JP2002350751A - 光学多層構造体およびその製造方法、光スイッチング素子、並びに画像表示装置 - Google Patents

光学多層構造体およびその製造方法、光スイッチング素子、並びに画像表示装置

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JP2002350751A JP2001161840A JP2001161840A JP2002350751A JP 2002350751 A JP2002350751 A JP 2002350751A JP 2001161840 A JP2001161840 A JP 2001161840A JP 2001161840 A JP2001161840 A JP 2001161840A JP 2002350751 A JP2002350751 A JP 2002350751A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板の材質を考慮せずに任意の基板上に作製
でき、画像表示装置に好適に用いることができる光学多
層構造体を提供する。 【構成】 基板10は、例えばシリコン(Si)からな
り、開口10Aとこれを囲む枠部10Fとからなる網目
状の平面形状を有する。光学多層構造体1は、この基板
10の開口10A上に、第1の層11、光の干渉現象を
起こし得る大きさを有すると共にその大きさを変化させ
ることのできる間隙部12、および第2の層13をこの
順で配設した構造を有する。基板10の光学特性を考慮
せずに第1の層11や第2の層13の膜厚や間隙部12
の大きさを設計することができる。基板10はシリコン
からなるので高温プロセスに影響されず、プロセス自由
度が向上する。光学多層構造体1と駆動回路等とを同一
の基板10に作製することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入射光を反射若し
くは透過させる機能を有する光学多層構造体およびその
製造方法、この光学多層構造体を用いた光スイッチング
素子並びに画像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、映像情報の表示デバイスとしての
ディスプレイの重要性が高まっており、このディスプレ
イ用の素子として、更には、光通信,光記憶装置,光プ
リンタなどの素子として、高速で動作する光スイッチン
グ素子(ライトバルブ)の開発が要望されている。従
来、この種の素子としては、液晶を用いたもの、マイク
ロミラーを用いたもの(DMD;Digital Micro Mirror
Device 、ディジタルマイクロミラーデバイス、テキサ
スインスツルメンツ社の登録商標)、回折格子を用いた
もの(GLV:Grating Light Valve,グレーティングラ
イトバルブ、SLM(シリコンライトマシン)社)等が
ある。
【0003】GLVは回折格子をMEMS(Micro Elec
tro Mechanical Systems) 構造で作製し、静電力で10
nsの高速ライトスイッチング素子を実現している。D
MDは同じくMEMS構造でミラーを動かすことにより
スイッチングを行うものである。これらのデバイスを用
いてプロジェクタ等のディスプレイを実現できるもの
の、液晶とDMDは動作速度が遅いために、ライトバル
ブとしてディスプレイを実現するためには2次元配列と
しなければならず、構造が複雑となる。一方、GLVは
高速駆動型であるので、1次元アレイを走査することで
プロジェクションディスプレイを実現することができ
る。
【0004】しかしながら、GLVは回折格子構造であ
るので、1ピクセルに対して6つの素子を作り込んだ
り、2方向に出た回折光を何らかの光学系で1つにまと
める必要があるなどの複雑さがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このようなことから、
本出願人と同一出願人は、先に、簡単な構成で、小型軽
量であると共に、構成材料の選択にも自由度があり、可
視光領域においても高速応答が可能であって、画像表示
装置に好適に用いることができる光学多層構造体を提案
している(例えば、特願2000−200882、特願
2000−202831および特願2000−2195
99)。
【0006】図47は、上記提案のうち、例えば特願2
000−200882に係る光学多層構造体を用いた光
スイッチング装置100の構成の一例を表すものであ
る。この光スイッチング装置100は、例えばガラスか
らなる透明基板101上に複数(図では4個)の光スイ
ッチング素子100A〜100Dを一次元アレイ状に配
設したものである。なお、1次元に限らず、2次元に配
列した構成としてもよい。この光スイッチング装置10
0では、透明基板101の表面の一方向(素子配列方
向)に沿って例えばTiO2 膜102が形成されてい
る。TiO2 膜102上には、例えばITO(Indium-T
in Oxide:インジウムとスズの酸化物混合膜)膜103
が形成されている。
【0007】透明基板101上には、TiO2 膜102
およびITO膜103に対して直交する方向に、複数本
のBi2 3 膜105が配設されている。Bi2 3
105の外側には透明導電膜としてのITO膜106が
形成されている。これらITO膜106およびBi2
3 膜105は、ITO膜103を跨ぐ位置において架橋
構造となっている。ITO膜103とITO膜106と
の間には、スイッチング動作(オン・オフ)に応じてそ
の大きさが変化する間隙部104が設けられている。間
隙部104の光学膜厚は、入射光の波長(λ=550n
m)に対しては、例えば「λ/4」(137.5nm)
と「0」との間で変化するようになっている。
【0008】光スイッチング素子100A〜100D
は、透明導電膜(ITO膜103,106)への電圧印
加による電位差で生じた静電引力によって、間隙部10
4の光学膜厚を、例えば「λ/4」と「0」との間で切
り替える。図47では、光スイッチング素子100A,
100Cが間隙部104が「0」の状態(すなわち、低
反射状態)、光スイッチング素子100B,100Dが
間隙部104が「λ/4」の状態(すなわち、高反射状
態)を示している。
【0009】この光スイッチング装置100では、IT
O膜103を接地して電位を0Vとし、ITO膜106
に例えば+12Vの電圧を印加すると、その電位差によ
りITO膜103,106間に静電引力が発生し、光ス
イッチング素子100A,100CのようにITO膜1
03,106が密着し、間隙部104が「0」の状態と
なる。この状態では、入射光P1 は上記光スイッチング
素子を透過し、更に透明基板101を通過して透過光P
2 となる。
【0010】次に、ITO膜106を接地させ電位を0
Vにすると、ITO膜103,106間の静電引力がな
くなり、図17では光スイッチング素子100B,10
0DのようにITO膜103,106間が離間して、間
隙部104が「λ/4」の状態となる。この状態では、
入射光P1 は反射され、反射光P3 となる。
【0011】このようにして、光スイッチング装置10
0では、光スイッチング素子100A〜100D各々に
おいて、入射光P1 を静電力により間隙部を2値に切り
替えることによって、反射光がない状態と反射光P3
発生する状態の2値に切り替えて取り出すことができ
る。勿論、前述のように間隙部の大きさを連続的に変化
させることにより、入射光P1 を反射がない状態から反
射光P3 が発生する状態に連続的に切り替えることも可
能である。
【0012】ところで、上記提案に係る光学多層構造体
では、基板の材質が光学特性に関係するので、基板の材
料の選択の幅が狭くなる。例えば、上記提案では、光学
変調特性を向上させるために、ガラスやカーボンから構
成されている基板を用いるようにしている。しかしなが
ら、ガラスは高温プロセスに向かないし、カーボンは高
価であること、入手しにくいこと等の問題を有してい
る。高温プロセスに適した基板としてシリコン(Si)
ウェハが考えられるが、シリコンウェハの光学特性は必
ずしも理想的なものではないという問題がある。
【0013】なお、平面形状が正方形の光学薄膜に、卍
型の支持部を設けた構造も提案されている(米国特許公
報第5,500,761号)が、このような光学薄膜も
基板上に作製されており、基板の材質がその光学特性に
関わってくることは容易に想像できる。
【0014】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その第1の目的は、基板の材質を考慮せず任意の
基板上に作製できる光学多層構造体およびその製造方法
を提供することにある。
【0015】また、本発明の第2の目的は、上記光学多
層構造体を用いて、スペース効率が高く安価な光スイッ
チング素子および画像表示装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明による光学多層構
造体は、開口とこの開口を囲む枠部とからなる網目状の
平面形状を有する基板上に、開口の上に設けられると共
に周縁部の少なくとも一部において枠部により支持され
た第1の層、光の干渉現象を起こし得る大きさを有する
と共にその大きさが可変な間隙部、および第2の層を配
設した構造を有し、第1の層および第2の層のうち少な
くとも一方の他方に近づく方向への変位に応じて、入射
した光の反射、透過あるいは吸収の量を変化させるもの
である。
【0017】本発明による光学多層構造体の製造方法
は、基板上に、第1の層を形成する工程と、この第1の
層の上に、所定の膜厚の犠牲層を形成し、犠牲層の表面
および側面部を覆う第2の層を形成する工程と、犠牲層
をエッチングにより選択的に除去することにより第1の
層と第2の層との間に間隙部を形成する工程と、基板の
光学多層構造体と反対側から基板をエッチングにより選
択的に除去することにより、基板に第1の層に達する開
口とこの開口を囲む枠部とを形成する工程とを含むもの
である。
【0018】本発明による光スイッチング素子は、開口
とこの開口を囲む枠部とからなる網目状の平面形状を有
する基板上に、開口の上に設けられると共に周縁部の少
なくとも一部において枠部により支持された第1の層、
光の干渉現象を起こし得る大きさを有すると共にその大
きさが可変な間隙部、および第2の層を配設した構造を
有し、第1の層および第2の層のうち少なくとも一方の
他方に近づく方向への変位に応じて、入射した光の反
射、透過あるいは吸収の量を変化させる光学多層構造体
と、この光学多層構造体の間隙部の光学的な大きさを変
化させるための駆動手段とを備えたものである。
【0019】本発明による画像表示装置は、1次元また
は2次元に配列された複数の光スイッチング素子に光を
照射することで2次元画像を表示するものであって、光
スイッチング素子は、開口とこの開口を囲む枠部とから
なる網目状の平面形状を有する基板上に、開口の上に設
けられると共に周縁部の少なくとも一部において枠部に
より支持された第1の層、光の干渉現象を起こし得る大
きさを有すると共にその大きさが可変な間隙部、および
第2の層を配設した構造を有し、第1の層および第2の
層のうち少なくとも一方の他方に近づく方向への変位に
応じて、入射した光の反射、透過あるいは吸収の量を変
化させる光学多層構造体と、この光学多層構造体の間隙
部の光学的な大きさを変化させるための駆動手段とを備
えたものである。
【0020】本発明による光学多層構造体およびその製
造方法では、基板が開口とこの開口を囲む枠部とからな
る網目状の平面形状を有し、第1の層が、開口の上に設
けられると共に周縁部の少なくとも一部において枠部に
より支持されるようにしたので、基板の材質の光学特性
に対する影響を考慮する必要がなくなる。
【0021】本発明による光スイッチング素子では、駆
動手段によって、第1の層および第2の層のうち少なく
とも一方が他方に近づく方向に変位し、間隙部の光学的
な大きさが変化することにより、入射光に対してスイッ
チング動作がなされる。
【0022】本発明による画像表示装置では、1次元あ
るいは2次元に配列された本発明の複数の光スイッチン
グ素子に対して光が照射されることによって2次元画像
が表示される。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0024】〔第1の実施の形態〕図1および図2は、
本発明の第1の実施の形態に係る光学多層構造体1の概
略構成を表すものである。なお、この光学多層構造体1
は具体的には例えば光スイッチング素子として用いら
れ、この光スイッチング素子を複数個1次元または2次
元のアレイ状に配列することにより画像表示装置を構成
することができる。
【0025】光学多層構造体1は、基板10の上に形成
されている。基板10は、開口10Aとこの開口10A
を囲む枠部10Fとからなる網目状の平面形状を有して
いる。基板10は、後述する製造方法の観点から、高温
プロセスに適したシリコン(Si)基板であることが好
ましい。基板10の厚さは例えば500μm程度であ
る。本実施の形態においては、開口10Aは矩形の平面
形状を有しており、枠部10Fは格子状となっている。
【0026】光学多層構造体1は、基板10上に、開口
10Aの上に設けられると共に周縁部の少なくとも一部
において枠部10Fにより支持された第1の層11と、
光の干渉現象を起こし得る大きさを有すると共にその大
きさを変化させることのできる間隙部12、および第2
の層13をこの順で配設して構成したものである。
【0027】第1の層11は、上述のように、基板10
の開口10Aの上に設けられると共に周縁部の少なくと
も一部において枠部10Fにより支持されている。第2
の層13は、本実施の形態においては、矩形の平面形状
を有し、その周縁部の対向する2箇所において枠部10
Fに固定されている。図1または図2に示すように、第
1の層11および第2の層13は複数の光学多層構造体
1にわたって連続した帯状とすることができ、これによ
り製造工程を簡略化することができる。第2の層13の
固定されていない部分は可動部分であり、第1の層11
に近づく方向に変位可能となっており、後述のように間
隙部12の大きさを変化させることができる。
【0028】第1の層または第2の層13は単一の層で
もよいし、複数の層からなる複合層でもよい。その材質
としては、屈折率が2以上である少なくとも一種の高屈
折率材料を用いることができ、具体的には酸化チタン
(TiO2 )(屈折率2.4),窒化ケイ素(Si3
4 )(屈折率2.0),酸化亜鉛(ZnO)(屈折率
2.0),酸化ニオブ(Nb2 5 )(屈折率2.
2),酸化タンタル(Ta2 5 )(屈折率2.1),
酸化珪素(SiO)(屈折率2.0)などの誘電体と、
酸化スズ(SnO2 )(屈折率2.0),ITO(Indi
um-Tin Oxide) (屈折率2.0)などの導電材料とから
なる群から選ぶことができる。複合層とする場合には、
上記の材料のうち誘電体からなる層と導電材料からなる
層とを組み合わせてもよい。
【0029】第1の層11および第2の層13の光学的
な膜厚は、基板10の光学特性を考慮することなく、例
えば「λ/4」(λは入射光の設計波長)とすることが
できる。その理由は、従来の光学多層構造体においては
下部電極層が基板に接して設けられていたので、基板の
光学定数を考慮して各層の膜厚を設定する必要があった
のに対して、本実施の形態においては、第1の層11は
基板10の開口10Aの上に設けられると共に周縁部の
少なくとも一部において枠部10Fに支持されているだ
けであり、第2の層13の可動部分も基板10の開口1
0Aの上にあることになり、膜厚設計の際に基板10の
光学特性を考慮する必要がないからである。したがっ
て、高温プロセスには適している反面必ずしも理想的な
光学特性を有するとはいえないシリコン基板であって
も、基板10として用いることが可能となる。
【0030】なお、以上の膜厚は厳密に「λ/4」でな
くとも、これらの近傍の値でもよい。これは、例えば、
一方の層の光学膜厚がλ/4より厚くなった分、他方の
層を薄くするなどして補完できるからである。このこと
は他の実施の形態においても同様である。よって、本明
細書においては、「λ/4」の表現には「ほぼλ/4」
の場合も含まれるものとする。
【0031】第1の層11および第2の層13を、互い
に光学的特性の異なる2以上の層で構成された複合層と
する場合には、複合層における合成した光学的特性(光
学アドミッタンス)が単層の場合と同等な特性を有する
ものとする必要がある。
【0032】間隙部12は、図示しない駆動手段によっ
て、その大きさ(第1の層11と第2の層13との間
隔)が可変である。間隙部12を埋める媒体は、透明で
あれば気体でも液体でもよい。気体としては、例えば、
空気(ナトリウムD線(589.3nm)に対する屈折
率nD =1.0)、窒素(N2 )(nD =1.0)な
ど、液体としては、水(nD =1.333)、シリコー
ンオイル(nD =1.4〜1.7)、エチルアルコール
(nD =1.3618)、グリセリン(nD =1.47
30)、ジョードメタン(nD =1.737)などが挙
げられる。なお、間隙部12を真空状態とすることもで
きる。
【0033】本実施の形態では、第1の層11は外側の
第1の層11Aと内側の第1の層11Bとの2層からな
る複合層であり、第2の層13は外側の第2の層13A
と内側の第2の層13Bとの2層からなる複合層であ
る。また、本実施の形態では、第1の層11および第2
の層13とはいずれも透明層である。具体的には、内側
の第1の層11Bおよび内側の第2の層13Bは例えば
窒化ケイ素(Si3 4)から構成されており、外側の
第1の層11Aおよび外側の第2の層13Aは例えばI
TOから構成されている。このように、本実施の形態に
係る光学多層構造体1は、間隙部12に関して対称な構
成を有している。
【0034】内側の第1の層11Bおよび内側の第2の
層13BをSi3 4 で形成するのは、これらの層がス
イッチング動作時において、後述のように可動部として
作用するものであり、ヤング率が高く丈夫なSi3 4
で形成されたものであることが好ましいからである。し
かしながら、内側の第1の層11Bおよび内側の第2の
層13Bは、Si3 4 以外にも、上記の他の材料、例
えばTiO2 から構成することも可能であることは言う
までもない。
【0035】ITOからなる外側の第1の層11Aおよ
び外側の第2の層13Aは、静電気により駆動する場合
の透明導電膜として機能する。スイッチング動作時にお
いては第1の層11と第2の層13とが接触するので、
接触時に電気的に短絡しないように、内側の第1の層1
1Bおよび内側の第2の層13BをSi3 4 で形成
し、外側の第1の層11Aおよび外側の第2の層13A
をITOで形成している。
【0036】Si3 4 とITOとを用いる場合、両者
の屈折率は同等であるので、それぞれどの程度の膜厚に
するかは任意であり、両者を合わせて「λ/4」の膜厚
となるようにすればよい。本実施の形態においては、第
1の層11,間隙部12,第2の層13の膜厚(または
大きさ)は、表1のようになっている。
【0037】
【表1】
【0038】次に、図3および上述の図2を参照して、
光学多層構造体1の動作について説明する。
【0039】上記のような構造を有する光学多層構造体
1は、間隙部12の光学的な大きさを、λ/4の奇数倍
とλ/4の偶数倍(0を含む)との間(例えば「λ/
4」と「0」との間)で、2値的あるいは連続的に変化
させることによって、入射した光の反射,透過若しくは
吸収の量を変化させるものである。
【0040】本実施の形態においては、光学多層構造体
1は、静電気により駆動される。すなわち、外側の第2
の層13Aと外側の第1の層11Aとの間への電圧印加
による電位差で生じた静電引力によって、間隙部12の
光学的な大きさを、例えば「λ/4」と「0」との間で
2値的に切り替える。勿論、外側の第2の層13A、外
側の第1の層11Aへの電圧印加を連続的に変化させる
ことにより、間隙部12の大きさをある値の範囲で連続
的に変化させ、入射した光の反射、若しくは透過あるい
は吸収等の量を連続的(アナログ的)に変化させるよう
にすることもできる。
【0041】ここで、外側の第2の層13Aと外側の第
1の層11Aとの間の電位差が0Vであるときは、図2
に示したように、第2の層13は第1の層11に対して
離間した状態となり、間隙部12の光学的な大きさは例
えば「λ/4」である。このとき、光学多層構造体1の
反射率は高くなり、入射光は反射される。
【0042】これに対し、外側の第2の層13Aに正の
電圧(本実施の形態では例えば+10V)を印加し、外
側の第1の層11Aを接地し0Vとすると、静電引力が
発生する。この静電引力により、図3に示したように、
第2の層13が、第1の層11に密着する。こうして間
隙部12の光学的な大きさが「0」となる。このとき、
光学多層構造体1の反射率は低くなり、入射した光は吸
収される。
【0043】図4は、上記の表1に示した本実施の形態
に係る光学多層構造体1について、入射角0.00度、
設計波長550nmとしたときの反射特性を表してい
る。図4において、符号14で示す曲線は、T=13
7.5nm(Tは間隙部12の大きさを表す)のときの
反射率を示し、符号15で示す曲線は、T=0のときの
反射率を示す。図4から、T=137.5nm(間隙部
12の大きさが「λ/4」)のときは反射率が高く、T
=0(間隙部12の大きさが「0」)のときは反射率が
低くなっていることがわかる。
【0044】表2は、内側の第1の層11Bおよび内側
の第2の層13Bを、Si3 4 よりも屈折率の高いT
iO2 で構成したときの各層(または間隙部)の膜厚
(または大きさ)を表している。
【0045】
【表2】
【0046】図5は、表2に示した構成を有する光学多
層構造体の反射特性を表している。図4の場合と同様
に、入射角0.00度、設計波長550nmである。図
5において、符号16で示す曲線は、T=137.5n
m(Tは間隙部12の大きさを表す)のときの反射率を
示し、符号17で示す曲線は、T=0のときの反射率を
示す。図5から、TiO2 を用いた場合には、高反射時
(間隙部12の大きさTが137.5nm(「λ/
4」)のとき)の反射率が、Si3 4 を用いた場合に
比べて高くなっていることがわかる。
【0047】上記間隙部12を有する光学多層構造体1
は、図6ないし図30に示した製造プロセスにより作製
することができる。まず、図6に示したように例えばシ
リコンからなる基板10を用意する。そして、図7に示
すように、基板10の全面にわたって、例えばスパッタ
リング法により、ITOからなる外側の第1の層11A
を形成する。更に、図8に示すように、例えばCVD
(Chemical Vapor Deposition;化学気相成長)法によ
り、外側の第1の層11Aの全面にわたってSi3 4
からなる内側の第1の層11Bを形成する。
【0048】続いて、図9に示したように、内側の第1
の層11Bの全面にわたってフォトレジスト膜21を塗
布する。このフォトレジスト膜21を、図示しないマス
クを用いて図10に示すように第1の層11の平面形状
に合わせてパターニングする。
【0049】このフォトレジスト膜21をマスクとし
て、例えばSF6 を用いたドライエッチングにより、S
3 4 からなる内側の第1の層11Bを選択的に除去
し、図11に示すようにパターニングする。続いて、例
えば王水系のエッチャントを用いたウエットエッチング
により、ITOからなる外側の第1の層11Aも選択的
に除去し、図12に示すようにパターニングする。その
後、図13に示すように、フォトレジスト膜21を除去
する。こうして、ITOからなる外側の第1の層11A
とSi3 4 からなる内側の第1の層11Bとからなる
第1の層11が形成される。
【0050】次に、基板10および第1の層11の上
に、図14に示したように、例えばCVD法により非晶
質シリコン(a−Si)膜22を形成する。続いて、図
15に示したように、非晶質シリコン膜22の全面にわ
たって、フォトレジスト膜23を形成する。このフォト
レジスト膜23を、図16に示したように、間隙部12
の形状に従って、図示しないマスクを用いてパターニン
グする。そして、図17に示したようにこのフォトレジ
スト膜23をマスクとして、例えばRIE(Reactive I
on Etching) により非晶質シリコン(a−Si)膜22
を選択的に除去し、間隙部12の形状に合うようにパタ
ーニングする。こうして、図18に示すように、フォト
レジスト膜23を除去し、第1の層11上に間隙部12
を形成するための犠牲層としての非晶質シリコン膜22
を形成する。
【0051】次に、図19に示したように、非晶質シリ
コン膜22,第1の層11および基板10の全面にわた
って、例えばCVD法により、Si3 4 からなる内側
の第2の層13Bを形成する。次いで、図20に示した
ように、内側の第2の層13Bの全面にわたって、例え
ばスパッタリング法により、ITOからなる外側の第2
の層13Aを形成する。
【0052】続いて、図21に示したように、外側の第
2の層13Aの全面にわたってフォトレジスト膜24を
形成する。このフォトレジスト膜24を、図22に示し
たように、第2の層13の形状に合わせて図示しないマ
スクを用いて成形する。このフォトレジスト膜24をマ
スクとして、例えば王水系エッチャントを用いたウエッ
トエッチングにより、ITOからなる外側の第2の層1
3Aを選択的に除去し、図23に示したようにパターニ
ングする。さらに、例えばCF4 ガスを用いたドライエ
ッチングによりSi3 4 からなる内側の第2の層13
Aを選択的に除去し、図24に示したようにパターニン
グする。その後、図25に示すように、フォトレジスト
膜24を取り除く。こうして、ITOからなる外側の第
2の層13AとSi3 4 からなる内側の第2の層13
Bとからなる第2の層13が完成する。
【0053】次に、例えばXeF2 をエッチャントとし
て用いたドライエッチングにより非晶質シリコン膜22
を除去し、図26に示したように、第1の層11と第2
の層13との間に間隙部12が形成される。
【0054】これに続く図27から図30までの工程
は、基板10に開口10Aと枠部10Fとを形成するた
めの工程である。なお、図27(B),図28(B),
図29(B)および図30(B)はいずれも基板10の
下面図である。
【0055】まず、図27に示したように、基板10の
裏面全面にわたって、フォトレジスト膜25を塗布し、
さらに、図28に示したように、基板10の表面に形成
されている第1の層11や第2の層13と位置合わせし
つつ、開口10Aおよび枠部10Fの平面形状に合わせ
て、図示しないマスクを用いてフォトレジスト膜25を
パターニングする。
【0056】続いて、フォトレジスト膜25をマスクと
して、例えばC4 8 ガスとSF6ガスとを切り替えて
高密度プラズマを発生させてシリコンのエッチングを行
うディープシリコンRIE法により、基板10を裏面か
らエッチングし、図29に示すように、基板10に開口
10Aを形成する。基板10のエッチングは、開口10
Aが外側の第1の層11Aに達するまで行う。最後に、
図30に示すように、フォトレジスト膜25を除去し
て、本実施の形態に係る光学多層構造体1が完成する。
【0057】本実施の形態の光学多層構造体1では、基
板10が開口10Aとこの開口10Aを囲む枠部10F
とからなる網目状の平面形状を有し、第1の層11は基
板10の開口10Aの上に設けられると共に周縁部の少
なくとも一部において枠部10Fに支持されている。ま
た、第2の層13の可動部分も基板10の開口10Aの
上にある。したがって、膜厚設計の際に基板10の光学
特性を考慮する必要がなくなり、基板の材質は任意に選
ぶことが可能である。
【0058】特に、ここで、高温プロセスに適したシリ
コンからなる基板10を選択すれば、簡単な工程で、開
口10Aと枠部10Fを有する網目状の平面形状を形成
することができ、本実施の形態の光学多層構造体1を容
易に作製することが可能になる。また、例えばLPCV
D(Low Pressure Chemical Vapor Deposition;低圧C
VD法)のような800℃程度の加熱を伴うプロセスが
あっても基板10に影響がなく、プロセスの自由度が増
す。例えば、基板10に予め半導体プロセスで駆動回路
を作製し、その後、この光学多層構造体1を同一の基板
10に作り込むようにすることができる。これにより、
一貫した工程で、スペース効率が高く安価な光スイッチ
ング素子を作製することができる。したがって、この光
スイッチング素子を用いた画像表示装置は、特にモバイ
ル系の端末への応用が期待できる。また、この光スイッ
チング素子は、これを用いた装置を作製する際に、外部
回路が簡単になるという更なる利点も有している。
【0059】〔第2の実施の形態〕次に、図31および
図32を参照して、本発明の第2の実施の形態に係る光
学多層構造体について説明する。なお、以下の説明にお
いて、第1の実施の形態と同一の構成要素には同一の符
号を付し、その説明を省略する。
【0060】本実施の形態に係る光学多層構造体3は、
図31および図32に示したように、基板10上に、第
1の層31、間隙部12、第2の層33をこの順で配設
した構造を有している。第1の層31は、外側の第1の
層31Aと内側の第1の層31Bとの2層からなる複合
層である。第2の層33は、外側の第2の層33Aと内
側の第2の層33Bとの2層からなる複合層である。内
側の第1の層31Bおよび内側の第2の層33Bは、窒
化ケイ素(Si3 4 )から構成されている。外側の第
1の層31Aおよび外側の第2の層33Aは金属層であ
り、光学多層構造体3の駆動の際に導電膜として機能す
るものである。外側の第1の層31Aおよび外側の第2
の層33は、例えばタンタル(Ta),アルミニウム
(Al)またはクロム(Cr)から構成されている。本
実施の形態では、タンタルを用いている。このように、
光学多層構造体3は、間隙部12に関して対称な構成を
有している。
【0061】外側の第1の層31Aおよび外側の第2の
層33Aは、例えばタンタル,アルミニウム,クロムな
どの金属層であり、不透明であるが、本実施の形態にお
いては、外側の第2の層33Aに、内部観察用の開口部
33Cが設けられている。外側の第1の層31Aにも、
開口部33Cに対向する位置に、内部観察用の開口部3
1Cが設けられている。開口部31C,33Cは、当然
ながら、基板10の開口10Aの上に設けられることに
なる。
【0062】光学多層構造体3は、静電気により駆動さ
れる。すなわち、外側の第2の層33Aと外側の第1の
層31Aとの間への電圧印加による電位差で生じた静電
引力によって、間隙部12の光学的な大きさを、例えば
「λ/4」と「0」との間で2値的に切り替えるように
なっている。
【0063】光学多層構造体3は、内部観察用の開口部
31C,33Cの形成を除けば、第1の実施の形態に示
した光学多層構造体1と同様の製造工程により製造する
ことができる。内部観察用の開口部31Cは、例えば、
図30に示した開口10Aの作製後、外側の第1の層1
1Aの所定の位置に開口部31Cを形成することにより
形成される。内部観察用の開口部33Cは、例えば、図
23に示した外側の第2の層13Aの形成工程時に、外
側の第2の層13Aの所定の位置に開口部33Cを形成
することにより形成される。ただし、この場合、内側の
第2の層13Bのパターン用のマスクとは別のマスクを
用いる。
【0064】本実施の形態の光学多層構造体3では、基
板10が開口10Aとこの開口10Aを囲む枠部10F
とからなる網目状の平面形状を有し、第1の層31は基
板10の開口10Aの上に設けられると共に周縁部の少
なくとも一部において枠部10Fに支持されているだけ
である。また、第2の層33の可動部分も基板10の開
口10Aの上にある。したがって、膜厚設計の際に基板
10の光学特性を考慮する必要がなくなり、第1の実施
の形態と同様の優れた効果が実現できる。
【0065】加えて、本実施の形態では、第1の層31
および第2の層33は、導電膜として例えばタンタルか
らなる外側の第1の層31Aおよび外側の第2の層33
Aを有しているので、優れた特性を有する光学多層構造
体3を得ることができる。また、外側の第1の層31A
には内部観察用の開口部31Cを設けると共に、外側の
第2の層33Aには内部観察用の開口部33Cを設けた
ので、開口部33C,31Cを通して、Si3 4 から
なる内側の第2の層33Bや内側の第1の層31Bを観
察することができる。
【0066】〔第3の実施の形態〕次に、図33および
図34を参照して、本発明の第3の実施の形態に係る光
学多層構造体について説明する。なお、以下の説明にお
いて、第1の実施の形態と同一の構成要素には同一の符
号を付し、その説明を省略する。
【0067】本実施の形態に係る光学多層構造体4は、
図33に示したように、基板10上に、第1の層41、
間隙部12、第2の層43をこの順で配設した構造を有
している。第1の層41は、外側の第1の層41Aと内
側の第1の層41Bとの2層からなる複合層である。第
2の層43は、外側の第2の層43Aと内側の第2の層
43Bとの2層からなる複合層である。
【0068】内側の第1の層41Bおよび内側の第2の
層43Bは、屈折率が2.0以上の高屈折率材料から構
成されている。具体的には、この高屈折率材料は、Ti
2,Si3 4 ,SnO2 ,Nb2 5 ,Ta
2 5 ,ITO,ZnO,SiOからなる群から選ばれ
たものであることが好ましい。本実施の形態において
は、内側の第1の層41Bおよび内側の第2の層43B
は、TiO2 から構成されている。
【0069】一方、外側の第1の層41Aおよび外側の
第2の層43Aは屈折率が1.0より大きく2.0より
小さい低屈折率材料から構成されている。具体的には、
この低屈折率材料は、MgF2 またはSiO2 であるこ
とが好ましい。本実施の形態においては、外側の第1の
層41Aおよび外側の第2の層43Aは、例えばMgF
2 から構成されている。このように、光学多層構造体4
は、間隙部12に関して対称な構成を有している。
【0070】表3は、光学多層構造体4の各層(または
間隙部)の膜厚(または大きさ)を表している。
【0071】
【表3】
【0072】図34は入射角0.00度、設計波長55
0nmにおける光学多層構造体4の反射率特性を表して
いる。図34において、符号44で示す曲線は、T=1
37.5nm(Tは間隙部12の大きさを表す)のとき
の反射率を示し、符号45で示す曲線は、T=0のとき
の反射率を示す。図34から分かるように、T=0のと
き、波長500nm付近からグラフがフラットとなって
おり、広帯域で低反射特性が得られる。
【0073】本実施の形態の光学多層構造体4では、基
板10が開口10Aとこの開口10Aを囲む枠部10F
とからなる網目状の平面形状を有し、第1の層41は基
板10の開口10Aの上に設けられると共に周縁部の少
なくとも一部において枠部10Fに支持されている。そ
して、第2の層43の可動部分も基板10の開口10A
の上にある。したがって、膜厚設計の際に基板10の光
学特性を考慮する必要がなく、第1の実施の形態と同様
の優れた効果が実現できる。
【0074】加えて、本実施の形態では、内側の第1の
層41Bおよび内側の第2の層43Bを屈折率が2.0
以上の高屈折率材料であるTiO2 で構成し、外側の第
1の層41Aおよび外側の第2の層43Aを屈折率が
1.0より大きく2.0より小さい低屈折率材料である
MgF2 で構成したので、広帯域で低反射特性が得られ
る。
【0075】〔第4の実施の形態〕上述の第1ないし第
3の実施の形態においては、光学多層構造体1,3,4
はいずれも間隙部12に関して対称な構成を有していた
が、本発明は間隙部12に関して対称な構成を有しない
光学多層構造体にも適用することが可能である。次に、
図35および図36を参照して、本発明の第4の実施の
形態に係る光学多層構造体について説明する。なお、以
下の説明において、第1の実施の形態と同一の構成要素
には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0076】本実施の形態に係る光学多層構造体5は、
図35に示したように、基板10上に、第1の層51、
間隙部12、第2の層13をこの順で配設した構造を有
している。第1の層51は、光の吸収のある層であり、
より具体的には金属,半導体または金属窒化物からなる
ことが好ましい。本実施の形態では、第1の層51は例
えばタンタル(Ta)から構成されている。
【0077】表4は、光学多層構造体5の各層(または
間隙部)の膜厚(または大きさ)を表している。
【0078】
【表4】
【0079】図36は入射角0.00度、設計波長55
0nmにおける光学多層構造体5の反射率特性を表して
いる。図36において、符号54で示す曲線は、T=1
37.5nm(Tは間隙部12の大きさを表す)のとき
の反射率を示し、符号55で示す曲線は、T=0のとき
の反射率を示す。図36から分かるように、T=0のと
き、設計波長である550nm付近からグラフがほぼフ
ラットとなっており、広帯域で低反射特性が得られる。
【0080】本実施の形態の光学多層構造体5では、基
板10が開口10Aとこの開口10Aを囲む枠部10F
とからなる網目状の平面形状を有し、第1の層51は基
板10の開口10Aの上に設けられると共に周縁部の少
なくとも一部において枠部10Fに支持されている。そ
して、第2の層13の可動部分も基板10の開口10A
の上にある。したがって、膜厚設計の際に基板10の光
学特性を考慮する必要がなく、第1の実施の形態と同様
の優れた効果を得ることができる。
【0081】更に、本実施の形態では、第1の層51が
タンタルからなる単一の層であるので、構成や製造がよ
り簡単になると共に、低反射時のバンド幅特性が向上
し、優れた特性を有する光学多層構造体5を得ることが
できる。
【0082】〔第5の実施の形態〕上記の第1ないし第
4の実施の形態においては、第2の層13,33,43
はいずれも平面形状が矩形の帯状であって、その周縁部
の対向する2箇所で枠部10Fに固定され、間隙部12
は開放されている。しかしながら、本実施の形態に係る
光学多層構造体6においては、図37および図38に示
すように、第2の層63はその周縁部において一様に第
1の層61に支持されている。そして、第1の層61
は、基板10の開口10Aの上に設けられると共にその
周縁部において枠部10Fにより支持され、間隙部62
は第1の層61と第2の層63の周縁部とによって閉鎖
された構成となっている。
【0083】第1の層61および第2の層63の構成お
よび材料は、例えば第1の実施の形態と同様とすること
ができる。具体的には、内側の第1の層61Bおよび内
側の第2の層63Bを例えば窒化ケイ素(Si
3 4 )、外側の第1の層61Aおよび外側の第2の層
63Aを例えばITOから構成することができる。しか
しながら、本実施の形態は、上述の第2ないし第4の実
施の形態であっても適用できることは勿論であり、第1
の層61および第2の層63の構成および材料は、第2
ないし第4の実施の形態と同様としてもよい。
【0084】第1の層61は、第1の実施の形態におけ
る第1の層11と同様に、基板10の開口10Aの上に
設けられると共に周縁部において枠部10Fに支持され
ている。また、第2の層63の可動部分も基板10の開
口10Aの上にある。したがって、膜厚設計の際に基板
10の光学特性を考慮する必要がなくなる。
【0085】第2の層63には、犠牲層エッチング工程
においてエッチャントを犠牲層に到達させるための貫通
孔64A,64B,64C,64Dが設けられている。
これらの貫通孔64A,64B,64C,64Dは、図
37の右端の光学多層構造体6において一部切り欠いて
示されている貫通孔64Aからわかるように、外側の第
2の層63Aと内側の第2の層63Bの両方を貫通して
間隙部62に通じている。
【0086】本実施の形態においては、光学多層構造体
6は、静電気により駆動される。すなわち、外側の第2
の層63Aと外側の第1の層61Aとの間への電圧印加
による電位差で生じた静電引力によって、間隙部62の
光学的な大きさを、例えば「λ/4」と「0」との間で
2値的に切り替える。ここで、外側の第2の層63Aと
外側の第1の層61Aとの間の電位差が0Vであるとき
は、図38に示したように、第2の層13は第1の層1
1に対して離間した状態となり、間隙部12の光学的な
大きさは例えば「λ/4」である。このとき、光学多層
構造体6の反射率は高くなり、入射光は反射される。
【0087】これに対し、外側の第2の層63Aに正の
電圧(本実施の形態では例えば+10V)を印加し、外
側の第1の層61Aを接地し0Vとすると、静電引力が
発生する。この静電引力により、図39に示したよう
に、第2の層63および第1の層61が互いに他方に近
づく方向に変位し、両者が密着する。こうして間隙部6
2の光学的な大きさが「0」となる。このとき、光学多
層構造体6の反射率は低くなり、入射した光は吸収され
る。
【0088】本実施の形態では、基板10が開口10A
とこの開口10Aを囲む枠部10Fとからなる網目状の
平面形状を有し、第1の層61は基板10の開口10A
の上に設けられると共に周縁部において枠部10Fに支
持されているだけである。そして、第2の層63の可動
部分も基板10の開口10Aの上にある。したがって、
膜厚設計の際に基板10の光学特性を考慮する必要がな
く、第1の実施の形態と同様の優れた効果を得ることが
できる。
【0089】〔第6の実施の形態〕本実施の形態では、
図40に示すように、第2の層73の平面形状が円形と
なっている。なお、第2の層73の平面形状は、円形に
限らず、楕円形状、矩形の2辺を曲線とした形状等の曲
線を含む形状とすることもできる。
【0090】第1の層71および第2の層73の構成お
よび材料は、例えば第1の実施の形態と同様とすること
ができる。しかしながら、本実施の形態は、上述の第2
ないし第4の実施の形態であっても適用できることは勿
論であり、第1の層71および第2の層73の構成およ
び材料は、第2ないし第4の実施の形態と同様にしても
よい。
【0091】第1の層71は、第1の実施の形態におけ
る第1の層11と同様に、基板10の開口10Aの上に
設けられると共に周縁部において枠部10Fに支持され
ている。また、第2の層73の可動部分も基板10の開
口10Aの上にある。したがって、膜厚設計の際に基板
10の光学特性を考慮する必要がなくなる。
【0092】第2の層73には、犠牲層エッチング工程
においてエッチャントを犠牲層に到達させるための貫通
孔74A,74B,74C,74Dが設けられている。
これらの貫通孔74A,74B,74C,74Dは、図
40の右端の光学多層構造体7において一部切り欠いて
示されている貫通孔74Aからわかるように、外側の第
2の層73Aと内側の第2の層73Bの両方を貫通して
間隙部72に通じている。
【0093】本実施の形態では、基板10が開口10A
とこの開口10Aを囲む枠部10Fとからなる網目状の
平面形状を有し、第1の層71は基板10の開口10A
の上に設けられると共に周縁部において枠部10Fに支
持されている。そして、第2の層73の可動部分も基板
10の開口10Aの上にある。したがって、膜厚設計の
際に基板10の光学特性を考慮する必要がなく、第1の
実施の形態と同様の顕著な効果を享受することができ
る。
【0094】〔第7の実施の形態〕本実施の形態では、
図41に示すように、基板80の開口80Aの平面形状
が円形となっており、基板80の平面形状は網目状とな
っている。なお、開口80Aの平面形状は、円形に限ら
ず、楕円形状、矩形の2辺を曲線とした形状等の曲線を
含む形状とすることもできる。これ以外は、基板80は
基板10と同様であり、本実施の形態に係る光学多層構
造体8は図40に示した第6の実施の形態に係る光学多
層構造体7と同様であるので、同一の構成要素には同一
の符号を付してその説明を省略する。
【0095】本実施の形態では、基板80が開口80A
とこの開口80Aを囲む枠部80Fとからなる網目状の
平面形状を有し、第1の層71は基板80の開口80A
の上に設けられると共に周縁部において枠部80Fに支
持されている。そして、第2の層73の可動部分も基板
80の開口80Aの上にある。したがって、膜厚設計の
際に基板80の光学特性を考慮する必要がなく、第1の
実施の形態と同様の優れた効果を得ることが可能にな
る。
【0096】〔光スイッチング装置〕図42および図4
3は、例えば上記第2の実施の形態に係る光学多層構造
体(図31参照)を用いた光スイッチング装置200の
構成を表すものである。この光スイッチング装置200
は、開口210Aとこの開口210Aを囲む枠部210
Fとからなる、例えばシリコンからなる基板210上に
複数(図では4個)の光スイッチング素子200A〜2
00Dを二次元アレイ状に配設したものである。なお、
2次元に限らず、1次元に配列した構成としてもよい。
また、光スイッチング装置200を構成する光学多層構
造体は、前述のその他の構造の光学多層構造体を用いて
もよい。
【0097】この光スイッチング装置200では、例え
ばシリコンからなる基板210の表面に互いに絶縁され
た複数の第1の層201が形成されている。第1の層2
01上には、これと直交する方向に延びる連続した帯状
の第2の層203が配設されている。第1の層201と
第2の層203との間には、スイッチング動作(オン・
オフ)に応じてその大きさが変化する間隙部202(図
43参照)が設けられている。間隙部202の光学膜厚
は、入射光の波長(λ=550nm)に対しては、例え
ば「λ/4」(137.5nm)と「0」との間で変化
するようになっている。
【0098】光スイッチング素子200A〜200D
は、第1の層201および第2の層203への電圧印加
による電位差で生じた静電引力によって、間隙部202
の光学膜厚を、例えば「λ/4」と「0」との間で切り
替える。図43では、光スイッチング素子200A,2
00Cが間隙部202が「0」の状態(すなわち、低反
射状態)を示し、光スイッチング素子200B,200
Dが間隙部202が「λ/4」の状態(すなわち、高反
射状態)を示している。なお、第1の層201および第
2の層203と電圧印加装置(図示せず)とにより、本
発明の「駆動手段」を構成している。
【0099】この光スイッチング装置200では、第1
の層201を接地して電位を0Vとし、第2の層203
に例えば+12Vの電圧を印加すると、その電位差によ
り第1の層201,第2の層203間に静電引力が発生
し、図43の光スイッチング素子200Aに示したよう
に第1の層201と第2の層203とがほぼ密着し、間
隙部202が「0」の状態となる。この状態では、入射
光P1 は上記多層構造体を透過して透過光P2 となる。
【0100】次に、第2の層203を接地させ電位を0
Vにすると、第1の層201と第2の層203と間の静
電引力がなくなり、図43の光スイッチング素子200
Bに示したように第1の層201と第2の層203との
間が離間して、間隙部202が「λ/4」の状態とな
る。この状態では、入射光P1 は反射され、反射光P3
となる。
【0101】このようにして、本実施の形態では、光ス
イッチング素子200A〜200D各々において、入射
光P1 を静電力により間隙部を2値に切り替えることに
よって、透過光P2 および反射光P3 の2方向に切り替
えて取り出すことができる。勿論、前述のように間隙部
の大きさを連続的に変化させることにより、入射光P 1
を透過光P2 から反射光P3 に連続的に切り替えること
も可能である。
【0102】これら光スイッチング素子200A〜20
0Dでは、第1の層201が基板210の開口210A
の上に形成されており、第2の層203の可動部分も開
口210Aの上に形成されているので、基板210の光
学特性が光スイッチング素子200A〜200Dに影響
を及ぼすことがない。よって、光スイッチング素子20
0は、任意の基板上に形成することが可能である。特
に、ここで、シリコンからなる基板210を用いると、
例えばLPCVDのような800℃程度の加熱を伴うプ
ロセスがあっても基板210に影響がないので、プロセ
スの自由度が一層高まる。
【0103】加えて、本実施の形態では、1ピクセルに
複数の光スイッチング素子を割り当てれば、それぞれ独
立に駆動可能であるため、画像表示装置として画像表示
の階調表示を行う場合に、時分割による方法だけではな
く、面積による階調表示も可能である。
【0104】なお、図42の例ではこれら光スイッチン
グ素子200A〜200Dを互いに離間して配置してい
るが、第5の実施の形態(図37参照)のように、例え
ば障子の枠にスペーサを介して障子紙を2枚重ねて貼っ
たような構成にすれば、これら光スイッチング素子は近
接して、開口率を上げることができる。
【0105】〔画像表示装置〕図44は、上記光スイッ
チング装置200を用いた画像表示装置の一例として、
プロジェクションディスプレイの構成を表すものであ
る。ここでは、光スイッチング素子200A〜200D
からの反射光P3 を画像表示に使用する例について説明
する。
【0106】このプロジェクションディスプレイは、赤
(R),緑(G),青(B)各色のレーザからなる光源
300A,300B,300Cと、各光源に対応して設
けられた光スイッチング素子アレイ301A,301
B,301C、ダイクロイックミラー302A,302
B,302C、プロジェクションレンズ303、1軸ス
キャナとしてのガルバノミラー304および投射スクリ
ーン305を備えている。なお、3原色は、赤緑青の
他、シアン,マゼンダ,イエローとしてもよい。スイッ
チング素子アレイ301A,301B,301Cはそれ
ぞれ、上記スイッチング素子を紙面に対して垂直な方向
に複数、必要画素数分、例えば1000個を1次元に配
列したものであり、これによりライトバルブを構成して
いる。
【0107】このプロジェクションディスプレイでは、
RGB各色の光源300A,300B,300Cから出
た光は、それぞれ光スイッチング素子アレイ301A,
301B,301Cに入射される。なお、この入射角は
偏光の影響がでないように、なるべく0に近くし、垂直
に入射させるようにすることが好ましい。各光スイッチ
ング素子からの反射光P3 は、ダイクロイックミラー3
02A,302B,302Cによりプロジェクションレ
ンズ303に集光される。プロジェクションレンズ30
3で集光された光は、ガルバノミラー304によりスキ
ャンされ、投射スクリーン305上に2次元の画像とし
て投影される。
【0108】このように、このプロジェクションディス
プレイでは、複数個の光スイッチング素子を1次元に配
列し、RGBの光をそれぞれ照射し、スイッチング後の
光を1軸スキャナにより走査することによって、2次元
画像を表示することができる。
【0109】また、本実施の形態では、光スイッチング
素子アレイ300A〜300Cの各々を構成する光スイ
ッチング素子として、本発明に係る光学多層構造体を用
いているので、前述のように第1の層および第2の層が
基板の開口の上に形成されており、基板の光学特性が光
スイッチング素子の特性に影響を及ぼすことがない。よ
って、光スイッチング素子アレイ300A〜300C
は、任意の基板上に形成することが可能である。
【0110】特に、ここで、シリコン基板を用いると、
例えばLPCVD(Low Pressure Chemical Vapor Depo
sition;低圧CVD法)のような800℃程度の加熱を
伴うプロセスであっても基板210に影響がないので、
プロセスの自由度が増す。例えば、予めこのシリコン基
板上に半導体プロセスで駆動回路を作製し、その後、本
発明の光学多層構造体を同一のシリコン基板上に作製す
れば、駆動回路を含んだ光スイッチング素子アレイ30
0A〜300Cを形成することができる。また、ガラス
基板を用いれば、TFT(Thin Film Transistor;薄膜
トランジスタ)回路と本発明の光学多層構造体とを一体
化することが可能となる。
【0111】なお、この場合のTFTや駆動回路は、本
発明の光学多層構造体のための特別なものではなく、一
般に用いられているもので良い。また、例えば液晶ディ
スプレイ駆動用のTFTの画素電極はITOに限られる
が、本発明の光学多層構造体と一体化される場合にはこ
のような制限はない。光学多層構造体では下部電極層が
透明ではない場合もあり、例えばタンタルなどの金属を
下部電極に用いることにより光学多層構造体の特性が良
くなるからである。
【0112】更に、本発明の光学多層構造体と同一基板
上に作製される回路は、光学多層構造体の下側にあって
もよいし、基板の光学多層構造体とは反対側の面にあっ
てもよい。光学多層構造体は光の反射を制御するもので
あり、光は透過する必要はないからである。また、基板
の光学多層構造体とは反対側の面に回路がある場合に
は、基板の厚さ方向に配線を作製すればよい。
【0113】以上実施の形態および変形例を挙げて本発
明を説明したが、本発明は上記実施の形態および変形例
に限定されるものではなく、種々変形可能である。例え
ば、上記実施の形態では、光源としてレーザを用いて一
次元アレイ状のライトバルブを走査する構成のディスプ
レイについて説明したが、図45に示したように、二次
元状に配列された光スイッチング装置306に白色光源
307からの光を照射して投射スクリーン308に画像
の表示を行う構成とすることもできる。なお、光源とし
てはその他発光ダイオード等を用いるようにしてもよ
い。
【0114】また、上記実施の形態では、光学多層構造
体の駆動手段として静電気を用いる例について説明した
が、その他、圧電素子を用いる方法や磁力を利用する方
法なども適用可能である。磁力を利用する方法として
は、例えば、光学薄膜の上に、光の入射する位置に開口
部を有する磁性層を設ける一方、基板の下部に電磁コイ
ルを設け、この電磁コイルのオン・オフの切り替えによ
り、間隙部の大きさを例えば「λ/4」と「0」との間
で切り替え、これにより反射率を変化させる方法が考え
られる。
【0115】また、上記実施の形態では、基板としてシ
リコン基板を用いる例について説明したが、透明または
不透明な基板を用いてもよい。また、図46に示したよ
うに、例えば厚さ2mm以内の柔軟性を有する(フレキ
シブルな)基板309を用いたペーパ−状のディスプレ
イとし、直視により画像を見ることができるようにして
もよい。
【0116】更に、上記実施の形態では、本発明の光学
多層構造体をディスプレイに用いた例について説明した
が、例えば光プリンタに用いて感光性ドラムへの画像の
描きこみをする等、ディスプレイ以外の光プリンタなど
の各種デバイスにも適用することも可能である。
【0117】
【発明の効果】以上説明したように請求項1ないし30
のいずれか1に記載の光学多層構造体、請求項31ない
し34のいずれか1に記載の光学多層構造体の製造方
法、請求項35または36に記載の光スイッチング素
子、および請求項37記載の画像表示装置によれば、基
板を、開口とこの開口を囲む枠部とからなる網目状の平
面形状とし、この基板の開口の上に第1の層、間隙部お
よび第2の層を設けるようにしたので、基板の光学特性
が光学多層構造体や光スイッチング素子の特性に影響を
及ぼすことがなく、任意の基板を用いることができると
いう効果を奏する。
【0118】特に、請求項3記載の光学多層構造体によ
れば、シリコン基板を用いるので、本発明の光学多層構
造体を簡単な工程で作製することができ、高温加熱を伴
うプロセスによっても基板への影響はなく、プロセスの
自由度が一層向上するという更なる効果が得られる。例
えば、基板に予め半導体プロセスで駆動回路を作製し、
その後、この光学多層構造体を同一の基板に作り込むよ
うにすることができる。これにより、一貫した工程で、
スペース効率が高く安価な光スイッチング素子を作製す
ることができる。したがって、この光スイッチング素子
を用いた画像表示装置は、特にモバイル系の端末への応
用が期待できる。また、この光スイッチング素子は、こ
れを用いた装置を作製する際に、外部回路が簡単にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る光学多層構造
体の構成を表す斜視図である。
【図2】図1に示した光学多層構造体の2−2線に沿っ
た断面図である。
【図3】図1に示した光学多層構造体の動作を説明する
ための断面図である。
【図4】図1に示した光学多層構造体の反射率特性を表
す図である。
【図5】本実施の形態に係る他の光学多層構造体の反射
率特性を表す図である。
【図6】図1に示した光学多層構造体の製造工程を説明
するための斜視図である。
【図7】図6の工程に続く工程を説明するための斜視図
である。
【図8】図7の工程に続く工程を説明するための斜視図
である。
【図9】図8の工程に続く工程を説明するための斜視図
である。
【図10】図9の工程に続く工程を説明するための斜視
図である。
【図11】図10の工程に続く工程を説明するための斜
視図である。
【図12】図11の工程に続く工程を説明するための斜
視図である。
【図13】図12の工程に続く工程を説明するための斜
視図である。
【図14】図13の工程に続く工程を説明するための斜
視図である。
【図15】図14の工程に続く工程を説明するための斜
視図である。
【図16】図15の工程に続く工程を説明するための斜
視図である。
【図17】図16の工程に続く工程を説明するための斜
視図である。
【図18】図17の工程に続く工程を説明するための斜
視図である。
【図19】図18の工程に続く工程を説明するための斜
視図である。
【図20】図19の工程に続く工程を説明するための斜
視図である。
【図21】図20の工程に続く工程を説明するための斜
視図である。
【図22】図21の工程に続く工程を説明するための斜
視図である。
【図23】図22の工程に続く工程を説明するための斜
視図である。
【図24】図23の工程に続く工程を説明するための斜
視図である。
【図25】図24の工程に続く工程を説明するための斜
視図である。
【図26】図25の工程に続く工程を説明するための斜
視図である。
【図27】図26の工程に続く工程を説明するための図
であり、(A)は斜視図、(B)は下面図である。
【図28】図27の工程に続く工程を説明するための図
であり、(A)は斜視図、(B)は下面図である。
【図29】図28の工程に続く工程を説明するための図
であり、(A)は斜視図、(B)は下面図である。
【図30】図29の工程に続く工程を説明するための図
であり、(A)は斜視図、(B)は下面図である。
【図31】本発明の第2の実施の形態に係る光学多層構
造体の構成を表す斜視図である。
【図32】図31に示した光学多層構造体の32−32
線に沿った断面図である。
【図33】本発明の第3の実施の形態に係る光学多層構
造体の構成を表す斜視図である。
【図34】図33に示した光学多層構造体の反射率特性
を表す図である。
【図35】本発明の第4の実施の形態に係る光学多層構
造体の構成を表す斜視図である。
【図36】図35に示した光学多層構造体の反射率特性
を表す図である。
【図37】本発明の第5の実施の形態に係る光学多層構
造体の構成を、一部を切り欠いて示す斜視図である。
【図38】図37に示した光学多層構造体の38−38
線に沿った断面図である。
【図39】図37に示した光学多層構造体の動作を説明
するための断面図である。
【図40】本発明の第6の実施の形態に係る光学多層構
造体の構成を、一部を切り欠いて示す斜視図である。
【図41】本発明の第7の実施の形態に係る光学多層構
造体の構成を、一部を切り欠いて示す斜視図である。
【図42】本発明の第2の実施の形態に係る光学多層構
造体を用いて構成した光スイッチング装置の一例の構成
を表す平面図である。
【図43】図42の43−43線に沿った断面図であ
る。
【図44】ディスプレイの一例の構成を表す図である。
【図45】ディスプレイの他の例を表す図である。
【図46】ペーパー状ディスプレイの構成図である。
【図47】本出願人が先に出願した光スイッチング装置
の一例の構成を表す図である。
【符号の説明】
1,3,4,5,6,7…光学多層構造体、10,21
0…基板、10A,210A…開口、10F,210F
…枠部、11,31,41,51,61,71,201
…第1の層、11A,31A,41A,61A,71A
…外側の第1の層、11B,31B,41B,61B,
71B…内側の第1の層、12,62,72,202…
間隙部、13,33,43,63,73,203…第2
の層、13A,33A,43A,63A,73A…外側
の第2の層、13B,33B,43B,63B,73B
…内側の第2の層、31C,33C…内部観察用の開口
部、200…光スイッチング装置、200A〜200D
…光スイッチング素子

Claims (37)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口とこの開口を囲む枠部とからなる網
    目状の平面形状を有する基板上に、前記開口の上に設け
    られると共に周縁部の少なくとも一部において前記枠部
    により支持された第1の層、光の干渉現象を起こし得る
    大きさを有すると共にその大きさが可変な間隙部、およ
    び第2の層を配設した構造を有し、前記第1の層および
    前記第2の層のうち少なくとも一方の他方に近づく方向
    への変位に応じて、入射した光の反射、透過あるいは吸
    収の量を変化させることを特徴とする光学多層構造体。
  2. 【請求項2】 前記基板上に、前記第1の層、前記間隙
    部および前記第2の層がこの順で配設されていることを
    特徴とする請求項1記載の光学多層構造体。
  3. 【請求項3】 前記基板はシリコン(Si)基板である
    ことを特徴とする請求項1記載の光学多層構造体。
  4. 【請求項4】 前記基板の前記開口は、矩形の平面形状
    を有することを特徴とする請求項1記載の光学多層構造
    体。
  5. 【請求項5】 前記基板の前記開口は、円形,楕円形ま
    たは曲線を含む形状の平面形状を有することを特徴とす
    る請求項1記載の光学多層構造体。
  6. 【請求項6】 前記第2の層は、少なくともその周縁部
    の対向する2箇所において前記枠部または前記第1の層
    に固定されていることを特徴とする請求項1記載の光学
    多層構造体。
  7. 【請求項7】 前記第2の層は、その周縁部において一
    様に前記枠部または前記第1の層に固定されていること
    を特徴とする請求項1記載の光学多層構造体。
  8. 【請求項8】 前記第2の層は、前記間隙部に連通する
    貫通孔を有することを特徴とする請求項7記載の光学多
    層構造体。
  9. 【請求項9】 前記第2の層は、矩形の平面形状を有す
    ることを特徴とする請求項1記載の光学多層構造体。
  10. 【請求項10】 前記第2の層は、円形,楕円形または
    曲線を含む形状の平面形状を有することを特徴とする請
    求項1記載の光学多層構造体。
  11. 【請求項11】 前記第1の層および前記第2の層の少
    なくとも一方は、導電膜または透明導電膜を含むことを
    特徴とする請求項1記載の光学多層構造体。
  12. 【請求項12】 更に、前記間隙部の光学的な大きさを
    変化させる駆動手段を有し、前記駆動手段によって前記
    間隙部の大きさを変化させることにより、前記基板側も
    しくは前記基板とは反対側より入射した光の反射もしく
    は透過の量を変化させることを特徴とする請求項11記
    載の光学多層構造体。
  13. 【請求項13】 前記駆動手段は、前記導電膜または透
    明導電膜への電圧の印加によって発生した静電力によ
    り、前記間隙部の光学的な大きさを変化させるものであ
    ることを特徴とする請求項12記載の光学多層構造体。
  14. 【請求項14】 前記第1の層および前記第2の層の少
    なくとも一方は、透明層であることを特徴とする請求項
    1記載の光学多層構造体。
  15. 【請求項15】 前記透明層の光学的な膜厚がλ/4
    (λは入射光の設計波長を表す)であることを特徴とす
    る請求項14記載の光学多層構造体。
  16. 【請求項16】 前記間隙部の光学的な大きさがλ/4
    (λは入射光の設計波長を表す)であることを特徴とす
    る請求項1記載の光学多層構造体。
  17. 【請求項17】 前記第1の層および前記第2の層の少
    なくとも一方は、屈折率が2.0以上である少なくとも
    一種の高屈折率材料からなることを特徴とする請求項1
    記載の光学多層構造体。
  18. 【請求項18】 前記高屈折率材料は、TiO2 ,Si
    3 4 ,SnO2 ,Nb2 5 ,Ta2 5 ,ITO,
    ZnO,SiOからなる群から選ばれることを特徴とす
    る請求項17記載の光学多層構造体。
  19. 【請求項19】 前記第1の層および前記第2の層の少
    なくとも一方は、互いに光学的特性の異なる2以上の層
    により構成された複合層であることを特徴とする請求項
    1記載の光学多層構造体。
  20. 【請求項20】 前記第1の層および前記第2の層は、
    前記間隙部に関して対称な構成を有することを特徴とす
    る請求項1記載の光学多層構造体。
  21. 【請求項21】 前記第1の層および前記第2の層は、
    Si3 4 層とITO層とからなる複合層であり、前記
    間隙部の側に前記Si3 4 層が配設されていることを
    特徴とする請求項20記載の光学多層構造体。
  22. 【請求項22】 前記第1の層および前記第2の層は、
    TiO2 層とITO層とからなる複合層であり、前記間
    隙部の側に前記TiO2 層が配設されていることを特徴
    とする請求項20記載の光学多層構造体。
  23. 【請求項23】 前記第1の層および前記第2の層は、
    透明層と金属層とからなる複合層であり、前記間隙部の
    側に前記透明層が配設されていることを特徴とする請求
    項20記載の光学多層構造体。
  24. 【請求項24】 前記金属層は、内部観察用の開口部を
    有することを特徴とする請求項23記載の光学多層構造
    体。
  25. 【請求項25】 前記第1の層および前記第2の層は、
    屈折率が2.0以上である高屈折率材料からなる層と、
    屈折率が1.0より大きく2.0より小さい低屈折率材
    料からなる層との複合層であり、前記間隙部の側に前記
    高屈折率材料からなる層が配設されていることを特徴と
    する請求項20記載の光学多層構造体。
  26. 【請求項26】 前記高屈折率材料は、TiO2 ,Si
    3 4 ,SnO2 ,Nb2 5 ,Ta2 5 ,ITO,
    ZnO,SiOからなる群から選ばれ、前記低屈折率材
    料はMgF2 またはSiO2 であることを特徴とする請
    求項25記載の光学多層構造体。
  27. 【請求項27】 前記第1の層は光の吸収のある層であ
    り、前記第2の層は透明層であることを特徴とする請求
    項1記載の光学多層構造体。
  28. 【請求項28】 前記第1の層は金属,半導体または金
    属窒化物からなることを特徴とする請求項27記載の光
    学多層構造体。
  29. 【請求項29】 前記第1の層はTaからなり、前記第
    2の層はSi3 4からなることを特徴とする請求項2
    7記載の光学多層構造体。
  30. 【請求項30】 前記駆動手段は、磁力を用いて前記間
    隙部の光学的な大きさを変化させるものであることを特
    徴とする請求項12記載の光学多層構造体。
  31. 【請求項31】 開口とこの開口を囲む枠部とからなる
    網目状の平面形状を有する基板上に、前記開口の上に設
    けられると共に周縁部の少なくとも一部において前記枠
    部により支持された第1の層、光の干渉現象を起こし得
    る大きさを有すると共にその大きさが可変な間隙部、お
    よび第2の層を配設した構造を有し、前記第1の層およ
    び前記第2の層のうち少なくとも一方の他方に近づく方
    向への変位に応じて、入射した光の反射、透過あるいは
    吸収の量を変化させる光学多層構造体の製造方法であっ
    て、 基板上に、第1の層を形成する工程と、 この第1の層の上に、所定の膜厚の犠牲層を形成し、前
    記犠牲層の表面および側面部を覆う第2の層を形成する
    工程と、 前記犠牲層をエッチングにより選択的に除去することに
    より前記第1の層と前記第2の層との間に間隙部を形成
    する工程と、 前記基板の前記光学多層構造体と反対側から前記基板を
    エッチングにより選択的に除去することにより、前記基
    板に前記第1の層に達する開口とこの開口を囲む枠部と
    を形成する工程とを含むことを特徴とする光学多層構造
    体の製造方法。
  32. 【請求項32】 前記第1の層を形成する工程は、外側
    の第1の層を形成する工程と、この外側の第1の層の上
    に内側の第1の層を形成する工程と、前記内側の第1の
    層を所定の形状に成形する工程と、前記外側の第1の層
    を所定の形状に成形する工程とを含み、 前記第2の層を形成する工程は、内側の第2の層を形成
    する工程と、この内側の第2の層の上に外側の第2の層
    を形成する工程と、前記外側の第2の層を所定の形状に
    成形する工程と、前記内側の第2の層を所定の形状に成
    形する工程とを含むことを特徴とする請求項31記載の
    光学多層構造体の製造方法。
  33. 【請求項33】 更に、 前記外側の第1の層を形成する工程の後、前記内側の第
    1の層を形成する工程の前に、前記外側の第1の層に内
    部観察用の開口部を設ける工程を含み、 前記外側の第2の層を形成する工程の後、前記外側の第
    2の層を所定の形状に成形する工程の前に、前記外側の
    第2の層に内部観察用の開口部を設ける工程を含むこと
    を特徴とする請求項32記載の光学多層構造体の製造方
    法。
  34. 【請求項34】 前記第2の層を形成する工程におい
    て、前記第2の層に、前記犠牲層に達するエッチング用
    の貫通孔を形成し、 前記間隙部を形成する工程において、前記貫通孔を通し
    て前記犠牲層をエッチングすることを特徴とする請求項
    33記載の光学多層構造体の製造方法。
  35. 【請求項35】 開口とこの開口を囲む枠部とからなる
    網目状の平面形状を有する基板上に、前記開口の上に設
    けられると共に周縁部の少なくとも一部において前記枠
    部により支持された第1の層、光の干渉現象を起こし得
    る大きさを有すると共にその大きさが可変な間隙部、お
    よび第2の層を配設した構造を有し、前記第1の層およ
    び前記第2の層のうち少なくとも一方の他方に近づく方
    向への変位に応じて、入射した光の反射、透過あるいは
    吸収の量を変化させる光学多層構造体と、 この光学多層構造体の間隙部の光学的な大きさを変化さ
    せるための駆動手段とを備えたことを特徴とする光スイ
    ッチング素子。
  36. 【請求項36】 上記光学多層構造体が1次元または2
    次元アレイ状に配列されていることを特徴とする請求項
    35記載の光スイッチング素子。
  37. 【請求項37】 1次元または2次元に配列された複数
    の光スイッチング素子に光を照射することで2次元画像
    を表示する画像表示装置であって、 前記光スイッチング素子は、 開口とこの開口を囲む枠部とからなる網目状の平面形状
    を有する基板上に、前記開口の上に設けられると共に周
    縁部の少なくとも一部において前記枠部により支持され
    た第1の層、光の干渉現象を起こし得る大きさを有する
    と共にその大きさが可変な間隙部、および第2の層を配
    設した構造を有し、前記第1の層および前記第2の層の
    うち少なくとも一方の他方に近づく方向への変位に応じ
    て、入射した光の反射、透過あるいは吸収の量を変化さ
    せる光学多層構造体と、 この光学多層構造体の間隙部の光学的な大きさを変化さ
    せるための駆動手段とを備えたことを特徴とする画像表
    示装置。
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