JP2002341486A - インスタントフイルムパック - Google Patents

インスタントフイルムパック

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JP2002341486A
JP2002341486A JP2001144607A JP2001144607A JP2002341486A JP 2002341486 A JP2002341486 A JP 2002341486A JP 2001144607 A JP2001144607 A JP 2001144607A JP 2001144607 A JP2001144607 A JP 2001144607A JP 2002341486 A JP2002341486 A JP 2002341486A
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JP
Japan
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sheet
image receiving
receiving sheet
pack
film
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Application number
JP2001144607A
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English (en)
Inventor
Minoru Ono
実 小野
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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  • Cameras Adapted For Combination With Other Photographic Or Optical Apparatuses (AREA)
  • Photographic Developing Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 感光シートと受像シートの重なりズレを防止
する。 【解決手段】 底蓋2は、ピールアパートタイプのイン
スタントフイルムを収納するプラスチック製のパック本
体の底部を構成する。底蓋2の前端部には、規制片26
が一体形成されており、その先端には、熱可塑性樹脂を
半球状に固着させた摩擦突起28が設けられている。摩
擦突起28は、インスタントフイルムの引き出し操作時
に、受像シートの裏面に接触し、引き出し操作に伴う受
像シートの不用意な移動を阻止して、感光シートと受像
シートの重ね合わせを正確に行えるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ピールアパートタ
イプのインスタントフイルムを収納したインスタントフ
イルムパックに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ピールアパートタイプのインスタントフ
イルムは、感光シートと受像シートとが分離された状態
でパック本体内に収納されている。露光後に引き出しシ
ートを展開ローラの間から引き出し操作すると、感光シ
ートと受像シートとが重なりあってパック本体外に引き
出される。引き出される過程で現像処理液を内蔵したポ
ッドが展開ローラによって押しつぶされ、感光シートと
受像シートとの間には現像処理液が展開される。
【0003】特開2000−122252号公報には、
パック本体を構成する上ケース、フイルム圧板、底蓋を
全てプラスチック化し、インスタントフイルムを使い切
った後の分別処理を簡単にしたインスタントフイルムパ
ックが記載されている。このインスタントフイルムパッ
クでは、引き出しシートの操作時に、フイルム圧板の底
面側に配置された受像シートの移動を規制して、感光シ
ートと重なりズレを生じないようにするための規制片を
底蓋に一体形成している。この規制片は、インスタント
フイルムパックが装填されるパックホルダに設けられた
突起によって押し上げられ、パック内で受像シートを裏
面から押圧する。また、規制片の先端に凹凸を一体形成
しており、規制片の接触圧を大きくすることで受像シー
トの移動を規制している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報記載のものでは、規制片先端の凹凸形状により受像シ
ートへの接触圧は大きくなるが、プラスチック成形によ
ってつくられる凹凸は滑らかであるため摩擦力が小さ
く、引き出し操作時の受像シートの不用意な移動を確実
に阻止できないという問題があった。
【0005】本発明は、上記問題点を考慮してなされた
もので、受像シートと、その移動を規制する規制片との
間の摩擦力を大きくすることで、受像シートに付与され
る接触抵抗を大きくし、受像シートと感光シートとの位
置合わせが確実に行われるようにしたインスタントフイ
ルムパックを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、上面に露光開口が形成された上ケース
と、上ケースの底部を覆う底蓋と、上ケースと底蓋の間
に保持されたフイルム圧板とからなるパック本体と、こ
のパック本体に収納され、フイルム圧板の上面側に前記
露光開口と対面するように配置された感光シートと、フ
イルム圧板の底面側に配置された受像シートと、これら
のシートに接続された引き出しシートとを含むピールア
パートタイプのインスタントフイルムとからなるインス
タントフイルムパックにおいて、前記引き出しシートの
引き出し操作に伴う受像シートの移動を規制して、前記
感光シートとの重なりズレを抑える規制片を底蓋に一体
形成し、この規制片には、前記受像シートとの接触位置
で、受像シートの裏面に接触することで接触抵抗を付与
する弾性体が固着されていることを特徴とするもので、
同じ接触圧でも一層大きな接触抵抗が得られるように、
摩擦力の大きい弾性体を規制片先端に設けたものであ
る。
【0007】
【発明の実施の形態】図1に示すように、本発明のイン
スタントフイルムパック1は、上ケース2と、その底部
を覆う底蓋3と、上ケース2と底蓋3の間に保持される
フイルム圧板4とからなるプラスチック製のパック本体
5と、その内部に収納される複数枚のピールアパートタ
イプのインスタントフイルム6とから構成される。イン
スタントフイルム6は、通常10枚程度が重ねられてお
り、その上に遮光シート7が配置されている。
【0008】上ケース2には、露光開口8が形成されて
いる。上ケース2の前壁部9の下縁は、側壁部10の下
縁よりも上方に位置しており、底蓋3と連結した際に、
引き出しタブ11が突出する排出口を形成する。側壁部
10には、ガイドリブ12と係合リブ13が形成されて
いる。
【0009】フイルム圧板4は、平坦な圧板部14の前
端側に支持片15が設けられ、インスタントフイルム6
をホチキス止めするための係止穴16が形成されてい
る。圧板部14の後端側には、半円柱部17が設けられ
ている。圧板部14の両側には、垂直下方に屈曲した側
板18が設けられている。圧板部14の上面側には、イ
ンスタントフイルム6の感光シートが配置され、底面側
には受像シートが配置される。
【0010】底蓋3は、図2に詳しく示すように、底板
部19と、底板部19から上方に屈曲した側壁部20
と、底板部19の後端側に設けられた後壁部21とから
なる。底板部19には、底蓋3の機械的強度を増して変
形強くするために、格子目状や略円柱状の突条が形成さ
れている。側壁部20には、上ケース2のガイドリブ1
2を包み込むようにしてスライドさせるガイド片22
と、上ケース2の係合リブ13と係合して上ケース2を
連結させる連結穴23が形成されている。後壁部21
は、上ケース2がスライド連結される際のストッパとな
る。翼片24は、外部からの押し上げ力を受けて、フイ
ルム圧板4の側板18の下縁を押し上げる。
【0011】底板部19の前端には、溝が形成された薄
肉部25を介して、規制片26が一体形成されている。
規制片26の先端側には、フイルム圧板4に向かって屈
曲した圧接部27が設けられている。圧接部27には、
半球状の摩擦突起28が設けられている。摩擦突起28
は、底蓋3を射出成形により製造した後、その搬送経路
に臨ませたノズルから溶融した熱可塑性樹脂を圧接部2
7上に滴下することにより設けられる。摩擦突起28の
材料としては、冷却され固化した後も適度な弾性及び摩
擦力をもつエチレンビニルアセテート(EVA)が好適
で、同様の理由からゴムなどを用いることも可能であ
る。なお、圧接部27には、半球状をしたドット形状の
突起を複数設けることに限られず、上記のような弾性体
を連続した細長い凸形状にして設けても良い。
【0012】インスタントフイルム6及び遮光シート7
をフイルム圧板4に取り付けて、上ケース2に収容し、
底蓋3の前端側を上ケース2の後端側からスライドさせ
て、底蓋3を上ケース2に装着させることでインスタン
トフイルムパック1が組み立てられる。翼片24は、そ
の弾性力によってフイルム圧板4の側板18の下縁に当
接し、インスタントフイルム6の感光面を露光開口8に
押し付ける。
【0013】インスタントフイルムパック1は、図3に
示すパックホルダ30に装填して使用される。パックホ
ルダ30には、一対の展開ローラ31を含むローラアセ
ンブリ32が装着されたホルダ本体33と、軸34によ
りホルダ本体33に回動自在に装着された前板35とか
らなる。前板35には、矩形の開口36が形成されてい
る。パックホルダ30は、前板35がカメラ背面に密着
するように固定して使用される。なお、パックホルダ3
0には、カメラ背面への位置決め用の突条37が設けら
れている。
【0014】前板35の内面には、パック嵌め込み用の
パック保持枠38が設けられている。パック保持枠38
には、上ケース2の後壁側を押圧する板バネ39が設け
られており、上ケース2の他端側は、パック保持枠38
に受け止められる。ホルダ本体33の内壁に、板バネ4
0が固定されている。パック保持枠38にインスタント
フイルムパック1を嵌め込み、前板35を閉じてクリッ
プ金具41で止めると、板バネ40は翼片24をその裏
側から押し上げるので、底蓋3が持ち上げられ、露光開
口8が前板35の開口36に押し付けられる。また、翼
片24がフイルム圧板4を持ち上げるので、インスタン
トフイルム6の感光面が露光開口8に押し付けられる。
これにより、インスタントフイルム6は固定されて、そ
の撮影位置が決定される。
【0015】ホルダ本体33の内壁に一体形成された突
起42は、ローラアセンブリ32をホルダ本体33に取
り付けるときの位置決めを行うとともに、底蓋3に一体
形成された規制片26を、薄肉部25の位置からフイル
ム圧板4に向かって押し上げる作用を行う。ローラアセ
ンブリ32がホルダ本体33の所定位置に取り付けられ
ると、展開ローラ31はフイルム引出口43に対面す
る。なお、フイルム引出口43は、閉じ方向に軽くバネ
付勢されたドア44により覆われている。
【0016】インスタントフイルムパック1をパックホ
ルダ30に装填すると、ホルダ本体33と前板35の間
に形成されるタブ引出口45から、遮光シート7の一端
と、引き出しタブ11が突出する。なお、図4では、図
面上の煩雑を避けるため、インスタントフイルム6を1
ユニット分だけ図示している。
【0017】インスタントフイルム6は、感光シート5
0と受像シート51を備えており、両シートは、引き出
しシート52によって一連に接続されている。感光シー
ト50は、フイルム圧板4の上側に位置して露光開口8
に対面しており、受像シート51は、フイルム圧板4と
底蓋3の間に位置している。
【0018】引き出しタブ11は、その一端が引き出し
シート52に接着され、他端は遮光シート7に接着され
ている。なお、遮光シート7には、一枚目のインスタン
トフイルムの引き出しタブのみが接着されており、二枚
目以降の引き出しタブは、その直前に引き出されるイン
スタントフイルムの引き出しタブに接着される。
【0019】パック装填が完了した後は、まず遮光シー
ト7を引き出して取り除く。インスタントフイルム6と
遮光シート7は、フイルム圧板4にホチキス止めされて
いるが、遮光シート7の一端を摘んで引き出し操作を行
うと、遮光シート7をホチキス止めしていた切り込みが
破り取られる。遮光シート7は、半円柱部17を反転し
てタブ引出口45から取り出される。これにより、一枚
目の感光シート50が露光開口8に現れ、撮影準備が完
了する。また、遮光シート7が引き出された時、これに
接着していた引き出しタブ11の他端が剥がれ、引き出
しタブ11がタブ引出口45から大きく突出して現れ
る。
【0020】パックホルダ33の開口36及び露光開口
8を通して撮影が行われた後、引き出しタブ11を引き
出し操作すると、フイルム圧板4に止められた切り込み
箇所が破り取られ、感光シート50が半円柱部17に向
かって移動するとともに、引き出しシート52の先端が
展開ローラ31に向かって移動する。引き出しタブ11
を引き続き操作すると、図5に示すように、引き出しシ
ート52の先端が展開ローラ31の間を通り、ドア44
をこじ開けて、フイルム引出口43の外側に現れる。引
き出しシート52がここまで引き出されてくると、引き
出しシート52と引き出しタブ11との接着箇所がタブ
引出口45の真下にくるため、引き出しタブ11は引き
剥がされて、タブ引出口45から取り出される。
【0021】次に、フイルム引出口43からその先端が
突出した引き出しシート52を引き出し操作すると、感
光シート50が半円柱部17で反転し、感光面を下に向
けてフイルム圧板4の下側に移動する。また、引き出し
シート52に設けられた現像液ポッド53が展開ローラ
31に向かって移動する。この時、受像シート51に接
続された引き出しシート52は、折り畳まれた状態から
伸びた状態へ移行していくので、受像シート51もこれ
に伴って移動しようとする。受像シート51が移動しよ
うとすると、フイルム圧板4に向かって屈曲した規制片
26は、先端側の屈曲箇所で受像シート50を引っ掛け
て、その移動を阻止する。
【0022】引き出しシート52の先端を続けて引き出
し操作すると、図6に示すように、現像液ポッド53が
展開ローラ31の間に入り込むとともに、引き出しシー
ト52が伸びきる。すると、受像シート50は、引っ掛
けられていた規制片26の屈曲箇所を乗り越えるととも
に、摩擦突起28上に移動する。規制片26の屈曲箇所
を乗り越えた受像シート50は、摩擦突起28との摩擦
力により、その移動が阻止されるので、感光シート50
と受像シート51が正確に重ね合わされる。
【0023】現像液ポッド53が展開ローラ31の間に
入り込むと、ポッド裂開に伴う負荷が加わって、引き出
し操作が一旦重くなる。引き出し力を大きくすると、現
像液ポッド53が裂開すると同時に引き出し力が急激に
小さくなるため、引き出しシート52の引き出し量が急
激に大きくなるが、受像シート51は摩擦突起28との
摩擦力によりブレを生じたりせず、感光シート50も受
像シート51を介して摩擦突起28の接触圧を受けてい
るので、両シートの重なりにズレが生じることはない。
【0024】伸びきった引き出しシート52は、フイル
ム引出口43からの引き出し操作により、完全に重ね合
わされた感光シート50及び受像シート51を展開ロー
ラ31に向かって移動させる。裂開された現像液ポッド
53からは現像処理液が流出し、展開ローラ31の間に
入り込んだ感光シート50及び受像シート51の間に
は、現像処理液が展開される。このとき、両シートの後
側は、まだ展開ローラ31の間に入り込んでいないが、
摩擦突起28の接触圧により両シートは重なり位置が一
定に保たれているので、引き出し操作を続けていく過程
で、感光シート50から受像シート51に転写される画
像にズレが生じることはない。
【0025】フイルム引出口43からインスタントフイ
ルム6を完全に引き出し、所定の現像・定着時間が経過
すると、受像シート51上にはポジ画像が形成される。
現像処理液が展開されたインスタントフイルム6から受
像シート51を剥がし取れば、所望のプリント写真とし
て得ることができる。
【0026】なお、引き続き撮影を行う場合には、以下
同様の手順で撮影を行えばよい。板バネ40は、インス
タントフイルムが引き出される度に、翼片24を介して
フイルム圧板4を押し上げ、最前列の感光シートを露光
開口8に押し付ける。やがて、インスタントフイルムを
全て使い切った後は、パックホルダ30からパック本体
5を取り出し、新しいパックを装填する。空になったパ
ック本体5は、プラスチックの不燃物として、分別する
必要なくまとめて処分することができる。
【0027】
【発明の効果】以上のように、本発明のインスタントフ
イルムパックによれば、底蓋に一体形成される規制片
に、熱可塑性樹脂やゴムといった弾性体を固着させるこ
とで摩擦力を大きくし、受像シートの移動を確実に阻止
できるようにしたので、感光シートと受像シートの重な
りを保持できるとともに、現像液ポッド裂開直後や、現
像処理液の展開処理中における両シートの位置ズレを防
止することができるので、画像にブレやスジが生じず、
画質の良いプリント写真を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】インスタントフイルムパックの分解図である。
【図2】底蓋の斜視図である。
【図3】パックホルダの斜視図である。
【図4】パック装填後のパックホルダの断面図である。
【図5】引き出し操作開始直後のパックホルダ内部の様
子を表す断面拡大図である。
【図6】現像液ポッド裂開直前のパックホルダ内部の様
子を表す断面拡大図である。
【符号の説明】
2 上ケース 3 底蓋 4 フイルム圧板 5 パック本体 6 インスタントフイルム 24 翼片 25 薄肉部 26 規制片 27 圧接部 28 摩擦突起 50 感光シート 51 受像シート 52 引き出しシート

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上面に露光開口が形成された上ケースと、
    上ケースの底部を覆う底蓋と、上ケースと底蓋の間に保
    持されたフイルム圧板とからなるパック本体と、このパ
    ック本体に収納され、フイルム圧板の上面側に前記露光
    開口と対面するように配置された感光シートと、フイル
    ム圧板の底面側に配置された受像シートと、これらのシ
    ートに接続された引き出しシートとを含むピールアパー
    トタイプのインスタントフイルムとからなるインスタン
    トフイルムパックにおいて、 前記底蓋には、前記引き出しシートの引き出し操作に伴
    う受像シートの移動を規制して、前記感光シートとの重
    なりズレを抑える規制片が一体形成されており、この規
    制片には、前記受像シートとの接触位置で、接触抵抗を
    付与する弾性体が固着されていることを特徴とするイン
    スタントフイルムパック。
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