JP2002350079A - 流下液膜式伝熱管 - Google Patents

流下液膜式伝熱管

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JP2002350079A
JP2002350079A JP2001153038A JP2001153038A JP2002350079A JP 2002350079 A JP2002350079 A JP 2002350079A JP 2001153038 A JP2001153038 A JP 2001153038A JP 2001153038 A JP2001153038 A JP 2001153038A JP 2002350079 A JP2002350079 A JP 2002350079A
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JP
Japan
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heat transfer
transfer tube
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liquid film
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JP2001153038A
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Inventor
Takeshi Nakai
剛 中井
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Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安定した液膜形成が可能であり、伝熱面積の
増加による熱伝達の促進を図った流下液膜式伝熱管を提
供する。 【解決手段】 この流下液膜式伝熱管は、伝熱管本体1
の外周面に、複数の菱形の突起2を千鳥格子状に形成し
たものである。伝熱管上に冷媒で希釈された吸収液を散
布すると、この吸収液は、重力によって伝熱管本体1の
外周面を円周方向に沿って流下し突起2間の溝へと流れ
込む。一方、吸収液の表面張力によって突起2上に吸収
液の液膜が薄く形成される。突起2上の液膜は薄く形成
されているため、伝熱管本体1内部を流れる加熱流体と
の伝熱が促進され、液膜中の冷媒が蒸発しやすくなり、
結果として吸収液の濃度の回復が促進される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸収冷凍機の再生
器、蒸発器、吸収器等に適用される流下液膜式伝熱管に
関し、特に、安定した液膜形成が可能であり、伝熱面積
の増加による熱伝達の促進を図った流下液膜式伝熱管に
関する。
【0002】
【従来の技術】蒸発器に適用された従来の流下液膜式伝
熱管としては、例えば、伝熱管本体の外周面に多数のフ
ィンを備えたものが知られている。これにより、フィン
による伝熱面積を増加して伝熱性能を向上させることが
できる。
【0003】また、再生器に適用された従来の伝熱管と
しては、再生器が満液式であるため、外周面に凹凸のな
い管が用いられていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、蒸発器に適用
された従来の流下液膜式伝熱管によると、散布管により
伝熱管上へ滴下・散布された冷媒が重力によって管軸方
向へ流れずにそのまま伝熱管の円周方向へ流れ落ちてし
まい、伝熱管表面に部分的にドライアウトが生じて実質
的な伝熱面積が減少してしまうため、伝熱面積の増加に
見合った十分な性能向上には至っていない。再生器に適
用された従来の伝熱管によると、溶液の静水頭により蒸
発が抑制されるため、高温の熱エネルギーを必要とす
る。最近では、地球温暖化防止のため、なお一層の省エ
ネルギー化が課題となっており、排熱や太陽熱など比較
的低級の熱エネルギーを駆動熱源とする吸収冷凍機が今
後ますます開発されていくと考えられる。
【0005】従って、本発明の目的は、安定した液膜形
成が可能な流下液膜式伝熱管を提供することにある。ま
た、本発明の他の目的は、伝熱面積の増加による熱伝達
の促進を図った流下液膜式伝熱管を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、熱交換媒体が流下されて伝熱管本体の外周
面に形成された前記熱交換媒体の液膜と前記伝熱管本体
内部を流れる流体との間で熱交換を行う流下液膜式伝熱
管において、前記伝熱管本体の外周面に複数の菱形の突
起を備えたことを特徴とする流下液膜式伝熱管を提供す
る。本伝熱管上に熱交換媒体を流下させると、この熱交
換媒体は重力によって伝熱管本体の外周面を円周方向に
沿って流下していく。その際に、熱交換媒体は伝熱管本
体の外周面に形成された突起間の溝へと流れ込む。一
方、熱交換媒体の表面張力によって突起上に熱交換媒体
の液膜が薄く形成される。突起上の液膜は薄く形成され
ているため、伝熱管本体内部を流れる流体との熱交換が
促進される。
【0007】突起の配置方法は、突起上の面積を効率よ
く増大させるため千鳥格子状の配列が適当である。
【0008】突起の一辺と管軸とのなす角度は、40〜
80度が望ましい。突起の一辺と管軸とのなす角度は、
吸収液の流下速度を決める一要因であって、小さすぎる
と管軸方向への広がりを助長することになり、流下速度
が遅くなる。一方、小さすぎると突起上の面積を減少さ
せることになるので、例えば、60度が最適である。
【009】突起間の溝の幅bは、突起一辺の長さをaと
するとき、0.2a〜0.8aが望ましい。突起間の溝
の幅は、狭すぎると吸収液が流れ込まず、逆に広すぎる
と突起上の面積を減少させることになるので、例えば、
突起一辺の長さの半分が適当である。
【0010】突起の高さは0.3〜0.5mmが望まし
い。突起の高さは吸収液を溝へと流入させるため、ある
程度確保する必要がある。一方、高くしすぎると表面張
力が有効に作用しないため、0.3〜0.5mmとする
ことが適当である。
【0011】再生器に適用することにより、突起上に形
成された吸収液の液膜中の冷媒が蒸発しやすくなり、結
果として吸収液の濃度の回復が促進される。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の形態に係
る流下液膜式伝熱管の要部、図2は、散布された熱交換
媒体としての吸収液の液膜の様子を示す。この流下液膜
式伝熱管は、例えば、外径do=14.50mm、内径
di=12.90mmの銅からなる伝熱管本体1の外周
面に、複数の菱形の突起2を、例えば、千鳥格子状に形
成したものである。
【0013】突起2の高さhは0.3〜0.5mm、望
ましくは0.4mm、突起2の一辺と管軸とのなす角度
θは40〜80度、望ましくは60度、突起2間の溝と
なる幅bは、突起2の一辺の長さをaとするとき、0.
3a〜0.7a、望ましくは0.5aである。
【0014】次に、本実施の形態の流下液膜式伝熱管を
再生器に適用した場合の動作を説明する。再生器内の上
部には図示しない液分散装置が配置されており、この液
分散装置から本伝熱管上に冷媒で希釈された吸収液を散
布すると、この伝熱管上に散布された吸収液は、重力に
よって伝熱管本体1の外周面を円周方向に沿って流下し
ていく。その際に、吸収液は伝熱管本体1の外周面に形
成された突起2間の溝へと流れ込む。一方、吸収液の表
面張力によって突起2上に吸収液3の液膜が薄く形成さ
れる。突起2上の液膜は薄く形成されているため、伝熱
管本体1内部を流れる加熱流体との伝熱が促進され、液
膜中の冷媒が蒸発しやすくなり、結果として吸収液の濃
度の回復が促進される。
【0015】本実施の形態の流下液膜式伝熱管によれ
ば、安定した吸収液の液膜を形成させることが可能とな
る。その結果、伝熱が促進され温度推進力が低い場合で
も高い熱流束を得ることができるため、比較的低温の熱
エネルギー源を駆動熱源として有効利用でき、地球温暖
化防止に貢献できる。この流下液膜式再生器は、満液式
再生器のように溶液の静水頭による蒸発抑制がないた
め、蒸発圧力が低い低温熱源用に適している。
【0016】なお、本発明は、上記実施の形態に限定さ
れず、種々な形態が可能である。例えば、管内面にスパ
イラル状に突起が形成されてもよい。これにより更に伝
熱が促進される。また、本伝熱管を吸収冷凍機の吸収器
や蒸発器等に用いることも可能である。
【0017】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明の流下液膜式
伝熱管によれば、伝熱管本体の外周面に複数の菱形の突
起を設けたので、伝熱管本体上に熱交換媒体を流下させ
た場合に、突起上に熱交換媒体の液膜が薄く形成される
ので、安定した液膜を形成することが可能となる。ま
た、伝熱管本体の外周面に複数の突起を設けることによ
り、伝熱面積が増加して熱伝達の促進を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る流下液膜式伝熱管の
要部側面図である。
【図2】図1の流下液膜式伝熱管上に流下された吸収液
の液膜形成の様子を示す要部断面図である。
【符号の説明】
1 伝熱管本体 2 突起 3 吸収液
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F28F 13/02 F28F 13/02 Z

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱交換媒体が流下されて伝熱管本体の外周
    面に形成された前記熱交換媒体の液膜と前記伝熱管本体
    内部を流れる流体との間で熱交換を行う流下液膜式伝熱
    管において、 前記伝熱管本体の外周面に複数の菱形の突起を備えたこ
    とを特徴とする流下液膜式伝熱管。
  2. 【請求項2】吸収冷凍機の再生器に適用されることを特
    徴とする請求項1記載の流下液膜式伝熱管。
  3. 【請求項3】前記複数の菱形の突起は、千鳥格子状に配
    列されたことを特徴とする請求項1記載の流下液膜式伝
    熱管。
  4. 【請求項4】前記突起の一辺と管軸とのなす角度は、4
    0〜80度であることを特徴とする請求項1記載の流下
    液膜式伝熱管。
  5. 【請求項5】前記突起間の溝の幅bは、突起一辺の長さ
    をaとするとき、0.3a〜0.7aであることを特徴
    とする請求項1記載の流下液膜式伝熱管。
  6. 【請求項6】前記突起の高さは、0.3〜0.5mmで
    あることを特徴とする請求項1記載の流下液膜式伝熱
    管。
JP2001153038A 2001-05-22 2001-05-22 流下液膜式伝熱管 Pending JP2002350079A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102317705A (zh) * 2009-02-12 2012-01-11 曳达研究和发展有限公司 太阳能接收器系统
CN103388995A (zh) * 2013-08-07 2013-11-13 同方安装工程科技(江苏)股份有限公司 一种竖向箭尾微结构液膜蒸发换热器
US8960184B2 (en) 2008-08-31 2015-02-24 Yeda Research And Development Co. Ltd. Solar receiver system
CN108020110A (zh) * 2016-10-31 2018-05-11 中国科学院工程热物理研究所 用于机械蒸汽再压缩系统的具有管外微槽群的换热管

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