JP2002346398A - ハニカム型触媒担体 - Google Patents

ハニカム型触媒担体

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JP2002346398A
JP2002346398A JP2001151307A JP2001151307A JP2002346398A JP 2002346398 A JP2002346398 A JP 2002346398A JP 2001151307 A JP2001151307 A JP 2001151307A JP 2001151307 A JP2001151307 A JP 2001151307A JP 2002346398 A JP2002346398 A JP 2002346398A
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honeycomb
catalyst carrier
housing
cylindrical body
metal
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JP2001151307A
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Hiroto Yanagibayashi
広人 柳林
Akihiro Suzuki
章弘 鈴木
Hirokazu Mori
弘和 森
Masaaki Kawakita
聖暁 川北
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Yutaka Giken Co Ltd
Original Assignee
Yutaka Giken Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハニカム型触媒担体において,ハニカム筒体
及びハウジング間を溶接により簡単且つ強固に結合し得
るようにする。 【解決手段】 金属平板4及び金属波板5を重ね合わせ
て螺旋状に密に巻くと共に,両板4,5相互の接触部を
接合してなるハニカム筒体2と,このハニカム筒体2を
保持すべく,その外周に嵌合する筒状ハウジング3とを
備える,ハニカム型触媒担体において,ハニカム筒体2
の外周部を,金属波板5の山部5aに接する金属平板4
の最外周部4aで構成し,この金属平板4の最外周部4
aと,それの内外周面に接する金属波板5及びハウジン
グ3との三者を,ハウジング3の周方向に沿って形成し
た共通の溶接ビード8により結合した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,主としてエンジン
の排ガス浄化に用いられるハニカム型触媒担体に関し,
特に,金属平板及び金属波板を重ね合わせて螺旋状に密
に巻くと共に,両板相互の接触部を接合してなるハニカ
ム筒体と,このハニカム筒体を保持すべく,その外周に
嵌合,結合する筒状ハウジングとを備えるものゝ改良に
関する。
【0002】
【従来の技術】かゝるハニカム型触媒担体では,特にハ
ニカム筒体及びハウジングの結合部が,この触媒担体を
エンジンの排気系に排ガス浄化用として装着した場合で
も,熱衝撃や排気流に耐え得る高い強度を付与すること
が要求される。そこで,ハニカム筒体及びハウジングの
結合部の強度を高めるために,ハニカム筒体の最外周部
を,複数の金属波板を重合した重合波板で形成し,この
重合波板の山部とハウジングとをレーザ溶接で結合する
ことが特開平6−63421号公報に開示されている。
この方法によれば,ハニカム筒体の,ハウジングへの溶
接部の肉厚を増して,ハウジングとの溶接強度の増強を
図ることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,上記公
報記載のものでは,重合波板の重合面は触媒担持に関与
しないので,触媒担持の面からみれば,必要以上の金属
波板を使用することになり,コスト高となる。また重合
波板の形成に当たっては,外周側の金属波板と内周側の
金属波板とで波長や波高を微調整する必要があり,その
調整が適正でなければ,重合山部間に隙間が生じてしま
い,ハニカム筒体及びハウジング間に堅固な溶接部を形
成することができなくなる。したがって,上記のような
重合波板の山部は相互に確実に密着させなければならな
いが,そのような重合波板の形成には高度の熟練を要す
る。
【0004】本発明は,かゝる事情に鑑みてなされたも
ので,ハニカム筒体の素材を余分に使用することなく,
ハニカム筒体及びハウジング間を溶接により簡単且つ強
固に結合し得る前記ハニカム型触媒担体を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に,本発明は,金属平板及び金属波板を重ね合わせて螺
旋状に密に巻くと共に,両板相互の接触部を接合してな
るハニカム筒体と,このハニカム筒体を保持すべく,そ
の外周に嵌合する筒状ハウジングとを備える,ハニカム
型触媒担体において,ハニカム筒体の外周部を,金属波
板の山部に接する金属平板の最外周部で構成し,この金
属平板の最外周部と,それの内外周面に接する金属波板
及びハウジングとの三者を,ハウジングの周方向に沿っ
て形成した共通の溶接ビードにより結合したことを第1
の特徴とする。
【0006】この第1の特徴によれば,ハニカム筒体の
ハウジングとの溶接部の肉厚は,金属平板及び金属波板
の板厚の和となり,この溶接部の比較的厚い肉厚は,ハ
ニカム筒体の素材を余分に用いることなく容易に得るこ
とができ,これによりハニカム筒体及びハウジングの溶
接部の強度増強を効果的に図ることができる。しかも上
記三者は共通の溶接ビードで結合されるので,溶接時,
極薄の金属平板及び金属波板に溶け落ちが発生すること
もなく,上記三者の結合を確実に行うことができる。
【0007】また本発明は,第1の特徴に加えて,前記
溶接ビードを,これが前記三者の外周面から始まり,そ
の内周面に突出して終わるように形成したことを第2の
特徴とする。
【0008】この第2の特徴によれば,溶接ビードによ
る前記三者の結合を一層確実になし得るのみならず,溶
接ビードの突出した先端をハニカム筒体の一端面側から
内部の通路を通して目視できるから,溶接ビードの形成
の良否を簡単に目視検査することができる。
【0009】さらに本発明は,第1又は第2の特徴に加
えて,共通のハウジングと,互いに軸方向に衝合して該
ハウジングに嵌合される複数のハニカム筒体とを備え,
ハニカム筒体相互の衝合部を前記溶接ビードにより結合
したことを第3の特徴とする。
【0010】この第3の特徴によれば,同一寸法のハニ
カム筒体を複数用意するだけで,所望長さのハニカム型
触媒担体を簡単に提供することができる。しかも,共通
の溶接ビードにより,各ハニカム筒体の金属平板の最外
周部と,それの内外周面に接する金属波板及びハウジン
グとの三者と,隣接するハニカム筒体の衝合部とが同時
に結合されるので,その結合構造が簡単でコストの低減
にも寄与し得る。
【0011】さらにまた本発明は,第1又は第2の特徴
に加えて,ハウジングにハニカム筒体を嵌合してなる複
数の触媒担体構成体を備え,これら触媒担体構成体のハ
ウジングの軸方向衝合部及びハニカム筒体の軸方向衝合
部を前記溶接ビードにより結合したことを第4の特徴と
する。
【0012】この第4の特徴によれば,同一寸法の触媒
担体構成体を複数用意するだけで,所望長さのハニカム
型触媒担体を簡単に提供することができる。しかも各触
媒担体構成体の製作に当たっては,ハウジングへのハニ
カム筒体の圧入ストロークを最小限に抑えて,その圧入
作業を容易に行うことができる。その上,共通の溶接ビ
ードにより,各ハニカム筒体の金属平板の最外周部と,
それの内外周面に接する金属波板及びハウジングとの三
者と,隣接するハニカム筒体の衝合部と,隣接するハウ
ジングの衝合部とが同時に結合されるので,その結合構
造が簡単でコストの低減にも寄与し得る。
【0013】さらにまた本発明は,第1〜第4の特徴の
何れかに加えて,前記溶接ビードは,ハニカム筒体及び
ハウジングの軸方向の熱伸びを許容するよう触媒担体の
軸方向上1箇所に設けられることを第5の特徴とする。
【0014】この第5の特徴によれば,ハウジング及び
ハニカム筒体間に軸方向の熱伸びの差が生じても,前記
溶接ビードに過大な応力が発生することを回避し,その
耐久性を確保することができる。
【0015】さらにまた本発明は,第1〜第5の特徴の
何れかに加えて,前記溶接ビードは,溶加材を用いたT
IG溶接により形成されることを第6の特徴とする。
【0016】この第6の特徴によれば,溶接ビードの形
成を容易,確実に行うことができ,ハニカム筒体及びハ
ウジングの溶接部の強度を安定させることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を,添付図面
に示す本発明の実施例に基づいて以下に説明する。
【0018】図1は本発明の第1実施例に係るエンジン
の排ガス浄化用ハニカム型触媒担体の横断正面図(図2
の1−1線断面図),図2は図1の2−2線断面図,図
3は同ハニカム型触媒担体の製造工程図,図4は本発明
の第2実施例に係るエンジンの排ガス浄化用ハニカム型
触媒担体の製造工程図,図5は本発明の第3実施例に係
るエンジンの排ガス浄化用ハニカム型触媒担体の製造工
程図である。
【0019】先ず,図1〜図3に示す本発明の第1実施
例の説明より始める。図1及び図2において,ハニカム
型触媒担体1は,円柱状の金属製ハニカム筒体2と,こ
のハニカム筒体2を収容,保持する円筒状の金属製ハウ
ジング3とからなっている。ハニカム筒体2は,金属平
板4及び金属波板5を重ね合わせて螺旋状に密に巻くと
共に,両板4,5の接触部を,レーザビームや電子ビー
ム,ロー付け等により接合して構成される。その際,金
属平板4の最外周部4aは,その内面を金属波板5の山
部5aに接しながらハニカム筒体2の外周部を構成する
ように配置される。
【0020】図示例では,金属平板4及び金属波板5の
素材は,何れもに板厚0.1mmのステンレス鋼板であ
り,ハウジング3の素材は,板厚1.5mmのステンレ
ス鋼板である。
【0021】ハニカム筒体2及びハウジング3の結合に
当たっては,図3(A)に示すように,先ずハウジング
3の軸方向中央部外周面に,溶接部を示す目印として,
1条の環状溝7を形成し,このハウジング3内にハニカ
ム筒体2を圧入する。ハニカム筒体2をハウジング3内
の所定位置に位置決めした後,ハウジング3外周の前記
溝7に沿って溶接を行い,それにより形成される1条の
溶接ビード8によって,金属平板4の最外周部4aと,
それの内外周面に接する金属波板5及びハウジング3と
の三者を同時に結合する。即ち,共通の溶接ビード8に
より上記三者を結合する。
【0022】その際,溶接ビード8は,ハウジング3の
外周面から始まり,上記三者の内周面に,即ち金属平板
4の最外周部4aの内周面に接する金属波板5の山部5
aの裏側に僅かに突出して終わるように形成されること
が好ましい。また溶接ビード8の形成は,TIG又はM
IG溶接によるのが適当であり,望ましくは溶加材を用
いたTIG溶接による方がよい。
【0023】この第1実施例の作用について説明する
と,ハニカム筒体2の外周部を構成する金属平板4の最
外周部4aと,それの内外周面に接する金属波板5の山
部5a及びハウジング3との三者が共通の溶接ビード8
により結合されるので,ハニカム筒体2のハウジング3
との溶接部の肉厚は,金属平板4及び金属波板5の板厚
の和(0.1+0.1=0.2mm)となり,この溶接
部の比較的厚い肉厚は,ハニカム筒体2の素材を余分に
用いることなく容易に得ることができ,これによりハニ
カム筒体2及びハウジング3の溶接部の強度増強を効果
的に図ることができる。しかも上記三者は共通の溶接ビ
ード8で結合されるので,溶接時,極薄の金属平板4及
び金属波板5に溶け落ちが発生することもなく,上記三
者の結合を確実に行うことができる。
【0024】特に,溶接ビード8の形成を,溶加材を用
いたTIG溶接により実施する場合には,溶接ビード8
の形成を容易,確実に行うことができ,ハニカム筒体2
及びハウジング3の溶接部の強度を安定させることがで
きる。
【0025】また溶接ビード8を,これがハウジング3
の外周面から始まり,上記三者の内周面に僅かに突出し
て終わるように形成したときには,上記三者の結合を一
層確実になし得るのみならず,溶接ビード8の突出した
先端をハニカム筒体2の一端面側から内部の通路を通し
て目視できるから,溶接ビード8の形成の良否を簡単に
目視検査することができる。
【0026】こうして,ハニカム筒体2及びハウジング
3間の強固な溶接部を持ったハニカム型触媒担体1は,
エンジンの排気系に装着され,排ガスの浄化に供される
とき,熱衝撃や排気流を受けても充分に耐えることがで
きる。
【0027】その際,ハニカム筒体2及びハウジング3
を結合する溶接ビード8は,触媒担体1の軸方上では1
箇所にしか設けられていないので,ハニカム筒体2及び
ハウジング3が軸方向に熱伸びするとき,ハニカム筒体
2及びハウジング3は,それぞれ溶接ビード8を中心に
して両端側に伸びることができる。したがってハニカム
筒体2及びハウジング3間に軸方向の熱伸びの差が発生
しても,溶接ビード8に過大な応力が生ずることが回避
され,高温状態でも,ハニカム筒体2及びハウジング3
の溶接部は高い強度を維持することができる。
【0028】次に,図4に示す本発明の第2実施例につ
いて説明する。
【0029】図4(A)に示すように,共通のハウジン
グ3に複数(図示例では2個)のハニカム筒体2,2を
順次嵌合し,同図(B)に示すように,これらハニカム
筒体2,2をハウジング3外周の環状溝7の位置で軸方
向に衝合させてから,前実施例と同様にハウジング3外
周の環状溝7に沿って行う溶接を行う。こうして形成さ
れる1条の溶接ビード8によって前実施例と同様に,各
ハニカム筒体2の金属平板4の最外周部4aと,それの
内外周面に接する金属波板5及びハウジング3との三者
が同時に結合される他,隣接するハニカム筒体2,2相
互の衝合部も同時に結合される。
【0030】この第2実施例によれば,同一寸法のハニ
カム筒体2,2を複数用意するだけで,所望長さのハニ
カム型触媒担体1を簡単に提供することができる。しか
も,共通の溶接ビード8により,各ハニカム筒体2の金
属平板4の最外周部4aと,それの内外周面に接する金
属波板5及びハウジング3との三者と,隣接するハニカ
ム筒体2,2の衝合部とが同時に結合されるので,その
結合構造が簡単でコストの低減にも寄与し得る。
【0031】尚,この第2実施例において,溶接ビード
8をハニカム型触媒担体1の軸方向上,一箇所に設ける
という条件を満足させるためには,図示例のように,衝
合させるハニカム筒体2,2は一対としなければならな
い。
【0032】最後に,図5に示す本発明の第3実施例に
ついて説明する。
【0033】先ず,図5(A)に示すように,ハウジン
グ3にハニカム筒体2を嵌合してなる複数(図示例では
2個)の触媒担体構成体1a,1aを準備する。その
際,触媒担体構成体1a,1aの相対向面において,ハ
ニカム筒体2及びハウジング3の端面は面一に揃えられ
る。次いで同図(B)に示すように,2個の触媒担体構
成体1a,1aを互いに軸方向に衝合させ,ハウジング
3の衝合部に沿って溶接を実施例する。こうして形成さ
れる1条の溶接ビード8によって,第1実施例の場合と
同様に,各のハニカム筒体2の金属平板4の最外周部4
aと,それの内外周面に接する金属波板5及びハウジン
グ3との三者が同時に結合される他,隣接するハウジン
グ3,3相互の衝合部,並びに隣接するハニカム筒体
2,2相互の衝合部も同時に結合される。
【0034】この第3実施例によれば,同一寸法の触媒
担体構成体1aを複数用意するだけで,所望長さのハニ
カム型触媒担体1を簡単に提供することができる。しか
も各触媒担体構成体1aの製作に当たっては,ハウジン
グ3へのハニカム筒体2の圧入ストロークを,第2実施
例の場合より短縮することができ,その圧入作業が容易
となる。その上,共通の溶接ビード8により,各ハニカ
ム筒体2の金属平板4の最外周部4aと,それの内外周
面に接する金属波板5及びハウジング3との三者と,隣
接するハニカム筒体2,2の衝合部と,隣接するハウジ
ング3,3の衝合部とが同時に結合されるので,その結
合構造が簡単でコストの低減にも寄与し得る。
【0035】尚,この第3実施例においても,溶接ビー
ド8をハニカム型触媒担体1の軸方向上,一箇所に設け
るという条件を満足させるためには,図示例のように,
衝合させる触媒担体構成体1aは一対としなければなら
ない。
【0036】本発明は上記実施例に限定されるものでは
なく,その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可
能である。例えば,溶接ビード8は,各実施例のように
触媒担体1の周面を取り巻く無端状に形成することは必
ずしも必要でなく,触媒担体1の同一円周上で,円弧状
の溶接ビード8を間隔を置いて複数形成することもでき
る。この場合,円弧状の溶接ビード8の総合長さは,触
媒担体1の周長の3分の1以上に設定することが,ハニ
カム筒体2及びハウジング3の必要な結合強度を確保す
る上で必要である。また触媒担体1の断面形状は,円形
に限らず,楕円形など用途に応じて自由に選定されるべ
きものである。
【0037】
【発明の効果】以上のように本発明の第1の特徴によれ
ば,金属平板及び金属波板を重ね合わせて螺旋状に密に
巻くと共に,両板相互の接触部を接合してなるハニカム
筒体と,このハニカム筒体を保持すべく,その外周に嵌
合する筒状ハウジングとを備える,ハニカム型触媒担体
において,ハニカム筒体の外周部を,金属波板の山部に
接する金属平板の最外周部で構成し,この金属平板の最
外周部と,それの内外周面に接する金属波板及びハウジ
ングとの三者を,ハウジングの周方向に沿って形成した
共通の溶接ビードにより結合したので,ハニカム筒体の
ハウジングとの溶接部の肉厚は,金属平板及び金属波板
の板厚の和となり,この溶接部の比較的厚い肉厚は,ハ
ニカム筒体の素材を余分に用いることなく容易に得るこ
とができ,これによりハニカム筒体及びハウジングの溶
接部の強度増強を効果的に図ることができる。しかも上
記三者は共通の溶接ビードで結合されるので,溶接時,
極薄の金属平板及び金属波板に溶け落ちが発生すること
もなく,上記三者の結合を確実に行うことができる。
【0038】また本発明の第2の特徴によれば,第1の
特徴に加えて,前記溶接ビードを,これが前記三者の外
周面から始まり,その内周面に突出して終わるように形
成したので,溶接ビードによる前記三者の結合を一層確
実になし得るのみならず,溶接ビードの突出した先端を
ハニカム筒体の一端面側から内部の通路を通して目視で
き,溶接ビードの形成の良否を簡単に検査することがで
きる。
【0039】さらに本発明の第3の特徴によれば,第1
又は第2の特徴に加えて,共通のハウジングと,互いに
軸方向に衝合して該ハウジングに嵌合される複数のハニ
カム筒体とを備え,ハニカム筒体相互の衝合部を前記溶
接ビードにより結合したので,同一寸法のハニカム筒体
を複数用意するだけで,所望長さのハニカム型触媒担体
を簡単に提供することができる。しかも,共通の溶接ビ
ードにより,各ハニカム筒体の金属平板の最外周部と,
それの内外周面に接する金属波板及びハウジングとの三
者と,隣接するハニカム筒体の衝合部とが同時に結合さ
れるので,その結合構造が簡単でコストの低減にも寄与
し得る。
【0040】さらにまた本発明の第4の特徴によれば,
第1又は第2の特徴に加えて,ハウジングにハニカム筒
体を嵌合してなる複数の触媒担体構成体を備え,これら
触媒担体構成体のハウジングの軸方向衝合部及びハニカ
ム筒体の軸方向衝合部を前記溶接ビードにより結合した
ので,同一寸法の触媒担体構成体を複数用意するだけ
で,所望長さのハニカム型触媒担体を簡単に提供するこ
とができる。しかも各触媒担体構成体の製作に当たって
は,ハウジングへのハニカム筒体の圧入ストロークを最
小限に抑えて,その圧入作業を容易に行うことができ
る。その上,共通の溶接ビードにより,各ハニカム筒体
の金属平板の最外周部と,それの内外周面に接する金属
波板及びハウジングとの三者と,隣接するハニカム筒体
の衝合部と,隣接するハウジングの衝合部とが同時に結
合されるので,その結合構造が簡単でコストの低減にも
寄与し得る。
【0041】さらにまた本発明の第5の特徴によれば,
第1〜第4の特徴の何れかに加えて,前記溶接ビード
は,ハニカム筒体及びハウジングの軸方向の熱伸びを許
容するよう触媒担体の軸方向上1箇所に設けられるの
で,ハウジング及びハニカム筒体間に軸方向の熱伸びの
差が生じても,前記溶接ビードに過大な応力が発生する
ことを回避し,その耐久性を確保することができる。
【0042】さらにまた本発明の第6の特徴によれば,
第1〜第5の特徴の何れかに加えて,前記溶接ビード
は,溶加材を用いたTIG溶接により形成されるので,
溶接ビードの形成を容易,確実に行うことができ,ハニ
カム筒体及びハウジングの溶接部の強度を安定させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るエンジンの排ガス浄
化用ハニカム型触媒担体の横断正面図(図2の1−1線
断面図)。
【図2】図1の2−2線断面図。
【図3】同ハニカム型触媒担体の製造工程図。
【図4】本発明の第2実施例に係るエンジンの排ガス浄
化用ハニカム型触媒担体の製造工程図。
【図5】本発明の第3実施例に係るエンジンの排ガス浄
化用ハニカム型触媒担体の製造工程図。
【符号の説明】
1・・・・・・ハニカム型触媒担体 2・・・・・・ハニカム筒体 3・・・・・・ハウジング 4・・・・・・金属平板 4a・・・・・金属平板の最外周部 5・・・・・・金属波板 8・・・・・・溶接ビード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F01N 3/28 B01D 53/36 ZABC (72)発明者 森 弘和 静岡県浜松市豊町508番地の1 株式会社 ユタカ技研内 (72)発明者 川北 聖暁 静岡県浜松市豊町508番地の1 株式会社 ユタカ技研内 Fターム(参考) 3G091 BA39 GA08 GA12 GB01X HA27 HA31 4D048 BB02 BB18 CA08 CC08 4G069 AA01 AA08 CA03 DA06 EA21 FA01 FB69 FB72

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属平板(4)及び金属波板(5)を重
    ね合わせて螺旋状に密に巻くと共に,両板(4,5)相
    互の接触部を接合してなるハニカム筒体(2)と,この
    ハニカム筒体(2)を保持すべく,その外周に嵌合する
    筒状ハウジング(3)とを備える,ハニカム型触媒担体
    において,ハニカム筒体(2)の外周部を,金属波板
    (5)の山部(5A)に接する金属平板(4)の最外周
    部(4a)で構成し,この金属平板(4)の最外周部
    (4a)と,それの内外周面に接する金属波板(5)及
    びハウジング(3)との三者を,ハウジング(3)の周
    方向に沿って形成した共通の溶接ビード(8)により結
    合したことを特徴とする,ハニカム型触媒担体。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のハニカム型触媒担体にお
    いて,前記溶接ビード(8)を,これが前記三者の外周
    面から始まり,その内周面に突出して終わるように形成
    したことを特徴とする,ハニカム型触媒担体。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のハニカム型触媒担
    体において,共通のハウジング(3)と,互いに軸方向
    に衝合して該ハウジング(3)に嵌合される複数のハニ
    カム筒体(2)とを備え,これらハニカム筒体(2)相
    互の衝合部を前記溶接ビード(8)により結合したこと
    を特徴とする,ハニカム型触媒担体。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2記載のハニカム型触媒担
    体において,ハウジング(3)にハニカム筒体(2)を
    嵌合してなる複数の触媒担体構成体(1a)を備え,こ
    れら触媒担体構成体(1a)のハウジング(3)の軸方
    向衝合部及びハニカム筒体(2)の軸方向衝合部を前記
    溶接ビード(8)により結合したことを特徴とする,ハ
    ニカム型触媒担体。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4の何れかに記載のハニカム
    型触媒担体において,前記溶接ビード(8)は,ハニカ
    ム筒体(2)及びハウジング(3)の軸方向の熱伸びを
    許容するよう触媒担体(1)の軸方向上1箇所に設けら
    れることを特徴とする,ハニカム型触媒担体。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5の何れかに記載のハニカム
    型触媒担体において,前記溶接ビード(8)は,溶加材
    を用いたTIG溶接により形成されることを特徴とす
    る,ハニカム型触媒担体。
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