JP2002345172A - 電力系統における高調波監視システム - Google Patents

電力系統における高調波監視システム

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JP2002345172A JP2001148577A JP2001148577A JP2002345172A JP 2002345172 A JP2002345172 A JP 2002345172A JP 2001148577 A JP2001148577 A JP 2001148577A JP 2001148577 A JP2001148577 A JP 2001148577A JP 2002345172 A JP2002345172 A JP 2002345172A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電力系統における同時多地点の電圧・電流を
収集して系統全体の高調波発生状態の把握を容易にす
る。一過性の高調波についても正確に測定すると共に、
高調波発生源または吸収源である端子群の特定を容易に
する。 【解決手段】 電力系統における送配電線の各端子近傍
に設置されて所定のサンプリング周波数にて送配電線の
電気量を収集すると共に、収集電気量から監視対象の高
調波成分が抽出され、または、強制的な起動指令が発生
した際に、GPS衛星500による時刻情報と共に計測
値としての収集電気量を自動的に保存し、かつ、前記計
測値及び時刻情報を外部へ伝送可能とした複数のデータ
収集装置400と、複数のデータ収集装置400から伝
送される計測値及び時刻情報を受信して系統全体の高調
波発生状態を解析する集約装置600と、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力系統の送配電
線に設置されたデータ収集装置により高調波を抽出し、
その周波数、波形の検出や高調波発生源または吸収源で
あることの特定を容易にして電力系統全体の高調波発生
状況を把握するために使用される高調波監視システムに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】電力系統の送配電線に存在する高調波
は、リアクトル付コンデンサやリアクトルの異常音・焼
損、制御機器や保護リレーの誤動作・誤不動作などの障
害原因となる。そのため、送配電線各端子に接続される
需要家及び分散電源保有者に対し、「通産省高調波抑制
対策ガイドライン」にて高調波の許容発生率が規定され
ている。
【0003】現在の送配電線に接続されている各種機器
のうち大容量のものは、殆どが「通産省高調波抑制対策
ガイドライン」に遵守した高調波抑制手段もしくは高調
波の流入を防ぐ防護手段を備えているので、これらの大
容量機器が同時に多数故障したり不適切な運用が行われ
ることによって系統に障害を与えるほどの大きな高調波
が発生することは稀である。このような大きな高調波が
発生している場合の多くは、特定の1箇所または数カ所
の端子における設備故障・設備不備・不適切な運用、も
しくは一般家電製品等から発生する不特定多数高調波の
集まりが主原因と考えられる(参考:電気共同研究 第
54巻 第2号 2−1−4章 等)。
【0004】高調波は、長時間発生するものと一過性の
ものとがあるが、いずれにおいても一度高調波障害が発
生した場合には、迅速に高調波発生源を特定して対策を
とる必要がある。しかし、その高調波が一過性であると
その発生源を特定できない場合がある。また、どのよう
な形態すなわち周波数及び波形を有する高調波が発生し
たかが判明しないと、的確な対策をとれない恐れがあ
る。
【0005】従来の技術では、単一または複数台の高調
波計測装置を高調波発生源または高調波吸収源と思われ
る送配電線の端子近傍に配置し、高調波発生時に電圧・
電流波形を計測する方法が一般的であった。この場合、
通常は各計測装置が同時サンプリングを行っていないた
め、計測高調波の周波数分布、大きさ、相別または電圧
・電流の位相関係をもとに同時刻のデータを推定する方
法が採られていた(参考:中部電力技術開発ニュース5
8号9〜10頁、同66号17〜18頁)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来技術における高調
波監視手段では、系統に高調波が発生した時に発生源ま
たは吸収源と考えられる端子を人間が判断し、電圧また
は電流収集手段を端子近傍に個別に配置して次の高調波
発生を待つことになる。この場合、一過性の高調波につ
いては測定不可能であり、また、電圧や電流収集手段が
同時性を持ってデータを収集できないので、ある時刻に
おける同時多地点の高調波の相互位相関係が不明であ
る。同時多地点の高調波の位相関係を知ることは、特に
高調波発生源や吸収源が高調波のレベルだけでは判定し
得ない場合、たとえば発生源が系統に複数存在する場合
などに有効である。
【0007】従来の技術範疇では、系統の電圧基本波成
分が送配電線上の全ての地点でほぼ同じ波形・位相であ
ることを前提とし、電圧基本波成分を位相基準にして複
数地点の高調波位相関係を比較する方法が考えられてい
るが、負荷電流と送配電線線路インピーダンスとの積で
決まる電圧降下の影響により、電圧基本波成分の位相は
各地点で異なる。測定する高調波次数が高次であるほ
ど、基準とする基本波成分の位相の違いが大きく影響す
る。これは、主にリアクタンス成分を含む線路インピー
ダンス値が周波数により異なることに起因する電圧降下
量の差異と、複数地点でのデータ収集時間ずれに起因す
る位相ずれ量が高調波次数に比例して大きくなることに
よる。
【0008】そこで本発明は、電力系統における同時多
地点の電圧・電流を収集して系統全体の高調波発生状態
の把握を容易にし、また、一過性の高調波についても正
確に測定すると共に、高調波発生源または吸収源である
端子群の特定を容易にした高調波監視システムを提供し
ようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明では、グローバルポジショニングシステム
(GPS)等により取得した時刻情報を用いて送配電線
における同時刻の電気量を収集可能としたデータ収集装
置を使用する。なお、この種のデータ収集装置は、例え
ば特開2000−341882号公報(特願平11−1
50840)に記載されており、送配電線から収集した
アナログ電気量をディジタル値に変換するディジタル変
換手段と、このディジタル変換手段の出力を用いて電気
量を演算する手段と、この演算手段により演算された電
気量を伝送する伝送手段とを備え、送配電線の任意の地
点に設けられた鉄塔または電柱に設置可能となってい
る。また、上記データ収集装置は、GPSを用いた時計
機能を備え、この時計機能により取得した時刻データを
電気量に付加して伝送可能であり、収集電気量の集約先
で各収集データの時刻差を補正すること等により、実質
的に各収集装置における電気量の同時刻収集を可能にし
ている。
【0010】本発明では、上述の如く送配電線における
同時刻の電気量を収集可能としたデータ収集装置を送配
電線の各端子近傍にそれぞれ配置し、これらのデータ収
集装置による収集データを1箇所に集約して高調波解析
を行うようにした。
【0011】更に、収集電気量の保存動作及び集約装置
への伝送動作を起動するトリガを工夫することで、高調
波が発生していない期間における不要なデータ保存を防
止する構成とする。すなわち、系統の電気量をデータ収
集装置にて常時収集しつつ、フーリエ変換や高調波成分
抽出フィルタにより抽出した電圧または電流の高調波成
分のレベル計算や基本波成分に対する比率計算を常時実
行する。そして、これらの演算結果が所定のしきい値を
越えた場合に収集電気量の自動保存を実行し、予め指定
された集約装置への伝送を実行する。また、高調波の多
寡に関わらず系統全体、送配電線全体の高調波状態を把
握するために、高調波成分のレベルや基本波成分に対す
る比率がしきい値を越えたデータ収集装置が一つでも発
生したら、これをトリガとして他のデータ収集装置が一
斉に収集電気量を自動的に保存するようにした。
【0012】さて、送配電線に発生する高調波、特に電
流の高調波成分は、基本波と同様にキルヒホッフの第1
法則に基づいて系統に流入する量と流出する量とが必ず
等しくなる。更に、流入高調波と流出高調波とのベクト
ル位相関係は互いに逆位相になる。厳密には、流入高調
波の総和(=合成)ベクトルと流出高調波の総和ベクト
ルとが互いに逆位相になるのであって、系統における電
源端及び負荷端の総和が3端子以上の場合、各端個々に
着目すると各端に流入もしくは流出する高調波の個別の
ベクトル関係は必ずしも互いに同量かつ逆位相とは限ら
ない。
【0013】しかし、高調波の主要発生源と吸収源とが
各々特定の一端子である場合、発生源端子と吸収源端子
における高調波ベクトルの位相関係はほぼ互いに逆位相
となる。また、多数端子につながる不特定多数の家電製
品等からの高調波が特定端子の設備に障害を発生させた
場合、障害を被った端子の高調波ベクトル位相と多数端
子の高調波ベクトルの合成位相とが互いに逆位相とな
り、もし系統外部からの高調波流入がなければベクトル
の大きさもほぼ等しくなる。
【0014】請求項1〜3に記載した発明により同時多
地点での電気量収集を行えば、系統各端子における高調
波ベクトルを正確に知ることができる。また、請求項4
に記載した発明により、各端子、特に障害が発生し、も
しくは許容値を越える高調波が検出された端子における
高調波ベクトルと、このベクトルに対し逆位相になる単
独端子もしくはベクトル合成値が逆位相になる複数端子
を判定することで、高調波の流入及び流出実態を明確に
把握することができる。
【0015】すなわち請求項1記載の発明は、電力系統
における送配電線の各端子近傍に設置されて所定のサン
プリング周波数にて送配電線の電気量を収集すると共
に、収集電気量から監視対象の高調波成分が抽出され、
または、強制的な起動指令が発生した際に、グローバル
ポジショニングシステム等による時刻情報と共に計測値
としての収集電気量を自動的に保存し、かつ、前記計測
値及び時刻情報を外部へ伝送可能とした複数のデータ収
集装置と、複数のデータ収集装置から伝送される計測値
及び時刻情報を受信して系統全体の高調波発生状態を解
析する集約装置と、を備えたものである。
【0016】請求項2記載の発明は、請求項1記載の電
力系統における高調波監視システムにおいて、前記デー
タ収集装置はロジック判定部を備え、このロジック判定
部は、収集電気量に含まれる監視対象の高調波成分のレ
ベル判定、及び、同時刻に収集された高調波成分と基本
波成分との比率判定のうち少なくとも一方を実行してそ
の判定結果により保存動作及び伝送動作を起動する自動
起動判定処理と、外部のデータ伝送装置から伝送された
瞬時起動指令及び設定時刻に基づく起動指令に応じて保
存動作及び伝送動作を起動する強制起動判定処理とを実
行するものである。
【0017】請求項3記載の発明は、請求項2記載の電
力系統における高調波監視システムにおいて、前記デー
タ収集装置は、自己の自動起動判定が成立したときに他
のデータ収集装置に対する起動時刻を出力するものであ
る。
【0018】請求項4記載の発明は、請求項1,2また
は3記載の電力系統における高調波監視システムにおい
て、前記集約装置は、各データ収集装置により収集した
各端子近傍における高調波成分のうち、大きさが最大の
高調波成分に対して所定の位相範囲にあり、かつ、大き
さが一定値以上であって最大の高調波成分に対する比率
が一定値以上である高調波成分について端子及び次数を
パラメータとして第1のグループに帰属させ、同様にし
て、前記最大の高調波成分とは逆位相である成分に対し
て所定の位相範囲にあり、かつ、大きさが一定値以上で
あって最大の高調波成分に対する比率が一定値以上であ
る高調波成分について端子及び次数をパラメータとして
第2のグループに帰属させ、これら第1のグループに属
するすべての高調波成分の大きさの和と第2のグループ
に属するすべての高調波成分の大きさの和とがほぼ等し
いときに、各グループに属する高調波成分を生じた端子
が高調波発生源または高調波吸収源であると判定するも
のである。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図に沿って本発明の実施形
態を説明する。始めに、図7は、従来技術としての送配
電線における高調波測定システムの一例を示す構成図で
あり、中部電力技術開発ニュース第58号第9頁の第1
図に記載されているものである。
【0020】図7において、100は変電所、101は
変電所子局、102は高圧側配電線、103は配電用変
圧器、104,105は計器用変圧器(PT)、106
は変流器(CT)、200は低圧側配電線、201は配
電線200の任意区間に設置された電圧・電流センサと
しての光センサ、202は配電線用子局、301は親局
である。また、変電所100内のFxxは、xx番フィーダ
を意味する。
【0021】図7のシステムでは、配電用変圧器103
の高圧側、低圧側の電圧・電流、各フィーダの電流を測
定して変電所用子局101に集約し、また、配電線20
0の電圧・電流を光センサ201により測定して配電線
用子局202により収集すると共に、変電所用子局10
1及び配電線用子局202から親局301に測定データ
を伝送して親局301が集中的に高調波の監視(記録、
解析、統計処理等)を行っている。更に、親局301は
各子局101,202の動作を全体的に制御している。
ここで、配電線200の電気量収集に当たり、光センサ
201間での時刻同期は特に考慮されていない。
【0022】各子局101,202は電圧・電流波形を
常時監視し、例えば10分ごとの収集データから必要な
波形データ(連続した8サイクル)を抽出して親局30
1へ送信し、親局301では、50次までの高調波の電
圧・電流の測定、歪率や位相差の解析、高調波電力の流
入・流出方向の判定、表示を行っている。
【0023】次に、上記従来技術との比較において本発
明の実施形態を説明する。図1は、本実施形態の高調波
監視システムの全体構成を示す図である。図1におい
て、410,420は変電所であり、それぞれ送配電線
441,442に接続されている。411,421は配
電用変圧器、Fは各変電所410,420間の配電線
(フィーダ)、430は鉄塔または電柱である。図1に
おいて、区間開閉器、遮断器等は便宜上、図示を省略し
てある。
【0024】400は電圧・電流を収集するデータ収集
装置であり、本実施形態では、配電線F上の端末近傍の
位置に接続されている。ここで、端末とは、負荷、分散
電源、変電所を含む概念である。なお、データ収集装置
400の内部構成については後述する。データ収集装置
400は、図11に示した光センサ201のように配電
線200の主な区間に配置しても良いが、図7のような
配置形態とした場合には、例えば、ある区間に複数の端
末(例えば負荷)があったときに最終的に区間内のどの
端末が高調波発生源(吸収源を含む)であるかを判別で
きないおそれがあるので、図1のような配置形態をとる
こととした。
【0025】なお、図1の破線で囲った領域の負荷また
は電源端Cのように、直近にデータ収集装置400が設
置されていない場合には、最寄り(A及びB)のデータ
収集装置400の電流計測値の差分を取る数値計算によ
り、端Cの電流を計測する。また、端Cの電圧は、(A
〜C間線路インピーダンス)×(Aにおける計測
電流)または(A〜B間線路インピーダンス)×
(Bにおける計測電流)の数値計算によって求められ
る。
【0026】更に、図1において、500はGPS衛星
であり、この衛星500からは高精度かつ汎用の時刻情
報が各データ収集装置400に常時送られている。60
0は各データ収集装置400による収集データを受信し
て集約し、高調波解析や統計処理等を行うパソコン等の
集約装置である。各データ収集装置400は、上記時刻
情報を利用して電気量の同時収集を可能にしている。こ
こでいう同時収集には、以下に述べる二つの態様があ
る。
【0027】第1の方法は、各データ収集装置400が
任意のタイミングで電気量を収集し、この収集データに
GPS衛星500から取得した時刻情報を付加すること
で、集約装置600による高調波分析において、対象と
する高調波の周波数と収集時刻差との積を補正位相量と
して補正することにより、各収集データを実質的に同時
刻に収集されたものとして扱う方法である。第2の方法
は、各データ収集装置400における収集タイミング
を、GPS衛星500から取得した時刻情報によって制
御する方法である。この場合、各データ収集装置400
における収集時刻は等しくなるので、集約装置600に
おける位相補正は不要になる。上記第1,第2の同時収
集方法は、例えば特開2000−341882号公報に
記載されている公知の技術である。
【0028】次に、図2は上記データ収集装置400の
一例を示す機能ブロック図である。図2において、45
1は配電線Fの高電圧、大電流から後続の各ブロックを
保護するための保護回路、452は電圧、電流のレベル
等を変換する入力変換器、453,454は直流量等の
不要な成分を除去するためのアナログフィルタ、455
はアナログ信号をディジタル信号に変換してサンプリン
グするA/D変換部、456,457はフーリエ変換等
を行って電圧、電流の所定次数の高調波成分を抽出する
ディジタルフィルタ、458は計測値(A/D変換部4
55の出力及びフィルタ456,457の出力)及び現
在時刻を保存するメモリである。上記A/D変換部45
5はサンプルホールド回路(図示せず)を含むものと
し、そのサンプリング周波数は例えば監視対象の高調波
周波数の2倍以上とする。
【0029】ここで、アナログフィルタ453,454
やディジタルフィルタ456,457により実現される
高調波抽出フィルタの例として、下記の数式1,2があ
る。数式1は、基本波成分を完全に除去することを目的
としたノッチ形フィルタの伝達関数例であり、数式2
は、基本波以下の周波数成分を除去するハイパス形フィ
ルタの伝達関数例である。データ収集装置400は、例
えば数式1,2のフィルタをアナログフィルタ453,
454またはディジタルフィルタ456,457の一部
として搭載し、電気量に含まれる高調波成分を抽出す
る。
【0030】
【数1】
【0031】
【数2】
【0032】図3は、数式1のノッチ形フィルタと、計
測対象外の高次高調波及び直流成分の除去を目的とした
バンドパス形フィルタとを組み合わせたフィルタの総合
特性例を示している。バンドパスフィルタの高次側減衰
特性は、計測対象の高調波領域、例えば「通産省高調波
抑制対策ガイドライン」で規定されている5次以上の奇
数倍調波を通過させ、かつ、計測対象外の高次高調波及
びA/D変換部455のサンプリング定理に基づく折り
返し誤差を発生する周波数領域を減衰させる特性とす
る。
【0033】図4は前記メモリ458としてリングバッ
ファを用いた場合のデータ書込状態を概念的に示したも
のである。図示する書込方向に従い、A/D変換ごとの
計測値(A/D変換部455の出力及びフィルタ45
6,457の出力)及びそのときの時刻がロジック判定
部460からのラッチ指令によってメモリ458に保存
される様子を示す。
【0034】一方、図2における459は前記GPS衛
星500からの時刻情報を受信するGPS受信機等の現
在時刻取得手段であり、取得した現在時刻は前記メモリ
458及びロジック判定部460に送られている。ロジ
ック判定部460は、メモリ458への計測値及び現在
時刻を保存する処理と、これらを伝送部462に転送し
て集約装置600へ伝送する処理を起動するために、
高調波発生判定に基づく自動起動判定、強制起動判定
を実行する。
【0035】ここで、高調波発生判定に基づく自動起
動判定とは、例えば数式3に示すように任意次数の高調
波のレベルがしきい値(定数)を越えたことを判定する
レベル判定と、数式4に示すように任意次数の高調波の
レベルと同時刻の基本波のレベルとの比がしきい値(定
数)を越えたことを判定する比率判定との何れか一方
(論理和)または両方(論理積)を用いて、高調波の発
生を検出し、メモリ458に計測値及び現在時刻を自動
的に保存すると共にこれらのデータを伝送部462へ転
送し、更に、データ伝送指令により伝送部462から集
約装置600へデータを伝送させる動作である。
【0036】
【数3】
【0037】
【数4】
【0038】また、強制起動判定とは、設定時刻起動
及び瞬時起動を含む判定処理である。ここで、設定時刻
起動とは、伝送部462からメモリ461に設定された
起動時刻を設定時刻として、現在時刻取得手段459か
ら入力された現在時刻が上記設定時刻に一致したときに
メモリ458への保存、伝送部462への転送、集約装
置600への伝送を起動するための判定処理をいう。瞬
時起動とは、他のデータ収集装置から伝送部462を介
して起動指令(瞬時起動指令)が送られてきた時に、上
述の設定時刻起動と同様の動作を起動するための判定処
理をいう。
【0039】次に、図5はロジック判定部460におけ
る起動判定のフローチャートである。この図5における
ステップS4の処理により、系統内の複数のデータ収集
装置は同時刻における電気量データを取得可能になる。
まず、現在時刻がメモリ461に保存された設定時刻に
なっているか否かを判断し(S1)、設定時刻以後であ
れば伝送部462に対しメモリ458内のデータ(計測
値及び現在時刻)を集約装置600へ伝送するように伝
送指令を発する(S2)。設定時刻前であれば、ステッ
プS3へジャンプする。ステップS1,S2の処理は、
前述の強制起動判定における設定時刻起動の判定に相
当する。ここで、集約装置600に伝送される計測値
は、上記設定時刻前後のデータである。
【0040】次いで、前述の高調波発生判定に基づく
自動起動判定条件が成立したかどうかを判断する(S
3)。すなわち、数式3,4の判定を行う。自動起動判
定条件が成立した場合、つまり、高調波の発生を検出し
たときには、他のデータ収集装置に対する瞬時起動指令
(図2における伝送部462に入力されている瞬時起動
指令に相当)を送るために起動時刻情報を伝送部462
を介して出力する(S4)。ここでいう起動時刻とはス
テップS3の自動起動判定条件の成立時刻である。
【0041】自動起動判定条件が成立しない場合には、
他のデータ収集装置からの瞬時起動指令を伝送部462
を介して検出したか否かを判断する(S6)。瞬時起動
指令が検出された場合にはステップS5にジャンプし、
検出されない場合には処理を終了する。上記ステップS
6の処理は、前述の強制起動判定における瞬時起動の
判定に相当する。その後、伝送部462に対しメモリ4
58内のデータ(計測値及び現在時刻)を集約装置60
0へ伝送するように伝送指令を発する(S5)。なお、
集約装置600に伝送されるデータは、ステップS3の
自動起動判定条件が成立しているときには上記条件成立
時刻前後のデータである。
【0042】上記のように、ステップS4において他の
データ収集装置に起動時刻を出力することで各データ収
集装置が同じ起動時刻を持つことにより、各データ収集
装置による電圧・電流の同時刻収集・保存並びに集約装
置600への伝送を実現している。また、任意時刻に一
過性的に発生した高調波に対しては、各データ収集装置
がステップS3により高調波の発生を判定して自動起動
することで、同時刻におけるデータ収集・保存、及び集
約装置600への伝送を可能にした。
【0043】なお、送配電線における基本波及び高調波
の分布は線路上の各地点で一様でないため、ステップS
3では高調波の発生を判定できず、当該ステップの自動
起動を行えないデータ収集装置が発生する場合がある。
そこで、ステップS4では、自動起動したデータ収集装
置400が自動起動時の時刻情報を付加し、他のデータ
収集装置に送信する。未起動のデータ収集装置は、伝送
部462を経由して起動時刻情報を認識し、メモリ46
1に保存する。ロジック判定部460では、前記ステッ
プS1,〜S2により自動起動した装置の起動時刻にお
ける収集データを集約装置600に出力する。
【0044】ここで、各データ収集装置400は、集約
装置600に伝送するデータ時間幅よりも長時間の収集
データを、前述したリングバッファ構造のメモリ458
に常時保存し、ラッチ指令が入力されるたびに更新す
る。メモリ458におけるデータの記録時間幅は、自動
起動したデータ収集装置400が自己のデータ保存・伝
送動作を起動し、起動できなかった他のデータ収集装置
に対して起動指令を出力するための所要時間以上に設定
される。
【0045】以上の構成により、送配電線上に発生した
電圧・電流の高調波成分を同時刻かつ多地点において収
集・保存し、このデータを集約装置600に送って系統
全体の高調波の計測及び解析を可能にしている。以下
に、高調波解析の一例として、高調波発生源(流出源)
または高調波吸収源(流入源)を特定する処理につき説
明する。
【0046】図6は高調波発生源または高調波吸収源を
特定する(高調波発生源であること、または高調波吸収
源であることを特定するのではなく、これらの何れかで
あることを特定する)処理を示すフローチャートであ
り、図1における集約装置600によって実行される。
なお、図6のフローチャートでは、便宜的にデータ収集
装置をMとして表記してある。まず、送配電線上の全端
子に設置されたデータ収集装置400からデータを収集
して集約装置600に集約させる(S11,S12)。
次に、計測可能範囲の高調波領域で、端子NO.及び高調
波次数をパラメータとして、最大スカラ量の高調波を計
測した端子Tm及び高調波次数Nを判定する(S13)。
この処理によって特定された端子が、仮の主要な高調波
発生源もしくは吸収源の端子Tmとなり、このステップS
13で着目した次数の高調波(この例では電流の高調波
成分)のみが、以後の処理対象となる。
【0047】次いで、数式5により、端子Tmにおける高
調波とほぼ同位相、すなわち、∠I NTm±θ
(θは設定値)の位相差であるN次高調波INxを計
測した端子群ΣTxを判定する(S14)。言い換えれ
ば、数式5を満たす端子を端子群(第1のグループ)Σ
Txに帰属させる。これらの端子が、系統全体から見て高
調波発生源または高調波吸収源の何れかとなる。
【0048】
【数5】
【0049】なお、三相の送配電線においては、高調波
最大スカラ量を検出した相と同相の各端子データのみに
着目する。対称座標法に基づく零相等の座標変換を行っ
たデータに対する高調波に着目する場合、全ての端子に
おいて同じ相、この例では零相成分のみに着目する。ま
た、数式5では、着目高調波レベル値|INx|が、設定
値であるしきい値ε を下回り、かつ、|INx|と端子
Tmにおける高調波レベル値|INTm|との比率がη
(可変の設定値)を下回る端子については、データ収
集装置の大きな計測誤差及び演算誤差が見込まれるの
で、端子群ΣTxから除外する。
【0050】次に、数式6により、端子Tmとほぼ逆位
相、正確には端子Tmにおける高調波を180度ベクトル
回転したもの(∠INTm+180°)を基準として&p
lusmn;θ(θは設定値)の位相差であるN次高調波
Nxを計測した端子を検出し、これらの端子を端子群
(第2のグループ)ΣTyに帰属させる(S15)。
【0051】
【数6】
【0052】この数式6においても、数式5と同様に、
着目高調波レベル値|INx|が、設定値であるしきい値
εを下回り、かつ、|INx|と端子Tmにおける高調波
レベル値|INTm|との比率がη(可変の設定値)を
下回る端子については、データ収集装置の大きな計測誤
差及び演算誤差が見込まれるので、端子群ΣTyから除外
する。端子群ΣTyにおける高調波は、端子群ΣTxにおけ
る高調波に対して逆位相であり、端子群ΣTxに属する複
数の端子と端子群ΣTyに属する複数の端子とは、互いに
高調波の発生源と吸収源という関係にある。
【0053】以後のステップS16〜S20は、端子群
ΣTxと端子群ΣTyとのグループ分けの妥当性を判定する
処理である。まず、妥当性の判定には数式7を用いる
(S16)。数式7において、ηは設定値である。
【0054】
【数7】
【0055】これは、端子群ΣTxの合成高調波ベクトル
の大きさ|ΣINTx|と端子群ΣTyの合成高調波ベクト
ルの大きさ|ΣINTy|とがほぼ等しければ、高調波の
発生と吸収がつり合うこととなり、キルヒホッフの第1
法則に基づいて判定がほぼ妥当であると判断する考えを
フローに実現したものである。
【0056】|ΣINTx|と|ΣINTy|とがほぼ同量で
はないと判定された場合、両者の大小関係を判断して
(S17)、可変の設定値η,ηを下限値になるま
で小さくし(S18,S19,S21,S22)、ステ
ップS14からの演算をやり直す。設定値η,η
低下させることは、数式5または数式6に基づく端子群
ΣTxまたはΣTyの構成端子数を増やすことであり、合成
高調波ベクトルの大きさ|ΣINTx|,|ΣINTy|を大
きくすることにより、ステップS16における数式7の
成立を容易にする作用がある。その反面、端子群ΣTxま
たはΣTyの構成端子数が増えることによって高調波発生
源または高調波吸収源の端子数が増えることになり、
「高調波発生端子または吸収端子の特定」という見地か
らは好ましくない。
【0057】ステップS19,S22の下限値判定に基
づく複数回の設定値η,ηの変更及びステップS1
4〜16の処理によっても数式7を満足する解が求めら
れなかった場合、判定精度不良と判断して出力する(S
20)。この場合、数式7の左辺が最小となる設定値η
,ηにおける端子群ΣTx,ΣTyのグループ分けを最
善解として出力する(S21)。
【0058】ステップS16において数式7が成立した
場合、端子群ΣTx,ΣTyに属する端子番号の出力と共
に、判定の確度を表す指標として数式7を満足する解で
あるか否かと、判定精度の指標値としてη,ηの値
を出力する(S22)。これらのη,ηの値が小さ
いほど端子群ΣTx,ΣTyの各グループに含まれる端子数
が少ないことになり、高調波発生源または高調波吸収源
である端子を明確に限定できたことになる。判定精度の
指標値としては、η,ηの値の代わりに端子群ΣT
x,ΣTyに属する端子数を用いても良い。
【0059】なお、図6に示したフローチャートでは、
端子群ΣTxに属する各端子が高調波発生源または高調波
吸収源のどちらであるかについて判定することができな
い。これは、端子群ΣTyについても同様である。従っ
て、例えば端子群ΣTxが高調波発生源または高調波吸収
源のどちらであるかを判定するには、端子群ΣTxに含ま
れる各端子の特性(電源であるか負荷であるか等)、計
測時刻、障害を受けた端子を含むグループであるか否か
の情報により、人間が経験的に判定することにする。以
上により、系統に発生した高調波の発生源または吸収源
であることを端子群として特定する。
【0060】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、GPS等
の時刻情報を用いて電気量を収集するデータ収集装置に
より電力系統における同時多地点の電圧・電流を収集
し、それらの計測値を1箇所に集約することで系統全体
の高調波発生状態を把握することができる。また、一過
性の高調波が一部のデータ収集装置により検出された場
合でも、他のデータ収集装置にトリガを送ることでほぼ
同時かつ多地点での計測が可能になる。更に、集約され
た各端子の高調波の大きさや位相に基づいて、高調波発
生源または吸収源である端子群を容易に特定することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の高調波監視システムの全体構成を
示す図である。
【図2】本実施形態のデータ収集装置の一例を示す機能
ブロック図である。
【図3】本実施形態における高調波成分抽出用のフィル
タの総合的な特性図である。
【図4】本実施形態における計測データ保存用メモリの
説明図である。
【図5】本実施形態におけるデータ収集装置内のロジッ
ク判定部における起動判定のフローチャートである。
【図6】本実施形態において高調波発生源または高調波
吸収源を特定する処理を示すフローチャートである。
【図7】従来技術としての送配電線における高調波測定
システムの一例を示す構成図である。
【符号の説明】 400 データ収集装置 410,420 変電所 411,421 配電用変圧器 430 鉄塔または電柱 441,442 送配電線 451 保護回路 452 入力変換器 453,454,456,457 フィルタ 458,461 メモリ 459 現在時刻取得手段 460 ロジック判定部 462 伝送部 500 GPS衛星 600 データ集約装置(パソコン) F 配電線(フィーダ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 太田 英樹 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 Fターム(参考) 5G064 AA01 AB03 AC01 AC03 AC09 BA02 BA09 CB08 CB18 CB19 DA03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力系統における送配電線の各端子近傍
    に設置されて所定のサンプリング周波数にて送配電線の
    電気量を収集すると共に、収集電気量から監視対象の高
    調波成分が抽出され、または、強制的な起動指令が発生
    した際に、グローバルポジショニングシステム等による
    時刻情報と共に計測値としての収集電気量を自動的に保
    存し、かつ、前記計測値及び時刻情報を外部へ伝送可能
    とした複数のデータ収集装置と、 複数のデータ収集装置から伝送される計測値及び時刻情
    報を受信して系統全体の高調波発生状態を解析する集約
    装置と、 を備えたことを特徴とする電力系統における高調波監視
    システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電力系統における高調波
    監視システムにおいて、 前記データ収集装置はロジック判定部を備え、このロジ
    ック判定部は、 収集電気量に含まれる監視対象の高調波成分のレベル判
    定、及び、同時刻に収集された高調波成分と基本波成分
    との比率判定のうち少なくとも一方を実行してその判定
    結果により保存動作及び伝送動作を起動する自動起動判
    定処理と、外部のデータ伝送装置から伝送された瞬時起
    動指令及び設定時刻に基づく起動指令に応じて保存動作
    及び伝送動作を起動する強制起動判定処理とを実行する
    ことを特徴とする電力系統における高調波監視システ
    ム。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の電力系統における高調波
    監視システムにおいて、 前記データ収集装置は、自己の自動起動判定が成立した
    ときに他のデータ収集装置に対する起動時刻を出力する
    ことを特徴とする電力系統における高調波監視システ
    ム。
  4. 【請求項4】 請求項1,2または3記載の電力系統に
    おける高調波監視システムにおいて、 前記集約装置は、 各データ収集装置により収集した各端子近傍における高
    調波成分のうち、大きさが最大の高調波成分に対して所
    定の位相範囲にあり、かつ、大きさが一定値以上であっ
    て最大の高調波成分に対する比率が一定値以上である高
    調波成分について端子及び次数をパラメータとして第1
    のグループに帰属させ、同様にして、前記最大の高調波
    成分とは逆位相である成分に対して所定の位相範囲にあ
    り、かつ、大きさが一定値以上であって最大の高調波成
    分に対する比率が一定値以上である高調波成分について
    端子及び次数をパラメータとして第2のグループに帰属
    させ、 これら第1のグループに属するすべての高調波成分の大
    きさの和と第2のグループに属するすべての高調波成分
    の大きさの和とがほぼ等しいときに、各グループに属す
    る高調波成分を生じた端子が高調波発生源または高調波
    吸収源であると判定することを特徴とする電力系統にお
    ける高調波監視システム。
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