JP2002336908A - 熱間圧延設備及び熱間圧延方法 - Google Patents
熱間圧延設備及び熱間圧延方法Info
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- JP2002336908A JP2002336908A JP2001144316A JP2001144316A JP2002336908A JP 2002336908 A JP2002336908 A JP 2002336908A JP 2001144316 A JP2001144316 A JP 2001144316A JP 2001144316 A JP2001144316 A JP 2001144316A JP 2002336908 A JP2002336908 A JP 2002336908A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 板厚が変動しても噴流の衝突点間距離を常に
最適な適正値に保て、高いデスケーリング能力が得られ
るV型デスケーラを備えた熱間圧延設備及び熱間圧延方
法を提供する。 【解決手段】 二つの噴流ノズル10a,10bがスラ
ブ2の表面に対してその噴流が互いに衝突するよう互い
に向き合う方向に傾斜して配置されてなるV型デスケー
ラを備えた熱間圧延設備において、前記噴流の衝突点間
距離Cを常に最適な適正値に保持可能にした。
最適な適正値に保て、高いデスケーリング能力が得られ
るV型デスケーラを備えた熱間圧延設備及び熱間圧延方
法を提供する。 【解決手段】 二つの噴流ノズル10a,10bがスラ
ブ2の表面に対してその噴流が互いに衝突するよう互い
に向き合う方向に傾斜して配置されてなるV型デスケー
ラを備えた熱間圧延設備において、前記噴流の衝突点間
距離Cを常に最適な適正値に保持可能にした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧延ライン中に、
被圧延材表面のスケール(酸化皮膜)を剥離(除去)す
るスケール剥離装置(デスケーラ装置)を介装した熱間
圧延設備及び熱間圧延方法に関する。
被圧延材表面のスケール(酸化皮膜)を剥離(除去)す
るスケール剥離装置(デスケーラ装置)を介装した熱間
圧延設備及び熱間圧延方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図5に、従来の熱間圧延設備におけるデ
スケーラ装置(以下、単にデスケーラと言う)の1例を
示す(特開平8−206724号公報参照)。
スケーラ装置(以下、単にデスケーラと言う)の1例を
示す(特開平8−206724号公報参照)。
【0003】図5において、100 は被圧延材としてのス
トリップ、101 は上下一対の圧延ロール、102 はデスケ
ーラで、ストリップ100 は矢印図示方向に送られて熱間
圧延ミルで圧延される。
トリップ、101 は上下一対の圧延ロール、102 はデスケ
ーラで、ストリップ100 は矢印図示方向に送られて熱間
圧延ミルで圧延される。
【0004】前記デスケーラ102 は、上下各2個宛の噴
流ノズル列102a,102bがストリップ100 の表面に対して
液体又は気体若しくはプラズマを流体とした噴流が互い
に衝突するようストリップ表面に水平な方向からの傾斜
角が15°〜85°の範囲で互いに向き合う方向に傾斜
して配置され、所謂V型デスケーラを構成している。
流ノズル列102a,102bがストリップ100 の表面に対して
液体又は気体若しくはプラズマを流体とした噴流が互い
に衝突するようストリップ表面に水平な方向からの傾斜
角が15°〜85°の範囲で互いに向き合う方向に傾斜
して配置され、所謂V型デスケーラを構成している。
【0005】これによれば、噴流ノズルが上下各1個宛
のデスケーラと比較して、噴流ノズル102a,102bからの
噴流がストリップ100 の表面に高い圧力で衝突する領域
が広くとれ、これにより冷却促進が図られるなどしてス
ケールに積極的に割れが入り、その剥離効果が高められ
るという利点がある。
のデスケーラと比較して、噴流ノズル102a,102bからの
噴流がストリップ100 の表面に高い圧力で衝突する領域
が広くとれ、これにより冷却促進が図られるなどしてス
ケールに積極的に割れが入り、その剥離効果が高められ
るという利点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のV型デスケーラにあっては、噴流ノズル102
a,102bのヘッダー等が固定的に設けられて噴流ノズル1
02a,102bの傾斜角が一定であるため、ストリップ100
の板厚が変動すると、各噴流ノズル102a,102bからの噴
流の衝突点間距離が変わり、デスケーリング能力(スケ
ール除去能力)が低下するという不具合がった。
うな従来のV型デスケーラにあっては、噴流ノズル102
a,102bのヘッダー等が固定的に設けられて噴流ノズル1
02a,102bの傾斜角が一定であるため、ストリップ100
の板厚が変動すると、各噴流ノズル102a,102bからの噴
流の衝突点間距離が変わり、デスケーリング能力(スケ
ール除去能力)が低下するという不具合がった。
【0007】尚、前記噴流の衝突点間距離に関しては、
被圧延材の種類(鋼種)によって最適な適正値があるこ
とが実験等で確認されており、例えば衝突点間距離が開
き過ぎると、前記噴流がストリップの表面に高い圧力で
衝突する領域が狭くなってスケールの剥離効果が低減す
るのである。
被圧延材の種類(鋼種)によって最適な適正値があるこ
とが実験等で確認されており、例えば衝突点間距離が開
き過ぎると、前記噴流がストリップの表面に高い圧力で
衝突する領域が狭くなってスケールの剥離効果が低減す
るのである。
【0008】そこで、本発明の目的は、板厚が変動して
も噴流の衝突点間距離を常に最適な適正値に保て、高い
デスケーリング能力が得られるV型デスケーラを備えた
熱間圧延設備及び熱間圧延方法を提供することにある。
も噴流の衝突点間距離を常に最適な適正値に保て、高い
デスケーリング能力が得られるV型デスケーラを備えた
熱間圧延設備及び熱間圧延方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成するた
めの本発明に係る熱間圧延設備は、二つの噴流ノズルが
被圧延材の表面に対してその噴流が互いに衝突するよう
互いに向き合う方向に傾斜して配置されてなるV型デス
ケーラを備えた熱間圧延設備において、前記噴流の衝突
点間距離を常に最適な適正値に保持可能にしたことを特
徴とする熱間圧延設備。
めの本発明に係る熱間圧延設備は、二つの噴流ノズルが
被圧延材の表面に対してその噴流が互いに衝突するよう
互いに向き合う方向に傾斜して配置されてなるV型デス
ケーラを備えた熱間圧延設備において、前記噴流の衝突
点間距離を常に最適な適正値に保持可能にしたことを特
徴とする熱間圧延設備。
【0010】また、前記噴流ノズルが圧延ライン方向に
回転可能になっていることを特徴とする。
回転可能になっていることを特徴とする。
【0011】また、前記噴流ノズルが圧延ライン方向に
移動可能になっていることを特徴とする。
移動可能になっていることを特徴とする。
【0012】また、前記噴流ノズルが上下動可能になっ
ていることを特徴とする。
ていることを特徴とする。
【0013】また、前記V型デスケーラを仕上圧延機列
の前方と仕上圧延機列の中との2段に亙って配置したこ
とを特徴とする。
の前方と仕上圧延機列の中との2段に亙って配置したこ
とを特徴とする。
【0014】本発明に係る熱間圧延方法は、二つの噴流
ノズルが被圧延材の表面に対してその噴流が互いに衝突
するよう互いに向き合う方向に傾斜して配置されてなる
V型デスケーラを備えた熱間圧延設備において、前記噴
流の衝突点間距離を常に最適な適正値に保持して被圧延
材表面のスケール除去を行なうことを特徴とする熱間圧
延方法。
ノズルが被圧延材の表面に対してその噴流が互いに衝突
するよう互いに向き合う方向に傾斜して配置されてなる
V型デスケーラを備えた熱間圧延設備において、前記噴
流の衝突点間距離を常に最適な適正値に保持して被圧延
材表面のスケール除去を行なうことを特徴とする熱間圧
延方法。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る熱間圧延設備
及び熱間圧延方法を実施例により図面を用いて詳細に説
明する。
及び熱間圧延方法を実施例により図面を用いて詳細に説
明する。
【0016】[実施例]図1は本発明の一実施例を示
す、熱間圧延設備の概略構成図、図2は同じくV型デス
ケーラの構成と作用説明図、図3は同じく回動制御のブ
ロック図、図4は同じく噴流の衝突点間距離とデスケー
リング後の平均酸化皮膜厚みとの関係を示す線図であ
る。
す、熱間圧延設備の概略構成図、図2は同じくV型デス
ケーラの構成と作用説明図、図3は同じく回動制御のブ
ロック図、図4は同じく噴流の衝突点間距離とデスケー
リング後の平均酸化皮膜厚みとの関係を示す線図であ
る。
【0017】図1において、1は幅固定式の振動モール
ド1aを備えた振動ブロック式等の厚スラブ連続鋳造装
置であり、この厚スラブ連続鋳造装置1では被圧延材と
してのスラブ2が形成されて排出される。
ド1aを備えた振動ブロック式等の厚スラブ連続鋳造装
置であり、この厚スラブ連続鋳造装置1では被圧延材と
してのスラブ2が形成されて排出される。
【0018】スラブ2はガイドロール3及び送り用のピ
ンチロール4に案内されて送られ、コイル1個長さ単位
で板切断装置5により切断されてウォーキングビーム式
の加熱炉6に送られる。この加熱炉6の出側ラインに連
続して二段のリバース式の粗圧延機R1,R2が設けら
れる。
ンチロール4に案内されて送られ、コイル1個長さ単位
で板切断装置5により切断されてウォーキングビーム式
の加熱炉6に送られる。この加熱炉6の出側ラインに連
続して二段のリバース式の粗圧延機R1,R2が設けら
れる。
【0019】前記粗圧延機R1,R2に連続してコイル
ボックス8が設けられ、このコイルボックス8に連続し
て仕上圧延機F1,F2,F3,F4,F5,F6列が
設けられている。仕上圧延機F1,F2,F3,F4,
F5,F6列の前方には、クロップシャー9とこのクロ
ップシャー9の後位置にデスケーラ10が設けられ、仕
上圧延機F1,F2,F3,F4,F5,F6列の後方
には、冷却用ランアウトテーブル11が設けられてい
る。仕上圧延機F1,F2,F3,F4,F5,F6列
で仕上げ圧延されたスラブ2は冷却された後に巻取機1
2によってコイルに巻き取られる。
ボックス8が設けられ、このコイルボックス8に連続し
て仕上圧延機F1,F2,F3,F4,F5,F6列が
設けられている。仕上圧延機F1,F2,F3,F4,
F5,F6列の前方には、クロップシャー9とこのクロ
ップシャー9の後位置にデスケーラ10が設けられ、仕
上圧延機F1,F2,F3,F4,F5,F6列の後方
には、冷却用ランアウトテーブル11が設けられてい
る。仕上圧延機F1,F2,F3,F4,F5,F6列
で仕上げ圧延されたスラブ2は冷却された後に巻取機1
2によってコイルに巻き取られる。
【0020】従って、厚スラブ連続鋳造装置1は、毎分
6〜10mの長さで例えば厚さ230のスラブ2を排出
し、板切断装置5によって1コイル分の長さ単位に切断
され、加熱炉6に入り加熱・保温される。加熱炉6の出
側に出たスラブ2は、粗圧延機R1,R2によるリバー
ス圧延で6段階に例えば184mm →149mm →115mm →87mm
→75mm→35mmのように圧延され、コイルボックス8の巻
出部から出るシートバーは、仕上圧延機F1,F2,F
3,F4,F5,F6列による6段階の圧延で例えば27
mm→13mm→6.3mm →3.6mm →1.4mm →1.2mm のように圧
延され、ランアウトテーブル11を通って巻取機12に
巻き取られる。この際、仕上圧延機F1,F2,F3,
F4,F5,F6列前方のデスケーラ10によってスラ
ブ表面のスケールW(図2の(a)参照)が除去され
る。
6〜10mの長さで例えば厚さ230のスラブ2を排出
し、板切断装置5によって1コイル分の長さ単位に切断
され、加熱炉6に入り加熱・保温される。加熱炉6の出
側に出たスラブ2は、粗圧延機R1,R2によるリバー
ス圧延で6段階に例えば184mm →149mm →115mm →87mm
→75mm→35mmのように圧延され、コイルボックス8の巻
出部から出るシートバーは、仕上圧延機F1,F2,F
3,F4,F5,F6列による6段階の圧延で例えば27
mm→13mm→6.3mm →3.6mm →1.4mm →1.2mm のように圧
延され、ランアウトテーブル11を通って巻取機12に
巻き取られる。この際、仕上圧延機F1,F2,F3,
F4,F5,F6列前方のデスケーラ10によってスラ
ブ表面のスケールW(図2の(a)参照)が除去され
る。
【0021】前記デスケーラ10は、図2に示すよう
に、上下各2個宛(図2中では上の2個のみ図示してい
る)のヘッダー10A,10Bに形成された噴流ノズル
10a,10bがスラブ2の表面に対して水等の液体又
は気体若しくはプラズマを流体とした噴流が互いに衝突
するようスラブ表面に対して互いに向き合う方向に傾斜
して配置され、所謂V型デスケーラを構成している。
に、上下各2個宛(図2中では上の2個のみ図示してい
る)のヘッダー10A,10Bに形成された噴流ノズル
10a,10bがスラブ2の表面に対して水等の液体又
は気体若しくはプラズマを流体とした噴流が互いに衝突
するようスラブ表面に対して互いに向き合う方向に傾斜
して配置され、所謂V型デスケーラを構成している。
【0022】そして、本実施例では、前記ヘッダー10
A,10Bが圧延ライン方向に回転可能に構成され(図
2中矢印参照)、前記噴流の衝突点間距離Cを常に最適
な適正値に保持可能になっている。
A,10Bが圧延ライン方向に回転可能に構成され(図
2中矢印参照)、前記噴流の衝突点間距離Cを常に最適
な適正値に保持可能になっている。
【0023】即ち、前記ヘッダー10A,10Bは、図
3に示すように、ホストコンピュータ20からの板厚信
号とデスケーラ10直前等に設置した板検出センサ25
からの板有・無信号を入力する制御部21により、前記
ヘッダー10A,10Bを回転駆動するモータ等の駆動
部23が、ロータリエンコーダ24及び差分回路22を
介してフィードバック制御され、スラブ2の板厚が変動
してもヘッダー10A,10B(噴流ノズル10a,1
0b)が回転することで、前記噴流の衝突点間距離Cが
常に一定になるようになっている。
3に示すように、ホストコンピュータ20からの板厚信
号とデスケーラ10直前等に設置した板検出センサ25
からの板有・無信号を入力する制御部21により、前記
ヘッダー10A,10Bを回転駆動するモータ等の駆動
部23が、ロータリエンコーダ24及び差分回路22を
介してフィードバック制御され、スラブ2の板厚が変動
してもヘッダー10A,10B(噴流ノズル10a,1
0b)が回転することで、前記噴流の衝突点間距離Cが
常に一定になるようになっている。
【0024】このように構成されるため、図2に示すよ
うに、圧延中にスラブ2の板厚が例えばt1 〜t2 へ変
わった場合に、ヘッダー10A,10Bが従来のように
固定的であれば(非回転時)、前記噴流の衝突点間距離
CがC1 〜C2 と変化してしまうが、本実施例のように
ヘッダー10A,10B(噴流ノズル10a,10b)
が回転できれば(回転時)、前記噴流の衝突点間距離C
がC3 =C4 と一定になるのである。
うに、圧延中にスラブ2の板厚が例えばt1 〜t2 へ変
わった場合に、ヘッダー10A,10Bが従来のように
固定的であれば(非回転時)、前記噴流の衝突点間距離
CがC1 〜C2 と変化してしまうが、本実施例のように
ヘッダー10A,10B(噴流ノズル10a,10b)
が回転できれば(回転時)、前記噴流の衝突点間距離C
がC3 =C4 と一定になるのである。
【0025】尚、前記制御部21による角度演算は、例
えばθ=tan -1{(L/2−C/2)/(H−t)}の
式で求められる(但し、L:ヘッダー10A,10B
(噴流ノズル10a,10b)間距離、C:噴流の衝突
点間距離、H:ヘッダー10A,10B(噴流ノズル1
0a,10b)高さ、t:板厚である)。
えばθ=tan -1{(L/2−C/2)/(H−t)}の
式で求められる(但し、L:ヘッダー10A,10B
(噴流ノズル10a,10b)間距離、C:噴流の衝突
点間距離、H:ヘッダー10A,10B(噴流ノズル1
0a,10b)高さ、t:板厚である)。
【0026】これにより、図4に示すように、圧延中に
スラブ2の板厚が変動しても、前記噴流の衝突点間距離
Cを常に最適な適正値に保持してスラブ表面のスケール
(酸化皮膜)除去を行なうことができ、高いデスケーリ
ング能力が得られてスラブ2の品質向上が図れる。
スラブ2の板厚が変動しても、前記噴流の衝突点間距離
Cを常に最適な適正値に保持してスラブ表面のスケール
(酸化皮膜)除去を行なうことができ、高いデスケーリ
ング能力が得られてスラブ2の品質向上が図れる。
【0027】また、上記実施例では、噴流の衝突点間距
離Cを常に最適な適正値に保持すべく、ヘッダー10
A,10Bを圧延ライン方向に回転可能に構成したが、
同様の趣旨からヘッダー10A,10Bを圧延ライン方
向(左右方向)に移動可能又は上下動可能に構成しても
良い。この際、前記制御部21によるヘッダー10A,
10Bの左右方向位置は、例えばL/2=(H−t)ta
n θ+C/2の式で演算され、前記制御部21によるヘ
ッダー10A,10Bの上下方向位置は、例えばH=
(L/2−C/2)/tan θ+tの式で演算される。ま
た、デスケーラ10を仕上圧延機F1,F2,F3,F
4,F5,F6列の前方にのみ設けたが、仕上圧延機F
1,F2,F3,F4,F5,F6列の列中にも設けて
も良い。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で各種変
更が可能であることはいうまでもない。
離Cを常に最適な適正値に保持すべく、ヘッダー10
A,10Bを圧延ライン方向に回転可能に構成したが、
同様の趣旨からヘッダー10A,10Bを圧延ライン方
向(左右方向)に移動可能又は上下動可能に構成しても
良い。この際、前記制御部21によるヘッダー10A,
10Bの左右方向位置は、例えばL/2=(H−t)ta
n θ+C/2の式で演算され、前記制御部21によるヘ
ッダー10A,10Bの上下方向位置は、例えばH=
(L/2−C/2)/tan θ+tの式で演算される。ま
た、デスケーラ10を仕上圧延機F1,F2,F3,F
4,F5,F6列の前方にのみ設けたが、仕上圧延機F
1,F2,F3,F4,F5,F6列の列中にも設けて
も良い。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で各種変
更が可能であることはいうまでもない。
【0028】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の請
求項1に係る熱間圧延設備は、二つの噴流ノズルが被圧
延材の表面に対してその噴流が互いに衝突するよう互い
に向き合う方向に傾斜して配置されてなるV型デスケー
ラを備えた熱間圧延設備において、前記噴流の衝突点間
距離を常に最適な適正値に保持可能にしたので、高いデ
スケーリング能力が得られて被圧延材の品質向上が図れ
る。
求項1に係る熱間圧延設備は、二つの噴流ノズルが被圧
延材の表面に対してその噴流が互いに衝突するよう互い
に向き合う方向に傾斜して配置されてなるV型デスケー
ラを備えた熱間圧延設備において、前記噴流の衝突点間
距離を常に最適な適正値に保持可能にしたので、高いデ
スケーリング能力が得られて被圧延材の品質向上が図れ
る。
【0029】請求項2に係る熱間圧延設備は、前記噴流
ノズルが圧延ライン方向に回転可能になっているので、
被圧延材の板厚が変動しても簡単な手段で噴流の衝突点
間距離を常に最適な適正値に保持可能となる。
ノズルが圧延ライン方向に回転可能になっているので、
被圧延材の板厚が変動しても簡単な手段で噴流の衝突点
間距離を常に最適な適正値に保持可能となる。
【0030】請求項3に係る熱間圧延設備は、前記噴流
ノズルが圧延ライン方向に移動可能になっているので、
被圧延材の板厚が変動しても簡単な手段で噴流の衝突点
間距離を常に最適な適正値に保持可能となる。
ノズルが圧延ライン方向に移動可能になっているので、
被圧延材の板厚が変動しても簡単な手段で噴流の衝突点
間距離を常に最適な適正値に保持可能となる。
【0031】請求項4に係る熱間圧延設備は、前記噴流
ノズルが上下動可能になっているので、被圧延材の板厚
が変動しても簡単な手段で噴流の衝突点間距離を常に最
適な適正値に保持可能となる。
ノズルが上下動可能になっているので、被圧延材の板厚
が変動しても簡単な手段で噴流の衝突点間距離を常に最
適な適正値に保持可能となる。
【0032】請求項5に係る熱間圧延設備は、前記V型
デスケーラを仕上圧延機列の前方と仕上圧延機列の中と
の2段に亙って配置したので、より高いデスケーリング
能力が得られて被圧延材の品質向上がより一層図れる。
デスケーラを仕上圧延機列の前方と仕上圧延機列の中と
の2段に亙って配置したので、より高いデスケーリング
能力が得られて被圧延材の品質向上がより一層図れる。
【0033】本発明の請求項6に係る熱間圧延方法は、
二つの噴流ノズルが被圧延材の表面に対してその噴流が
互いに衝突するよう互いに向き合う方向に傾斜して配置
されてなるV型デスケーラを備えた熱間圧延設備におい
て、前記噴流の衝突点間距離を常に最適な適正値に保持
して被圧延材表面のスケール除去を行なうので、高いデ
スケーリング能力が得られて被圧延材の品質向上が図れ
る。
二つの噴流ノズルが被圧延材の表面に対してその噴流が
互いに衝突するよう互いに向き合う方向に傾斜して配置
されてなるV型デスケーラを備えた熱間圧延設備におい
て、前記噴流の衝突点間距離を常に最適な適正値に保持
して被圧延材表面のスケール除去を行なうので、高いデ
スケーリング能力が得られて被圧延材の品質向上が図れ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す、熱間圧延設備の概略
構成図である。
構成図である。
【図2】同じくV型デスケーラの構成と作用説明図であ
る。
る。
【図3】同じく回動制御のブロック図である。
【図4】同じく噴流の衝突点間距離とデスケーリング後
の平均酸化皮膜厚みとの関係を示す線図である。
の平均酸化皮膜厚みとの関係を示す線図である。
【図5】従来のV型デスケーラの説明図である。
1 厚スラブ連続鋳造装置 2 スラブ 3 ガイドロール 4 ピンチロール 5 板切断装置 6 加熱炉 8 コイルボックス 9 クロップシャー 10 デスケーラ 10A,10B ヘッダー 10a,10b 噴流ノズル 11 ランアウトテーブル 12 巻取機 20 ホストコンピュータ 21 制御部 22 差分回路 23 駆動部 24 ロータリエンコーダ 25 板検出センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 若井 宗弥 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱重工業株式会社広島研究所内 (72)発明者 賀屋 章 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱重工業株式会社広島製作所内 Fターム(参考) 4E002 AA04 AD01 BA01 BD10 CB03
Claims (6)
- 【請求項1】 二つの噴流ノズルが被圧延材の表面に対
してその噴流が互いに衝突するよう互いに向き合う方向
に傾斜して配置されてなるV型デスケーラを備えた熱間
圧延設備において、前記噴流の衝突点間距離を常に最適
な適正値に保持可能にしたことを特徴とする熱間圧延設
備。 - 【請求項2】 前記噴流ノズルが圧延ライン方向に回転
可能になっていることを特徴とする請求項1記載の熱間
圧延設備。 - 【請求項3】 前記噴流ノズルが圧延ライン方向に移動
可能になっていることを特徴とする請求項1記載の熱間
圧延設備。 - 【請求項4】 前記噴流ノズルが上下動可能になってい
ることを特徴とする請求項1記載の熱間圧延設備。 - 【請求項5】 前記V型デスケーラを仕上圧延機列の前
方と仕上圧延機列の列中との2段に亙って配置したこと
を特徴とする請求項1,2,3又は4記載の熱間圧延設
備。 - 【請求項6】 二つの噴流ノズルが被圧延材の表面に対
してその噴流が互いに衝突するよう互いに向き合う方向
に傾斜して配置されてなるV型デスケーラを備えた熱間
圧延設備において、前記噴流の衝突点間距離を常に最適
な適正値に保持して被圧延材表面のスケール除去を行な
うことを特徴とする熱間圧延方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001144316A JP2002336908A (ja) | 2001-05-15 | 2001-05-15 | 熱間圧延設備及び熱間圧延方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001144316A JP2002336908A (ja) | 2001-05-15 | 2001-05-15 | 熱間圧延設備及び熱間圧延方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002336908A true JP2002336908A (ja) | 2002-11-26 |
Family
ID=18990282
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001144316A Withdrawn JP2002336908A (ja) | 2001-05-15 | 2001-05-15 | 熱間圧延設備及び熱間圧延方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002336908A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114733918A (zh) * | 2022-04-01 | 2022-07-12 | 山东钢铁集团日照有限公司 | 一种反喷水集管结构及其控制方法 |
-
2001
- 2001-05-15 JP JP2001144316A patent/JP2002336908A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114733918A (zh) * | 2022-04-01 | 2022-07-12 | 山东钢铁集团日照有限公司 | 一种反喷水集管结构及其控制方法 |
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