JP2002352238A - 画像処理装置、画像処理方法、プログラム、及び記録媒体 - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、プログラム、及び記録媒体

Info

Publication number
JP2002352238A
JP2002352238A JP2001160583A JP2001160583A JP2002352238A JP 2002352238 A JP2002352238 A JP 2002352238A JP 2001160583 A JP2001160583 A JP 2001160583A JP 2001160583 A JP2001160583 A JP 2001160583A JP 2002352238 A JP2002352238 A JP 2002352238A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
unit
region
interest
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001160583A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasushi Nishiyama
泰 西山
Hinkai Go
濱海 呉
Toyoki Watanabe
豊城 渡邊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP2001160583A priority Critical patent/JP2002352238A/ja
Publication of JP2002352238A publication Critical patent/JP2002352238A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)
  • Image Analysis (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 原画像と原画像から抽出した注目領域とを対
応付けてモニタに表示させる画像処理装置を提供する。 【解決手段】 画像から所定の特徴を有する注目領域を
特定する画像処理装置であって、画像を出力する出力部
130と、出力部130が、画像を出力した場合に、前
記所定の特徴に基づいて、注目領域を特定する条件であ
るパターン条件を利用して、画像から注目領域を抽出す
る抽出部とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像処理装置、画
像処理方法、プログラム、及び記録媒体に関する。特に
本発明は、画像の中から所定の特徴を有する注目領域を
特定する画像処理装置、画像処理方法、プログラム、及
び記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、土木工事等において工事発注者等
に提出するための工事写真(工事、測量、調査、地質、
広報、設計)において、工事内容や進捗状況を書き込ん
だ工事用黒板が工事現場を背景にして写し込まれてい
る。撮影された工事写真は、工事写真帳として整理され
る。工事写真を整理するにあたって、写真帳作成者は、
写真に写し込まれた黒板の文字等を見ながら工事内容を
写真帳に転記していた。
【0003】近年、工事写真は、デジタルカメラを用い
て撮影される。写真帳作成者は、撮影された複数の工事
写真のデジタル画像データを、デジタル写真帳の形式に
整理する。デジタル写真帳のデータは、工事発注者に提
出するためにCD−ROM等の電子記録媒体に記録され
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】写真帳制作者は、工事
写真のデジタル画像から黒板領域を拡大表示させて、黒
板に記載された内容を把握していた。特に、工事写真帳
の作成においては、写真帳作成者は、大量の工事写真の
画像データを整理する。従って、写真帳制作者に労力が
かかっていた。
【0005】そこで本発明は、上記の課題を解決するこ
とのできる画像処理装置、画像処理方法、プログラム、
及び記録媒体を提供することを目的とする。この目的は
特許請求の範囲における独立項に記載の特徴の組み合わ
せにより達成される。また従属項は本発明の更なる有利
な具体例を規定する。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の第1の形
態によると、画像から所定の特徴を有する注目領域を特
定する画像処理装置であって、前記画像を出力する出力
部と、前記出力部が、前記画像を出力した場合に、前記
所定の特徴に基づいて、前記注目領域を特定する条件で
あるパターン条件を利用して、前記画像から前記注目領
域を抽出する抽出部とを備える。
【0007】前記出力部は、前記画像と、前記前記抽出
部が当該画像から抽出した前記注目領域とを対応付けて
出力してもよい。
【0008】前記出力部は、複数の前記画像を出力し、
前記出力部が複数の前記画像を出力した場合に、前記抽
出部は、前記パターン条件に基づいて、前記複数の画像
それぞれから前記注目領域を抽出し、前記出力部は、前
記複数の画像と当該複数の画像それぞれから抽出した複
数の注目領域とをそれぞれ対応付けて出力してもよい。
【0009】前記出力部が複数の前記画像を出力した場
合に、前記抽出部は、同一の前記パターン条件に基づい
て、複数の前記画像それぞれから前記注目領域を抽出し
てもよい。
【0010】複数のパターン条件を保持するパターン条
件保持部をさらに備えてもよい。前記出力部が複数の前
記画像を出力した場合に、前記抽出部は、前記パターン
条件保持部に保持される複数の前記パターン条件のうち
1つのパターン条件に基づいて、複数の前記画像それぞ
れから前記注目領域を抽出してもよい。
【0011】前記注目領域を出力させる旨の指示を受け
付ける指示受付部をさらに備えてもよい。前記出力部が
前記画像を出力し、前記指示受付部が前記指示を受け付
けた場合に、前記出力部は、当該指示を受け付ける直前
に前記出力部が出力した前記画像から抽出された前記注
目領域を出力してもよい。
【0012】前記出力部は、前記画像を表示する表示装
置に出力してもよい。前記出力部は、前記画像をプリン
トするプリンタに出力してもよい。
【0013】前記画像は、工事用写真であって、前記注
目領域は、黒板であってもよい。
【0014】前記抽出部は、前記画像を複数の小領域に
分割する画像分割部と、前記複数の小領域について、該
小領域の画像情報が前記パターン条件を満たす程度を表
す評価点を算出する評価点算出部と、前記評価点が高い
前記小領域から放射方向に前記画像を走査することによ
り、前記注目領域と該注目領域の外側の領域との境界を
特定する境界特定部と、前記境界特定部によって特定さ
れた境界内の画像を前記注目領域として抽出する注目領
域抽出部とを有してもよい。
【0015】前記抽出部は、前記境界特定部が特定した
前記境界により定義される領域内において複数の基準点
を定義する基準点定義部と、前記複数の基準点の各々か
ら放射方向に前記処理対象画像を再走査することによ
り、前記注目領域の前記境界上にある境界点を複数特定
する境界点特定部と、前記複数の境界点を利用して前記
注目領域の境界を再特定する境界再特定部とをさらに有
してもよい。
【0016】本発明の第2の形態によれば、画像から所
定の特徴を有する注目領域を特定する画像処理装置であ
って、前記画像を出力する出力部と、前記所定の特徴に
基づいて、前記注目領域を特定する条件であるパターン
条件を利用して、前記出力部が出力した前記画像から前
記注目領域を抽出する抽出部とを備える。
【0017】本発明の第3の形態によれば、画像から所
定の特徴を有する注目領域を特定する画像処理方法であ
って、前記画像を出力する出力段階と、前記出力段階に
おいて、前記画像を出力した場合に、前記所定の特徴に
基づいて、前記注目領域を特定する条件であるパターン
条件を利用して、前記画像から前記注目領域を抽出する
段階とを有する。
【0018】本発明の第4の形態によれば、画像から所
定の特徴を有する注目領域を特定する画像処理方法であ
って、前記画像を出力する出力段階と、前記所定の特徴
に基づいて、前記注目領域を特定する条件であるパター
ン条件を利用して、前記出力段階において出力した前記
画像から前記注目領域を抽出する抽出段階とを有する。
【0019】本発明の第5の形態によれば、画像から所
定の特徴を有する注目領域を特定するプログラムであっ
て、前記画像を出力するモジュールと、前記出力モジュ
ールが、前記画像を出力した場合に、前記所定の特徴に
基づいて、前記注目領域を特定する条件であるパターン
条件を利用して、前記画像から前記注目領域を抽出する
モジュールとを有する。
【0020】本発明の第6の形態によれば、画像から所
定の特徴を有する注目領域を特定するプログラムであっ
て、前記画像を出力する出力モジュールと、前記所定の
特徴に基づいて、前記注目領域を特定する条件であるパ
ターン条件を利用して、前記出力モジュールが出力した
前記画像から前記注目領域を抽出する抽出モジュールと
を有する。
【0021】本発明の第7の形態によれば、画像から所
定の特徴を有する注目領域を特定するプログラムを記録
したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、前
記プログラムが、前記画像を出力する出力モジュール
と、前記出力出力モジュールが、前記画像を出力した場
合に、前記所定の特徴に基づいて、前記注目領域を特定
する条件であるパターン条件を利用して、前記画像から
前記注目領域を抽出する抽出モジュールとを有する。
【0022】画像から所定の特徴を有する注目領域を特
定するプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能
な記録媒体であって、前記プログラムが、前記画像を出
力する出力モジュールと、前記所定の特徴に基づいて、
前記注目領域を特定する条件であるパターン条件を利用
して、前記出力モジュールが出力した前記画像から前記
注目領域を抽出する抽出モジュールとを有する。
【0023】前記出力モジュールが出力すべき画像をさ
らに格納してもよい。
【0024】本発明の第8の形態によると、処理対象画
像の中から所定の特徴を有する注目領域を特定する画像
処理装置は、処理対象画像を複数の小領域に分割する画
像分割部と、複数の小領域について、小領域の画像情報
が所定の特徴を満たす程度を表す評価点を算出する評価
点算出部と、評価点が高い小領域から放射方向に処理対
象画像を走査することにより、注目領域と注目領域の外
側の領域との境界を特定する境界特定部とを備える。
【0025】画像処理装置は、境界特定部が特定した境
界により定義される領域内において複数の基準点を定義
する基準点定義部と、複数の基準点の各々から放射方向
に処理対象画像を再走査することにより、注目領域の境
界上にある境界点を複数特定する境界点特定部と、複数
の境界点を利用して前記注目領域の境界を再特定する境
界再特定部とを備えてもよい。
【0026】画像処理装置は、小領域内における平均色
相を求める平均色相算出部と、平均色相が所定の色相範
囲内にある小領域を選択する小領域選択部とを備え、評
価点算出部は、小領域選択部によって選択された小領域
の各々について評価点を算出してもよい。評価点算出部
は、所定の明度基準値より高い明度を有する画素が小領
域に含まれる割合に基づいて評価点を算出する文字算出
部を有してもよい。
【0027】画像処理装置は、サンプル画像の黒板領域
における平均画素値に基づいて定められる閾値より画素
値が低い画素を小領域から選択する画素選択部を備え、
評価点算出部は、画素選択部が選択した画素間の画素値
の勾配に基づいて評価点を算出する勾配算出部を有して
もよい。画像処理装置は、サンプル画像の白板領域にお
ける平均画素値に基づいて定められる閾値より画素値が
高い画素を小領域から選択する画素選択部を備え、評価
点算出部は、画素選択部が選択した画素間の画素値の勾
配に基づいて評価点を算出する勾配算出部を有してもよ
い。
【0028】評価点算出部は、小領域に、所定の色相を
有する画素が含まれる割合に基づいて評価点を算出する
相違色相算出部を有してもよい。評価点算出部は、小領
域に、所定の明度基準値より低い明度を有する画素が含
まれる割合に基づいて評価点を算出する黒板用明度算出
部を有してもよい。評価点算出部は、処理対象画像中に
おける小領域の位置に基づいて評価点を算出する位置算
出部を有してもよい。
【0029】画像処理装置は、サンプル画像を表示する
サンプル画像表示部と、表示されたサンプル画像におけ
る注目領域の位置情報をユーザから受け付ける位置情報
受付部とを備え、評価点算出部は、位置情報受付部が受
け付けた位置情報を利用して小領域の評価点を算出して
もよい。
【0030】境界特定部は、走査方向における画素情報
が閾値を越えて変化するか否かを基準として境界を特定
する。ここで閾値は、走査点の走査方向前後における画
素の色相の組み合わせに応じて異なる値をとってもよ
い。
【0031】画像処理装置は、処理対象画像を第1の画
面領域内に表示する処理対象画像表示部と、境界特定部
によって特定された境界を利用して、注目領域を処理対
象画像から抽出する画像抽出部と、画像抽出部が抽出し
た注目領域を第2の画面領域内の処理対象画像に関連す
る位置に表示する注目画像表示部と、処理対象画像及び
注目画像を記憶できる記憶部と、記憶部のファイル管理
構造を前記第1の画面領域及び前記第2の画面領域の近
傍にある第3の画面領域に表示するファイル管理構造表
示部とを備えてもよい。
【0032】画像処理装置は、第1の画面領域に表示さ
れている処理対象画像、又は第2の画面領域に表示され
ている注目領域をユーザが選択できる画像選択部と、第
3の画面領域に表示されているファイル管理構造から画
像を格納するための画像格納領域をユーザが選択できる
格納領域選択部と、画像選択部で選択された処理対象画
像及び対応する注目画像、又は画像選択部で選択された
注目画像及び対応する処理対象画像を格納領域選択部で
選択された画像格納領域に格納する画像格納部とを備え
てもよい。
【0033】画像処理装置は、境界特定部が特定した境
界内で枠線検出する枠線検出部と、検出された枠線が略
長方形に表示されるように注目領域を補正する枠補正部
と、補正された注目領域を表示する補正画像表示部とを
備えてもよい。
【0034】また、本発明の第2の形態によると、処理
対象画像の中から所定の特徴を有する注目領域を特定す
る画像処理方法は、処理対象画像を複数の小領域に分割
するステップと、小領域について、小領域の画像情報が
所定の特徴を満たす程度を表す評価点を算出するステッ
プと、評価点が高い小領域から放射方向に処理対象画像
を走査することにより、注目領域と注目領域の外側の領
域との境界を特定するステップとを備える。
【0035】本発明の第9の形態によると、コンピュー
タに処理対象画像の中から所定の特徴を有する注目領域
を特定させる画像処理を行わせるためのプログラムを格
納した記録媒体であって、プログラムは、処理対象画像
を複数の小領域に分割するステップと、小領域につい
て、小領域の画像情報が所定の特徴を満たす程度を表す
評価点を算出するステップと、評価点が高い小領域から
放射方向に処理対象画像を走査することにより、注目領
域と注目領域の外側の領域との境界を特定するステップ
とを備える。
【0036】なお上記の発明の概要は、本発明の必要な
特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群の
サブコンビネーションも又発明となりうる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態を通じて
本発明を説明するが、以下の実施形態はクレームにかか
る発明を限定するものではなく、又実施形態の中で説明
されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に
必須であるとは限らない。
【0038】なお、詳細な説明に記載の「画像処理部」
は、特許請求の範囲に記載の「抽出部」の一例である。
また、詳細な説明に記載の「パラメータ」及び「パラメ
ータ保持部」は、特許請求の範囲に記載の「パターン条
件」及び「パターン条件保持部」の一例である。さらに
また、詳細な説明に記載の「工事画像」及び「黒板画
像」は、特許請求の範囲に記載の「画像」及び「注目領
域」の一例である。
【0039】図1(A)は、例えば土木工事などにおい
て工事発注者等に提出するために撮影された工事写真1
0を示す。工事写真10には黒板20が含まれている。
【0040】図1(B)は、図1(A)に示した工事写
真10に含まれる黒板20を拡大して示す。黒板20
は、白線22によって長方形に囲まれている。白線22
の枠内には、複数の記載欄が設けられており、各記載欄
には、工事名、工種などの工事内容が、工事の進行状況
に応じて記載されている。
【0041】図2は、本実施の形態の画像処理装置10
0の機能構成を示すブロック図である。画像処理装置1
00は、工事写真10を表す画像データから黒板20を
示す画像データを抽出して表示する。以下、工事写真1
0を表す画像データを工事画像、黒板20を示す画像デ
ータを黒板画像と称する。画像処理装置100の一連の
動作は、主にCPUとROM及びRAMに格納されたプ
ログラムの共働によって実現される。但し、それ以外の
構成要素によって画像処理装置100が実現されてもよ
く、その設計の自由度は高い。
【0042】画像処理装置100は、処理部110と、
指示受付部120と、出力部130とを備える。さら
に、処理部110は、画像データベース300と、初期
設定部200と、パラメータ保持部114と、画像選択
部112と、画像処理部400と、関連付部116と、
画像間関係編成部600とを有する。
【0043】指示受付部120は、画像処理装置100
のユーザから指示を受け付ける。指示受付部120は、
受け付けた指示を処理部110へ送る。指示受付部12
0は、例えばマウスやキーボードなどのユーザインター
フェースを介してユーザからの指示を受け付ける。
【0044】処理部110は、指示受付部120から受
け付けた指示に基づいて、画像を処理する。具体的に
は、処理部110は、工事画像から黒板画像を抽出す
る。以下、処理部110の詳細な動作について説明す
る。
【0045】画像データベース300は、画像処理装置
100が処理すべき工事画像を格納する。
【0046】初期設定部200は、画像データベース3
00に格納される複数の工事画像をサンプル画像として
利用し、パラメータを決定する。パラメータは、例え
ば、所定の特徴を有する黒板画像を特定するために利用
するパラメータである。初期設定部200は、例えば画
像データベース300に格納される工事画像のうち、指
示受付部120を介してユーザから指定された工事画像
をサンプル画像とし、サンプル画像に含まれる黒板画像
を利用して、パラメータを設定する。初期設定部200
は、設定したパラメータをパラメータ保持部114に送
る。パラメータ保持部114は、初期設定部200から
受け取ったパラメータを保持する。パラメータ保持部1
14は、複数のパラメータを保持してもよい。
【0047】画像選択部112は、画像データベース3
00に格納される工事画像から所定の工事画像を選択し
て、画像処理部140に送る。
【0048】画像処理部400は、画像選択部112か
ら工事画像を受け取り、パラメータ保持部114に保持
されるパラメータを利用して、工事画像を処理する。具
体的には、画像処理部400は、工事画像を複数の小領
域に分割する。画像処理部400は、パラメータを利用
して小領域を評価することによって、工事画像から黒板
を検出し、黒板画像として抽出する。画像処理部400
は、抽出した黒板画像を、抽出元である工事画像と共に
関連付部116に送る。
【0049】関連付部116は、画像処理部400から
受け取った工事画像と黒板画像とを関連付けて画像デー
タベース300に格納する。関連付部116は、例え
ば、関連付けられた工事画像及び黒板画像に関連するフ
ァイル名を付与してもよい。例えば、関連付けられた工
事画像及び黒板画像に対して、工事0001及び黒板0
001と共通の番号を有するファイル名を付与してもよ
い。
【0050】画像間関係編成部600は、画像データベ
ース300に格納される複数の工事画像間の関係を編成
する。
【0051】出力部130は、処理部110から受け取
った情報を、画像を表示するモニタ10に出力する。他
の例としては、出力部130は、画像をプリントするプ
リンタに出力してもよい。
【0052】図3は、初期設定部200の詳細な機能構
成を示すブロック図である。初期設定部200は、サン
プル画像選択部201と、黒板サンプル画像抽出部20
2と、基礎情報抽出部204と、小領域選択設定部20
5と、黒板用閾値設定部210と、白板用閾値設定部2
15と、明度差設定部220と、文字設定部225と、
勾配設定部230と、偏差設定部235と、相違色相設
定部240と、黒板用明度設定部245と、白板用明度
設定部250と、位置情報受付部255とを有する。
【0053】サンプル画像選択部201は、画像データ
ベース300に格納される工事画像から初期設定に利用
するサンプル画像を選択する。例えは、サンプル画像選
択部201は、指示受付部120を介して、ユーザから
指定された工事画像をサンプル画像として選択する。
【0054】黒板サンプル画像抽出部202は、サンプ
ル画像選択部201から受け取ったサンプル画像から黒
板画像を抽出する。黒板サンプル画像抽出部202は、
例えば工事画像のうち、指示受付部120を介してユー
ザから指定された領域を黒板画像として抽出してもよ
い。例えば、ユーザは、マウスを利用して黒板を含む領
域を選択する。この場合、指示受付部120は、マウス
によって選択された領域を指定する位置情報を黒板サン
プル画像抽出部202に送る。また例えば、ユーザは、
マウスを利用して黒板の4隅を選択する。この場合、指
示受付部120は、マウスによって選択された4隅の位
置を指定する位置情報を黒板サンプル画像抽出部202
に送る。黒板画像抽出部202は、指示受付部102か
ら受け取った位置情報を利用して、黒板画像を抽出す
る。このように、黒板サンプル画像抽出部202は、指
示受付部102から受け取った位置情報を利用して、黒
板の位置を特定することができる。
【0055】基礎情報抽出部204は、黒板画像に対し
て規格化処理を行う。この規格化処理は、例えば画像全
体における画素R(赤)、G(緑)、B(青)のそれぞ
れの最大値と最小値とを用いて画素値の数値幅をそろえ
る処理である。基礎情報抽出部204は、企画化した黒
板画像に関する画像情報から、パラメータの設定に必要
となる基礎画像情報を算出する。基礎情報抽出部204
は、算出した基礎画像情報をパラメータ保持部114に
保持させる。
【0056】この基礎画像情報は、例えば黒板画像に含
まれるN個の全画素の平均RGBという情報を含む。こ
の平均RGBは、平均R、平均G、平均Bを一組にした
データである。基礎情報抽出部204は、例えば黒板領
域に含まれる全画素の色相値を探索する。次に、基礎情
報抽出部204は、全画素の色相値をR、G、Bごとの
ヒストグラムにする。基礎情報抽出部204は、ヒスト
グラムから各色相値の平均を算出することによって、平
均R、平均G、平均Bを求める。
【0057】また基礎画像情報は、例えば黒板領域に含
まれる文字の割合を含む。文字の割合は、例えば以下の
ように求められる。基礎情報抽出部204は、上述のヒ
ストグラムにおける最大値付近を緑等の黒板の地色とみ
なし、黒板の地色を有する画素数Nを算出する。基礎情
報抽出部204は、また所定の文字明度基準値より高い
明度を有する画素を白等の文字色を有する画素とみな
し、文字色を有する画素数Nを決定する。基礎情報抽
出部204は、N及びNを利用して、文字の割合Cを
決定する。文字の割合Cは、C=N/Nとして算出さ
れる。また、基礎情報抽出部204は、文字色を有する
画素の位置から、文字の太さを計る。基礎情報抽出部2
04は、同様にして黒板画像に含まれる地色の割合とそ
の位置を計算することができる。
【0058】また基礎画像情報は、例えば黒板画像の滑
らかさに関する情報を含む。滑らかさに関する情報は、
例えば黒板画像における画素とこの画素に隣接する隣接
画素との画素値の勾配を示す情報である。
【0059】また基礎画像情報は、例えば平均RGBと
各画素値との偏差に基づく偏差情報を含む。なお基礎画
像情報は、明度情報、彩度情報等の画像情報を含んでも
よい。
【0060】小領域選択設定部205は、サンプル画像
を複数の小領域に分割し、色相範囲値を設定する。色相
範囲値は、工事画像における複数の小領域のうちから、
異常色相を有する小領域を排除するための値である。黒
板用閾値設定部210は、黒板用閾値を設定する。黒板
用閾値は、サンプル画像における黒板画像の平均画素値
に基づいて、黒板画像に含まれるべきではない画素値を
区別するための値である。同様に、黒板画像が白板であ
る場合に、白板用閾値設定部215は、白板用閾値を設
定する。白板用閾値は、サンプル画像における白板領域
内の平均画素値に基づいて、処理対象画像となる白板画
像に含まれるべきでない画素値を区別するための値であ
る。
【0061】明度差設定部220は、例えばサンプル画
像の黒板画像における平均RGBに基づいて、小領域明
度基準値を設定する。小領域明度基準値は、例えばサン
プル画像の黒板領域内の平均明度の値である。文字設定
部225は、文字の割合Cに基づいて、文字割合基準値
を設定する。また文字設定部225は、文字とみなされ
た画素が連続する長さに基づいて文字太さ基準値を設定
する。勾配設定部230は、勾配基準値を設定する。勾
配設定部230は、例えばサンプル画像のなめらかさの
情報勾配基準値を設定する。偏差設定部235は、偏差
情報に基づいて偏差基準値を設定する。
【0062】相違色相設定部240は、注目領域に含ま
れるべきでない色相を相違色相として設定する。緑色等
の地色をした黒板画像には、通常、白色の文字が記載さ
れる。従って、相違色相設定部240は、例えば赤等の
色相を相違色相として設定する。また相違色相設定部2
40は、相違色相を有する画素が小領域に含まれてもよ
い割合を示す相違色相許容含有率を設定する。
【0063】黒板用明度設定部245は、サンプル画像
における黒板画像の平均明度よりも暗い画素を見つける
ための黒板用明度基準値を設定する。また黒板用明度設
定部245は、平均明度より暗い画素が小領域に含まれ
てもよい割合を示す黒板用相違明度許容値を設定する。
同様に、白板用明度設定部250は、サンプル画像にお
ける白板領域内の平均明度よりも明るい画素を見つける
ための白板用明度基準値等を設定する。また白板用明度
設定部250は、平均明度より明るい画素が小領域に含
まれてもよい割合を示す白板用相違明度許容値を設定す
る。
【0064】位置情報受付部255は、例えばサンプル
画像における黒板画像の位置情報を、黒板サンプル画像
抽出部202から受け取る。位置情報受付部255は、
位置情報に基づいて黒板画像の基準位置を設定する。位
置情報が例えば黒板領域の4隅の点を示す座標情報であ
る場合、位置情報受付部255は、例えば4隅の点の中
央座標を計算する。位置情報受付部255は、この中央
座標を基準位置と決定する。なおサンプル画像が複数あ
る場合、位置情報受付部255は、複数の中央座標の平
均を計算する。位置情報受付部255は、この平均を基
準位置と設定してもよい。
【0065】なお、サンプル画像選択部201は、複数
の工事画像を、サンプル画像として選択してもよい。こ
の場合、初期設定部200における各部は、それぞれ複
数の工事画像に対して、上記の処理を行う。さらにこの
場合、各部は、複数のサンプル画像から算出された値の
平均をパラメータ値として設定してもよい。
【0066】図4は、詳細な機能構成を示すブロック図
である。画像処理部400は、画像分割部410と、評
価点付与部420と、境界特定部450と、境界再定義
部460と、画像抽出部470と、修正部480とを有
する。
【0067】画像分割部410は、画像選択部112か
ら処理対象となる工事画像を受け取る。画像分割部41
0は、受け取った工事画像に対して規格化処理を行う。
次に画像分割部410は、工事画像を複数の小領域に分
割する。分割数の初期値は、例えば予めパラメータ保持
部114に保持されている。この分割値は、少なくとも
小領域が黒板画像より小さくなるように設定された値で
ある。なお、画像分割部410は、指示受付部120を
介してユーザから分割数の値を受け付けてもよい。ただ
し、指示受付部120から分割数の初期値よりも小さい
分割数の値を受け付けた場合、画像分割部410は、分
割数の初期値を使用する。
【0068】評価点付与部420は、複数の小領域のデ
ータを画像分割部410から受け取る。評価点付与部4
20は、抽出すべき黒板画像に応じたパラメータをパラ
メータ保持部114から受け取る。評価点付与部420
は、パラメータに基づいて複数の小領域のそれぞれに対
して評価点を付与する。この評価点は、それぞれの小領
域の画像情報が所定の特徴を満たす程度を表す点であ
る。評価点の付与後、評価点付与部420は、例えば評
価点が一番高い小領域を仮中心領域と決定する。この仮
中心領域は、注目領域内にある可能性が高い仮中心小領
域として設定された小領域である。
【0069】境界特定部450は、評価点付与部420
から、仮中心小領域に関するデータ等を受け取る。境界
特定部450は、仮中心小領域から放射方向に、工事画
像を走査する。境界特定部450は、これによって、工
事画像の画像情報の変化を探索する。境界特定部450
は、画像情報が所定の閾値を越えて変化する走査点を黒
板画像の領域と黒板画像の領域の外側との境界点とす
る。所定の閾値は、走査点の走査方向前後における画素
の色相の組み合わせに応じて異なっていてもよい。なお
ここで放射方向とは、小領域から外部に向う方向であ
る。さらに放射方向は、例えば上下左右の合計4方向で
ある。上下左右の4方向に走査する場合、境界特定部4
50は、4つの境界点を特定する。境界特定部450
は、4つの境界点を含む四角形を境界線と特定する。境
界特定部450は、例えば境界線の内部を黒板画像の領
域として特定する。
【0070】境界再定義部460は、境界特定部450
が特定した黒板画像の領域の境界等に関するデータを受
け取る。境界再定義部460は、受け取った境界のデー
タに基づいてさらに適切な境界を再定義する。
【0071】画像抽出部470は、境界再定義部460
が特定した黒板画像の領域に基づいて、黒板画像を抽出
する。画像抽出部470は、例えば黒板画像の境界から
外側に所定のマージンを設けた領域を黒板画像として抽
出してもよい。また画像抽出部470は、抽出した黒板
画像を拡大または縮小して所定の大きさにそろえる。さ
らに、画像抽出部470は、抽出された黒板画像の文字
が見やすくなるように、黒板画像の地色と文字色のコン
トラスト差を変更してもよい。すなわち、画像収集粒4
70は、地色と文字色のコントラスト差を大きくしても
よい。
【0072】修正部480は、抽出された黒板画像を受
け取る。修正部480が受け取る黒板画像は、画像の奥
行き方向に傾いた黒板20を写した画像である場合があ
る。そこで修正部480は、黒板20の画像が適切に表
示されるように黒板画像を修正する。修正部480は、
修正後の黒板画像を黒板画像の抽出元である工事画像と
ともに関連付部116に送る。
【0073】図5は、評価点付与部420の詳細な機能
構成を示すブロック図である。評価点付与部420は、
平均色相算出部422と、小領域選択部424と、画素
選択部426と、評価点算出部446とを有する。さら
に評価点算出部446は、明度差算出部428と、文字
算出部430と、勾配算出部432と、偏差算出部43
4と、相違色相算出部436と、黒板用明度算出部43
8と、白板用明度算出部440と、位置算出部442
と、評価点合計部444とを含む。
【0074】平均色相算出部422は、画像分割部41
0から複数の小領域に関するデータを受け取る。平均色
相算出部422は、受け取った小領域のそれぞれについ
て、小領域内における平均RGBを求める。
【0075】小領域選択部424は、平均色相算出部4
22から各小領域内における平均RGBのデータ等を受
け取る。また小領域選択部424は、初期設定部200
の小領域選択設定部205によって設定された色相範囲
設定値を、パラメータ保持部114から受け取る。小領
域選択部424は、平均RGBが色相範囲設定値内にあ
る小領域を選択する。
【0076】画素選択部426は、小領域選択部424
から平均RGBが色相範囲設定値内にある小領域のデー
タを受け取る。画素選択部426は、初期設定部200
の黒板用閾値設定部210によって設定された黒板用閾
値を、パラメータ保持部114から受け取る。画素選択
部426は、例えば黒板用閾値より画素値が低い画素を
小領域から選択する。黒板用閾値は、例えばサンプル画
像の黒板領域の平均明度である。また注目領域が白板で
ある場合、画素選択部426は、白板用閾値設定部21
5で設定された白板用閾値より画素値が明るい画素を小
領域から選択する。
【0077】評価点算出部446は、小領域選択部42
4によって選択された小領域の各々について、評価点を
算出する。以下、評価点算出部446の詳細について説
明する。
【0078】明度差算出部428は、初期設定部200
の明度差設定部220において設定された小領域明度基
準値をパラメータ保持部114から受け取る。明度差算
出部428は、小領域の平均明度を算出する。明度差算
出部428は、例えば算出された平均明度と小領域明度
基準値との差に基づいて評価点を算出する。この差が大
きいければ、小領域はサンプル画像の黒板領域と似てい
ない。従って明度差算出部428は、低い評価点を算出
する。
【0079】文字算出部430は、初期設定部200の
文字設定部225において設定された文字明度基準値及
び文字割合基準値を、パラメータ保持部114から読み
出す。文字算出部430は、文字明度基準値より高い明
度を有する画素が小領域に含まれる割合を算出する。文
字割合算出部430は、例えば算出された文字の割合と
文字割合基準値との差に基づいて小領域の評価点を算出
する。文字算出部430は、例えば、黒板領域内にある
小領域であれば、緑等の黒板の地色に対して白等の文字
色が所定範囲内の割合で含まれていると推定する。従っ
て、算出された文字の割合と文字割合基準値との差が大
きければ、小文字算出部430は、低い評価点を算出す
る。また文字算出部430は、文字太さ基準値をパラメ
ータ保持部114から読み出してもよい。文字割合算出
部430は、小領域内に文字太さ基準値以上の部分があ
る場合、低い評価点を算出する。従って、黒い地面に描
かれた白い横断歩道等の画像を黒板20の画像と誤判断
せずに済む。
【0080】勾配算出部432は、初期設定部200の
勾配設定部230によって設定された勾配基準値をパラ
メータ保持部114から受け取る。勾配算出部432
は、画素選択部426が選択した画素とこの画像に隣接
する画素との画素値の勾配を算出する。画素選択部42
6は、例えば注目している画素とこの画素の上下左右に
隣接する4つの画素との画素値の勾配をそれぞれ算出す
る。次に画素選択部426は、算出して4つの勾配の平
均する。画素選択部426は、その他の注目画素につい
ても同様に計算する。最後に画素選択部426は、注目
画素について求めた勾配を平均する。勾配算出部432
は、例えば算出した勾配平均値と勾配基準値との差に基
づいて評価点を算出する。例えば黒板の地色部分では画
素値の変化が緩やかであるため、勾配基準値は小さい。
従って、算出した平均勾配値が勾配基準値より大きい場
合、勾配算出部432は、低い評価点を算出する。
【0081】偏差算出部434は、初期設定部200の
偏差設定部235で設定された偏差基準値をパラメータ
保持部114から受け取る。偏差算出部434は、小領
域選択部424から受け取った小領域内に含まれる画素
の画素値の偏差を算出する。小領域選択部424は、例
えば算出した偏差と偏差基準値との差に基づいて評価点
を算出する。2つの小領域における平均RGBの差が小
さい場合でも、小領域内における色相のばらつきは異な
る場合がある。例えば緑色にばらつきのある木々の画像
と比較して黒板20の地色部分の画像は、大きな偏差を
有さないと推定される。従って偏差と偏差基準値との差
が大きい場合、偏差算出部434は、低い評価点を算出
する。
【0082】相違色相算出部436は、初期設定部20
0の相違色相設定部240で設定された相違色相の情報
及び相違色相許容含有率をパラメータ保持部114から
受け取る。相違色相算出部436は、例えば小領域内に
おいて、注目領域に含まれるべきでない色相を有する画
素が含まれる割合を算出する。相違色相算出部436
は、例えば算出した割合と相違色相許容含有率との差に
基づいて評価点を算出する。例えば、黒板20には、通
常、白色の文字が記載される。従って、例えば、赤等の
色相を有する画素を含む割合が相違色相許容含有率から
離れている場合、相違色相算出部436は、評価点を低
く算出する。
【0083】黒板用明度算出部438は、初期設定部2
00の黒板用明度設定部245で設定された黒板用明度
基準値及び黒板用相違明度許容値をパラメータ保持部1
14から受け取る。黒板用明度算出部438は、小領域
内に、黒板用明度基準値より低い明度を有する画素が含
まれる割合を算出する。黒板用明度算出部438は、例
えば算出した割合と黒板用相違明度許容値との差に基づ
いて小領域の評価点を算出する。黒板画像においては、
黒板の地色よりも明度の低い画素はないと推定される。
従って、黒板用明度算出部438は、算出した割合と黒
板用相違明度許容値との差が大きい場合、評価点を低く
算出する。同様に、白板用明度算出部440は、白板用
明度基準値よりも高い明度を有する画素が含まれる割合
に基づいて評価点を算出する。
【0084】位置算出部442は、初期設定部200の
位置情報受付部255が設定した基準位置の情報をパラ
メータ保持部114から受け取る。位置算出部442
は、例えば基準位置と小領域との距離差に基づいて評価
点を算出する。
【0085】評価点合計部444は、上述の各算出部か
ら各小領域についての評価点を受け取る。評価点合計部
444は、各小領域ごとに評価点を合計する。なお、評
価点合計部444では、上述の各算出部のうちから任意
のいくつかを組み合わせて評価点の合計してもよい。ま
た評価点の合計方法は、加算に限定されず乗算等の演算
処理を含んでもよい。
【0086】評価点合計部444は、所定の基準順位よ
り高い合計評価点の小領域を黒板画像に含まれる小領域
と判断する。例えば、評価点合計部444は、最も合計
評価点の高い小領域を黒板画像に含まれる仮中心小領域
と設定する。なお、仮中心領域は、最高点の小領域に限
定されない。評価点合計部444は、合計評価点が2番
目に高い小領域等に基づいて仮中心領域を設定してもよ
い。また、評価点合計部444は、所定の基準順位より
高い合計評価点の小領域を複数選択することによって、
小領域より広い区画を仮中心領域と設定してもよい。
【0087】図6は、境界再定義部460の機能ブロッ
ク図である。境界再定義部460は、基準点定義部46
2と、境界点特定部464と、境界再特定部466とを
有する。
【0088】基準点定義部462は、境界特定部450
が特定した黒板画像領域の境界等に関するデータを受け
取る。基準点定義部462は、境界特定部450が特定
した黒板画像正力により定義される領域内において複数
の基準点を定義する。
【0089】境界点特定部464は、複数の基準点の各
々から放射方向に黒板を探索する。境界点特定部464
は、画像情報の変化に基づいて注目領域の境界上にある
境界点を複数特定する。境界再特定部466は、複数の
境界点を利用して注目領域の境界を再特定する。
【0090】図7は、境界特定部450及び境界再定義
部460における境界検出処理の一例を示す。図7
(A)は、境界特定部450における境界検出処理の一
例を示す。境界特定部450は、評価点付与部420の
評価点合計部444において決定された仮中心小領域か
ら、上下左右の4方向に工事画像の画像情報を探索す
る。上方向の境界点を検出する場合、境界特定部450
は、例えば仮中心領域の中心画素から上方向に各画素に
関する画像情報を探索する。各画素に関する画像情報
は、例えば各画素から一定距離にある画素を含む新たな
小区分領域60に関する情報である。小区分領域は、例
えば注目している画素から上下左右にそれぞれ4画素を
含む四角形領域である。また境界特定部450は、注目
している画素を含む左右の直線によって小区分領域60
を上領域62と下領域64に分ける。境界特定部450
は、例えば上領域62と下領域64のそれぞれについて
平均RGBを算出する。上領域62の平均RGBと下領
域64の平均RGBとの差が所定の閾値を越える場合、
境界特定部450は、注目している画素を境界点70と
特定する。
【0091】ここで、上述の所定の閾値は、以下の規則
によって変動してもよい。例えば上領域62等の平均R
GB値が、サンプル画像の黒板地色の平均RGB値又は
文字色の平均RGB値から所定の範囲内にある場合に、
境界特定部450は、所定の閾値を大きな値に設定す
る。この結果、境界特定部450は、黒板の地色や文字
色を含むところでは、平均RGBの差が大きくても境界
点と検出しない。従って、黒板の地色と文字との境を境
界点と誤判断することがない。また、下領域64につい
ても同様に処理する。さらに、注目している画素の画像
情報が黒板画像に含まれるべきではない赤等の色相であ
る場合、境界特定部450は、その画素を境界点70と
判断する。以上の処理は、上方向の境界点70を検出処
理であるが、その他の方向についても同様である。境界
特定部450は、境界点70等を含む四角形を境界80
特定する。
【0092】なお、白板画像の場合には、境界特定部4
50は、例えば文字色以外の色相等があるかを基準に同
様に処理する。境界特定部450は、上領域62等の彩
度が低い場合、閾値を大きくする。また、境界特定部4
50は、上領域等の彩度が高い場合、閾値を小さくす
る。
【0093】図7(B)は、境界再定義部460におけ
る境界再定義処理の一例を示す。境界再定義部460の
基準点定義部462は、例えば境界80で囲まれる領域
内に5つの基準点82等を定義する。境界点特定部46
4は、例えば基準点82等から上下左右の4方向に黒板
画像の画像情報を探索する。探索方法は、図7(A)で
説明した方法と同様である。従って、境界点特定部46
4は、基準点82からそれぞれ上下左右に4つの境界候
補点を決定する。その他の基準点についても同様であ
る。すなわち、境界点特定部464は、境界80の各辺
に5つの境界候補点を決定する。
【0094】次に、境界再特定部466は、各辺にある
5つの境界候補点から適切な新境界線を特定する。境界
再特定部466は、例えば5つの境界候補点から最小自
乗法を利用して新境界線を特定する。以下に処理の一例
を説明する。境界再特定部466は、各辺にある5つの
境界候補点の最小自乗直線を算出する。境界再特定部4
66は、最小自乗直線から最も離れた境界候補点を排除
する。境界再特定部466は、残った4つの境界候補点
の最小自乗直線を算出する。この処理を繰り返すことに
よって、境界再特定部466は、例えば2つの境界候補
点を決定する。境界再特定部466は、この境界候補点
を結んだ直線を新境界線と特定する。その他の辺につい
ても同様である。なお各辺において最終的に残す境界候
補点の数は、2つに限定されない。
【0095】図7(C)は、境界再特定部466によっ
て特定された4本の新境界線によって形成される新境界
90を示す。境界再特定部466は、4本の新境界線に
よって囲まれる四角形を新境界90と再特定する。従っ
て境界再特定部466は、新境界90を含んだ内部を黒
板画像として特定できる。
【0096】図8は、修正部480の機能ブロック図で
ある。修正部480は、枠線検出部482と、枠補正部
484とを有する。枠線検出部482は、画像抽出部4
70から抽出された黒板画像を受け取る。枠線検出部4
82は、黒板画像に含まれる黒板の外枠線を検出する。
枠線検出部482は、例えば黒板画像の外側から内部に
向かって画像情報を探索することによって、外枠線を検
出する。
【0097】枠補正部484は、枠線検出部482から
黒板画像及び外枠線に関する情報を受け取る。枠補正部
484は、例えば外枠線が略長方形であるか否かを判定
する。枠補正部484は、例えば外枠線の四隅の角度を
計ることによって外枠線が略長方形を形成しているか否
かを判定する。外枠線が略長方形でない場合、境界点特
定部464は、検出された外枠線が略長方形に表示され
るように黒板画像を補正する。枠補正部484は、補正
後の黒板画像を関連付部116に送る。
【0098】図9は、画像データベース300のデータ
構成を示す。画像データベース300は、関連づけられ
た工事画像及び黒板画像を階層的に格納する。
【0099】例えば、画像データベース300は、未分
類画像ファイルを格納するための未分類フォルダ320
と、分類済みの画像ファイルを格納するための分類フォ
ルダ330とを有する。さらに、分類フォルダ330
は、工事画像に含まれる黒板20に記載された内容等に
よって分類するための複数のフォルダ340等を下位層
に有する。このように、画像データベース300は、階
層構造を有し、複数の工事画像を、複数の工事画像間の
関係に応じたフォルダに格納することができる。従っ
て、画像データベース300は、各工事画像を格納する
各フォルダ間の関係に基づいて、各工事画像間の関係を
認識することができる。
【0100】また、関連付部116において関連付けら
れた工事画像及び黒板画像は、同一のフォルダに格納さ
れる。
【0101】画像データベース300は、例えばハード
ディスク等の磁気記録媒体や、メモリカード、CD、M
O等のメディアを用いた記録装置を有する。なお、画像
データベース300は、大量の画像データを記憶できる
ように大容量のメディアを使用することが好ましい。
【0102】図10は、画像データベース300の階層
構造の一部を概念的に示す図である。画像データベース
300のうちA1フォルダ340及びA11フォルダ3
50は、それぞれ工事画像を格納する。A1フォルダ3
40は、例えば建築物全体を示す全体工事画像341を
格納する。A11フォルダ350は、A1フォルダ34
0に格納される工事画像に写される建築物の各部を示す
各部工事画像351,352を格納する。このように、
A1フォルダ340の下位層であるA11フォルダ35
0は、A1フォルダ340に格納した画像の下位層とし
て位置付けられる工事画像を格納する。このように、画
像データベース300は、各工事画像間の関係を認識可
能に、各工事画像を格納することができる。
【0103】図11は、画像処理装置100の動作を示
すフローチャートである。指示受付部120が、ユーザ
から工事画像を表示する旨の指示を受け付ける(S10
0)。次に、画像選択部112は、画像データベース3
00に格納される工事画像を選択する(S102)。な
お、工事画像は、予め表示すべき順番を認識可能に画像
データベース300に格納されており、画像選択部11
2は、この順番に基づいて、所定の画像を選択してもよ
い。なお、工事画像は、例えば、NO.0001,N
O.0002,NO.0003・・・など、順番に対応
するファイル名を有してもよい。この場合、画像選択部
112は、ファイル名に基づいて、順番に画像を選択す
ることができる。
【0104】次に、出力部130は、画像選択部112
が選択した工事画像をモニタ10に一覧表示する(S1
04)。次に、指示受付部120を介してユーザから黒
板画像を表示する旨の指示を受け付けると(S10
6)、画像処理部400は、パラメータ保持部114の
保持される複数のパラメータから任意のパラメータを選
択する(S108)。画像処理部400は、パラメータ
保持部114に保持される複数のパラメータから、抽出
すべき黒板画像に適したパラメータを抽出する。例え
ば、画像処理部400は、画像選択部112が選択した
工事画像のうち1つの工事画像をサンプル画像として設
定したパラメータを選択してもよい。また、他の例とし
ては、指示受付部120を介してユーザからパラメータ
を取得してもよい。
【0105】次に、画像処理部400は、選択したパラ
メータを利用して、出力部130が一覧表示した工事画
像から黒板画像を抽出する(S110)。画像選択部1
12が複数の工事画像を選択した場合、画像処理部40
0は、複数の工事画像それぞれから黒板画像を抽出す
る。このとき、画像処理部400は、S114で選択し
た同一のパラメータを利用して、それぞれの工事画像か
ら黒板画像を抽出するのが好ましい。
【0106】次に、関連付部116は、画像処理部40
0から工事画像と、工事画像から抽出した黒板画像を受
け取る。関連付部116は、受け取った工事画像と黒板
画像とを対応付ける(S112)。
【0107】次に、関連付部116は、受け取った黒板
画像を関連付けられた工事画像に対応付けて画像データ
ベース300に格納する(S114)。
【0108】次に、出力部130は、画像処理部400
が抽出した各黒板画像を、それぞれ抽出元の工事画像に
対応付けてモニタ10に表示させる(S116)。この
ように、出力部130は、工事画像を表示し、かつ指示
受付部120を介して黒板画像を表示させる旨の指示を
受け付けた場合に、工事画像及び黒板画像を関連付けて
モニタ10に表示させることができる。
【0109】なお、S106において、指示受付部12
0が黒板画像を表示する旨の指示を受け付けなかった場
合には、S118にジャンプする。
【0110】次に、指示受付部120を介して、ユーザ
から工事画像間の関係を編成する旨の指示を受け付ける
と(S118)、画像間関係編成部600は、指示に従
って複数の工事画像を関連付けて画像データベース30
0に格納する(S120)。
【0111】なお、S118において、指示受付部12
0が編成する旨の指示を受け付けない場合は、工事画像
は予め格納されるフォルダに格納される。以上で、画像
処理装置100の動作は終了する。
【0112】このように、画像処理装置100は、ユー
ザからの指示に応じて、工事画像及び黒板画像をモニタ
10に表示させることができる。
【0113】図12は、工事画像表示段階(S104)
において、モニタ10に表示される画面を示す。モニタ
10は、画像選択部112が選択した複数の工事画像1
0a,10b,・・・を一覧表示する。さらに各工事画
像10a,10b,・・・の下に各工事画像のファイル
名が表示される。工事画像は、マトリクス状に表示され
る。なお、一覧表示される工事画像は、工事画像から作
成されたサムネイル画像であってもよい。
【0114】また、画面の左側には、注目画像抽出ボタ
ン11及び画像間関係編成ボタン12が表示される。ユ
ーザが注目画像抽出ボタン11を選択すると、指示受付
部120は、黒板画像を表示する旨の指示を画像処理部
400に送る。また、ユーザが画像間関係編成ボタン1
2を選択すると、指示受付部120は、画像間関係を編
成する旨の指示を画像間関係編成部600に送る。
【0115】図12(B)は、図12(A)に示した画
面において、ユーザが注目画像抽出ボタン11を選択し
た場合に、モニタ10に表示される画面を示す。
【0116】画面には、工事画像10a,10b,・・
・が縦に並び、各工事画像10a,10b,・・・の右
側には、各工事画像から抽出した黒板画像20a,20
b,・・・が表示される。このように、表示部130
は、一覧表示していた工事画像と、各工事画像から抽出
した黒板画像とを対応付けてモニタ10に表示させるこ
とができるので、ユーザは、工事画像と、工事画像に含
まれる黒板画像とを対応して閲覧することができる。
【0117】また、画面の左側には、原画像一覧表示ボ
タン13及び画像間関係編成ボタン12が表示される。
ユーザが、原画像一覧表示ボタン13を選択すると、指
示受付部120は、工事画像一覧を表示させる旨の指示
を出力部130に送る。
【0118】図12(C)は、図12(A)または図1
2(B)に示した画面において、ユーザが、画像間関係
編成ボタン12を選択した場合に、モニタ10に表示さ
れる画像を示す。
【0119】画面には、 工事画像10a,10b,・
・・が縦に並び、各工事画像10a,10b,・・・の
右側には、各工事画像から抽出した黒板画像20a,2
0b,・・・が表示される。さらに、黒板画像の右側の
領域に、画像データベース300におけるフォルダ構成
が表示される。
【0120】ユーザは、工事画像10aを選択し、次
に、フォルダA1を選択すると、工事画像10a及び工
事画像10aに関連付けられた黒板画像20aが、画像
データベース300のフォルダA1の領域に格納され
る。
【0121】図13は、画像処理装置100のハードウ
ェア構成を示す図である。画像処理装置100は、CP
U700と、ROM702と、RAM704と、通信イ
ンタフェース706と、ハードディスクドライブ708
と、データベースインタフェース710と、フロッピー
ディスクドライブ712と、CD−ROMドライブ71
4とを備える。CPU700は、ROM702及びRA
M704に格納されたプログラムに基づいて動作する。
通信インタフェース706は、インターネット10を介
して外部と通信する。データベースインタフェース71
0は、データベースへのデータの書込、及びデータベー
スの内容の更新を行う。格納装置の一例としてのハード
ディスクドライブ708は、設定情報及びCPU700
が動作するプログラムを格納する。
【0122】フロッピーディスクドライブ712はフロ
ッピーディスク(商標)720からデータまたはプログ
ラムを読み取りCPU700に提供する。CD−ROM
ドライブ714はCD−ROM722からデータまたは
プログラムを読み取りCPU700に提供する。通信イ
ンタフェース706は、インターネット10に接続して
データを送受信する。データベースインタフェース71
0は、各種データベース724と接続してデータを送受
信する。
【0123】CPU700が実行するソフトウェアは、
フロッピーディスク720またはCD−ROM722等
の記録媒体に格納されて利用者に提供される。記録媒体
に格納されたソフトウェアは圧縮されていても非圧縮で
あっても良い。ソフトウェアは記録媒体からハードディ
スクドライブ708にインストールされ、RAM704
に読み出されてCPU700により実行される。
【0124】記録媒体に格納されて提供されるソフトウ
ェア、即ちハードディスクドライブ708にインストー
ルされるソフトウェアは、機能構成として、処理モジュ
ールと、指示受付モジュールと、出力モジュールとを備
える。前記各モジュールがコンピュータに働きかけて、
CPU700に行わせる処理は、それぞれ本実施形態の
画像処理装置100における、対応する部材の機能及び
動作と同一であるから、説明を省略する。
【0125】さらに記録媒体には、本実施の形態におけ
る画像データベース300に格納された工事画像が格納
されてもよい。さらに記録媒体に格納される工事画像に
は電子すかしが埋め込まれていてもよい。
【0126】これによって、ユーザは、処理対象となる
工事画像及びコンピュータに対して工事画像の処理を行
わせるためのプログラムを記録媒体として取得すること
ができる。例えば、ユーザは、記録媒体提供者に対し
て、工事現場を撮影した撮影済の写真フイルムを提供す
る。記録媒体提供者は、ユーザから受け取った工事写真
を画像データである工事画像として記録媒体に格納し、
さらに工事画像の処理を行うプログラムを同一の記録媒
体に格納する。記録媒体提供者はこの記録媒体をユーザ
に提供する。従って、ユーザは、銀塩カメラ及びデジタ
ルカメラで撮影した写真のいずれに対しても、これらの
写真の画像データを含む記録媒体を取得することができ
る。
【0127】図13に示した、記録媒体の一例としての
フロッピーディスク720またはCD−ROM722に
は、本出願で説明した全ての実施形態における画像処理
装置100の動作の一部または全ての機能を格納するこ
とができる。
【0128】これらのプログラムは記録媒体から直接R
AMに読み出されて実行されても、一旦ハードディスク
ドライブにインストールされた後にRAMに読み出され
て実行されても良い。更に、上記プログラムは単一の記
録媒体に格納されても複数の記録媒体に格納されても良
い。又、符号化した形態で格納されていてもよい。
【0129】記録媒体としては、フロッピーディスク、
CD−ROMの他にも、DVD等の光学記録媒体、MD
等の磁気記録媒体、PD等の光磁気記録媒体、テープ媒
体、磁気記録媒体、ICカードやミニチュアーカードな
どの半導体メモリー等を用いることができる。又、専用
通信ネットワークやインターネットに接続されたサーバ
システムに設けたハードディスクまたはRAM等の格納
装置を記録媒体として使用し、通信網を介してプログラ
ムを画像処理装置100に提供してもよい。このような
記録媒体は、画像処理装置100を製造するためのみに
使用されるものであり、そのような記録媒体の業として
の製造および販売等が本出願に基づく特許権の侵害を構
成することは明らかである。
【0130】以上、本発明を実施の形態を用いて説明し
たが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲
には限定されない。上記実施形態に、多様な変更または
改良を加えることができる。そのような変更または改良
を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ること
が、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0131】そうした第1の変更例としては、本実施の
形態における画像データベース300は、予め本画像処
理装置100が処理すべき画像を格納しているが、他の
例としては、画像データベース300は、外部から画像
を取得してもよい。この場合、画像処理装置100は、
外部から画像を取得する取得部をさらに備える。取得部
は、例えば、インターネットなどの有線通信網や、衛星
通信などの無線通信網を含むネットワークを介して、工
事画像を外部から取得してもよい。
【0132】第2の変更例としては、本実施形態におけ
る画像処理装置100は、ファイル管理構造としてフォ
ルダを用いていたが、本実施形態はこれに限定されず、
ファイル管理構造としてディレクトリを用いてもよい。
【0133】第3の変更例としては、画像処理装置10
0は、小領域選択部424、境界再定義部460、修正
部480を有さなくてもよい。
【0134】第3の変更例としては、銀塩写真を使用す
る場合、工事画像は、例えばフォトスキャナ装置を用い
て印画紙にプリントされた銀塩写真を光学的にスキャン
することによって作成されてもよい。
【0135】第4の変更例としては、本実施の形態にお
ける画像処理装置100は、工事画像から黒板画像を抽
出したが、以下のような場合にも本実施形態の画像処理
装置100を用いることができる。
【0136】例えば処理対象画像は、観光地における記
念の集合写真であってもよい。この場合、画像処理装置
100は、集合写真に写し込まれた撮影場所、団体名等
の記載されたプレートを注目領域として抽出する。プレ
ートを別画像として抜き出すことによって、団体を適切
に区別できる。従って、写真の配布や焼き増し等の処理
が容易になる。
【0137】また、例えば処理対象画像は、博物館で展
示する標本写真であってもよい。この場合、画像処理装
置100は、標本写真に写し込まれた標本の説明が記載
されたプレートを注目領域として抽出する。標本画像と
プレート画像とを対応させて表示させることによって、
標本のデータベース構築が容易になる。
【0138】また、例えば処理対象画像は、商品広告の
おける商品写真であってもよい。この場合、画像処理装
置100は、商品写真の近傍に写し込まれた商品情報を
記載したパネルを注目領域として抽出する。商品画像と
プレート画像は、対応づけて表示される。これにより商
品広告の所望の位置に、商品情報に基づいた商品画像が
表示される。
【0139】
【発明の効果】上記説明から明らかなように、本発明に
よれば画像処理装置100は、少ない労力で原画像と原
画像から抽出した注目領域とを対応付けてモニタに表示
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】工事写真を示す図である。
【図2】画像処理装置100の機能構成を示すブロック
図である。
【図3】初期設定部200の詳細な機能構成を示すブロ
ック図である。
【図4】画像処理部400の詳細な機能構成を示すブロ
ック図である。
【図5】評価点付与部500の詳細な機能構成を示すブ
ロック図である。
【図6】境界再定義部460の詳細な機能構成を示すブ
ロック図である。
【図7】境界特定部450及び境界再定義部460にお
ける境界検出処理の一例を示す図である。
【図8】修正部480の詳細な機能構成を示すブロック
図である。
【図9】画像データベース300のデータ構成を示す図
である。
【図10】画像データベース300の階層構造の一部を
概念的に示す図である。
【図11】画像処理装置100の動作を示すフローチャ
ートである。
【図12】モニタ10に表示される画面を示す図であ
る。
【図13】画像処理装置100のハードウェア構成を示
す図である。
【符号の説明】
10 工事写真 11 注目画像抽出ボタン 12 画像間関係編成ボタン 13 原画像一覧表示ボタン 20 黒板 22 白線 50 モニタ 100 画像処理装置 110 処理部 120 指示受付部 130 出力部 700 CPU 702 ROM 704 RAM 708 ハードディスクドライブ 710 データベースインタフェース 712 フロッピーディスクドライブ 714 CD−ROMドライブ 720 フロッピーディスク 722 CD−ROM 724 各種データベース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡邊 豊城 神奈川県川崎市麻生区万福寺1丁目2番2 号 富士フイルムソフトウエア株式会社内 Fターム(参考) 5B075 ND06 NK06 PP04 PP13 PQ02 PQ03 PQ46 QM05 5L096 AA02 AA06 BA08 BA18 CA02 DA01 EA35 FA69 GA02 GA41 GA51 HA08

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像から所定の特徴を有する注目領域を
    特定する画像処理装置であって、 前記画像を出力する出力部と、 前記出力部が、前記画像を出力した場合に、前記所定の
    特徴に基づいて、前記注目領域を特定する条件であるパ
    ターン条件を利用して、前記画像から前記注目領域を抽
    出する抽出部とを備えることを特徴とする画像処理装
    置。
  2. 【請求項2】 画像から所定の特徴を有する注目領域を
    特定する画像処理装置であって、 前記画像を出力する出力部と、 前記所定の特徴に基づいて、前記注目領域を特定する条
    件であるパターン条件を利用して、前記出力部が出力し
    た前記画像から前記注目領域を抽出する抽出部とを備え
    ることを特徴とする画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記出力部は、前記画像と、前記前記抽
    出部が当該画像から抽出した前記注目領域とを対応付け
    て出力することを特徴とする請求項1または2に記載の
    画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記出力部は、複数の前記画像を出力
    し、 前記出力部が複数の前記画像を出力した場合に、前記抽
    出部は、前記パターン条件に基づいて、前記複数の画像
    それぞれから前記注目領域を抽出し、前記出力部は、前
    記複数の画像と当該複数の画像それぞれから抽出した複
    数の注目領域とをそれぞれ対応付けて出力することを特
    徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記出力部が複数の前記画像を出力した
    場合に、前記抽出部は、同一の前記パターン条件に基づ
    いて、複数の前記画像それぞれから前記注目領域を抽出
    することを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 複数のパターン条件を保持するパターン
    条件保持部をさらに備え、 前記出力部が複数の前記画像を出力した場合に、前記抽
    出部は、前記パターン条件保持部に保持される複数の前
    記パターン条件のうち1つのパターン条件に基づいて、
    複数の前記画像それぞれから前記注目領域を抽出するこ
    とを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 【請求項7】 前記注目領域を出力させる旨の指示を受
    け付ける指示受付部をさらに備え、 前記出力部が前記画像を出力し、前記指示受付部が前記
    指示を受け付けた場合に、前記出力部は、当該指示を受
    け付ける直前に前記出力部が出力した前記画像から抽出
    された前記注目領域を出力することを特徴とする請求項
    1または2に記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】 前記出力部は、前記画像を表示する表示
    装置に出力することを特徴とする請求項1または2に記
    載の画像処理装置。
  9. 【請求項9】 前記出力部は、前記画像をプリントする
    プリンタに出力することを特徴とする請求項1または2
    に記載の画像処理装置。
  10. 【請求項10】 前記画像は、工事用写真であって、前
    記注目領域は、黒板であることを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の画像処理装置。
  11. 【請求項11】 前記抽出部は、 前記画像を複数の小領域に分割する画像分割部と、 前記複数の小領域について、該小領域の画像情報が前記
    パターン条件を満たす程度を表す評価点を算出する評価
    点算出部と、 前記評価点が高い前記小領域から放射方向に前記画像を
    走査することにより、前記注目領域と該注目領域の外側
    の領域との境界を特定する境界特定部と、 前記境界特定部によって特定された境界内の画像を前記
    注目領域として抽出する注目領域抽出部とを有すること
    を特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  12. 【請求項12】 前記抽出部は、 前記境界特定部が特定した前記境界により定義される領
    域内において複数の基準点を定義する基準点定義部と、 前記複数の基準点の各々から放射方向に前記処理対象画
    像を再走査することにより、前記注目領域の前記境界上
    にある境界点を複数特定する境界点特定部と、 前記複数の境界点を利用して前記注目領域の境界を再特
    定する境界再特定部とをさらに有することを特徴とする
    請求項11に記載の画像処理装置。
  13. 【請求項13】 画像から所定の特徴を有する注目領域
    を特定する画像処理方法であって、 前記画像を出力する出力段階と、 前記出力段階において前記画像を出力した場合に、前記
    所定の特徴に基づいて、前記注目領域を特定する条件で
    あるパターン条件を利用して、前記画像から前記注目領
    域を抽出する抽出段階とを有することを特徴とする画像
    処理方法。
  14. 【請求項14】 画像から所定の特徴を有する注目領域
    を特定する画像処理方法であって、 前記画像を出力する出力段階と、 前記所定の特徴に基づいて、前記注目領域を特定する条
    件であるパターン条件を利用して、前記出力段階におい
    て出力した前記画像から前記注目領域を抽出する抽出段
    階とを有することを特徴とする画像処理方法。
  15. 【請求項15】 画像から所定の特徴を有する注目領域
    を特定するプログラムであって、 前記画像を出力するモジュールと、 前記出力モジュールが、前記画像を出力した場合に、前
    記所定の特徴に基づいて、前記注目領域を特定する条件
    であるパターン条件を利用して、前記画像から前記注目
    領域を抽出するモジュールとを有することを特徴とする
    プログラム。
  16. 【請求項16】 画像から所定の特徴を有する注目領域
    を特定するプログラムであって、 前記画像を出力する出力モジュールと、 前記所定の特徴に基づいて、前記注目領域を特定する条
    件であるパターン条件を利用して、前記出力モジュール
    が出力した前記画像から前記注目領域を抽出する抽出モ
    ジュールとを有することを特徴とするプログラム。
  17. 【請求項17】 画像から所定の特徴を有する注目領域
    を特定するプログラムを記録したコンピュータ読み取り
    可能な記録媒体であって、 前記プログラムが、 前記画像を出力する出力モジュールと、 前記出力モジュールが、前記画像を出力した場合に、前
    記所定の特徴に基づいて、前記注目領域を特定する条件
    であるパターン条件を利用して、前記画像から前記注目
    領域を抽出する抽出モジュールとを有することを特徴と
    する記録媒体。
  18. 【請求項18】 画像から所定の特徴を有する注目領域
    を特定するプログラムを記録したコンピュータ読み取り
    可能な記録媒体であって、 前記プログラムが、 前記画像を出力する出力モジュールと、 前記所定の特徴に基づいて、前記注目領域を特定する条
    件であるパターン条件を利用して、前記出力モジュール
    が出力した前記画像から前記注目領域を抽出する抽出モ
    ジュールとを有することを特徴とする記録媒体。
  19. 【請求項19】 前記出力モジュールが出力すべき画像
    をさらに格納することを特徴とする請求項17または1
    8に記載の記録媒体。
JP2001160583A 2001-05-29 2001-05-29 画像処理装置、画像処理方法、プログラム、及び記録媒体 Pending JP2002352238A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001160583A JP2002352238A (ja) 2001-05-29 2001-05-29 画像処理装置、画像処理方法、プログラム、及び記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001160583A JP2002352238A (ja) 2001-05-29 2001-05-29 画像処理装置、画像処理方法、プログラム、及び記録媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002352238A true JP2002352238A (ja) 2002-12-06

Family

ID=19003975

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001160583A Pending JP2002352238A (ja) 2001-05-29 2001-05-29 画像処理装置、画像処理方法、プログラム、及び記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002352238A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020113247A (ja) * 2019-01-11 2020-07-27 キヤノン株式会社 画像処理装置およびその制御方法、情報処理システム
JP7424838B2 (ja) 2020-01-15 2024-01-30 株式会社日立プラントコンストラクション ノウハウ整理支援システム及びその方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020113247A (ja) * 2019-01-11 2020-07-27 キヤノン株式会社 画像処理装置およびその制御方法、情報処理システム
JP7477956B2 (ja) 2019-01-11 2024-05-02 キヤノン株式会社 画像処理装置およびその制御方法、情報処理システム
JP7424838B2 (ja) 2020-01-15 2024-01-30 株式会社日立プラントコンストラクション ノウハウ整理支援システム及びその方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9760781B2 (en) Using extracted image text
CN110147774B (zh) 表格式图片版面分析方法和计算机存储介质
US6898316B2 (en) Multiple image area detection in a digital image
KR100667663B1 (ko) 화상 처리 장치, 화상 처리 방법 및 그 프로그램을 기록한 컴퓨터 판독 가능한 기록매체
US20080104011A1 (en) Retrieval System and Retrieval Method
WO2018233055A1 (zh) 保单信息录入的方法、装置、计算机设备及存储介质
US20080002893A1 (en) Recognizing text in images
JP2003344021A (ja) 画像中の人の顔の寸法を計算する方法及び顔を検出する方法
JP2007049388A (ja) 画像処理装置及びその制御方法、プログラム
JP2011192091A (ja) 画像属性判別装置、属性判別支援装置、画像属性判別方法、属性判別支援装置の制御方法、および、制御プログラム
CN104182722B (zh) 文本检测方法和装置以及文本信息提取方法和系统
CN101286230B (zh) 图像处理设备和图像处理方法
JP2009268085A (ja) 画像トリミング装置およびプログラム
US8526741B2 (en) Apparatus and method for processing image
JP2007317077A (ja) 画像分類装置および方法ならびにプログラム
US6847379B2 (en) Display of static digital images
JP2008046823A (ja) 画像解釈装置、画像解釈方法、及びプログラム
JP4080157B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、及び記録媒体
CN101335811B (zh) 打印方法和打印装置
JP2002352238A (ja) 画像処理装置、画像処理方法、プログラム、及び記録媒体
Shweka et al. Automatic extraction of catalog data from digital images of historical manuscripts
JP2011059775A (ja) 画像表示方法、プログラム、画像表示装置、及び、撮像装置
JP2007034613A (ja) 画像処理装置及びその方法
JP2003030652A (ja) 画像処理装置、画像処理方法、プログラム、及び記録媒体
JP5232107B2 (ja) 画像表示方法、プログラム、画像表示装置、及び、撮像装置