JP2002354659A - 過電流保護装置 - Google Patents

過電流保護装置

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JP2002354659A
JP2002354659A JP2001160330A JP2001160330A JP2002354659A JP 2002354659 A JP2002354659 A JP 2002354659A JP 2001160330 A JP2001160330 A JP 2001160330A JP 2001160330 A JP2001160330 A JP 2001160330A JP 2002354659 A JP2002354659 A JP 2002354659A
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latch
signal
output
switching element
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JP2001160330A
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Kiminori Ozaki
公教 尾崎
Hiroaki Asano
裕明 浅野
Hideo Omi
秀朗 大見
Hironobu Furuya
博信 古谷
Yusuke Yamamoto
裕介 山本
Takeshi Hanaoka
健 花岡
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyota Industries Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 過電流保護回路の動作時にスイッチング周波
数の増大を防止する。 【解決手段】インバータ1を構成するスイッチング素子
SW2,SW4に流れる電流が電流検出回路8により検出さ
れ、その検出電圧Vcがコンパレータ9で比較される。
検出電圧Vcが基準電圧Vref 以上になるとコンパレー
タ9から過電流検出信号が出力され、FF回路10のリセッ
ト端子に入力される。スイッチング素子SW2,SW4の制
御端子には制御回路5から出力される駆動信号Vs2,V
s4がAND 回路6,7 を介して入力され、駆動信号Vs2,V
s4はOR回路10aを介してFF回路10のセット端子にも入力
される。AND 回路6,7 にはFF回路10の出力も入力され
る。スイッチング素子SW2,SW4のオン状態において過
電流が流れると、FF回路10がリセットされてスイッチン
グ素子SW2,SW4がオフとなり、次の駆動信号Vs2,V
s4の立ち上がりでFF回路10がセットされてスイッチング
素子SW2,SW4がオンとなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は過電流保護装置に係
り、詳しくはインバータ装置に好適な過電流保護装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】インバータ装置の過電流保護装置とし
て、図5に示すように、スイッチング素子41を駆動す
るため制御回路42から出力される駆動信号VsをAN
D回路43を介してスイッチング素子41の制御端子
(ゲート)に供給する構成とし、スイッチング素子41
に所定以上の電流が流れるとゲートへの駆動電圧の供給
を遮断するものがある。詳述すれば、スイッチング素子
41に流れる電流を電流検出回路44で検出し、電流検
出回路44の検出電圧Vcをコンパレータ45で基準電
圧Vref と比較する。そして、検出電圧Vcが基準電圧
Vref 以上になるとコンパレータ45の出力VL がロウ
レベル(L)となり、制御回路42から出力される駆動
信号Vsのゲートへの入力が遮断される。
【0003】また、特開平11−289774号公報に
は、図7に示すような、過電流保護装置が開示されてい
る。この装置は、トランジスタQ1(スイッチング素
子)に流れる過電流を検出する過電流検出装置46と、
トランジスタQ1のオン・オフ駆動回路部47a及び過
電流保護装置47bとを備えている。そして、トランジ
スタQ1のオン中に過電流が流れると、抵抗48の端子
間電圧をオペアンプ49によって正電圧に増幅し、NP
Nトランジスタ50のベース端子にベース電流が供給さ
れて該トランジスタ50がオンされるとともに、トラン
ジスタ51がオンされ、トランジスタQ1のベース電流
が引き抜かれてトランジスタQ1がオフされる。トラン
ジスタ50がオンした際には、PNPトランジスタ51
のベース電圧が下げられて該トランジスタ51もオンす
る。トランジスタ51のオンにより、トランジスタQ1
の駆動用電源Vc1からトランジスタ52、抵抗53、
トランジスタ51を介してトランジスタ50のベース端
子へと流れるベース電流と、トランジスタ51を介して
トランジスタ50のコレクタへと流れるトランジスタ5
1のベース電流とが生じる。従って、過電流が無くなり
オペアンプ49から正電圧の出力が解除された後も、両
トランジスタ50,51がオン動作を持続し、トランジ
スタQ1はオフ動作を持続する。そして、オン・オフ駆
動回路部47aからのオフ電圧出力により、前記保持動
作は解除される。その後、オン・オフ駆動回路部47a
からのトランジスタQ1への次のオン電圧出力により、
トランジスタQ1は再びオン動作に入り、インバータ動
作が継続される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前者の過電
流保護装置では、図6に示すように、駆動信号Vsが出
力されている状態で電流検出回路44により過電流が検
出されると、コンパレータ45の出力VL がLとなり、
AND回路43の出力がロウレベル(L)となる。そし
て、スイッチング素子41を流れる電流Iが低下すると
ともに、電流検出回路44の検出電圧Vcも低下する。
その結果、コンパレータ45の出力VL がHとなって再
びAND回路43の出力がハイレベル(H)となり、制
御回路42から駆動信号Vsが出力された状態にある
と、スイッチング素子41がオン状態となる。従って、
過負荷の状態が継続すると、短時間にスイッチング素子
41のオン・オフが繰り返され、スイッチング素子41
が高周波でスイッチングを行い、スイッチング損失が増
大するという問題がある。
【0005】一方、特開平11−289774号公報の
過電流保護装置では、過電流検出装置46により過電流
が検出されてトランジスタQ1がオフになると、オン・
オフ駆動回路部47aからオフ電圧が出力されるまで、
両トランジスタ50,51の作用により、トランジスタ
Q1はオフ状態に保持される。そして、オン・オフ駆動
回路部47aからオフ電圧が出力されて両トランジスタ
50,51がオフになった後、オン・オフ駆動回路部4
7aからのトランジスタQ1への次のオン電圧出力によ
り、トランジスタQ1は再びオン動作に入る。従って、
トランジスタQ1のスイッチング周波数はオン・オフ駆
動回路部47aのオン・オフ周期より増大することはな
い。しかし、この構成では、一度オン状態になったトラ
ンジスタ50,51をオフにしないと、トランジスタQ
1を再度オン状態にできない構成のため、デューティ1
00%に対応できないという問題がある。
【0006】本発明は前記の問題点に鑑みてなされたも
のであって、その第1の目的は過電流保護装置の動作時
にスイッチング周波数の増大を防止することができる過
電流保護装置を提供することにある。また、第2の目的
はさらにデューティ100%の場合にも対応することが
できる過電流保護装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記第1の目的を達成す
るため、請求項1に記載の発明では、スイッチング素子
に流れる過電流を検出する過電流検出手段と、前記過電
流検出手段から出力された過電流検出信号をラッチする
ラッチ回路と、前記ラッチ回路がラッチ状態に保持され
た状態で前記スイッチング素子への駆動信号を遮断し、
前記ラッチ回路のラッチ状態が解除された状態で前記駆
動信号の遮断を解除するゲート回路と、前記ラッチ回路
のラッチを周期的に解除するラッチ解除手段とを備え
た。
【0008】この発明では、スイッチング素子は駆動信
号が制御端子に入力されている状態でオン動作を行い、
駆動信号のオン・オフによりスイッチング動作を行う。
スイッチング素子に過電流が流れると、過電流検出手段
から過電流検出信号が出力され、ラッチ回路で過電流検
出信号がラッチされる。駆動信号はゲート回路を経てス
イッチング素子に入力され、前記ラッチ回路がラッチ状
態に保持されると、ゲート回路において前記スイッチン
グ素子への駆動信号が遮断される。従って、過電流検出
信号が出力されると、ラッチ回路のラッチ状態が解除さ
れるまで駆動信号の遮断状態が保持されるため、スイッ
チング素子が短期間にスイッチング動作を繰り返すこと
が回避される。
【0009】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の発明において、前記ラッチ解除手段は前記スイッチ
ング素子のスイッチング周波数に合わせて前記ラッチを
周期的に解除する。この発明では、ラッチ回路のラッチ
状態の解除がスイッチング素子のスイッチング周波数に
合わせて周期的に行われる。ラッチの解除周期がスイッ
チングの周期より大幅に長いと、過負荷が解消した状態
でスイッチング素子が無駄に休止する時間が長くなる
が、ラッチの解除周期がスイッチング周波数に対応して
いるため、そのような虞がない。
【0010】請求項3に記載の発明では、請求項1又は
請求項2に記載の発明において、前記ラッチ解除手段は
前記スイッチング素子の駆動信号をラッチ解除信号に使
用する。この発明では、ラッチ解除信号を出力する専用
の回路を設ける必要がなく、構成が簡単になるととも
に、製造コストを低減できる。
【0011】第2の目的を達成するため、請求項4に記
載の発明では、請求項1又は請求項2に記載の発明にお
いて、前記ラッチ解除手段は駆動信号と同期した信号を
ラッチ解除信号に使用する。この発明では、駆動信号と
同期した別の信号がラッチ解除信号に使用されるため、
デューティ100%の場合でも、確実にラッチ解除信号
をラッチ回路に出力できる。また、デューティ100%
の場合でも、過電流が流れなくなった状態で自動的にス
イッチング素子の駆動を再開できる。
【0012】請求項5に記載の発明では、請求項4に記
載の発明において、前記駆動信号と同期した信号は、駆
動周期を決定するためのタイマ回路により生成される信
号である。この発明では、前記同期信号を簡単に得るこ
とができる。
【0013】請求項6に記載の発明では、請求項5に記
載の発明において、前記タイマ回路はICの発振周波数
を決定するコンデンサと、抵抗と、ICの内部回路とで
構成され、ラッチ解除信号は前記コンデンサの電圧と基
準電圧とを比較して、コンデンサの電圧が基準電圧以下
の状態から基準電圧を超えた時に出力される。この発明
では、タイマ回路に装備されたコンデンサの充放電に伴
う電圧変化に基づき、コンデンサの電圧が基準電圧以下
の状態から基準電圧を超えた時に、ラッチ回路にラッチ
解除信号が入力される。従って、駆動信号と同期した所
定周期でラッチ解除信号がラッチ回路に入力される。
【0014】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、本発
明をインバータの過電流保護装置に具体化した第1の実
施の形態を図1及び図2に従って説明する。
【0015】図1に示すように、インバータ1は4個の
スイッチング素子SW1〜SW4よりなるHブリッジ回
路2を備えている。Hブリッジ回路2は、第1及び第4
のスイッチング素子SW1,SW4の組と、第2及び第
3のスイッチング素子SW2,SW3の組とを交互にオ
ン・オフさせることにより、出力端子に正弦波の交流電
圧を出力する。各スイッチング素子SW1〜SW4には
nチャネルのMOSFETが使用されている。出力部に
はフィルタを構成するリアクトル3及びコンデンサ4が
接続されている。
【0016】スイッチング素子SW1,SW3の制御端
子(この実施の形態ではMOSFETのゲート)には、
制御手段としての制御回路5から出力される駆動信号V
s1,Vs3がそれぞれ入力される。スイッチング素子
SW2,SW4の制御端子には制御回路5から出力され
る駆動信号Vs2,Vs4がAND回路6,7を介して
それぞれ入力されるようになっている。制御回路5は、
第1及び第4のスイッチング素子SW1,SW4の組
と、第2及び第3のスイッチング素子SW2,SW3の
組を所定周期で交互にオン・オフさせる第1〜第4の駆
動信号Vs1〜Vs4を生成し、各スイッチング素子S
W1〜SW4に出力する。
【0017】スイッチング素子SW2のソースとスイッ
チング素子SW4のソースの結合点と接地点との間に、
スイッチング素子SW2及びスイッチング素子SW4に
流れる電流を検出する電流検出回路8が接続されてい
る。電流検出回路8は電流Iに対応した検出電圧Vcを
出力し、その出力端子がコンパレータ9の非反転入力端
子に接続されている。コンパレータ9は反転入力端子に
入力される基準電圧Vref と検出電圧Vcとを比較し
て、検出電圧Vcが基準電圧Vref 以上で出力がハイレ
ベル(H)になり、基準電圧Vref 未満では出力がロウ
レベル(L)になるようになっている。電流検出回路8
及びコンパレータ9がスイッチング素子SW2及びスイ
ッチング素子SW4に流れる過電流を検出する過電流検
出手段を構成し、前記ハイレベル(H)の出力信号が過
電流検出信号となる。
【0018】過電流検出手段から出力された過電流検出
信号をラッチするラッチ回路として、フリップフロップ
回路(FF回路)10が設けられている。FF回路10
のセット入力端子には制御回路5の駆動信号Vs2と駆
動信号Vs4とが共通のOR回路10aを介して入力さ
れ、リセット入力端子にはコンパレータ9の出力信号が
入力され、FF回路10の出力がAND回路6,7に入
力されるようになっている。AND回路6,7は、ラッ
チ回路(FF回路10)がラッチ状態に保持された状態
でスイッチング素子SW2,SW4への駆動信号Vs
2,Vs4を遮断し、ラッチ回路(FF回路10)のラ
ッチ状態が解除された状態で駆動信号Vs2,Vs4の
遮断を解除するゲート回路を構成する。また、FF回路
10はセット入力端子にOR回路10aの出力信号が入
力される際の立ち上がりでセット状態、即ちラッチ状態
が解除された状態となる。この実施の形態では制御回路
5がラッチ回路のラッチを周期的に解除するラッチ解除
手段を構成する。即ち、ラッチ解除手段は前記スイッチ
ング素子SW2の駆動信号Vs2及びスイッチング素子
SW4の駆動信号Vs4をラッチ解除信号に使用し、ラ
ッチ解除手段はスイッチング素子SW2のスイッチング
周波数に合わせて前記ラッチを周期的に解除する。ま
た、制御回路5、AND回路6,7、電流検出回路8、
コンパレータ9及びFF回路10により過電流保護装置
が構成されている。
【0019】次に前記のように構成された装置の作用に
ついて説明する。制御回路5から所定周期で駆動信号V
s1,Vs4と、駆動信号Vs2,Vs3とが交互に出
力される。なお、駆動信号Vs1,Vs4と、駆動信号
Vs2,Vs3とは共に出力されない所定時間のデッド
タイムをはさんで出力される。駆動信号Vs1,Vs3
はスイッチング素子SW1,SW3のゲートに直接入力
されるため、駆動信号Vs1,Vs3が出力されると各
スイッチング素子SW1,SW3はオン状態になる。一
方、駆動信号Vs2,Vs4はAND回路6,7を介し
てスイッチング素子SW2,SW4に入力されるため、
AND回路6,7の他方の入力となるFF回路10の出
力がHの状態のときに、駆動信号Vs2,Vs4が制御
回路5から出力されるとスイッチング素子SW2,SW
4がオン状態になる。即ち、過負荷状態とならず、過電
流検出信号が出力されない状態では、スイッチング素子
SW1,SW4の組みと、スイッチング素子SW2,S
W3の組みとが交互にオン状態となって出力部から正弦
波の交流電圧が出力される。
【0020】次に過電流保護装置の作用を図2のタイミ
ングチャートに基づいて説明する。正常状態ではFF回
路10の出力VF はHレベルに保持されている。従っ
て、制御回路5から駆動信号Vs2が出力されると、ス
イッチング素子SW2のゲートにAND回路6からHレ
ベルのゲート電圧VGが入力されて、駆動信号Vs2が
出力されている間、スイッチング素子SW2はオン状態
に保持される。
【0021】スイッチング素子SW2がオン状態で、ス
イッチング素子SW2に過電流が流れると、電流検出回
路8の検出電圧Vcが基準電圧Vref に達した時点でコ
ンパレータ9の出力VL がHレベルとなって過電流検出
信号が出力される。そして、FF回路10のリセット端
子にHレベルのリセット信号が入力されて、FF回路1
0の出力VF がLレベルとなる。その結果、AND回路
6,7の一方の入力がLレベルとなり、スイッチング素
子SW2のゲート電圧VGがLレベルとなって、スイッ
チング素子SW2はオフ状態となる。スイッチング素子
SW2がオフ状態になると、電流検出回路8の検出電圧
Vcが低下し、コンパレータ9の出力VL はLレベルに
復帰するが、FF回路10の出力VF はLレベルに保持
されるため、スイッチング素子SW2のゲート電圧VG
もLレベルに保持されてスイッチング素子SW2はオフ
状態を継続する。そして、駆動信号Vs2がLレベルと
なり、駆動信号Vs4がHレベルとなった時、その駆動
信号Vs4の立ち上がりでFF回路10にセット入力が
加わり、FF回路10の出力VF がHレベルとなる。そ
の後、駆動信号Vs2が再び立ち上がると、スイッチン
グ素子SW2はオン状態となる。
【0022】過負荷状態が継続していると、再びスイッ
チング素子SW2に過電流が流れ、前記と同様にして再
びFF回路10がリセットされてスイッチング素子SW
2がオフ状態となる。従って、過負荷状態が継続する間
はスイッチング素子SW2はオンになった後、すぐにオ
フになるが、過電流保護回路の動作時にスイッチング周
波数が制御回路5から出力される駆動信号の周期より増
大することはない。
【0023】スイッチング素子SW4に過電流が流れた
場合にも、スイッチング素子SW2に過電流が流れた場
合と同様な動作により、スイッチング周波数は増大しな
い。この場合には、過電流により出力VF がLレベルに
保持されたFF回路10は、スイッチング素子SW2の
駆動信号Vs2によりLレベルの保持が解除されて出力
VF がHレベルとなる。
【0024】この実施の形態では以下の効果を有する。 (1) スイッチング素子SW2(SW4)に流れる過
電流が検出されると、過電流検出信号がラッチ回路(F
F回路10)でラッチされ、ラッチ回路がラッチ状態に
保持された状態ではスイッチング素子SW2への駆動信
号Vs2及びスイッチング素子SW4への駆動信号Vs
4が遮断される。従って、ラッチ回路のラッチ状態が解
除されるまで駆動信号Vs2及び駆動信号Vs4の遮断
状態が保持されるため、スイッチング素子SW2及びス
イッチング素子SW4が短期間にスイッチング動作を繰
り返すことが回避され、過電流保護装置の動作時にスイ
ッチング周波数の増大を防止することができる。
【0025】(2) 過電流検出信号によりラッチされ
たFF回路10のラッチ状態が、周期的に解除されるた
め、ラッチ状態の解除が自動的に行われる。 (3) ラッチ解除手段はスイッチング素子SW2及び
スイッチング素子SW4のスイッチング周波数に合わせ
てラッチを周期的に解除する。従って、ラッチの解除周
期がスイッチングの周期より大幅に長い場合と異なり、
過負荷が解消した状態でスイッチング素子が無駄に休止
する時間が長くなる虞がない。
【0026】(4) ラッチ解除手段はスイッチング素
子SW2の駆動信号Vs2及びスイッチング素子SW4
の駆動信号Vs4をラッチ解除信号に使用するため、ラ
ッチ解除信号を出力する専用の回路を設ける必要がな
く、構成が簡単になるとともに、製造コストを低減でき
る。
【0027】(第2の実施の形態)次に第2の実施の形
態を図3及び図4に従って説明する。この実施の形態で
はラッチ解除手段が駆動信号と同期した信号をラッチ解
除信号に使用する点が前記実施の形態と大きく異なって
いる。前記実施の形態と同一部分は同一符号を付して詳
しい説明を省略する。
【0028】制御回路5の駆動信号Vs2はAND回路
6,7に入力され、FF回路10のセット入力端子には
入力されない。ラッチ解除手段は、制御回路5の駆動周
期を決定するためのタイマ回路により生成される信号を
ラッチ解除信号に使用する。タイマ回路はICの発振周
波数を決定するコンデンサ11と、抵抗Rと、図示しな
いICの内部回路とで構成される。コンデンサ11の電
圧Vctが基準電圧Vrとコンパレータ12で比較さ
れ、電圧Vctが基準電圧Vr以上でコンパレータ12
の出力電圧VoがHレベルとなる。コンパレータ12の
出力電圧VoはFF回路10のセット入力端子に入力さ
れる。
【0029】次に前記のように構成された過電流保護装
置の作用を図4のタイムチャートに従って説明する。図
4の各横軸は時間を示す。コンデンサ11の充電の開始
と同時に制御回路5から駆動信号Vs2の出力が開始さ
れる。コンデンサ11の充電が継続され、コンデンサ1
1の電圧Vctが基準電圧Vr以上になるとコンパレー
タ12の出力電圧VoがHレベルになる。そして、コン
デンサ11の電圧Vctが所定の電圧に達すると充電が
終了し、直ちにコンデンサ11の放電が開始される。コ
ンデンサ11の放電が開始されて電圧Vctが次第に下
降し、基準電圧Vr未満になると出力電圧VoがLレベ
ルとなる。以下、同様にしてコンデンサ11の充放電の
周期に基づいて駆動信号Vs2が出力される。
【0030】FF回路10のセット状態からインバータ
1の運転が開始され、制御回路5から駆動信号Vs2が
出力されると、スイッチング素子SW2のゲートにAN
D回路6からHレベルのゲート電圧VGが入力されて、
スイッチング素子SW2はオン状態に保持される。スイ
ッチング素子SW2がオン状態で、スイッチング素子S
W2に過電流が流れると、前記実施の形態と同様にし
て、FF回路10のリセット端子にHレベルのリセット
信号が入力されて、FF回路10の出力VF がLレベル
となる。その結果、AND回路6,7の一方の入力がL
レベルとなり、スイッチング素子SW2のゲート電圧V
GがLレベルとなって、スイッチング素子SW2はオフ
状態となる。FF回路10の出力はリセット端子の入力
信号がLレベルになっても、セット端子にコンパレータ
12から立ち上がり信号が入力されるまではLレベルに
保持される。そして、コンデンサ11の次の充電周期の
途中において、コンデンサ11の電圧Vctが基準電圧
Vrに達した時点でコンパレータ12の出力電圧Voが
Hレベルとなり、その立ち上がりでFF回路10にセッ
ト信号が入力されてラッチ状態が解除される。そして、
AND回路6からHレベルのゲート電圧VGが出力され
て、スイッチング素子SW2がオン状態となる。
【0031】この実施の形態では第1の実施の形態の
(1)〜(3)の効果を有する他に、次の効果を有す
る。 (5) ラッチ解除手段がラッチ解除信号として駆動信
号Vs2を使用せずに、駆動信号Vs2と同期した信号
を使用する。従って、駆動信号がデューティ100%の
場合でも、確実にラッチ解除信号をラッチ回路に出力で
き、過電流が流れなくなった状態で自動的にスイッチン
グ素子の駆動を再開できる。
【0032】(6) 駆動信号と同期した信号は、駆動
周期を決定するためのタイマ回路により生成される信号
が使用される。従って、前記同期信号を簡単に得ること
ができる。
【0033】(7) タイマ回路がICの発振周波数を
決定するコンデンサ11と、抵抗Rと、ICの内部回路
とで構成され、ラッチ解除信号はコンデンサ11の充放
電に伴う電圧変化に基づいて出力される。従って、駆動
信号と同期した所定周期でラッチ解除信号をラッチ回路
に入力できる。
【0034】実施の形態は前記に限定されるものではな
く、例えば、次のように具体化してもよい。 ○ スイッチング素子SW1〜SW4としてMOSFE
Tに限らずバイポーラトランジスタ等の他のスイッチン
グ素子を使用してもよい。
【0035】○ ラッチ手段としてRSフリップフロッ
プ回路に限らず、JKフリップフロップ回路やRSTフ
リップフロップ回路等を使用してもよい。 ○ ラッチ手段としてフリップフロップ回路以外の構成
を採用してもよい。
【0036】○ 単相交流用のインバータに限らず三相
交流用のインバータに適用してもよい。 ○ インバータ1の電源はバッテリに限らず、交流電源
をコンバータで直流に変換し、その直流を交流に変換す
る構成のインバータに適用してもよい。また、バッテリ
の直流電源電圧を昇圧トランスを備えたDC/DCコン
バータで昇圧した後、交流に変換するインバータに適用
してもよい。
【0037】○ 第1の実施の形態において交互に出力
される駆動信号をOR回路を介してフリップフロップ回
路のセット入力としたが、駆動信号のいずれか一つをフ
リップフロップ回路にセット入力としてもよい。
【0038】○ インバータのスイッチング素子に限ら
ず、他の電気機器のスイッチング素子の過電流保護装置
に適用してもよい。前記実施の形態から把握できる発明
(技術的思想)について、以下に記載する。
【0039】(1) 請求項1〜請求項6のいずれかに
記載の発明において、前記ゲート回路は2入力のAND
回路であって一方の入力端子に前記駆動信号が入力さ
れ、他方の入力端子に前記ラッチ回路の出力信号が入力
され、前記ラッチ回路はフリップフロップ回路であっ
て、前記ラッチ解除信号はフリップフロップ回路のセッ
ト入力端子に入力される。
【0040】(2) 請求項1〜請求項6及び(1)の
いずれかに記載の発明において、前記スイッチング素子
はインバータ装置のスイッチング素子である。
【0041】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1〜請求項6
に記載の発明によれば、過電流保護回路の動作時にスイ
ッチング周波数の増大を防止することができる。また、
請求項4〜請求項6に記載の発明によれば、デューティ
100%の場合にも対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態の回路図。
【図2】 各部の電圧変化を示すタイミングチャート。
【図3】 第2の実施の形態の要部回路図。
【図4】 各部の電圧変化を示すタイミングチャート。
【図5】 従来技術の回路図。
【図6】 同じく各部の電圧変化を示すタイミングチャ
ート。
【図7】 別の従来技術の要部回路図。
【符号の説明】
5…ラッチ解除手段を構成する制御回路、6,7…ゲー
ト回路を構成するAND回路、8…過電流検出手段を構
成する電流検出回路、9…同じくコンパレータ、10…
ラッチ回路としてのフリップフロップ回路(FF回
路)、10a…OR回路、11…ラッチ解除手段として
のタイマ回路を構成するコンデンサ、12…同じくコン
パレータ、SW1〜SW4…スイッチング素子。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H03K 17/08 H03K 17/08 C 17/687 17/687 A (72)発明者 大見 秀朗 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 古谷 博信 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 山本 裕介 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 花岡 健 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 Fターム(参考) 5G004 AA05 AB02 BA03 BA04 DA02 DC04 DC07 EA01 5G053 AA01 BA01 BA04 CA01 DA01 EA03 EB01 EC03 5H007 AA06 AA12 AA17 CA02 CB04 CB05 DA05 DB03 DC02 FA03 FA09 FA13 FA19 GA08 5J055 AX32 AX53 BX16 CX07 CX19 DX13 DX22 DX83 EX03 EX07 EX25 EY05 EY21 EZ10 EZ25 FX04 FX12 FX38 GX01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スイッチング素子に流れる過電流を検出
    する過電流検出手段と、 前記過電流検出手段から出力された過電流検出信号をラ
    ッチするラッチ回路と、 前記ラッチ回路がラッチ状態に保持された状態で前記ス
    イッチング素子への駆動信号を遮断し、前記ラッチ回路
    のラッチ状態が解除された状態で前記駆動信号の遮断を
    解除するゲート回路と、 前記ラッチ回路のラッチを周期的に解除するラッチ解除
    手段とを備えた過電流保護装置。
  2. 【請求項2】 前記ラッチ解除手段は前記スイッチング
    素子のスイッチング周波数に合わせて前記ラッチを周期
    的に解除する請求項1に記載の過電流保護装置。
  3. 【請求項3】 前記ラッチ解除手段は前記スイッチング
    素子の駆動信号をラッチ解除信号に使用する請求項1又
    は請求項2に記載の過電流保護装置。
  4. 【請求項4】 前記ラッチ解除手段は駆動信号と同期し
    た信号をラッチ解除信号に使用する請求項1又は請求項
    2に記載の過電流保護装置。
  5. 【請求項5】 前記駆動信号と同期した信号は、駆動周
    期を決定するためのタイマ回路により生成される信号で
    ある請求項4に記載の過電流保護装置。
  6. 【請求項6】 前記タイマ回路はICの発振周波数を決
    定するコンデンサと、抵抗と、ICの内部回路とで構成
    され、ラッチ解除信号は前記コンデンサの電圧と基準電
    圧とを比較して、コンデンサの電圧が基準電圧以下の状
    態から基準電圧を超えた時に出力される請求項5に記載
    の過電流保護装置。
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