JP2002352076A - 債権流動化におけるデータ処理システム - Google Patents

債権流動化におけるデータ処理システム

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JP2002352076A
JP2002352076A JP2002077757A JP2002077757A JP2002352076A JP 2002352076 A JP2002352076 A JP 2002352076A JP 2002077757 A JP2002077757 A JP 2002077757A JP 2002077757 A JP2002077757 A JP 2002077757A JP 2002352076 A JP2002352076 A JP 2002352076A
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data
trust
bill
financial institution
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JP2002077757A
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Hiroto Amadera
啓人 尼寺
Hidetake Iwamoto
英丈 岩本
Hideo Tanaka
英雄 田中
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Mizuho Trust and Banking Co Ltd
Original Assignee
Mizuho Trust and Banking Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】金融機関に持ち込まれた流動化のための債権を
読取ってデータ化して管理し、振出人の同一性を確実に
確認できるようにすると共に、信託債権明細データを金
融機関から通信回線を介して委託者に送信できるように
することによって債権流動化における業務を簡易化及び
高速化し、効率的で確実な業務を遂行できるようにした
債権流動化におけるデータ処理システムを提供する。 【解決手段】委託者からの債権を金融機関に譲渡し、前
記金融機関が投資家に対して信託受益権を与える代わり
に、前記投資家が前記金融機関に資金を投資すると共
に、前記金融機関が前記委託者に資金還流するようにな
っている債権流動化において、前記債権の現物を読取る
読取装置と、前記読取装置からのデータを処理して信託
債権明細データを生成するデータ処理装置と、前記信託
債権明細データを格納する手形債権明細テーブルと、振
出人データを格納する振出人マスターテーブルとを前記
金融機関に設置し、前記信託債権明細データを前記金融
機関から通信回線を介して前記委託者に送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、時代の先端を行く
金融サービス商品である債権流動化におけるデータ処理
システムに関し、特に債権委託者(企業)が処理してい
る信託債権データを信託銀行等の金融機関で自動生成し
て管理し、信託債権明細データを委託者と金融機関との
間で通信回線を介して相互に送受信できるようにした債
権流動化におけるデータ処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】債権流動化は資金の固定化を防ぎ、資金
を効率的に回転させる目的で手形等の債権を金融市場で
売買することであり、時代の先端を行く金融機関の商品
の1つである。流動化債権としては、住宅ローン債権信
託、地方公共団体向け貸付け、事業者向けなどの一般貸
出債権の流動化がある。流動化の方法としては、特定目
的会社(SPC)に譲渡した債権を小口化して投資家に
販売する譲渡方式と、信託銀行に債権を信託し、受益権
証書を販売する信託方式と、投資家が特定目的会社に資
金を出し、債権からの金利を受け取る契約を結ぶ匿名組
合方式とがある。
【0003】図10は、金融機関としての信託銀行が行
う債権流動化の図式を簡略に示しており、委託者(企
業)30が取引先(顧客)31に対して商品販売若しく
はサービスを提供し(ルートR1)、取引先31は委託
者30に対して対価の支払として手形を振り出したり、
売掛債権等の債権を渡す(ルートR2)。委託者30は
受け取った手形等の債権(手形の場合は現物、売掛債権
の場合は帳票又はデータ)を資金流動化のために信託銀
行32に譲渡し(ルートR3)、信託銀行32は譲渡さ
れた債権に対して信託受益権を発行して投資家33に渡
す(ルートR4)。投資家33は生命保険会社や地方銀
行等の機関投資家であり、投資家33は信託銀行32が
発行した信託受益権に基づく所定額の資金を信託銀行3
2に投資資金として渡す(ルートR5)。現金を受け取
った信託銀行32は、委託者30に手形の売買代金とし
ての現金を渡す(ルートR6)。
【0004】上述のような債権の流動化において、取引
先31が振出す手形は、委託者30及び信託銀行32に
おいても眼で見て現物(金額、支払期日、振出人等)を
確認できるが、売掛債権については現物が存在する訳で
はなく、データ上での確認しかできず、信託銀行32で
は委託者30から送信又は渡されるデータをそのまま信
用しているのが実情である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のような債権流動
化において、手形そのものは委託者30から信託銀行3
2に渡されるが、委託者30はその手形に関するデータ
(例えば金額、支払期日、振出人、振出日等)を帳簿で
管理している。また、手形券面(両面)のイメージデー
タをマイクロフイルムに撮像して保持するため、その管
理に多大な労力を要している。帳簿やマイクロフイルム
を持たないと、記録が残らなくなってしまうからであ
る。また、企業30は信託銀行32から渡される手形決
済に対するデータの照合等に非常な労力を費やしてい
る。このため、企業においては、手形等の債権流動化に
おける作業の自動化が強く望まれていると共に、信託銀
行を始めとする金融機関にあっても、業務の効率化とそ
の市場拡大化が望まれている。
【0006】更に手形に関しては、手形割引のために裏
書されて回し取引されるケースも多く、その場合の裏書
人の管理も信託銀行にとっては重要である。或いは同一
法人であっても、略称や住所表示、正式名称等の軽微な
相違で別法人になってしまい、実際は同一法人であって
も別法人として処理されてしまうケースも多く、振出人
等の管理の上で支障を来すこともある。また、法人の確
認には、多大な時間と労力を要していた。
【0007】本発明は上述のような事情に鑑みてなされ
たものであり、本発明の目的は、信託銀行等の金融機関
に持ち込まれた流動化のための債権を読取ってデータ化
して管理し、振出人等の同一性を確実に確認できるよう
にすると共に、信託債権明細データを金融機関から通信
回線を介して委託者に送信できるようにすることによっ
て債権流動化における業務を簡易化及び高速化し、効率
的で確実な業務を遂行できるようにした債権流動化にお
けるデータ処理システムを提供することにある。
【0008】また、本発明の他の目的は、手形債権信託
の受託時において、信託された手形現物と委託者が作成
した手形明細データとの照合作業を省力化するか、若し
くは委託者が手形明細データを作成する作業をなくして
金融機関のデータを利用できるようにし、ストラクチャ
ー上必要とされるデータ項目を金融機関側で付加してリ
ンクさせてシステムを効率化させ、しかも債権流動化に
おいて不都合を生じないようにした債権流動化における
データ処理システムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、委託者からの
債権を金融機関に譲渡し、前記金融機関が投資家に対し
て信託受益権を与える代わりに、前記投資家が前記金融
機関に資金を投資すると共に、前記金融機関が前記委託
者に資金還流するようになっている債権流動化における
データ処理システムに関し、本発明の上記目的は、前記
債権の現物を読取る読取装置と、前記読取装置からのデ
ータを処理して信託債権明細データを生成するデータ処
理装置と、前記信託債権明細データを格納する手形債権
明細テーブルと、振出人データを格納する振出人マスタ
ーテーブルとを前記金融機関に設置し、前記信託債権明
細データを前記金融機関から通信回線を介して前記委託
者に送信できるようにすることによって達成される。
【0010】また、本発明の上記目的は、前記債権が手
形であり、裏書された裏面データも入力できるようにす
ることによって、或いは前記手形債権明細テーブル及び
振出人マスターテーブルが、前記信託債権を統一コード
で管理することによって、或いは前記金融機関が信託銀
行であり、前記通信回線がインターネットであり、前記
信託債権明細データが信託手形債権明細データであるこ
とによって、或いは前記読取装置が前記手形の金額欄、
支払日欄、銀行コード及び支店コード欄、統一コード、
口座番号、MICR印字部分欄を読取り、読取ったデー
タを前記データ処理装置に送信することによって、或い
は前記金融機関が前記データ処理装置からの信託債権明
細データを、前記委託者が保持している企業データと照
合することによって、或いは前記照合を金額、支払期
日、銀行コード、支店コードで行うことによって、或い
は前記照合で、銀行コード、支店コード及び口座番号が
前記マスターテーブルに既登録の場合には、他のデータ
を自動的に読み出して設定することによって、或いは前
記信託債権明細データを前記債権に関する文字情報と、
前記債権のイメージ情報とでリンクすることによって、
或いは前記振出人データを振出人名(統一企業名)、振
出人コード(統一コード)、支払銀行名、支払銀行コー
ド、支払支店名、支払支店コード、口座番号とすること
によって、より効果的に達成される。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明では、金融機関が手形等の
債権を金融市場で流動化するに当たり、委託者(企業)
からの企業データをそのままストラクチャー上必要なデ
ータとして使用するのではなく、手形(約束手形、為替
手形)等の券面から金額、支払期日等のデータを現物か
ら読取って信託債権明細データ及び振出人データを作成
すると共に、必要なデータを手動入力したり、データ修
正して完全な信託債権明細データや振出人データを作成
する。委託者が企業データを作成して保持していない場
合には、金融機関が持込まれた現物に基づいて信託債権
明細データ及び振出人データを作成する。信託債権明細
データは文字情報とイメージ情報とのリンクで成ってお
り、現物との確認を容易に行い得るようになっている。
金融機関は作成した信託債権明細データ及び振出人デー
タを保持して管理し、委託者も必要に応じて利用できる
ようにする。
【0012】金融機関は、作成された信託債権明細デー
タ及び振出人データと委託者(企業)の企業データとを
照合したり現物と照合することによって、管理するデー
タに齟齬を来すこともなく、常に正確な信託債権明細デ
ータを保有することができると共に、大量債権の債権流
動化にも対応可能である。また、残高管理、期日管理、
振出人の集中率管理といったスキーム管理を汎用的に行
うことができ、企業の手形事務削減ニーズに対応すべく
大量の手形を管理信託という形で受託し、流動化しない
手形については通常の取立代行を行うようにしている。
【0013】以下に、本発明の実施の形態を、図面を参
照して説明する。
【0014】図1は本発明のシステム構成例を示してお
り、信託銀行等の金融機関10には、持込まれた手形1
をスキャンして文字情報及びイメージ情報を読取る手形
読取装置11と、手形読取装置11からの手形券面読取
データ11Aを処理すると共に、委託者である企業20
からFD21(又はネットワークの通信)で渡される企
業データ22を処理して信託手形債権明細データTDを
作成するデータ処理装置(パソコン)12と、作成され
た信託手形債権明細データTDを格納して保持管理する
手形債権明細テーブル13と、振出人名(統一企業
名)、振出人コード(統一コード)、支払銀行名、支払
銀行コード、支払支店名、支払支店コード、口座番号と
いった振出人データを格納する振出人マスターテーブル
14とが設置されている。手形読取装置11は手形1の
表面及び裏面をスキャンして読取るようになっており、
手形債権明細テーブル13と振出人マスターテーブル1
4はデータ処理装置12と通信可能に接続され、データ
処理装置12を介してデータを格納したり読出したりで
きるようになっている。また、データ処理装置12で
は、手形読取装置11で読取ったデータや企業20から
渡された企業データ22を実際の手形1を見ながら確認
し、修正が必要な場合にはキーボードやマウス等を使用
して修正することができる。
【0015】データ処理装置12は、図2に示すような
信託手形債権明細データTDを格納した手形債権明細テ
ーブル13で自己管理すると共に、委託者の企業20に
インターネット2を介して適宜必要なデータを送信する
ようになっている。信託手形債権明細データTDは図2
に示すように文字情報部CDと、手形のイメージで成る
イメージ情報部IDとがリンクされて構成されている。
文字情報としては、委託者企業名、委託者コード、信託
契約番号、持込企業コード、持込企業名、信託設定日、
支払銀行コード、支払銀行名、支払支店コード、支払支
店名、口座番号、手形番号、金額、振出日、支払期日、
振出人名(統一企業名)、振出人コード(統一コー
ド)、委託者取引先名(統一企業名)、委託者取引先コ
ード(統一コード)等の21項目で成っている。
【0016】なお、図2では、イメージ情報部IDは手
形の表面について図示しているが、実際には裏面を含め
た両面のイメージが登録される。例えば手形が振出人A
からB→C→Dと回り、委託者(企業)のDがX信託銀
行に手形を持込んだ場合、その裏面の裏書は図3に示す
ようになる。このような場合、X信託銀行が管理しなけ
ればならない情報は振出人Aと委託者(企業)の直前の
裏書人Cである。従って、手形読取装置11で手形1を
読取って信託手形債権明細データTDを作成する場合、
図2に示すように項目18の委託者取引先名(統一企業
名)及び項目19の委託者取引先コード(統一コード)
を登録する。
【0017】図4は企業データ22の一例を示してお
り、ソートチェックのみの場合のデータは金額のほか、
支払期日、支払銀行コード、支払支店コードのうち存在
する項目のみで手形の合計件数と合計金額でチェックす
る。上記3項目のどれでソートチェックを行うかは任意
に選択でき、信託契約番号毎に設定する。例えば金額と
支払期日のみの場合、期日別の合計件数と合計金額をチ
ェックし、金額と支払期日と銀行コードの場合、期日毎
で振出銀行コード別に合計件数と合計金額をチェックす
る。また、紐付け(リンク)の必須項目は項番1(支払
銀行コード)、3(支払支店コード)、5(金額)、7
(支払期日)の4項目をキーにして手形債権明細テーブ
ル13と紐付けを行い、手形債権明細テーブル13に予
備1〜3の情報を付加する。
【0018】図5は信託手形債権明細データTDの作成
手法を示しており、手形券面読取データ11A及びFD
21からの企業データ22のキー項目1〜4に対してマ
ッチングを行い、両者が一致して1:1になれば同一の
債権とし、N:Nになればデータ処理装置12の画面上
に手形券面イメージを表示し、その候補となる企業デー
タ22を表示してリンクを行う。このようなマッチング
完了後、項目17〜24を付加してリンクさせた信託手
形債権明細データTDを生成する。依頼返却や不渡が発
生した場合にはその都度登録し、最新の情報を信託手形
債権明細データTDに反映して登録する。
【0019】このような構成において、金融機関10に
おける手形読取装置11及びデータ処理装置12の動作
を、図6のフローチャートを参照して説明する。
【0020】先ず手形読取装置11は、委託者(又は最
終裏書人)から持ち込まれた手形1を手形読取装置11
でスキャンして券面データを読取ると共に(ステップS
1)、企業データ22に含まれている券面データも併せ
て読取り(ステップS2)、これら読取データに基づい
て、図5の手法によって図2に示すような信託手形債権
明細データTDを作成する(ステップS3)。なお、企
業データ22の読取りと手形1のスキャンによる読取り
順序は任意である。また、委託者は手形1を金融機関1
0に持ち込む際、通常は図4に示すような手形明細デー
タを作成して管理のために保持している。手形明細デー
タとしては、支払銀行コード、支払銀行名、支払支店コ
ード、支払支店名、支払期日、金額等の12項目であ
り、各項目について項目名、各項目サイズ、内容、備考
が記入されており、対応するデータを入力するようにな
っている。これらデータは、委託者(企業)のオペレー
タが手形1の現物を見ながらキー入力する。
【0021】手形1の印字情報は、例えば図7に示すよ
うにチェックライターで金額を印字するための金額欄1
A、手形の期日を示す支払日欄1B、支払い場所の金融
機関を示す銀行コード及び支店コード欄1C、代理交換
の手形の場合の支払い銀行を示す銀行コード及び支店コ
ード欄1D、磁気センサでデータを自動的に読取るため
のMICR(Magnetic Ink Character Reader)印字部分
欄1Eがそれぞれ所定位置に印字若しくは記録されてい
る。MICR印字部分1Eにも銀行コード及び支店コー
ドが印字されているが、銀行コード及び支店コード欄1
Cの部分を優先して使用する。銀行コード及び支店コー
ド欄1Cの部分が読取り不能であった場合、MICR印
字部分1Eから読取ったデータを使用する。MICR部
分1Eには、銀行コード、支店コード、口座番号、手形
番号等が印字されているが、銀行によりデータの並び順
が相違しているが、殆どの手形の口座番号が読取可能で
ある。
【0022】手形読取装置11は、装置の挿入口に投入
された多数枚の手形1を順次スキャンして読取るが、そ
の際、上記各欄1A〜1Eの文字情報をOCR(Optical
Character Reader)等で読取ると共に、手形1の全体イ
メージ(表裏の両面)をCCDカメラ等で読取ってフレ
ームメモリ等に確保する。そして、各手形1毎に、図2
に示すように文字情報CDとイメージ情報IDとをリン
クさせて信託手形債権明細データTDを作成する。その
際、信託契約番号、信託契約名等の文字情報に関して
は、信託銀行への譲渡の際に決められているので、その
情報をオペレータがキー入力する。上述のようにして信
託手形債権明細データTDを作成して後、その信託手形
債権明細データTDを委託者である企業にネットワーク
や通信回線を利用して送信する(ステップS4)。実際
の信託手形債権明細データTDの一例を図8に示す。
【0023】その後、手形1に不渡りが生じれば(ステ
ップS5)、信託手形債権明細データTD上の処理区分
に不渡りフラグを立て(ステップS6)、組戻しがあれ
ば(ステップS7)信託手形債権明細データTD上の該
当位置に組戻しフラグを立てる(ステップS8)。従っ
て、信託手形債権明細データTDを見れば、フラグの有
無によって直ちに不渡りや組戻しがあったことを確認す
ることができる。
【0024】また、データ処理装置12では信託手形債
権明細データTD上で手形1の期日を常時監視しており
(ステップS10)、期日が到来して決済されたものに
関しては順次データの削除を行う(ステップS11)。
そして、締め日(例えば月末)になるまで上記動作を繰
り返す(ステップS12)。締め日になれば必要なデー
タ上の整理を行う(ステップS13)。データ整理は、
委託者に信託債権の明細を認識してもらうために必要で
ある。このデータ送信によって、委託者は手形の管理整
理を確実に行うことができる。委託者は手形を信託銀行
に渡す際、必要最小限のデータ(図4に示す手形明細デ
ータ)を作成し、そのデータを保持している。従って、
信託銀行等の金融機関10で作成した信託手形債権明細
データTDと各委託者が保持している手形明細データと
の照合作業を行う。フォーマットが相違している場合も
あるが、銀行コード、支店コード、統一コード、支払期
日及び金額で照合を行うことが可能である。
【0025】図9は信託手形債権明細データ作成の詳細
動作例を示すフローチャートであり、先ず手形読取装置
11が手形1の表面及び裏面をスキャンしてデータを読
取り(ステップS20)、データ処理装置12で図2に
示すように文字情報CDとイメージ情報IDに分類する
(ステップS21)。読込まれ分類された文字情報CD
のうち、支払銀行コード、支払支店コード、口座番号を
抽出し(ステップS22)、振出人マスターテーブル1
4を参照し(ステップS23)、上記各データに対応し
たデータが振出人マスターテーブル14に既登録か否か
を判定する(ステップS24)。
【0026】対応データが存在しない場合には、現物の
手形1を見ながらデータ処理装置12でデータ設定を行
い(ステップS25)、その設定入力後にデータ確定を
行い(ステップS26)、振出人マスターテーブル14
に登録する。その後、或いは振出人マスターテーブル1
4に既登録データが存在する場合には、上記以外の他の
データを振出人マスターテーブル14から自動的に読出
し(ステップS27)、データの確定を行う(ステップ
S28)。
【0027】その後、委託者から渡される企業データ2
2が有る場合には、手形読取装置11はその企業データ
22を読取り(ステップS30)、データ処理装置12
において上記ステップS28で確定されたデータと読取
られた企業データ22との照合を行う(ステップS3
1)。両者が一致すればデータの確定を行って終了し
(ステップS32、S34)、両者が一致しない場合に
はデータの修正を行い(ステップS32、S33)、そ
の後にデータの確定を行って終了する(ステップS3
4)。
【0028】上述では債権として手形債権を例に説明し
たが、売掛債権、リース債権、クレジット債権、住宅ロ
ーン債権等に関しても同様に適用可能である。また、上
述では委託者が債権の主要データを作成して、債権と共
に金融機関に渡す例を説明したが、金融機関が債権を受
け取って全てのデータを生成して委託者に送信するよう
にしても良い。上述では委託者の企業データを手形読取
装置に入力して処理するようになっているが、データ処
理装置に入力するようにしても良い。
【0029】
【発明の効果】本発明の債権流動化におけるデータ処理
システムによれば、各信託債権の明細は全てシステムで
管理しており、信託契約番号、信託設定日、期日等で債
権明細を照会できると共に、手形券面のイメージも表示
することが可能である。また、不渡り、組戻し等の決済
状況をその都度入力することによりデータに反映させ、
回収状況を一元的に管理することが可能となる。
【0030】また、金融機関に持ち込まれた流動化のた
めの債権を読取ってデータ化して手形債権明細テーブル
や振出人マスターテーブルで管理しているので、振出人
等の同一性を確実に確認でき、信託債権明細データを金
融機関から通信回線を介して委託者に送信でき業務の簡
易化及び高速化を実現できる。
【0031】更に、手形債権信託の受託時において、信
託された手形現物と委託者が作成した手形明細データと
の照合作業を省力化できたり、委託者が手形明細データ
を作成する作業をなくして金融機関のデータを利用で
き、ストラクチャー上必要とされるデータ項目を金融機
関側で付加してリンクさせてシステムを効率化させ、し
かも債権流動化において不都合を生じない利点がある。
【0032】加えて、信託手形債権明細データの振出
人、裏書人を統一企業名、統一企業コードで管理するこ
とにより、信託債権全体の信用リスクを精緻に分析する
ことができ、結果として債権流動化における劣後比率の
低下(流動化金額の増加)、スキーム組成・管理にかか
る時間の短縮を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の全体構成を示すシステム図である。
【図2】信託手形債権明細データの一例を示す図であ
る。
【図3】手形の裏面の一例を示す図である。
【図4】企業データの一例を示す図である。
【図5】信託手形債権明細データの作成手法を示す図で
ある。
【図6】本発明による動作例を示すフローチャートであ
る。
【図7】一般的な手形の印字位置及び内容を説明するた
めの図である。
【図8】信託手形債権明細データの一例を示す図であ
る。
【図9】信託手形債権明細データ作成の動作例を示すフ
ローチャートである。
【図10】債権流動化の一例を説明するためのスキーム
図である。
【符号の説明】
1 手形 2 インターネット 10 金融機関 11 手形読取装置 12 データ処理装置(パソコン) 13 手形債権明細テーブル 14 振出人マスターテーブル 20 委託者(企業) 21 FD 22 企業データ 30 委託者(企業) 31 取引先 32 信託銀行 33 投資家
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 英雄 東京都千代田区丸の内1−5−1 みずほ 信託銀行株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】委託者からの債権を金融機関に譲渡し、前
    記金融機関が投資家に対して信託受益権を与える代わり
    に、前記投資家が前記金融機関に資金を投資すると共
    に、前記金融機関が前記委託者に資金還流するようにな
    っている債権流動化において、前記債権の現物を読取る
    読取装置と、前記読取装置からのデータを処理して信託
    債権明細データを生成するデータ処理装置と、前記信託
    債権明細データを格納する手形債権明細テーブルと、振
    出人データを格納する振出人マスターテーブルとを前記
    金融機関に設置し、前記信託債権明細データを前記金融
    機関から通信回線を介して前記委託者に送信できるよう
    になっていることを特徴とする債権流動化におけるデー
    タ処理システム。
  2. 【請求項2】前記債権が手形であり、裏書された裏面デ
    ータも入力できるようになっている請求項1に記載の債
    権流動化におけるデータ処理システム。
  3. 【請求項3】前記手形債権明細テーブル及び振出人マス
    ターテーブルは、前記信託債権を統一コードで管理する
    ようになっている請求項1に記載の債権流動化における
    データ処理システム。
  4. 【請求項4】前記金融機関が信託銀行であり、前記通信
    回線がインターネットであり、前記信託債権明細データ
    が信託手形債権明細データである請求項1乃至3のいず
    れかに記載の債権流動化におけるデータ処理システム。
  5. 【請求項5】前記読取装置が前記手形の金額欄、支払日
    欄、銀行コード及び支店コード欄、統一コード、口座番
    号、MICR印字部分欄を読取り、読取ったデータを前
    記データ処理装置に送信するようになっている請求項2
    に記載の債権流動化におけるデータ処理システム。
  6. 【請求項6】前記金融機関は前記データ処理装置からの
    信託債権明細データを、前記委託者が保持している企業
    データと照合するようになっている請求項1に記載の債
    権流動化におけるデータ処理システム。
  7. 【請求項7】前記照合を金額、支払期日、銀行コード、
    支店コードで行うようになっている請求項6に記載の債
    権流動化におけるデータ処理システム。
  8. 【請求項8】前記照合で、銀行コード、支店コード及び
    口座番号が前記手形債権明細テーブルに既登録の場合に
    は、他のデータを自動的に読み出して設定するようにな
    っている請求項7に記載の債権流動化におけるデータ処
    理システム。
  9. 【請求項9】前記信託債権明細データが前記債権に関す
    る文字情報と、前記債権のイメージ情報とでリンクされ
    ている請求項1に記載の債権流動化におけるデータ処理
    システム。
  10. 【請求項10】前記振出人データが、振出人名(統一企
    業名)、振出人コード(統一コード)、支払銀行名、支
    払銀行コード、支払支店名、支払支店コード、口座番号
    である請求項1に記載の債権流動化におけるデータ処理
    システム。
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