JP2002353190A - 洗浄物の乾燥方法及び乾燥装置並びに洗浄乾燥装置 - Google Patents

洗浄物の乾燥方法及び乾燥装置並びに洗浄乾燥装置

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JP2002353190A
JP2002353190A JP2001159570A JP2001159570A JP2002353190A JP 2002353190 A JP2002353190 A JP 2002353190A JP 2001159570 A JP2001159570 A JP 2001159570A JP 2001159570 A JP2001159570 A JP 2001159570A JP 2002353190 A JP2002353190 A JP 2002353190A
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pure water
cleaning
organic solvent
tank
diw
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JP2001159570A
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Shunsuke Saito
俊介 斉藤
Kensuke Yamaguchi
謙介 山口
Katsuichi Okano
勝一 岡野
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Kaijo Corp
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Kaijo Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 短時間で洗浄物の乾燥を行うことが可能であ
り、しかも洗浄物の汚染のおそれがなく、エネルギー損
失などのない洗浄物の乾燥方法及び乾燥装置並びに洗浄
乾燥装置の提供すること。 【解決手段】 純水槽20内の純水に洗浄物50が浸漬
された状態で純水槽20内に有機溶剤ミストを供給して
有機溶剤ミストの雰囲気を形成すると共に純水の液面に
有機溶剤ミストで生成された十分な厚さの層を形成し、
純水槽20内に不活性ガスを供給して密閉空間内に不活
性ガス雰囲気を形成し、純水の液面に形成された有機溶
剤ミストで生成された十分な厚さの層を保持しながら洗
浄物50が浸漬された状態で純水槽20内の純水を排出
し、洗浄物50の表面上の純水が有機溶剤ミストで生成
された層で有機溶剤に置換された後、不活性ガスを供給
して有機溶剤を気化し乾燥すること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、洗浄物の乾燥方法及び乾燥装置
並びに洗浄乾燥装置に関し、特に半導体ウエハ等の基板
の洗浄、すすぎ、及び乾燥に適した洗浄物の乾燥方法及
び乾燥装置並びに洗浄乾燥装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、微細化したウエハ等の洗浄物の精
密基板洗浄後の乾燥としては、トレンチに入り込んだ水
分の除去が重要な要素であり、有機溶剤ベ一パー(蒸
気)を用いた乾燥装置が使用されている。この有機溶剤
ペーパーを用いた乾燥装置としては、図15に示す装置
が知られている。
【0003】乾燥装置101は、図15に示すように、
上部が開口して断面略コ字状の箱状からなる乾燥槽10
2と、この乾燥槽102の底面102aに装着された加
熱装置(ヒータ)103と、乾燥槽102の上部に設け
られた冷却コイル104と、冷却コイル104の下部に
設けられた溶液溜まり部105と、乾燥槽102内に配
置され洗浄物であるウエハ106を載置するウエハ載置
台107と、ウエハ載置台107の下部に配された溶液
受部108とからなる。
【0004】乾燥装置101は、乾燥槽102内に注入
された有機溶剤109をヒータ103により沸点まで加
熱上昇させて上層に有機溶剤ベーパーを生成し、そのベ
ーパー中に水等で洗浄、すすぎが行われたウエハ106
を乾燥槽102内に挿入配置する。乾燥槽102内に挿
入配置されたウエハ106は、ウエハ106の表面で有
機溶剤の凝縮が起こり、ウエハ106の表面に付着して
いた水分は、より蒸発しやすい有機溶剤で置換されて乾
燥が進行する。有機溶剤ベーパー中のウエハ106は、
次第にベーパー温度(沸点)に達してミスト雰囲気外に
取り出されることによって、付着された溶剤成分はその
低い蒸発潜熱のため急速に蒸発して乾燥が終了する。
【0005】また、乾燥槽102の上部に配置されてい
る冷却コイル104によって加熱されてベーパーとなっ
た有機溶剤は、凝縮されて溶液溜まり部105に滴下し
て回収再利用が可能である。また、同様に、ウエハ10
6から滴下した水分を含む溶液も溶液受部108での回
収が行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の乾燥
装置101は、有機溶剤をヒータ103により加熱する
ので火気に十分な注意が必要であり、また、加熱冷却を
行うのでエネルギーの消費が大きい。また、ヒータ10
3によって加熱させてベーパー層を形成するまでの時間
がかかり、蒸発による有機溶剤の消耗量が多く、また、
洗浄物がミスト層に触れると、べーパー(気相)の熱が
洗浄物に奪われて急激な相変化(気体-→液体)が起こ
りベーパー層が減少して洗浄物が大気に曝露され、汚
染、乾燥不良等が起こりやすくなる。
【0007】本発明は、短時間で洗浄物の乾燥を行うこ
とが可能であり、しかも洗浄物の汚染のおそれがなく、
エネルギー損失などのない洗浄物の乾燥方法及び乾燥装
置並びに洗浄乾燥装置の提供を目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による洗浄物の乾
燥方法は、純水槽内の純水(DIW)に洗浄物が浸漬さ
れた状態で前記純水槽内に有機溶剤ミストを供給して有
機溶剤ミストの雰囲気を形成すると共に前記純水(DI
W)の液面に有機溶剤ミストで生成された十分な厚さの
層を形成する第1の工程と、前記純水槽内に不活性ガス
を供給して密閉空間内に不活性ガス雰囲気を形成する第
2の工程と、前記純水(DIW)の液面に形成された有
機溶剤ミストで生成された十分な厚さの層を保持しなが
ら前記洗浄物が浸漬された状態で前記純水槽内の純水
(DIW)を排出する第3の工程と、前記洗浄物の表面
上の純水(DIW)が前記有機溶剤ミストで生成された
層で有機溶剤に置換された後、不活性ガスを供給して前
記有機溶剤を気化し乾燥する第4の工程とを有するもの
である。
【0009】また、本発明による洗浄物の乾燥方法の前
記不活性ガスは、常温の窒素ガス(N2)である。
【0010】また、本発明による洗浄物の乾燥方法の前
記第4の工程による不活性ガスは、加温された窒素ガス
(N2)である。
【0011】また、本発明による洗浄物の乾燥方法の前
記有機溶剤は、IPA(Iso−propyl alc
ohol)である。
【0012】また、本発明による洗浄物の乾燥方法の前
記有機溶剤ミストは、スプレー式ノズルで、しかもミス
ト粒径が100μm以下のミストを噴霧可能である。
【0013】また、本発明による洗浄物の乾燥方法は、
薬液が供給されていない槽内に洗浄物を搬送手段により
支持台上に搬送する工程と、前記槽内に薬液を供給して
前記洗浄物を薬液中に浸漬してエッチング処理を行うエ
ッチング処理工程と、前記エッチング処理工程完了後に
純水(DIW)を前記槽内に供給して前記薬液を徐々に
純水(DIW)に置換してリンスする工程と、前記槽内
の純水(DIW)に洗浄物が浸漬された状態で前記槽内
に有機溶剤ミストを供給して有機溶剤ミストの雰囲気を
形成すると共に前記純水(DIW)の液面に有機溶剤ミ
ストで生成された十分な厚さの層を形成する工程と、前
記槽内に不活性ガスを供給して密閉空間内に不活性ガス
雰囲気を形成する工程と、前記純水(DIW)の液面に
形成された有機溶剤ミストで生成された十分な厚さの層
を保持しながら前記洗浄物が浸漬された状態で前記槽内
の純水(DIW)を排出する工程と、前記洗浄物の表面
上の純水(DIW)が前記有機溶剤ミストで生成された
層で有機溶剤に置換された後、不活性ガスを供給して前
記有機溶剤を気化し乾燥する工程とを有するものであ
る。
【0014】また、本発明による洗浄物の乾燥方法の前
記薬液は、DHF(HF/H2O)(希釈フッ酸)であ
る。
【0015】また、本発明による洗浄物の乾燥方法の前
記エッチング処理工程は、前記洗浄物を一定時間若しく
は予め設定した時間薬液中に浸漬するものである。
【0016】また、本発明による洗浄物の乾燥方法の前
記槽は、1槽で構成されてなるものである。
【0017】また、本発明による洗浄物の乾燥装置は、
純水(DIW)と不活性ガスのそれぞれを給排水、給排
気自在に構成した純水槽と、前記純水槽の上方から常温
の有機溶剤ミストを発生して純水槽内に供給する洗浄物
の乾燥装置であって、前記純水槽内の純水(DIW)に
洗浄物が浸漬された状態で前記純水槽内に有機溶剤ミス
トを供給して有機溶剤ミストの雰囲気を形成すると共に
前記純水(DIW)の液面に有機溶剤ミストで生成され
た十分な厚さ層を形成し、前記純水槽内に不活性ガスを
供給して密閉空間内に不活性ガス雰囲気を形成し、前記
純水(DIW)の液面に形成された有機溶剤ミストで生
成された十分な厚さの層を保持しながら前記洗浄物が浸
漬された状態で前記純水槽内の純水(DIW)を排出
し、前記洗浄物の表面上の純水(DIW)が前記有機溶
剤ミストで生成された層で有機溶剤に置換された後、不
活性ガスを供給して前記有機溶剤を気化し乾燥する構成
としたものである。
【0018】また、本発明による洗浄物の乾燥装置の前
記純水槽の上部を密閉可能な構成としたものである。
【0019】また、本発明による洗浄物の洗浄乾燥装置
は、洗浄物を支持可能な支持台を有し該支持台上で前記
洗浄物を支持して密閉空間を形成して洗浄が可能な槽
と、前記槽内の支持台上に前記洗浄物を搬送して収容す
る搬送手段と、前記槽内に薬液を供給し該薬液内に前記
洗浄物を浸漬して洗浄を行い、該洗浄後は前記洗浄物に
吸着している前記薬液を純水(DIW)に置換してすす
ぎ洗浄が可能な液供給排出手段と、前記槽内の純水(D
IW)に洗浄物が浸漬された状態で前記槽内に有機溶剤
ミストを供給して有機溶剤ミストの雰囲気を形成すると
共に前記純水(DIW)の液面に有機溶剤ミストで生成
された十分な厚さの層を形成し、前記槽内に不活性ガス
を供給して密閉空間内に不活性ガス雰囲気を形成し、前
記純水(DIW)の液面に形成された有機溶剤ミストで
生成された十分な厚さの層を保持しながら前記洗浄物が
浸漬された状態で前記槽内の純水(DIW)を排出し、
前記洗浄物の表面上の純水(DIW)が前記有機溶剤ミ
ストで生成された層で有機溶剤に置換された後、不活性
ガスを供給して前記有機溶剤を気化し乾燥する構成とし
たものである。
【0020】また、本発明による洗浄物の洗浄乾燥装置
の前記薬液による洗浄は、APM洗浄であり、該APM
は、NH4OH(アンモニア)/H22(過水)/H2
(純水)である。
【0021】また、本発明による洗浄物の洗浄乾燥装置
は、洗浄物を支持可能な支持台を有し該支持台上で前記
洗浄物を支持して密閉空間を形成して洗浄が可能な洗浄
槽と、前記洗浄槽内の支持台上に前記洗浄物を搬送して
収容する搬送手段と、前記洗浄槽内に薬液を供給し該薬
液内に前記洗浄物を浸漬して洗浄可能とする第1の液供
給排出手段と、前記洗浄槽での洗浄が完了した前記洗浄
物を前記搬送手段により搬送して前記洗浄物を支持可能
な支持台上に支持して密閉空間内で前記洗浄物に吸着し
ている薬液を純水(DIW)に置換するすすぎ洗浄が可
能なリンス槽と、前記リンス槽に純水(DIW)の供
給、排出が可能な第2の液供給排出手段と、前記リンス
槽で純水(DIW)に置換された前記洗浄物を前記搬送
手段により支持台上に搬送収容して乾燥を行う純水槽
と、前記純水槽内の純水(DIW)に洗浄物が浸漬され
た状態で前記純水槽内に有機溶剤ミストを供給して有機
溶剤ミストの雰囲気を形成すると共に前記純水(DI
W)の液面に有機溶剤ミストで生成された十分な厚さの
層を形成し、前記純水槽内に不活性ガスを供給して密閉
空間内に不活性ガス雰囲気を形成し、前記純水(DI
W)の液面に形成された有機溶剤ミストで生成された十
分な厚さの層を保持しながら前記洗浄物が浸漬された状
態で前記純水槽内の純水(DIW)を排出し、前記洗浄
物の表面上の純水(DIW)が前記有機溶剤ミストで生
成された層で有機溶剤に置換された後、不活性ガスを供
給して前記有機溶剤を気化し乾燥する構成としたもので
ある。
【0022】また、本発明による洗浄物の洗浄乾燥装置
の前記洗浄槽と前記リンス槽とは、別個独立した槽であ
る。
【0023】また、本発明による洗浄物の洗浄乾燥装置
の前記洗浄槽と前記リンス槽とは、1つの槽である。
【0024】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して、本発明によ
る洗浄物の乾燥方法及び乾燥装置並びに洗浄乾燥装置の
実施の形態について説明する。図1は、本発明による実
施の形態である乾燥装置の一部断面を含む図である。
【0025】図1に示すように、乾燥装置10は、純水
槽20と、純水槽20と接続される給排システム30と
を有する。
【0026】純水槽20は、液供給弁21から純水(D
IW)を供給し、純水槽20内の純水が一定量に達する
と、それ以上は排水弁22bの経路を経由してオーバー
フローする。したがって、純水槽20内の上部には気相
部23が形成されている。この気相部23には、窒素ガ
ス供給口24、外気に連通する排気弁25が設けられて
おり、また、有機溶剤、すなわち、本実施の形態ではI
PA(Iso−propyl alcohol)の有機
溶剤ミストを形成して先端から放射するスプレー式ノズ
ル26(以下、ノズルと称する)が設けられている。ま
た、純水槽20の上部には、洗浄物の出し入れを行うた
めの完全密閉型の開閉蓋27が設けられ、これによって
密閉空間が形成される。また、純水槽20の内部には、
半導体ウエハ等の基板からなる洗浄物50を複数支持す
ることが可能な支持台28が備えられており、支持台2
8は、通常、半導体ウエハであれば、例えば、直径が8
インチのウエハを100枚載置可能であるが、径又は枚
数は適宜選定可能である。
【0027】また、純水槽20内の下部中央には、排水
弁22aが設けられており、この排水弁22aを経由し
て排水される。そして、純水槽20内には、更に液面セ
ンサー29が設けられている。この液面センサー29
は、液面の下降速度が2〜4mm/sec前後で下降
し、この液面の下降速度を1mm/sec前後に切り替
えるためのセンサーである。なお、液供給弁21の給液
の速度並びに排水弁22a,22bの制御は、弁の開閉
をコンピュータなどからなる制御手段(図示せず)によ
り制御する構成となっている。
【0028】次に、純水槽20と接続される給排システ
ム30について説明する。給排システム30は、(1)窒
素ガス供給口24に窒素ガス(N)を供給する経路、
(2)ノズル26にIPAの有機溶剤ミストを供給する経
路、(3)純水槽20から排水する経路とを有する。
【0029】(1)まず、窒素ガス供給口24に窒素ガス
(N)を供給する経路は、窒素ガス(N)を加温す
るためのヒータ41,温度制御のための温調器42,弁
43、フィルタ44とからなる。弁43は、図示せぬ制
御手段によって開閉制御可能となっており、弁43の開
閉によって窒素ガス供給口24から窒素ガス(N)が
純水槽20内に適宜供給される。
【0030】(2)次に、ノズル26にIPAの有機溶剤
ミストを供給する経路は、IPAを貯留するIPAタン
ク45、このIPAタンク45、ポンプ46、フィルタ
47、弁48とでIPAを循環する回路が構成される。
そして、弁49が開状態で弁48が閉状態の場合には、
IPAは循環されず、IPAタンク45から供給される
常温のIPAがフィルタ47,51を通してノズル26
に供給される。そして、同時に、ノズル26には、フィ
ルタ52を介して常温の窒素ガス(N)が供給される
ようになっている。したがって、ノズル26からは、I
PAの有機溶剤ミストが放射される。なお、弁49が閉
状態で、弁48が開状態の場合には、IPAタンク45
にIPAが循環されるようになっており、また、弁4
8,弁49の開閉制御は、図示せぬ制御手段により制御
されるようになっている。
【0031】また、IPAタンク45には、IPA供給
路から常時必要な量のIPAが供給されると共に、窒素
ガス(N)が供給される。この窒素ガス(N)は、
安全性を担保するためのものである。
【0032】(3)また、純水槽20から排水する経路
は、(a)オーバーフロー用の排水弁22b、(b)排水用の
排水弁22a、ポンプ53の経路(DRAIN)と、
(c)排気経路(EXH)とからなる。なお、液供給弁2
1及び排水弁22aを液供給排出手段と称する。
【0033】以上のような構成からなる本発明による実
施の形態である洗浄物の乾燥装置を用いた乾燥方法につ
いて以下に説明する。
【0034】まず、図1に示す乾燥装置10を始動する
前に乾燥のための準備を行う。すなわち、有機溶剤(I
PA)がIPA供給路からIPAタンク45内に所定量
供給される。
【0035】次に、純水槽20の蓋27を開けて洗浄若
しくはすすぎ(リンス)が完了したウエハなどの洗浄物
50を図示せぬ搬送手段により支持台28に収納して載
置支持させる。なお、蓋27は、洗浄物50が純水槽2
0内にロード若しくはアンロードされるときには、自動
若しくは手動により開閉可能な構成である。
【0036】前述した準備が完了後、本発明による乾燥
装置を用いて乾燥を行う。本発明による乾燥装置を用い
た乾燥方法は、図2に示すようなマランゴニ効果を用い
た乾燥方法ではない点に特徴を有するものである。図2
は、DHF(HF/H2O)(希釈フッ酸)によるエッ
チング処理後のマランゴニ効果を用いた乾燥、すなわち
マランゴニ乾燥によるパーティクル転写の状態を示す
図、図3は、マランゴニ乾燥による乾燥において、純水
リンス→乾燥工程と、DHF(HF/H2O)(希釈フ
ッ酸)(図3は、希フッ酸と表示)→純水リンス→乾燥
工程によるパーティクルの増加量を示すグラフである。
図2におけるIPA濃度は、CI>CIIであり、表面張
力がrI<rIIとなり、CII=CIIIのとき、rII=rI
IIとなる。Cは、IPA濃度、rは、表面張力を示し、
ローマ数字I〜IIIは、図2に示す位置を表している。
【0037】図2から明らかなように、ベアウエハと酸
化膜ウエハ間にはIPAガス(IPAミストではない)
が供給されており、この状態で純水(DIW)が下方に
引き抜かれると、マランゴニ力によって酸化膜ウエハに
対向するベアウエハに水が吸着しやすくなり、パーティ
クルも一緒にベアウエハに付着しやすくなる。従って、
図3から明らかなように、DHF(HF/H2O)(希
釈フッ酸)によるエッチング処理後のマランゴニ乾燥に
よる乾燥では、パーティクルが急激に増加することが分
かる。
【0038】そこで、本発明は、図2及び図3に示すD
HF(HF/H2O)(希釈フッ酸)によるエッチング
処理後のマランゴニ乾燥によるパーティクルの増加を起
こさせない乾燥方法を提供することを目的とするもので
ある。
【0039】図4は、本発明によるDHF(HF/H2
O)(希釈フッ酸)によるエッチング処理後の乾燥によ
るパーティクル転写の状態を示す図、図5は、図4によ
る乾燥において、純水リンス→乾燥工程と、DHF(H
F/H2O)(希釈フッ酸)(図5は、希フッ酸と表
示)→純水リンス→乾燥工程によるパーティクルの増加
量を示すグラフである。図4におけるIPA濃度は、C
I=CIIであり、表面張力がrI=rIIとなり、CII=
CIIIのとき、rII=rIIIとなる。Cは、IPA濃度、
rは、表面張力を示し、ローマ数字I〜IIIは、図2に
示す位置を表している。
【0040】本発明による乾燥方法は、図4に示すよう
に、有機溶剤ミストにより生成された十分なIPA層を
形成してから純水(DIW)が下方に引き抜かれるよう
にして、キャリアガスとしての窒素ガス(N2)と純水
(DIW)との間に十分なIPA層が形成されることに
特徴を有している。すなわち、十分な厚さのIPA層が
形成されることによって比重の軽いIPA層が常に液面
に存在して、純水(DIW)が有機溶剤に置換されてウ
エハ表面に取り残されることはない。従って、図5に示
すように、純水リンス→乾燥工程と、DHF(HF/H
2O)(希釈フッ酸)→純水リンス→乾燥工程によるも
のとでパーティクルの増加量がほとんど変化しないこと
が分かる。なお、図2乃至図5における測定は、半導体
ウエハの直径が、200mm、300mmのもので測定
を行ったものである。
【0041】次に、本発明による乾燥方法について、図
6乃至図11を参照して説明する。図6は、本発明によ
る乾燥方法の工程を示すフローチャート、図7(a)乃
至(d)は、DHF洗浄の工程を示す図、図8(e)乃
至(i)は、本発明による乾燥方法の乾燥工程を説明す
る図、図9は、本発明による乾燥工程のタイムチャー
ト、図10(a)乃至(c)は、図8(e)乃至(i)
に示す乾燥工程におけるIPA層の変移の状態を示す説
明図、図11は、IPAの液膜の時間変化を示す図であ
る。
【0042】図6、図7(a)及び図9に示すように、
図1に示す純水槽20内に洗浄物である半導体ウエハ等
の洗浄物50を搬送して支持台28上に収納載置する
(ステップS1,図7(a)、図9の洗浄処理準備約3
0秒)。
【0043】次に、洗浄処理工程(ステップS2)は、
図7(b)に示すように、液供給排出手段としての液供
給弁21から予め調合されたDHF(HF/H2O)
(希釈フッ酸)を純水槽20内に十分な量を供給して洗
浄処理する。この場合の純水槽20は、薬液槽としての
作用をなす槽となっているが、純水槽としての呼称を使
用している。したがって、単に槽とも称する。
【0044】槽としての純水槽20内へのDHF(HF
/H2O)(希釈フッ酸)の供給が完了すると、図7
(c)に示すように、ウエハなどの洗浄物50がDHF
に浸漬されてエッチング処理が行われる。この浸漬処
理、すなわち洗浄処理は、例えば一定時間行われるが、
本実施の形態によれば、図9のタイムチャートに示すよ
うに、約300秒行われる。なお、本実施の形態では、
DHF(HF/H2O)(希釈フッ酸)によるエッチン
グ処理を洗浄処理の名称で説明しているが、本来の洗浄
処理としては、図13(a)及び(b)、図14(a)
に示す洗浄処理工程を指す。
【0045】図7(c)のエッチング処理が完了する
と、図7(d)に示すように、液供給排出手段としての
液供給弁21から常温の純水(DIW)を一定量以上の
量まで供給してオーバーフローさせ、純水槽20内のD
HFを徐々に純水(DIW)に置換してリンスする(図
6に示すステップS3)。本実施の形態による常温の純
水(DIW)を供給してリンスする工程は、図9のタイ
ムチャートに示すように、すすぎ水(常温)供給が約6
00秒行われる。
【0046】以上のように、図7(a)乃至(d)に示
す洗浄処理工程及びすすぎ水(常温)供給によるリンス
工程が完了する。
【0047】次に、図6、図8(e)、図9に示すよう
に、弁49を開けてIPAタンク45から常温の有機溶
剤(IPA)がノズル26に供給されて有機溶剤ミスト
が純水槽20内に供給されると同時にフィルタ52を介
して常温の窒素ガス(N)もノズル26に供給され
る。常温の有機溶剤(IPA)と常温の窒素ガス
(N)によってノズル26から有機溶剤ミストが形成
される。それによって、有機溶剤ミストの雰囲気が形成
されて、純水(DIW)の液面に有機溶剤ミストで生成
される層、すなわち、IPA層の液膜が形成される(ス
テップS4)。本実施の形態によれば、図9に示すよう
に、有機溶剤ミストの供給は約100秒行われる。
【0048】次に、すなわち、図6、図8(f)、図9
に示すように、有機溶剤ミストの雰囲気下にある純水槽
20内への有機溶剤ミストの供給を停止(図6のスッテ
プS5のA1)すると同時にヒータ41を作動させず、
温調器42、弁43、フィルタ44から供給される常温
の不活性ガスである窒素ガス(N)を窒素ガス供給口
24から純水槽20内に供給して純水(DIW)の液面
上に十分な厚さのIPA層を形成すると共に窒素ガス
(N)の雰囲気を形成する(図6のスッテプS5のA
2)。そして、排気弁25を作動して常温の不活性ガス
である窒素ガス(N)雰囲気にする。この排気弁25
による排気は、ステップS7の工程が終了するまで行わ
れている。常温の不活性ガスである窒素ガス(N)の
供給は、図9に示すように、約150秒行われる。
【0049】なお、本発明による実施の形態によれば、
有機溶剤ミストの発生は、スプレー式によるものである
が、これに限らず、超音波を発生して生成するものや超
音波シャワー式の装置などを用いて噴霧して生成するも
のであってもよい。また、本実施の形態による有機溶剤
ミストのミスト粒径は、100μm以下のものがよく、
また、有機溶剤ミストの供給の停止と窒素ガス(N2)
の供給は、同時制御ではなく、有機溶剤ミストの供給の
停止の後、一定時間おいてから窒素ガス(N2)の供給
を行うようにしてもよい。
【0050】次に、図6、図8(g)、図9に示すよう
に、液供給排出手段としての排水弁22a及びポンプ5
3を作動して純水槽20内の純水(DIW)をハイスピ
ードで排出すると同時に窒素ガス(N2)の供給をし続
けて純水(DIW)の液面上に形成されたIPA層の液
膜を均一に保持しながら純水(DIW)を排出する(図
6に示すステップS6)。このハイスピードで排出する
工程は、本実施の形態によれば、約40秒行われる。な
お、本実施の形態によれば、ポンプ53を制御すること
によって図示せぬコントローラ側でハイ(high)スピード
及びロウ(low)スピードの切り替えができるようになっ
ている。
【0051】また、図6に示すステップS6によるハイ
スピード排水が所定時間行われて図8(h)に示すよう
な状態となると、液面センサ29が液面を検知してロー
スピードの排水工程に切り替わる。この排水工程は約8
0秒行われ、完全に排出する。図9では、これらを純水
廃液1(high)、純水廃液2(low)で示してい
る。なお、これらの排水工程中も窒素ガス供給口24か
ら常温の不活性ガスである窒素ガス(N2)が供給され
ることによって純水槽20内を不活性ガス雰囲気に保
ち、ウエハ、例えばシリコン(Si)表面の再酸化の防
止を図ることが可能である。
【0052】次に、図6、図8(i)、図9に示すよう
に、ヒータ41を作動させて窒素ガス供給口24から加
温された不活性ガスである窒素ガス(N2)を純水槽2
0内に供給してウエハの表面上の有機溶剤(IPA)を
急速に気化させて乾燥する(図6に示すステップS
7)。この加温された不活性ガスである窒素ガス(N
2)の供給は、図9に示すように、約180秒行われ
る。以上のような工程が完了すると、図1に示す純水槽
20内の洗浄物である半導体ウエハ等の洗浄物50が支
持台28上から搬出される(ステップS8)。
【0053】以上のように、本発明による乾燥装置を備
えた洗浄乾燥装置の実施の形態によれば、純水槽20で
構成された1槽式の洗浄乾燥装置である。このような構
成からなる1槽式の洗浄乾燥装置は、省スペース化を図
ることができる。
【0054】本発明による乾燥装置を備えた洗浄乾燥装
置は、図10(a)乃至(c)に示すように、キャリア
ガスとしての窒素ガス(N2)と純水(DIW)との間
に十分な厚さのIPA層が形成されるから、純水(DI
W)が排水される状態であってもIPA層による液膜が
形成されるためマランゴニ力が発生せず、パーティクル
の転写がおきない。
【0055】また、図11は、本実施の形態によるIP
Aミストと、バブリングによるIPAガスとの供給と
で、トータルのIPAの供給量が同じになるように、供
給時間を合わせ、IPA供給後の純水(DIW)の液面
の接触角(ベアウエハー上)を測定した図及び装置の概
略図である。
【0056】図11に示すように、IPAの供給量がほ
ぼ同じ60ccであってもスプレー式ノズルの場合の接
触角は、IPAとほぼ同等であるのに対して、IPAガ
スの場合の接触角は、純水(DIW)とほぼ同レベルで
ある。スプレー式ノズルの場合、十分な厚さのIPA層
が出来ているが、IPAガスの場合にはIPA層が形成
されていないことが分かる。IPAガスの場合、単位時
間あたりのIPA供給量が少ないので、供給中にIPA
が純水(DIW)中に溶解していることが分かる。図1
2は、IPAの液膜の時間変化を表す図であり、IPA
ガスとIPAミストの液膜の厚さの時間変化を示してい
る。従って、本発明によるIPAミストによる液膜、す
なわちIPA層の形成は、IPAガスと異なることは明
らかである。
【0057】本発明による乾燥方法では、不活性ガスで
ある窒素ガス(N2)は、常温のガスを使用する(図6
のステップS5)。常温の雰囲気を維持するためであ
る。しかして、有機溶剤(IPA)を気化させて乾燥す
る不活性ガスである窒素ガス(N2)は、加温したもの
を使用する(図6のステップS7)。急速な乾燥を行う
ことができるからである。この加温する温度は、実験例
によれば20℃〜100℃の範囲がよい。しかし、加温
せずに常温のものも洗浄物によって使用してもよい。ま
た、不活性ガスとして窒素ガス(N2)を用いている
が、その他のガスとしては、アルゴンガスを用いてもよ
い。また、本発明によれば、酸化膜及びパターン付きウ
エハからのパーティクルの付着を抑制し、かつシリコン
(Si)表面の再酸化を防止することが可能である。
【0058】また、本発明による乾燥装置を備えた洗浄
乾燥装置は、1槽式に限らず、2槽式、3槽式の洗浄乾
燥装置としても構成することが可能である。以下に、そ
れらの実施の形態について説明する。なお、図1、図7
及び図8に示す装置と基本的な構成及び機能は実質的に
同一であるので、相違する点について説明することとす
る。
【0059】図13(a)乃至(c)は、3槽式の洗浄
乾燥装置による処理工程を示す図である。なお、図13
(c)は、図7及び図8に示す1槽式の洗浄乾燥装置と
同一の構成及び機能を有するので、詳細な説明を省略す
る。
【0060】図13(a)は、SC−1(Standa
rd Cleaning 1)(APM)洗浄液による
洗浄工程を示す図である。SC−1(Standard
Cleaning 1,APM)洗浄液による洗浄
は、有機物とパーティクルの除去を行う工程である。洗
浄物であるウエハ表面に有機物が付着していると、洗浄
剤とウエハとの濡れ性が悪くなり、十分な洗浄効果が得
られなくなり、また、前工程から持ち込まれてくるパー
ティクルの除去を行う必要がある。APMは、NH 4
H(アンモニア)/H22(過水)/H2O(純水)か
らなり、この洗浄液は、強い酸化性があるのでウエハ表
面の有機物を除去することが可能である。
【0061】図13(a)に示すように、洗浄槽61内
には、ウエハなどの洗浄物50が図示せぬ搬送手段によ
り搬送されて支持台上に載置された状態で、液供給排出
手段(図示せず)から給液されたAPM洗浄液が洗浄槽
61内に十分給液され加温される。そして、洗浄槽61
内のAPM洗浄液は、約60°C〜80°C前後の温度
で加温されており、洗浄槽61の上部には、APM洗浄
液の雰囲気を外部に出さないように完全密閉を形成する
ことが可能な蓋62が設けられている。蓋62は、洗浄
物50が洗浄槽61内にロード若しくはアンロードされ
るときには、自動若しくは手動により開閉可能な構成で
ある。図13(a)に示す処理工程では、有機物とパー
ティクルの除去を行う。
【0062】図13(b)は、APM洗浄が行われる
と、蓋62を開けて洗浄槽61内に収納されている洗浄
物50を搬送手段により搬送して2槽目の洗浄槽65に
搬送して支持台上に受け渡す。洗浄槽65内に収納され
ている洗浄物50は、洗浄槽65内に給液された純水
(DIW)によりAPM洗浄液を洗浄して純水(DI
W)に置換してリンスする。洗浄槽65内の純水(DI
W)は、オーバーフローすることによって洗浄物50の
表面からパーティクルを除去する。また、洗浄槽65内
に収容載置された洗浄物50を外方から効果的にリンス
することができるように複数のシャワーパイプ66が配
設されており、このシャワーパイプ66からのシャワー
も併用されてリンスされる。なお、純水(DIW)でリ
ンスする洗浄槽65は、リンス槽とも称し、また、シャ
ワーパイプ66は、液供給排出手段に含まれるものであ
る。また、純水(DIW)は、常温のものを使用するこ
とができるが、加温して使用することもできる。加温す
る場合は、常温〜80°C程度の温度のものを使用する
ことができる。
【0063】次に、図13(c)は、図7及び図8に示
す本実施の形態によるDHF(HF/H2O)(希釈フ
ッ酸)洗浄によるエッチング処理工程及び乾燥工程と同
じであるので、説明を省略する。
【0064】図14(a)は、図13(a)に示すSC
−1(Standard Cleaning 1)(AP
M)洗浄液による工程と、図13(b)に示す純水(D
IW)によるリンス工程とを1槽の洗浄槽で行い、図1
4(b)は、図7及び図8に示すDHF(HF/H
2O)(希釈フッ酸)洗浄によるエッチング処理工程及
び乾燥工程を1槽で行う2槽式の構成を有する洗浄乾燥
装置である。
【0065】本発明によれば、洗浄物50の乾燥を有機
溶剤による常温乾燥で行うため、加熱冷却が必要でな
く、有機溶剤の消費も少ないので、省エネルギー化が図
られ、火気への注意の必要がないので作業が容易であ
り、また、洗浄物が大気に暴露されるおそれもない。ま
た、不活性ガスと純水との間に液膜を形成するのでマラ
ンゴニー力によるパーティクルの転写がなく、また、窒
素による不活性ガス雰囲気にするので酸素が排除され、
ウォーターマークの防止が行えるとともに生産性の向上
が図れる。また、密閉構造で処理するので、洗浄物への
汚染がない。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
洗浄物の乾燥を有機溶剤による常温乾燥で行うため、加
熱冷却が必要でなく、有機溶剤の消費も少ないので、省
エネルギー化が図られ、火気への注意の必要がないので
作業が容易であり、また、洗浄物が大気に暴露されるお
それもない。また、不活性ガスと純水との間に液膜を形
成するのでマランゴニー力によるパーティクルの転写が
なく、また、窒素による不活性ガス雰囲気にするので酸
素が排除され、ウォーターマークの防止が行えるととも
に生産性の向上が図れる。また、密閉構造で処理するの
で、洗浄物への汚染がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による実施の形態である乾燥装置の一部
断面を含む図である。
【図2】DHF(HF/H2O)(希釈フッ酸)による
エッチング処理後のマランゴニ効果を用いた乾燥、すな
わちマランゴニ乾燥による裏面転写の状態を示す図であ
る。
【図3】マランゴニ乾燥による乾燥において、純水リン
ス→乾燥工程と、DHF(HF/H2O)(希釈フッ
酸)(図3は、希フッ酸と表示)→純水リンス→乾燥工
程によるパーティクルの増加量を示すグラフである。
【図4】本発明によるDHF(HF/H2O)(希釈フ
ッ酸)によるエッチング処理後の乾燥による裏面転写の
状態を示す図である。
【図5】図4による乾燥において、純水リンス→乾燥工
程と、DHF(HF/H2O)(希釈フッ酸)(図5
は、希フッ酸と表示)→純水リンス→乾燥工程によるパ
ーティクルの増加量を示すグラフである。
【図6】本発明による乾燥方法の工程を示すフローチャ
ートである。
【図7】図7(a)乃至(d)は、DHF洗浄の工程を
示す図である。
【図8】(e)乃至(i)は、本発明による乾燥方法の
乾燥工程を説明する図である。
【図9】本発明による乾燥工程のタイムチャートであ
る。
【図10】(a)乃至(c)は、図8(e)乃至(i)
に示す乾燥工程におけるIPA層の変移の状態を示す説
明図である。
【図11】IPAミストと、バブリングによるIPAガ
スとの供給とで、トータルのIPAの供給量が同じにな
るように、供給時間を合わせ、IPA供給後の純水(D
IW)の液面の接触角(ベアウエハー上)を測定した図
及び装置の概略図である。
【図12】IPAの液膜の時間変化を示す図である。
【図13】(a)乃至(c)は、3槽式の洗浄乾燥装置
による処理工程を示す図である。
【図14】(a)は、図13(a)に示すSC−1(S
tandard Cleaning 1)(APM)洗
浄液による工程と、図13(b)に示す純水(DIW)
によるリンス工程とを1槽の洗浄槽で行い、(b)は、
図7及び図8に示すDHF(HF/H2O)(希釈フッ
酸)洗浄によるエッチング処理工程及び乾燥工程を1槽
で行う2槽式の構成を有する洗浄乾燥装置の処理工程を
示す図である。
【図15】従来の乾燥装置を示す図である。
【符号の説明】
10 乾燥装置 20 純水槽 21 液供給弁 22a,22b 排水弁 23 気相部 24 窒素ガス供給口 25 排気弁 26 ノズル 27 開閉蓋 28 支持台 29 液面センサ 30 給排システム 41 ヒータ 42 温調器 43 弁 44 フィルタ 45 IPAタンク 46 ポンプ 47 フィルタ 48,49 弁 50 洗浄物 51,52 フィルタ 53 ポンプ 61 洗浄槽 65 洗浄槽 67 洗浄槽
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡野 勝一 東京都羽村市栄町3−1−5 株式会社カ イジョー内 Fターム(参考) 5F043 AA01 BB27 DD12 DD30 GG10

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 純水槽内の純水(DIW)に洗浄物が浸
    漬された状態で前記純水槽内に有機溶剤ミストを供給し
    て有機溶剤ミストの雰囲気を形成すると共に前記純水
    (DIW)の液面に有機溶剤ミストで生成された十分な
    厚さの層を形成する第1の工程と、 前記純水槽内に不活性ガスを供給して密閉空間内に不活
    性ガス雰囲気を形成する第2の工程と、 前記純水(DIW)の液面に形成された有機溶剤ミスト
    で生成された十分な厚さの層を保持しながら前記洗浄物
    が浸漬された状態で前記純水槽内の純水(DIW)を排
    出する第3の工程と、 前記洗浄物の表面上の純水(DIW)が前記有機溶剤ミ
    ストで生成された層で有機溶剤に置換された後、不活性
    ガスを供給して前記有機溶剤を気化し乾燥する第4の工
    程とを有することを特徴とする洗浄物の乾燥方法。
  2. 【請求項2】 前記不活性ガスは、常温の窒素ガス(N
    2)であることを特徴とする請求項1に記載の洗浄物の
    乾燥方法。
  3. 【請求項3】 前記第4の工程による不活性ガスは、加
    温された窒素ガス(N2)であることを特徴とする請求
    項1に記載の洗浄物の乾燥方法。
  4. 【請求項4】 前記有機溶剤は、IPA(Iso−pr
    opyl alcohol)であることを特徴とする請
    求項1に記載の洗浄物の乾燥方法。
  5. 【請求項5】 前記有機溶剤ミストは、スプレー式ノズ
    ルで、しかもミスト粒径が100μm以下のミストを噴
    霧可能であることを特徴とする請求項1記載の洗浄物の
    乾燥方法。
  6. 【請求項6】 薬液が供給されていない槽内に洗浄物を
    搬送手段により支持台上に搬送する工程と、 前記槽内に薬液を供給して前記洗浄物を薬液中に浸漬し
    てエッチング処理を行うエッチング処理工程と、 前記エッチング処理工程完了後に純水(DIW)を前記
    槽内に供給して前記薬液を徐々に純水(DIW)に置換
    してリンスする工程と、 前記槽内の純水(DIW)に洗浄物が浸漬された状態で
    前記槽内に有機溶剤ミストを供給して有機溶剤ミストの
    雰囲気を形成すると共に前記純水(DIW)の液面に有
    機溶剤ミストで生成された十分な厚さの層を形成する工
    程と、 前記槽内に不活性ガスを供給して密閉空間内に不活性ガ
    ス雰囲気を形成する工程と、 前記純水(DIW)の液面に形成された有機溶剤ミスト
    で生成された十分な厚さの層を保持しながら前記洗浄物
    が浸漬された状態で前記槽内の純水(DIW)を排出す
    る工程と、 前記洗浄物の表面上の純水(DIW)が前記有機溶剤ミ
    ストで生成された層で有機溶剤に置換された後、不活性
    ガスを供給して前記有機溶剤を気化し乾燥する工程とを
    有することを特徴とする洗浄物の乾燥方法。
  7. 【請求項7】 前記薬液は、DHF(HF/H2O)
    (希釈フッ酸)であることを特徴とする請求項6に記載
    の洗浄物の乾燥方法。
  8. 【請求項8】 前記エッチング処理工程は、前記洗浄物
    を一定時間若しくは予め設定した時間薬液中に浸漬する
    ことを特徴とする請求項6に記載の洗浄物の乾燥方法。
  9. 【請求項9】 前記槽は、1槽で構成されてなることを
    特徴とする請求項6に記載の洗浄物の乾燥方法。
  10. 【請求項10】 純水(DIW)と不活性ガスのそれぞ
    れを給排水、給排気自在に構成した純水槽と、 前記純水槽の上方から常温の有機溶剤ミストを発生して
    純水槽内に供給する洗浄物の乾燥装置であって、前記純
    水槽内の純水(DIW)に洗浄物が浸漬された状態で前
    記純水槽内に有機溶剤ミストを供給して有機溶剤ミスト
    の雰囲気を形成すると共に前記純水(DIW)の液面に
    有機溶剤ミストで生成された十分な厚さ層を形成し、前
    記純水槽内に不活性ガスを供給して密閉空間内に不活性
    ガス雰囲気を形成し、前記純水(DIW)の液面に形成
    された有機溶剤ミストで生成された十分な厚さの層を保
    持しながら前記洗浄物が浸漬された状態で前記純水槽内
    の純水(DIW)を排出し、前記洗浄物の表面上の純水
    (DIW)が前記有機溶剤ミストで生成された層で有機
    溶剤に置換された後、不活性ガスを供給して前記有機溶
    剤を気化し乾燥する構成としたことを特徴とする洗浄物
    の乾燥装置。
  11. 【請求項11】 前記純水槽の上部を密閉可能な構成と
    したことを特徴とする請求項10に記載の洗浄物の乾燥
    装置。
  12. 【請求項12】 洗浄物を支持可能な支持台を有し該支
    持台上で前記洗浄物を支持して密閉空間を形成して洗浄
    が可能な槽と、 前記槽内の支持台上に前記洗浄物を搬送して収容する搬
    送手段と、 前記槽内に薬液を供給し該薬液内に前記洗浄物を浸漬し
    て洗浄を行い、該洗浄後は前記洗浄物に吸着している前
    記薬液を純水(DIW)に置換してすすぎ洗浄が可能な
    液供給排出手段と、 前記槽内の純水(DIW)に洗浄物が浸漬された状態で
    前記槽内に有機溶剤ミストを供給して有機溶剤ミストの
    雰囲気を形成すると共に前記純水(DIW)の液面に有
    機溶剤ミストで生成された十分な厚さの層を形成し、前
    記槽内に不活性ガスを供給して密閉空間内に不活性ガス
    雰囲気を形成し、前記純水(DIW)の液面に形成され
    た有機溶剤ミストで生成された十分な厚さの層を保持し
    ながら前記洗浄物が浸漬された状態で前記槽内の純水
    (DIW)を排出し、前記洗浄物の表面上の純水(DI
    W)が前記有機溶剤ミストで生成された層で有機溶剤に
    置換された後、不活性ガスを供給して前記有機溶剤を気
    化し乾燥する構成としたことを特徴とする洗浄物の洗浄
    乾燥装置。
  13. 【請求項13】 前記薬液による洗浄は、APM洗浄で
    あり、該APMは、NH4OH(アンモニア)/H22
    (過水)/H2O(純水)であることを特徴とする請求
    項12記載の洗浄物の洗浄乾燥装置。
  14. 【請求項14】 洗浄物を支持可能な支持台を有し該支
    持台上で前記洗浄物を支持して密閉空間を形成して洗浄
    が可能な洗浄槽と、 前記洗浄槽内の支持台上に前記洗浄物を搬送して収容す
    る搬送手段と、 前記洗浄槽内に薬液を供給し該薬液内に前記洗浄物を浸
    漬して洗浄可能とする第1の液供給排出手段と、 前記洗浄槽での洗浄が完了した前記洗浄物を前記搬送手
    段により搬送して前記洗浄物を支持可能な支持台上に支
    持して密閉空間内で前記洗浄物に吸着している薬液を純
    水(DIW)に置換するすすぎ洗浄が可能なリンス槽
    と、 前記リンス槽に純水(DIW)の供給、排出が可能な第
    2の液供給排出手段と、 前記リンス槽で純水(DIW)に置換された前記洗浄物
    を前記搬送手段により支持台上に搬送収容して乾燥を行
    う純水槽と、 前記純水槽内の純水(DIW)に洗浄物が浸漬された状
    態で前記純水槽内に有機溶剤ミストを供給して有機溶剤
    ミストの雰囲気を形成すると共に前記純水(DIW)の
    液面に有機溶剤ミストで生成された十分な厚さの層を形
    成し、前記純水槽内に不活性ガスを供給して密閉空間内
    に不活性ガス雰囲気を形成し、前記純水(DIW)の液
    面に形成された有機溶剤ミストで生成された十分な厚さ
    の層を保持しながら前記洗浄物が浸漬された状態で前記
    純水槽内の純水(DIW)を排出し、前記洗浄物の表面
    上の純水(DIW)が前記有機溶剤ミストで生成された
    層で有機溶剤に置換された後、不活性ガスを供給して前
    記有機溶剤を気化し乾燥する構成としたことを特徴とす
    る洗浄物の洗浄乾燥装置。
  15. 【請求項15】 前記洗浄槽と前記リンス槽とは、別個
    独立した槽であることを特徴とする請求項14に記載の
    洗浄物の洗浄乾燥装置。
  16. 【請求項16】 前記洗浄槽と前記リンス槽とは、1つ
    の槽であることを特徴とする請求項14に記載の洗浄物
    の洗浄乾燥装置。
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