JP2002342308A - 演算装置、プログラム及び関数値算出方法 - Google Patents

演算装置、プログラム及び関数値算出方法

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JP2002342308A
JP2002342308A JP2001151195A JP2001151195A JP2002342308A JP 2002342308 A JP2002342308 A JP 2002342308A JP 2001151195 A JP2001151195 A JP 2001151195A JP 2001151195 A JP2001151195 A JP 2001151195A JP 2002342308 A JP2002342308 A JP 2002342308A
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Sadafumi Araki
禎史 荒木
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加減乗除算を多く含み、かつ、入力変数また
は変数の組み合わせの数が多いような関数式の計算を、
安価な固定小数点用DSPにより実現することができる
演算装置、プログラム及び関数値算出方法を提供する。 【解決手段】 予め作成したテーブルを参照して関数値
を求める方式(ステップS3)と近似関数式を用いて関
数値を求める方式(ステップS4)とのいずれかを、入
力変数値に応じて選択可能にする(ステップS2)。こ
れにより、例えば加減乗除算を多く含み、かつ、入力変
数または変数の組み合わせの数が多いような関数式の場
合には、できるだけ処理ステップ数が少なく、かつ、少
ないメモリ領域で関数値を求めることが可能になる値を
閾値とすることで、加減乗除算を多く含み、かつ、入力
変数または変数の組み合わせの数が多いような関数式の
計算を安価な固定小数点用DSPにより実現することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル音響や画
像信号の処理等を始めとするデジタル信号処理について
の高速な演算処理が可能なDSP(Digital Signal Pro
cessor)等の演算装置、プログラム及び関数値算出方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタル信号処理の分野では、一変数ま
たは多変数の入力値を基に、予め定められた関数式に従
って関数値を算出することがしばしば行われる。このよ
うな関数式に従った関数値の算出においては、DSP等
のデジタル信号処理用のマイクロプロセッサを使用する
ことで高速処理が可能になっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、DSP等の
デジタル信号処理用のマイクロプロセッサにて関数値の
算出を実現する場合、関数式が簡単な加減算や乗算のみ
で構成されている場合は比較的少ない処理ステップ数で
計算が可能であるが、除算を含む場合や、平方根や立方
根、三角関数、指数・対数関数等の特殊な演算が含まれ
る場合は、その実現が容易ではない。そのため、平方根
や立方根、三角関数、指数・対数関数等を含む関数式を
安価な固定小数点用DSPで実現する場合には、一般
に、元の関数式を加減乗除算のみから構成される関数式
で近似することが従来から良く行われている。
【0004】しかしながら、このような近似関数式を用
いる方法によれば、近似関数式は必ずしも単純な形にな
るとは限らず、特に除算を含む場合は多くのステップ数
を必要とする場合があり、処理速度が遅くなるという問
題点がある。
【0005】また、各入力変数値または変数値の組み合
わせに対する関数値を予め計算しておき、この両者の関
係を表すテーブルをメモリに用意しておいて、関数式の
計算をする代わりにそのテーブルを参照して関数値を求
める、という方法もやはり従来から広く行われている。
この方法によれば、メモリにアクセスするだけなので、
処理ステップ数は少なくて済むことになる。
【0006】しかしながら、このようなテーブルを用い
る方法によれば、入力変数値の範囲(数)が大きい場
合、その全てに対して関数値を格納したテーブルを用意
しなければならないので、メモリ領域を多く消費してし
まうという問題点がある。
【0007】そこで、このような問題点を解決すべく、
特開平11-250034号公報では、関数値そのものではな
く、隣り合う関数値間の差分値をテーブルに格納するこ
とにより、テーブルメモリのワード長を短くするという
方法が提案されている。しかし、これでも入力変数値の
範囲(数)分のワード数の領域を必要とするので、範囲
が大きい場合はメモリ領域の削減効果には限界がある。
【0008】ここで、ISO(International Organizat
ion for Standardization:国際標準化機構)のワーキン
ググループであるMPEG(Motion Picture Expert Gr
oup)が1997年に制定した音声情報圧縮の国際規格「M
PEG−2/AAC(Advanced Audio Coding)(ISO/IEC
標準13818-7)」に基づく復号器を具体例に用い、前述し
た問題点について以下に説明する。
【0009】国際規格「MPEG−2/AAC(Advance
d Audio Coding)(ISO/IEC標準13818-7)」に基づく復号
器においては、デジタルデータxの逆量子化の際に、 f(x)=x4/3 (xは整数、0≦x≦819
1) という計算をする必要がある。そして、このx4/3
加減乗除算のみで近似すると、例えば下記のような近似
関数式になる。
【0010】
【数1】
【0011】この近似関数式は、多くの加算や乗算そし
て除算を含み、かつ、計算の途中に現れる数値のダイナ
ミックレンジが大きいために浮動小数点演算を必要とす
るので、安価な固定小数点用DSPでこれを実現しよう
とすると、多くの処理ステップ数(数十ステップ)がか
かってしまう。
【0012】例えばCDクオリティ(44.1kHz)のステ
レオ音源を復号する場合は、この計算を1秒当たり最大
88,200回行うことになる。復号器では、この計算以外に
も線形予測演算や逆MDCT(Modified Discrete Cosin
e Transform)等、負荷の大きい処理があるので、上記近
似関数式をそのまま使うと、全体としてDSPの処理速
度が追い付かない可能性がある。
【0013】一方、x4/3をテーブル参照方法で実現
する場合は、0≦x≦8191の全てのxに対する値を
テーブル化して用意しておく必要がある。実際には、こ
の値は2進数で表現されるのであるが、その際、1つの
値を1ワードで表現するなら8kワード、2ワードの浮
動小数点表現を用いるなら16kワードもの多くのメモ
リ領域をそれぞれ消費してしまうので、安価なDSPで
はメモリ領域が不足する可能性がある。
【0014】以上のように、いずれの方法を用いても、
加減乗除算を多く含み、かつ、入力変数または変数の組
み合わせの数が多いような関数式の計算を、安価な固定
小数点用DSPにより実現するのは現実的ではない。
【0015】本発明の目的は、加減乗除算を多く含み、
かつ、入力変数または変数の組み合わせの数が多いよう
な関数式の計算を、安価な固定小数点用DSPにより実
現することができる演算装置、プログラム及び関数値算
出方法を提供することである。
【0016】本発明の目的は、全体として少ないステッ
プ数、かつ、少ないメモリ領域で関数値を求めることが
できる演算装置、プログラム及び関数値算出方法を提供
することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
予め定められた関数式に従い、入力された変数値に応じ
た関数値を求める演算装置において、前記関数式を加減
乗除算のみで近似した近似関数式を用いて前記関数値を
算出する近似関数式算出手段と、各入力変数値に応じた
前記関数値と前記各入力変数値とを対応付けてテーブル
化しておき、当該テーブルを参照して前記関数値を求め
るテーブル参照手段と、前記入力変数値に応じ、前記近
似関数式算出手段と前記テーブル参照手段とのいずれか
一方を選択する関数値算出方式選択手段と、を備える。
【0018】したがって、予め作成したテーブルを参照
して関数値を求める方式と近似関数式を用いて関数値を
求める方式とのいずれかが、入力変数値に応じて選択可
能になる。これにより、例えば加減乗除算を多く含み、
かつ、入力変数または変数の組み合わせの数が多いよう
な関数式の場合には、できるだけ処理ステップ数が少な
く、かつ、少ないメモリ領域で関数値を求めることが可
能になる値を閾値とすることで、加減乗除算を多く含
み、かつ、入力変数または変数の組み合わせの数が多い
ような関数式の計算を安価な固定小数点用DSP(Digi
tal Signal Processor)により実現することが可能にな
る。
【0019】請求項2記載の発明は、請求項1記載の演
算装置において、前記関数値算出方式選択手段は、前記
入力変数値と入力変数値の出現頻度に基づいて決定した
閾値との比較に基づき、前記近似関数式算出手段と前記
テーブル参照手段とのいずれか一方を選択する。
【0020】したがって、例えば国際規格「MPEG−
2/AAC(Advanced Audio Coding)(ISO/IEC標準1381
8-7)」に基づく復号器で逆量子化される量子化値(入力
変数値)は、その値の出現頻度分布には大きな偏りがあ
ることから、出現頻度が閾値に比べて大きい量子化値
(入力変数値)に関しては予め作成したテーブルを参照
して関数値を求め、出現頻度が閾値以下の量子化値(入
力変数値)に関しては近似関数式を用いて関数値を算出
することにより、全体として少ないステップ数、かつ、
少ないメモリ領域で関数値を求めることが可能になる。
【0021】請求項3記載の発明は、予め定められた関
数式に従い、入力された変数値に応じた関数値を求める
演算処理部を制御するプログラムであって、前記プログ
ラムは、前記関数式を加減乗除算のみで近似した近似関
数式を用いて前記関数値を算出する近似関数式算出機能
と、各入力変数値に応じた前記関数値と前記各入力変数
値とを対応付けたテーブルを参照して前記関数値を求め
るテーブル参照機能と、前記入力変数値に応じ、前記近
似関数式算出機能と前記テーブル参照機能とのいずれか
一方を選択する関数値算出方式選択機能と、を前記演算
処理部に実行させる。
【0022】したがって、予め作成したテーブルを参照
して関数値を求める方式と近似関数式を用いて関数値を
求める方式とのいずれかが、入力変数値に応じて選択可
能になる。これにより、例えば加減乗除算を多く含み、
かつ、入力変数または変数の組み合わせの数が多いよう
な関数式の場合には、できるだけ処理ステップ数が少な
く、かつ、少ないメモリ領域で関数値を求めることが可
能になる値を閾値とすることで、加減乗除算を多く含
み、かつ、入力変数または変数の組み合わせの数が多い
ような関数式の計算を安価な固定小数点用DSP(Digi
tal Signal Processor)により実現することが可能にな
る。
【0023】請求項4記載の発明は、請求項3記載のプ
ログラムにおいて、前記関数値算出方式選択機能は、前
記入力変数値と入力変数値の出現頻度に基づいて決定し
た閾値との比較に基づき、前記近似関数式算出機能と前
記テーブル参照機能とのいずれか一方を選択する。
【0024】したがって、例えば国際規格「MPEG−
2/AAC(Advanced Audio Coding)(ISO/IEC標準1381
8-7)」に基づく復号器で逆量子化される量子化値(入力
変数値)は、その値の出現頻度分布には大きな偏りがあ
ることから、出現頻度が閾値に比べて大きい量子化値
(入力変数値)に関しては予め作成したテーブルを参照
して関数値を求め、出現頻度が閾値以下の量子化値(入
力変数値)に関しては近似関数式を用いて関数値を算出
することにより、全体として少ないステップ数、かつ、
少ないメモリ領域で関数値を求めることが可能になる。
【0025】請求項5記載の発明は、予め定められた関
数式に従い、入力された変数値に応じた関数値を求める
演算装置において用いられ、プロセッサ演算処理により
実現される関数値算出方法であって、前記関数式を加減
乗除算のみで近似した近似関数式を用いて前記関数値を
算出する近似関数式算出工程と、各入力変数値に応じた
前記関数値と前記各入力変数値とを対応付けてテーブル
化しておき、当該テーブルを参照して前記関数値を求め
るテーブル参照工程とのいずれか一方を、前記入力変数
値に応じて選択する。
【0026】したがって、予め作成したテーブルを参照
して関数値を求める方式と近似関数式を用いて関数値を
求める方式とのいずれかが、入力変数値に応じて選択可
能になる。これにより、例えば加減乗除算を多く含み、
かつ、入力変数または変数の組み合わせの数が多いよう
な関数式の場合には、できるだけ処理ステップ数が少な
く、かつ、少ないメモリ領域で関数値を求めることが可
能になる値を閾値とすることで、加減乗除算を多く含
み、かつ、入力変数または変数の組み合わせの数が多い
ような関数式の計算を安価な固定小数点用DSP(Digi
tal Signal Processor)により実現することが可能にな
る。
【0027】請求項6記載の発明は、請求項5記載の関
数値算出方法において、前記入力変数値と入力変数値の
出現頻度に基づいて決定した閾値との比較に基づき、前
記近似関数式算出工程と前記テーブル参照工程とのいず
れか一方を選択する。
【0028】したがって、例えば国際規格「MPEG−
2/AAC(Advanced Audio Coding)(ISO/IEC標準1381
8-7)」に基づく復号器で逆量子化される量子化値(入力
変数値)は、その値の出現頻度分布には大きな偏りがあ
ることから、出現頻度が閾値に比べて大きい量子化値
(入力変数値)に関しては予め作成したテーブルを参照
して関数値を求め、出現頻度が閾値以下の量子化値(入
力変数値)に関しては近似関数式を用いて関数値を算出
することにより、全体として少ないステップ数、かつ、
少ないメモリ領域で関数値を求めることが可能になる。
【0029】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態を図1ない
し図3に基づいて説明する。本実施の形態は、国際規格
「MPEG−2/AAC(Advanced Audio Coding)(ISO
/IEC標準13818-7)」に基づく復号器に用いられるデジタ
ル信号処理装置(DSP:Digital Signal Processor)
である演算装置に適用した一例である。
【0030】図1は、本実施の形態の演算装置1の構成
を示すブロック図である。図1に示すように、演算装置
1は、演算処理部である演算回路2、各種データを書換
え可能に記憶するRAM(Random Access Memory)3、
メモリ制御回路4、固定的なデータを記憶する読み出し
専用メモリであるROM(Read Only Memory)5、命令
デコーダ6により構成されている。
【0031】演算回路2は、加算器及び乗算器を備えて
おり、命令デコーダ6からの指示に応答し、入力される
デジタルデータX(n)及びRAM3に記憶される各種
データに対して各種の演算処理を施し、最終的に得られ
る演算結果をデジタルデータY(n)として出力するも
のである。
【0032】RAM3は、演算回路2に入力されるデジ
タルデータX(n)及び演算回路2から出力されるデジ
タルデータY(n)や、演算回路2の演算過程で生成さ
れる中間データを一時的に記憶する。また、RAM3に
は、後述する逆量子化処理に用いる図2に示すようなテ
ーブルTも記憶されている。このテーブルTは、入力変
数値(または、変数値の組み合わせ)x(xは整数、0
≦x≦1023)とこの入力変数値xに対する関数値x
4/3とを対応付けて記憶したものである。
【0033】メモリ制御回路4は、命令デコーダ6から
の指示に応答し、演算回路2の演算動作に応じ、必要な
データをRAM3から読み出し、演算回路2へと供給す
る。
【0034】ROM5は、演算回路2の演算手順を指示
するプログラムを記憶し、各命令を一定周期のクロック
に従って所定の順序で読み出して命令デコーダ6に供給
する。
【0035】命令デコーダ6は、ROM5から入力され
る命令を解読し、演算回路2の演算動作を制御するとと
もに、メモリ制御回路4の読み出し及び書き込み動作を
制御する。
【0036】ここで、ROM5に記憶されるプログラム
が演算回路2に実行させる演算処理のうち、特長的な処
理を以下において説明する。
【0037】本実施の形態の国際規格「MPEG−2/
AAC(Advanced Audio Coding)(ISO/IEC標準13818-
7)」に基づく復号器には、量子化値x(xは整数、0≦
x≦8191)の4/3乗を計算して逆量子化を行う逆量
子化部(演算装置1)が設けられている。この量子化値
xは、符号化器において一定数のオーディオサンプル毎
にMDCT(Modified Discrete Cosine Transform)等の
直交変換を施して得られた直交変換係数を量子化したも
のであり、その値の出現頻度分布には大きな偏りがあ
る。即ち、絶対値の小さな値がその大半を占め、x≧1
024であるxの出現頻度は極めて少ない。そこで、本
実施の形態においては、この値の出現頻度の偏りを利用
し、演算装置1である逆量子化部によりx4/3を取得
する逆量子化処理について説明する。
【0038】図3は、逆量子化処理の流れを概略的に示
すフローチャートである。図3に示すように、演算回路
2は、デジタルデータである入力変数値xを取得した後
(ステップS1)、この入力変数値xと予め規定されて
いる閾値th(th=1024)とを比較する(ステッ
プS2:関数値算出方式選択手段)。
【0039】“x<th”であると判断した場合には
(ステップS2のY)、ステップS3に進み、テーブル
Tを参照して f(x)=x4/3 を求め、処理を終了する。ここに、テーブル参照手段の
機能が実行される。
【0040】一方、“x<th”でないと判断した場合
には(ステップS2のN)、ステップS4に進み、近似
関数式
【0041】
【数2】
【0042】を用いて f(x)=x4/3 を算出し、処理を終了する。ここに、近似関数式算出手
段の機能が実行される。
【0043】このように、閾値thを「th=102
4」とすると、x≧1024であるxの出現頻度は極め
て少ないことから、ステップS4へ進む場合が44.1kHz
のステレオ音源の場合でも1秒当たり数回から数十回程
度に抑えられるので、全体の処理ステップ数はあまり大
きくならない。また、参照用のテーブルTは、0≦x≦
1023のxに関してのみ用意すれば良いので、1ワー
ド表現なら1kワード、2ワード表現でも2kワードの
メモリ領域で済むことになる。したがって、安価な固定
小数点用DSPを用いる場合でも、処理速度は追い付く
し、メモリ領域の不足も生じない。
【0044】なお、本実施の形態においては、閾値th
を「th=1024」としたが、これに限るものではな
い。また、f(x)もx4/3に限るものではない。
【0045】また、図3のステップS2における分岐の
条件も、入力変数値xの大小のみに限らず、より一般的
な判定条件を含むものとする。さらに、入力変数の数も
1個に限らず、複数個であってもよい。
【0046】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、予め定め
られた関数式に従い、入力された変数値に応じた関数値
を求める演算装置において、前記関数式を加減乗除算の
みで近似した近似関数式を用いて前記関数値を算出する
近似関数式算出手段と、各入力変数値に応じた前記関数
値と前記各入力変数値とを対応付けてテーブル化してお
き、当該テーブルを参照して前記関数値を求めるテーブ
ル参照手段と、前記入力変数値に応じ、前記近似関数式
算出手段と前記テーブル参照手段とのいずれか一方を選
択する関数値算出方式選択手段と、を備え、予め作成し
たテーブルを参照して関数値を求める方式と近似関数式
を用いて関数値を求める方式とのいずれかを、入力変数
値に応じて選択可能にすることにより、例えば加減乗除
算を多く含み、かつ、入力変数または変数の組み合わせ
の数が多いような関数式の場合には、できるだけ処理ス
テップ数が少なく、かつ、少ないメモリ領域で関数値を
求めることが可能になる値を閾値とすることで、加減乗
除算を多く含み、かつ、入力変数または変数の組み合わ
せの数が多いような関数式の計算を安価な固定小数点用
DSP(Digital Signal Processor)により実現するこ
とができる。
【0047】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の演算装置において、前記関数値算出方式選択手段
は、前記入力変数値と入力変数値の出現頻度に基づいて
決定した閾値との比較に基づき、前記近似関数式算出手
段と前記テーブル参照手段とのいずれか一方を選択する
ことにより、例えば国際規格「MPEG−2/AAC(A
dvanced Audio Coding)(ISO/IEC標準13818-7)」に基づ
く復号器で逆量子化される量子化値(入力変数値)は、
その値の出現頻度分布には大きな偏りがあることから、
出現頻度が閾値に比べて大きい量子化値(入力変数値)
に関しては予め作成したテーブルを参照して関数値を求
め、出現頻度が閾値以下の量子化値(入力変数値)に関
しては近似関数式を用いて関数値を算出することができ
るので、全体として少ないステップ数、かつ、少ないメ
モリ領域で関数値を求めることができる。
【0048】請求項3記載の発明によれば、予め定めら
れた関数式に従い、入力された変数値に応じた関数値を
求める演算処理部を制御するプログラムであって、前記
プログラムは、前記関数式を加減乗除算のみで近似した
近似関数式を用いて前記関数値を算出する近似関数式算
出機能と、各入力変数値に応じた前記関数値と前記各入
力変数値とを対応付けたテーブルを参照して前記関数値
を求めるテーブル参照機能と、前記入力変数値に応じ、
前記近似関数式算出機能と前記テーブル参照機能とのい
ずれか一方を選択する関数値算出方式選択機能と、を前
記演算処理部に実行させ、予め作成したテーブルを参照
して関数値を求める方式と近似関数式を用いて関数値を
求める方式とのいずれかを、入力変数値に応じて選択可
能にすることにより、例えば加減乗除算を多く含み、か
つ、入力変数または変数の組み合わせの数が多いような
関数式の場合には、できるだけ処理ステップ数が少な
く、かつ、少ないメモリ領域で関数値を求めることが可
能になる値を閾値とすることで、加減乗除算を多く含
み、かつ、入力変数または変数の組み合わせの数が多い
ような関数式の計算を安価な固定小数点用DSP(Digi
tal Signal Processor)により実現することができる。
【0049】請求項4記載の発明によれば、請求項3記
載のプログラムにおいて、前記関数値算出方式選択機能
は、前記入力変数値と入力変数値の出現頻度に基づいて
決定した閾値との比較に基づき、前記近似関数式算出機
能と前記テーブル参照機能とのいずれか一方を選択する
ことにより、例えば国際規格「MPEG−2/AAC(A
dvanced Audio Coding)(ISO/IEC標準13818-7)」に基づ
く復号器で逆量子化される量子化値(入力変数値)は、
その値の出現頻度分布には大きな偏りがあることから、
出現頻度が閾値に比べて大きい量子化値(入力変数値)
に関しては予め作成したテーブルを参照して関数値を求
め、出現頻度が閾値以下の量子化値(入力変数値)に関
しては近似関数式を用いて関数値を算出することができ
るので、全体として少ないステップ数、かつ、少ないメ
モリ領域で関数値を求めることができる。
【0050】請求項5記載の発明によれば、予め定めら
れた関数式に従い、入力された変数値に応じた関数値を
求める演算装置において用いられ、プロセッサ演算処理
により実現される関数値算出方法であって、前記関数式
を加減乗除算のみで近似した近似関数式を用いて前記関
数値を算出する近似関数式算出工程と、各入力変数値に
応じた前記関数値と前記各入力変数値とを対応付けてテ
ーブル化しておき、当該テーブルを参照して前記関数値
を求めるテーブル参照工程とのいずれか一方を、前記入
力変数値に応じて選択させ、予め作成したテーブルを参
照して関数値を求める方式と近似関数式を用いて関数値
を求める方式とのいずれかを、入力変数値に応じて選択
可能にすることにより、例えば加減乗除算を多く含み、
かつ、入力変数または変数の組み合わせの数が多いよう
な関数式の場合には、できるだけ処理ステップ数が少な
く、かつ、少ないメモリ領域で関数値を求めることが可
能になる値を閾値とすることで、加減乗除算を多く含
み、かつ、入力変数または変数の組み合わせの数が多い
ような関数式の計算を安価な固定小数点用DSP(Digi
tal Signal Processor)により実現することができる。
【0051】請求項6記載の発明によれば、請求項5記
載の関数値算出方法において、前記入力変数値と入力変
数値の出現頻度に基づいて決定した閾値との比較に基づ
き、前記近似関数式算出工程と前記テーブル参照工程と
のいずれか一方を選択することにより、例えば国際規格
「MPEG−2/AAC(Advanced Audio Coding)(ISO
/IEC標準13818-7)」に基づく復号器で逆量子化される量
子化値(入力変数値)は、その値の出現頻度分布には大
きな偏りがあることから、出現頻度が閾値に比べて大き
い量子化値(入力変数値)に関しては予め作成したテー
ブルを参照して関数値を求め、出現頻度が閾値以下の量
子化値(入力変数値)に関しては近似関数式を用いて関
数値を算出することができるので、全体として少ないス
テップ数、かつ、少ないメモリ領域で関数値を求めるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の演算装置の構成を示す
ブロック図である。
【図2】テーブルを模式的に示す説明図である。
【図3】逆量子化処理の流れを概略的に示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
1 演算装置 2 演算処理部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め定められた関数式に従い、入力され
    た変数値に応じた関数値を求める演算装置において、 前記関数式を加減乗除算のみで近似した近似関数式を用
    いて前記関数値を算出する近似関数式算出手段と、 各入力変数値に応じた前記関数値と前記各入力変数値と
    を対応付けてテーブル化しておき、当該テーブルを参照
    して前記関数値を求めるテーブル参照手段と、 前記入力変数値に応じ、前記近似関数式算出手段と前記
    テーブル参照手段とのいずれか一方を選択する関数値算
    出方式選択手段と、を備えることを特徴とする演算装
    置。
  2. 【請求項2】 前記関数値算出方式選択手段は、前記入
    力変数値と入力変数値の出現頻度に基づいて決定した閾
    値との比較に基づき、前記近似関数式算出手段と前記テ
    ーブル参照手段とのいずれか一方を選択することを特徴
    とする請求項1記載の演算装置。
  3. 【請求項3】 予め定められた関数式に従い、入力され
    た変数値に応じた関数値を求める演算処理部を制御する
    プログラムであって、 前記プログラムは、 前記関数式を加減乗除算のみで近似した近似関数式を用
    いて前記関数値を算出する近似関数式算出機能と、 各入力変数値に応じた前記関数値と前記各入力変数値と
    を対応付けたテーブルを参照して前記関数値を求めるテ
    ーブル参照機能と、 前記入力変数値に応じ、前記近似関数式算出機能と前記
    テーブル参照機能とのいずれか一方を選択する関数値算
    出方式選択機能と、を前記演算処理部に実行させること
    を特徴とするプログラム。
  4. 【請求項4】 前記関数値算出方式選択機能は、前記入
    力変数値と入力変数値の出現頻度に基づいて決定した閾
    値との比較に基づき、前記近似関数式算出機能と前記テ
    ーブル参照機能とのいずれか一方を選択することを特徴
    とする請求項3記載のプログラム。
  5. 【請求項5】 予め定められた関数式に従い、入力され
    た変数値に応じた関数値を求める演算装置において用い
    られ、プロセッサ演算処理により実現される関数値算出
    方法であって、 前記関数式を加減乗除算のみで近似した近似関数式を用
    いて前記関数値を算出する近似関数式算出工程と、各入
    力変数値に応じた前記関数値と前記各入力変数値とを対
    応付けてテーブル化しておき、当該テーブルを参照して
    前記関数値を求めるテーブル参照工程とのいずれか一方
    を、前記入力変数値に応じて選択することを特徴とする
    関数値算出方法。
  6. 【請求項6】 前記入力変数値と入力変数値の出現頻度
    に基づいて決定した閾値との比較に基づき、前記近似関
    数式算出工程と前記テーブル参照工程とのいずれか一方
    を選択することを特徴とする請求項5記載の関数値算出
    方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005197989A (ja) * 2004-01-07 2005-07-21 Mega Chips Corp べき乗演算回路、量子化回路および方法
WO2020075433A1 (ja) * 2018-10-10 2020-04-16 LeapMind株式会社 ニューラルネットワーク処理装置、ニューラルネットワーク処理方法、およびニューラルネットワーク処理プログラム

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