JP2002357940A

JP2002357940A - 画像形成装置

Info

Publication number: JP2002357940A
Application number: JP2001164242A
Authority: JP
Inventors: Yuji Hayakawa; 裕二早川; Naomasa Okimura; 直雅沖村; Yasuhiko Otawa; 康彦大多和; Fujio Osawa; 不二雄大澤
Original assignee: Fuji Xerox Co Ltd
Current assignee: Fujifilm Business Innovation Corp
Priority date: 2001-05-31
Filing date: 2001-05-31
Publication date: 2002-12-13

Abstract

(57)【要約】【課題】迅速に且つ高い精度で色ずれ補正を行なうこ
とができる画像形成装置を提供する。【解決手段】濃度組記憶手段３４に、位置ずれ検出用
トナー像を構成する各単色のトナーパターン濃度の、複
数色にわたる組を複数組記憶しておき、位置ずれ検出用
トナー像形成手段３１で、画像形成装置１００の状態に
応じた組を選択し、この選択した組を構成する各単色の
トナーパターンの濃度が得られるように各単色トナーの
量が調整されたトナーパターンからなる位置ずれ検出用
トナー像を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式の複
写機やプリンタなどに用いられる画像形成装置に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】近年、商用文書等のカラー化の普及に伴
い、複数色のトナー像を形成し、最終的に、これら複数
色のトナー像を記録媒体である用紙上に転写および定着
することにより、その用紙上に定着トナー像からなるカ
ラー画像を形成する画像形成装置が広く用いられてい
る。このような画像形成装置は、一般に、イエロー，マ
ゼンタ，シアン，黒の各色のトナー像を重ね合わせるこ
とによりフルカラー像を得るものであり、これら各色の
トナー像が精度良く重なるように各部品間の位置関係や
トナー像の書込みタイミング等が設定されている。しか
し、カラー画像を連続して形成した場合、定着器からの
発熱により装置内の温度が上昇し、樹脂等で形成された
部品が膨張して寸法が変化する。すると、各色のトナー
像が用紙上で精度良く重ならずにその用紙上に形成され
るフルカラーの画像に色ずれが生じる。このような色ず
れを補正するために、特開平８−２８６５６６号公報に
１つの提案がある。この公報によれば、画像形成装置内
の適切な位置に温度検知手段を設置して装置内の温度情
報を検知するとともに、転写体上に画像位置検出用の複
数色のトナー像を形成し、その複数色のトナー像を構成
する各色トナー像それぞれの位置を光センサで検出して
色ずれ情報を得、それら温度情報および色ずれ情報に基
づいて、複数色のトナー像の色ずれ量の補正を行なう時
期を判定する。このようにして、色ずれ補正のために画
像形成動作が停止する時間を小さく抑えて、用紙上に形
成されるフルカラーの画像に生じる色ずれを防止してい
る。また、特開平９−２７７６０９号公報には、転写体
上に形成された画像位置検出用の複数色のトナー像を構
成する各色トナー像それぞれの先端位置と、その転写体
への画像書込み基準位置とを光センサで検出し、基準位
置に対する各色先端位置のずれ量に基づいて、各色トナ
ー像に対応する信号の送出タイミングを制御して、各色
トナー像それぞれの画像先端位置を一致させることによ
り、装置固有に起因する色ずれを補正するということが
行なわれている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上述した公報に提案さ
れた技術では、色ずれの補正にあたり、転写体上に複数
色のトナー像を形成し、形成された複数色のトナー像を
光センサで検出するということが行なわれる。一般に、
このような複数色のトナー像を構成する各色のトナー像
は、いずれも同一のトナー濃度に設定されている。この
ため、各色のトナー像を光センサで検出すると、各色毎
の反射率の差により、光センサから出力される画像信号
の、各色のトナー像に対応する各パルスの幅やピーク値
がそれぞれ異なることとなる。このように、パルス幅や
ピーク値が異なった複数のパルスからなる画像信号を処
理して色ずれ補正を行なったのでは、処理が複雑化して
迅速に且つ高い精度で色ずれ補正を行なうことは困難で
ある。

【０００４】本発明は、上記事情に鑑み、迅速に且つ高
い精度で色ずれ補正を行なうことができる画像形成装置
を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の画像形成装置は、複数色のトナー像を形成し、最終
的に、これら複数色のトナー像を記録媒体上に転写およ
び定着することにより、その記録媒体上に定着トナー像
からなるカラー画像を形成する画像形成装置において、
複数色のトナーを用いて、トナー像相互の位置ずれ検出
用の各単色トナーによるトナーパターンが配列された位
置ずれ検出用トナー像を形成する位置ずれ検出用トナー
像形成手段と、上記位置ずれ検出用トナー像形成手段に
より形成された位置ずれ検出用トナー像を構成する各ト
ナーパターンからの反射光を受光して受光信号を得、そ
の受光信号に基づいて各トナーパターン相互の位置関係
を求めるパターン位置測定手段と、上記パターン位置測
定手段により求められたトナーパターン相互の位置関係
に基づいて、最終的に記録媒体に転写および定着される
複数色のトナー像を構成する複数の単色トナー像相互の
位置を調整する位置調整手段と、上記位置ずれ検出用ト
ナー像形成手段により形成される位置ずれ検出用トナー
像を構成する各単色のトナーパターンの濃度の、複数色
にわたる組を複数組記憶しておく濃度組記憶手段とを備
え、上記位置ずれ検出用トナー像形成手段は、上記複数
組のうちの、この画像形成装置の状態に応じた組を選択
し、この選択した組を構成する各単色のトナーパターン
の濃度が得られるように各単色トナーの量が調整された
トナーパターンからなる位置ずれ検出用トナー像を形成
するものであることを特徴とする。

【０００６】ここで、上記本発明の画像形成装置は、濃
度調整用の、各単色トナーからなる各トナーパッチを形
成するトナーパッチ形成手段と、上記トナーパッチ形成
手段により形成された各トナーパッチの濃度を測定する
パッチ濃度測定手段と、上記パッチ濃度測定手段による
測定結果に基づいて、最終的に記録媒体に転写および定
着される複数色のトナー像を構成する、複数の単色トナ
ー像それぞれの濃度を調整する濃度調整手段とを備え、
上記位置ずれ検出用トナー像形成手段は、上記パッチ濃
度測定手段による測定結果に基づいて上記複数組のうち
のいずれかの組を選択するものであることが好ましい。

【０００７】また、上記パターン位置測定手段と上記パ
ッチ濃度測定手段は、トナーからの反射光の光量を測定
するセンサを双方が兼用したものであることも好ましい
態様である。

【０００８】さらに、上記位置ずれ検出用トナー像形成
手段は、上記複数組のうちの、上記パターン位置測定手
段で検出された、各トナーパターンからの反射光の光量
を表わす信号のピーク値の、各色トナーごとの相違が最
小となるように、いずれかの組を選択するものであるこ
とも好ましい。

【０００９】また、この画像形成装置は、感光体に露光
光を照射することによりその感光体上に静電潜像を形成
しその静電潜像をトナーで現像することによりトナー像
を形成するものであって、上記位置ずれ検出用トナー像
形成手段は、上記複数組のうちの選択した組を構成する
各単色のトナーパターンの濃度に応じて各単色のトナー
パターン形成のための露光光の照射密度（単位面積あた
りの露光有無の割合）を調整することにより、各単色ト
ナーの量が調整されたトナーパターンからなる位置ずれ
検出用トナー像を形成するものであってもよい。

【００１０】さらに、上記パターン位置測定手段は、上
記受光信号を所定のしきい値と比較することにより各ト
ナーパターンの位置および幅を求めるものであり、トナ
ーパターンの幅が所定幅よりも狭かったときは上記しき
い値を調整して再度各トナーパターンの位置および幅を
求めるものであってもよい。

【００１１】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。

【００１２】図１は、本発明の画像形成装置の一実施形
態の概略構成図である。

【００１３】図１に示す画像形成装置１００には、イエ
ロー（Ｙ），マゼンタ（Ｍ），シアン（Ｃ），黒（Ｋ）
の色に対応する感光体ドラム１Ｙ，１Ｍ，１Ｃ，１Ｋが
備えられている。これら感光体ドラム１Ｙ，１Ｍ，１
Ｃ，１Ｋは、図１の時計方向に回転する。

【００１４】また、画像形成装置１００には、各感光体
ドラム１Ｙ，１Ｍ，１Ｃ，１Ｋを一様に帯電する各帯電
器２Ｙ，２Ｍ，２Ｃ，２Ｋと、各感光体ドラム１Ｙ，１
Ｍ，１Ｃ，１Ｋ表面に各色の画像信号に応じてスポット
光を照射して各感光体ドラム１Ｙ，１Ｍ，１Ｃ，１Ｋ上
に各色の静電潜像を形成する走査光学系を含む後述する
コントローラ３と、静電潜像が形成された各感光体ドラ
ム１Ｙ，１Ｍ，１Ｃ，１Ｋをイエロー，マゼンタ，シア
ン，黒の各色トナーを用いて現像する各色現像器４Ｙ，
４Ｍ，４Ｃ，４Ｋと、各感光体ドラム１Ｙ，１Ｍ，１
Ｃ，１Ｋ上の残量トナーを除去する各クリーナ５Ｙ，５
Ｍ，５Ｃ，５Ｋとが備えられている。

【００１５】さらに、画像形成装置１００には、各感光
体ドラム１Ｙ，１Ｍ上に形成された各イエロー，マゼン
タのトナー像が重ね合わせるようにして静電転写される
一次中間転写ドラム６＿１と、各感光体ドラム１Ｃ，１
Ｋ上に形成された各シアン，黒のトナー像が重ね合わせ
るようにして静電転写される一次中間転写ドラム６＿２
とが備えられている。これら一次中間転写ドラム６＿
１，６＿２は、反時計方向に回転する。

【００１６】また、画像形成装置１００には、一次中間
転写ドラム６＿１，６＿２に形成されたトナー像が重ね
合わせるようにして静電転写される二次中間転写ドラム
７が備えられている。この二次中間転写ドラム７は、時
計方向に回転する。

【００１７】さらに、画像形成装置１００には、記録媒
体としての用紙Ｐを供給する給紙カセット１１と、給紙
カセット１１に収容された用紙Ｐを１枚ずつ剥離しなが
らさばく用紙さばき半月ロール１２と、用紙さばき半月
ロール１２からの用紙Ｐを先送りする給紙ロール対１３
と、その用紙Ｐを搬送する用紙搬送ロール対１４＿１
と、所望量の用紙カールを形成することにより用紙Ｐを
待機させる用紙待機ロール対１５とが備えられている。

【００１８】また、画像形成装置１００には、二次中間
転写ドラム７からのトナー像を用紙Ｐに転写するととも
に、後述する位置ずれ検出用トナー像および濃度調整用
のトナーパッチが表面に形成される転写ロール８と、そ
の転写ロール８上に形成された位置ずれ検出用トナー像
を構成する各単色トナーによるトナーパターンからの反
射光の光量およびトナーパッチからの反射光の光量の双
方を測定する光センサ９と、その転写ロール８の表面を
クリーニングするためのクリーナ１０とが備えられてい
る。

【００１９】さらに、画像形成装置１００には、用紙Ｐ
に転写されたトナー像を加熱，加圧する加熱ロール１７
ａ，加圧ロール１７ｂからなる定着器１７と、定着器１
７を通過した用紙Ｐを搬送するフューザ出口ロール対１
９と、定着器１７を通過した用紙Ｐの後端検出用のフュ
ーザ出口スイッチ２０と、用紙搬送ロール対１４＿２
と、用紙Ｐを送出するための出口ロール対１８とが備え
られている。

【００２０】また、画像形成装置１００には、定着器１
７によって片面に画像が定着された用紙Ｐを、表裏を反
転した状態で再度搬送する用紙搬送ロール対１４＿３
と、この画像形成装置１００の外部から所望の用紙Ｐを
給紙するための手差し給紙ロール対１６と、その用紙Ｐ
を搬送する用紙搬送ロール対１４＿４とが備えられてい
る。

【００２１】コントローラ３には、複数色のトナーを用
いて、トナー像相互の位置ずれ検出用の各単色トナーに
よるトナーパターンが配列された位置ずれ検出用トナー
像を形成する位置ずれ検出用トナー像形成手段３１が備
えられている。

【００２２】図２は、位置ずれ検出用トナー像形成手段
により形成された位置ずれ検出用トナー像の一例を示す
図である。

【００２３】この図２には、図１に示す転写ロール８の
一周分にわたり形成される位置ずれ検出用トナー像２０
０が示されている、。この位置ずれ検出用トナー像２０
０は、先頭に、他のトナーパターンよりも線幅の太いト
リガパルス用の黒色のトナーパターンＫＴを有する。こ
のようなトナーパターンＫＴを持つことにより、このト
ナーパターンＫＴを起点として、後述する各色のトナー
パターンの通過時間（トナーパターンの幅およびトナー
パターンどうしの間隔）の測定や、次のトナーパターン
の色の特定を容易に行なうことができる。尚、この位置
ずれ検出用トナー像２００の書き出しから所定時間内に
上記トリガパルスが検出されない場合はエラーであると
判定し、転写ロール８や画像転写部のクリーニング、お
よび濃度の調整を行なう。また、この位置ずれ検出用ト
ナー像２００は、トナーパターンＫＴの次に、６つのト
ナーパターンＫ（黒），Ｃ（シアン），Ｋ（黒），Ｍ
（マゼンタ），Ｋ（黒），Ｙ（イエロー）からなるブロ
ックを４つ有する。

【００２４】また、図１に示すコントローラ３には、位
置ずれ検出用トナー像形成手段３１により形成された位
置ずれ検出用トナー像２００を構成する各トナーパター
ンからの反射光を光センサ９（図１参照）で受光して受
光信号を得、その受光信号に基づいて図２に示す各トナ
ーパターン相互の位置関係を求めるパターン位置測定手
段３２が備えられている。例えば、図２に示すように、
トナーパターンＫ（黒）とトナーパターンＣ（シアン）
相互の位置関係（Ｋ，Ｃ間のレジずれ量ΔＴ）は、 ΔＴ＝（Ｔ１＋Ｔ２）−（Ｔ１＋Ｔ２＋Ｔ３＋Ｔ４）／
２として求められる（ここで、Ｔ１、Ｔ３は、トナーパタ
ーンＫ，Ｃのパターン幅を示す。また、Ｔ２、Ｔ４は、
トナーパターンＫ，Ｃの間隔、トナーパターンＣ，Ｋの
間隔を示す）。

【００２５】さらに、コントローラ３には、パターン位
置測定手段３２により求められたトナーパターン相互の
位置関係に基づいて、最終的に用紙Ｐに転写および定着
される複数色のトナー像を構成する複数の単色トナー像
相互の位置を調整する位置調整手段３３が備えられてい
る。

【００２６】また、コントローラ３には、位置ずれ検出
用トナー像形成手段３１により形成される位置ずれ検出
用トナー像２００を構成する各単色のトナーパターンの
濃度の、複数色にわたる組を複数組記憶しておく濃度組
記憶手段３４が備えられている。

【００２７】ここで、上記位置ずれ検出用トナー像形成
手段３１は、上記複数組のうちの、この画像形成装置１
００の状態に応じた組を選択し、この選択した組を構成
する各単色のトナーパターンの濃度が得られるように各
単色トナーの量が調整されたトナーパターンからなる位
置ずれ検出用トナー像２００を形成する。

【００２８】本実施形態の画像形成装置１００は、濃度
組記憶手段３４に上記複数の組を記憶しておき、この画
像形成装置１００の、例えば温度上昇の程度に見合った
組を選択し、この選択した組を構成する各単色のトナー
パターンの濃度が得られるように各単色トナーの量が調
整されたトナーパターンからなる位置ずれ検出用トナー
像２００を形成するものであるため、最終的に用紙Ｐに
転写および定着される複数色のトナー像を構成する複数
の単色トナー像相互の位置を調整するにあたり、光セン
サ９による反射率が同一になるように濃度調整されると
ともに上記温度上昇に見合った位置ずれ検出用トナー像
２００が簡単に得られる。また、その位置ずれ検出用ト
ナー像２００の、光センサ９からの反射光の光量を表わ
す信号の、各色のトナーパターンに対応する各パルスの
幅やピーク値それぞれがほぼ同じ値に揃えられ、そのよ
うなパルス幅やピーク値が揃えられた複数のパルスから
なる信号を処理して色ずれ補正が行なわれる。従って、
信号処理が簡素化されて迅速に且つ高い精度で色ずれ補
正が行なわれる。

【００２９】また、コントローラ３には、濃度調整用
の、各単色トナーからなる各トナーパッチを形成するト
ナーパッチ形成手段３５が備えられている。さらに、コ
ントローラ３には、トナーパッチ形成手段３５により形
成された各トナーパッチの濃度を前述した光センサ８を
介して測定するパッチ濃度測定手段３６と、パッチ濃度
測定手段３６による測定結果に基づいて、最終的に用紙
Ｐに転写および定着される複数色のトナー像を構成する
複数の単色トナー像それぞれの濃度を調整する濃度調整
手段３７とが備えられている。本実施形態では、前述し
たパターン位置測定手段３２と、このパッチ濃度測定手
段３６との双方が光センサ９を兼用する（有する）もの
であるため、コストの低減化および装置の省スペース化
が図られる。

【００３０】ここで、上記位置ずれ検出用トナー像形成
手段３１は、このパッチ濃度測定手段３６による測定結
果に基づいて上記複数組のうちのいずれかの組を選択す
る。さらに詳細には、位置ずれ検出用トナー像形成手段
３１は、複数組のうちの、パターン位置測定手段３２で
検出された、各トナーパターンからの反射光の光量を表
わす信号のピーク値の、各色トナーごとの相違が最小と
なるように、いずれかの組を選択するものである。

【００３１】図３は、位置ずれ検出用トナー像を構成す
る、７５％，５０％，８３％の濃度に調整された各トナ
ーパターンを示す図である。

【００３２】図３（ａ），図３（ｂ），図３（ｃ）に
は、それぞれ、７５％の濃度に調整されたトナーパター
ン，５０％の濃度に調整されたトナーパターン，８３％
の濃度に調整されたトナーパターンが示されている。

【００３３】図３（ａ）には、「トナーの付着」を表わ
す矩形状の斜線部が２７個、「トナーの付着なし」を表
わす矩形状の空白部が９個のトナーパターン、即ち７５
％（２７／３６）の濃度に調整されたトナーパターンが
示されている。同様にして、図３（ｂ）には、「トナー
の付着」を表わす矩形状の斜線部が１８個、「トナーの
付着なし」を表わす矩形状の空白部が１８である、５０
％（１８／３６）の濃度に調整されたトナーパターンが
示されている。また、図３（ｃ）には、「トナーの付
着」を表わす矩形状の斜線部が３０個、「トナーの付着
なし」を表わす矩形状の空白部が６である、８３％（３
０／３６）の濃度に調整されたトナーパターンが示され
ている。このようなトナーパターンにより、光センサ９
による反射率が同一になるような、画像形成装置１００
の状態に応じた位置ずれ検出用トナー像２００を形成す
ることができる。

【００３４】また、画像形成装置１００は、各感光体ド
ラム１Ｙ，１Ｍ，１Ｃ，１Ｋに露光光を照射することに
より各感光体ドラム１Ｙ，１Ｍ，１Ｃ，１Ｋ上に各静電
潜像を形成しその各静電潜像を各色のトナーで現像する
ことによりカラーのトナー像を形成するものであって、
位置ずれ検出用トナー像形成手段３１は、上記複数組の
うちの選択した組を構成する各単色のトナーパターンの
濃度に応じて各単色のトナーパターン形成のための露光
光の照射密度を調整することにより、各単色トナーの量
が調整されたトナーパターンからなる位置ずれ検出用ト
ナー像２００を形成するものであってもよい。このよう
にすると、光センサ９における反射率が同一になるよう
な、位置ずれ検出用トナー像２００を構成する各トナー
パターンそれぞれの濃度変更を、簡単に行なうことがで
きる。

【００３５】図４は、光センサで検出された位置ずれ検
出用トナー像の波形を示す図である。

【００３６】図４に示す波形Ａは、図２に示す位置ずれ
検出用トナー像２００を構成するトナーパターンＫＴお
よび６つのトナーパターンＫ，Ｃ，Ｋ，Ｍ，Ｋ，Ｙから
なるブロック４つに対応する各パルスから構成されてい
る。尚、各トナーパターンそれぞれの幅は同一に形成さ
れている。また、図４に示すＶ_Hは、転写ロール８の素
面電圧を示す。また、Ｖ_Sは、Ｖ_Hに所定の係数αを掛け
たスレッシュホールド電圧（各パルスの通過時間を測定
するための所定のしきい値）を示す。さらに、Ｖ_Lは、
各パルスのピーク値（濃度ピーク電圧値）を示す。この
図４に示す波形Ａは、光センサ９で検出された位置ずれ
検出用トナー像２００を構成する各トナーパターンから
の反射光の光量を表わす各パルスのピーク値Ｖ_Lの、各
色トナーごとの相違が最小となるように調整される。

【００３７】また、パターン位置測定手段３２は、光セ
ンサ９の受光信号を表わす波形Ａを所定のしきい値Ｖ_S
と比較することにより各トナーパターンの位置および幅
を求めるものであり、トナーパターンの幅が所定幅より
も狭かったときは係数αを変更してしきい値Ｖ_Sを調整
し、転写ロール８の表面をクリーナ１０でクリーニング
して新たに各トナーパターンを形成して再度各トナーパ
ターンの位置および幅を求める。このようにすることに
より、光センサ９から出力される信号を表わす波形Ａ
の、各色のトナーパターンの所定幅における位置および
幅を精度よく求めることができる。また、転写ロール８
の素面電圧Ｖ_Hが変化した場合であっても、安定したし
きい値Ｖ_Sを得ることができる。

【００３８】図５は、比較例としての位置ずれ検出用ト
ナー像の波形を示す図である。

【００３９】従来技術のように、位置ずれ検出用トナー
像を構成する各トナーパターンそれぞれの濃度が同一の
場合は、各トナーパターンそれぞれの幅を同一に形成し
ても、図５に示す波形Ｂのように、各トナーパターンに
対応する各パルスの幅やピーク値はばらつくこととな
る。このようにばらついたパルス幅やピーク値を有する
複数のパルスからなる波形Ｂの信号を処理して色ずれ補
正を行なうのでは、、信号処理が複雑化し、迅速に且つ
高い精度で色ずれ補正を行なうことは困難となる。

【００４０】一方、本実施形態では、図４を参照して説
明したように、各トナーパターンに対応する各パルスの
幅やピーク値のばらつきが小さく抑えられているため、
迅速に且つ高い精度で色ずれ補正を行なうことができ
る。

【００４１】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の画像形成
装置によれば、迅速に且つ高い精度で色ずれ補正を行な
うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の画像形成装置の一実施形態の概略構成
図である。

【図２】位置ずれ検出用トナー像形成手段により形成さ
れた位置ずれ検出用トナー像の一例を示す図である。

【図３】位置ずれ検出用トナー像を構成する、７５％，
５０％，８３％の濃度に調整された各トナーパターンを
示す図である。

【図４】光センサで検出された位置ずれ検出用トナー像
の波形を示す図である。

【図５】比較例としての位置ずれ検出用トナー像の波形
を示す図である。

【符号の説明】

１Y，１M，１C，１K 感光体ドラム２Y，２M，２C，２K 帯電器３コントローラ４Y，４M，４C，４K 現像器５Y，５M，５C，５K，１０クリーナ６＿１，６＿２一次中間転写ドラム７二次中間転写ドラム８転写ロール９光センサ１１給紙カセット１２用紙さばき半月ロール１３給紙ロール対１４＿１，１４＿２，１４＿３，１４＿４用紙搬送ロ
ール対１５用紙待機ロール対１６手差し給紙ロール対１７定着器１７ａ加熱ロール１７ｂ加圧ロール１８出口ロール対１９フェザー出口ロール対２０フェザー出口スイッチ３１位置ずれ検出用トナー像形成手段３２パターン位置測定手段３３位置調整手段３４濃度組記憶手段３５トナーパッチ形成手段３６パッチ濃度測定手段３７濃度調整手段１００画像形成装置２００位置ずれ検出用トナー像

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者大多和康彦埼玉県岩槻市府内３丁目７番１号富士ゼロックス株式会社岩槻事業所内 (72)発明者大澤不二雄埼玉県岩槻市府内３丁目７番１号富士ゼロックス株式会社岩槻事業所内Ｆターム(参考） 2H027 DA09 DE02 EA02 EB06 EC03 EE08 2H030 AA01 AD16 BB02 BB36 BB42

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】複数色のトナー像を形成し、最終的に、
これら複数色のトナー像を記録媒体上に転写および定着
することにより、該記録媒体上に定着トナー像からなる
カラー画像を形成する画像形成装置において、複数色のトナーを用いて、トナー像相互の位置ずれ検出
用の各単色トナーによるトナーパターンが配列された位
置ずれ検出用トナー像を形成する位置ずれ検出用トナー
像形成手段と、前記位置ずれ検出用トナー像形成手段により形成された
位置ずれ検出用トナー像を構成する各トナーパターンか
らの反射光を受光して受光信号を得、該受光信号に基づ
いて各トナーパターン相互の位置関係を求めるパターン
位置測定手段と、前記パターン位置測定手段により求められたトナーパタ
ーン相互の位置関係に基づいて、最終的に記録媒体に転
写および定着される複数色のトナー像を構成する複数の
単色トナー像相互の位置を調整する位置調整手段と、前記位置ずれ検出用トナー像形成手段により形成される
位置ずれ検出用トナー像を構成する各単色のトナーパタ
ーンの濃度の、複数色にわたる組を複数組記憶しておく
濃度組記憶手段とを備え、前記位置ずれ検出用トナー像形成手段は、前記複数組の
うちの、この画像形成装置の状態に応じた組を選択し、
この選択した組を構成する各単色のトナーパターンの濃
度が得られるように各単色トナーの量が調整されたトナ
ーパターンからなる位置ずれ検出用トナー像を形成する
ものであることを特徴とする画像形成装置。
【請求項２】濃度調整用の、各単色トナーからなる各
トナーパッチを形成するトナーパッチ形成手段と、前記トナーパッチ形成手段により形成された各トナーパ
ッチの濃度を測定するパッチ濃度測定手段と、前記パッチ濃度測定手段による測定結果に基づいて、最
終的に記録媒体に転写および定着される複数色のトナー
像を構成する、複数の単色トナー像それぞれの濃度を調
整する濃度調整手段とを備え、前記位置ずれ検出用トナー像形成手段は、前記パッチ濃
度測定手段による測定結果に基づいて前記複数組のうち
のいずれかの組を選択するものであることを特徴とする
請求項１記載の画像形成装置。
【請求項３】前記パターン位置測定手段と前記パッチ
濃度測定手段は、トナーからの反射光の光量を測定する
センサを双方が兼用したものであることを特徴とする請
求項２記載の画像形成装置。
【請求項４】前記位置ずれ検出用トナー像形成手段
は、前記複数組のうちの、前記パターン位置測定手段で
検出された、各トナーパターンからの反射光の光量を表
わす信号のピーク値の、各色トナーごとの相違が最小と
なるように、いずれかの組を選択するものであることを
特徴とする請求項１記載の画像形成装置。
【請求項５】この画像形成装置は、感光体に露光光を
照射することにより該感光体上に静電潜像を形成し該静
電潜像をトナーで現像することによりトナー像を形成す
るものであって、前記位置ずれ検出用トナー像形成手段は、前記複数組の
うちの選択した組を構成する各単色のトナーパターンの
濃度に応じて各単色のトナーパターン形成のための露光
光の照射密度を調整することにより、各単色トナーの量
が調整されたトナーパターンからなる位置ずれ検出用ト
ナー像を形成するものであることを特徴とする請求項１
記載の画像形成装置。
【請求項６】前記パターン位置測定手段は、前記受光
信号を所定のしきい値と比較することにより各トナーパ
ターンの位置および幅を求めるものであり、トナーパターンの幅が所定幅よりも狭かったときは前記
しきい値を調整して再度各トナーパターンの位置および
幅を求めるものであることを特徴とする請求項１記載の
画像形成装置。