JP2002350021A - 冷蔵庫 - Google Patents

冷蔵庫

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JP2002350021A
JP2002350021A JP2001163661A JP2001163661A JP2002350021A JP 2002350021 A JP2002350021 A JP 2002350021A JP 2001163661 A JP2001163661 A JP 2001163661A JP 2001163661 A JP2001163661 A JP 2001163661A JP 2002350021 A JP2002350021 A JP 2002350021A
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ice
water supply
refrigerator
ice tray
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JP2001163661A
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Hideyuki Kimura
秀行 木村
Kuninari Araki
邦成 荒木
Atsuko Funayama
敦子 船山
Yoshihiko Kenmori
仁彦 権守
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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  • Treatment Of Water By Ion Exchange (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】低コストで製氷手段を長期にわたり衛生性を保
つことのできる冷蔵庫を提供する。 【解決手段】給水配管に設けた硬度成分を除去する軟水
化手段と、軟水を溜めて凍結させるプラスチック製の製
氷皿を有した製氷機とを備えた冷蔵庫とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷蔵庫または製氷
機を備えた冷蔵庫に関するする。
【0002】
【従来の技術】一般に、日本で供給される水は硬度成分
が相対的に低い軟水であることが多く、これら軟水が飲
料用及び製氷用に利用される。一方、欧米の水は硬度成
分が多く硬度が高い硬水が、飲料用及び製氷用に利用さ
れる場合が多い。
【0003】このため、硬度の高い水を利用する冷蔵庫
や冷蔵庫用の自動製氷機等では、作られた氷は硬水中に
含まれるカルシウムイオンやマグネシウムイオン等の硬
度を高めている成分(硬度成分)により白濁し、透明度
の低い氷となってしまう。こうした氷の不透明な部分は
見た目および味を損ねてしまう。また、硬度成分等が製
氷皿や給水管、給水タンクに付着することにより、その
表面が徐々に白く汚れてしまうので、適時の掃除等が必
要となり、怠ると衛星性が低下したりこれら製氷皿等の
劣化の原因にもなっていた。
【0004】これら硬度の高い水(硬水)により引き起
こされる問題は、日本でも硬度が高い水を利用している
地域でも見られ、同様の課題を有している。
【0005】以上の課題に対して、特開平4−3566
76号公報(従来技術1)に示されているように、製氷
皿と水受皿にセットされた給水タンクとこの水受皿の水
を製氷皿へ給水する給水ポンプとから製氷機を構成し、
該給水タンクに開閉弁を有するキャップを着脱可能に螺
合し、このキャップの取水口上方に取り外し可能にイオ
ン交換体を充填した網状の筒体を取付けたものがある。
【0006】この従来技術1の冷蔵庫は、キャップを取
外して給水タンクに水を補給し、キャップを付けてから
給水タンクを水受皿にセットすることによりタンク内の
水がキャップの開閉弁を通して水受皿に給水し、この給
水した水を給水ポンプにより水受皿から製氷皿に給水し
て製氷皿で製氷を行なうものである。そして、給水タン
クから水受皿に給水される際に、その水がキャップに取
付けられたイオン交換体を通り、Ca、Mg等の鉱物類
が取り除かれ、キャップの開閉弁の開閉動作を長期間に
わたり安定させ、しかも透明度の高い氷を作ることがで
きるものである。また、長期間使用したイオン交換体
は、キャップを取外すことで新しいイオン交換体と交換
が行なえるものである。
【0007】一方、特開平7−77371号公報(従来
技術2)に示されているように、製氷皿と給水タンクと
この給水タンク内の水を製氷皿へ給水するポンプとから
製氷機を構成し、上面が開放されたタンク本体とこのタ
ンク本体の開口部に取外し可能に嵌合される蓋体とから
給水タンクを構成し、蓋体の一部に注水用の孔を設ける
と共に、この孔にキャップを装着し、給水タンクの水の
不純物を取り除くためのフィルターを収納したフィルタ
ーケースを分解可能に蓋体に取付けたものがある。
【0008】この従来技術2の冷蔵庫は、注水用孔から
給水タンク内に注水し、この注水した水をフィルターを
通してポンプにより製氷皿に給水して製氷皿で製氷を行
なうものであり、このフィルターを水が通る際に、その
中の不純物が取り除かれるものである。そして、給水タ
ンク内が汚れている場合はタンク本体から蓋体全体を取
外してタンク本体を洗浄することができると共に、フィ
ルターケースを分解して内部を掃除することができるも
のである。
【0009】一方、特開平10−148437号公報
(従来技術3)に示されているように、製氷皿と水道水
栓に接続された給水経路から該製氷皿に給水を行なう製
氷機を構成し、給水経路途中に給水弁を配し、該給水弁
から流出する水を浄水手段で浄水処理し、該浄水を製氷
皿に導くものがある(従来技術3)。
【0010】この従来技術3の冷蔵庫は、水道水圧によ
り水を浄水手段に通して製氷皿に給水して、製氷皿で製
氷を行なうものであり、この浄水手段を水が通る際に、
その中の不純物が取り除かれるものである。そして、給
水弁から流出した水を浄水するため、浄水が給水経路中
に滞留する時間を低減できるものである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来技術1は、開閉弁
を備えた着脱可能な給水タンクが必要となる。
【0012】また、イオン交換体を該給水タンク内に挿
入するものであるため、イオン交換体を給水タンクより
大きくすることができず、そのイオン交換能力が小さい
ものにならざるを得ず、多量の硬度成分を除去する上で
性能が不十分となったり、イオン交換体の取換え周期も
短いものとならざるを得なかったという問題が生じてい
た。
【0013】また、この従来技術1では、イオン交換体
を取外して新しいイオン交換体と交換することが示され
ているが、イオン交換体を再生することに関しては開示
されていない。また、イオン交換体を通して得られた軟
水を凍らせる製氷皿の材質についても特に開示されてい
ない。
【0014】また、給水タンク内に入れられた水は、イ
オン交換体を通過したものではなく、水の中の鉱物類が
取り除かれていない状態で給水タンク内に存在し、給水
タンクの内表面に鉱物類によるスケール等が付着すると
いう問題が生じてしまう。
【0015】また、従来技術1では、図示された粒状の
イオン交換体を筒体内にある程度粗く充填すると、重力
によりイオン交換体が筒体内で下部に偏りを生じて粒状
のイオン交換体全体に均等に水を通過させることが難し
くなり、鉱物類を取り除く効率が低下してその交換周期
が短くなってしまうと共に、逆に筒体内に密に充填する
と、その流通抵抗が大きくなり、通水に支障を来たすお
それが出てくるという問題がある。
【0016】また、従来技術1のものでは、鉱物類を取
り除くためのイオン交換体を設けることについては示さ
れているが、不純物を取り除くための活性炭フィルタ等
よりなる浄水フィルタを併存させることについては開示
されておらず、従って、イオン交換体と浄水フィルタと
の最適な組み合せに関しても開示されていない。
【0017】一方、従来技術2は、不純物を取り除くた
めの浄水フィルターを設けることが示されているが、鉱
物類を取り除くためのイオン交換機能材を設けることに
ついては開示されておらず、鉱物類を取り除いて透明な
氷を作成することができないという課題を有すると共
に、イオン交換機能材と浄水フィルターとの最適な組み
合せに関しては開示されていないものである。
【0018】一方、従来技術3は、不純物を取り除くた
めの浄水手段を設けることが示されているが、鉱物類を
取り除くためのイオン交換機能材を設けることについて
は開示されておらず、鉱物類を取り除いて透明な氷を作
成することができないという課題を有すると共に、イオ
ン交換機能材と浄水手段との最適な組み合せに関しては
開示されていないものである。
【0019】本発明の目的は、低コストで製氷手段を長
期にわたり衛生性を保つことのできる冷蔵庫を提供する
ことにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的は、給水配管に
設けた硬度成分を除去する軟水化手段と、軟水を溜めて
凍結させるプラスチック製の製氷皿を有した製氷機とを
備えた冷蔵庫により達成される。
【0021】また、水道に連結された給水管と、この給
水管からの水が通水される軟水化手段と、この軟水か手
段により軟水化された水を溜めて凍結させるプラスチッ
ク製の製氷皿とを有した製氷機とを備えた冷蔵庫により
達成される。
【0022】また、水道に連結された給水管と、この給
水管からの水が通水されこの水の流入側を開放して水の
自重によって通水させる軟水化手段と、この軟水か手段
により軟水化された水を溜めて凍結させるプラスチック
製の製氷皿を有する製氷機とを備えた冷蔵庫により達成
される。
【0023】また、水道に連結された給水管に設けられ
た軟水化手段と浄水化手段と、前記軟水化手段及び浄水
化手段により軟水、浄化された水を溜めて凍結させるプ
ラスチック製の製氷皿を有する製氷機とを備えた冷蔵庫
により達成される。
【0024】さらに、給水ポンプおよび給水タンクを具
備しない給水管であって、この給水管途中に貯水するこ
となく通水が行われることにより達成される。。
【0025】さらに、前記プラスチック製の製氷皿が、
ポリプロピレン、ポリエチレンまたはエチレン酢酸ビニ
ルのいずれかの材料で構成されることにより達成され
る。。
【0026】さらにまた、前記プラスチック製の製氷皿
からの離氷がこのプラスチック製氷皿の捻り作用で行わ
れることにより達成される。
【0027】さらにまた、前記軟水化手段が冷蔵庫の外
部に設置されたことにより達成される。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施例を図を用
いて説明する。なお、図2以降の実施例においては、図
1の実施例と共通する構成の一部を省略すると共に、重
複する説明を省略する。各実施例の図における同一符号
は同一物又は相当物を示す。
【0029】まず、図1は本発明の実施例の冷蔵庫の要
部縦断面図、図2は図1用いる軟水化手段である軟水化
カートリッジの縦断面図である。
【0030】図1に示すように、冷蔵庫本体110は、
断熱箱体により冷蔵室101及び冷凍室102を形成
し、その前面には開閉可能なドア100が夫々設けられ
ている。この実施例では、冷蔵室101が冷凍室102
の上方に配置されている冷蔵室と冷凍室の縦型配置の冷
蔵庫であるが、上下方向が逆の位置関係に配置されてい
る場合でも本発明の適用は可能であるし、さらに該冷蔵
室101と冷凍室102が離れていても構わない。
【0031】また、自動製氷機は、給水用の水道水栓
1、開閉弁2、軟水化手段3、給水配管4、製氷皿5、
駆動モータ6及び貯氷容器7等により構成されている。
【0032】製氷皿5は、冷凍室102内に配置され、
流出側給水配管の先端103の直下に位置している。ま
た、製氷皿5は一方が駆動モータ6に取付けられてい
る。この駆動モータ6の駆動により製氷皿5が反転され
て、製氷された氷が離氷後、貯氷容器7に落下するよう
になっている。ここで、本発明では、該製氷皿5をプラ
スチック材(合成樹脂製)で構成し、駆動モータ6によ
る製氷皿5の反転時の捻り作用で、氷が製氷皿5から容
易に離氷させるようになっている。製氷皿5に利用する
プラスチック材としては、ポリプロピレン、ポリエチレ
ン、エチレン酢酸ビニル等の材質がある。この貯氷容器
7は、ドア100に取付けられ、ドア100を引き出す
ことにより貯氷された氷を容易に取出すことができる。
なお、詳細は後述するが、本発明で製氷皿5をプラスチ
ック製にできるのは、欧米をはじめ、硬度の高い水を利
用する地域であっても、該硬水を本発明の製氷機を有す
る冷蔵庫で軟水化させることができるためである。
【0033】ここで、水道水圧等によって給水がイオン
交換機能材8を通過する方式の軟水化手段を構成する軟
水カートリッジの詳細を図2を用いて説明する。軟水化
手段3はイオン交換機能材8を収納した、例えばプラス
チック製のカートリッジで、イオン交換機能材8は水の
硬度成分を除去するものであり、例えばナトリウム型強
酸性陽イオン交換樹脂等が用いられ、ビーズ状、繊維
状、粉末状等のいずれかまたはこれらの混合物で形成さ
れている。9は該イオン交換機能材8を軟水カートリッ
ジ3の定位置に保持するとともに、異物が侵入するのを
防止するフィルタであり、該イオン交換機能材8の両側
に配置される。10はイオン交換機能材8への給水の流
入側と流出側に設けられる空間で、該空間10により給
水が均一に該イオン交換機能材8内を流れるように工夫
されている。11は配管継手で、軟水カートリッジ3と
給水配管4とを連結する役目を果たしており、水道水圧
の一部が加圧される部分なので、給水が漏れない継手で
なければならない。
【0034】かかる実施例の冷蔵庫における製氷に係る
動作を、図1と図2を利用して説明する。
【0035】まず、軟水カートリッジ3を配管継手11
aと11bによって給水配管4a、4bに接続する。こ
こで、4aは流入側給水配管、4bは流出側給水配管で
ある。水漏れしない接続法としてはねじによる締結式で
もよいし、Oリング等の弾性体を利用した挿入式であっ
てもよい。以上のように構成された軟水カートリッジ3
は冷蔵室101に設置され、流入側給水配管4aは開閉
弁2を介して水道水栓1の分岐口に接続され、他方の流
出側給水配管4bの先端103は冷凍室102の製氷皿
5の上方に向けられる。
【0036】水道水栓1の分岐口から開閉弁2に至る給
水配管は、常時水道水圧が加圧された状態となるが、開
閉弁2より下流側は開閉弁2の開時のみ加圧され、該開
閉弁2の開時に軟水カートリッジ3への給水が行われ
る。ここで、開閉弁2は、給水の開閉作用と合わせて減
圧作用も行える構造とし、開閉弁2以降の下流側の水圧
を下げる方が望ましい。該減圧後の水圧は、製氷皿5へ
の必要給水量と給水時間の関係で決めることができる。
【0037】たとえば冷蔵庫の制御指令により、製氷皿
5への給水が必要になった場合、該開閉弁2を所定時間
開放し、軟水カートリッジ3内のイオン交換機能材8に
給水を通水することにより軟水化され、該軟水化された
給水が製氷皿5に給水される。図の実施例では、該イオ
ン交換機能材8への通水が下方から上方に向かって行わ
れるが、逆に上方から下方に向かう通水であってもよ
い。イオン交換機能材8は軟水カートリッジ3の途中で
給水の通過を妨げるように、つまり給水の流れを遮る抵
抗体ように設置されているので、製氷皿5に送水される
製氷用給水は必ず一度はイオン交換機能材8の中を通過
するので、給水された硬度の高い原水が効率良く軟水化
されることになる。ここで、得られる軟水の硬度レベル
は硬度0ppm(硬度成分を全く含まない水)にするこ
とが最も望ましいが、硬度0〜5ppmでも良好で、さ
らには硬度0〜10ppmであってもよい。
【0038】ここでの軟水化は、給水である原水中の硬
度成分であるカルシウムイオン、マグネシウムイオンと
イオン交換機能材8のナトリウムイオンとが置換するこ
とにより行われ、軟水カートリッジ3より下流側の給水
は硬度成分が取り除かれているため、流出側給水配管4
bおよび製氷皿5などに硬度成分であるスケールが付着
することを防止できるため、該流出側給水配管4bおよ
び製氷皿5の定期的な掃除の煩わしさを緩和できると共
に、清潔さを長時間維持することができる。
【0039】さらに、製氷皿5に供給される軟水化され
た給水は、製氷皿5において冷気流により冷却されて氷
となる。その後、駆動モータ6が駆動して製氷皿5が反
転されると共に、本発明では該製氷皿5がプラスチック
製であるため、反転時の最後の捻り作用で、作られた氷
が容易に離氷して、貯氷容器7に落下されて貯氷され
る。貯氷容器7内の氷が所定量になるまで、この製氷動
作が繰り返される。
【0040】このようにして製氷機で作られる氷は、硬
度成分であるカルシウムイオンやマグネシウムイオンが
イオン交換機能材8で除去された軟水を用いているの
で、透明度の高いおいしい氷とすることができる。
【0041】硬度成分の高い水を使用する冷蔵庫や製氷
機では、使用しているうちに製氷皿の内表面に硬度成分
が析出したりこびり付いたりする。このため、皿の表面
の摩擦が大きくなり、製氷皿をプラスチックとして皿を
捻るだけの動作で、氷が容易に離氷しにくくなる。
【0042】これを解決するために、製氷皿にヒータ等
の加熱手段を設け、氷を少し溶かして摩擦力を小さくす
ることが考えられるが、プラスチック製の皿では加熱手
段により損傷してしまう虞が有る。このために、従来
は、金属製の皿を用いた場合には、大きな捻り力を適用
しないと捻りによる離氷を行うことが難しくなり大きな
捻り用モータ等が必要となっていた。また、皿から氷を
レバー等で強制的に掻き出す等複雑で大きな機構が必要
となって、コストやスペースが増大を招いていた。
【0043】上記の構成により、本実施の形態では、コ
ストやスペースの増大を抑えて、長期間にわたり衛生的
で美味しい氷を作ることが可能となる。
【0044】そして、イオン交換樹脂等で形成されたイ
オン交換機能材8は、所定量の硬度成分を除去すると、
交換するか再生する必要がある。再生周期は、軟水化カ
ートリッジ3に内蔵するイオン交換機能材8の種類や形
状、封入量等により調節できるが、本発明における製氷
機の再生周期の目安は、交換または再生の煩わしさを軽
減するため、短期間でも数ケ月間から半年間程度に設定
するのが望ましい。なお、軟水化カートリッジ3の再生
時期や交換時期を利用者に知らせるために、冷蔵庫のド
ア100等の表示部に再生や交換を知らせる表示、例え
ば表示灯の点滅又は点灯を施すと便利である。
【0045】さて、該軟水カトリッジ3を新品と交換す
る場合は、図2において、配管継手11で該軟水カート
リッジ8を外し、新品と交換すればよい。
【0046】一方、該イオン交換機能材8を再生して再
び使用するには、該軟水カートリッジ8を配管継手11
から外し、塩水溶液を入れた容器内に浸漬または浸漬し
ながら揺り動かすことによりイオン交換機能材8を再生
する必要がある。なお、容器に入れる塩水溶液は、水道
水等に家庭で日常に使われている塩や食塩を加えること
により簡単に作ることができる。容器としては何を使用
しても差し支えないが、貯氷容器7を利用してもよい。
なお、再生されたイオン交換機能材8の表面に付着して
いる水分等には若干の塩分が含まれているので、使用前
に一度水洗いをするのが望ましい。
【0047】次いで、浄水化手段と軟水化手段の二つで
構成される軟水カートリッジの詳細を図3を用いて説明
する。概略の構成は図2と同様で、相違点は容器内にイ
オン交換機能材8と浄水フィルター12が一体となって
収納されて軟水カートリッジ3が構成されていることで
ある。浄水フィルター12には、たとえば浄化作用およ
び脱臭作用をする活性炭フィルター等が用いられる。給
水の流れに対して、浄水フィルター12をイオン交換機
能材8より下流側に設けた理由は、一般の水道水はすで
に浄化されているが、万が一、イオン交換機能材8に腐
敗や異臭のもとになる不純物が発生しても、その下流側
の浄水フィルター12でその不純物を除去することがで
きるので、より衛生上好ましいものとすることができ
る。
【0048】浄水化手段である浄水フィルター12は再
生が不可能で、一般には、所定期間又は所定量使用した
ら新品と交換する。本発明の軟水化手段である軟水カー
トリッジ3を、図3および図4のように浄水フィルター
12と一体化して構成する場合、浄水フィルター12と
軟水カートリッジ3を構成するイオン交換機能材8の交
換時期を合わせるようにし、同時に交換できるようにす
るのが望ましい。例えば、浄水フィルター12の交換時
期の目安が半年間であれば、軟水カートリッジ3の交換
時期の目安が半年間位になるようにイオン交換機能材8
の封入量を調節すればよい。
【0049】図の実施例では、浄水フィルター12がイ
オン交換機能材8の下流側に設けられているが、もちろ
んその逆の配置であってもよいし、該浄水フィルターは
給水配管4の途中に数カ所設けられていてもよい。図3
の実施例でも、該軟水カートリッジ3への通水は水道水
圧等によって行われる。
【0050】次いで、水道水圧に代わり給水自体の自重
によって給水がイオン交換機能材8を通水する方式の軟
水カートリッジの詳細を図4を用いて説明する。
【0051】該軟水カートリッジ3は、給水の流入側お
よび流出側が開放となっており、流入側給水配管4aか
ら水道水圧によって送られた給水は一旦開放(大気圧)
され、該軟水カートリッジ3の上部から落下流入する。
ここで、流出側は開放されていなくてもよい。流入した
給水は、その後は給水自体の自重によって、上方から下
方に向かって該イオン交換機能材8を通過して軟水化さ
れる。なお、図の実施例では、通水に水道水圧のような
圧力を利用できないので、軟水カートリッジ3に充填す
るイオン交換機能材8は密にできない。このため、該軟
水カーとリッジ3内を複数の流路に分割する仕切板を設
け、イオン交換機能材8を各流路に均等に収納するとよ
い。こうすると、該仕切板により区画された複数の流路
は、給水の流れや持運び時の動き等によりイオン交換機
能材8の不必要な移動や偏りが生ずるのを防止すること
ができる。
【0052】かかる実施例の冷蔵庫における製氷に係る
動作も、図1〜図3に示した実施例における動作とほぼ
同様で、水道水圧の代わりに給水自体の自重を利用する
ことのみ異なる。
【0053】以上、図1から図4に示した本発明の実施
例における特徴は、一つは給水配管4の途中に給水を一
時貯水する給水タンク等の貯水部を備えていないことで
あり、水道からの給水は軟水カトリッジ3を通水して、
そのまま製氷皿5に送られる。さらに、もう一つは給水
の送水に水道水栓直結による水道水圧を利用するので、
給水配管4の途中に動力を必要とする給水ポンプ等を備
えていないことである。
【0054】なお、本発明の軟水化手段3を有する冷蔵
庫では、離氷に容易さ等の点から、製氷皿5としてはプ
ラスチック材がもっとも望ましいが、金属製の製氷皿で
あっても差し支えないことは言うまでもない。金属材の
一例としては、アルミニウムまたはアルミニウムダイキ
ャスト等が利用できる。ただし、プラスチック製の製氷
皿では、前記の如く反転時の製氷皿5の捻り作用で氷を
離氷させることができるが、金属製の製氷皿では、製氷
皿に捻り作用を与えることが難しいので、ヒータ等の熱
源で製氷皿を若干加熱し、該製氷皿を反転させることで
離氷させることになる。なお、軟水化手段3を利用した
給水の軟水化による製氷では、該金属製の製氷皿5であ
っても、透明度の高い氷を得ることができ、スケール等
の付着防止も可能である。
【0055】次いで、軟水化手段3を冷蔵庫本体の外部
に設置した実施例の詳細を図5を用いて説明する。図5
は該軟水化手段3を冷蔵庫本体の上部に設置した例で、
イオン交換機能材8を収納した軟水化手段3を給水配管
4aと4bの途中に接続する。該流入側給水配管4aは
開閉弁2を介して水道水栓1の分岐口に接続され、他方
の流出側給水配管4bは、最後は冷凍室102の製氷皿
5の上方に向けられる。
【0056】ここで、該流出側給水配管4bは、図のよ
うに冷凍室102直前まで冷蔵庫の外部に敷設され、該
冷凍室102の直近で冷蔵庫内に敷設してもよいが、該
軟水化手段3を出た直後から、該流出側給水配管4bを
冷蔵庫内の断熱部または庫内に敷設してもよい。
【0057】該軟水化手段3の設置場所としては、冷蔵
庫の上部以外に、設置スペースに余裕があるときは冷蔵
庫の側面部であってもよいし、特に該冷蔵庫本体と接触
している必要はなく、別置きであってもよい。
【0058】以上の実施例では、冷蔵室101と冷凍室
102が上下方向に配置された縦型配置の冷蔵庫を例に
とって説明したが、次に冷蔵室101と冷凍室102が
左右方向に配置された横型配置の冷蔵庫の例を説明す
る。
【0059】図6は、右側が冷蔵室101で、左側が冷
凍室102の実施例で、104は棚を示している。当
然、構造が左右逆配置であってもよい。水道水栓1から
分岐された給水は、開閉弁2を介して給水配管4aによ
り軟水化手段3に至り、原水が軟水化される。ここで、
軟水化手段3の構成は、前述の図2〜図4と同様でよ
く、該給水配管4は経路途中が冷蔵室101の内部等に
敷設されていてもよいし、庫壁内および断熱材内に敷設
されていてもよいし、さらには冷蔵庫本体の周囲に敷設
させてもよい。図では、流入側給水配管4aを冷蔵室1
01内に敷設した例を示している。軟水化手段3は冷蔵
室101の上段ではなく、中段や下段であってもよく、
再生や交換作業で取出しやすい位置が望ましい。
【0060】一方、図7は冷蔵室101と冷凍室102
を左右方向に配置した他の実施例で、図6との大きな相
違は、軟水化手段3の内部にイオン交換機能材8の再生
手段を具備させたことである。図8は該再生手段を具備
した軟水化手段3の一実施例で、以下にその構成と動作
原理を説明する。
【0061】該軟水化手段3は、一つの容器106の中
に軟水化手段を構成する軟水カートリッジ3と再生手段
107が上下方向に直結して一体的に収納されている。
該容器106は、イオン交換機能材8を収めた下部屋1
08と、その上部に再生剤である塩20を所定量収める
上部屋109が設けられており、上部屋109と下部屋
108の途中にフィルタ21および自重式逆止弁19が
備えられている。該フィルタ21は塩粒漏洩防止フィル
タ、9は前述したが、陽イオン交換樹脂8への異物混入
や陽イオン交換樹脂8の漏洩を防止するメッシュ式のフ
ィルタである。フィルタ9aの下部とフィルタ9bの上
部にそれぞれ空間を設けるのは、陽イオン交換樹脂8の
一部にのみ給水が偏流するのを防止し、陽イオン交換樹
脂8全体に均一に給水を流し、効率よくイオン交換させ
るためである。ここで、容器106には大きな水圧が加
わらないので、プラスチック材で構成してもよい。
【0062】次に、上記の如く構成された軟水カートリ
ッジ3の動作原理を詳細に説明する。
【0063】まず、新品装着または交換直後は再生の必
要がないので、該軟水カートリッジ3は一定期間、製氷
用給水の軟水化に利用される。なお、このとき使用者が
容器106の上部屋107に再生剤である塩20を所定
量投入しておくのが望ましい。容器106の大きさにも
よるが、上部屋107に貯えておく塩の投入量は、最低
1回分の再生分量でもよいし、数回ないし数十回分の再
生分量を事前に纏めて投入しておいてもよい。一般に
は、纏めて投入しておく方が望ましい。
【0064】以上のようにセットした状態において、水
道水栓1に接続された方向切替弁15(図1等における
開閉弁2に相当)が開くと、流入側給水配管4aから硬
度の高い原水が流入し、該方向切替弁15により給水が
軟水流入口16へ向かう。軟水カートリッジ3に流入し
た給水は下部屋106に流入し、該下部屋106内の陽
イオン交換樹脂8中を下方から上方に向かって通過し、
軟水化されて軟水流出口18から製氷皿5へ送水され
る。この時、自重式逆止弁19は下部屋106を流れる
給水の水圧によって上方の隔壁に押し付けられ「閉」状
態になる。ただし、製氷皿5への給水が止まると大気圧
に戻るため該逆止弁19を構成するボールは自重で落
ち、「開」状態になる。製氷皿5への軟水の給水および
停止は、該方向切替弁15の開閉により行われ、再生ま
での複数回の給水は前記操作を繰り返せばよい。
【0065】軟水給水量の利用が多くなると、イオン交
換機能材8、つまり陽イオン交換樹脂の軟水化交換能力
が徐々に低下し、給水の軟水化が得られなくなってく
る。この場合、該イオン交換機能材8を塩水等で再生す
る作業が必要となる。該再生のタイミングは、一つは一
定期間(使用時間)毎に行う方法と、もう一つは一定使
用水量毎に行う方法があり、いずれもセンシング技術を
利用して制御するのが望ましい。
【0066】前者は、たとえば製氷に軟水を使用する場
合、毎日または毎回の軟水使用量はほぼ限られるので、
その使用量に見合った軟水を十分に供給できるイオン交
換機能材量を軟水化手段3に収納し、冷蔵庫に備えた時
計機能で積算使用時間を計算し、所定時間使用したら自
動で再生作業に入ればよい。
【0067】一方、後者は、軟水化手段3の使用水量を
逐次積算計測し、所定水量毎に再生する。たとえば、毎
回の製氷皿5への給水流量が決まっている場合、給水時
間のみを積算で計測すれば、積算使用水量がわかるの
で、給水時間の積算値が所定時間になれば自動再生すれ
ばよい。
【0068】さて、イオン交換機能材8の再生時には、
流入側給水配管4aから流入した原水が、今度は方向切
替弁15により再生流入口17へ向かい、再生手段10
7に流入する。ここでは、水は容器106の上部屋10
9に注水供給され、塩20と勢いよく混合して塩を溶解
し、再生用の塩水溶液として供給される。この時、逆止
弁19は自重で落ちて開いており、塩水となった再生水
は該逆止弁19を介して下部屋108の陽イオン交換樹
脂8中に落下流入し、その後、容器106の下部にある
再生流出口23から排水される。再生に用いる塩20は
一般家庭で使われる塩や食塩等でよく、生じた排水13
は図7に示す台所のシンク14等に流される。
【0069】なお、塩水による再生直後に、該方向切替
弁15を切替えてそのまま軟水を給水すると、軟水に残
留塩水の一部が混入するので、軟水化手段3の再生終了
直後に、軟水流入口16から所定量の給水をイオン交換
機能材8に通水して洗浄し、該洗浄水を再生流出口23
から排水する。その後、軟水流入口16および軟水流出
口18を介して軟水を供給するようにすれば、軟水に塩
水の一部が混入する問題が解決される。
【0070】図9は再生手段を具備した軟水化手段3の
他の実施例で、図8の軟水化手段3において、イオン交
換機能材8を収納した下部屋108と塩水溶液を作る再
生手段107を具備した上部屋109とを分離した例
で、接続配管105の長さが自由にとれ、上部屋109
と下部屋108を設置する自由度が増す。使い方は、図
8と同様である。
【0071】なお、図8と図9で説明した再生手段を具
備した軟水化手段3は、図1および図5で述べた冷蔵庫
にも適用可能である。
【0072】以上の実施例で述べた軟水化手段である軟
水カートリッジ3は、カートリッジ状の容器106にイ
オン交換機能材8が所定量収納されている。ここで、イ
オン交換機能材8として、例えば陽イオン交換樹脂等が
利用できる。陽イオン交換樹脂8としては、例えばナト
リウム型強酸性陽イオン交換樹脂等が用いられ、形状は
ビーズ状、繊維状または粉末状等いずれでもよいし、そ
れらが適量ずつ混合されていてもよい。例えばビーズの
場合、イオン交換性能を良くするには、同じ容量でもビ
ーズ径が小さいほど表面積を多くとることができるの
で、径は0.1から0.3mm程度または、それ以下が望
ましい。ただし、径が小さいと給水の通路抵抗増大に繋
がることもあるので、その抵抗が問題となる場合は、
0.5から1mm程度またはそれ以上のビーズを利用す
るのが好ましい。
【0073】また、イオン交換性能を良くするにはビー
ズ等の樹脂容量は多い方が好ましく、さらに多くの給水
を軟水化させるにはやはり樹脂容量は多い方が好まし
い。なお、イオン交換機能材8は樹脂に限る必要はな
い。本発明の軟水カートリッジ3において、その大きさ
が制約されない場合は、できる限りイオン交換機能材8
の樹脂容量を多くした方が望ましい。
【0074】図10は本発明の他の実施例で、本発明の
軟水化手段3とプラスチック製の製氷皿5および貯氷容
器7等で一体化した製氷ユニット24を構成したもの
で、該製氷ユニット24は、一体となって冷蔵庫の冷凍
室102に着脱可能である。給水配管4の敷設について
は、図6等と同様である。
【0075】図11は、図10に使用する該製氷ユニッ
ト24の詳細図である。製氷ユニット24の上部にイオ
ン交換機能材8を収納した軟水化手段3を設け、該軟水
化手段3には流入側給水配管4aと流出側給水配管4b
が接続され、該流出側給水配管4bの先端103は製氷
皿5の上部に向けられる。該イオン交換機能材8への通
水は、水道水圧を利用してもよいし、給水の自重を利用
してもよく、軟水化された給水はプラスチック製の製氷
皿5に注がれる。25は該製氷皿5で製氷後、離氷され
貯氷容器7に落下した氷群である。ここで、該製氷ユニ
ット24内に収納されている軟水化手段3は、冷凍室1
02の内部に装着されることになるので、氷点下の空気
にさらされることになり、該軟水化手段3内に残留した
水は凍ってしまう。この対策としては、できる限り軟水
化手段3内に給水を残留させない構成と、凍った水を溶
かす熱源が必要となる。
【0076】給水を残留させない構成としては、たとえ
ば図11のように、給水が該軟水化手段3内のイオン交
換機能材8を上方から下方に向かって通水するように
し、図10の開閉弁2が閉状態となったとき、全ての水
が流出側給水配管4bへ流れ出すようにする。一方、熱
源としては、該軟水化手段3の外周部または内部にヒー
タ等を設け、通電加熱で解凍するようにすればよい。
【0077】以上説明した各実施例において、製氷時
に、製氷皿5の水表面に直接冷気を当てると、水が表面
から凍結して氷の中に空気等の気泡を閉じ込めてしま
い、氷の透明度が低下する場合がある。対策として、水
を満たした製氷皿5の下部に冷気を流し、製氷皿5の下
部からゆっくりと冷やして、製氷皿上方の水表面から脱
泡させながら製氷するとよい。このとき、併せて製氷皿
5に周期的な変位および振動を与えながら製氷してもよ
い。周期的な変位は、モータ等の駆動源を利用した機械
的な振動でもよいし、20キロヘルツ以上の超音波であ
ってもよい。なお、製氷皿5に流入する軟水化した給水
を事前に脱泡させておくと、さらに透明度の高い氷を作
ることができる。
【0078】次に、本発明の給水配管系統の実施例を説
明する。
【0079】図12は以上に説明した本発明の給水配管
系統図である。水道水栓1から分岐された給水は開閉弁
2を介してイオン交換機能材8を収納した軟水化手段3
に流入して軟水化後、浄水フィルター12に至り、その
後、軟水化および浄水化された給水は製氷皿5に注水さ
れる。該製氷皿5では軟水が凍結して透明度の高い氷が
作られ、該製氷皿5の反転時の最後の工程の捻り作用で
プラスチック製の製氷皿5が捻られて容易に離氷し、透
明な氷25が貯氷容器7に落下する。この動作を繰り返
すことにより、該貯氷容器7にたくさんの氷25が貯え
られる。
【0080】該透明度の高いきれいな氷25は、利用者
の要求に応じてディスペンサー26に送氷機構により送
られ、氷供給口28から必要量の氷25がコップ等の氷
用容器27に入れられる。図では、開閉弁2が冷蔵庫の
外部に設けられているが、冷蔵庫の内部や庫壁内に設け
られていてもよい。
【0081】図13は本発明の他の実施例を示す給水配
管系統図で、ディスペンサー26に氷供給口28と冷水
供給口29の両方を有する場合である。
【0082】水道水栓1から分岐された給水は、まず浄
水フィルター12を介して方向切替弁15に至る。給水
を製氷用に利用する場合は、該方向切替弁15の切替え
で給水を軟水化手段3の方向に流し、逆に給水を飲料用
冷水に利用する場合は、該方向切替弁15の切替えで給
水を給水タンク30の方向に流す。
【0083】軟水化手段3の方向に流された給水は、軟
水化手段3内のイオン交換機能材8に通水されて軟水化
され、該給水は製氷皿5に注水される。一方、給水タン
ク30方向に流された給水は、該給水タンク30内に所
定量注水後貯水され、所定の温度まで冷却され、飲みご
ろ温度の冷水となる。所定の温度は冷蔵室101の設定
温度であってもよいし、冷水として特に定めた温度であ
ってもよい。
【0084】該給水タンク30は冷蔵室101に置か
れ、該給水タンク30内の冷水は、給水ポンプ31の駆
動でディスペンサー26の冷水供給口29に送られる。
氷の供給は図12と同様である。ここで、該方向切替弁
15は、貯氷容器7内の貯氷量または給水タンク30内
の冷水量をセンシングまたは監視しながら自動で開閉動
作が行われるが、該給水ポンプ31は、利用者の指示、
例えばディスペンサー26の冷水供給口29に水用容器
を押し当てる等の利用者の動作で開閉動作が行われる。
【0085】さらに、図14は本発明の他の実施例で、
構成部品は図13とほぼ同様であるが、給水の流れる順
路が異なる例である。特徴は、製氷に用いる給水も冷蔵
室101に設置される給水タンク30であらかじめ所定
の温度まで冷却されており、該冷水を製氷に利用するこ
とにより製氷時間の短縮を図れる点である。
【0086】水道水栓1から分岐された給水は、冷蔵室
101内の給水タンク30にまず注水後貯水され、所定
温度の冷水となる。該冷水は、その後給水ポンプ31の
駆動により浄水フィルター12を介して方向切替弁15
に送られる。ここで、給水を製氷用に利用する場合は、
該方向切替弁15の切替えで給水を軟水化手段3の方向
に流し、逆に給水を飲料用冷水に利用する場合は、該方
向切替弁15の切替えで給水をディスペンサー26の冷
水供給口29方向に流す。
【0087】図13および図14の実施例において、イ
オン交換機能材8の下流側にさらに別の浄水フィルター
を設けてもよい。この場合、該浄水フィルターはイオン
交換機能材8と同じ軟水化手段3の内部に収納されてい
てもよい。
【0088】以上の通り、上記の実施の形態によれば、
製氷機に軟水化された給水を利用するので、透明度の高
いきれいな氷を作れる冷蔵庫を得ることができる。さら
に、浄水手段を備えることにより、浄化されかつ臭気の
少ないきれいな氷を作れる冷蔵庫を得ることができる。
【0089】また、製氷皿等に硬度成分であるスケール
等が付着することを防止できると共に、製氷皿等の定期
的な掃除の煩わしさを緩和でき、製氷機の清潔さを長期
間維持できる冷蔵庫を得ることができる。
【0090】また、軟水を利用できるので、硬度成分が
原因で劣化することのないプラスチック製の製氷皿を利
用できるので、製氷皿からの離氷にヒータ等の余分な熱
源が不要で、該製氷皿の捻り作用だけで離氷が十分可能
な冷蔵庫を得ることができる。
【0091】
【発明の効果】本発明によれば、低コストで製氷手段を
長期にわたり衛生性を保つことのできる冷蔵庫を提供で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】縦型冷蔵庫の要部縦断面図。
【図2】図1の軟水化手段の断面図。
【図3】浄水フィルターを有する軟水化手段の断面図。
【図4】水の自重で通水する軟水化手段の断面図。
【図5】軟水化手段を外置きにした縦型冷蔵庫の要部断
面図。
【図6】横型冷蔵庫の要部縦断面図。
【図7】再生手段を有する横型冷蔵庫の要部縦断面図。
【図8】図7に用いる再生式軟水化手段の断面図。
【図9】上下の部屋が分離された再生式軟水化手段の断
面図。
【図10】一体形製氷ユニットを有する横型冷蔵庫の要
部縦断面図。
【図11】図10に用いる製氷ユニットの断面図。
【図12】軟水化手段と浄水化手段を直列に配置した給
水配管系統図。
【図13】軟水化手段と浄水化手段を並列に配置した給
水配管系統図。
【図14】冷水を利用する軟水化手段を有する給水配管
系統図。
【符号の説明】
1…水道水栓、2…開閉弁、3…軟水化手段(軟水カー
トリッジ)、4…給水配管、5…製氷皿、6…駆動モー
タ、7…貯氷容器、8…イオン交換機能材(イオン交換
樹脂)、9…フィルタ、10…空間、11…配管継手、
12…浄水フィルター、13…排水配管、14…シン
ク、15…方向切替弁、16…軟水流入口、17…再生
水流入口、18…軟水流出口、19…逆止弁、20…
塩、21…フィルタ、23…再生水流出口、24…製氷
ユニット、25…透明氷、26…ディスペンサー、27
…氷用容器、28…氷供給口、29…冷水供給口、30
…給水タンク、31…給水ポンプ、32…冷水配管、1
00…ドア、101…冷蔵室、102…冷凍室、103
…給水配管先端、104…棚、105…接続配管、10
6…容器、107…再生手段、108…下部屋、109
…上部屋、110…冷蔵庫本体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 船山 敦子 栃木県下都賀郡大平町大字富田800番地 株式会社日立製作所冷熱事業部内 (72)発明者 権守 仁彦 栃木県下都賀郡大平町大字富田800番地 株式会社日立製作所冷熱事業部内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】給水配管に設けた硬度成分を除去する軟水
    化手段と、軟水を溜めて凍結させるプラスチック製の製
    氷皿を有した製氷機とを備えた冷蔵庫。
  2. 【請求項2】水道に連結された給水管と、この給水管か
    らの水が通水される軟水化手段と、この軟水か手段によ
    り軟水化された水を溜めて凍結させるプラスチック製の
    製氷皿とを有した製氷機とを備えた冷蔵庫。
  3. 【請求項3】水道に連結された給水管と、この給水管か
    らの水が通水されこの水の流入側を開放して水の自重に
    よって通水させる軟水化手段と、この軟水か手段により
    軟水化された水を溜めて凍結させるプラスチック製の製
    氷皿を有する製氷機とを備えた冷蔵庫。
  4. 【請求項4】水道に連結された給水管に設けられた軟水
    化手段と浄水化手段と、前記軟水化手段及び浄水化手段
    により軟水、浄化された水を溜めて凍結させるプラスチ
    ック製の製氷皿を有する製氷機とを備えた冷蔵庫。
  5. 【請求項5】給水ポンプおよび給水タンクを具備しない
    給水管であって、この給水管途中に貯水することなく通
    水が行われる請求項1から請求項4のいずれかに記載の
    冷蔵庫。
  6. 【請求項6】前記プラスチック製の製氷皿が、ポリプロ
    ピレン、ポリエチレンまたはエチレン酢酸ビニルのいず
    れかの材料で構成される請求項1から請求項5のいずれ
    かに記載の冷蔵庫。
  7. 【請求項7】前記プラスチック製の製氷皿からの離氷が
    このプラスチック製氷皿の捻り作用で行われる請求項1
    から請求項6のいずれかに記載の冷蔵庫。
  8. 【請求項8】前記軟水化手段が冷蔵庫の外部に設置され
    た請求項1から請求項7のいずれかに記載の冷蔵庫。
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