JP2002339330A - 防波堤の修景方法 - Google Patents

防波堤の修景方法

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JP2002339330A
JP2002339330A JP2001140539A JP2001140539A JP2002339330A JP 2002339330 A JP2002339330 A JP 2002339330A JP 2001140539 A JP2001140539 A JP 2001140539A JP 2001140539 A JP2001140539 A JP 2001140539A JP 2002339330 A JP2002339330 A JP 2002339330A
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JP
Japan
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breakwater
wave
concrete
blocks
offshore
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JP2001140539A
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English (en)
Inventor
Takunori Maeda
田 卓 範 前
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MAEDA OKUGAI BIJUTSU KK
Original Assignee
MAEDA OKUGAI BIJUTSU KK
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A10/00TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE at coastal zones; at river basins
    • Y02A10/11Hard structures, e.g. dams, dykes or breakwaters

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 消波ブロックを積み上げて構築されている防
波堤の景観を改善し、さらには産業廃棄物の再利用を可
能にする造礁風修景方法を提供する。 【解決手段】 多数の消波ブロックを積み上げて構築さ
れた防波堤において、該消波ブロックの表面を覆うよう
に、自然の石および/あるいは建築/建設廃材のコンク
リート塊を、網袋(ロープネット)に詰め一体化した修
景ユニットを積み上げることを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、海岸、あるいは海
岸から適当な距離を隔てた海中に消波ブロックを用いて
人工的に形成された造礁において、その外観をより自然
に近い状態に造成する修景方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】海岸から土砂が持ち去られて汀線が後退
するいわゆる「海岸浸食」は、国土保全の観点から大き
な問題となっている。この対策として、海岸堤防が築造
され、沖合からの大きい波が浸入することを防止するこ
とは各地で行われている。この防波堤は、通常海底面に
所定の基礎捨石を敷設し、その上に、例えばコンクリー
トケーソンあるいはテトラポッドに代表される消波ブロ
ックを積み上げることによりなっている。
【0003】このような構成の防波堤では、沖合からの
波力を防波堤の構造体であるコンクリート製の消波ブロ
ックで受け止めることが要求されるので、消波ブロック
の設置面積は相当に大きくなる。また十分な消波機能を
発揮させるためには、押し寄せる波の最高予測高さより
も十分に高くすることが必要とされるので、消波ブロッ
クを積み上げた高さは、平時の海面からかなり高い位置
にまで達するのが普通である。
【0004】しかし、一方で消波ブロックが積み上げ、
並べられた景観は、殺伐としたものであり周囲の景観を
大きく損なう原因ともなっている。特に、景勝地はもち
ろん、多くの人々にとって憩いの場所となっている海岸
が多くあり、少なくともこのような所では、自然景観を
損なわない工夫が望まれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、このような消波ブロックを積み上げて構築され
ている防波堤の景観を改善し、さらには産業廃棄物の再
利用を可能にする造礁風修景方法を提供することであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明は
防波堤の修景方法であり、多数の消波ブロックを積み上
げて構築された防波堤において、該消波ブロックの表面
を覆うように、自然の石および/あるいはコンクリート
塊を網袋内にを詰めてなる修景ユニットを積み上げるこ
とを特徴としている。
【0007】請求項2に記載の発明は請求項1記載の防
波堤の修景方法であり、網袋は、合成繊維ロープネット
であることを特徴としている。
【0008】請求項3に記載の発明は請求項1記載の防
波堤の修景方法であり、コンクリート塊が、コンクリー
ト構造物の解体残材であることを特徴としている。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の修景ユニットは、海岸堤
防の一部として使われる消波ブロック上に設置され、自
然と調和のとれた景観を作ろうとするものである。
【0010】消波ブロックは、海岸浸食を抑えるために
海岸に沿って、あるいは離岸堤の一部として、海岸から
少し離れた場所に海岸線と平行に置かれるコンクリート
ブロックであり、テトラポッド、六脚ブロック、中空三
角ブロック、ホロースケヤー、3連ブロック、アクモン
など種々の形があり、本発明は消波ブロックの形態は限
定するものではない。
【0011】本発明の一実施の形態について図面を参照
して説明する。図1は、消波ブロックを積み上げた防波
堤(離岸堤)の上に、本発明修景ユニットを置いた状態
を、海岸側から沖合側に向かって延びる垂直な平面に沿
って切断した断面を示している。図中、符号4は、海底
面の所定の位置に捨石を積み上げて構成された土台を示
し、この土台4の上に、消波ブロック3を積み上げて防
波堤(離岸堤)1がなっており、さらにその上の海岸側
の面に多数の修景ブロック2を積み上げた状態を示して
いる。
【0012】土台4の構造は、一般的には構築すべき防
波堤の全長に渡って延びるとともに、その長さ方向と直
行する方向に関して、中央部の台形断面のコア部4a
と、このコア部4aの海岸側の端部から海岸に向かって
延びる海岸側支持部4bと、コア部4aの沖合側の端部
から沖合側に向かって延びる沖合側支持部4cとで構成
されている。さらにこの沖合側支持部4cの沖合側端部
からさらに沖合側に延びる沖合側支持部4cの上面より
もやや高い位置に上面を有する安定部4dが設けられる
ことが多い。
【0013】消波ブロックは、土台4上に積み上げら
れ、コア部4a、海岸側支持部4bおよび沖合側支持部
4cの上面に支持される。また沖合側支持部4cの沖合
側端部と安定部4dとの間に形成された溝は、沖合側に
積まれた消波ブロック3が波浪等の外力で沖合側に移動
するのを防止するように機能する。以上の防波堤の基本
的な構造およびその構築工法については、従来の技術を
適用することができる。
【0014】修景ユニット2は、自然の石、あるいは建
築/建設廃材、例えば解体コンクリートを適当な大きさ
の塊にしたコンクリート塊を、網袋(ロープネット)に
詰めて一体化したものである。個々の修景ユニット2
は、石、あるいはコンクリート塊を数個から数十個を詰
めたもので、一つのユニットの重量は、設置条件によっ
ても異なるだ、一般には消波ブロックの重量と同等程度
で、2〜6トンである。
【0015】網袋を構成する網の材料は、金属、合成繊
維、あるいは天然繊維を使用することができるが、少な
くとも、内部に収容された石、あるいはコンクリート塊
を支えるのに必要な機械的な強度と、さらに修景ユニッ
トが消波ブロックの上、あるいはその空隙内に安定する
までの期間は、腐食等の原因で破損しない程度の耐腐食
性を有するものを使用する。このような条件からみて、
合成繊維あるいは天然繊維を用いたロープネットが適し
ている。
【0016】防波堤が海岸浸食防止に用いられるのは、
ここで沖からの大きい波を受け止め、海岸に届く波の力
を弱めるのが主目的である。さらに、離岸堤の場合には
堤背後の波を弱まることにより土砂を堆積させ、小魚、
貝類の生息場所を提供することもでき、自然の維持回復
には適している。本発明の修景ユニットは、特に離岸堤
の上に置かれ、消波ブロックのもつ殺伐とした景観を和
らげるものである。
【0017】本発明の修景ユニット2は、消波ブロック
3を、自然と調和のとれたものとするのが主たる目的で
あるので、少なくとも陸地に居る人の目の届く領域、す
なわち離岸堤の海岸側面に置くのがよい。もちろん、そ
れ以外の場所に設置することはなんら差し支えない。本
発明の修景ユニット2は、自重により消波ブロックの凹
凸に馴染み、特に離岸堤の海岸側は、沖合からの波の力
を直接受けない面であるので消波ブロックの上に安定し
て存在することができる。
【0018】本発明の防波堤の修景工法によれば、上記
のようにして構築された、消波ブロックが表面に露出
し、周囲の景観にとって著しいマイナス要因となってい
る防波堤を、周辺景観と調和のとれた自然な外観に改善
することができる。すなわち本発明の防波堤の修景工法
では、土台4の上に積み上げられた消波ブロック3のさ
らにその上に、多数の修景ユニット2を積み上げること
で修景を実現する。
【0019】修景ユニット2は、自然にある石を用いた
り、あるいは建築/建設廃材のコンクリート塊を、網袋
(ロープネット)に詰めたもので、修景ユニット中には
空隙を有している。海水に浸かった部分はもちろん、防
波堤上部に積み上げられた修景ユニットでも、波が押し
寄せたときには海水がかかるので、この空隙は次第に岩
に付着する生物が棲む場所となり、時間の経過とともに
より自然に近い状態になっていく。
【0020】
【発明の効果】以上に説明したように本発明の防波堤の
修景方法によれば、消波ブロックを積み上げて構築した
防波堤の表面が、網袋に詰めた自然の石、あるいはコン
クリート塊により覆われるので、露出しているテトラポ
ッドなど消波ブロックの人工的な外観を、自然の岩礁に
類似した外観を呈するように修景することが可能であ
り、防波堤による防災効果を損なうことなく、周囲の景
観にマッチした外観とすることが可能である。
【0021】しかも、コンクリート塊は、建築物などコ
ンクリート構造物の解体残材を利用することができるの
で、産業廃棄物の安全かつ有効な再資源化となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明修景ユニットを、離岸堤の消波ブロック
の上に置いた状態を示しており、離岸堤の長さ方向と直
行する垂直な平面における断面図である。
【符号の説明】
1:防波堤(離岸堤) 2:修景ユニット 3:消波ブロック(テトラポッド) 4:土台 4a:コア部 4b:海岸側支持部 4c:沖合側支持部 4d:安定部 5:海底 6:海水

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の消波ブロックを積み上げて構築さ
    れた防波堤において、該消波ブロックの表面を覆うよう
    に、自然の石および/あるいはコンクリート塊を網袋内
    にを詰めてなる修景ユニットを積み上げることを特徴と
    する防波堤の修景方法。
  2. 【請求項2】 網袋は、合成繊維ロープネットであるこ
    とを特徴とする請求項1記載の防波堤の修景方法。
  3. 【請求項3】 コンクリート塊が、コンクリート構造物
    の解体残材であることを特徴とする請求項1記載の防波
    堤の修景方法。
JP2001140539A 2001-05-10 2001-05-10 防波堤の修景方法 Pending JP2002339330A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013194501A (ja) * 2012-03-19 2013-09-30 Matsushita Hiromi 海中津波防波堤
KR101939019B1 (ko) * 2018-02-26 2019-01-15 손인락 돌망태 및 테트라포드를 포함하는 방파제 구조물 및 이를 시공하는 방법

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Effective date: 20040323