JP2002344968A - ブロック歪み除去装置 - Google Patents

ブロック歪み除去装置

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JP2002344968A JP2001143767A JP2001143767A JP2002344968A JP 2002344968 A JP2002344968 A JP 2002344968A JP 2001143767 A JP2001143767 A JP 2001143767A JP 2001143767 A JP2001143767 A JP 2001143767A JP 2002344968 A JP2002344968 A JP 2002344968A
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孝史 大留
Hideki Abe
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  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Compression Of Band Width Or Redundancy In Fax (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 拡大・縮小される画像や高周波成分の多い画
像に対しても効果のあるブロック歪み除去手法並びにブ
ロック歪み除去装置を提供する。 【解決手段】 隣接差分累積加算部101と累積加算値
判定102とMAX値判定103を設けることにより入
力信号に対してブロック境界判定を行い、前記判定結果
に応じて選択器106をきりかえ、ブロック境界にロー
パスフィルタLPF105をかかるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はデジタル放送の映像
データ処理に関し、特にブロック毎に不可逆符号化され
た画像を復号した後の画像に対してブロック歪み除去の
処理を行うものに関する。
【0002】
【従来の技術】画像信号を圧縮符号化するアルゴリズム
としては、DCT(Discrete CosineTransform)技術を
用いるMPEG−1、MPEG−2などが広く知られて
いる。DCTの技術において、画像は8画素×8画素の
ブロックと呼ばれる単位に分割され、ブロックごとにD
CTされ量子化される。DCTの技術を利用して画像信
号を圧縮する場合、圧縮率が高くなると高周波成分が除
去されるため、ブロック画像を復号する際に高周波成分
が再現されずにノイズとして認識される。ここで特にブ
ロック毎の境界線が見えることをブロック歪みと呼ぶ。
また、動画の場合、送信ビットレートを制限するために
フィールド間での差分情報や動き検出情報にもとづいて
画像が圧縮され伝送される。この場合フィールド間でブ
ロック歪みの出方が異なる。
【0003】ディスプレーやTVなどの表示装置におい
て、このようなブロック歪みを低減する技術は特開平1
0−98722号が一例を示しているが、ここでは図7
を用いて説明する。図7(a)は上記文献に公開された
従来のブロック歪み除去装置の構成を示すブロック図で
ある。
【0004】同図において、701はブロック毎に不可
逆符号化された映像信号の隣接差分を演算する隣接差分
演算部、702は演算結果と閾値を比較する閾値判定
部、703は加算器、705は乱数発生部、704は乱
数発生部705の乱数を元にパターンを発生するパター
ン選択部である。また図7(b)は従来例のブロックひ
ずみ除去前の輝度分布を表す図であり、図中の丸が一つ
の画素を表している。また図7(c)は従来例のブロッ
クひずみ除去後の輝度分布を表す図である。
【0005】以下、上記のような構成を有する従来のブ
ロック歪み除去装置の動作について説明する。まず、入
力されたブロック毎に不可逆符号化された映像信号は隣
接差分演算部701で隣接差分の絶対値を算出され、閾
値判定部702において前記隣接差分の絶対値がある閾
値以下の場合、ブロック境界があると判定される。パタ
ーン選択部704は乱数発生部705で発生された乱数
が入力され、ブロック境界を拡散させるためのパターン
を発生する。この発生されたパターンは加算器703で
映像信号に加算される。乱数のパターンを加算すること
で図7(b)のような垂直方向のブロック境界が拡散さ
れて、図7(c)のような輝度分布になり、ブロック歪
みが目立たなくなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】通常ブロック境界情報
は映像データに付加されていないため、表示装置側でブ
ロック境界を検出してこれを除去する。しかしながら、
これを誤って検出すると映像信号に乱数が付加され新た
なノイズが発生する。
【0007】上記従来のブロック歪み除去装置では画像
全体を一度メモリに保持し、画像全体で境界位置を検出
することでブロック境界検出の精度をあげていた。しか
し、表示装置と入力画像の表示領域が合わない場合では
画像を拡大圧縮して表示するため、ブロック構成の単位
が変わり、ブロックの境界が検出できない場合がある。
また、木の葉や滝の水などの高周波成分の多い画像の場
合においては効果がなかったという問題があった。
【0008】本発明は、上記のような問題を解決するた
めになされたもので、入力画像から適応的にブロック境
界を判定し、判定結果に応じたフィルタを入力画像に施
すブロック歪み除去手法ならびにブロック歪み除去装置
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明の請求項1に記載のブロック歪み除去装置
は、多数の画素を持つ、ブロック毎に不可逆符号化され
た映像信号に対して、ブロック間の境界を判定し、その
境界を除去するブロック歪み除去装置において、少なく
とも2個以上のn個連続する前記画素信号に対して、そ
れぞれ隣接する2個画素信号のレベルの差の絶対値を算
出する隣接差分演算手段と、前記隣接差分演算手段から
のn−1個演算結果を第一の閾値と及び第二の閾値と比
較する比較手段と、前記比較手段の比較結果に基づい
て、上記n個の画素領域内にブロック境界の有無を判定
するブロック境界判定手段と、前記ブロック境界判定手
段によってブロック境界があると判定された場合、上記
ブロック境界のみに対しフィルタをかけるブロック境界
除去手段と、を備えたものである。
【0010】また、本発明の請求項2に記載のブロック
歪み除去装置は、多数の画素を持つ、ブロック毎に不可
逆符号化された映像信号に対して、ブロック間の境界を
判定し、その境界を除去するブロック歪み除去装置にお
いて、少なくとも2個以上のn個連続する前記画素信号
に対して、それぞれ隣接する2個画素信号のレベルの差
の絶対値を算出する隣接差分演算手段と、前記隣接差分
演算手段からのn−1個演算結果をそれぞれ第一の閾値
と比較し、第一の閾値より小さい時、1を累積加算する
累積加算手段と、前記隣接差分演算手段からのn−1個
演算結果から最大値を検出する最大値検出手段と前記累
積加算手段からの累積加算結果を第三の閾値と、前記隣
接差分演算結果の最大値を第二の閾値と比較する比較手
段と、前記比較手段の比較結果に基づいて、上記n個の
画素領域内にブロック境界の有無を判定するブロック境
界判定手段と、前記ブロック境界判定手段によってブロ
ック境界があると判定された場合、上記ブロック境界の
みに対しフィルタをかけるブロック境界除去手段と、を
備えたものである。
【0011】本発明の請求項3に記載のブロック歪み除
去装置は、請求項2に記載するブロック歪み除去装置に
おいて、前記ブロック境界判定手段は、前記累積加算結
果がn-2で、かつ前記隣接差分演算結果の最大値が第
二の閾値より小さい時に、上記n個の画素領域内にブロ
ック境界があると判定するものである。
【0012】本発明の請求項4に記載のブロック歪み除
去装置は、請求項2に記載するブロック歪み除去装置に
おいて、前記ブロック境界判定手段によってブロック境
界があると判定された場合、上記ブロック境界除去手段
は、上記n個の画素に対しフィルタをかけるものであ
る。
【0013】本発明の請求項5に記載のブロック歪み除
去装置は、多数の画素を持つ、ブロック毎に不可逆符号
化された映像信号に対して、ブロック間の境界を判定
し、その境界を除去するブロック歪み除去装置におい
て、少なくとも2個以上のn個連続する前記画素信号に
対して、それぞれ隣接する2個画素信号のレベルの差の
絶対値を算出する隣接差分演算手段と、前記隣接差分演
算手段からのn−1個演算結果から最大値を検出する最
大値検出手段と前記隣接差分演算手段からのn−1個演
算結果から2番目に大きな値を検出する2番目値検出手
段と前記隣接差分演算の最大値と前記2番目に大きな値
との比に基づいて、上記n個の画素領域内にブロック境
界の有無を判定するブロック境界判定手段と、前記ブロ
ック境界判定手段によってブロック境界があると判定さ
れた場合、上記ブロック境界のみに複数のフィルタを段
階的にかけるブロック境界除去手段と、を備えたもので
ある。
【0014】本発明の請求項6に記載のブロック歪み除
去装置は、請求項5に記載のブロック歪み除去装置にお
いて、テーブルを用いて、前記隣接差分演算の最大値と
前記2番目に大きな値とをそれぞれテーブル変換するテ
ーブル変換手段を備え、前記ブロック境界判定手段は、
前記隣接差分演算の最大値のテーブル変換結果と前記2
番目に大きな値のテーブル変換結果との比に基づいて、
上記n個の画素領域内にブロック境界の有無を判定する
ものである。
【0015】本発明の請求項7に記載のブロック歪み除
去装置は、請求項6に記載のブロック歪み除去装置にお
いて、前記テーブルは、入力された映像信号に応じて変
更するものである。
【0016】本発明の請求項8に記載のブロック歪み除
去装置は、多数の画素を持つ、ブロック毎に不可逆符号
化された映像信号に対して、ブロック間の境界を判定
し、その境界を除去するブロック歪み除去装置におい
て、少なくとも2個以上のn個連続する前記画素信号に
対して、それぞれ隣接する2個画素信号のレベルの差の
絶対値を算出する隣接差分演算手段と、前記隣接差分演
算手段からのn−1個演算結果から最大値を検出する最
大値検出手段と前記隣接差分演算手段からのn−1個演
算結果から2番目に大きな値を検出する2番目値検出手
段と前記隣接差分算出結果の最大値と前記2番目に大き
な値との比に基づいて、上記n個の画素領域内にブロッ
ク境界が有ると段階的に判定するブロック境界判定手段
と、前記ブロック境界判定結果に応じて、複数のフィル
タを重み付けして組み合わせて、前記n個の画素に段階
的に上記複数のフィルタをかけるブロック境界除去手段
と、を備えたものである。
【0017】本発明の請求項9に記載のブロック歪み除
去装置は、請求項8記載のブロック歪み除去装置におい
て、ブロック境界の特徴をもつテーブルを用いて前記隣
接差分演算結果の最大値をテーブル変換し、またブロッ
ク境界以外の画素の特徴をもつテーブルを用いて前記2
番目に大きな値をテーブル変換する変換手段を備え、前
記ブロック境界判定手段は、上記2つのテーブル変換値
の比に基づいて、前記n個の画素領域内にブロック境界
が有ると段階的に判定するものである。
【0018】本発明の請求項10に記載のブロック歪み
除去装置は、請求項9記載のブロック歪み除去装置にお
いて、前記テーブルは、検出された入力映像信号の画素
数、同期周波数、映像の周波数分布などの特徴に応じて
変更するものである。
【0019】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態について
図面を参照しながら説明する。
【0020】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形
態1によるブロック歪み除去装置の構成を示すブロック
図である。図1において、101は入力された、ブロッ
ク毎に不可逆符号化された映像信号のn個連続する画素
の隣接差分の絶対値を第一の閾値th1と比較し、比較
結果が負の場合、1を累積加算する隣接差分累積加算
部、102は隣接差分累加算部からの加算結果がn−2
である場合に1を出力する累積加算値判定部、103は
前記n画素の隣接差分の絶対値の最大値と第二の閾値t
h2を比較して比較結果が負の場合に1を出力するMA
X値判定部、104は累積加算判定部102の判定結果
とMAX値判定部103の判定結果の積を取るAND回
路、105は前記映像信号の高域周波数成分を取り除く
ローパスフィルタ(LPF)、106はAND回路10
4の出力に応じて前記映像信号とLPF105の出力を
切りかえる選択器である。
【0021】以下に、上記のように構成されたブロック
歪み除去装置の動作について図2を参照しながら説明す
る。図2は本発明の実施の形態1によるブロック歪み除
去装置の動作を説明するための図であり、図2(a)は
画素、ブロック、及びブロックの境界を示すイメージ
図、図2(b)はブロック内の画素の輝度分布を示すイ
メージ図である。
【0022】図2(a)の格子はブロックの単位を8画
素×8画素とした場合ブロックの中の1画素を代表し、
太線はブロック境界を表し、Vnは水平方向の9つの画
素を示している。この図2ではV4とV5の間にブロック
境界がある。また、図2(b)は図2(a)の9つの画
素の輝度分布を拡大して表しており、縦軸に輝度、横軸
に空間座標を取っている。なお、th1は第一の閾値
で、th2は第二の閾値である。
【0023】まず、入力された、ブロック毎に不可逆符
号化された映像信号は隣接差分累積加算101に入力さ
れる。隣接差分累積加算101ではV1〜V9までの信
号の隣接差分の絶対値をおのおの第一の閾値th1と比
較し、th1の方が大きな場合に1を累積加算する。累
積加算結果の最大値は0からn―1である8までの値を
とる。次に隣接差分累積加算101の加算結果は累積加
算値判定部102に入る。累積加算判定部102では上
記累積加算結果が7である場合に、判定結果として1を
出力する。これは、図2(b)に示すように累積加算結
果が7であるときは9つの画素内に大きな輝度差が1つ
あり、ブロック境界が存在することを示し、また累積加
算結果が8であるときは大きな輝度差が1つも無く、ブ
ロック境界が存在しないことを示す。その他の場合はブ
ロック境界ではなく映像の周波数が高い部分であるとみ
なす。
【0024】また、入力された、ブロック毎に不可逆符
号化された映像信号はMAX値判定103に入力され
る。MAX値判定103では前記V1〜V9までの隣接
差分の絶対値の最大値を抽出し、これが第二の閾値th
2以下の場合に判定結果として1を出力する。これは図
2(b)に示すように最大輝度差があると判定した個所
でこの最大値が第二の閾値th2以下の場合を示してい
る。映像信号において隣接する画素は相関が強く、ブロ
ック間でも同じことが言える。よって、ブロック境界を
示す輝度差は元画像に対して小さく、第二の閾値th2
と比較することでブロック境界以外の高周波部分の判定
を排除する。
【0025】次に累積加算判定部102の判定結果とM
AX値判定103の判定結果とをAND回路104で積
を取る。LPF105は前記映像信号の低周波部分を出
力させる。AND104からの出力に応じて選択器10
6を切り替えることによって、ブロック境界がある場合
では前記ブロック境界にある映像信号はLPF105を
通してから、またブロック境界が無い場合ではそのまま
出力されることでブロック歪みを除去することが出来
る。
【0026】このように、本実施の形態1によるブロッ
ク歪み除去装置では、隣接差分演算結果に応じて累積加
算した累積加算値と隣接差分演算の最大絶対値を算定し
て、それぞれを閾値と比較することによって、ブロック
境界の有無を判別し、ブロック境界があると判別された
時、前記ブロック境界に対しフィルタをかけるようにし
たので、ブロック境界情報が送られてこない表示装置に
ブロック毎に不可逆符号化された映像信号が入力された
場合、ブロック境界検出結果を保持するメモリを必要と
せずに、かつ入力映像の拡大圧縮などにもよらずに任意
の画素ブロックサイズでブロック歪みを除去することが
できる。
【0027】なお、本実施の形態1では説明しやすいよ
うにn=9の場合で説明したが、9以外の数字でも同様
のことが言える。また、1画素ブロックを8画素×8画
素としているがこれも8以外の任意の画素ブロックでも
同様のことが言える。
【0028】また、本実施の形態1では水平方向の9個
画素に対するブロック歪み除去処理について説明した
が、本発明のブロック歪み除去装置は、垂直方向の連続
する画素に対しても同様なブロック歪み除去効果があ
る。なお、同一画像に対して水平方向の歪み除去処理と
垂直方向の歪み除去処理のどちらを先にしてもブロック
歪み除去効果は変わらない。すなわち本発明のブロック
歪み除去効果は処理の順序によらない。
【0029】(実施の形態2)図3は本発明の実施の形
態2によるブロック歪み除去装置の構成を示すブロック
図である。図3において、301は入力された、ブロッ
ク毎に不可逆符号化された映像信号のn個連続する画素
の隣接差分の絶対値を出力する隣接差分演算部、302
は隣接差分演算部301からのn−1個の演算結果の最
大値を出力する最大値検出部、304は隣接差分演算部
301からのn−1個の演算の2番目に大きな値を出力
する2番目に大きな値検出部、303は最大値検出部3
02と2番目に大きな値検出304の出力の比を検出し
ブロック境界を段階的に判定して切り替え信号を出力す
る比検出部、305、306、307は前記映像信号の
高域周波数成分を取り除く第一、第二、第三のローパス
フィルタ(LPF)、308は比検出部303の切り替
え信号に応じて第一のLPF305の出力と第二のLP
F306出力と第三のLPF307出力と及び前記映像
信号との混合比を変える混合器である。
【0030】上記のように構成されたブロック歪み除去
装置の動作について、以下、図4を参照しながら説明す
る。まず、入力された、ブロック毎に不可逆符号化され
た映像信号は隣接差分演算部301に入力される。隣接
差分演算部301ではn画素の隣接差分の絶対値を演算
する。次にn−1個の隣接差分演算結果は最大値検出部
302と2番目に大きな値検出部304にそれぞれ入力
されて、それぞれ最大値と2番目に大きな値が抽出され
る。次に最大値検出部302と2番目に大きな値検出部
304の出力は比検出部303に入力される。比検出部
303では、前記最大値と2番目に大きな値を比較し、
比較結果を基にブロック境界の強さを段階的に判定す
る。
【0031】これは図4に示すように比が大きい場合に
は境界がより強く出ていると判定し、ブロック除去効果
を上げ、比が小さい場合には境界が目立たないと判定す
ることでブロック除去効果を下げる。次に第一のLPF
305、第二のLPF306、第三のLPF307はそ
れぞれ特性の異なるLPFであり、ブロック境界の除去
効果にあわせて特性を決定する。
【0032】比検出部303から出力された判定結果は
混合器308に入力され、判定結果に応じて第一のLP
F305、第二のLPF306、第三のLPF307、
入力映像信号を組み合わせてブロック歪みを除去するこ
とができる。
【0033】このように、本実施の形態2によるブロッ
ク歪み除去装置では、n個連続する画素の隣接差分の絶
対値から最大値と2番目大きな値を検出し、その2つの
値の比に基づいて、ブロック境界があると段階的に判定
し、複数のフィルタを組み合わせてn個画素にかけるこ
とによりブロック歪みを除去するようにしたので、ブロ
ック境界検出結果を保持するメモリを必要としないブロ
ック歪み除去が段階的に行われるため実施の形態1での
2値切り替えによる誤判別が減り、高周波成分が多いと
判定する箇所でもブロック境界除去が出来、またフィー
ルド間の圧縮率の違いによって目だつブロック境界が抑
制される。
【0034】なお、本実施の形態2では3つのLPFを
用いるが、これは効果に応じてLPFの数を決めてもよ
い。また、本実施の形態2では水平方向の連続する画素
に対するブロック歪み除去処理について説明したが、本
発明のブロック歪み除去装置は、垂直方向の連続する画
素に対しても同様なブロック歪み除去効果がある。な
お、同一画像に対して水平方向の歪み除去処理と垂直方
向の歪み除去処理のどちらを先にしてもブロック歪み除
去効果は変わらない。すなわちブロック歪み除去効果は
処理の順序によらない。
【0035】(実施の形態3)図5は本発明の実施の形
態3によるブロック歪み除去装置の構成を示すブロック
図である。図5において、501は入力されたブロック
毎に不可逆符号化された映像信号のn個連続する画素の
隣接差分の絶対値を出力する隣接差分演算部、502は
隣接差分演算部501からのn−1個の演算結果の最大
値を出力する最大値検出部、505は隣接差分演算部5
01からのn−1個の演算の2番目に大きな値を出力す
る2番目に大きな値検出部、503は最大値検出部50
2の出力をテーブルを用いて変換する第一のLUT、5
06は2番目に大きな値検出部505の出力をテーブル
を用いて変換する第二のLUT、504は第一のLUT
503と第二のLUT506の出力からブロック境界を
段階的に判定する判定部、507、508、509は前
記映像信号の高域周波数成分を取り除く第一、第二、第
三のローパスフィルタ(LPF)、510は判定部50
4の切り替え信号に応じて第一のLPF507の出力
と、第二のLPF508の出力と、第三のLPF509
の出力と、及び前記映像信号との混合比を変える混合器
である。
【0036】以下、以上のように構成されたブロック歪
み除去装置の動作について説明する。まず、入力され
た、ブロック毎に不可逆符号化された映像信号は隣接差
分演算部501に入力される。隣接差分演算部501で
はn画素の隣接差分の絶対値を演算する。次にn−1個
の隣接差分演算結果は最大値検出部502と2番目に大
きな値検出部505にそれぞれ入力されて、それぞれ最
大値と2番目に大きな値が抽出される。次に最大値検出
部502の出力は第一のLUT503に入力され、最大
値の大きさによって重み付けされる。
【0037】第一のLUT503は入力される差分値が
小さい時にブロック境界が強く、また差分値が大きいほ
どブロック境界が無いと判定する値を出力する。これは
図4に示すように最大輝度差があると判定した個所でこ
の最大値の差に応じてブロック境界除去効果を変えるこ
とである。映像信号において隣接する画素は相関が強
く、ブロック間についても同じことが言える。よって、
ブロック境界を示す輝度差は元画像に対して小さく、第
一のLUT503で差分値が大きなときはブロック境界
ではなく高周波部分であるとみなすべきである。
【0038】次に2番目に大きな値検出505の出力は
第二のLUT506に入力され、2番目に大きな値の大
きさによって重み付けされる。第二のLUT506は入
力される差分値が小さい時にブロック境界が強く、また
差分値が大きいほどブロック境界が無いと判定する値を
出力する。これも図4に示すように2番目に大きな輝度
差があると判定した個所はブロック境界周辺の状態を表
しており、その値が小さいほど輝度が平坦である割合が
強く、ブロック境界が目立ちやすいため、除去効果をあ
げる。また、この値が大きいほど高周波を多く含むため
除去効果をさげる。
【0039】そして、第一のLUT503と第二のLU
T506からの出力が判定部504に入力され、2つの
条件よりn画素の特徴を判断しブロック境界の強さを段
階的に判定する。第一のLPF507、第二のLPF5
07、第三のLPF507はそれぞれ特性の違うLPF
であり、ブロック境界の除去効果にあわせて特性を決定
する。
【0040】判定部504から出力された判定結果は混
合器510に入力され、判定結果に応じて第一のLPF
507、第二のLPF507、第三のLPF507、及
び入力映像信号を組み合わせてブロック歪みを除去する
ことができる。
【0041】このように、本発明の形態3によるブロッ
ク歪み除去装置では、n個連続する画素の隣接差分の絶
対値から最大値と2番目大きな値を検出し、前記検出さ
れた2つの値をそれぞれテーブル変換し、変換された2
つの値の比に基づいて、ブロック境界があると段階的に
判定し、複数のフィルタを組み合わせてn個画素にかけ
ることによりブロック歪みを除去するようにしたので、
判定をテーブル化することにより境界の特徴検出の精度
を上げ、木の葉や水などの高周波成分を多く含む映像信
号のブロック歪み除去の際に高周波成分が落ちるのを防
ぐことができる。
【0042】また、本実施の形態3では3つのLPFを
用いて説明したが、これは効果に応じていくつ用いても
よい。また、本実施の形態3によるブロック歪み除去装
置は、水平方向の連続する画素に対しても垂直方向の連
続する画素に対しても同様なブロック歪み除去効果があ
る。なお、同一画像に対して水平方向の歪み除去処理と
垂直方向の歪み除去処理のどちらを先にしてもブロック
歪み除去効果は変わらない。すなわちブロック歪み除去
効果は処理の順序にもよらない。
【0043】(実施の形態4)図6は本発明の実施の形
態4によるブロック歪み除去装置の構成を示すブロック
図である。図6において、601は入力された、ブロッ
ク毎に不可逆符号化された映像信号のn個連続する画素
の隣接差分の絶対値を出力する隣接差分演算部、602
は隣接差分演算部601からのn−1個の演算結果の最
大値を出力する最大値検出部、605は隣接差分演算部
601からのn−1個の演算結果の2番目に大きな値を
出力する2番目に大きな値検出部、603は最大値検出
部602の出力をテーブルを用いて変換する第一のLU
T、606は2番目に大きな値検出部605の出力をテ
ーブルを用いて変換する第二のLUT、604は第一の
LUT603と第二のLUT606の出力からブロック
境界を段階的に判定する判定部、607、608、60
9は前記映像信号の高域周波数成分を取り除く第一、第
二、第三のローパスフィルタLPF、610は判定部6
04の切り替え信号に応じて第一のLPF607の出力
と第二のLPF608の出力と第三のLPF609の出
力と前記映像信号との混合比を変える混合器、611は
前記入力された映像信号の画素数、同期周波数、映像の
周波数分布などの映像信号の特徴を検出する特徴検出
部、612は特徴検出部611の特徴結果から最適なL
UTを生成し第一のLUT603と第二のLUT606
を書きかえるLUT生成部である。
【0044】以下、以上のように構成されたブロック歪
み除去装置の動作について説明する。まず、入力された
ブロック毎に不可逆符号化された映像信号は特徴検出部
611に入力される。特徴検出部611では前記映像信
号の画素数、同期周波数、映像の周波数分布などの特徴
を検出する。これは入力された信号がPCより出力され
た多種の解像度をもち周波数成分の高い信号や、NTS
CやDVDなどのAV信号などの特徴を検出する。次に
特徴検出部611からの出力はLUT生成部612に入
力される。LUT生成部612では前記映像信号の特徴
から最適なLUTを決定し、第一のLUT603と第二
のLUT606に書きこむ。これからの動作は前記実施
の形態3のと同様なため、ここでの二度書きは省略す
る。
【0045】このように、本実施の形態4によるブロッ
ク歪み除去装置では、n個連続する画素の隣接差分の絶
対値から最大値と2番目大きな値を検出し、入力映像信
号の特徴の検出により変更されるテーブルを用いて前記
検出された2つの値をそれぞれテーブル変換し、変換さ
れた2つの値の比に基づいて、ブロック境界があると段
階的に判定し、複数のフィルタを組み合わせてn個画素
にかけることによりブロック歪みを除去するようにした
ので、最適なブロック境界除去効果を得ることができ
る。
【0046】なお、本実施の形態4は、前記実施の形態
3と同様に、3つのLPFを用いて説明したが、これは
効果に応じていくつ用いてもよい。また、本実施の形態
4によるブロック歪み除去装置は、水平方向の連続する
画素に対しても垂直方向の連続する画素に対しても同様
なブロック歪み除去効果がある。なお、同一画像に対し
て水平方向の歪み除去処理と垂直方向の歪み除去処理の
どちらを先にしてもブロック歪み除去効果は変わらな
い。すなわちブロック歪み除去効果は処理の順序にもよ
らない。
【0047】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1に係る
ブロック歪み除去装置によれば、 多数の画素を持つ、
ブロック毎に不可逆符号化された映像信号に対して、ブ
ロック間の境界を判定し、その境界を除去するブロック
歪み除去装置において、少なくとも2個以上のn個連続
する前記画素信号に対して、それぞれ隣接する2個画素
信号のレベルの差の絶対値を算出する隣接差分演算手段
と、前記隣接差分演算手段からのn−1個演算結果を第
一の閾値と及び第二の閾値と比較する比較手段と、前記
比較手段の比較結果に基づいて、上記n個の画素領域内
にブロック境界の有無を判定するブロック境界判定手段
と、前記ブロック境界判定手段によってブロック境界が
あると判定された場合、上記ブロック境界のみに対しフ
ィルタをかけるブロック境界除去手段と、を備えたた
め、ブロック境界検出結果を保持するメモリを必要とせ
ずに、かつ入力映像の拡大圧縮などによらず任意の画素
ブロックサイズでブロック歪みを除去することが出来る
という効果がある。
【0048】また、本発明の請求項2に係るブロック歪
み除去装置によれば、多数の画素を持つ、ブロック毎に
不可逆符号化された映像信号に対して、ブロック間の境
界を判定し、その境界を除去するブロック歪み除去装置
において、少なくとも2個以上のn個連続する前記画素
信号に対して、それぞれ隣接する2個画素信号のレベル
の差の絶対値を算出する隣接差分演算手段と、前記隣接
差分演算手段からのn−1個演算結果をそれぞれ第一の
閾値と比較し、第一の閾値より小さい時、1を累積加算
する累積加算手段と、前記隣接差分演算手段からのn−
1個演算結果から最大値を検出する最大値検出手段と前
記累積加算手段からの累積加算結果を第三の閾値と、前
記隣接差分演算結果の最大値を第二の閾値と比較する比
較手段と、前記比較手段の比較結果に基づいて、上記n
個の画素領域内にブロック境界の有無を判定するブロッ
ク境界判定手段と、前記ブロック境界判定手段によって
ブロック境界があると判定された場合、上記ブロック境
界のみに対しフィルタをかけるブロック境界除去手段
と、を備えるようにしたので、ブロック境界検出結果を
保持するメモリを必要とせずに、かつ入力映像の拡大圧
縮などによらず任意の画素ブロックサイズでブロック歪
みを除去することが出来るという効果がある。
【0049】本発明の請求項5に係るロック歪み除去装
置によれば、多数の画素を持つ、ブロック毎に不可逆符
号化された映像信号に対して、ブロック間の境界を判定
し、その境界を除去するブロック歪み除去装置におい
て、少なくとも2個以上のn個連続する前記画素信号に
対して、それぞれ隣接する2個画素信号のレベルの差の
絶対値を算出する隣接差分演算手段と、前記隣接差分演
算手段からのn−1個演算結果から最大値を検出する最
大値検出手段と前記隣接差分演算手段からのn−1個演
算結果から2番目に大きな値を検出する2番目値検出手
段と前記隣接差分演算の最大値と前記2番目に大きな値
との比に基づいて、上記n個の画素領域内にブロック境
界の有無を判定するブロック境界判定手段と、前記ブロ
ック境界判定手段によってブロック境界があると判定さ
れた場合、上記ブロック境界のみに複数のフィルタを段
階的にかけるブロック境界除去手段と、を備えるように
したため、ブロック歪みが段階的に除去され、ブロック
境界の誤判別を減らす効果がある。
【0050】本発明の請求項6に記載のブロック歪み除
去装置によれば、請求項5に記載のブロック歪み除去装
置において、テーブルを用いて、前記隣接差分演算の最
大値と前記2番目に大きな値とをそれぞれテーブル変換
するテーブル変換手段を備え、前記ブロック境界判定手
段は、前記隣接差分演算の最大値のテーブル変換結果と
前記2番目に大きな値のテーブル変換結果との比に基づ
いて、上記n個の画素領域内にブロック境界の有無を判
定するようにしたため、判定をテーブル化することによ
り境界の特徴検出の精度があがり、木の葉や水などの高
周波成分を多く含む映像信号のブロック歪み除去の際に
高周波成分が落ちることを防ぐことができるという効果
がある。
【0051】本発明の請求項7に記載のブロック歪み除
去装置によれば、請求項6に記載のブロック歪み除去装
置において、前記テーブルは、入力された映像信号に応
じて変更するようにしたため、入力信号の特徴を検出し
てテーブルを変更することにより最適なブロック境界除
去効果を得ることが出来るという効果がある。
【0052】本発明の請求項8に記載のブロック歪み除
去装置によれば、多数の画素を持つ、ブロック毎に不可
逆符号化された映像信号に対して、ブロック間の境界を
判定し、その境界を除去するブロック歪み除去装置にお
いて、少なくとも2個以上のn個連続する前記画素信号
に対して、それぞれ隣接する2個画素信号のレベルの差
の絶対値を算出する隣接差分演算手段と、前記隣接差分
演算手段からのn−1個演算結果から最大値を検出する
最大値検出手段と前記隣接差分演算手段からのn−1個
演算結果から2番目に大きな値を検出する2番目値検出
手段と前記隣接差分算出結果の最大値と前記2番目に大
きな値との比に基づいて、上記n個の画素領域内にブロ
ック境界が有ると段階的に判定するブロック境界判定手
段と、前記ブロック境界判定結果に応じて、複数のフィ
ルタを重み付けして組み合わせて、前記n個の画素に段
階的に上記複数のフィルタをかけるブロック境界除去手
段と、を備えたので、ブロック歪み除去が段階的に行わ
れるため2値切り替えによる誤判別が減り、高周波成分
が多いと判定する箇所でもブロック境界除去が出来、ま
たフィールド間の圧縮率の違いによって目だつブロック
境界が抑制されるというメリットがある。
【0053】本発明の請求項9に記載のブロック歪み除
去装置によれば、請求項8記載のブロック歪み除去装置
において、ブロック境界の特徴をもつテーブルを用いて
前記隣接差分演算結果の最大値をテーブル変換し、また
ブロック境界以外の画素の特徴をもつテーブルを用いて
前記2番目に大きな値をテーブル変換する変換手段を備
え、前記ブロック境界判定手段は、上記2つのテーブル
変換値の比に基づいて、前記n個の画素領域内にブロッ
ク境界が有ると段階的に判定するようにしたため、判定
をテーブル化することで境界の特徴検出の精度があが
り、木の葉や水などの高周波成分を多く含む映像信号の
ブロック歪み除去の際に高周波成分が落ちるのを防ぐこ
とができるという効果がある。
【0054】本発明の請求項10に記載のブロック歪み
除去装置によれば、請求項9記載のブロック歪み除去装
置において、前記テーブルは、検出された入力映像信号
の画素数、同期周波数、映像の周波数分布などの特徴に
応じて変更するようにしたため、入力信号の特徴を検出
してテーブルを変更することで最適なブロック境界除去
効果を得ることが出来るというメリットがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1によるブロック歪み除去
装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態1によるブロック歪み除去
装置の動作を説明するための図である。
【図3】本発明の実施の形態2によるブロック歪み除去
装置の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態2によるブロック歪み除去
装置の動作を説明するためのブロック内の画素の輝度分
布をイメージ図である。
【図5】本発明の実施の形態3によるブロック歪み除去
装置の構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の実施の形態4によるブロック歪み除去
装置の構成を示すブロック図である。
【図7】(a)従来のブロック歪み除去装置の一構成を
示すブロック図である。(b)従来例のブロックひずみ
除去前の輝度分布を表す図である。(c)従来例のブロ
ックひずみ除去後の輝度分布を表す図である。
【符号の説明】
101 隣接差分累積加算部 102 累積加算判定部 103 MAX値判定部 104 ANDスイッチ 105 ローパスフィルタLPF(高周波を取り除くフ
ィルター) 106 選択器 301 隣接差分演算部 302 最大値検出部 303 比検出部 304 2番目に大きな値検出部 305 第一のLPF 306 第二のLPF 307 第三のLPF 308 混合器 501 隣接差分演算部 502 最大値検出部 503 第一のLUT 504 判定部 505 2番目に大きな値検出部 506 第二のLUT 507 第一のLPF 508 第二のLPF 509 第三のLPF 510 混合器 601 隣接差分演算部 602 最大値検出部 603 第一のLUT 604 判定部 605 2番目に大きな値検出部 606 第二のLUT 607 第一のLPF 608 第二のLPF 609 第三のLPF 610 混合器 611 特徴検出部 612 LUT生成部 701 隣接差分演算部 702 閾値判定部 703 加算器 704 パターン選択部 705 乱数発生部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 幡野 貴久 大阪府茨木市松下町1番1号 株式会社松 下エーヴィシー・テクノロジー内 Fターム(参考) 5C021 PA34 PA53 PA56 PA57 PA58 PA62 PA80 RA06 RA13 RB03 RB08 XA66 XB06 XB17 YA01 YC08 5C059 KK03 TA69 TB07 TC02 TC42 TC44 TD02 TD05 TD09 TD12 TD18 UA05 UA12 UA18 UA38 5C078 AA04 BA57 CA21 DA01 5J064 AA01 BA16 BB07 BC03 BC08 BC11 BC14 BC22 BD01

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の画素を持つ、ブロック毎に不可逆
    符号化された映像信号に対して、ブロック間の境界を判
    定し、その境界を除去するブロック歪み除去装置におい
    て、 少なくとも2個以上のn個連続する前記画素信号に対し
    て、それぞれ隣接する2個画素信号のレベルの差の絶対
    値を算出する隣接差分演算手段と、 前記隣接差分演算手段からのn−1個演算結果を第一の
    閾値と及び第二の閾値と比較する比較手段と、 前記比較手段の比較結果に基づいて、上記n個の画素領
    域内にブロック境界の有無を判定するブロック境界判定
    手段と、 前記ブロック境界判定手段によってブロック境界がある
    と判定された場合、上記ブロック境界のみに対しフィル
    タをかけるブロック境界除去手段と、を備えた、 ことを特徴とするブロック歪み除去装置。
  2. 【請求項2】 多数の画素を持つ、ブロック毎に不可逆
    符号化された映像信号に対して、ブロック間の境界を判
    定し、その境界を除去するブロック歪み除去装置におい
    て、 少なくとも2個以上のn個連続する前記画素信号に対し
    て、それぞれ隣接する2個画素信号のレベルの差の絶対
    値を算出する隣接差分演算手段と、 前記隣接差分演算手段からのn−1個演算結果をそれぞ
    れ第一の閾値と比較し、第一の閾値より小さい時、1を
    累積加算する累積加算手段と、 前記隣接差分演算手段からのn−1個演算結果から最大
    値を検出する最大値検出手段と前記累積加算手段からの
    累積加算結果を第三の閾値と、前記隣接差分演算結果の
    最大値を第二の閾値と比較する比較手段と、 前記比較手段の比較結果に基づいて、上記n個の画素領
    域内にブロック境界の有無を判定するブロック境界判定
    手段と、 前記ブロック境界判定手段によってブロック境界がある
    と判定された場合、上記ブロック境界のみに対しフィル
    タをかけるブロック境界除去手段と、を備えた、 ことを特徴とするブロック歪み除去装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載するブロック歪み除去装
    置において、 前記ブロック境界判定手段は、前記累積加算結果がn−
    2で、かつ前記隣接差分演算結果の最大値が第二の閾値
    より小さい時に、上記n個の画素領域内にブロック境界
    があると判定する、 ことを特徴とするブロック歪み除去装置。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載するブロック歪み除去装
    置において、 前記ブロック境界判定手段によってブロック境界がある
    と判定された場合、 上記ブロック境界除去手段は、上記n個の画素に対しフ
    ィルタをかける、 ことを特徴とするブロック歪み除去装置。
  5. 【請求項5】 多数の画素を持つ、ブロック毎に不可逆
    符号化された映像信号に対して、ブロック間の境界を判
    定し、その境界を除去するブロック歪み除去装置におい
    て、 少なくとも2個以上のn個連続する前記画素信号に対し
    て、それぞれ隣接する2個画素信号のレベルの差の絶対
    値を算出する隣接差分演算手段と、 前記隣接差分演算手段からのn−1個演算結果から最大
    値を検出する最大値検出手段と、 前記隣接差分演算手段からのn−1個演算結果から2番
    目に大きな値を検出する2番目値検出手段と、 前記隣接差分演算の最大値と前記2番目に大きな値との
    比に基づいて、上記n個の画素領域内にブロック境界の
    有無を判定するブロック境界判定手段と、 前記ブロック境界判定手段によってブロック境界がある
    と判定された場合、上記ブロック境界のみに複数のフィ
    ルタを段階的にかけるブロック境界除去手段と、を備え
    た、 ことを特徴とするブロック歪み除去装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のブロック歪み除去装置
    において、 テーブルを用いて、前記隣接差分演算の最大値と前記2
    番目に大きな値とをそれぞれテーブル変換するテーブル
    変換手段を備え、 前記ブロック境界判定手段は、前記隣接差分演算の最大
    値のテーブル変換結果と前記2番目に大きな値のテーブ
    ル変換結果との比に基づいて、上記n個の画素領域内に
    ブロック境界の有無を判定する、 ことを特徴とするブロック歪み除去装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のブロック歪み除去装置
    において、 前記テーブルは、入力された映像信号に応じて変更す
    る、 ことを特徴とするブロック歪み除去装置。
  8. 【請求項8】 多数の画素を持つ、ブロック毎に不可逆
    符号化された映像信号に対して、ブロック間の境界を判
    定し、その境界を除去するブロック歪み除去装置におい
    て、 少なくとも2個以上のn個連続する前記画素信号に対し
    て、それぞれ隣接する2個画素信号のレベルの差の絶対
    値を算出する隣接差分演算手段と、 前記隣接差分演算手段からのn−1個演算結果から最大
    値を検出する最大値検出手段と、 前記隣接差分演算手段からのn−1個演算結果から2番
    目に大きな値を検出する2番目値検出手段と、 前記隣接差分算出結果の最大値と前記2番目に大きな値
    との比に基づいて、上記n個の画素領域内にブロック境
    界が有ると段階的に判定するブロック境界判定手段と、 前記ブロック境界判定結果に応じて、複数のフィルタを
    重み付けして組み合わせて、前記n個の画素に段階的に
    上記複数のフィルタをかけるブロック境界除去手段と、
    を備えた、 ことを特徴とするブロック歪み除去装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載のブロック歪み除去装置に
    おいて、 ブロック境界の特徴をもつテーブルを用いて前記隣接差
    分演算結果の最大値をテーブル変換し、またブロック境
    界以外の画素の特徴をもつテーブルを用いて前記2番目
    に大きな値をテーブル変換する変換手段を備え、 前記ブロック境界判定手段は、上記2つのテーブル変換
    値の比に基づいて、前記n個の画素領域内にブロック境
    界が有ると段階的に判定する、 ことを特徴とするブロック歪み除去装置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載のブロック歪み除去装置
    において、 前記テーブルは、検出された入力映像信号の画素数、同
    期周波数、映像の周波数分布などの特徴に応じて変更す
    る、 ことを特徴とするブロック歪み除去装置。
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