JP2002345696A - 掃除機用床ノズルの回転ロータ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 掃除機のアタッチメントとして使用される床
ノズルにおいて、内蔵する回転ロータの加工を簡単に
し、かつ安価な回転ロータを提供する。 【解決手段】 底面に塵埃を吸引するための横長の開口
を有する本体ケースに、回転ロータを前記開口の近傍に
備えた掃除機用床ノズルにおいて、前記回転ロータはロ
ータ、清掃体、ブラケット及び軸受けより構成され、前
記ロータは複数の概棒形状あるいは概筒形状より形成さ
れ、前記清掃体を挟み込んで前記ロータを軸の周りに所
定の角度捩りを加えて前記清掃体を螺旋状にすると共
に、前記ロータの両端に前記ブラケットを挿入固定し、
前記軸受けを前記ブラケットの外側に配設した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、掃除機のアタッチ
メントとして使用される床ノズルに内蔵される回転ロー
タに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】図６に従来の回転ロータを示す。図にお
いて、５１は回転ロータで回転ロータを構成するロータ
５２を金属製の円柱状とし、その外周に開口する複数の
支持溝５３に清掃体５４を挿入固定し、ロータ５２を軸
の周りに捩りを加えて清掃体５４を螺旋状とし、ロータ
５２の両端部に各々従動プーリ５５及び軸５６を一体に
有する従動側ブラケット５７、軸５６を一体に有する遊
び側ブラケット５８を固着し、さらにその外側にはワッ
シャ５９を介して軸受け６０を圧入保持した軸受けホル
ダー６１が取り付けられ、回転自在に軸支された状態に
組み立てられている。

【０００３】このように構成した従来の掃除機用床ノズ
ルの回転ロータ５１を回転させると清掃体５４が床面を
擦り、床面にある塵埃をかき上げて、清掃効果を発揮す
るものである。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように構成した掃除機用床ノズルの回転ロータ５１によ
れば、回転ロータ５１は、ロータ５２を金属製の円柱状
とし、その外周に開口する複数の支持溝５３に清掃体５
４を挿入固定し、ロータ５２を軸の周りに捩りを加えて
清掃体５４を螺旋状としている。そのため、ロータ５２
は、その外周に開口する複数の支持溝５３を有する金属
製の円柱状に加工後、捩りを加える加工を必要としてい
る。したがって、ロータ５２は、加工が複雑であり、か
つ加工コストが高いという課題を有していた。

【０００５】本発明は、上記のような問題を解決するた
めになされたもので、回転ロータの加工を簡単にし、か
つ安価な回転ロータを提供することを目的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明にかかる掃除機用
床ノズルの回転ロータは、次のように構成したものであ
る。 （１）底面に塵埃を吸引するための横長の開口を有する
本体ケースに、回転ロータを前記開口の近傍に備えた掃
除機用床ノズルにおいて、前記回転ロータはロータ、清
掃体、ブラケット及び軸受けより構成され、前記ロータ
は複数の概棒形状あるいは概筒形状より形成され、前記
清掃体を挟み込んで前記ロータを軸の周りに所定の角度
捩りを加えて前記清掃体を螺旋状にすると共に、前記ロ
ータの両端に前記ブラケットを挿入固定し、前記軸受け
を前記ブラケットの外側に配設したものである。 （２）上記（１）の掃除機用床ノズルの回転ロータにお
いて、ロータは軸の周りに所定の角度捩りを加えた螺旋
状を形成する複数の概棒形状あるいは概筒形状より構成
され、前記ロータに前記清掃体を挟み込んで前記清掃体
を螺旋状にしたものである。 （３）上記（１）または（２）の掃除機用床ノズルの回
転ロータにおいて、ロータの材質に竹、木、紙、アルミ
合金、マグネシウム合金、樹脂、セラミック、弾性材料
の内、少なくとも１種類以上の材質を使用したものであ
る。

【０００７】

【発明の実施の形態】実施の形態１ 図１から図２に実施の形態１を示す。図１は本発明の回
転ロータの正面図である。図１において、１は回転ロー
タ、２はロータ、３は清掃体、４はブラケット、５は軸
受けである。図２は清掃体をロータにて挟み込んだ状態
の斜視図である。図２において、６は基布、７はブラシ
である。本発明の回転ロータは図１の如く、ロータ２、
清掃体３、ブラケット４及び軸受け５より構成されてあ
る。ロータ２は概棒形状のものが４個形成されてある。
清掃体３は、ロータ２にて挟み込まれるように２個形成
されてあり、平板状の基布６の上面にブラシ７が直列に
形成されてある。ロータ２は、図２の如く、清掃体３に
形成された基布６を挟み込んだ後、軸の周りに９０度の
角度捩りを加えて螺旋状にした後、ロータ２の両端にブ
ラケット４を挿入固定し、軸受け５をブラケット４の外
側に配設してある。

【０００８】実施の形態１は、上記の如くの構成になっ
ている為、清掃体３は、軸の周りに９０度の角度捩りが
加えられた螺旋状に形成される。そして、回転ロータ１
を回転させると清掃体３が床面を擦り、床面にある塵埃
をかき上げて、清掃効果を発揮する。

【０００９】なお、上記回転ロータ１においては、ロー
タ２及び清掃体３は、軸の周りに９０度の角度捩りが加
えられた螺旋状に形成されてあるが、捩り角度は目的に
応じて適時所定の角度を設定しても、何ら支障はない。
また、ロータの断面形状、ロータ及び清掃体の使用本数
等の構成についても、目的に応じて適時設定しても、何
ら支障はない。さらにまた、清掃体はブラシが形成され
てあるが、ブレード等の弾性材料を使用しても、何ら支
障はない。

【００１０】また、図７から図８に実施の形態１の他の
実施例を示す。図７は本発明の回転ロータの他の実施例
の正面図である。図７において、３１は回転ロータ、３
２はロータ、３は清掃体、４はブラケット、５は軸受け
である。図８は清掃体をロータにて挟み込んだ状態の斜
視図である。図８において、１６は基布、７はブラシで
ある。本発明の回転ロータは図７の如く、ロータ３２、
清掃体３、ブラケット４及び軸受け５より構成されてあ
る。ロータ３２は概棒形状のものが４個形成されてあ
る。清掃体３は、ロータ３２にて挟み込まれるように２
個形成されてあり、平板状の基布１６の上面にブラシ７
が直列に形成されてある。平板状の基布１６は、ロータ
の回転時に、清掃体３に形成されてあるブラシ７と共に
床面を擦るよう、横幅が設定されてある。ロータ３２
は、図８の如く、清掃体３に形成された基布１６を挟み
込んだ後、軸の周りに９０度の角度捩りを加えて螺旋状
にした後、ロータ３２の両端にブラケット４を挿入固定
し、軸受け５をブラケット４の外側に配設してある。

【００１１】実施の形態１の他の実施例は、上記の如く
の構成になっている為、清掃体３は、軸の周りに９０度
の角度捩りが加えられた螺旋状に形成される。そして、
回転ロータ３１を回転させると清掃体３に形成されてあ
るブラシ７及び基布１６が床面を擦り、床面にある塵埃
をかき上げて、清掃効果を発揮する。

【００１２】実施の形態２ 図３から図４に実施の形態２を示す。図３は本発明の回
転ロータの正面図である。図３において、１１は回転ロ
ータ、１２はロータ、３は清掃体、４はブラケット、５
は軸受けである。図４は清掃体をロータにて挟み込んだ
状態の斜視図である。図４において、６は基布、７はブ
ラシである。本発明の回転ロータは図３の如く、ロータ
１２、清掃体３、ブラケット４及び軸受け５より構成さ
れてある。ロータ１２は軸の周りに９０度の角度捩りを
加えて螺旋状にした概棒形状のものが４個形成されてあ
る。清掃体３は、ロータ１２にて挟み込まれるように２
個形成されてあり、平板状の基布６の上面にブラシ７が
直列に形成されてある。清掃体３は、図４の如く、軸の
周りに９０度の角度捩りを加えて螺旋状にした概棒形状
のロータ１２にたいして、基布６を挟み込むことによ
り、軸の周りに９０度の角度捩りが加えられた螺旋状に
形成される。その後、ロータ１２の両端にブラケット４
を挿入固定し、軸受け５をブラケット４の外側に配設し
てある。

【００１３】実施の形態２は、上記の如くの構成になっ
ている為、清掃体３は、ロータ１２に挟み込むことによ
り、軸の周りに９０度の角度捩りが加えられた螺旋状に
形成される。そして、回転ロータ１１を回転させると清
掃体３が床面を擦り、床面にある塵埃をかき上げて、清
掃効果を発揮する。

【００１４】なお、上記回転ロータ１１においても、実
施の形態１と同様に、ロータ１２及び清掃体３の捩り角
度は目的に応じて適時所定の角度を設定しても、何ら支
障はない。また、ロータの断面形状、ロータ及び清掃体
の使用本数等の構成についても、目的に応じて適時設定
しても、何ら支障はない。さらにまた、清掃体はブラシ
が形成されてあるが、ブレード等の弾性材料を使用して
も、何ら支障はない。

【００１５】実施の形態３ 図５に実施の形態３を示す。図５は本発明の回転ロータ
の正面図である。図５において、２１は回転ロータ、２
２はロータ、３は清掃体、４はブラケット、５は軸受け
である。本発明の回転ロータは図５の如く、ロータ２
２、清掃体３、ブラケット４及び軸受け５より構成され
てある。ロータ２２は材質に竹を使用し、清掃体３は、
ロータ２２にて挟み込まれるように２個形成されてあ
り、平板状の基布６の上面にブラシ７が直列に形成され
てある。ロータ２２は、清掃体３を挟み込んだ後、軸の
周りに９０度の角度捩りを加えて螺旋状にし、その後、
ロータ２２の両端にブラケット４を挿入固定し、軸受け
５をブラケット４の外側に配設してある。

【００１６】実施の形態３は、上記の如くの構成になっ
ている為、清掃体３は、軸の周りに９０度の角度捩りが
加えられた螺旋状に形成される。そして、回転ロータ２
１を回転させると竹製のロータ２２に挟み込まれた清掃
体３が床面を擦り、床面にある塵埃をかき上げて、清掃
効果を発揮する。

【００１７】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の掃除機用床ノズルは次に示すような効果を得ることが
できる。なお、説明に当たっては、請求項の番号と同じ
番号を付して説明する。

【００１８】（１）回転ロータは、ロータ、清掃体、ブ
ラケット及び軸受けより構成され、ロータは概棒形状の
ものを使用し、清掃体を挟み込んで、清掃体を軸の周り
に角度捩りを加えて螺旋状にした後、ロータの両端にブ
ラケットを挿入固定し、軸受けをブラケットの外側に配
設した為、ロータを安価で製作できる。

【００１９】（２）回転ロータは、ロータ、清掃体、ブ
ラケット及び軸受けより構成され、ロータは軸の周りに
角度捩りを加えて螺旋状にした概棒形状のものを使用
し、清掃体を挟み込んで、清掃体を軸の周りに角度捩り
を加えて螺旋状にした後、ロータの両端にブラケットを
挿入固定し、軸受けをブラケットの外側に配設した為、
ロータに清掃体を挟み込んだ後の捩り加工をする必要が
無く、回転ロータの組みつけを迅速にできる。また、清
掃体をロータに挟み込むことにより、清掃体を軸の周り
に角度捩りを加えた螺旋状に固定する事ができる。 （３）回転ロータは、ロータ、清掃体、ブラケット及び
軸受けより構成され、ロータは材質に竹を使用した概棒
形状のものである為、ロータを、極めて軽量に製作する
ことができる。

【００２０】

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の実施の形態１の回転ロータの正面図
である。

【図２】 本発明の実施の形態１の清掃体をロータにて
挟み込んだ状態の斜視図である。

【図３】 本発明の実施の形態２の回転ロータの正面図
である。

【図４】 本発明の実施の形態２の清掃体をロータにて
挟み込んだ状態の斜視図である。

【図５】 本発明の実施の形態３の回転ロータの正面図
である。

【図６】 従来の回転ロータの正面図である。

【図７】 本発明の実施の形態１の他の実施例の回転ロ
ータの正面図である。

【図８】 本発明の実施の形態１の他の実施例の清掃体
をロータにて挟み込んだ状態の斜視図である。

【符号の説明】

１、１１、２１、３１、５１ 回転ロータ ２、１２、２２、３２、５２ ロータ ３ 清掃体 ４ ブラケット ５ 軸受け ６、１６
基布 ７ ブラシ ５３ 支持溝 ５５ 従動プーリ ５６
軸 ５７ 従動側ブラケット ５８ 遊び側ブラケット ５９ ワッシャ ６０ 軸受け ６１ 軸受けホルダー

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石黒 伸次 愛知県海部郡甚目寺町大字西今宿字平割一 22番地 株式会社コーワ内 Ｆターム(参考） 3B061 AD13

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 底面に塵埃を吸引するための横長の開口
   を有する本体ケースに、回転ロータを前記開口の近傍に
   備えた掃除機用床ノズルにおいて、前記回転ロータはロ
   ータ、清掃体、ブラケット及び軸受けより構成され、前
   記ロータは複数の概棒形状あるいは概筒形状より形成さ
   れ、前記清掃体を挟み込んで前記ロータを軸の周りに所
   定の角度捩りを加えて前記清掃体を螺旋状にすると共
   に、前記ロータの両端に前記ブラケットを挿入固定し、
   前記軸受けを前記ブラケットの外側に配設したことを特
   徴とする掃除機用床ノズルの回転ロータ。
2. 【請求項２】 請求項１記載の構成よりなる掃除機用床
   ノズルの回転ロータにおいて、ロータは軸の周りに所定
   の角度捩りを加えた螺旋状を形成する複数の概棒形状あ
   るいは概筒形状より構成され、前記ロータに前記清掃体
   を挟み込んで前記清掃体を螺旋状にしたことを特徴とす
   る掃除機用床ノズルの回転ロータ。
3. 【請求項３】 請求項１または２記載の構成よりなる掃
   除機用床ノズルの回転ロータにおいて、ロータの材質に
   竹、木、紙、アルミ合金、マグネシウム合金、樹脂、セ
   ラミック、弾性材料の内、少なくとも１種類以上の材質
   を使用したことを特徴とする掃除機用床ノズルの回転ロ
   ータ。