JP2002357772A - 顕微鏡観察用プレート及びその製造方法 - Google Patents

顕微鏡観察用プレート及びその製造方法

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JP2002357772A JP2002067148A JP2002067148A JP2002357772A JP 2002357772 A JP2002357772 A JP 2002357772A JP 2002067148 A JP2002067148 A JP 2002067148A JP 2002067148 A JP2002067148 A JP 2002067148A JP 2002357772 A JP2002357772 A JP 2002357772A
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microscopic observation
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Masayuki Yokoi
正之 横井
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Sekisui Chemical Co Ltd
Toyobo Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 検体の変形が起こらず、かつ効率的で安全に
観察できる顕微鏡観察用プレートを提供する。 【解決手段】 合成樹脂からなる顕微鏡観察用プレート
であって、プラズマ放電処理またはコロナ放電処理によ
り、プレート表面のうち少なくとも検体と接触する部分
のぬれ張力が、3.5×10-2〜9.5×10-2N/m
となされていることを特徴とする顕微鏡観察用プレー
ト。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、顕微鏡観察の際に
検体を載置するために用いられるプレート及びその製造
方法に関し、より詳細には、プレート表面における親水
性の度合が最適化された顕微鏡観察用プレート及びその
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】顕微鏡で検体を観察する場合、検体を顕
微鏡観察用のプレートに載せて観察する方法が一般的に
用いられている。従来、かかる顕微鏡観察用プレートは
ガラス製であったが、今日では合成樹脂製のものも用い
られている。しかしながら、合成樹脂製のプレートは、
合成樹脂が本来的に疎水性であるため、様々な問題を生
じることが指摘されている。
【0003】例えば、検査を行う際に液体状の検体を載
置した後、液の広がり方が遅いため検査効率の低下を招
いたり、あるいは帯電して静電気の作用により、ほこり
がプレート表面に付着し検査に支障をきたすこともあ
る。
【0004】特開平4−21807号公報では、こうし
た合成樹脂製プレート表面の疎水性の性質を改質するた
め両性界面活性剤をプレート表面に塗布している。しか
しながら、界面活性剤を表面に塗布すると、検体がプレ
ート上で界面活性剤と触れるため検体中の被検物質の形
態が変形してしまい、観察に支障をきたしてしまうこと
もある。また、界面活性剤を表面に一様に塗布すること
は難しく、界面活性剤量の濃淡がプレート上にでき、こ
のため被検物質を染色して観察する場合には、この染色
液がプレート上で『ダマ』になり固まりができて沈着す
るため観察に支障をきたす。
【0005】また、特開昭63−80216号公報に
は、プレート表面に酸化ケイ素の層を形成させることに
より表面を親水処理する方法が開示されている。しかし
ながらかかる方法では、ガラスの成分である酸化ケイ素
をプレート上に層を形成させているだけなので、そもそ
も親水化の効率を上げることが難しく、親水性をガラス
より良くすることはできない。
【0006】このため検体が液体状の場合、プレート上
に検体を滴下してからプレート上に拡散するまでに時間
がかかり、検査の効率が悪くなることは避けられない。
特に臨床検査分野において多量の検体を処理する病院な
どでは、検査時間が長くなることは診察時間や患者の待
ち時間が長くなる原因になり、好ましくない。また、親
水化度もガラスほど上がらないため、静電気を帯びて埃
を吸いつけ観察に支障をきたすこともある。
【0007】またこの方法では、酸化ケイ素という無機
物の層を樹脂表面に形成させるため、親水性を上げるた
めにその層を厚くする必要がある。ところが、酸化ケイ
素を厚くすると、取り扱い時にその表面のシリカ部分が
破損しやすくなるという問題がある。
【0008】このため観察に支障をきたすばかりでな
く、このプレート表面の破損口から観察者がキズを負う
危険がある。これは特に血液、尿などの感染の恐れがあ
る検体の場合は、キズ口から観察者が感染し重篤な病気
になる危険性もあり好ましくない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明では、こうした
検体の変形が起こらず、かつ効率的で安全に観察できる
顕微鏡観察用プレート及びその製造方法を提供すること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明1は、合成樹脂か
らなる顕微鏡観察用プレートであって、プラズマ放電処
理またはコロナ放電処理により、プレート表面のうち少
なくとも検体と接触する部分のぬれ張力が、3.5×1
-2〜9.5×10-2N/mとなされていることを特徴
とする顕微鏡観察用プレート(以下、単に「プレート」
ともいう。)である。
【0011】本発明2は、合成樹脂からなるプレートの
表面について、0.05〜1kW/cm2のプラズマ放
電処理またはコロナ放電処理を、0.1〜30秒の間施
す工程を含むことを特徴とする、顕微鏡観察用プレート
の製造方法である。以下本発明について詳細に説明す
る。
【0012】本発明のプレートは、顕微鏡観察の際に検
体を載置するのに用いられるものであるが、ここでいう
「顕微鏡観察」には、レンズ等を用いて光学的に拡大観
察する方法の他に、画像をコンピューターによりデジタ
ル処理あるいは電気的処理により拡大分析する方法など
も含まれる。
【0013】また本発明のプレートは、検体、特に液体
状の検体を載置することができ、かつ上記顕微鏡観察に
用いることができるものであればその形状は特に限定さ
れるものではない。例えば、一般にスライドグラスと呼
ばれる薄板矩形状の形状とすることができ、プレートの
表面には、検体を収容することのできる凹状部を設ける
のが好ましい。この凹状部は、プレート上に複数個設け
られることにより、複数検体を同時に載置することので
きる形状とすることもできる。
【0014】また、プレート上に検体を収容可能な空間
が形成されるように固定されたカバーグラスを備えたプ
レートであってもよい。固定の方法としては、融着であ
っても、接着であっても特に限定されるものではない。
【0015】プレートの素材となる合成樹脂としては、
例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニ
ル、ポリメタクリル酸、ポリスチレン、ポリカーボネー
ト、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ酢酸ビニル、
ナイロン、ポリメチルペンテン、ポリエーテルサルフォ
ン、ポリサルフォン、ポリイソプレン、ポリ塩化ビニリ
デン、ポリイソブチレン及びこれらの共重合体等が挙げ
られる。また、上記カバーグラスを備えたプレートであ
る場合には、カバークラスの素材としても同様のものを
用いることができる。
【0016】上記合成樹脂の中でも、放電処理前のぬれ
張力が1.5×10-2N/m以上の樹脂であることが親
水化処理効果を維持させる観点から好ましい。
【0017】本発明において、特に好ましくは、ポリカ
ーボネート、ポリメタクリル酸、ポリスチレンまたはポ
リエチレンテレフタレートのいずれかの樹脂あるいはこ
れらの樹脂を組み合わして用いられる。これは、特にこ
れらの合成樹脂は、プラズマ放電処理またはコロナ放電
処理による親水化処理の効果が長期間に渡って維持でき
るからである。
【0018】本発明のプレートは、写真解析やコンピュ
ーターによる画像解析にも用いられるため、その色につ
いては特に限定されないが、一般的には無色透明である
のが好ましい。また、蛍光物質を分析するのに用いる場
合は黒色であるのが好ましく、光学顕微鏡を用いた観察
のように透過光を利用した観察に用いる場合は、透明で
あるのが好ましい。
【0019】本発明においては、プレート表面のうち少
なくとも検体と接触する部分のぬれ張力が、3.5×1
-2〜9.5×10-2N/mとなるよう、親水化処理さ
れている。このぬれ張力は接触角の測定により算出する
か、表面張力測定試薬を用いて測定する。ぬれ張力の範
囲が限定されるのは、ぬれ張力が3.5×10-2N/m
未満であると、静電気を帯び埃が多くついたり、プレー
ト上での検体の広がり方が悪くなり、観察し難くなるた
めである。また、ぬれ張力が9.5×10-2N/mを超
えると、水蒸気などの影響を受けて空気中のイオン性の
埃などを集め易くなりプレートの汚れにつながって観察
に支障が出てしまうためである。また、上記カバーグラ
スを備えたプレートである場合には、カバークラス表面
のぬれ張力が、3.5×10-2〜9.5×10-2N/m
となるよう、親水化処理されているのが好ましい。
【0020】本発明においては、プラズマ放電処理また
はコロナ放電処理によって、プレート表面のぬれ張力が
上記範囲となるよう、親水化処理される。
【0021】プラズマ放電処理は、気体分子に電場をか
けることで、気体中に存在する自由電子が加速されて速
度エネルギーをもち、その電子と衝突した気体分子が解
離して種々の化学種を含むいわゆるプラズマを形成し、
このプラズマを材料表面に照射することにより表面改質
する方法である。
【0022】また、コロナ放電処理は、極性基の少ない
材料表面に、高周波及び高電圧を用いて大気中でコロナ
放電を発生させ、それによって生成される反応基と共
に、電子を直接材料表面に照射することにより表面改質
する方法である。
【0023】上記プラズマ放電処理またはコロナ放電処
理を行う際の条件としては、単位面積当りの電力を0.
05〜1kW/cm2とし、照射時間を0.1〜30秒
とする。これは、放電処理時の電力が1kW/cm2
超えるか、照射時間が30秒を超えると、プレート表面
のぬれ張力を上記範囲に規定することができない上に、
プレート表面が放電処理により物理的に荒らされてしま
い、穴があいたり、またその荒らされた表面に埃が付着
したりして観察に支障をきたすためである。また、放電
処理時の電力が0.05kW/cm2未満か、照射時間
が0.1秒未満であると、プレート表面を十分に親水化
できないためである。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
具体的な実施の形態を説明することにより、本発明をさ
らに明らかにする。
【0025】図1及び図2は、本発明の一実施形態に係
る顕微鏡観察用プレート1を説明するための斜視図及び
断面図である。スライドグラスプレート2の上面には、
隔壁部4によって分割された複数の凹状部3が形成され
ている。凹状部3は、それぞれ、検体を収容する部分に
相当する。
【0026】凹状部3の樹脂表面は、プラズマ放電処理
またはコロナ放電処理により、ぬれ張力が3.5×10
-2〜9.5×10-2N/mとなされている。
【0027】本実施形態の顕微鏡観察用プレート1で
は、上記スライドグラスプレート2の上の隔壁部4の上
面に、カバーグラス5が超音波融着により固定されてい
る。もっとも、検体の収容を容易とするために、カバー
グラス5の幅方向端部において、凹状部3が部分的に露
出されている。また、カバーグラス5は固定される前
に、そのスライドグラスプレート2側となる面につい
て、プラズマ放電処理またはコロナ放電処理により、ぬ
れ張力が3.5×10-2〜9.5×10-2N/mとなる
よう処理されている。
【0028】
【実施例】[実施例1]各種合成樹脂を用い、射出成形
によってスライドグラスプレート2(3cm×5cm)
とカバーグラス5(2cm×5cm)を得た。このスラ
イドグラスプレート2とカバーグラス5とを接着して固
定し、本発明の顕微鏡観察用プレート1とした。各種合
成樹脂としては、ポリカーボネート、ポリメタクリル
酸、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン、ポリ
塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ酢酸
ビニル、ナイロン、ポリメチルペンテン、ポリエーテル
サルフォン、ポリサルフォン、ポリイソプレン、ポリ塩
化ビニリデン、ポリイソブチレンを用いた。スライドグ
ラスプレート2及びカバーグラス5の表面については、
愛知産業社製プラズマ放電処理システム プラズマジェ
ットを用い、単位面積当りの電力を0.13kW/cm
2とし、照射時間を20秒として親水化処理を行った。
スライドグラスプレート2の表面のぬれ張力を、Cor
otec社の表面張力測定試薬 商品名「COROTE
C」を用いて測定し、結果を表1に示した。
【0029】
【表1】
【0030】表1の実施例1の欄に示したように、プレ
ート表面のうち検体と接触する部分のぬれ張力が、3.
5×10-2〜9.5×10-2N/mとされていると、埃
等の付着は一切なく、検体として用いた尿の流れも極め
て良好であった。特に、合成樹脂として、ポリカーボネ
ート、ポリメタクリル酸、ポリスチレンまたはポリエチ
レンテレフタレートを用いた場合、1年以上の長期間に
わたって、埃等が付着せず尿の流れも極めて良好で、長
期間の耐久性を有することが確認された。
【0031】[比較例1]実施例1において、プラズマ
放電処理の条件につき、単位面積当りの電力を0.01
kW/cm2とし、照射時間を0.05秒としたこと以
外は実施例1と同様にして、比較例1の顕微鏡観察用プ
レートを得た。実施例1と同様にしてぬれ張力を測定
し、結果を表1に示した。
【0032】比較例1の顕微鏡観察用プレートでは、プ
レート表面のうち検体と接触する部分のぬれ張力が、
3.5×10-2N/m未満であるので、200倍の倍率
で顕微鏡観察を行った際、いずれのプレートにも埃の付
着が観察され、観察視野に悪影響を及ぼした。また、検
体として尿を滴下したところ、いずれのプレートについ
ても尿が広がるのに30秒以上を要し、また検体が一様
に広がらずに偏りが見られ、観察に支障をきたした。
【0033】[比較例2]実施例1において、プラズマ
放電処理の条件につき、単位面積当りの電力を1.0k
W/cm2とし、照射時間を35秒としたこと以外は実
施例1と同様にして、比較例2の顕微鏡観察用プレート
を得た。実施例1と同様にしてぬれ張力を測定し、結果
を表1に示した。
【0034】比較例2の顕微鏡観察用プレートでは、プ
レート表面のうち検体と接触する部分のぬれ張力が、
9.5×10-2N/mを超えているので、200倍の倍
率で顕微鏡観察を行うと、いずれのプレート表面にも凹
凸が観察され、焦点が合わせ難く、観察視野に悪影響を
及ぼした。また、検体として尿を滴下したところ、一様
に広がらずに斑点状となり、観察に支障をきたした。
【0035】[実施例2]各種合成樹脂を用い、射出成
形によってスライドグラスプレート2(3cm×5c
m)とカバーグラス5(2cm×5cm)を得た。この
スライドグラスプレート2とカバーグラス5とを接着し
て固定し、本発明の顕微鏡観察用プレート1とした。各
種合成樹脂としては、ポリカーボネート、ポリメタクリ
ル酸、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン、ポ
リ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ酢
酸ビニル、ナイロン、ポリメチルペンテン、ポリエーテ
ルサルフォン、ポリサルフォン、ポリイソプレン、ポリ
塩化ビニリデン、ポリイソブチレンを用いた。スライド
グラスプレート2及びカバーグラス5の表面について
は、春日電機社製コロナ放電システムCOROTECを
用い、単位面積当りの電力を0.13kW/cm2
し、照射時間を20秒として親水化処理を行った。スラ
イドグラスプレート2の表面のぬれ張力を、Corot
ec社の表面張力測定試薬 商品名「COROTEC」
を用いて測定し、結果を表2に示した。
【0036】
【表2】
【0037】表2の実施例2の欄に示したように、プレ
ート表面のうち検体と接触する部分のぬれ張力が、3.
5×10-2〜9.5×10-2N/mとされていると、埃
等の付着は一切なく、検体として用いた尿の流れも極め
て良好であった。特に、合成樹脂として、ポリカーボネ
ート、ポリメタクリル酸、ポリスチレンまたはポリエチ
レンテレフタレートを用いた場合、1年以上の長期間に
わたって、埃等が付着せず尿の流れも極めて良好で、長
期間の耐久性を有することが確認された。
【0038】[比較例3]実施例2において、コロナ放
電処理の条件につき、単位面積当りの電力を0.01k
W/cm2とし、照射時間を0.05秒としたこと以外
は実施例2と同様にして、比較例3の顕微鏡観察用プレ
ートを得た。実施例2と同様にしてぬれ張力を測定し、
結果を表2に示した。
【0039】比較例3の顕微鏡観察用プレートでは、プ
レート表面のうち検体と接触する部分のぬれ張力が、
3.5×10-2N/m未満であるので、200倍の倍率
で顕微鏡観察を行った際、いずれのプレートにも埃の付
着が観察され、観察視野に悪影響を及ぼした。また、検
体として尿を滴下したところ、いずれのプレートについ
ても尿が広がるのに30秒以上を要し、また検体が一様
に広がらずに偏りが見られ、観察に支障をきたした。
【0040】[比較例4]実施例2において、コロナ放
電処理の条件につき、単位面積当りの電力を1.0kW
/cm2とし、照射時間を35秒としたこと以外は実施
例2と同様にして、比較例4の顕微鏡観察用プレートを
得た。実施例2と同様にしてぬれ張力を測定し、結果を
表2に示した。
【0041】比較例4の顕微鏡観察用プレートでは、プ
レート表面のうち検体と接触する部分のぬれ張力が、
9.5×10-2N/mを超えているので、200倍の倍
率で顕微鏡観察を行うと、いずれのプレート表面にも凹
凸が観察され、焦点が合わせ難く、観察視野に悪影響を
及ぼした。また、検体として尿を滴下したところ、一様
に広がらずに斑点状となり、観察に支障をきたした。
【0042】
【発明の効果】本発明の顕微鏡観察用プレートは、上述
の構成からなるので、検体の変形が起こらないと同時
に、埃等が付着することがなく、検体の広がりも良好で
あるため、検体を効率的かつ安全に観察することができ
る。また、本発明の顕微鏡観察用プレートの製造方法で
は、上記顕微鏡観察用プレートを効率よく製造すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の顕微鏡観察用プレートを説明するた
めの斜視図。
【図2】 本発明の顕微鏡観察用プレートを説明するた
めの断面図。
【符号の説明】
1 顕微鏡観察用プレート 2 スライドグラスプレート 3 凹状部 4 隔壁部 5 カバーグラス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G052 AD46 DA07 GA32 JA07 JA16 2H052 AE01 5C001 AA01 CC01 CC04

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂からなる顕微鏡観察用プレート
    であって、プラズマ放電処理またはコロナ放電処理によ
    り、プレート表面のうち少なくとも検体と接触する部分
    のぬれ張力が、3.5×10-2〜9.5×10-2N/m
    となされていることを特徴とする顕微鏡観察用プレー
    ト。
  2. 【請求項2】 合成樹脂からなるプレートの表面につい
    て、0.05〜1kW/cm2のプラズマ放電処理また
    はコロナ放電処理を、0.1〜30秒の間施す工程を含
    むことを特徴とする、顕微鏡観察用プレートの製造方
    法。
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