JP2002348982A - 高剛性パネルの断熱構造 - Google Patents

高剛性パネルの断熱構造

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外気と接する部分に用いられた場合でも、熱
流出が小さく熱貫流率の低い、高い断熱性能を有する構
造とする。 【解決手段】 金属製折板2と第1表面板3と第2表面
板4とを備えた構造について、断面に断熱材5を充填さ
せ、折板2の山頂部2a及び谷頂部2bをR状にする等し
て第1表面板3及び第2表面板4との接合部を線状また
は点状とすることで接触面積を小さくし、また、第1表
面板3と第2表面板4との接合部をなくすことで、熱流
出を抑え熱貫流率を下げる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅等の建物の
床、壁、天井に用いられる、折板と第1表面板及び第2
表面板とからなる高剛性パネルに断熱材を充填させたも
のについて、更に断熱性能を向上させた断熱構造に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】特開平11−200544には、床板の
平坦下面に金属製折板が重ねられ、床板が金属製折板の
山部に接合されて床板と金属製折板とを一体化した構造
とし、断面内に断熱材を充填することで、剛性及び断熱
性能を高め、部材の軽量化も実現した高剛性パネルが示
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この高剛性パ
ネルに断熱材が充填されたものを室内床として外気と接
する部分において用いる場合、床板と折板の接触部分で
熱流出が起こってしまい、室内側から室外側への熱貫流
率が高くなってしまう。
【0004】本発明は、前記課題に鑑みなされたもので
あり、床、壁、天井として外気と接する部分に用いられ
た場合でも、熱流出が少なく熱貫流率の低い、高い断熱
性能を有する高剛性パネルの断熱構造を提供することを
目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】前記課題を解決するための本発明の請求項
1に記載の高剛性パネルの断熱構造は、山部と谷部とを
連続させた波形に成形された金属製の折板と、前記折板
の山部又は谷部の一方に接合された金属製の第1表面板
と、前記折板の山部又は谷部の他方に接合された第2表
面板と、前記折板の山部と谷部の少なくとも一方に充填
された断熱材とを備え、前記折板の山部又は谷部の前記
他方の頂点と前記第2表面板とが線状又は点状に接合さ
れていることを特徴とする高剛性パネルの断熱構造であ
る。
【0006】断熱材を充填することで高剛性パネルに断
熱性を持たせ、金属音および残存振動を軽減でき、ま
た、折板の山部又は谷部の一方の頂点と第2表面板とが
線状または点状に接合されることで、熱流出の起こる折
板と第2表面板との接合部分の接触面積を小さくし、高
剛性パネルの熱貫流率を下げることができる。
【0007】請求項2に記載の高剛性パネルの断熱構造
は、前記折板の山部又は谷部の前記他方の頂点をR状に
して、折板と第2表面板との接合部の接触部分を線状と
することを特徴とする請求項1記載の高剛性パネルの断
熱構造である。
【0008】折板の山部又は谷部の一方の頂点がR状と
され、第2表面板との接合部分が線状とされることで、
熱流出の起こる折板と第2表面板との接合部分の接触面
積を小さくし、高剛性パネルの熱貫流率を下げることが
できる。
【0009】請求項3に記載の高剛性パネルの断熱構造
は、前記折板の山部及び谷部の頂点をR状にして、折板
と第1表面板及び第2表面板との接合部の接触部分を線
状とすることを特徴とする請求項1記載の高剛性パネル
の断熱構造である。
【0010】折板の山部及び谷部の頂点がR状とされ、
第1表面板及び第2表面板との接合部分が線状とされる
ことで、熱流出の起こる折板と第1表面板及び第2表面
板との接合部分の接触面積を小さくし、高剛性パネルの
熱貫流率を下げることができる。
【0011】請求項4に記載の高剛性パネルの断熱構造
は、前記高剛性パネルの断熱構造において、前記第1表
面板が前記第2表面板に接合されていないことを特徴と
する請求項1から請求項3のいずれかに記載の高剛性パ
ネルの断熱構造である。
【0012】第1表面板と第2表面板を接合しないこと
で、熱流出が起こる第1表面板と第2表面板との接合部
分を無くし、高剛性パネルの熱貫流率を下げることがで
きる。
【0013】請求項5に記載の高剛性パネルの断熱構造
は、前記高剛性パネルの断熱構造において、前記折板の
山部又は谷部の前記他方の頂点がそれぞれの折板の端に
位置していることを特徴とする請求項4記載の高剛性パ
ネルの断熱構造である。
【0014】折板の山部又は谷部の一方の頂点がそれぞ
れの折板の端に位置しているので、第2表面板を継ぐ必
要がある場合、折板の両端部で第2表面板を継ぐことが
でき、折板の配置と第2表面板の配置を同じとすること
ができるため、施工が容易なものとすることができる。
【0015】請求項6に記載の高剛性パネルの断熱構造
は、前記高剛性パネルの断熱構造において、前記第1表
面板の両端部がパネル外向き斜め前記第2表面板方向に
折り曲げられ、少なくとも一方に接合部が設けられてお
り、前記第1表面板と前記第2表面板とが接合されてい
ることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに
記載の高剛性パネルの断熱構造である。
【0016】第1表面板がパネル外向き斜め第2表面板
方向に折り曲げられているため、折板両端の斜面部の役
割を果たし、折板の幅よりも幅広のパネルとすることが
できる。また、第1表面板と第2表面板の接触部分にお
いて熱流出が起こるが、第1表面板が斜めに折り曲げら
れているため、熱伝達経路のピッチが広くなり熱流出が
抑えられ、高剛性パネルの熱貫流率を下げることができ
る。
【0017】また、第1表面板両端の少なくとも一方に
接合部が設けられているため、第2表面板を継ぐ必要が
ある場合、第1表面板の接合部で第2表面板を継ぐこと
ができ、第1表面板の配置と第2表面板の配置を同じと
することができるので、施工が容易なものとすることが
できる。さらに、2つの並置された第1表面板の接合部
において第2表面板を継ぐ場合、一方の第1表面板に接
合部があれば第2表面板を継ぐことができるため、他方
の第1表面板の端部は接合部がないものとすることがで
き、第1表面板と第2表面板との接触部分の面積を小さ
くすることができ、高剛性パネルの熱貫流率を下げるこ
とができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明を
床に適用した場合の実施の形態例を説明する。図1及び
図2において、本発明の第1実施形態を説明する。
【0019】図1は本発明を適用した場合の第1実施形
態の斜視図を示すもので、図2は断面図を示す。床構造
11は、折板2と、第1表面板(以下、表面板)3と、
第2表面板(以下、床板)4と、断熱材5とからなる。
床構造11を構成する折板2と表面板3と床板4と断熱
材5とからなる一つのユニットを、床パネル11aとす
る。
【0020】折板2は、鋼製の折板によるもので、山頂
部2a、谷頂部2b及び斜面部2cからなり、斜面部2cは
平板状であるが、山頂部2a及び谷頂部2bは、R状にし
て出来るだけ平坦部を小さくしたものとし、概三角形山
部と、概三角形谷部を交互に繰り返していくタイプの波
形に形成されたものである。表面板3は鋼製であり、折
板2の下面を覆った底部3aから、折板2の側面に沿う
方向で垂直上方に折板2の山部と同じ高さの側面部3b
が設けられており、更に底部3aと平行に接合部として
上面部3cが設けられている。
【0021】床構造11は、折板2の谷頂部2bと表面
板3の底部3aとが、また折板2の山頂部2aと床板4と
が線状に接合され、更に表面板3の上面部3cと床板4
とが接合されている。そして、折板2の概三角形山部に
山部断熱材5aが、概三角形谷部に谷部断熱材5bが、両
端部に両端部断熱材5cが充填されている。床板4を継
ぐ必要がある場合、表面板3の上面部3cで継ぐことが
できる。
【0022】折板2の山頂部2aを、床板4との接触幅
をできるだけ狭く、好ましくは1mm以内となるように
形成された、製造可能な範囲の小さな曲率のR状にする
ことで、折板2と床板4との接合部の接触部分を線状に
し、熱流出の起こる折板2と床板4との接触部分の接触
面積を小さくし、床構造11の熱貫流率を下げることが
できる。なお、折板2の山頂部2aの形状としてはR状に
する以外に、図11(a)〜(e)のような形状でも適用
できる。
【0023】図11(a)〜(e)で、折板2と床板4と
の接合部の接触部分を線状または点状とする時の、折板
2の山頂部2aの形状の例を示す。図11(a)に示す例
では、折板2断面の山頂部2aに半円の凸状部を設ける
ことで、接触部分が線状となる。図11(b)に示す例
では、折板2断面の山頂部2aに四角形の凸状部を設け
ることで、接触部分が線状となる。図11(c)に示す
例では、折板2断面の山頂部2aにR状の凸部を並列して
設けることで、接触部分が2列の線状となる。図11
(d)に示す例では、折板2の山頂部2aに凸状の開口部
を点在させて設けることで、接触部分が点状となる。図
11(e)に示す例では、折板2の山頂部2aに凸部を点
在させて設けることで、接触部分が点状となる。また、
図11(a)〜(e)に示す形状は、谷頂部2bにも適用
できる。
【0024】図3は、本発明を適用した場合の第2実施
形態における床構造12の断面図を示す。床構造12を
構成する折板2と表面板3と床板4と断熱材5とからな
る一つのユニットを、床パネル12aとする。折板2の
山頂部2a及び谷頂部2bを、R状にして出来るだけ平坦
部を小さくしたものとする。また、表面板3は、側面部
3bと上面部3cを無くし、底面部3aのみとする。床板
4は継ぐ必要がある場合、折板2の山頂部2aで行な
う。両端部断熱材5cは、折板2の斜面部2c及び床板4
に、接着材や両面テープ等を用いて固定される。
【0025】折板2の山頂部2aを、床板4との接触幅
をできるだけ狭く好ましくは1mm以内となるように形
成された、製造可能な範囲の小さな曲率のR状にするこ
とで、折板2と床板4との接触部分を線状にし、熱流出
の起こる折板2と床板4との接触部分の接触面積を小さ
くし、更に、熱流出が起こる表面板3と床板4との接触
部分を無くすことで、床構造12の熱貫流率を下げるこ
とができる。
【0026】図4は、本発明を適用した場合の第3実施
形態における床構造13の断面図を示す。床構造13を
構成する折板2と表面板3と床板4と断熱材5とからな
る一つのユニットを、床パネル13aとする。折板2の
山頂部2a及び谷頂部2bを、R状にして出来るだけ平坦
部を小さくしたものとする。また、折板2の側面の端を
山頂部2aとし、下方折曲げ部2dが設けられたものと
し、表面板3において、側面部3bと上面部3cを無く
し、上方折曲げ部3dが設けられたものとする。
【0027】折板2の山頂部2aを、床板4との接触幅
をできるだけ狭く好ましくは1mm以内となるように形
成された、製造可能な範囲の小さな曲率のR状にするこ
とで、折板2と床板4との接触部分を線状にし、熱流出
の起こる折板2と床板4との接触部分の接触面積を小さ
くし、熱流出が起こる床板4と表面板3との接触部分を
無くすことで、床構造13の熱貫流率を下げることがで
きる。また、折板2に下方折曲げ部2dを、表面板3上
方折曲げ部3dを設けることで、座屈等に対する強度を
高め、両端断熱材5cの保持ができる。更に、床板4を
継ぐ必要がある場合、折板2の両端の山頂部2aで継ぐ
ことができ、折板2の両端と床板4の継目を同位置とす
ることができ、床構造13の施工を容易なものとするこ
とができる。
【0028】図5は、本発明を適用した場合の第4実施
形態における床構造14の断面図を示す。床構造14を
構成する折板2と表面板3と床板4と断熱材5とからな
る一つのユニットを、床パネル14aとする。表面板3
の底部3aの両端を斜め上方に折り曲げ斜面部3eと
し、さらに少なくとも一方の端に接合部として上面部3
cを設け、上面部3cと床板4とが接合される。山部断
熱材5aと谷部断熱材5bが充填され、両端部断熱材5
cは、接着材や両面テープ等で表面板3の斜面部3eに貼
り付けられて保持される。
【0029】表面板3に斜面部3eが設けられているた
め、折板2両端の斜面部2cの役割を果たし、折板2の
幅よりも幅広の床パネル14aとすることができる。ま
た、床板4と表面板3の接触部分において熱流出が起こ
るが、表面板3の斜面部3eにより、熱伝達経路のピッ
チが広くなり熱流出が抑えられ、床構造14の熱貫流率
を下げることができる。
【0030】また、表面板3両端の少なくとも一方に上
面部3cが設けられているため、床板4を継ぐ必要があ
る場合、表面板3の上面部3cで床板4を継ぐことがで
き、表面板3の配置と床板4との配置を同じとすること
ができるので、施工が容易なものとすることができる。
さらに、2つの並置された表面板3の接合部において床
板4を継ぐ場合、一方の表面板3に上面部3cがあれば
床板4を継ぐことができるため、他方の表面板3の端部
は継ぐための幅としての上面部3cがないものとし、折
板2と床板4との接合と同様な線状の接合状態とするこ
とができるので、表面板3と床板4との接触部分の面積
を小さくすることができ、床構造14の熱貫流率を下げ
ることができる。
【0031】第2実施形態において、床構造12の製作
時の両端断熱材5cの保持や、座屈防止等の補強のた
め、表面板3の底部3aの両端を垂直上方に折り曲げた
場合の床構造15の断面図を図6に示す。床構造15を
構成する折板2と表面板3と床板4と断熱材5とからな
る一つのユニットを、床パネル15aとする。
【0032】第3実施形態において、床構造13の表面
板3の底部3aを、折板2の両端の谷部2bまでの大きさ
とし、両端部断熱材5cは、接着材や両面テープ等で、
折板2の斜面部2cに貼り付けられて保持される場合の
床構造16の断面図を図7に示す。床構造16を構成す
る折板2と表面板3と床板4と断熱材5とからなる一つ
のユニットを、床パネル16aとする。
【0033】第1実施形態から第4実施形態について、
使用する地域によっては、必要とされる断熱性能を保て
るのであれば、床構造の山部及び谷部の全てに断熱材5
を充填する必要はなく、一部を省くことができる。第2
実施形態の床構造12において、谷部断熱材5b及び両
端部断熱材5cが省かれた場合の床構造17の断面図を
図8に示す。床構造17を構成する折板2と表面板3と
床板4と断熱材5とからなる一つのユニットを、床パネ
ル17aとする。
【0034】第1実施形態から第4実施形態について、
高い断熱性能を要求される地域で使用するとき、床構造
の下面に、更に断熱材を貼り付けて、熱貫流率を下げる
ことができる。第2実施形態において、床構造12の下
面に断熱材6が貼り付けられた場合の床構造18の断面
図を図9に示す。床構造18を構成する折板2と表面板
3と床板4と断熱材5とからなる一つのユニットを、床
パネル18aとする。
【0035】第1実施形態から第4実施形態において、
折板2の山頂部2a及び谷頂部2bにおける接合部と、床
板4と表面板3の接合部は、ねじ、釘、リベット、かし
め等の機械的結合または接着剤による結合、あるいは両
者の併用で行なうことができる。また、折板2及び表面
板3の材質は、鉄系金属によるもののほか、アルミニウ
ム等の各種金属材によるものであってもよい。なお、表
面板3は、床構造の強度が保たれる限り、折板2の長手
方向に分割されていても構わない。
【0036】また、床板4は、建物に要求される仕様に
応じるため、パーティクルボード、合板、木片セメント
板、木毛セメント板等による方形板を用いることができ
る。
【0037】また、第1実施形態から第4実施形態につ
いて、使用する地域によっては、必要とされる断熱性能
を保てるのであれば、低性能で安価な断熱材を用いても
よい。
【0038】また、本発明を壁、天井に適用する場合
は、第2表面板として石膏ボード等を用い、第2表面板
が室内側になるように施工することができる。
【0039】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。
【0040】(実施例1)第1実施形態の床構造11に
ついて、折板2の山頂部2a及び谷頂部2bを、表面板3
及び床板4との接触幅が1mmとなるように曲率を設け
たR状とし、床板4と接する表面板3の上面部3cは30
mm幅とした。また、折板2の山部の高さは130m
m、谷頂部2bから隣接する谷頂部2bまでの距離は21
8.8mm、表面板3の断面幅は671mmとし、床パ
ネル11aの間隔は4mmとした。なお、折板2は厚さ
1mm、表面板3は厚さ0.8mmの鋼板とし、床板4
は厚さ15mmのパーティクルボードとし、断熱材5と
して、グラスウール24kg/m 3を用いた。この場合、熱
貫流率は0.77W/m2℃となった。
【0041】(実施例2)第2実施形態の床構造12に
ついて、折板2の山頂部2a及び谷頂部2bを、表面板3
及び床板4との接触幅が1mmとなるように曲率を設け
たR状とした。また、折板2の山部の高さは130m
m、谷頂部2bから隣接する谷頂部2bまでの距離は21
8.8mm、表面板3の断面幅は671mmとし、床パ
ネル12aの間隔は4mmとした。なお、折板2は厚さ
1mm、表面板3は厚さ0.8mmの鋼板とし、床板4
は厚さ15mmのパーティクルボードとし、断熱材5と
して、グラスウール24kg/m3を用いた。この場合、熱
貫流率は0.61W/m2℃となった。
【0042】(実施例3)第3実施形態の、図4に示す
床構造13について、折板2の山頂部2a及び谷頂部2b
を、表面板3及び床板4との接触幅が1mmとなるよう
に曲率を設けたR状とし、折板2の下方折曲げ部2dを1
0mm、表面板3の上方折曲げ部3dを10mmとし
た。また、折板2の山部の高さは130mm、谷頂部2
bから隣接する谷頂部2bまでの距離は218.8mm、
表面板3の断面幅は671mmとし、床パネル13aの
間隔は4mmとした。なお、折板2は厚さ1mm、表面
板3は厚さ0.8mmの鋼板とし、床板4は厚さ15m
mのパーティクルボードとし、断熱材5として、グラス
ウール24kg/m3を用いた。この場合、熱貫流率は0.
62W/m2℃となった。
【0043】(比較例)図10に示す床構造19につい
て、床板4と折板2及び表面板3の接合の接触幅が35
mmになるように折板2の山頂部2a及び谷頂部2bを平
板状とし、床板4と接する表面板3の上面部3cはは3
0mm幅とした。また、折板2の山部の高さは130m
m、谷頂部2bから隣接する谷頂部2bまでの距離は21
8.8mm、表面板3の断面幅は671mmとし、床パ
ネル19aの間隔は4mmとした。なお、折板2は厚さ
1mm、表面板3は厚さ0.8mmの鋼板とし、床板4
は厚さ15mmのパーティクルボードとし、断熱材5と
して、グラスウール24kg/m3を用いた。この場合、熱
貫流率は0.98W/m2℃となった。
【0044】比較例の床構造19と比べて、第1実施例
において、熱流出が起こる折板2の山頂部2aにおける
床板4との接合部の接触面積を小さくすることにより、
床構造11の熱貫流率を下げることができた。更に、第
2実施例において、熱流出が起こる表面板3の上面部3
cと床板4との接触部分をなくすことで、床構造12の
熱貫流率を下げることができた。また、第3実施例にお
いて、第2実施例における床構造12の施工性を向上さ
せて床構造13としたが、熱貫流率をほぼ保つことがで
きた。
【0045】
【発明の効果】請求項1から請求項3の発明によると、
断熱材を充填することで構造に断熱性を持たせ、金属音
および残存振動を軽減でき、折板と第1表面板及び第2
表面板との接合部を、点状または線状とすることで、折
板と第2表面板との接合部分の接触面積を小さくし、室
内側から室外側への熱の流出を抑え、熱貫流率を下げる
ことができる。また、第2表面板を継ぐ必要がある場合
は、第1表面板の接合部で継ぐことができる。さらに、
請求項3により折板の山部及び谷部をR状等にすること
により、熱貫流率を下げることができる。
【0046】請求項4の発明によると、第1表面板の側
面部及び上面部を無くし、熱流出が起こる第1表面板と
第2表面板との接合部の接触部分を無くすことで、室内
側から室外側への熱流出を抑え、構造の熱貫流率を下げ
ることができる。
【0047】請求項5の発明によると、折板の両端で第
2表面板を継ぐことができるので、折板の配置と第2表
面板の配置を同じとすることができ、施工が容易なもの
とすることができる。
【0048】請求項6の発明によると、折板の幅よりも
幅広のパネルとすることができ、また、第1表面板と第
2表面板の接触部分において熱流出が起こるが、第1表
面板が斜めに折り曲げられているため、熱伝達経路のピ
ッチが広くなり熱流出が抑えられるうえ、第1表面板と
第2表面板との接触部分の面積を小さくすることができ
るため、高剛性パネルの熱貫流率を下げることができ
る。
【0049】また、第2表面板を継ぐ必要がある場合、
第1表面板の接合部で第2表面板を継ぐことができ、第
1表面板の配置と第2表面板の配置を同じとすることが
できるので、施工が容易なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の、第1実施形態の床構造11の斜視図
である。
【図2】同床構造11の断面図である。
【図3】本発明の、第2実施形態の床構造12の断面図
である。
【図4】本発明の、第3実施形態の床構造13の断面図
である。
【図5】本発明の、第4実施形態の床構造14の断面図
である。
【図6】本発明の、第2実施形態において下側表面板3
に折曲げ部を設けた場合の床構造15の断面図である。
【図7】本発明の、第3実施形態において下側表面板3
の幅を小さくした場合の床構造16の断面図である。
【図8】本発明の、第2実施形態において断熱材5を1
部省いた場合の床構造17の断面図である。
【図9】本発明の、第2実施形態の床構造12下面に更
に断熱材5を貼り付けた場合の床構造18の断面図であ
る。
【図10】比較例の床構造19の断面図である。
【図11】本発明に用いることのできる折板2の斜視図
である。
【符号の説明】
2 折板 2a 山頂部 2b 谷頂部 2c 斜面部 3 下側表面板 3a 底面部 3b 側面部 3c 上面部 4 上側表面板 5 断熱材 5a 山部断熱材 5b 谷部断熱材 5c 両端部断熱材 11 床構造 11a 床パネル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西村 真 兵庫県神戸市西区高塚台1丁目5番5号 株式会社神戸製鋼所神戸総合技術研究所内 Fターム(参考) 2E001 DD01 FA03 FA11 FA14 GA13 GA42 GA76 HA01 HA03 HA33 HB02 HB04 HC04 JC01 LA01 LA04 LA12 LA14 2E110 AA02 AB03 AB04 AB05 BA03 GA33W GB02W 2E162 CA05 CA06 CA16 CA32 CB02 CB08 CC05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 山部と谷部とを連続させた波形に成形さ
    れた金属製の折板と、前記折板の山部又は谷部の一方に
    接合された金属製の第1表面板と、前記折板の山部又は
    谷部の他方に接合された第2表面板と、前記折板の山部
    と谷部の少なくとも一方に充填された断熱材とを備え、
    前記折板の山部又は谷部の前記他方の頂点と前記第2表
    面板とが線状又は点状に接合されていることを特徴とす
    る高剛性パネルの断熱構造。
  2. 【請求項2】 前記折板の山部又は谷部の前記他方の頂
    点をR状にして、折板と第2表面板との接合部の接触部
    分を線状とすることを特徴とする請求項1記載の高剛性
    パネルの断熱構造。
  3. 【請求項3】 前記折板の山部及び谷部の頂点をR状に
    して、折板と第1表面板及び第2表面板との接合部の接
    触部分を線状とすることを特徴とする請求項1記載の高
    剛性パネルの断熱構造。
  4. 【請求項4】 前記高剛性パネルの断熱構造において、
    前記第1表面板が前記第2表面板に接合されていないこ
    とを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載
    の高剛性パネルの断熱構造。
  5. 【請求項5】 前記高剛性パネルの断熱構造において、
    前記折板の山部又は谷部の前記他方の頂点がそれぞれの
    折板の端に位置していることを特徴とする請求項4記載
    の高剛性パネルの断熱構造。
  6. 【請求項6】 前記高剛性パネルの断熱構造において、
    前記第1表面板の両端部がパネル外向き斜め前記第2表
    面板方向に折り曲げられ、少なくとも一方に接合部が設
    けられており、前記第1表面板と前記第2表面板とが接
    合されていることを特徴とする請求項1から請求項3の
    いずれかに記載の高剛性パネルの断熱構造。
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