JP2002346764A - 電縫管の製造装置 - Google Patents

電縫管の製造装置

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JP2002346764A JP2001150668A JP2001150668A JP2002346764A JP 2002346764 A JP2002346764 A JP 2002346764A JP 2001150668 A JP2001150668 A JP 2001150668A JP 2001150668 A JP2001150668 A JP 2001150668A JP 2002346764 A JP2002346764 A JP 2002346764A
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Takashi Kazama
隆 風間
Kazunori Ozaki
一憲 尾崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インピーダコアの冷却効率を維持し占有断面
積を低減してインピーダの剛性と機械的強度を向上させ
る。 【解決手段】 走行する板条材Tを管状に丸めて両端縁
を誘導加熱コイル6で加熱しながらスクイズロール8で
加圧溶接して電縫管Pを製造する。管P内に挿入するイ
ンピーダ22にはインピーダ本体24の上面部25上
に、誘導加熱コイル6の直下に位置して加熱効率を高め
る断面略円弧状のフェライトコア21を設ける。インピ
ーダ本体24の上面部25上にフッ素樹脂からなる保護
層29を設けて溶接時のスパッタcを受ける。冷却水供
給管27はインピーダ本体の凹溝26に先端側を埋め込
みフェライトコアと平面部との通路21aを通してフェ
ライトコアを冷却する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電縫管の溶接時に
用いられるインピーダを備えた電縫管の製造装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、給湯管や給水管、或いは空調機器
や冷蔵機器等の熱交換器等に用いられる電縫管は、銅や
黄銅等からなる金属の帯状の板状体を走行させつつ丸め
て管状に形成し、高周波誘電溶接機や高周波抵抗溶接機
等からなる溶接手段で両端縁を連続的に繰り出しつつ溶
接して造管される。そして電縫管の溶接部の外周面や内
周面に残された溶接ビード部を切削装置で除去した後
で、サイジングして整形後に所定長さ毎に分断される。
このような電縫管の溶接装置として、例えば特開平8−
99184号公報に開示されたものがある。この装置は
鋼帯を丸めて両端縁を高周波誘導溶接して電縫管を造管
するものであり、電縫管製造時に溶接の加熱効率を高め
るフェライトコア等からなるインピーダコアを設けたイ
ンピーダが電縫管の内部に挿入されている。そして、イ
ンピーダコアは熱の影響を受けると性能が劣化するの
で、管状に形成したインピーダコアの内部に冷却水流路
を設けてインピーダコアを冷却すると共に、インピーダ
コアを通過した冷却水の一部を溶接点付近の直下に向け
て噴射口から噴射させて電縫管内面に飛散する溶接時の
スパッタを除去しようとしている。そして残りの冷却水
をより先端側に誘導して噴射し、インピーダの先端に取
り付けた内面ビード部切除用の切削バイトを冷却するよ
うにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
溶接装置では、電縫管の内部に挿入されるインピーダコ
アを円筒状に形成してその内部に冷却水を通す管体を嵌
挿させて、その先端に内面ビード部の切削バイトを取り
付けて内面ビード部の切削除去を行うことになってい
る。しかも円筒状のインピーダコアと管体の間に溶接時
のスパッタを押し流すために冷却水の流路が形成されて
おり、そのために管体からなるインピーダ本体の総断面
積が小さくなって剛性と機械的強度が低下するという欠
点がある。そのため、インピーダ先端に設けられた切削
バイトで内面ビード部を切削除去する際に、インピーダ
本体の剛性が小さいためにびびり振動等を引き起こして
内面ビード部の切削精度が不十分になったり、インピー
ダの寿命を短くするという欠点もあった。
【0004】本発明は、このような実情に鑑みて、イン
ピーダコアによるワークコイルの溶接加熱効率を良好に
維持すると共にインピーダの剛性と機械的強度を向上で
きるようにした電縫管の製造装置を提供することであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る電縫管の製
造装置は、板条材を管状に丸めて両端縁をワークコイル
で加熱しながらスクイズロールで加圧溶接して電縫管を
製造するようにした電縫管の製造装置において、ワーク
コイルの直下に位置して加熱効率を高めるインピーダコ
アをインピーダ本体に設けたインピーダが配設され、イ
ンピーダコアは冷却水を通過させる通路を形成するよう
にしたことを特徴とする。本発明によれば、インピーダ
本体に位置するインピーダコアの直上にワークコイルが
位置することで、ワークコイルの加熱効率をインピーダ
コアで高めることができ、しかもインピーダコアを通路
として直接冷却水を通過させることで、インピーダコア
を直接且つ効率的に冷却でき、ワークコイルの溶接加熱
効率を安定させることができる。
【0006】また冷却水を通過させる通路は、インピー
ダコアとインピーダ本体の板状体溶接部側である上面部
とで形成されていてもよい。インピーダ本体の下部には
インピーダコアが設けられていないからその分だけイン
ピーダ本体の断面積を大きく設定でき、インピーダの剛
性と機械的強度を向上できる。しかもインピーダコアと
インピーダ本体の上面部との間の空間通路内に冷却水を
通過させることで、インピーダコアを効率的に冷却で
き、ワークコイルの溶接加熱効率を安定させることがで
きる。またインピーダコアは断面略円弧状であってもよ
い。インピーダコアとインピーダ本体とで略円筒状の外
周形状を形成することで、電縫管内の占有面積を大きく
とれ、空間通路の断面積も大きくとれる。また、インピ
ーダの先端側に電縫管の内面ビード部を除去するための
切削工具を取り付けても良い。インピーダの先端に切削
工具を取り付けて内面ビード部の切削除去加工を行った
としても、インピーダに十分な剛性と機械的強度を確保
できているから、切削工具による内面ビード部の切除加
工に悪影響を与えず、切削時にビビリ振動等を起こさず
精度良く加工でき、インピーダの寿命も向上できる。
尚、インピーダの先端側とは、板状体または電縫管の搬
送方向前方をいう。またインピーダコアの外周面に耐熱
テープなどの耐熱被覆膜を被覆形成してもよく、これに
よってインピーダコアに与える熱影響を一層抑えること
ができる。
【0007】尚、板状体両端縁の溶接部の下側に位置す
るインピーダ上に非金属性材料で耐熱性の高い保護層を
設けて溶接時に発生するスパッタを受けるようにすると
共に、インピーダコアを通して冷却水をインピーダ上の
スパッタ落下面に供給させてもよい。またこのスパッタ
落下面に非金属性材料で耐熱性の高い保護層を設けても
よい。溶接時にインピーダコアが加熱され熱膨張すると
抵抗が変わりワークコイルの加熱効率が変化するが、冷
却水をインピーダコアに通すことでインピーダコアを冷
却して特性変化を抑制でき、更にその後にスパッタ落下
面または保護層に冷却水を吐出させることで飛散するス
パッタを塊状に固化させることなく粉体の状態で押し流
すことができる。特に保護層によってスパッタを受ける
ことによって、冷却水を保護層に供給すると、飛散した
スパッタが保護層に到達してもこれに付着したり塊状に
固化する前に、粉の状態でスパッタを保護層の上から押
し流して除去できる。そのためにスパッタの固化物が切
削バイトの方向に押し流されても粉体の状態であるか
ら、切削バイトの切刃や支持部材との間に噛み込んで電
縫管の内面を擦過したり切刃を損傷すること等がなく、
電縫管内面の品質を向上できる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
切削装置を図1乃至図5により説明する。図1は電縫管
の製造装置のラインを示す概略構成図、図2は図1に示
す製造装置に用いられるインピーダの概略構成図、図3
は図2に示すインピーダの部分拡大図、図4は図3のA
−A線断面図、図5は図3のB−B線断面図である。本
発明の実施の形態による電縫管は例えば給湯管、給水管
等に用いたりする内面が平滑な単純金属管に関するもの
であるが、冷蔵庫や空調設備等で用いられる内面溝付き
管や外面に凹凸構造が形成された金属管等、いかなる金
属管にも適用可能である。また実施の形態による電縫管
は材質が黄銅であるが、銅管やアルミニウム管、その他
の金属管等にも適用できる。
【0009】図1に示す電縫管(以下、管という)の製
造装置1において、一定幅で帯状のの金属条、例えば黄
銅からなる連続する帯状の板状体Tをアンコイラ2から
連続的に繰り出し、繰り出された板状体Tは一対の押さ
えロール3を経て、複数対配列されたフォーミングロー
ル4を通して徐々にC字状に丸められていく。そしてロ
ーリングセパレータ5により突き合わせるべき板状体T
の両端縁間の間隙量が一定に保たれた上、誘導加熱部の
ワークコイル、例えば誘導加熱コイル6に通される。誘
導加熱コイル6は例えばワイヤまたは中空の金属管を螺
旋状に数回巻回したものであり、C字状に丸められた板
状体Tを加熱し両端縁に集中的にジュール熱を発生させ
る。そして誘導加熱コイル6を通過した板状体Tは、一
対のスクイズロール8,8間を通過する際に加熱された
両端縁が押されて突き合わされて溶接される。板状体T
が溶接されて成る電縫管Pの内外周面には溶接部からは
み出した溶融材料により外面及び内面ビード部が形成さ
れる。外面ビード部は切削装置10で切削除去され、内
面ビード部も後述する切削バイトによって切削除去され
る。そして管Pは冷却槽12を通して強制冷却された
後、複数対配列されたサイジングロール13を通して所
定の外径まで縮径される。そして図示しない整形ロール
で整形された管Pは切断機14で所定長さ毎、例えば4
〜6mに切断されてストックテーブル15上に積層され
る。
【0010】次に以上の概略構成を備えた電縫管の製造
装置1のうち本実施の形態によるインピーダを含む溶接
装置について、図2乃至図5により詳述する。本実施の
形態による溶接装置20は、図2及び図3に示すように
フォーミングロール4で丸められローリングセパレータ
5により板状体Tの両端縁間の間隙量が一定に保たれた
板状体Tを加熱する誘導加熱コイル6と、C字状の板状
体Tの両端縁を加圧溶接するスクイズロール8,8と、
誘導加熱コイル6の加熱効率を高めるインピーダコア、
例えばフェライトコア21と、フェライトコア21を取
り付けたインピーダ22とを備えている。本実施の形態
によるインピーダ22は略棒状を呈していて、図2に示
すようにC字状に丸められた板状体Tとこの板状体Tの
両端縁が溶接されてなる管Pとに亘って内部に挿入され
ている。インピーダ22の先端側即ち管Pの搬送方向先
端側には、管Pの内面ビード部Bを切除するための切削
工具として切削バイト23が取り付けられていて、切削
バイト23の切刃23aは管Pの搬送方向後方側を向い
ている。尚、切削バイト23には切刃23aと反対側に
管Pの内壁に当接する弾性を有する支持部材33が設け
られていて、切刃23aを内面ビード部Bに押圧してい
る。
【0011】図2及び図3に示すインピーダ22におい
て、例えば金属製で略棒状または略円柱状のインピーダ
本体24は、板状体T(及び管P)の溶接装置20が配
設された領域付近で、図4に示すように板状体溶接部側
である上部が断面略半円状に切除されて例えば略平面状
の上面部25が形成されている。上面部25の先端側は
漸次切り上がる傾斜面25aとされ、上面部25に続く
後端部には凹溝26が形成されて後端側方向に延在する
形状とされている。そして、誘導加熱コイル6の直下の
領域で上面部25上にはその後端から前方に亘って断面
略円弧状のフェライトコア21が取り付けられていて、
フェライトコア21と上面部25とで断面略半円状の通
路21aが形成されている。フェライトコア21とその
領域のインピーダ本体24の略円筒状外表面には耐熱被
覆膜として耐熱テープ28が全周に亘って被覆されてい
る。フェライトコア21の前方の上面部25と傾斜面2
5aとがスパッタ落下面30として延びており、一対の
スクイズロール8,8で挟まれた管Pの溶接部Sの下方
に位置する。
【0012】そして例えば図5に示すようにフェライト
コア21の後端側の凹溝26内には例えば銅製の冷却水
供給管27が嵌合され、冷却水供給管27は先端がフェ
ライトコア21と上面部25とで仕切る通路21aに連
通し、後部側は凹溝26の後端方向に延びて途中から湾
曲して上方に起立し、C字状の板状体Tの間隙31を通
して外部の図示しない冷却水供給源に接続されている。
そのため、冷却水供給管27から供給される冷却水はフ
ェライトコア21の通路21aを通して前方の上面部2
5及び傾斜面25aからなるスパッタ落下面30に吐出
される。またインピーダ本体24のフェライトコア21
が取り付けられた上面部25から傾斜面25aにかけて
全体に、非金属性材質で耐熱性、電気絶縁性及び撥水性
に優れている薄層の保護層29が被覆形成されている。
保護層29は溶接部Sで発生するスパッタcが付着し難
い特性を有しており、好ましくは樹脂層、更に好ましく
はポリフッ化ビニリデンやポリテトラフルオロエチレン
等のフッ素樹脂層からなる。フッ素樹脂は上述の特性に
加えて摩擦係数と粘着性が低く、溶接部Sで発生するス
パッタcの付着防止に好適な特性を有している。
【0013】本実施の形態による電縫管の製造装置1は
上述の構成を有しており、次に電縫管Pの溶接方法につ
いて説明する。先ず板状体Tはフォーミングロール4を
通してC字状に丸められ、ローリングセパレータ5によ
り突き合わせるべき板状体Tの両端縁間の間隙量が一定
に保たれた上、誘導加熱コイル6に通される。誘導加熱
コイル6に例えば高周波や中周波等の電流を流すことで
発生する誘導電流で、C字状の板状体Tの両端縁が加熱
され、更に誘導加熱コイル6の直下に位置するインピー
ダ22上のフェライトコア21でインピーダンスを制御
することで誘導電流を板状体両端縁に集中させて集中的
にジュール熱を発生させ溶接熱効率を向上させる。そし
て誘導加熱コイル6を通過した板状体Tは、一対のスク
イズロール8,8間を通過する際に加熱された両端縁が
押されて突き合わされて溶接される。
【0014】加熱溶接時にフェライトコア21が加熱さ
れると抵抗値が変化するが、このフェライトコア21に
は冷却水供給管27を通してフェライトコア21とイン
ピーダ本体24の上面部25との間の通路21aに冷却
水が供給されているために、フェライトコア21は直接
且つ効率的に冷却され、発熱と熱膨張を抑制して加熱に
伴う特性の変化を抑制できる。またC字状に丸められた
板状体Tの両端縁が、一対のスクイズロール8,8で突
き合わせ溶接される際、溶接部Sでスパッタcが発生し
て管Pの内部に飛散する。この場合、板状体Tの材質が
黄銅であると溶接部Sで発生するスパッタcが他の材質
の場合よりも多い。そして管Pの内側に飛散するスパッ
タcの多くは、フェライトコア21から外れた溶接部S
直下の上面部25及び傾斜面25aからなるスパッタ落
下面30に落下するが、上面部25及び傾斜面25a上
には保護層29が被覆されており、保護層29上に落下
したスパッタcは保護層29に付着して固化するより早
く、フェライトコア21の通路21aを通して保護層2
9に噴射される冷却水によって粉体の状態で管Pの前方
に押し流される。
【0015】特に冷却水は、フェライトコア21の断面
略半円状の通路21aを通過することで水流を集中させ
た状態で保護層29に吐出でき、しかも保護層29がフ
ッ素樹脂からなるため撥水性が高く冷却水の水流を高い
流速に維持できる。そのためスパッタcは金属面である
インピーダ本体24の上面部25及び傾斜面25a上に
付着したり固化集合して塊状になったりすることがな
く、冷却水と共に粉体の段階でスムーズに前方に押し出
すことができる。従って、塊状に固化したスパッタによ
って内面ビード部の切削バイト23の切刃23aや切削
バイトの支持部材等と噛み込んで管Pの内周面を擦過し
たり切刃23aを損傷することがなく、インピーダ本体
24に付着して冷却水の流れを損なったりインピーダ2
2や管Pの内壁を損傷したりすることも防止できる。
【0016】上述のように本実施の形態によれば、フェ
ライトコア21を従来の円筒形状のものに対して断面略
円弧状にしてインピーダ本体24の上面部25にのみ設
けたことで管P内部での占有断面積が小さく、その分イ
ンピーダ本体24の断面積を大きくできて、その先端に
取り付けられる内面ビード部切削用の切削バイト23の
保持強度を高くでき、内面ビード部Bの切除加工に悪影
響を与えない。しかも誘導加熱コイル6に対して直下に
近接させてフェライトコア21を配置したから誘導加熱
コイル6の加熱効率を高める特性を低下させることもな
く、その抵抗特性が変化しないよう冷却水を効率的に通
過させることができる。更に溶接部Sからスパッタcが
落下するインピーダ本体24のスパッタ落下領域30に
耐熱性や電気絶縁性等の高い保護層29を設けたから、
スパッタcが塊状に集合固化する前の粉体の段階で保護
層29から冷却水で押し出すことができ、スパッタcが
インピーダ本体24に付着固化するのを防ぎ、更に塊状
のスパッタcが切削バイト23の切刃23a等と噛み込
んで管Pの内周面を擦過したり切刃23aを損傷したり
しない。
【0017】尚、上述の実施の形態では、フェライトコ
ア21の断面形状を略円弧状(円筒半割状)に形成した
が、フェライトコア21の断面形状はこれに限定される
ことなく、略U字状やコの字状等等でも良く、或いは板
状にして上面部25を凹曲面状にしてもよく、インピー
ダ本体24の上面部25とで冷却水を通過させる通路2
1aを形成できれば適宜の断面形状を採用できる。また
フェライトコア21を小円の円筒状に形成して上面部2
5に載置し、これを通路21aとしてもよい。また、上
述の実施の形態では、インピーダコアとしてフェライト
コア21を用いたが、これに限定されることなく誘導加
熱コイル6の加熱効率を高めることができるものであれ
ば、他の材料、例えば珪素鋼板等を用いても良い。更に
実施の形態では、インピーダ22の先端に切削バイトを
取り付けたが、これに限定されることなく、インピーダ
と切削バイトを別個にしてもよい。
【0018】
【発明の効果】本発明に係る電縫管の製造装置は、ワー
クコイルの直下に位置して加熱効率を高めるインピーダ
コアをインピーダ本体に設けたインピーダが配設され、
インピーダコアは冷却水を通過させる通路を形成するよ
うにしたから、インピーダコアを冷却水で直接且つ効率
的に冷却でき、ワークコイルの溶接加熱効率を安定させ
ることができる。
【0019】また冷却水を通過させる通路は、インピー
ダコアとインピーダ本体の板状体溶接部側である上面部
とで形成されているから、インピーダ本体の下部にはイ
ンピーダコアが設けられておらずその分だけインピーダ
本体の断面積を大きく設定でき、インピーダの剛性と機
械的強度を向上できる。またインピーダコアは断面略円
弧状であるため、インピーダコアとインピーダ本体とで
略円筒状の外周形状を形成させることができ、電縫管内
の占有面積を大きくとれ、空間通路の断面積も大きくと
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態による電縫管の製造装置
のラインを示す概略構成図である。
【図2】 図1に示す製造装置に用いられるインピーダ
の概略構成図である。
【図3】 図2に示すインピーダの要部拡大図である。
【図4】 図3に示すインピーダのA−A線断面図であ
る。
【図5】 図3に示すインピーダのB−B線断面図であ
る。
【符号の説明】
1 製造装置 6 誘導加熱コイル(ワークコイル) 8 スクイズロール 20 溶接装置 21 フェライトコア(インピーダコア) 21a 通路 22 インピーダ 24 インピーダ本体 25 上面部 27 冷却水供給管 29 保護層 P 電縫管(管) T 板状体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板条材を管状に丸めて両端縁をワークコ
    イルで加熱しながらスクイズロールで加圧溶接して電縫
    管を製造するようにした電縫管の製造装置において、 前記ワークコイルの直下に位置して加熱効率を高めるイ
    ンピーダコアをインピーダ本体に設けたインピーダが配
    設され、前記インピーダコアは冷却水を通過させる通路
    を形成するようにしたことを特徴とする電縫管の製造装
    置。
  2. 【請求項2】 前記冷却水を通過させる通路は、前記イ
    ンピーダコアとインピーダ本体の板状体溶接部側である
    上面部とで形成されていることを特徴とする請求項1に
    記載の電縫管の製造装置。
  3. 【請求項3】 前記インピーダコアは断面略円弧状であ
    ることを特徴とする請求項1または2に記載の電縫管の
    製造装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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