JP2002344704A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JP2002344704A JP2001181884A JP2001181884A JP2002344704A JP 2002344704 A JP2002344704 A JP 2002344704A JP 2001181884 A JP2001181884 A JP 2001181884A JP 2001181884 A JP2001181884 A JP 2001181884A JP 2002344704 A JP2002344704 A JP 2002344704A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高画質化と、環境対応のための電源投入から
動作開始までの時間短縮を同時に達成することができる
画像読取装置を提供する。 【解決手段】 コンタクトガラス2の下方に第1,第2
の走行体5,8及び結像レンズ9からなる露光光学系を
設け、その後段にCCD(固体撮像素子)10と画像処
理部11を、かつコンタクトガラス2の画像領域外に白
色基準板(濃度基準板)26を設け、白色基準板26の
読み取りデータを基に画像処理部11で自動調整動作を
行なう画像読取装置において、装置に対する電源オフの
操作が行なわれた場合、前記走行体5,8を前記白色基
準板26を読み取る位置に移動させた後に、電源の遮断
を行なう制御手段のCPU25を備えた。その他4項あ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、露光光学系と画像
処理部を有する画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタル複写機やデジタルファクシミリ
などの画像処理装置では、読み取られた画像情報を電気
信号に変換し、電気回路により電気的処理を施すが、よ
り高画質の画像を得るために、例えば特開平5−150
622号公報で知られているよう、電気回路中の増幅器
の増幅率や、A/D変換器の基準電圧を、装置が自動的
に調整するような機構が設けられている場合がある。
【0003】一般に画像形成装置においては、コンタク
トガラスの画像領域外に濃度基準板を設け、この濃度基
準板の読み取りデータを基に、上記のユニット他を自動
調整することで自動濃度調整を行なっている。従って、
電気回路に用いられる部品や光源に用いられる部品の、
個体差や経時での特性変化によることなく、一定の品質
を保証した画像出力を得ることができる利点がある。
【0004】また、一方、近年の画像読み取り装置で
は、電源投入後の装置動作開始までの時間の短縮化が要
求されている。特に、環境問題の重要さが増すにつれ、
各種の規格では、装置の電源断状態へ移行する時間を例
えば1分程度にするよう定義されている。これらの装置
では、非常に頻繁に電源遮断状態に移行することにな
り、当然、電源が再投入される回数も増え、電源投入か
ら動作開始までの時間は、例えば10秒程度であること
が要求される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た高画質化のための装置の自動調整動作が、この電源投
入から動作開始までの時間短縮のネックになっている。
【0006】本発明は、高画質化と、環境対応のための
電源投入から動作開始までの時間短縮を同時に達成する
ことができる画像読取装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、コンタクトガラスの下方に
第1、第2の走行体及び結像レンズからなる露光光学系
を設け、さらにその後段に固体撮像素子と画像処理部を
有し、かつコンタクトガラスの画像領域外に濃度基準板
を設け、濃度基準板の読み取りデータを基に画像処理部
で自動調整動作を行なう画像読取装置において、装置に
対する電源オフの操作が行なわれた場合、前記走行体を
前記濃度基準板を読み取る位置に移動させた後に、電源
の遮断を行なう制御手段を備えたことを特徴とする。
【0008】又、請求項2記載の発明は、請求項1の画
像読取装置において、電源が投入された後、前記制御手
段の制御により、前記走行体を移動させることなく、自
動調整動作を実行することを特徴とする。
【0009】又、請求項3記載の発明は、請求項1の画
像読取装置において、電源遮断時においてもデータを保
持することが可能な不揮発性メモリを有し、電源オフの
操作が行なわれた場合、前記制御手段の制御により、前
記走行体を、前記濃度基準板を読み取る位置に移動させ
た後に、前記不揮発性メモリに移動が完了したことを示
す書き込みを行なうことを特徴とする。
【0010】又、請求項4記載の発明は、請求項3の画
像読取装置において、電源が投入された後、前記制御手
段の制御により、前記不揮発性メモリを読み出し、前記
濃度基準板を読み取る位置に移動が完了したことが書き
込まれていた場合は、前記走行体を移動させることなく
自動調整動作を実行し、移動が完了していなかった場合
は、前記濃度基準板を読み取る位置に移動させた後に自
動調整動作を実行することを特徴とする。
【0011】さらに、光学的に読みとった画像情報を電
気信号に変換する固体撮像素子と、その固体撮像素子の
出力するアナログ信号に対して電気的な処理を加える電
気回路と、その電気回路が行う電気的処理の処理係数を
適正な係数に調整するための電気回路及びマイクロプロ
セッサと、コンタクトガラス上に載置された原稿に対し
てその原稿を露光するための光源及び上記原稿からの反
射光を反射するためのミラーとが搭載された走行体を相
対的に移動させる手段と、上記電気回路が行う電気的処
理の処理係数を適正な係数に調整するための基準濃度に
塗布された濃度基準板と、上記電気回路が行う電気的処
理の処理係数を適正な係数に調整するための自動調整動
作は、上記走行体を上記濃度基準板を読み取る位置に移
動させ、上記濃度基準板を読み取ったときのデータに基
づいて自動調整動作を行う画像読取装置において、自装
置に対する電源オフの操作が行われた場合、上記走行体
を上記濃度基準板を読み取る位置に移動させた後に電源
の遮断を行い、その後に電源が投入された時に上記走行
体を移動させることなく、即座に上記自動調整動作を実
行し、上記自動調整が、正常に終了し得なかった場合は
上記走行体を原点復帰動作をさせた後に、上記走行体を
前記濃度基準板を読み取る位置に移動させて再度上記自
動調整を行うようにする手段を設けるとよい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
従って説明する。図1は画像読取装置の概念図である。
この画像読取装置は、CPU,ROM及びRAM等から
なるマイクロコンピュータによって実現されるスキャナ
装置,ファクシミリ装置,コピー装置等の装置であり、
原稿台ガラスを覆う圧板1、その原稿台ガラスであるコ
ンタクトガラス2,原稿を露光するための露光ランプで
ある光源3及びミラー4からなる第1の走行体5、ミラ
ー6,7からなる第2の走行体8、結像レンズ9、CC
D10、画像処理用のマイクロプロセッサである画像処
理部11、原稿サイズセンサ12を備えている。第1、
第2の走行体5、8は、モータ13でワイヤ14を介し
て、図の左右方向(図中矢示)に共役長を保ちながら移
動するようになっており、右方向移動時に原稿を走査す
る。
【0013】原稿走査時の光源3の照射光は原稿面で反
射され、結像レンズ9の作用によりCCD10に結像さ
れ、光電変換される。そして画像処理部11で各種の画
像処理が施される。さらに説明すると、コンタクトガラ
ス2上に載置された原稿(図示省略)は、光源3からの
照射光によって照射され、その乱反射光は、3枚のミラ
ー4と5と6に次々と反射し、結像レンズ9を通してC
CD10上に結像される。CCD10は、入射された光
をライン毎に電気信号に置き換え、画像処理部11にア
ナログ電気信号を送出する。第1の走行体5と第2の走
行体8はワイヤ14を介してモータ13の出力軸に接続
しており、モータ13が回転することによってワイヤ1
4を介して両走行体5と8が互いに共役長を保ちながら
図中の矢印方向へ移動し、原稿を走査する。原稿サイズ
センサ12は、光源3からCCD10の各部で構成され
る光学系の下方に設置される。
【0014】図2は電源供給ブロック図である。画像読
取装置に与えられたAC入力は、PSU32に供給され
る。PSU32は、AC100Vから、装置の動作に必
要なDC電圧(5V、12V等)を生成する。PSU3
2の生成したDC電圧の内の一部は、CPU25及び、
CPU25が動作可能な周辺の回路に対して直接供給さ
れる。DC電圧の残りは、リレー(RL)33を介し
て、画像処理部11等、CPU25及びその周辺回路以
外の部分へ供給される。電源SW31の状態を示す信号
は、CPU25に入力され、CPU25は、電源SW3
1の状態に応じて、リレー33を通電/遮断状態に制御
する。リレー33が遮断状態にある場合は、DC電圧は
画像処理部11等へは供給されず、これにより、画像読
取装置の消費する電力は大幅にカットされる。
【0015】図3は、上記画像処理部11を詳細に示す
本発明の一実施形態に係る画像読取装置の構成図であ
る。図1と同一個所には同一符号を付す。CCD10に
入射された光はライン毎にアナログ電気信号に置き換え
られ、増幅器15で所定の増幅率で増幅される。増幅さ
れたアナログ信号は、A/Dコンバータ16でデジタル
信号に変換される。例えば、A/Dコンバータ16が8
ビットのデジタル出力を行うA/Dコンバータである場
合、画像情報は、0から255のデジタル画像データと
して扱われる。デジタル化された画像情報は、シェーデ
ィング補正回路19,MTF補正回路20,変倍回路2
1,γ(ガンマ)変換回路22でそれぞれ電気的画像処
理が施され、インターフェイス(I/F)回路23を通
して、複写コントローラ,ファクシミリコントローラ,
あるいはイメージスキャナコントローラの各コントロー
ラへ出力される。A/Dコンバータ16の出力信号は、
シェーディング補正回路19へ入力されるとともに、ピ
ーク検出回路17にも入力される。ピーク検出回路17
は、入力された画像データのうち、1ライン中の最大値
を検出して保持する回路であり、保持されたデータはC
PUバスを介してCPU(制御手段)25によって読み
出される。
【0016】CPU25は、CPUバスを介して、D/
Aコンバータ18aの出力を変化させることにより、増
幅器15の増幅率を変化させることができる。また同様
にCPU25は、D/Aコンバータ18bの出力を変化
させることにより、A/Dコンバータ16の基準電圧を
変化させることができる。ここで、基準電圧は、A/D
コンバータ16に入力される画像電気信号の電圧何ボル
トを、デジタルデータのいくつに変換するかを決定する
もので、即ち読み取る原稿の濃度範囲(=ダイナミック
レンジ)を決定するものである。
【0017】24はNVRAM(不揮発性RAM)で、
CPU25がNVRAM24に書き込んだデータは、画
像読取装置の電源が遮断されても、失うことなく保持さ
れる。又、CPU25は、CPUバスを介して符号19
〜23で示す各画像処理演算回路と接続されており、M
TF補正係数や変倍率等の各演算処理のパラメータを各
演算回路に対して設定することができる。すなわち、こ
のCPU25がこの発明に係わる自動調整制御処理を実
行する。
【0018】26は白色基準板(濃度基準板)で、コン
タクトガラス2上に読み取り1ライン全域にわたって、
白く均一な濃度に塗られた領域を有する部材である。ま
たCPU25は、CPUバスを介して図示を省略したモ
ータドライバICを駆動することにより、モータ13を
回転・停止させる。
【0019】図4は1ラインの画像データを示す図であ
る。この図はピーク検出回路17で検出される1ライン
中の最大値の意味を示したものである。横軸は、CCD
10の出力画素番号を示し、ここでは、1ライン500
0画素のCCD10が用いられているものとして示して
いる。縦軸は、デジタル化された画像データを示し、こ
こでは8ビットのA/Dコンバータ16で255に正規
化されたデータとして示しており、0に近いほど高濃度
(黒に近い)、255に近いほど低濃度(白に近い)の
画素出力となる。
【0020】光源3は、光源の中央付近は明るく、端部
にいくに従って光量が低下する特性を持っている。この
ため、均一に白い画像を読みとったときでも、得られる
画像データは、1ライン中の中央付近ほど明るく(大き
く)、1ラインの内の先方と後方のデータは小さくな
る。よって、白色基準板26を読み取ったときの1ライ
ンの画像データ出力は、図4に示す様になり、中央画素
付近が、白画像の最大値PKwとなる。
【0021】また、図4中のOPBKは、CCD10に
備えられた黒ダミー画素出力期間を示す信号である。黒
ダミー画素とは、CCD10の光が遮蔽された部分に配
置された画素のことで、この画素の出力は、光源3の点
灯有無や、読み取り画像の種別に関わらず、常に黒画像
の出力が得られる。従って、図4に示すとおり、OPB
K信号がHiアクティブに出力されている区間は、画像
データは、光源3の配光によらずほぼ一定の、高濃度
(黒に近い)のデータとなる。図中PKbは、このOP
BK区間の最大値を示す。ピーク検出回路17は、PK
w及び、PKbをそれぞれの領域の最大のデータとして
検出して保持する。
【0022】次に自動調整制御処理の詳細なフローにつ
いて説明する。自動調整制御処理は、この画像読取装置
が最適な画像を得るために、各電気的処理の処理係数
を、機械特性の変化に合わせ自動的に調整するもので、
ここでは増幅器15の増幅率の調整を制御する処理例を
図5のフローチャート図に示す。増幅率の調整は、光源
3の温度特性や経時劣化により、発光量が変化した場合
でも、一定濃度の原稿を一定の画像データとして読み取
れるようにするためのものである。
【0023】自動調整制御処理が開始されると、CPU
25は、光源3を点灯させ、さらに画像読み取り位置が
白色基準板26となるように、光源3及び第1,第2の
走行体5,8を移動する(S1)。次にCPU25は、
D/Aコンバータ18aに初期値G0を設定することに
より、増幅器15の増幅率を初期値にする(S2)。次
に、CPU25は、ピーク検出回路17を介して白色基
準板26を読みとったときの最大値である白ピーク値P
Kwを得る(S3)。
【0024】ここで、白ピーク値PKwと目標値(本来
白色基準板26を読み込んだときに得られるべきデー
タ)Drefとを比較し(S4)、この場合、白ピーク
値PKwがDref±1の範囲であれば、適正な増幅率
が設定されたと判断して、自動調整を終了する(S
5)。すなわち、光源3を消灯し、光源3と各ミラー
4,5,6をホーム位置(初期の所定位置)に戻すよう
に移動して、この自動調整制御処理を正常終了する。一
方、ステップ(図中「S」)4の判断でDmaxが目標
値に無い場合、すなわちDref−1<PKw<Dre
f+1でない場合、DrefとPKwの差分から、増幅
率の増減を決定し、D/Aコンバータ18aに設定す
る。この例では、新たに設定する増幅率Gn+1は Gn+1=Gn+(Dref―PKw)*K Dn:現在の増幅率 K:所定の定数 として計算される。
【0025】新たな増幅率の設定後、ステップ3へ戻っ
て再度ピーク検出回路17から白色基準板26の読み取
り領域の最大値である白ピーク値PKwを読み取り、目
標値Drefとの比較を行う。以下、この白ピーク値P
Kw読み出し→目標値Drefと比較→増幅率の計算・
設定を、目標の白ピーク値PKwが得られるまで続け
る。白ピーク値PKwが目標値に達した場合、CPU2
5は、その時D/Aコンバータ18aに設定された増幅
率GnをNVRAM24へ書き込んで保存する。その後
にCPU25は、光源3を消灯させ、第1,第2の走行
体5,8を所定位置に戻し、この自動調整制御処理を正
常終了する。
【0026】図6は電源オフ時の第1の動作例を示すフ
ローチャート図である。CPU25は、電源SW31の
オフ(OFF)操作を検出すると、第1,第2の走行体
5,8を白色基準板26の位置に移動させ(S11)、
移動が完了した後にリレー33を遮断し(S12)、画
像処理部11等への給電を停止する。
【0027】図7は電源オン後の第1の自動調整制御処
理の動作例を示すフローチャート図である。CPU25
は、電源SW31のオン(ON)操作を検出すると、リ
レー33を接続し(S21)、画像処理部11等への給
電を開始する。その後に、光源3を点灯して(S22)
自動調整制御処理動作を実行する。以下の自動調整制御
処理動作(S23〜S27)は、図5のフローチャート
図を基に説明した処理内容と同一であるから、その説明
を省略する。
【0028】図8は、電源オフ時の第2の自動調整制御
処理の動作例を示すフローチャート図である。CPU2
5は、電源SW31のオフ(OFF)操作を検出する
と、第1,第2の走行体5,8を白色基準板26の位置
に移動させ(S31)、移動が完了した後に、NVRA
M24へ移動が完了したことを示すフラグを書き込む
(S32)。その後に、リレー33を遮断し(S3
3)、画像処理部11等への給電を停止する。
【0029】図9は電源オン後の第2の自動調整制御処
理の動作例を示すフローチャート図である。CPU25
は、電源SW31のオン(ON)操作を検出すると、リ
レー33を接続し、画像処理部11等への給電を開始す
る。その後に光源3を点灯する。続いてNVRAM24
の読み出しを行い(S41)、白色基準板26の位置へ
の走行体の移動が完了しているか否かを示すフラグのチ
ェックを行う(S42)。移動が完了していれば、その
ままステップ44へ進んで自動調整制御処理動作を実行
する。移動が完了していない場合は、第1,第2の走行
体5,8を白色基準板26の位置に移動させ(S4
3)、その後にステップ44へ進んで自動調整制御処理
動作を実行する。以下の自動調整制御処理動作(S44
〜S49)は、図5のフローチャート図を基に説明した
処理内容と同一であるから、その説明を省略する。
【0030】こうして、自動調整動作の終了時には、N
VRAM24に書き込まれた移動完了のフラグを消去し
た後に、第1,第2の走行体5,8を通常の停止位置で
あるホームポジションへ移動させて自動調整制御処理を
終了する。
【0031】このようにして、上述の実施形態の画像読
取装置では、装置に対する電源オフの操作が行われた場
合、走行体を、濃度基準板を読み取る位置に移動させた
後に電源の遮断を行うことにより、画像読み取り装置の
高画質化と、環境対応のための、電源投入から動作開始
までの時間短縮を同時に達成することができる。そこ
で、さらに電源遮断中に装置に対する振動等の付加によ
り、走行体位置が、濃度基準板である白色基準板の読み
取り位置以外にずれてしまった場合にも、正しく自動調
整を実行させ、高画質を保証することのできる画像読取
装置の実施形態を説明する。
【0032】この実施形態の画像読取装置は、上述の画
像読取装置の構成と同じであるが、CPU25による自
動調整制御処理が上述のものとは若干異なる。図10
は、CPU25による自動調整制御の他の処理例を示す
フローチャート図である。この自動調整制御処理では、
上記図5に基づいて示した自動調整制御処理の際に、自
動調整異常終了処理を行っている。
【0033】自動調整制御処理が開始されると、CPU
25は、光源3を点灯させ、さらに画像読み取り位置が
白色基準板26となるように、光源3及び第1,第2の
走行体5,8を移動する(S51)。次にCPU25
は、D/Aコンバータ18aに初期値G0を設定するこ
とにより、増幅器15の増幅率を初期値にする(S5
2)。増幅率計算の繰り返し回数をカウントする所定回
数Nに初期値0を設定する(S53)。Nが予め設定し
た所定回数30を越えたか否かを判断する(S54)。
最初は越えないからステップ(図中「S」)55へ進
み、CPU25は、ピーク検出回路17を介して白色基
準板26を読みとったときの最大値である白ピーク値P
Kwを得る(S55)。
【0034】ここで、白ピーク値PKwと目標値(本来
白色基準板26を読み込んだときに得られるべきデー
タ)Drefとを比較し(S56)、この場合、白ピー
ク値PKwがDref±1の範囲であれば、適正な増幅
率が設定されたと判断して、自動調整を終了する。すな
わち、光源3を消灯し、光源3と各ミラー4,6,7を
ホーム位置(初期の所定位置)に戻すように移動して
(S57)、この自動調整制御処理を正常終了する。一
方、ステップ56の判断でDmaxが目標値に無い場
合、すなわちDref−1<PKw<Dref+1でな
い場合、DrefとPKwの差分から、増幅率の増減を
決定し、D/Aコンバータ18aに設定する。この例で
は、新たに設定する増幅率Gn+1は Gn+1=Gn+(Dref―PKw)*K Dn:現在の増幅率 K:所定の定数 として計算される。
【0035】新たな増幅率の設定後、N=N+1とし、
ステップ54へ戻って再度ピーク検出回路17から白色
基準板26の読み取り領域の最大値である白ピーク値P
Kwを読み取り、目標値Drefとの比較を行う。以
下、この白ピーク値PKw読み出し→目標値Drefと
比較→増幅率の計算・設定を、N=30まで続ける。N
=30以内で白ピーク値PKwが目標値に達した場合、
CPU25は、その時D/Aコンバータ18aに設定さ
れた増幅率GnをNVRAM24へ書き込んで保存す
る。その後にCPU25は、光源3を消灯させ、第1,
第2の走行体5,8を所定位置に戻し、この自動調整制
御処理を正常終了する。ただし、この増幅率計算の繰り
返し回数が所定回数(N=30回)を越えた場合は、異
常と判断して自動調整制御処理を異常終了させる。
【0036】次に、電源SWがオフ(OFF)された場
合の動作例は、上記図6に基づいて示した第1の動作例
の処理と同じなので、その説明を省略する。図11は、
上記電源オン後の第1の自動調整制御処理のさらに他の
動作例を示すフローチャート図である。CPU25は、
電源SW31のオン(ON)操作を検出すると、リレー
33を接続し(S61)、画像処理部11等への給電を
開始する。その後に、光源3を点灯して(S62)自動
調整制御処理動作を実行する。さらに、増幅率計算の繰
り返し回数をカウントする所定回数Nに初期値0を設定
する(S63)。次にCPU25は、D/Aコンバータ
18aに初期値G0を設定することにより、増幅器15
の増幅率を初期値にする(S64)。その後、ステップ
65〜69の処理は、図10のステップ54〜58の処
理と同じなので、その説明を省略する。
【0037】図12は、電源オン後の第3の自動調整制
御処理の動作例を示すフローチャート図である。CPU
25は、電源SW31のオン(ON)操作を検出する
と、リレー33を接続し、画像処理部11等への給電を
開始する。その後に、光源3を点灯し、自動調整制御処
理動作を実行する(S71)。自動調整制御処理が正常
終了したか否かを判断し(S72)、正常終了した場合
は、自動調整完了として、装置待機状態に移行する。一
方、増幅率の計算繰り返しが所定回数内に終わらず、自
動調整制御処理が異常終了した場合は、両走行体5,8
を、一旦ホーミング動作(原点復帰動作)を実行させ
(S73)、その後に白色基準板26の位置に移動させ
(S74)、その後に再度自動調整制御処理動作を実行
させ(S75)、その終了を持って自動調整制御処理を
完了させる。
【0038】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明の請
求項1,2記載の画像読取装置によれば、電源オフ時
に、あらかじめ走行体を濃度基準板を読み取る位置に移
動させておくので、電源オン時に、走行体を移動するこ
となく自動調整動作を実行することができ、より高画質
を得るための自動調整動作を行ないつつ、装置の電源投
入から動作開始までの時間を短縮することができる。
【0039】また、この発明の請求項3,4記載の画像
読取装置によれば、電源オフ時に、あらかじめ走行体を
濃度基準板を読み取る位置に移動させ、かつその動作が
完了したか否かを、不揮発性メモリに記憶しておくの
で、電源オン時に、走行体の移動の必要がない場合の
み、走行体を移動することなく自動調整動作を実行する
ことができ、より高画質を得るための自動調整動作を行
ないつつ、装置の電源投入から動作開始までの時間を短
縮することができる。また、万一、停電や不意の電源遮
断が行なわれたような場合は、走行体を、濃度基準板を
読み取る位置に移動させた後に自動調整動作を行なうの
で、そのような場合にも正しい自動調整結果を得ること
ができる。
【0040】さらに、この発明の請求項5記載の画像読
取装置によれば、電源オフ中に、装置に対する振動等の
付加によって走行体位置が濃度基準板である白色基準板
の読み取り位置以外にずれてしまった場合にも、正しく
自動調整を実行させ、高画質を保証することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像読取装置の概念図である。
【図2】電源供給ブロック図である。
【図3】画像処理部を詳細に示す本発明の一実施形態に
係る画像読取装置の構成図である。
【図4】1ラインの画像データを示す図である。
【図5】自動調整制御処理動作のフローチャートであ
る。
【図6】電源オフ動作の第1の動作例を示すフローチャ
ートである。
【図7】電源オン後の自動調整制御処理動作の第1の例
を示すフローチャートである。
【図8】電源オフ動作の第2の自動調整制御処理例を示
すフローチャートである。
【図9】電源オン後の自動調整制御処理動作の第2の例
を示すフローチャートである。
【図10】この画像読取装置における自動調整制御処理
のさらに他の動作のフローチャートである。
【図11】電源オン後の第1の自動調整制御処理のさら
に他の動作例を示すフローチャート図である。
【図12】電源オン後の第3の自動調整制御処理の動作
例を示すフローチャート図である。
【符号の説明】
1:圧板 2:コンタクトガラス 3:光源 4,6,7:ミラー 5:第1の走行体 8:第2の走行体 9:結像レンズ 10:CCD(固体撮像素
子) 11:画像処理部 12:原稿サイズセンサ 13:モータ 14:ワイヤ 16:A/Dコンバータ 17:ピーク検出回路 18a,18b:D/Aコンバータ 19:シェーディング補正回路 20:MTF補正回路 21:変倍回路 22:γ変換回路 23:I/F回路 24:NVRAM 25:CPU(制御手段) 26:白色基準板(濃度基準板) 31:電源スイッチ 32:PSU 33:リレー

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンタクトガラスの下方に第1、第2の
    走行体及び結像レンズからなる露光光学系を設け、さら
    にその後段に固体撮像素子と画像処理部を有し、かつコ
    ンタクトガラスの画像領域外に濃度基準板を設け、濃度
    基準板の読み取りデータを基に画像処理部で自動調整動
    作を行なう画像読取装置において、装置に対する電源オ
    フの操作が行なわれた場合、前記走行体を前記濃度基準
    板を読み取る位置に移動させた後に、電源の遮断を行な
    う制御手段を備えたことを特徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の画像読取装置において、電源
    が投入された後、前記制御手段の制御により、前記走行
    体を移動させることなく、自動調整動作を実行すること
    を特徴とする画像読取装置。
  3. 【請求項3】 請求項1の画像読取装置において、電源
    遮断時においてもデータを保持することが可能な不揮発
    性メモリを有し、電源オフの操作が行われた場合、前記
    制御手段の制御により、前記走行体を、前記濃度基準板
    を読み取る位置に移動させた後に、前記不揮発性メモリ
    に移動が完了したことを示す書き込みを行なうことを特
    徴とする画像読取装置。
  4. 【請求項4】 請求項3の画像読取装置において、電源
    が投入された後、前記制御手段の制御により、前記不揮
    発性メモリを読み出し、前記濃度基準板を読み取る位置
    に移動が完了したことが書き込まれていた場合は、前記
    走行体を移動させることなく自動調整動作を実行し、移
    動が完了していなかった場合は、前記濃度基準板を読み
    取る位置に移動させた後に自動調整動作を実行すること
    を特徴とする画像読取装置。
  5. 【請求項5】 光学的に読みとった画像情報を電気信号
    に変換する固体撮像素子と、該固体撮像素子の出力する
    アナログ信号に対して電気的な処理を加える電気回路
    と、該電気回路が行う電気的処理の処理係数を適正な係
    数に調整するための電気回路及びマイクロプロセッサ
    と、 コンタクトガラス上に載置された原稿に対して該原稿を
    露光するための光源及び前記原稿からの反射光を反射す
    るためのミラーとが搭載された走行体を相対的に移動さ
    せる手段と、 前記電気回路が行う電気的処理の処理係数を適正な係数
    に調整するための基準濃度に塗布された濃度基準板と、 前記電気回路が行う電気的処理の処理係数を適正な係数
    に調整するための自動調整動作は、前記走行体を前記濃
    度基準板を読み取る位置に移動させ、前記濃度基準板を
    読み取ったときのデータに基づいて自動調整動作を行う
    画像読取装置において、 自装置に対する電源オフの操作が行われた場合、前記走
    行体を前記濃度基準板を読み取る位置に移動させた後に
    電源の遮断を行い、その後に電源が投入された時に前記
    走行体を移動させることなく、即座に前記自動調整動作
    を実行し、 前記自動調整が、正常に終了し得なかった場合は前記走
    行体を原点復帰動作をさせた後に、前記走行体を前記濃
    度基準板を読み取る位置に移動させて再度前記自動調整
    を行うようにする手段を設けたことを特徴とする画像読
    取装置。
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