JP2002340244A - 凍結防止複合管 - Google Patents

凍結防止複合管

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JP2002340244A
JP2002340244A JP2001383126A JP2001383126A JP2002340244A JP 2002340244 A JP2002340244 A JP 2002340244A JP 2001383126 A JP2001383126 A JP 2001383126A JP 2001383126 A JP2001383126 A JP 2001383126A JP 2002340244 A JP2002340244 A JP 2002340244A
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JP
Japan
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tube
pipe
heater
flexible resin
peripheral surface
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JP2001383126A
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Shinji Terachi
信治 寺地
Hideki Kageyama
英樹 影山
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 戸建て住宅等において、厚い保温材を使用す
ることなく、熱量の無駄が少なく、管内の通水量が低下
せず、かつ確実に凍結防止出来る可撓性樹脂管であっ
て、しかも施工時に工数が増加しない、給水、給湯管に
使用される凍結防止用の複合管を提供することを目的と
する。 【解決手段】 可撓性樹脂からなる外管内部に、可撓性
樹脂からなる内管が配置され、前記外管内周面又は内管
外周面には、凸状リブが形成されることにより前記外管
と内管との間に空間部が形成されると共に、該空間部に
導電性樹脂からなるヒーターが配設されていることを特
徴とする凍結防止複合管。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に住宅の給水や
給湯に用いられる凍結防止機能を有する、可撓性樹脂か
らなる複合管に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、戸建て住宅の水道管等の凍結防止
対策として、主として、管に保温材を巻く方法が行われ
ている。しかしながら、保温材を巻き付ける方法は、管
内の水が凍結するまでの時間を延長するだけであり、長
期に渡って水を流さない場合には、管内の水が凍結して
しまうことが起こっていた。また、保温材の厚さも、外
気温が非常に低くなる地域においては、例えば厚さ20
mm程度の厚い物が用いられる場合があり施工上、非常
に扱いにくいという問題があった。
【0003】また、管に電気ヒーターを巻き付け通電加
熱して凍結防止が行われる場合もあるが、ヒーターを巻
き付ける煩雑さに加え、管を外部から加熱するためにヒ
ーターの熱が外気側に放散し、熱量が無駄になるという
問題点がある。
【0004】更に、特開2000−104887号公報
には、水道管内部にヒーターを挿入し、管内の水を加熱
して凍結を防止する方法が開示されている。しかしなが
らこの方法では、熱量の無駄はなくなるものの、継ぎ手
の構造が複雑であることによるコストアップや、水道管
内にヒーターが配置されていることにより水道管の通水
量が低下したり、万一ヒーターの被覆に絶縁不良が起こ
れば腐食が発生し衛生上の問題が起こる恐れがある。
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的とすると
ころは、戸建て住宅等において、厚い保温材を使用する
ことなく、熱量の無駄が少なく、管内の通水量が低下せ
ず、かつ確実に凍結防止出来る可撓性樹脂管であって、
しかも施工時に工数が増加しない、給水、給湯管に使用
される凍結防止用の複合管を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
可撓性樹脂からなる外管内部に、可撓性樹脂からなる内
管が配置され、前記外管内周面又は内管外周面には、凸
状リブが形成されることにより前記外管と内管との間に
空間部が形成されると共に、該空間部に導電性樹脂から
なるヒーターが配設されていることを特徴とする凍結防
止複合管である。
【0006】請求項2記載の発明は、可撓性樹脂からな
る外管内部に、可撓性樹脂からなる内管が配置され、前
記外管内周面に導電性樹脂からなるヒーターが凸状に配
設されることにより前記外管と内管との間に空間部が形
成されたことを特徴とする凍結防止複合管である。
【0007】請求項3記載の発明は、可撓性樹脂からな
る外管内部に、可撓性樹脂からなる内管が配置され、前
記外管内部に導電性樹脂からなるヒーターが埋設され、
前記外管内周面又は内管外周面には凸状リブが設けられ
ていることより前記外管と内管との間に空間部が形成さ
れたことを特徴とする凍結防止複合管である。
【0008】上記外管又は内管に用いられる可撓性樹脂
としては例えば、ポリエチレン、架橋ポリエチレン、ポ
リブテンの他、これら樹脂の発泡体である発泡ポリエチ
レン、架橋発泡ポリエチレン、さらにウレタンフォーム
等が挙げられる。
【0009】上記導電性樹脂からなるヒーターの形態と
しては特に限定されないが例えば、導電性樹脂からなる
帯状体の両辺縁に、それぞれ電極線が埋設されたものが
挙げられ、全体を絶縁体で被覆されたものが好ましく用
いられる。
【0010】上記導電性樹脂としては例えば、ポリオレ
フィン、ポリウレタン、フッ素樹脂等に、カーボンブラ
ック、アセチレンブラック、グラファイト、ニッケル粉
等の導電性粉体物質を均一に混合したものが挙げられ
る。また、これらには、架橋させて強度を向上させる目
的で、有機過酸化物等が配合されても良い。絶縁体とし
ては、ゴム、塩化ビニル樹脂、ポリエチレン等が挙げら
れる。また、上記電極線としては、通常の銅線等の金属
線が挙げられる。
【0011】上記ヒーターの発熱温度は、通常20〜1
10℃が好ましく、より好ましくは40〜80℃であ
る。20℃未満であると充分な凍結防止効果が得難く、
110℃を超えると外管や内管が溶融して変形する恐れ
がある。ヒーターに導電性樹脂を用いた場合には、樹脂
の昇温により体積膨張して電気抵抗値が上昇するので、
自動温度制御も可能である。また、サーモスタットや、
万一の異常温度上昇に備えて温度ヒューズ等が併用され
ても良い。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の詳細を以下、図面を参照
して説明する。図1(a)における複合管1は、可撓性
樹脂からなる外管2と可撓性樹脂からなる内管3とで構
成される空間4に帯状ヒーター5が配置されている。外
管2の内周面には凸状リブ21等が突設して設けられて
いる。この場合に用いられる内管3は、その外表面が平
滑な管であっても、凸状リブ等が設けられている管であ
っても構わない。
【0013】外管2の内周面に突設される凸状リブ21
等は、内管3との間に帯状ヒーター5が配設される空間
4を形成する機能を有する。従って、リブ21は、少な
くとも内管3が挿入されて内管3と外管2との間に空間
4が形成され、かつ外部からの圧縮や衝撃が加えられた
際に、複合管1が破損されないよう設計されていればリ
ブ21の断面形状、高さ、幅等は特に限定されないが、
帯状ヒーター5が配置されるだけの空間4を確保する必
要がある。
【0014】リブ21の配設方向は、上記空間4が複合
管1の両端部まで連続して形成されるように設ける。即
ち、外管2の管軸に平行に配設された複数条のリブや、
外管2の管内周面に螺旋状に配設されたリブ等、その形
状は特に限定されない。尚、帯状ヒーター5は、外管2
にその一部が埋設されていても良い。
【0015】帯状ヒーター5の一部を外管内に埋め込む
形態としては、例えば図1(b)に示したように、帯状
ヒーター5自体が強度を有するようにされ、外管2に設
けられた凸状リブ21の機能を同時に果たすよう設計さ
れても良い。
【0016】図2は使用される帯状ヒーターの一例の断
面図である。本例においては、帯状ヒーター5は、導電
性粉体51が樹脂52中に均一に分散されて混合され、
帯状とされた両辺縁に電極線53がそれぞれ配設され、
全体が絶縁体54で被覆され、それぞれの電極線53の
先端は、帯状ヒーター5の一端から突出され、帯状ヒー
ター5は、複合管1の可撓性を損なうことがない。
【0017】帯状ヒーター5の断面形状は、上記空間4
内に配置可能な大きさとされる。即ち、その幅は凸状リ
ブ21に配設間隔未満とされ、その高さは凸状リブ21
の高さ未満にすれば良い。尚、帯状ヒーター5の一端か
ら突出されている電極線53には電力線が接続され、必
要があれば温度制御装置が接続される。また図示しない
温度ヒューズが電極線中に直列に接続されても良い。
【0018】図3における複合管1は、内管3の外周面
には凸状リブ31が突設して設けられているものであ
る。同じく内管3の外周面に突設される凸状リブ31等
は、外管2との間に帯状ヒーター5が配設される空間4
を形成する機能を有する。
【0019】(実施例1)架橋発泡ポリエチレンの外管
と架橋ポリエチレン内管からなる複合管(商品名「エス
ロペックスCV」、積水化学工業社製、呼び径13A)
を使用して、外管と内管との間に、図1、3に示したよ
うに、外管内周又は内管外周にリブを等間隔に配列し、
リブにより形成した空間内に帯状ヒーターを配設した凍
結防止複合管を得た。
【0020】(実施例2)同じく帯状ヒーターにより図
4に示したように、外管内周面に導電性樹脂からなるヒ
ーターが凸状に配設されることにより前記外管と内管と
の間に空間部が形成された凍結防止複合管を得た。
【0021】(実施例3)同じく帯状ヒーターにより図
5に示したように、外管内部に導電性樹脂からなるヒー
ターが埋設され、前記外管内周面又は内管外周面には凸
状リブが設けられていることより前記外管と内管との間
に空間部が形成された凍結防止複合管を得た。
【0022】尚、上記実施例で使用した帯状ヒーター
は、ポリエチレン100重量部に、アセチレンブラック
(電気化学社製)25重量部を配合して得た、厚み1m
m(抵抗値;500Ω/m、100ボルト印加時の自己
制御発熱温度;50℃)のものを使用した。
【0023】(比較例1)実施例1と同じ凍結防止複合
管を用い、ヒーターを発熱させなかったこと以外は実施
例1と同様のテストを行った。
【0024】(比較例2)実施例2と同じ凍結防止複合
管を用い、ヒーターを発熱させなかったこと以外は実施
例2と同様のテストを行った。
【0025】(評価方法)上記実施例、及び比較例の凍
結防止複合管を5m準備し、これらを冷凍室内で管内に
水を満たした状態で敷設し、ヒーターに100ボルト電
源をつないで発熱させ、−5℃の環境下に24時間放置
し、複合管中の水の凍結具合の有無を確認した。凍結す
るまでの時間は目視で観察した。その結果を表1に示し
た。尚、「無」は、開始後24時間経過後も凍結しなか
ったことを意味する。
【0026】
【表1】
【0027】
【発明の効果】以上のように本発明の凍結防止複合管
は、外管と内管との間に形成される空間にヒーターを配
設することにより、内管が直接加熱されると同時に該空
間の空気層も同時に加熱されるので空気による保温効果
が高く、厚い保温材を用いることなく熱量の損失が少な
い。従って、凍結を確実に防止出来ると共にヒーターが
管空間内に配設されるので、管内の通水量は低下しない
上、予めヒーターが組み込れた外管又は内管として施工
現場に持ち込まれるので、施工後改めて管外周面にヒー
ターを巻き付ける施工工数も低減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a) 請求項1記載の凍結防止複合管の一例
を示した断面概略図。 (b) 請求項1記載の複合管の他の一例を示した断面
概略図。
【図2】帯状ヒーターの一例を示した断面概略図。
【図3】請求項1記載の凍結防止複合管の他の一例を示
した断面概略図。
【図4】請求項2記載の凍結防止複合管の断面概略図。
【図5】請求項3記載の凍結防止複合管の断面概略図。
【符号の説明】
1 凍結防止複合管 2 外管 21、31 凸状リブ 3 内管 4 空間 5 帯状ヒーター 51 導電性粉体 52 樹脂 53 電極線 54 絶縁体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】可撓性樹脂からなる外管内部に、可撓性樹
    脂からなる内管が配置され、前記外管内周面又は内管外
    周面には、凸状リブが形成されることにより前記外管と
    内管との間に空間部が形成されると共に、該空間部に導
    電性樹脂からなるヒーターが配設されていることを特徴
    とする凍結防止複合管。
  2. 【請求項2】可撓性樹脂からなる外管内部に、可撓性樹
    脂からなる内管が配置され、前記外管内周面に導電性樹
    脂からなるヒーターが凸状に配設されることにより前記
    外管と内管との間に空間部が形成されたことを特徴とす
    る凍結防止複合管。
  3. 【請求項3】可撓性樹脂からなる外管内部に、可撓性樹
    脂からなる内管が配置され、前記外管内部に導電性樹脂
    からなるヒーターが埋設され、前記外管内周面又は内管
    外周面には凸状リブが設けられていることより前記外管
    と内管との間に空間部が形成されたことを特徴とする凍
    結防止複合管。
JP2001383126A 2001-03-13 2001-12-17 凍結防止複合管 Withdrawn JP2002340244A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006052759A (ja) * 2004-08-10 2006-02-23 Inaba Denki Sangyo Co Ltd 波形可撓管及びそれの製造方法
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CN103629515A (zh) * 2013-12-13 2014-03-12 新誉集团有限公司 可温控的复合材料管及其制作方法

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