JP2002343408A - 燃料電池を含む発電炉 - Google Patents

燃料電池を含む発電炉

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JP2002343408A
JP2002343408A JP2002066339A JP2002066339A JP2002343408A JP 2002343408 A JP2002343408 A JP 2002343408A JP 2002066339 A JP2002066339 A JP 2002066339A JP 2002066339 A JP2002066339 A JP 2002066339A JP 2002343408 A JP2002343408 A JP 2002343408A
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JP
Japan
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fuel
separator
branch pipe
fuel cell
oxidant
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JP2002066339A
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English (en)
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Jun Akikusa
順 秋草
Koji Hoshino
孝二 星野
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的簡単な構造で各セパレータをそれぞれ
電気的に絶縁する。 【解決手段】 発電炉10は、(n+1)枚の発電セル
12及びn枚のセパレータ13が積層された燃料電池1
1と、この燃料電池11を収容しかつ燃料電池11を保
温可能な囲繞体26とを備える。セパレータ13のセパ
レータ用燃料入口18aには金属製の燃料供給分岐管2
3の一端が接続され、セパレータ用酸化剤入口19aに
は金属製の酸化剤供給分岐管24の一端が接続される。
また囲繞体26の側壁には、発電セル12の積層方向に
延びて形成されかつ燃料供給分岐管23と酸化剤供給分
岐管24が通過可能なスリット29が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固体電解質層を燃
料極層及び酸化剤極層により挟持して構成された発電セ
ルを有する燃料電池に関する。更に詳しくは、燃料電池
を囲繞体に収容することにより構成された発電炉に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、固体電解質膜の両面に燃料極及び
空気極がそれぞれ設けられ、ディストリビュータが固体
電解質膜と同一組成の材料からなる基体部と、基体部表
面に設けられ導電性材料からなる導電部とにより構成さ
れ、固体電解質膜が基体部を介してインターコネクタに
接合され、更に空気極及び燃料極が導電部を介してイン
ターコネクタに電気的に接続された固体電解質形燃料電
池が開示されている(特開平5−182680号)。こ
のように構成された固体電解質形燃料電池では、ディス
トリビュータの基体部が固体電解質膜と同じ収縮挙動を
示すため、共焼結時や稼働時の昇降温に対して、ディス
トリビュータの固体電解質膜からの剥離を防止でき、デ
ィストリビュータの固体電解質膜に対する反りを防止で
きる。また上記基体部は固体電解質膜の材料と同一のジ
ルコニアを主成分とする材料が用いられるため、電気絶
縁体となる。この結果、ディストリビュータの表裏の導
通は導電部を介して行われるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の特
開平5−182680号公報に示された固体電解質形燃
料電池では、発電に寄与しないディストリビュータの基
体部が固体電解質膜に接合されるため、発電に寄与する
固体電解質膜の表面積を狭め、発電効率が低下する不具
合があった。本発明の第1の目的は、発電セルの表面を
全て発電に寄与させることができ、比較的簡単な構造で
各セパレータをそれぞれ電気的に絶縁することができ
る、燃料電池を含む発電炉を提供することにある。本発
明の第2の目的は、比較的簡単な構造で発電セルに供給
する燃料ガス及び酸化剤ガスをそれぞれ予熱できる、燃
料電池を含む発電炉を提供することにある。本発明の第
3の目的は、各燃料供給分岐管及び各酸化剤供給分岐管
を通る燃料ガス及び酸化剤ガスの流量を容易にかつ正確
に調整できる、燃料電池を含む発電炉を提供することに
ある。本発明の第4の目的は、囲繞体のスリットから外
部に漏れるガスを最小限に抑えることができる、燃料電
池を含む発電炉を提供することにある。本発明の第5の
目的は、組立工数を低減できるとともに、保守点検の作
業性を向上できる、燃料電池を含む発電炉を提供するこ
とにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
図1に示すように、燃料電池11と、この燃料電池11
を収容しかつ燃料電池11を保温可能に構成された囲繞
体26とを備えた燃料電池を含む発電炉である。燃料電
池は、固体電解質層12aとこの固体電解質層12aの
両面に配設された燃料極層12b及び酸化剤極層12c
とからなり(n+1)枚(nは正の整数である。)積層
された発電セル12と、i番目(i=1,2,…,n)
の発電セル12の燃料極層12bとこの燃料極層12b
に隣接する(i+1)番目の発電セル12の酸化剤極層
12cとの間にそれぞれ1枚ずつ合計n枚介装され金属
材料により板状に形成されたセパレータ13とを備え、
n枚のセパレータ13が、燃料ガスをセパレータ13外
周部分に形成されたセパレータ用燃料入口17aから導
入してセパレータ13の燃料極層12bへの対向面に形
成されたセパレータ用燃料出口18bから吐出させるセ
パレータ用燃料通路18と、酸化剤ガスをセパレータ1
3外周部分に形成されたセパレータ用酸化剤入口19a
から導入してセパレータ13の酸化剤極層12cへの対
向面に形成されたセパレータ用酸化剤出口19bから吐
出させるセパレータ用酸化剤通路19とをそれぞれ有
し、各セパレータ用燃料入口18aに金属製の燃料供給
分岐管23の一端がそれぞれ接続され、各セパレータ用
酸化剤入口19aに金属製の酸化剤供給分岐管24の一
端が接続される。囲繞体26は、この囲繞体26の側壁
に発電セル12の積層方向に延びて形成され燃料供給分
岐管23と酸化剤供給分岐管24が通過可能なスリット
29を有する。
【0005】この請求項1に記載された燃料電池を含む
発電炉では、燃料供給分岐管23及び酸化剤供給分岐管
24の他端は囲繞体の外方にそれぞれ位置するため、こ
れらの分岐管23,24の他端は燃料電池11の発電運
転時であってもほぼ常温に保たれる。この結果、これら
の分岐管23,24の他端に接続される配管部材は樹脂
等の耐熱温度が低く電気絶縁性を有する材質のものを用
いることができるので、比較的簡単な構造で各セパレー
タ13を電気的に絶縁することができる。
【0006】請求項2に係る発明は、請求項1に係る発
明であって、更に図1に示すように、燃料供給分岐管2
3の他端が囲繞体26外で燃料用管継手31を介して燃
料供給メイン管33に接続され、酸化剤供給分岐管24
の他端が囲繞体26外で酸化剤用管継手32を介して酸
化剤供給メイン管34に接続され、燃料用管継手31又
は燃料供給メイン管33のいずれか一方又は双方が電気
絶縁樹脂により形成され、酸化剤用管継手32又は酸化
剤供給メイン管34のいずれか一方又は双方が電気絶縁
樹脂により形成されたことを特徴とする。この請求項2
に記載された燃料電池を含む発電炉では、燃料用管継手
31又は燃料供給メイン管33のいずれか一方又は双方
が電気絶縁樹脂により形成されているため、各セパレー
タ13及び燃料用端板17が燃料供給メイン管33によ
り電気的に短絡されることはない。また酸化剤用管継手
32又は酸化剤供給メイン管34のいずれか一方又は双
方を電気絶縁樹脂により形成されているため、各セパレ
ータ13及び酸化剤用端板16が酸化剤供給メイン管3
4により電気的に短絡されることはない。燃料用管継手
31、燃料供給メイン管33、酸化剤用管継手32及び
酸化剤供給メイン管34は囲繞体26外に位置し、ほぼ
常温に保たれているので、これらの管継手31,32及
びメイン管33,34が軟化することはない。
【0007】請求項3に係る発明は、請求項1又は2に
係る発明であって、更に図1及び図2に示すように、燃
料供給分岐管23が燃料電池11の周囲に巻回されかつ
囲繞体26内に収容された燃料予熱部23cを有し、酸
化剤供給分岐管24が燃料電池11の周囲に巻回されか
つ囲繞体26内に収容された酸化剤予熱部24cを有す
ることを特徴とする。この請求項3に記載された燃料電
池を含む発電炉では、燃料ガス及び酸化剤ガスが燃料予
熱部23c及び酸化剤予熱部24cをそれぞれ通過する
ときに、発電セル12から排出された高温の排ガスによ
りそれぞれ予熱される。この結果、最適な温度の燃料ガ
ス及び酸化剤ガスを発電セル12に供給することができ
る。
【0008】請求項4に係る発明は、請求項1ないし3
いずれかに係る発明であって、更に図1に示すように、
囲繞体26外の燃料供給分岐管23に流量計35a及び
流量調整弁35bが設けられ、囲繞体26外の酸化剤供
給分岐管24に流量計35a及び流量調整弁35bが設
けられたことを特徴とする。この請求項4に記載された
燃料電池を含む発電炉では、ほぼ常温に保たれている囲
繞体26外の燃料供給分岐管23に流量計35a及び流
量調整弁35bを設けたので、耐熱性を有する流量計及
び流量調整弁を用いずに、各燃料供給分岐管23を通る
燃料ガスの流量をほぼ一定の温度で正確に調整できる。
またほぼ常温に保たれている囲繞体26外の酸化剤供給
分岐管24に流量計35a及び流量調整弁35bを設け
たので、耐熱性を有する流量計及び流量調整弁を用いず
に、各酸化剤供給分岐管24を通る酸化剤ガスの流量を
ほぼ一定の温度で正確に調整できる。
【0009】請求項5に係る発明は、請求項1ないし4
いずれかに係る発明であって、更に図3に示すように、
スリット29が燃料供給分岐管23と酸化剤供給分岐管
24の通過する部分を除いて閉止部材36により塞がれ
たことを特徴とする。この請求項5に記載された燃料電
池を含む発電炉では、スリット29が閉止部材36によ
り塞がれるので、囲繞体26の外部に漏れるガスを最小
限に抑えることができる。
【0010】請求項6に係る発明は、請求項1ないし5
いずれかに係る発明であって、更に図1に示すように、
囲繞体26が燃料電池11の外周面及び上面を覆うケー
ス28を有し、このケース28が燃料電池11と分離し
て引上げ可能に構成されたことを特徴とする。この請求
項6に記載された燃料電池を含む発電炉では、燃料電池
11を組立てた後に、この燃料電池11にケース28を
被せるだけで発電炉10が完成するので、発電炉10の
組立工数を低減できる。またケース28を引上げるだけ
で燃料電池11を点検できるので、燃料電池11の保守
点検の作業性を向上できる。
【0011】
【発明の実施の形態】次に本発明の第1の実施の形態を
図面に基づいて説明する。図1及び図2に示すように、
発電炉は10は燃料電池11と、この燃料電池11を収
容しかつ燃料電池11を保温可能に構成された囲繞体2
6とを備える。発電セル12は円板状の固体電解質層1
2aと、この固体電解質層12aの両面に配設された円
板状の燃料極層12b及び空気極層12c(酸化剤極
層)とからなり、燃料電池11は上記発電セル12を
(n+1)枚積層することにより構成される。ここで、
nは正の整数である。上からi番目(i=1,2,…,
n)の発電セル12の燃料極層12bとこの燃料極層1
2bに隣接する上から(i+1)番目の発電セル12の
空気極層12cとの間には金属材料により形成されたセ
パレータ13がそれぞれ1枚ずつ合計n枚介装される。
また上からi番目の発電セル12の燃料極層12bと上
からj番目(j=1,2,…,n)のセパレータ13と
の間には円板状に形成されかつ導電性を有する多孔質の
燃料極集電体14が介装され、上から(i+1)番目の
発電セル12の空気極層12cと上からj番目のセパレ
ータ13との間には円板状に形成されかつ導電性を有す
る多孔質の空気極集電体15(酸化剤極集電体)が介装
される。更に上から1番目(最上段)の発電セル12の
空気極層12cには空気極集電体15を介して金属材料
により形成された単一の空気用端板16(酸化剤用端
板)が積層され、上から(n+1)番目(最下段)の発
電セル12の燃料極層12bには燃料極集電体14を介
して金属材料により形成された単一の燃料用端板17が
積層される。上記セパレータ13、空気用端板16及び
燃料用端板17は燃料極層12b等の直径を1辺の長さ
とする正方形板状にそれぞれ形成される。なお、固体電
解質層、燃料極層、空気極層、燃料極集電体及び空気極
集電体は円板状ではなく、四角形板状、六角形板状、八
角形板状等の多角形板状に形成してもよい。また、セパ
レータ、空気用端板及び燃料用端板は正方形板状ではな
く、円板状、或いは長方形板状、六角形板状、八角形板
状等の多角形板状に形成してもよい。更に上からj番目
のセパレータとは、上からi番目の発電セルと上から
(i+1)番目の発電セルとの間に位置するセパレータ
を意味する。
【0012】固体電解質層12aは次の一般式(1)等
で示される酸化物イオン伝導体により形成される。 Ln1 A Ga B1 B2 B3 O ……(1) 燃料極層12bはNi等の金属材料により多孔質に形成
され、更に空気極層12cは次の一般式(2)等で示さ
れる酸化物イオン伝導体により多孔質に形成される。 Ln21-x Ln3x1-y Coy3+d ……(2) この発電セル12を有する燃料電池11は固体酸化物形
燃料電池と呼ばれる。上記一般式(1)において、Ln
1はLa,Ce,Pr,Nd及びSmからなる群より選
ばれた1種又は2種以上の元素であり、AはSr,Ca
及びBaからなる群より選ばれた1種又は2種以上の元
素であり、B1はMg,Al及びInからなる群より選
ばれた1種又は2種以上の元素であり、B2はCo,F
e,Ni及びCuからなる群より選ばれた1種又は2種
以上の元素であり、B3はAl,Mg,Co,Ni,F
e,Cu,Zn,Mn及びZrからなる群より選ばれた
1種又は2種以上の元素である。また上記一般式(2)
において、Ln2はLa又はSmのいずれか一方又は双
方の元素であり、Ln3はBa,Ca又はSrのいずれ
か一方又は双方の元素であり、EはFe又はCuのいず
れか一方又は双方の元素である。なお、発電セルの固体
電解質層をイオン交換樹脂膜により形成し、燃料極層及
び空気極層を触媒金属粉末若しくは白金担持カーボン粉
末とポリテトラフルオロエチレンとイオン交換樹脂との
混合物により形成してもよい。このように構成された発
電セルを有する燃料電池は固体高分子電解質形燃料電池
と呼ばれる。
【0013】セパレータ13、空気用端板16及び燃料
用端板17はステンレス鋼、ニッケル基合金又はクロム
基合金により形成される。また燃料極集電体14はステ
ンレス鋼、ニッケル基合金又はクロム基合金、或いはニ
ッケル、銀又は銅により多孔質に形成され、空気極集電
体15はステンレス鋼、ニッケル基合金又はクロム基合
金、或いは銀又は白金により多孔質に形成される。
【0014】図1に示すように、セパレータ13には、
燃料ガスをセパレータ13外周部分から導入してセパレ
ータ13の燃料極集電体14に対向する面から吐出させ
るセパレータ用燃料通路18と、空気(酸化剤ガス)を
セパレータ13外周部分から導入してセパレータ13の
空気極集電体15に対向する面から吐出させるセパレー
タ用空気通路19(セパレータ用酸化剤通路)とが形成
される。セパレータ用燃料通路18は、セパレータ13
の外周部分に臨むセパレータ用燃料入口18aと、セパ
レータ13に隣接する燃料極集電体14の中央に臨むセ
パレータ用燃料出口18bと、セパレータ13内に設け
られ上記セパレータ用燃料入口18a及びセパレータ用
燃料出口18bを連通するセパレータ用燃料連通孔18
cとを有する。またセパレータ用空気通路19は、セパ
レータ13の外周部分に臨むセパレータ用空気入口19
aと、セパレータ13に隣接する空気極集電体15の中
央に臨むセパレータ用空気出口19bと、セパレータ1
3内に設けられ上記セパレータ用空気入口19a及びセ
パレータ用空気出口19bを連通するセパレータ用空気
連通孔19cとを有する。なお、セパレータ用燃料通路
18とセパレータ用空気通路19は互いに連通しないよ
うに構成される。
【0015】空気用端板16には、空気を空気用端板1
6外周部分から導入して空気用端板16の空気極集電体
15に対向する面から吐出させる端板用空気通路21
(端板用酸化剤通路)が形成され、燃料用端板17に
は、燃料ガスを燃料用端板17外周部分から導入して燃
料用端板17の燃料極集電体14に対向する面から吐出
させる端板用燃料通路22が形成される。端板用空気通
路21は、空気用端板16の外周部分に臨む端板用空気
入口21aと、空気用端板16に隣接する空気極集電体
14の中央に臨む端板用空気出口21bと、空気用端板
16内に設けられ上記端板用空気入口21a及び端板用
空気出口21bを連通する端板用空気連通孔21cとを
有する。また端板用燃料通路22は燃料用端板17の外
周部分に臨む端板用燃料入口22aと、空気用端板17
に隣接する燃料極集電体14の中央に臨む端板用燃料出
口22bと、燃料用端板22内に設けられ上記端板用燃
料入口22a及び端板用燃料出口22bを連通する端板
用燃料連通孔22cとを有する。
【0016】上記各セパレータ用燃料入口18a及び端
板用燃料入口22aには、金属製の燃料供給分岐管23
の一端がそれぞれ接続され、各セパレータ用空気入口1
9a及び端板用空気入口21aには、金属製の空気供給
分岐管24(酸化剤供給分岐管)の一端がそれぞれ接続
される(図1及び図2)。燃料電池11を保温可能に収
容する囲繞体26は、燃料電池11の下面を覆うベース
27と、このベース27に載せられ燃料電池11の外周
面及び上面を覆うケース28とを備える(図1及び図
3)。ベース27は壁内部にベース用空洞部27aを有
するベース用中空壁27bと、ベース用空洞部27aに
充填されたベース用断熱材27cとを有し、ケース28
は壁内部にケース用空洞部28aを有するケース用中空
壁28bと、ケース用空洞部28aに充填されたケース
用断熱材28cとを有する(図1)。またケース28の
側壁にはスリット29が形成される。スリット29は、
この実施の形態では、ケース28の一方の側壁に発電セ
ル12の積層方向に延びて形成された燃料用スリット2
9aと、ケース28の他方の側壁に発電セル12の積層
方向に延びる空気用スリット29b(酸化剤用スリッ
ト)とを有する(図1及び図3)。上記燃料用スリット
29aからは燃料供給分岐管23が通過可能に構成さ
れ、空気用スリット29bからは空気供給分岐管24が
通過可能に構成される。なお、上記ケース28はベース
27及び燃料電池11と分離して引上げ可能に構成され
る。
【0017】また燃料供給分岐管23の他端は囲繞体2
6外で燃料用管継手31を介して燃料供給メイン管33
に接続され、空気供給分岐管24の他端は囲繞体26外
で空気用管継手32(酸化剤用管継手)を介して空気供
給メイン管34(酸化剤供給メイン管)に接続される
(図1)。上記燃料用管継手31及び空気用継手32と
しては、エルボやチーズ等が挙げられる。また燃料供給
分岐管23、空気供給分岐管24、燃料供給メイン管3
3及び空気供給メイン管34はステンレス鋼、ニッケル
基合金又はクロム基合金などの金属材料により形成さ
れ、上記燃料用管継手31及び空気用管継手32はナイ
ロン、テフロン(デュポン社の商品名)等の電気絶縁樹
脂により形成される。なお、金属製の燃料用管継手と電
気絶縁樹脂製の燃料用メイン管を用いてもよく、電気絶
縁樹脂製の燃料用管継手と電気絶縁樹脂製の燃料用メイ
ン管を用いてもよい。また金属製の空気用管継手と電気
絶縁樹脂製の空気用メイン管を用いてもよく、電気絶縁
樹脂製の空気用管継手と電気絶縁樹脂製の空気用メイン
管を用いてもよい。
【0018】一方、燃料供給分岐管23は、燃料用管継
手31に接続された分岐管燃料導入部23aと、セパレ
ータ用燃料入口18a又は端板用燃料入口22aに接続
された分岐管燃料排出部23bと、分岐管燃料導入部2
3a及び分岐管燃料排出部23bを連通し燃料電池11
の周囲に巻回されかつ囲繞体26内に収容された燃料予
熱部23cとを有する(図1及び図2)。また空気供給
分岐管24は、空気用管継手32に接続された分岐管空
気導入部24aと、セパレータ用空気入口19a又は端
板用空気入口21aに接続された分岐管空気排出部24
bと、分岐管空気導入部24a及び分岐管空気排出部2
4bを連通し燃料電池11の周囲に巻回されかつ囲繞体
26内に収容された空気予熱部24c(酸化剤予熱部)
を有する。燃料供給分岐管23のうち囲繞体26外に位
置する分岐管燃料導入部23aには流量計35a及び流
量調整弁35bが設けられる(図1)。また空気供給分
岐管24のうち囲繞体26外に位置する分岐管空気導入
部24aにも流量計35a及び流量調整弁35bが設け
られる。
【0019】スリット29は燃料供給分岐管23と空気
供給分岐管24の通過する部分を除いて閉止部材36に
より塞がれる。閉止部材36は、この実施の形態では、
燃料用スリット29aのうち燃料供給分岐管23の通過
する部分を除く部分を塞ぐ燃料用閉止部材37と、空気
用スリット29bのうち空気供給分岐管24の通過する
部分を除く部分を塞ぐ空気用閉止部材38(酸化剤用閉
止部材)とを有する(図3)。燃料用閉止部材37は、
鉛直方向に延びる単一の燃料用鉛直溝37cが形成され
た燃料用鉛直板37aと、水平方向に延びる(n+1)
本の燃料用水平溝37dが形成された燃料用水平板37
bとを有する。また空気用閉止部材38は、鉛直方向に
延びる単一の空気用鉛直溝38cが形成された空気用鉛
直板38aと、水平方向に延びる(n+1)本の空気用
水平溝38dが形成された空気用水平板38bとを有す
る。燃料用鉛直溝37cの幅及び各燃料用水平溝37d
の幅は燃料用スリット29aを通過する分岐管燃料導入
部23aの直径より僅かに大きく形成され、空気用鉛直
溝38c及び各空気用水平溝38dの幅は空気用スリッ
ト29bを通過する分岐管空気導入部24aの直径より
僅かに大きく形成される。更に上記燃料用鉛直板37
a、燃料用水平板37b、空気用鉛直板38a及び空気
用水平板38bはセラミック板等の電気絶縁性及び耐熱
性を有する板により形成される。なお、図1の符号41
は燃料用端板22に電気的に接続された第1電極端子で
あり、図1及び図3の符号42は空気用端板21に電気
的に接続された第2電極端子である。また図1の符号4
3は上記電極端子41,42と囲繞体26とを電気的に
絶縁し内部のガスの漏れを阻止する絶縁シール部材であ
る。更に図1の符号43は囲繞体26の上壁に形成され
た排気孔であり、この排気孔44には囲繞体26内のガ
スを排出する排気管45が接続される。
【0020】このように構成された発電炉10の動作を
説明する。燃料ガス(H2、CO等)を燃料供給メイン
管33に導入すると、この燃料ガスは燃料供給分岐管2
3及びセパレータ用燃料通路18を通ってセパレータ用
燃料出口18bから燃料極集電体14の中央に向って吐
出するとともに、燃料供給分岐管23及び端板用燃料通
路22を通って端板用燃料出口22cから燃料極集電体
14の中央に向って吐出する。これにより燃料ガスは燃
料極集電体14内の気孔を通過して燃料極層12bの中
央に速やかに供給され、更に燃料極層12bの中央から
外周縁に向って流れる。同時に空気を空気供給メイン管
34に導入すると、この空気は空気供給分岐管24及び
セパレータ用空気通路19を通ってセパレータ用空気出
口19bから空気極集電体15の中央に向って吐出する
とともに、空気供給分岐管24及び端板用空気通路21
を通って端板用空気出口21bから空気極集電体15の
中央に向って吐出する。これにより空気は空気極集電体
15内の気孔を通過して空気極層12cの中央に速やか
に供給され、更に空気極層12cの中央から外周縁に向
って流れる。
【0021】空気極層12cに供給された空気は空気極
層12c内の気孔を通って固体電解質層12aとの界面
近傍に到達し、この部分で空気中の酸素は空気極層12
cから電子を受け取って、酸化物イオン(O2-)にイオ
ン化される。この酸化物イオンは燃料極層12bの方向
に向って固体電解質層12a内を拡散移動し、燃料極層
12bとの界面近傍に到達すると、この部分で燃料ガス
と反応して反応生成物(H2O、CO2等)を生じ、燃料
極層12bに電子を放出する。この電子を燃料極集電体
14により取り出すことにより電流が発生し、電力が得
られる。
【0022】一方、金属製の各燃料供給分岐管23が電
気絶縁樹脂製の燃料用管継手31を介して金属製の単一
の燃料供給メイン管33に接続され、金属製の各空気供
給分岐管24が電気絶縁樹脂製の空気用管継手32を介
して金属製の単一の空気供給メイン管34に接続されて
いるため、各セパレータ13、空気用端板16及び燃料
用端板17が燃料供給メイン管33及び空気供給メイン
管34により電気的に短絡されることはない。即ち、単
一の燃料供給メイン管33に燃料用管継手31及び燃料
供給分岐管23を介して接続された各セパレータ13及
び燃料用端板17はそれぞれ電気的に絶縁され、空気供
給メイン管34に空気用管継手32及び空気供給分岐管
24を介して接続された各セパレータ13及び空気用端
板16はそれぞれ電気的に絶縁される。また上述のよう
に燃料用管継手31及び空気用管継手32を耐熱温度の
比較的低い樹脂により形成しても、これらの管継手3
1,32は発電運転時に600℃以上と高温になる囲繞
体26の内部ではなく、発電運転時であっても常温(1
5℃程度)である囲繞体26の外部に位置するため、こ
れらの管継手31,32が軟化したり、或いは劣化する
ことはない。
【0023】燃料ガス及び空気は燃料予熱部23c及び
空気予熱部24cをそれぞれ通過するときに、発電セル
12から排出された高温の排ガスによりそれぞれ予熱さ
れるので、最適な温度の燃料ガス及び空気を発電セル1
2に供給することができる。なお、発電運転時におい
て、分岐管燃料導入部23aには常に常温の燃料ガスが
流れ、分岐管空気導入部24aには常に常温の空気が流
れているため、囲繞体26内が上述のように高温になっ
ても、その熱が金属製の分岐管燃料導入部23aや分岐
管空気導入部24aを伝わって上記管継手31,32に
達することはない。
【0024】また流量計35a及び流量調整弁35bは
ほぼ常温に保たれている囲繞体26外の分岐管燃料導入
部23aと分岐管空気導入部24aとにそれぞれ設けら
れているので、耐熱性を有する流量計及び流量調整弁を
用いずに、各燃料供給分岐管23を通る燃料ガス及び各
空気供給分岐管24を通る空気の流量をほぼ一定の温度
でそれぞれ正確に調整できる。更にスリット29が閉止
部材36により塞がれているので、即ち燃料用スリット
29aが燃料用閉止部材37により塞がれ、かつ空気用
スリット29bが空気用閉止部材38により塞がれてい
るので、発電セル12から排出された排出ガスが囲繞体
26の外部に漏れるのを最小限に抑えることができる。
【0025】またベース27上で燃料電池11を組立て
た後、或いは燃料電池11を組立ててベース27に載せ
た後に、この燃料電池11にケース28を被せるという
比較的簡単な作業で発電炉10が完成するので、発電炉
10の組立工数を低減できる。更に燃料電池を運転して
所定時間経過後に点検する場合、ケース28を引上げる
だけで燃料電池11を点検できるので、燃料電池11の
保守点検の作業性を向上できる。
【0026】図4は本発明の第2の実施の形態を示す。
図4において図3と同一符号は同一部品を示す。この実
施の形態では、ケース28の側壁に単一のスリット69
が形成される。このスリット69は、この実施の形態で
は、ケース28の一方の側壁に発電セル12の積層方向
に延びて形成される。燃料供給分岐管23の分岐管燃料
導入部23aと空気供給分岐管24の分岐管空気導入部
24aは、燃料電池を中心に同一方向に設けられ、上記
単一のスリット69から通過可能に構成される。
【0027】一方、スリット69は燃料供給分岐管23
と空気供給分岐管24の通過する部分を除いて閉止部材
76により塞がれる。閉止部材76は、この実施の形態
では、鉛直方向に延びる単一の鉛直溝76cが形成され
た鉛直板76aと、水平方向に延びる2×(n+1)本
の水平溝76dが形成された水平板76bとを有する。
鉛直溝76cの幅及び各水平溝76dの幅はスリット6
9を通過する分岐管燃料導入部23a及び分岐管空気導
入部24aの直径より僅かに大きく形成される。更に上
記鉛直板76a及び水平板76bはセラミック板等の電
気絶縁性及び耐熱性を有する板により形成される。上記
以外は第1の実施の形態と同一に構成される。
【0028】このように構成された発電炉では、ケース
28に単一のスリット69が形成され、閉止部材76が
単一の鉛直板76a及び単一の水平板76bにより構成
されるため、第1の実施の形態より部品点数及び組立工
数を低減できる。上記以外の動作は第1の実施の形態と
略同様であるので、繰返しの説明を省略する。
【0029】なお、上記第1及び第2の実施の形態で
は、酸化剤ガスとして空気を用いたが、酸素又はその他
の酸化剤ガスを用いてもよい。また、上記第1及び第2
の実施の形態では、燃料供給分岐管の他端を囲繞体外で
燃料用管継手を介して燃料供給メイン管に接続し、酸化
剤供給分岐管の他端を囲繞体外で酸化剤用管継手を介し
て酸化剤供給メイン管に接続したが、各燃料供給分岐管
の他端を囲繞体外で単一の燃料用ディストリビュータに
接続し、各空気供給分岐管の他端を囲繞体外で単一の空
気用ディストリビュータ(酸化剤用ディストリビュー
タ)に接続してもよい。この場合、燃料供給分岐管及び
酸化剤供給分岐管の他端は燃料電池の発電運転時であっ
てもほぼ常温に保たれるので、樹脂等の耐熱温度が低く
電気絶縁性を有する材質のものを用いることができる。
上記燃料用ディストリビュータは発電セルの積層方向に
延びかつ燃料ガスを各燃料供給分岐管を通って各セパレ
ータ用燃料通路に供給するために設けられ、上記空気用
ディストリビュータは発電セルの積層方向に延びかつ空
気を各空気供給分岐管を通って各セパレータ用空気通路
に供給するために設けられる。更に、本明細書におい
て、セパレータの外周部分、空気用端板(酸化剤用端
板)の外周部分及び燃料用端板の外周部分とは、これら
の外周面のみならず、外周面近傍を含む意味に用いられ
る。
【0030】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、セ
パレータ用燃料入口に燃料供給分岐管を接続し、セパレ
ータ用酸化剤入口に酸化剤供給分岐管を接続し、燃料電
池を収容しかつ燃料電池を保温可能な囲繞体に、上記燃
料供給分岐管及び酸化剤供給分岐管の通過可能なスリッ
トを形成したので、燃料供給分岐管及び酸化剤供給分岐
管の他端は囲繞体の外方にそれぞれ位置し、これらの分
岐管の他端は燃料電池の発電運転時であってもほぼ常温
に保たれる。この結果、これらの分岐管の他端に接続さ
れる配管部材は樹脂等の耐熱温度が低く電気絶縁性を有
する材質のものを用いることができるので、比較的簡単
な構造で各セパレータを電気的に絶縁することができ
る。
【0031】また燃料供給分岐管の他端を囲繞体外で燃
料用管継手を介して燃料供給メイン管に接続し、酸化剤
供給分岐管の他端を囲繞体外で酸化剤用管継手を介して
酸化剤供給メイン管に接続し、燃料用管継手又は燃料供
給メイン管のいずれか一方又は双方を電気絶縁樹脂によ
り形成し、更に酸化剤用管継手又は酸化剤供給メイン管
のいずれか一方又は双方を電気絶縁樹脂により形成すれ
ば、各セパレータが燃料供給メイン管により電気的に短
絡されることはなく、各セパレータが酸化剤供給メイン
管により電気的に短絡されることはない。この結果、各
セパレータはそれぞれ電気的に絶縁される。また燃料用
管継手、燃料供給メイン管、酸化剤用管継手及び酸化剤
供給メイン管は囲繞体外に位置し、ほぼ常温に保たれて
いるので、これらの管継手及びメイン管が軟化すること
はない。また発電に寄与しないディストリビュータの基
体部が固体電解質膜に接合されるため、発電に寄与する
固体電解質膜の表面積を狭め、発電効率が低下する従来
の固体電解質型燃料電池と比較して、本発明では、発電
セルの表面を全て発電に寄与させることができるので、
発電効率を向上できる。
【0032】また燃料供給分岐管が燃料電池の周囲に巻
回されかつ囲繞体内に収容された燃料予熱部を有し、酸
化剤供給分岐管が燃料電池の周囲に巻回されかつ囲繞体
内に収容された酸化剤予熱部を有すれば、燃料ガス及び
酸化剤ガスが燃料予熱部及び酸化剤予熱部をそれぞれ通
過するときに、発電セルから排出された高温の排ガスに
よりそれぞれ予熱される。この結果、最適な温度の燃料
ガス及び酸化剤ガスを発電セルに供給することができ
る。また囲繞体外の燃料供給分岐管に流量計及び流量調
整弁を設け、囲繞体外の酸化剤供給分岐管に流量計及び
流量調整弁を設ければ、流量計及び流量調整弁がほぼ常
温に保たれるので、耐熱性を有する流量計や調整弁を用
いずに、各燃料供給分岐管を通る燃料ガスの流量及び各
酸化剤供給分岐管を通る酸化剤ガスの流量をほぼ一定の
温度でそれぞれ正確に調整できる。
【0033】またスリットのうち燃料供給分岐管と酸化
剤供給分岐管の通過する部分を除いて閉止部材により塞
げば、囲繞体の外部に漏れるガスを最小限に抑えること
ができる。更に囲繞体が燃料電池の外周面及び上面を覆
うケースを有し、このケースを燃料電池と分離して引上
げ可能に構成すれば、燃料電池を組立てた後に、この燃
料電池にケースを被せるだけで発電炉が完成するので、
発電炉の組立工数を低減できるとともに、ケースを引上
げるだけで燃料電池を点検でき、燃料電池の保守点検の
作業性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1実施形態の燃料電池を含む発電炉を
示す縦断面図。
【図2】その燃料電池の要部分解斜視図。
【図3】その燃料電池の燃料供給分岐管及び空気供給分
岐管を含む囲繞体の要部斜視図。
【図4】本発明の第2実施形態を示す図3に対応する要
部斜視図。
【符号の説明】 10 発電炉 11 燃料電池 12 発電セル 12a 固体電解質層 12b 燃料極層 12c 空気極層(酸化剤極層) 13 セパレータ 18 セパレータ用燃料通路 18a セパレータ用燃料入口 18b セパレータ用燃料出口 19 セパレータ用空気通路(セパレータ用酸化剤通
路) 19a セパレータ用空気入口(セパレータ用酸化剤入
口) 19b セパレータ用空気出口(セパレータ用酸化剤出
口) 23 燃料供給分岐管 23c 燃料予熱部 24 空気供給分岐管(酸化剤供給分岐管) 24c 空気予熱部(酸化剤予熱部) 26 囲繞体 28 ケース 29,69 スリット 31 燃料用管継手 32 空気用管継手(酸化剤用管継手) 33 燃料用メイン管 34 空気用メイン管 35a 流量計 35b 流量調整弁 36,76 閉止部材
フロントページの続き Fターム(参考) 5H026 AA06 CC06 CV01 CX10 EE02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料電池(11)と、前記燃料電池(11)を収
    容しかつ前記燃料電池(11)を保温可能に構成された囲繞
    体(26)とを備えた燃料電池を含む発電炉であって、 前記燃料電池(11)は、固体電解質層(12a)とこの固体電
    解質層(12a)の両面に配設された燃料極層(12b)及び酸化
    剤極層(12c)とからなり(n+1)枚(nは正の整数で
    ある。)積層された発電セル(12)と、 i番目(i=1,2,…,n)の発電セル(12)の燃料極
    層(12b)とこの燃料極層(12b)に隣接する(i+1)番目
    の発電セル(12)の酸化剤極層(12c)との間にそれぞれ1
    枚ずつ合計n枚介装され金属材料により板状に形成され
    たセパレータ(13)とを備え、 前記n枚のセパレータ(13)が、燃料ガスをセパレータ(1
    3)外周部分に形成されたセパレータ用燃料入口(18a)か
    ら導入して前記セパレータ(13)の前記燃料極層(12b)へ
    の対向面に形成されたセパレータ用燃料出口(18b)から
    吐出させるセパレータ用燃料通路(18)と、酸化剤ガスを
    前記セパレータ(13)外周部分に形成されたセパレータ用
    酸化剤入口(19a)から導入して前記セパレータ(13)の酸
    化剤極層(12c)への対向面に形成されたセパレータ用酸
    化剤出口(19b)から吐出させるセパレータ用酸化剤通路
    (19)とをそれぞれ有し、 前記各セパレータ用燃料入口(18a)に金属製の燃料供給
    分岐管(23)の一端がそれぞれ接続され、 前記各セパレータ用酸化剤入口(19a)及び前記端板用酸
    化剤入口(21a)に金属製の酸化剤供給分岐管(24)の一端
    が接続され、 前記囲繞体は、この囲繞体(26)の側壁に前記発電セル(1
    2)の積層方向に延びて形成され前記燃料供給分岐管(23)
    と前記酸化剤供給分岐管(24)が通過可能なスリット(29)
    を有することを特徴とする燃料電池を含む発電炉。
  2. 【請求項2】 燃料供給分岐管(23)の他端が囲繞体(26)
    外で燃料用管継手(31)を介して燃料供給メイン管(33)に
    接続され、 酸化剤供給分岐管(24)の他端が前記囲繞体(26)外で酸化
    剤用管継手(32)を介して酸化剤供給メイン管(34)に接続
    され、 前記燃料用管継手(31)又は前記燃料供給メイン管(33)の
    いずれか一方又は双方が電気絶縁樹脂により形成され、 前記酸化剤用管継手(32)又は前記酸化剤供給メイン管(3
    4)のいずれか一方又は双方が電気絶縁樹脂により形成さ
    れた請求項1記載の燃料電池を含む発電炉。
  3. 【請求項3】 燃料供給分岐管(23)が燃料電池(11)の周
    囲に巻回されかつ囲繞体(26)内に収容された燃料予熱部
    (23c)を有し、酸化剤供給分岐管(24)が前記燃料電池(1
    1)の周囲に巻回されかつ前記囲繞体(26)内に収容された
    酸化剤予熱部(24c)を有する請求項1又は2記載の燃料
    電池を含む発電炉。
  4. 【請求項4】 囲繞体(26)外の燃料供給分岐管(23)に流
    量計(35a)及び流量調整弁(35b)が設けられ、囲繞体(26)
    外の酸化剤供給分岐管(24)に流量計(35a)及び流量調整
    弁(35b)が設けられた請求項1ないし3いずれか記載の
    燃料電池を含む発電炉。
  5. 【請求項5】 スリット(29)が燃料供給分岐管(23)と酸
    化剤供給分岐管(24)の通過する部分を除いて閉止部材(3
    6)により塞がれた請求項1ないし4いずれか記載の燃料
    電池を含む発電炉。
  6. 【請求項6】 囲繞体(26)が燃料電池(11)の外周面及び
    上面を覆うケース(28)を有し、前記ケース(28)が前記燃
    料電池(11)と分離して引上げ可能に構成された請求項1
    ないし5いずれか記載の燃料電池を含む発電炉。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004227846A (ja) * 2003-01-21 2004-08-12 Mitsubishi Materials Corp 燃料電池モジュール
JP2004342584A (ja) * 2003-02-18 2004-12-02 Sulzer Markets & Technology Ag 小型sofc燃料電池を有するバッテリー
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