JP2002348952A - 建 物 - Google Patents

建 物

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JP2002348952A
JP2002348952A JP2001160944A JP2001160944A JP2002348952A JP 2002348952 A JP2002348952 A JP 2002348952A JP 2001160944 A JP2001160944 A JP 2001160944A JP 2001160944 A JP2001160944 A JP 2001160944A JP 2002348952 A JP2002348952 A JP 2002348952A
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duct
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Tatsuya Kenjo
辰哉 見城
Hiroyoshi Satake
浩芳 佐竹
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Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
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Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多様な敷地形状に対応でき、インテリア内を
広く有効に使用することで有効率を高め、レンタブル比
を向上させることができるとともに、空気調和効率を高
めることのできる建物を提供する。 【解決手段】 複数の階層を有する建物を、筒状の構造
体であるチューブ架構aを主架構として外周部に有する
とともに、その内側に内側架構としての中柱3,3を有
するオフィス部Aと、チューブ架構aの外側に隣接して
チューブ架構aとは独立した架構を有するコア部B1,
B2,B3とを備えるように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばオフィスビ
ル等として用いられる建物に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、オフィスビル等の建物の
構造としては、柱と梁とを剛接合するラーメン構造が最
も一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】こうした建物を建築す
る敷地は、不整形である場合があり、各々の敷地の形状
に応じて、構造から設計変更を行わなくてはならなかっ
た。そのため、設計コストや施工コストが高いものとな
りがちであり、低コストで建築することは容易ではなか
った。
【0004】また、一般的なラーメン構造により設計す
る場合には、柱断面や梁断面が必然的に大きくなって、
室内のインテリア部分の有効率や使用勝手を大きく損ね
る場合が多い。ここで、従来の建物の一例としての、オ
フィスビルの基準階における外周部分の平面図を図7に
示す。この建物においては、外周柱101と外周梁10
2とで建物外周の架構をなしており、各階においては、
外周梁102上をペリメーターPとし、その内側をイン
テリアIとして各々区画して、利用している。この図に
示すように、外周柱101の断面が大きくなってインテ
リアI側に突出しているので、インテリアI内には、符
号dで示すように、外周柱101で挟まれた部分が形成
されてしまう。こうした部分は、インテリアIの一部と
しての有効利用がしにくい部分、いわゆるデッドスペー
スとなりがちで、その結果、オフィスゾーンとしての有
効率が低下することとなっていた。
【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、多様な敷地形状に対応でき、インテリア内を広く有
効に使用することで有効率を高め、レンタブル比を向上
させることができるとともに、空気調和効率を高めるこ
とのできる建物を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、複数の階層を有する建物であって、筒状の構造体で
あるチューブ架構を主架構として外周部に有するととも
に、その内側に内側架構を有する基本建物部と、前記チ
ューブ架構の外側に隣接し、当該チューブ架構とは独立
した架構を有する付帯建物部と、を備えていることを特
徴とする。
【0007】このように、互いに独立した架構を有する
基本建物部と付帯建物部とで建物を構成するようにして
いるので、例えば不整形な敷地に建築する際には、その
敷地のほぼ中央部に基本建物部を配置し、敷地の形状に
対応させてその外側に付帯建物部を配置することができ
る。すなわち、敷地の形状に応じて建物の形状を様々に
変化させることができる。
【0008】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の建物であって、前記付帯建物部を前記建物の共用ゾー
ンとしたことを特徴とする。
【0009】このように、付帯建物部を階段、エレベー
ターあるいはトイレ等といった共用設備を集約した共用
ゾーンとして使用すれば、基本建物部内の共有ゾーンを
減少させることができ、その殆どをオフィスゾーン等と
して有効に使用することができる。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項1又は請
求項2に記載の建物であって、前記チューブ架構を外周
柱と外周梁とにより構成し、前記外周柱を、互いに所定
間隔を隔てて櫛歯状に配設された本柱と間柱とを含んだ
構成とし、前記内側架構を、互いに前記所定間隔よりも
長い間隔を隔てて複数配設された中柱から構成したこと
を特徴とする。
【0011】このように、基本建物部の外周部に本柱と
間柱とを櫛歯状に配設するようにしているので、基本建
物部をかご型の構造(ケージストラクチャー)として外
周部の主架構を強固にでき、これにより内側架構を、主
架構を補足する簡易なものとできる。そのため、内側架
構として設ける中柱の数を少なくして互いの間隔を広げ
ることができるので、インテリア内部をより広く有効に
利用できる。
【0012】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の建物であって、各階における前記外周梁上をペリメー
ターとし、前記外周梁の内側の位置をインテリアとして
各々区画し、前記外周柱を前記インテリアよりも外周側
に設けたことを特徴とする。
【0013】このように、外周柱をインテリアよりも外
周側に設けるようにしているので、インテリアとペリメ
ーターとの境界部分をフラットにすることができる。
【0014】請求項5に記載の発明は、請求項3又は請
求項4に記載の建物であって、前記外周柱のうちの少な
くとも一部を中空のダクト構造としたダクト柱とし、前
記建物の外気を前記インテリア内に取入可能としている
ことを特徴とする。
【0015】このように、外周柱の一部をダクト柱とし
て用いるようにしているので、建物内の空気調和設備あ
るいは換気設備のために必要なスペースを低減すること
ができる。
【0016】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
の建物であって、前記ダクト柱は、前記建物の屋上に設
けられた外気取入装置と、各階の前記インテリアの天井
部分に設けられた吸気ダクトとを連通し、前記外気は、
前記吸気ダクトに備えられた空気調和装置によって空気
調和された後に前記インテリア内に取り入れられること
を特徴とする。
【0017】このように、屋上から外気を取り入れて各
階の天井部分で空気調和を行うようにしているので、建
物内の空気調和設備あるいは換気設備のために必要なス
ペースを更に低減することができる。また、外気を用い
て建物内の空気調和を行うようにしているので、春期や
秋期といった中間期等における空気調和効率を高めるこ
とができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る建物の実施の
形態について、図1乃至図6を用いて説明する。本実施
形態においては、本発明に係る建物をオフィスビルに適
用させた場合について説明する。この建物は、図1に示
すように、平面形状が略矩形状をなすオフィス部(基本
建物部)Aと、このオフィス部Aの外側に隣接して設け
られたコア部(付帯建物部)B1,B2,B3とから概
略構成される、複数階層構造をなしている。
【0019】オフィス部Aの構造は、外周部に設けられ
たチューブ架構aと、このチューブ架構aの内側、すな
わち建物内部に設けられた中柱(内側架構)3とを備え
ている。
【0020】チューブ架構aは、外周柱1と外周梁2と
により構成されており、オフィス部Aのみならず建物全
体の主たる架構をなしている。そして主架構であるチュ
ーブ架構aを補足するように、内側架構である2本の中
柱3,3が設けられている。外周柱1は、図2に示すよ
うに、外形が略同一となった本柱1aと間柱1bとダク
ト柱1cとからなり、これらが互いに所定間隔を隔てて
櫛歯状に配設されている。本柱1aと間柱1bは、各々
口型鋼管11及びH鋼12を鉄筋としており、主として
建物の強度を受け持つ柱である。ダクト柱1cは、これ
ら本柱1a及び間柱1bを補足するものである。なおダ
クト柱1cは、外側ダクト21と内側ダクト22とを有
する中空のダクト構造をなしており、後述するように、
建物内の空気調和に用いられる。なお、図2において
は、窓を符号wとして示している。
【0021】これら外周柱1は、その断面を従来例にお
いて示した外周柱の断面よりも小さくするとともに、設
置数を増加させて、外周柱1同士の間隔を狭くしてい
る。すなわち、従来例における外周柱101が有してい
た機能を本柱1aと間柱1bとに分散させて、オフィス
部Aをかご型構造(ケージストラクチャー)としてい
る。そして図1から明らかなように、2本の中柱3同士
の間隔を、外周柱1同士の間隔(上記した所定間隔)よ
りも長い間隔を隔てるようにして配設している。これ
は、主架構であるチューブ架構aをかご型構造として非
常に強固な構造としているので、内側架構はそれを補足
するための比較的簡易なもので済むためである。すなわ
ち、一般的なラーメン構造をなす従来の建物の場合のよ
うに、建物の外周側にも内側にも同様のピッチで柱を配
設する必要がなく、中柱の本数を大幅に低減することが
でき、その結果、中柱3同士の間隔を非常に大きくとる
ことができる。
【0022】この建物の各階においては、図2に示すよ
うに、外周梁2上の位置をペリメーターPとし、外周梁
2よりも内側の位置をインテリアIとして室内を区画し
て、各々使用する。すなわち、インテリアIのエリア
は、カーペットを敷設可能なエリア(カーペッタブルエ
リア)であり、オフィスの床面を構成する部分である。
ペリメーターPのエリアには、後述するペリメーターダ
クトが設置され、空気調和の用途に使用される。各々の
外周柱1は、インテリアIよりも外周側に位置して設け
られており、インテリアIのエリアには突出しないよう
になっている。すなわち、外周柱1はペリメータ−Pの
エリアに突出しているのみであり、インテリアIとペリ
メーターPとの境界部分は、凹凸がなくフラットになっ
ている。
【0023】コア部B1,B2,B3は、図1に示すよ
うに、例えば階段、エレベーター、トイレあるいは給湯
室等といった、主として建物内の共用施設を有する部
分、すなわち共用ゾーンであり、こうした共用施設を3
つに分散させているものである。この図の例において
は、コア部B1には階段51、エレベーター52等を、
コア部B2には階段53、給湯室54等を、コア部B3
にはトイレ55等を、各々配置している。なお、これら
コア部B1,B2,B3は、図中の柱、壁及び図示しな
い梁などの構成要素によって、チューブ架構aとは独立
した架構を有している。そのため、オフィス部Aの架構
に依存することなく、敷地形状に合わせて、これらコア
部B1,B2,B3をオフィス部Aの外周の自由な位置
に配置することができる。
【0024】この建物においては、ダクト柱1cを用い
て建物の外気を取り入れ、各階の空気調和を行うことが
できる。図3に、その外気の取り入れから排気までの流
れを概略的に示している。なお実際には、天井部分には
多数の梁が存在しているが、こうした構成要素の図示は
省略している。ダクト柱1cは、上述した通り、外側ダ
クト21と内側ダクト22とを有している。これら外側
ダクト21と内側ダクト22とは互いに独立したダクト
であって、外側ダクト21は屋上から下方へと複数階に
わたって形成されているが、内側ダクト22は、各階に
おいて上方から下方へと形成されている。
【0025】外側ダクト21は、建物の屋上に設けられ
た空気取入装置20と、各階の天井部分、すなわち床版
5と天井パネル6とで囲まれた天井裏空間内に設けられ
た吸気ダクト及び空気調和装置(何れも図3においては
図示省略)とを連通している。すなわち図中に矢印で示
すように、屋上から取り入れられた外気は、各階の吸気
ダクトへと導入されて空気調和された後にインテリアI
内に取り入れられ、インテリアI内は所定の設定温度に
されるようになっている。
【0026】図4乃至図6に、基準階における天井部分
を拡大して示している。図4又は図5に示すように、外
側ダクト23は、天井部分に設けられている吸気ダクト
23と連通している。この吸気ダクト23の途中には空
気調和装置30が設けられており、外側ダクト21から
吸気ダクト23へと流れてくる外気は、空気調和された
後に天井部分からインテリアI内部へと取り入れられる
ようになっている。また図4又は図6に示すように、内
側ダクト22の下側は、ダクト柱1cの両側のペリメー
ターP上に設けられているペリメーターダクト22pと
連通しており、上側は、天井部分に設けられている循環
ダクト24と連通している。ペリメーターダクト22p
は、吸気口22iからインテリアI内の空気を吸入す
る。循環ダクト24の途中には空気調和装置31が設け
られており、内側ダクト22から循環ダクト24へと流
れてくるインテリアI内部の空気は、空気調和された後
に天井部分からインテリアI内部へと再び取り入れら
れ、循環されるようになっている。
【0027】なおこれらとは別に、循環ダクト23a及
び空気調和装置30aを設けてあり、天井部分からイン
テリアI内部の空気を循環させて空気調和を行うことが
できるようにもなっている。
【0028】春期や秋期といった中間期における冷房、
あるいは夜間における冷房等を行う場合には、上記のよ
うな設備を用いて、全外気冷房を行う。すなわち、空気
取入装置20から外気を取り入れて、この外気を外側ダ
クト21を経て、各階の吸気ダクト23に取り入れる。
そしてこの外気は、空気調和装置30によって空気調和
され、所定温度にまで冷やされて設定温度とされた後
に、インテリアI内に取り入れられる。また、インテリ
アI内の空気は排気ダクト25に吸入され、図示しない
排気装置に送られて、建物外へと排気される。このよう
に、外気温度とインテリアI内の設定温度との差がさし
て大きくない場合には、全外気冷房を行った方が、イン
テリアI内の空気を循環させて冷房を行うよりも、高い
効率で空気調和を行うことができ、省エネルギー化に寄
与することができる。
【0029】なお、夏期などのように、外気温度とイン
テリアI内の設定温度との差が大きくなる場合には、空
気の一部あるいは全部を循環させて冷房を行った方が高
い空気調和効率となるので、循環ダクト23a及び空気
調和装置30aを用いて、適宜インテリアI内の空気を
循環させて冷房を行う。
【0030】更に、冬期における暖房を行う場合には、
全内気暖房を行う。すなわち、吸入口22iからペリメ
ーターダクト22pにインテリアI内の空気を取り入れ
て、この空気を内側ダクト22を経て循環ダクト24に
取り入れる。そしてこの空気は、空気調和装置31によ
って空気調和され、所定温度にまで暖められた後に、イ
ンテリアI内に取り入れられる。また、インテリアI内
の空気は、排気ダクト25に吸入され、図示しない排気
装置に送られて、建物外へと排気される。このように、
暖房を行う場合には、インテリアI内の空気の廃熱を回
収しながら行うことが空気調和効率の高効率化につなが
るため、全内気冷房を行う。
【0031】本実施形態における建物においては、筒状
の構造体であるチューブ架構aを主架構として外周部に
有するとともに、その内側に中柱3、3を有するオフィ
ス部Aと、チューブ架構aの外側に隣接しチューブ架構
aとは独立した架構を有するコア部B1,B2,B3と
を備えて構成するようにしている。そのため、例えば不
整形な敷地に建築する際に、その敷地のほぼ中央部にオ
フィス部Aを配置し、敷地の形状に対応させてその外側
にコア部B1,B2,B3等を配置することができる。
すなわち、敷地の形状に応じて建物の形状を様々に変化
させることができ、その結果、設計あるいは施工に要す
るコストを大幅に低減することができるとともに、工期
の短縮化を図ることができる。
【0032】また、コア部B1,B2,B3を分散させ
てオフィス部の周囲に設けることができるので、オフィ
ス部内の共有ゾーンを減少させることができ、オフィス
部A内部の殆どをオフィスゾーンとして有効に使用する
ことができる。そのため、オフィスとしての有効率を向
上させることができ、レンタブル比の向上を図ることが
できる。
【0033】更に、チューブ架構aを外周柱1と外周梁
2とにより構成し、外周柱1としての本柱1aと間柱1
bとを櫛歯状に配設するようにしているので、オフィス
部Aをケージストラクチャーとしてその外周部の主架構
を強固にでき、内側架構を、主架構を補足するための簡
易なものとできる。そのため、内側架構として設ける中
柱3,3の数を少なくして互いの間隔を広げることがで
きるので、インテリアI内部をより広く有効に利用で
き、有効利用面積を拡大することができるので、有効率
を更に高めることができる。
【0034】更に、各階における外周梁2上をペリメー
ターPとし、外周梁2の内側の位置をインテリアIとし
て各々区画し、外周柱1をインテリアIよりも外周側に
設けるようにしているので、外周柱1がインテリアI内
部に突出することなく、インテリアIとペリメーターP
との境界部分をフラットにすることができる。そのた
め、インテリアI内部のほぼ全てを有効に利用でき、有
効利用面積を更に拡大することができる。
【0035】更に、外周柱1のうちの一部を中空のダク
ト構造としたダクト柱1cとして用いて、建物の外気を
インテリアI内に取入可能としているので、建物内の空
気調和設備あるいは換気設備のために必要なスペースを
低減することができる。その分これにより、建物内にお
いてインテリアIの面積を拡大することができ、オフィ
スとしての有効率を格段に向上させることができ、レン
タブル比の向上を図ることができる。
【0036】更に、ダクト柱1cによって、建物の屋上
に設けられた外気取入装置20と、各階のインテリアI
の天井部分に設けられた吸気ダクト23とを連通させ
て、外気を空気調和装置30によって空気調和した後に
インテリアI内に取り入れるようにしている。すなわ
ち、屋上から外気を取り入れて各階の天井部分で空気調
和を行うようにしているので、建物内の空気調和設備あ
るいは換気設備のために必要なスペースを更に低減する
ことができ、レンタブル比の更なる向上を図ることがで
きる。また、外気を用いて建物内の空気調和を行うよう
にしているので、春期や秋期といった中間期あるいは夜
間等のように、外気温度とインテリアI内の設定温度と
の差がさして大きくない場合には、全外気冷房を行うこ
とができ、空気調和効率を大幅に高めることができる。
そのため、建物内の空気調和における省エネルギー化を
図ることができ、建物のランニングコストを低減させる
ことができる。
【0037】なお上記実施形態においては、本発明をオ
フィスビルに適用した場合について説明したが、本発明
はこれに限定されるものではなく、ほぼ同様の形態の他
の用途の建物、例えばマンション等の集合住宅やホテル
にも同様に適用できることは、言うまでもない。また、
付帯建物部をコア部として、すなわち共用ゾーンとして
用いるようにしているが、これに限定されるものではな
く、建物の利用形態によっては基本建物部の共用ゾーン
を設けておいて、付帯建物部はオフィスゾーンを増設す
るような目的で用いられてもよい。更に、コア部の数や
中柱の本数等も、敷地形状に応じて適宜変更が可能なも
のである。このほかにも、本発明の趣旨を逸脱しない限
りであれば、如何なる構成を採用しても差し支えないこ
とは、言うまでもない。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る建物
においては、上記の如き構成を採用しているので、多様
な敷地形状に対応でき、インテリア内を広く有効に使用
することで有効率を高め、レンタブル比を向上させるこ
とができるとともに、空気調和効率を高めることのでき
る建物を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る建物の一実施形態の基準階を
示す伏図である。
【図2】 図1における基本建物部の外周部分を拡大
して示す平断面図である。
【図3】 図1における建物の立断面図である。
【図4】 図1における基本建物部の外周部分を拡大
して示す平断面図である。
【図5】 図4におけるE−E線断面矢視図である。
【図6】 図4におけるF−F線断面矢視図である。
【図7】 従来の建物の一例における基準階を示す図
であって、外周部分を拡大して示す平断面図である。
【符号の説明】
A オフィス部(基本建物部) B1、B2、B3 コア部(付帯建物部) 1 外周柱 1a 本柱(外周柱) 1b 間柱(外周柱) 1c ダクト柱(外周柱) 2 外周梁 3 中柱 5 床版 6 天井パネル 20 外気取入装置 21 吸気ダクト 30 空気調和装置 I インテリア P ペリメーター

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の階層を有する建物であって、 筒状の構造体であるチューブ架構を主架構として外周部
    に有するとともに、その内側に内側架構を有する基本建
    物部と、 前記チューブ架構の外側に隣接し、当該チューブ架構と
    は独立した架構を有する付帯建物部と、 を備えていることを特徴とする建物。
  2. 【請求項2】 前記付帯建物部を前記建物の共用ゾー
    ンとしたことを特徴とする請求項1に記載の建物。
  3. 【請求項3】 前記チューブ架構を外周柱と外周梁と
    により構成し、前記外周柱を、互いに所定間隔を隔てて
    櫛歯状に配設された本柱と間柱とを含んだ構成とし、前
    記内側架構を、互いに前記所定間隔よりも長い間隔を隔
    てて複数配設された中柱から構成したことを特徴とする
    請求項1又は請求項2に記載の建物。
  4. 【請求項4】 各階における前記外周梁上をペリメー
    ターとし、前記外周梁の内側の位置をインテリアとして
    各々区画し、前記外周柱を前記インテリアよりも外周側
    に設けたことを特徴とする請求項3に記載の建物。
  5. 【請求項5】 前記外周柱のうちの少なくとも一部を
    中空のダクト構造としたダクト柱とし、前記建物の外気
    を前記インテリア内に取入可能としていることを特徴と
    する請求項3又は請求項4に記載の建物。
  6. 【請求項6】 前記ダクト柱は、前記建物の屋上に設
    けられた外気取入装置と、各階の前記インテリアの天井
    部分に設けられた吸気ダクトとを連通し、前記外気は、
    前記吸気ダクトに備えられた空気調和装置によって空気
    調和された後に前記インテリア内に取り入れられること
    を特徴とする請求項5に記載の建物。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009209521A (ja) * 2008-02-29 2009-09-17 Taisei Corp 多目的建物
JP2011157750A (ja) * 2010-02-02 2011-08-18 Sumitomo Mitsui Construction Co Ltd 建物の架構構造

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