JP2002342569A - 約定日以内の決済を実現する決済方法及びシステム - Google Patents

約定日以内の決済を実現する決済方法及びシステム

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JP2002342569A
JP2002342569A JP2001142731A JP2001142731A JP2002342569A JP 2002342569 A JP2002342569 A JP 2002342569A JP 2001142731 A JP2001142731 A JP 2001142731A JP 2001142731 A JP2001142731 A JP 2001142731A JP 2002342569 A JP2002342569 A JP 2002342569A
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fund settlement
fund
settlement information
settlement
bank system
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Etsuo Kawamura
悦男 河村
Koji Nomura
浩司 野村
Takashi Yoshifuku
貴史 吉福
Yuji Kawakami
裕二 川上
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Hitachi Ltd
Hitachi Systems and Services Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Systems and Services Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】短期資金の調達のためのコール・手形などイン
ターバンク取引き、CPなど短期金融商品売買、債権売
買、あるいは外為取引きなどの大口の取引きや売買にお
いて、約定成立と同時に発生する資金決済指図の決済を
資金決済期間T+0内で実行し、早期に資金調達・運用
が実現できるようにすることを目的とする。 【解決手段】売買約定と同時に発生する資金決済指図書
の決済は通常売買当事者間の銀行間送金または現金支払
いにより実行されるが、債権等売買取引き機関計算機か
ら決済情報を日銀ネットシステムに自動送信し、売買当
事者の取引き先銀行である仕向け及び被仕向け両行の日
銀当座預金を即時振替処理し、この結果を仕向け及び被
仕向け両行に通知出来るようにインターネット網でシス
テム間連携する。また債権等売買取引き機関計算機から
決済情報を仕向け銀行システムへ送り、仕向け銀行シス
テムで買い手の口座の残高チェックを行う。決済額に対
して残高が足りているときはその決済情報を記憶してお
き、後に日銀当座預金の振替結果が報告されたとき、照
合したのち決済額を引き落とす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、短期資金の調達の
ためのコール・手形などインタバンク取引き、CP等短
期金融商品売買、債権売買、及び外為取引き等の大口取
引きの資金決済に関し、前記取引きまたは売買システム
と最終資金決済機関である日銀ネットシステムとの間を
インターネットなどで直接接続することによって、取引
き当事者の早期の資金調達を決済期間T(約定日)+0
日以内で実現する方法及びシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】短期資金調達のための前記取引きまたは
売買システム及び日銀ネットシステムは、独立したシス
テムとして動作するように設計され運用されている。こ
れらをシステム的に、論理的最終決済処理が実現できる
ようにするために、日銀ネットシステム側にネット専用
端末を設けて、人手による資金決済情報の入力とその処
理結果の通知出力ができるようになっている。また、前
記通知出力を見て、被仕向け銀行では、人手によって、
取引きまたは売買当事者である発行体側の顧客の取引き
口座に資金決済結果の入金処理を行う。
【0003】このように従来技術では、資金決済期間が
長いうえに、人手を介することによる間違いなど煩わし
さが伴う処理の流れとなっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】売買または取引き当事
者によって認証された約定取引きの資金決済情報は、最
終決済のための日銀当座預金の振替処理のため、日銀ネ
ットシステムのネット専用端末から人手を介して振替入
力される。これでは、いつ入力が完了するか分からな
い、あるいは入力情報が正しいかどうかの信頼性が低い
などの問題がある。また、最終決済が完了されるまでの
時間が予測しにくかった。さらに、従来の日銀ネットシ
ステムの日銀当座預金の振替では、正常処理完了後に仕
向け及び被仕向けの両行のネット専用端末へ処理結果の
通知を出力し、その通知出力を待って、被仕向け行銀行
では入金の確定を人出を介して行っている。このような
状況下では、T+0内(すなわち、約定日当日内)で取
引き当事者の早期の資金調達処理を完了(最終資金決済
処理の完了)することはできなかった。
【0005】このように従来技術では、資金調達にかか
るシステムリスクの削減、決済システムの安定性確保の
点でのマイナス評価、さらに資金運用、調達の非効率化
の課題がある。
【0006】本発明の目的は、短期資金の調達のための
コール・手形などインターバンク取引き、CPなど短期
金融商品売買、債権売買、あるいは外為取引きなどの大
口の取引きや売買において、約定成立と同時に発生する
資金決済指図の決済を資金決済期間T+0内で実行し、
早期に資金調達・運用が実現できるようにすることにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、債権等売買取引きシステムにおいて発生
した資金決済情報をネットワークを介して接続された中
央銀行システムで自動処理する決済方法であって、前記
債権等売買取引きシステムから前記中央銀行システム
に、前記資金決済情報を含む資金決済指図書を送信する
ステップと、前記中央銀行システムで、前記資金決済指
図書の資金決済情報に基づいて、当座預金振替を処理す
るステップと、前記当座預金振替の処理完了後に、前記
中央銀行システムから前記資金決済情報に係る売り手側
である被仕向け銀行システムへ、入金通知出力電文を送
信するステップと、前記当座預金振替の処理完了後に、
前記中央銀行システムから前記資金決済情報に係る買い
手側である仕向け銀行システムへ、振替済通知出力電文
を送信するステップとを備えたことを特徴とする。
【0008】また本発明は、債権等売買取引きシステム
において発生した資金決済情報をネットワークを介して
接続された中央銀行システムで自動処理する決済方法で
あって、前記債権等売買取引きシステムから前記中央銀
行システムに、前記資金決済情報を含む資金決済指図書
を送信するステップと、前記債権等売買取引きシステム
から前記資金決済情報に係る買い手側である仕向け銀行
システムへ、前記資金決済情報を含む資金決済指図書を
送信するステップと、前記仕向け銀行システムで、前記
資金決済指図書を受信し、当該資金決済情報に係る買い
手の口座の残高が当該資金決済情報の決済が可能な額だ
けあることをチェックした後、当該資金決済情報を振替
済通知待管理テーブルに登録するステップと、前記中央
銀行システムで、前記資金決済指図書の資金決済情報に
基づいて、当座預金振替を処理するステップと、前記当
座預金振替の処理完了後に、前記中央銀行システムから
前記資金決済情報に係る売り手側である被仕向け銀行シ
ステムへ、入金通知出力電文を送信するステップと、前
記当座預金振替の処理完了後に、前記中央銀行システム
から前記資金決済情報に係る買い手側である仕向け銀行
システムへ、振替済通知出力電文を送信するステップ
と、前記入金通知出力電文を受信した被仕向け銀行シス
テムで、前記資金決済情報に係る売り手の口座へ、前記
資金決済情報に係る資金決済額を入金するステップと、
前記振替済通知出力電文を受信した仕向け銀行システム
で、受信した振替済通知出力電文の内容と前記振替済通
知待管理テーブルに登録してある資金決済情報の内容と
が合致することを確認した後、前記資金決済情報に係る
買い手の口座から、前記資金決済情報に係る資金決済額
を引き落とすステップとを備えたことを特徴とする。
【0009】また上記決済方法において、前記債権等売
買取引きシステム、前記中央銀行システム、前記仕向け
銀行システム、及び前記被仕向け銀行システムは、それ
ぞれ前記ネットワークと変換サーバを介して接続され、
該変換サーバは、前記各システムと前記ネットワークと
の間で電文形式の変換を行うことを特徴とする。
【0010】また上記決済方法において、前記各システ
ム間のネットワーク経由での情報の送受信は、電子署名
付きで行われ、受信側は、該電子署名のチェック及び電
文フォーマットのチェックを行い、正当な電文で、正し
い相手先からの電文であることを確認のうえ処理するこ
とを特徴とする。
【0011】さらに、本発明は、債権等売買取引きシス
テムにおいて発生した資金決済情報をネットワークを介
して接続された中央銀行システムで自動処理する決済シ
ステムであって、前記債権等売買取引きシステムは、約
定した取引きに関し、前記中央銀行システムに、前記約
定した取引きの資金決済情報を含む資金決済指図書を送
信する手段を備え、前記中央銀行システムは、前記資金
決済指図書の資金決済情報に基づいて、当座預金振替を
処理する手段と、前記当座預金振替の処理完了後に、前
記資金決済情報に係る売り手側である被仕向け銀行シス
テムへ、入金通知出力電文を送信する手段と、前記当座
預金振替の処理完了後に、前記資金決済情報に係る買い
手側である仕向け銀行システムへ、振替済通知出力電文
を送信する手段とを備えたことを特徴とする。
【0012】さらに、本発明は、債権等売買取引きシス
テムにおいて発生した資金決済情報をネットワークを介
して接続された中央銀行システムで自動処理する決済シ
ステムであって、前記債権等売買取引きシステムは、約
定した取引きに関し、前記中央銀行システムに、前記約
定した取引きの資金決済情報を含む資金決済指図書を送
信する手段と、前記資金決済情報に係る買い手側である
仕向け銀行システムへ、前記資金決済情報を含む資金決
済指図書を送信する手段とを備え、前記中央銀行システ
ムは、前記資金決済指図書の資金決済情報に基づいて、
当座預金振替を処理する手段と、前記当座預金振替の処
理完了後に、前記資金決済情報に係る売り手側である被
仕向け銀行システムへ、入金通知出力電文を送信する手
段と、前記当座預金振替の処理完了後に、前記資金決済
情報に係る買い手側である仕向け銀行システムへ、振替
済通知出力電文を送信する手段とを備え、被仕向け銀行
システムは、前記中央銀行システムから送信された入金
通知出力電文を受信し、前記資金決済情報に係る売り手
の口座へ、前記資金決済情報に係る資金決済額を入金す
る手段を備え、前記仕向け銀行システムは、前記債権等
売買取引きシステムから送信される資金決済指図書を受
信し、当該資金決済情報に係る買い手の口座の残高が当
該資金決済情報の決済が可能な額だけあることをチェッ
クした後、当該資金決済情報を振替済通知待管理テーブ
ルに登録する手段と、前記中央銀行システムから送信さ
れた振替済通知出力電文を受信し、受信した振替済通知
出力電文の内容と前記振替済通知待管理テーブルに登録
してある資金決済情報の内容とが合致することを確認し
た後、前記資金決済情報に係る買い手の口座から、前記
資金決済情報に係る資金決済額を引き落とす手段とを備
えたことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態について説明する。
【0014】図1は、資金決済指図書発生後の最終決済
期間T+0を実現する資金決済システムの構成図であ
る。図示するように、債権等売買取引き機関計算機1、
被仕向け銀行計算機6、及び仕向け銀行計算機7は、電
文変換用サーバ2を経由しIP−VPN(Internet Pro
tocol Based Virtual Private Network)3を介して日
本銀行金融ネットワークシステム用計算機5に接続され
る。発行体端末8と投資家端末9は、債権等売買取引き
機関計算機1に接続される。認証機関計算機4は、IP
−VPNに接続される。
【0015】債権等売買取引き機関計算機1は、発行体
端末8と投資家端末9から入力された取引き情報をマッ
チングし、売買約定を成立させ、資金決済指図書を作成
し、これを日本銀行金融ネットワークシステム用計算機
5に自動送信するための計算機である。
【0016】被仕向け銀行計算機6と仕向け銀行計算機
7は、日本銀行金融ネットワークシステム用計算機5か
ら送信される日銀当座預金振替結果を受信し、最終資金
決済後処理を行うための計算機である。両行には、各々
発行体と投資家の口座が開設されており、日本銀行金融
ネットワークシステム用計算機5からの最終資金決済自
動通知の結果に応じて発行体と投資家の口座残高がT+
0で確定できる。
【0017】認証機関計算機4は、債権等売買取引き機
関計算機1が日本銀行金融ネットワークシステム用計算
機5に資金決済指図書を自動送信するとき、及び日本銀
行金融ネットワークシステム用計算機5が日銀当座預金
振替結果を被仕向け銀行計算機6と仕向け銀行計算機7
に自動送信するときに、電子認証書を発行する計算機で
ある。
【0018】日本銀行金融ネットワークシステム用計算
機5は、債権等売買取引き機関計算機1から自動送信さ
れる資金決済指図書に基づき日銀当座預金振替を実行
し、その結果を被仕向け銀行計算機6と仕向け銀行計算
機7へ自動送信する計算機である。IP−VPN3は、
インターネット上に構築される仮想専用線ネットワーク
であり、各ユーザ計算機1,5,6,7は、電文変換用
サーバ2を介して接続される。電文変換用サーバ2は、
各ユーザ計算機がインターネット網へ電文を送信すると
き、またインターネット網から電文を受信するとき、各
ユーザ計算機で処理可能なフォーマットに電文を変換す
るためのサーバである。各ユーザ計算機は、VPNルー
タを介してIP−VPN(仮想専用線ネットワーク)3
に接続される。VPNルータは、SSL(Secure Socke
t Layer)を有し、各ユーザ計算機間の安全な通信を可
能とする。他のセキュリティ手段によって通信セキュリ
ティが確保されるならば、VPNルータを用いなくとも
仮想専用線ネットワークを構築することが可能である。
【0019】図2は、債権等売買取引き機関計算機1の
概略処理フローである。債権等売買取引き機関計算機1
は、電子債権等を取引きする電子市場(例えば、電子C
P市場)を実現するシステムと言ってよい。
【0020】ステップ10で、電子債権の売り手(発行
体)または発行体代理人(通常は被仕向け銀行)は、発
行体端末8などから、発行する電子債権に関する設定入
力(発行代理人の電子署名付き)を行う。ステップ11
で、電子債権の買い手(投資家)または債権引受け会社
は、投資家端末9により、前記電子債権に関する設定画
面を参照し、発行体側と取引き約定条件を交渉(電話や
FAXなどを利用してもよい)し約定させる。ステップ
12で、発行と引受けに係る決済内容の突き合せを行
う。決済内容が不一致の場合は、ステップ13で、その
旨を発行体または発行体代理人、および投資家または引
受け会社に通知して、処理を終了する。
【0021】ステップ12で決済内容が一致していると
きは、売り手(発行体)と買い手(投資家)の間での取
引き約定が確定したということであるから、ステップ1
4で、取引きが正式に約定として成立した旨を資金決済
指図書として投資家または引受会社(仕向け銀行計算機
7)に通知して、T+0以内(約定日中)に資金決済が
実行される旨を知らせる。これにより、投資家または引
受会社の取引き銀行である仕向け銀行計算機7が管理し
ている当該取引き口座残高が赤残(残高の赤字)になら
ないように管理し調整することができる。さらに、ステ
ップ15で、資金決済指図書を債権等売買取引き機関の
電子署名付きで人手を介さずに日本銀行金融ネットワー
クシステム用計算機5へ自動送信する。
【0022】なお、発行代理人電子署名および債権等売
買取引き機関電子署名は、あらかじめ認証機関計算機4
により電子認証書を発行してもらっておく。図2の破線
で囲んだ部分が、本実施形態の特徴とするところであ
る。
【0023】図3は、日本銀行金融ネットワークシステ
ム用計算機5の概略処理フローである。ステップ20
で、債権等売買取引き機関計算機1よりインターネット
網3を経由して資金決済指図書を受信する。ステップ2
1で、その資金決済指図書に付されている債権等取引き
機関の電子署名が正しいかどうかチェックする。またス
テップ22で、電文フォーマットが正しいかどうかチェ
ックする。ステップ21,22で不正が検出されたとき
は、ステップ23で、エラー内容を示すエラーメッセー
ジを作成して該資金決済指図書の送信元へ返信する。
【0024】ステップ21,22で受信メッセージが適
正である場合は、日銀ネットシステムの通常の処理を行
う。すなわち、ステップ24で、日銀当座預金資金の決
済のため、当該取引きまたは売買当事者の買い手側取引
き銀行である引受け会社(証券、銀行)の口座(仕向銀
行の当預口座)から売り手側である発行体代理人銀行の
口座(被仕向け銀行の当預口座)へ振替処理を行う。ス
テップ25で、振替処理が正しく実行できたかどうかチ
ェックする。正しくないときは、ステップ26で、仕向
け銀行の日銀当座預金勘定が赤残高で振替処理が出来な
い旨のメッセージを作成して、仕向け銀行7宛てに送信
し、処理を終了する。正しく口座振替処理が実行された
場合には、ステップ27で、売り手側である被仕向け銀
行6宛てに、入金通知出力電文を編集して送信する。ま
たステップ28で、買い手側である仕向け銀行7宛て
に、振替済み通知出力電文を編集して送信する。被仕向
け銀行宛て入金通知出力電文および仕向け銀行宛ての振
替済み通知出力電文には、日銀ネット機関の電子署名を
付けるものとする。日銀ネット機関電子署名は、あらか
じめ認証機関計算機4により電子認証書を発行してもら
っておく。なお、図3の破線で囲んだ部分が、本実施形
態の特徴とするところである。
【0025】図4は、売り手側である被仕向け銀行計算
機6の概略処理フローである。上述したように、日銀ネ
ットシステムで日銀当座預金の振替処理が正常に実行さ
れると、その結果は、被仕向け銀行宛てに入金通知出力
電文として編集され送信される。ステップ30では、受
信したメッセージが自行の通常処理対象のメッセージか
どうか振り分ける。もし通常処理対象なら、ステップ3
9で通常の処理を実行する。もし通常処理対象でないな
ら、ステップ31で、当該メッセージの送信元が日銀ネ
ットシステムであるかどうかチェックする。日銀ネット
システムからのメッセージでないときは、ステップ35
で、当システムが定義している規定外のメッセージ受信
のエラーメッセージを作成して、当システムのシステム
管理者へ通知する。
【0026】ステップ31で日銀ネットシステムからの
メッセージであったときは、ステップ32で、当該メッ
セージに付されている電子署名が正しいかどうか調べ
る。正しければ、ステップ33で、電文フォーマットが
正しいかどうか調べる。正しければ、さらにステップ3
4で、当該メッセージが入金通知(図3のステップ27
で送信されたもの)であるかどうか調べる。ステップ3
2から34のいずれかのチェックで正しくないと判定さ
れたときは、ステップ36でエラーメッセージを作成し
て当該メッセージの送信元に送信する。
【0027】ステップ32から34ですべてのチェック
結果が正しい場合には、ステップ37で、当該入金通知
出力電文の内容に応じて、指定された入金先の発行体の
口座へ最終資金決済額を入金する。ステップ38では、
当該発行体へ入金済通知が出来るように、例えば所定の
メッセージを印刷して係りの人が電話連絡出来るように
する。
【0028】図5は、買い手側である仕向け銀行計算機
7の概略処理フローである。上述したように、日銀ネッ
トシステムで日銀当座預金の振替処理が正常に実行され
ると、その結果は、仕向銀行宛てに振替済通知出力電文
として編集され送信される。ステップ40では、受信し
たメッセージが自行の通常処理対象のメッセージかどう
か振り分ける。もし通常処理対象なら、ステップ56で
通常の処理を実行する。もし通常処理対象でないなら、
ステップ41で、当該メッセージの送信元が日銀ネット
システムであるかどうかチェックする。日銀ネットシス
テムからのメッセージでないときは、ステップ47の処
理へ移る。
【0029】ステップ41で日銀ネットシステムからの
メッセージなら、ステップ42で、当該メッセージに付
されている電子署名が正しいかどうか調べる。正しけれ
ば、ステップ43で、電文フォーマットが正しいかどう
か調べる。正しければ、さらにステップ44で、当該メ
ッセージが振替済通知(図3のステップ28で送信され
たもの)であって、かつ、既に債権等売買取引き機関計
算機1から資金決済指図書を受信して振替済通知待ち管
理テーブルに登録された内容(ステップ53で後述す
る)と同一の口座の内容であるか調べる。ステップ42
から44のいずれかのチェックで正しくないことが検出
されたときには、ステップ45でエラーメッセージを作
成して当該メッセージの送信元に送信する。ステップ4
2から44のすべてのチェック結果が正しい場合には、
ステップ46で、当該振替先の投資家の口座の最終資金
決済(引き落とし)を実行する。システムで自動確認さ
せるか、一旦プリントアウトして係りの人が確認するか
は、どちらでもよい。
【0030】ステップ41で当該メッセージの送信元が
日銀ネットシステムでないときは、債権等売買取引き機
関計算機1から送信(図2のステップ14)された資金
決済指図書のメッセージであると考えられるから、ステ
ップ47でそのメッセージを受信する。ステップ48
で、当該メッセージの送信元の電子署名が正しいかどう
か調べる。正しければ、ステップ49で電文フォーマッ
トが正しいかどうか調べる。正しければ、さらにステッ
プ50で、当該メッセージが資金決済指図書であるかど
うか調べる。ステップ48から50のいずれかのチェッ
クで正しくないと判定されたときには、ステップ54で
エラーメッセージを作成して当該メッセージの送信元に
送信する。
【0031】ステップ48から50のすべてのチェック
結果が正しい場合には、ステップ51で、当該資金決済
指図書で指示されている投資家の口座の通帳残高を確認
する。ステップ52で、その残高が前記資金決済指図書
中の支払い金額以上かどうかチェックする。残高不足で
あるときは、ステップ55で、当該投資家の口座が赤残
である旨、補充を催促する通知をプリントアウトして、
係りの人が電話等で直接本人に知らせるか、インターネ
ットを介して投資家のシステムに催促を依頼する通知電
文を送信するかする。ステップ52で残高が不足してい
ない場合には、ステップ53で、本日中に日銀ネットシ
ステムより振替済通知を受信することになる旨、振替済
通知待ち管理テーブルに当該資金決済指図書の内容を登
録する。
【0032】図6は、インターネット網3と各種アプリ
ケーション処理用システム1,5,6,7との間での電
文フォーマット変換用サーバ2における概略処理フロー
である。ステップ60で、当該サーバ2を通過するメッ
セージが各種アプリケーション処理システムからインタ
ーネット網3へ出力されるメッセージかどうか調べる。
もしそうなら、ステップ61で、利用者間で取り決めら
れたメッセージタイプ毎のインターネット網外の電文フ
ォーマットを、インターネット網内のフォーマット(電
文)に変換して、インターネット網3に電文を送信す
る。ステップ60でインターネット網3から各種アプリ
ケーションシステムへのメッセージなら、ステップ62
で、利用者間で取り決められたメッセージタイプ毎のイ
ンターネット網内の電文フォーマットを、インターネッ
ト網外のファーマット(電文)に変換して、各種アプリ
ケーションシステムに送信する。なお、インターネット
網を利用する各種利用システム間で、統一送受信電文フ
ォーマットを、メッセージタイプごとに決定しておくこ
とが前提となっている。
【0033】なお、上記実施の形態では、日銀ネットシ
ステムを例に説明したが、これに限らず各種の中央銀行
のシステムに適用することも可能である。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
債権等売買取引きを行う短期資金を調達のためのコール
・手形などインターバンク取引き、CP等短期金融商品
売買、債権売買、あるいは外為取引き等の大口取引きの
決済において、売買成立によって発生する資金決済指図
書をインターネットなどで接続される中央銀行システム
(日銀ネットなど)に直接自動送信することにより、日
銀当座預金の振替処理が遅滞なく実行され、正常に処理
された振替結果も関連する仕向け及び被仕向け両行に自
動送信されて、最終資金決済の決済期間が約定日以内
(T+0)で実現される。したがって、早期の資金調達
・運用が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】資金決済指図書発生後の最終決済期間をT+0
とする機能を有する資金決済システムの構成図である。
【図2】債権等売買取引き機関計算機システムの概略処
理の流れを示すフローチャート図である。
【図3】日本銀行金融ネットワークシステム用計算機の
概略処理の流れを示すフローチャート図である。
【図4】被仕向け銀行計算機の概略処理の流れを示すフ
ローチャート図である。
【図5】仕向け銀行計算機の概略処理の流れを示すフロ
ーチャート図である。
【図6】電文変換用サーバの概略処理の流れを示すフロ
ーチャート図である。
【符号の説明】
1:債権等売買取引き機関計算機、2:電文変換用サー
バ、4:認証機関計算機、5:日本銀行金融ネットワー
クシステム用計算機、6:被仕向け銀行計算機、7:仕
向け銀行計算機、8:発行体端末、9:投資家端末。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野村 浩司 神奈川県川崎市幸区鹿島田890番地 株式 会社日立製作所金融システム事業部内 (72)発明者 吉福 貴史 神奈川県川崎市幸区鹿島田890番地 株式 会社日立製作所金融システム事業部内 (72)発明者 川上 裕二 神奈川県川崎市幸区鹿島田890番地 株式 会社日立製作所金融システム事業部内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】債権等売買取引きシステムにおいて発生し
    た資金決済情報をネットワークを介して接続された中央
    銀行システムで自動処理する決済方法であって、 前記債権等売買取引きシステムから前記中央銀行システ
    ムに、前記資金決済情報を含む資金決済指図書を送信す
    るステップと、 前記中央銀行システムで、前記資金決済指図書の資金決
    済情報に基づいて、当座預金振替を処理するステップ
    と、 前記当座預金振替の処理完了後に、前記中央銀行システ
    ムから前記資金決済情報に係る売り手側である被仕向け
    銀行システムへ、入金通知出力電文を送信するステップ
    と、 前記当座預金振替の処理完了後に、前記中央銀行システ
    ムから前記資金決済情報に係る買い手側である仕向け銀
    行システムへ、振替済通知出力電文を送信するステップ
    とを備えたことを特徴とする約定日以内の決済を実現す
    る決済方法。
  2. 【請求項2】債権等売買取引きシステムにおいて発生し
    た資金決済情報をネットワークを介して接続された中央
    銀行システムで自動処理する決済方法であって、 前記債権等売買取引きシステムから前記中央銀行システ
    ムに、前記資金決済情報を含む資金決済指図書を送信す
    るステップと、 前記債権等売買取引きシステムから前記資金決済情報に
    係る買い手側である仕向け銀行システムへ、前記資金決
    済情報を含む資金決済指図書を送信するステップと、 前記仕向け銀行システムで、前記資金決済指図書を受信
    し、当該資金決済情報に係る買い手の口座の残高が当該
    資金決済情報の決済が可能な額だけあることをチェック
    した後、当該資金決済情報を振替済通知待管理テーブル
    に登録するステップと、 前記中央銀行システムで、前記資金決済指図書の資金決
    済情報に基づいて、当座預金振替を処理するステップ
    と、 前記当座預金振替の処理完了後に、前記中央銀行システ
    ムから前記資金決済情報に係る売り手側である被仕向け
    銀行システムへ、入金通知出力電文を送信するステップ
    と、 前記当座預金振替の処理完了後に、前記中央銀行システ
    ムから前記資金決済情報に係る買い手側である仕向け銀
    行システムへ、振替済通知出力電文を送信するステップ
    と、 前記入金通知出力電文を受信した被仕向け銀行システム
    で、前記資金決済情報に係る売り手の口座へ、前記資金
    決済情報に係る資金決済額を入金するステップと、 前記振替済通知出力電文を受信した仕向け銀行システム
    で、受信した振替済通知出力電文の内容と前記振替済通
    知待管理テーブルに登録してある資金決済情報の内容と
    が合致することを確認した後、前記資金決済情報に係る
    買い手の口座から、前記資金決済情報に係る資金決済額
    を引き落とすステップとを備えたことを特徴とする約定
    日以内の決済を実現する決済方法。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載の約定日以内の決
    済を実現する決済方法において、 前記債権等売買取引きシステム、前記中央銀行システ
    ム、前記仕向け銀行システム、及び前記被仕向け銀行シ
    ステムは、それぞれ前記ネットワークと変換サーバを介
    して接続され、該変換サーバは、前記各システムと前記
    ネットワークとの間で電文形式の変換を行うことを特徴
    とする資金決済指図発生後の決済期間T+0を実現する
    決済方法。
  4. 【請求項4】請求項1または2に記載の約定日以内の決
    済を実現する決済方法において、 前記各システム間のネットワーク経由での情報の送受信
    は、電子署名付きで行われ、受信側は、該電子署名のチ
    ェック及び電文フォーマットのチェックを行い、正当な
    電文で、正しい相手先からの電文であることを確認のう
    え処理することを特徴とする資金決済指図発生後の決済
    期間T+0を実現する決済方法。
  5. 【請求項5】債権等売買取引きシステムにおいて発生し
    た資金決済情報をネットワークを介して接続された中央
    銀行システムで自動処理する決済システムであって、 前記債権等売買取引きシステムは、約定した取引きに関
    し、前記中央銀行システムに、前記約定した取引きの資
    金決済情報を含む資金決済指図書を送信する手段を備
    え、 前記中央銀行システムは、前記資金決済指図書の資金決
    済情報に基づいて、当座預金振替を処理する手段と、前
    記当座預金振替の処理完了後に、前記資金決済情報に係
    る売り手側である被仕向け銀行システムへ、入金通知出
    力電文を送信する手段と、前記当座預金振替の処理完了
    後に、前記資金決済情報に係る買い手側である仕向け銀
    行システムへ、振替済通知出力電文を送信する手段とを
    備えたことを特徴とする約定日以内の決済を実現する決
    済システム。
  6. 【請求項6】債権等売買取引きシステムにおいて発生し
    た資金決済情報をネットワークを介して接続された中央
    銀行システムで自動処理する決済システムであって、 前記債権等売買取引きシステムは、約定した取引きに関
    し、前記中央銀行システムに、前記約定した取引きの資
    金決済情報を含む資金決済指図書を送信する手段と、前
    記資金決済情報に係る買い手側である仕向け銀行システ
    ムへ、前記資金決済情報を含む資金決済指図書を送信す
    る手段とを備え、 前記中央銀行システムは、前記資金決済指図書の資金決
    済情報に基づいて、当座預金振替を処理する手段と、前
    記当座預金振替の処理完了後に、前記資金決済情報に係
    る売り手側である被仕向け銀行システムへ、入金通知出
    力電文を送信する手段と、前記当座預金振替の処理完了
    後に、前記資金決済情報に係る買い手側である仕向け銀
    行システムへ、振替済通知出力電文を送信する手段とを
    備え、 被仕向け銀行システムは、前記中央銀行システムから送
    信された入金通知出力電文を受信し、前記資金決済情報
    に係る売り手の口座へ、前記資金決済情報に係る資金決
    済額を入金する手段を備え、 前記仕向け銀行システムは、前記債権等売買取引きシス
    テムから送信される資金決済指図書を受信し、当該資金
    決済情報に係る買い手の口座の残高が当該資金決済情報
    の決済が可能な額だけあることをチェックした後、当該
    資金決済情報を振替済通知待管理テーブルに登録する手
    段と、前記中央銀行システムから送信された振替済通知
    出力電文を受信し、受信した振替済通知出力電文の内容
    と前記振替済通知待管理テーブルに登録してある資金決
    済情報の内容とが合致することを確認した後、前記資金
    決済情報に係る買い手の口座から、前記資金決済情報に
    係る資金決済額を引き落とす手段とを備えたことを特徴
    とする約定日以内の決済を実現する決済システム。
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