JP2002336977A - スポット接合用接合ツール - Google Patents

スポット接合用接合ツール

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JP2002336977A JP2002078662A JP2002078662A JP2002336977A JP 2002336977 A JP2002336977 A JP 2002336977A JP 2002078662 A JP2002078662 A JP 2002078662A JP 2002078662 A JP2002078662 A JP 2002078662A JP 2002336977 A JP2002336977 A JP 2002336977A
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康雅 中島
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政一郎 山下
Yasue Nagao
保栄 長尾
Tomonobu Iwashita
智伸 岩下
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 品質管理が容易となり、ランニングコストが
向上し、接合部に圧痕などが残らないスポット接合用接
合ツールを提供する。 【解決手段】 スポット接合装置1は、接合ツール2
と、接合ツール2を回転させるインダクションモータ3
と、接合ツール2を軸線L1に沿って上下に移動させる
サーボモータ4と、接合ツール2に対向して配置される
受け部材7とを有する。接合ツール2の先端部は、短円
柱上のショルダー部20と、ショルダー部20の下面中
央から軸線L1に沿って下方に突出するピン21とを有
する。ピン21の先端部は、中央が盛り上がるように形
成される。ショルダー部20の端面は、ショルダー部2
0の軸線方向内方に凹むように逆円錐状に形成される。
角部および部分は、円弧状に滑らかに形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルミニウム合金
などをスポット的に接合するスポット接合用接合ツール
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、アルミニウム合金などの板材
をスポット的に接合する方法としては、抵抗スポット溶
接法、またはリベットによる機械的締結法などがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】抵抗スポット溶接法で
は接合時に大容量の電源を必要とすること、溶接電極は
汚染や損耗が生じ寿命が短いこと、溶接電力以外に、水
やエアなどのユーティリティを必要とすることなど、ラ
ンニングコスト面および品質管理面での課題が存在す
る。
【0004】また、抵抗スポット溶接法では、接合部に
圧痕が残るため、自動車用外板などに適用する際にはそ
の外観が問題となる。
【0005】とくに、アルミニウム合金の抵抗スポット
接合時には、電極消耗が激しいため、連続打点性能に乏
しく、また通電時に、近接する溶接打点に電流が流れる
分流現象が生じるため、溶接打点を近接できないといっ
た問題を有する。このように溶接打点を近接させること
ができないと、規定された必要な強度が得られないとい
った問題を有する。
【0006】また、リベット打ちの場合には、消耗材で
あるリベット材を多数必要とするといった問題を有す
る。
【0007】本発明の目的は、品質管理が容易となり、
ランニングコストが向上し、接合部に圧痕などが残らな
いスポット接合用接合ツールを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、先端部に軸線
L1に沿ってピン21が突出し、重ねられた被接合物の
所定の接合点に、ピンを押圧しながら接合ツールをその
軸線まわりに回転させ、摩擦熱でピン周囲の被接合物を
加熱、軟化させてピンを挿入し、回転するピンで接合点
付近の被接合物を攪拌し、被接合物を接合点で一体化さ
せてスポット接合するスポット接合用接合ツールにおい
て、ピン21の先端部37は、中央が盛り上がるように
形成されることを特徴とするスポット接合用接合ツール
である。
【0009】また本発明は、先端部に軸線L1に沿って
ピン21が突出し、重ねられた被接合物の所定の接合点
に、ピンを押圧しながら接合ツールをその軸線まわりに
回転させ、摩擦熱でピン周囲の被接合物を加熱、軟化さ
せてピンを挿入し、回転するピンで接合点付近の被接合
物を攪拌し、被接合物を接合点で一体化させてスポット
接合するスポット接合用接合ツールにおいて、ピン21
の先端部37は、中央が盛り上がるように形成され、短
柱状のショルダー部20を有し、このショルダー部20
の端面22,22aからピン21が同軸に突出すること
を特徴とするスポット接合用接合ツールである。
【0010】本発明に従えば、たとえば2枚の被接合物
を重ねて配置し、接合ツールを高速で回転させながら、
被接合材の重畳部の接合点に先端のピンを押しつける。
すると摩擦熱で接合点が加熱、軟化し、ピンが接合点に
挿入される。さらに回転させることによって、ピン周囲
の母材が塑性流動を起こして攪拌され、2枚の被接合物
が接合点で一体化する。その後接合ツールを引き抜くこ
とによって、軟化した被接合物が硬化し、2枚の被接合
物は接合点でスポット的に接合される。
【0011】このようにして、本発明に従えば、接合ツ
ールを回転させて摩擦熱によって接合するので、抵抗ス
ポット溶接に比べて、大幅に小容量の電力でスポット接
合することができる。また、電力以外のユーティリティ
は不用であり、また接合ツールは汚染や損耗が生じない
ため、メンテナンスフリーで長時間使用可能なので、ラ
ンニングコストは低減され管理も容易となる。また、リ
ベット打ちによる機械的締結法と異なり、締結材による
コスト、重量増加も招かない。ピン21の先端部37の
中央は、盛り上がるように形成されるので、被接合物に
押圧されるとき、接合点の加熱、軟化が容易に可能にな
り、接合が容易となる。
【0012】また本発明に従えば、ピン21が短柱状シ
ョルダー部20に同軸に突出しており、これによってシ
ョルダー部20の端面22,22aによってもまた、被
接合材との摩擦熱を発生し、スポット接合が確実にな
る。
【0013】また本発明は、短柱状のショルダー部20
を有し、このショルダー部20の端面22からピン21
が同軸に突出し、前記端面22は、ショルダー部20の
軸線方向内方に凹むように逆円錐状に形成されることを
特徴とする。
【0014】また本発明は、前記端面22とピン21と
が連なる部分24は、円弧状に滑らかに形成されること
を特徴とする。
【0015】本発明に従えば、ショルダー部20の端面
22は、ショルダー部20の軸線方向内方(後述の図2
(a)の上方)に凹むように逆円錐状に形成され、被接
合物との摩擦接触を確実にし、接合を確実にし、しかも
後述の図4に示されるように接合部分32を大きくし
て、接合強度を高めることができる。
【0016】また本発明に従えば、その端面22とピン
21とが連なる部分24は、円弧状に滑らかであるの
で、強度の向上を図ることができる。
【0017】また本発明は、短柱状のショルダー部20
を有し、このショルダー部20の端面22aからピン2
1が同軸に突出し、前記端面22aは、軸線L1に垂直
な平坦な面であることを特徴とする。
【0018】また本発明は、前記端面22aとピン21
とが連なる部分26は、垂直であることを特徴とする。
【0019】本発明に従えば、ショルダー部20の端面
22aは、後述の図2(b)のように、軸線Lに垂直で
あり、被接合物との摩擦接触を確実にし、接合を確実に
し、しかも後述の図4に示されるように接合部分32を
大きくして、接合強度を高めることができる。
【0020】また本発明は、ショルダー部20の外周面
25と前記端面22,22aとが連なる角部23は、円
弧状に滑らかに形成されることを特徴とする。
【0021】本発明に従えば、角部23を円弧状に滑ら
かに形成し、摩擦熱の発生を容易にするとともに、本件
接合ツールの強度の向上を図ることができる。
【0022】また本発明は、ショルダー部20の基端部
は、円錐状に先細となった接合ツール先端部36に連な
ることを特徴とする。
【0023】本発明に従えば、円錐状に先細となった接
合ツール先端部分36に、後述の図2(a)および図2
(b)の上端部である基端部が連なり、接合ツール先端
部分36からショルダー部20に、できるだけ大きなト
ルクを伝達することができる。
【0024】また本発明は、ピン先端にねじが形成され
ることを特徴とする。本発明に従えば、本件接合ツール
を回転しながら、ピンを被接合物に挿入しやすくなる。
【0025】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態で
あるスポット接合装置1を示す断面図である。スポット
接合装置1は、たとえば2枚のアルミニウム合金板など
のワークを重ね継手で接合する場合に用いられ、接合ツ
ール2と、インダクションモータ3と、サーボモータ4
と、リニアガイド6と、受け部材7と、フレーム9とを
含んで構成される。
【0026】接合ツール2は、軸受け11によって軸線
L1まわりに回転自在に軸支され、この接合ツール2
は、インダクションモータ3によって軸線L1まわりに
高速で回転駆動する。インダクションモータ3は、リニ
アガイド6によって、接合ツール2の軸線L1に沿って
上下に変位自在にフレーム9に取付けられる。
【0027】リニアガイド6は、フレーム9に取付けら
れ、接合ツール2の軸線L1に平行に延びるガイドレー
ル15と、ガイドレール15に変位自在に装着されるガ
イド部材16とを有し、インダクションモータ3および
接合ツール2を軸支する軸受け11が、リニアガイド6
のガイド部材16に取付けられる。これによって、接合
ツール2は、インダクションモータ3とともに軸線L1
に沿って上下に変位することができる。
【0028】フレーム9にはサーボモータ4およびボー
ルねじ5が取付けられ、サーボモータ4は、ベルト12
を介してボールねじ5のねじ軸13を回転駆動する。ね
じ軸13は、接合ツール2の軸線L1に平行に配置さ
れ、ねじ軸13に螺合するナット14は、ねじ軸13の
回転に従って上下に移動する。このナット14は、リニ
アガイド6のガイド部材16に取付けられる。従って、
サーボモータ4でボールねじ5のねじ軸13を回転駆動
することによって、接合ツール2を、インダクションモ
ータ3とともに、軸線L1に沿って上下に変位駆動する
ことができる。
【0029】フレーム9の下部は、L字状に屈曲し、先
端部に受け部材7が取付けられる。受け部材7は、接合
ツール2に対向して配置される柱状の部材であって、接
合ツール2の軸線L1と同軸に配置される。この受け部
材7の平坦な上面は、接合ツール2の先端に臨み、スポ
ット接合するとき、被接合物を乗載し、接合ツール2の
押圧力を受ける受け面8として機能する。
【0030】図2は、接合ツール2の先端部の2種類の
形状を示す図である。接合ツール2の先端側の部分36
は、円錐状に先細となり、その先端に短柱状のショルダ
ー部20が形成され、このショルダー部20の端面であ
る下面22の中央から、すなわち同軸に軸線L1に沿っ
て突出してピン21が形成される。
【0031】ショルダー部20の形状は、図2(a)に示
す曲面タイプと(b)に示す平面タイプの2種類ある。
図2(a)の曲面タイプは、ショルダー部20の下面22
が、中央が上方に、すなわちショルダー部20の軸線方
向内方に凹むように逆円錐状に形成され、最も凹んだ中
央部からピン21が軸線L1に沿って下方に突出する。
また、ショルダー部20の外周面25から下面22にわ
たる角部23は円弧状に滑らかに連なり、また、下面2
2とピン21とが連なる部分24も円弧状に滑らかに連
なるように形成される。また、ピン21の先端部37
は、皿状に中央がわずかに盛り上がるように形成され
る。
【0032】図2(b)の平面タイプは、ショルダー部
20の下面22aは、軸線L1に垂直な平坦な面とな
り、この中央からピン21が下方に突出する。また、外
周面25から下面22aに連なる角部23は、図2
(a)と同様に、円弧状に滑らかに連なるが、下面22
aとピン21とが連なる部分26は、垂直に連なる。ま
た、ピン21の先端部37は、図2(a)と同様に、皿
状に中央がわずかに盛り上がる。
【0033】ショルダー部20の外形D1は、たとえば
5〜20mmであり、ピン21の外形D2は2〜7mm
であり、ピン長さHは、1〜3mmとする。また接合ツ
ール2は、被溶接物であるアルミニウム合金より硬い工
具鋼から形成される。
【0034】図3は、本発明のスポット接合方法を示す
図である。本実施形態では、2枚のアルミニウム合金板
であるワーク30,31を重ね継手するものとする。
【0035】まず、2枚のワーク30,31の接合点P
が、受け部材7の受け面8上で、軸線L1に一致するよ
うに配置する。そして、インダクションモータ3によっ
て接合ツール2を、たとえば1000〜3000rpm
程度の高速で回転駆動させる。
【0036】次に、サーボモータ4によって接合ツール
2を回転させながら軸線L1に沿って接合ツール2を降
下させる。接合ツール2のピン21がワーク30に達す
ると、回転するピン21とワーク30との摩擦によっ
て、ワーク30が加熱されて軟化し、ピン21が挿入さ
れる。ピン21が挿入されると、ショルダー部20の下
面22,22aもワーク30に接触し、この下面22,
22aによる摩擦によって接合点P近傍がさらに加熱さ
れる。このようにして、摩擦熱で加熱、軟化したワーク
30にピン21が挿入された状態で回転することによっ
て塑性流動が誘起され、回転するピン21によって接合
点P近傍が攪拌される。
【0037】なお、接合ツール2の押圧力は、本実施形
態では300kgfとする。また、この押圧力は、受け
部材7で受け止められる。
【0038】このようにして、ピン21の先端がワーク
30と31との接合面を超え、ワーク31の裏面の手前
まで挿入された状態で、接合ツール2を攪拌させること
によって、図3(1)に示すように、接合点P付近に攪
拌された塑性流動域が形成され、ワーク30,31が接
合点Pで一体となる。
【0039】所定の接合時間攪拌後、図3(2)に示す
ように、接合ツール2を引き抜く。攪拌する接合時間
は、たとえば1〜10秒程度である。ピン21を引き抜
くと、塑性流動していた母材が硬化し、接合点Pでワー
ク30,31が接合される。
【0040】図4は、接合後のワーク30,31の接合
点の断面を示す図である。この図に示すように、ピン2
1が挿入された側の表面にはピン21およびショルダー
20を挿入した凹所が形成され、この凹所の周囲の接合
部分32が塑性流動してワーク30と31とが一体にな
っている。また、ピン21が挿入されない裏側は平滑な
面を保っていることが分かる。なお、図4の例では、曲
面タイプのショルダーを用いた。
【0041】次に、本発明のスポット接合方法の試験結
果を図5に示す。この試験では、アルミニウム合金製自
動車部材の重ね接合を想定し、図5の試験は、ボンネッ
トのヘム(縁)部の接合の試験結果である。この試験で
は、0.95mm厚のアルミニウム合金板のアウター材
と、0.9mm厚のアルミニウム合金板の下材とを接合
し、要求接合強度は0.5kN以上である。
【0042】この試験では、2.1mmφのピン21を
用い、負荷荷重は300kgfで一定とし、回転数は1
500rpm,2000rpm,2500rpmの3種
類で、曲面タイプおよび平面タイプの接合ツールを、接
合時間1.0〜3.5sの範囲で行った。その結果、図
5に示すように、全ての試験において、せん断荷重が、
要求接合強度を大きく上回り、また、せん断強度のばら
つきが少ない良好な結果が得られた。
【0043】また、スポット接合方法では、前述したよ
うに、ツール挿入とは反対側の面には、凹所が形成され
ず、平滑な面が得られるので、外観を損なうことなくス
ポット接合することができる。
【0044】また、被接合物はアルミニウム合金の接合
に限らず、たとえばステンレス鋼板の接合にも適用可能
であり、また、同種の被接合物の接合に限らず、異種材
料同士の接合も可能である。
【0045】本発明のスポット接合方法は、上述したよ
うに、平板で、同種のアルミニウム合金であるワークを
重ね合わせて接合する場合が好ましいが、このような場
合に限らず、たとえば3枚以上のワークを重ね合わせて
接合してもよく、また異種材料を重ね合わせて接合して
もよく、さらには、3次元形状に成形された複数の材料
を組み合わせ、重ね合わされた面を接合するときに、本
発明のスポット接合方法を適用してもよい。
【0046】また、本実施形態では、接合ツールの回転
用モータは、インダクションモータを用いたが、本発明
はこれに限らず、サーボモータであってもよい。サーボ
モータを用いて回転させることによって、接合ツールの
回転速度を高精度に制御することが可能である。
【0047】また、本発明のスポット接合方法では、従
来の抵抗スポット溶接法のように、電流を流す必要がな
いので、被接合物が金属でなくともよく、合成樹脂製の
被接合物同士の接合や、また、金属板の外表面に合成樹
脂製の化粧シートが貼られた被接合物の接合も可能であ
る。
【0048】このような本発明のスポット接合装置は、
スポット接合ガンとして用い、たとえばバランサによっ
て移動可能に支持し、作業者が、ガンを持ってスポット
接合作業を行う。また、たとえば多関節型ロボットの手
首にガンを装備し、教示したプログラムに従って、設定
した接合点を順次スポット接合するように構成してもよ
い。
【0049】また、接合ツールの他の形態として、ピン
先端にねじを形成するように構成してもよい。これによ
って、回転しながらピンを被接合物に挿入しやすくな
る。
【0050】本発明のスポット接合方法は、アルミニウ
ム合金製の自動車用部材の接合だけに限らず、たとえば
アルミニウム合金製鉄道車両、またはアルミニウム筐体
の接合に用いることができる。
【0051】本発明は、下記の実施の形態が可能であ
る。 (1)先端部に軸線に沿ってピンが突出する接合ツール
を有し、重ねられた被接合物の所定の接合点に、ピンを
押圧しながら接合ツールをその軸線まわりに回転させ、
摩擦熱でピン周囲の被接合物を加熱、軟化させてピンを
挿入し、回転するピンで接合点付近の被接合物を攪拌
し、被接合物を接合点で一体化させた後、接合ツールを
軸線に沿って引き抜くことによって、被接合物を接合点
でスポット接合することを特徴とするスポット接合方
法。
【0052】本発明に従えば、たとえば2枚の被接合物
を重ねて配置し、接合ツールを高速で回転させながら、
被接合材の重畳部の接合点に先端のピンを押しつける。
すると摩擦熱で接合点が加熱、軟化し、ピンが接合点に
挿入される。さらに回転させることによって、ピン周囲
の母材が塑性流動を起こして攪拌され、2枚の被接合物
が接合点で一体化する。その後接合ツールを引き抜くこ
とによって、軟化した被接合物が硬化し、2枚の被接合
物は接合点でスポット的に接合される。
【0053】このようにして、本発明にスポット接合方
法は、接合ツールを回転させて摩擦熱によって接合する
ので、抵抗スポット溶接に比べて、大幅に小容量の電力
でスポット接合することができる。また、電力以外のユ
ーティリティは不用であり、また接合ツールは汚染や損
耗が生じないため、メンテナンスフリーで長時間使用可
能なので、ランニングコストは低減され管理も容易とな
る。また、リベット打ちによる機械的締結法と異なり、
締結材によるコスト、重量増加も招かない。
【0054】(2)前記接合ツールの先端に対向する位
置に、平坦な受け面を有する受け部材を有し、受け面上
に被接合物を重ねて配置し、接合ツールを被接合物に押
しつけるときの押圧力を、前記受け部材によって受ける
ことを特徴とするスポット接合方法。
【0055】スポット接合は、受け部材上に、たとえが
2枚の被接合物を重ねて配置し、その上から接合ツール
を回転させながら押しつけて接合する。被接合物の一表
面側は、前記受け部材の平坦な受け部に支持され、その
反対側からスポット接合されるので、スポット接合され
た側は、ピンが挿入された穴が形成されるが、受け部材
に支持される側は、平坦な受け面に押しつけられるだけ
であるので、平滑な面が得られる。これによって、接合
後、そのまま外板として適用することが可能となる。
【0056】(3)先端部に、軸線に沿って突出するピ
ンを有する接合ツールと、接合ツールをその軸線まわり
に回転させる回転用モータと、接合ツールをその軸線方
向に移動させる移動用モータとを有し、回転用モータで
接合ツールを回転させながら、移動用モータで接合ツー
ルをその軸線方向に移動させ、重ねられた被接合物の所
定の接合点に、ピンを押しつけ、摩擦熱でピン周囲の被
接合物を加熱、軟化させてピンを挿入し、回転するピン
で接合点付近の被接合物を攪拌し、被接合物を接合点で
一体化させた後、移動用モータで接合ツールを軸線に沿
って引き抜くことによって、被接合物を接合点でスポッ
ト接合することを特徴とするスポット接合装置。
【0057】本発明に従えば、回転用モータで接合ツー
ルを回転させながら、移動用モータで接合ツールを軸線
に沿って移動させることによって、前述したように、摩
擦熱によって塑性流動を起こし、複数の被接合物を接合
点でスポット的に接合することができる。
【0058】(4)前記回転用モータは、インダクショ
ンモータもしくはサーボモータであり、前記移動用モー
タは、サーボモータであることを特徴とするスポット接
合装置。
【0059】本発明に従えば、回転用モータにインダク
ションモータもしくはサーボモータを用いることによっ
て、接合ツールを高速で回転駆動することができる。ま
た、移動用モータにサーボモータを用いることによっ
て、たとえば接合深さを高精度に制御することができ
る。
【0060】
【発明の効果】以上のように本発明では、接合ツールを
回転させて摩擦熱によって接合するので、従来の抵抗ス
ポット溶接に比べて、大幅に小容量の電力でスポット接
合することができる。また、電力以外のユーティリティ
は不用であり、また接合ツールは汚染や損耗が生じない
ため、メンテナンスフリーで長時間使用可能なので、ラ
ンニングコストは低減され管理も容易となる。また、リ
ベット打ちによる機械的締結法と異なり、締結材による
コスト、重量増加も招かない。
【0061】また、接合ツールが挿入される側とは反対
側の面は、平滑な面が得られ、これによって、接合後、
そのまま外板として適用することが可能となる。
【0062】特に本発明によれば、ピン21の先端部3
7の中央は、盛り上がるように形成され、したがって被
接合物との摩擦熱が容易に発生され、接合が確実にな
る。さらにこのピン21に、ショルダー部20の端面2
2,22aが同軸に連なり、ピン21の周囲における摩
擦熱の発生がさらに容易になり、接合が確実になる。
【0063】前記端面22は、ショルダー部20の軸線
方向内方に凹むように逆円錐状に形成され、摩擦熱の発
生が容易に可能になるとともに、接合強度が向上され
る。この端面22とピン21とが連なる部分24は、円
弧状に滑らかに形成され、強度の向上が図られる。また
ショルダー部20の外周面25と端面22,22aとが
連なる角部23は、円弧状に滑らかに形成され、強度の
向上が図られる。
【0064】円錐状先細の接合ツール先端部分36に、
ショルダー部20が連なり、したがって大きな回転トル
クを、ショルダー部20、したがってピン21に伝達す
ることができる。
【0065】さらに本発明によれば、ピン先端に、ねじ
を形成し、回転しながらピンを被接合物に挿入しやすく
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態のスポット接合装置1を
示す断面図である。
【図2】接合ツール先端の2種類の形状を示す図であ
る。
【図3】スポット接合方法を示す図である。
【図4】接合後のワーク30,31の断面図である。
【図5】本発明のスポット接合方法の試験結果を示す図
である。
【符号の説明】
1 スポット接合装置 2 接合ツール 3 インダクションモータ 4 サーボモータ 7 受け部材 8 受け面 20 ショルダー部 21 ピン 22,22a 端面 24,26 部分 25 外周面 36 接合ツール先端部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 犬塚 雅之 兵庫県神戸市中央区東川崎町3丁目1番1 号 川崎重工業株式会社神戸工場内 (72)発明者 中島 康雅 兵庫県神戸市中央区東川崎町3丁目1番1 号 川崎重工業株式会社神戸工場内 (72)発明者 山下 政一郎 兵庫県神戸市兵庫区和田山通2丁目1番18 号 川崎重工業株式会社兵庫工場内 (72)発明者 長尾 保栄 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工業 株式会社明石工場内 (72)発明者 岩下 智伸 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 Fターム(参考) 4E067 AA05 BG00 CA01 CA04 EC03

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端部に軸線L1に沿ってピン21が突
    出し、 重ねられた被接合物の所定の接合点に、ピンを押圧しな
    がら接合ツールをその軸線まわりに回転させ、摩擦熱で
    ピン周囲の被接合物を加熱、軟化させてピンを挿入し、
    回転するピンで接合点付近の被接合物を攪拌し、被接合
    物を接合点で一体化させてスポット接合するスポット接
    合用接合ツールにおいて、 ピン21の先端部37は、中央が盛り上がるように形成
    されることを特徴とするスポット接合用接合ツール。
  2. 【請求項2】 短柱状のショルダー部20を有し、 このショルダー部20の端面22からピン21が同軸に
    突出し、 前記端面22は、ショルダー部20の軸線方向内方に凹
    むように逆円錐状に形成されることを特徴とする請求項
    1記載のスポット接合用接合ツール。
  3. 【請求項3】 前記端面22とピン21とが連なる部分
    24は、円弧状に滑らかに形成されることを特徴とする
    請求項2記載のスポット接合用接合ツール。
  4. 【請求項4】 短柱状のショルダー部20を有し、 このショルダー部20の端面22aからピン21が同軸
    に突出し、 前記端面22aは、軸線L1に垂直な平坦な面であるこ
    とを特徴とする請求項1記載のスポット接合用接合ツー
    ル。
  5. 【請求項5】 前記端面22aとピン21とが連なる部
    分26は、垂直であることを特徴とする請求項4記載の
    スポット接合用接合ツール。
  6. 【請求項6】 ショルダー部20の外周面25と前記端
    面22,22aとが連なる角部23は、円弧状に滑らか
    に形成されることを特徴とする請求項2〜5のうちの1
    つに記載のスポット接合用接合ツール。
  7. 【請求項7】 先端部に軸線L1に沿ってピン21が突
    出し、 重ねられた被接合物の所定の接合点に、ピンを押圧しな
    がら接合ツールをその軸線まわりに回転させ、摩擦熱で
    ピン周囲の被接合物を加熱、軟化させてピンを挿入し、
    回転するピンで接合点付近の被接合物を攪拌し、被接合
    物を接合点で一体化させてスポット接合するスポット接
    合用接合ツールにおいて、 ピン21の先端部37は、中央が盛り上がるように形成
    され、 短柱状のショルダー部20を有し、 このショルダー部20の端面22,22aからピン21
    が同軸に突出することを特徴とするスポット接合用接合
    ツール。
  8. 【請求項8】 ショルダー部20の基端部は、円錐状に
    先細となった接合ツール先端部36に連なることを特徴
    とする請求項1〜7のうちの1つに記載のスポット接合
    用接合ツール。
  9. 【請求項9】 ピン先端にねじが形成されることを特徴
    とする請求項1〜8のうちの1つに記載のスポット接合
    用接合ツール。
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