用
するためのサービス利用システムであって、仮想オブジ
ェクトを管理する仮想オブジェクト管理端末と、前記サ
ービス提供装置と前記利用者端末との対応関係を管理す
るための管理端末と、前記利用者端末の位置を特定する
ための位置情報を取得する位置情報取得手段とを備え、
前記管理端末は、前記所定領域に対する前記サービス提
供装置の位置関係図を表示する位置関係図表示手段を備
え、前記仮想オブジェクト管理端末は、前記管理端末に
第1仮想オブジェクトを対応付け、前記携帯端末に第2
仮想オブジェクトを対応付けるとともに、実空間と対応
させた仮想空間上に前記第1仮想オブジェクトを配置
し、且つ、前記仮想空間における前記携帯端末の位置又
はその付近に前記第2仮想オブジェクトを配置し、取得
した前記位置情報に基づいて前記第1仮想オブジェクト
と前記第2仮想オブジェクトとの位置関係を算出する位
置関係算出手段と、算出された位置関係が前記第1仮想
オブジェクトと前記第2仮想オブジェクトとが同じ位置
に重複して存在する関係のときに、前記携帯端末に対応
したマークを、前記位置関係図上に、前記管理端末の操
作によって当該位置関係図上を移動可能に表示する利用
者端末表示手段と、を備え、前記利用者端末を操作する
ことによって、前記マーク、又は、前記位置関係図上の
サービス提供装置のいずれかを移動して、両者のうち一
方を他方に重ねることで、実空間において対応するサー
ビス提供装置を利用できるようになっていることを特徴
としている。
【0012】このような構成であれば、位置関係図表示
手段によって、所定領域と、その領域内に配設されたサ
ービス提供装置との位置関係図を、例えば、管理端末の
液晶表示部等に表示し、仮想オブジェクト管理端末によ
って、管理端末に第1仮想オブジェクトを対応付け、利
用者端末に第2仮想オブジェクトを対応付け、更に、実
空間と対応させた仮想空間上に第1仮想オブジェクトを
配置し、且つ、前記仮想空間における前記利用者端末の
位置又はその付近に前記第2仮想オブジェクトを配置す
る。
【0013】そして、管理端末に対応付けられた第1仮
想オブジェクトに対して、第2仮想オブジェクトの対応
付けられた利用者端末が移動して近づいた場合に、ま
ず、利用者端末の位置情報が位置情報取得手段によって
取得される。更に、この位置情報に基づいて、位置関係
算出手段が第1仮想オブジェクトと、第2仮想オブジェ
クトとの位置関係を算出し、仮想オブジェクトは所定の
範囲を有するものなので、その算出結果から仮想オブジ
ェクトの範囲が重なり合った状態の位置関係であるとき
に、利用者端末表示手段によって、位置関係図上に利用
者端末に対応したマークを表示する。
【0014】なお更に、管理端末によってそのマーク、
又は、位置関係図上のサービス提供装置のいずれかを操
作し、位置関係図上のサービス提供装置と、マークとを
重ねることによって、実空間において所定領域内に配設
されているサービス提供装置を利用できるようになって
いる。このようにすると、例えば、サービス提供装置が
プリンタである場合に、管理端末に仮想オブジェクトを
対応付け、プリンタを利用する利用者端末として、例え
ば、通信機能を有するPDAを利用できるとして、PD
Aにも仮想オブジェクトを対応付ける。そして、実空間
における管理端末の配設された位置に仮想オブジェクト
を配置し、PDAの位置にも仮想オブジェクトを配置す
る。
【0015】更に、プリンタを利用したいときは、この
仮想オブジェクトの対応付けられたPDAを持って、管
理端末に対応付けられた仮想オブジェクトに近づくこと
で、例えば、仮想オブジェクト管理端末には、PDAの
位置情報が常に取得されるとして、その位置情報によっ
て、仮想オブジェクト同士の位置関係を算出し、仮想オ
ブジェクトが重なり合っているような場合には、利用者
端末表示手段によって位置関係図上で操作可能に利用者
端末に対応したマークを表示する。
【0016】そして、管理端末によって、そのマーク、
又は、位置関係図上のプリンタを示すマークのいずれか
一方を操作し、位置関係図上のプリンタを示すマーク
と、利用者端末のマークとを重ねることで、実空間に配
設されたプリンタを利用できるようになっている。な
お、この場合、PDAなどの利用者端末には自己の位置
情報を取得すためにGPS(Global Positioning Syste
m)などの位置情報取得手段が備えられ、取得した位置
情報は無線通信などによって仮想オブジェクト管理端末
へと伝送されるようになっている。
【0017】従って、PDAに限らず、携帯電話や、ノ
ートパソコンなども利用者端末として管理端末で対応す
るようにし、それらに仮想オブジェクトを対応付けてや
ることで、プリンタを利用したい者は、それらの利用者
端末を所持して管理端末に対応付けられた仮想オブジェ
クトに近づくだけで、実際のプリンタを利用することが
可能となり、機種の確認や必要なプリンタドライバを探
してインストールするなどの手間をかけずに、手軽にプ
リンタを利用でき便利である。
【0018】また、限定されたものにだけ仮想オブジェ
クトを対応付け、仮想オブジェクトの対応付けられてい
ない利用者端末が近づいても、プリンタを利用できない
ようにするなど、利用者を特化することも可能である。
ここで、仮想オブジェクトは、実空間と対応させた仮想
空間上で論理的な形状および配置位置を有しており、そ
の形状としては、例えば、配置位置を中心とした半径1
m程度の球体であっても良いし、配置位置を中心とした
1辺が1m程度の立方体であっても良いし、その他自然
物や生物を模写した形状等あらゆる形状を含むものであ
る。更に、近距離無線が通信できる範囲といった表現に
より与えられる形状も論理的形状に含まれる。また、立
体的な形状に限らず、平面的な形状であっても良い。
【0019】また、請求項3に係る発明は、請求項1又
は請求項2記載のサービス利用システムにおいて、前記
携帯端末の属性情報を特定する利用者端末特定手段を備
えることを特徴としている。つまり、利用者端末特定手
段によって、サービス提供装置を利用する利用者端末の
機種を特定するようにしたので、例えば、サービス提供
装置がプリンタなどの、その機能を利用するためにドラ
イバのインストールが必要な装置の場合で、且つ、本シ
ステムが利用者端末にそのドライバをインストールする
仕組みである場合に、利用者端末の機種や性能等の属性
情報が特定されるので、利用者端末に合った最適なドラ
イバをインストールすることが可能となる。
【0020】また、請求項4に係る発明は、請求項2又
は請求項3記載のサービス利用システムにおいて、前記
第2仮想オブジェクトと、前記位置関係図上の前記サー
ビス提供装置とが同じ位置に重複して存在する関係のと
きに、実空間において対応するサービス提供装置を利用
できるようになっていることを特徴としている。つま
り、利用者端末に対応付けられた第2仮想オブジェクト
が、管理端末の表示部に表示された位置関係図上のサー
ビス提供装置と重なったときに、実空間において対応す
るサービス提供装置を利用できるようにしたものであ
る。
【0021】これにより、例えば、利用者が利用者端末
としてPDAを所持しているとして、管理端末によって
PDAに対応するマークを操作することなく、位置関係
図上のプリンタ等のサービス提供装置に、PDAを近づ
けるだけで、実空間における対応するサービス提供装置
を利用することができるので便利である。また、請求項
5に係る発明は、請求項2乃至請求項4のいずれかに記
載のサービス利用システムにおいて、仮想オブジェクト
管理端末は、実空間における前記所定領域の所定位置に
配設された前記サービス提供装置に第3仮想オブジェク
トを対応付けるとともに、実空間と対応させた仮想空間
上に当該第3仮想オブジェクトを配置し、前記第3仮想
オブジェクトと、前記第2仮想オブジェクトとが同じ位
置に重複して存在する関係のときに、実空間において対
応するサービス提供装置を利用できるようになっている
ことを特徴としている。
【0022】つまり、仮想オブジェクト管理端末は、所
定領域内の所定位置に配設されたサービス提供装置に対
して、第3仮想オブジェクトを対応付け、利用者端末に
対応付けられた第2仮想オブジェクトと、第3仮想オブ
ジェクトとが重なりあったときに、そのサービス提供装
置を利用できるようにした。これにより、例えば、所定
領域を会社のフロアとして、別のフロアからきた人が、
その訪問先のフロアを良く知っている人の場合などに、
仮想オブジェクトの対応付けられたPDAなどの利用者
端末を持って、利用したいプリンタの近くに行くだけで
簡単にプリンタを利用することが出来るので便利であ
る。
【0023】また、請求項6に係る発明は、請求項1乃
至請求項5のいずれかに記載のサービス利用システムに
おいて、システム利用者が、所定の入力機器によって前
記管理端末に前記利用者端末に関する情報を入力するよ
うになっており、前記利用者端末特定手段は、入力され
た情報に基づいて前記利用者端末の属性情報を特定する
ようになっていることを特徴としている。
【0024】つまり、利用者端末を所持したシステム利
用者が、管理端末によって、タブレットなどに付属のペ
ン型の入力デバイスや、キーボード等によって、利用者
端末の機種名や型番、種類などを入力することによっ
て、利用者端末特定手段は、その入力情報に基づいて、
パターン認識やデータベースの検索等を行い、利用者端
末の機種や性能などの属性情報を特定するようにした。
【0025】これにより、サービス提供装置を利用する
際に、利用者端末に最適なドライバのインストールなど
を行うことができる。また、請求項7に係る発明は、請
求項1乃至請求項6のいずれかに記載のサービス利用シ
ステムにおいて、前記利用者端末は、前記システム利用
者によって持ち運び可能な携帯端末であることを特徴と
している。
【0026】つまり、利用者端末は、PDA、ノートP
C、携帯電話などのシステム利用者が持ち運び可能な携
帯端末である。従って、例えば、会社において、別のフ
ロア等に本システムが採用されている場合に、そのフロ
アを訪問したときに、PDAなどの携帯端末を所持して
いれば、サービスを利用でき、便利である。また、請求
項8に係る発明は、請求項1乃至請求項7のいずれかに
記載のサービス利用システムにおいて、前記利用者端末
表示手段は、前記位置関係図上における前記システム利
用者によって指示された位置に前記利用者端末に対応し
たマークを表示するようになっていることを特徴として
いる。
【0027】つまり、利用者端末表示手段は、表示され
た位置関係図上に利用者端末に対応したマークを表示す
る際に、システム利用者が指示した位置に表示するよう
にしたものである。従って、例えば、表示部をタッチパ
ネルにすることで、ペン型の入力デバイスやシステム利
用者の指などで直接画面上の任意の位置に触れること
で、その位置に利用者端末に対応したマークを表示する
ことが可能となる。よって、位置関係図が非常に広いも
のである場合などに、利用したいサービス提供装置の近
くにマークを表示することが可能となるので、便利であ
る。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図1乃至図8は、本発明に係
るサービス利用システムをプリンタを備えた会社のフロ
アに適用した場合の実施の一形態例を示す図である。ま
ず、本発明に係るサービス利用システムの構成を図1を
参照しながら説明する。図1は、本発明に係るサービス
利用システムの構成を示すブロック図である。
【0029】サービス利用システム1は、後述するサー
ビスを提供する装置であるプリンタ5を利用するための
携帯端末2と、会社のフロアに配設されたプリンタ5の
位置関係図を表示し、携帯端末2とプリンタ5との対応
関係を管理するための管理端末3と、仮想オブジェクト
の設定及びエリアインの検出等の仮想オブジェクトに関
連する処理を制御するための仮想オブジェクト管理装置
4と、所定のデータを印刷するプリンタ5と、これら各
装置間のデータの送受信を行うためのネットワーク6と
から構成される。
【0030】携帯端末2は、別の会社から来た人間や、
別のフロアなどから来た人間などが所持しており、PD
A、ノートパソコン、携帯電話等の手軽に持ち運ぶこと
が可能な機器であり、本実施の形態においては、訪問先
のフロアにおいて、携帯端末に記憶されたデータをサー
ビス提供装置において利用するといった用途を持つ。こ
こで、図示しないが、携帯端末2は、GPS等の自己の
位置情報を取得するための位置情報取得機能を有してい
る。
【0031】管理端末3は、図示しないが、フロア内の
プリンタの位置関係を簡易的な2次元の画像によって、
同装置3の表示部3aに表示する位置関係図表示部と、
携帯端末2の機種や能力などの属性情報を特定するため
の利用者端末特定部と、属性情報の特定された携帯端末
2に対応するマークを表示部3aの位置関係図3b上に
表示する利用者端末表示部と、表示されたマークを操作
するためのマーク操作部と、文字入力が可能なキーボー
ドと、ペン型の入力デバイスによって画面上にCGによ
る描画が可能なタブレットとから構成される。また、本
実施の形態において、表示部3aはタッチパネルになっ
ており、専用のペンや指などによって表示部3aをタッ
プすることで、そのタップした位置に、利用者端末に対
応したマークを表示するなどの操作が可能となってい
る。
【0032】仮想オブジェクト管理装置4は、仮想オブ
ジェクトを携帯端末2、管理端末3及びプリンタ5に対
応付けしたり、あるいは、対応付けられた仮想オブジェ
クトを削除したりするなどの仮想オブジェクトの設定や
削除等を行うための仮想オブジェクト設定部4aと、仮
想オブジェクトの対応付けられた携帯端末2の位置情報
を取得し、且つ、管理するための位置情報管理部4b
と、取得した位置情報から携帯端末2に対応付けられた
仮想オブジェクトと管理端末3に対応付けられた仮想オ
ブジェクト、又は、携帯端末2に対応付けられた仮想オ
ブジェクトとプリンタ5に対応付けられた仮想オブジェ
クトとの位置関係を算出する位置関係算出部4cとから
構成される。
【0033】プリンタ5は、フロア内のそれぞれ別の位
置に配設されている第1のプリンタ5aと、第2のプリ
ンタ5bとから構成されており、本実施の形態において
は、ネットワークに対応したレーザプリンタであるとす
る。図1及び図2に基づいて具体的な動作を説明する。
図2は、携帯端末2の属性情報の特定処理における情報
入力の一例を示す図であり、図2(a)は、仮想オブジ
ェクトによる属性情報の特定処理を示す図であり、図2
(b)は、キーボードによる携帯端末2に関する情報の
入力の一例を示す図であり、図2(c)は、タブレット
による携帯端末2に関する情報の描画の一例を示す図で
ある。
【0034】まず、管理端末3は、図2(a)〜図2
(c)に示すように、フロア内に配設された第1のプリ
ンタ5aと、第2のプリンタ5bとの位置関係を示す位
置関係図3bを表示部3aに表示する。このとき、プリ
ンタ5は、第1のプリンタ5aに対応した第1のマーク
5a’と、第2のプリンタ5bに対応した第2のマーク
5b’として位置関係図3b上に表示される。
【0035】そして、図2に示すように、仮想オブジェ
クト管理装置4によって、管理端末3には第1仮想オブ
ジェクト3’が対応付けられ、同じく携帯端末2には、
第2仮想オブジェクト2’が対応付けられている。ま
た、図示していないがプリンタ5には、第3仮想オブジ
ェクト5’が対応付けられている。本実施の形態におい
ては、仮想オブジェクトは、一定の範囲を有する立方体
として設定されており、プリンタ5及び管理端末3は移
動不可として、第1仮想オブジェクト3’及び第3仮想
オブジェクト5’もその位置を変化させないものとして
取り扱う。従って、第2仮想オブジェクトの対応付けら
れた携帯端末2が利用者によって運ばれ、管理端末3又
はプリンタ5へと近づいていくことになる。
【0036】更に、携帯端末2の位置情報取得機能によ
って取得された位置情報は、無線通信によって位置情報
管理部4bに伝送され、位置関係算出部4cによって、
この位置情報と、予め固定情報として有している第1仮
想オブジェクト3’の位置情報及び範囲情報とに基づい
て、第1仮想オブジェクト3’と第2仮想オブジェクト
2’との位置関係を算出し、また、予め固定情報として
有している第3仮想オブジェクト5’の位置関係及び範
囲情報とに基づいて、第3仮想オブジェクト5’と第2
仮想オブジェクト2’との位置関係を算出する。
【0037】そして、算出結果から、第1仮想オブジェ
クト3’の範囲の一部と、第2仮想オブジェクト2’の
範囲の一部とが重なり合うような位置関係、又は、第3
仮想オブジェクト5’の範囲の一部と、第2仮想オブジ
ェクト2’の範囲の一部とが重なり合うような位置関係
である場合に、本実施の形態においては、携帯端末2は
エリアインしたと判断し、それぞれに対応した処理を実
行するようになっている。
【0038】図2(a)に示すように、第2仮想オブジ
ェクトが対応付けられた携帯端末2が管理端末3に対応
付けられた第1仮想オブジェクトにエリアインした場合
は、利用者端末特定部によって、携帯端末2の属性情報
が取得され、更に、システム利用者が、表示部3aにお
ける位置関係図3b上のどの位置に、携帯端末2に対応
したマークを表示するかを指定するための待ち受け状態
に移行し、その後、利用者端末表示部によって、システ
ム利用者によって位置の指定があった場合はその位置に
図2(a)に示すような携帯端末マーク2aを表示し、
指定が無い場合は、位置関係図3b上の管理端末の付近
に表示する。
【0039】そして、携帯端末2を所持するシステム利
用者が、管理端末3のマーク操作部によって携帯端末マ
ーク2aを操作し、第1のマーク5a’、あるいは、第
2のマーク5b’のいずれかに携帯端末マーク2aを位
置関係図3b上で重ねることで第1のプリンタ5a、あ
るいは、第2のプリンタ5bを利用するために必要なド
ライバが携帯端末2に無線通信によって伝送され、イン
ストールされる。そして、システム利用者が、携帯端末
2によって指定したデータがプリンタ5によって印刷さ
れる。
【0040】次に、図3に基づいてエリアインの検出処
理の流れを説明する。図3はエリアインの検出処理を示
すフローチャートである。図3に示すように、まず、ス
テップS300に移行し、位置情報管理部4bによって
携帯端末2からの位置情報を取得し、その情報を位置関
係算出部4cに伝送してステップS302に移行する。
【0041】ステップS302に移行すると、位置関係
算出部4cにおいて、携帯端末2に対応付けられた第2
仮想オブジェクト2’と、管理端末3に対応付けられた
第1仮想オブジェクト3’との位置関係を算出し、その
結果を管理端末3に伝送してステップS304に移行す
る。ステップS304に移行すると、算出された位置関
係から、第2仮想オブジェクト2’と第1仮想オブジェ
クト3’とは、その範囲が重なりあっているか否かを判
定し、重なり合っていると判定された場合(Yes)はステ
ップS306に移行し、そうでない場合(No)はステップ
S300に移行する。
【0042】ステップS306に移行した場合は、仮想
オブジェクトが重なりあっているので、携帯端末2は第
1仮想オブジェクト3’にエリアインしたと検出され、
ステップS308に移行する。ステップS308に移行
すると、エリアインが検出されたことを管理端末3に通
知してステップS300に移行する。
【0043】更に、図4及び図8に基づいてエリアイン
した場合の管理端末3の動作処理の流れを説明する。図
4はエリアイン時の管理端末3における利用者端末特定
部及び利用者端末表示部の処理を示すフローチャートで
ある。また、図8は、利用者による携帯端末マーク2a
の指定処理の一例を示す図であり、図8(a)は、指に
よってタッチパネルをタップして指定する一例を示す図
であり、図8(b)は、専用のペンによってタッチパネ
ルをタップして指定する一例を示す図である。
【0044】図4に示すように、まず、ステップS40
0に移行し、利用者端末特定部は、携帯端末2がエリア
インしたか否かを判定し、エリアインしたと判定された
場合(Yes)はステップS402に移行し、そうでない場
合(No)はエリアインするまで待機する。ステップS40
2に移行した場合は、携帯端末2の属性情報を取得して
してステップS404に移行する。
【0045】ステップS404に移行すると、利用者に
よって携帯端末マーク2aの表示位置の指定があったか
否かを判定し、指定があったと判定された場合(yes)は
ステップS406に移行し、そうでない場合(No)はステ
ップS410に移行する。ここで、表示位置の指定は、
図8(a)、(b)に示すように、利用者が自分の指か
専用のペンによって表示部3aの位置関係図3b上の任
意の位置をタップすることによって行われ、利用者端末
表示部によって、携帯端末マーク2aはそのタップされ
た位置に表示されることになる。
【0046】ステップS406に移行した場合は、利用
者によって指定された位置を携帯端末マーク2aを表示
する位置に決定してステップS408に移行する。ステ
ップS408に移行すると、利用者端末表示部によっ
て、管理端末の表示部3aに表示された、位置関係図3
b上に携帯端末に対応した携帯端末マーク2aを表示し
て処理を終了する。
【0047】一方、システム利用者によって表示位置が
指定されずステップS410に移行した場合は、位置関
係図3b上の管理端末3の付近に自動的に表示位置を決
定してステップS408に移行する。また、図5に基づ
いて管理端末3のキーボードによって携帯端末2の属性
情報を入力した場合の管理端末3における動作処理の流
れを説明する。図5は文字データ入力時の管理端末3に
おける利用者端末特定部及び利用者端末表示部の処理を
示すフローチャートである。
【0048】図5に示すように、まず、ステップS50
0に移行し、利用者端末特定部によって文字データの入
力があったか否かを判定し、文字データの入力があった
と判定された場合(Yes)はステップS502に移行し、
そうでない場合(No)は入力されるまで待機する。ここ
で、本実施の形態において、入力するデータは、携帯端
末2の機種名や型番、種類などのうちどれか一つを入力
すれば良い。
【0049】ステップS502に移行した場合は、入力
された文字データをキーとして図示しない携帯端末情報
データベース内を検索し、携帯端末2の性能等の情報を
検出し携帯端末2の属性情報を特定してステップS50
4に移行する。ここで、携帯端末情報データベースは、
携帯端末の機種名や型番等をキーワードにして、対応す
る携帯端末2の性能等の詳細な属性情報を検索できるも
のである。
【0050】ステップS504に移行すると、携帯情報
データベースから携帯端末2の属性情報が検出されたか
否かを判定し、検出されたと判定された場合(Yes)は属
性情報を取得してステップS506に移行し、そうでな
い場合(No)はステップS500に移行する。つまり、そ
の携帯端末が本システムにおいて対応していないか、入
力されたデータではデータベースの検索が不可能である
場合はステップS500に移行してデータ入力をし直
す。
【0051】ステップS506に移行した場合は、利用
者端末表示部によって、管理端末3の表示部3aに表示
された、位置関係図3b上に携帯端末2に対応した携帯
端末マーク2aを表示して処理を終了する。また、図6
に基づいて管理端末3のタブレットによって携帯端末2
の属性情報を描画した場合の管理端末3における動作処
理の流れを説明する。図6は属性情報描画時の管理端末
3における利用者端末特定部及び利用者端末表示部の処
理を示すフローチャートである。
【0052】図6に示すように、まず、ステップS60
0に移行し、利用者端末特定部によって表示部3aに属
性データの描画があったか否かを判定し、描画があった
場合(Yes)はステップS602に移行し、無い場合は描
画があるまで待機する。ステップS602に移行した場
合は、描画文字を文字認識してステップS604に移行
する。
【0053】ステップS604では、認識された文字を
キーとして図示しない携帯端末情報データベース内を検
索し、携帯端末2の性能等の情報を検出し携帯端末2の
属性情報を特定してステップS606に移行する。ここ
で、携帯端末情報データベースは、携帯端末の機種名や
型番等をキーワードにして、対応する携帯端末の性能等
を検索できるものである。
【0054】ステップS606に移行すると、携帯情報
データベースから携帯端末2の属性情報が検出されたか
否かを判定し、検出されたと判定された場合(Yes)は属
性情報を取得してステップS608に移行し、そうでな
い場合(No)はステップS600に移行する。つまり、そ
の携帯端末2が本システムにおいて対応していないか、
入力されたデータではデータベースの検索が不可能であ
るか、文字認識処理がうまくいかなかったような場合は
ステップS600に移行してデータ入力をし直す。
【0055】ステップS608に移行した場合は、利用
者端末表示部によって、管理端末3の表示部3aに表示
された、位置関係図3b上に携帯端末2に対応した携帯
端末マーク2aを表示して処理を終了する。更に、図7
に基づいて携帯端末2の記憶部に記憶されているデータ
のプリンタ5による印刷処理を説明する。図7は、携帯
端末2の記憶部に記憶されているデータのプリンタ5に
よる印刷処理の例を示す図である。
【0056】図7に示すように、まず、ステップS70
0に移行し、携帯端末2がエリアインし、且つ、携帯端
末マーク2aが表示されているか否かを判定し、表示さ
れていると判定された場合(Yes)はステップS702に
移行し、そうでない場合(No)はエリアイン、且つ、表示
されるまで待機する。ステップS702に移行した場合
は、携帯端末マーク2aと第1のマーク5a又は第2の
マーク5bとが、位置関係図3b上で接触したか否かを
判定し、接触したと判定された場合(Yes)はステップS
704に移行し、そうでない場合(No)は接触するまで待
機する。携帯端末マーク2aの操作は、システム利用者
が管理端末3における操作部を操作することにより行わ
れ、携帯端末2の画面上に、例えば、書類データ等を表
示させた状態で、第1のマーク5a又は第2のマーク5
bに接触させる。その際、プリンタ設定ダイアログが表
示され、印刷条件等をシステム利用が設定する。
【0057】ステップS704に移行した場合は、携帯
端末2は、接触したマークに対応したプリンタに携帯端
末2の画面上に表示されたデータの印刷命令を伝送し、
命令を受信したプリンタによって印刷処理を実行して処
理を終了する。以上、表示部3aに表示された位置関係
図3b上の携帯端末マーク2aを操作して、第1のマー
ク5a’、第2のマーク5b’に重ねるだけで、対応す
る実空間上のプリンタを利用することが可能となる。
【0058】更に、本実施の形態においては、第2仮想
オブジェクトの対応付けられた携帯端末2を位置関係図
3b上の第1のマーク5a’又は第2のマーク5b’に
一定距離まで近づけることで、対応するプリンタを利用
できるようになっている。更に、第2仮想オブジェクト
の対応付けられた携帯端末2を、実空間におけるプリン
タ5に対応付けられた第3仮想オブジェクトに近づけ両
仮想オブジェクトを接触させ、エリアインすることで対
応するプリンタを利用することができるようになってい
る。
【0059】また、携帯端末2の属性情報を特定するよ
うにしたので、マークの重ねられた対応するプリンタの
携帯端末2に最適なプリンタドライバのインストールを
行うことが可能である。また、エリアインによって、携
帯端末2の属性情報の特定を行えるようにしたことによ
り、データ入力をせずとも、簡単に属性情報の特定が行
える。
【0060】また、キーボードによる文字入力や、タブ
レットによる文字描画などによって携帯端末の属性情報
を入力できるようにしたので、携帯端末2に関する機種
名や型番、種類などの情報をキーボードによる文字や、
タブレットによる描画で管理端末3に入力するだけで、
携帯端末2の属性情報を特定でき、その特定結果に対し
て最適なプリンタドライバをインストールできる。
【0061】本発明のサービス利用システムは、例え
ば、管理端末3がオフィスの入り口などに置いてあり、
他の部署からきた人が持つ携帯端末2からオフィスにあ
るプリンタなどのサービス提供装置を使うときに、管理
端末3を利用して携帯端末2に擬似的な座標を持たせ、
管理端末3の表示部3aにおける位置関係図3b上にの
エリアインを実空間におけるエリアインと同等と扱うこ
とで、今までの仕組みをそのままにサービス提供装置を
使えるようにするものである。
【0062】ポイントとしては、位置関係図3b上の各
機器と対応するマークの重なりを機器連携のきっかけと
する。位置関係図3bを表示している管理端末3は、あ
らゆる端末の分身を作成することができる。ここで、図
1の位置関係算出部4cは、請求項2記載の位置関係算
出手段に対応し、携帯端末2は、請求項1乃至3、請求
項6及び7記載の利用者端末に対応している。
【0063】更に、本文中の位置関係図表示部は、請求
項1及び請求項2記載の位置関係図表示手段に対応し、
利用者端末特定部は、請求項3及び請求項6記載の利用
者端末特定手段に対応し、利用者端末表示部は、請求項
1及び請求項2記載の利用者端末表示手段に対応する。
なお、上記実施の形態においては、携帯端末を特定する
ために、キーボードによって特定するための属性情報の
入力や、タブレットによって属性情報の描画をしてデー
タベースの検索をして携帯端末を特定するようにしてい
るが、これに限らず、音声によって属性情報を入力し、
音声認識をして入力情報を解析し、データベースを検索
して、携帯端末を特定するようにしても良い。
【0064】また、上記実施の形態においてはプリンタ
5による印刷処理において、携帯端末からプリンタに印
刷命令を送信して行うようにしているが、これに限ら
ず、中継端末などを設置することにより、携帯端末2か
らの印刷要求のデータを、中継端末に一旦送信し、そこ
からプリンタに命令及びデータを送信するようにしても
良い。
【0065】そうすることで、フロア内において利用可
能なプリンタのドライバを中継端末に全てインストール
しておくことで、携帯端末2が、LANケーブルや、無
線LANなどで、そのフロアのネットワークに参加する
ことが可能であれば、属性情報を特定する必要がなく、
且つ、対応するドライバの無い携帯端末であってもプリ
ンタを利用することが可能となる。
【0066】また、上記実施の一形態例として、本シス
テムの適用された会社のフロアに、別のフロアから来た
携帯端末を所持する人間が、そのシステムを利用するよ
うな場合を述べたが、これとは別に、システムの適用さ
れたフロア内における社員のPCの画面に位置関係図を
表示するようにし、社員はその位置関係図上の自分のP
Cに対応したマークを、同じく位置関係図上のプリンタ
などのサービス提供装置に対応するマークなどに重ねる
ことでサービス提供装置を利用することができるとった
形態例もある。
【0067】また、上記実施の形態においては、携帯端
末マーク2aを操作して、位置関係図上の実空間におけ
るプリンタに対応した第1のマーク5a’または第2の
マーク5b’に重ねることでプリンタを利用できるよう
にしているが、これに限らず、第1のマーク5a’また
は第2のマーク5b’を携帯端末マーク2aに重ねるこ
とで、対応するプリンタを利用できるようにしても良
い。また、この場合に、第1のマーク5a’または第2
のマーク5b’の分身が、携帯端末マーク2aに重なる
ようにし、位置関係図上の第1のマーク5a’または第
2のマーク5b’が直接動かないようにするか、直接動
かして重ねた後に元の位置に自動的に戻るようにする。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る請求
項1記載のサービス利用システムによれば、実空間にお
ける所定領域と、その領域の所定位置に配設されたサー
ビス提供装置との位置関係図を表示し、システム利用者
は、その位置関係図上で携帯端末に対応するマークを操
作して、位置関係図上のサービス提供装置に重ねること
でサービス提供装置を利用できるので、初めて訪れたオ
フィスのフロアなどでこのシステムを利用可能であれ
ば、訪問者にとってサービス提供装置の位置の把握及び
利用が簡易であり、便利である。
【0069】また、請求項2記載のサービス利用システ
ムによれば、サービス提供装置を利用したいシステム利
用者は、利用者端末を所持して管理端末に対応付けられ
た仮想オブジェクトに近づくことで、実際のプリンタを
利用することが可能な状態となるようにしたので、機種
の確認や必要なプリンタドライバを探してインストール
するなどの手間をかけずに、手軽にサービス提供装置を
利用でき便利である。
【0070】また、限定されたものにだけ仮想オブジェ
クトを対応付け、仮想オブジェクトの対応付けられてい
ない利用者端末が近づいても、サービス提供装置を利用
できないようにするなど、利用者を特化することも可能
である。また、請求項3記載のサービス利用システムに
よれば、請求項1又は請求項2の前記効果に加え、利用
者端末特定手段によって、サービス提供装置を利用する
利用者端末の機種を特定するようにしたので、利用者端
末の機種や性能等の属性情報が特定されるので、利用者
端末に合った最適なドライバをインストールすることが
可能となる。
【0071】また、請求項4記載のサービス利用システ
ムによれば、利用者端末に対応付けられた第2仮想オブ
ジェクトが、管理端末の表示部に表示された位置関係図
上のサービス提供装置と重なったときに、実空間におい
て対応するサービス提供装置を利用できるようにしたの
で、管理端末によって利用者端末に対応するマークを操
作することなく、位置関係図上のプリンタ等のサービス
提供装置に、マークを近づけるだけで、実空間における
対応するサービス提供装置を利用することができるので
便利である。
【0072】また、請求項5記載のサービス利用システ
ムによれば、請求項1乃至請求項4のいずれかの前記効
果に加え、仮想オブジェクト管理端末は、所定領域内の
所定位置に配設されたサービス提供装置に対して、第3
仮想オブジェクトを対応付け、利用者端末に対応付けら
れた第2仮想オブジェクトと、第3仮想オブジェクトと
が重なりあったときに、そのサービス提供装置を利用で
きるようにしたので、仮想オブジェクトの対応付けられ
たPDAなどの利用者端末を持って、利用したいプリン
タなどのサービス提供装置の近くに行くだけで簡単に利
用することが出来るので便利である。
【0073】また、請求項6記載のサービス利用システ
ムによれば、利用者端末を所持したシステム利用者が、
管理端末によって、タブレットなどに付属のペン型の入
力デバイスや、キーボード等によって、利用者端末の機
種名や型番、種類などを入力することによって、利用者
端末特定手段は、その入力情報に基づいて、パターン認
識やデータベースの検索等を行い、利用者端末の機種や
性能などの属性情報を特定するようにしたので、サービ
ス提供装置を利用する際に、利用者端末に最適なドライ
バのインストールなどを行うのに役立つ。
【0074】また、請求項7記載のサービス利用システ
ムによれば、請求項1乃至請求項6のいずれかの前記効
果に加え、利用者端末は、PDA、ノートPC、携帯電
話などのシステム利用者が持ち運び可能な携帯端末とし
たので、PDAなどの携帯端末を所持していれば、本シ
ステムのサービスを利用でき、便利である。また、請求
項8記載のサービス利用システムによれば、利用者端末
表示手段は、表示された位置関係図上に利用者端末に対
応したマークを表示する際に、システム利用者が指示し
た位置に表示するようにしたので、システム利用者は、
位置関係図が非常に広いものである場合などに、利用し
たいサービス提供装置の近くにマークを表示することが
可能となるので、便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るサービス利用システムの構成を示
すブロック図である。
【図2】携帯端末2の属性情報の特定処理における情報
入力の一例を示す図であり、図2(a)は、仮想オブジ
ェクトによる属性情報の特定処理を示す図であり、図2
(b)は、キーボードによる携帯端末2に関する情報の
入力の一例を示す図であり、図2(c)は、タブレット
による携帯端末2に関する情報の描画の一例を示す図で
ある。
【図3】エリアインの検出処理を示すフローチャートで
ある。
【図4】エリアイン時の管理端末3における利用者端末
特定部及び利用者端末表示部の処理を示すフローチャー
トである。
【図5】文字データ入力時の管理端末3における利用者
端末特定部及び利用者端末表示部の処理を示すフローチ
ャートである。
【図6】属性情報描画時の管理端末3における利用者端
末特定部及び利用者端末表示部の処理を示すフローチャ
ートである。
【図7】携帯端末2の記憶部に記憶されているデータの
プリンタ5による印刷処理の例を示す図である。
【図8】利用者による携帯端末マーク2aの指定処理の
一例を示す図であり、図8(a)は、指によってタッチ
パネルをタップして指定する一例を示す図であり、図8
(b)は、専用のペンによってタッチパネルをタップし
て指定する一例を示す図である。
【符号の説明】
1 サービス利用システム 2 携帯端末 3 管理端末 4 仮想オブジェクト管理装置 5 プリンタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北田 成秀 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 Fターム(参考) 2C061 AP01 HJ08 HQ17 HR07 5B021 AA04 EE05 5E501 AC25 AC35 BA05 FA01 FA14 FA44 FB22

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 実空間における所定領域内の所定位置に
    配設された特定のサービスを提供するためのサービス提
    供装置を、システム利用者の操作する利用者端末によっ
    て利用するためのサービス利用システムであって、 前記サービス提供装置と前記利用者端末との対応関係を
    管理するための管理端末を備え、 当該管理端末は、前記所定領域に対する前記サービス提
    供装置の位置関係図を所定の表示部に表示する位置関係
    図表示手段と、 前記利用者端末に対応するマークを、前記位置関係図上
    に、前記管理端末の操作によって当該位置関係図上を移
    動可能に表示する利用者端末表示手段とを備え、 前記管理端末を操作することによって、前記マーク、又
    は、前記位置関係図上のサービス提供装置のいずれかを
    移動して、両者のうち一方を他方に重ねることで、実空
    間において対応するサービス提供装置を利用できるよう
    になっていることを特徴とするサービス利用システム。
  2. 【請求項2】 実空間における所定領域内の所定位置に
    配設された特定のサービスを提供するためのサービス提
    供装置を、システム利用者の操作する利用者端末によっ
    て利用するためのサービス利用システムであって、 仮想オブジェクトを管理する仮想オブジェクト管理端末
    と、前記サービス提供装置と前記利用者端末との対応関
    係を管理するための管理端末と、前記利用者端末の位置
    を特定するための位置情報を取得する位置情報取得手段
    とを備え、 前記管理端末は、前記所定領域に対する前記サービス提
    供装置の位置関係図を表示する位置関係図表示手段を備
    え、 前記仮想オブジェクト管理端末は、前記管理端末に第1
    仮想オブジェクトを対応付け、前記携帯端末に第2仮想
    オブジェクトを対応付けるとともに、実空間と対応させ
    た仮想空間上に前記第1仮想オブジェクトを配置し、且
    つ、前記仮想空間における前記携帯端末の位置又はその
    付近に前記第2仮想オブジェクトを配置し、 取得した前記位置情報に基づいて前記第1仮想オブジェ
    クトと前記第2仮想オブジェクトとの位置関係を算出す
    る位置関係算出手段と、算出された位置関係が前記第1
    仮想オブジェクトと前記第2仮想オブジェクトとが同じ
    位置に重複して存在する関係のときに、前記携帯端末に
    対応したマークを、前記位置関係図上に、前記管理端末
    の操作によって当該位置関係図上を移動可能に表示する
    利用者端末表示手段と、を備え、 前記利用者端末を操作することによって、前記マーク、
    又は、前記位置関係図上のサービス提供装置のいずれか
    を移動して、両者のうち一方を他方に重ねることで、実
    空間において対応するサービス提供装置を利用できるよ
    うになっていることを特徴とするサービス利用システ
    ム。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2のサービス利用シ
    ステムにおいて、 前記利用者端末の属性情報を特定する利用者端末特定手
    段を備えることを特徴とするサービス利用システム。
  4. 【請求項4】 請求項2又は請求項3のサービス利用シ
    ステムにおいて、 前記第2仮想オブジェクトと、前記位置関係図上の前記
    サービス提供装置とが同じ位置に重複して存在する関係
    のときに、実空間において対応するサービス提供装置を
    利用できるようになっていることを特徴とするサービス
    利用システム。
  5. 【請求項5】 請求項2乃至請求項4のいずれかのサー
    ビス利用システムにおいて、 前記仮想オブジェクト管理端末は、実空間における前記
    所定領域の所定位置に配設された前記サービス提供装置
    に第3仮想オブジェクトを対応付けるとともに、実空間
    と対応させた仮想空間上に当該第3仮想オブジェクトを
    配置し、 前記第3仮想オブジェクトと、前記第2仮想オブジェク
    トとが同じ位置に重複して存在する関係のときに、実空
    間において対応するサービス提供装置を利用できるよう
    になっていることを特徴とするサービス利用システム。
  6. 【請求項6】 請求項3乃至請求項5のいずれかのサー
    ビス利用システムにおいて、 システム利用者が、所定の入力機器によって前記管理端
    末に前記利用者端末に関する情報を入力するようになっ
    ており、前記利用者端末特定手段は、入力された情報に
    基づいて前記利用者端末の属性情報を特定するようにな
    っていることを特徴とするサービス利用システム。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項6のいずれかのサー
    ビス利用システムにおいて、 前記利用者端末は、前記システム利用者によって持ち運
    び可能な携帯端末であることを特徴とするサービス利用
    システム。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至請求項7のいずれかのサー
    ビス利用システムにおいて、 前記利用者端末表示手段は、前記位置関係図上における
    前記システム利用者によって指示された位置に前記利用
    者端末に対応したマークを表示するようになっているこ
    とを特徴とするサービス利用システム。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010205282A (ja) * 2003-10-31 2010-09-16 Hewlett-Packard Development Co Lp スプレッドシート内でデータを表示するためのシステムと方法

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JP2010205282A (ja) * 2003-10-31 2010-09-16 Hewlett-Packard Development Co Lp スプレッドシート内でデータを表示するためのシステムと方法

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