JP2002358034A - 広告表出装置 - Google Patents

広告表出装置

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JP2002358034A
JP2002358034A JP2001166532A JP2001166532A JP2002358034A JP 2002358034 A JP2002358034 A JP 2002358034A JP 2001166532 A JP2001166532 A JP 2001166532A JP 2001166532 A JP2001166532 A JP 2001166532A JP 2002358034 A JP2002358034 A JP 2002358034A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シート状部材上の各広告画像に関連する情報
を適切に取り出せる、シート状部材の広告画像数の増減
時に、広告画像に、その広告画像に関連する情報を容易
に対応させられる広告表出装置を提供する。 【解決手段】 本発明の広告表出装置は、広告画像を長
手方向に有するシート状部材と、シート状部材を長手方
向に走行又は停止させるシート状部材走行手段と、シー
ト状部材走行手段の動作を制御して、シート状部材を走
行又は停止させ、広告画像を選択的に表出箇所に位置さ
せる走行制御手段とを有する。また、シート状部材、又
は、シート状部材と連動走行する連動走行部材に設けら
れた、シート状部材上の全て又は一部の広告画像に係る
情報を記憶している少なくとも1個の記憶媒体と、記憶
媒体に記憶されている情報を読み取る記憶媒体読取手段
とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は広告表出装置に関
し、特に、広告画像を択一的に表出可能な装置に適用し
て好適なものである。
【0002】
【従来の技術】多くの人が通過したり存在したりする場
所では、例えば、駅構内の通路やホテルのロビーなどで
は、広告機能が十分に発揮されるので、視覚的な広告を
行う広告表出装置が多く設けられている。
【0003】従来の広告表出装置の多くは、透明アクリ
ル板や透明ガラス板に広告画像を印刷し、背面から光線
を照射して広告画像を表出させるものであり、表出され
る広告画像は1画像のものであった。
【0004】しかし、1個の広告画像を固定的に表出し
ている場合には、1度見ると、その後は注意を引かなく
なり、また、変化がないため視線を再び集めることも容
易ではない。
【0005】そのため、複数の広告画像を択一的に表出
可能な広告表出装置も既に提案されている。
【0006】このような複数画像対応の広告表出装置と
して、透明なシート状部材に、複数の広告画像を設けて
おき、シート状部材を走行させることで複数の広告画像
を択一的に表出可能にした装置が研究、開発されてい
る。シート状部材を利用した複数画像対応の広告表出装
置は、プロジェクタやCRTディスプレイなどのビデオ
信号を利用するものに比較して、高画質が期待でき、同
一画像の長時間の表出でも画面焼けなどを起こすことが
ないという利点を有する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、シート
状部材を利用した複数画像対応の広告表出装置も、以下
のような課題を有するものである。
【0008】広告効果を発揮するためには、広告画像の
表出に合わせて、その広告内容に関連する音声を流した
り、文字情報を固定表示又はスクロール表示したりする
ことが有効である。
【0009】音声を流す場合であると、例えば、ICメ
モりなどを利用した記憶装置にデジタル音声信号を記憶
しておき、表出面に位置する広告画像に対応するデジタ
ル音声信号を記憶装置から読み出してアナログ音声信号
に変換してスピーカから発音出力させる。また、文字情
報を表示する場合であると、例えば、ICメモりなどを
利用した記憶装置に文字列データを記憶しておき、表出
面に位置する広告画像に対応する文字列データを記憶装
置から読み出して液晶表示装置などにより表示出力させ
る。
【0010】ところが、シート状部材の走行と記憶装置
からの読出しとの同期が、何らかの原因で一度外れる
と、表出面に位置する広告画像と対応しない音声や文字
が出力されることが長く続くという課題がある。シート
状部材の走行方向を切り替える際などに同期を復帰させ
ることもできるが、シート状部材の広告画像数が多い場
合にはかなり長い時間同期外れが継続する。
【0011】また、シート状部材を利用した複数画像対
応の広告表出装置の利点として、シート状部材に対する
切り張りなどによって、広告画像を追加したり、一部の
広告画像を削除したりすることが容易であるという利点
がある。
【0012】しかしながら、広告画像単位での増減があ
ると、その追加数や削除数が1広告画像であっても、デ
ジタル音声信号や文字列データを記憶している記憶装置
内の記憶媒体を取り換えたり、取り換えを実行しない場
合であれば記憶装置に対するデータ等の書換を実行した
りしなければならないという課題もある。
【0013】このような各広告画像に関連する情報を取
り出して利用する際の課題は、音声信号や文字列データ
の取り出し以外でも生じる。例えば、各広告画像によっ
て、表出面での停止時間を変える場合には、各広告画像
に関連して停止時間の情報を記憶させておかなければな
らないが、この場合であっても、シート状部材の走行と
表出面の広告画像との同期外れ時の課題や、シート状部
材の広告画像を増減させる場合での課題は生じる。
【0014】本発明は、以上の点に鑑みなされたもので
あり、各広告画像に関連する情報を適切に取り出すこと
ができる、また、シート状部材の広告画像数の増減時に
おいても、広告画像に、その広告画像に関連する情報を
容易に対応させることができる広告表出装置を提供しよ
うとしたものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、本発明による広告表出装置は、(1)広告画像を長
手方向に有するシート状部材と、(2)上記シート状部
材を長手方向に走行又は停止させるシート状部材走行手
段と、(3)上記シート状部材走行手段の動作を制御し
て、上記シート状部材を走行又は停止させ、広告画像を
選択的に表出箇所に位置させる走行制御手段と、(4)
上記シート状部材、又は、上記シート状部材と連動走行
する連動走行部材に設けられた、上記シート状部材上の
全て又は一部の広告画像に係る広告補助情報や広告管理
情報などの情報を記憶している少なくとも1個の記憶媒
体と、(5)上記記憶媒体に記憶されている情報を読み
取る記憶媒体読取手段とを有することを特徴とする。
【0016】ここで、上記シート状部材は、上記シート
状部材走行手段によって長手方向に往復動し得るもので
あると共に、上記記憶媒体が複数設けられていることは
好ましい。
【0017】また、上記各記憶媒体には、関連する広告
画像の広告を補助する文字列データを記憶しておくと共
に、文字列データを表示出力する文字列データ表示手段
と、上記記憶媒体読取手段がいずれかの上記記憶媒体か
ら読み取った情報に基づき、上記表出箇所に位置してい
る広告画像に係る文字列データを上記文字列データ表示
手段によって表示出力させる文字列表示制御手段とを有
することが好ましい。
【0018】さらに、上記各記憶媒体には、関連する広
告画像の広告を補助する音声・音響データを記憶してお
くと共に、音声・音響データを発音出力する発音出力手
段と、上記記憶媒体読取手段がいずれかの上記記憶媒体
から読み取った情報に基づき、上記表出箇所に位置して
いる広告画像に係る音声・音響データを上記発音出力手
段に与えて発音出力させる発音出力制御手段とを有する
ことは好ましい。
【0019】さらにまた、上記各記憶媒体には、関連す
る広告画像の上記表出箇所での停止時間の情報を記憶し
ておき、上記走行制御手段は、上記記憶媒体読取手段が
いずれかの上記記憶媒体から読み取った停止時間に、上
記表出箇所に位置している広告画像の停止している時間
を合致させるように上記シート状部材の走行を制御する
ことは好ましい。
【0020】又は、上記シート状部材が往復動するもの
であり、上記各記憶媒体には、関連する広告画像の上記
表出箇所での停止時間の情報を記憶しておき、上記走行
制御手段は、上記シート状部材上の中間位置の広告画像
が上記表出箇所に位置している際の停止時間を、上記記
憶媒体読取手段がいずれかの上記記憶媒体から読み取っ
たその広告画像の停止時間に合致させるように上記シー
ト状部材の走行を制御すると共に、上記シート状部材上
の端部位置の広告画像が上記表出箇所に位置している際
の停止時間を、上記記憶媒体読取手段がいずれかの上記
記憶媒体から読み取ったその広告画像の停止時間より長
い時間にするように上記シート状部材の走行を制御する
ことは好ましい。
【0021】また、上記各記憶媒体には、関連する広告
画像の有効な表示期限の情報を記憶しておき、上記走行
制御手段は、上記記憶媒体読取手段がいずれかの上記記
憶媒体から読み取った有効な表示期限に基づき、表示期
限を超えた広告画像の上記表出箇所での停止時間を0又
はほぼ0になるように上記シート状部材の走行を制御す
ることは好ましい。
【0022】さらに、上記各記憶媒体には、上記シート
状部材における位置情報を記憶しておき、又は、上記各
記憶媒体の設置位置を上記シート状部材における位置を
特定できる位置にしておき、上記走行制御手段は、上記
各記憶媒体に関連して得た位置情報を、上記シート状部
材の走行制御に利用することは好ましい。
【0023】さらにまた、上記各記憶媒体が非接触IC
タグであることは好ましい。
【0024】
【発明の実施の形態】(A)第1の実施形態 (A−1)第1の実施形態の構成 以下、本発明による広告表出装置の第1の実施形態を、
図面を参照しながら詳述する。
【0025】図1は、この第1の実施形態の広告表出装
置1の外観イメージを示す斜視図である。
【0026】図1において、この第1の実施形態の広告
表出装置1は、幅及び高さに比較して相対的に短い奥行
きを有するほぼ直方体の箱形状をなしている。広告表出
装置1は、上下方向には下側から、設置台座2、広告画
像表出部3及び補助広告部4を有する。
【0027】設置台座2は、当該広告表出装置1を安定
的に設置させるための台座であり、必要に応じて、ボル
トなどの挿通孔その他の安定設置のための構成が設けら
れていても良い。
【0028】広告画像表出部3は、後述するシート状部
材10に描画されている広告画像を外部に表出させる部
分であり、回動開閉式の蓋体5を中心に構成されてい
る。蓋体5は、上下左右の枠体(符号省略)と、これら
枠体に取り付けられた透明板(例えばガラス板やアクリ
ル板)6とでなる。透明板6は、広告画像を外部に表出
させる表出窓部6aと、この表出窓部6aの周囲の目隠
し部6bとかなる。目隠し部6bは、当該広告表出装置
1の内部機構などが広告画像の看者によって目視される
ことを防止すると共に、表出窓部6aとの境界を明確す
ることを通じて広告画像を浮き出すようにさせる機能を
担っている。目隠し部6bは、例えば、透明板6本体の
内面側に黒色シートを貼付することで構成される。
【0029】補助広告部4は、その時点で広告画像表出
部3に表出されている広告画像と関連する情報を、キャ
ラクタ表示や音声出力(この音声の用語は音響を含む概
念とする)で、広告画像の看者に伝達するものである。
【0030】この第1の実施形態の場合、補助広告部4
の表面には、LEDがマトリックス状に配列された、キ
ャラクタ表示機能を担っているLEDマトリックス表示
装置7と、音声出力機能を担っている後述するスピーカ
(図8参照)99の発音出力を外部に放出し易くしてい
る音出力用多孔部8が設けられている。なお、この第1
の実施形態の場合、ステレオ発音出力可能なように一対
のスピーカ99が設けられているので、音出力用多孔部
8も一対が設けられている。
【0031】図2は、この第1の実施形態の広告表出装
置1の広告画像表出部3の内部要部構成を取り出して示
す概略斜視図である。図3は、図1におけるIII−III線
方向の縦断面図(広告画像表出部3の部分についての縦
断面図)であり、図1に示した構成要素以外の構成要素
をも示している。図4は、図1における上側の表出面側
から見た右側の部分正面図である。図5は、図3におけ
るV−V線断面図である。
【0032】広告表出装置1の広告画像表出部3は、図
2に示すように、シート状部材10、上側巻取軸11、
下側巻取軸12、上側ガイドローラ13及び下側ガイド
ローラ14を主たる構成要素としている。
【0033】シート状部材10は、後述するように、表
出窓部6aの上下方向の長さより十分に長く、その長手
方向の一端は上側巻取軸11に取り付けられ、他端は下
側巻取軸12に取り付けられており、上側巻取軸11及
び下側巻取軸12の双方に巻回されている。なお、シー
ト状部材10の上側巻取軸11及び下側巻取軸12への
取付方法は任意である。例えば、粘着テープや面ファス
ナ等の取付具を用いて行っても良く、取付具を用いず、
シート状部材10の捨て巻き(リード)による巻取摩擦
抵抗や、シート状部材10と巻取軸11、12との凹凸
係合等によるもののみで行っても良い。
【0034】上側巻取軸11から引き出されているシー
ト状部材10の部分は、上側巻取軸11に近接して設け
られている上側ガイドローラ13によって鉛直方向に沿
うように方向が変換されており、下側巻取軸12から引
き出されているシート状部材10の部分も、下側巻取軸
11に近接して設けられている下側ガイドローラ14に
よって鉛直方向に沿うように方向が変換されている。す
なわち、上側ガイドローラ13及び下側ガイドローラ1
4間のシート状部材10の部分の法線方向の位置が、常
時ほぼ同じ位置になるようになされている。
【0035】上側巻取軸11は、シート状部材10を上
動させる際の駆動軸として機能するものであり、一方、
下側巻取軸12は、シート状部材10を下動させる際の
駆動軸として機能するものである。
【0036】上側巻取軸11の一端部(例えば表出面側
から見て左端部)側には、一対のプーリ15及び16並
びにベルト17でなる運動伝達機構(スプロケット及び
チェーンでなるような他の運動伝達機構でも良い)を介
して、モータ(上側モータ)18の駆動力が伝達される
ようになされている。
【0037】一方、上側巻取軸11の他端部(例えば表
出面側から見て右端部)側は、一対のプーリ19及び2
0並びにベルト21でなる運動伝達機構(スプロケット
及びチェーンでなるような他の運動伝達機構でも良い)
を介して、電気的に制動力を可変し得るパウダーブレー
キ22に連結されており、このパウダーブレーキ22に
よって、上側巻取軸11の回転を抑制可能になされてい
る。
【0038】同様に、下側巻取軸12の一端部(例えば
表出面側から見て左端部)側には、一対のプーリ23及
び24並びにベルト25でなる運動伝達機構を介して、
モータ(下側モータ)26の駆動力が伝達されるように
なされている。
【0039】また、下側巻取軸12の他端部(例えば表
出面側から見て右端部)側は、一対のプーリ27及び2
8並びにベルト29でなる運動伝達機構を介して、電気
的に制動力を可変し得るパウダーブレーキ30に連結さ
れており、このパウダーブレーキ30によって、下側巻
取軸12の回転を抑制可能になされている。
【0040】上側巻取軸11及び下側巻取軸12のそれ
ぞれの、少なくともモータ18、26との連結端部側に
は、シート状部材10の幅方向の位置を規制する、上側
巻取軸11あるいは下側巻取軸12にシート状部材10
を最大に巻き取った際の巻径より径の大きい、例えば、
円板等の幅方向位置規制部31、32が設けられてい
る。
【0041】なお、上側巻取軸11及び下側巻取軸12
の他端側にも、幅方向位置規制部が設けられていても良
く、上側ガイドローラ13や下側ガイドローラ14に
も、幅方向位置規制部が設けられていても良い。
【0042】上側巻取軸11や下側巻取軸12、上側ガ
イドローラ13や下側ガイドローラ14は、その設置位
置が上か下かの相違があるが、同一部材を適用すること
ができ、仮に、それに対するモータ18、26やパウダ
ーブレーキ22、30も上下の違いに関係なく、同一部
材を適用しようとすると(例えばこれら部材をユニット
化すると)、第1の実施形態とは異なって、上側モータ
18を表出面側から見て「左側」に設けたならば、下側
モータ26を表出面側から見て「右側」に設けることを
要する。
【0043】しかしながら、この第1の実施形態では、
上述したように上側モータ18及び下側モータ26を同
一サイドに設けている。これは、シート状部材10を上
動させている際でも下動させている際でも、その進行方
向が鉛直方向に正しく沿って、僅かな蛇行や斜行をも防
止しようとしたためであり、さらには、メンテナンス性
の向上のためである。以下、上側モータ18及び下側モ
ータ26を同一サイドに設けると、シート状部材10の
僅かな蛇行や斜行を防止できることを説明する。
【0044】広告画像の表出窓部6aの上下方向の長さ
は、例えば1〜3m程度であり、上側巻取軸11及び下
側巻取軸12間の距離もそれに応じているので、かなり
の距離をシート状部材10が走行することとなる。この
ような場合において、幅方向の位置を規制する、意図し
た構成や方法を適用しなければ、シート状部材10の蛇
行や斜行が生じることもあり得る。
【0045】ところで、試作や耐久性試験などを繰り返
すと、巻取軸(11や12)を回転させていくと、シー
ト状部材10を巻き取り、巻き戻しするに連れて、その
駆動力が導入されている端部側(モータが設けられてい
る端部側)に、巻取軸(11や12)におけるシート状
部材10の幅方向の位置がごく僅かずつではあるがスラ
イドしていく現象が生じた。このスライドは、巻取軸
(11や12)が剛性体でできているとはいえ、微視的
に見た場合には、駆動力が導入されている端部側が先に
進んでいるねじれが生じており、シート状部材10に対
する引張ベクトルが、意図している進行方向のベクトル
成分だけでなく、駆動力が導入されている端部側に向か
うベクトル成分をも有するために生じていると考えられ
る。
【0046】以上のような駆動力が導入されている端部
側(モータが設けられている端部側)にシート状部材1
0の幅方向の位置がスライドしていく性質を考慮する
と、上下のモータ18及び26を異なるサイドに設けた
場合には、上動と下動でスライド方向が異なるので、斜
行が生じやすく、シート状部材10の材質の均一性によ
っては蛇行も生じやすい。
【0047】これに対して、この第1の実施形態のよう
に、上下のモータ18及び26を同一のサイドに設けた
場合には、上動と下動でスライドしようとする方向が同
じになり、そのスライド方向のベクトル成分を、幅方向
位置規制部31、32からの抗力で相殺することによ
り、上動時及び下動時の双方共に、シート状部材10を
意図した方向にのみ走行させることができ、蛇行や斜行
を防止することができる。
【0048】パウダーブレーキ22及び30はそれぞ
れ、基本的には、自己が連結されている上側巻取軸11
又は下側巻取軸12の他方の下側巻取軸12又は上側巻
取軸11が、シート状部材10を走行させるための駆動
軸になっているときに、後述する制御部95(図7参
照)によって制動力が制御されるものであり、これによ
り、シート状部材10の走行時のテンションが制御され
るようになされている。
【0049】このテンション制御機能により、シート状
部材10の走行時の波打ちなどを防止することができ
る。
【0050】なお、上述した上側巻取軸11や下側巻取
軸12、上側ガイドローラ13や下側ガイドローラ14
などは、中実のものであっても良く、中空のものであっ
ても良く、さらに、その材質は問われないものである。
しかし、装置のコストを抑えたり、装置の軽量化を図っ
たりする面からは、例えば、以下のようにしても良い。
すなわち、市販されている汎用のアルミニュウムパイプ
を所定長さに切断し、その両端に、軸首部材や幅方向位
置規制部31、32などを取り付けて、上側巻取軸11
や下側巻取軸12、上側ガイドローラ13や下側ガイド
ローラ14などを構成することが好ましい。
【0051】なお、アルミニュウムパイプを上側巻取軸
11や下側巻取軸12に利用した場合には、中実のアル
ミニュウムなどの金属筒を利用した場合に比べ、モータ
18、26の駆動力を受ける端部側が進むねじりが大き
くなるが、上述のように、モータ18及び26を同一の
サイドに設け、かつ、その端部側に幅方向位置規制部3
1、32を設けることにより、そのねじりに伴う蛇行や
斜行を防止することができる。
【0052】この第1の実施形態の場合、上側ガイドロ
ーラ13又は下側ガイドローラ14の少なくとも一方の
端部側には、ロータリエンコーダ200が設けられてい
る。図示のものは、下側ガイドローラ14の、モータ2
6と同一の端部側にロータリエンコーダ200が設けら
れている。ロータリエンコーダ200は、光学式、磁界
式などのいずれのものでも良く、下側ガイドローラ14
の回転量(及び回転方向)を、言い換えると、シート状
部材10の走行量(及び走行方向)を、後述する制御部
95を与えるものである。
【0053】なお、上側巻取軸11や下側巻取軸12
は、シート状部材10の巻き量が常時変化するので、上
側巻取軸11や下側巻取軸12にロータリエンコーダを
設けても、シート状部材10の走行量を正しく計測でき
ない恐れがある。また、上側巻取軸11及び上側ガイド
ローラ13間や、下側巻取軸12及び下側ガイドローラ
14間には、図3に示すように、シート状部材10がS
字状に掛け渡されているので、上側ガイドローラ13や
下側ガイドローラ14に対するシート状部材10の空滑
りはほとんど考えられず、下側ガイドローラ14(及び
又は上側ガイドローラ13)にロータリエンコーダ20
0を設けることにより、シート状部材10の走行量(及
び走行方向)を正しく計測することができる。
【0054】また、第1の実施形態の広告表出装置1
は、表出窓部6aに対向している広告画像(シート状部
材10の部分)を明確に表出させるため、その部分を照
明する構成を備えている。すなわち、シート状部材10
の裏面側を、装置の幅方向に延長されている蛍光灯33
(33a及び33b)と、蛍光灯33からの出射光をシ
ート状部材10の方向に拡散して向ける反射板34(3
4a及び34b)とが設けられている。
【0055】この第1の実施形態の場合、広告画像を表
出させる表出窓部6aは上述したようにかなりの面積を
有するので、図1に示すように、2本の蛍光灯33a及
び33bを適用しており、それに対応して、2個の反射
板34a及び34bが設けられている。図1に示したも
のは、蛍光灯33a及び33bを装置の幅方向に延長さ
せているので、各反射板34a、34bも、蛍光灯33
a、33bからの出射光を上下方向に拡散し、幅方向に
は拡散しないものとなっている。
【0056】なお、蛍光灯の本数は任意であり、その延
長方向も任意である。また、蛍光灯以外の光源を用いた
照明構成を適用しても良いことは勿論である。さらに、
裏面側からではなく表面側から照明しても良く、表裏両
面側から照明しても良い。さらにまた、当該広告表出装
置1が屋外に設置されるものであれば、照明構成を省略
することも可能である。
【0057】ここで、反射板34bの下側端縁には、絶
縁部材(符号は省略)を介して、静電気除去ブラシ20
1が設けられている。なお、他方の反射板34aの上側
端縁にも静電気除去ブラシが設けられていても良い。静
電気除去ブラシ201の基部は、例えば、図示しないア
ース線などを介してアースされている。
【0058】シート状部材10は、上側ガイドローラ1
3及び下側ガイドローラ14との摩擦や、上側巻取軸1
1及び下側巻取軸12との摩擦や、上側巻取軸11及び
下側巻取軸12に巻回されたシート状部材10同士の摩
擦などや、シート状部材10が波打ち走行した際の透明
板6との接触などによって静電気が帯電し易い。そのた
め、静電気除去ブラシ201が設けられている。
【0059】ここで、静電気除去ブラシ201の位置
を、反射板34bの下側端縁より下方としたのは、以下
の理由による。
【0060】第1に、蛍光灯33a及び33bの光線を
静電気除去ブラシ201が遮ることによる静電気除去ブ
ラシ201の影は、表出窓部6a外のシート状部材10
の部分にでき、すなわち、看者に見えない位置にできる
ためである。
【0061】第2に、静電気除去ブラシ201の反対側
に金属性の構成要素が多い位置では、静電気の除去機能
が低くなる。例えば、上側巻取軸11及び下側巻取軸1
2の近傍などでは静電気の除去機能が低くなり、そのた
め、上記のような位置に設定した。
【0062】上側巻取軸11の左右の端縁、下側巻取軸
12の左右の端縁、上側ガイドローラ13の左右の端
縁、及び、下側ガイドローラ14の左右の端縁はそれぞ
れ、当該広告表出装置1の左右の側板50、51に設け
られているベアリングによって回転自在に支持されてい
る。なお、図4では、上側巻取軸11の右の端縁、上側
ガイドローラ13の右の端縁を指示するベアリング5
3、55が図示されており、図5では、それらに加え、
上側巻取軸11の左の端縁、上側ガイドローラ13の左
の端縁を指示するベアリング52、54も図示されてい
る。
【0063】また、透明板6の正面から見て左側の目隠
し部6bの上下方向の裏面中央部には、後述する非接触
ICタグ203(203−1〜203−4;図6参照)
の格納情報(図7参照)を読み取って後述する制御部9
5(図8参照)に与えるタグリーダー202が設けられ
ている。なお、タグリーダー202の位置は、この位置
に限定されるものではなく、例えば、シート状部材10
に対する非接触ICタグ203の設置位置に応じて他の
位置に変更しても良い。なお、タグリーダー202と非
接触ICタグ203との交信距離は、近接する2個の非
接触ICタグ203間の距離より短くなっていることが
好ましい。
【0064】図6は、シート状部材10を装置から取り
外して引き延ばした状態、又は、装置に装着する前のシ
ート状部材10を引き延ばした状態を示す平面図であ
る。
【0065】シート状部材10は、図6に示すように、
広告画像の表出窓部6aより僅かに大きい、しかも、表
出窓部6aと同様な形状を有する広告画像が描かれてい
る、複数(図6では4個)の広告画像領域(以下、場合
によっては「コマ」と呼ぶ)70−1〜70−4を、長
手方向(シート状部材10の往復動方向)に配設した構
成を有する。
【0066】シート状部材10の上端及び下端にはそれ
ぞれ、上側巻取軸11及び下側巻取軸12との取り付け
しろとしての捨て巻き部71U及び71Dが設けられて
いる。また、各広告画像領域間は、広告画像領域を明確
に区画すると共に、広告画像領域を構成するシートを貼
付したりする際のマージンとして機能する連結部72−
1、72−2、72−3が設けられている。
【0067】ここで、完成前のシート状部材(シート基
材)として、各広告画像領域の位置が透孔になっている
ものを用意し、描画されている広告画像が異なるシート
を各広告画像領域の位置の透孔を塞ぐように張り付ける
などして、シート状部材10を完成させても良い。ま
た、完成前のシート状部材(シート基材)として、全体
が透光性の1枚のシートでなるものを用意し、描画され
ている広告画像が異なるシートを各広告画像領域の位置
に重ねて張り付けるなどして、シート状部材10を完成
させても良い。さらに、シート基材に対して印刷処理を
施してシート状部材10を完成させても良い。さらにま
た、各広告画像領域としてのシート部分をそれぞれ用意
し、シート部分を長手方向に接合させていくことで、シ
ート状部材10を完成させても良い。また、袋体を有す
るシート基材に対し、広告画像が描画されているシート
部分を袋体に挿入してシート状部材10を完成させても
良い。
【0068】なお、各広告画像領域70−1、…、70
−4には必ずしも広告画像が描画されている必要はな
く、一部の広告画像領域は広告画像が描画されていなく
ても良い。例えば、広告画像が表出されていない状態か
ら、広告画像を表出させる状態への切換で、看者の興味
をそそるようにする場合には、上述のような白紙の広告
画像領域も必要である。
【0069】ここで、広告画像の内容は、社会通念上で
許される範囲にある限り、いかなるものであって良いこ
とは勿論である。広告画像は、例えば、文字、図形、模
様、写真、絵画等、各々単独あるいはこれらを複合した
もので構成されていれば良い。また、シート状部材10
に、広告を意図した画像以外の画像が、一部又は全ての
広告画像領域に描画されていても良い。このような画像
も、この明細書においては、広告画像と呼ぶこととす
る。
【0070】シート状部材10の右端及び左端(一方の
端部だけでも良い)には、広告画像領域の位置管理など
に利用される複数のマーク73R及び73Lが付されて
いる。マーク73R及び73Lは、バーコードなどの位
置を示すコードデータであっても良いが、ここでは単に
光の透過を阻止するものとする。なお、マーク73R及
び73Lや、後述する非接触ICタグ203以外のシー
ト状部材10の右端及び又は左端の領域は透光性のもの
とする。また、マーク73Rが各広告画像領域を区別す
るものとし、マーク73Lがシート状部材10の上端及
び下端位置の検出用のものとする。
【0071】各広告画像領域を区別するマーク73R
は、各広告画像領域の境界部に設けられており、機能的
には、駆動中のモータの停止を指示するものである。
【0072】シート状部材10の上端位置の検出用のマ
ーク73Lは、最上部の広告画像領域70−1より上方
に設けられており、下方への駆動中のモータの停止を指
示するものであり、シート状部材10の下端位置の検出
用のマーク73Lは、最下部の広告画像領域70−4よ
り下方に設けられており、上方への駆動中のモータの停
止を指示するものである。なお、図6に示したマークの
例の場合、上端位置の検出用のマーク73Lは、下動時
における最上端の広告画像領域70−1の停止マークに
もなっており、下端位置の検出用のマーク73Lは、上
動時における最下端の広告画像領域70−4の停止マー
クにもなっている。
【0073】マーク73R及び73Lは、シート状部材
10に対して印刷あるいはペイント等の処理で形成して
も良く、また、マーク用ラベルなどをシート状部材10
に貼付あるいは接着等することで設けるようにしても良
い。
【0074】各広告画像領域70−1、…、70−4の
左側の余白部の上下方向の中央部には、非接触ICタグ
203−1、…、203−4がそれぞれ設けられてい
る。なお、他の位置でも良いことは勿論である。非接触
ICタグ203−1、…、203−4は、例えば、カー
ド状、シール状のいずれのものであっても良いが、シー
ル状のものは、容易に貼着や剥離が可能であり、また、
屈曲などにも対応できるので好ましい。また、非接触I
Cタグ203−1、…、203−4は、電池内蔵型のも
のであっても良く、タグリーダー202からの電波エネ
ルギーを元に送信動作する電池を内蔵しないものであっ
ても良い。なお、非接触ICタグ203−1、…、20
3−4に求められている動作が有効に実行される期間は
長いので、電池を内蔵しないものが好ましい。
【0075】非接触ICタグ203−1、…、203−
4は、そのICタグが隣接配置されている広告画像領域
の広告画像に関係する広告補助情報や広告管理情報など
を格納しており、タグリーダー202によって、その格
納情報が読み出されるものである。
【0076】非接触ICタグ203−1、…、203−
4の格納情報は、例えば、図7に示すように、LEDマ
トリックス表示装置7によってキャラクタ表示される文
字列データ(その文字列データの1回の表示時間情報を
含んでいても良い)や、スピーカ(図8参照)99によ
って発音出力されるための音声・音響データ(その音声
・音響データの1回の発音出力時間情報を含んでいても
良い)や、広告画像の表示停止時間や、広告画像の有効
表示期限(又は広告開始期限)などである。
【0077】なお、上記では、各非接触ICタグ203
−1、…、203−4は、隣接する広告画像領域の広告
画像に関係する広告補助情報や広告管理情報などを格納
していると説明したが、各非接触ICタグ203−1、
…、203−4は、隣接する広告画像領域ではなく、隣
接する広告画像領域の上下の広告画像領域の広告画像に
関係する広告補助情報や広告管理情報などを格納してい
ても良い。例えば、非接触ICタグ203−1は、広告
画像領域70−2の広告画像に関係する広告補助情報や
広告管理情報などを格納し、非接触ICタグ203−2
は、広告画像領域70−1及び70−3の広告画像に関
係する広告補助情報や広告管理情報などを格納する。こ
のようにした場合には、表出窓部6aに表示していた広
告画像を次の広告画像へ切り替える際のシート状部材1
0の動き方(例えば高速−低速−高速−減速で次の広告
画像を停止させたり、また、進退動を繰り返しつつ徐々
にに次の広告画像へ切り替えたりする)の情報をも非接
触ICタグ203−1〜203−4に格納するようにし
ても良い。
【0078】なお、非接触ICタグ203−1〜203
−4に代えて、接触型のICタグを適用しても良く、ま
た、バーコードラベルなどのICメモリを利用しない情
報記憶媒体を適用しても良い。
【0079】以上のような構成のシート状部材10は、
広告期間(例えば1ヶ月)の経過によって他のシート状
部材(10)と交換される。ここで、シート状部材10
における広告画像領域の数は、交換前後を問わず常に同
一数(固定数)であっても良く、広告を必要とする会社
の増減などに応じて任意の数に定めても良い。また、広
告画像単位に増減できるシート状部材10であれば、広
告画像領域を単位に部分的な交換も実行される。
【0080】図2〜図5では図示を省略していたが、マ
ーク73R及び73Lを検出するための発光部及び受光
部でなる光電センサ(マーク検出センサ)が設けられて
いる。以下、マーク73Rに対応した光電センサを領域
位置センサと呼び、マーク73Lに対応した光電センサ
をシート上下端センサと呼ぶ。
【0081】これら領域位置センサ及びシート上下端セ
ンサの設置位置は、マーク73R及び73Lを検出で
き、シート状部材10の走行を制御できるものであれ
ば、いずれの箇所でも良い。例えば、シート状部材10
の走行時における比較的バタツキが少なく検出精度が良
い上側巻取軸11あるいは下側巻取軸12の近傍位置、
特に、斜め上方から照射される太陽光線等が表出窓部6
aの周囲の目隠し部6b等により影になり誤動作を起こ
しにくい上側巻取軸11の近傍位置が好ましい。
【0082】なお、光電センサとして、反射型のものを
適用することができるが(この場合も本発明の他の実施
形態を構成する)、反射型のものの方が、シート状部材
10が波打ち走行している場合の検出精度が、透過型の
ものより劣る。
【0083】また、光電センサを構成する発光部及び受
光部間は、5〜10cm程度であるが、例えば、3m程
度の距離に対応できる発光部及び受光部を適用すること
が好ましい。これは、シート状部材10の長期の使用に
より、その端部が汚れた場合を考慮したものである。そ
のため、マーク73の遮光性もかなり大きくしておく。
【0084】なお、非接触ICタグ203として遮光性
のものを適用し、非接触ICタグ203がシート状部材
10の位置管理用のマーク73R及び73Lの機能を兼
ね、位置管理用のマーク73R及び73Lを省略するよ
うにしても良い。また、非接触ICタグ203に位置管
理用の情報(最上位のコマや最下位のコマなど、若しく
は、そのコマにおける具体的な位置の情報など)をも記
憶しておき、位置管理用のマーク73R及び73Lを省
略するようにしても良い。
【0085】図8は、この第1の実施形態の広告表出装
置1における電気的構成を示すブロック図である。
【0086】この第1の実施形態の広告表出装置1は、
電気的構成として、上述したLEDマトリックス表示装
置3、上側モータ18、下側モータ26、上側パウダー
ブレーキ22、下側パウダーブレーキ30、領域位置セ
ンサ(図8では符号90で表している)、シート上下端
センサ(図8では符号91で表している)、蛍光灯3
3、ロータリエンコーダ200及びタグリーダー202
を有すると共に、さらに以下の構成を有する。
【0087】電源保護回路92、電源投入スイッチ9
3、操作部94、制御部95、モータ駆動部96、パウ
ダーブレーキ駆動部97、LED駆動回路98、スピー
カ(2個存在するが、図8ではまとめて1個のように表
示している)99、スピーカ駆動回路100、及び、異
常報知部101を有する。
【0088】この第1の実施形態の広告表出装置1は、
商用電源を電源として想定しており、過電流保護や過電
圧保護を行う電源保護回路92を介して、商用電源を内
部に取り込めるようになされている。
【0089】電源投入スイッチ93は、電源保護回路9
2を介した商用電源を内部に取り込むものである。
【0090】操作部94は、シート状部材10に対する
広告画像領域の送りに関するコマ送り動作モードを指示
する操作などを受け付けてその操作情報を制御部95に
与えるものである。
【0091】ここで、コマ送り動作モードとしては自動
コマ送りモードと手動コマ送りモードとがある。
【0092】自動コマ送りモードは、シート状部材10
の全ての広告画像領域を択一的に、しかも、各広告画像
領域に定まっている所定時間ずつ、表出窓部6aの対向
位置に停止させることを自動的に実行する動作モードで
ある。
【0093】例えば、最上位置の広告画像領域から最下
位置の広告画像領域へ、各広告画像領域の広告画像の表
出を順次行い、最下位置の広告画像領域の広告画像の表
出がその領域についての所定時間だけ実行されると、今
度は、最上位置の広告画像領域へ向けて、各広告画像領
域の広告画像の表出を順次行い、最上位置の広告画像領
域の広告画像の表出がその領域についての所定時間だけ
実行されると、再度、最下位置の広告画像領域へ向け
て、各広告画像領域の広告画像の表出を順次行い、以
下、このような広告画像領域の切換を繰り返す。
【0094】ここで、各広告画像領域の停止時間(表示
時間)の情報は、上述した非接触ICタグ203(20
3−1〜203−4)から得る。なお、非接触ICタグ
204に停止時間の情報を記憶せずに、制御部95が内
蔵するメモリに書き込んでおくようにしても良い。
【0095】また、全ての広告画像領域の停止時間(表
示時間)を一定時間にするようにしても良い。この場合
において、シート状部材10を往復動させるため、上端
及び下端の広告画像領域70−1及び70−4のトータ
ルの停止時間(表示時間)は、中間の広告画像領域70
−2〜70−3のトータルの停止時間(表示時間)の半
分となる。そのため、上端及び下端の広告画像領域70
−1及び70−4の1回の停止時間(表示時間)を、中
間の広告画像領域70−2〜70−3の1回の停止時間
(表示時間)の倍にしてトータルの停止時間を揃えるよ
うにしても良い。
【0096】以上のような自動コマ送りモードにおいて
は、各広告画像領域の表出窓部6aでの停止時間を広告
管理者は任意に設定できる。ここで、設定できる停止時
間は0(すなわち、停止しない)であっても良い。な
お、操作者によって停止時間が設定されなかった広告画
像領域については、装置が固定的に定めている停止時間
を適用する。
【0097】手動コマ送りモードは、表出窓部6aの対
向位置の広告画像領域の切換を操作者が直接指示する動
作モードである。すなわち、手動コマ送りモードにおい
ては、操作者によって、表出窓部6aの対向位置の広告
画像領域の切換が指示されない限り、広告画像領域の切
換はなされない。
【0098】例えば、各広告画像領域に1対1で対応さ
せた操作キー(例えば、この操作キーにはその上から数
えて何番目かを表す文字が記載されている)を設け、そ
の操作キーの操作を、その広告画像領域を表出窓部6a
の対向位置に位置させる指令として捉えさせる。この場
合には、制御部95内に、表出窓部6aに対向している
広告画像領域がどの広告画像領域であるかの情報を記憶
しておく記憶部が必要となる。また、1広告画像領域だ
け上動させることを指示するキーや、1広告画像領域だ
け下動させることを指示するキーを設け、1広告画像領
域単位での送りを指示させるようにしても良い。さら
に、上動又は下動させる広告画像領域の数を数字入力し
得るものであっても良い。この場合には、制御部95内
に、表出窓部6aに対向している広告画像領域が、上又
は下から数えて何番目の領域であるかの情報を記憶して
おく記憶部が必要となる。
【0099】なお、電源投入時に採用するデフォルトモ
ード(例えば、自動コマ送りモード)を定めるものであ
っても良く、また、電源投入時に、その前の電源遮断時
の動作モードを継続させるものであっても良い。また、
動作モードを区別するためのモードフラグを、例えば、
操作部94又は制御部95が保持するものであっても良
く、モードスイッチとしてディップスイッチを適用し、
そのスイッチ操作子の位置でモードを区別するものであ
っても良い。
【0100】制御部95は、例えば、CPUを中心とし
た制御構成、又は、シーケンサやリレーやリレー接点な
どのリレーシーケンス制御構成でなる。
【0101】制御部95は、手動動作モードであれば、
操作部94から、表出窓部6aの対向位置に位置させる
広告画像領域の切換が指示されたときに、広告画像領域
(シート状部材10)の移動動作及び停止動作の全体を
制御するものである。また、制御部95は、自動動作モ
ードであれば、表出窓部6aの対向位置に位置している
広告画像領域の停止時間などに基づいて、広告画像領域
(シート状部材10)の移動動作及び停止動作の全体を
制御するものである。制御部95は、この移動・停止制
御時には、領域位置センサ90やシート上下端センサ9
1やロータリエンコーダ200の出力に基づいて、移動
位置などを確認して制御内容を切り換える。
【0102】制御部95は、広告画像領域の移動動作及
び停止動作の制御を、モータ駆動部96及びパウダーブ
レーキ駆動部97に所定の駆動信号や制御信号を与える
ことで行う。
【0103】また、制御部95は、表出窓部6aの対向
位置に停止している広告画像領域に応じて、LED駆動
回路98やスピーカ駆動回路100を制御する。制御部
95は、タグリーダー202が非接触ICタグ203か
ら読み取って得た文字列データを、LED駆動回路98
内のバッファメモリ98aに設定して駆動させたり、タ
グリーダー202が非接触ICタグ203から読み取っ
て得た音声・音響データを、スピーカ駆動回路100内
のバッファメモリ100aに設定して駆動させたりす
る。スピーカ駆動回路100は、デジタルデータでなる
音声・音響データをアナログ信号に変換する変換部を内
蔵している。
【0104】また、制御部95は、表出窓部6aの対向
位置に位置している広告画像領域の切換動作時(シート
状部材10の走行時)において、異常が生じたか否かを
も監視しており、異常検出時には、モータ18、26な
どを停止させたり、異常報知部101に報知起動信号を
与えたりする。
【0105】モータ駆動部96は、制御部95の制御下
で、上側モータ18及び又は下側モータ26を駆動制御
するものである。
【0106】この第1の実施形態の場合、上側モータ1
8及び下側モータ26としてはブレーキ(ロック機能)
を内蔵しているものを適用しており、モータ駆動部96
が行う駆動制御には、上側モータ18や下側モータ26
のブレーキを外したり、掛けたりすることも含まれる
(なお、図8において、「M」はモータ本体を、「B」
はブレーキを表している)。また、モータ駆動部96
は、制御部95が指示した速度に応じたモータ駆動信号
を与えるものである。例えば、上側モータ18及び下側
モータ26が誘導モータでなる場合であれば、モータ駆
動部96はインバータを含み、インバータによって、誘
導モータに与えるPWM信号の周期や電圧などを変化さ
せることで速度を可変させる。また、上側モータ18及
び下側モータ26が3相モータであれば、モータ駆動部
96は、商用電源から3相駆動信号を形成することとな
る。
【0107】パウダーブレーキ駆動部97は、制御部9
5の制御下で、上側パウダーブレーキ22及び又は下側
パウダーブレーキ30を制御するものである。
【0108】上述のように、上側モータ18及び下側モ
ータ26はそれ自体がブレーキ(ロック機能)を内蔵す
るものであるが、モータ内のブレーキはアンロック又は
ロックしか取り得ず、制動力を可変制御することはでき
ない。そのため、電気的に制動力を可変可能な独立した
上側パウダーブレーキ22及び下側パウダーブレーキ3
0を適用し、上述したように、シート状部材10の走行
時のテンションが意図したテンション範囲内の値になる
ように、パウダーブレーキ駆動部97によって、上側パ
ウダーブレーキ22及び又は下側パウダーブレーキ30
の制動力を変化させることとしている。
【0109】上側パウダーブレーキ22及び下側パウダ
ーブレーキ30が取り得る制動力の段階は、複数段階で
あることが好ましい。なお、後述する動作説明では、上
側パウダーブレーキ22及び下側パウダーブレーキ30
はそれぞれ、少なくとも制動力がない状態、制動力が弱
い状態、制動力が強い状態の3状態を取り得るものとし
て説明する。上側パウダーブレーキ22での制動力が弱
い状態及び制動力が強い状態と、下側パウダーブレーキ
30での制動力が弱い状態及び制動力が強い状態とは同
一ではない。このことの理由についても後述する。
【0110】LED駆動回路98は、制御部95の制御
下で、その時点で表出窓部6aの対向位置に停止してい
る広告画像領域(広告画像)に関連するキャラクタ情報
(文字列データ)をLEDマトリックス表示装置7に与
えて表示させるものである。なお、LEDマトリックス
表示装置7でのキャラクタ表示は、キャラクタが任意の
方向に流れていくような表示であっても良く、また、キ
ャラクタの位置が移動しないような表示であっても良
い。
【0111】ここで、キャラクタ列の1回の表示時間
は、対応する広告画像領域(広告画像)の停止時間にほ
ぼ等しく、又は、その停止時間の整数分の1にほぼ等し
く選定されていることが好ましい。後者の場合には、制
御部95は、各回表示の開始タイミングをもLED駆動
回路98に指示する。なお、キャラクタ列の1回の表示
時間は、広告画像の停止時間以下の任意の時間であって
も良いことは勿論である。
【0112】スピーカ99は、その時点で表出窓部6a
の対向位置に停止している広告画像領域(広告画像)に
関連する情報を音声出力するものである。
【0113】スピーカ駆動回路100は、制御部95の
制御下で、その時点で表出窓部6aの対向位置に停止し
ている広告画像領域(広告画像)に関連する音声情報
(音声・音響データをアナログ信号に変換したもの)を
スピーカ99に与えて発音出力させるものである。
【0114】なお、音声情報の記憶方法にもよるが、ス
ピーカ駆動回路100には、符号化音声データの復号回
路や音声合成回路などの、記憶情報をスピーカ99が発
音出力できる形態の音声信号に変換するための各種の回
路が設けられている。
【0115】ここで、音声の1回の発音出力時間は、対
応する広告画像領域(広告画像)の停止時間にほぼ等し
く、又は、その停止時間の整数分の1にほぼ等しく選定
されていることが好ましい。後者の場合には、制御部9
5は、各回出力の開始タイミングをもスピーカ駆動回路
100に指示する。なお、音声の1回の発音出力時間
は、広告画像の停止時間以下の任意の時間であっても良
いことは勿論である。
【0116】異常報知部101は、例えば、LED及び
又はブザーでなり、制御部95から報知起動信号が与え
られたときに、異常報知動作を行うものである。
【0117】照明光源としての蛍光灯33は、電源投入
スイッチ93がオンであれば、制御部95の制御を受け
ずに点灯するものであるが、別途、光源点灯スイッチ等
を設け、それにより点灯を行うものであっても良い。
【0118】なお、機構的に位置が定まっている上述し
た構成要素以外の構成要素92〜101の配置位置は、
任意である。例えば、全てを装置箱体内の下側に設けて
も良い。
【0119】なお、既述した構成要素以外の構成要素が
設けられていても良いことは勿論である。
【0120】例えば、図8では省略しているが、当該広
告表出装置1の内部が、上側モータ18、下側モータ2
6、上側パウダーブレーキ22、下側パウダーブレーキ
30などの駆動時の発熱により異常動作を引き起こす高
温になる可能性があるものであれば、強制的に冷却を行
うファンを設けていても良い。
【0121】また例えば、表出窓部6aの対向位置を走
行しているシート状部材10の部分における左右の端縁
を案内する案内部材が設けられていても良い。このよう
な案内部材は、シート状部材10と対向する部分にブラ
シ状のモヘア部材等を有することが、シート状部材10
の傷みやばたつきを防止する観点から好ましい。
【0122】(A−2)第1の実施形態の動作 次に、以上のような構成を有する第1の実施形態の広告
表出装置1の動作を説明する。なお、以下の説明におい
ては、電源投入スイッチ93がオン操作されたときに
は、動作モードとして自動コマ送りモードが自動設定さ
れるものとして、図9及び図10のフローチャートをも
参照しながら行う。
【0123】利用者が電源投入スイッチ93をオン操作
すると、制御部95は、図9及び図10に示す一連の処
理を開始する。
【0124】制御部95は、まず最初に、シート上下端
センサ91の出力信号や、内部記憶している表出窓部6
aに対向している広告画像領域のシート状部材10での
位置情報に基づいて、電源投入時において、表出窓部6
aに対向している広告画像領域が最も上の広告画像領域
(自動コマ送りモードでの初期領域)であるか否かを判
断する(ステップST1)。
【0125】最も上の広告画像領域でなければ、シート
状部材10を下動させ、表出窓部6aに最も上の広告画
像領域を対向させて停止させる(ステップST2)。こ
の際の下動、停止動作については後述する。
【0126】以上のようにして自動コマ送りモードでの
初期領域である最も上の広告画像領域が、電源投入時に
表出窓部6aに対向していると、又は、最も上の広告画
像領域を表出窓部6aに対向させるようにすると、制御
部95は、モードフラグを自動コマ送りモードに設定す
ると共に、上下動フラグを上動にセットする(ステップ
ST3)。
【0127】そして、制御部95は、表出窓部6aに対
向している広告画像領域(ステップST3から移行して
きたときは最も上の広告画像領域)についての有効表示
期限を、タグリーダー202が非接触ICタグ203か
ら得た情報の中から取り出し、その広告画像領域の広告
画像は有効表示期限を超えているか否かを判別する(ス
テップST4)。
【0128】広告画像が有効表示期限を超えている場合
には、制御部95は、後述するステップST8に移行す
る。このことは、有効表示期限を超えている広告画像
を、ほぼ停止時間(表示時間)が0でそのまま通過させ
ることを意味する。
【0129】一方、有効表示期限内の広告画像であれ
ば、制御部95は、表出窓部6aに対向している広告画
像領域(ステップST3、ST4から移行してきたとき
は最も上の広告画像領域)についての停止時間(表示時
間)を、タグリーダー202が非接触ICタグ203か
ら得た情報の中から取り出して、内蔵する停止時間タイ
マに設定して停止時間タイマを起動する(ステップST
5)。
【0130】なお、今回停止してこれからの表示に供す
る広告画像領域が、最も上の広告画像領域及び最も下の
広告画像領域の場合には、非接触ICタグ203の格納
情報から得た停止時間(表示時間)の2倍の時間を、停
止時間タイマに設定するようにしても良い。最も上の広
告画像領域及び最も下の広告画像領域の停止回数が他の
広告画像領域の停止回数の半分であるので、そのことを
考慮しないで非接触ICタグ203に設定されている場
合であれば、上記のようにすれば良い。
【0131】また、制御部95は、非接触ICタグ20
3から得た情報の中から、表出窓部6aに対向している
広告画像領域についてのキャラクタ列(文字列データ)
の1回の表示に要する時間や1回の音声出力に要する時
間などを取り出し、それら時間と、広告画像の停止時間
から、キャラクタ列の表示回数や音声出力回数や、表示
又は音声出力タイミングなどを決定し、それら決定情報
と、非接触ICタグ203から得た情報中における文字
列データや音声・音響データを、LED駆動回路98や
スピーカ駆動回路100に与えて、キャラクタ表示や発
音出力を起動させる(ステップST6)。
【0132】その後、制御部95は、現在表出されてい
る広告画像についての停止時間が経過することを待ち受
ける(ステップST7)。
【0133】現在表出されている広告画像についての停
止時間が経過すると(ステップST7で肯定結果)、又
は、表出しようとした広告画像の有効表示期限を超えて
いると(ステップST3で肯定結果)制御部95は、モ
ードフラグが自動コマ送りモードのままになっているか
を判別する(ステップST8)。なお、この動作説明の
例では、操作部94に対して、手動コマ送りモードへの
切換操作がなされた場合には、制御部95は、割込み処
理を行い、モードフラグを手動コマ送りモードに書き換
えられることがなされるものとする。
【0134】手動コマ送りモードになっていると、その
手動コマ送りモードでの処理を実行する(ステップST
9)。
【0135】自動コマ送りモードであると、制御部95
は、上下動フラグが上動を指示しているか下動を指示し
ているかを判別する(ステップST10)。
【0136】そして、上下動フラグが上動を指示してい
る場合には、制御部95は、シート状部材10を1コマ
(広告画像領域)分だけ上動させ(ステップST11;
図10参照)、上下動フラグが下動を指示している場合
には、制御部95は、シート状部材10を1コマ分だけ
下動させる(ステップST12)。
【0137】ステップST11での1コマ分だけの上動
処理が終了すると、制御部95は、表出窓部6aに新た
に対向するようになった広告画像領域が最も下の広告画
像領域か否かを判別する(ステップST13)。最も下
の広告画像領域でなければ、直ちに上述したステップS
T4に戻り、一方、最も下の広告画像領域であれば、制
御部95は、上下動フラグを下動を指示するものに書き
換えた後(ステップST14)、上述したステップST
4に戻る。
【0138】また、ステップST12での1コマ分だけ
の下動処理が終了すると、制御部95は、表出窓部6a
に新たに対向するようになった広告画像領域が最も上の
広告画像領域か否かを判別する(ステップST15)。
最も上の広告画像領域でなければ、直ちに上述したステ
ップST4に戻り、一方、最も上の広告画像領域であれ
ば、制御部95は、上下動フラグを上動を指示するもの
に書き換えた後(ステップST16)、上述したステッ
プST4に戻る。
【0139】図10は、ステップST11の1コマ分だ
けの上動処理の詳細を示すフローチャートである。
【0140】1コマ分だけの上動処理に移行すると、制
御部95はまず、上側モータ18及び下側モータ26内
のブレーキをアンロック状態に切り換え、上側パウダー
ブレーキ22を制動力が働かない状態にすると共に、下
側パウダーブレーキ30を制動力が弱い状態に設定する
(ステップST20)。
【0141】そして、制御部95は、ロータリエンコー
ダ200の出力パルス数の計数値を0クリアすると共に
始動時点からの経過時間を計時する内蔵する始動時点経
過タイマを起動した後、上側モータ18を始動させ、ロ
ータリエンコーダ200からの出力パルス数に基づいた
加速制御を行う(ステップST21、ST22)。
【0142】その後、制御部95は、ロータリエンコー
ダ200からの出力パルス数が、加速制御から定速走行
に切り換えるタイミングを規定する第1のパルス数を越
えたか否かを判断する(ステップST23)。第1のパ
ルス数を越えていなければ、制御部95は、上述したス
テップST22に戻って加速制御を継続する。
【0143】例えば、上動時の定速走行での速度をXと
すると、始動時点で上側モータ18に速度Xを実行させ
る駆動信号(電圧)を与えた場合には、速度0から速度
Xへ急激に速度が変化し、そのため、シート状部材10
のテンションが非常に大きくなり、シート状部材10を
損傷させる恐れがある。
【0144】そのため、加速制御を導入している。加速
制御は、例えば、始動直後は、速度X/N(Nは2以上
の整数)を実行させる駆動信号を一定時間T(ロータリ
エンコーダ200からの出力パルス数の所定数分)だけ
与え、次の時間T(ロータリエンコーダ200からの出
力パルス数の所定数分)の間は速度2X/Nを実行させ
る駆動信号を与え、以下、同様にして、3X/N、4X
/N、…を実行させる駆動信号を一定時間Tずつ与え、
最終的に速度Xにもっていく。
【0145】加速終了タイミングになると、制御部95
は、定速走行(定速上動)に切り換える(ステップST
24)。定速走行中においては、制御部95は、始動時
点経過タイマの計時時間が、1コマ(広告画像領域)分
の上動に要する通常時間(始動から停止までの時間)よ
り長い第1の所定時間を越えないことを確認しながら、
ロータリエンコーダ200からの出力パルス数が減速を
開始させるパルス数になるのを待ち受ける(ステップS
T25、ST27)。
【0146】ここで、始動時点経過タイマの計時時間が
第1の所定時間を越えることは、1コマ分の上動に要す
る通常時間を越えても、ロータリエンコーダ200から
の出力パルス数が減速を開始させるパルス数にならない
ので、制御部95は、上側モータ18を停止させたり異
常報知部98を起動させるなどの異常発生時の処理を行
う(ステップST26)。
【0147】モータ始動時点から第1の所定時間を越え
ておらず、しかも、ロータリエンコーダ200からの出
力パルス数が減速を開始させるパルス数になっていない
場合には、制御部95は、ステップST24に戻って定
速上動を継続させる。
【0148】ロータリエンコーダ200からの出力パル
ス数が減速を開始させるパルス数になると、制御部95
は、下側パウダーブレーキ30を制動力が強い状態に切
り換え、また、減速を開始させるパルス数になった時点
からの経過時間を計時する内蔵する減速経過タイマを起
動する(ステップST28)。
【0149】そして、上側モータ18に対して減速制御
を行う(ステップST29)。この減速中にも、制御部
95は、始動時点経過タイマの計時時間が、1コマ分の
上動に要する通常時間より長い第1の所定時間を越えた
か否か(異常が発生したか否か)を確認し(ステップS
T30)、越えたならば、上側モータ18を停止させた
り異常報知部98を起動させたりするなどの異常発生時
の処理を行う(ステップST26)。
【0150】また、減速中には、制御部95は、減速経
過タイマの計時時間が、減速開始時から通常の減速動作
で停止マークが検出されるまでに要する時間より長い第
2の所定時間を越えたか否か(異常が発生したか否か)
を確認し(ステップST31)、越えたならば、上側モ
ータ18を停止させたり異常報知部98を起動させたり
するなどの異常発生時の処理を行う(ステップST2
6)。
【0151】減速期間で異常が検出されていない状態で
は、制御部95は、停止マークが検出されたか否かを確
認しており(ステップST32)、停止マークが検出さ
れていなければ、ステップST29に戻って、上側モー
タ18に対する減速制御を継続する。
【0152】ここで、上側モータ18に対する減速制御
は、下側パウダーブレーキ30の制動力を既に強めてい
るので、その速度の段階数を加速時よりかなり少なくし
ても良い。また、下側パウダーブレーキ30の強い制動
力だけで減速、停止を問題なく実行できるのならば、ス
テップST29での減速制御を省略するようにしても良
い。
【0153】停止マークが検出されると、制御部95
は、上側モータ18の回転を停止させ、上側モータ18
及び下側モータ26の内部ブレーキを共にロック状態に
し、上側パウダーブレーキ22及び下側パウダーブレー
キ30を共に制動力が働かない状態にし(ステップST
33)、図9に示した上述したステップST13の処理
に移行する。
【0154】図10は、ステップST10の1コマ分の
上動時の動作を示すものであったが、ステップST11
の1コマ分の下動時も同様な処理がなされる。
【0155】すなわち、図10における「上側モータ1
8」を「下側モータ26」に、「下側モータ26」を
「上側モータ18」に、「上側パウダーブレーキ22」
を「下側パウダーブレーキ30」に、「下側パウダーブ
レーキ30」を「上側パウダーブレーキ22」に読み替
えれば良い。
【0156】ここで、上動は重力方向の逆方向に行われ
るのに対して、下動は重力方向に沿って行われるので、
この第1の実施形態では、上動時の動作と下動時の動作
で多少異なるようにしている。
【0157】すなわち、下動時では、上側ガイドローラ
13からシート状部材10が重力によって引き出される
恐れもあるので、上動時に動作する下側パウダーブレー
キ30に比べ、上側パウダーブレーキ22の弱い制動力
や強い制動力を共に、大きくなされている。例えば、相
対的に表現して、上動時に動作する下側パウダーブレー
キ30の弱い制動力及び強い制動力が0.1及び2であ
れば、下動時に動作する上側パウダーブレーキ22の弱
い制動力及び強い制動力を3.5及び9にする。
【0158】また、重力の影響を考慮し、下動時に始動
から定速走行に切り換える時間を、上述した上動時に始
動から定速走行に切り換える時間より短くしても良い。
定速走行での速度自体も、上動時から変化させるように
しても良い。
【0159】また、図10は、ステップST10の1コ
マ分の上動時の動作を示すものであったが、ステップS
T2の最も上の広告画像領域が表出窓部6aの対向位置
まで移動(シート状部材10を下動)させて停止させる
処理も、図10とほぼ同様になされる。下動時に、モー
タやパウダーブレーキが図10とは対称的になっている
ことは、1コマ分の下動時の処理説明と同様である。
【0160】ステップST2での最も上の広告画像領域
までの移動時においては、図10のステップST24で
の定速走行の期間を長くすれば良い。すなわち、最も上
の広告画像領域までのコマ数に応じて、定速走行の期間
(ロータリエンコーダ200からの出力パルス数)を設
定すれば良い。
【0161】次に、手動コマ送りモードでの動作を簡単
に説明する。なお、手動コマ送りモードでは、1コマ分
の上動又は下動だけを指示できるものとする。
【0162】手動コマ送りモードでの1コマ分の上動処
理も、上述した図10とほぼ同様な処理がなされる。す
なわち、加速、定速、減速走行を実行すると共に、その
間に異常発生を監視することは同様である。
【0163】しかし、シート状部材10の走行を開始す
る前に、以下の処理を行うことが図10に示したものと
異なっている。
【0164】すなわち、1コマ分の上動が指示された制
御部95は、まず最初に、シート上下端センサの出力信
号や、内部記憶している現時点で表出窓部6aに対向し
ている広告画像領域のシート状部材10での位置情報に
基づいて、現時点で表出窓部6aに対向している広告画
像領域が、シート状部材10の最も下の広告画像領域で
あるか否かを判断する。そして、最も下の広告画像領域
であると、指示された1コマ分の上動を実行できないの
で、制御部95は、異常報知部98によって操作無視の
報知を実行させ、最も下の広告画像領域でない場合に、
1コマ分の上動(走行)を実行させる。
【0165】なお、制御部95は、手動コマ送りモード
になると、そのことをLED駆動回路98やスピーカ駆
動回路100に通知し、LED駆動回路98及びスピー
カ駆動回路100は、その通知があると、出力回数など
を考慮することなく、非接触ICタグ203からの文字
列データや音声・音響データに基づくキャラクタ表示や
音声出力を繰り返し実行する。
【0166】手動コマ送りモードでの1コマ分の下動処
理は、手動コマ送りモードでの1コマ分の上動処理と対
称的な処理であるので、その詳細説明は省略する。
【0167】以上では、コマ送り動作が、各コマを区別
することなく同一のものを示したが、非接触ICタグ2
03に新たなコマへの移動方法の情報が格納されていた
り、制御部95の内蔵メモリなどに新たなコマへの移動
方法の情報が格納されていたりしている場合には、その
移動方法に従って移動させるようにしても良い。このよ
うな任意の移動方法の場合には、移動開始時点に0クリ
アしたロータリエンコーダ200の方向別の出力パルス
数に基づいて、速度の変化や移動方向の変化を実行すれ
ば良い。
【0168】例えば、次のコマに向けて100パルス分
だけ順方向に低速移動させ(所定パルス数分の加速制御
及び減速制御を含む、以下同様)、50パルス分だけ逆
方向に低速移動させ、これを繰り返して、最終的に次の
コマの全体を表出窓部6aに移動させて停止させる。
【0169】なお、非接触ICタグ203に新たなコマ
への移動方法の種類情報だけを記憶しておき、具体的な
移動方法の情報は、その種類情報に基づいて、制御部9
5の内蔵メモリなどから取り出して、その移動方法を実
現するようにしても良い。
【0170】また、自動コマ送りモードでも手動コマ送
りモードでも、コマに対する非接触ICタグ203がな
い場合には、制御部95の内蔵メモリに記憶されている
非接触ICタグ203が存在しないコマ用の情報に従っ
て、文字列や音声・音響の出力動作や、走行の制御動作
などを行っても良い。
【0171】(A−3)第1の実施形態の効果 以上のように、第1の実施形態の広告表出装置1によれ
ば、各広告画像に関する広告補助情報(文字列データや
音声・音響データなど)や広告管理情報(表示時間や有
効表示期限など)を非接触ICタグ203に記憶させ
て、シート状部材10に設けるようにしたので、制御部
95の内蔵メモリなどのメモリ容量などを削減すること
ができる。
【0172】また、シート状部材10に対する広告画像
の増減の際にも、制御部95の内蔵メモリなどに対する
広告補助情報や広告管理情報の書換を不要とすることが
でき、広告画像の増減に容易に対応することができる。
同様に、同一の広告画像でも、その補助的に表示される
文字列の変更や発音出力させる音声などの変更も、格納
情報を変えた非接触ICタグ203の張り替えなどで容
易に対応することができる。
【0173】さらに、非接触ICタグ203に位置管理
情報なども格納した場合には、専用的な位置管理用のマ
ークなどを削減又は全廃することができる。
【0174】さらにまた、各広告画像に関する広告補助
情報が非接触ICタグ203に記憶させてシート状部材
10のその広告画像に関連する位置に設けられているの
で、表出窓部6aに表出されている広告画像と、表示さ
れたキャラクタ列や発音出力された音声との同期(対
応)はとれたものとなる。仮に、何らかの原因で同期が
外れたとしても、1コマの送り程度で同期を復帰させる
ことができる。
【0175】なお、上記説明とは異なるが、非接触IC
タグ203が仮に1個だけ設けられていたとしても、そ
の位置を基準に、表出窓部6aに表出されている広告画
像と、表示されたキャラクタ列や発音出力された音声と
の同期(対応)をとることができる。また、上記説明と
は異なるが、シート状部材10が往復動ではなく、巡回
するものであっても、非接触ICタグ203の位置を基
準に、表出窓部6aに表出されている広告画像と、表示
されたキャラクタ列や発音出力された音声との同期(対
応)を見直すことができる。
【0176】また、各広告画像に関する広告補助情報や
広告管理情報を非接触ICタグ203に記憶させている
ので、非接触ICタグ203の存在がシート状部材10
の走行にほとんど影響を与えることがない。因みに、接
触式のものであれば(他の実施形態となっている)、シ
ート状部材10の一端部に常時タグリーダーが接触する
ため、シート状部材10の寿命などに影響を与える恐れ
があり、また、シート状部材10の波打ち走行時に情報
が取り出せない恐れがある。
【0177】さらに、広告補助情報や広告管理情報を非
接触ICタグ203に記憶させているので、多くの情報
を格納し得る。なお、バーコードシール(他の実施形態
となっている)などでも、多くの情報を記憶できるのな
らば適用可能ではあるが、一般的に言えば、非接触IC
タグ203の方がより多くの情報を格納できるであろ
う。
【0178】(A−4)第1の実施形態を変形した実施
形態 この第1の実施形態を変形した実施形態としては、図1
1に示すものを挙げることができる。
【0179】すなわち、シート状部材10としてエンド
レスのものを適用し、これを上側主軸11A及び下側主
軸12Aに巡回的に掛け渡し、ある広告画像領域を表出
窓部6aの対向位置に位置させるものであっても良い。
【0180】この図11の装置において、シート状部材
10の走行方向によって、駆動力となる主軸を、主軸1
1A及び11Bで切り替えることもでき、この場合に
は、第1の実施形態について説明した理由により、主軸
11Aでの駆動力が付与される端部と、主軸11Bでの
駆動力が付与される端部とを、シート状部材10の幅方
向から見て同一サイドとする。
【0181】(B)第2の実施形態 次に、本発明による広告表出装置の第2の実施形態を、
図面を参照しながら簡単に説明する。
【0182】図12は、第2の実施形態の広告表出装置
の電気的構成を示すブロック図であり、第1の実施形態
の電気的構成を示す上述した図8との同一、対応部分に
は同一符号を付して示している。
【0183】第2の実施形態の広告表出装置1Aは、電
源供給構成が、第1の実施形態の広告表出装置1とは異
なっており、機構的な構成は第1の実施形態と同様であ
り、また、電源供給構成以外の電気的構成も第1の実施
形態と同様である。
【0184】すなわち、第2の実施形態の広告表出装置
1Aは、自然エネルギー/電気エネルギー変換部120
を備え、自然エネルギー/電気エネルギー変換部120
からの電気エネルギーを電源安定化回路121を介し
て、各部に供給するようにしたものである。
【0185】自然エネルギー/電気エネルギー変換部1
20としては、太陽電池や、風力発電機や、水力発電機
などを挙げることができる。自然エネルギー/電気エネ
ルギー変換部120が太陽電池や風力発電機であれば、
例えば、装置筐体の屋外天井部、又は、独立した屋外に
設ける。自然エネルギー/電気エネルギー変換部120
が水力発電機であれば、例えば、装置筐体の側方に、雨
水の流路機構と共に設けたり、又は、独立した屋外に設
けたりする。
【0186】電源安定化回路121は、内部に蓄電機能
を備えて、自然エネルギー/電気エネルギー変換部12
0からの電気エネルギーの多少を調整して、安定的に電
源を各部に供給するものである。
【0187】この第2の実施形態の広告表出装置1Aに
よれば、第1の実施形態と同様な効果を奏する。これに
加え、第2の実施形態の広告表出装置1Aによれば、社
会の省エネルギー要求に技術的に応えることができる。
【0188】なお、自然エネルギー/電気エネルギー変
換部120からの電気エネルギーだけでは常時安定した
電源供給ができない場合には、商用電源や蓄電池などを
併用するようにしても良い。この場合には、電源安定化
回路121内に、自然エネルギー/電気エネルギー変換
部120からの電気エネルギーの蓄電量を監視し、その
量によって、供給電源を切り替える構成を設けることを
要する。
【0189】(C)第3の実施形態 次に、本発明による広告表出装置の第3の実施形態を、
図面を参照しながら簡単に説明する。
【0190】図13は、第3の実施形態の広告表出装置
1Bの要部構成を示す概略図であり、第1の実施形態に
係る既述した図面との同一、対応部分には同一、対応符
号を付して示している。
【0191】第3の実施形態の広告表出装置1Bは、図
13に示すように、装置筐体の表面及び裏面のそれぞれ
に、表出窓部6a1及び6a2を設け、各表出窓部6a
1、6a2用にシート状部材10−1及び10−2も別
個に設けたものであり、各シート状部材10−1、10
−2を運動させる構成も、2重に設けられている。
【0192】すなわち、2個の上側巻取軸11−1、1
1−2、2個の下側巻取軸12−1、12−2、2個の
上側ガイドローラ13−1、13−2、2個の下側ガイ
ドローラ14−1、14−2、2個の上側モータ18−
1、18−2(図13では省略)、2個の下側モータ2
6−1、26−2(図13では省略)、2個の上側パウ
ダーブレーキ22−1、22−2(図13では省略)、
2個の下側パウダーブレーキ30−1、30−2(図1
3では省略)などが設けられている。
【0193】ここで、表面側のシート状部材10−1に
係るモータ18−1及び26−1は、同一サイドに設け
られ、また、裏面側のシート状部材10−2に係るモー
タ18−2及び26−2も、同一サイドに設けられてお
り、共に、シート状部材10−1、10−2の斜行や蛇
行を防止するようにしている。
【0194】なお、各シート状部材10−1、10−2
のそれぞれに対する広告画像領域を送る制御方法は、第
1の実施形態と同様である。
【0195】ここで、各シート状部材10−1、10−
2のそれぞれに設けられている非接触ICタグ203
(図13では省略)を読み取るタグリーダー202(図
13では省略)は、両シート状部材10−1及び10−
2間の中間的な位置に設置した、両シート状部材10−
1及び10−2に共通なものであっても良い。実際上、
タグリーダー202として、複数の非接触ICタグ20
3からの同時読み取りが可能なものがあり、非接触IC
タグ203にどちらのシート状部材10−1、10−2
に設けられているかの情報を盛り込むことにより、共通
なタグリーダー202で対応することができる。
【0196】この第3の実施形態の広告表出装置1Bに
よれば、第1の実施形態とほぼ同様な効果を奏する。こ
こで、第3の実施形態の広告表出装置1Bの場合には、
装置筐体の表面及び裏面が共に、補助広告機能を含め、
広告機能を発揮することができる。
【0197】(D)他の実施形態 上記各実施形態の説明においても、種々の変形実施形態
に言及したが、更に、以下に例示するような変形実施形
態を挙げることができる。
【0198】(D−1) 上記各実施形態においては、
同一面に存在する表出窓部6aが1個のものを示した
が、同一面に複数の表出窓部を備え、各表出窓部毎に異
なるシート状部材(その移動機構を含め)を対応させた
ものであっても良い。
【0199】複数の表出窓部6aは、例えば、上下方向
に設けられていても良く、左右方向に設けられていても
良く、さらには、対角線方向に設けられていても良く、
その配置は任意であって良い。
【0200】この場合においては、各表出窓部を考慮し
て、シート状部材に非接触ICタグを設けたり、及び又
は、タグリーダーを設けたりすることを要する。
【0201】(D−2) 上記各実施形態の説明におい
ても、シート状部材について種々変形実施形態について
言及したが、整理又は追記すると、以下の通りである。
なお、以下の説明で始めて言及している変形実施形態も
ある。
【0202】シート状部材に広告画像を描く方法として
は、(a)シート基材に実際に書くあるいは描画する、
(b)転写あるいは複写する、(c)印刷あるいは印字
する、等のいずれでも良い。
【0203】シート状部材の形成方法は、以下のいずれ
の方法でも良い。
【0204】(a)1枚状のものに複数のコマを配置し
ても良く、(b)1コマあるいは隣接する複数のコマ単
位で分割されたシートを任意の接続手段にて接続して1
枚状のシート状部材を形成させて、結果的に1枚状のも
のに複数のコマを配置しても良く、さらには、(c)1
枚状のものの表面に1コマあるいは隣接する複数コマ単
位で広告媒体挿入用の袋状体(写真用のアルバム的なも
の)を形成し、その中にフィルムシート等の広告媒体を
挿入して複数のコマを配置しても良い。
【0205】なお、上記(b)の場合の接続手段とし
て、スライドファスナや面ファスナ等のファスナ、粘着
テープ、ホチキス等のステープル、クリップ等の好まし
くはそれぞれの接続部分が取付、取り外し自在又は可能
な接続具等を用いると良い。すなわち、シート基材に対
する各広告画像領域の取付又は形成は、接着、溶着、縫
着、差込、印刷などのいずれであっても良い。
【0206】非接触ICタグ203のシート状部材10
への取付も、貼着に限定されず、溶着、縫着、差込など
であっても良く、また、袋やファスナなどを利用したも
のであっても良い。
【0207】上記(b)や(c)を適用した場合の効果
としては、広告画像(コマ)を交換する場合において、
1枚状のシート状部材全体を交換しなくても任意な部分
の広告画像(コマ)をそのもの単位にて交換が可能とな
ることを挙げることができる。
【0208】ここで、非接触ICタグ(より一般的に言
えば記憶媒体)は、コマ交換、コマ追加などに併せて行
うことが好ましいが、コマ交換などとは独立して行うよ
うにしても良い。また、シート状部材全体を交換した場
合にも、交換前のシート状部材に設けられていた非接触
ICタグを取り外して新たなシート状部材に装着するよ
うにしても良く、新たなシート状部材には新たな非接触
ICタグを設けるようにしても良い。
【0209】また、表出窓部の対向位置にはいずれかの
広告画像領域だけが位置するものを示したが、本発明
は、これに限定されるものではない。
【0210】例えば、図14に示すように、シート状部
材10の広告画像領域70の長手方向(往復動方向)の
長さを、表出窓部6aの長さの半分程度とし、2個の広
告画像を表出窓部6aを介して目視できるものであって
も良い。この場合には、移動単位は、表出窓部6aの長
さの半分程度となっていても良く、表出窓部6aの長さ
と同程度、すなわち、2個の広告画像単位で移動させる
ようになっていても良い。同様に、この場合の非接触I
Cタグ203の設置方法も、広告画像単位であっても、
2個の広告画像単位であっても良い。
【0211】また、1個の広告画像領域に、図14
(A)や(B)に示すような、往復動方向に直交する方
向や斜め方向に複数の広告画像を設けても良い。
【0212】さらに、図示は省略するが、シート状部材
10に描画されている広告画像が、分割された領域とい
う概念がないものであっても良い。例えば、広告画像全
体で一つの広告となり表出窓部6aの表出箇所に納まら
ない(部分的にしか目視できない)絵巻き的な広告画像
を描画しておき、コマ送り的ではなく、低速でシート状
部材10を常時移動させるものであっても良い。このよ
うな場合においても、適用な間隔で非接触ICタグ20
3を設け、補助表示されるキャラクタ列や発音出力され
る音声などを切り替えるようにしても良い。
【0213】シート状部材10の材料、種類等も任意で
あり、可撓性を有するシート状のものなら何を適用して
も良い。例えば、フィルム等の合成樹脂製シートや、
布、紙、網やネット状のシート、あるいはこれらの複合
シート等であっても良く、さらには、パイプ(パイプを
並設してシート状的(すだれ的)にしたもの)であって
も良い。また、巻き取りや巻き戻し(繰り出し)の動作
に影響しないように、これらに静電気防止用の帯電防止
処理を施したものであっても良い。
【0214】シート状部材10の構成も、図6に示した
ものに限定されず、広告画像領域が並設されているもの
であれば良い。例えば、図16に示すように、一対のワ
イヤ150及び151に、梯子状に複数の紐152を結
び、相前後する紐152に広告機能を発揮する複数の広
告画像単位シート153を取り付けたものであっても良
い。
【0215】(D−3) 上記各実施形態においては、
シート状部材を装置筐体内に設けたものを示したが、本
発明は、これに限定されるものではない。例えば、2重
サッシや複層や2重(ペア)ガラスの間にシート状部材
の部分を通すようにしても良い。
【0216】言い換えれば、可搬可能な装置として、本
発明の広告表出装置が構成されていなくても良く、建造
物の一部として実現されても良い。
【0217】(D−4) 上記各実施形態においては、
当該広告表出装置が蓋体を有するものを示したが、シー
ト状部材が外部に露出するようなものであっても良い。
例えば、屋内でしかも人間がさわれない位置に設けられ
る当該広告表出装置であれば、蓋体は必ずしも必要では
ない。
【0218】蓋体がない場合には、タグリーダー202
は、表面側から人間が容易にさわれない位置に設けるこ
とが好ましい。
【0219】(D−5) 上記各実施形態では、シート
状部材に対して、同一の広告画像が描画された広告画像
領域が設けられていないような説明をしたが、同一の広
告画像が描画された広告画像領域を複数設けるようにし
ても良い。
【0220】例えば、シート状部材の広告画像領域数が
多い場合には、広告に力を入れている広告画像を描画し
た広告画像領域を複数設け、その広告画像(広告画像領
域)の表出時間を、コマ数の観点からも多くするように
しても良い。
【0221】このような場合において、非接触ICタグ
203は広告画像領域単位に関連して設けられているの
で、同一の広告画像でありながら、キャラクタ表示や音
声出力の内容を変えるようなことにも容易に対応でき
る。
【0222】(D−6) 上記各実施形態においては、
自動コマ送りモードでは、全ての広告画像(広告画像領
域)を表出対象としたものを示したが、指示された範囲
内の複数の広告画像領域間で表出対象を変化させるもの
であっても良い。
【0223】このような制限情報を、範囲の上限位置や
下限位置の広告画像領域に対応した非接触ICタグ20
3に記憶させておくようにしても良い。
【0224】(D−7) 上記各実施形態では、1個の
広告画像(広告画像領域)に関連して1個の非接触IC
タグ203を設けたものを示したが、非接触式、接触式
を問わず、他の記憶媒体であっても良いことは上述した
通りである。
【0225】(D−8) 上記各実施形態では、1個の
広告画像(広告画像領域)に関連して1個の非接触IC
タグ203を設けたものを示したが、複数の非接触IC
タグ203を設けるようにしても良い。
【0226】例えば、広告画像に関する広告補助情報
(文字列データや音声・音響データなど)と、広告管理
情報(表示時間や有効表示期限など)とを別個の非接触
ICタグ203に格納するようにしても良く、また例え
ば、文字列データと、音声・音響データとを別個の非接
触ICタグ203に格納するようにしても良い。
【0227】このように情報の内容に応じて複数設ける
場合において、情報の内容によって、記憶媒体の種類を
変えるようにしても良い。
【0228】逆に、所定個数の広告画像毎に、1個の非
接触ICタグ203を設けるようにしても良い。
【0229】また、シート状部材全体(複数の広告画
像)を通じて1個の非接触ICタグ203を設けるよう
にしても良い。この場合において、1個の非接触ICタ
グ203に全ての広告画像の情報を格納していても良
く、任意の広告画像の情報を格納していても良い。
【0230】このようにシート状部材全体(複数の広告
画像)を通じて1個の非接触ICタグ203を設けたと
しても、その格納情報に基づいて、広告画像と、表示文
字列や音声などとの同期をとれるだけでなく、格納情報
に同期用情報が格納されていなくても、その非接触IC
タグ203に位置を基準に、広告画像と、表示文字列や
音声などとの同期をとることができる。
【0231】さらに、1個の広告画像(広告画像領域)
に関連して1個の非接触ICタグ203を設ける場合で
あっても、非接触ICタグ203を設けない広告画像が
あっても良い。このような広告画像に対しては、例え
ば、装置本体側の記憶装置に記憶されているデフォルト
の文字列(背景文字列)や音響(背景音響)を出力する
ようにしても良く、同様に、デフォルトの走行制御を行
うようにしても良い。
【0232】(D−9) 上記各実施形態では、非接触
ICタグ203を、シート状部材10の左側端部に設け
たものを示したが、他の位置で良いことは勿論である。
例えば、右側端部だけでなく、広告画像領域間を連結す
るマージン領域に設けるようにしても良く、さらには、
広告画像領域内(例えば裏面側)に設けるようにしても
良い。
【0233】また、左側端部と右側端部とを広告画像領
域毎に交互に変更するようにしても良い。また、広告補
助情報(文字列データや音声・音響データなど)に係る
非接触ICタグは右側端部に設け、広告管理情報(表示
時間や有効表示期限など)に係る非接触ICタグは左側
端部に設けるようにしても良い。
【0234】(D−10) 上記各実施形態では、タグ
リーダー202が有線によって、制御部95に読み取り
情報を与えるものを示したが、タグリーダー202が無
線によって、制御部95に読み取り情報を与えるように
しても良い。
【0235】(D−11) タグリーダー202が、制
御部95からの読み取り指令に応じて始めて、非接触I
Cタグ203の格納情報を読み取り動作するものであっ
ても良い。
【0236】(D−12) 上記各実施形態において
は、非接触ICタグ203をシート状部材10に設けた
ものを示したが、例えば、シート状部材10と連動して
走行するテープを設け、そのテープに非接触ICタグ2
03を設けるようにしても良い。
【0237】(D−13) 上記各実施形態において
は、タグリーダー202がその都度得た文字列データや
音声・音響データ等を広告補助出力などに利用するもの
を示したが、以下のようにしても良い。
【0238】例えば、電源投入直後の正規の1回目の走
行時(往動又は復動)において、タグリーダー202が
非接触ICタグ203から得た情報を、制御部95の内
蔵メモリなどに格納しておき、2回目以降の走行では
(電源が遮断されるまでは)、タグリーダー202が読
取動作を実行せず(又は読取出力を無視し)、制御部9
5の内蔵メモリなどに格納された情報に基づいて、広告
補助動作などを実行するようにしても良い。
【0239】また、以上のように、非接触ICタグ20
3から得た情報を制御部95の内蔵メモリなどに格納し
て利用する場合においても、所定周期毎に、タグリーダ
ー202が読取動作して、制御部95の内蔵メモリなど
の格納内容をリフレッシュするようにしても良い。
【0240】(D−14) 上記各実施形態において
は、シート状部材10の走行方向が上下のものを示した
が、左右方向や水平方向(地面に平行)であっても良
く、さらには、斜め方向やこれら方向の組合せであって
も良い。
【0241】また、湾曲面や屈折面等に沿って走行する
ものであっても良い。例えば、外壁が湾曲している建物
が最近多く出現してきており、そのような湾曲面や屈折
面等に沿って、シート状部材を走行させるものであって
も良い。この場合には、適宜な位置に、ガイドローラ等
のガイド部材が必要となる。
【0242】なお、上述した図11に示すエンドレスの
シート状部材を適用したような場合には、シート状部材
を往復動しても良く、巡回駆動(一方向に走行)するよ
うにしても良い。
【0243】(D−15) 上記各実施形態では、非接
触ICタグに各広告画像の停止時間(表示時間)を記憶
しておくものを示したが、停止時間に段階を設け(例え
ば広告主との契約による)、段階情報を非接触ICタグ
に記憶しておき、段階情報を非接触ICタグから読み取
ったときに時間情報に換算して停止制御するようにして
も良い。この場合において、シート状部材の最も上の広
告画像及び最も下の広告画像については、非接触ICタ
グから読み取った段階情報から定まる停止時間の倍の時
間を呈し時間とし、中間に位置する同じ段階の広告画像
とトータルの表示時間を同一にすることが好ましい。
【0244】なお、このようなシート状部材の最も上の
広告画像及び最も下の広告画像に対する停止時間の決定
方法は、装置本体に設けた記憶装置の記憶内容に従っ
て、停止制御するばあいにも同様に適用できるものであ
る。
【0245】(D−16) 上記各実施形態において
は、可搬可能な設置型の広告表出装置を示したが、電
車、飛行機、船舶、その他車両の荷台などに搭載される
ものであっても良い。
【0246】
【発明の効果】本発明の広告表出装置によれば、各広告
画像に関連する情報を適切に取り出すことができる、ま
た、シート状部材の広告画像数の増減時においても、広
告画像に、その広告画像に関連する情報を容易に対応さ
せることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態の広告表出装置の外観を示す斜
視図である。
【図2】第1の実施形態の広告表出装置の要部構成を取
り出して示す概略斜視図である。
【図3】第1の実施形態の広告表出装置の縦断面図(図
2におけるIII−III線方向の縦断面図)である。
【図4】図2における上側のモータ軸などの支持構成を
示す部分正面図である。
【図5】図3におけるV−V線断面図である。
【図6】第1の実施形態のシート状部材の構成を示す平
面図である。
【図7】第1の実施形態の非接触ICタグの格納情報例
の説明図である。
【図8】第1の実施形態の広告表出装置の電気的構成を
示すブロック図である。
【図9】第1の実施形態の広告表出装置の動作を示すフ
ローチャート(1)である。
【図10】第1の実施形態の広告表出装置の動作を示す
フローチャート(2)である。
【図11】第1の実施形態の広告表出装置を変形した構
成例を示す概略図である。
【図12】第2の実施形態の広告表出装置の電気的構成
を示すブロック図である。
【図13】第3の実施形態の広告表出装置の要部構成を
示す概略図である。
【図14】本発明の広告表出装置におけり表出窓部と広
告画像領域との他の例を示す概略図である。
【図15】広告画像と広告画像領域との他の関係例を示
す説明図である。
【図16】他の実施形態によるシート状部材の構成例を
示す説明図である。
【符号の説明】
1、1A、1B…広告表出装置、3…広告画像表出部、
4…補助広告部、6a…表出窓部、10…シート状部
材、11…上側巻取軸、12…下側巻取軸、22…上側
パウダーブレーキ、30…下側パウダーブレーキ、70
−1〜70−4…シート状部材における広告画像領域、
200…ロータリエンコーダ、201…静電気除去ブラ
シ、202…タグリーダー、203−1〜203−4非
接触ICタグ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C095 BA23 BA25 BB11 BB15 DA02 DA05 DB05 EE08 EE20 5C096 AA21 BA01 BB03 BB04 BB40 BB45 BC15 CA02 CB01 CC10 CE14 DB06 DB10 DB19 DB28 DC07 DC29 FA02

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 広告画像を長手方向に有するシート状部
    材と、 上記シート状部材を長手方向に走行又は停止させるシー
    ト状部材走行手段と、 上記シート状部材走行手段の動作を制御して、上記シー
    ト状部材を走行又は停止させ、広告画像を選択的に表出
    箇所に位置させる走行制御手段と、 上記シート状部材、又は、上記シート状部材と連動走行
    する連動走行部材に設けられた、上記シート状部材上の
    全て又は一部の広告画像に係る広告補助情報や広告管理
    情報などの情報を記憶している少なくとも1個の記憶媒
    体と、 上記記憶媒体に記憶されている情報を読み取る記憶媒体
    読取手段とを有することを特徴とする広告表出装置。
  2. 【請求項2】 上記シート状部材は、上記シート状部材
    走行手段によって長手方向に往復動し得るものであると
    共に、 上記記憶媒体が複数設けられていることを特徴とする請
    求項1に記載の広告表出装置。
  3. 【請求項3】 上記各記憶媒体には、関連する広告画像
    の広告を補助する文字列データを記憶しておくと共に、 文字列データを表示出力する文字列データ表示手段と、 上記記憶媒体読取手段がいずれかの上記記憶媒体から読
    み取った情報に基づき、上記表出箇所に位置している広
    告画像に係る文字列データを上記文字列データ表示手段
    によって表示出力させる文字列表示制御手段とを有する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の広告表出装
    置。
  4. 【請求項4】 上記各記憶媒体には、関連する広告画像
    の広告を補助する音声・音響データを記憶しておくと共
    に、 音声・音響データを発音出力する発音出力手段と、 上記記憶媒体読取手段がいずれかの上記記憶媒体から読
    み取った情報に基づき、上記表出箇所に位置している広
    告画像に係る音声・音響データを上記発音出力手段に与
    えて発音出力させる発音出力制御手段とを有することを
    特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の広告表出装
    置。
  5. 【請求項5】 上記各記憶媒体には、関連する広告画像
    の上記表出箇所での停止時間の情報を記憶しておき、 上記走行制御手段は、上記記憶媒体読取手段がいずれか
    の上記記憶媒体から読み取った停止時間に、上記表出箇
    所に位置している広告画像の停止している時間を合致さ
    せるように上記シート状部材の走行を制御することを特
    徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の広告表出装
    置。
  6. 【請求項6】 上記シート状部材が往復動するものであ
    り、 上記各記憶媒体には、関連する広告画像の上記表出箇所
    での停止時間の情報を記憶しておき、 上記走行制御手段は、上記シート状部材上の中間位置の
    広告画像が上記表出箇所に位置している際の停止時間
    を、上記記憶媒体読取手段がいずれかの上記記憶媒体か
    ら読み取ったその広告画像の停止時間に合致させるよう
    に上記シート状部材の走行を制御すると共に、上記シー
    ト状部材上の端部位置の広告画像が上記表出箇所に位置
    している際の停止時間を、上記記憶媒体読取手段がいず
    れかの上記記憶媒体から読み取ったその広告画像の停止
    時間より長い時間にするように上記シート状部材の走行
    を制御することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに
    記載の広告表出装置。
  7. 【請求項7】 上記各記憶媒体には、関連する広告画像
    の有効な表示期限の情報を記憶しておき、 上記走行制御手段は、上記記憶媒体読取手段がいずれか
    の上記記憶媒体から読み取った有効な表示期限に基づ
    き、表示期限を超えた広告画像の上記表出箇所での停止
    時間を0又はほぼ0になるように上記シート状部材の走
    行を制御することを特徴とする請求項1〜6のいずれか
    に記載の広告表出装置。
  8. 【請求項8】 上記各記憶媒体には、上記シート状部材
    における位置情報を記憶しておき、又は、上記各記憶媒
    体の設置位置を上記シート状部材における位置を特定で
    きる位置にしておき、 上記走行制御手段は、上記各記憶媒体に関連して得た位
    置情報を、上記シート状部材の走行制御に利用すること
    を特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の広告表出
    装置。
  9. 【請求項9】 上記各記憶媒体が非接触ICタグである
    ことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の広告
    表出装置。
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JP2002244687A (ja) * 2001-02-14 2002-08-30 Nichigaku Kk 情報掲示装置

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