JP2002357493A - トルクセンサおよびその接続構造およびエンジン駆動式空調機 - Google Patents

トルクセンサおよびその接続構造およびエンジン駆動式空調機

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JP2002357493A
JP2002357493A JP2001167126A JP2001167126A JP2002357493A JP 2002357493 A JP2002357493 A JP 2002357493A JP 2001167126 A JP2001167126 A JP 2001167126A JP 2001167126 A JP2001167126 A JP 2001167126A JP 2002357493 A JP2002357493 A JP 2002357493A
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torque sensor
shaft
torque
engine
drive source
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Yasuhito Ohashi
保仁 大橋
Atsunao Itou
厚直 伊東
Shinji Hayashi
真司 林
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Aisin Corp
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Aisin Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐久性に優れた連続回転で高トルクのトルク
値を測定できるトルクセンサおよびその接続方法を提供
する。 【解決手段】 回転駆動源により周方向に回転され一端
側が回転駆動源に接続され他端側が従動機構に接続され
る回転軸10と、回転軸10上に設けられたトルク検出
部30と、回転軸10の回転駆動源側の端部にフランジ
部11が設けられていることを特徴とするトルクセンサ
20およびその接続方法およびトルクセンサ20の回転
軸10の回転駆動源側がエンジン1のクランクシャフト
1bの駆動出力軸6とフランジ部11を介して接続され
ていることを特徴とするエンジン駆動式空調機。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はトルクセンサおよび
その接続構造およびエンジン駆動式空調機に関する。
【0002】
【従来の技術】回転軸上に設けられたトルク検出部を有
するトルクセンサは、トルクを検出したい軸に直結して
軸に負荷されているトルクをダイレクトに検出できるこ
とを特徴としている。しかし軸のトルクを直読しようと
すると、トルク検出部を有する回転軸をトルクを検出し
たい軸と何らかの方法で結合する必要がある。
【0003】従来技術1として、特開平4−24612
3号公報には、キーを用いた結合方法が開示されてい
る。
【0004】従来技術2として、特開2001−508
28号公報には、スプラインを用いた結合方法が開示さ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】例えば、電気式パワー
ステアリングシャフトなどの連続して回転しないもの
や、また連続回転であっても常時トルク変動が起こらな
いものであれば、従来技術1や2の結合方法でも問題が
少ないが、エンジンの出力シャフトなど連続回転するシ
ャフトで、しかも常時トルク変動が起こるような条件下
では磨耗や疲労が起き、耐久性に問題がある。
【0006】すなわち、従来技術1では疲労によるキー
の損傷が生ずる恐れがある。また従来技術2ではフレッ
ティング磨耗が生ずる恐れがある。
【0007】本発明は上記課題を解決したもので、耐久
性に優れたトルクセンサおよびその接続構造およびエン
ジン駆動式空調機を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記技術的課題を解決す
るために、本発明の請求項1において講じた技術的手段
(以下、第1の技術的手段と称する。)は、回転駆動源
により周方向に回転され一端側が回転駆動源に接続され
他端側が従動機構に接続される回転軸と、該回転軸の周
りに設けられた非接触式のトルク検出部と、前記回転軸
の回転駆動源側の端部にフランジ部が設けられているこ
とを特徴とするトルクセンサである。
【0009】上記第1の技術的手段による効果は、以下
のようである。
【0010】すなわち、フランジ部を介して回転駆動側
の出力軸に直結できるので、高出力でトルク変動が大き
い環境下でも耐久性に優れたトルクセンサができる。こ
れにより、汎用エンジン等の回転駆動機械のトルク値を
直接測定できるため、精度の高い制御が可能となる。上
記技術的課題を解決するために、本発明の請求項2にお
いて講じた技術的手段(以下、第2の技術的手段と称す
る。)は、前記回転軸の従動機構側の端部がテーパー形
状であり、この端部の軸端より軸方向にねじ穴が設けら
れていることを特徴とする請求項1記載のトルクセンサ
である。
【0011】上記第2の技術的手段による効果は、以下
のようである。
【0012】すなわち、回転軸の従動機構側の端部がテ
ーパー形状になっているので、低コストで、トルク変動
が大きい環境下でも高負荷のトルク伝達に対して耐久性
に優れた接続構造とすることができる。
【0013】上記技術的課題を解決するために、本発明
の請求項3において講じた技術的手段(以下、第3の技
術的手段と称する。)は、前記回転軸の外周部に前記回
転軸の軸方向に対して傾斜するように並走する複数の溝
を有する磁気異方性部が設けられ、前記トルク検出部が
前記磁気異方性部に対面して前記回転軸の周りに設けら
れ前記磁気異方性部の透磁率変化を検出する透磁率検出
部を備えていることを特徴とする請求項1記載のトルク
センサである。
【0014】上記第3の技術的手段による効果は、以下
のようである。
【0015】すなわち、磁気異方性部の透磁率変化を透
磁率検出部で検出する構造であるので、検出感度が高
く、そのため大きな径の回転軸のまま使用でき、耐久性
に優れている。また構造が簡単であるので、低コスト化
できる。
【0016】上記技術的課題を解決するために、本発明
の請求項4において講じた技術的手段(以下、第4の技
術的手段と称する。)は、請求項1〜3のいずれかに記
載のトルクセンサと、該トルクセンサの回転軸の一端側
に接続される端部が、テーパー形状であり前記端部の軸
端より軸方向にねじ穴が設けられている回転駆動源の駆
動出力軸と、該駆動出力軸のテーパー形状と嵌合可能な
テーパー形状を有するテーパー穴が設けられた接続部材
とが設けられ、前記テーパー穴を前記駆動出力軸に嵌合
し前記ねじ穴にボルトを螺合して前記接続部材と前記駆
動出力軸が接続され、前記回転軸のフランジ部と前記接
続部材を複数のボルトにより接続されていることを特徴
とするトルクセンサの接続構造である。
【0017】上記第4の技術的手段による効果は、以下
のようである。
【0018】すなわち、駆動出力軸のテーパー形状と嵌
合可能なテーパー穴を有し、駆動出力軸の端部に設けら
れたねじ穴にボルトで螺合されているので、低コスト
で、トルク変動が大きい環境下でも高負荷のトルク伝達
に対して耐久性に優れた接続構造とすることができる。
【0019】上記技術的課題を解決するために、本発明
の請求項5において講じた技術的手段(以下、第5の技
術的手段と称する。)は、前記フランジ部と前記接続部
材の互いの当接部において、一方の当接部に凸部が設け
られ、他方の当接部に前記凸部と嵌合可能な凹部が設け
られていることを特徴とする請求項4記載のトルクセン
サの接続構造である。
【0020】上記第5の技術的手段による効果は、以下
のようである。
【0021】すなわち、凸部と凹部の嵌合により正確に
位置決めできるので、軸振れが生じない接続構造とする
ことができる。
【0022】上記技術的課題を解決するために、本発明
の請求項6において講じた技術的手段(以下、第6の技
術的手段と称する。)は、請求項1〜3のいずれかに記
載のトルクセンサの回転軸の回転駆動源側がエンジンの
クランクシャフトの駆動出力軸とフランジ部を介して接
続されていることを特徴とするエンジン駆動式空調機で
ある。
【0023】上記第6の技術的手段による効果は、以下
のようである。
【0024】すなわち、低コストで耐久性に優れたトル
クセンサを接続しているので、耐久性に優れたトルクセ
ンサ付きのエンジン駆動式空調機ができる。また高トル
クの回転駆動のトルクを直接測定できるので、エンジン
駆動式空調機のトルク値を精度よく測定でき、空気過剰
率を適正な範囲になるようにエンジンを制御でき、エン
ジン駆動式空調機の低エミッション・高効率な運転がで
きる。
【0025】上記技術的課題を解決するために、本発明
の請求項7において講じた技術的手段(以下、第7の技
術的手段と称する。)は、請求項4または5記載の接続
構造により、前記トルクセンサの回転軸の回転駆動源側
が前記エンジンのクランクシャフトの駆動出力軸と接続
されていることを特徴とする請求項6記載のエンジン駆
動式空調機である。
【0026】上記第7の技術的手段による効果は、以下
のようである。
【0027】すなわち、低コストで、トルク変動が大き
い環境下でも高負荷のトルク伝達に対して耐久性に優れ
た接続構造によりトルクセンサの回転軸の回転駆動源側
がエンジンのクランクシャフトの駆動出力軸と接続され
ているので、精度の高いエンジン制御ができ、高効率・
低エミッション制御が可能になり、かつ低コストで、耐
久性に優れたエンジン駆動式空調機を提供できる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について、
図面に基づいて説明する。図1は実施例のトルクセンサ
の取付説明図である。トルクセンサ20は回転軸10と
トルク検出部30などから構成されている。
【0029】回転軸10の一端側にはフランジ部11が
設けられ、他端側にはテーパー部12が設けられてい
る。フランジ部11の軸端には凸状の嵌合部11aが設
けられ、嵌合部11aの軸端の軸中心には凹部11aが
設けられている。テーパー部12の軸端の軸中心には軸
端より軸方向にねじ穴12aが設けられている。
【0030】回転軸10はFe−Cr系材料を使用し、
全長90mm、軸径25mmである。フランジ部11の
外径は80mm、ねじ穴12aの深さは40mmであ
る。回転軸10の中心部の外周には、第1磁気異方性部
21aと第2磁気異方性部21bが回転軸10の軸方向
に2mmの間隔で直列に設けられている。第1磁気異方
性部21aと第2磁気異方性部21bの異方性部幅はい
ずれも5mmである。
【0031】この異方性部幅は2mmから20mmの間
で設定することが望ましいが、異方性部幅を長くすると
大きな搭載スペースが必要になり、異方性部幅を短くす
ると感度が小さくなり性能が低下してしまう。本発明品
では搭載性と性能を兼ね揃えた5mmとしている。
【0032】第1磁気異方性部21aと第2磁気異方性
部21bは軸方向に対し45度方向に並走する30本の
溝幅2.3mmの溝と、溝間で並走する30本の山幅
0.3mmの山とを有するものである。第1磁気異方性
部21aにおける溝と山の方向と、第2磁気異方性部2
1bにおける溝と山の方向とは、対称の方向である。す
なわち第2磁気異方性部21bにおける溝と山の方向は
回転軸10の軸方向に対して45度の方向であり、第1
磁気異方性部21aにおける溝と山の方向は回転軸10
の軸方向に対して−45度の方向である。
【0033】トルク検出器30はボビン22、励磁コイ
ル23a、23b、検出コイル24a、24b、ヨーク
25、ケース26、回路基板29などから構成されてい
る。ボビン22には、励磁コイル23a、23bが30
ターン巻かれており、励磁コイル23a、23bの上の
それぞれに検出コイル24a、24bがそれぞれ75タ
ーン巻かれている。ボビン22はヨーク25内に納めら
れ、ケース26によってヨーク25の外周で支えられて
いる。なお、ケース26は第1部材26aと第2部材2
6bで構成されている。
【0034】トルク検出器30は回転軸10の周りにベ
アリング27を介して、励磁コイル23aと23bの間
の中心と、検出コイル24aと24bの間の中心が第1
磁気異方性部21aと第2磁気異方性部21bの間の中
心と一致するように設けられている。トルク検出器30
は回転軸10に接触せずにトルクを検出することができ
る。励磁コイル23a、23b、検出コイル24a、2
4bは内部リード線28を介して回路基板29に配線さ
れており、回路基板29には電線52を介して図示しな
い電源部に接続され、信号線51を介して図示しない計
測部に電気的に接続されている。
【0035】図2は実施例のエンジン駆動式空調機の室
外機の説明正面図であり、図3は実施例のエンジン駆動
式空調機の室外機の説明側面図である。エンジン1は内
燃式エンジンである。エンジン1の駆動出力軸6と第1
プーリー2は、トルクセンサ20を介して接続されてい
る。第1プーリー2は、プーリーベルト4を介してコン
プレッサ5の回転軸に接続されている第2プーリー3と
接続されている。コンプレッサ5は冷媒回路7を介して
室内機と接続されている。本実施例ではエンジン1が回
転駆動源であり、コンプレッサ5などが従動機構であ
る。
【0036】図4は実施例のエンジン駆動式空調機の駆
動出力軸とトルクセンサ、プーリーの接続を説明する説
明図である。図5はトルクセンサの接続構造を説明する
断面図である。
【0037】エンジン1のピストン1aの直線往復運動
を回転運動に変換するクランクシャフト1bの駆動出力
軸6は、接続部材40を介してトルクセンサ20の回転
軸10の一端部と接続されている。回転軸10の他端部
には第1プーリー2が接続されている。駆動出力軸6の
端部はテーパー形状となっており、その端部から軸方向
にねじ穴6aが設けられている。
【0038】接続部材40は略円筒形状で、その軸中心
には駆動出力軸6のテーパー形状と嵌合可能なテーパー
形状を有するテーパー穴44が設けられている。接続部
材40の駆動出力軸6側の一方端には凸部43が設けら
れ、他方端には凹部45が設けられている。凹部45の
周辺には、回転軸10の嵌合部11aに嵌合可能な凹部
状の嵌合部42が設けられている。接続部材40の凸部
43より外周側にねじ穴41が3箇所設けられている。
【0039】フランジ部11にはボルトを通すための貫
通穴11cが3箇所設けられている。第1プーリー2に
は、テーパー部12のテーパー形状に合うようにテーパ
ー穴2aが設けられている。
【0040】トルクセンサ20の接続方法を説明する。
接続部材40は凸部40を駆動出力軸6側にして、テー
パー穴44を駆動出力軸6に嵌入する。凹部45の底面
にワッシャ65を当てて、その上からボルト63をねじ
穴6bにねじ止めする。ボルト63の締め付け力により
接続部材40は駆動出力軸6に固定される。
【0041】次に、トルクセンサ30のフランジ部11
を接続部材40の駆動出力軸6側と反対の端部に当接
し、貫通穴11cをねじ穴41に合わせて、ボルト62
でねじ止めする。このとき、嵌合部11aが嵌合部42
に嵌め合わされている。これにより軸振れが防止でき
る。ボルト63の頭部はフランジ部11の凹部11b内
にあり、ボルト63がフランジ部11と当接することは
ない。なお、嵌合部11aと嵌合部42は、嵌合部11
aが凸部であり嵌合部42が凹部であるが、逆に嵌合部
11aが凹部であり嵌合部42が凸部であってもよい。
【0042】最後に、第1プーリー2のテーパー穴2a
を回転軸10のテーパー部12に嵌入する。第1プーリ
ー2の回転軸10側の反対側からワッシャ64を介して
ボルト61をねじ穴12aにねじ止めする。ボルト61
の締め付け力により第1プーリー2は回転軸10に固定
される。
【0043】トルクセンサ20をエンジンベンチ試験機
に組み込み、性能を調査した。図6に示すように、第1
プーリー2の代わりにフランジ46を使用し、動力計7
0の軸71に設けられたフランジ47とボルト64によ
って締結されている。すなわち、回転軸10のテーパー
部12側が動力計70に接続されている。試験は、20
〜40Nmの印加トルクを与えてトルクセンサ20の出
力電圧を測定した。印加トルクは動力計70で測定し
た。この際、励磁電圧を1.78Vrms、励磁周波数
を50kHzとした。このような条件で測定したとこ
ろ、図7のように正確なトルク検出が確認できた。
【0044】回転軸10に設けられたフランジ部11に
より回転駆動源と接続され、固く結合されているので、
常時トルク変動が生じても、損傷やフレッティング磨耗
が起こることがなく耐久性に優れたトルクセンサができ
る。また回転駆動源の駆動出力軸と回転軸10がフラン
ジ部11を介してボルト締めによって接続されているの
で、スプラインやキーと比較して接続部への負荷が大幅
に低減でき耐久性が向上する。
【0045】この結果、従来技術では搭載不可能であっ
た汎用エンジン等の出力軸に直結でき、高出力でトルク
変動が大きい環境下でも長時間の使用に十分耐え得るも
のである。従来、高出力でトルク変動が大きい環境下で
長時間使用に耐え得るトルクセンサがなかったため、自
動車などにおいてはバキュームセンサ、水温センサ、ク
ランク角センサ、酸素センサ、スロットルポジションセ
ンサ、吸気温センサ、ノックセンサ、スピードセンサ、
排気温センサ、回転数センサなどのうちの複数のセンサ
から得られた情報をもとにトルクを推定してエンジンを
制御していた。
【0046】本発明のトルクセンサを取り付け、直接測
定されたトルク値の情報をもとにエンジンを制御するこ
とにより、従来の複数のセンサを用いてトルク値を推定
する方法に比べ、精度の高いエンジン制御が可能とな
り、高効率・低エミッション制御が可能になる。加え
て、本発明はメンテナンス・フリーに近い要求にも対応
でき、長時間連続運転が求められるシステムには非常に
有利なトルクセンサである。
【0047】回転軸10の従動機構側に接続される端部
をテーパー形状にすることにより、低コストで、トルク
変動が大きい環境下でも高負荷のトルク伝達に対して耐
久性に優れた接続構造とすることができる。
【0048】なお、実施例では磁気異方性部の透磁率変
化を検出するソレノイド検出式の磁歪式トルクセンサを
用いているが、磁気ヘッド形検出素子による磁歪式トル
クセンサ、差動トランス式トルクセンサ、漏れ磁束式ト
ルクセンサなど、回転軸の周りに非接触式のトルク検出
部が設けられているタイプのセンサなら何でもよい。こ
れらの非接触式のトルクセンサは連続回転軸のトルクを
検知することが可能である。
【0049】ソレノイド検出式の磁歪式トルクセンサを
使用すれば、検出感度が高いため大きな径の回転軸のま
ま使用できるので、エンジンのような高トルクの測定に
使用できる。また構造が簡単であるので低コスト化でき
る。差動トランス式トルクセンサ、漏れ磁束式トルクセ
ンサなどは、検出感度を上げるために小径部をもうけた
り検出のための部材を付加したりする必要があるので、
コストアップするうえ、高トルクの測定では耐久性に問
題が生ずる。
【0050】実施例では回転軸10の従動機構側に接続
される端部をテーパー形状にしているが、回転駆動源側
と同様にフランジ部を設けて、フランジ部を介して接続
してもよい。
【0051】実施例ではトルクセンサ付きエンジン駆動
式空調機で説明したが、トルク測定が必要な回転駆動源
なら何でも適用できる。エンジン駆動式空調機にトルク
センサを設けることにより排ガス浄化特性を向上でき
る。エンジン駆動式空調機では、空気過剰率がある範囲
内になるように制御することで、低エミッション・高効
率な運転が可能である。空気過剰率を求めるためにはト
ルク値が必要であるが、従来のトルクセンサでは耐久性
がないので回転数よりトルク値を推定し制御していた。
この推定の際に誤差が生じ、精度よく空気過剰率を求め
ることができず、最適な条件で運転することができなか
った。
【0052】今後、さらに厳しい排ガス規制となること
が予想され、回転数を利用した制御ではクリアできない
可能性が高く、酸素センサ、スロットルポジションセン
サ、吸気温センサ、ノックセンサなどの他のセンサを追
加することが考えられているが、コストアップする。本
発明のトルクセンサを使用することによって、空気過剰
率の制御を高精度で行うことができ、低エミッション・
高効率な運転が可能である。しかも耐久性に優れたトル
クセンサを一つ接続するだけであるので、低コストで高
信頼性のエンジン駆動式空調機ができる。
【0053】
【発明の効果】以上のように、本発明は、回転駆動源に
より周方向に回転され一端側が回転駆動源に接続され他
端側が従動機構に接続される回転軸と、該回転軸の周り
に設けられた非接触式のトルク検出部とが設けられ、前
記回転軸の回転駆動源側の端部にフランジ部が設けられ
ていることを特徴とするトルクセンサであるので、高出
力でトルク変動が大きい環境下でも耐久性に優れたトル
クセンサができる。
【0054】また本発明は、上記のトルクセンサの回転
軸の一端側に接続される端部が、テーパー形状であり前
記端部の軸端より軸方向にねじ穴が設けられている回転
駆動源の駆動出力軸と、該駆動出力軸のテーパー形状と
嵌合可能なテーパー形状を有するテーパー穴が設けられ
た接続部材とが設けられ、前記テーパー穴を前記駆動出
力軸に嵌合し前記ねじ穴にボルトを螺合して前記接続部
材と前記駆動出力軸が接続され、前記回転軸のフランジ
部と前記接続部材を複数のボルトにより接続されている
ことを特徴とするトルクセンサの接続構造であるので、
低コストで、トルク変動が大きい環境下でも高負荷のト
ルク伝達に対して耐久性に優れた接続構造とすることが
できる。
【0055】さらに本発明は、上記のトルクセンサの回
転軸の回転駆動源側がエンジンのクランクシャフトの駆
動出力軸とフランジ部を介して接続されていることを特
徴とするエンジン駆動式空調機であるので、精度の高い
エンジン制御ができ、高効率・低エミッション制御が可
能になり、かつ耐久性に優れたトルクセンサ付きのエン
ジン駆動式空調機ができる。また高トルクの回転駆動の
トルクを直接測定できるので、エンジン駆動式空調機の
トルク値を精度よく測定でき、空気過剰率を適正な範囲
になるようにエンジンを制御でき、エンジン駆動式空調
機の低エミッション・高効率な運転ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のトルクセンサの取付説明図。
【図2】実施例のエンジン駆動式空調機の室外機の説明
正面図。
【図3】実施例のエンジン駆動式空調機の室外機の説明
側面図。
【図4】実施例のエンジン駆動式空調機の駆動出力軸と
トルクセンサ、プーリーの接続を説明する説明図。
【図5】トルクセンサの接続構造を説明する断面図。
【図6】実施例のトルクセンサの性能試験の組付けを説
明する説明図。
【図7】トルクセンサの性能試験結果を示すグラフ図。
【符号の説明】
1…エンジン(回転駆動源) 1b…クランクシャフト 5…コンプレッサ(従動機構) 6…駆動出力軸 6a…ねじ穴 10…回転軸 11…フランジ部 11a…嵌合部(凸部) 12…テーパー部 12a…ねじ穴 20…トルクセンサ 21a…第1磁気異方性部(磁気異方性部) 21b…第2磁気異方性部(磁気異方性部) 23a、23b…励磁コイル(透磁率検出部) 24a、24b…検出コイル(透磁率検出部) 30…トルク検出部 40…接続部材 42…嵌合部(凹部) 44…テーパー穴 62…ボルト 63…ボルト

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転駆動源により周方向に回転され一端
    側が回転駆動源に接続され他端側が従動機構に接続され
    る回転軸と、該回転軸の周りに設けられた非接触式のト
    ルク検出部とが設けられ、前記回転軸の回転駆動源側の
    端部にフランジ部が設けられていることを特徴とするト
    ルクセンサ。
  2. 【請求項2】 前記回転軸の従動機構側の端部がテーパ
    ー形状であり、この端部の軸端より軸方向にねじ穴が設
    けられていることを特徴とする請求項1記載のトルクセ
    ンサ。
  3. 【請求項3】 前記回転軸の外周部に前記回転軸の軸方
    向に対して傾斜するように並走する複数の溝を有する磁
    気異方性部が設けられ、前記トルク検出部が前記磁気異
    方性部に対面して前記回転軸の周りに設けられ前記磁気
    異方性部の透磁率変化を検出する透磁率検出部を備えて
    いることを特徴とする請求項1記載のトルクセンサ。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載のトルク
    センサと、該トルクセンサの回転軸の一端側に接続され
    る端部が、テーパー形状であり前記端部の軸端より軸方
    向にねじ穴が設けられている回転駆動源の駆動出力軸
    と、該駆動出力軸のテーパー形状と嵌合可能なテーパー
    形状を有するテーパー穴が設けられた接続部材とが設け
    られ、前記テーパー穴を前記駆動出力軸に嵌合し前記ね
    じ穴にボルトを螺合して前記接続部材と前記駆動出力軸
    が接続され、前記回転軸のフランジ部と前記接続部材が
    複数のボルトにより接続されていることを特徴とするト
    ルクセンサの接続構造。
  5. 【請求項5】 前記フランジ部と前記接続部材の互いの
    当接部において、一方の当接部に凸部が設けられ、他方
    の当接部に前記凸部と嵌合可能な凹部が設けられている
    ことを特徴とする請求項4記載のトルクセンサの接続構
    造。
  6. 【請求項6】 請求項1〜3のいずれかに記載のトルク
    センサの回転軸の回転駆動源側がエンジンのクランクシ
    ャフトの駆動出力軸とフランジ部を介して接続されてい
    ることを特徴とするエンジン駆動式空調機。
  7. 【請求項7】 請求項4または5記載の接続構造によ
    り、前記トルクセンサの回転軸の回転駆動源側が前記エ
    ンジンのクランクシャフトの駆動出力軸と接続されてい
    ることを特徴とする請求項6記載のエンジン駆動式空調
    機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US9568380B2 (en) 2013-01-21 2017-02-14 Denso Corporation Torque sensor and manufacturing method therefor

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