JP2002343567A - 有機el素子、露光装置、発光装置の製造方法 - Google Patents

有機el素子、露光装置、発光装置の製造方法

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JP2002343567A
JP2002343567A JP2001152030A JP2001152030A JP2002343567A JP 2002343567 A JP2002343567 A JP 2002343567A JP 2001152030 A JP2001152030 A JP 2001152030A JP 2001152030 A JP2001152030 A JP 2001152030A JP 2002343567 A JP2002343567 A JP 2002343567A
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layer
electrode
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Yasuyuki Saito
康行 齋藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な方法で電極断線部・抜け部を埋め込
み、非発光部(ダークスポット)の成長を防ぐことがで
きる有機EL素子の製造方法、さらには該有機EL素子
をアレー状やマトリクス状等に配置した構成を有する露
光装置及び発光装置等の製造方法を提供する。 【解決手段】 透明基板501上に形成された電極層5
02の欠陥部503に、非導電性材料を含有する液滴5
05を吐出し、欠陥部503に入り込んだ液滴の溶媒を
加熱蒸発させ、非導電性膜を形成し、欠陥部を充填する
ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フルカラー等の表
示装置、複写機やレーザービームプリンター等の電子写
真方式による画像形成装置の感光ドラムを露光する露光
装置(光源)などに用いられる有機EL素子、及び該有
機EL素子をアレー状やマトリクス状等に配置した構成
を有する露光装置及び発光装置の製造方法に関し、特
に、基板上に形成された電極層における抜け部などの欠
陥部の修復技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、透明基板の表面上に形成され
た第1電極層(透明導電膜)と、前記第1電極層上に形
成された発光層と、前記発光層上に形成された第2電極
層からなる有機EL素子がある。
【0003】また、このような有機EL素子が発光源と
して複数用いられて画像を表示する表示パネルがある。
かかる表示パネルの一例を図1に示す。尚、図1(a)
は表示パネルの正面図、図1(b)は表示パネルの断面
図であり、101は透明基板、102は第1電極層(透
明導電膜)、103は有機層(正孔注入層、発光層)、
104は第2電極層、105は画素である。
【0004】上記の表示パネルは、透明基板101の表
面上にドット状の有機EL素子がマトリクス状に配列さ
れて形成され、かつ各有機EL素子が個別に発光できる
ように構成されており、発光させる有機EL素子を適宜
選択することにより、様々な画像を表示することができ
る。
【0005】このような表示パネルの製造方法は、米国
特許第5294869号、特開平5−258859号、
特開平5−258860号、特開平5−275172号
等の公報に開示されており、以下にその製造工程を簡単
に説明する。
【0006】まず、透明基板101上にITOなどから
なる複数のストライプ状の第1電極層102を形成す
る。次に、正孔注入層及び発光層からなる有機層103
をその表面全体に形成する。最後に図2に示すように、
ストライプ状の貫通孔202をもつマスク201を用意
し、それらの貫通孔202が透明基板101に対する投
影面で見て第1電極層102に直交するように、有機層
103の上方にそのマスク201を固定して、蒸着法に
より第2電極層104をストライプ状に形成する。こう
して、複数の有機EL素子が、第1電極層102及び第
2電極層104が透明基板101に対する投影面で見て
重なり合う部分にマトリクス状に配列されて形成された
表示パネルを得ることができる。
【0007】上記表示パネルでは、電流を流す第1電極
層102のライン及び第2電極層104のラインをそれ
ぞれ選択することにより、任意の部位の画素(有機EL
素子)を発光させることができる。
【0008】上記のような有機EL素子を用いた表示体
は、液晶ディスプレイに対し以下の優位性を持つ。 自発光であるため視野角が広い。 数mm以下の薄さのディスプレイが容易に製造可能で
ある。 広い温度範囲で動作可能である。 応答速度が液晶より3桁以上速い。
【0009】しかしながら、この有機エレクトロルミネ
ッセンス表示体の製造には、液晶ディスプレイとは異な
る問題がある。
【0010】有機エレクトロルミネッセンス表示体の製
造における問題の1つは、第1電極層と第2電極層との
短絡等による非発光部(ダークスポット)の発生であ
る。
【0011】即ち図3に示すように、第1電極層102
の抜け欠陥部301や第1電極層102の端部において
有機層103(正孔注入層103a、発光層103b)
の膜厚が薄くなり(例えば200nm以下)、この有機
層の上部に成膜される第2電極層104と第1電極層1
02とが短絡してしまう、また、第1電極層102の抜
け欠陥部301や第1電極層102の端部において素子
の抵抗値が下がり、その結果電流が多く流れ、明るく発
光し素子を傷めてしまい、非発光部(ダークスポット)
を成長させてしまう、第1電極層の抜け欠陥部306や
第1電極層の端部から水分が浸透し、非発光部(ダーク
スポット)が発生し、さらに時間の経過と共にこの非発
光部(ダークスポット)が拡大進行してしまうという問
題がある。
【0012】上記のように有機エレクトロルミネッセン
ス表示体の製造では、特に第1電極層の欠陥が問題とな
っており、このような導電膜の電極断線部・抜け部に対
して、これを修復する第1の方法としては、欠陥部上の
膜全ての除去があり、レーザーリペアと呼ばれる方法が
一般的に行われている。これは問題の発生している欠陥
部をレーザーで焼き切るという方法がある。
【0013】しかしながら、有機EL素子においては、
図4に示すように、高出力レーザーで欠陥部301を焼
き切ると、有機層と電極との密着性が悪いことによる電
極の剥離が起こり、こうしたレーザーリペアを行った画
素を長時間発光させると焼き切った部分から水分や酸素
が進入し、ダークスポットが増大していく現象が見ら
れ、最終的に非常に発光領域が狭められるという不具合
が発生した。こういった長期的な信頼性の低下がレーザ
ーリペア法の採用を難しくしていた。
【0014】導電膜の電極断線部・抜け部に対して、こ
れを修復する第2の方法としては、特開平3−8552
3号公報に開示されているように、欠陥部に有機インジ
ウム化合物の溶液を塗布し、これを加熱することによっ
て前記有機インジウム化合物の塗膜を導電層に変換する
方法、特開平2−67517号公報に開示されているよ
うに、欠陥部に導電性のガラスを塗布する方法等があ
る。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、物理蒸
着法等により基板上に成膜された第1電極層は抜け部が
存在する場合があり、そこから非発光部(ダークスポッ
ト)が成長する問題があったが、かかる有機EL素子に
おける問題点となる抜け部の大きさは径50μm以下と
小さいため、必ずしも上記従来の抜け部の修復方法のよ
うに抜け部に対し導電膜を成膜し抜け部から発光させる
必要はない。それよりも、抜け部等からの非発光部(ダ
ークスポット)の成長を防ぐことが重要であるが、上記
従来の抜け部の修復方法は導電性材料が高抵抗であるも
のが多く材料が限定されてしまうこと、結晶化させたと
き表面の凹凸が問題となるため、容易な埋め込み方法と
は言い難い。
【0016】本発明は、上述の課題を解決するものであ
り、簡易な方法で電極断線部・抜け部を埋め込み、非発
光部(ダークスポット)の成長を防ぐことができる有機
EL素子の製造方法、さらには該有機EL素子をアレー
状やマトリクス状等に配置した構成を有する露光装置及
び発光装置の製造方法を提供するものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する本
発明の構成は、以下の通りである。
【0018】即ち、本発明の有機EL素子の製造方法
は、少なくとも一方が透明または半透明の対向する一対
の電極層間に一層または複数層の有機化合物層を有する
有機EL素子の製造方法において、前記電極層の欠陥部
に、非導電性膜を充填する工程を有することを特徴とす
る。
【0019】上記本発明の有機EL素子の製造方法は、
更なる好ましい特徴として、「前記非導電性膜を充填す
る工程は、前記欠陥部にインクジェット法により非導電
性材料を含有する液滴を吐出する工程を有すること」、
この場合、「前記液滴を吐出する工程の前に、前記欠陥
部の位置を特定する工程を有すること」、「前記非導電
性膜を充填する工程は、少なくとも前記欠陥部を有する
電極層上に、ウエット塗布法により非導電性材料を含有
する液体を塗布する工程を有すること」、を含む。
【0020】また、本発明の露光装置の製造方法は、少
なくとも一方が透明または半透明の対向する一対の電極
層間に一層または複数層の有機化合物層を有する有機E
L素子の複数を配列した構成を有する露光装置の製造方
法において、前記有機EL素子を、上記本発明の有機E
L素子の製造方法により製造することを特徴とする。
【0021】さらに、本発明の発光装置の製造方法は、
少なくとも一方が透明または半透明の対向する一対の電
極層間に一層または複数層の有機化合物層を有する有機
EL素子の複数を配列した構成を有する発光装置の製造
方法において、前記有機EL素子を、上記本発明の有機
EL素子の製造方法により製造することを特徴とする。
【0022】本明細書中の『インクジェット』という表
現は通常言われているインクジェットの技術のことであ
り、非常に少量の液滴をノズルから飛ばして被着物に精
確に着弾させる技術のことである。その技術を応用して
液滴である非導電材料を欠陥部に精確に着弾させ欠陥修
復を行うことができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態を
詳述するが、本発明はこれらの実施形態に何ら限定され
るものではない。
【0024】(第1の実施形態)本実施形態は、基板上
に形成された電極層の欠陥部に、インクジェット法によ
り非導電性材料を含有する液滴を吐出し、前記欠陥部に
入り込んだ前記液滴の溶媒を加熱蒸発させ、非導電性膜
を形成し、欠陥部を充填するものである。
【0025】以下、本実施形態を図5を参照して説明す
る。図5において、501は透明基板、502は第1電
極層(透明導電膜)、503は第1電極層欠陥部、50
4はインクジェット、505は溶液、506は正孔注入
層、507は発光層、508は第2電極層である。
【0026】先ず、ガラス等の透明基板501上に酸化
スズインジウム(ITO)、酸化スズ薄膜等の透明な第
1電極層502を形成する(図5(a))。なお、第1
電極層502は半透明であってもよい。第1電極層50
2の形成方法は、スパッタリング法、電子ビーム法、化
学反応法等いずれを用いても良い。これらの方法によっ
て透明基板501上に形成された第1電極層502に
は、通常、径50μm以下の断線部、抜け部等の欠陥部
503が存在している。
【0027】次に、第1電極層502の欠陥部503に
対し、有機溶媒に正孔注入層形成材料を溶解させた溶液
505をインクジェット法により塗布する(図5
(b))。溶媒は塗布後乾燥除去するため有機溶媒に限
られるものではない。また、欠陥部に塗布する材料とし
ては正孔注入層形成材料が製造上好ましいが、有機EL
素子の非発光部(ダークスポット)の成長を促進させな
い材料であれば特に限定されるものではない。
【0028】インクジェット方式の装置としては、圧電
素子等を用いたインクジェット噴射装置、熱エネルギー
によって液体内に気泡を形成させてその液体を液滴とし
て吐出させる方式(バブルジェット(登録商標)方式)
によるインクジェット噴射装置などが挙げられる。
【0029】次に、基板を加熱乾燥させ、有機溶媒を除
去する(図5(c))。尚、溶媒除去方法は加熱乾燥に
限られるものではない。また、溶媒が非発光部(ダーク
スポット)の成長を促進させなければ溶媒を完全に除去
する必要はなく、溶媒を硬化させても良い。
【0030】次に、第1電極層502上に、正孔注入層
506を成膜する(図5(d))。正孔注入層506の
形成方法は、蒸着法、ディッピング法、スピンコート法
等いずれを用いてもよい。正孔注入層506の膜厚は、
キャリアの移動度、光をガラス基板側から取り出すこと
を考慮して、できるだけ薄い方が好ましい。しかし、薄
すぎるとピンホール等で絶縁破壊が起こる。一方、正孔
注入層の膜厚が厚すぎると、完成した有機エレクトロル
ミネッセンス表示体に必要な駆動電圧が高くなる。
【0031】次に発光層507を成膜する(図5
(e))。発光層507の形成方法は、蒸着法、スピン
コート法等いずれを用いてもよい。
【0032】次に、電極パターンを形成するため成膜面
上にマスクを固定し、第2電極層508を形成する(図
5(f))。
【0033】以上の工程により、第1電極層の欠陥によ
る非発光部(ダークスポット)の成長を抑制できる有機
EL素子が得られる。
【0034】本実施形態においては、前記液滴505を
吐出する工程の前に、予め欠陥部503の位置を特定す
る工程を設けることが好ましい。その具体的な方法とし
ては、例えば第1電極層が成膜されている基板を三次元
表面構造解析顕微鏡等を用いて計測し抜け欠陥部を特定
するなどの方法がある。
【0035】また、インクジェット法により欠陥部50
3に液滴505を吐出する場合、前述のように欠陥部は
非常に小さいため、液滴の固形分を低濃度とする方が好
ましい。
【0036】(第2の実施形態)本実施形態は、基板上
に形成された電極層上全体に、スピンコート法等のウエ
ット塗布法により非導電性材料を含有する液体を塗布
し、この塗布膜を電極層が露出するまでアッシングによ
り除去して、電極層の欠陥部に非導電性膜を充填するも
のである。
【0037】本実施形態を図6を参照して説明する。図
6において、601は透明基板、602は第1電極層
(透明導電膜)、603は第1電極層欠陥部、604は
液体、605は正孔注入層、606は発光層、607は
第2電極層である。
【0038】先ず、ガラス等の透明基板601上に酸化
スズインジウム(ITO)、酸化スズ薄膜等の透明な第
1電極層602を形成する(図6(a))。なお、第1
電極層602は半透明であってもよい。また、第1電極
層602の形成方法は、スパッタリング法、電子ビーム
法、化学反応法等いずれを用いても良い。
【0039】次に、第1電極層602の欠陥部603に
対し、セルロース誘導体と固形樹脂類とを配合した液体
604をスピンコート法により基板全面に塗布する(図
6(b))。基板上に液体604を塗布する方法として
は、スピンコート法、ディッピング法、スリットコート
法等が挙げられるが、これらに限られるものではない。
また、液体604としては、セルロース誘導体と固形樹
脂類との配合した液体が好ましいが、これに限られるも
のではない。
【0040】次に、前記液体604をスキージすること
により、欠陥部603に前記液体を充填する。次に、基
板を加熱乾燥処理し、液体604を硬化させる。この硬
化させる方法は、加熱乾燥に限られるものではない。
【0041】次に、アッシングにより、第1電極層が露
出するまで樹脂を除去する(図6(c))。アッシング
方法としてプラズマオゾン、UV等があるが、これに限
られるものではない。
【0042】以下の工程は上記第1の実施形態と同じで
あるので、その説明は省略する。
【0043】次に、本発明に係る有機EL素子を用いた
各種の装置について簡単に説明する。
【0044】図9、図10は有機EL素子を用いた装置
の一例を示している。図9は有機EL素子を2次元に配
列した表示ディスプレイであり、図10は1次元に配列
したプリンタヘッド光源である。この2例は有機EL素
子の配置の仕方が異なるだけであり、駆動方式は基本的
に同じである。どちらも、アノード配線Lx1とカソー
ド配線Ly1との間には有機EL素子D11(容量部は
省略して記載している)が、Lx1とLy2にはD21
が、Lx2とLy1にはD12が、Lx2とLy2には
D22が接続されている。
【0045】これらの装置においては、任意のアノード
配線及びカソード配線に適宜の電位を与えることによ
り、各有機EL素子を個別に発光させることができ、様
々な発光パターンや画像を表示することができる。
【0046】これらの装置を製造する場合においても、
前述したような本発明の有機EL素子の製造方法をその
まま拡張して適用することができ、基板上に形成した電
極層の抜け部などの欠陥部を修復することにより、電極
抜け部からのダークスポットの成長を抑止することがで
き、高品位且つ高耐久の装置が実現される。
【0047】このように本発明は、単色発光素子の製造
のみならず、有機EL素子をアレー状やマトリクス状等
に配置した構成を有する露光装置及び発光装置、さらに
はフルカラーの表示装置(パッシブマトリクス型やアク
ティブマトリクス型の表示装置等)の製造にも適用でき
るものである。
【0048】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明するが、本
発明はこれらの実施例により何ら制限されるものではな
い。
【0049】(実施例1)本実施例における有機エレク
トロルミネッセンスの製造方法を図7を参照して説明す
る。図7において、701はガラス基板、702はIT
O透明電極、703はITO抜け部、704はインクジ
ェット、705は溶液、706は正孔注入層、707は
発光層、708はAl電極(第2電極層)である。
【0050】先ず、ガラス基板701上にスパッタ法に
よりITO透明電極(第1電極層)702を形成した
(図7(a))。
【0051】次に、有機溶媒に正孔注入材料(トリフェ
ニルアミン6量体(TPA−6:分子量1461、融点
277℃、Tg156℃))を0.5%溶解させた溶液
705を、インクジェット704によりITO抜け部7
03に4pl吐出した(図7(b))。
【0052】次に、この基板を真空中80℃で加熱乾燥
処理し、ITO抜け部703に正孔注入材料を充填した
(図7(c))。
【0053】次に、正孔注入材料としてトリフェニルア
ミン6量体(TPA−6:分子量1461、融点277
℃、Tg156℃)をスピンコート法によりコーティン
グし、加熱乾燥することによって正孔注入層706を形
成した(図7(d))。
【0054】次に、発光材料としてトリス(8−キノリ
ノール)アルミニウム(アルミキノリン錯体)に代表さ
れる8−ヒドロキシキノリン金属錯体を物理蒸着法によ
って成膜し、発光層707を形成した(図7(e))。
【0055】次に、第2電極層パターンに対応する貫通
孔を有するマスクを用い、電子注入層(不図示)として
のAl−Liを物理蒸着法によって成膜し、続いてAl
電極708を物理蒸着法によって成膜した(図7
(f))。
【0056】最後に、封止工程を経て有機レクトロルミ
ネッセンス素子を作製した。
【0057】(実施例2)本実施例における有機エレク
トロルミネッセンスの製造方法を図8を参照して説明す
る。図8において、801はガラス基板、802はIT
O透明電極、803はITO抜け部、804は液体、8
05はドクターブレード、806は正孔注入層、807
は発光層、808はAl電極(第2電極層)である。
【0058】先ず、ガラス基板801上にスパッタ法に
よりITO透明電極(第1電極層)802を形成した
(図8(a))。
【0059】次に、ITO上にセルロース誘導体と固形
樹脂類とを配合した液体804をスピンコート法によ
り、基板全面に成膜した(図8(b))。
【0060】次に、ドクターブレード805により余分
な液体804を除去した(図8(c))。
【0061】次に、この基板を乾燥させ、アッシングに
よりITO表面が現れるまでITO上の前記液体804
が硬化した樹脂を除去した。これによりITO抜け部8
03に対し前記液体804が硬化した樹脂が充填された
(図8(d))。
【0062】次に、正孔注入材料としてトリフェニルア
ミン6量体(TPA−6:分子量1461、融点277
℃、Tg156℃)をスピンコート法によりコーティン
グし、加熱乾燥することによって正孔注入層806を形
成した(図8(e))。
【0063】次に、発光材料としてトリス(8−キノリ
ノール)アルミニウム(アルミキノリン錯体)に代表さ
れる8−ヒドロキシキノリン金属錯体を物理蒸着法によ
って成膜し、発光層807を形成した(図8(f))。
【0064】次に、第2電極層パターンに対応する貫通
孔を有するマスクを用い、電子注入層(不図示)として
のAl−Liを物理蒸着法によって成膜し、続いてAl
電極808を物理蒸着法によって成膜した(図8
(g))。
【0065】最後に、封止工程を経て有機レクトロルミ
ネッセンス素子を作製した。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
有機EL素子の電極層の抜け等の欠陥部に対して、欠陥
修復材料として非導電性材料が使用でき、また正孔注入
材料も使用可能であり、材料に左右されず且つ簡易な方
法によって電極欠陥から非発光部(ダークスポット)の
成長のない有機EL素子を作製できる。
【0067】また、有機EL素子の複数をアレー状やマ
トリクス状等に配置した構成を有する露光装置及び発光
装置、さらには画像形成装置においては、電極抜け部か
らのダークスポットの成長を抑止して、高品位且つ高耐
久の装置が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】エレクトロルミネッセンス素子がマトリックス
状に配置されている表示パネルの構成図(A)各画素の
配列を示す表示パネルの正面図(B)表示パネルの断面
図。
【図2】従来の薄膜形成方法により、エレクトロルミネ
ッセンス素子の第2電極を形成している様子を模式的に
示す斜視図。
【図3】第1電極に欠陥が存在する場合の有機EL素子
の概略断面図。
【図4】レーザーリペアを施した状態を示す概略断面
図。
【図5】第1の実施の形態の電極欠陥修復方法。
【図6】第2の実施の形態の電極欠陥修復方法。
【図7】本発明の有機EL素子の製造方法の第1の実施
例を示す工程図。
【図8】本発明の有機EL素子の製造方法の第2の実施
例を示す工程図。
【図9】本発明の製造方法を適用できる表示ディスプレ
イの一例を示す回路図である。
【図10】本発明の製造方法を適用できるプリンタヘッ
ド光源の一例を示す回路図である。
【符号の説明】
101 基板 102 第1電極層 103 有機層 103a 正孔注入層 103b 発光層 104 第2電極層 105 画素 201 マスク 202 貫通孔 301 第1電極層の欠陥部 501 基板 502 第1電極層 503 第1電極層欠陥部 504 インクジェット 505 有機溶媒に正孔注入材料を0.5%溶解させた
溶液 506 正孔注入層 507 発光層 508 第2電極層 601 基板 602 第1電極層 603 第1電極層欠陥部 604 セルロース誘導体と固形樹脂類とを配合した液
体 605 正孔注入層 606 発光層 607 第2電極層 701 基板 702 第1電極層 703 第1電極層欠陥部 704 インクジェット 705 有機溶媒に正孔注入材料を0.5%溶解させた
溶液 706 正孔注入層 707 発光層 708 第2電極層 801 基板 802 第1電極層 803 第1電極層欠陥部 804 セルロース誘導体と固形樹脂類との配合した液
体 805 ドクターブレード 806 正孔注入層 807 発光層 808 第2電極層

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一方が透明または半透明の対
    向する一対の電極層間に一層または複数層の有機化合物
    層を有する有機EL素子の製造方法において、 前記電極層の欠陥部に、非導電性膜を充填する工程を有
    することを特徴とする有機EL素子の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記非導電性膜を充填する工程は、前記
    欠陥部にインクジェット法により非導電性材料を含有す
    る液滴を吐出する工程を有することを特徴とする請求項
    1に記載の有機EL素子の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記液滴を吐出する工程の前に、前記欠
    陥部の位置を特定する工程を有することを特徴とする請
    求項2に記載の有機EL素子の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記非導電性膜を充填する工程は、少な
    くとも前記欠陥部を有する電極層上に、ウエット塗布法
    により非導電性材料を含有する液体を塗布する工程を有
    することを特徴とする請求項1に記載の有機EL素子の
    製造方法。
  5. 【請求項5】 少なくとも一方が透明または半透明の対
    向する一対の電極層間に一層または複数層の有機化合物
    層を有する有機EL素子の複数を配列した構成を有する
    露光装置の製造方法において、 前記有機EL素子を、請求項1乃至4のいずれかに記載
    の製造方法により製造することを特徴とする露光装置の
    製造方法。
  6. 【請求項6】 少なくとも一方が透明または半透明の対
    向する一対の電極層間に一層または複数層の有機化合物
    層を有する有機EL素子の複数を配列した構成を有する
    発光装置の製造方法において、 前記有機EL素子を、請求項1乃至4のいずれかに記載
    の製造方法により製造することを特徴とする発光装置の
    製造方法。
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