JP2002341850A - 自動コントラスト調整装置 - Google Patents

自動コントラスト調整装置

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JP2002341850A
JP2002341850A JP2001151278A JP2001151278A JP2002341850A JP 2002341850 A JP2002341850 A JP 2002341850A JP 2001151278 A JP2001151278 A JP 2001151278A JP 2001151278 A JP2001151278 A JP 2001151278A JP 2002341850 A JP2002341850 A JP 2002341850A
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video
video signal
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minimum value
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JP2001151278A
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English (en)
Inventor
Rikiya Asaoka
力弥 浅岡
Takaaki Matono
孝明 的野
Haruki Takada
春樹 高田
Takeshi Sakai
武 坂井
Akira Hasegawa
亮 長谷川
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ノイズ、オーバーシュート、映像信号の小面
積部分の映像最大部分、映像最小部分の影響を受けるこ
とのないコントラスト調整装置を提供する。 【解決手段】 入力映像信号のコントラストを調整する
ビデオアンプ11と、ビデオアンプ11の出力をデジタ
ル信号に変換するA/D変換器12とを有する自動コン
トラスト調整装置1において、入力映像信号の種類を判
別する周波数判別手段17と、ビデオアンプ11の出力
映像信号に含まれる高周波成分を除去する特性を周波数
判別手段17からの判別結果に対応して可変する低域通
過フィルタ14と、低域通過フィルタ14を通過した映
像信号の最大値を検出する最大値検出手段15と、最大
値検出手段15からの映像信号の最大値を所定の基準レ
ベルと比較しその判定結果に対応してビデオアンプ11
のコントラストを調整する信号を発生させる最大値判定
手段16を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、様々な周波数の信
号を入力することができる映像信号受信装置に係り、特
に映像信号のコントラストを自動調整する映像信号処理
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の映像信号のコントラストを自動的
に調整する映像信号処理装置としては、特開2000−
013814号公報に記載されているような例が挙げら
れる。以下に従来の自動コントラスト調整装置について
図面を参照しながら説明する。
【0003】図18は、従来の自動コントラスト調整装
置の構成の概要を示したブロック図である。自動コント
ラスト調整装置1は、ビデオアンプ11と、アナログ/
ディジタル変換器(以下、A/D変換器という)12
と、映像の最大値検出回路15と、映像の最大値判定回
路16と、逆ガンマ補正回路28と、低域通過フィルタ
(以下LPFという)29と、アナログ映像信号入力端
子T1と、A/D変換器12のボトム側基準電圧Vbの
入力端子T2と、A/D変換器12のトップ側基準電圧
Vtの入力端子T3を有して構成される。自動コントラ
スト調整装置1の出力は、表示パネル3に出力される。
【0004】アナログ映像信号入力端子T1は、アナロ
グR映像信号の入力端子T1R、アナログG映像信号の
入力端子T1G、アナログB映像信号の入力端子T1B
とから構成される。入力端子T2にはA/D変換器12
のボトム側基準電圧Vbが入力され、入力端子T3には
A/D変換器12のトップ側基準電圧Vtが入力され
る。
【0005】入力端子T1から入力されたアナログRG
B映像信号は、コントラストを調整するためのビデオア
ンプ11に入力され、後述する映像の最大値判定回路1
6からの判定結果に応じたゲイン制御により所定のコン
トラストに調整され、アナログRGB映像信号Ra,G
a,Baとして出力される。ビデオアンプ11から出力
されたアナログRGB映像信号Ra,Ga,Baは、そ
れぞれ、A/D変換器12に入力され、ボトム側基準電
圧Vbからトップ側基準電圧Vtの範囲でディジタルR
GB映像信号Rd,Gd,Bdに変換され、逆ガンマ補
正回路28に入力される。逆ガンマ補正回路28に入力
されたディジタルRGB映像信号Rd,Gd,Bdは、
逆ガンマ補正された後、表示パネル3に入力されて映像
が表示される。
【0006】一方、ビデオアンプ11からのアナログR
GB映像信号Ra,Ga,Baは、それぞれ、LPF2
9にも入力され、ノイズやオーバーシュートのような高
周波成分が除去される。LPF29を通過した信号は、
映像の最大値検出回路15に入力され、最大値Vama
xが検出されてその検出結果Vamaxが映像の最大値
判定回路16に入力される。最大値判定回路16は映像
の最大値Vamaxに応じて、前記ビデオアンプ11の
ゲインを制御し、コントラスト調整が行われる。
【0007】ここで、コントラスト調整について図6を
用いて説明する。図6は、LPF29によってオーバー
シュート成分を除去した場合のコントラスト調整動作概
念図である。この図の場合は、映像信号の最大値の検出
結果VamaxをA/D変換器12のトップ側基準電圧
Vtに合わせるようにコントラストを調整するので白つ
ぶれがなく、またA/D変換器12のダイナミックレン
ジいっぱいに映像信号を入力することができる。従来例
の構成においては、LPF29によりビデオアンプ11
からのアナログRGB映像信号Ra,Ga,Baのノイ
ズやオーバーシュート成分の影響を受けずに、コントラ
ストを調整できる。
【0008】上記従来技術では、様々な入力信号の入力
を考慮していないのでテレビジョン信号やパーソナルコ
ンピュータ信号のような様々な周波数の信号を入力した
場合、LPF29の特性が一定であることから、特定の
周波数以下の映像信号におけるノイズやオーバーシュー
ト成分を除去しきれなくなることがある。この場合には
図5に示すような問題が発生する。
【0009】すなわち、図5は、オーバーシュート成分
を除去できなかった場合のコントラスト調整動作の概念
図である。この図の場合、映像の最大値検出回路15
は、オーバーシュート成分を映像信号の最大値の検出結
果Vamaxとして検出してしまい、このVamaxを
A/D変換器のトップ側基準電圧Vtに合わせるように
コントラストを調整してしまうことから、A/D変換器
12のダイナミックレンジいっぱいに映像信号を入力で
きず、コントラストが小さくなってしまうという問題と
なる。
【0010】また、特定の周波数以下の映像信号に小面
積部分の映像最大部分が含まれていた場合、この小面積
部分に含まれる映像最大部分を映像の最大値Vamax
として検出してしまうので、映像全体のコントラストが
小さくなってしまう。この場合も映像信号にノイズやオ
ーバーシュートが含まれていた場合と同様の問題が発生
する。
【0011】さらに、上記従来技術では、黒レベル調整
を行っていないことから、図19に示すように映像信号
に小面積部分の映像の最小部分が含まれていた場合に
は、映像の最小部分を検出できず映像に黒浮きが発生し
てしまう。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上述
した従来技術の問題点を解決するもので、様々な周波数
の入力信号に対して、ノイズやオーバーシュートさらに
映像信号に小面積部分の映像最大部分あるいは映像最小
部分が含まれていてもコントラストや黒レベルを最適に
できる自動コントラスト調整装置を提供することにあ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は、入力映像信号の種類を判別する映像判
別手段と、前記入力映像信号のコントラストを調整する
ビデオアンプと、前記ビデオアンプの出力映像信号に含
まれる高周波成分を除去する特性を前記映像判別手段か
らの判別結果に対応して可変する低域通過フィルタとを
備えて映像信号受信装置を構成した。
【0014】上記課題を解決するため、本発明は、入力
映像信号の種類を判別する映像判別手段と、前記入力映
像信号のコントラストを調整するビデオアンプと、前記
ビデオアンプの出力映像信号に含まれる高周波成分を除
去する特性を前記映像判別手段からの判別結果に対応し
て可変する低域通過フィルタと、該低域通過フィルタを
通過した前記映像信号の最大値を検出する最大値検出手
段と、該最大値検出手段からの前記映像信号の最大値を
所定の基準レベルと比較しその判定結果に対応して前記
ビデオアンプのコントラストを調整する信号を発生させ
る最大値判定手段を備えて自動コントラスト調整装置を
構成した。
【0015】本発明は、上記自動コントラスト調整装置
において、最大値判定手段により、前記最大値検出手段
からの前記映像信号の最大値を所定の基準レベルと比較
し、その判定結果に対応して前記ビデオアンプのコント
ラストを調整する場合、前記最大値が前記所定の基準レ
ベル以上であるとき前記ビデオアンプの出力を予め定め
た所定の最大値となるように調整し、前記最大値が前記
所定の基準レベルより小さいとき前記ビデオアンプの出
力を予め定めた1以上の所定の利得となるように調整す
るようにした。
【0016】上記課題を解決するため、本発明は、入力
映像信号の種類を判別する映像判別手段と、前記入力映
像信号の黒レベルを調整するビデオアンプと、前記ビデ
オアンプの出力映像信号に含まれる高周波成分を除去す
る特性を前記映像判別手段からの判別結果に対応して可
変する低域通過フィルタと、前記低域通過フィルタを通
過した前記映像信号の最小値を検出する最小値検出手段
と、前記最小値検出手段からの前記映像信号の最小値を
所定の基準レベルと比較しその判定結果に対応して前記
ビデオアンプの黒レベルを調整する信号を発生させる最
小値判定手段を備えた自動コントラスト調整装置を構成
した。
【0017】本発明は、上記自動コントラスト調整装置
において、最小値判定手段により、前記最小値検出手段
からの前記映像信号の最小値を所定の基準レベルと比較
し、その判定結果に対応して前記ビデオアンプの黒レベ
ルを調整する場合、前記最小値が前記所定の基準レベル
以下であるとき前記ビデオアンプの出力を予め定めた所
定の最小値となるように調整し、前記最小値が前記所定
の基準レベルより大きいとき前記ビデオアンプの出力を
予め定めた1以下の所定の利得となるように調整するよ
うにした。
【0018】上記課題を解決するため、本発明は、入力
映像信号の種類を判別する映像判別手段と、前記入力映
像信号の黒レベルおよびコントラストを調整するビデオ
アンプと、前記ビデオアンプの出力映像信号に含まれる
高周波成分を除去する特性を前記映像判別手段からの判
別結果に対応して可変する低域通過フィルタと、前記低
域通過フィルタを通過した前記映像信号の最大値と最小
値を検出する最大値・最小値検出手段と、前記最大値・
最小値検出手段からの前記映像信号の最大値と最小値を
所定の基準レベルと比較しその判定結果に対応して前記
ビデオアンプの黒レベルおよびコントラストを調整する
信号を発生させる最大値・最小値判定手段を備えて自動
コントラスト調整装置を構成した。
【0019】本発明は、上記自動コントラスト調整装置
において、最大値・最小値判定手段により、前記最大値
・最小値検出手段からの前記映像信号の最大値と最小値
を所定の基準レベルと比較し、その判定結果に対応して
前記ビデオアンプのコントラストと黒レベルを調整する
場合、前記最大値が前記所定の基準レベル以上のとき前
記ビデオアンプの出力を予め定めた所定の最大値となる
ように調整し、前記最大値が前記所定の基準レベルより
小さいとき前記ビデオアンプの出力を予め定めた1以上
の所定の利得となるように調整し、前記最小値が前記所
定の基準レベル以下であるとき前記ビデオアンプの出力
を予め定めた所定の最小値となるように調整し、前記最
小値が前記所定の基準レベルより大きいとき前記ビデオ
アンプの出力を予め定めた1以下の所定の利得となるよ
うに調整するようにした。
【0020】 本発明は、上記自動コントラスト調整装置
において、前記低域通過フィルタの前記ビデオアンプの
出力映像信号に含まれる高周波成分を除去する特性と
は、入力映像信号の種類に対応して予め定めた所定の解
像度以上の周波数成分を除去する特性とした。
【0021】本発明は、上記自動コントラスト調整装置
において、前記最大値・最小値検出手段が最大値検出手
段および最小値検出手段で構成される場合、最大値・最
小値判定手段は、対応して最大値判定手段および最小値
判定手段で構成される。
【0022】本発明は、上記課題を解決する別の手段と
して、入力映像信号の種類を判別する映像判別手段と、
入力映像信号をサンプリングしディジタル信号に変換す
るトップ側基準電圧とボトム側基準電圧を有するA/D
変換器と、前記A/D変換器のディジタル映像信号出力
に含まれる高周波成分を除去する特性を前記映像判別手
段からの判別結果に対応して可変する低域通過フィルタ
と、前記低域通過フィルタを通過した前記ディジタル映
像信号の最大値と最小値を検出する最大値・最小値検出
手段と、前記最大値・最小値検出手段からの前記映像信
号の最大値と最小値を所定の基準レベルと比較しその判
定結果に対応して前記A/D変換器のトップ側基準電圧
とボトム側基準電圧の調整を行う信号を発生させる最大
値・最小値判定手段を備えて自動コントラスト調整装置
を構成した。
【0023】本発明は、上記自動コントラスト調整装置
において、前記低域通過フィルタの前記A/D変換器の
ディジタル映像信号出力に含まれる高周波成分を除去す
る特性とは、入力映像信号の種類に対応して予め定めた
所定の解像度以上の周波数成分を除去する特性とした。
【0024】本発明は、上記自動コントラスト調整装置
において、前記低域通過フィルタを、複数のアナログロ
ーパスフィルタと選択回路、または、複数のディジタル
ローパスフィルタと選択回路から構成するか、もしく
は、特性可変なディジタルローパスフィルタから構成し
た。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図1を用いて、本発明の第
1の実施の形態にかかる自動コントラスト調整装置1の
構成の概要を説明する。図1は、本発明の自動コントラ
スト調整装置の構成の概要を示したブロック図である。
本発明の第1の実施の形態にかかる自動コントラスト調
整手段1は、ビデオアンプ11と、A/D変換器12
と、スキャンコンバータ13と、特性可変アナログLP
F14と、映像最大値検出回路15と、映像最大値判定
回路16と、周波数判別回路17と、アナログ映像信号
入力端子T1と、ボトム側基準電圧Vbの入力端子T2
と、トップ側基準電圧Vtの入力端子T3と、同期信号
入力端子T4を有して構成される。自動コントラスト調
整装置1のスキャンコンバータ13の出力は、表示パネ
ル3に出力され映像として表示される。
【0026】ビデオアンプ11は、入力端子T1から入
力される入力映像信号R,G,Bを、映像の最大値判定
回路16から入力されるゲイン制御信号に基づいてコン
トラストを調整し、アナログ映像信号Ra,Ga,Ba
として出力する手段である。
【0027】A/D変換器12は、ボトム側基準電圧V
bからトップ側基準電圧Vtの範囲のアナログ映像信号
Ra,Ga,Baを、例えば“0“から“255”の範
囲のディジタルデータに変換してディジタルRGB映像
信号Rd,Gd,Bdとして出力する手段である。
【0028】スキャンコンバータ13は、種々の入力信
号に対応して映像信号Rd,Gd、Bdを変換し、表示
パネル3へ表示可能な態様に変換する手段である。
【0029】特性可変アナログLPF14は、特性の異
なるn個のアナログLPF141−1,141−2,1
41−nと、選択回路142で構成されており、入力映
像信号のノイズやオーバーシュートのような高周波成分
を除去する手段である。アナログLPF141−1は第
1の特定の周波数以上の信号(高周波信号)の通過を阻
止する特性1を有し、アナログLPF141−2は第2
の特定の周波数以上の信号の通過を阻止する特性2を有
し、アナログLPF141−nは第nの特定の周波数以
上の信号の通過を阻止する特性nを有している。選択回
路142は、周波数判別回路17からのLPF選択信号
に基づいて複数のアナログLPF141−1〜141−
nの内から所定の特性を有するアナログLPF141を
選択して、そのアナログ映像信号出力を映像の最大値検
出回路15へ出力する手段である。
【0030】映像の最大値検出回路15は、可変特性ア
ナログLPF14からの高周波成分が除去された入力映
像信号の最大値Vamaxを検出して、検出結果Vam
axを映像の最大値判定回路16に出力する手段であ
る。
【0031】映像の最大値判定回路16は、映像の最大
値検出回路15からの映像の最大値Vamaxに応じ
て、前記ビデオアンプ11でのコントラストを調整調整
するようゲイン制御信号を出力する手段である。
【0032】周波数判別回路17は、入力映像信号の同
期信号から入力映像信号周波数を検出し入力映像信号の
種類を判別して、所定のLPF特性を有するアナログL
PF141を選択するLPF選択信号を出力する手段で
あり、映像判別手段として働く。
【0033】図18と同一符号が付された構成要素は、
図18と同一の機能を有している。
【0034】図1において、入力端子T1から入力され
たアナログRGB映像信号は、ビデオアンプ11でアナ
ログ映像信号Ra,Ga,Baに増幅され、A/D変換
器12でディジタル信号Rd,Gd,Bdに変換され、
スキャンコンバータ13に入力される。ここでスキャン
コンバータ13を追加したのは種々の入力信号に対応す
るためである。またスキャンコンバータ13は公知の技
術であり、詳細説明は省略する。スキャンコンバータ1
3に入力された映像信号Rd,Gd,Bdは、表示パネ
ル3に表示できるような周波数や解像度に変換された
後、表示パネル3に入力されて映像が表示される。
【0035】一方、ビデオアンプ11から出力されたア
ナログRGB映像信号Ra,Ga,Baは、周波数特性
を可変できる可変特性アナログLPF14内の特性1の
アナログLPF141−1、特性2のアナログLPF1
41−2、…特性nのアナログLPF141−nに入力
される。その一方で、周波数判別回路17は、入力端子
T4から入力される入力信号の同期信号の周波数を判別
し、その結果に応じて複数のアナログLPF141−1
〜141−nの出力の内から適切な特性を有する所望の
LPF出力を選択するようLPF選択信号を出力し選択
回路142を切り換える。これにより、入力信号に応じ
た所望の周波数特性を持つLPFの出力を映像の最大値
検出回路15の入力とすることができる。
【0036】従って、アナログRGB映像信号Ra,G
a,Baは、特性を可変できる可変特性アナログLPF
14を通過することにより、ノイズやオーバーシュート
さらに小面積部分の映像最大部分が最大値として可変特
性アナログLPF14から出力されないようにしてい
る。その働きの詳細は後述する。最大値として可変特性
アナログLPF14から出力されない最大映像幅は、各
アナログLPFの周波数特性により異なる。
【0037】ここで、パーソナルコンピュータ信号のV
GA/60HzとSXGA/60Hzの場合を例にと
り、小面積部分の映像最大部分を最大値Vamax(V
amaxのaはアナログを示す添字。以下添字aはアナ
ログを表す)として可変特性LPF14から出力しない
ようにするための最大映像幅と、それを実現するLPF
の周波数特性について説明する。小面積部分の最大映像
幅の例として、VGA/60Hzにおいて水平方向5ド
ット分以下の映像を最大値として可変特性LPF14か
ら出力しないようにする方法について図2を用いて説明
する。図2はVGA/60Hzにおける水平方向5ドッ
ト分の成分の周波数と、この成分を除去するためのLP
Fの特性との関係を示した図である。
【0038】VGA/60Hzの解像度は水平640画
素/垂直480ラインであり、SXGA/60Hzの解
像度は水平1280画素/垂直1024ラインである。
SXGA/60HzはVGA/60Hzの2倍の解像度
を有していることから、パネルに表示する場合、VGA
/60Hzの水平方向5ドット分の映像は、SXGA/
60Hzでは水平方向10ドット分の映像に相当する。
VGA/60Hzのドットクロック周波数が25.18
MHzであるので、水平方向5ドット分の映像時間(映
像幅)は198.6nsである。一方、SXGA/60
Hzのドットクロック周波数は108.00MHzであ
るので、水平方向10ドット分の映像時間(映像幅)は9
2.6nsである。従って、これらの映像時間(映像幅)
を周波数に換算すると、VGA/60Hzでは5.04
MHzとなり、SXGA/60Hzでは10.8MHz
となる。
【0039】よって、これらの映像幅を持つ映像の最大
値を可変特性LPF14から出力しないためには、LP
Fの特性を図2に示すように入力信号に応じて切り換え
る必要がある。すなわち、小面積部分の映像最大部分を
最大値として可変特性アナログLPF14から出力しな
いようにする最大映像幅を同じにするためには、入力信
号に応じて可変特性アナログLPF14の周波数特性を
変えるよう、アナログLPF141‐1〜アナログLP
F141‐nの内のいずれか1つのアナログLPFを選
択する必要がある。
【0040】以上より、図1において、周波数判別回路
17において、同期信号入力端子T4から入力された同
期信号を用いて周波数を判別し、可変特性アナログLP
F14のアナログLPF141−1〜アナログLPF1
41−nの内のいずれか1つのアナログLPFを選択し
て、アナログ信号Ra,Ga,Baを通過させる。可変
特性アナログLPF14を通過したアナログ信号は、映
像の最大値検出回路15に入力され、最大値Vamax
が検出される。映像の最大値検出回路15から出力され
た映像の最大値Vamaxは、映像の最大値判定回路1
6に入力される。映像の最大値判定回路16は、映像の
最大値Vamaxの値に応じてビデオアンプ11のゲイ
ンを制御して、コントラストを調整する。
【0041】図3に映像の最大値Vamaxとビデオア
ンプ11の出力の最大値との関係を示す。すなわち、映
像の最大値判定回路16は、映像の最大値Vamaxが
予め設定した所定基準電圧Varef以上であった時
は、A/D変換器12に入力する映像信号の最大値がA
/D変換器12のトップ側基準電圧Vtになるようにビ
デオアンプ11のゲインを制御し、A/D変換器12の
ダイナミックレンジを目一杯に使えるようにする。一
方、映像の最大値Vamaxが所定基準電圧Varef
よりも小さい時は、ビデオアンプ11のゲイン>1とな
るようにゲインを制御し、コントラストを大きくする。
例えば、図3に示すようにVamax=Vpの時を考え
れば、ビデオアンプ11の出力の最大値はVqであり、
ビデオアンプ11のゲイン>1となっているのがわか
る。
【0042】図4を用いて、本発明の第2の実施の形態
にかかる自動コントラスト調整装置1の構成の概要を説
明する。第2の実施の形態にかかる自動コントラスト調
整装置1は、ビデオアンプ11と、A/D変換器12
と、スキャンコンバータ13と、特性を可変できる可変
特性ディジタルLPF14Dと、映像の最大値検出回路
15Dと、映像の最大値判定回路16Dと、周波数判別
回路17と、アナログ映像信号入力端子T1と、ボトム
側基準電圧Vbの入力端子T2と、トップ側基準電圧V
tの入力端子T3と、同期信号入力端子T4を有して構
成される。図1と同一符号が付された構成要素は、図1
と同一の機能を有している。
【0043】ビデオアンプ11は、入力アナログRGB
信号を映像の最大値判定回路からのゲイン制御信号に基
づいて所定のコントラストに調整する回路であり、ゲイ
ン制御信号がディジタルであるときには、ゲイン制御信
号をアナログ信号に変換するD/A変換機能を有してい
る。
【0044】可変特性ディジタルLPF14Dは、特性
の異なるn個のディジタルLPF141−1D〜141
−nDと、選択回路142Dで構成されている。ディジ
タルLPF141−1Dは特性1を有し、ディジタルL
PF141−2Dは特性2を有し、ディジタルLPF1
41−nDは特性nを有している。ディジタルLPF1
41−1D、ディジタルLPF141−2D、ディジタ
ルLPF141−nDに入力する映像信号として、A/
D変換後のディジタルRGB映像信号Rd,Gd,Bd
を用いる構成になっている。
【0045】映像の最大値検出回路15Dは、ディジタ
ル回路であり、可変特性ディジタルLPF14Dからの
高周波成分が除去された入力映像ディジタル信号の最大
値Vdmaxを検出して、検出結果Vdmaxを映像の
最大値判定回路16Dに出力する手段である。
【0046】映像の最大値判定回路16Dは、ディジタ
ル回路であり、映像の最大値検出回路15Dからの映像
の最大値Vdmaxに応じて、前記ビデオアンプ11で
のコントラストを調整するようゲイン制御信号を出力す
る手段である。このゲイン制御信号は、ディジタル信号
であってもアナログに変換したアナログ信号であっても
よい。
【0047】周波数判別回路17は、入力映像信号の同
期信号から入力映像信号周波数を検出し入力映像信号の
種類を判別して、所定のLPF特性を有するディジタル
LPF141Dを選択するLPF選択信号を出力する手
段であり、映像判別手段として働く。
【0048】図4におけるディジタルLPF141−1
D、ディジタルLPF141−2D、ディジタルLPF
141−nDは、ディジタルフィルタを用いており、図
1の場合と同様にノイズやオーバーシュート成分を除去
できるので、図5に示すような問題は発生せず、図6の
ようにコントラスト調整を行うことができる。
【0049】映像の最大値判定回路16Dは、映像の最
大値Vdmax(Vdmaxのdはディジタルを示す添
字。以下添字dはディジタルを表す)に応じてビデオア
ンプ11のゲインを制御して、コントラストを調整す
る。
【0050】図7に映像の最大値VdmaxとA/D変
換器12(ビット数を“8”すなわち、Rd,Gd,B
dの取り得る値は“0”〜“255”として説明す
る。)の出力の最大値との関係を示す。すなわち、映像
の最大値判定回路16Dは、映像の最大値Vdmaxが
予め設定した所定基準値Vdref以上であった時は、
A/D変換器12の出力する映像信号の最大値がA/D
変換器12の出力の最大値である“255”になるよう
にビデオアンプ11のゲインを制御し、A/D変換器1
2のダイナミックレンジを目一杯に使えるようにする。
一方、映像の最大値Vdmaxが所定基準値Vdref
よりも小さい時は、ビデオアンプ11のゲイン>1とな
るようにゲインを制御し、コントラストを大きくする。
この場合も図3と同様に考えればビデオアンプ11のゲ
イン>1となっているのがわかる。その他の動作は図1
と同様である。これによりコントラスト調整を行うこと
ができる。
【0051】図4において、可変特性ディジタルLPF
14Dの入力を、図1のアナログ信号Ra,Ga,Ba
に対し、ディジタル信号Rd,Gd,Bdとすることに
より、映像の最大値判定回路16Dには、映像の最大値
検出回路15Dを通って“0”から“255”までの2
56段階のディジタル値が入力されるため、1/256
の高精度でビデオアンプ11のゲインを制御することが
できる。これにより高精度のコントラスト調整ができ
る。
【0052】図8を用いて、第2の実施の形態の変形例
にかかる自動コントラスト調整装置1の構成の概要を説
明する。この変形例にかかる自動コントラスト調整装置
1は、図4に示した自動コントラスト調整装置1の周波
数判別回路17から出力されるLPF選択信号を周波数
特性変更信号とした点、および、特性可変ディジタルL
PF14Dの周波数特性を周波数判別回路17から出力
される周波数特性変更信号によって直接変更するように
した点に特徴を有している。この変形例の動作は、上記
図4に示した自動コントラスト調整装置1の動作と特性
可変ディジタルLPF14Dの周波数特性を周波数判別
回路17から出力される周波数特性変更信号によって直
接変更する点を除いて同様であるので、詳細な説明を省
略する。
【0053】図9を用いて、本発明の第3の実施の形態
にかかる自動コントラスト調整装置1の構成の概要を説
明する。第3の実施の形態にかかる自動コントラスト調
整装置1は、ビデオアンプ11と、A/D変換器12
と、スキャンコンバータ13と、特性可変アナログLP
F14と、周波数判別回路17と、映像最小値検出回路
18と、映像最小値判定回路19と、アナログ映像信号
入力端子T1と、ボトム側基準電圧Vbの入力端子T2
と、トップ側基準電圧Vtの入力端子T3と、同期信号
入力端子T4を有して構成される。図1と同一符号を付
した構成要素は図1と同一の機能を有している。
【0054】図9の実施の形態においては、映像の最小
値検出回路18により、映像の最小値Vaminの検出
を行う。映像の最小値Vaminは、映像の最小値判定
回路19に入力され、ビデオアンプ11で黒レベルの調
整を行う。図10に映像の最小値Vaminとビデオア
ンプ11の出力の最小値との関係を示す。すなわち、映
像の最小値判定回路19は、映像の最小値Vaminが
予め設定した所定基準電圧Varef以下の時は、A/
D変換器12に入力する映像信号の最小値がA/D変換
器12のボトム側基準電圧Vbになるようにビデオアン
プ11の黒レベルを調整し、A/D変換器12のダイナ
ミックレンジを目一杯に使えるようにする。一方、映像
の最小値Vaminが所定基準電圧Varefより大き
い時は、黒を沈めるように黒レベルを調整する。例え
ば、図10に示すように映像の最小値Vamin=Vp
の時を考えれば、ビデオアンプ11の出力の最小値はV
qであり、黒を沈めるように黒レベルを調整しているの
がわかる。
【0055】図9においては黒レベル調整のみでコント
ラスト調整は行っていない。その他の動作は、図1と同
様である。
【0056】以下、図11,図12を参照して黒レベル
の調整動作を説明する。図11は、周波数特性を可変で
きる特性可変アナログLPF14によってアンダーシュ
ート成分を除去した場合の黒レベル調整動作概念図であ
る。この図の場合は、映像信号の最小値の検出結果であ
るVaminをA/D変換器12のボトム側基準電圧V
bに合わせるように黒レベルを調整するので黒浮きがな
く、またA/D変換器の12ダイナミックレンジいっぱ
いに映像信号を入力することができる。
【0057】次に、アンダーシュート成分を除去できな
かった場合について説明する。図12にアンダーシュー
ト成分を除去しなかった場合の黒レベル調整動作概念図
を示す。この図においては、アンダーシュート成分を映
像信号の最小値検出結果Vaminとして検出するの
で、このVaminをA/D変換器12のボトム側基準
電圧Vbに合わせるように黒レベルを調整してしまうこ
ととなり、A/D変換器12のダイナミックレンジいっ
ぱいに映像信号を入力できず、黒浮きが発生してしまう
という問題が発生する。
【0058】図9における可変特性アナログLPF14
は、図1で説明したように、周波数判別回路17によ
り、映像信号の種類に応じた特性を有するアナログLP
Fを選択してノイズやアンダーシュートを除去できるの
で、前述した図12に示すような黒浮きの問題は発生せ
ず、図11のような黒レベル調整を行うことができる。
【0059】図13を用いて、本発明の第4の実施の形
態にかかる自動コントラスト調整装置1の構成の概要を
説明する。第4の実施の形態にかかる自動コントラスト
調整装置1は、ビデオアンプ11と、A/D変換器12
と、スキャンコンバータ13と、特性可変ディジタルL
PF14Dと、周波数判別回路17と、映像最小値検出
回路18Dと、映像最小値判定回路19Dと、アナログ
映像信号入力端子T1と、ボトム側基準電圧Vbの入力
端子T2と、トップ側基準電圧Vtの入力端子T3と、
同期信号入力端子T4を有して構成される。図1、図4
と同一符号を付した構成要素は図1および図4と同一の
機能を有している。
【0060】映像の最小値検出回路18Dは、特性可変
ディジタルLPF14Dから出力される映像信号の最小
値を検出し、映像の最小値Vdmin信号を出力する。
映像の最小値判定回路19Dは、映像の最小値Vdmi
n信号を所定基準値Vdrefと比較しゲイン制御信号
を出力する。同図においては図9と同様に黒レベル調整
のみを行っている。
【0061】図14に映像の最小値VdminとA/D
変換器12(ビット数を“8”すなわち、Rd,Gd,
Bdのとりうる値は“0”〜“255”として説明す
る。)の出力の最小値との関係を示す。すなわち、映像
の最小値判定回路19Dは、映像の最小値Vdminが
予め設定した所定基準値Vdref以下であった時は、
A/D変換器12の出力する映像信号の最小値がA/D
変換器12の出力の最小値である“0”になるようにビ
デオアンプ11の黒レベルを調整し、A/D変換器12
のダイナミックレンジを目一杯に使えるようにする。一
方、映像の最小値Vdminが所定基準値Vdrefよ
りも大きい時は、黒を沈めるように黒レベルを調整す
る。この場合も図10と同様に考えれば黒を沈めるよう
に黒レベルを調整しているのがわかる。その他の動作は
図4と同様である。これにより、黒レベル調整を行うこ
とができる。
【0062】第4の実施の形態にかかる自動コントラス
ト調整装置1の変形例を説明する。この変形例にかかる
自動コントラスト調整装置1は、図8の変形例と同様に
図13に示した自動コントラスト調整装置1の周波数判
別回路17から出力されるLPF選択信号を周波数特性
変更信号とした点、および、特性可変ディジタルLPF
14Dの周波数特性を周波数判別回路17から出力され
る周波数特性変更信号によって直接変更することによ
り、図13に示した自動コントラスト調整装置1の動作
と同様に動作する。
【0063】図15を用いて、本発明の第5の実施の形
態にかかる自動コントラスト調整装置の構成の概要を説
明する。第5の実施の形態にかかる自動コントラスト調
整装置1は、ビデオアンプ11と、A/D変換器12
と、スキャンコンバータ13と、特性可変アナログLP
F14と、周波数判別回路17と、映像の最大値・最小
値検出回路20と、映像の最大値・最小値判定回路21
と、アナログ映像信号入力端子T1と、ボトム側基準電
圧Vbの入力端子T2と、トップ側基準電圧Vtの入力
端子T3と、同期信号入力端子T4を有して構成され
る。図1および図9と同一符号を付した構成要素は図1
および図9と同一の機能を有している。
【0064】映像の最大値・最小値検出回路20は、映
像の最大値Vamaxと映像の最小値Vaminを検出
し、映像の最大値・最小値判定手段21へ出力する手段
である。映像の最大値・最小値判定回路21は、映像の
最大値・最小値検出回路20から入力された、映像の最
大値Vamaxを映像の最大値基準値Varefmax
と比較し、映像の最小値Vaminを映像の最小値基準
値Varefminと比較し、ビデオアンプのコントラ
ストおよび黒レベルを調整するゲイン制御信号を出力す
る手段である。
【0065】第5の実施の形態にかかる自動コントラス
ト調整装置1は、映像の最大値・最小値検出回路20に
より、映像の最大値Vamaxに加え映像の最小値Va
minの検出を行う。映像の最大値Vamaxと最小値
Vaminは、映像の最大値・最小値判定回路21に入
力され、それぞれ映像の最大値基準値Varefmax
および映像の最小値基準値Varefminと比較さ
れ、ビデオアンプ11のコントラストに加え、黒レベル
の調整を行うゲイン制御信号を出力する。その他の動作
は、図1および図9と同様である。
【0066】図16を用いて、本発明の第6の実施の形
態にかかる自動コントラスト調整装置1の構成の概要を
説明する。第6の実施の形態にかかる自動コントラスト
調整装置1は、ビデオアンプ11と、A/D変換器12
と、スキャンコンバータ13と、特性可変ディジタルL
PF14Dと、周波数判別回路17と、映像の最大値・
最小値検出回路20Dと、映像の最大値・最小値判定回
路21Dと、アナログ映像信号入力端子T1と、ボトム
側基準電圧Vbの入力端子T2と、トップ側基準電圧V
tの入力端子T3と、同期信号入力端子T4を有して構
成される。図4および図13と同一符号を付した構成要
素は図4および図13と同一の機能を有している。
【0067】映像の最大値・最小値検出回路20Dは、
特性可変ディジタルLPF14Dから出力された映像デ
ィジタル信号から、映像の最大値Vdmaxと映像の最
小値Vdminを検出し、映像の最大値・最小値判定手
段21Dへ出力する手段である。映像の最大値・最小値
判定回路21Dは、映像の最大値・最小値検出回路20
Dから入力された、映像の最大値Vdmaxを映像の最
大値基準値Vdrefmaxと比較し、映像の最小値V
dminを映像の最小値基準値Vdrefminと比較
し、ビデオアンプ11のコントラストおよび黒レベルを
調整するゲイン制御信号を出力する手段である。
【0068】図16においては、図15に示した実施の
形態と同様に、コントラスト調整に加えて、黒レベル調
整を行っている。その他の動作は図4および図13と同
様である。
【0069】第6の実施の形態にかかる自動コントラス
ト調整装置1の変形例を説明する。この変形例にかかる
自動コントラスト調整装置1は、図8および図13の変
形例と同様に図16に示した自動コントラスト調整装置
1の周波数判別回路17から出力されるLPF選択信号
を周波数特性変更信号とした点、および、特性可変ディ
ジタルLPF14Dの周波数特性を周波数判別回路17
から出力される周波数特性変更信号によって直接変更す
ることにより、図16に示した自動コントラスト調整装
置1の動作と同様に動作する。
【0070】図17を用いて、本発明の第7の実施の形
態にかかる自動コントラスト調整装置1の構成の概要を
説明する。第7の実施の形態にかかる自動コントラスト
調整装置1は、ビデオアンプ11と、A/D変換器12
と、スキャンコンバータ13と、特性可変ディジタルL
PF14Dと、周波数判別回路17と、映像の最大値・
最小値検出回路20Dと、第2の映像の最大値・最小値
判定回路22Dと、アナログ映像信号入力端子T1と、
同期信号入力端子T4を有して構成される。図4および
図13と同一符号を付した構成要素は図4および図13
と同一の機能を有している。
【0071】図17においては、映像の最大値・最小値
検出回路20Dによって検出された映像の最大値と最小
値が第2の映像の最大値・最小値判定回路22Dに入力
され、A/D変換器12のトップ側基準値Vtとボトム
側基準値Vbを制御することにより、図16のビデオア
ンプ11を制御することと同様にコントラストおよび黒
レベルの調整を行うことができる。その他の動作は図1
6と同様である。
【0072】図17に記載した実施例と同様に図1〜図
15に記載した実施例においても、A/D変換器12の
トップ側基準値Vtを制御することによりコントラスト
調整を、ボトム側基準値Vbを制御することにより黒レ
ベル調整を実現することができる。
【0073】
【発明の効果】以上のように、本発明の自動コントラス
ト調整装置によれば、映像の最大値(最小値)として検出
しない部分の映像幅を可変できるため、様々な入力信号
に対してノイズやオーバーシュートあるいは映像の小面
積部分の映像最大(最小)部分が含まれても映像のコント
ラスト(黒レベル)を最適にすることができる。
【0074】また、特性を可変できるLPFの入力をA
/D変換後のディジタル値とすることにより、コントラ
スト調整および黒レベル調整を高精度に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかる自動コント
ラスト調整装置の構成の概要を示すブロック図。
【図2】入力信号VGA/60HzとSXGA/60H
zの周波数成分とLPFの周波数特性図。
【図3】映像の最大値Vamaxとビデオアンプ11の
出力最大値との関係を説明する図。
【図4】本発明の第2の実施の形態かかる自動コントラ
スト調整装置の構成の概要を示すブロック図。
【図5】オーバーシュート成分を除去しない場合のコン
トラスト調整動作概念図。
【図6】オーバーシュート成分を除去した場合のコント
ラスト調整動作概念図。
【図7】映像の最大値VdmaxとA/D変換器12の
出力最大値との関係を説明する図。
【図8】本発明の第2の実施の形態の変形例にかかる自
動コントラスト調整装置の構成の概要を示すブロック
図。
【図9】本発明の第3の実施の形態にかかる自動コント
ラスト調整装置の概要を説明するブロック図。
【図10】映像の最小値Vaminとビデオアンプ11
の出力最小値との関係を説明する図。
【図11】アンダーシュート成分を除去した場合の黒レ
ベル調整動作概念図。
【図12】オーバーシュート成分を除去しない場合の黒
レベル調整動作概念図。
【図13】本発明の第4の実施の形態にかかる自動コン
トラスト調整装置の構成の概要を説明するブロック図。
【図14】映像の最小値VdminとA/D変換器12
の出力最小値との関係を説明する図。
【図15】本発明の第5の実施の形態にかかる自動コン
トラスト調整装置の構成の概要を説明するブロック図。
【図16】本発明の第6の実施の形態にかかる自動コン
トラスト調整装置の構成の概要を説明するブロック図。
【図17】本発明の第7の実施の形態のかかる自動コン
トラスト調整装置の構成の概要を説明するブロック図。
【図18】従来の自動コントラスト調整装置の構成の概
要を説明するブロック図。
【図19】従来の自動コントラスト調整装置において、
映像信号に小面積部分の映像最小部分を含む場合の黒浮
き発生を示す図。
【符号の説明】
3 表示パネル 11 ビデオアンプ 12 A/D変換器 13 スキャンコンバータ 14 特性可変アナログLPF 14D 特性可変ディジタルLPF 141−1 特性1のアナログLPF 141−2 特性2のアナログLPF 141−n 特性nのアナログLPF 141−1D 特性1のディジタルLPF 141−2D 特性2のディジタルLPF 141−nD 特性nのディジタルLPF 142 選択回路 142D 選択回路 15、15D 映像の最大値検出回路 16、16D 映像の最大値判定回路 17 周波数判別回路 18、18D 映像の最小値検出回路 19、19D 映像の最小値判定回路 20、20D 映像の最大値・最小値検出回路 21、21D 映像の最大値・最小値判定回路 22D 第2の映像の最大値・最小値判定回路 28 逆ガンマ補正回路 29 LPF T1 アナログRGB映像信号入力端子 T1R アナログR映像信号入力端子 T1G アナログG映像信号入力端子 T1B アナログB映像信号入力端子 T2 A/D変換器12のボトム側基準電圧Vb入力端
子 T3 A/D変換器12のトップ側基準電圧Vt入力端
子 T4 同期信号入力端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高田 春樹 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立情映テック内 (72)発明者 坂井 武 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立情映テック内 (72)発明者 長谷川 亮 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立情映テック内 Fターム(参考) 5C021 PA02 PA17 PA34 PA39 PA56 PA85 RA08 RB04 RC03 XA01 XA33 XA35 XA61 5C082 AA01 CA11 CB03 MM10

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力映像信号の種類を判別する映像判別
    手段と、前記入力映像信号のコントラストを調整するビ
    デオアンプと、前記ビデオアンプの出力映像信号に含ま
    れる高周波成分を除去する特性を前記映像判別手段から
    の判別結果に対応して可変する低域通過フィルタとを備
    えた映像信号受信装置。
  2. 【請求項2】 入力映像信号の種類を判別する映像判別
    手段と、前記入力映像信号のコントラストを調整するビ
    デオアンプと、前記ビデオアンプの出力映像信号に含ま
    れる高周波成分を除去する特性を前記映像判別手段から
    の判別結果に対応して可変する低域通過フィルタと、該
    低域通過フィルタを通過した前記映像信号の最大値を検
    出する最大値検出手段と、該最大値検出手段からの前記
    映像信号の最大値を所定の基準レベルと比較しその判定
    結果に対応して前記ビデオアンプのコントラストを調整
    する信号を発生させる最大値判定手段を備えた自動コン
    トラスト調整装置。
  3. 【請求項3】 入力映像信号の種類を判別する映像判別
    手段と、前記入力映像信号の黒レベルを調整するビデオ
    アンプと、前記ビデオアンプの出力映像信号に含まれる
    高周波成分を除去する特性を前記映像判別手段からの判
    別結果に対応して可変する低域通過フィルタと、前記低
    域通過フィルタを通過した前記映像信号の最小値を検出
    する最小値検出手段と、前記最小値検出手段からの前記
    映像信号の最小値を所定の基準レベルと比較しその判定
    結果に対応して前記ビデオアンプの黒レベルを調整する
    信号を発生させる最小値判定手段を備えた自動コントラ
    スト調整装置。
  4. 【請求項4】 入力映像信号の種類を判別する映像判別
    手段と、前記入力映像信号の黒レベルおよびコントラス
    トを調整するビデオアンプと、前記ビデオアンプの出力
    映像信号に含まれる高周波成分を除去する特性を前記映
    像判別手段からの判別結果に対応して可変する低域通過
    フィルタと、前記低域通過フィルタを通過した前記映像
    信号の最大値と最小値を検出する最大値・最小値検出手
    段と、前記最大値・最小値検出手段からの前記映像信号
    の最大値と最小値を所定の基準レベルと比較しその判定
    結果に対応して前記ビデオアンプの黒レベルおよびコン
    トラストを調整する信号を発生させる最大値・最小値判
    定手段を備えた自動コントラスト調整装置。
  5. 【請求項5】 入力映像信号の種類を判別する映像判別
    手段と、入力映像信号をサンプリングしディジタル信号
    に変換するトップ側基準電圧とボトム側基準電圧を有す
    るA/D変換器と、前記A/D変換器のディジタル映像
    信号出力に含まれる高周波成分を除去する特性を前記映
    像判別手段からの判別結果に対応して可変する低域通過
    フィルタと、前記低域通過フィルタを通過した前記ディ
    ジタル映像信号の最大値と最小値を検出する最大値・最
    小値検出手段と、前記最大値・最小値検出手段からの前
    記映像信号の最大値と最小値を所定の基準レベルと比較
    しその判定結果に対応して前記A/D変換器のトップ側
    基準電圧とボトム側基準電圧の調整を行う信号を発生さ
    せる最大値・最小値判定手段を備えた自動コントラスト
    調整装置。
  6. 【請求項6】 請求項2ないし請求項4のいずれか1項
    に記載の自動コントラスト調整装置において、前記低域
    通過フィルタの前記ビデオアンプの出力映像信号に含ま
    れる高周波成分を除去する特性とは、入力映像信号の種
    類に対応して予め定めた所定の解像度以上の周波数成分
    を除去する特性であることを特徴とする自動コントラス
    ト調整装置。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載の自動コントラスト調整
    装置において、前記低域通過フィルタの前記A/D変換
    器のディジタル映像信号出力に含まれる高周波成分を除
    去する特性とは、入力映像信号の種類に対応して予め定
    めた所定の解像度以上の周波数成分を除去する特性であ
    ることを特徴とする自動コントラスト調整装置。
  8. 【請求項8】 請求項2に記載の自動コントラスト調整
    装置において、最大値判定手段により、前記最大値検出
    手段からの前記映像信号の最大値を所定の基準レベルと
    比較し、その判定結果に対応して前記ビデオアンプのコ
    ントラストを調整する場合、前記最大値が前記所定の基
    準レベル以上のとき前記ビデオアンプの出力を予め定め
    た所定の最大値となるように調整し、前記最大値が前記
    所定の基準レベルより小さいとき前記ビデオアンプの出
    力を予め定めた1以上の所定の利得となるように調整す
    ることを特徴とする自動コントラスト調整装置。
  9. 【請求項9】 請求項3に記載の自動コントラスト調整
    装置において、最小値判定手段により、前記最小値検出
    手段からの前記映像信号の最小値を所定の基準レベルと
    比較し、その判定結果に対応して前記ビデオアンプの黒
    レベルを調整する場合、前記最小値が前記所定の基準レ
    ベル以下のとき前記ビデオアンプの出力を予め定めた所
    定の最小値となるように調整し、前記最小値が前記所定
    の基準レベルより大きいとき前記ビデオアンプの出力を
    予め定めた1以下の所定の利得となるように調整するこ
    とを特徴とする自動コントラスト調整装置。
  10. 【請求項10】 請求項4に記載の自動コントラスト調
    整装置において、最大値・最小値判定手段により、前記
    最大値・最小値検出手段からの前記映像信号の最大値と
    最小値を所定の基準レベルと比較し、その判定結果に対
    応して前記ビデオアンプのコントラストと黒レベルを調
    整する場合、前記最大値が前記所定の基準レベル以上の
    とき前記ビデオアンプの出力を予め定めた所定の最大値
    となるように調整し、前記最大値が前記所定の基準レベ
    ルより小さいとき前記ビデオアンプの出力を予め定めた
    1以上の所定の利得となるように調整し、前記最小値が
    前記所定の基準レベル以下のとき前記ビデオアンプの出
    力を予め定めた所定の最小値となるように調整し、前記
    最小値が前記所定の基準レベルより大きいとき前記ビデ
    オアンプの出力を予め定めた1以下の所定の利得となる
    ように調整することを特徴とする自動コントラスト調整
    装置。
  11. 【請求項11】 請求項2ないし請求項4のいずれか1
    項に記載の自動コントラスト調整装置において、前記低
    域通過フィルタが、複数のアナログローパスフィルタと
    選択回路から構成されたことを特徴とする自動コントラ
    スト調整装置。
  12. 【請求項12】 請求項2ないし請求項5のいずれか1
    項に記載の自動コントラスト調整装置において、前記低
    域通過フィルタが、複数のディジタルローパスフィルタ
    と選択回路から構成されたことを特徴とする自動コント
    ラスト調整装置。
  13. 【請求項13】 請求項2ないし請求項5のいずれか1
    項に記載の自動コントラスト調整装置において、前記低
    域通過フィルタが、特性可変なディジタルローパスフィ
    ルタから構成されたことを特徴とする自動コントラスト
    調整装置。
JP2001151278A 2001-05-21 2001-05-21 自動コントラスト調整装置 Pending JP2002341850A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN100405817C (zh) * 2003-07-15 2008-07-23 三星电子株式会社 基于噪声状态自适应处理视频信号的装置和方法
CN100583948C (zh) * 2005-11-02 2010-01-20 索尼株式会社 用于处理信号的装置及方法

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