JP2002352049A - 発注管理システム - Google Patents

発注管理システム

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JP2002352049A
JP2002352049A JP2001159752A JP2001159752A JP2002352049A JP 2002352049 A JP2002352049 A JP 2002352049A JP 2001159752 A JP2001159752 A JP 2001159752A JP 2001159752 A JP2001159752 A JP 2001159752A JP 2002352049 A JP2002352049 A JP 2002352049A
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Junko Iwazu
順子 岩津
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BEING KK
Being Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、工事請負処理において、現行予
算情報と管理予算情報の連携を図り、管理予算のデータ
を現行予算情報に反映し、リアルタイムで発注管理処理
と原価管理処理を実行するシステムを提供することを目
的とする。 【解決手段】 この発明は、実行予算情報に基づき発注
処理の準備操作を実行し、発注先からの見積情報を集計
して発注検討処理を実行し、決定された発注結果情報を
実行予算情報に反映させて実際に運用される管理予算情
報を作成し、管理予算情報に基づき原価管理処理や出来
高管理処理を実行する。複数社からの見積情報を保存
し、管理予算情報に基づく原価管理処理や出来高管理処
理は、任意の期間で実行する。実行予算情報には作業項
目に対する比率を指定した経費情報または契約額情報に
対する比率を指定した経費情報を任意に作成する。発注
工種情報は、下位情報にオプションとして材料別、労務
のみ、複数社への分割発注等の選択情報を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外注委託が主とな
る土木工事等の工事管理業務に使用される発注管理及び
原価管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば大手ゼネコンが工事を請け
負う場合、まず全体の予算書を作成し、これに基づいて
外注のイメージを頭の中で作成し、上記予算書の各作業
(工程)毎の各外注先へのくくりを行って発注の計画を
立てている。
【0003】これを図1を用いて、少し詳細に説明する
と以下のとおりである。図1において、従来土木工事
は、図22に示すように、国や地方自治体などからの工
事出件により始まり、現場説明を経て概略施工計画が作
成され、工事費の見積もりが作成され、見積書が発注者
に提出されて入札が行なわれる。落札すると、工事契約
が締結される。これが図1における元積もり作成1と受
注2に相当する。
【0004】工事契約が締結されると、図1の3におい
て、詳細な施工計画が作成され、それに基づいて実行予
算が作成される。「実行予算」とは、土木工事などの請
負工事の各作業をコスト面からみた具体的な実行計画で
あり、工事の開始から終了に至るまでの全期間のコスト
管理の目標値となるものである。予算書においては、請
け負った工事を自社において実際いくらでできるかを算
出する。即ち、設計書は、例えば行政機関等によって定
められている一般的な材料、機械、単価等を使って作成
されるが、実行予算では、実際に使う材料、機械等の単
価を用いて計算することにより、自社のコストを予測す
る。
【0005】実行予算が社内で承認されると、これが現
行予算10となる。上記承認された現行予算は固定さ
れ、いわばゼネコンの利益計算の基準となるものであっ
て以後変更されることはなく、発注管理の基礎となるも
のである。この社内承認された現行予算は通常現場監督
に引き継がれ、以降外注先の発注管理等は現場監督に任
される。外注先等への発注において上記現行予算との差
益が生じ、現場監督の実際の発注レベルでの予算が図1
における管理予算11である。上記発注は全ての工種に
渡って、複数の見積を取り、見積を比較して発注先を決
定し、契約を行い、該契約金額によるその時の管理予算
の状態を前記基準となる現行予算と対比し、その時の利
益管理(現行予算との差益管理)を常時見ていく必要が
ある。従って、基準となる現行予算は固定されている
が、管理予算は常時変化するものである。
【0006】しかし、従来上記実行予算を管理するシス
テムは存在したが、現行予算と対比させた形で外注先の
発注状態を見て、変化する管理予算を常時ウォッチング
しているシステムは存在しなかった。従来のやりかた
は、上記実行予算管理とは別に工程表に基づく発注管理
を行うものであり、現行予算と連携させて発注管理を行
うものではなかった。すなわち、実行予算管理と発注管
理は別個におこなわれていたのである。
【0007】従って、現行予算と対比させてリアルタイ
ムでその時の発注管理を行うシステムがなかったので、
現場監督が現状での利益管理(現行予算と管理予算の差
益管理)を一目瞭然でリアルタイムに行ことができなか
った。また、従って、個別工事の発注の見積等の履歴
は、通常次の予算管理や発注管理に反映されることがな
く、1回限りのものが多かった。
【0008】図20は、従来の実行予算作成システムに
おけるデータの関係を示す説明図である。また、図21
は、従来の実行予算作成システムにおける処理の概要を
示すフローチャートである(特開2000−25097
4公報参照)。図において、積算システム320は、工
事の仕様に基づき、設計単価DB321の内容を参照し
て、工事の見積書あるいは設計書を作成する(S1
0)。なお、設計単価DB321は、例えば行政機関な
どにおいて見積に使用される名称、単位、単価、単価コ
ードが予め入力されているDBである。積算システム3
20において作成された設計書322は、設計書として
印刷/出力されると共に、本発明が適用される実行予算
作成システム330に入力される。なお、積算システム
を使用しない場合には、例えば手動で設計書334を入
力する。
【0009】実行予算作成システム330においては、
変換テーブルDB331および実行単価DB332の内
容に基づき、設計書334に対応する変換テーブル33
3を生成する(S11、S12)。そして、この変換テ
ーブル333を使用して設計書34を実行予算データ
(予算書)335に変換する(S13)。なお、単価デ
ータとして設計単価DB321あるいは実績単価DB3
41の内容も参照可能である。変換テーブルDB331
に蓄積されるデータ項目には、変換元単価コード、変換
先単価コード、数量率、単価率、選択方法(標準、更新
日付、変換回数)がある。
【0010】変換テーブルDB331には、予め標準的
な変換項目を登録しておく。実行単価DB332は、自
社で工事を行う場合に使用する資源の名称や予想される
単価を入力したDBである。蓄積されるデータ項目に
は、単価コード、名称、単位、単価がある。実行単価D
B332には、まず代表的な工種毎の標準的な日当り施
工数量データを作成して、予め標準的な項目や自社資源
を登録しておく。変換テーブル333は必要により手動
で編集され、変更内容や変換実績等は変換テーブルDB
あるいは実行単価DB等に反映される。
【0011】上記原価管理のシステムとして、例えば本
出願人によって特開平11−161712号公報が、上
記実行予算作成システムとして、例えば本出願人によっ
て特開2000−250974公報が、さらに上記工程
表作成システムとして、例えば本出願人によって特開2
000−250975公報のものが提案されている。
【0012】しかし、これらは前述の如く、当初の予算
書(以下、現行予算という)と発注管理システムとの連
携が考慮されていないため、それぞれ独立に運用され、
発注ベースの実行予算(以下、管理予算という)と上記
現行予算との関連が直ぐには見えない状況にあった。
【0013】すなわち、上記各システムはいずれも単独
に存在するものであって、実行予算に基づき発注の準備
を行い、発注先からの見積りを集計して発注検討を行
い、決定された発注結果を実行予算に反映させて実際に
運用される管理予算を作成し、該管理予算に基づき日単
位での原価管理や出来高管理をするという相互の連携を
考慮した発注管理システムは存在しなかった。
【0014】また、従来複数社の見積もりは紙面データ
で保存しており、システム管理をして実行予算作成との
連携をシステム上で行うものはなかった。さらに、発注
経費を適切に管理するシステムは存在しなかった。ま
た、出来高払い分について支出計上の自動化が行われて
いなかった。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、工事請負
処理において、現行予算情報と管理予算情報の連携を密
にし発注管理処理と原価管理処理を速やかに実行し、現
行予算情報と管理予算情報による予算実績比較をリアル
タイムに実現し、明確な工事管理を実施するシステムを
提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の発注管理システムは、実行予算情報に基づ
き発注処理の準備操作を実行し、発注先からの見積情報
を集計して発注検討処理を実行し、決定された発注結果
情報を実行予算情報に反映させて実際に運用される管理
予算情報を作成し、管理予算情報に基づき原価管理処理
や出来高管理処理を実行する。
【0017】複数社からの見積情報が保存され、前述の
管理予算情報に基づく原価管理処理や出来高管理処理
は、任意の期間で実行する。また、前述の発注情報に
は、発注作業項目に対する比率を指定した発注経費情報
または契約額情報に対する比率を指定した発注経費情報
を任意に作成できる。
【0018】前述の実行予算情報の発注管理処理は、任
意数の工種を対象とした各工種に対応した単一の発注番
号で管理され、前述の発注工種情報は、下位情報にオプ
ションとして材料別、労務のみ、複数社への分割発注等
の選択情報を有する。
【0019】また、前記発注の状態は、管理予算の任意
のレベルで業者別に総数量を表示することができる。ま
た、前述発注検討段階においても、出来高管理処理にお
いても、工種毎に対応する現行予算額を比較表示するこ
とができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明
の発注管理システムの処理を示す説明図である。
【0021】現行予算と管理予算の作成の関係は、前述
のとおりである。図1において、発注一覧18,発注検
討予算19は、画面に表示される。発注情報は発注一覧
から起動される発注情報参照画面である。
【0022】予算書、発注情報、発注一覧及び発注検討
予算の各画面例が、図4〜図7に示される。この発明の
主たる狙いは、従来、実行予算書は工事工程に基づき実
施工種を中心に作成されるのに対して、出来高管理、原
価管理は外注業者への発注を中心に行って行われるため
各業者への見積、発注書、発注請け書等が実行予算書と
の関連が明確でなくなり発注管理の把握が的確にできか
ったものを、分かり易く、リアルタイムで、業者毎に予
算と関連付けてウォッチングできるようにした点にあ
る。こうすることにより、契約金額には常に一体となっ
て予算金額がついてくるので契約漏れが生じることはな
く、また、予算を上回る高い外注契約となるミスも冒さ
なくなるという効果が生じるのである。いわば、実行予
算書を工事という観点から見た縦割り情報とすると、本
発明の発注管理システムは、発注という観点から見た横
割りの情報考えることができるのである。このことによ
り、見積、発注から支払いまでを発注単位で管理できる
ようになったのである。
【0023】上記課題を達成するため、この発明は以下
の特徴を有する。 1)発注は、実行予算案検討段階や、現行予算の承認
後、任意のレベル、任意の組み合わせ、様々なオプショ
ンで自由に予算書中で定義することが可能である。 2)定義された発注に対して、<発注一覧>において
は、複数社への見積もり依頼、見積もりの受け付け、見
積もりの比較を行うことができる。 3)複数社の見積もり比較結果により、発注業者を決定
することができ、それにより、管理予算において見積も
り金額に応じた契約作成が行われ、自動更新が行われ
る。 4)3)に先立ち<発注検討予算>においては、定義し
た発注の契約作成による自動更新をあらかじめ、確認す
ることが可能である。また、契約後にも<発注検討予算
>は、予算金額と発注金額の比較表示として、参照する
ことができる。 5)また、発注には、発注経費が追加されるが、この操
作は、予算書編集、<発注一覧>、<発注検討予算>い
づれの場所でも行うことができ、複数社へ発注する場合
には、各社で異なる発注経費を付加していくことが可能
である。 6)契約作成された発注は、通常の出来高入力以外に<
発注出来高>において、契約単位に経費分も含め、出来
高を記入することが可能となる。 7)<発注出来高>で記入された出来高は支出工費とし
て自動計上することもできる。この機能はオプションで
あり、出来高払いを行っている会社において適用され
る。 8)会社の業務規定によっては、発注経費を実行予算か
ら切り離し、出来高のみ、発注項目に含め計上する方式
が取られている。このための発注経費自動按分配布オプ
ションも用意されている。 9)入力された出来高金額及び発注毎に発生した支出に
よる原価金額は<工事報告書>として、任意期間毎に締
め処理を行うことができる。
【0024】従って、以上の特徴から、本発明の発注管
理システムは、以下の機能を有する。 ・予算書内での発注定義機能 ・発注への複数業者見積もり作成機能 ・複数業者見積もり比較機能 ・発注予定業者の見積もりによる契約シミュレージョン
機能 ・決定業者見積もりによる契約作成機能 ・発注に対する比率経費作成機能 ・契約作成による管理予算自動組替え機能 ・発注単位の出来高入力機能 ・比率発注経費の自動出来高入力機能 ・発注出来高支出の自動計上機能 ・発注経費の自動按分配布計上機能
【0025】以上の機能を実現するための実施例を以下
に詳述する。図1において、 (1) 入札から受注後、着工までの間に作成される7〜1
1の様々な予算において、任意の時期に、任意の複数工
種の発注予定を定義を行う(15)。 (2) 発注定義を行う時(15)に、発注経費について
も、任意に付加する(17)。 (3) (1)(2)で発注内容が固まった発注について、発注一
覧18において、複数の業者へ見積もり依頼を出す。 (4) 見積もり依頼に対する見積もり結果を発注一覧18
において、受付ける。 (5) 発注一覧18において、見積もり結果を比較する。 (6) 発注一覧18において、発注先を決定する。 (7) 発注一覧18では、決定した発注先ごとの集計表を
見ることができる。また、発注以前の予算との比較表示
を行うこともできる。 (8) 発注検討予算19では、発注決定業者の見積もりに
よる、管理予算の組替えを確認したり、予算と見積もり
とを比較して表示したりすることができる。 (9) 現行予算が確定されると、発注先が決定している契
約について、「契約作成」16を行うことができる。 (10)発注出来高入力12は、契約作成を行った発注は発
注単位に出来高を入力することが可能である。またここ
では、対応する発注経費の出来高の自動計算も行える。 (11)発注支出工費作成(オプション)13は、出来高と
同額の支出工費を自動作成することが可能であり、出来
高払いのユーザの場合に適用できる。 (12)発注経費自動配布(オプション)14は、発注経費
について、出来高管理表では計上せず、対象発注工種へ
合算計上を自動で行うことができる。発注経費を現行予
算には含めず管理するユーザの場合に適用できる。 (13)発注で構成される管理予算形式の工事報告書(1
4)で、出来高、原価の毎期の締め処理を行う。
【0026】上記の発注の機能を実行予算作成、原価管
理と関連して示す処理手順は以下の通りである。上記実
行予算は、4種類に分けられる。すなわち、図1におけ
る入札時のもの(受注前の元積もり予算7)、受注後で
社内承認前の実行予算8,9、社内承認後の現行予算1
0及び実際の工事に対して発注管理の行われる管理予算
11である。
【0027】受注後で社内承認前の実行予算8,9も発
注管理を通じて日々変更を受ける。この時点での発注管
理は、最新の実行予算、すなわち最終変更後の実行予算
に基づいて行われる。社内承認された現行予算10は以
後の発注管理の基準となるもので、必要に応じて管理予
算と併記されて表示される。管理予算11も日々発注管
理を通じて変更を受け、この時の見積とか、発注管理の
情報が見積・発注情報として蓄積され、この見積・発注
履歴がその後の工事の実行予算作成や管理予算作成の基
礎資料として保存される。この時点でも発注管理は、最
新の管理予算、すなわち最終変更後の管理予算に基づき
行われる。発注状態は、いつでも発注一覧18により見
ることができ、発注契約時の利益管理のシミュレーショ
ンが必要に応じて発注検討予算19で見ることができ
る。これは現場監督が発注を判断するときに予算状況を
確認するために用いられる。図5に示されるように、現
行予算50と管理予算51は上下に併記されて表示され
るので、その時の利益管理状態がリアルタイムで一目瞭
然に見ることができる。
【0028】図2において、元積もり予算20とは、図
1における受注後の実行予算7のことである。該実行予
算は社内での承認を得て現行予算10として確定するま
では、業者見積の結果によって変更される場合が大部分
である。図2においては、変更予算21,22と2回変
更されている例を示している。発注は上記社内での承認
前でも行われることがあり、この発明の発注管理は現行
予算確定前の発注管理も含んでいる。発注番号24は、
発注単位23と対応して作成され、同一発注単位には複
数個の工種25,26,27が含まれる。例えば発注2
3に対して28,29,30といった具合に、発注は各
発注番号単位に複数社へ見積もり依頼され、依頼された
該複数社は、工種25,26,27の各々に見積もり金
額を書き込み、経費を追加して、見積書を作成する。こ
の見積を比較検討し、最適の業者が選定される。
【0029】図に36,37,38の矢印で示されるよ
うに、業者からの見積はどの予算の段階でも受付を行う
ことができ、39の矢印で示すされる契約追加では管理
予算は、が変更を受ける。各段階での発注状態は常に発
注一覧画面18に表示され、該発注を掛ける前の判断の
ため、発注予定業者で契約を行った場合に管理予算等が
どのように変更されるかが発注検討予算画面19に自動
的に表示される。現場監督は、該発注検討予算画面19
により発注の判断を行い、発注の決定を発注画面18で
行う。
【0030】図1における予算書編集での発注定義15
は、以下に詳述される。発注予定情報の作成及び編集が
予算書データを編集する段階で行われる。従って、発注
情報は予算書データ内においても、列情報として格納さ
れ、発注情報の内容を完全に表す。発注情報に関する列
情報は、「業者」「発注番号」であり、さらに関連列情
報として「要素」がある。「発注番号」とは材料発注も
含めての業者指定を行う場合に使用するキー番号であ
る。「発注番号」と「業者」は上位情報として指定した
場合、その情報は下位情報のすべてに適応される。但
し、その後、下位情報の表の中で、個別に指定を切り替
えることが可能である。また、発注番号の付帯情報とし
て、発注レベルがある。これは、管理予算処理に移行し
たときの出来高を入力する工種(出来高評価工種)とし
て定義されるレベルの情報であり、契約番号の前に
「*」をつける。さらに、業者の付帯情報として、決定
業者情報がある。これは、発注一覧操作において、発注
先の決定を行った場合に表示される情報であり、業者名
の前に「*」をつける。ここで、「**」は契約作成を
行った業者であることを示す。比率指定して発注処理す
る場合、発注比率情報は備考欄情報に格納される。
【0031】このように、発注情報を予算書内で定義す
ることにより、木目の細かい発注内容の定義を可能とし
ている。図2において対象工種25,26,27で示す
のは発注レベル工種であり、それより下位での個別指定
で除外された分は、自動計算を行って、契約が行われ
る。
【0032】ここで、予算処理の実行中に発注情報を定
義する場合の規定を説明する。予算処理の実行中に発注
情報を定義する場合には、次の規定をもつ。 (1)1つの分類(例えば、工事等)において、任意の
個数の発注情報を作成することが可能である。 (2)発注情報は「発注番号」をキーとしており、「発
注番号」は1工事内でユニークでなければならない。 (3)予算処理の実行中において、1発注は1業者への
発注処理として扱われ、必ず業者指定が行われなければ
ならない。「業者未定」を指定した場合、「業者未定」
の業者として扱う。 (4)予算処理の実行中において、1発注は1業者へ発
注されるものとして扱われため、同一発注番号を有し、
別業者へ定義があってはならない。この規定は「業者未
定」の場合にも適用される。ただし、この規定は、発注
レベルとして指定された工種情報について適用される規
定であり、発注レベルより下位の工種情報では、この規
定は無効である。詳細規定は後記する。 (5)すでに述べた通り、同一発注番号から下位の情報
において、発注レベルをもてるのは、1つの工種情報だ
けであり、2箇所にはもてない。 (6)発注レベルをもつ下位の情報には、発注レベルを
持たない別発注番号の発注は存在してはいけない。ただ
し、自社分は常に発注レベルをもつ発注と同じ扱いで可
である。 (7)前記の発注レベルの規定に違反しない限りは、同
一工事中で同一発注番号の発注レベルは任意個数許され
る。 (8)発注レベルをもつ工種の業者指定を切り替える
と、同一のコードをもち発注レベル「*」をもつ業者の
発注情報はすべて同時に書き換わる。
【0033】図3は、上記(6)の場合を示す説明図で
ある。(a)に示すのが実際の予算書である。「掘削
工」43は、その明細な中身を示すため44に示す1号
明細書をもち、図中では42の連絡線で結んで表示して
いる。(a)を模式図として表示したのが(b)であ
る。
【0034】(b)においては(a)の列のうちコード
40と発注番号41のみが、表示されており、残りの列
は省かれている。(b)の表記法を使って(6)を表現
したのが(c)及び(d)である。
【0035】この例では、図3(c)の45の発注番号
200は発注レベル(*有り)であるため、別番号であ
る発注番号100の発注レベルの下位にあることが許さ
れる。(c)の46の発注番号300は発注レベルでは
ないため、この位置に作成することができない発注であ
る。(d)の47の発注番号をもたない行は、自社分で
あることを示しており、自社分は常に発注レベルとして
扱うため、作成することが許されている。
【0036】図8は、前記(1)〜(8)の規定の内、
業者の規定を説明している。53に示す列は図3で説明
した模式図においては省略していた業者欄を示してい
る。52は(3)を示している。業者欄の空白は「自社
分」の意味であり、発注レベルには業者の指定が必須で
あるが「業者未定」として、後で業者を決めてゆくこと
が可能である。
【0037】51は(4)を示している。図中コード
1、コード2−2、コード3−2は同じ発注番号100
の発注レベルであるため、すべて業者は「業者未定」と
なっている。
【0038】50は(8)を示している。コード1−3
において業者Cを変更するとコード2−1、コード3−
1が同時に変更となる。48,49は発注レベルではな
い下位の発注の業者規定を示している。
【0039】48で示すコード1−1は発注番号は10
0ではあるが、コード1の発注レベルの業者「業者未
定」とは異なる、B社と定義している。この場合、コー
ド1−1は発注100の明細のひとつであり、B社はメ
モとして記載されている扱いとなる。
【0040】49で示すコード1−2は発注番号100
をもつが、業者が空白であり、自社分である。発注番号
如何に関わらず任意に指定できる。次に、発注レベルと
管理予算処理について述べる。業者が決定した発注情報
に基づいて、現行予算が確定されると、管理予算処理中
で、発注レベル指定に基づいた予算の組替処理が行われ
る。これは図1における発注一覧や発注検討予算表示の
ためのものである。ここで、組替処理の方法について、
述べる。
【0041】図9の上段は、予算書で発注を定義した段
階であり、これに対し発注レベルで該見積もりを入力
し、見積もりを元に契約を作成し管理予算を更新する必
要がある。契約作成にあたり、管理予算の構成替えを行
う必要がある場合、ない場合がある。図9(a)は構成
替えが起きない例であり、(b)が起きる例である。
(b)において構成替えの結果が図9の下段であり、管
理予算で行われる。構成替えは自動的に行われる。
【0042】図9において、54はコードであり、55
は発注番号を示す。図9(b)の場合を説明する。57
の発注レベル100(*印)の下位に58の発注レベル
200(*印)及び自社分がある例である。当初57は
1−1から1−4までの明細をもつ工種で、金額も1−
1から1−4までの合計となっている。しかし、管理予
算で契約を作成する場合には、1−1から1−2までの
発注に対する見積もり金額で更新される必要があるた
め、57に示す構成のままでは、契約内容とは異なる。
そのため、当初にはなかった57に、59の工種自動的
に追加され、同時に60の如くコードが1−3,1−4
から2−1,2−2に変更される。
【0043】図10(a)の場合は、同様に61の部分
に対応して62,64が新たに作成された例であるが、
これを業者別の横割りで表示すると図10(b)の如く
なることを示している。すなわち、図10(b)におい
て65の行は100に統一されているのが分かる。
【0044】図11は3階層の変更の例であり、図11
(a)の契約前の予算を同図(b)の如く管理予算にて
契約作成により構成替えをしている。やり方は、図9,
図10と同じである。図11(a)の67に対応して7
3の新たな工種が作られており、68に対して72が追
加され、67、68、69を独立した工種として扱うこ
とができるようにするために70,72,74が追加さ
れている。
【0045】これを具体的な表示例で示したものが、図
12である。図12(a)が契約前であり、図12
(b)が契約後である。図12のa1,a2,a3は、
それぞれ図11のa1,a2,a3に対応し、図12の
b1,b2,b3は、それぞれ図11のb1,b2,b
3に対応している。
【0046】図12(a)は、発注情報の3階層のそれ
ぞれの情報レコードの内容を示す。第1階層a1のうち
「摘要」の内容が「1号内訳表」の情報レコードは「1
号内訳表」の第2階層a2と結合する。第2階層a2の
うち「摘要」の内容が「1号明細書」、「2号明細
書」、そして「3号明細書」の情報レコードは、それぞ
れ「1号明細書」、「2号明細書」、そして「3号明細
書」の第3階層a3と結合する。
【0047】図12(b)は、3階層の情報レコード間
において、発注番号の変更と発注レベルの移動を実行し
た場合の情報レコード間において構成替えを実行した結
果の一例を示す。第1階層b1のうち「摘要」の内容が
「1号内訳表」、「2号内訳表」、「3号内訳表」、そ
して「4号内訳表」の情報レコードは、それぞれ「1号
内訳表」、「2号内訳表」、「3号内訳表」、そして
「4号内訳表」の第2階層b2と結合する。第2階層b
2のうち「摘要」の内容が「1号明細書」、「2号明細
書」、「3号明細書」、「4号明細書」そして「5号明
細書」の情報レコードは、それぞれ「1号明細書」、
「2号明細書」、「3号明細書」、「4号明細書」そし
て「5号明細書」の第3階層b3と結合する。
【0048】このように、情報レコード間の構成替え結
合の結果、特定の発注番号をもつ情報レコードの下位情
報には同一発注番号の情報レコードのみが存在すること
となる。
【0049】このように発注単位に工種を独立させるこ
とにより、契約作成により、発注レベルでの見積もり金
額により管理予算は更新を可能としている。見積もり金
額による管理予算は更新時、発注レベル以下の工種は見
積もり金額と整合がとれないため、予算としては切り取
られ、比較資料としての予算額として、保存する。
【0050】前述の如く、予算の中で契約対象となった
工種を確実に除き、契約金額に置き換える。また、契約
金額には常に一体となって予算金額が明確となる。これ
により、契約漏れが生じることはなく、また、予算を上
回る高い外注契約となるミスも冒さなくなるという効果
が生じる。この具体例を図13に示す。
【0051】図13において、例えば78は現行予算で
あり、79が見積結果である。同図が示すように、発注
レベルにおいて、発注先業者は見積もりを行い、見積も
り結果は、発注レベル毎に単価、単位数量が入力され、
両者は常に対応して表示される。
【0052】この発明の発注管理システムの上記実施例
において、オプションとして発注比率を指定して管理す
る機能を有する。以下、この説明を行う。これは実際の
発注において、材料費だけとか、労務費だけとかの発注
がしばしば生じることによる。
【0053】例えば、図14(a)において、80「基
礎」が50%自社で行い、81「埋戻」30%別業者に
分割発注される場合、契約による構成替えでは、図
(b)に示す、それぞれの対応する82「基礎」と「基
礎2」、83「埋戻」と「埋戻2」が同分割発注される
例を示している。
【0054】82の「基礎」と「基礎2」の予算額は、
80「基礎」の予算額を50%づつ比率配分した金額で
あり、83の「埋戻」と「埋戻2」の予算額は、81
「埋戻」」の予算額を25%、75%づつ比率配分した
金額である。
【0055】図15は、図14(a)及び(b)の情報
レコードの内容の具体例である。すなわち、同図は、予
算書処理において発注を定義し、前に述べたルールに基
づき、発注比率を指定して構成替えを行ったときの情報
レコードの内容の具体例である。第1階層a1は、「1
号内訳表」である第2階層b2と結合する。第2階層a
2の「摘要」が「1号明細書」の情報レコードは、「1
号明細書」である第3階層a3と結合する。同図が示す
ように、発注レベルにおいて、発注先業者は見積もりを
行い、見積もり結果は、発注レベル毎に単価、単位数量
がされる。
【0056】発注比率は発注レベルでしか指定できな
い。発注比率を指定した場合には図15の84の如く備
考欄に「分割発注」と記載される。構成替えが行われる
と、二つに分割され業者がb2のように各々指定され
る。
【0057】分割発注の場合には、分割した各々の業者
に86,87のように見積もり依頼書を印刷することが
可能である。ここで、第2階層に情報レコードを追加
し、さらに発注比率を指定して構成替えを行った場合、
第1階層b1及び第2階層b2はそれぞれ予算金額と見
積金額の情報を有する。その予算金額は発注比率により
比率計算された金額となる。
【0058】次に、発注経費処理について説明する。発
注経費は発注の際に付加する諸経費で総額で見込む場合
もあるが、発注金額に対する一定比率で見込む場合もあ
る。図16は、(a)管理予算情報、(b)出来高入力
情報、そして(c)工事報告書処理が扱うテーブルレコ
ード内容を示す。
【0059】管理予算(a)の89が、比率を指定した
外注経費であり、88の発注番号100に対して10%
の比率で付加されている。88が¥5,689,500 なため、
\568,950であるが、88が¥6,000,000 となったら、自
動的に、\600,000となる。
【0060】同じく出来高入力(b)では、(a)89
に当たる90に出来高が上がると、当該発注経費(b)
91に同比率の出来高が自動的に上がる。これが図1の
12で示す発注経費自動計算機能である。
【0061】同じく図1の14で示す発注経費自動按分
配布機能(オプション)について、図16の例で説明す
る。(c)は通常の場合の工事報告書である。発注経費
も工事報告書の項目として表示されており、発注経費の
出来高も工事報告書内に表示されている。
【0062】(d)が発注経費自動按分配布を行ってい
る場合の、工事報告書である。発注経費は工事報告書で
は表示されず、92,93の通り、発注経費の出来高は
元行に加算されて表示されている。
【0063】この例の場合、発注経費の対象元行が単数
行で、単純加算されているが、発注経費の対象元行が複
数の場合には、その予算金額比率で按分計算にて、発注
経費出来高を加算計上していく。
【0064】次に、発注検討予算機能について詳しく説
明する。図7に発注検討予算の画面を示す。図1でも示
されるように、発注検討予算画面は、予算を定義した各
種予算から任意に起動することができ、契約による予算
の構成替えの確認、発注の予算見積もり比較を行う画面
である。
【0065】また、予算書レコード中で指定されている
業者についての、見積もり金額、後で述べる発注経費の
情報を追加することもできる。図17(a)及び(b)
は、発注検討予算の発注別集計及び見積もり結果の表示
例を示す。図17(a)は、発注別集計の表示内容であ
る。編集により「見積金額」が、最新値に更新される。
【0066】図17(b)は、見積もり結果の表示例を
示す。同図で発注番号に*のついた発注レベルには、発
注詳細画面で決定した業者の外注見積もり結果として入
力された金額が入力される。この画面で*のついた発注
レベルの見積金額及び見積もり数量、見積もり単価金額
の変更を行うことができる。これらを変更すると、
(a)の発注番号集計金額が変更となる。発注レベルで
ない行については、見積もり金額行レコードが入力不能
である。ここで編集した内容は図1の18、図5の発注
詳細画面においても発注番号単位に参照、編集できる。
発注詳細画面は発注番号単位で表示されるので(c)の
ような表示となる。
【0067】次に、発注一覧機能について詳しく説明す
る。図6に発注一覧の画面を示す。図1でも示されるよ
うに、発注一覧画面は、予算を定義した各種予算から任
意に起動することができ、予算で定義した発注に複数社
への見積もりを依頼する処理、複数社からの見積もり結
果を入力する処理、複数社からの見積もり結果の比較処
理、発注先の決定処理などを行う。図6において左側に
は、現在定義されているすべての発注番号が表示され
る。
【0068】発注比率を指定した発注の場合には、分割
した数分別々な発注番号がつけられており、予算金額に
ついても、分割した予算金額分で表示される。発注の
「状態」としては、「契約」「決定」「見積」「予定」
のいづれかが表示されており、各々、「契約済み」、
「発注業者が決定している」「見積が入力されている」
「見積もり未入力」である状態を示している。「予定」
は契約予定を示している。
【0069】右側は、左側で選択されている発注に対し
て見積もり先とその見積もり金額を一覧している。「見
積結果」に〇がついているものは見積もり結果が入力済
みであることを示している。「発注決定」は右側の一覧
の中で1社のみに〇を付けることが可能で、発注が決定
した業者を示しており、この状態でこの発注に対し契約
作成を行うと、この業者の見積もり金額で、管理予算は
更新される。
【0070】図1の発注出来高入力12について説明す
る。図18(a)が発注について出来高を入力する、発
注出来高画面である。この画面で各項目は以下の定義に
よっている。
【0071】 ・累積出来高=前期出来高+当期出来高 ・出来高比率=累計出来高/契約金額 ・契約残高=契約金額−累計出来高金額 ・累計出来高=累計数量*単価 ・当期数量=累計数量−前期出来高/単価 (b)は発注以外の一般工種に出来高を入力する、出来
高残工事費入力の画面である。(b)が工種単位に画面
に一覧されるのに対して、(a)では発注番号単位に表
示されるため、発注管理業務がスムーズに行うことがで
きる。
【0072】(b)においては予定単価及び予定残数量
の変更ができるが、発注は契約に基づきているため、変
更を行うことはできない。(a)(b)で入力された出
来高金額は、(c)で示す工事報告書において、評価が
行われる。
【0073】工事報告書及び出来高入力画面での表示は
以下の通りである。
【0074】
【表1】
【0075】以上のデータから、工事報告書において、
毎期の工事の評価値がタイムリーに算出が可能で、速や
かな原価管理も行われる。最後に、図1の13に記す発
注出来高支出自動計上について、説明する。一般に、工
事進行に伴い、発注工種毎に出来高払いが行われること
が多い。。上記発注出来高入力により、例えば期の支払
い金額が決定される。上記出来高入力において記すよう
に、実質の支出は支出工費として、入力され、工事報告
書で評価される。
【0076】この発明における発注出来高支出自動計上
機能により、外注業者への出来高払いは、発注出来高の
入力により、自動的に転記され、以後、出来高の変更に
よっても、自動的に修正される。
【0077】図19は発注出来高入力により、作成され
た支出工費を示している。名称94には、発注番号が付
記され、工種95、工種コード96は管理予算に作成さ
れた契約工種、業者97は、発注契約を行った業者であ
る。
【0078】金額は上記、発注出来高の当期出来高金額
である。以上のように、従来の積算ソフトは、全国平均
データから歩掛かり入札価格を推測するものであり、近
年公共事業は談合の世界から実質的競争入札の世界に入
ってきているので、時代の要請にマッチしないものとな
ってきている。従って、最近の競争入札には「入札し得
る最低価格」、すなわち「受注を取るためのギリギリの
入札価格を計算し得るソフト」が求められている。特
に、外注を主体とする大手ゼネコンの場合は外注先への
発注管理、原価管理、工程管理を受注後も厳密に運用し
ていくことが必要になる。このような時代の要請に対し
てこの発明の発注管理システムは、実行予算から発注及
びその後の出来高や進捗管理等を実行予算に連携させ、
日々単位で利益計算までできるので非常に有用なもので
ある。
【0079】
【発明の効果】以上のように、この発明のシステムを用
いれば、実行予算情報に基づき発注処理の準備操作を実
行し、発注先からの見積情報を集計して発注検討処理を
実行し、決定された発注結果情報を実行予算情報に反映
させて実際に運用される管理予算情報を作成し、管理予
算情報に基づき原価管理処理や出来高管理処理を実行で
きる。従って、この発明によれば、外注発注単位を意識
しない当初実行予算上で、任意の組み合わせでの業者へ
の発注の準備が行える手段を提供できる。
【0080】また、この発明のシステムを用いれば、複
数社からの見積情報を保存できるので、見積もり結果を
比較しての発注検討が行える利便性がある。管理予算情
報に基づく原価管理処理や出来高管理処理は、任意の期
間で実行できるので、便利である。前述の実行予算情報
には作業項目に対する比率を指定した経費情報または契
約額情報に対する比率を指定した経費情報を任意に作成
できる。この仕組みを有するシステムは、従来存在しな
かった。実行予算情報の発注管理処理は、任意数の工種
を対象とした各工種に対応した単一の発注番号で管理実
行できる。発注工種情報は、下位情報にオプションとし
て材料別、労務のみ、複数社への分割発注等の選択情報
を有する。発注処理は、実行予算データ(予算書)の任
意のレベルに対し業者別に総数量を表示し、あるいは単
価情報を確認表示し、変更操作が可能である。
【0081】契約後は、発注単位に出来高及び支出の管
理を行うための予算の構成変更が自動的に行えるので便
利である。また、出来高払いを採用している場合を想定
して、出来高入力と連動した支出の自動記入を行うこと
ができるので使い勝手がよい。
【0082】さらに、蓄積されたデータは、見積データ
を含め、実態に即したものであって次回入札への適切
で、正確な最低入札価格を算出できる効果がある。これ
らの点で、本発明は従来のものより改善され、時代の要
請に応じるものとなり、コスト計算に基づく的確な発注
管理が簡単にできるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の発注管理システムの全体の処理のフロ
ーを示す説明図である。
【図2】本発明の発注管理システムの見積処理と変更予
算処理との関係を示す説明図である。
【図3】本発明の発注定義例を示す図である。
【図4】本発明に用いられる予算書の画面例を示す図で
ある。
【図5】本発明の発注管理システムに用いられる発注情
報画面例を示す図である。
【図6】本発明の発注管理システムの発注一覧画面例を
示す図である。
【図7】本発明の発注管理システムの発注検討予算画面
例を示す図である。
【図8】発注処理した場合の予算書データの条件を示す
説明図である。
【図9】発注レベル処理に基づいた予算の組み替え処理
の説明図である。
【図10】発注レベル処理に基づいた予算の組み替え処
理の他の例の説明図である。
【図11】発注レベル処理に基づいた予算の組み替え処
理の3階層の場合の説明図である。
【図12】図11の具体的な表示例を示す図である。
【図13】現行予算と見積結果の併記表示例を示す図で
ある。
【図14】分割発注の場合の説明図である。
【図15】図14の具体的な表示例を示す図である。
【図16】管理予算情報、出来高入力情報、そして工事
報告書処理が扱うテーブルレコード内容を示す説明図で
ある。
【図17】発注検討予算処理を示す説明図である。
【図18】出来高管理、外注出来高、工事報告書の画面
イメージを示す図である。
【図19】工事毎支出工費レコードの表示例を示す図で
ある。
【図20】従来の実行予算作成システムにおけるデータ
の関係を示す説明図である。
【図21】従来の実行予算作成システムにおける処理の
概要を示すフローチャートである。
【図22】従来の土木工事の流れを示す説明図である。
【符号の説明】
1 元積もり予算 2 受注 3 実行予算作成 4 承認 5 着工 6 竣工 8,9 変更予算 10 現行予算 11 管理予算 18 発注一覧 19 発注検討予算

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】実行予算に基づき発注の準備を行い、発注
    先からの見積りを集計して発注検討を行い、決定された
    発注結果を実行予算に反映させて実際に運用される管理
    予算を作成し、該管理予算に基づき原価管理や出来高管
    理をすることを特徴とする発注管理システム。
  2. 【請求項2】前記複数社からの見積が保存されることを
    特徴とする前記請求項1記載の発注管理システム。
  3. 【請求項3】前記管理予算に基づく原価管理や出来高管
    理が任意の期間で行われることを特徴とする前記請求項
    1記載の発注管理システム。
  4. 【請求項4】前記実行予算には作業に対する比率を指定
    した経費または契約額に対する比率を指定した経費も任
    意に作成できることを特徴とする前記請求項1記載の発
    注管理システム。
  5. 【請求項5】前記実行予算の発注管理は、任意数の工種
    を対象とした各工種に対応した単一の発注番号で管理さ
    れることを特徴とする前記請求項1記載の発注管理シス
    テム。
  6. 【請求項6】前記発注工種は、下位にオプションとして
    材料別、労務のみ、複数社への分割発注も選択できるこ
    とを特徴とする前記請求項5記載の発注管理システム。
  7. 【請求項7】前記原価管理や出来高管理において、発注
    経費自動計算、発注出来高支出自動計上、発注経費自動
    按分配布を実現することを特徴とする前記請求項3記載
    の発注管理システム
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