JP2002342745A - 用紙品質管理装置 - Google Patents

用紙品質管理装置

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JP2002342745A
JP2002342745A JP2001150357A JP2001150357A JP2002342745A JP 2002342745 A JP2002342745 A JP 2002342745A JP 2001150357 A JP2001150357 A JP 2001150357A JP 2001150357 A JP2001150357 A JP 2001150357A JP 2002342745 A JP2002342745 A JP 2002342745A
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pinhole
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JP2001150357A
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Mitsuru Aikawa
満 相川
Noriyuki Arai
規之 新井
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Original Assignee
Printing Bureau Ministry of Finance
Toshiba IT Solutions Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 用紙の伸縮度合(ねじれ等も含む)、すかし
画像の鮮明度、ピンホール、用紙表面に塗布された塗料
の塗布状態等の多項目に跨った検査を一度に行うこと
で、用紙の品質を管理することができる用紙品質管理装
置を提供する。 【解決手段】 用紙品質管理制御部9の伸縮測定部92
による用紙の伸縮度合(ねじれ等も含む)の測定と、す
き入れ鮮明度検査部93によるすかし画像の鮮明度の検
査と、ピンホール検査部94によるピンホールの検査
と、印刷物検査部95による用紙表面に塗布された塗料
の塗布状態の検査とを単一の検査装置によって行えるよ
うにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば紙幣用紙の
伸縮測定(ねじれを含む)、すかし画像の鮮明度検査、
ピンホール検査、印刷物検査などを同時に行う用紙品質
管理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、紙幣は、抄造工程を経た抄紙の
表面の欠陥を検査する紙幣用紙検査工程と、大判単位に
裁断する大判裁断工程と、紙幣の種類に応じた印刷を行
う印刷工程と、紙幣用紙を小切れ単位に裁断する小切れ
裁断工程とを経て完成される。このとき、紙幣の種類に
応じた人物等のすかし画像は、抄造工程の段階で抄紙に
形成される。すなわち、図17に示すように、原反ロー
ル1は、抄造工程によって形成された印刷用紙2がロー
ル状に巻回されたものである。印刷用紙2には、4行5
列の小切れ紙幣領域3aにブロック化されたA版3A,
B版3B,C版3Cが印刷用紙2の幅方向に3列に設け
られている。但し、これら小切れ紙幣領域3aは、可視
状態にあるものではないが、印刷用紙2に付されたプリ
ントマーク4によって各A版3A,B版3B,C版3C
の位置が把握されるようになっている。また、人物等の
すかし画像は、各小切れ紙幣領域3aの所定の位置に形
成されている。
【0003】そして、紙幣用紙検査工程において、印刷
用紙2の欠陥の有無が検査される。検査項目は、ピンホ
ール等である。検査に際しては、抄造された印刷用紙2
に対し、印刷用紙2の幅方向にCCDラインセンサカメ
ラによって水平走査が行われ、得られた画像データから
欠陥の有無が検査されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した印
刷用紙2の検査工程においては、ピンホール等の欠陥が
検査されるものの、用紙表面に塗布された塗料の塗布状
態等の検査は行われていない。また、用紙の伸縮度合
(ねじれ等も含む)、すかし画像の鮮明度に関しては、
原反ロールとして巻き取る直前に、大判全体を1.5m
角位の面照明上で写した状態で目視検査を行ったり、一
定の長さの印刷用紙を巻き取った際に、サンプルとして
用紙片を裁断し、サンプルの目視検査を行う等してい
る。いずれも人間系の検査である為、検査漏れやミスが
生じる可能性が高い。また、サンプリングは作業効率が
悪くロスが大きいものである。従って、このようなピン
ホール等の欠陥、用紙の伸縮度合(ねじれ等も含む)、
すかし画像の鮮明度、用紙表面に塗布された塗料の塗布
状態等の多項目に跨がった検査を、人間系を介さず一度
に行うことで、用紙の品質を管理することができる用紙
品質管理装置の開発が望まれている。
【0005】本発明は、このような事情に対処してなさ
れたもので、用紙の伸縮度合(ねじれ等も含む)、すか
し画像の鮮明度、ピンホール、用紙表面に塗布された塗
料の塗布状態等の多項目に跨った検査を一度に行うこと
で、用紙の品質を管理することができる用紙品質管理装
置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明の用紙品質管理装置は、用紙の撮像画像
から品質検査によって用紙管理を行う用紙品質管理装置
であって、撮像画像から、少なくとも、用紙の伸縮測定
を行う用紙品質管理制御部が設けられていることを特徴
とする。または、少なくとも、用紙のすかし画像の鮮明
度検査を行う用紙品質管理制御部が設けられていること
を特徴とする。あるいは、少なくとも、用紙のピンホー
ル検査を行う用紙品質管理制御部が設けられていること
を特徴とする。ここで、伸縮測定は、用紙の幅方向と長
さ方向における伸縮度合を測定するものであり、用紙の
ねじれ等も含まれる。すかし画像の鮮明度検査は、すか
し画像が過鮮明か不鮮明かを検査するものである。ピン
ホール検査は、用紙の孔を検査するものである。印刷物
検査は、用紙に塗布されている塗料の塗布状態を検査す
るものである。このような構成により、用紙品質管理制
御部により、用紙の伸縮度合(ねじれ等も含む)、すか
し画像の鮮明度、ピンホール、用紙表面に塗布された塗
料の塗布状態等の多項目に跨った検査が一度に行われる
ため、単一の検査工程によって用紙の品質管理を行うこ
とができる。
【0007】また、この発明の用紙品質管理装置は、前
述の発明の用紙品質管理制御部には、用紙の幅方向に対
して直交する方向に付された複数のトンボマーク間のピ
ッチと、用紙の幅方向に付された複数のトンボマーク間
のピッチとを測定する伸縮測定部と、この伸縮測定部か
らの測定結果に対し、基準値に基づき欠陥判定を行う伸
縮欠陥判定部とが設けられていることを特徴とする。こ
こで、トンボマークとは、すかし画像の位置を示すマー
クであり、すかし画像と同様のすかしマークである。ま
た、このトンボマークは、用紙の所定位置に設けられて
いるものであって、用紙の幅方向に対して直交する方向
と用紙の幅方向に沿って付されているものである。この
ような構成では、伸縮測定部により、用紙の幅方向に対
して直交する方向に付された複数のトンボマーク間のピ
ッチと、用紙の幅方向に付された複数のトンボマーク間
のピッチとを測定することにより、用紙の幅方向と長さ
方向の伸縮度合を測定することができ、また伸縮欠陥判
定部により、その測定結果が基準値と対比されるので、
伸縮度合の欠陥判定を行うことができる。
【0008】また、この発明の用紙品質管理装置は、前
述の発明の用紙品質管理制御部には、撮像画像中のすか
し画像の明るさからすかし画像の鮮明度を検査する鮮明
度検査部と、この鮮明度検査部からの検査結果に対し、
基準値に基づき欠陥判定を行う鮮明度欠陥判定部とが設
けられていることを特徴とする。ここで、鮮明度の検査
内容は、すかし画像の過鮮明又は不鮮明を検査するもの
である。また、ここでの基準値とは、すかし画像の過鮮
明又は不鮮明を許容する範囲を示す値である。さらに、
すかし画像の鮮明度を検査する場合、例えば2値化処理
により輝度の強さと面積とが求められる。このような構
成では、鮮明度検査部により、撮像画像中のすかし画像
の明るさからすかし画像の鮮明度が検査されると、鮮明
度欠陥判定部により、その検査結果が基準値と対比され
るので、過鮮明又は不鮮明を許容する範囲外のすかし画
像の欠陥判定を行うことができる。
【0009】また、この発明の用紙品質管理装置は、前
述の発明の用紙品質管理制御部には、撮像画像中のすか
し画像よりコントラストの高い部分をピンホールとして
検出するピンホール検査部と、基準値に基づき欠陥判定
を行うピンホール欠陥判定部とが設けられていることを
特徴とする。また、ピンホール検査部には、検査すべき
ピンホールに周囲光が侵入しない程度にスリットが狭め
られた光源を用いることもできる。このような構成で
は、ピンホール検査部により、撮像画像中のすかし画像
よりコントラストの高い部分がピンホールとして検出さ
れると、ピンホール欠陥判定部により、その検出結果が
基準値と対比されるので、すかし画像との混同を招くこ
となくピンホールの検出を行うことができる。さらに、
スリットを狭めた光源を用いることによる、周囲光の侵
入が防がれるので、ピンホールの検査精度をさらに向上
させることができる。
【0010】また、この発明の用紙品質管理装置は、前
述の発明の用紙品質管理制御部には、撮像画像より用紙
に塗布されている塗料の塗布状態を、塗料からの反射光
によって検査する印刷物検査部が設けられていることを
特徴とする。尚、この構成では、印刷物検査部により、
用紙に塗布されている塗料の塗布状態はモニタによって
監視される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の詳細
を図面に基づいて説明する。尚、以下に説明する図にお
いて、図14と共通する部分には同一符号を付すものと
する。図1は、本発明の用紙品質管理装置の一実施の形
態の構成を示す図、図2は、図1の各版毎に対応させた
ラインセンサの撮像状態を示す図、図3は、図1の用紙
品質管理制御部の詳細を示すブロック図である。図1に
おいて、抄紙機で抄造された印刷用紙2は、図中右側に
流れるようになっている。用紙品質管理装置には、マー
ク検知センサ5、光源6からの透過光又は光源7からの
反射光を取込むラインセンサカメラ7A,7B,7C、
エラーが検出された際に印刷用紙2にマーキングを施す
IJP(インクジェットプリンタ)8、各ラインセンサ
カメラ7A,7B,7Cからの画像情報から欠陥検査を
行ったりする用紙品質管理制御部9、エラーが発生した
際に点灯表示を行う2色表示灯10a,10b,10
c、エラー音を発生するブザー11、検査結果等を表示
するモニタ12が備えられている。
【0012】マーク検知センサ5は、図2に示す印刷用
紙2に付されたプリントマーク4を検出して各A版3
A,B版3B,C版3Cの位置を示す信号を出力するも
のである。ラインセンサカメラ7A,7B,7Cは、図
2に示す各A版3A,B版3B,C版3Cに対応させて
設けられたものであり、それぞれA版3A,B版3B,
C版3Cの対応箇所を撮像するものである。尚、図2で
は、ラインセンサカメラ7A,7B,7Cを3個とした
場合について示しているが、1個とすることもできる。
IJP8は、用紙品質管理制御部9による検査結果にエ
ラーが生じた場合、印刷用紙2の所定箇所にマーキング
を行うものである。尚、このIJP8は、1個に限ら
ず、各A版3A,B版3B,C版3Cに対応させて3個
とすることもできる。
【0013】用紙品質管理制御部9は、各ラインセンサ
カメラ7A,7B,7Cからの画像情報から印刷用紙2
の欠陥検査を行ったりするものであり、その検査項目
は、伸縮測定(ねじれ等も含む)、すき入れ鮮明度、ピ
ンホール、印刷物の4つであるが、その詳細は後述す
る。エラーを点灯表示する2色表示灯10a,10b,
10cは、各A版3A,B版3B,C版3Cに対応させ
て設けられており、エラーが検出されたとき、図示しな
いタイマーの設定時間だけ点灯してエラーを知らせる。
エラー音を発生するブザー11は、各A版3A,B版3
B,C版3Cの何れかにエラーが検出されたとき、同じ
くタイマーの設定時間だけ音を発する。検査結果等を表
示するモニタ12の表示内容については後述するが、こ
のモニタ12は1個に限らず、各A版3A,B版3B,
C版3Cに対応させたり、各検査項目に対応させて複数
とすることもできる。
【0014】尚、図2において、符号13a〜13d,
14a〜14dは、トンボマークを示すものであり、上
述した検査項目のうち、伸縮測定を行う場合に用いられ
るものであるが、その詳細についても後述する。上記の
用紙品質管理制御部9の詳細は、図3に示す通りであ
る。すなわち、各ラインセンサカメラ7A,7B,7C
によって撮像された画像は、画像メモリ91によって保
持される。ここで、画像メモリ91によって保持される
画像は、例えば1画像分であり、図2の〜の間の検
査部位に相当する分である。また、画像メモリ91に保
持される画像は、各A版3A,B版3B,C版3C毎に
分けて記憶される。この場合、上述したトンボマーク1
3a〜13dも同時に画像メモリ91に保持される。
尚、この画像メモリ91は、各A版3A,B版3B,C
版3Cに対応させて3つとすることもできる。
【0015】伸縮測定部92は、画像メモリ91に保持
されたトンボマーク13a〜13d,14a〜14dに
基づいて、印刷用紙2の幅方向及び流れ方向やねじれ等
の測定を行うものであり、その測定結果に基づき伸縮欠
陥判定部92aにより基準値との対比によって欠陥判定
がなされる。すき入れ鮮明度検査部93は、画像メモリ
91に保持された各A版3A,B版3B,C版3Cの小
切れ紙幣領域3a内のすかし画像の明るさ等に基づいて
鮮明度を検査するものであり、その検査結果に基づき鮮
明度欠陥判定部93aにより基準値との対比によって欠
陥判定がなされる。ピンホール検査部94は、画像メモ
リ91に保持された各A版3A,B版3B,C版3Cの
画像のコントラストの高い部分であるピンホールを検出
するものであり、その検査結果に基づきピンホール欠陥
判定部94aにより基準値との対比によって欠陥判定が
なされる。
【0016】尚、これら伸縮測定部92、すき入れ鮮明
度検査部93及びピンホール検査部94における測定及
び検査は、何れも図1の光源6からの透過光による撮像
画像が用いられる。印刷物検査部95は、画像メモリ9
1に保持された各A版3A,B版3B,C版3Cの画像
を基に、印刷用紙2に塗布されている塗料の塗布状態を
塗料からの反射光によって検査するものであり、その検
査結果はモニタ12によって監視されている。尚、この
印刷物検査部95は、図1の光源7からの反射光による
画像が用いられるものであり、画像メモリ91によって
保持される画像は例えば1画像分であって、図2の〜
にほぼ相当する分である。
【0017】また、光源6,7の点灯切換えは、切換制
御部96によって行われる。尚、反射光による画像は、
別途設けた画像メモリに保持させることもできる。総合
判定部97は、各伸縮欠陥判定部92a、鮮明度欠陥判
定部93a、ピンホール欠陥判定部94aからの判定結
果に基づいて、2色表示灯10a,10b,10cを点
灯させたり、ブザー11から音を発生させたり、IJP
8に対して印刷用紙2の所定箇所にエラーを示すマーキ
ングを行わせたりするものである。
【0018】また、各伸縮測定部92、すき入れ鮮明度
検査部93及びピンホール検査部94における測定及び
検査内容は、モニタ12に表示される。プリントマーク
検知部98は、マーク検知センサ5からのプリントマー
ク4の検出信号に基づき、プリントマーク4の有無を検
知するものであり、プリントマーク無しを検知した場合
には、損紙信号を出力するようになっている。
【0019】以上のような構成の用紙品質管理装置の動
作は、次の通りである。 (伸縮測定処理)図4〜図9を用いて伸縮測定部92に
よる伸縮測定について説明する。まず、図4に示すよう
に、各ラインセンサカメラ7A,7B,7Cによって印
刷用紙2の各A版3A,B版3B,C版3Cを含む領域
を撮像する。次いで、図5に示すように、撮像されたト
ンボマーク13a〜13d間のピッチC1 ,C2,C3
を測定する。これらのピッチC1 ,C2 ,C3 の測定に
際しては、印刷用紙2の幅方向に対して直交する方向の
長さLの各トンボマーク13a〜13dを所定の間隔で
測定する。図6は、これらのピッチC1 ,C2 ,C3 の
測定結果の一例を示すものであり、基準ピッチを0とし
た場合、長さLの各トンボマーク13a〜13d間のピ
ッチC1 ,C2 ,C3 に変動が現れている場合を示して
いる。よって、各ピッチC1 ,C2 ,C3 を測定し、例
えばこれらの測定値の平均をとり、印刷用紙2の幅方向
の伸縮度合を認識することができる。
【0020】次に、図7に示すように、各トンボマーク
13a〜13dと14a〜14dとの間のピッチB1 〜
B4 を測定する。これらのピッチB1 〜B4 の測定に際
しては、印刷用紙2の幅方向の長さL1 の各トンボマー
ク13a〜13d,14a〜14dを所定の間隔で測定
する。図8は、これらのピッチB1 〜B4 の測定結果の
一例を示すものであり、基準ピッチを0とした場合、長
さL1 の各トンボマーク13a〜13d,14a〜14
d間のピッチB1 〜B4 に変動が現れている場合を示し
ている。よって、各ピッチB1 〜B4 を測定し、例えば
これらの測定値の平均をとり、印刷用紙2の幅方向に対
して直交する方向(用紙の流れ方向)の伸縮度合を認識
することができる。
【0021】次に、図9に示すように、印刷用紙2のね
じれ度を測定する。この場合、例えばトンボマーク13
bを基準とした場合の各トンボマーク13a,13c,
13dのねじれ度D1 ,D2 ,D3 を測定する。図10
は、これらのねじれ度D1 ,D2 ,D3 を示すものであ
り、例えばこれらの測定値の平均をとることで、トンボ
マーク13bを基準とした場合のねじれ度合を認識する
ことができる。
【0022】(すき入れ鮮明度検査処理)次に、図11
及び図12を用いて、すき入れ鮮明度検査部93による
すき入れの鮮明度の検査について説明する。まず、図1
1は、例えばA版3Aの小切れ紙幣領域3aのうち、1
行目の5列分の表示例を示したものであり、各小切れ紙
幣領域3a内のすかし画像3bを取込み(点線四角で囲
った領域)、その取込んだ画像に対して例えば原画像、
ミクロフィルター画像や2値化画像のいずれかにより輝
度の強さと面積とを求める。図12は、このような画像
によって得られた列毎の鮮明度を、例えばA版3Aの1
大判分について表すものであり、基準値0を中心として
点線で示す上限値と下限値とが設けられている。この図
では、上限値に近くなるに従ってすかし画像3bが過鮮
明であることを示し、下限値に近くなるに従ってすかし
画像3bが不鮮明であることを示している。尚、このよ
うなすき入れの鮮明度の検査は、A版3A,B版3B,
C版3Cに対して同時に行われるものである。また、こ
の例では、1行5列分毎に検査する場合について説明し
たが、4行1列分毎に検査を行うこともできる。
【0023】(ピンホール検査処理)次に、図13を用
いて、ピンホール検査部94によるピンホールの検査に
ついて説明する。同図に示すように、例えばA版3Aの
うち、印刷用紙2の幅方向に約10mm程度の余裕をも
って画像を取込む。そして、この取込んだ画像の中で、
すかし画像3bよりも輝度の高い箇所をピンホールとし
て検出する。尚、このようなピンホールの検査は、A版
3A,B版3B,C版3Cに対して同時に行われるもの
である。また、流れ方向の各版の空間に関しては、ピン
ホールの検査は不要であるので行わない。
【0024】また、ピンホール検査は、図1におけるマ
ーク検知センサ5と、光源6、7と、ラインセンサカメ
ラ7A,7B,7Cとから成るステージにおいて行われ
ているが、この場合、ピンホール以外の周囲光が積分さ
れてしまい、小さなピンホールを検出できないこともあ
る。すなわち、このステージでは、ピンホール検査以外
に、トンボマーク間の伸縮測定やすかし画像の鮮明度検
査などを行うために、光源6の照明箱の照射スリットが
比較的大きく開口されており、このため、光が散乱し
て、小さなピンホールが検出しづらくなってしまう。例
えば、2000ビットのカメラでは分解能的に1ビット
程度のピンホールを検出することができない。
【0025】そこで、他の実施の形態として、ピンホー
ル検査の精度を上げるために、ピンホール検査用に固有
のステージを設けた実施の形態について説明する。図1
4は、ピンホール検査の精度を上げるための、本発明の
用紙品質管理装置の他の実施の形態の構成を示す図であ
る。図14が、図1と異なるところは、ピンホール検査
専用にピンホール検査用ステージBが設けられていると
ころである。すなわち、ピンホール検査用ステージB
は、図1と同様の構成である検査用ステージAとIJP
8との間(すなわち、検査用ステージAの後工程)のラ
インに設けられている。また、このピンホール検査用ス
テージBは、検査用ステージAとほぼ同様の構成であ
り、マーク検知センサ5’と光源6’とラインセンサカ
メラ7A’,7B’,7C’とからなっており、その配
置関係も検査用ステージAの場合と同様である。尚、ピ
ンホール検査用ステージBはピンホール検査専用である
ので、検査用ステージAの光源7に相当する光源は設け
ていない。その他の構成については、図1の場合と全く
同じであるので説明は省略する。
【0026】ピンホール検査用ステージBの特徴は、光
源6’である照明箱とラインセンサカメラ7A’,7
B’,7C’の構造にある。図15は、光源となる照明
箱の斜視図であり、(a)は検査用ステージAに用いら
れる光源6の照明箱であり、(b)は、ピンホール検査
用ステージBの光源6’の照明箱である。すなわち、総
合検査を行う検査用ステージAの照明箱は、同図(a)
に示すように、光のスリット幅が約20mmぐらい開口
されている。一方、ピンホール検査用ステージBの照明
箱は、同図(b)に示すように、光の開口スリット幅が
1〜2mm程度に狭められている。尚、何れの照明箱
も、長手方向の光照射窓は、紙幣領域3A、3B、3C
の3版分を同時に照射できる長さになっている。
【0027】図16は、検査ステージBのラインセンサ
カメラ7A’,7B’,7C’及びレンズの入射光調整
板の斜視図である。同図に示すようにレンズの入射光調
整板15のスリット幅は1〜2mm程度、スリット長は
50mm程度開口されており、紙幣領域3A、3B、3
Cのうちの1版分を撮像できる長さになっている。
【0028】ピンホール検査用ステージBの照射箱
(b)とラインセンサカメラ7A’,7B’,7C’の
入射光調整板15は、このように開口スリットが狭めら
れているので、周囲光がピンホールに侵入するおそれも
なく、集中的にピンホールに光を照射することがでる。
このため、ピンホールと周囲とのコントラストが鮮明に
なり、ラインセンサカメラ7A’,7B’,7C’は小
さなピンホールでも捉えることができる。このようなピ
ンホール検査専用のステージを設けることにより、ピン
ホールの検査精度を、従来の2〜3画素の検出レベルか
ら1画素以下まで向上させることができる。尚、開口ス
リットを狭める方法としては、図15(a)のような総
合検査用の照明箱に、照射窓の幅を狭めるようにマスキ
ングを施してもよい。
【0029】(印刷物の検査処理)印刷物検査部95
は、フレームメモリ91に保持された各A版3A,B版
3B,C版3Cの画像を基に、印刷用紙2に塗布されて
いる塗料の塗布状態を塗料からの反射光によって検査す
る。この検査を行う場合、例えば許容範囲を示すしきい
値を設けておくことで、印刷用紙2の塗料の塗布状態を
定量的に認識することが可能となる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の用紙品
質管理装置によれば、用紙品質管理制御部により、用紙
の伸縮度合(ねじれ等も含む)、すかし画像の鮮明度、
ピンホール、用紙表面に塗布された塗料の塗布状態等の
多項目に跨った検査が一度に行われるため、単一の検査
工程によって用紙の品質管理を行うことができる。さら
に、伸縮測定部により、用紙の幅方向に対して直交する
方向に付された複数のトンボマーク間のピッチと、用紙
の幅方向に付された複数のトンボマーク間のピッチとを
測定することにより、用紙の幅方向と長さ方向の伸縮度
合を測定することができ、また伸縮欠陥判定部により、
その測定結果が基準値と対比されるので、伸縮度合の欠
陥判定を行うことができる。
【0031】また、この発明の用紙品質管理装置によれ
ば、鮮明度検査部により、撮像画像中のすかし画像の明
るさからすかし画像の鮮明度が検査されると、鮮明度欠
陥判定部により、その検査結果が基準値と対比されるの
で、過鮮明又は不鮮明を許容する範囲外のすかし画像の
欠陥判定を行うことができる。さらに、ピンホール検査
部により、撮像画像中のすかし画像よりコントラストの
高い部分がピンホールとして検出されると、ピンホール
欠陥判定部により、その検出結果が基準値と対比される
ので、すかし画像との混同を招くことなくピンホールの
検出を行うことができる。また、この発明の用紙品質管
理装置によれば、印刷物検査部により、用紙に塗布され
ている塗料の塗布状態が塗料からの反射光によって検査
されると、これをモニタによってチェックして塗料の印
刷欠陥判定を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の用紙品質管理装置の一実施の形態の構
成を示す図である。
【図2】図1の各版毎に対応させたラインセンサの撮像
状態を示す図である。
【図3】図1の用紙品質管理制御部の詳細を示すブロッ
ク図である。
【図4】図1の各ラインセンサカメラによる画像の取込
み状態を示す図である。
【図5】図3の伸縮測定部による伸縮測定処理を説明す
るための図である。
【図6】図3の伸縮測定部の伸縮測定処理による測定結
果を示す図である。
【図7】図3の伸縮測定部による伸縮測定処理を説明す
るための図である。
【図8】図3の伸縮測定部の伸縮測定処理による測定結
果を示す図である。
【図9】図3の伸縮測定部によるねじれ度合の測定処理
を説明するための図である。
【図10】図3の伸縮測定部のねじれ度合の測定処理に
よる測定結果を示す図である。
【図11】図3のすき入れ鮮明度検査部による検査処理
を説明するための図である。
【図12】図3のすき入れ鮮明度検査部の検査処理によ
る検査結果を示す図である。
【図13】図3のピンホール検査部による検査処理を説
明するための図である。
【図14】ピンホール検査の精度を上げるための、本発
明の用紙品質管理装置の他の実施の形態の構成を示す図
である。
【図15】光源となる照明箱の斜視図であり、(a)は
検査用ステージAに用いられる光源6の照明箱、(b)
はピンホール検査用ステージBの光源6’の照明箱であ
る。
【図16】検査ステージBのラインセンサカメラ7
A’,7B’,7C’及びレンズの入射光調整板の斜視
図である。
【図17】従来の紙幣の製造工程を説明するための斜視
図である。
【符号の説明】
1 原反ロール 2 印刷用紙 3A A版 3B B版 3C C版 4 プリントマーク 5,5’ マーク検知センサ 6,6’,7 光源 7A,7B,7C、7A’,7B’,7C’ ラインセ
ンサカメラ 8 IJP 9 用紙品質管理制御部 10a,10b,10c 2色表示灯 11 ブザー 12 モニタ 15 入射光調整板 91 画像メモリ 92 伸縮測定部 92a 伸縮欠陥判定部 93 すき入れ鮮明度検査部 93a 鮮明度欠陥判定部 94 ピンホール検査部 94a ピンホール欠陥判定部 95 印刷物検査部 96 切換制御部 97 総合判定部 98 プリントマーク検知部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新井 規之 神奈川県川崎市幸区堀川町66番2 東芝エ ンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 2F065 AA65 BB01 BB27 CC02 FF04 FF26 JJ03 JJ05 JJ09 JJ25 MM03 QQ31 SS02 SS13 2G051 AA34 AB04 AB12 BA01 BA20 CA03 CA07 CB01 CB02 DA06 EA11 EA14 EA16 EB01 ED21 5B057 AA01 BA11 BA15 BA29 CA08 CA16 CB06 CB16 CE12 CH01 CH11 DA03 DA07 DA13 DA15 DA16

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 用紙の撮像画像から品質検査によって用
    紙管理を行う用紙品質管理装置であって、 前記撮像画像から前記用紙の伸縮測定を行う、用紙品質
    管理制御部が設けられていることを特徴とする用紙品質
    管理装置。
  2. 【請求項2】 用紙の撮像画像から品質検査によって用
    紙管理を行う用紙品質管理装置であって、 前記撮像画像から前記用紙のすかし画像の鮮明度検査を
    行う、用紙品質管理制御部が設けられていることを特徴
    とする用紙品質管理装置。
  3. 【請求項3】 用紙の撮像画像から品質検査によって用
    紙管理を行う用紙品質管理装置であって、 前記撮像画像から前記用紙のピンホール検査を行う、用
    紙品質管理制御部が設けられていることを特徴とする用
    紙品質管理装置。
  4. 【請求項4】 前記用紙品質管理制御部には、前記用紙
    の幅方向に対して直交する方向に付された複数のトンボ
    マーク間のピッチと、前記用紙の幅方向に付された複数
    のトンボマーク間のピッチとを測定する伸縮測定部と、
    この伸縮測定部からの測定結果に対し、基準値に基づき
    欠陥判定を行う伸縮欠陥判定部とが設けられていること
    を特徴とする請求項1〜請求項3の何れかに記載の用紙
    品質管理装置。
  5. 【請求項5】 前記用紙品質管理制御部には、前記撮像
    画像中のすかし画像の明るさからすかし画像の鮮明度を
    検査する鮮明度検査部と、この鮮明度検査部からの検査
    結果に対し、基準値に基づき欠陥判定を行う鮮明度欠陥
    判定部とが設けられていることを特徴とする請求項1〜
    請求項3の何れかに記載の用紙品質管理装置。
  6. 【請求項6】 前記用紙品質管理制御部には、前記撮像
    画像中のすかし画像よりコントラストの高い部分をピン
    ホールとして検出するピンホール検査部と、基準値に基
    づき欠陥判定を行うピンホール欠陥判定部とが設けられ
    ていることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れかに
    記載の用紙品質管理装置。
  7. 【請求項7】 前記ピンホール検査部には、検査すべき
    ピンホールに周囲光が侵入しない程度にスリットが狭め
    られた光源が用いられていることを特徴とする請求項6
    に記載の用紙品質管理装置。
  8. 【請求項8】 前記用紙品質管理制御部には、前記撮像
    画像より前記用紙に塗布されている塗料の塗布状態を、
    塗料からの反射光によって検査する印刷物検査部が設け
    られていることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れ
    かに記載の用紙品質管理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2010106584A1 (ja) * 2009-03-19 2010-09-23 株式会社ヒューテック 光学検査装置
WO2014109008A1 (ja) * 2013-01-09 2014-07-17 株式会社日立製作所 変形計測方法および装置、並びにシート処理方法及び装置

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