JP2002347470A - 四輪駆動車の動力緩衝装置 - Google Patents

四輪駆動車の動力緩衝装置

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JP2002347470A
JP2002347470A JP2001156544A JP2001156544A JP2002347470A JP 2002347470 A JP2002347470 A JP 2002347470A JP 2001156544 A JP2001156544 A JP 2001156544A JP 2001156544 A JP2001156544 A JP 2001156544A JP 2002347470 A JP2002347470 A JP 2002347470A
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cam
shaft
driving
driven
drive
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JP2001156544A
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Yoshinori Tsumiyama
喜規 積山
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Kawasaki Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Kawasaki Heavy Industries Ltd
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  • Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)
  • Arrangement And Driving Of Transmission Devices (AREA)
  • Mechanical Operated Clutches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 四輪駆動車の動力緩衝装置において、後輪の
ブレーキ操作時における車輌の制動をスムースに行なえ
るようにし、また、旋回時の操作が快適に行なえるよう
にすることを目的する。 【解決手段】 駆動筒軸38の内部に被駆動軸41を配
置し、被駆動軸41の外周面に複数の被駆動側摩擦板2
5を軸方向移動可能にスプライン嵌合し、駆動筒軸38
の内周面に駆動側摩擦板24を軸方向移動可能にスプラ
イン嵌合し、摩擦板仕組の軸方向の一方端側に、被駆動
側摩擦板25に対向する押圧ピストン27を配置するこ
とにより、多板摩擦型クラッチ26を構成する。押圧ピ
ストン27の端面と駆動側カム37の端面に、カム用凹
部65とカム突起64を形成することにより、駆動筒軸
38の回転トルクを押圧ピストン27のスラスト力に変
えるカム機構28を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、四輪駆動車の動
力緩衝装置に関し、特に不整地を走行するのに適した四
輪駆動車の動力緩衝装置に関する。
【0002】
【従来の技術】四輪駆動車としては、フルタイム四駆方
式と、二駆四駆切換可能なパートタイム四駆方式があ
り、いずれの駆動方式においても、前輪制動用と後輪制
動用のブレーキ系統を独立して備えているものが多い。
【0003】四輪駆動車、特に不整地走行用の四輪駆動
車は凹凸の多い路面、山野、急斜面、荒地あるいは海岸
等を走行するのに用いられる機会が多く、そのためブレ
ーキを強くかける機会が通常の自動車よりも多くなる
が、四駆運転時、たとえ前輪用と後輪用のブレーキ系統
を独立して備えていても、後輪のみに強くブレーキをか
けて後輪がロック状態に至った場合には、前輪までも強
くロックすることがあり、快適なブレーキ操作が得られ
ない場合がある。
【0004】また、四駆運転による旋回時には、前輪と
後輪との間で生じる回転速度差により、いわゆるタイト
コーナーブレーキング現象が生じ、快適な操向操作性が
えられないことがある。
【0005】これらに対処するために、前後の駆動系の
間に多板摩擦型クラッチを配置したものがあり、たとえ
ば特開平1−93631号公報に記載されている。該公
報に記載された駆動力伝達装置は、図10に示すように
入力軸101の径方向の外周側に出力筒軸102を備
え、両軸101,102間の環状空間部分に多板摩擦型
クラッチ103を配置しており、多板摩擦型クラッチ1
03のプレート110,113に押し付け力を付与する
手段として、油圧ピストン105を備えると共に、噛み
合いカム機構106を備えている。
【0006】多板摩擦型クラッチ103は、出力筒軸1
02の内周面にアウタープレート(被駆動側摩擦板)1
10を軸方向移動可能にスプライン嵌合し、入力軸10
1の外周面にクラッチハブ112を軸方向移動可能及び
相対回転可能に嵌合し、該クラッチハブ112の外周面
にインナープレート(駆動側摩擦板)113を軸方向移
動可能にスプライン嵌合している。
【0007】油圧ピストン105の背面に形成された環
状空間116には、高粘性油が封入されると共に入力軸
101と一体に回転する羽根117が配置され、羽根1
17の回転により高粘性油に圧力を発生させ、油圧ピス
トンを矢印A方向に押すようになっている。
【0008】噛み合いカム機構106は、図11のよう
に入力軸101と一体に回転する伝達プレート119
と、前記クラッチハブ112にそれぞれ三角形状の歯形
120、121を形成し、伝達プレート119とクラッ
チハブ112が相対的にねじれると、カム作用によりク
ラッチハブ112が矢印A方向に移動するようになって
いる。
【0009】入、出力軸101,102間に回転速度差
が生じた場合には、まず、羽根117が空間116の高
粘性油を攪拌するにより、高粘性油に圧力が発生し、油
圧ピストン105を矢印A方向に押し、これにより両プ
レート110,113が圧接され、回転トルクが伝達さ
れる。
【0010】回転速度差が増大すると、それに伴って油
圧ピストン105の押し付け力が増大するが、クラッチ
ハブ112の矢印A方向側の端縁に配置された皿ばね1
23の荷重で決定される所定の速度差よりも回転速度差
が大きくなると、図11の歯形120が歯形121の斜
面に乗り上げ、このカム作用により押し付け力を増大さ
せ、両プレート110,113でスリップが生じないよ
うに強固に挟持するようになっている。
【0011】すなわち、回転速度差の小さい時は油圧ピ
ストン105によりプレート110,113を押圧し、
回転速度差が大きくなると噛み合いカム機構106によ
りプレート110,113を強く押し付け、スリップが
生じないようにすることにより、入力軸101と出力筒
軸102を完全に結合するようにしてある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】(1)図10の構造
は、多板摩擦型クラッチ103の摩擦板仕組として、入
力軸101の外周にクラッチハブ112を嵌合し、該ク
ラッチハブ112の外周に多数のインナープレート11
3を軸方向移動可能にスプライン嵌合しており、径方向
の寸法が大型化している。
【0013】(2)図10の構造は、多板型摩擦クラッ
チ103に対し、二重の押圧機構を有しており、構造が
複雑となり、かつ、装置を大型化する。
【0014】(3)多数のインナープレート113を係
合支持しているクラッチハブ112を、カム機構106
のカム作用により軸方向に移動する構造であり、クラッ
チハブ112の移動時の抵抗が大きく、スムースな動作
を確保できるとはいえない。
【0015】(4)前後輪の回転速度差が増大した時
に、両プレート110,113間にスリップが生じない
ように前後の車輪を完全に結合する構造であり、旋回時
の操向フィーリングに改善の余地がある。
【0016】
【発明の目的】本願発明の目的は、四輪駆動車の動力緩
衝装置において、四駆運転時におけるブレーキング及び
旋回時のハンドル操作を快適に行なえるようにすると共
に、構造が簡単で、径方向の寸法をコンパクトに纏めな
がらも、駆動側から被駆動側への伝達トルクを増大する
ことができる四輪駆動車の動力緩衝装置を提供すること
である。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本願請求項1記載の発明は、四輪駆動車の前輪駆動用
又は後輪駆動用の動力伝達経路に備えられる動力緩衝装
置において、駆動筒軸の内部に被駆動軸を相対回転可能
に配置し、被駆動軸の外周面に複数の被駆動側摩擦板を
軸方向移動可能にスプライン嵌合し、駆動筒軸の内周面
に、上記各被駆動側摩擦板間に配置される駆動側摩擦板
を軸方向移動可能にスプライン嵌合し、両摩擦板よりな
る摩擦板仕組の軸方向の一方端側に、被駆動軸に対して
軸方向移動自在かつ相対回転自在な押圧ピストンを配置
することにより多板摩擦型クラッチを構成し、押圧ピス
トンと、該押圧ピストンに軸芯方向に対向すると共に前
記駆動筒軸と一体に回転する駆動側カムに、カム用凹部
とこれに噛み合うカム突起を形成することにより、駆動
側カムの回転トルクをスラスト力に変えて押圧ピストン
に伝達するカム機構を構成している。
【0018】これにより、四駆運転時、たとえば後輪に
強いブレーキをかけることにより後輪がロックしても、
駆動側カムから回転トルクがかからなくなることによ
り、カム機構が解除され、自動的にクラッチが切断さ
れ、前輪がフリー状態又はわずかに連れ回りトルクが残
った状態となる。すなわち、前輪のロックを防ぐことが
でき、四駆運転時におけるブレーキ操作が快適なものと
なる。
【0019】四駆運転状態における旋回時、前後の車輪
間で回転速度差が生じても、たとえば駆動側カムから回
転トルクがかからなくなることにより、カム機構が解除
され、自動的にクラッチが切断され、たとえば前輪がフ
リー状態又はわずかに連れ回りトルクが残った状態とな
る。すなわち、前後車輪の回転速度差が吸収され、旋回
時における快適な操向操作フィーリングを得ることがで
きる。
【0020】四駆運転時のエンジンブレーキ作用時にお
いても、前記後輪のロック時と同様に、自動的にクラッ
チが切断され、前輪がフリー状態又はわずかに連れ回り
トルクが残った状態となり、前輪のロックを防ぐことが
できる。
【0021】駆動筒軸の内周面に直接駆動側摩擦部材を
スプライン嵌合し、駆動筒軸の内部に配置された被駆動
軸の外周面に直接被駆動側摩擦板をスプライン嵌合する
ことにより、多板摩擦型クラッチの摩擦板仕組を構成し
ているので、摩擦板の数を増加して伝達トルク容量を増
加させながらも、径方向の寸法をコンパクト化すること
ができる。
【0022】軸芯側に被駆動軸を配置し、径方向の外周
側に駆動筒軸を配置すると共に、押圧ピストンと駆動側
カムに、カム用凹部とこれに噛み合うカム突起を形成し
ているので、径方向の内外部で押し付け力の均等性を保
つことができ、通常の四駆運転時に、回転トルクの伝達
効率のロスを少なくすることができる。
【0023】請求項2記載の発明は、請求項1と同様の
多板摩擦型クラッチを備えた四輪駆動車の動力緩衝装置
において、カム機構として、押圧ピストンと、該押圧ピ
ストンに軸芯方向に対向すると共に前記駆動筒軸と一体
に回転する駆動側カムに、互いに軸方向に対向するカム
溝を形成し、カム溝間にカム用ボールを挟持することに
より、駆動側カムの回転トルクをスラスト力に変えて押
圧ピストンに伝達するカム機構を構成している。
【0024】
【発明の実施の形態】[四輪駆動車の全体構成]図1は
本願発明が適用される不整地走行用の騎乗型四輪駆動車
の平面図であり、左右1対の前輪1と左右1対の後輪2
を備えると共に、前後の車輪1,2間にエンジン3を搭
載し、エンジン3の左右両側にステップ4を備えてい
る。車体上部には、前部にバー状の操向ハンドル5を、
その後部に騎乗型シート6を備えている。操向ハンドル
5の中央部には車速メータ103等の計器類が設けられ
ると共に各種表示ランプ102等が設けられている。
【0025】エンジン3のクランクケース10は後方に
延び、後端部に変速機ケース11を一体に有しており、
該変速機ケース11内にはギヤ式変速機13が内蔵さ
れ、ギヤ式変速機13の出力部として、変速機ケース1
1の下部に、前後に突出するドライブ軸17が設けられ
ている。クランクケース10の右側面には、上記ギヤ式
変速機13よりも動力上流側に位置するVベルト式無段
変速機15が配置されている。
【0026】左右の前輪1はそれぞれ前車軸30,30
を介して前輪用差動ギヤケース21内の差動ギヤ機構に
連結し、左右の後輪2はそれぞれ後車軸31,31を介
して後輪用差動ギヤケース22の差動ギヤ機構に連結し
ている。
【0027】前輪用差動ギヤ機構の入力軸33と前記ド
ライブ軸17の前端部の間は、本願の要部である動力緩
衝装置18を介して断続可能に連動連結しており、後輪
用差動ギヤ機構の入力軸34と前記ドライブ軸17の後
端部の間は後輪用プロペラ軸19を介して常時連動連結
している。
【0028】[動力緩衝装置の全体構成]図2は動力緩
衝装置18の水平断面拡大図であり、ドライブ軸17と
常時一体的に回転する駆動側回転部材として、ドライブ
軸17の前端外周スプライン部17aに軸方向移動自在
にスプライン嵌合する筒継手兼駆動側カム37と、駆動
側カム37の外周に嵌合固着されて前方に延びる駆動筒
軸38と、該駆動筒軸38の前端に螺着された筒形の前
カバー40を備えている。
【0029】前方の前輪用差動ギヤケース21の入力軸
33と一体的に回転する被駆動側回転部材として、前記
駆動筒軸38内に挿入された被駆動軸41を備えてお
り、該被駆動軸41は前側の伸縮継手機構32及び二駆
四駆切換機構34を介して、前記入力軸33に連動連結
している。
【0030】駆動筒軸38の内周面と被駆動軸41の外
周面の間に、多数の駆動側摩擦板24と多数の被駆動側
摩擦板25と押圧ピストン27等よりなる多板摩擦型ク
ラッチ26が設けられ、押圧ピストン27と駆動側カム
37の軸芯方向間に、駆動側カム37の回転トルクを押
圧ピストン27のスラスト力に変えるピストン作動用の
カム機構28が設けられている。
【0031】伸縮継手機構32は、被駆動軸41の軸芯
孔41aに軸芯方向移動可能に嵌合されたスライド軸4
2と、内周スプライン部44aを有するガイドボス44
から構成されており、スライド軸42の前端に形成され
た外周スプライン部42aは二駆四駆切換機構34のカ
ップリング69にスプライン嵌合し、スライド軸42の
後端と軸芯孔41aの後端面の間にはコイルばね46が
縮設され、該コイルばね46の弾性力によりスライド軸
42を前方に付勢している。
【0032】ガイドボス44の後端内周スプライン部4
4aは被駆動軸41の前端外周スプライン部に軸方向移
動可能にスプライン嵌合し、ガイドボス44の前端内周
スプライン部44aはスライド軸42の軸芯方向の中間
部に形成された外周スプライン部42bに軸方向移動可
能にスプライン嵌合し、係止リング45により所定位置
より前方への移動が規制されている。かかるガイドボス
44により、被駆動軸41とスライド軸42との軸芯方
向の相対的な移動を許しながらも、被駆動軸41からス
ライド軸42に回転トルクが伝達されるようになってい
る。
【0033】[二駆四駆切換機構]入力軸33には前記
カップリング69の前面凹部73に対向する二駆四駆切
換用ドグ爪74を有するシフトスリーブ75が軸方向移
動可能にスプライン嵌合しており、シフトスリーブ75
に形成された外周環状溝には、電動ギヤドモータ76の
出力軸77に設けられた偏芯ピン78が係合し、電動ギ
ヤドモータ76の回転量及び回動位置を制御することに
より、出力軸77及び偏芯ピン78を介してシフトスリ
ーブ75を軸芯方向に移動し、ドグ爪74と凹部73と
を係合及び解除するようになっている。すなわち、シフ
トスリーブ75を後退させてドグ爪74を凹部73に係
合することにより、四駆運転状態とし、反対にシフトス
リーブ75を前進させてドグ爪74を凹部73から抜く
ことにより、二駆運転状態に切り換えるようになってい
る。
【0034】[動力緩衝装置の前後端の接続構造]動力
緩衝装置18の前後端部は前述のようにカップリング6
9とドライブ軸17にそれぞれスプライン結合されてい
るが、ドライブ軸17の前端外周スプライン部17aは
径方向の外方端縁が円弧形に形成され、樽形(又は部分
球面状)になっており、これによりたとえばドライブ軸
17に対して駆動側カム37を少し傾斜させた状態で
も、駆動側カム37をドライブ軸17にスプライン嵌合
できるようになっている。スライド軸42の前端外周ス
プライン部42aも同様に樽形(又は部分球面状)に形
成されている。また、ドライブ軸17から駆動側カム3
7に亘ってはゴム製の防塵ブーツ52が被着され、二駆
四駆切換用のカップリング69からガイドボス44に亘
ってもゴム製の防塵ブーツ53が被着され、さらに前カ
バー40とスライドボス44に亘ってもゴム製の防塵ブ
ーツ54が被着さている。
【0035】[動力緩衝装置の主要部の詳細]図3は動
力緩衝装置18の要部の水平断面拡大図であり、被駆動
軸41の後端部は軸受48を介して駆動側カム37の内
周面に回転可能に支持され、軸受48の後側にはカラー
50及びシール49が嵌着され、カラー50の後端縁
は、被駆動軸41の後端に螺着されたナット51により
ワッシャ55を介して係止されている。被駆動軸41の
前部は駆動筒軸38の前端部内周面に軸受57を介して
回転可能に支持され、該軸受57は被駆動軸41に形成
されたつば部41bにより軸芯方向に係止され、軸受5
7の前側には前端カバー40と被駆動軸41の間にシー
ル58が嵌着されている。
【0036】前記つば部41bの後側には環状スペーサ
60が配置され、該環状スペーサ60は被駆動軸41の
外周に嵌合すると共につば部41bによって前方に移動
しないように係止されている。環状スペーサ60と後方
の環状押圧ピストン27の軸芯方向間に、多数の駆動側
摩擦板24及び多数の被駆動側摩擦板25を交互に配置
することにより摩擦板仕組を構成しており、該摩擦板仕
組の軸芯方向の前端と後端には、いずれも被駆動側摩擦
板25が配置されている。駆動側摩擦板24は駆動筒軸
38の内周面に形成されたスプライン歯38aに軸方向
移動可能にスプライン嵌合し、被駆動側摩擦板25は被
駆動軸41の外周に形成されたスプライン歯41cに軸
方向移動可能にスプライン嵌合している。
【0037】摩擦板仕組の前端に配置された被駆動側摩
擦板25と前側の環状スペーサ60の間には皿ばね61
が軸芯方向に縮設され、摩擦板仕組の後端に配置された
被駆動側摩擦板25は押圧ピストン27の前端押圧面に
摺接し、押圧ピストン27の内周メタル部56は被駆動
軸41に軸方向摺動自在に嵌合しており、これにより多
板摩擦型クラッチ26を構成している。すなわち、押圧
ピストン27を前方に移動することにより、皿ばね61
に抗して摩擦板24,25を圧接し、多板摩擦型クラッ
チ26を接続するようになっている。
【0038】なお、皿ばね61の初期設定荷重を調節す
ることにより、クラッチ切断時の伝達容量を任意に設定
することができる。たとえば、クラッチ切断時に回転ト
ルクを100%切断するように設定することもできる一
方、ある程度の回転トルクが伝達される状態で両摩擦板
24,25がスリップするように設定することも可能で
ある。
【0039】押圧ピストン27と駆動側カム37の軸芯
方向間に設けられるカム機構28は、駆動側カム37の
前面に形成されたカム突起64と、押圧ピストン27の
後面に形成されて前記カム突起64に係合するカム用凹
部65から構成されている。
【0040】図4はカム機構28の展開部分図であり、
図3のIV-IV断面展開図に相当しており、矢印Fは前進
回転方向、矢印Rは後進回転方向を示している。駆動側
カム37に形成されたカム突起64の前進回転F方向側
の斜面が前進用カム面64aとなっており、カム突起6
4の後進回転R方向側の斜面が後進用カム面64bとな
っている。
【0041】該実施の形態では、回転軸芯O1と直角な
面Lに対して前進用カム面64aの傾斜角θ1が後進用
カム面64aの傾斜角θ2よりも小さく形成されてい
る。たとえば前進用カム面64aの傾斜角θ1は40°
程度に設定され、後進用カム面64bの傾斜角θ2は5
0°程度に設定されている。押圧ピストン27の凹部6
5に形成された前進用及び後進用の各摺接面65a、6
5bもそれぞれ対応する前進用カム面64a及び後進用
カム面64bの傾斜角と略同じ角度に設定されている。
【0042】
【作用】[走行停止時]図1に示す四輪駆動車におい
て、エンジン停止時、ギヤ式変速機13がニュートラル
状態の時又はVベルト式無段変速機15のベルトクラッ
チ機能がクラッチオフの時等、車両が停止している場合
には、図2においてドライブ軸17は回転しておらず、
ドライブ軸17から駆動側カム37及び駆動筒軸38に
はエンジンの回転トルクは伝達されていない。したがっ
て、カム機構28は図4のような非作用状態となってお
り、押圧ピストン27による摩擦板25,24の押し付
け力は解除され、多板摩擦型クラッチ26は切断状態と
なっている。
【0043】[前進四駆運転時]図2において、電動ギ
ヤドモータ76により二駆四駆切換機構34のシフトス
リーブ75を後方へ移動し、ドグ爪74と凹部73を噛
み合せることにより、四駆状態となる。この四駆への切
換操作は、停止時でも運転中でも行なうことが可能であ
る。
【0044】エンジン始動後、たとえば図1のギヤ式変
速機13をニュートラル状態から前進状態に切り換える
と、ドライブ軸17は前進回転方向に回転し始め、ドラ
イブ軸17の回転トルクは、後輪用プロペラ軸19から
後輪用差動ギヤケース22を介して後輪2に伝達される
と同時に、図2の駆動側カム37及び駆動筒軸38にも
伝達される。
【0045】図4に示す状態から駆動側カム37が前進
回転F方向に回転すると、前進用カム面64aが押圧ピ
ストン27の前進用摺接面65aに圧接し、両面64
a、65aのカム作用により、図5に示すように押圧ピ
ストン27はカム突起64に乗り上げ、押圧ピストン2
7が前方に押される。それにより、図3において、環状
スペーサ60と押圧ピストン27の間で、皿ばね61を
圧縮しながら両摩擦板24,25を挟圧し、多板摩擦型
クラッチ26を接続する。
【0046】なお、上記カム作用が生じる条件として、
押圧ピストン27を一定の抵抗力で回転方向に制動する
必要であり、このカム抵抗力は、押圧ピストン27に直
接接触している最後端の被駆動側摩擦板25により付与
される。
【0047】多板摩擦型クラッチ26が接続すると、ド
ライブ軸17の回転トルクは、駆動側カム37、駆動筒
軸38、駆動側摩擦板24、被駆動側摩擦板25を介し
て被駆動軸41に伝達され、図2の二駆四駆切換機構3
4を介して前進用差動ギヤケース21の入力軸33に伝
達され、図1の左右の前車軸30を介して前輪1に伝達
される。
【0048】[前進四駆運転状態における後輪ブレーキ
作動時]四駆運転による前進走行時、図1の後輪2に強
いブレーキをかけることにより後輪2がロックした場
合、図3のドライブ軸17もロックされることがある
が、この場合、停止したドライブ軸17並びに駆動側回
転部材(駆動側カム37及び駆動筒軸38)に対して、
被駆動軸41は前輪1の惰性回転により前進回転F方向
に回り続けようとする。これにより押圧ピストン27に
よる押し付け作用は図4のように解除され、多板摩擦型
クラッチ26は切断状態あるいはわずかに連れ回りトル
クが残った状態となる。すなわち、図2の被駆動軸41
から前輪1までの動力伝達経路がフリー状態となるか、
あるいは摩擦板24,25間の摺動摩擦により、若干の
ブレーキ力が前輪1に効いた状態となり、これにより前
輪1のロックは防ぐことができる。
【0049】[前進四駆運転状態における旋回時]四駆
運転旋回時、前後の車輪1,2間でも回転速度差を生じ
ことがあり、通常は前輪1を操舵していることにより、
前輪1の回転速度が大きくなる場合が多い。これにより
押圧ピストン27による押し付け作用は図4のように解
除され、多板摩擦型クラッチ26は切断状態あるいはわ
ずかに連れ回りトルクが残った状態となる。すなわち、
図2の被駆動軸41から前輪1までの動力伝達経路がフ
リー状態となるか、あるいは摩擦板24,25間の摺動
摩擦により、若干のブレーキ力が前輪1に効いた状態と
なり、駆動側カム37及び駆動筒軸38に対して被駆動
軸41は円滑に相対回転する。すなわち、旋回時におけ
る前後の車輪間の回転速度差を吸収でき、快適な操向操
作フィーリングが得られる。
【0050】[前進四駆運転状態におけるエンジンブレ
ーキ時]坂道を下る場合にエンジンブレーキが作用しよ
うとするが、前記後輪ブレーキによるロック時と同様
に、カム機構28解除され、多板摩擦型クラッチは切断
され、あるいはわずかに連れ回りトルクが残った状態に
なる。
【0051】[後進運転]後進運転は、後輪二駆状態で
行なうことが多く、四駆状態で後進する場合はまれであ
るが、仮に後進の四駆運転する場合でも、前進四駆時と
基本的には同様の作動が行なわれる。すなわち、図3に
おいて、ドライブ軸17が後進回転R方向に回転する
と、図4に示す停止状態から、駆動側カム37が後進回
転R方向に回転し、カム作用により押圧ピストン27は
前進し、多板摩擦型クラッチ26は接続する。
【0052】後進用カム面64bの傾斜角θ2は前進用
カム面64aの傾斜角θ1よりも大きく設定されている
ので、前進時にクラッチが接続する回転トルクよりも、
大きなトルクになった時点で、カム作用が生じ、多板摩
擦型クラッチ26が接続することになる。
【0053】[装着作業]図2において、動力緩衝装置
18をドライブ軸17と入力軸33の間に装着する場
合、スライド軸42の前端部に嵌着する係止リング45
を外しておき、スライド軸42の前端外周スプライン部
42aをカップリング69にスプライン嵌合し、次に、
スライド軸42に対して被駆動軸41、駆動筒軸38及
び駆動側カム37をコイルばね46に抗して前方に押し
込んだ状態とし、駆動側カム37をドライブ軸17の前
端外周スプライン部17aにスプライン嵌合する。その
後、係止リング45をスライド軸42に嵌着する。装着
状態においては、コイルばね46の弾性力により動力緩
衝装置全体が伸長するように付勢され、また、係止リン
グ45によりスライドボス44が係止されていることに
より、動力緩衝装置18が抜けることはない。
【0054】
【発明の実施の形態2】(1)図6は多板摩擦型クラッ
チ26の押圧ピストン27を作動するカム機構28とし
て、ボール、カム溝形式を採用した例である。駆動側カ
ム37の前面と押圧ピストン27の後面にカム溝81,
82が軸芯方向対向状にそれぞれ形成され、カム溝8
1,82間にカム用のボール80が挟持されている。そ
の他の構造は図3と同様であり、同じ部品には図3と同
じ符号を付し、詳しい説明は省略する。
【0055】図7は図6のVII-VII断面図であり、駆動
側カム37のカム溝81は周方向に等間隔をおいて複数
個所に形成されると共に周方向に長く形成されており、
各カム溝81毎にボール80が配置されている。
【0056】図8は図6のVIII-VIII断面展開部分図で
あり、駆動側カム37のカム溝81の軸芯方向の深さ
は、後進回転R方向に行くに従い浅くなるように形成さ
れており、一方、押圧ピストン27のカム溝82の軸芯
方向の深さは、前進回転F方向に行くに従い浅くなるよ
うに形成されている。
【0057】図8はクラッチ切断状態を示しており、ボ
ール80は両カム溝81,82の深い底部分で挟持され
ている。この図8のクラッチ切断状態から押圧ピストン
27に対して駆動側カム37が前進回転F方向に回転す
ると、ボール80は転動して両カム溝81,82の浅い
底部分へ移動し、これにより押圧ピストン27が前方へ
移動し、図6の押圧ピストン27と環状スペーサ60の
間で皿ばね61を圧縮しながら両摩擦板24、25を挟
圧し、クラッチ26を接続状態とする。この時、押圧ピ
ストン27は被駆動軸41に係合する被駆動側摩擦板2
5に摺接していることにより、カム抵抗力が付与され、
カム作用を行なうことができる。
【0058】なお、該実施の形態においては、駆動側カ
ム37に形成されたカム溝81の前進回転F方向側の端
部並びに押圧ピストン27に形成されたカム溝82の後
進回転R方向側の端部の各溝底は、急傾斜面に形成して
あるので、後進運転時には、駆動側カム37の回転トル
クが前進回転時の場合よりも大きい値で、押圧ピストン
27が前進し、クラッチ26を接続することになる。
【0059】
【その他の発明の実施の形態】(1)図1の実施の形態
ではギヤ式変速機13と前進用差動ギヤケース21の間
に動力緩衝装置18を配置しているが、ギヤ式変速機1
3のドライブ軸17と後進用差動ギヤケース22の間
に、後輪用プロペラ軸19に代えて、動力緩衝装置18
を配置することもできる。この場合、ギヤ式変速機13
と前進用差動ギヤケース21の間には従来のように前輪
用プロペラ軸を配置する。
【0060】(2)本願発明は、図2のように二駆四駆
切換機構34を備えたパートタイム四駆方式の式四輪駆
動車には限定されず、フルタイム四駆方式の四輪駆動車
に適用することもできる。また、Vベルト式無段変速機
を備えていない四輪駆動車に適用することも可能であ
る。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように本願請求項1記載の
発明は、四輪駆動車の前輪駆動用又は後輪駆動用の動力
伝達経路に備えられる動力緩衝装置において、駆動筒軸
38の内部に被駆動軸41を相対回転可能に配置し、被
駆動軸41の外周面に複数の被駆動側摩擦板25を軸方
向移動可能にスプライン嵌合し、駆動筒軸38の内周面
に、上記各被駆動側摩擦板25間に配置される駆動側摩
擦板24を軸方向移動可能にスプライン嵌合し、両摩擦
板24,25よりなる摩擦板仕組の軸方向の一方端側
に、被駆動軸41に対して軸方向移動自在かつ相対回転
自在な押圧ピストン27を配置することにより多板摩擦
型クラッチ26を構成し、押圧ピストン27と、該押圧
ピストン27に軸芯方向に対向すると共に前記駆動筒軸
38と一体に回転する駆動側カム37に、カム用凹部6
5とこれに噛み合うカム突起64を形成することによ
り、駆動側カム37の回転トルクをスラスト力に変えて
押圧ピストン27に伝達するカム機構28を構成してい
るので、次のような利点がある。
【0062】(1)四駆運転時、たとえば後輪に強いブ
レーキをかけることにより後輪がロックしても、駆動側
カムから回転トルクがかからなくなることにより、カム
機構が解除され、自動的にクラッチが切断され、前輪が
フリー状態又はわずかに連れ回りトルクが残った状態と
なる。すなわち、前輪のロックを防ぐことができ、四駆
運転時におけるブレーキ操作が快適なものとなる。
【0063】(2)四駆運転状態における旋回時、前後
の車輪間で回転速度差が生じても、たとえば駆動側カム
から回転トルクがかからなくなることにより、カム機構
が解除され、自動的にクラッチが切断される。たとえば
前輪がフリー状態又はわずかに連れ回りトルクが残った
状態となり、前後車輪の回転速度差が吸収され、快適な
操作フィーリングを得ることができる。
【0064】(3)四駆運転状態におけるエンジンブレ
ーキ作用時においても、前記後輪ブレーキのロック時と
同様に、自動的にクラッチが切断され、前輪がフリー状
態又はわずかに連れ回りトルクが残った状態となり、前
輪のロックを防ぐことができる。
【0065】(4)駆動筒軸の内周面に直接駆動側摩擦
部材をスプライン嵌合し、駆動筒軸の内部に配置された
被駆動軸の外周面に直接被駆動側摩擦板をスプライン嵌
合し、多板摩擦型クラッチの摩擦板仕組を構成している
ので、摩擦板の数を増加して伝達トルク容量を増加させ
ながらも、径方向の寸法をコンパクト化することができ
る。
【0066】(5)軸芯側に駆動軸を配置し、径方向の
外周側に駆動筒軸を配置すると共に、押圧ピストンと駆
動側カムに、カム用凹部とこれに噛み合うカム突起を形
成しているので、径方向の内外部で押し付け力の均等性
を保つことができ、通常の四駆運転時に、回転トルクの
伝達効率のロスを少なくすることができる。
【0067】請求項2記載の発明は、請求項1と同様の
多板摩擦型クラッチを備えた四輪駆動車の動力緩衝装置
において、カム機構として、押圧ピストンと駆動側カム
に互いに軸方向に対向するカム溝を形成し、カム溝間に
カム用ボールを挟持することにより、駆動側カムの回転
トルクをピストンのスラスト力に変えるようにしている
ので、請求項1と同様な効果がえられると共に、ボール
の転動を利用してカム作用を行なうことにより、カム動
作がスムースに行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明が適用される不整地走行用の四輪駆
動車の平面図である。
【図2】 動力緩衝装置の水平断面図である。
【図3】 図2の動力緩衝装置の要部の水平断面拡大図
である。
【図4】 運転停止時のカム機構の断面展開図(図3の
IV-IV断面展開図)である。
【図5】 四駆運転時の状態を示す図4と同じ部分の断
面展開図である。
【図6】 本願発明の別の実施の形態を示す動力緩衝装
置の水平断面図である。
【図7】 図6のVII-VII断面拡大図である。
【図8】 図6のVIII-VIII断面展開部分図である。
【図9】 四駆運転時の状態を示す図8と同じ部分の断
面展開部分図である。
【図10】 従来例の断面図である。
【図11】 図10のカム機構の拡大側面図である。
【符号の説明】
1 前輪 2 後輪 3 エンジン 17 ドライブ軸 21 前輪用差動ギヤケース 22 後輪用差動ギヤケース 24 駆動側摩擦板 25 被駆動側摩擦板 26 多板摩擦型クラッチ 27 押圧ピストン 28 カム機構 30 前車軸 31 後車軸 33 入力軸 37,38 駆動側カム 37,38 駆動筒軸 41 被駆動軸 60 環状スペーサ 61 皿ばね 64 カム突起 65 カム用凹部 80 カム用ボール 81,82 カム溝
フロントページの続き Fターム(参考) 3D036 GA16 GB05 GC03 GD03 GD06 GG36 GG39 GG41 GG47 GH16 GH20 GH25 GJ17 3D043 AA03 AA06 AB17 EA02 EA18 EA39 EA42 EB02 EB12 EE08 EF12 3J056 AA34 AA60 AA62 BA04 BB02 BB15 CC07 GA02 GA12

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 四輪駆動車の前輪駆動用又は後輪駆動用
    の動力伝達経路に備えられる動力緩衝装置において、 駆動筒軸の内部に被駆動軸を相対回転可能に配置し、 被駆動軸の外周面に複数の被駆動側摩擦板を軸方向移動
    可能にスプライン嵌合し、駆動筒軸の内周面に、上記各
    被駆動側摩擦板間に配置される駆動側摩擦板を軸方向移
    動可能にスプライン嵌合し、両摩擦板よりなる摩擦板仕
    組の軸方向の一方端側に、被駆動軸に対して軸方向移動
    自在かつ相対回転自在な押圧ピストンを配置することに
    より多板摩擦型クラッチを構成し、 押圧ピストンと、該押圧ピストンに軸芯方向に対向する
    と共に前記駆動筒軸と一体に回転する駆動側カムに、カ
    ム用凹部とこれに噛み合うカム突起を形成することによ
    り、駆動側カムの回転トルクをスラスト力に変えて押圧
    ピストンに伝達するカム機構を構成していることを特徴
    とする四輪駆動車の動力緩衝装置。
  2. 【請求項2】 四輪駆動車の前輪駆動用又は後輪駆動用
    の動力伝達経路に備えられる動力緩衝装置において、 駆動筒軸の内部に被駆動軸を相対回転可能に配置し、 被駆動軸の外周面に複数の被駆動側摩擦板を軸方向移動
    可能にスプライン嵌合し、駆動筒軸の内周面に、上記各
    被駆動側摩擦板間に配置される駆動側摩擦板を軸方向移
    動可能にスプライン嵌合し、両摩擦板よりなる摩擦板仕
    組の軸方向の一方端側に、被駆動軸に対して軸方向移動
    自在かつ相対回転自在な押圧ピストンを配置することに
    より多板摩擦型クラッチを構成し、 押圧ピストンと、該押圧ピストンに軸芯方向に対向する
    と共に前記駆動筒軸と一体に回転する駆動側カムに、互
    いに軸方向に対向するカム溝を形成し、カム溝間にカム
    用ボールを挟持することにより、駆動側カムの回転トル
    クをスラスト力に変えて押圧ピストンに伝達するカム機
    構を構成していることを特徴とする四輪駆動車の動力緩
    衝装置。
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