JP2002352120A - 残価算出プログラム - Google Patents

残価算出プログラム

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JP2002352120A
JP2002352120A JP2001153243A JP2001153243A JP2002352120A JP 2002352120 A JP2002352120 A JP 2002352120A JP 2001153243 A JP2001153243 A JP 2001153243A JP 2001153243 A JP2001153243 A JP 2001153243A JP 2002352120 A JP2002352120 A JP 2002352120A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 残価データを利用したユーザアプリケーショ
ン独自の出力情報を得るために利用することができる残
価算出プログラムを提供する。 【解決手段】 型式指定番号、類別区分番号、又は車種
名等の特定車種を絞り込むための車種特定情報と、リー
ス期間、使用期間、車両登録日、リース契約日、使用開
始日、走行距離、又は格付け等の変動条件情報とをユー
ザアプリケーションにおいて入力することで、残価デー
タを利用したユーザアプリケーション独自の出力情報を
得るために利用される残価算出プログラムであって、型
式指定番号、類別区分番号、又は車種名等の車種データ
と車両売却データとを有するデータベースを検索して該
当する検索結果情報を抽出する車両データベース検索機
能と、ユーザアプリケーションにおいて入力された変動
条件情報、及び検索によって抽出された検索結果情報か
ら残価を算出する残価算出機能とを有することを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、型式指定番号、類
別区分番号、又は車種名等の特定車種を絞り込むための
車種特定情報と、リース期間、使用期間、車両登録日、
リース契約日、使用開始日、走行距離、又は格付け等の
変動条件情報とをユーザアプリケーションにおいて入力
することで、残価データを利用したユーザアプリケーシ
ョン独自の出力情報を得るために利用される残価算出プ
ログラム、この残価算出プログラムの更新方法、この残
価算出プログラムを用いたユーザアプリケーションシス
テムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般的には、使用契約満了後の車両の再
販価格は、車両の初年度登録年や走行距離等から経験的
に判断され、この判断に基づいて使用契約満了後の車両
は、中古販売業者に販売され、又は入札会やオークショ
ン会へ出品され、又は廃棄処分されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、人的経験によ
る再販予想価格は、必ずしも明確な根拠があるわけでは
なく、判断者による予想価格のばらつきも小さくない。
そして正確な再販予想ができないために、無駄な搬送
や、入札会やオークションでの損失を生じている。一
方、リース契約、レンタル契約、又は残価付ローン契約
等による車両は、再販時の売却利益をあらかじめ残価と
して設定しているが、この設定残価による損益は売却時
でしか判断できないのが現状である。他方、従来の企業
は、経常利益の実態とはかけ離れた、売り上げが重視さ
れ、子会社や関連会社が多いほど、又売り上げが大きい
ほどよいとの見方が大勢を占めていた。しかし、現在
は、株主にどれだけ配当できるかが重要な要因となって
おり、会社の経営情報が公開されていることが大きなポ
イントになっている。情報公開の重要性は、企業の「格
付け」にも当てはまる。ところで、リース事業にあって
は、新規なサービスを提供することが重要で、再販をコ
ントロールして低コストで確実な収益を得るしくみを作
ることによって収益が固定する。すなわち、競争力ある
残価設定を行うことが極めて重要な要因となる。また残
価設定が合理的に算出でき、その情報を公開することが
できれば、契約期間中の車両を資産担保証券にして金融
化できることも考えられる。このように、残価設定のシ
ステムを構築することは非常に重要な意味を持つ。
【0004】そこで本発明は、残価データを利用したユ
ーザアプリケーション独自の出力情報を得るために利用
することができる残価算出プログラムを提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明の
残価算出プログラムは、型式指定番号、類別区分番号、
又は車種名等の特定車種を絞り込むための車種特定情報
と、リース期間、使用期間、車両登録日、リース契約
日、使用開始日、走行距離、又は格付け等の変動条件情
報とをユーザアプリケーションにおいて入力すること
で、残価データを利用したユーザアプリケーション独自
の出力情報を得るために利用される残価算出プログラム
であって、前記型式指定番号、前記類別区分番号、又は
前記車種名等の車種データと車両売却データとを有する
データベースを検索して該当する検索結果情報を抽出す
る車両データベース検索機能と、前記ユーザアプリケー
ションにおいて入力された前記変動条件情報、及び検索
によって抽出された前記検索結果情報から残価を算出す
る残価算出機能とを有することを特徴とする。請求項2
記載の本発明は、請求項1に記載の残価算出プログラム
において、前記車両データベース検索機能として、メー
カー付番の通称型式又は車検証記載の型式指定番号若し
くは認定型式番号と類別区分番号から車両を特定して該
当する検索結果情報を抽出する1次検索プログラムと、
前記1次検索プログラムで該当する車両を特定できない
場合、又は前記1次検索プログラムで必要とする検索結
果情報を抽出できない場合に、車体番号、車種名、形
状、燃料、ミッション、排気量、車両価格、車両重量、
又は最大積載量等の検索サブ項目の中から与えられた情
報に対して検索を行い該当する検索結果情報を抽出する
2次検索プログラムとを有することを特徴とする。請求
項3記載の本発明は、請求項1に記載の残価算出プログ
ラムにおいて、前記残価算出機能として、重回帰分析を
利用した残価算出計算式を用い、特定された前記車種と
前記変動条件とを前記残価算出計算式に当てはめて残価
を算出することを特徴とする。請求項4記載の本発明の
残価算出プログラムの更新方法は、請求項1から請求項
3に記載の残価算出プログラムの更新方法であって、所
定期間蓄積された前記車両売却データをもとに前記残価
算出プログラムの更新データを算出するサーバと、前記
残価算出プログラムを利用した前記ユーザアプリケーシ
ョンを有するクライアントとがインターネット等の通信
回線を介して接続され、所定期間蓄積された前記車両売
却データをもとに算出され、前記サーバから配信ファイ
ルとして配信された前記更新データを、前記クライアン
トにおいて受信して前記残価算出機能を更新することを
特徴とする。請求項5記載の本発明は、請求項4に記載
の残価算出プログラムの更新方法において、前記配信フ
ァイルには前記車種データと前記車両売却データとを含
み、前記車種データ及び前記車両売却データを、前記ク
ライアントにおいて既に受信しているデータを除いた差
分データとしたことを特徴とする。請求項6記載の本発
明のユーザアプリケーションシステムは、請求項1から
請求項3に記載の残価算出プログラムを用いたユーザア
プリケーションシステムであって、初年度登録からの経
過期間又は使用期間と、車種又は車種に応じて決定する
人気指数と、新車価格と、走行距離とに関するデータを
入力又は選択することで再販時の予想売却額、予想残価
額、又は予想残価率に関する情報を出力することを特徴
とする。請求項7記載の本発明のユーザアプリケーショ
ンシステムは、請求項1から請求項3に記載の残価算出
プログラムを用いたユーザアプリケーションシステムで
あって、再販時の予想売却額、予想残価額、又は予想残
価率に関する情報とともに、既再販車両に関する平均走
行距離、平均売却額、平均売却率、若しくは平均新車価
格、又は既再販車両のうち所定偏差値内の既再販車両に
関する標準走行距離、標準売却額、標準売却率、若しく
は標準新車価格を出力することを特徴とする。請求項8
記載の本発明のユーザアプリケーションシステムは、請
求項1から請求項3に記載の残価算出プログラムを用い
たユーザアプリケーションシステムであって、使用契約
期間中の車両に関する新車価格、月間平均走行距離、使
用契約満了時の想定走行距離又は想定使用期間から再販
時の予想売却額を演算し、前記予想売却額と使用契約時
に設定した予定売却額とから残価損益を出力することを
特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態による
残価算出プログラムは、型式指定番号、類別区分番号、
又は車種名等の車種データと車両売却データとを有する
データベースを検索して該当する検索結果情報を抽出す
る車両データベース検索機能と、ユーザアプリケーショ
ンにおいて入力された変動条件情報、及び検索によって
抽出された検索結果情報から残価を算出する残価算出機
能とを有するものである。このように本実施の形態によ
る残価算出プログラムは、車両データベース検索機能と
残価算出機能とを有することで、車種特定情報と変動条
件情報とをユーザアプリケーションにおいて入力するこ
とで、残価データを利用したユーザアプリケーション独
自の出力情報を得るために利用することができる。
【0007】本発明の第2の実施の形態は、第1の実施
の形態である残価算出プログラムにおいて、車両データ
ベース検索機能として、メーカー付番の通称型式又は車
検証記載の型式指定番号若しくは認定型式番号と類別区
分番号から車両を特定して該当する検索結果情報を抽出
する1次検索プログラムと、1次検索プログラムで該当
する車両を特定できない場合、又は1次検索プログラム
で必要とする検索結果情報を抽出できない場合に、車体
番号、車種名、形状、燃料、ミッション、排気量、車両
価格、車両重量、又は最大積載量等の検索サブ項目の中
から与えられた情報に対して検索を行い該当する検索結
果情報を抽出する2次検索プログラムとを有するもので
ある。このように本実施の形態は、1次検索プログラム
の他に2次検索プログラムを備えることで、それぞれの
ユーザアプリケーションで用いる車種特定情報を有効に
利用することができる。従って、本実施の形態による残
価算出プログラムのために、別途入力データを追加する
必要が少なくなり汎用的な利用を実現することができ
る。
【0008】本発明の第3の実施の形態は、第1の実施
の形態である残価算出プログラムにおいて、残価算出機
能として、重回帰分析を利用した残価算出計算式を用
い、特定された車種と変動条件とを残価算出計算式に当
てはめて残価を算出するものである。このように本実施
の形態は、重回帰分析を利用した残価算出計算式を用い
ることで、過去の実績データに基づく出力情報を得るこ
とができる。
【0009】本発明の第4の実施の形態は、第1から第
3の実施の形態である残価算出プログラムの更新方法で
あって、所定期間蓄積された車両売却データをもとに残
価算出プログラムの更新データを算出するサーバと、残
価算出プログラムを利用したユーザアプリケーションを
有するクライアントとがインターネット等の通信回線を
介して接続され、所定期間蓄積された車両売却データを
もとに算出され、サーバから配信ファイルとして配信さ
れた更新データを、クライアントにおいて受信して残価
算出機能を更新するものである。このように本実施の形
態は、ユーザアプリケーションに影響を与えることな
く、残価算出プログラムだけを更新することができる。
【0010】本発明の第5の実施の形態は、第4の実施
の形態である残価算出プログラムの更新方法において、
配信ファイルには車種データと車両売却データとを含
み、車種データ及び車両売却データを、クライアントに
おいて既に受信しているデータを除いた差分データとし
たものである。このように本実施の形態は、車種データ
と車両売却データとをクライアント側に蓄積して利用す
る場合に、追加データだけを配信することで配信を容易
に行うことができる。
【0011】本発明の第6の実施の形態は、第1から第
3に記載の残価算出プログラムを用いたユーザアプリケ
ーションシステムであって、初年度登録からの経過期間
又は使用期間と、車種又は車種に応じて決定する人気指
数と、新車価格と、走行距離とに関するデータを入力又
は選択することで、再販時の予想売却額、予想残価額、
又は予想残価率に関する情報を出力するものである。本
実施の形態によれば、例えば、再販前の車両の売却額、
残価額、又は残価率に関する車両再販価格を出力して利
用することができる。
【0012】本発明の第7の実施の形態は、第1から第
3に記載の残価算出プログラムを用いたユーザアプリケ
ーションシステムであって、再販時の予想売却額、予想
残価額、又は予想残価率に関する情報とともに、既再販
車両に関する平均走行距離、平均売却額、平均売却率、
若しくは平均新車価格、又は既再販車両のうち所定偏差
値内の既再販車両に関する標準走行距離、標準売却額、
標準売却率、若しくは標準新車価格を出力するものであ
る。本実施の形態によれば、例えば、再販前の車両の売
却額、残価額、又は残価率に関する車両再販価格を出力
して利用することができる。
【0013】本発明の第8の実施の形態は、第1から第
3に記載の残価算出プログラムを用いたユーザアプリケ
ーションシステムであって、使用契約期間中の車両に関
する新車価格、月間平均走行距離、使用契約満了時の想
定走行距離又は想定使用期間から再販時の予想売却額を
演算し、予想売却額と使用契約時に設定した予定売却額
とから残価損益を出力するものである。このように本実
施の形態は、既に再販された物品に関する売却データを
用いて再販時の予想売却額を演算し、この予想売却額と
使用契約時に設定した予定売却額とから再販時における
残価損益を予測することができる。このように客観的デ
ータから契約満了時点での残価損益を予測することがで
きるので、例えば契約時から現在までに車両に対する評
価が低下して累積的な損失を生じる危険性等を事前に予
想できる。従って、契約満了時に生じうる損益をあらか
じめ把握することで、新たな契約での適正な残価設定を
行うことができる。本実施の形態によれば、例えば、再
販前の車両の残価損益を出力して利用することができ
る。
【0014】
【実施例】以下本発明の一実施例による残価算出プログ
ラムを利用したシステムについて、図面を用いて説明す
る。図1は、本発明の一実施例による残価算出プログラ
ムを利用したシステムの概略構成を説明するための概念
図である。サーバ側システム10とクライアント側シス
テム20とはインターネット等の通信回線1を介して接
続されている。
【0015】まず、サーバ側システム10について説明
する。サーバ側システム10は、残価算出プログラム及
びこの残価算出プログラムに用いるデータを定期的に更
新し、各ユーザに配信する機能を備え、残価計算式算出
条件定義ステップ、残価計算式算出ステップ、および配
信データ作成ステップで構成される。残価計算式算出条
件定義ステップは、残価計算の条件定義を行うために、
データ抽出条件入力処理11、カテゴリ項目指定処理1
2、計算変数項目指定処理13、およびデータ抽出/変
換処理14をする。データ抽出条件入力処理11では、
残価算出の基になる車両売却実績データを絞り込むデー
タ抽出条件を指定する。ここでは、抽出するデータとし
て、現在から2年前までの車両売却実績データを対象と
する。データを抽出する所定期間は、景気、マーケット
の動向、商品サイクル、データ母数等を考慮して決定す
る。すなわち、景気やマーケットの動向については、変
動が大きければ期間を短く設定することが好ましい。ま
た商品サイクルについては、サイクル期間が長ければ期
間を長く設定してもよい。データ母数については、統計
処理ができるに十分な数が存在することが重要である。
データ抽出条件に登録できる項目は、車両売却データと
して登録されている項目であり、例えば、経過月数、月
間走行距離、新車価格、排気量、軽自動区分(660C
C以下かそうでないか)、自動車税区分(高級車=30
00CC以上かそうでないか)、車両用途区分(乗用か
そうでないか)、新古区分(経過月数が30ヶ月以下か
そうでないか)、燃料(ガソリンか否か)、ABS装備
か否かなどである。
【0016】ここで、車両売却データとしては、メーカ
ー名、車種名、車両用途、車両形状、車種グレード(車
種名、グレード名)、認定型式、通称型式(型式指定番
号、類別区分番号)、ミッション、駆動方式、排気量、
ドア数、定員、積載量、エンジン型式(原動機型式)、
エンジンの気筒数、エンジン機構、タイヤサイズ、過給
器、ルーフ形状、排ガス規制、ボディーサイズ、ボディ
ーカラー、自動車税区分、重量税、保険クラス、人気指
数、車両用途、車両形状、発売始期、発売終期等の項目
をデータとして有している。ここで人気指数とは、車種
別に区分した分類中で残価率によってランク分けした指
数である。例えばカローラとシビックとの残価率が同等
で、サニーの残価率がカローラより2ランク低い場合に
は、カローラの人気指数が25、シビックの人気指数が
25、サニーの人気指数が22と設定される。車両用途
とは、用途による車両の分類であり、乗用車、バン、バ
ス、トラック等に分類される。また、使用契約年、使用
契約の満了年、使用契約期間、新車価格、使用契約満了
後の売却額、再販時の走行距離、再販時の査定評価等の
既再販車両に関するデータを有している。
【0017】カテゴリ項目指定処理12では、残価算出
の重回帰分析用カテゴリ項目と人気指数用の2パターン
のカテゴリ項目、および実測値(Y値)を指定する。こ
こでは、重回帰分析用カテゴリとして、重回帰計算用計
算変数項目に対し変動傾向が異なると推定した項目を区
分1から区分5項目で定義し、定義された項目の組み合
わせでグループ化する。例えば、車両形状グループはS
D/HT/HB/CP/CO、CW/PW、CV/BV
の3グループ、およびそれ以外のグループに分ける。こ
こで、車両形状グループとは、ドア数や外形形状による
分類であり、例えば、4ドア+トランクであればセダン
(SD)、2ドア+テールゲイト(4ドア仕様なし)で
あればハッチバック(HB)、2ドア+トランクであれ
ばクーペ又はスポーツ(CP)、2〜4ドア+テールゲ
イト又は4ドアベースのフルボンネットであればボンネ
ットワゴン(BW)、3〜4ドア+テールゲイト又はセ
ミキャブオーバであればキャブワゴン(CW)となる。
燃料区分は、ガソリン車であるか否かで区分する。高級
車区分は同一車種名の平均車両本体価格が所定金額、例
えば250万円を超えているか否かで区分する。一方、
人気指数用カテゴリとしては、重回帰計算用計算変数項
目に対し、変動傾向は類似するが求める従属変数が異な
ると推定した項目をカテゴリ1からカテゴリ5項目で定
義する。例えば、車種名/メーカー名、形状、ミッショ
ン区分(AT車であるか否か)を定義する。実測値(Y
値)としては、従属変数を求めたい対象項目とし、売却
額または売却率のいずれか一方を指定する。ここでの売
却率とは落札額/新車価格とする。なお、区分1から区
分5およびカテゴリ1からカテゴリ5の値は、サーバ側
システムで任意に設定ができるので、市場環境の変化に
伴って、あらゆる角度からの計算が可能である。
【0018】計算変数項目指定処理13では、重回帰計
算で使用する従属変数項目(計算変数項目)を指定す
る。また、独立変数、ダミー変数およびダミー変数の変
数条件を指定する。ここでは、独立変数として、車両本
体価格(スコア値)、排気量(スコア値)、経過月数
(LOGのスコア値)、月間走行距離(スコア値)を用
いる。一方、ダミー変数として軽区分(軽車両であるか
否か)、年式落ち区分(登録月が11月から12月であ
るか否か)とする。その他ダミー変数として、自動車税
区分、車両形状区分、新古区分、燃料区分、特定車種区
分を用いることができる。定義できる計算変数項目は、
数値または小数点で表せる項目で最大20項目であり、
独立変数かダミー変数のいずれの変数であるかを指定す
る。独立変数とは、車両売却実績データの項目値をその
まま計算で使用する項目であり、また、重回帰計算時
は、そのままの値を使用するのではなく、スコア値に変
換して従属変数として計算される。独立変数項目に対し
ては、従属変数を定義項目としてそのまま使用(スコア
値)するか、またLOG変換(LOGスコア値)して使
用するかを指定する。ダミー変数とは、変換方法(ここ
では、走行距離が2万より大きい)を指定して、論理値
として定義する従属変数であり、独立変数と違って、ス
コア値にはしない。
【0019】データ抽出/変換処理14では、残価算出
の基になる車両売却実績データをデータ抽出条件に従っ
て抽出する。また、カテゴリ項目設定処理および計算変
数項目指定処理における変換変数(ダミー変数)を、変
換条件に従ってデータ変換する。残価計算式算出ステッ
プは、残価計算式算出条件定義ステップで条件定義した
車両売却抽出データ、計算変数項目データ、計算カテゴ
リデータに従い、経過月数が17ヶ月より大きいデータ
を対象とする場合と、経過月数が43ヶ月未満のデータ
を対象とする場合の2パターンで重回帰分析処理(残価
計算式算出)を行う。処理手順は、残価算出1(重回帰
分析計算)処理15、人気指数算出処理16、残価算出
2(重回帰分析計算)処理17の順で行われる。
【0020】残価算出1処理15では、重回帰分析カテ
ゴリ別(以下、カテゴリ別と略記)の車両売却抽出デー
タと、ダミー変数実績データを基に、平均値、標準偏
差、およびスコア値を算出する。平均値は、カテゴリ別
に計算変数項目の平均値を算出する。カテゴリ別SUM
(計算変数項目の値)÷カテゴリ別のデータ件数で求め
る。標準偏差は、カテゴリ別に計算変数項目の標準偏差
を算出する。X=SUM({カテゴリ別の計算変数項目
の値−上記算出のカテゴリ別の平均値})を使用し、
ここで、標準偏差は、√(X÷カテゴリ別データ件数)
で求める。スコア値(独立変数項目のみ)は、実績デー
タごと(カテゴリ別/計算変数項目別)にスコア値また
はLOGスコア値を算出する。スコア値またはLOGス
コア値の指定は、前述した計算変数項目指定処理13で
行う。スコア値=(変数項目の実績値−カテゴリ別平
均)÷カテゴリ別標準偏差で求める。ただし、(変数項
目の実績値−カテゴリ別平均)は絶対値ではない。LO
Gスコア値=(LOG変数項目の実績値−(カテゴリ別
LOG値平均)÷カテゴリ別LOG標準偏差値とする。
ただし、LOG変数項目の実績値−カテゴリ別LOG値
平均は絶対値ではない。また、スコア値またはLOGス
コア値は、独立変数項目間の係数単位を揃えるために重
回帰分析計算の変数項目として使用する。重回帰分析用
計数は、対象実測データを車両売却抽出データとし、重
回帰用分析従属変数を計算変数項目(独立変数はスコア
値またはLOGスコア値を使用)とし、実測値(Y値)
は車両売却抽出データ(売却率または売却額)とした条
件で算出する。
【0021】人気指数算出処理16では、車両売却抽出
データに残価算出1処理15で算出した重回帰分析係数
データを使用して、重回帰分析カテゴリ別の人気指数カ
テゴリ別(以下、カテゴリ別と略記)に人気指数を算出
する。算出手順は残差ステップ、平均値ステップ、カテ
ゴリ別残差標準偏差ステップ、人気指数ステップの順で
行う。残差ステップでは、実績売却率(または落札額)
−理論売却率(または落札額)で残差を求める。平均値
ステップでは、カテゴリ別に残差の平均値を算出する。
カテゴリ別のSUM(残差)÷カテゴリ別のデータ件数
で求める。カテゴリ別残差標準偏差ステップでは、カテ
ゴリ別に残差の標準偏差を算出する。算出標準偏差は残
価算出(ユーザ側機能)の条件の格付で使用する。X=
SUM({カテゴリ別残差値−上記算出のカテゴリ別の
平均値})を使用し、ここで、標準偏差は、√(X÷
カテゴリ別データ件数)で求める。人気指数ステップで
は、人気指数カテゴリ別に残差の平均値を算出する。人
気指数は人気指数カテゴリ別のSUM(上記算出の残
差)÷人気指数カテゴリ別のデータ件数とする。上記算
出値を人気指数値として実績データごとに付加し、残価
算出2(重回帰分析)の変数項目として使用する。ただ
し、人気指数カテゴリ別のデータ件数によって残価算出
(ユーザ側機能)で使用する人気指数の値は異なる。
【0022】残価算出2処理17では残価算出1処理1
5で算出したスコア化計算変数項目に人気指数項目を加
えた変数を計算項目変数とする。実測値(Y値)は残価
算出1処理15で算出した値を使用する。人気指数用カ
テゴリ別のデータの内、5より小さいデータは対象外に
する。上記のデータを対象に重回帰用データを算出す
る。
【0023】配信データ作成ステップは、ユーザにデー
タ配信を行うために、データをCSV形式ファイルで作
成する。ここで、配信ファイルの内、車両売却抽出デー
タと新型車種データは差分データ(新規に発生したデー
タ)のみ対象とし、残価算出関連データはデータ内容全
体を対象とする。なお、ユーザ配信データはインターネ
ット回線を利用したWEBから受信することができる。
ここで、車種データベースは、新たに生産される新型車
種が発表又は生産される毎に、新型車種に関する車種デ
ータを追加更新する。ここで新型車種には、型式認定番
号が変更になった場合を含む。
【0024】次に、ユーザ側システム20について説明
する。ユーザ側システム20は、配信データ受信/更新
機能21と、配信データ受信/更新機能21からデータ
を抽出する残価算出プログラム(残価算出DLL)22
と、この残価算出プログラム22を用いた各種アプリケ
ーションから構成される。各種アプリケーションとして
は、指定条件車種残価照会機能23、契約データ一括残
価算出機能24、残価シュミレーション算出機能25、
残価シュミレーション照会機能26およびその他アプリ
ケーション機能27がある。
【0025】配信データ受信/更新機能21は、サーバ
側システム10で準備したCSV形式ファイルの新型車
種データ、車両売却抽出データ、および残価算出関連デ
ータを、インターネット回線を利用したWEBで受信で
き、その受信データを基に該当データを更新する。ここ
で配信されるファイルの内、車両売却抽出データと新型
車種データとは差分データのみが対象となり、残価算出
関連データはデータ内容全体が対象となり、それぞれ更
新される。新型車種データは車種データとしてデータベ
ースに登録される。
【0026】残価算出プログラム22は、残価算出機能
と車両データベース検索機能とを備えている。残価算出
プログラム22では、ユーザアプリケーションからの残
価(予想売却額)算出要求に対し、車種データベースの
セレクト結果から残価算出結果を戻り値として返却す
る、残価算出結果を利用した固有のアプリケーションに
利用することができる。この残価算出プログラム22
は、モジュール化され、DLLファイルやCOMファイ
ル形式等の形式にて供給され、車両データベース検索機
能と残価算出機能とを有する。車両データベース検索機
能は、一次検索プログラムと二次検索プログラムがあ
り、一次検索プログラムは、メーカー付番の通称型式も
しくは車検証記載の型式指定番号(もしくは認定型式)
と類別区分番号から車両を特定する機能で、二次検索プ
ログラムは一次検索プログラムで特定できなかった場
合、または一次検索プログラムにて必要な情報が与えら
れなかった場合に、検査サブ項目の中から車台NO、認
定型式(一次検索機能に利用した場合対象外)、車種
名、形状、燃料、ミッション、排気量、車両本体価格、
車両重量、および最大積載量などの検査サブ項目の中か
ら与えられた情報に対して検索する機能である。一方、
残価算出機能は、与えられたデータと車種データベース
検索結果から得られる情報から重回帰式を利用し残価を
算出する。
【0027】ここで残価算出機能は、例えば指定条件車
種残価照会機能25などの各種アプリケーションからの
指定車種条件情報を、該当する重回帰カテゴリ/人気指
数カテゴリの重回帰分析を利用した残価算出計算式を選
択し、選択残価算出式に計算項目を当てはめて、残価
(予想売却額)を算出する。指定する車種条件情報の項
目は、市場動向に応じて任意に設定可能であるが、例え
ば以下のような車種条件情報を設定することができる。
車種特定情報としては、型式指定番号、類別区分番号、
又はメーカー車種名や仕様等を指定し、特定なグレード
車種情報を選択する。さらに、選択グレード車種情報か
らの検索項目としては、メーカー名、車種名、形状、燃
料区分(ガソリン車であるか否か)、ミッション区分
(AT車であるか否か)、新車価格、排気量、および初
年度登録年を用いることができる。一方、変動条件情報
としては、距離、リース期間(売却予定日)、および格
付(1から5)を設定することができる。使用する残価
算出計算式は、経過月数が24ヶ月以上のデータを対象
とする場合とそれ未満のデータを対象とする場合の2パ
ターンで行う。重回帰カテゴリ・人気カテゴリとして
は、サーバ側システムと同様である。人気指数は人気指
数カテゴリ別の台数によって調整係数で乗算する。指定
格付によって人気指数の標準偏差を基に調整計算され
る。
【0028】指定条件車種残価照会機能23では、指定
車種条件の内容の検索を行い、格付指定で景気変動係数
を加えて算出し、画面表示およびリスト出力する。そし
て、特定車種および経過月数などの変動情報の変更によ
る残価(予想売却額)を参照する。ここで、検索のため
の入力情報としては、車種特定情報と変動条件情報とが
ある。車種特定情報では、型式指定番号/類別区分番号
またはメーカー/車種名/仕様のいずれかを指定するこ
とによって特定車両を絞り込む。なお、この条件で該当
車種データが複数存在する場合は、ウィンドウ一覧表示
することによって特定車種を絞り込む。変動条件情報で
は、リース期間(経過月数)、登録予定日(年式落ち区
分)、走行距離、および格付を指定する。一方、出力情
報としては、予想売却額(残価算出)、標準売却額、平
均売却額、予想残価率、標準売却率、平均売却率、標準
距離、平均距離および人気レベルを表示する。また、車
両売却データより所定条件を満たす車両売却実績データ
の一覧を表示することもできる。
【0029】契約データ一括残価算出機能24では、ユ
ーザ契約データ(CSV形式)を入力し、予想残価結果
を指定ファイルに出力して、多数データの一括残価算出
を行う場合に使用する。
【0030】残価シュミレーション算出機能25では、
ユーザ所有データ(CSV形式)を入力し、車種/形状
別に所定期間(今年度から7年間に契約満了年となる車
種)の契約売価、予想残価、残価損益(予想残価−契約
売価)、および時価残価(今売った場合の残価)を算出
する。
【0031】残価シュミレーション照会機能26では、
指定車種/形状別の残価シュミレーション結果を画面表
示及びリスト出力する。また、車種/形状または形状単
位ごとに所定期間(今年度から7年間に契約満了する車
種)の契約売価、予想残価、残価損益、時価残価を表示
/リスト出力する。なお、景気変動対応として、年ごと
にパーセント率指定ができ、予想残価、時価残価を再計
算することが好ましい。
【0032】次に図2から図6を用いて、上記実施例で
説明した残価算出プログラムを利用した各種アプリケー
ションについて説明する。図2から図9は、いずれも同
システムの画面イメージ図である。図2は、例えば契約
期間中の特定の車両、又は新規契約時の特定車両につい
て、予想売却額や予想残価率を得る画面イメージ図であ
る。同図では、車種名「カローラ」、仕様「ディーゼル
DX 4FAT 2WD」、リース期間「60」ヶ
月、登録予定日「00/05/15」、予想走行距離
「100」千km、格付け「3」、及び新車金額「1,
272」千円を入力することで、予想売却額「191」
千円、標準売却額「197」千円、平均売却額「18
6」千円、予想残価率「15.0%」、標準売却率「1
5.6%」、平均売却率「14.7%」、標準売却額及
び標準売却率の対象となった既再販車両台数「12
台」、この既再販車両台数「12台」の標準距離「10
2」千km、平均売却額及び平均売却率の対象となった
既再販車両台数「18台」、この既再販車両台数「18
台」の平均距離「101」千km、及び過去の売却車両
(落札額、売却率、メーカー、車種、車両用途、排気
量、グレード、月数、年式、新車金額、走行距離、ミッ
ション、燃料、駆動、開催年月)を出力表示するもので
ある。
【0033】車種名「カローラ」及び仕様「ディーゼル
DX 4FAT 2WD」については、プルダウン方
式で選択して入力することもできる。また、同図では
「カローラ」及び仕様「ディーゼル DX 4FAT
2WD」を入力することで、メーカー名「トヨタ」、認
定型式「KA−CE106V」、車両形状「BV」、排
気量「2000」を表示しているが、「カローラ」及び
仕様「ディーゼル DX4FAT 2WD」の入力に代
えて、メーカー名「トヨタ」、認定型式「KA−CE1
06V」、車両形状「BV」、排気量「2000」を入
力するものであってもよい。また、「カローラ」及び仕
様「ディーゼル DX 4FAT 2WD」の入力に代
えて、型式指定番号や類別区分番号を入力するものであ
ってもよい。また、予想走行距離「100」千kmにつ
いては、入力することなくリース期間「60」ヶ月とリ
ンクさせて出力するようにしてもよい。新車金額「1,
272」千円についても、車種や仕様によって決定可能
な項目であり、あらかじめ車種名などと対応づけたデー
タベースから出力表示させることもできる。格付け
「3」とは、査定評価であるが、例えばリース者等の使
用者や、使用地、又は使用目的(商用か自家用か等)に
よる区分である。「予想売却額」と「予想残価率」につ
いては、上記実施例によってあらかじめ取得した方程式
データや重回帰式を用いて演算して出力したものであ
る。一方、「平均売却額」と「平均売却率」と「平均距
離」は、「車種名」によって特定された車両と一致する
既再販車両の実データから演算して出力したものであ
る。同図の場合には、該当する車両が18台あることを
示している。これに対し、「標準売却額」と「標準売却
率」と「標準距離」は、(実データ−平均値)/標準偏
差として、データの偏りを修正したものである。同図の
場合には、修正後の該当する車両が12台あることを示
している。
【0034】なお出力は、予想売却額又は予想残価率を
示すことで充分であるが、予想売却額と予想残価率との
双方を示すことで、残価等を把握しやすいという効果を
奏する。また、標準売却額、平均売却額、標準売却率、
平均売却率等を示すことで、予想売却額や予想残価率の
正確性を把握しやすいとともに、車種による特異性の有
無などを把握することができる。また、過去の売却車両
(落札額、売却率、メーカー、車種、車両形状、排気
量、グレード、月数、年式、新車金額、走行距離、ミッ
ション、燃料、駆動、開催年月)を一覧表示すること
で、平均値より高くなる要因や低くなる要因を確認する
ことができる。
【0035】図3は、例えば契約期間中の特定の車両に
ついて、予想残価を元に残価損益を予想する画面イメー
ジ図である。本実施例は、現行市場を基準に契約満了の
時点での市場を予測し、相対評価による相対値を設定す
る。そして、未売却の契約データからその時点での予想
標準売却額を求め、契約満了の時点の相対値をかけ契約
満了の時点での予想標準売却額を求める。そして、契約
残価額と予想標準売却額によって残価損益を得るもので
ある。具体的には、未売却の契約データの新車価格、想
定走行距離、車種名、(返却時予定査定評点)からその
時点での予想標準売却額を求め、契約満了時点の相対値
をかけ契約満了の時点での予想標準売却額を求める。そ
して、契約残価額−予想標準売却額によって、会計単位
を基準に適切な管理単位および商品の特性/マーケット
別、車種別にまとめ管理単位ごとの残価損益を求める。
【0036】同図では、現在契約中の車種名「カロー
ラ」について、車両形状別、年度別の「契約残価」、
「予想残価」及び「残価損益」を表示している。ここ
で、「契約残価」とは契約時に設定した残価であり、
「予想残価」とは上記実施例によってあらかじめ取得し
た方程式データや重回帰式を用いて演算して出力した残
価である。「残価損益」は、「契約残価」と「予想残
価」との差であり、ゼロに近ければ、契約時に設定した
残価通りで売却見込みがあり、損益を生じていないこと
を意味する。例えば、「カローラBV」は、2000年
に契約が満了する車両については、「968」の利益を
生じる予測になるが、2003年に契約が満了する車両
については、「9039」の損出を生じる予測になるこ
とを示している。なお、同図では、車種別表示としてい
るが、契約車両全てを対象としたり、特定のメーカー名
による表示とすることもできる。また、販売店区分や販
売員区分をデータベースに登録しておくことで販売店別
や販売員別の残価損益を出力することもできる。また同
図では省略しているが、対象車両数を表示することで、
車両当たりの損益を知ることもできる。
【0037】図4は、契約期間中の車両について、車種
別の残価損益を予想する画面イメージ図である。同図に
示すように、車種及び車両形状別に、残価損益を表示し
ている。このように、車種及び車両形状別に残価損益を
表示することで、それぞれの損益状況を比較することが
できる。
【0038】図5、図6は、例えば契約期間中の特定の
車両について、予想残価を元に残価損益を予想する画面
イメージ図であり、図3とほぼ同様なものである。図5
及び図6においては、景気変動対応が可能なシステムで
ある点で特徴を有している。「2000年」〜「200
6年」の年度表示欄の上部欄に「100%」表示がある
が、全て「100%」表示の場合には、景気変動を加味
していないことを示している。この景気変動について
は、他の経済状況分析データ等を元にした変動率を表示
させ、またそれぞれの予想残価にも適用することも可能
である。その他、未来市場の変動、販売量の変動等の残
価に未来変動要素を与えることにより、残価グループ
(管理単位、機種)ごとに予想標準売却額が変動するよ
うにし残価損益がどのようになるかについてシュミレー
ションすることもできる。このようなシュミレーション
においては、予定販売量(予算)を与えることによって
未来を含めシュミレーションすることが好ましい。上記
のシュミレーションによって、適正化方向の決定を行う
ことができる。すなわち、残価損益を指定金額にする
か、残価損益を指定率確保するか、契約新車価格に定率
回収するか、契約ごとに定率回収か、契約ごとに定額回
収かを決定することができる。また、新車価格ごとの販
売見込台数を与える範囲で残価グループ又は機種(車
種)を指定した場合には、指定した残価グループ又は機
種(車種)ごとに新車金額、販売見込台数を与える。残
価グループ又は機種(車種)ごとに新車金額、販売見込
台数を与えることができればより精度が増す。販売見込
を与えない場合には販売実績を代用することができる。
上記条件を設定後計算することにより管理単位、残価テ
ーブル、残価グループ又は機種(車種)ごとに予想標準
売却額+調整額が残価として設定される。管理単位期間
ごと再計算するリスク、利益、間接費等についても考慮
することが好ましい。
【0039】なお、上記実施例において説明した走行距
離については、総走行距離の他、例えば月間や年間等の
所定期間内の平均走行距離とすることによって更に実使
用状況を的確に表すことができる。また、上記実施例で
は、サーバ側システム10からクライアント側システム
20に対して、新型車種データ、車両売却抽出データ、
および残価算出関連データを定期的に配信する場合で説
明したが、残価算出関連データだけをクライアント側シ
ステム20に対して配信してもよい。この場合には、車
種データ、車両売却抽出データについては、クライアン
ト側システム20で独自に保有するデータを利用するこ
ともできる。また、車種データ、車両売却抽出データに
ついては、サーバ側システム10に保有しておき、利用
の都度データを参照して利用することもできる。また、
これらの配信データについては、必ずしも通信網を利用
した配信に限らず、記録媒体を利用して配信してもよ
い。また、サーバ側システム10からクライアント側シ
ステム20に対して、残価算出プログラムを配信する方
法であってもよい。この場合には残価算出関連データの
配信に代えることもできる。また、上記実施例では、車
両を例にして説明したが、車両以外の、船舶や工作機
械、設備機器、パソコン等の物品についても適用するこ
とができる。また本発明における物品とは、プログラム
などのソフトであってもよく、必ずしも動産でなくて
も、家屋やビル等の不動産や、設備を含む概念である。
【0040】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、人的経験
に頼ることなく、既に再販された車両等の物品の売却デ
ータから再販前の物品の売却額等を客観的に予測するこ
とができる各種システムに利用することができる残価算
出プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例による残価算出システムの
概略構成を説明するための概念図
【図2】 本発明の一実施例によるシステムにおいて、
契約期間中の特定の車両、又は新規契約時の特定車両に
ついて、予想売却額や予想残価率を得る画面イメージ図
【図3】 本発明の一実施例によるシステムにおいて、
契約期間中の特定の車両について、予想残価を元に残価
損益を予想する画面イメージ図
【図4】 本発明の一実施例によるシステムにおいて、
契約期間中の車両について、車種別の残価損益を予想す
る画面イメージ図
【図5】 本発明の一実施例によるシステムにおいて、
契約期間中の特定の車両について、予想残価を元に残価
損益を予想する画面イメージ図
【図6】 本発明の一実施例によるシステムにおいて、
契約期間中の特定の車両について、予想残価を元に残価
損益を予想する画面イメージ図
【符号の説明】
10 サーバ側システム 11 データ抽出条件入力処理 12 カテゴリ項目指定処理 13 計算変数項目指定処理 14 データ抽出/変換処理 15 残価算出1(重回帰分析計算)処理 16 人気指数算出処理 17 残価算出2(重回帰分析計算)処理 20 ユーザ側システム 21 配信データ受信/更新機能 22 残価算出プログラム 23 指定条件車種残価照会機能 24 契約データ一括残価算出機能 25 残価シュミレーション算出機能 26 残価シュミレーション照会機能 27 その他アプリケーション機能

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 型式指定番号、類別区分番号、又は車種
    名等の特定車種を絞り込むための車種特定情報と、リー
    ス期間、使用期間、車両登録日、リース契約日、使用開
    始日、走行距離、又は格付け等の変動条件情報とをユー
    ザアプリケーションにおいて入力することで、残価デー
    タを利用したユーザアプリケーション独自の出力情報を
    得るために利用される残価算出プログラムであって、前
    記型式指定番号、前記類別区分番号、又は前記車種名等
    の車種データと車両売却データとを有するデータベース
    を検索して該当する検索結果情報を抽出する車両データ
    ベース検索機能と、前記ユーザアプリケーションにおい
    て入力された前記変動条件情報、及び検索によって抽出
    された前記検索結果情報から残価を算出する残価算出機
    能とを有することを特徴とする残価算出プログラム。
  2. 【請求項2】 前記車両データベース検索機能として、
    メーカー付番の通称型式又は車検証記載の型式指定番号
    若しくは認定型式番号と類別区分番号から車両を特定し
    て該当する検索結果情報を抽出する1次検索プログラム
    と、前記1次検索プログラムで該当する車両を特定でき
    ない場合、又は前記1次検索プログラムで必要とする検
    索結果情報を抽出できない場合に、車体番号、車種名、
    形状、燃料、ミッション、排気量、車両価格、車両重
    量、又は最大積載量等の検索サブ項目の中から与えられ
    た情報に対して検索を行い該当する検索結果情報を抽出
    する2次検索プログラムとを有することを特徴とする請
    求項1に記載の残価算出プログラム。
  3. 【請求項3】 前記残価算出機能として、重回帰分析を
    利用した残価算出計算式を用い、特定された前記車種と
    前記変動条件とを前記残価算出計算式に当てはめて残価
    を算出することを特徴とする請求項1に記載の残価算出
    プログラム。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3に記載の残価算出
    プログラムの更新方法であって、所定期間蓄積された前
    記車両売却データをもとに前記残価算出プログラムの更
    新データを算出するサーバと、前記残価算出プログラム
    を利用した前記ユーザアプリケーションを有するクライ
    アントとがインターネット等の通信回線を介して接続さ
    れ、所定期間蓄積された前記車両売却データをもとに算
    出され、前記サーバから配信ファイルとして配信された
    前記更新データを、前記クライアントにおいて受信して
    前記残価算出機能を更新することを特徴とする残価算出
    プログラムの更新方法。
  5. 【請求項5】 前記配信ファイルには前記車種データと
    前記車両売却データとを含み、前記車種データ及び前記
    車両売却データを、前記クライアントにおいて既に受信
    しているデータを除いた差分データとしたことを特徴と
    する請求項4に記載の残価算出プログラムの更新方法。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項3に記載の残価算出
    プログラムを用いたユーザアプリケーションシステムで
    あって、初年度登録からの経過期間又は使用期間と、車
    種又は車種に応じて決定する人気指数と、新車価格と、
    走行距離とに関するデータを入力又は選択することで再
    販時の予想売却額、予想残価額、又は予想残価率に関す
    る情報を出力することを特徴とするユーザアプリケーシ
    ョンシステム。
  7. 【請求項7】 請求項1から請求項3に記載の残価算出
    プログラムを用いたユーザアプリケーションシステムで
    あって、再販時の予想売却額、予想残価額、又は予想残
    価率に関する情報とともに、既再販車両に関する平均走
    行距離、平均売却額、平均売却率、若しくは平均新車価
    格、又は既再販車両のうち所定偏差値内の既再販車両に
    関する標準走行距離、標準売却額、標準売却率、若しく
    は標準新車価格を出力することを特徴とするユーザアプ
    リケーションシステム。
  8. 【請求項8】 請求項1から請求項3に記載の残価算出
    プログラムを用いたユーザアプリケーションシステムで
    あって、使用契約期間中の車両に関する新車価格、月間
    平均走行距離、使用契約満了時の想定走行距離又は想定
    使用期間から再販時の予想売却額を演算し、前記予想売
    却額と使用契約時に設定した予定売却額とから残価損益
    を出力することを特徴とするユーザアプリケーションシ
    ステム。
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