JP2002357747A - 光コネクタ及びその製造方法 - Google Patents

光コネクタ及びその製造方法

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JP2002357747A
JP2002357747A JP2001165635A JP2001165635A JP2002357747A JP 2002357747 A JP2002357747 A JP 2002357747A JP 2001165635 A JP2001165635 A JP 2001165635A JP 2001165635 A JP2001165635 A JP 2001165635A JP 2002357747 A JP2002357747 A JP 2002357747A
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JP2001165635A
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English (en)
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Tsutomu Shimomura
勉 下村
Yoshiaki Kanbe
祥明 神戸
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易且つ低コストで、周囲の電子機器に悪影
響を与える不要電磁波の漏洩や、内部の光素子などに悪
影響を与える可能性のある外来電磁波の侵入を防止で
き、シールド特性を向上させる。 【解決手段】 ハウジング10内に、光ファイバ1に光
結合される受光用又は発光用の光素子2が一端に実装さ
れ他端に信号処理用の半導体素子に接続される端子8が
設けられた光素子ブロック30を摺動自在に収納すると
共に、ハウジング10に覆着される端子ブロック20に
光素子ブロック30の端子8と電気的に接続される端子
9と外部端子22とを設けた光コネクタである。少なく
とも光素子2の摺動範囲をシールドするシールド部材7
0と、シールド部材70に接続された接地用端子とを備
えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光コネクタ及びそ
の製造方法に関し、詳しくは光コネクタのシールド特性
を向上させる技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、通信装置等の各種の電子装置がデ
ジタル化、高速化され、これらが広範囲に普及するに伴
い、電子装置から周囲空間に放射される不要電磁波が問
題となっており、また同時に電子装置に用いられる素子
の動作電圧の低下が進み、外来電磁波により電子装置が
誤動作しやすくなっている。
【0003】電子装置の一例として光コネクタがある。
従来の光コネクタとしては、ハウジング内に、光ファイ
バに光結合される受光用又は発光用の光素子が一端に実
装され他端に信号処理用の半導体素子に接続される端子
が設けられた光素子ブロックを摺動自在に収納すると共
に、ハウジングに覆着される端子ブロックに光素子ブロ
ックの端子と電気的に接続される端子と外部端子とを設
けた構造が知られている。この種の光コネクタにおい
て、ハウジングは樹脂成形品からなり、光素子や配線回
路などから放射された不要電磁波が外部に漏洩しやすく
なる。特に、近年は信号速度の高速化に伴い光ファイバ
が益々多様化され、不要電磁波の強度が高くなるに伴
い、不要電磁波が一層問題となる。また、外来電磁波が
内部に侵入し易くなるという面でも問題となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の従来
例の問題点に鑑みて発明したものであって、その目的と
するところは、簡易且つ低コストで、周囲の電子機器に
悪影響を与える不要電磁波の漏洩や、内部の光素子など
に悪影響を与える可能性のある外来電磁波の侵入を防止
でき、シールド特性を向上させることができる光コネク
タ及びその製造方法を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1記載の発明にあっては、ハウジング10内
に、光ファイバ1に光結合される受光用又は発光用の光
素子2が一端に実装され他端に信号処理用の半導体素子
に接続される端子8が設けられた光素子ブロック30を
摺動自在に収納すると共に、ハウジング10に覆着され
る端子ブロック20に光素子ブロック30の端子8と電
気的に接続される端子9と外部端子22とを設けた光コ
ネクタであって、少なくとも光素子2の摺動範囲Lをシ
ールドするシールド部材70と、シールド部材70に接
続された接地用端子100とを備えていることを特徴と
しており、このように構成することで、シールド部材7
0と接地用端子100とによって、光素子2から外部に
放射する不要電磁波及び内部に侵入する外来電磁波に対
して十分なシールド効果が得られ、シールド特性を向上
させることができる。
【0006】また請求項2記載の発明は、請求項1にお
いて、シールド部材70は、ハウジング10の外面に形
成されたメッキ層70aからなることを特徴とするのが
好ましく、この場合、ハウジング10の外面のメッキ工
程によりシールド部材70を簡単且つ低コストで形成で
きるようになる。
【0007】また請求項3記載の発明は、引抜き加工に
よって金属板101の一部に接地用端子100を形成す
る工程と、該金属板101の接地用端子100以外の部
位に絞り加工によってシールド部材70となる筒状部7
1を形成する工程とを備えているので、金属板の任意の
位置に接地用端子100を形成することができ、例えば
接地用端子100が接触するプリント基板のグランドパ
ターンの位置に合わせて接地用端子100の突出位置を
適宜設計変更できる。また、この金属板101にシール
ド部材70となる筒状部71を一体形成することで、シ
ールド部材70と接地用端子100とを電気的に接続す
る作業が不要となる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に示す実
施形態に基づいて説明する。
【0009】本実施形態の光コネクタは、図9に示すよ
うに、前面に2本のスリーブ11が突設されたハウジン
グ10と、ハウジング10の外面全体を覆うシールド部
材70と、ハウジング10内部に摺動自在に収納される
光素子ブロック30と、ハウジング10の後面10b開
口側に覆着される端子ブロック20と、光素子ブロック
30と端子ブロック20間に介在されるスプリング40
と、スプリング40を収納するホルダー50とで主体が
構成されている。
【0010】上記光コネクタのハウジング10の前面1
0aには、図2(b)に示すプラグ4に保持された2本
の光ファイバ1のフェルール3を挿入する2つのスリー
ブ11,11が突出されている。一方のスリーブ11は
送信用、他方のスリーブ11は受信用として使用され
る。
【0011】ハウジング10は、図19〜図21に示す
ボディ10cと、図22に示すカバー10dとかならな
る。このハウジング10の外面は、図23、図24に示
す金属製のシールド部材70にてシールドされている。
図中の100は接地用端子である。ハウジング10のボ
ディ10cの内部は、隔壁63(図19)により2分さ
れており、一方の室が送信用の機器収納スペース、他方
の室が受信用の機器収納スペースとなっている。両方の
室には、立体回路成形品(Molded Interc
onnected Device:MID)よりなる光
素子ブロック30が各々収納されるようになっている。
図12、図13は送信側の光素子ブロック30を示し、
図14、図15は受信側の光素子ブロック30を示して
いる。図12〜図15中の91は、後述のホルダー50
を固定する固着具90の取付部である。
【0012】ここで、各光素子ブロック30は、図6に
示すように、直方体状に形成された成形品本体31の前
面から前方へ突出する円柱状の突台32が一体成形され
ており、突台32の前面側に光素子2が実装されてい
る。なお図6の上半部は図1の2点鎖線のA’線から見
た断面図であり、図6の下半部は図1の1点鎖線のA線
から見た断面図を示している。ここにおいて、送信用の
一方の室に収納される光素子ブロック30の突台32の
前面には凹所33が形成されており、凹所33の底面に
は、発光ダイオード(LEDチップ)により構成された
発光素子2aが実装されている。一方、受信用の他方の
室に収納される光素子ブロック30の突台32の前面の
中央部には、フォトダイオード(フォトダイオードチッ
プ)により構成された受光素子2bが実装されている。
【0013】さらに、光素子ブロック30の前端には、
突台32の前面において光素子2の周囲部分の全周にわ
たって前方へ突出した円筒状の導光筒34が設けられて
おり、この導光筒34が上記スリーブ11内に収納され
た構造となっている。導光筒34内には、レンズ35が
設けられており、ここでは導光筒34及びレンズ35は
光素子2を封止する透明樹脂により形成されている。つ
まり、光素子2は透明樹脂により封止され、この封止樹
脂によって光素子2の光軸方向にレンズ35が形成され
ている。発光素子2aの光軸方向に形成するレンズ35
は投光レンズ35aとして機能させるものであり、受光
素子2bの光軸方向に形成するレンズ35は受光レンズ
35bとして機能させるものである。これにより、光フ
ァイバ1と光素子2とはレンズ結合方式で光結合される
ようになっている。なお、レンズ35は、球面レンズと
してもよいし、非球面レンズとしてもよいが、後方に位
置する光素子2の種類などに応じて適宜設定することが
望ましい。
【0014】また、上記成形品本体31の後面には凹部
37が形成されており、凹部37の底面にICチップ6
が実装されている。ここに、発光素子2aを突台32の
前面側に実装した成形品本体31の後面の凹部37に実
装されたICチップ6aは、発光素子2aの入出力信号
を信号処理する信号処理回路が形成されており、一方、
受光素子2bを突台32の前面に実装した成形品本体3
1の後面の凹部37に実装されたICチップ6bは、受
光素子2bの入出力信号を信号処理する信号処理回路
(例えば、受光素子2bの出力信号を増幅する増幅回路
など)が形成されている。ここで、各ICチップ6(6
a,6b)はワイヤ7(図2)を介して、成形品本体3
1に実装されている端子8に電気的に接続されており、
この端子8が接続線23を介して端子ブロック20の端
子9に電気的に接続されるようになっている。
【0015】ハウジング10の後面10bの開口部側に
は、図16、図17に示す端子ブロック20が覆着され
ている。端子ブロック20は合成樹脂からなり、光素子
ブロック30に実装された端子8に接続される接続線2
3の一端が接続される端子9と、光コネクタを実装する
プリント基板(図示せず)の導電パターンに接続される
外部端子22とを備えている。そして光コネクタをプリ
ント基板に実装して使用する際には、端子ブロック20
に設けた外部端子22を介してプリント基板に設けられ
た導電パターンに電気的に接続することで、光コネクタ
とプリント基板間の配線が簡単に行えるようになってい
る。
【0016】上記光素子ブロック30と端子ブロック2
0間には、コイル状のスプリング40が配置されてい
る。このスプリング40の軸方向は、光素子ブロック3
0と端子ブロック20との配列方向M(図8)と平行に
向けられており、ハウジング10内で摺動する光素子ブ
ロック30を光ファイバ1側にバネ付勢して導光筒34
の先端縁と光ファイバ1を保持固定したフェルール3の
端面とを確実に密着させる働きをする。ここでは、スプ
リング40はホルダー50に収納されている。ホルダー
50は、図18に示すように、一端が開口した有底筒状
に形成されており、その軸方向が上記配列方向Mと平行
に向けられている。ホルダー50はスプリング40の動
作時に接続線23がスプリング40に噛み込むのを防止
する働きもする。ホルダー50の底部50aは図1に示
すようにその外周部が固着具90にて光素子ブロック3
0と一体に固着されている。ホルダー50の後端50b
は、端子ブロック20の内側面に設けたバネ受け面64
から隙間をあけて配置されており、ホルダー50内に収
納されたスプリング40の一端がホルダー50の底面に
て支持され、スプリング40の他端が端子ブロック20
のバネ受け面64にて支持されている。また、ホルダー
50の後端50b側の上面の外周部は、図1、図5に示
すように、端子ブロック20の内側面から突出したアー
チ状をした保持板65にてスライド自在に保持されてお
り、これによりホルダー50は光素子ブロック30と一
体となってハウジング10内でスムーズに摺動できる構
造となっている。
【0017】また、図6に示すように、光素子ブロック
30の光素子2が実装される一端側には、ハウジング1
0に対してガイドされる第1のガイド部61が設けら
れ、ホルダー50の開口側にはハウジング10に対して
ガイドされる第2のガイド部62が設けられている。こ
こでは、第1のガイド部61は、ハウジング10のスリ
ーブ11の内面と光素子ブロック30の外面とがスライ
ド自在に接触するように構成されており、第2のガイド
部62は、ハウジング10の後端側の内面に凹設された
凹溝68と、ホルダー50の後端50b側の外面から突
出して凹溝68内にスライド自在に嵌め込まれる突条部
69とで構成されている。
【0018】次に、上記光コネクタを組み立てるにあた
っては、図10(a)〜(c)の順に、ハウジング10
のボディ10c内に2つの光素子ブロック30を挿入
し、各光素子ブロック30に接合されているホルダー5
0内にそれぞれスプリング40を収納してから、端子ブ
ロック20をハウジング10の後面開口側から組み込
む。その後、図11(a)に示すように、端子ブロック
20の端子8と端子ブロック20の端子9とを接続線2
3を介して接続する。ここで、上記光素子ブロック30
の端子8と端子ブロック20の端子9との接続は、少な
くとも両端部が熱で溶融する被膜で被覆されている接続
線23を用いて行われる。先ず、図8に示すように、端
子8,9を光素子ブロック30と端子ブロック20との
配列方向Mと略直交する方向に向かって突出させて接続
線23の両端部を端子8,9にそれぞれ巻き付け、その
後、端子8,9に巻き付けた接続線23の両端部を加熱
して被覆を溶かすことにより接続線23と端子8,9と
を電気的に接続し、その後、接続線23が接続された端
子8,9を光素子ブロック30と端子ブロック20との
配列方向Mと略平行な方向(図8の矢印イで示す方向)
に折り曲げるようにする(図11(a)の状態)。この
ように折り曲げられた端子ブロック20側の各端子8
は、図4に示すように、ホルダー50の底部50aの上
端縁に凹設した複数の凹み80にそれぞれ収納されるよ
うになっており、これにより端子8を利用してホルダー
50の位置決めができ、ホルダー50の摺動時における
がたつき防止が図られる。また接続線23は、図6に示
すように平面から見てアーチ状に湾曲した状態で保持さ
れるようになっている。
【0019】その後、図11(b)に示すように、ハウ
ジング10のカバー10dを取り付け、最後に図11
(c)に示すように、ハウジング10全体に金属板から
なるシールド部材70を被せる。本例のシールド部材7
0は、例えば、銅系合金などからなり、ハウジング10
のボディ10cの前面に突設されている2つのスリーブ
11の外面をそれぞれ覆うことができる絞り加工された
筒状部71と、ボディ10cの外面全体を覆うことがで
きる上方に開口した箱状部72と、カバー10dの外面
を覆うことができる板状部73とを備えており、図1〜
図7に示すように、ハウジング10の外面全体をシール
ド部材70にてシールドできるようになっている。
【0020】しかして、ハウジング10内で摺動する受
光用又は発光用の光素子2をシールド部材70にてシー
ルドできるので、光コネクタのシールド特性を向上させ
ることができると共に、シールド部材70を板金加工に
より形成することで、シールドに要するコストを低減さ
せることができる。また本例ではハウジング10の外面
全体を金属板からなるシールド部材70にてシールド
し、この金属板に接地用端子100を設けているので、
光素子2や配線回路などからの不要電磁波が外部に漏洩
したり、外来電磁波がハウジング10内部に侵入して光
素子2などに悪影響を与えるのを防止でき、十分なシー
ルド効果が得られるものである。
【0021】ここで、上記のように筒状部71と箱状部
72と板状部73とからなるシールド部材70を形成す
るにあたっては、引抜き加工によって金属板の一部に接
地用端子100を形成する工程と、該金属板の接地用端
子100以外の部位に絞り加工によってシールド部材7
0となる筒状部71を形成する工程とを行うことによっ
て、1枚の金属板によりシールド部材70と接地用端子
100とを形成でき、部品数を少なくできると共に、シ
ールド部材70と接地用端子100とを電気的に接続す
る作業も不要であり、生産工程の簡易化及びコストの低
減化を図ることができるものである。
【0022】また本例では光素子ブロック30はスプリ
ング40により前方へ付勢されているので、プラグ4側
において光ファイバ1を保持固定しているフェルール3
をハウジング10のスリーブ11内に押し込むと、図2
に示すように、フェルール3の端面が導光筒34の先端
縁に当接して押し込まれ、このとき、光素子ブロック3
0後方のスプリング40の復帰力により光素子ブロック
30が前方へ押し戻されて、導光筒34の先端縁が光フ
ァイバ1を保持固定したフェルール3の端面に密着する
ことになり、プラグ4の長さなどの寸法精度に関係なく
光素子2と光ファイバ1の端面との間隔の製品ごとのば
らつきを少なくできるとともに光損失を抑制することが
できるから、製品ごとの光結合効率のばらつきを少なく
することができる。また、光ファイバ1のフェルール3
の押し込み時には光素子ブロック30に対して接続線2
3からのバネ負荷がかからず、光素子ブロック30全体
にスプリング40からのバネ負荷がかかるようになって
いるので、光素子ブロック30の摺動動作がスムーズと
なる。ちなみに、スプリング40をなくして、接続線2
3をバネ材で構成し、光素子ブロック30の一部に接続
線23からのバネ負荷がかかるようにした場合にあって
は、光素子ブロック30の突っかかりなどが生じて摺動
性が損なわれるが、本例のように接続線23とは別体の
スプリング40を用いて光素子ブロック30全体をバネ
付勢する構造としたことによって、光素子ブロック30
の摺動動作がスムーズとなり、結果的に光結合効率のば
らつきを少なくできるものである。
【0023】また本例では、導光筒34内にレンズ35
が配設されているので、光素子2と光ファイバ1との光
結合効率を高めることができ、光ファイバ1と光素子2
との軸ズレの許容量を大きくすることができる。また、
レンズ35は、後方に位置する光素子2を封止した透明
樹脂の一部により形成されているので、レンズ35と光
素子2との軸合わせ精度が良くなり、光結合効率をさら
に高めることができる。
【0024】さらに、成形品本体31の後面全体をスプ
リング40によって前方に付勢する形となっているた
め、プラグ4との結合時にハウジング10内で光素子ブ
ロック30がスムーズに移動し、これにより接続線23
がねじれることもなく、また、接続線23が弛んでもホ
ルダー50によってスプリング40に巻き込まれる可能
性がなく、接続線23の破損を未然に防止することがで
きる。しかも光素子ブロック30の光素子2が実装され
る一端側に第1のガイド部61(図6)、ホルダー50
の開口側に第2のガイド部62(図6、図18、図1
9)を設けたので、スプリング40によって摺動する光
素子ブロック30とホルダー50とがハウジング10内
の前後2箇所でガイドされることとなり、ハウジング1
0内での光素子ブロック30やホルダー50のこじれに
よる突っかかりなどがなくなり、摺動動作がスムーズと
なり、光素子2と光ファイバ1の光結合効率を高めるう
えで一層効果的となる。
【0025】また、光素子ブロック30におけるホルダ
ー50の底部と接合される面に凹部37(図1)を設
け、この凹部37に信号処理用の半導体素子(ICチッ
プ6)を収納したので、スプリング40のバネ負荷がホ
ルダー50を介して半導体素子に直接かからなくなる。
これによりスプリング40の動作時に半導体素子に悪影
響が及ぶのを防止でき、半導体素子を十分に保護できる
ようになる。
【0026】また、光コネクタの組み立て時において
は、ハウジング10の形状が後面が開口した箱状に形成
されているので、組立時にはハウジング10の後方から
光素子ブロック30、スプリング40、端子ブロック2
0を順に組み付けることができ、しかもスプリング40
は光素子ブロック30と一体に接合されているので、部
品点数を少なくすることができ、組立作業がさらに容易
になるとともに組立工程の工程数が少なくなるから、低
コスト化を図ることができる。
【0027】本発明の他の実施形態を図25、図26に
示す。前記実施形態ではシールド部材70及び接地用端
子100を1枚の金属板で構成したが、本例では図25
に示すように、樹脂成形品からなるハウジング10の外
面全面に、図25(a)の斜線部分(破線で示した斜線
部分を含む)で示すように、シールド部材70となるメ
ッキ層70aを形成すると共に、ハウジング10のスリ
ーブ11以外を除く外面部分を、接地用端子100を備
えた金属板101にて覆うようにしている。
【0028】ここで金属板101をハウジング10の外
面に取り付ける方法として、ハウジング10の外面の複
数箇所に係止溝103を設け、金属板101の一部に上
記係止溝103に係止可能な係止片102を切り起こし
形成する。そして金属板101を折り曲げてハウジング
10のスリーブ11以外の外面部分を覆うと共に、図2
6に示すように、金属板101の係止片102をハウジ
ング10の係止溝103に係止させる。これにより、金
属板101をハウジング10の外面に対して簡易且つ確
実に係止できるようになる。なお、金属板101の取り
付け方法は、上記係止方法には限らず、例えば、金属板
101をハウジング10の外面のメッキ層70aに貼着
するようにしてもよく、金属板101の取り付け方法は
特に限定されないものである。
【0029】しかして、メッキ層70aにてシールド部
材70を形成することによって、ハウジング10の外面
にシールド部材70を簡単且つ精度良く形成できると共
に、部品点数を削減でき、組立て性の向上及びコストの
低減を図ることができる。なお、メッキ層70aはハウ
ジング10の外面全体に形成される必要はなく、少なく
とも光素子2の摺動範囲L(図25(a))内で部分的
に形成されてもよいものである。この場合、少ないメッ
キ材料で必要且つ十分なシールド効果が期待でき、低コ
ストで光コネクタのシールド特性を向上させることがで
きるものとなる。また、接地用端子100を備えた金属
板101をハウジング10のメッキ層70aの外面に密
着して係止することによって、メッキ層70aと接地用
端子100とを電気的に接続する作業も不要となり、生
産工程の簡易化及びコストの低減化を図ることができる
ものである。
【0030】ちなみに、金属板101を省略して、ハウ
ジング10の樹脂成形品の一部に突起を突設させ、この
突起をメッキして接地用端子100とする方法も考えら
れるが、この場合、樹脂成形品を成形する成形金型によ
って突起の位置が固定され、例えば光コネクタをプリン
ト基板に実装して使用する場合において、プリント基板
のグランドパターン(図示せず)に合わせて接地用端子
100の突出位置を変えたい場合には、成形金型の構造
を変える必要があり、コストが高くつくという問題が生
じる。これに対して図25、図26に示す例では、ハウ
ジング10と別体の金属板101に引抜き加工によって
接地用端子100を形成することで、任意の箇所に接地
用端子100を形成できるようになり、接地用端子10
0をグランドパターンに合わせて突出させることが可能
となる。このように、接地用端子100の位置をプリン
ト基板のグランドパターンの変化に応じて適宜設計変更
できるようにすることで、接地用端子100の位置に応
じて樹脂成形品の金型構造を変えたりする必要がなく、
生産性向上及び低コスト化を一層図ることができるもの
である。
【0031】
【発明の効果】上述のように請求項1記載の発明にあっ
ては、ハウジング内に、光ファイバに光結合される受光
用又は発光用の光素子が一端に実装され他端に信号処理
用の半導体素子に接続される端子が設けられた光素子ブ
ロックを摺動自在に収納すると共に、ハウジングに覆着
される端子ブロックに光素子ブロックの端子と電気的に
接続される端子と外部端子とを設けた光コネクタであっ
て、少なくとも光素子の摺動範囲をシールドするシール
ド部材と、シールド部材に接続された接地用端子とを備
えているので、シールド部材と接地用端子とによって、
光素子から外部に放射する不要電磁波及び内部に侵入す
る外来電磁波に対して十分なシールド効果が得られ、し
かも、光素子の摺動範囲のみシールドした場合にあって
は、少ない材料で必要なシールドができ、低コストで光
コネクタのシールド特性を向上させることができる。
【0032】また請求項2記載の発明は、請求項1記載
の効果に加えて、シールド部材は、ハウジングの外面に
形成されたメッキ層からなるので、ハウジングの外面に
シールド部材を簡単且つ低コストで形成できるようにな
る。
【0033】また請求項3記載の発明は、引抜き加工に
よって金属板の一部に接地用端子を形成する工程と、該
金属板の接地用端子以外の部位に絞り加工によってシー
ルド部材となる筒状部を形成する工程とを備えているの
で、金属板の任意の位置に接地用端子を形成することが
でき、接地用端子が接触するグランド側の位置に合わせ
て接地用端子の突出位置を任意に選ぶことができる。ま
た、この金属板にシールド部材となる筒状部を形成する
ことで、シールド部材と接地用端子とを電気的に接続す
る作業が不要となり、光コネクタの生産性向上を図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の一例を示す光コネクタの側
面断面図である。
【図2】(a)は同上の光ファイバの差し込みにより光
素子ブロックがスプリングを収縮させて後方へ移動した
状態を説明する側面断面図、(b)は光ファイバ付きプ
ラグの斜視図である。
【図3】同上の光コネクタの正面図である。
【図4】図1のB−B線断面図である。
【図5】図1のC−C線断面図である。
【図6】図1のA−A線及びA’−A’線から見た断面
図である。
【図7】同上のシールド部材を一部切り欠いた側面断面
図である。
【図8】同上の光素子ブロックの端子と端子ブロックの
端子とを接続線を介して接続する場合の説明図である。
【図9】同上の光コネクタの分解斜視図である。
【図10】(a)〜(c)は同上の光コネクタの組み立
て工程の説明図である。
【図11】(a)〜(c)は同上の光コネクタの組み立
て工程の説明図である。
【図12】(a)は同上の送信側の光素子ブロックの側
面断面図、(b)は側面図である。
【図13】(a)は同上の送信側の光素子ブロックの平
面図、(b)は背面図である。
【図14】(a)は同上の受信側の光素子ブロックの側
面断面図、(b)は側面図である。
【図15】(a)は同上の受信側の光素子ブロックの平
面図、(b)は背面図である。
【図16】(a)は同上の端子ブロックの平面図、
(b)は正面図である。
【図17】(a)は同上の端子ブロックの側面断面図、
(b)は側面図である。
【図18】(a)は同上のホルダーの平面図、(b)は
側面断面図、(c)は正面断面図である。
【図19】(a)は同上のハウジングのボディの正面
図、(b)は正面断面図、(c)は平面断面図である。
【図20】(a)は同上のハウジングのボディの側面
図、(b)は側面断面図である。
【図21】同上のハウジングのボディの背面図である。
【図22】(a)は同上のハウジングのカバーの正面
図、(b)は平面図、(c)は側面図である。
【図23】(a)は同上の金属板からなるシールド部材
の正面図、(b)は側面断面図である。
【図24】(a)は同上の金属板からなるシールド部材
の平面図、(b)は底面図である。
【図25】他の実施形態を示し、(a)はハウジングの
外面に形成したメッキ層にてシールド部材を構成し、且
つメッキ層の外面に接地用端子を備えた金属板を装着し
た場合の側面図、(b)は下面図である。
【図26】図25のX−X線断面図である。
【符号の説明】
1 光ファイバ 2 光素子 8 光素子ブロックの端子 9 端子ブロックの端子 10 ハウジング 20 端子ブロック 22 外部端子 30 光素子ブロック 70 シールド部材 71 筒状部 70a メッキ層 100 接地用端子 101 金属板 L 光素子の摺動範囲
フロントページの続き Fターム(参考) 2H036 QA03 2H037 AA01 BA02 BA11 DA03 DA35 DA40

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジング内に、光ファイバに光結合さ
    れる受光用又は発光用の光素子が一端に実装され他端に
    信号処理用の半導体素子に接続される端子が設けられた
    光素子ブロックを摺動自在に収納すると共に、ハウジン
    グに覆着される端子ブロックに光素子ブロックの端子と
    電気的に接続される端子と外部端子とを設けた光コネク
    タであって、少なくとも光素子の摺動範囲をシールドす
    るシールド部材と、シールド部材に接続された接地用端
    子とを備えていることを特徴とする光コネクタ。
  2. 【請求項2】 シールド部材は、ハウジングの外面に形
    成されたメッキ層からなることを特徴とする請求項1記
    載の光コネクタ。
  3. 【請求項3】 引抜き加工によって金属板の一部に接地
    用端子を形成する工程と、該金属板の接地用端子以外の
    部位に絞り加工によってシールド部材となる筒状部を形
    成する工程とを備えていることを特徴とする光コネクタ
    の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004258262A (ja) * 2003-02-25 2004-09-16 Matsushita Electric Works Ltd 光レセプタクルの光素子ブロック

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