JP2002342949A - ディスクドライブ装置ならびに偏心量測定方法およびシーク方法 - Google Patents

ディスクドライブ装置ならびに偏心量測定方法およびシーク方法

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JP2002342949A
JP2002342949A JP2001145578A JP2001145578A JP2002342949A JP 2002342949 A JP2002342949 A JP 2002342949A JP 2001145578 A JP2001145578 A JP 2001145578A JP 2001145578 A JP2001145578 A JP 2001145578A JP 2002342949 A JP2002342949 A JP 2002342949A
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JP
Japan
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recording medium
disk
optical pickup
shaped recording
tracks
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Application number
JP2001145578A
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English (en)
Inventor
Shinji Sanada
慎二 真田
Hideki Motai
秀樹 馬渡
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、ディスク状記録媒体をチャックす
る際に生じる偏心量を測定し、測定した偏心量に基づい
てシークを行うディスクドライブ装置に関する。さら
に、偏心量測定方法およびシーク方法に関する。 【解決手段】 本発明のディスクドライブ装置は、同心
円状または螺旋状に複数のトラックを持つ記録媒体41
を回転する回転手段11、12、13と、記録媒体41
に対して光を照射して記録媒体41で反射した反射光を
受光する光学ピックアップ15と、回転手段11、1
2、13で記録媒体41を回転させて記録媒体41が半
周する間のトラック数を光学ピックアップ15の出力に
基づいて数え、数えたトラック数にトラックピッチを乗
ずることで、記録媒体41自体の中心と実際の回転中心
との差を算出する演算手段22とを備えることで構成さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスク状記録媒
体に対しデータを記録および/または再生するディスク
ドライブ装置において、特に、ディスク状記録媒体をデ
ィスクドライブ装置にチャックする際に生じる偏心量を
測定し、測定した偏心量に基づいてシークを行うディス
クドライブ装置に関する。さらに、このようなディスク
ドライブ装置に用いられる偏心量測定方法およびシーク
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスクや光磁気ディスクなどのディ
スク状記録媒体に対しデータを記録および/または再生
するディスクドライブ装置は、その内部に、記録および
/または再生動作時にディスクの保持、回転動作を担う
ディスク保持装置を持っている。ディスク保持装置は、
例えば、スピンドルモータにより駆動されるターンテー
ブルと、センターリングが設けられるチャックプレート
とを備える。ターンテーブルは、その表面には磁性金属
が設けられ、その中央部にディスク状記録媒体のセンタ
ホールに略嵌合する中央凸部を備える。センターリング
は、その内に永久磁石が設けられる。ディスク状記録媒
体は、センターホールがターンテーブルの中央凸部に嵌
合されつつ、ターンテーブルとチャックプレートとの間
に挟まれ、センターリング内の永久磁石とターンテーブ
ルの磁性金属との間に働く吸引力によって、ディスク状
記録媒体の中央部がチャックされる。
【0003】ディスク状記録媒体は、このようにディス
クドライブに着脱されるため、機構上、ディスク状記録
媒体自体の中心とチャック後の回転中心とが必ずしも一
致せず、偏心する。この偏心量は、ディスク状記録媒体
のトラック幅に対し一般に2桁程度大きい値となる。
【0004】一方、ディスク状記録媒体にアクセスする
場合に、ディスクドライブ装置は、光学ピックアップ自
体をディスク状記録媒体に対し半径方向に移動するスレ
ッド送りと、光学ピックアップ内の対物レンズを半径方
向に移動するトラッキング移動とで、目的のトラックに
移動し追随する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ディスクド
ライブ装置は、目的のトラックが現在アクセス中のトラ
ックと同一または連続するトラックである場合には、デ
ィスク状記録媒体が偏心してチャックされていたとして
も、トラッキングサーボによるトラッキング移動で目的
のトラックを追随することができるが、スレッド送りが
行われると、ディスク状記録媒体が1回転する間に光学
ピックアップを複数のトラックが横断するため、現在ア
クセス中のトラックが何れのトラックか判断することが
困難であり、目的のトラックにアクセスまで長時間を要
するという問題がある。
【0006】そこで、本発明では、ディスク状記録媒体
の偏心量を測定することで、スレッド送りされた後で
も、測定した偏心量を考慮することで、迅速に目的のト
ラックにアクセスすることができるディスクドライブ装
置を提供することを目的とする。
【0007】さらに、本発明では、ディスクドライブ装
置に用いられる偏心量測定方法およびシーク方法を提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明にかかるディスク
ドライブ装置は、情報を記録する、同心円状または螺旋
状に複数のトラックを持つディスク状記録媒体を回転す
る回転手段と、前記ディスク状記録媒体に対して光を照
射して前記ディスク状記録媒体で反射した反射光を受光
する光学ピックアップと、前記回転手段で前記ディスク
状記録媒体を回転させて前記ディスク状記録媒体が半周
する間のトラック数を前記光学ピックアップの出力に基
づいて数え、数えたトラック数にトラックピッチを乗ず
ることで、前記ディスク状記録媒体自体の中心と実際の
回転中心との差を算出する演算手段とを備えることで構
成される。
【0009】さらに、このようなディスクドライブ装置
において、記憶手段と、前記光学ピックアップを前記デ
ィスク状記録媒体に対し実質的に水平方向に移動する移
動手段とをさらに備え、前記ディスク状記録媒体には、
周方向の位置を特定するアドレスが予めさらに記録さ
れ、前記演算手段は、さらに、前記ディスク状記録媒体
が一周する間における前記光学ピックアップの出力と前
記アドレスとを対応付けた該対応関係、および、前記偏
心量を前記記憶手段に記憶させるとともに、前記ディス
ク状記録媒体が偏心して回転していることによって生じ
る前記光学ピックアップのアクセス位置のズレ量を補償
するように、記憶した前記対応関係および前記偏心量に
基づいて前記光学ピックアップの移動量を算出して前記
移動手段に前記光学ピックアップを移動させるようにし
てもよい。
【0010】このようなディスクドライブ装置は、偏心
量、偏心補正量を算出することができる。このため、偏
心してチャックされている場合でも、ディスクドライブ
装置は、偏心補正量でアクセス位置を補償することで的
確にシークすることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面に基づいて説明する。なお、各図において、同一の
構成については、同一の符号を付す。
【0012】図1は、ディスクドライブ装置の構成を示
す図である。
【0013】図2は、光ピックアップの構成を示す図で
ある。
【0014】図3は、ディスク状の記録媒体の一例を示
す上面図である。
【0015】図1において、ドライブ装置10は、チャ
ックプレート11、ターンテーブル12、スピンドルモ
ータ13、ガイドレール14、光ピックアップ15、ス
レッドモータ16、RFアンプ17、スピンドルモータ
ドライバ18、光源ドライバ19、2軸機構ドライバ2
0、スレッドモータドライバ21、システム制御回路2
2、プログラムメモリ23-1、データメモリ23-2およ
び信号処理回路24を備えて構成される。
【0016】記録媒体41、例えば、CD(compact di
sc)、DVD(digital versatailediscまたはdigital
video disc)などのディスク状光記録媒体は、スピンド
ルモータ13の回転軸に結合されているターンテーブル
12とチャックプレート11とによってチャックされ
る。
【0017】つまり、ターンテーブル12は、その表面
には磁性金属が設けられ、その中央部にディスク状の記
録媒体41のセンタホール42に略嵌合する中央凸部を
備える。チャックプレート11のセンターリングには、
その内に永久磁石が設けられる。記録媒体41は、セン
ターホール42がターンテーブル12の中央凸部に嵌合
されつつ、ターンテーブル12とチャックプレート11
との間に挟まれ、センターリング内の永久磁石とターン
テーブル12の磁性金属との間に働く吸引力によって、
記録媒体41の中央部がチャックされる。
【0018】記録媒体41は、例えば、図3に示すよう
に、センターホールを中心部に持つドーナツ円盤状の光
ディスクである。記録面には、同心円状に並んだ複数個
(図ではn個、nは正整数)のトラック45-1〜45-n
と、径方向に複数個(図では8個)のセクタアドレスS
Y1〜SY8を備える。セクタアドレスSY1〜SY8
は、1つのトラックを複数の記録領域に周方向に分割し
た場合における記録領域の位置を示す情報である。ドラ
イブ装置10は、各トラックに割り振られたトラック番
号とセクタアドレスとから、記録領域を特定し、該記録
領域に記録されたデータにアクセスする。
【0019】なお、図3の点Caは、記録媒体41がチ
ャックされた場合における記録媒体41の実際の回転中
心位置を示し、点Cbは、スピンドルモータ13の回転
軸の位置を示す。したがって、点Caと点Cbとのズレ
が偏心量dである。
【0020】図1に戻って、スピンドルモータ13は、
例えば、ブラシレスDCモータから構成される。スピン
ドルモータ13は、スピンドルモータドライバ18を介
して、システム制御回路22のスピンドルサーボを受
け、回転数一定(CAV、constant angular velocit
y)方式により所定の角速度で記録媒体41を回転駆動
する。なお、本発明は、記録媒体41の回転速度にかか
わらず適用することができるので、線速度一定(CL
V、constant linear velocity)方式などでもよい。
【0021】光ピックアップ15は、記録媒体41のト
ラックにアクセスすることによって信号を読み書きす
る。
【0022】図2において、光ピックアップ15は、ト
ラッキングコイル31、フォーカスコイル32、対物レ
ンズ33、ビームスプリッタ34、コリメータレンズ3
5、光源36、集光レンズ37、フォト・ディテクタI
C(PDIC、photo-detector integrated circuit)
38を備えて構成される。
【0023】トラッキングコイル31およびフォーカス
コイル32は、直交する2方向に対物レンズ33を移動
することができる2軸機構を構成する。トラッキングコ
イル31は、対物レンズ33を記録媒体41の水平方向
に移動し、フォーカスコイル32は、対物レンズ33を
記録媒体41の垂直方向(記録媒体41面に接離する方
向)に移動する。これらトラッキングコイル31および
フォーカスコイル32は、2軸機構ドライバ20を介し
てシステム制御回路22で駆動制御される。
【0024】光源36は、例えば、レーザ光を射出する
半導体レーザで構成され、所定波長の光を射出する。射
出された光は、コリメータレンズ35で平行光にされた
後に、ビームスプリッタ34で記録媒体41側に90度
反射され、対物レンズ33で合焦して記録媒体41に入
射される。この入射光は、記録媒体41で記録された情
報に従って反射される。反射光は、対物レンズ33を介
してビームスプリッタ34に入射され、そのままビーム
スプリッタ34を透過する。透過した光は、集光レンズ
37を介してPDIC38で受光され、反射光が検出さ
れ、電気信号を出力する。
【0025】なお、記録媒体41に信号を記録する場合
には、光源36から射出される光の強度は、記録すべき
信号によって変調される。
【0026】PDIC38からの電気信号は、RFアン
プ17に入力され、フォーカス信号、トラッキング信号
および再生データ信号が生成される。フォーカス信号
は、例えば、非点収差法やフーコー法などによって生成
される。トラッキング信号は、例えば、ビーム法、プッ
シュプル法、DPD(differential phase detection)
法、DPP(differential push-pull)法などによって
生成される。
【0027】フォーカス信号およびトラッキング信号
は、システム制御回路22に入力され、フォーカスサー
ボおよびトラッキングサーボに利用される。再生データ
信号は、信号処理回路24に入力される。信号処理回路
24は、再生データ信号にデコードやエラー訂正などの
所要の信号処理を行い、記録媒体41に記録された情報
を出力する。
【0028】また、光源36は、光源ドライバ19を介
してシステム制御回路22によって、オン(発光)・オ
フ(消光)が制御される。
【0029】図1に戻って、スレッドモータ16は、シ
ステム制御回路22によりスレッドモータドライバ21
を介して駆動制御され、光ピックアップ15をガイドレ
ール14に沿って記録媒体41の水平方向(記録媒体4
1がディスク状である場合にはディスクの半径方向)に
移送する。スレッドモータ16は、光ピックアップ15
自体の移送量とスレッドモータ16の駆動量との関係を
特別な検出器を用いずに容易に計量することができる観
点から、本実施形態では、例えば、ステッピングモータ
が利用される。
【0030】なお、光ピックアップ15自体の移送量と
スレッドモータ16の駆動量との関係を判断する検出器
を用いることで、通常のモータを利用することも可能で
ある。
【0031】光ピックアップ15から射出される光は、
記録媒体41の水平方向(半径方向)に2種類の方法で
移動する。
【0032】第1の移動方法は、光ピックアップ15の
対物レンズ33を2軸機構のトラッキングコイル31に
よって少しずつ移動させる方法である。この第1の移動
方法は、主にトラッキングサーボ時に利用され、記録・
再生時に記録・再生の進行と共に射出される光をトラッ
クに追随させながら少しずつ送る方法である。
【0033】第2の移動方法は、光ピックアップ15自
体をスレッドモータ16によってガイドレール14に沿
って記録媒体41の水平方向に一気に移動する方法であ
る。この第2の移動方法は、主に、シーク時に利用さ
れ、現在トラックから目標トラックまでトラックを横断
して光ピックアップ15を一気に送る方法である。
【0034】システム制御回路22は、プログラムメモ
リ23-1やデータメモリ23-2を備えたマイクロプロセ
ッサ(MPU)であり、情報の読み書き、フォーカスサ
ーボ、トラッキングサーボおよびスピンドルサーボなど
のドライブ装置10全体や各部の動作を制御する。
【0035】図4は、ドライブ装置の動作を説明するフ
ローチャートを示す図である。
【0036】システム制御回路22は、ドライブ装置1
0が起動した際などにプログラムメモリ23-1内に格納
されている制御プログラムを読み込み、この制御プログ
ラムの実行を開始する。制御プログラムの一部に図4に
示すプログラムが含まれ、ドライブ装置は、次のように
動作する。
【0037】すなわち、図4において、ドライブ装置1
0のシステム制御回路22は、不図示のディスクトレイ
の開閉やチャックプレート11のチャック動作などか
ら、記録媒体41が新たに着脱されたか否かを判断する
(S11)。
【0038】システム制御回路22は、記録媒体41が
新たに着脱されていない場合には、後述のS18の動作
を行う。一方、システム制御回路22は、記録媒体41
が新たに着脱された場合には、記録媒体41のチャック
状態が変わることから、新たな偏心量dおよび新たなセ
クタアドレスSYと位相との関係を測定するために、S
12ないしS17の動作を行う。
【0039】すなわち、システム制御回路22は、光ピ
ックアップ15を記録媒体41の所定の位置に移動さ
せ、単位時間当たり一定の回転数、例えば、500rpm
や1000rpmなどで記録媒体41を回転する。光ピッ
クアップ15の位置は、記録媒体41が1回転する間に
おいてトラッキング信号が常に得られる位置であればよ
い。
【0040】次に、システム制御回路22は、光ピック
アップ15内の光源36に駆動電流を供給し点灯させ
る。その後、システム制御回路22は、フォーカスサー
ボを入れ、2軸機構のフォーカスコイル32によって光
源36からのレーザ光を記録媒体41に合焦させる(S
13)。
【0041】次に、システム制御回路22は、PDIC
38およびRFアンプ17を介して、オープンループ
(トラッキングサーボがオフされている状態)でトラッ
キング信号を取得する(S14)。トラッキング信号
は、記録媒体41が例えば、図5に示す状態で回転して
いる場合に、図6Bに示すような波形となる。
【0042】図5において、実線の円は、記録媒体41
が1回転する間に光ピックアップ15のレーザ光が記録
媒体41上を辿るアクセス軌跡を示す。破線の円は、記
録媒体41が1回転する間に光ピックアップ15のレー
ザ光が横断するトラック45-h〜45-k(1≦h、k≦
n)を示す。特に、太点線は、光ピックアップ15のレ
ーザ光がアクセスする最内周のトラック45-hを示し、
一点鎖線は、光ピックアップ15のレーザ光がアクセス
する最外周のトラック45-kを示す。記録媒体41は、
スピンドルモータ13の回転軸(点Cb)と一致せずに
ズレてチャックされて点Caで回転する一方で、光ピッ
クアップ15は、スピンドルモータの回転軸(点Cb)
から一定の距離を保った位置にあるから、記録媒体41
のトラックと光ピックアップ15のアクセス軌跡は、図
5に示すようになる。そして、点Aは、光ピックアップ
15のレーザ光が最内周のトラック45-hをアクセスす
る点を示し、点Cは、光ピックアップ15のレーザ光が
最外周のトラック45-kをアクセスする点を示し、点
B、点Dは、点Aと点Cとの中間点である。図6におい
て、図6Aは、光ピックアップ15のレーザ光がセクタ
アドレスSYnをアクセスした場合にPDIC38から
得られるセクタシンク信号を示し、図6Bは、トラッキ
ング信号を示し、図6Cは、トラッキング信号をデジタ
イズしたデジタイズ信号を示す。デジタイズ信号は、ト
ラッキング信号が負から正になるゼロクロス点で立ち上
げ、正から負になるゼロクロス点で立ち下げることで得
られる。
【0043】記録媒体41が或る偏心量dでチャックさ
れて回転し、光ピックアップ15のレーザ光とスピンド
ルモータ13の回転軸との距離が一定であるから、図5
および図6から分かるように、光ピックアップ15のレ
ーザ光は、点Aから点Cまで同心円状にあるトラックを
次々に横断する場合に、中間点Bで最も単位時間当たり
多くのトラックを横断する。そして、記録媒体41が回
転運動しトラックが同心円状にあることから、点Cから
再び点Aに戻る場合に、点Cから点Bを経て点Aに戻る
のと同様な状況で点Cから点Dを経て点Aに達する。し
たがって、トラッキング信号(デジタイズ信号)は、点
Aから徐々に周波数が高くなり中間点Bで最高周波数と
なり、そして、再び周波数が低くなって点Cに達する。
そして、点Cから再び点Aに向かう場合は、トラッキン
グ信号は、点Aから点Cまでのトラッキング信号の波形
を折り返すような波形になる。
【0044】ここで、点Aの位相を0度とすると、点B
が90度、点Cが180度、点Dが270度となる。
【0045】図4に戻って、システム制御回路22は、
偏心量dを計算する(S15)。記録媒体41の実際の
回転中心点Ca、スピンドルモータ13の回転軸の位置
である点Cb、光ピックアップ15のアクセス軌跡およ
び同心円状の各トラックは、図5に示す関係にあるか
ら、偏心量dは、記録媒体41が半周する間に光ピック
アップ15のレーザ光が横断するトラック数Ntを計数
し、これにトラックピッチPtを乗ずることによって得
られる。つまり、d=Nt×Ptである。トラック数Nt
は、トラッキング信号(デジタイズ信号)が図6のよう
に得られるから、周波数が最も高くなる点Bおよび点D
を検出してこれら点から点Aおよび点Cを特定し、トラ
ッキング信号が負から正となるゼロクロス点の個数を点
Aから点Cまでデジタイズ信号から計数することによっ
て得られる。
【0046】次に、システム制御回路22は、セクタア
ドレスSYと位相bZとの関係を計算する(S16)。
すなわち、上述したように、トラッキング信号(デジタ
イズ信号)から点Bおよび点Dの位置が求まるから、こ
れより点Aが求まる。この点Aとセクタシンク信号との
関係から各セクタアドレスSYと位相Zbとの関係が求
まる。
【0047】次に、システム制御回路22は、偏心量
d、および、セクタアドレスと位相との関係を示すテー
ブルをデータメモリ23-2に格納する(S17)。デー
タメモリ23-2に格納されるデータの一例を図7に示
す。
【0048】次に、システム制御回路22は、CAV方
式により所定の角速度で記録媒体41を回転駆動する。
システム制御回路22は、シーク指令の有無を判断し
(S18)、シーク指令があった場合にはS19の処理
に進み、シーク指令がない場合には、このS18の処理
に戻る。
【0049】S19において、システム制御回路22
は、シーク指令によって指定されたアクセスすべき記録
領域に対応する目標トラック番号と目標セクタアドレス
SYを識別し、データメモリ23-2に格納されているデ
ータから偏心量dおよび目標セクタアドレスSYmに対
応する位相Zbmを読み込む(S19)。
【0050】次に、システム制御回路22は、目標トラ
ック番号m、トラックピッチPtおよびセンターホール
rsの半径に基づいて、記録媒体41の中心点Caから目
標トラックまでの径rm=m×Pt+rsを算出し、これ
に偏心量dおよび位相Zbmを考慮して、偏心補正量ND
(Z)を求める。そして、システム制御回路22は、光ピ
ックアップ15の回転中心点Caからアクセスすべき記
録領域までの距離Rt=rm+ND(Zm)を算出する(S2
0)。
【0051】ここで、偏心補正量ND(Z)は、次のよ
うにして求めることができる。
【0052】図8は、偏心補正量の計算を説明するため
の図である。
【0053】図8において、図8の実線で描かれた円
は、記録媒体41が偏心量dでチャックされて回転中心
点Caで回転する場合における、或るトラックの軌跡で
あり、図8の破線で描かれた円は、記録媒体41がドラ
イブ装置10本来の回転中心点Cb(スピンドルモータ
13の回転軸の位置)で回転するとした場合における、
このトラックの軌跡である。
【0054】今、記録媒体41のの回転中心点Caを座
標原点(0,0)とするXY座標系を考える。このXY
座標系において、点Cbは、偏心量をdとしたので(−
d、0)となる。
【0055】また、光ピックアップ15がこのトラック
上の点Z(x、y)にアクセスする場合を考え、光ピッ
クアップ15の回転半径をr、∠ZCaAをZaとす
る。そして、記録媒体41が本来の回転中心Cbで回転
した場合の点Zの位置を点Z‘とし、∠Z’CbAをZ
b、点Zと点Z‘との距離を偏心補正量DN(Z)とお
くと、次の式(1)ないし式(5)が成立する。
【0056】 x=r×cosZa …(1) y=r×sinZa …(2) x=r×cosZb−d …(3) y=r×sinZb …(4) y=x×tanZa …(5) これより、Zaが決まると、式(1)、式(2)および
式(5)よりこれらを満たすx、yが求まる。求まった
x、yと式(3)および式(4)とからZbが求まる。
これらより、偏心補正量ND(Z)は、
【0057】
【数1】
【0058】より求めることができる。
【0059】偏心補正量ND(Z)は、記録媒体41が
偏心してチャックされたことによって生じるアクセス位
置のズレ量である。よって、目標の記録領域にアクセス
する場合には、該ズレ量でアクセス位置を補償する必要
がある。
【0060】図4に戻って、同様に、システム制御回路
22は、光ピックアップ15の回転中心点Caから現在
アクセスしている記録領域までの距離Rc=rc+ND(Z
c)を算出する(S20)。
【0061】次に、システム制御回路22は、光ピック
アップ15のレーザ光の移動距離△R=Rt−Rcを計算
し、スレッド移送が必要か否かを判断する(S22)。
すなわち、光ピックアップ15のレーザ光は、前述した
ように、対物レンズ33を動かす方法と、光ピックアッ
プ15自体を動かす方法とがあり、移動距離△Rが対物
レンズ33を動かすことによって移動するレーザ光の移
動範囲Lthを越えた場合に、システム制御回路22は、
スレッド移送が必要と判断し、処理23を実行する。一
方、システム制御回路22は、移動範囲Lth以下である
場合には、トラッキングサーボをオンして目標記録領域
にレーザ光を追随させ(S26)、目標記録領域に対す
るデータの読み書きなど必要な処理を行う(S27)。
【0062】一方、システム制御回路22は、スレッド
移送が必要と判断された場合に、移動距離△Rをステッ
ピングモータ16のステップ数に換算する(S23)。
【0063】次に、システム制御回路22は、スレッド
モータドライバ21を介して計算されたステップ数分だ
けステッピングモータ16を駆動することによって、ス
レッド移送を行い(S24)、処理をS21に戻す。
【0064】
【発明の効果】本発明では、ディスク状記録媒体が半周
する間のトラック数を光学ピックアップの出力に基づい
て数え、数えたトラック数にトラックピッチを乗ずるこ
とで偏心量を求めることができる。
【0065】そして、本発明では、ディスク状記録媒体
が一周する間における光学ピックアップの出力と周方向
のアドレスとを対応付けた対応関係、および、偏心量に
基づいて、ディスク状記録媒体が偏心して回転している
ことによって生じる光学ピックアップのアクセス位置の
ズレ量を補償することができる。
【0066】このため、本発明では、ディスク状記録媒
体が偏心してチャックされている場合でも、高速に、正
確に、目的の記録領域にアクセスすることができる。
【0067】特に、スレッドモータにステッピングモー
タを利用する場合に、オープンループで高速にスレッド
送りを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ディスクドライブ装置の構成を示す図である。
【図2】光ピックアップの構成を示す図である。
【図3】ディスク状の記録媒体の一例を示す上面図であ
る。
【図4】ドライブ装置の動作を説明するフローチャート
を示す図である。
【図5】記録媒体の回転状態を示す図である。
【図6】センタシンク信号、トラッキング信号、デジタ
イズ信号を示す図である。
【図7】データメモリに格納されるデータの一例を示す
図である。
【図8】偏心補正量の計算を説明するための図である。
【符号の説明】
11 チャックプレート 12 ターンテーブル 15 光ピックアップ 16 スレッドモータ 17 RFアンプ 20 2軸機構ドライバ 21 スレッドモータドライバ 22 システム制御回路 プログラムメモリ データメモリ 31 トラッキングコイル 32 フォーカスコイル 36 光源 38 PDIC
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D088 PP02 SS05 SS11 UU03 5D096 AA05 BB01 BB02 EE14 FF02 HH04 KK01 5D109 DA03 5D117 AA02 BB04 CC01 CC06 CC07 EE12 FF12 5D118 AA19 BA03 BA04 CA08 CB03 CD03 CD12

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報を記録する、同心円状または螺旋状
    に複数のトラックを持つディスク状記録媒体を回転する
    回転手段と、 前記ディスク状記録媒体に対して光を照射して前記ディ
    スク状記録媒体で反射した反射光を受光する光学ピック
    アップと、 前記回転手段で前記ディスク状記録媒体を回転させて前
    記ディスク状記録媒体が半周する間のトラック数を前記
    光学ピックアップの出力に基づいて数え、数えたトラッ
    ク数にトラックピッチを乗ずることで、前記ディスク状
    記録媒体自体の中心と実際の回転中心との差を算出する
    演算手段とを備えることを特徴とするディスクドライブ
    装置。
  2. 【請求項2】 記憶手段と、 前記光学ピックアップを前記ディスク状記録媒体に対し
    実質的に水平方向に移動する移動手段とをさらに備え、 前記ディスク状記録媒体には、周方向の位置を特定する
    アドレスが予めさらに記録され、 前記演算手段は、さらに、 前記ディスク状記録媒体が一周する間における前記光学
    ピックアップの出力と前記アドレスとを対応付けた該対
    応関係、および、前記偏心量を前記記憶手段に記憶させ
    るとともに、 前記ディスク状記録媒体が偏心して回転していることに
    よって生じる前記光学ピックアップのアクセス位置のズ
    レ量を補償するように、記憶した前記対応関係および前
    記偏心量に基づいて前記光学ピックアップの移動量を算
    出して前記移動手段に前記光学ピックアップを移動させ
    ることを特徴とする請求項1に記載のディスクドライブ
    装置。
  3. 【請求項3】 データを記録する、同心円状または螺旋
    状に複数のトラックを持つディスク状記録媒体を回転手
    段で回転させるステップと、 前記ディスク状記録媒体に対して光を照射して前記ディ
    スク状記録媒体で反射した反射光を受光する光学ピック
    アップの出力に基づいて前記ディスク状記録媒体が半周
    する間のトラック数を数えるステップと、 数えたトラック数にトラックピッチを乗ずる演算を演算
    手段で行うことで、前記ディスク状記録媒体自体の中心
    と実際の回転中心との差を偏心量として算出するステッ
    プとを備えることを特徴とする偏心量測定方法。
  4. 【請求項4】 データを記録する、同心円状または螺旋
    状に複数のトラックを持つとともに、周方向の位置を特
    定するアドレスが予め記録されたディスク状記録媒体に
    対するシーク方法において、 前記ディスク状記録媒体を回転手段で回転させるステッ
    プと、 前記ディスク状記録媒体に対して光を照射して前記ディ
    スク状記録媒体で反射した反射光を受光する光学ピック
    アップの出力に基づいて前記ディスク状記録媒体が半周
    する間のトラック数を数えるステップと、 数えたトラック数にトラックピッチを乗ずる演算を演算
    手段で行うことで、前記ディスク状記録媒体自体の中心
    と実際の回転中心との差を偏心量として算出するステッ
    プと、 前記ディスク状記録媒体が一周する間における前記光学
    ピックアップの出力と前記アドレスとを対応付けた対応
    関係を作成するステップと前記ディスク状記録媒体が偏
    心して回転していることによって生じる前記光学ピック
    アップのアクセス位置のズレ量を補償するように、前記
    対応関係および前記偏心量に基づいて前記光学ピックア
    ップの移動量を算出して移動手段で前記光学ピックアッ
    プを実質的に水平方向に移動するステップとを備えるこ
    とを特徴とするシーク方法。
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