JP2002347693A - フロート - Google Patents

フロート

Info

Publication number
JP2002347693A
JP2002347693A JP2001156729A JP2001156729A JP2002347693A JP 2002347693 A JP2002347693 A JP 2002347693A JP 2001156729 A JP2001156729 A JP 2001156729A JP 2001156729 A JP2001156729 A JP 2001156729A JP 2002347693 A JP2002347693 A JP 2002347693A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
float
parts
hinge
shaped
fan
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001156729A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayuki Hirata
正幸 平田
Hiroshi Ono
博 大野
Shinji Fujimoto
真二 藤本
Hideki Yamashita
英樹 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Molten Corp
Original Assignee
Molten Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Molten Corp filed Critical Molten Corp
Priority to JP2001156729A priority Critical patent/JP2002347693A/ja
Publication of JP2002347693A publication Critical patent/JP2002347693A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/80Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in fisheries management
    • Y02A40/81Aquaculture, e.g. of fish

Landscapes

  • Farming Of Fish And Shellfish (AREA)
  • Bridges Or Land Bridges (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 環境を汚染しないよう発泡剤充填を不要と
し、強度が高くかつ製造が容易なフロートを提供する。 【解決手段】 ブロー成形により、複数個の断面扇型状
の中空体がヒンジ部3で連結された熱可塑性樹脂製のフ
ロート構成部1を形成すると共に、両端部に位置するフ
ロート構成部の端部に凹部13とフランジ部14を形成
する。フロート構成部がヒンジ部で折り曲げられ円柱体
形状となるとき、フロート構成部の側面4は相接触して
放射状に伸び補強機能を発揮すると共に、フランジ部が
凹部に収容したボルト11・ナット12で結合固定され
円柱体形状のフロート1Aが完成する。またフロート構
成部の扇形要部が集合したその中心には、フロートを複
数個繋げる際に通すロープの貫通孔8が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば魚類養殖い
かだ、牡蠣いかだ等のフロートあるいは浮き桟橋用フロ
ートとして好適なフロートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種フロートとして、円柱形状
(たる型)のプラスチック製フロートが知られている。
例えば実開平2−123496号公報には、外径が600m
m,長さが900mmのたる型フロートが開示されている。こ
のような大型のフロートにあっては、補強のために内部
に発泡スチロールなどの補強材が封入される。また断面
が扇型であって長さ方向にのびた複数の中空形材を組み
合わせて円柱状とした構造も知られている(実開平2−
63294号公報)。この公報には、扇形の側辺が放射
状の補強壁が形成される旨記載されている。かかる構造
においても、中空形材内には発泡合成樹脂が充填されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記公報に開示の構造
にあっては、いずれもフロート内部に補強材として発泡
樹脂が充填されている。この発泡合成樹脂の充填作業は
面倒な作業であり、作業性の悪化、コスト高という問題
を生じる。すなわち実開平2−123496号公報に記
載されているように、かかる作業は、発泡材をフロート
本体の天板または地板に設けたプラグ穴から封入し、封
入後プラグ穴をプラグにより密閉し、さらに本体と同質
材料で融着密封することによりなされるのである。また
フロートの材料として使用される発泡スチロール等充填
材は、フロートが壊れたときなど細かい砕片状となり、
回収不可能となりまたその状態で長期間残ることから環
境汚染の原因となるという問題があることから、近年使
用されなくなりつつある。
【0004】本発明は、このような事情を考慮し、発泡
剤充填を不要とし、かつ大型の中空円柱形状のフロート
を実現するものである。すなわち本発明は上記後者の公
報に開示の構造をさらに改良し、強度が高くかつ製造の
容易なフロートを提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明(請求項1)は、
複数個の断面略扇形の中空体よりなり、該複数個の中空
体の扇形の要部分の角度の合計が360度となる熱可塑
性樹脂製フロート構成部が、上記中空体の断面円弧状辺
の端部において隣り合う上記中空体同士が薄肉ヒンジ部
を介して連結され、該ヒンジ部が屈曲されて上記中空体
の側面同士が接触せしめられて略円柱体形状とされ、結
合手段にて固定されてなるものである。かかる構成にお
いて、複数個のフロート構成部はヒンジ部にて曲げら
れ、結合手段にて結合固定される。かくしてフロート構
成部の側壁は密着せしめられて円柱体形状とされる。こ
のときフロート構成部の側壁は放射状にのび、補強機能
を発揮する。
【0006】本発明(請求項2)は、相接する2つの上
記フロート構成部の一方の側面に凸部が、また他方の側
面に上記凸部が嵌合する凹部が形成されてなるものであ
る。かかる構成において、ヒンジ部を折り曲げてフロー
ト構成部を円柱体形状としたとき、一方のフロート構成
部の側面に形成された凸部は相接する他方のフロート構
成部の側面に形成された凹部に嵌合し、隣接するフロー
ト構成部間の位置決めがなされる。
【0007】本発明(請求項3)は、ヒンジ部を介して
連結形成された複数個の中空体がブロー成形にて形成さ
れてなるものである。かかる構成において、複数個の中
空体のフロート構成部及び薄肉ヒンジ部は、一度のブロ
ー成形にて一体形成される。
【0008】本発明(請求項4)は、フロート構成部の
断面扇形要部分が丸められてこの部分にロープ等を通す
ための空間が形成されたものである。かかる構成におい
て、フロート構成部の扇形要部分が非鋭角、例えば直線
状あるいは円弧状に丸められた構造とされる。これによ
り複数個のフロート構成部が円柱体形状に結合されたと
き、中央に長さ方向の貫通孔が形成される。
【0009】本発明(請求項5)は、上記結合手段がボ
ルト及びナットにて構成されるとともに、連結された複
数個の上記フロート構成部の両端に位置するフロート構
成部の端部に凹部及びフランジ部が形成され、該凹部内
に上記ボルト及びナットが収容され、上記両端のフロー
ト構成部の上記フランジ部をねじ止めすることにより上
記フロート構造部が結合固定されてなるものである。か
かる構成において、複数個のフロート構成部は扇形要部
分を内側にして巻くようにヒンジ部を折り曲げ、各フロ
ート構成部の側面を密着させる。かかる状態で両端のフ
ロート構成部のフランジ部がボルトとナットにより結合
固定される。
【0010】本発明(請求項6)は、上記フロート構成
部の側面に、内圧上昇により膨張変形し内圧下降により
収縮変形する変形可能部が形成されてなるものである。
かかる構成において、外気温の上昇により中空体内圧が
上昇すると、変形可能部が膨張変形して内圧上昇を抑
え、外気温低下により中空体内圧が下降すると、変形可
能部が収縮変形して内圧を一定に維持する。この変形可
能部の変形によりこれ以外の部分の変形は抑制される。
【0011】本発明(請求項7)は、上記フロート構成
部の断面円弧状の外側表面に円周状凹溝が形成され、上
記ヒンジ部は、上記凹溝の底面に一致する直線状に形成
されてなるものである。かかる構成において、フロート
構成部はヒンジ部を折り曲げて円柱体形状とされる。こ
のとき同時に各フロート構成部の凹溝により連続した円
周状の凹溝が形成される。この凹溝はロープを巻き桟橋
等に固定するために使用される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づき説明する。
【0013】図1は本発明に係るフロートの斜視図であ
り、図2はその断面図、図3はフロートが薄肉ヒンジに
て連結形成された複数個のフロート構成部より成ること
を示す斜視図、図4および図5はその展開状態の断面図
と、そのフロート単体の縦断側面図を示す。
【0014】1はフロート1Aを構成する複数個のフロ
ート構成部で、断面略扇型の中空体よりなり、熱可塑性
樹脂、例えば肉厚約5mm程度の高密度ポリエチレン樹
脂等より形成されている。ここでこの高密度ポリエチレ
ン樹脂は、化学的に不活性な表面特性をもつために海洋
生物が付着しにくく、フロート1Aの構成材として好適
である。またリサイクルも可能なので資源削減効果も得
られる。これらフロート構成部1は、その中空体同士
が、図2および図4等に示すように、中空体の断面円弧
状辺の端部において互いに薄肉ヒンジ部3を介して連結
形成された構造となっている。実施例では、4個のフロ
ート構成部1がヒンジ部3で連結形成されており、扇型
要部分の角度は90度である。なお、フロート構成部1
は4個に限らず、2個、3個、5個……で構成しても良
い。
【0015】また各フロート構成部1は、それぞれが図
3,4に示すように、その一方の側面4に凸部5が設け
られ、他方の側面4に、この凸部5と嵌合する凹部6が
形成されている。
【0016】したがって、薄肉ヒンジ部3でこれら複数
のフロート構成部1を屈曲することにより中空体の側面
4同士が接触して、略円柱体形状のフロート1Aが形成
される。またこのとき、中空体側面の上記凸部5と凹部
6とが図2に示すように互いに嵌合し隣接するフロート
構成部1間の位置決めがなされ、中空体同士の結合が確
実に行われる。また中空体の要部分7は中央に集結し
て、その要部分の角度の合計は360度になる。
【0017】また上記フロート構成部1はその扇型要部
分7が面取り処理して非鋭角な形状に、例えば直線状あ
るいは円弧状に丸められた構造とされている。こうした
尖っていない構造によって、フロート構成部1が円柱体
状に結合されたとき、中央部分に長さ方向の貫通孔8が
形成される。こうして扇型要部分7が丸められたこの部
分に形成された貫通孔8は、フロート1Aを複数個つな
げて使用する場合にその繋ぎ用のロープあるいはフレー
ムの支柱等を通すための空間として利用される。こうし
て、ロープあるいは支柱をフロート1Aの中心部に通し
て、所望個数のフロート1Aを繋ぐことができるので、
必要とする浮力のフロート1Aを容易に得ることができ
る。
【0018】さらに、フロート構成部1の扇型要部分7
側の側面に、内圧上昇により膨脹変形し内圧下降により
収縮変形する変形可能部10が形成されている。変形可
能部は10は、図3〜図5等に示すように、側面の断面
形状が舟形形状をしたフロート構成部1の扇型要部分7
側の中間部位置に形成され、通常時には実線(図5)で
示すような収縮状態にあり、外気温の上昇により内圧が
上昇すると破線で示すような膨脹状態に変形して、内圧
上昇を抑えている。これにより、フロート構成部1のこ
れ以外の部分が変形しないように防がれる。外気温が下
がり内圧が下がれば収縮する。こうしてフロント構成部
1内の内圧を一定に維持する作用をこの変形可能部10
で担い、フロート構成部1自体の耐久性を向上させてい
る。
【0019】ところでヒンジ部3で一連的に連結された
複数個のフロート構成部1を、上記ヒンジ部3で折り曲
げて円柱体形状にするには、両端に位置するフロート構
成部1を結合手段にて結合固定する必要がある。この結
合手段として、ボルト11とナット12を用いることが
できる。
【0020】ボルト11とナット12による結合固定
は、円柱体形状のフロート1Aの長手方向の前後端部2
カ所で行われる。そこで、図1に示すように、両端に位
置するフロート構成部1の端部には、ボルト11を収納
する凹部13がそれぞれ形成されると共に、この凹部1
3内には丸く合わさった上記両端のフロート構成部1を
結合固定させるためのフランジ部14が設けられてい
る。該フランジ部14はフロート構成部1の側面4と一
体に連設形成されている。また上記フランジ部14には
それぞれボルト挿通孔が形成されている。
【0021】したがって、複数のフロート構成部1がヒ
ンジ部3で折り曲げられ円柱体形状に丸くなったとき、
両端のフロート構成部1の側面4同士が接触すると共
に、そのフランジ部14同士も接触する。よって、ボル
ト11をフランジ部14のボルト挿通孔に挿通して下端
にナット12を締着すれば、フランジ部14同士がネジ
止めされて、両端のフロート構成部1は合体固定される
ため、円柱体形状となった複数のフロート構成部1は完
全に結合固定されてフロート1Aが完成する。こうして
円柱体形状となったとき、フロート構成部1の側壁(側
面)4は放射状にのび、骨部となって補強機能を発揮す
る。これにて強度も十分に得られる。なお、フロート構
成部1の結合状態を強化するために結合手段を増加し、
例えば2つの結合手段の中間に配置することもできる。
各結合手段においては、ボルト11及びナット112は
凹部13内に収容されるから、これらがフロート1A表
面上に突出することはなく、フロート1Aを転がして移
動させることができ、かつこのときボルト11,ナット
12が破損するおそれはない。
【0022】16は、フロート構成部1の断面円弧状の
外側表面両側付近に形成された2本の円周状凹溝であ
る。これら凹溝16は、複数のフロート構成部1が円柱
体状になったときに連続状態になり、フロート1Aの外
面をぐるりと取り囲む円周状の凹溝16を形成する。こ
うして形成されたフロート外面の2本の円周状の凹溝1
6は、フロート1Aをロープにて桟橋等のフレームに固
定する際にそのロープの巻き付け用溝となる。なお、ヒ
ンジ部3は、この円周状の凹溝16の底面に一致する直
線状に形成されているため、凹溝16の存在にもかかわ
らず、各フロート構成部1はヒンジ部3にて折り曲げる
ことができる。
【0023】ところで、ヒンジ部3を介して連結形成さ
れた複数個の上記構成のフロート構成部1は、ブロー成
形によって形成することができる。例えば4個の舟形状
成形型がヒンジ部3の形成用型部分を介して連なってい
る構造のブロー成形型に、加熱軟化した熱可塑性樹脂の
バリソンを垂下する。各舟形状成形型の一側端部には、
ブロー成形する際にエアを吹き込みむためのエア吹き込
み口18が設けられている。よって、金型型締後、この
吹き込み口18からエアを吹き込むことによって、フロ
ート構成部1は中空体に成形され同時に薄肉ヒンジ部3
も形成されて、ヒンジ部3で連結された4個の中空体の
フロート構成部1が一体成形される。なお、上記エア吹
き込み口18はブロー成形後、栓にて塞ぎ密閉する。
【0024】上記実施形態は、4個のフロート構成部1
がヒンジ部3で一体に連結形成されたフロート1Aにつ
いて説明したが、この4個のうち、2個ずつヒンジ3に
て連結する構造も可能である。すなわちヒンジ部3で連
結されたフロート構成部1が2個であって、この2個連
結のフロート構成部1を2組用いてフロート1Aを形成
するものである。
【0025】その場合は、図6に示すように、2個のフ
ロート構成部1の円弧状外面の両端部に、それぞれ凹部
13とフランジ部14を形成する。同様の凹部13とフ
ランジ部14を、もう1組の2個のフロート構成部1の
円弧状外面の両端部にそれぞれ形成する。
【0026】それぞれヒンジ部3で折り曲げ半円形状と
なった2個ずつのフロート構成部1,1を合体させて円
柱体形状のフロート1Aと成すと、互いの凹部13とフ
ランジ部14とがそれぞれ組み合い当接する。よって、
そのフロート1Aの両端部の凹部13にそれぞれボルト
11を一本ずつ収納し、ナット12を締着すれば、フラ
ンジ部14同士はネジ止めされ結合固定される。これに
より2組のフロート構成部1が結合して一体化し、円柱
体形状のフロート1Aが完成する。
【0027】以上のようにして形成される本発明のフロ
ート1Aであれば、フロート1A内部に発泡スチロール
等の補強剤を充填する必要はなく、破壊時に回収不可能
な砕片を生じて環境汚染を引き起こすといった問題は無
くなる。すなわち複数個の断面円弧状の中空体はヒンジ
部3で折曲し円柱体形状になるとき、そのフロート構成
部1の側壁(側面)4が放射状にのび、かつ互いに密着
し二重の側壁部となって補強機能を果たすため、強度も
十分であり、発泡剤は不要となるのである。しかもフロ
ート1Aの組立ては陸上或いは海上でヒンジ部3で折り
曲げその合体したフロート構成部1同士をボルト11,
ナット12で結合固定することにより、容易に行うこと
ができ製作性の面でも改良向上が図られ、また構造も簡
易であって、コスト安価にして達成できるといった利点
もある。
【0028】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、円弧状外面側
で複数個の断面略扇形の中空体がヒンジ部で連結された
フロート構成部を、そのヒンジ部で曲げ、端部のフロー
ト構成部同士を結合手段で合体固定すれば、円柱体形状
のフロートを形成することができるので、フロートの製
作が極めて簡単である。また円柱体形状になるとき、フ
ロート構成部の側面が放射状に延び補強機能を発揮し、
しかもその側面同士は接触して二重壁となるので、従来
のようなコスト高、製作の困難さを招く内部に発泡樹脂
製の補強材を封入するという手法を取らずとも、十分に
強度の高いフロートとすることができる。
【0029】請求項2の発明によれば、フロート構成部
が円柱体形状になるとき、相接触するフロート構成部の
側面には、一方に凸部が他方にこの凸部と嵌合する凹部
が設けられているので、隣接するフロート構成部同士の
位置決めが正確になされ、フロート構成部がずれ合って
結合するなどの不具合は生じない。これによって、真円
形状のフロートを製作できるようになる。
【0030】請求項3の発明によれば、ヒンジ部で連結
された構造のフロート構成部は、ブロー成形によって形
成することができる。ブロー成型であれば、中空体構造
の複数のフロート構成部とそれをつなぐ薄肉ヒンジ部
も、一度のブロー成形によって一体形成することが可能
となり、成形工程数が削減でき製作コストが下がり、生
産性も向上する。
【0031】請求項4の発明によれば、フロート構成部
の扇型要部分は面取りされ、非鋭角に処理されているの
で、円柱体形状となったときフロートの中心部にロー
プ、支柱等を通すことのできる空間が形成される。よっ
て、必要個数のフロートをロープ、支柱で繋いで、所望
とする浮力を持ったフロートを容易に得ることができ
る。
【0032】請求項5の発明によれば、ヒンジ部で連結
された複数個のフロート構成部が折曲され円柱体形状と
なったとき、合体するフロート構成部の互いの端部で凹
部とフランジ部とが合致するので、この凹部に収容した
ボルト及びナットでフランジ部を結合固定すれば、円柱
体形状のフロートが完成し、その製作手順は非常に簡単
である。
【0033】請求項6の発明によれば、フロート構成部
に内圧に応じて膨脹収縮変形する変形可能部を設けてあ
るので、内圧変化をこの変形可能部が吸収し、フロート
構成部の他の箇所に変形が及ばないようにすることがで
き、外形形状を維持し、かつ耐久性を向上させることが
できる。
【0034】請求項7の発明によれば、フロート構成部
の円弧状外面に円周状凹溝が形成され、ヒンジ部はこの
凹溝の底面に一致して直線状に形成されているので、フ
ロート構成部がヒンジ部で折り曲げられ、円柱体状にな
るときその外側面を一周する凹溝が形成され、この円周
状凹溝によって、フロートを桟橋等に固定する際にロー
プを巻き付けることができ、フロートの係留も確実に行
えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフロートの斜視図である。
【図2】図1におけるA−A断面図である。
【図3】ヒンジ部にて連結形成されているフロート構成
部を展開した状態の斜視図である。
【図4】上記図3におけるB−B断面図である。
【図5】上記図3におけるC−C断面図である。
【図6】他の実施形態に係るフロートの断面図である。
符号の説明
【符号の説明】
1 フロート構成部 1A フロート 3 ヒンジ部 4 側面(側壁) 5 凸部 6 凹部 7 扇型要部 8 貫通孔 10 変形可能部 11 ボルト 12 ナット 13 凹部 14 フランジ部 16 円周状凹溝
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年6月14日(2001.6.1
4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】さらに、フロート構成部1の扇型要部分7
側の側面に、内圧上昇により膨脹変形し内圧下降により
収縮変形する変形可能部10が形成されている。変形可
能部10、図3〜図5等に示すように、側面の断面形
状が舟形形状をしたフロート構成部1の扇型要部分7側
の中間部位置に形成され、通常時には実線(図5)で示
すような収縮状態にあり、外気温の上昇により内圧が上
昇すると二点鎖線で示すような膨脹状態に変形して、内
圧上昇を抑えている。これにより、フロート構成部1の
これ以外の部分が変形しないように防がれる。外気温が
下がり内圧が下がれば収縮する。こうしてフロント構成
部1内の内圧を一定に維持する作用をこの変形可能部1
0で担い、フロート構成部1自体の耐久性を向上させて
いる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】ところで、ヒンジ部3を介して連結形成さ
れた複数個の上記構成のフロート構成部1は、ブロー成
形によって形成することができる。例えば4個の舟形状
成形型がヒンジ部3の形成用型部分を介して連なってい
る構造のブロー成形型に、加熱軟化した熱可塑性樹脂の
リソンを垂下する。各舟形状成形型の一側端部には、
ブロー成形する際にエアを吹き込みむためのエア吹き込
み口18が設けられている。よって、金型型締後、この
吹き込み口18からエアを吹き込むことによって、フロ
ート構成部1は中空体に成形され同時に薄肉ヒンジ部3
も形成されて、ヒンジ部3で連結された4個の中空体の
フロート構成部1が一体成形される。なお、上記エア吹
き込み口18はブロー成形後、栓にて塞ぎ密閉する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤本 真二 広島県広島市西区横川新町1番8号 株式 会社モルテン内 (72)発明者 山下 英樹 広島県広島市西区横川新町1番8号 株式 会社モルテン内 Fターム(参考) 2B104 CC02 CC16 CC34 2D059 BB11 BB15

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個の断面略扇形の中空体よりなり、
    該複数個の中空体の扇形要部分の角度の合計が360度
    となる熱可塑性樹脂製フロート構成部が、上記中空体の
    断面円弧状辺の端部において隣り合う上記中空体同士が
    薄肉ヒンジ部を介して連結され、該ヒンジ部が屈曲され
    て上記中空体の側面同士が接触せしめられて略円柱体形
    状とされ、結合手段にて固定されてなるフロート。
  2. 【請求項2】 相接する2つの上記フロート構成部の一
    方の側面に凸部が、また他方の側面に上記凸部が嵌合す
    る凹部が形成されてなる請求項1記載のフロート。
  3. 【請求項3】 上記ヒンジ部を介して連結形成された複
    数個の上記フロート構成部がブロー成形にて形成されて
    なる請求項1又は2記載のフロート。
  4. 【請求項4】 上記フロート構成部の断面扇形要部分が
    丸められ、この部分にロープ等を通すための空間が形成
    されてなる請求項1ないし3のいずれかに記載のフロー
    ト。
  5. 【請求項5】 上記結合手段がボルト及びナットにて構
    成されるとともに、連結された複数個の上記フロート構
    成部の両端に位置するフロート構成部の端部に凹部及び
    フランジ部が形成され、該凹部内に上記ボルト及びナッ
    トが収容され、両端の上記フロート構成部の上記フラン
    ジ部をねじ止めすることにより上記フロート構成部が結
    合固定されてなる請求項1ないし4のいずれかに記載の
    フロート。
  6. 【請求項6】 上記フロート構成部に、内圧上昇により
    膨張変形し内圧下降により収縮変形する変形可能部が形
    成されてなる請求項1ないし5のいずれかに記載のフロ
    ート。
  7. 【請求項7】 上記フロート構成部の断面円弧状の外側
    表面に円周状凹溝が形成され、上記ヒンジ部は、上記凹
    溝の底面に一致する直線状に形成されてなる請求項1な
    いし6のいずれかに記載のフロート。
JP2001156729A 2001-05-25 2001-05-25 フロート Pending JP2002347693A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001156729A JP2002347693A (ja) 2001-05-25 2001-05-25 フロート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001156729A JP2002347693A (ja) 2001-05-25 2001-05-25 フロート

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002347693A true JP2002347693A (ja) 2002-12-04

Family

ID=19000701

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001156729A Pending JP2002347693A (ja) 2001-05-25 2001-05-25 フロート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002347693A (ja)

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200446171Y1 (ko) * 2009-01-08 2009-10-05 김근태 조립형 부구
KR200455504Y1 (ko) 2009-01-08 2011-09-07 (주)에스이에이그린 조립형 부구
KR200455698Y1 (ko) 2009-01-08 2011-09-20 (주)에스이에이그린 조립형 부구
KR101221771B1 (ko) * 2012-05-31 2013-01-11 주종대 부잔교용 부체 및 그 제조방법
CN104890819A (zh) * 2015-05-07 2015-09-09 长江宜宾航道局 罐形航标
KR101765549B1 (ko) * 2017-04-11 2017-08-23 장근섭 조립식 부력체
KR101815846B1 (ko) 2017-06-14 2018-01-09 박옥희 회전 성형용 몸체의 강성 보강을 위한 코팅형 부표와 그 제조방법
KR101815848B1 (ko) 2017-06-14 2018-01-09 박옥희 회전 성형용 몸체의 강성 보강을 위한 코팅형 부표와 그 제조방법
KR200487098Y1 (ko) * 2017-09-30 2018-08-08 김남현 부표
KR20190012423A (ko) * 2017-07-27 2019-02-11 주식회사 국제화학 양식장용 조립식 부구
KR20200000769U (ko) * 2018-10-08 2020-04-17 주식회사 모든솔라 일체형 부력체 및 일체형 부력체의 제조를 위한 회전 성형틀
KR102160803B1 (ko) * 2020-01-08 2020-09-28 주식회사 해성마린 조립식 부구
KR102302344B1 (ko) * 2020-11-13 2021-09-15 이종택 결합형 부표
KR20230015544A (ko) * 2021-07-23 2023-01-31 박정열 해양생물의 부착 방지용 부표
JP7428374B2 (ja) 2020-02-12 2024-02-06 日本ソリッド株式会社 産業用フロート

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200455504Y1 (ko) 2009-01-08 2011-09-07 (주)에스이에이그린 조립형 부구
KR200455698Y1 (ko) 2009-01-08 2011-09-20 (주)에스이에이그린 조립형 부구
KR200446171Y1 (ko) * 2009-01-08 2009-10-05 김근태 조립형 부구
KR101221771B1 (ko) * 2012-05-31 2013-01-11 주종대 부잔교용 부체 및 그 제조방법
CN104890819A (zh) * 2015-05-07 2015-09-09 长江宜宾航道局 罐形航标
KR101765549B1 (ko) * 2017-04-11 2017-08-23 장근섭 조립식 부력체
KR101815846B1 (ko) 2017-06-14 2018-01-09 박옥희 회전 성형용 몸체의 강성 보강을 위한 코팅형 부표와 그 제조방법
KR101815848B1 (ko) 2017-06-14 2018-01-09 박옥희 회전 성형용 몸체의 강성 보강을 위한 코팅형 부표와 그 제조방법
KR102046065B1 (ko) * 2017-07-27 2019-11-18 (주)국제화학 양식장용 조립식 부구
KR20190012423A (ko) * 2017-07-27 2019-02-11 주식회사 국제화학 양식장용 조립식 부구
KR200487098Y1 (ko) * 2017-09-30 2018-08-08 김남현 부표
KR20200000769U (ko) * 2018-10-08 2020-04-17 주식회사 모든솔라 일체형 부력체 및 일체형 부력체의 제조를 위한 회전 성형틀
KR200492805Y1 (ko) 2018-10-08 2020-12-14 주식회사 모든솔라 일체형 부력체 및 일체형 부력체의 제조를 위한 회전 성형틀
KR102160803B1 (ko) * 2020-01-08 2020-09-28 주식회사 해성마린 조립식 부구
JP7428374B2 (ja) 2020-02-12 2024-02-06 日本ソリッド株式会社 産業用フロート
KR102302344B1 (ko) * 2020-11-13 2021-09-15 이종택 결합형 부표
KR20230015544A (ko) * 2021-07-23 2023-01-31 박정열 해양생물의 부착 방지용 부표
KR102554656B1 (ko) * 2021-07-23 2023-07-13 박정열 해양생물의 부착 방지용 부표

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002347693A (ja) フロート
US6138859A (en) Fuel tank assembly
CN1109214C (zh) 多腔压力容器的端部封盖、压力容器及装有该压力容器的机动车
US5379567A (en) Structural member
JPH08338579A (ja) 異径管用継手と異径管の接続方法
AU741865B2 (en) Folded shell projector
KR970707357A (ko) 응력 스티어링 구조(Stress Steering Structure)
US6595868B1 (en) Filled arrow shaft and method of making same
US4708684A (en) Toy building block set
KR20100091753A (ko) 금속 멤브레인 조립체 및 그 제조방법
US20050028478A1 (en) Joining structure
JP2008175341A (ja) 圧力容器及び圧力容器製造方法
KR102368642B1 (ko) 다중 격벽에 의한 에어포켓을 갖는 부표 및 그 제조방법
US20210387750A1 (en) Corrugated Rollable Tubular Booms
US20040197756A1 (en) Teaching material including connected bottles
JP2914421B2 (ja) 組立式スプール
JP7348765B2 (ja) 外装体
EP4155600A1 (en) Fuel tank
RU2089445C1 (ru) Объемный элемент и способ изготовления из него сотовых заполнителей
JP7476086B2 (ja) シール材
US20050152222A1 (en) Convex folded shell projector
KR200323891Y1 (ko) 합성수지제 판재
JPS5917958Y2 (ja) フロ−ト構成部材
JP2021126936A (ja) 産業用フロート
US20020182952A1 (en) Float and combination of floats

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080507

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20090204

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20090218

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100924

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101207

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110426