JP2002280009A - 燃料電池にガスを供給するための構造 - Google Patents

燃料電池にガスを供給するための構造

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JP2002280009A
JP2002280009A JP2001075148A JP2001075148A JP2002280009A JP 2002280009 A JP2002280009 A JP 2002280009A JP 2001075148 A JP2001075148 A JP 2001075148A JP 2001075148 A JP2001075148 A JP 2001075148A JP 2002280009 A JP2002280009 A JP 2002280009A
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JP2001075148A
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English (en)
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Jun Akikusa
順 秋草
Koji Hoshino
孝二 星野
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Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 【解決手段】 セパレータの厚さを薄くすることによ
り、燃料電池を発電セルの積層方向にコンパクト化す
る。 【解決手段】 i番目の発電セル11の燃料極層11b
とこの燃料極層に隣接する(i+1)番目の発電セルの
空気極層11cとの間に、導電性を有しかつ板状のセパ
レータ12を1枚ずつ介装する。これらのセパレータの
セパレータ用基板21の一方の面にセパレータ用燃料導
入孔18a及びセパレータ用燃料連通孔18cとなるセ
パレータ用燃料凹溝21aを形成し、他方の面にセパレ
ータ用空気導入孔19a及びセパレータ用空気連通孔1
9cとなるセパレータ用空気凹溝21bを形成する。セ
パレータ用燃料吐出孔18bが形成されたセパレータ用
燃料蓋体22によりセパレータ用燃料凹溝を被覆し、セ
パレータ用空気吐出孔が形成されたセパレータ用空気蓋
体23によりセパレータ用空気凹溝を被覆する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料極層及び酸化
剤極層にて固体電解質層を挟持して構成された発電セル
を有する燃料電池に関する。更に詳しくは燃料ガスを燃
料極層に供給し、酸化剤ガスを酸化剤極層に供給するた
めの構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、中央部分が電極を格納可能なフラ
ット面でありかつ周辺部が片面側に盛上げるように屈曲
された2枚の薄いセパレート板を一体的に接合すること
により、周辺部内が空洞となるシェル構造に形成された
燃料電池用セパレータが開示されている(特開昭63−
266776号)。この燃料電池用セパレータでは、上
記2枚のセパレート板の周辺部に、燃料ガスの給排用流
路孔と酸化ガスの給排用流路孔とが設けられる。また一
方のセパレート板では燃料ガスが中央部分のフラット面
に流れ、他方のセパレート板では酸化ガスが中央部分の
フラット面に流れるように構成される。このように構成
された燃料電池用セパレータでは、薄板のプレス成形に
より2枚のセパレート板を作製し、これらのセパレート
板を一組として一体化することによりセパレータを形成
したので、軽量化を図ることができる。またセパレータ
の周辺部がシェル構造であるため、量産化が容易であ
り、電極寸法の誤差を吸収でき、更に燃料ガス及び酸化
ガスのシール性を向上できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の特
開昭63−266776号公報に示された燃料電池用セ
パレータでは、セパレータの周辺部に空洞を有するシェ
ル構造であるため、セパレータの厚さが厚くなる不具合
があった。本発明の目的は、セパレータの厚さを薄くす
ることにより、燃料電池を発電セルの積層方向にコンパ
クト化できる、燃料電池にガスを供給するための構造を
提供することにある。本発明の別の目的は、発電セルに
供給される燃料ガスや酸化剤ガスを発電に最適な温度に
制御できる、燃料電池にガスを供給するための構造を提
供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
図1及び図2に示すように、固体電解質層11aとこの
固体電解質層11aの両面に配設された燃料極層11b
及び酸化剤極層11cとからなる発電セル11が(n+
1)枚(nは正の整数である。)積層され、i番目(i
=1,2,…,n)の発電セル11の燃料極層11bと
この燃料極層11bに隣接する(i+1)番目の発電セ
ル11の酸化剤極層11cとの間に導電性材料により板
状に形成されたセパレータ12がそれぞれ1枚ずつ合計
n枚介装され、n枚のセパレータ12が、燃料ガスをセ
パレータ12外周面に形成されたセパレータ用燃料導入
孔18aから導入しセパレータ12内に形成されたセパ
レータ用燃料連通孔18cを通ってセパレータ12の燃
料極層11bへの対向面に形成されたセパレータ用燃料
吐出孔18bから吐出させるセパレータ用燃料通路18
と、酸化剤ガスをセパレータ12外周面に形成されたセ
パレータ用酸化剤導入孔19aから導入しセパレータ1
2内に形成されたセパレータ用酸化剤連通孔19cを通
ってセパレータ12の酸化剤極層11cへの対向面に形
成されたセパレータ用酸化剤吐出孔19bから吐出させ
るセパレータ用酸化剤通路19とをそれぞれ有する燃料
電池であって、セパレータ12が、一方の面にセパレー
タ用燃料導入孔18a及びセパレータ用燃料連通孔18
cとなるセパレータ用燃料凹溝21aが形成され、他方
の面にセパレータ用酸化剤導入孔19a及びセパレータ
用酸化剤連通孔19cとなるセパレータ用酸化剤凹溝2
1bが形成されたセパレータ用基板21と、セパレータ
用燃料凹溝21aを被覆するとともにセパレータ用燃料
吐出孔18bが形成されたセパレータ用燃料蓋体22
と、セパレータ用酸化剤凹溝21bを被覆するとともに
セパレータ用酸化剤吐出孔19bが形成されたセパレー
タ用酸化剤蓋体23とを有することを特徴とする燃料電
池にガスを供給するための構造である。
【0005】この請求項1に記載された燃料電池にガス
を供給するための構造では、セパレータ用基板21のセ
パレータ用燃料凹溝21a及びセパレータ用酸化剤凹溝
21bを、セパレータ用燃料蓋体22及びセパレータ用
酸化剤蓋体23にてそれぞれ被覆することにより、燃料
ガスが通るセパレータ用燃料通路18及び酸化剤ガスが
通るセパレータ用酸化剤通路19がそれぞれ形成され
る。このため各セパレータ12の厚さを極めて薄くでき
るので、燃料電池10を発電セル11の積層方向にコン
パクト化することができる。
【0006】請求項2に係る発明は、請求項1に係る発
明であって、更に図1及び図2に示すように、セパレー
タ用燃料吐出孔18bがセパレータ用基板21の中央に
位置するようにセパレータ用燃料蓋体22に形成され、
セパレータ用酸化剤吐出孔19bが酸化剤ガスをセパレ
ータ用基板21に対向する酸化剤極層11cに向ってシ
ャワー状に略均一に吐出するようにセパレータ用酸化剤
蓋体23に形成されたことを特徴とする。請求項3に係
る発明は、請求項1又は2に係る発明であって、更に図
1及び図2に示すように、セパレータ12の燃料極層1
1bに対向する面にセパレータ用燃料吐出孔18bから
渦巻き状に延びる複数のスリットがそれぞれ形成された
ことを特徴とする。この請求項2又は3に記載された燃
料電池にガスを供給するための構造では、燃料ガスをセ
パレータ用燃料通路18に導入すると、燃料ガスはセパ
レータ用燃料吐出孔18bから燃料極層11bの中央に
向って吐出し、燃料極層11bの中央からスリットに沿
って渦巻き状に流れる。これにより燃料ガスの反応経路
が長くなって、燃料ガスと燃料極層11bとの衝突回数
が増え、燃料電池の出力を向上できる。同時に酸化剤ガ
スをセパレータ用酸化剤通路19に導入すると、酸化剤
ガスはセパレータ用酸化剤吐出孔19bから酸化剤極層
11cに向ってシャワー状に略均一に吐出し、酸化剤極
層11c内を固体電解質層11aに沿って流れる。これ
により発電セル11を酸化剤ガスにて均一に加熱・冷却
でき、発電セル11の局所的な加熱又は冷却による損傷
を防止できる。
【0007】請求項4に係る発明は、請求項1又は3に
係る発明であって、更にセパレータ用燃料吐出孔がセパ
レータ用基板の中央に位置するようにセパレータ用燃料
蓋体に形成され、セパレータ用酸化剤吐出孔がセパレー
タ用基板の中央に位置するようにセパレータ用酸化剤蓋
体に形成されたことを特徴とする。請求項5に係る発明
は、請求項4に係る発明であって、更にセパレータの酸
化剤極層に対向する面にセパレータ用酸化剤吐出孔から
渦巻き状に延びる複数のスリットがそれぞれ形成された
ことを特徴とする。この請求項4又は5に記載された燃
料電池にガスを供給するための構造では、燃料ガスをセ
パレータ用燃料通路に導入すると、燃料ガスはセパレー
タ用燃料吐出孔から各燃料極層の中央に向って吐出し、
燃料極層の中央からスリットに沿って渦巻き状に流れ
る。これにより燃料ガスの反応経路が長くなって、燃料
ガスと燃料極層との衝突回数が増える。同時に酸化剤ガ
スをセパレータ用酸化剤通路に導入すると、酸化剤ガス
はセパレータ用酸化剤吐出孔から各酸化剤極層の中央に
向って吐出し、酸化剤極層の中央からスリットに沿って
渦巻き状に流れる。これにより酸化剤ガスの反応経路が
長くなって、酸化剤ガスと酸化剤極層との衝突回数が増
える。この結果、燃料電池の出力を向上できる。
【0008】またセパレータ12をステンレス鋼、ニッ
ケル基合金又はクロム基合金のいずれかによりそれぞれ
形成し、セパレータ12の表面にニッケルめっき又は銀
めっきのいずれか一方又は双方を施すことが好ましい。
またセパレータ用燃料供給通路18に燃料ガスが流通可
能な密度で改質粒子を充填することもできる。
【0009】請求項8に係る発明は、請求項1に係る発
明であって、更に図2に示すように、セパレータ用基板
21に、熱電対36を挿入可能な熱電対挿入溝21g及
びヒータ37を挿入可能なヒータ挿入溝21hがそれぞ
れ形成されたことを特徴とする。この請求項8に記載さ
れた燃料電池にガスを供給するための構造では、燃料電
池10の起動時にヒータ37を作動させることにより、
セパレータ12を加熱して燃料電池10を起動温度まで
上昇させる。燃料電池が起動温度に達すると、この起動
温度を検出する熱電対36の検出出力に基づいてヒータ
37が停止される。また燃料電池10の発電中は、燃料
電池10にジュール熱が発生して燃料電池10の温度が
上昇するため、熱電対36の検出出力に基づいて燃料電
池10の作動温度より少し低い温度の酸化剤ガスを供給
する。これによりセパレータ12の温度調節が行われ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面に
基づいて説明する。図1に示すように、発電セル11は
円板状の固体電解質層11aと、この固体電解質層11
aの両面に配設された円板状の燃料極層11b及び空気
極層11c(酸化剤極層)とからなり、燃料電池10は
上記発電セル11を(n+1)枚積層することにより構
成される。ここで、nは正の整数である。上からi番目
(i=1,2,…,n)の発電セル11の燃料極層11
bとこの燃料極層11bに隣接する上から(i+1)番
目の発電セル11の空気極層11cとの間には導電性材
料により形成されたセパレータ12がそれぞれ1枚ずつ
合計n枚介装される。また上からi番目の発電セル11
の燃料極層11bと上からj番目(j=1,2,…,
n)のセパレータ12との間には円板状に形成されかつ
導電性を有する多孔質の燃料極集電体13が介装され、
上から(i+1)番目の発電セル11の空気極層11c
と上からj番目のセパレータ12との間には円板状に形
成されかつ導電性を有する多孔質の空気極集電体14
(酸化剤極集電体)が介装される。更に上から1番目
(最上段)の発電セル11の空気極層11cには空気極
集電体14を介して導電性材料により形成された単一の
空気用端板16(酸化剤用端板)が積層され、上から
(n+1)番目(最下段)の発電セル11の燃料極層1
1bには燃料極集電体13を介して導電性材料により形
成された単一の燃料用端板17が積層される。上記セパ
レータ12、空気用端板16及び燃料用端板17は燃料
極層11b等の直径を一辺の長さとする正方形板状にそ
れぞれ形成される。なお、固体電解質層、燃料極層、空
気極層、燃料極集電体及び空気極集電体は円板状ではな
く、四角形板状、六角形板状、八角形板状等の多角形板
状に形成してもよい。また、セパレータ、空気用端板及
び燃料用端板は正方形板状ではなく、円板状、或いは長
方形板状、六角形板状、八角形板状等の多角形板状に形
成してもよい。更に、上記j番目のセパレータとは、i
番目の発電セルと(i+1)番目の発電セルの間のセパ
レータを意味する。
【0011】固体電解質層11aは次の一般式(1)等
で示される酸化物イオン伝導体により形成される。 Ln1 A Ga B1 B2 B3 O ……(1) また燃料極層11bはNi等の金属により多孔質に形成
され、更に空気極層11cは次の一般式(2)等で示さ
れる酸化物イオン伝導体により多孔質に形成される。 Ln21-x Ln3x1-y Coy3+d ……(2) 上記一般式(1)において、Ln1はLa,Ce,P
r,Nd及びSmからなる群より選ばれた1種又は2種
以上の元素であり、AはSr,Ca及びBaからなる群
より選ばれた1種又は2種以上の元素であり、B1はM
g,Al及びInからなる群より選ばれた1種又は2種
以上の元素であり、B2はCo,Fe,Ni及びCuか
らなる群より選ばれた1種又は2種以上の元素であり、
B3はAl,Mg,Co,Ni,Fe,Cu,Zn,M
n及びZrからなる群より選ばれた1種又は2種以上の
元素である。また上記一般式(2)において、Ln2は
La又はSmのいずれか一方又は双方の元素であり、L
n3はBa,Ca又はSrのいずれか一方又は双方の元
素であり、EはFe又はCuのいずれか一方又は双方の
元素である。なお、固体電解質層をイオン交換樹脂膜に
より形成し、燃料極層及び空気極層を触媒金属粉末若し
くは白金担持カーボン粉末とポリテトラフルオロエチレ
ンとイオン交換樹脂との混合物により形成してもよい。
【0012】セパレータ12、空気用端板16及び燃料
用端板17はステンレス鋼、ニッケル基合金又はクロム
基合金により形成されることが好ましい。例えば、SU
S430、インコネル600、ハステロイX(Haynes S
tellite社の商品名)、ヘインズアロイ214などが挙
げられる。また燃料極集電体13はステンレス鋼、ニッ
ケル基合金又はクロム基合金、或いはニッケル、銀又は
銅により多孔質に形成され、空気極集電体14はステン
レス鋼、ニッケル基合金又はクロム基合金、或いは銀又
は白金により多孔質に形成される。
【0013】セパレータ12には、燃料ガスをセパレー
タ12外周面から導入してセパレータ12の燃料極集電
体13への対向面から吐出させるセパレータ用燃料通路
18と、空気(酸化剤ガス)をセパレータ12外周面か
ら導入してセパレータ12の空気極集電体14への対向
面から吐出させるセパレータ用空気通路19(セパレー
タ用酸化剤通路)とが形成される(図1〜図3)。セパ
レータ用燃料通路18は、セパレータ12外周面に形成
された単一のセパレータ用燃料導入孔18aと、セパレ
ータ12の燃料極集電体13への対向面中央に形成され
た単一のセパレータ用燃料吐出孔18bと、セパレータ
12内に形成されセパレータ用燃料導入孔18a及びセ
パレータ用燃料吐出孔18bを連通するセパレータ用燃
料連通孔18cとを有する。またセパレータ用空気通路
19は、セパレータ12外周面に形成された単一のセパ
レータ用空気導入孔19a(セパレータ用酸化剤導入
孔)と、セパレータ12の空気極集電体14への対向面
に所定の間隔をあけて形成された複数のセパレータ用空
気吐出孔19b(セパレータ用酸化剤吐出孔)と、セパ
レータ12内に形成されセパレータ用空気導入孔19a
及びセパレータ用空気吐出孔19bを連通するセパレー
タ用空気連通孔19c(セパレータ用酸化剤連通孔)と
を有する。
【0014】一方、セパレータ12は、上面にセパレー
タ用燃料凹溝21aが形成されかつ下面にセパレータ用
空気凹溝21b(セパレータ用酸化剤凹溝)が形成され
たセパレータ用基板21と、セパレータ用燃料凹溝21
aを被覆するセパレータ用燃料蓋体22と、セパレータ
用空気凹溝21bを被覆するセパレータ用空気蓋体23
(セパレータ用酸化剤蓋体)とを有する。セパレータ用
燃料凹溝21aはセパレータ用基板21の一方のコーナ
部から中央に向って直線状に形成され、セパレータ用燃
料蓋体22は上記セパレータ用燃料凹溝21aに相応す
る直線状に形成される。またセパレータ用燃料凹溝21
aはセパレータ用燃料蓋体22にて被覆されることによ
り、セパレータ用燃料導入孔18a及びセパレータ用燃
料連通孔18cとなり、セパレータ用燃料蓋体22には
セパレータ用基板21の中央に位置するように上記単一
のセパレータ用燃料吐出孔18bが形成される。
【0015】セパレータ用空気凹溝21bはセパレータ
用基板21の他方のコーナ部から一方のコーナ部に向っ
て枝分れする葉脈状に形成され、セパレータ用空気蓋体
23は上記セパレータ用空気凹溝21bに相応する葉脈
状に形成される。またセパレータ用空気凹溝21bはセ
パレータ用空気蓋体23にて被覆されることにより、セ
パレータ用空気導入孔19a及びセパレータ用空気連通
孔19cとなり、セパレータ用空気蓋体23には所定の
間隔をあけて上記複数のセパレータ用空気吐出孔19b
が形成される。なお、セパレータ用基板21にセパレー
タ用燃料蓋体22及びセパレータ用空気蓋体23を固着
するには、先ずセパレータ用燃料凹溝21aの段部21
c(図3)にセパレータ用燃料蓋体22を挿入し、セパ
レータ用空気凹溝21bの段部21d(図3)にセパレ
ータ用空気蓋体23を挿入し、この状態で上記蓋体2
2,23を段部21c,21dにそれぞれスポット溶接
する。次に上記セパレータ用燃料蓋体22及びセパレー
タ用空気蓋体23が固着されたセパレータ用基板21に
Agめっきを施す。このように比較的簡単な作業でセパ
レータ用基板21にセパレータ用燃料蓋体22及びセパ
レータ用空気蓋体23を固着できる。また上記セパレー
タ用燃料凹溝21aとセパレータ用空気凹溝21bとは
互いに連通しないようにセパレータ用基板21にそれぞ
れ形成される。
【0016】図2に詳しく示すように、セパレータ用燃
料導入孔18aが形成されたセパレータ12の一方のコ
ーナ部には一対の燃料用切欠き21e,21eが形成さ
れ、これらの切欠き21e,21eにより上記セパレー
タ12の一方のコーナ部が図示しない燃料用ディストリ
ビュータの燃料出口に挿入可能に構成される。またセパ
レータ用空気導入孔19aが形成されたセパレータ12
の他方のコーナ部には一対の空気用切欠き21f,21
fが形成され、これらの切欠き21f,21fにより上
記セパレータ12の他方のコーナ部が図示しない空気用
ディストリビュータの空気出口に挿入可能に構成され
る。上記燃料用ディストリビュータは燃料電池10近傍
にその積層方向に延びて設けられ、燃料ガスを各セパレ
ータ12及び燃料用端板17に供給可能に構成される。
また上記空気用ディストリビュータは燃料電池10に対
して燃料用ディストリビュータとは反対側に燃料電池1
0の積層方向に延びて設けられ、空気を各セパレータ1
2及び空気用端板16に供給可能に構成される。
【0017】燃料用端板17には、燃料ガスを燃料用端
板17外周面から導入して燃料用端板17の燃料極集電
体13への対向面から吐出させる端板用燃料通路26が
形成される(図1、図4及び図5)。端板用燃料通路2
6は、燃料用端板17外周面に形成された単一の端板用
燃料導入孔26aと、燃料用端板17の燃料極集電体1
3への対向面中央に形成された単一の端板用燃料吐出孔
26bと、燃料用端板17内に形成され端板用燃料導入
孔26a及び端板用燃料吐出孔26bを連通する端板用
燃料連通孔26cとを有する。
【0018】一方、燃料用端板17は、上面に端板用燃
料凹溝27aが形成された端板用燃料基板27と、端板
用燃料凹溝27aを被覆する端板用燃料蓋体28とを有
する。端板用燃料凹溝27aは端板用燃料基板27の一
方のコーナ部から中央に向って直線状に形成され、端板
用燃料蓋体28は上記端板用燃料凹溝27aに相応する
直線状に形成される。また端板用燃料凹溝27aは端板
用燃料蓋体28にて被覆されることにより、端板用燃料
導入孔26a及び端板用燃料連通孔26cとなり、端板
用燃料蓋体28には端板用燃料基板27の中央に位置す
るように上記単一の端板用燃料吐出孔26bが形成され
る。なお、端板用燃料基板27に端板用燃料蓋体28を
固着するには、先ず端板用燃料凹溝27aの段部27c
(図5)に端板用燃料蓋体28を挿入し、この状態で上
記蓋体28を段部27cにスポット溶接する。次に上記
端板用燃料蓋体28が固着された端板用基板27にAg
めっきを施す。このように比較的簡単な作業で端板用燃
料基板27に端板用燃料蓋体28を固着できる。また、
図4に詳しく示すように、端板用燃料導入孔26aが形
成された燃料用端板17の一方のコーナ部には一対の燃
料用切欠き27e,27eが形成され、これらの切欠き
27e,27eにより上記燃料用端板17の一方のコー
ナ部が上記燃料用ディストリビュータの燃料出口に挿入
可能に構成される。
【0019】空気用端板16には、空気を空気用端板1
6外周面から導入して空気用端板16の空気極集電体1
4への対向面から吐出させる端板用空気通路31(端板
用酸化剤通路)が形成される(図1、図6及び図7)。
端板用空気通路31は、空気用端板16外周面に形成さ
れた単一の端板用空気導入孔31a(端板用酸化剤導入
孔)と、空気用端板16の空気極集電体14への対向面
に所定の間隔をあけて形成された複数の端板用空気吐出
孔31b(端板用酸化剤吐出孔)と、空気用端板16内
に形成され端板用空気導入孔31a及び端板用空気吐出
孔31bを連通する端板用空気連通孔31c(端板用酸
化剤連通孔)とを有する。
【0020】一方、空気用端板16は、下面に端板用空
気凹溝32a(端板用酸化剤凹溝)が形成された端板用
空気基板32(端板用酸化剤基板)と、端板用空気凹溝
32aを被覆する端板用空気蓋体33(端板用酸化剤蓋
体)とを有する。端板用空気凹溝32aは端板用空気基
板32の他方のコーナ部から一方のコーナ部に向って枝
分れする葉脈状に形成され、端板用空気蓋体33は上記
端板用空気凹溝32aに相応する葉脈状に形成される。
また端板用空気凹溝32aは端板用空気蓋体33にて被
覆されることにより、端板用空気導入孔31a及び端板
用空気連通孔31cとなり、端板用空気蓋体33には所
定の間隔をあけて上記複数の端板用空気吐出孔31bが
形成される。なお、端板用空気基板32に端板用空気蓋
体33を固着するには、先ず端板用空気凹溝32aの段
部32d(図7)に端板用空気蓋体33を挿入し、この
状態で上記蓋体33を段部32dにスポット溶接する。
次に上記端板用空気蓋体33が固着された端板用空気基
板32にAgめっきを施す。このように比較的簡単な作
業で端板用空気基板32に端板用空気蓋体33を固着で
きる。また、図6に詳しく示すように、端板用空気導入
孔31aが形成された空気用端板16の他方のコーナ部
には一対の空気用切欠き32f,32fが形成され、こ
れらの切欠き32f,32fにより上記空気用端板16
の他方のコーナ部が上記空気用ディストリビュータの空
気出口に挿入可能に構成される。
【0021】セパレータ12の燃料極集電体13に対向
する面には、単一のセパレータ用燃料吐出孔18bから
渦巻き状に延びる複数のスリット(図示せず)がそれぞ
れ形成され、燃料用端板17の燃料極集電体13に対向
する面には、単一の端板用燃料吐出孔26bから渦巻き
状に延びる複数のスリット(図示せず)がそれぞれ形成
される。またセパレータ用燃料通路18のセパレータ用
燃料連通孔18c及び端板用燃料通路26の端板用燃料
連通孔26cには、燃料ガスが流通可能な密度で改質粒
子(図示せず)を充填することが好ましい。この改質粒
子は、Ni、NiO、Al23、SiO2、MgO、C
aO、Fe23、Fe34、V23、NiAl24、Z
rO2、SiC、Cr23、ThO2、Ce23、B
23、MnO 2、ZnO、Cu、BaO及びTiO2から
なる群より選ばれた1種又は2種以上を含む元素又は酸
化物により形成される。
【0022】セパレータ用基板21には、セパレータ用
燃料凹溝21a及びセパレータ用空気凹溝21bに連通
しないように、熱電対36を挿入可能な熱電対挿入溝2
1gと、ヒータ37を挿入可能なヒータ挿入溝21hと
がそれぞれ形成される(図2及び図3)。また端板用燃
料基板27には、端板用燃料凹溝27aに連通しないよ
うに、熱電対36を挿入可能な熱電対挿入溝27gと、
ヒータ37を挿入可能なヒータ挿入溝27hとがそれぞ
れ形成される(図4)。更に端板用空気基板32には、
端板用空気凹溝32aに連通しないように、熱電対36
を挿入可能な熱電対挿入溝32gと、ヒータ37を挿入
可能なヒータ挿入溝32hとがそれぞれ形成される(図
6及び図7)。上記熱電対36の検出出力は図示しない
コントローラに制御入力に接続され、コントローラの制
御出力はヒータ37に接続される。
【0023】このように構成された燃料電池10の動作
を説明する。燃料電池10を起動するときには、コント
ローラはヒータ37を作動させる。これによりセパレー
タ12、燃料用端板17及び空気用端板16はヒータ3
7により加熱されて燃料電池10が起動温度まで上昇す
る。燃料電池10が起動温度に達すると、この起動温度
を熱電対36が検出するので、コントローラはこの熱電
対36の検出出力に基づいてヒータ37を停止する。こ
の状態で燃料ガス(例えば、メタンガス(CH4))を
水蒸気(H2O)とともにセパレータ用燃料導入孔18
a及び端板用燃料導入孔26aに導入すると、燃料ガス
及び水蒸気はセパレータ用燃料連通孔18c及び端板用
燃料連通孔26c内を通ってセパレータ用燃料吐出孔1
8b及び端板用燃料吐出孔26bにそれぞれ向う。運転
中の燃料電池10は高温であるため、上記燃料ガスはセ
パレータ用燃料連通孔18c及び端板用燃料連通孔26
cを通る間にセパレータ12及び燃料用端板17から熱
を吸収し、燃料極層11bでの反応に最適な温度に達す
るとともに、セパレータ用燃料連通孔18c及び端板用
燃料連通孔26cに充填された改質粒子により改質され
る(例えば、水素ガス(H2)に改質される。)。
【0024】この改質された燃料ガスはセパレータ用燃
料吐出孔18b及び端板用燃料吐出孔26bから各燃料
極集電体13の中央に向ってそれぞれ吐出し、各燃料極
集電体13内の気孔を通過して各燃料極層11bの中央
に速やかに供給され、更にセパレータ用基板21の燃料
極集電体13への対向面及び端板用燃料基板27の燃料
極集電体13への対向面に形成されたスリットによりそ
れぞれ案内されて各燃料極層11bの中央から外周縁に
向って渦巻き状に流れる。同時に空気をセパレータ用空
気導入孔19a及び端板用空気導入孔31aに導入する
と、空気はセパレータ用空気連通孔19c及び端板用空
気連通孔31cを通って、セパレータ用空気吐出孔19
b及び端板用空気吐出孔31bから各空気極層11cに
向ってシャワー状に略均一にそれぞれ吐出し、更に各空
気極層11c内を各固体電解質層11aに沿って流れ
る。
【0025】空気極層11cに供給された空気は空気極
層11c内の気孔を通って固体電解質層11aとの界面
近傍に到達し、この部分で空気中の酸素は空気極層11
cから電子を受け取って、酸化物イオン(O2-)にイオ
ン化される。この酸化物イオンは燃料極層11bの方向
に向って固体電解質層11a内を拡散移動し、燃料極層
11bとの界面近傍に到達すると、この部分で燃料ガス
と反応して反応生成物(H2O、CO2等)を生じ、燃料
極層11bに電子を放出する。この電子を燃料極集電体
13により取り出すことにより電流が発生し、電力が得
られる。
【0026】上記のように燃料ガスがセパレータ用基板
21の燃料極集電体13への対向面及び端板用燃料基板
27の燃料極集電体13への対向面に形成されたスリッ
トによりそれぞれ案内されて各燃料極層11bの中央か
ら外周縁に向って渦巻き状に流れるので、燃料ガスの反
応経路が長くなって、燃料ガスと各燃料極層11bとの
衝突回数が増える。また空気がセパレータ用空気吐出孔
19b及び端板用空気吐出孔31bから各空気極層11
cに向ってシャワー状に略均一に吐出するので、各発電
セル11を空気にて均一に加熱・冷却でき、各発電セル
11の局所的な加熱又は冷却による損傷を防止できる。
【0027】セパレータ12がセパレータ用基板21の
セパレータ用燃料凹溝21aをセパレータ用燃料蓋体2
2にて被覆し、セパレータ用空気凹溝21bをセパレー
タ用空気蓋体23にて被覆することにより形成され、燃
料用端板17が端板用燃料基板27の端板用燃料凹溝2
7aを端板用燃料蓋体28にて被覆することにより形成
され、更に空気用端板16が端板用空気基板32の端板
用空気凹溝32aを端板用空気蓋体33にて被覆するこ
とにより形成されるので、セパレータ12、燃料用端板
17及び空気用端板16の厚さをそれぞれ極めて薄くで
きる。この結果、燃料電池10を発電セル11の積層方
向にコンパクト化することができる。
【0028】また燃料電池10の発電中は、燃料電池1
0にジュール熱が発生して燃料電池10の温度が上昇す
るため、コントローラは熱電対36の検出出力に基づい
て燃料電池10の作動温度より少し低い温度の空気をセ
パレータ用空気通路19及び端板用空気通路31にそれ
ぞれ供給する。これによりセパレータ12及び空気用端
板16の温度調節が行われる。
【0029】一方、セパレータ用燃料蓋体22の一部が
セパレータ用基板21から剥離したり、或いは端板用燃
料蓋体28の一部が端板用燃料基板27から剥離して
も、セパレータ用燃料通路18や端板用燃料通路26を
通る燃料ガスは空気と混合することなく各発電セル11
の燃料極層11bに供給される。またセパレータ用空気
蓋体23の一部がセパレータ用基板21から剥離した
り、或いは端板用空気蓋体33の一部が端板用空気基板
32から剥離しても、セパレータ用空気通路19や端板
用空気通路31を通る空気は燃料ガスと混合することな
く各発電セル11の空気極層11cに供給される。
【0030】更にセパレータ12の上面及び燃料用端板
17の上面に、ニッケルめっき、銀めっき若しくは銅め
っきされたステンレス鋼、ニッケル基合金又はクロム基
合金、或いはニッケル、銀又は銅製の燃料極集電体13
をそれぞれ接合し、セパレータ12の下面及び空気用端
板16の下面に、銀めっき若しくは白金めっきされたス
テンレス鋼、ニッケル基合金又はクロム基合金、或いは
銀又は白金製の空気極集電体14をそれぞれ接合すれ
ば、セパレータ12及び空気用端板16が高温で空気に
曝されても、即ちセパレータ12及び空気用端板16が
高温酸化雰囲気に曝されても、セパレータ12及び空気
極集電体14の接合部分と、空気用端板16及び空気極
集電体14の溶着された接合部分が溶着されているた
め、これらの接合部分の酸化を防止できる。この結果、
セパレータ12及び燃料極集電体13の電気的導通と、
燃料用端板17及び燃料極集電体13の電気的導通のみ
ならず、セパレータ12及び空気極集電体14の電気的
導通と、空気用端板16及び空気極集電体14の電気的
導通を上記接合部分を通して長期間保持できるととも
に、上記接合により燃料電池10の組立作業時間を短縮
し、組立作業性を向上できる。
【0031】なお、上記接合方法としては銀ろう付け、
スポット溶接又はレーザ溶接等が挙げられる。また上記
セパレータ12、燃料用端板17及び空気用端板16
に、ニッケルめっき又は銀めっきのいずれか一方又は双
方を施せば(銀めっきを施す場合には、下地めっきとし
てニッケルめっきを施す必要がある。)、セパレータ1
2、燃料用端板17及び空気用端板16と、燃料極集電
体13及び空気極集電体14との電気的導通を更に長期
間保持できる。また、この実施の形態では、酸化剤ガス
として空気を用いたが、酸素又はその他の酸化剤ガスを
用いてもよい。
【0032】更に、セパレータ用燃料吐出孔をセパレー
タ用基板の中央に位置するようにセパレータ用燃料蓋体
に形成し、セパレータ用空気吐出孔をセパレータ用基板
の中央に位置するようにセパレータ用空気蓋体に形成
し、セパレータの空気極層に対向する面にセパレータ用
空気吐出孔から渦巻き状に延びる複数のスリットをそれ
ぞれ形成してもよい。この場合、燃料ガスは燃料極層の
中央からスリットに沿って渦巻き状に流れるので、燃料
ガスの反応経路が長くなって、燃料ガスと燃料極層との
衝突回数が増える。また空気は空気極層の中央からスリ
ットに沿って渦巻き状に流れるので、空気の反応経路が
長くなって、空気と空気極層との衝突回数が増える。こ
の結果、燃料電池の出力を向上できる。
【0033】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、セ
パレータ用基板に形成されたセパレータ用燃料凹溝及び
セパレータ用酸化剤凹溝を、セパレータ用燃料蓋体及び
セパレータ用酸化剤蓋体にてそれぞれ被覆することによ
り、燃料ガスが通るセパレータ用燃料通路及び酸化剤ガ
スが通るセパレータ用酸化剤通路をそれぞれ形成したの
で、セパレータの厚さを極めて薄くできる。この結果、
燃料電池を発電セルの積層方向にコンパクト化すること
ができる。
【0034】またセパレータ用燃料吐出孔をセパレータ
用基板の中央に位置するようにセパレータ用燃料蓋体に
形成し、酸化剤ガスをセパレータ用基板に対向する酸化
剤極層に向ってシャワー状に略均一に吐出するようにセ
パレータ用酸化剤吐出孔をセパレータ用酸化剤蓋体に形
成し、セパレータの燃料極層に対向する面にセパレータ
用燃料吐出孔から渦巻き状に延びる複数のスリットをそ
れぞれ形成すれば、燃料ガスの反応経路が長くなって、
燃料ガスと燃料極層との衝突回数が増えるとともに、発
電セルを酸化剤ガスにて均一に加熱・冷却でき、発電セ
ルの局所的な加熱又は冷却による損傷を防止できる。
【0035】またセパレータ用燃料吐出孔をセパレータ
用基板の中央に位置するようにセパレータ用燃料蓋体に
形成し、セパレータ用酸化剤吐出孔をセパレータ用基板
の中央に位置するようにセパレータ用酸化剤蓋体に形成
し、セパレータの酸化剤極層に対向する面にセパレータ
用酸化剤吐出孔から渦巻き状に延びる複数のスリットを
それぞれ形成すれば、燃料ガスが燃料極層の中央からス
リットに沿って渦巻き状に流れ、酸化剤ガスが酸化剤極
層の中央からスリットに沿って渦巻き状に流れる。これ
により燃料ガスの反応経路が長くなって、燃料ガスと燃
料極層との衝突回数が増え、酸化剤ガスの反応経路が長
くなって、酸化剤ガスと酸化剤極層との衝突回数が増え
る。この結果、燃料電池の出力を向上できる。
【0036】またセパレータ用溝付薄板に、熱電対を挿
入可能な熱電対挿入溝及びヒータを挿入可能なヒータ挿
入溝をそれぞれ形成すれば、燃料電池の起動時にヒータ
を作動させてセパレータを加熱することにより、燃料電
池を起動温度まで上昇でき、燃料電池が起動温度に達す
ると、熱電対の検出出力に基づいてヒータを停止でき
る。更に燃料電池の発電中は、燃料電池にジュール熱が
発生して燃料電池の温度が上昇するため、熱電対の検出
出力に基づいて燃料電池の作動温度より少し低い温度の
酸化剤ガスを供給する。この結果、セパレータを最適な
温度に調節できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施形態の燃料電池の縦断面図。
【図2】図1のA−A線断面図。
【図3】図2のB−B線断面図。
【図4】図1のC−C線断面図。
【図5】図4のD−D線断面図。
【図6】図1のE−E線断面図。
【図7】図6のF−F線断面図。
【符号の説明】
10 燃料電池 11 発電セル 11a 固体電解質層 11b 燃料極層 11c 空気極層(酸化剤極層) 12 セパレータ 18 セパレータ用燃料通路 18a セパレータ用燃料導入孔 18b セパレータ用燃料吐出孔 18c セパレータ用燃料連通孔 19 セパレータ用空気通路(セパレータ用酸化剤通
路) 19a セパレータ用空気導入孔(セパレータ用酸化剤
導入孔) 19b セパレータ用空気吐出孔(セパレータ用酸化剤
吐出孔) 19c セパレータ用空気連通孔(セパレータ用酸化剤
連通孔) 21 セパレータ用基板 21a セパレータ用燃料凹溝 21b セパレータ用空気凹溝(セパレータ用酸化剤凹
溝) 21g,27g,32g 熱電対挿入溝 21h,27h,32h ヒータ挿入溝 22 セパレータ用燃料蓋体 23 セパレータ用空気蓋体(セパレータ用酸化剤蓋
体) 36 熱電対 37 ヒータ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固体電解質層(11a)とこの固体電解質層
    (11a)の両面に配設された燃料極層(11b)及び酸化剤極層
    (11c)とからなる発電セル(11)が(n+1)枚(nは正
    の整数である。)積層され、 i番目(i=1,2,…,n)の発電セル(11)の燃料極
    層(11b)とこの燃料極層(11b)に隣接する(i+1)番目
    の発電セル(11)の酸化剤極層(11c)との間に導電性材料
    により板状に形成されたセパレータ(12)がそれぞれ1枚
    ずつ合計n枚介装され、 前記n枚のセパレータ(12)が、燃料ガスをセパレータ(1
    2)外周面に形成されたセパレータ用燃料導入孔(18a)か
    ら導入し前記セパレータ(12)内に形成されたセパレータ
    用燃料連通孔(18c)を通って前記セパレータ(12)の前記
    燃料極層(11b)への対向面に形成されたセパレータ用燃
    料吐出孔(18b)から吐出させるセパレータ用燃料通路(1
    8)と、酸化剤ガスを前記セパレータ(12)外周面に形成さ
    れたセパレータ用酸化剤導入孔(19a)から導入し前記セ
    パレータ(12)内に形成されたセパレータ用酸化剤連通孔
    (19c)を通って前記セパレータ(12)の酸化剤極層(11c)へ
    の対向面に形成されたセパレータ用酸化剤吐出孔(19b)
    から吐出させるセパレータ用酸化剤通路(19)とをそれぞ
    れ有する燃料電池であって、 前記セパレータ(12)が、一方の面に前記セパレータ用燃
    料導入孔(18a)及び前記セパレータ用燃料連通孔(18c)と
    なるセパレータ用燃料凹溝(21a)が形成され、他方の面
    に前記セパレータ用酸化剤導入孔(19a)及び前記セパレ
    ータ用酸化剤連通孔(19c)となるセパレータ用酸化剤凹
    溝(21b)が形成されたセパレータ用基板(21)と、前記セ
    パレータ用燃料凹溝(21a)を被覆するとともに前記セパ
    レータ用燃料吐出孔(18b)が形成されたセパレータ用燃
    料蓋体(22)と、前記セパレータ用酸化剤凹溝(21b)を被
    覆するとともに前記セパレータ用酸化剤吐出孔(19b)が
    形成されたセパレータ用酸化剤蓋体(23)とを有すること
    を特徴とする燃料電池にガスを供給するための構造。
  2. 【請求項2】 セパレータ用燃料吐出孔(18b)がセパレ
    ータ用基板(21)の中央に位置するようにセパレータ用燃
    料蓋体(22)に形成され、セパレータ用酸化剤吐出孔(19
    b)が酸化剤ガスをセパレータ用基板(21)に対向する酸化
    剤極層(11c)に向ってシャワー状に略均一に吐出させる
    ようにセパレータ用酸化剤蓋体(23)に形成された請求項
    1記載の燃料電池にガスを供給するための構造。
  3. 【請求項3】 セパレータ(12)の燃料極層(11b)に対向
    する面にセパレータ用燃料吐出孔(18b)から渦巻き状に
    延びる複数のスリットがそれぞれ形成された請求項1又
    は2記載の燃料電池にガスを供給するための構造。
  4. 【請求項4】 セパレータ用燃料吐出孔がセパレータ用
    基板の中央に位置するようにセパレータ用燃料蓋体に形
    成され、セパレータ用酸化剤吐出孔がセパレータ用基板
    の中央に位置するようにセパレータ用酸化剤蓋体に形成
    された請求項1又は3記載の燃料電池にガスを供給する
    ための構造。
  5. 【請求項5】 セパレータの酸化剤極層に対向する面に
    セパレータ用酸化剤吐出孔から渦巻き状に延びる複数の
    スリットがそれぞれ形成された請求項4記載の燃料電池
    にガスを供給するための構造。
  6. 【請求項6】 セパレータ(12)がステンレス鋼、ニッケ
    ル基合金又はクロム基合金のいずれかによりそれぞれ形
    成され、前記セパレータ(12)の表面にニッケルめっき又
    は銀めっきのいずれか一方又は双方が施された請求項1
    記載の燃料電池にガスを供給するための構造。
  7. 【請求項7】 セパレータ用燃料供給通路(18)に燃料ガ
    スが流通可能な密度で改質粒子が充填された請求項1記
    載の燃料電池にガスを供給するための構造。
  8. 【請求項8】 セパレータ用基板(21)に、熱電対(36)を
    挿入可能な熱電対挿入溝(21g)及びヒータ(37)を挿入可
    能なヒータ挿入溝(21h)がそれぞれ形成された請求項1
    記載の燃料電池にガスを供給するための構造。
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