JP2002349412A - 風力発電用風車及びその制御方法 - Google Patents

風力発電用風車及びその制御方法

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JP2002349412A
JP2002349412A JP2001158681A JP2001158681A JP2002349412A JP 2002349412 A JP2002349412 A JP 2002349412A JP 2001158681 A JP2001158681 A JP 2001158681A JP 2001158681 A JP2001158681 A JP 2001158681A JP 2002349412 A JP2002349412 A JP 2002349412A
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wind turbine
blade
power generation
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JP2001158681A
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Kazuya Hirata
和也 平田
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Ebara Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 境界層やポール及び地形の影響で翼車面への
風速が不均一でも、回転角度位置毎にブレードの軸回り
の設定角(ピッチ角)を可変して、翼車一回転中におけ
る発生トルクの変動を平滑化し、且つジャイロ効果によ
る風向制御機構の故障を防止し、更に積極的に上下方向
でのトルク変動をさせることにより風向制御を行うこと
が可能となる風力発電用風車及びその制御方法を提供す
る。 【解決手段】 ハブ11に取付けた1枚以上の回転翼
(ブレード)12を具備し、回転軸18を水平に設置し
た翼車10を有する風力発電用風車において、ハブ11
に取付けた回転翼12の軸回りの設定角を該回転翼が一
回転する間に可変させる設定角可変機構を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はハブに取付けた1枚
以上の回転翼を具備し、回転軸を水平に設置した翼車を
有する風力発電用風車及びその制御方法に関し、特に回
転する回転翼の周方向位置の変化による発生トルクの増
減を緩和して翼車のトルク変動を防止し、且つ風向変動
に対応するために翼車を水平方向(ヨー方向)に転向さ
せる際に、翼車の上下位置での回転翼の発生トルクの差
によるジャイロ効果によって必要以上のヨー方向への回
転トルクが発生しないようにし、または積極的に翼車の
上下方向での回転翼発生トルクを可変させジャイロ効果
を利用することによって風向制御機構を必要としない風
力発電用風車及びその制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】回転軸を水平に設置したプロペラ形風車
は、現在風力発電用風車の主流である回転翼(ブレー
ド)の軸方向の取付け角、即ちブレードの軸回りの設定
角(ピッチ角)を可変できる風車(可変ピッチ風車)の
技術は公知であるが,このピッチ角の可変制御は翼車へ
の平均風速の変動に対してブレードの迎え角を最適化す
るために用いられている。
【0003】更に、可変ピッチ風車では、定格速度以上
の風速において風速の3乗に比例して増大する風のエネ
ルギーをブレードに対する迎え角を可変してブレード面
で剥離を起してブレードで発生するトルクを制御し、風
車出力を安定化する風車制御法は公知である。
【0004】プロペラ形風車は、自身のポールに対して
風上側に翼車を持つアップウィンドタイプと、風下側に
持つダウンウィンドタイプがある。ダウンウィンドタイ
プは特別な風向機構が必要ではないが、アップウィンド
タイプは風向(ヨー角)制御機構が必要である。
【0005】また、プロペラ形風車の翼車面への風は、
境界層や風車自身のポール及び周辺の地形の影響で一様
な風速では流入しない。翼車面の風速が一様でない場合
は、回転するブレードに対する風の向き(迎え角α)が
1回転で周期的に変動し、それに伴いブレードに発生す
るトルクが変動する。図1は境界層や風車自身のポール
及び周辺地形と風速の例を示す図である。図示するよう
に、平坦な地表面101の部分では境界層102とな
り、滑らかな地表面103の頂部では地表近辺が高風速
部104となり、台地105の風上端では地表近辺が逆
流部106、その上が高風速部104となる。
【0006】また、図2は翼車面の風速が一様でない場
合のブレードの迎え角αへの影響例を示す図である。翼
車の上端の風速が16.8m/sで迎え角α1=12.
3°、翼車の中央の風速が14m/sで迎え角α2=1
0.3°、翼車の下端の風速が11.2m/sで迎え角
α3=8.3°となる。なお、ここでは、周速度77m
/sとして計算した。上記のように迎え角αが1回転で
周期的に変動し、ブレードのトルク変動は翼車のトルク
変動となり、つまり風力発電用風車の発生出力の変動と
なる。特に上下位置でのブレード発生トルクの差は、翼
車の回転体としてのジャイロ効果によって左右方向に変
換され風車の風向制御機構(ヨー制御)に必要以上の応
力を与えるため風向制御機構の故障等の問題となる。
【0007】また、上記ジャイロ効果による風向制御機
構の故障防止のために、風向制御の際に翼車の回転を止
めるようにした風車もある。
【0008】上述のように、従来の風力発電用風車で
は、翼車面に流入する平均風速に対してブレードのピッ
チ角を制御するものであり、境界層やポール及び周辺地
形の影響で翼車面に不均一な風速に対する対策は行われ
ていないのが現状である。翼車面への風速の不均一性に
よるブレードは変動トルクを発生するため周期的な翼車
の出力変動が起きる。更にブレード自身及び風車各部の
疲労破壊の原因となる。また風車の機械的故障の多く
が、その風向制御機構にあるのも翼車面への不均一な風
の流れによるジャイロ効果により該風向制御機構に故障
が発生するとも考えられる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述の点に鑑
みてなされたもので、境界層やポール及び地形の影響で
翼車面への風速が不均一でも、回転角度位置毎にブレー
ドの軸回りの設定角(ピッチ角)を可変して、翼車一回
転中における発生トルクの変動を平滑化し、且つジャイ
ロ効果による風向制御機構の故障を防止し、更に積極的
に上下方向でのトルク変動をさせることにより風向制御
を行うことが可能となる風力発電用風車及びその制御方
法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
請求項1に記載の発明は、ハブに取付けた1枚以上の回
転翼を具備し、回転軸を水平に設置した翼車を有する風
力発電用風車において、ハブに取付けた回転翼の軸回り
の設定角を該回転翼が一回転する間に可変させる設定角
可変機構を設けたことを特徴とする。
【0011】上記のように設定角可変機構を設けること
により、ハブに取付けた回転翼の軸回りの設定角を該回
転翼が一回転する間に可変させることができるから、境
界層やポール及び地形の影響で翼面で風速が不均一で
も、ブレードの回転角度位置毎に該ブレードのピッチ角
を可変して、翼車一回転中における発生トルク変動を平
滑化し、且つジャイロ効果による風向制御機構の故障を
防止することができる。また、積極的に翼車の上下方向
でのトルク変動をさせることにより風向制御を行うこと
が可能となる。
【0012】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の風力発電用風車において、設定角可変機構は、ヘリコ
プタ回転翼の軸回りの設定角を可変するスウォッシュプ
レート機構と同じ原理により回転翼の軸回りの設定角を
可変する機構であることを特徴とする。
【0013】上記のようにスウォッシュプレート機構と
同じ原理による設定角可変機構を設けることにより、比
較的簡単な構成で、ブレードの回転角度位置毎に該ブレ
ードのピッチ角を可変して、翼車一回転中における発生
トルク変動を平滑化することができる。
【0014】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の風力発電用風車において、設定角可変機構は、翼車の
各回転翼のハブ取付け部の根元部を超音波モータ又はサ
ーボモータ又は油圧アクチュエータ又は水圧アクチュエ
ータ又は空気圧アクチュエータ等の駆動機構を用いて軸
回りに回動するように構成し、回転翼が一回転する間に
該回転翼の軸回りの設定角を可変することを特徴とす
る。
【0015】上記のように駆動機構により各回転翼のハ
ブ取付け部の根元部を軸回りに回動するように構成した
設定角可変機構を設けることにより、ブレードの回転角
度位置毎に該ブレードのピッチ角を可変して、翼車一回
転中における発生トルク変動を平滑化することができ
る。
【0016】請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3
のいずれか1項に記載の風力発電用風車の制御方法であ
って、境界層や風車のポールや風車周辺の地形等の影響
によって前記翼車面へ不均一な風の流れが流入した場合
に、回転翼の回転位置において該回転翼が発生する回転
トルクが一様になるように設定角可変機構を介して軸回
りの設定角を制御することを特徴とする。
【0017】上記のように、回転翼の回転位置において
該回転翼が発生する回転トルクが一様になるように回転
翼の軸回りの設定角を制御するので、境界層やポール及
び地形の影響で翼車面への風速が不均一でも、翼車一回
転中における発生トルクの変動を平滑化できる。またジ
ャイロ効果による風向制御機構の故障を防止することも
できる。
【0018】請求項5に記載の発明は、請求項1乃至3
のいずれか1項に記載の風力発電用風車の制御方法であ
って、回転する前記回転翼の軸回りの設定角を翼車の上
方と下方の位置で可変し、該翼車の上方と下方で該回転
翼の発生する回転トルクを可変することを特徴とする。
【0019】上記のように積極的に上下方向でのトルク
変動をさせることにより、風向制御機構を用いることな
く風向制御を行うことが可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態例を図
面に基づいて説明する。図3は現在風力発電用風車とし
て主流であるプロペラ形風車の模式図で、図3(a)は
正面図、図3(b)は側面図である。プロペラ形風車の
構成部材は大きく分けて、1枚以上(図では3枚)のブ
レード(回転翼)1を持った翼車2と、翼車の回転軸と
発電機を内包したナセル3と、該ナセル3を支持するポ
ール(塔)4からなっている。なお、図3に示す構成の
風車は、翼車2の翼径64.0m、ポール4の高さが6
8.0mの既存の750kW機用風車の一例である。
【0021】また例示した風車において、ブレード1の
先端での周速度が平均風速V0の5.5倍で周回してい
る状態における各半径方向翼断面(ブレード先端部、7
0%半径位置、30%半径位置)への流入角β及び流入
流速V1を図4に示す。図4(a)はブレード先端部、
図4(b)は70%半径位置、図4(c)は30%半径
位置を示す。なお、図4においてVは周速度を示す。ブ
レード1の各翼断面への(相対的な)流入流速V1によ
って揚力Lと抗力Dが発生する。ちなみに揚力Lと抗力
Dは流入流速V1に関し、式1と式2で表される。
【0022】 L=(ρ/2)CLcV1 2 (1) D=(ρ/2)CDcV1 2 (2) なお、ここでρ:空気密度(kg/m3)、CL:揚力係
数、CD:抗力係数、c:ブレード1の弦長(m)であ
る。
【0023】図4より、プロペラ形風車においてブレー
ド1を推進させる力(ブレードを回転するトルクを発生
する力)は、ブレード1の翼車半径方向の全ての断面に
おいてLsinβ−Dcosβであることが分る。よっ
てプロペラ形風車は、揚力Lと抗力Dの比である揚抗比
L/Dが好適な迎え角αとなるように、各半径位置でブ
レード断面の取付け角を設定する。ここで風車の出力P
(W)は式(3)で表される。
【0024】 P=(ρ/2)CPAV0 3 (3) なお、ここでCP:風車効率、A:受風面積(m2)、V
0:平均風速(m/s)である。
【0025】図3に例示した風車の定格出力は750k
Wを発生する風速(定格風速)は約15m/sである。
式3より風車出力Pは平均風速V0の3乗で増大するこ
とが分る。よって定格風速以上の風速では、発電機の過
発電を防止するために発生出力を抑制する必要がある。
この風車の出力を抑制する技術として公知なものに、ス
トール制御とピッチ角制御がある。
【0026】ストール制御は、ブレード1の先端付近を
ブレード1の長手方向を中心軸として大きく折り曲げ、
空力的なブレーキ効果を発生させて出力を抑制するもの
である。
【0027】ピッチ角制御は、ブレード1への迎え角α
に対する揚抗比L/Dの変化(ブレード断面の一例とし
て図5参照)を利用し、定格風速以上ではハブ部のブレ
ード取付け角をブレード1の軸回りに可変させ、半径方
向の各ブレード断面への流入角βを制御し揚力Lと抗力
Dを変化させることによってブレードの発生トルクを制
御し、翼車2の発生トルクを抑制するものである。以上
のように、従来の風車では、ストール制御もピッチ角制
御も定格風速以上の高風速時に、過発電を防止する技術
として用いられている。
【0028】ところが、現状の風力発電用プロペラ形風
車の問題点として、地表や水面との境界層、風車自身の
ポール、ウィンドファームにおける他の風車との干渉、
及び周辺地形の影響(図1参照)で翼車2の面全体に一
様な風速の風が流入しない。このように翼車2の面への
風の流入流速が一様でない場合に図4に示した流入角β
は、翼車2が一回転する間に周期的に変動することにな
る。ブレード断面に対する迎え角αが変動することにな
り、ブレード1が発生するトルク、つまり翼車2の出力
は一回転中で周期的に変動する。更に回転中ブレード1
には常に変動荷重が掛かることになり、ブレード1自身
及び風車各部の疲労破壊の原因とも考えられる。
【0029】そこでここでは、翼車2の面へ流入する風
速が不均一の場合でも、周方向のいずれの位置でもブレ
ード1の発生トルクが一定となるように、ブレード1が
一回転する間にハブに取付けたブレードのピッチ角(迎
え角)αを可変にするピッチ角可変機構を設けた。
【0030】ピッチ角αを可変にする具体的な機構とし
ては、ヘリコプタで実用化されているスウォッシュプレ
ートと同じ原理の機構を用いる。ヘリコプタ(回転翼航
空機)が移動している状態では、ロータが一回転する間
にロータへの相対流入流速は、「ロータ自身の回転する
接線速度±ヘリコプタ自身の移動速度」の範囲で周期的
に変動する。ロータが発生する揚力Lは、上記式(1)
より相対流入流速V1の2乗で大きくなるので、ピッチ
角を一定にしてロータを回転させると、ヘリコプタの機
体は傾いてしまう。
【0031】そこでヘリコプタでは機体を水平にするた
めに、ロータへの相対流入流速が「ロータの接線速度+
ヘリコプタの移動速度」の所ではロータへの迎え角αが
小さくなるようにピッチ角を可変し、「ロータの接線速
度−ヘリコプタの移動速度」の所ではロータへの迎え角
αが大きくなるようにピッチ角を可変し、これによって
ロータが発生する揚力Lを均一にして機体の水平を保っ
ている。つまりヘリコプタが移動している際には、ロー
タが一回転する間にロータのピッチを周期的に変動させ
る必要がある。そのピッチ角を可変する機構の一例とし
てスウォッシュプレートがある。
【0032】図6はスウォッシュプレートと同じ原理の
機構を用いて風力発電用風車のブレード(回転翼)の軸
回りのピッチ角を可変する設定角可変機構の模式図を示
す図である。ここではハブに2枚のブレードを取付けた
翼車を例に説明する。図示するように、翼車10は2枚
のブレード12、12がハブ11に枢支され、回転軸1
8を中心に回転する構成である。13は円板状の回転部
材、14は円板状の非回転部材である。各ブレード1
2、12にはリンク機構15、15及び制御用シャフト
16、16を介して回転部材13に結合されている。ハ
ブ11は回転軸18の先端部に取付けられ、該ハブ1
1、ブレード12、12、リンク機構15、15、制御
用シャフト16、16及び回転部材13は回転軸18と
一体的に回転するようになっている。
【0033】非回転部材14は複数本の操作用シャフト
17、17、17を介して回転軸18の垂直面に対して
傾斜できるようになっている。回転部材13は該非回転
部材14に接して回転するようになっている。回転部材
13が非回転部材14に接して回転することにより、回
転部材13は周期的に傾動することになる。この傾動に
より、制御用シャフト16、16が矢印A、Bのように
移動する。この移動によりブレード12、12はリンク
機構15、15を介して回動し、ブレード12、12の
それぞれ軸回りの設定角、即ち迎え角αが変わる。図で
は非回転部材14の上側が左方向に下側が右方向に傾斜
しているから、回転部材13の上側で制御用シャフト1
6は左側に押され、回転部材13の下側で制御用シャフ
ト16は右側に押されるから、ブレード12、12は回
転軸18を中心に一回転する間にその軸回りのピッチ角
αを変えることになる。
【0034】上記回転軸18、リンク機構15、15、
制御用シャフト16、16、回転部材13、非回転部材
14及び操作用シャフト17、17、17は、図3のナ
セル3内に収容され、回転軸18は発電機が連結されて
いる。
【0035】上記のように翼車10の面への風の流入流
速は境界層やポール及び地形の影響で不均一であるが回
転位置毎にブレード12のピッチ角αを可変にすること
により、翼車10の一回転中における各ブレード12、
12に発生するトルク変動を平滑化することが可能とな
る。また、トルク変動を平滑化することにより、ジャイ
ロ効果による風向制御機構の故障を防止することができ
る。また、非回転部材14の傾きを設定し、積極的に翼
車10の上下方向でのトルク変動をさせることにより風
向制御を行うことが可能となる。
【0036】なお、上記例では、リンク機構15、1
5、制御用シャフト16、16、回転部材13、非回転
部材14及び操作用シャフト17、17、17からなる
設定角可変機構を説明したが、図示は省略するが、ブレ
ード12のハブ11の枢支軸部(根元)12aを超音波
モータ又はサーボモータ又は油圧アクチュエータ又は水
圧アクチュエータ又は空気圧アクチュエータ等の駆動機
構を用いて、直接又は間接的に回動できるように構成
し、ブレード12が一回転する間に該ブレード12の回
転軸18回りの設定角、即ちピッチ角αを可変するよう
にしてもよい。
【0037】また、境界層や風車のポールや風車周辺の
地形等の影響によって翼車10の面へ不均一な流速の風
が流入した場合に、この風の流れを測定、又は予め計算
等により求め、ブレード12の各回転位置において発生
する回転トルクが一様になるように設定角可変機構を介
して設定角(ピッチ角)αを制御するようにしてもよ
い。これにより、翼車10の一回転中における各ブレー
ド12、12に発生するトルク変動を平滑化することが
可能となる。
【0038】また、回転するブレード12の軸回りの設
定角を翼車10の上方と下方の位置で可変し、該翼車1
0の上方と下方で該回転翼の発生する回転トルクを可変
することも可能である。
【0039】なお、図6ではハブ11に2枚のブレード
12、12を枢支した翼車10を示したが、ブレード1
2は図3に示すように、3枚でもよく、又それ以上でも
よい。また、更にブレードを1枚とするものであっても
よい。
【0040】
【発明の効果】以上、説明したように各請求項に記載の
発明によれば、下記のような優れた効果が得られる。
【0041】請求項1に記載の発明によれば、設定角可
変機構を設けることにより、ハブに取付けた回転翼の軸
回りの設定角を該回転翼が一回転する間に可変させるこ
とができるから、境界層やポール及び地形の影響で翼面
で風速が不均一でも、ブレードの回転角度位置毎に該ブ
レードのピッチ角を可変して、翼車一回転中における発
生トルク変動を平滑化し、且つジャイロ効果による風向
制御機構の故障を防止することができる。また、積極的
に翼車の上下方向でのトルク変動をさせることにより風
向制御を行うことが可能となる。
【0042】請求項2に記載の発明によれば、ヘリコプ
タ回転翼の軸回りの設定角を可変するスウォッシュプレ
ート機構と同じ原理による設定角可変機構を設けること
により、比較的簡単な構成で、ブレードの回転角度位置
毎に該ブレードのピッチ角を可変して、翼車一回転中に
おける発生トルク変動を平滑化することができる。
【0043】請求項3に記載の発明によれば、駆動機構
により各回転翼のハブ取付け部の根元部を軸回りに回動
するように構成した設定角可変機構を設けることによ
り、ブレードの回転角度位置毎に該ブレードのピッチ角
を可変して、翼車一回転中における発生トルク変動を平
滑化することができる。
【0044】請求項4に記載の発明によれば、回転翼の
回転位置において該回転翼が発生する回転トルクが一様
になるように回転翼の軸回りの設定角を制御するので、
境界層やポール及び地形の影響で翼車面への風速が不均
一でも、翼車一回転中における発生トルクの変動を平滑
化できる。またジャイロ効果による風向制御機構の故障
を防止することもできる。
【0045】請求項5に記載の発明によれば、積極的に
上下方向でのトルク変動をさせることにより、風向制御
機構を用いることなく風向制御を行うことが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】境界層や風車自身のポール及び周辺地形と風速
の例を示す図である。
【図2】翼車面の風速が一様でない場合のブレード抑え
角αへの影響例を示す図である。
【図3】現在風力発電用風車として主流であるプロペラ
形風車の模式図である。
【図4】ブレードの各半径位置における流入流速とブレ
ード断面が発する揚力及び抗力を示す図である。
【図5】ブレードのピッチ角αに対する揚力係数CL
抗力係数CD、揚抗係数比CL/CD等の変化を示す図で
ある。
【図6】本発明に係る風力発電用風車のブレードの軸回
りのピッチ角を可変する設定角可変機構の模式図であ
る。
【符号の説明】
1 ブレード 2 翼車 3 ナセル 4 ポール 10 翼車 11 ハブ 12 ブレード 13 回転部材 14 非回転部材 15 リンク機構 16 制御用シャフト 17 操作用シャフト 18 回転軸

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハブに取付けた1枚以上の回転翼を具備
    し、回転軸を水平に設置した翼車を有する風力発電用風
    車において、 前記ハブに取付けた回転翼の軸回りの設定角を該回転翼
    が一回転する間に可変させる設定角可変機構を設けたこ
    とを特徴とする風力発電用風車。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の風力発電用風車におい
    て、 前記設定角可変機構は、ヘリコプタ回転翼の軸回りの設
    定角を可変するスウォッシュプレート機構と同じ原理に
    より前記回転翼の軸回りの設定角を可変する機構である
    ことを特徴とする風力発電用風車。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の風力発電用風車におい
    て、 前記設定角可変機構は、前記翼車の各回転翼の前記ハブ
    取付け部の根元部を超音波モータ又はサーボモータ又は
    油圧アクチュエータ又は水圧アクチュエータ又は空気圧
    アクチュエータ等の駆動機構を用いて軸回りに回動する
    ように構成し、前記回転翼が一回転する間に該回転翼の
    軸回りの設定角を可変することを特徴とする風力発電用
    風車。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の
    風力発電用風車の制御方法であって、 境界層や風車のポールや風車周辺の地形等の影響によっ
    て前記翼車面へ不均一な風の流れが流入した場合に、前
    記回転翼の回転位置において該回転翼が発生する回転ト
    ルクが一様になるように前記設定角可変機構を介して前
    記軸回りの設定角を制御することを特徴とする風力発電
    用風車の制御方法。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の
    風力発電用風車の制御方法であって、 回転する前記回転翼の軸回りの設定角を前記翼車の上方
    と下方の位置で可変し、該翼車の上方と下方で該回転翼
    の発生する回転トルクを可変することを特徴とする風力
    発電用風車の制御方法。
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