JP2002341395A - 有機光演算デバイス - Google Patents

有機光演算デバイス

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JP2002341395A JP2001142016A JP2001142016A JP2002341395A JP 2002341395 A JP2002341395 A JP 2002341395A JP 2001142016 A JP2001142016 A JP 2001142016A JP 2001142016 A JP2001142016 A JP 2001142016A JP 2002341395 A JP2002341395 A JP 2002341395A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光演算システムに応用可能な、これまでに無
い原理に基づく、有機多層薄膜構造を持つ光演算デバイ
スを得る。 【解決手段】 互いに異なる波長域の光により励起され
て光電流増倍現象を示す2種類の有機半導体層を積層し
たヘテロ接合体にさらに有機電界発光素子を積層一体化
した構造を持つ多層有機薄膜構造、及びその多層有機薄
膜構造に電圧を印加する電極を備えた有機光演算素子8
0に高電圧を印加して発光させておく。それに青色光パ
ターン81を入射させると、素子80からは入力パター
ンを反転したパターンが出力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は有機光エレクトロニ
クスデバイスに関し、特に互いに異なる波長域の光によ
り励起されて光電流増倍現象を示す2種類の有機半導体
層を積層したヘテロ接合体にさらに有機電界発光素子を
積層一体化した構造を持つ多層有機薄膜構造、及びその
多層有機薄膜構造に電圧を印加する電極を備えた有機光
演算素子を備えた有機光演算デバイスに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の光演算システムにおいて
は、システム要素となる2次元の光情報(画像)を取り
扱えるデバイスとして、例えば、液晶空間光変調器のよ
うな種々のタイプの空間光変調器が用いられてきた(例
えば、谷田貝、応用物理、57,1136(1988)
参照)。
【0003】本発明者らは、これまでにない新しい原理
の空間光変調器として動作しうる、有機多層薄膜構造を
持つ「光→光」変換デバイスを提案してきた。この「光
→光」変換デバイスにおける従来の技術としては、光電
流増倍デバイスと有機電界発光(EL)デバイスを積層
一体化した「光→光」変換デバイスがある(例えば、平
本、勝目、横山、応用物理、64,1036(199
5)参照)。また、光照射した部分のみ出力光を消去で
きるNOT光演算デバイスがある(例えば、日本画像学
会年次大会Japan Hardcopy≡99予稿(東京)、p145
(1999)参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の光演算システム
は、システム要素となる空間光変調器もかなり大型のか
さばるデバイスであるため、これらを組み上げてシステ
ム化するには、これらにシステム要素や様々な光学素子
を加えて光学ベンチ上に配列する必要があり、出来上が
った光演算システムも、実用にはほど遠い大がかりなも
のにならざるを得なかった。そこで、本発明は、コンパ
クトで薄型・大面積という特徴を持ち、光演算システム
に応用可能な、これまでに無い原理に基づく、有機多層
薄膜構造を持つ光演算デバイスを提供することを目的と
するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した従来の空間光変
調器を用いた光演算システムに対し、本発明は、光電導
性有機薄膜における光電流増倍現象を利用した増幅型
「光→電気」変換機能と有機電界発光(EL)薄膜にお
ける「電気→光」変換機能を積層一体化した、これまで
にない全く新しいタイプの有機多層薄膜型のデバイス
で、いくつかの基本論理光演算が行える光論理演算デバ
イスを提供するものである。
【0006】本発明の有機光演算デバイスは、互いに異
なる波長域の光により励起されて光電流増倍現象を示す
2種類の有機半導体層を積層したヘテロ接合体にさらに
有機電界発光素子を積層一体化した構造を持つ多層有機
薄膜構造、及びその多層有機薄膜構造に電圧を印加する
電極を備えた有機光演算素子を使用する。
【0007】第1の局面では、前記ヘテロ接合体への光
入力がない状態で前記有機電界発光素子が発光するよう
に前記電極により電圧を印加しておき、前記ヘテロ接合
体の一方の有機半導体層を励起して光電流増倍を抑制す
る波長の光の入力によりその入力部分における前記有機
電界発光素子の発光を消去するNOT演算を行なわせ
る。
【0008】第2の局面では、前記ヘテロ接合体への光
入力がない状態で前記有機電界発光素子が発光するよう
に前記電極により電圧を印加しておき、前記ヘテロ接合
体の一方の有機半導体層を励起して光電流増倍を抑制す
る波長をもつ2つの光の入力によりその2つの光の入力
部分すべてにおいて前記有機電界発光素子の発光を消去
するNOR演算を行なわせる。
【0009】第3の局面では、前記ヘテロ接合体への光
入力がない状態では前記有機電界発光素子が発光せず、
前記ヘテロ接合体の一方の有機半導体層を励起して光電
流増倍を起こす波長をもつ光の入力により前記有機電界
発光素子が発光するように前記電極により電圧を印加し
ておき、光電流増倍を起こす前記波長の2つの光の入力
によりその2つの光の入力部分すべてにおいて前記有機
電界発光素子を発光させるOR演算を行なわせる。
【0010】第4の局面では、前記ヘテロ接合体への光
入力がない状態で前記有機電界発光素子が発光するよう
に前記電極により電圧を印加しておき、前記ヘテロ接合
体の一方の有機半導体層を励起して光電流増倍を抑制す
る波長の光の入力によりその入力部分における前記有機
電界発光素子の発光を消去するNOT演算、又は光電流
増倍を抑制する波長をもつ2つの光の入力によりその2
つの光の入力部分すべてにおいて前記有機電界発光素子
の発光を消去するNOR演算と、前記ヘテロ接合体への
光入力がない状態では前記有機電界発光素子が発光せ
ず、前記ヘテロ接合体の一方の有機半導体層を励起して
光電流増倍を起こす波長をもつ光の入力により前記有機
電界発光素子が発光するように前記電極により電圧を印
加しておき、光電流増倍を起こす前記波長の2つの光の
入力によりその2つの光の入力部分すべてにおいて前記
有機電界発光素子を発光させるOR演算とを前記電極へ
の印加電圧により切り替える。この局面では、印加電圧
と入力光波長を選択することにより、有機多層薄膜型の
デバイスで、いくつかの基本論理光演算が行える光論理
演算デバイスを実現することができる。
【0011】第5の局面では、互いに異なる波長域の光
により励起されて光電流増倍現象を示す2種類の有機半
導体層を積層したヘテロ接合体にさらに有機電界発光素
子を積層一体化した構造を持つ多層有機薄膜構造、及び
その多層有機薄膜構造に電圧を印加する電極を備えた有
機光演算素子を2つ備え、前記ヘテロ接合体への光入力
がない状態では前記有機電界発光素子が発光せず、前記
ヘテロ接合体の一方の有機半導体層を励起して光電流増
倍を起こす波長をもつ光の入力により前記有機電界発光
素子が発光するようにそれぞれの有機光演算素子に前記
電極により電圧を印加しておき、光電流増倍を起こす波
長の第1の光パターンと、第1の光パターンと同じパタ
ーンで前記ヘテロ接合体の一方の有機半導体層を励起し
て光電流増倍を抑制する波長をもつ第2の光パターンと
を一部が重なるように前記2つの有機光演算素子にそれ
ぞれ入射させるとともに、前記2つの有機光演算素子か
らの出力光を2つの光パターンの重なり部分が一致し第
1と第2の光パターンが逆になるように合成する光学系
を備えて、第1と第2の光パターンをその重なり部分を
除いて発光させる排他的論理和演算を行なわせる。
【0012】
【発明の実施の形態】(光→光変換の原理)次に、本発
明について図面を参照して説明する。図1は本発明の光
演算デバイスの基礎となる[光→光]変換の原理を表した
図である。1は入力光、2は出力光、3は「光→電子」
変換層(光電変換層)、4は「電子→光」変換層(電界
発光(EL)層)、5はマイナスにバイアスされた半透
明金属電極、6はプラスにバイアスされた半透明金属電
極、7は両電極間に電圧を印加するための電源、8は
「光→電子」変換層における光キャリア生成、9は「電
子→光」変換層におけるキャリア再結合を示す。
【0013】このデバイス構成で、電極5が電極6に対
してマイナスになるように電圧印加し、入力光1を照射
すると、「光→電子」変換層3で電子(e)とホール
(h)が光生成する。光生成した電子は「電子→光」変
換層4に注入され、プラス電極6から注入されたホール
と再結合することによって出力光2が放出される。な
お、図1では、「光→電子」変換層から「電子→光」変
換層に電子が注入されるタイプの「光→光」変換素子を
示したが、印加するバイアスの極性を逆にした「光→電
子」変換層から「電子→光」変換層にホールが注入され
るタイプの「光→光」変換素子も原理的に作製可能であ
る。
【0014】ヘテロ接合体を構成する「光→電子」変換
層(光電変換層)としては光電導性を有する有機半導体
(光照射によってキャリアを発生できる有機半導体)で
あれば、どのような種類のものを用いてもよい。光電導
性有機半導体にはp型性を示す有機半導体(p型有機半
導体)とn型性を示す有機半導体(n型有機半導体)が
ある。ヘテロ接合体を構成するの2種類の有機半導体層
は一方がp型、他方がn型で、そのヘテロ接合体がpn
接合を形成していることが好ましい。本発明で使用する
主な有機半導体を図2に例示する。n型有機半導体に
は、ペリレン顔料とその誘導体(窒素原子に付いている
置換基の異なる誘導体は多種知られており、例えば、M
ePTC,n−Bu−PTC,t−BuPh−PTC,
PTCDA,PhEt−PTCなどがあり、高い光電変
換能を持つIm−PTCもある。)、ナフタレン誘導体
(ペリレン顔料のペリレン骨格がナフタレンになってい
るもので、例えばNTCDA)、C60(フラーレンと
も呼ばれる)等が挙げられる。
【0015】p型有機半導体には、フタロシアニン顔料
とその誘導体(中心に種々の金属をもつMPc、金属を
もたないH2Pcや、周りに種々の置換基の付いたも
の)、キナクリドン顔料(DQ)、ポルフィリン、メロ
シアニン等とその誘導体が挙げられる。
【0016】有機半導体層は薄膜として用いられ、蒸着
膜や樹脂に分散させて塗布される樹脂分散膜が利用可能
である。蒸着膜として形成する場合は、膜厚は500〜
1000nmが適当であるが、それよりも薄くすること
も厚くすることもできる。膜厚は、薄くなると素子化し
た場合の暗電流が大きくなるが、光入力がない場合でも
有機電界発光素子が発光する電圧を下げることができ
る。膜厚が厚くなると素子駆動電圧が大きくなる。
【0017】樹脂分散膜とする場合は、分散のために用
いる樹脂としては、ポリカーボネート(図3中に記号C
11として示されたもの)、ポリビニルブチラール(図
3中に記号C12として示されたもの)、ポリビニルア
ルコール、ポリスチレン、ポリメタクリル酸メチルなど
の汎用ポリマー、ポリビニルカルバゾール(図3中に記
号C13として示されたもの)、ポリメチルフェニルシ
ラン(図3中に記号C14として示されたもの)、ポリ
ジメチルシランなどの導電性ポリマーを挙げることがで
きる。
【0018】樹脂に光導電性有機半導体を分散させた樹
脂分散有機半導体層における光導電性有機半導体の濃度
は30〜60重量%が好ましい。その濃度が30重量%
より少なくなると膜の導電性が低下するためにそれだけ
光照射誘起電流が少なくなって、増倍素子としての光電
流増倍特性や光−光変換特性が低下してくる。逆にその
濃度が60重量%より大きくなると、光電流増倍特性や
光−光変換特性は向上するが、膜の均一性が低くなり、
上部電極と下部電極が導通する確率が高くなり、また機
械的強度も小さくなって、大面積の素子を作成すること
が難しくなる。
【0019】樹脂分散有機半導体層の膜厚は300〜1
000μmが適当であるが、その範囲よりも薄くするこ
とも厚くすることもできる。膜厚が薄くなると、暗電流
が増加して光照射誘起電流が少なくなり、増倍素子とし
ての光電流増倍特性や光−光変換特性が低下してくる。
また、上部電極と下部電極が導通する確率が高くなる。
逆に膜厚が厚くなると、樹脂分散有機半導体層に所定の
電圧を印加するために大きな電源装置が必要になる。
【0020】「電子→光」変換層としては、有機電界発
光(EL:Electroluminescence)層を用いる。「電子
→光」変換層として用いられる有機材料を図4に示す。
代表的なものは、アルミ・キノリノール錯体(Al
3)や、t−BuPh−PTCなどの蒸着膜を挙げる
ことができる。その有機EL層の膜厚は30〜50nm
が適当であるが、その範囲よりも薄くすることも厚くす
ることもできる。
【0021】また、有機EL層はAlq3などの発光層
単独で使用される場合だけでなく、後述の図6で例示す
るようにホール輸送層と積層した状態で使用するのが好
ましい。ホール輸送層としては、図4に示したようなT
PDやPDAのほか、多くのタイプが報告されている。
ホール輸送層の膜厚は30〜50nmが適当であるが、
その範囲よりも薄くすることも厚くすることもできる。
有機EL層やホール輸送層の材料形態としては、蒸着膜
型、樹脂分散膜型、ポリマー型すべてが利用可能であ
る。
【0022】ヘテロ接合体の2種類の有機半導体層の組
合せの一例は、フタロシアニン顔料とペリレン顔料であ
る。その場合、光電流増倍を抑制する波長は400〜5
40nmである。また、光電流増倍を起こす波長は54
0〜800nmである。ヘテロ接合体への光入力がない
状態で有機EL素子が発光する電圧は35〜40Vであ
る。
【0023】ヘテロ接合体への光入力がない状態では有
機EL素子が発光せず、ヘテロ接合体の一方の有機半導
体層を励起して光電流増倍を起こす波長をもつ光の入力
により有機EL素子が発光する電圧は10〜30Vであ
る。本発明の有機光演算デバイスは、ヘテロ接合体の増
幅型「光→電気」変換機能層と「電気→光」変換機能層
を積層一体化した構造を持ち、入力光を一度電流に変換
してからさらにそれを出力光に変換することで「光→
光」変換を行う。
【0024】そして、有機薄膜を利用しているため、光
照射している部分以外には電流が流れず、2次元的な画
像を扱える。これは、抵抗が低くDark部分へもキャ
リアが拡散して2次元画像を扱えない無機半導体とは異
なった、本質的メリットであり、有機薄膜は本来このよ
うな画像情報を扱うのに適している。
【0025】図5に、図1の「光→光」変換デバイスが
動作しているときのエネルギー構造を示した。「電子→
光」変換層として発光層とホール輸送層を積層したタイ
プの有機EL素子を用いた場合を示してある。10は入
力光、11は出力光、12はマイナスにバイアスした半
透明金属電極、13は光電変換層、14は有機EL素子
の発光層、15は有機EL素子のホール輸送層、16は
プラスにバイアスした半透明金属電極、17は光電変換
層が光を吸収することによる電子−ホール生成、18は
有機発光層において電子とホールが再結合することによ
るEL光放出、19は光電変換有機半導体13の伝導帯
から発光性の有機半導体14の伝導帯への電子注入であ
る。
【0026】電極12が電極16に対してマイナスにな
るように電圧印加し、入力光10を照射すると、光電変
換層13で電子(e)とホール(h)が光生成する。光
生成した電子は有機EL素子の発光層14に注入され、
プラス側電極16からホール輸送層15を通って発光層
に注入されたホールと発光層中で再結合することによっ
てEL出力光11が放出される。
【0027】入力光として使用可能な光の波長は、「光
→電子」変換層に用いる有機材料の吸収スペクトルで決
まり、出力される光の波長は「電子→光」変換層の有機
発光層の発光スペクトルによって決まる。すなわち、そ
れぞれの材料を自由に選ぶことにより、原理的に種々の
波長の光を別の種々の波長の光に変換して放出できるこ
とになる。例えば、赤色の光を青色の光に変換するよう
な光の短波長化も可能である。これは非線形材料を用い
た光の短波長化とは原理的に全く異なる。
【0028】有機薄膜を用いた場合には、光照射によっ
て電流が流れた部分のみ光が放出されるという大きな特
徴が生ずる。すなわち金属電極5と6がオーバーラップ
している面積で規定されるデバイスの大きさよりも小さ
なパターン(2次元的な画像)が入力されると、入力光
が照射された部分のみから出力光が放出され、入力光が
照射されなかった部分からは出力光は放出されない。す
なわち、素子の一方から入力した光パターンと全く同じ
パターンが素子の反対側から2次元的イメージを保存し
た形で放出される。これは、有機薄膜の暗伝導度が非常
に低いため暗時には絶縁体に近く、キャリアが有機膜面
方向にほとんど拡散せず、距離の非常に短い膜厚方向に
しか流れないために生ずる、有機薄膜に本質的な特徴で
ある。デバイスの総膜厚は厚い場合でも1ミクロン程度
なので、膜面方向のキャリア拡散もその程度であると考
えられ、光パターンの解像度は原理的に1ミクロン程度
の高い値になる。以上のように、有機薄膜は原理的に2
次元の光パターンを扱うのに適している。この特徴は、
「光→光」変換デバイスを光演算デバイスに応用する際
に、決定的に重要である。
【0029】(有機光演算素子の構造)図6に本発明で
用いる有機光演算素子の一例の構造を示す。69は透明
ガラス基板68上に形成されたITO(indium tin oxi
de)透明電極、70はその電極69上に形成された電子
注入用の仕事関数の小さなMg層(Mgは光の透過率を
高めるために非常に薄い薄膜(約10nmの厚さ)とし
てある)である。71はMg層70上に形成された有機
発光層であり、赤色発光性のt−BuPh−PTC層
(膜厚約50nm)を使用している。72は有機発光層
71上に形成された有機ホール輸送層で、TPD層(膜
厚約50nm)を使用している。73と74は光電流増
倍層であり、有機ホール輸送層72上に形成されたフタ
ロシアニン顔料のCuPc層(膜厚約500nm)73
と、その上に形成されたペリレン顔料のMe−PTC層
(膜厚約100nm)74とからなる二層構造である。
75はMe−PTC層74上に形成されたAu半透明電
極(膜厚約20nm)である。
【0030】76はCuPcのみを選択的に励起する波
長の赤色入力光(波長650〜800nm)、77はMe
−PTCのみを選択的に励起する波長の青色光(波長4
00〜500nm)(図では左側から入力するように描
かれているが、赤色光と同じ右側から入力してもよ
い)、78は出力光(t−BuPh−PTCの発光が赤
色のため出力光は赤色となる)である。79は電極6
9,75を介して素子に電圧を印加する電源である。
【0031】t−BuPh−PTC層71/TPD層7
2が有機EL層(「電子→光」変換層)であり、CuP
c層73/Me−PTC層74が光電流増倍機能を持つ
光電変換層(「光→電子」変換層)に相当する。
【0032】(NOT演算)この素子において、素子に
10〜30Vを印加した状態で、赤色光を入力するとC
uPc層73で吸収され、後で述べる原理によってCu
Pc層73/Me−PTC層74界面における光電流増
倍現象が起こり、先に述べたのと同様の原理によってE
L光が出力される。次いで、青色光を赤色光に重ねて入
力するとMe−PTC層74によって吸収され、後で述
べる原理によって光電流増倍現象が抑制されて、EL出
力光が消去される。
【0033】本素子のNOT光演算はCuPc/Me−
PTC接合において起こる光電流増倍現象の特質に由来
する。図7に本素子の「光→電子」変換層のみを取りだ
したデバイスの構造を示す。83はITOガラス、84
はCuPc層、85はMe−PTC層、86はAu電
極、87は赤色入力光(波長680nm)、88は青色
入力光(波長480nm)、89はこのデバイスに電圧
を印加する電源である。赤色光はCuPcのみを、青色
光はMe−PTCのみを選択的に励起する。ITO電極
をAu電極に対してマイナスに電圧印加し、赤色入力光
によってCuPcのみを励起した時、CuPc/Me−
PTC界面における光電流増倍現象を観測できた。増倍
率は、40Vの電圧印加で10000倍に達する。2つ
の波長の光を用い、2つの有機層を同時に励起したと
き、次のような現象を観測できる。
【0034】図8にAu電極側から赤い光(680n
m)を照射してCuPcを励起し、増倍光電流が流れて
いる状態で、反対側のITO電極側から青い光(480
nm)を照射してMe−PTCを励起したときの応答を
示す。この図で、赤色光のみの照射による増倍率は約2
400倍である。青色光照射によって増倍光電流が効果
的に抑制され、ほぼ消去できることが分かる。応答は全
く可逆的であった。このような増倍光電流の2波長制御
により、先に述べたNOT光演算が可能となった。
【0035】図9にセル動作時のエネルギー構造を示
す。CuPc層を励起すると、光生成したキャリアが移
動し電子の一部がMe−PTC層との界面の近傍に存在
するトラップに捕獲され、蓄積する。すると、Me−P
TC層に大きな電界がかかり、最終的に、CuPc層の
価電子帯からMe−PTC層の伝導帯へトンネリングに
よって電子が大量に注入され、増倍に至る(図9
(a))。
【0036】増倍の抑制現象も、この増倍メカニズムに
基づいて合理的に説明できる(図9(b))。すなわ
ち、赤色光照射により、CuPc層中で光生成した電子
が有機/有機界面近傍のトラップに蓄積され増倍を引き
起こす。ここで、青色光を照射すると、Me−PTC中
で吸収されてホールが光生成し、有機/有機界面に供給
され、界面に蓄積した電子と再結合して消滅する。その
結果、Me−PTC層への電界集中が解消され、トンネ
リング電子注入による増倍電流もほぼ消去されることに
なる。
【0037】(a)の状態は赤色光を照射せず、35〜
40Vの高電圧を印加することでも得られ、この暗時の
増倍電流を青色光照射によって消去することができる。
本発明におけるNOT光演算は、この暗時の増倍電流を
青色光照射によって消去することを利用したものであ
る。図10は本発明におけるNOT光演算を模式的に表
したもので、80は図6の素子で、赤色光を照射しなく
ても発光するように高電圧を印加したものである。81
は青色入力光(塗りつぶした円のパターン)、82は素
子からの出力光であり、入力パターンを反転したパター
ンが得られる。
【0038】(OR光演算)この素子において、素子に
10〜30Vを印加した状態で、2つの赤色光を入力す
ると、いずれもCuPc層73で吸収され、CuPc層
73/Me−PTC層74界面における光電流増倍現象
が起こりEL光が出力されてOR光演算となる。
【0039】図11はそのOR光演算を模式的に表した
ものである。38は10〜30Vを印加した図6の素子
である。39は第1の赤色入力光(塗りつぶした円のパ
ターン)、40は第2の赤色入力光(同じく塗りつぶし
た円のパターン)、41は素子からの出力光であり、第
1、第2の赤色入力光のパターンがその重なり部分も含
めて発光する。これはOR光演算そのものであり、図1
1のように印加電圧と入力光の波長を設定することによ
り、OR光演算デバイスとして動作することを意味す
る。すなわち、この素子は、照射光波長によって行なえ
る光演算の種類が異なるという特徴も併せ持つ。OR光
演算も基本光論理演算の1つである。
【0040】(NOR光演算)図12はNOR光演算デ
バイスを模式的に示したものである。この素子に35〜
40Vの高電圧を印加した状態では、赤色光を照射しな
くても同様の増倍現象が暗時のキャリア注入によって引
き起こされ、素子全面からEL光が出力され、この出力
光は青色光照射によって消去される。
【0041】図6に示されたこの素子をNOR光演算と
して使用するときは、高電圧を印加する。95は高電圧
が印加されたその素子であり、97は第1の青色入力光
(円がぬりつぶされたパターン)、98は第2の青色入
力光(円がぬりつぶされたパターン)、99は出力光で
ある。すなわち、第1、第2の青色入力光のパターンが
その重なり部分も含めて光が出力されなくなる。これは
NOR光演算そのものであり、図12のように印加電圧
と入力光を設定することにより、NOR光演算デバイス
として動作することを意味する。
【0042】(排他的論理和(Ex OR光演算)この素
子に10〜30Vを印加した状態で、赤色入力光と青色
入力光を用いるNOT演算の原理を利用する。すなわ
ち、赤色光を入力するとCuPc層で吸収され、CuP
c層/Me−PTC層界面における光電流増倍現象が起
こり、EL光が出力される。青色光を赤色光に重ねて入
力すると青色光はMe−PTC層によって吸収され、青
色光と赤色光が重なった領域では光電流増倍現象が抑制
されて、EL出力光が消去される。
【0043】図13は排他的論理和光演算デバイスを概
略的に示したものである。図6の素子に10〜30Vを
印加した状態で、その2つの素子100a,100bの
それぞれに同じパターンの赤色入力光(パターンA)1
02Aと青色入力光(パターンB)102Bを入力す
る。この際、2つの入力光102Aと102Bは一部が
重なるように配置し、またハーフミラー104,106
のような光学系によって、素子100aと100bで2
つの入力光102Aと102Bの位置が逆になるように
入力させる。素子100aと100bの出力パターン
は、それぞれ赤色入力光パターンから青色入力光パター
ンとの重なり部分が除去されたパターンとなる。それら
の出力パターンをミラー108とハーフミラー110で
合成すると、2つの入力光パターンAとBの排他的論理
和パターンとなる。その合成された出力パターンをCC
D112やOR光演算デバイスにより検出する。
【0044】
【発明の効果】本発明の有機光演算デバイスは、互いに
異なる波長域の光により励起されて光電流増倍現象を示
す2種類の有機半導体層を積層したヘテロ接合体にさら
に有機電界発光素子を積層一体化した構造を持つ多層有
機薄膜構造、及びその多層有機薄膜構造に電圧を印加す
る電極を備えた有機光演算素子を使用し、印加電圧と入
力光波長を設定することにより、コンパクトで薄型・大
面積という特徴を持ち、光演算システムに応用可能な、
これまでに無い原理に基づく、有機多層薄膜構造を持つ
光演算デバイスを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光演算デバイスの基礎となる「光→
光」変換の原理を表した図である。
【図2】本発明で使用する主な有機半導体を例示する化
学構造式である。
【図3】有機半導体膜を樹脂分散膜とする場合に分散の
ために用いる樹脂を例示する化学構造式である。
【図4】「電子→光」変換層として用いられる有機材料
を例示する化学構造式である。
【図5】図1の「光→光」変換デバイスが動作している
ときのエネルギー構造を示す図である。
【図6】本発明で用いる有機光演算素子の一例の構造を
示す概略斜視図である。
【図7】図6の素子の「光→電子」変換層のみを取りだ
した素子の構造を示す概略斜視図である。
【図8】図6の素子のオン・オフ応答特性を示す図であ
る。
【図9】図6の素子に2つの光を入力させて動作してい
る時のエネルギー構造を示す図である。
【図10】本発明におけるNOT光演算を模式的に示す
概略斜視図である。
【図11】本発明におけるOR光演算を模式的に示す概
略斜視図である。
【図12】本発明におけるNOR光演算を模式的に示す
概略斜視図である。
【図13】本発明における排他的論理和演算デバイスを
模式的に示す概略構成図である。
【符号の説明】
1,10,81 入力光 2,11,41,78,82,99 出力光 3,13 「光→電子」変換層(光電変換層) 4,14 「電子→光」変換層(電界発光(EL)
層) 5,12,69,83 マイナスにバイアスされた
半透明金属電極 6,16,75,86 プラスにバイアスされた半
透明金属電極 7,79 両電極間に電圧を印加するための電源 8,17 「光→電子」変換層における光キャリア
生成 9,18 「電子→光」変換層におけるキャリア再
結合 15,72 有機EL素子のホール輸送層 19 光電変換有機半導体の伝導帯から発光性の有
機半導体の伝導帯への電子注入 38 図6の素子を用いたOR光演算素子 70 電子注入用Mg薄膜 71 有機発光層 73,84 CuPc層 74,85 Me−PTC層 ,39,40,76,87 赤色入力光 77,88,97,98 青色入力光 80 図6の素子を用いたNOT光演算素子 95 図6の素子を用いたNOR光演算素子 100a,100b 図6の素子 102A 赤色入力光(パターンA) 102B 青色入力光(パターンB) 104,106,110 ハーフミラー 108 ミラー 112 CCD
フロントページの続き (72)発明者 横山 正明 兵庫県西宮市柏堂西町10−9 Fターム(参考) 2K002 AA01 AB23 BA01 BA08 CA05 DA04 EB08 GA10 HA01 3K007 AB04 AB05 DA01 DB03 EA02 EB00 5F041 CA03 CA45 CB03 CB31 FF16

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに異なる波長域の光により励起され
    て光電流増倍現象を示す2種類の有機半導体層を積層し
    たヘテロ接合体にさらに有機電界発光素子を積層一体化
    した構造を持つ多層有機薄膜構造、及びその多層有機薄
    膜構造に電圧を印加する電極を備えた有機光演算素子を
    備え、 前記ヘテロ接合体への光入力がない状態でも前記有機電
    界発光素子が発光するように前記電極により電圧を印加
    しておき、 前記ヘテロ接合体の一方の有機半導体層を励起して光電
    流増倍を抑制する波長の光の入力によりその入力部分に
    おける前記有機電界発光素子の発光を消去するNOT演
    算を行なうようにした有機光演算デバイス。
  2. 【請求項2】 互いに異なる波長域の光により励起され
    て光電流増倍現象を示す2種類の有機半導体層を積層し
    たヘテロ接合体にさらに有機電界発光素子を積層一体化
    した構造を持つ多層有機薄膜構造、及びその多層有機薄
    膜構造に電圧を印加する電極を備えた有機光演算素子を
    備え、 前記ヘテロ接合体への光入力がない状態でも前記有機電
    界発光素子が発光するように前記電極により電圧を印加
    しておき、 前記ヘテロ接合体の一方の有機半導体層を励起して光電
    流増倍を抑制する波長をもつ2つの光の入力によりその
    2つの光の入力部分すべてにおいて前記有機電界発光素
    子の発光を消去するNOR演算を行なうようにした有機
    光演算デバイス。
  3. 【請求項3】 互いに異なる波長域の光により励起され
    て光電流増倍現象を示す2種類の有機半導体層を積層し
    たヘテロ接合体にさらに有機電界発光素子を積層一体化
    した構造を持つ多層有機薄膜構造、及びその多層有機薄
    膜構造に電圧を印加する電極を備えた有機光演算素子を
    備え、 前記ヘテロ接合体への光入力がない状態では前記有機電
    界発光素子が発光せず、前記ヘテロ接合体の一方の有機
    半導体層を励起して光電流増倍を起こす波長をもつ光の
    入力により前記有機電界発光素子が発光するように前記
    電極により電圧を印加しておき、 光電流増倍を起こす前記波長の2つの光の入力によりそ
    の2つの光の入力部分すべてにおいて前記有機電界発光
    素子を発光させるOR演算を行なうようにした有機光演
    算デバイス。
  4. 【請求項4】 互いに異なる波長域の光により励起され
    て光電流増倍現象を示す2種類の有機半導体層を積層し
    たヘテロ接合体にさらに有機電界発光素子を積層一体化
    した構造を持つ多層有機薄膜構造、及びその多層有機薄
    膜構造に電圧を印加する電極を備えた有機光演算素子を
    備え、 前記ヘテロ接合体への光入力がない状態で前記有機電界
    発光素子が発光するように前記電極により電圧を印加し
    ておき、前記ヘテロ接合体の一方の有機半導体層を励起
    して光電流増倍を抑制する波長の光の入力によりその入
    力部分における前記有機電界発光素子の発光を消去する
    NOT演算、又は光電流増倍を抑制する波長をもつ2つ
    の光の入力によりその2つの光の入力部分すべてにおい
    て前記有機電界発光素子の発光を消去するNOR演算
    と、 前記ヘテロ接合体への光入力がない状態では前記有機電
    界発光素子が発光せず、前記ヘテロ接合体の一方の有機
    半導体層を励起して光電流増倍を起こす波長をもつ光の
    入力により前記有機電界発光素子が発光するように前記
    電極により電圧を印加しておき、光電流増倍を起こす前
    記波長の2つの光の入力によりその2つの光の入力部分
    すべてにおいて前記有機電界発光素子を発光させるOR
    演算とを、前記電極への印加電圧により切り替える有機
    光演算デバイス。
  5. 【請求項5】 互いに異なる波長域の光により励起され
    て光電流増倍現象を示す2種類の有機半導体層を積層し
    たヘテロ接合体にさらに有機電界発光素子を積層一体化
    した構造を持つ多層有機薄膜構造、及びその多層有機薄
    膜構造に電圧を印加する電極を備えた有機光演算素子を
    2つ備え、 前記ヘテロ接合体への光入力がない状態では前記有機電
    界発光素子が発光せず、前記ヘテロ接合体の一方の有機
    半導体層を励起して光電流増倍を起こす波長をもつ光の
    入力により前記有機電界発光素子が発光するようにそれ
    ぞれの有機光演算素子に前記電極により電圧を印加して
    おき、 光電流増倍を起こす波長の第1の光パターンと、第1の
    光パターンと同じパターンで前記ヘテロ接合体の一方の
    有機半導体層を励起して光電流増倍を抑制する波長をも
    つ第2の光パターンとを一部が重なるように前記2つの
    有機光演算素子にそれぞれ入射させるとともに、前記2
    つの有機光演算素子からの出力光を2つの光パターンの
    重なり部分が一致し第1と第2の光パターンが逆になる
    ように合成する光学系を備えて、 第1と第2の光パターンをその重なり部分を除いて発光
    させる排他的論理和演算を行なうようにした有機光演算
    デバイス。
  6. 【請求項6】 前記ヘテロ接合体の2種類の有機半導体
    層は一方がp型、他方がn型で、前記ヘテロ接合体がp
    n接合を形成している請求項1から5のいずれかに記載
    の有機光演算デバイス。
  7. 【請求項7】 p型有機半導体層はフタロシアニン顔
    料、n型有機半導体層はペリレン顔料である請求項6に
    記載の有機光演算デバイス。
  8. 【請求項8】 光電流増倍を抑制する前記波長は400
    〜540nmである請求項1,2,4,6又は7に記載
    の有機光演算デバイス。
  9. 【請求項9】 前記ヘテロ接合体の2種類の有機半導体
    層はフタロシアニン顔料とペリレン顔料であり、光電流
    増倍を起こす前記波長は540〜800nmである請求
    項3,4,5,6又は7に記載の有機光演算デバイス。
  10. 【請求項10】 前記ヘテロ接合体への光入力がない状
    態でも前記有機電界発光素子が発光する前記電圧は35
    〜40Vである請求項1,2,4,6,7又は8に記載
    の有機光演算デバイス。
  11. 【請求項11】 前記ヘテロ接合体への光入力がない状
    態では前記有機電界発光素子が発光せず、前記ヘテロ接
    合体の一方の有機半導体層を励起して光電流増倍を起こ
    す波長をもつ光の入力により前記有機電界発光素子が発
    光する前記電圧は10〜30Vである請求項3,4,
    5,6,7又は9に記載の有機光演算デバイス。
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