JP2002355015A - 食品殺菌容器並びに食品殺菌方法 - Google Patents

食品殺菌容器並びに食品殺菌方法

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JP2002355015A
JP2002355015A JP2001164919A JP2001164919A JP2002355015A JP 2002355015 A JP2002355015 A JP 2002355015A JP 2001164919 A JP2001164919 A JP 2001164919A JP 2001164919 A JP2001164919 A JP 2001164919A JP 2002355015 A JP2002355015 A JP 2002355015A
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sterilization
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Seiji Seki
関  精二
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SEKIYOU MEAT KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レトルト用の殺菌圧力釜よりも著しく安価に
設備できるスチームコンベクションオーブンを使用する
ことで加圧加熱殺菌が可能となる簡易構造の食品殺菌容
器並びにこの食品殺菌容器を使用した食品殺菌方法を提
供すること。 【解決手段】 食品1を収容し得る上部開口型の金属製
容器本体2と、この容器本体2の上部開口部を閉塞する
金属製閉塞蓋体3とから成り、この容器本体2と閉塞蓋
体3の周縁部の少なくとも左右部に、スチームコンベク
ションオーブン4内の左右部に対設された断面コ字状の
支承レール5に載置支承する鍔部2A・3Aを突設する
と共に、容器本体2の上部開口部を閉塞蓋体3で閉塞し
てこの容器本体2の鍔部2Aと閉塞蓋体3の鍔部3Aと
を重合させた際に、この重合鍔部8の厚みが前記支承レ
ール5の上下レール幅に略合致するように構成して、こ
の支承レール5に閉塞状態の容器本体2と閉塞蓋体3と
の重合鍔部8を支承することで、閉塞蓋体3と容器本体
2との閉塞状態が密閉保持されるように構成した食品殺
菌容器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食品殺菌容器並び
に食品殺菌方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】レトル
ト殺菌は、例えば袋詰め食品などを殺菌圧力釜内に知れ
て加圧加熱殺菌することで行われる。
【0003】しかし、このレトルト殺菌に使用される殺
菌圧力釜は、非常に大型で数千万円もの設備投資を要す
るものであり、実質的に資金の豊富な大企業でなければ
設備することは難しいという現状であった。
【0004】本発明は、このような現状に鑑みて発案さ
れたもので、レトルト用の殺菌圧力釜よりも著しく安価
に設備できるスチームコンベクションオーブンを使用す
ることで加圧加熱殺菌が可能となる簡易構造の食品殺菌
容器並びにこの食品殺菌容器を使用した食品殺菌方法を
提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】添付図面を参照して本発
明の要旨を説明する。
【0006】食品1を収容し得る上部開口型の金属製容
器本体2と、この容器本体2の上部開口部を閉塞する金
属製閉塞蓋体3とから成り、この容器本体2と閉塞蓋体
3の周縁部の少なくとも左右部に、スチームコンベクシ
ョンオーブン4内の左右部に対設された断面コ字状の支
承レール5に載置支承する鍔部2A・3Aを突設すると
共に、容器本体2の上部開口部を閉塞蓋体3で閉塞して
この容器本体2の鍔部2Aと閉塞蓋体3の鍔部3Aとを
重合させた際に、この重合鍔部8の厚みが前記支承レー
ル5の上下レール幅に略合致するように構成して、この
支承レール5に閉塞状態の容器本体2と閉塞蓋体3との
重合鍔部8を支承することで、閉塞蓋体3と容器本体2
との閉塞状態が密閉保持されるように構成したことを特
徴とする食品殺菌容器に係るものである。
【0007】また、前記容器本体2は、スチームコンベ
クションオーブン4内の前記支承レール5に載置支承し
得る鍔部2Aを備えたホテルパンを採用し、前記閉塞蓋
体3は前記容器本体2よりも浅底のホテルパンを採用し
て構成したことを特徴とする請求項1記載の食品殺菌容
器に係るものである。
【0008】また、殺菌する食品1を容体6に入れ、こ
の食品1を入れた容体6を真空包装し、この真空包装し
た食品入り容体6Aを前記請求項1,2のいずれか1項
に記載の食品殺菌容器の容器本体2に略充満状態に入れ
て隙間を生じないようにし、この容器本体2の上部開口
部を閉塞蓋体3で閉塞して容器本体2の鍔部2Aと閉塞
蓋体3の鍔部3Aとを重合させ、この重合鍔部8をスチ
ームコンベクションオーブン4内の支承レール5に支承
することで食品殺菌容器を密閉保持し、この密閉保持し
た食品殺菌容器をスチームコンベクションオーブン4に
より120℃以上で所定時間加熱することを特徴とする
食品殺菌方法に係るものである。
【0009】また、密閉閉塞した前記食品殺菌容器をス
チームコンベクションオーブン4により150℃で30
分以上加熱することを特徴とする請求項3記載の食品殺
菌方法に係るものである。
【0010】また、真空包装した前記食品入り容体6A
を前記容器本体2に隙間を生じないようにして入れた
後、容器本体2内に水7を入れて食品入り容体6Aを水
7に浸した状態でこの容器本体2の上部開口部を前記閉
塞蓋体3で密閉閉塞し、この密閉閉塞した食品殺菌容器
をスチームコンベクションオーブン4により120℃以
上で所定時間加熱することを特徴とする請求項3,4の
いずれか1項に記載の食品殺菌方法に係るものである。
【0011】
【発明の実施の形態】好適と考える本発明の実施の形態
(発明をどのように実施するか)を、図面に基づいてそ
の作用効果を示して簡単に説明する。
【0012】本発明の食品殺菌容器は、金属製容器本体
2の上部開口部を金属製閉塞蓋体3で閉塞し、この際重
合する容器本体2と閉塞蓋体3との重合鍔部8をスチー
ムコンベクションオーブン4内の左右部に対設された断
面コ字状の支承レール5に載置支承すると、この重合鍔
部8の厚みが前記支承レール5の上下レール幅に略合致
しているため重合鍔部8は支承レール5によって上下方
向から押さえ込まれた状態となり、閉塞蓋体3による閉
塞状態が保持されて強固な密閉閉塞状態となる。
【0013】この密閉状態の食品殺菌容器をスチームコ
ンベクションオーブン4に入れて加熱すると、樹脂製の
容器などと比べて金属製の容器本体2と閉塞蓋体3とは
変形しにくいために高い密閉性が維持され、これにより
密閉された食品殺菌容器内はオーブン加熱によって圧力
が上昇することになる。従って、この食品殺菌容器内に
食品1を収容しておけば、食品1は加圧加熱されること
になる。
【0014】即ち、本発明の食品殺菌容器は、スチーム
コンベクションオーブン4で加熱することにより高圧釜
と略同様な機能を発揮する。
【0015】また、本発明の食品殺菌容器は、少なくと
も左右周縁部に鍔部2Aを有する上部開口型の金属製容
器本体2と、同じく少なくとも左右周縁部に鍔部3Aを
有する金属製閉塞蓋体3とから成り、この容器本体2の
鍔部2Aと閉塞蓋体3の鍔部3Aとを重合させた際(容
器本体2の上部開口部を閉塞蓋体3で閉塞した際)の重
合鍔部8の厚みを前記支承レール5の上下レール幅に略
合致するように構成するだけで足りる構造のため、この
構成は簡易に設計実現可能な構成であって量産性に秀れ
安価な製品を提供可能となり、その上、単に容器本体2
の上部開口部を閉塞蓋体3で閉塞し、この際重合する容
器本体2と閉塞蓋体3との重合鍔部8をスチームコンベ
クションオーブン4内の左右部に対設された断面コ字状
の支承レール5に載置支承するだけで、本発明の食品殺
菌容器は強固な密閉閉塞状態を実現できるため、オーブ
ン加熱までに要する作業を迅速に行うことができ、殺菌
作業を極めて能率的に行うことができる極めて実用性に
秀れた画期的な食品殺菌容器となる。
【0016】この本発明の食品殺菌容器と、スチームコ
ンベクションオーブン4とを使用して袋詰め食品や容器
詰め食品を加圧加熱殺菌することが可能となる。
【0017】具体的には、殺菌する食品1を容体6に入
れ、この食品1を入れた容体6を真空包装する。
【0018】この真空包装した食品入り容体6Aを容器
本体2に入れるが、この際、複数の食品入り容体6A或
いは食品入り容体6Aと容器本体2内とに隙間が生じて
いると、加熱時に容体6が膨張して破裂してしまい易い
ため、容器本体2内に略充満状態に入れて隙間を生じな
いようにする。
【0019】この容器本体2の上部開口部を閉塞蓋体3
で閉塞し、この際の重合鍔部8をスチームコンベクショ
ンオーブン4内の左右部に対設された断面コ字状の支承
レール5に載置支承すると、この重合鍔部8の厚みが前
記支承レール5の上下レール幅に略合致しているため、
閉塞蓋体3による閉塞状態が支承レール5によって保持
され、強固な密閉閉塞状態となる。
【0020】そして、この密閉閉塞された容器本体2を
スチームコンベクションオーブン4により120℃以上
で所定時間加熱する。
【0021】すると、上記したように食品殺菌容器は密
閉性が極めて高いため、食品殺菌容器内はオーブン加熱
によって120℃以上になると共に、内圧力が上昇して
食品入り袋(食品1)が加圧加熱殺菌されることにな
る。
【0022】従って、数千万円もする大型のレトルト殺
菌圧力釜を要せずとも、安価なスチームコンベクション
オーブン4と本発明の食品殺菌容器とを使用することで
十分に食品1に対する加圧加熱殺菌を行うことが可能と
なり、この殺菌設備は少額の投資で設備可能となるなど
極めて実用性に秀れた画期的な食品殺菌方法となる。
【0023】
【実施例】本発明の具体的な実施例について図面に基づ
いて説明する。
【0024】本実施例は、食品1を収容し得る上部開口
型の金属製容器本体2と、この容器本体2の上部開口部
を閉塞する金属製閉塞蓋体3とから成り、この容器本体
2と閉塞蓋体3の周縁部の少なくとも左右部に、スチー
ムコンベクションオーブン4内の左右部に対設された断
面コ字状の支承レール5に載置支承する鍔部2A・3A
を突設している。
【0025】具体的に説明すると、容器本体2は、図1
に示すように方形浅箱状のものを採用している。
【0026】閉塞蓋体3は、この方形状の容器本体2の
上部開口部を閉塞し得る方形板状に形成すると共に、周
縁部を残した略全面を下方に凹設して、これにより下方
へ突出する閉塞蓋体3の突部が容器本体2の上部開口部
に嵌合するように構成している。
【0027】また、容器本体2は、全周縁部に鍔部2A
を略水平に突設し、これに対応させて閉塞蓋体3の全周
縁部にも鍔部3Aを略水平に突設している。
【0028】更に詳しく説明すると、本実施例の容器本
体2は、ホテルパンと称される鍔付の金属製浅箱状容器
を採用して構成し、閉塞蓋体3も、容器本体2より更に
浅底なホテルパンを採用して構成した場合を示してい
る。
【0029】この容器本体2並びに閉塞蓋体3としての
ホテルパンは、スチームコンベクションオーブン4での
加熱に際して使用される容器で、このホテルパンの鍔部
2A・3Aを図2に示すようにスチームコンベクション
オーブン4内の左右壁部に上下多段に対設された断面転
コ字状の支承レール5に載置支承することで、スチーム
コンベクションオーブン4内に位置決め状態で設置でき
るものである。
【0030】即ち、スチームコンベクションオーブン4
用の容器(ホテルパン)を容器本体2並びに閉塞蓋体3
として使用するため、何ら不都合なくスチームコンベク
ションオーブン4内に位置決め設置して加熱することが
できるし、新規に専用容器を開発して用意せずとも良い
こととなる。
【0031】本実施例では、このホテルパンを二体重ね
て鍔部2A・3Aを重ねると、この重合鍔部8の厚みが
丁度前記支承レール5の上下幅に略合致した厚みになる
ことを見い出し、このことを利用しているもので、支承
レール5に閉塞状態の容器本体2と閉塞蓋体3との重合
鍔部8を支承すると、図2に示すように重合鍔部8は断
面転コ字状の支承レール5によって上下方向から押さえ
込まれた状態となり、これにより閉塞蓋体3と容器本体
2との閉塞状態が密閉保持されるように構成しているも
のである。
【0032】即ち、単に容器本体2の上部開口部を閉塞
蓋体3で閉塞し、この際重合状態となる重合鍔部8を支
承レール5にスライド挿入して載置支承するだけで、こ
の閉塞状態が保持されると共に、強固な密閉状態となる
ように構成している。
【0033】従って、この密閉構造は簡易に設計実現可
能な構成であり、容器本体2と閉塞蓋体3とが既存のホ
テルパンであることもあって、本実施例の食品殺菌容器
は簡易に実現可能な構成となる。
【0034】また、本実施例では、閉塞蓋体3により密
閉閉塞状態とした前記容器本体2をスチームコンベクシ
ョンオーブン4で加熱した際、容器本体2内が所定圧以
上になると容器本体2内から蒸気を排出する安全弁装置
9をこの閉塞蓋体3に設けている。
【0035】この安全弁装置9について具体的に説明す
ると、既存の高圧釜に備えられているものと同様の機能
を持つもので、密閉した食品殺菌容器内が高圧になりす
ぎないように一定圧以上になると開弁して蒸気を排出
し、食品殺菌容器が爆発することを防止する。また、こ
の安全弁装置9は、閉塞蓋体3上面の端部寄り位置に一
箇所だけ設けた場合を示しているが、どのような弁装置
を採用するかは適宜設計変更可能であるため、詳しく図
示したり説明したりすることは省略する。
【0036】次に、本実施例の食品殺菌容器を用いた食
品殺菌方法を、図3に基づいて説明する。
【0037】先ず、殺菌する食品1をレトルト殺菌専用
の容体6に入れ、この食品1を入れた容体6を真空包装
する。
【0038】次いで、この真空包装した食品入り容体6
Aを容器本体2に入れるが、容器本体2内に入れた複数
の食品入り容体6A間や食品入り容体6Aと容器本体2
内とに隙間があると、加熱中に容体6が膨張して破裂し
てしまい易いため、これを防止する目的で食品入り容体
6Aを容器本体2内に略充満状態に入れて隙間を生じな
いようにする。尚、どうしても複数の食品入り容体6A
間や食品入り容体6Aと容器本体2内とに隙間が生じる
ような場合には、この隙間に詰物10をして隙間をなくす
ようにする。
【0039】次いで本実施例では、この食品入り容体6
Aを入れた容器本体2内に、内容量の90%位まで水7
を入れて食品入り容体6Aを水7に浸す。この水7を入
れることで、高圧釜と同じ原理が得られ、加熱時の熱の
伝導性が向上して殺菌性が向上することになる。この水
7は入れなくとも良いが、入れた方が上記のように加熱
時に熱伝導性が向上して加熱殺菌時間も短縮するため好
ましい。
【0040】次いで、この食品殺菌容器の上部開口部を
閉塞蓋体3で閉塞し、この際重合状態となる重合鍔部8
をスチームコンベクションオーブン4内の左右部に対設
された断面コ字状の支承レール5に載置支承すると、こ
の重合鍔部8の厚みが前記支承レール5の上下レール幅
に略合致しているため、上記したように閉塞蓋体3によ
る閉塞状態が支承レール5によって保持され、強固な密
閉閉塞状態となる。
【0041】この密閉閉塞した状態で、スチームコンベ
クションオーブン4内の温度を150℃に設定して30
分位加熱する。尚、このスチームコンベクションオーブ
ン4での加熱に際しては、容器本体2の底の深さにより
熱の伝導率に差が出る(底が深い程熱の伝導率が低く、
底が浅い程熱の伝導率が高い)ので、容器本体2の底が
深い程加熱時間を長くするようにする。また、同時に殺
菌する食品入り容体6Aの数量が多い場合には、殺菌ム
ラがないように加熱時間を長くした方が良い。
【0042】すると、強固に密閉された金属製の容器本
体2内の圧力が加熱により上昇すると共に、容器本体2
内の温度が120℃以上となり、極めて良好に食品1が
加圧加熱殺菌されることになる。
【0043】尚、加熱温度は、殺菌する食品1の中心温
度が120℃になる温度、即ち、スチームコンベクショ
ンオーブン4内の温度が120℃以上であれば良いが、
加熱温度が低いと加熱時間を長く要してしまうし、逆に
加熱温度があまり高いと加熱時間は短縮するものの容体
6が傷んでしまう恐れがあるため、本実施例のように1
50℃で30分位加熱するようにすることが、比較的短
時間で且つ容体6を傷めることもなく殺菌できることに
なるため望ましい。
【0044】また、この際、食品殺菌容器内の圧が所定
圧以上になると前記安全弁装置9から適度に蒸気が排出
するため、密閉閉塞された容器本体2が爆発してしまう
ようなこともなく、容器本体2内は所定の高圧下に保持
されて極めて良好に加圧加熱殺菌が行われることにな
る。
【0045】実際に出願人が食品衛生法に基づく無菌試
験を行った結果、陰性の成績が得られ、殺菌効果が実証
された。
【0046】加熱終了後、食品殺菌容器をスチームコン
ベクションオーブン4から取り出し、この食品殺菌容器
から食品入り容体6Aを取り出して冷水に浸し、食品入
り容体6A内の中心温度を10℃以下に下げて殺菌完了
となる。図中符号11は、冷水を収容した冷却用容体であ
り、この冷却用容体11内に食品入り容体6Aを入れて冷
却した場合を示している。
【0047】従って、数千万円もする大型のレトルト殺
菌圧力釜を要せずとも、安価なスチームコンベクション
オーブン4と本実施例の食品殺菌容器とを使用すること
で十分に食品1に対する加圧加熱殺菌を行うことができ
た。
【0048】事実上、200万円程度の資金で設備を整
えて本実施例の食品殺菌方法を行うことが可能となり、
更に、スチームコンベクションオーブン4を現在所有し
ているところであれば、追加投資10万円位でレトルト
製品の製造が可能となるなど秀れた実用上の効果を発揮
する。
【0049】尚、本発明は、本実施例に限られるもので
はなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るもの
である。
【0050】
【発明の効果】本発明は上述のように構成したから、単
に容器本体の上部開口部を閉塞蓋体で閉塞し、この際重
合する容器本体と閉塞蓋体との重合鍔部をスチームコン
ベクションオーブン内の左右部に対設された断面コ字状
の支承レールに載置支承するだけで本発明の食品殺菌容
器は強固な密閉閉塞状態を実現できるため、オーブン加
熱までに要する作業を迅速に行うことができて殺菌作業
を極めて能率的に行うことができ、しかも金属製の容器
本体と閉塞蓋体とはスチームコンベクションオーブンで
の加熱時に変形しにくく高い密閉性を維持でき、これに
より密閉された食品殺菌容器内は加熱によって内部の圧
力が良好に上昇することになるため高圧釜と略同様な機
能を発揮して収納した食品を加圧加熱殺菌できる秀れた
食品殺菌容器となり、その上本発明は、単に少なくとも
左右周縁部に鍔部を有する上部開口型の金属製容器本体
と、同じく少なくとも左右周縁部に鍔部を有する金属製
閉塞蓋体とを用意し、この容器本体の鍔部と閉塞蓋体の
鍔部とを重合させた際の重合鍔部の厚みを前記支承レー
ルの上下レール幅に略合致するように構成するだけで良
いため、この構成は簡易に設計実現可能な構成であって
量産性に秀れ安価な製品を提供可能となる極めて実用性
に秀れた画期的な食品殺菌容器となる。
【0051】従って、数千万円もする大型のレトルト殺
菌圧力釜を要せずとも、請求項3記載の発明のようにし
て安価なスチームコンベクションオーブンと本発明の食
品殺菌容器とを使用することで十分に食品に対する加圧
加熱殺菌を行うことが可能となり、この本発明の食品殺
菌方法を実現できる殺菌設備は既存のレトルト殺菌圧力
釜を導入する場合に比して著しく少額の投資で設備可能
であるなど極めて実用性に秀れた画期的な食品殺菌方法
となる。
【0052】また、請求項2記載の発明においては、前
記作用効果を確実に発揮する容器本体と閉塞蓋体とを簡
易に実現可能となる一層実用性に秀れた食品殺菌容器と
なる。
【0053】また、請求項4記載の発明においては、3
0分程の短時間で極めて良好に食品が加圧加熱殺菌され
ることになる一層実用性に秀れた食品殺菌方法となる。
【0054】また、請求項5記載の発明においては、水
を入れることで、高圧釜と同じ原理が得られ、加熱時の
熱の伝導性が向上して殺菌性が一層向上することになる
極めて実用性に秀れた食品殺菌方法となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の食品殺菌容器並びにこの食品殺菌容
器のスチームコンベクションオーブンへの収納状態を示
す説明図である。
【図2】本実施例の食品殺菌容器の重合鍔部のスチーム
コンベクションオーブンに設けられた支承レールに対す
る支承構造を示す拡大説明図である。
【図3】本実施例の殺菌工程を示す概略説明図である。
【符号の説明】
1 食品 2 容器本体 2A 鍔部 3 閉塞蓋体 3A 鍔部 4 スチームコンベクションオーブン 5 支承レール 6 容体 6A 食品入り容体 7 水 8 重合鍔部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 食品を収容し得る上部開口型の金属製容
    器本体と、この容器本体の上部開口部を閉塞する金属製
    閉塞蓋体とから成り、この容器本体と閉塞蓋体の周縁部
    の少なくとも左右部に、スチームコンベクションオーブ
    ン内の左右部に対設された断面コ字状の支承レールに載
    置支承する鍔部を突設すると共に、容器本体の上部開口
    部を閉塞蓋体で閉塞してこの容器本体の鍔部と閉塞蓋体
    の鍔部とを重合させた際に、この重合鍔部の厚みが前記
    支承レールの上下レール幅に略合致するように構成し
    て、この支承レールに閉塞状態の容器本体と閉塞蓋体と
    の重合鍔部を支承することで、閉塞蓋体と容器本体との
    閉塞状態が密閉保持されるように構成したことを特徴と
    する食品殺菌容器。
  2. 【請求項2】 前記容器本体は、スチームコンベクショ
    ンオーブン内の前記支承レールに載置支承し得る鍔部を
    備えたホテルパンを採用し、前記閉塞蓋体は前記容器本
    体よりも浅底のホテルパンを採用して構成したことを特
    徴とする請求項1記載の食品殺菌容器。
  3. 【請求項3】 殺菌する食品を容体に入れ、この食品を
    入れた容体を真空包装し、この真空包装した食品入り容
    体を前記請求項1,2のいずれか1項に記載の食品殺菌
    容器の容器本体に略充満状態に入れて隙間を生じないよ
    うにし、この容器本体の上部開口部を閉塞蓋体で閉塞し
    て容器本体の鍔部と閉塞蓋体の鍔部とを重合させ、この
    重合鍔部をスチームコンベクションオーブン内の支承レ
    ールに支承することで食品殺菌容器を密閉保持し、この
    密閉保持した食品殺菌容器をスチームコンベクションオ
    ーブンにより120℃以上で所定時間加熱することを特
    徴とする食品殺菌方法。
  4. 【請求項4】 密閉閉塞した前記食品殺菌容器をスチー
    ムコンベクションオーブンにより150℃で30分以上
    加熱することを特徴とする請求項3記載の食品殺菌方
    法。
  5. 【請求項5】 真空包装した前記食品入り容体を前記容
    器本体に隙間を生じないようにして入れた後、容器本体
    内に水を入れて食品入り容体を水に浸した状態でこの容
    器本体の上部開口部を前記閉塞蓋体で密閉閉塞し、この
    密閉閉塞した食品殺菌容器をスチームコンベクションオ
    ーブンにより120℃以上で所定時間加熱することを特
    徴とする請求項3,4のいずれか1項に記載の食品殺菌
    方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101734534B1 (ko) * 2012-06-14 2017-05-11 헬스밸런스 주식회사 원료의 영양분은 그대로 보존하고 유해균을 완전히 사멸하는 이유식의 살균 방법
CN108308509A (zh) * 2018-04-09 2018-07-24 太仓鼎膳食品有限公司 一种余热利用率高的安全压力蒸汽灭菌锅

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KR101734534B1 (ko) * 2012-06-14 2017-05-11 헬스밸런스 주식회사 원료의 영양분은 그대로 보존하고 유해균을 완전히 사멸하는 이유식의 살균 방법
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