JP2002336092A - クッション体 - Google Patents

クッション体

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JP2002336092A
JP2002336092A JP2001144842A JP2001144842A JP2002336092A JP 2002336092 A JP2002336092 A JP 2002336092A JP 2001144842 A JP2001144842 A JP 2001144842A JP 2001144842 A JP2001144842 A JP 2001144842A JP 2002336092 A JP2002336092 A JP 2002336092A
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JP
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foam
pressing force
cells
cushion body
cell
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JP2001144842A
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English (en)
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Kiyotaka Ito
清隆 伊藤
Kuniaki Hayashi
邦明 林
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APAS KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧力吸収特性と圧力分散特性とが常に安定し
て発揮され得て、より優れたクッション性能が効果的に
確保され得るクッション体を提供する。 【解決手段】 外側部分を構成する発泡体16の内側
に、所定の流動体34が収容された、外部からの押圧力
により容易に圧縮変形する複数のセル26を、狭窄連通
部28にて互いに連通せしめた状態で、該発泡体16に
て覆われるように設け、更に、それら複数のセル26の
それぞれの外面と、該発泡体16の内面とを、少なくと
も、前記押圧力が外部から加えられる方向に対向する、
それぞれの対向面の一部において接合して、構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、クッション体に係り、特に、圧
力分散特性と圧力吸収特性(衝撃吸収特性)の両方の特
性を発揮するクッション体の改良された構造に関するも
のである。
【0002】
【背景技術】よく知られているように、ベッド用やソフ
ァー用のマットレスや枕、座布団、椅子等の座部や背も
たれ部、或いは履物の中敷や靴底等には、各種の材料か
らなり、また様々な構造を有するクッション体が、使用
されている。そして、一般に、そのようなクッション体
としては、圧力吸収特性(衝撃吸収特性)を備えた軟質
ポリウレタンフォーム等の弾性を有する樹脂発泡体から
なるものや、ゴム材料製のもの等が、従来から多く利用
されてきている。
【0003】また、近年では、気体や液体、ゲル状物
質、粒体等の流動体が、所定の封入体内に流動可能に封
入されてなる構造を有し、外部から局部的に加えられた
押圧力が、封入体内での流動体の流動によって分散され
るようにした、所謂圧力分散特性を発揮するクッション
体が、広く使用されるようになってきている。このよう
な圧力分散特性を備えたクッション体にあっては、人体
等に接触せしめられた際に、人体をクッション体の全体
で支持することが可能となるため、例えば、ベッド用や
ソファー用のマットレスや枕、或いは椅子の座部や背も
たれ部等として使用した際に、優れた使用感が発揮され
得るばかりでなく、寝たきりの老人や病人、身障者等の
使用者が床ずれ等を生ずるようなことが有利に防止乃至
は抑制されるといった利点も得られるのである。
【0004】かかる状況下、特表2000−51433
7号公報には、圧力吸収特性と圧力分散特性の両方の特
性を発揮するクッション体が、明らかにされている。即
ち、このクッション体は、外側部分が、弾性を有する発
泡体にて構成される一方、その内側に、流動体としての
空気が内部に封入された、外部からの押圧力により容易
に圧縮変形する複数のセルが、該発泡体にて覆われるよ
うに設けられ、また、それら複数のセルの少なくとも一
部が、各セルに比して狭窄化された、空気が流通可能な
連通部により、互いに連通せしめられて、構成されてい
る。
【0005】そして、そのような構成とされたクッショ
ン体は、外部から押圧力が加えられた際に、外側部分を
構成する発泡体が、かかる押圧力にて弾性変形せしめら
れ、その弾性変形作用に基づいて、該押圧力の一部が吸
収されるようになっており、また、その一方で、該発泡
体の内側に設けられた複数のセルのうち、該発泡体を介
して押圧力が加えられたセルが圧縮変形せしめられて、
該圧縮変形せしめられたセル内の空気が、該セル内か
ら、前記連通部を通じて、該セルに連通する別のセル内
に流動せしめられ、それによって、該発泡体の弾性変形
作用にて吸収されない押圧力が、それら互いに連通する
セル同士の間で分散せしめられるように構成されてい
る。かくして、かかるクッション体においては、圧力吸
収特性と圧力分散特性の両方の特性が複合的に発揮され
ることにより、それら二つの特性のうちの何れか一方の
みを発揮するクッション体では得られない、優れたクッ
ション性能が確保され得るようになっているのである。
【0006】ところが、前記公報に開示された従来のク
ッション体にあっては、外部から押圧力が加えられた際
に、圧縮変形されたセル内から別のセル内に連通部を通
じて流動せしめられる空気の流動量を制限することによ
って、より優れた圧力分散特性が発揮され得るように、
連通部が、セルに比して狭窄化されているため、各セル
内への空気の充填量が少なかったり、或いは各セル内に
空気以外の流動体を充填した場合、外部からの押圧力が
解消された後に、圧縮変形せしめられたセルを変形前の
状態に迅速に復元させることが難しく、また、場合によ
っては、そのようなセルを完全に復元させることが出来
ないことさえもあったのである。
【0007】それ故、かくの如き従来のクッション体に
おいては、例えば、外部からの押圧力が、比較的に短い
間隔で、間欠的に複数回にわたって加えられるような場
合、外部からの押圧力により圧縮変形せしめられたセル
が、該押圧力の解消後に、完全に復元する前に、外部か
らの押圧力が新たに加えられて、未だ復元されていない
状態から圧縮変形せしめられることがあり、その際に
は、圧力分散特性が十分に発揮されるだけのセルの圧縮
変形量を得ることが出来ずに、圧力分散特性と圧力吸収
特性の両方が発揮されることにより始めて得られる優れ
たクッション性能が得られなってしまう場合もあったの
である。
【0008】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、上述せる如き事
情を背景にして為されたものであっって、その解決課題
とするところは、外側部分が、弾性を有する発泡体にて
構成される一方、その内側に、所定の流動体が収容さ
れ、且つ連通部にて互い連通された、外部からの押圧力
により容易に圧縮変形する複数のセルが設けられてなる
クッション体において、外部からの押圧力により圧縮変
形せしめられたセルが迅速に復元せしめられるように為
すことにより、該押圧力が加えられた際に、発泡体の弾
性変形作用に基づいて発揮される圧力吸収特性と、連通
部を通じた複数のセル間での流動体の移動に伴って発揮
される圧力分散特性とが、常時、十分に且つ安定的に発
揮され得て、より優れたクッション性能が効果的に確保
され得るようにした構造を提供することにある。
【0009】
【解決手段】そして、本発明にあっては、かかる課題の
解決のために、外側部分を、弾性を有する発泡体にて構
成する一方、その内側に、所定の流動体が収容された、
外部からの押圧力により容易に圧縮変形する複数のセル
を、該発泡体にて覆われるように設け、更に、それら複
数のセルの少なくとも一部を、該セルに比して狭窄化さ
れてはいるものの、該流動体の流動を許容する狭窄連通
部にて互いに連通せしめて構成し、外部から押圧力が加
えられた際に、前記発泡体の弾性変形作用に基づいて、
該押圧力の一部が吸収されると共に、前記流動体が、圧
縮変形せしめられたセル内から、前記狭窄連通部を通じ
て、該セルに連通する別のセル内に流動せしめられるこ
とにより、該発泡体の弾性変形作用にて吸収されない押
圧力が、それら互いに連通するセル同士の間で分散せし
められるように構成したクッション体において、前記互
いに連通せしめられたセルのそれぞれの外面と、前記発
泡体の内面とを、少なくとも、前記押圧力が外部から加
えられる方向に対向する、それぞれの対向面の一部にお
いて接合したことを特徴とするクッション体を、その要
旨とするものである。
【0010】すなわち、この本発明に従うクッション体
にあっては、外部から押圧力が加えられた際に、外側部
分を構成する発泡体が弾性変形せしめられると共に、該
発泡体にて覆われるように設けられた複数のセルの何れ
かが、かかる発泡体の弾性変形部分の内面により押圧さ
れて、圧縮変形せしめられるようになっており、そし
て、そのような複数のセルのそれぞれの外面と、発泡体
の内面とが、少なくとも、該押圧力が加えられる方向に
対向する対向面の一部において接合されているのであ
る。なお、ここで、押圧力が外部から加えられる方向と
は、押圧力が外部から加えられる方向に一致する方向と
その方向に近い方向とを含む。以下、同一の意味におい
て使用する。
【0011】それ故、このような本発明に係るクッショ
ン体においては、外部から押圧力が加えられて、発泡体
とセルが弾性変形若しくは圧縮変形せしめられた状態か
ら、かかる押圧力が解消されると、発泡体が、その復元
力によって、弾性変形前の状態に復元せしめられ、ま
た、それに伴って、該発泡体の弾性変形部分の内面に接
合されたセルの外面が、該発泡体の内面により、押圧力
が加えられる方向とは逆の方向に引張せしめられて、か
かるセルが、強制的に且つ迅速に、圧縮変形せしめられ
る前の状態に復元せしめられることとなる。そして、そ
れによって、例えば、外部からの押圧力が、比較的に短
い間隔で、間欠的に複数回にわたって加えられるような
場合にあっても、圧縮変形せしめられたセルに対して、
該押圧力の解消後に新たな押圧力が加えられた際に、か
かるセルが、未だ復元されていない状態から更に圧縮変
形せしめられるようなことが有利に回避乃至は減少せし
められ得、以て、圧力分散特性が十分に発揮されるだけ
のセルの圧縮変形量を確実に得ることが出来るのであ
る。
【0012】従って、かくの如き本発明に従うクッショ
ン体にあっては、外部から押圧力が加えられた際に、発
泡体の弾性変形作用に基づいて発揮される圧力吸収特性
と、連通部を通じた複数のセル間での流動体の移動に伴
って発揮される圧力分散特性とが、常時、十分に且つ安
定的に発揮され得るのであり、それによって、より一層
優れたクッション性能が効果的に確保され得ることとな
るのである。
【0013】なお、このような本発明に従うクッション
体の好ましい態様の一つによれば、前記発泡体が、3〜
40%の反発弾性率を有するポリウレタン発泡体にて構
成される。このような反発弾性率の低いポリウレタン発
泡体にて外側部分を構成することによって、外部から加
えられる押圧力のエネルギーが、該発泡体の弾性変形作
用に基づいて、より十分に吸収され得ることとなり、以
て、より高度な圧力吸収特性が発揮され得て、更に一層
優れたクッション性能が、極めて効果的に確保され得る
のである。また、かかる本発明に従うクッション体にあ
っては、その外側部分を構成するポリウレタン発泡体の
反発弾性率の下限値が適度な値に特定されているところ
から、必要な圧力吸収特性を得るのに十分なポリウレタ
ン発泡体の形状復元性が十分に確保され得ると共に、ポ
リウレタン発泡体の硬度が、温度によって大きく左右さ
れるようなことが有利に防止され得るのである。
【0014】そして、前記発泡体において、形状復元性
をより十分に確保し、且つ温度による硬度の変化を更に
確実に防止しつつ、外部から加えられる押圧力のエネル
ギーを更に一層十分に吸収され得るように為すために
は、該発泡体が、5〜30%の反発弾性率を有するポリ
ウレタン発泡体にて構成されていることが、より望まし
いのである。なお、ここで示される反発弾性率は、JI
S−K−6401(1997)に従って測定して得られ
た値が採用される。以下、同じ。
【0015】また、本発明に従うクッション体の別の有
利な態様の一つによれば、前記発泡体が、フッ素系界面
活性剤が含有せしめられたポリウレタン発泡体にて構成
される。このような構成を有するクッション体にあって
は、外側部分を構成する発泡体において、撥油・撥水性
が効率良く発現せしめられることとなり、それによっ
て、クッション体の外面の水濡れや該外面に対する汚れ
の付着が有利に防止乃至は減少せしめられ得るのであ
る。
【0016】さらに、本発明に従うクッション体の望ま
しい他の態様の一つによれば、前記発泡体の外側に、撥
水性と通気性を有するカバー部材が、該発泡体を覆っ
て、更に設けられることとなる。これによっても、クッ
ション体の外面の水濡れや該外面に対する汚れの付着が
有利に防止乃至は減少せしめられ得ることとなる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を更に具体的に明ら
かにするために、本発明に係るクッション体の構成につ
いて、その一例を示す図面を参照しつつ、詳細に説明す
ることとする。
【0018】先ず、図1及び図2には、本発明に従うク
ッション体の一実施形態として、枕に使用されるクッシ
ョン体が、その斜視形態と縦断面形態とにおいて、それ
ぞれ概略的に示されている。それらの図からも明らかな
ように、クッション体10はは、全体として、長さ方向
の一方側の部位が他方側の部位よりも所定寸法だけ高く
された段付の矩形ブロック形状を呈しており、高さの高
い一方側部位が、使用者の首が接触せしめられるネック
レスト部12とされている一方、高さの低い他方側部位
が、使用者の頭が接触せしめられるヘッドレスト部14
とされている。そして、かかるクッション体10にあっ
ては、その外側部分の全体が、発泡体層16にて一体的
に形成されると共に、ネックレスト部12の外側部分を
構成する発泡体層16部分と、ヘッドレスト部14のの
外側部分を与える発泡体層16部分の内部に、圧力分散
シート18が、それぞれ一つずつ配設されてなる内部構
造を有して、構成されているのである。
【0019】より具体的には、このクッション体10の
外側部分を与える発泡体層16は、適度な弾性を有する
軟質ポリウレタン発泡体にて、構成されている。これに
よって、ネックレスト部12とヘッドレスト部14と
に、使用者の首や頭が接触せしめられて、外部から押圧
力が加えられた際に、該発泡体層16が弾性変形せしめ
られ、そして、かかる発泡体層16の弾性変形作用に基
づいて、外部からの押圧力の一部が、該発泡体層16に
おいて吸収され得るようになっているのである。
【0020】また、ここでは、特に、そのような発泡体
層16を形成する軟質ポリウレタン発泡体として、3〜
40%の反発弾性率を有するものが用いられており、そ
れによって、該発泡体層16において、低反発弾性特性
が有利に発揮され得るようになっている。即ち、軟質ポ
リウレタン発泡体からなる発泡体層16が、40%以下
の低反発弾性率を有していることによって、外部から加
えられる押圧力のエネルギーが、より十分に吸収される
ようになっているのであり、また、3%以上の反発弾性
率が確保されていることにより、形状復元性の低下が防
止されると共に、かかる形状復元性に大きな影響を及ぼ
す硬度の温度依存性の増大が抑制されるようになってい
るのである。
【0021】さらに、かかる発泡体層16を与える軟質
ポリウレタン発泡体には、フッ素系界面活性剤が含有せ
しめられており、以て、発泡体層16に対して優れた撥
水・撥油性が付与せしめられている。なお、ここで用い
られるフッ素系界面活性剤としては、ポリウレタン発泡
体に対して優れた撥水・撥油性を付与し得るものとし
て、特開2000−220467号公報に開示されたも
のが、適宜に採用されることとなる。
【0022】そして、本実施形態のクッション体10に
おいては、上述の如き撥水・撥油性を有する発泡体層1
6の外側に、撥水性と通気性を有するカバー20が、該
発泡体層16の外面を更に覆うように巻き付けられて、
設けられている。なお、ここでは、このカバー20が、
水滴は透過させないものの、空気や水蒸気は透過せしめ
る微細な通孔が無数に設けられた公知の布材料にて形成
されていることによって、撥水性と通気性とが発揮せし
められるようになっているのである。
【0023】一方、このようなクッション体10の発泡
体層16において、ネックレスト部12とヘッドレスト
部14の外側部分をそれぞれ構成する各発泡体層16部
分の内部に設けられた前記二つの圧力分散シート18
a,18bは、何れも、ベースシート22と被覆シート
24の2種類のシートが上下に積層されて、互いに接着
されてなる、一体的な積層構造を有しており、また、そ
れらベースシート22と被覆シート24との間に、複数
のセル26と、該複数のセル26を相互に連通下で連結
する、各セル26に比して狭窄化された狭窄連通部28
とが設けられて、構成されている。
【0024】より詳細には、図2及び図3に示されるよ
うに、前記二つの圧力分散シート18a,18bのう
ち、ヘッドレスト部14の内部に配設された圧力分散シ
ート18bのベースシート22は、ヘッドレスト部14
の上面の広さに略対応した大きさを有する1枚の薄肉の
樹脂シートからなり、また、被覆シート24は、かかる
ベースシート22の上面の全面を覆い得る大きさを有す
る、該ベースシート22よりも更に薄肉の樹脂シートに
て、構成されている。なお、ここでは、ベースシート2
2や被覆シート24を与える樹脂シートが、ポリウレタ
ン樹脂を用いて形成されており、それによって、ベース
シート22に対して柔軟性が付与せしめられていると共
に、該ベースシート22よりも薄肉とされた被覆シート
24に対して、より十分な柔軟性が具備せしめられてい
る。
【0025】また、かかる被覆シート24の下面には、
下方に向かって開口する、複数の矩形凹所30が、互い
に適当な間隔をおいて、千鳥状に位置するように形成さ
れており、更に、それら複数の矩形凹所30のうち、該
被覆シート24の幅方向(図2中では左右方向で、図3
中では上下方向)に隣り合うもの同士の間には、該幅方
向に沿って延びる、該矩形凹所30よりも幅と深さが小
さい溝32が、それら隣り合う矩形凹所30同士を連結
するように、形成されている。そして、このような被覆
シート24が、その下面における、複数の矩形凹所30
と溝32が形成されていない平坦な部位の全面におい
て、ベースシート22の上面に接着せしめられている。
【0026】かくして、ベースシート22と被覆シート
24の間に、それらベースシート22の上面と被覆シー
ト24の下面における矩形凹所30の内面とに囲まれて
なる小室状空間を内部に有する矩形のセル26が、互い
に適当な間隔をおいて隣り合い、且つ千鳥状に位置する
ように、複数配設されていると共に、ベースシート22
の上面と被覆シート24の下面における溝32の内面と
に囲まれてなる、セル26に比して狭窄化された細長い
通路状空間を内部に有する狭窄連通部28が、ベースシ
ート22や被覆シート24の幅方向に隣り合って位置す
るセル26同士を連通して、連結するように、複数設け
られている。そして、それによって、複数のセル26
が、ベースシート22の一方の面上に、狭窄連通部28
にて、連通下で、互いに連結されつつ、形成されている
のである。なお、このようなセル26は、十分な柔軟性
を有する被覆シート24にて形成されていることによっ
て、外部から押圧力が作用せしめられた際に、かかる被
覆シート24の変形により、容易に圧縮変形せしめられ
るようになっている。
【0027】また、ネックレスト部12の内部に配設さ
れた圧力分散シート18aは、ベースシート22と被覆
シート24の大きさがネックレスト部12の大きさに対
応し、且つそのような被覆シート24の二枚が、ベース
シート22の両面にそれぞれ一枚ずつ接着されている以
外、ヘッドレスト部14の内部に配設された圧量分散シ
ート18bと同様な構造を有している。
【0028】すなわち、かかるネックレスト部12内の
圧力分散シート18aは、複数のセル26が、ベースシ
ート22の両方の面上に、狭窄連通部28にて、連通下
で、互いに連結されつつ、それぞれ形成されているので
ある。なお、このような圧力分散シート18aのセル2
6にあっても、十分な柔軟性を有する被覆シート24に
て形成されていることによって、外部から押圧力が作用
せしめられた際に、かかる被覆シート24の変形によ
り、容易に圧縮変形せしめられるようになっている。
【0029】そして、かくの如き構造とされた二つの圧
力分散シート18a,18bに設けられた複数のセル2
6内には、それぞれ、流動体としての粒体34が、多数
収容されている。この粒体34は、図4に示される如
く、バルーン形態を呈することによって、内部に独立気
孔が設けられた微小球からなり、表面の全面に、潤滑剤
36が付着せしめられて、構成されている。
【0030】また、ここでは、かかる粒体34が、例え
ば、ポリアクリロニトリル系樹脂を用いて、0.05m
m程度の小さな平均粒径と、0.002g/cm3の低
い嵩比重を有するように形成されており、更に、そのよ
うな粒体34の表面に付着する潤滑剤36として、有利
には、流動パラフィンが使用されている。これによっ
て、粒体34同士や、セル26の内面を与える被覆シー
ト24やベースシート22との接触抵抗が小さくされて
いると共に、粒体34のそれぞれに対して、ポリアクリ
ロニトリル系樹脂固有の適度な弾性が付与せしめられ
て、該粒体34の流動性が高められており、更に、各粒
体34において、強度を確保しつつ、十分な軽量化が図
られている。そして、このような粒体34の多数が、各
セル26内に、比較的に低い充填率で、換言すれば、各
セル26内を何等満たすことのない少ない量において、
余裕をもって収容されているのである。
【0031】而して、本実施形態のクッション体10に
おいては、特に、図2に示されるように、上述の如き構
造とされた二つの圧力分散シート18a,18bが、該
クッション体10の外側部分を構成する発泡体層16の
うち、ネックレスト部12の外側部分を与える発泡体層
16部分と、ヘッドレスト部14の外側部分を与える発
泡体層16部分のそれぞれの略中心部に埋設され、換言
すれば、それら発泡体層16部分にて覆われつつ、各セ
ル26の外面を構成する被覆シート24とベースシート
26の外面の全面において、発泡体層16の内面に一体
的に接合せしめられているのである。
【0032】なお、このような二つの圧力分散シート1
8a,18bの発泡体層16に対する接合状態は、例え
ば、予め形成された二つの圧力分散シート18a,18
bをインサート品として用いた公知のインサート成形に
より、それら二つの圧力分散シート18a,18bと発
泡体層16とを一体的に成形する手法や、二つの圧力分
散シート18a,18bとは別に、上下に分割された二
つの分割体からなる発泡体層16を成形すると共に、か
かる発泡体層16の分割合面に、各圧力分散シート18
a,18bに対応した形状の凹部を形成し、そして、こ
の凹部内に、二つの圧力分散シート18a,18bを、
それらの外面において、該凹部の内面に接着乃至は粘
着、或いは熱融着せしめつつ、収容させた状態下で、二
つの分割体からなる発泡体層16を一体化せしめる手法
等を採用することによって、容易に実現されることとな
る。
【0033】かくして、かくの如き構造を有する本実施
形態のクッション体10にあっては、例えば、図5に示
されるように、ヘッドレスト部14に対して、外部から
の押圧力が下方に向かって局部的に加えられた場合、先
ず、ヘッドレスト部14の外側部分を与える発泡体層1
6部分の一部が弾性変形せしめられることとなる。そし
て、この発泡体層16の弾性変形作用に基づいて、該発
泡体層16を構成する発泡体の圧力吸収特性が有利に発
揮されて、外部からの押圧力の一部が吸収されるように
なっているのである。なお、前述せるように、ここで
は、発泡体層16が、3〜40%の低反発弾性率を有す
る軟質ポリウレタン発泡体にて形成されているため、外
部からの押圧力のエネルギーが、より十分に且つより有
利に吸収される。
【0034】また、このような外部からの押圧力によっ
て発泡体層16の一部が弾性変形せしめられると、該弾
性変形せしめられた発泡体層16部分の内部に位置する
圧力分散シート18bの複数のセル26のうち、かかる
発泡体層16部分の内面に外面が接合されたセル26a
が、弾性変形せしめられた発泡体層16部分を介して、
外部から加えられる押圧力により圧縮変形せしめられ
て、該セル26aの容積が減少せしめられ、それによっ
て、該セル26a内に収容される粒体34の一部が、該
セル26aから、それに対して狭窄連通部28により連
通されて隣り合い、且つ外部から押圧力を加えられてい
ないか、若しくは該押圧力が小さい別のセル26bに向
かって、該狭窄連通部28を通じて移動せしめられる。
かくして、弾性変形せしめられた発泡体層16部分に接
合されるセル26aに加えられた押圧力が、別のセル2
6bに向かって移動せしめられる粒体34を介して、該
別のセル26bに伝達され、以て、該押圧力が、二つの
セル26a,26bの間で分散せしめられるようになっ
ているのである。
【0035】なお、ここでは、各セル26内に、粒体3
4が、それぞれ低い充填率で収容されているため、外部
から押圧力が加えられたセル26aから移動してきた粒
体34が、それに隣り合う別のセル26b内に殆ど収容
されることとなるが、そこに収容しきれない場合には、
該移動してきた粒体34や該別のセル26b内から溢れ
出た粒体34が、該別のセル26bと隣り合う、外部か
らの押圧力が加えられていないか、若しくはそれが小さ
い更に別のセル26(図示せず)に向かって、狭窄連通
部28を通じて移動せしめられる。この場合には、弾性
変形せしめられた発泡体層16部分に接合されるセル2
6aに加えられた押圧力が、別のセル26bや図示しな
い更に別のセルに次々と伝達されて、該押圧力が、複数
のセル26の間で分散せしめられることとなるのであ
る。
【0036】また、ここでは、狭窄連通部28の流路断
面積(図5において、一点鎖線:アに沿って切断された
断面の面積)が、それに対応したセル26の断面積(図
5において、一点鎖線:イに沿って切断された断面の面
積)に対して、例えば、約1/20程度となるように、
狭窄連通部28が、セル26に比して十分に狭窄化され
ており、それによって、前記セル26aに外部から押圧
力が加えられた際に、そのような狭窄連通部28を通じ
て、該セル26aから、それとは別のセル26bに移動
せしめられる粒体34の単位時間当たりの移動量が制限
され、以て、セル26aが受ける圧力の経時変化によっ
て表される、所謂圧力分散速度が、十分に且つ確実に小
さく為され得て、十分な圧力分散特性が発揮され得るよ
うになっているのである。なお、セル26の断面積に対
する狭窄連通部28の流路断面積の比は、勿論、これに
限定されるものではない。
【0037】そして、この本実施形態のクッション体1
0においては、ヘッドレスト部14に対して外部から局
部的に加えられた押圧力が解消されると、弾性変形せし
められていた発泡体層16部分が、その復元力によっ
て、弾性変形前の状態に復元せしめられ、また、それに
伴って、該発泡体層16部分の内面に接合された前記セ
ル26aの外面が、該発泡体層16部分の内面により、
押圧力が加えられる方向とは逆の方向に引張せしめられ
て、かかるセル26aが、強制的に且つ迅速に、圧縮変
形せしめられる前の状態に復元せしめられ、以て、クッ
ション体10の全体が、図2に示される如き、外部から
押圧力が加えられる前の状態に復帰せしめられるように
なっているのである。
【0038】このように、本実施形態のクッション体1
0においては、外部から押圧力が加えられた際に、外側
部分を構成する発泡体層16の弾性変形作用に基づく圧
力吸収特性が発揮されて、該押圧力の一部が吸収される
ようになっている一方、弾性変形せしめられた発泡体層
16の内部に設けられた圧力分散シート18において、
互いに連通するセル26同士の間での粒体34の移動に
よる圧力分散特性が発揮されて、該発泡体層16の弾性
変形作用にて吸収されない押圧力が、それら互いに連通
するセル26同士の間で分散せしめられるように構成さ
れているのであり、以て、圧力吸収特性と圧力分散特性
のうちの何れか一方のみを発揮するクッション体では得
られない、優れたクッション性能が確保され得るのであ
る。
【0039】しかも、かかる本実施形態のクッション体
10にあっては、特に、外部からの押圧力により、発泡
体層16と圧力分散シート18のセル26が弾性変形若
しくは圧縮変形せしめられた状態から、かかる押圧力が
解消されて、発泡体層16が弾性変形前の状態に復元せ
しめられる際に、セル26が、強制的に且つ迅速に、圧
縮変形せしめられる前の状態に復元せしめられるように
なっているため、例えば、外部からの押圧力が、比較的
に短い間隔で、間欠的に複数回にわたって加えられるよ
うな場合にあっても、圧力分散シート18のセル26
が、未だ復元されていない状態から更に圧縮変形せしめ
られるようなことが有利に回避乃至は減少せしめられ
得、以て、圧力分散特性が十分に発揮されるだけのセル
26の圧縮変形量を確実に得ることが出来るのである。
【0040】従って、このような本実施形態のクッショ
ン体10を用いれば、外部からの押圧力を吸収し、且つ
分散する極めて優れたクッション性能が、常時、十分に
且つ安定的に発揮され得るのであり、その結果、枕用ク
ッションとして、極めて有利に利用され得ることとなる
のである。
【0041】また、本実施形態のクッション体10にあ
っては、発泡体層16が、40%以下の低反発弾性率を
有する軟質ポリウレタン発泡体にて形成されて、外部か
らの押圧力のエネルギーが、より十分に且つより有利に
吸収されるようになっているところから、より高度な圧
力吸収特性が発揮され得て、更に一層優れたクッション
性能が、極めて効果的に確保され得るのである。
【0042】さらに、かかるクッション体10では、そ
のような発泡体層16を与える軟質ポリウレタン発泡体
の反発弾性率が3%以上とされているため、発泡体層1
6において、必要な圧力吸収特性を得るのに十分な形状
復元性が確保され得ると共に、発泡体層16の硬度が、
温度によって大きく左右されるようなことが有利に防止
され得るのである。
【0043】また、本実施形態のクッション体10にあ
っては、発泡体層16を構成する軟質ポリウレタン発泡
体にフッ素系界面活性剤が含有せしめられて、該発泡体
層16において、優れた撥水・撥油性が発揮されるよう
になっていると共に、そのような発泡体層16の外側
に、撥水性と通気性を有するカバー20が、該発泡体層
16の外面を更に覆うように巻き付けられて、設けられ
ているところから、発泡体層16の外面の水濡れや該外
面に対する汚れの付着が有利に防止乃至は減少せしめら
れ得るのである。
【0044】以上、本発明の具体的な構成について詳述
してきたが、これはあくまでも例示に過ぎないものであ
って、本発明は、上記の記載によって、何等の制約をも
受けるものではない。
【0045】例えば、前記実施形態では、複数のセル2
6が、ベースシート22の一方乃至は両方の面上におい
て千鳥状に並んで位置せしめられた状態で、発泡体層1
6の内部に配設されていたが、それら複数のセル26の
配設形態は、何等これに限定されるものではなく、例え
ば、複数のセル26を、互いに独立した袋形態を有する
ように形成し、そのような袋状のセルの複数を、規則的
に或いは不規則に並べつつ、発泡体層16内に配設する
ことも、勿論可能である。
【0046】また、そのようなセル26の形状も、前記
実施形態に示されるものに、特に限定されるものではな
く、例えば、円筒形状の他、球形状や各種の角筒形状、
更には不定形状等が、セル26の形状として、適宜に採
用され得るのである。
【0047】さらに、セル26の大きさも、クッション
体10の全体の大きさや形状等に応じて適宜に変更され
得るものであることは、言うまでもないところである。
【0048】また、前記実施形態では、複数のセル26
のうち、クッション体10の幅方向(圧力分散シート1
8の幅方向)に隣り合うもの同士が、狭窄連通部28に
て、連通下で連結されていたが、この狭窄連通部28に
よるセル2614同士の連結形態も、特にこれに限定さ
れるものではなく、クッション体10の用途や、外部か
ら加えられる押圧力の大きさ、更には、該押圧力が付加
される形態等の様々な条件等に応じて、適宜に変更され
得るものである。
【0049】さらに、それら複数のセル26の全てが、
狭窄連通部28にて連通せしめられている必要はなく、
他のセル26と何等連通せしめられていない、独立した
セル26が存在していても、特に差し支えないのであ
る。
【0050】更にまた、このような複数のセル26を形
成するベースシート22と被覆シート24は、外部から
の押圧力により容易に圧縮変形するセル26を与え得る
ものであれば、その形成材料が、前記実施形態に示され
るものに、決して限定されるものではなく、例示の樹脂
材料以外の柔軟性や弾性を有する樹脂材料の他、エラス
トマ材料やゴム材料等が、適宜に用いられ得るのであ
る。
【0051】また、前記実施形態では、複数のセル26
内に収容される流動体が、内部に独立気孔を有し、且つ
表面に潤滑剤36が付着せしめられてなる多数の粒体3
4にて構成されていたが、そのような流動体には、種々
のクッション体や圧力分散体において、外部から加えら
れる押圧力を分散せしめるための媒体として、従来から
一般に利用される、公知の気体や液体、ゲル状物質、或
いは例示の粒体34以外の粒体の中から適宜に選択され
たものが、例示のものに代えて、若しくはそれに加え
て、用いられるのである。
【0052】さらに、各セル26内への流動体の充填率
も、前記実施形態に示されるものに、決して限定される
ものではなく、採用される流動体の種類や必要とされる
クッション性能等に応じて、適宜に変更され得るもので
ある。更にまた、かかる流動体の充填率が、全てのセル
26において、全て同一とされている必要もないのであ
る。
【0053】また、そのような流動体として、内部に独
立気孔を有し、且つ表面に潤滑剤36が付着せしめられ
てなる多数の粒体34を用いる場合には、そのような粒
体34の形成材料や大きさ、形状等が、前記実施形態に
示されるものに、特に限定されるものではなく、適度な
強度や流動性を発揮する形成材料や、少なくとも狭窄連
通部28内を移動(流動)可能な大きさ、更には球形以
外の形状が、種々選択されて、採用されるのである。
【0054】さらに、内部に独立気孔を有する粒体34
としては、例示のバルーン形態を有する構造のものの
他、内部に独立気泡を有する構造のものも、採用され得
る。
【0055】更にまた、そのような粒体34の表面に付
着せしめられる潤滑剤36の種類も、前記実施形態に示
されるものに何等限定されるものではなく、例えば、水
や各種の液状油の他、液状ゴムや液状ポリマ、或いは適
当な微粉体等、従来から、各方面において潤滑剤として
一般に使用されるものが、適宜に用いられ得るのであ
る。
【0056】また、前記実施形態では、複数のセル26
の外面が、その全面において、発泡体層16の内面に接
合されていたが、それら複数のセル26は、発泡体層1
6の内面に対して、少なくとも、前記押圧力が外部から
加えられる方向に対向する、外面の一部において接合さ
れておれば良いのである。従って、例えば、発泡体層1
6の内部に所定の空洞部を設け、この空洞部内に複数の
セルを収容位置せしめると共に、それら複数のセルの外
面と、該発泡体層16の空洞部の内面とを、少なくと
も、押圧力が外部から加えられる方向に対向する対向面
の一部において接合することも、可能なのである。
【0057】さらに、前記実施形態では、複数のセル2
6が、発泡体層16の内部に埋設されることにより、該
複数のセル16の外面の全面が発泡体層16にて覆われ
て、クッション体10が構成されていたが、クッション
体10は、複数のセル16のそれぞれの外面のうち、少
なくとも、外部から押圧力が加えられる方向に位置する
部分が、発泡体層16に覆われるように構成されておれ
ば良いのである。
【0058】加えて、前記実施形態では、枕用クッショ
ンとして用いられるクッション体に対して、本発明を適
用したものの具体例が示されていたが、本発明は、その
他、ベッド用やソファー用のマットレスや、座布団、椅
子等の座部や背もたれ部、或いは履物の中敷や靴底等の
各種クッション材等として使用されるクッション体に対
しても、有利に適用され得るものであることは、勿論で
ある。
【0059】その他、一々列挙はしないが、本発明は、
当業者の知識に基づいて種々なる変更、修正、改良等を
加えた態様において実施され得るものであり、また、そ
のような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、
何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、
言うまでもないところである。
【0060】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明に従うクッション体にあっては、外部から押圧力が加
えられた際に、発泡体の弾性変形作用に基づいて発揮さ
れる圧力吸収特性と、連通部を通じた複数のセル間での
流動体の移動に伴って発揮される圧力分散特性とが、常
時、十分に且つ安定的に発揮され得るのであり、それに
よって、より一層優れたクッション性能が効果的に確保
され得ることとなるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従うクッション体の一例を示す斜視説
明図である。
【図2】図1に示されたクッション体の縦断面説明図で
ある。
【図3】図1に示されたクッション体の内部に複数のセ
ルを形成するために配設される圧力分散シートを示す一
部切欠図を含む平面説明図である。
【図4】図1に示されたクッション体のセル内に収容さ
れる粒体の縦断面拡大説明図である。
【図5】図1に示されたクッション体の使用状態を説明
するための図であって、一つのセルに外部から押圧力が
加えられた際に、該一つのセル内から別のセル内に粒体
が移動せしめられた状態を示している。
【符号の説明】
10 クッション体 16 発泡体層 18 圧力分散シート 20 カバー 26 セル 28 狭窄連通
部 34 粒体 36 潤滑剤
フロントページの続き Fターム(参考) 3B096 AB08 AC11 AD01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外側部分を、弾性を有する発泡体にて構
    成する一方、その内側に、所定の流動体が収容された、
    外部からの押圧力により容易に圧縮変形する複数のセル
    を、該発泡体にて覆われるように設け、更に、それら複
    数のセルの少なくとも一部を、該セルに比して狭窄化さ
    れてはいるものの、該流動体の流動を許容する狭窄連通
    部にて互いに連通せしめて構成し、外部から押圧力が加
    えられた際に、前記発泡体の弾性変形作用に基づいて、
    該押圧力の一部が吸収されると共に、前記流動体が、圧
    縮変形せしめられたセル内から、前記狭窄連通部を通じ
    て、該セルに連通する別のセル内に流動せしめられるこ
    とにより、該発泡体の弾性変形作用にて吸収されない押
    圧力が、それら互いに連通するセル同士の間で分散せし
    められるように構成したクッション体において、 前記互いに連通せしめられたセルのそれぞれの外面と、
    前記発泡体の内面とを、少なくとも、前記押圧力が外部
    から加えられる方向に対向する、それぞれの対向面の一
    部において接合したことを特徴とするクッション体。
  2. 【請求項2】 前記発泡体が、3〜40%の反発弾性率
    を有するポリウレタン発泡体である請求項1に記載のク
    ッション体。
  3. 【請求項3】 前記発泡体が、フッ素系界面活性剤が含
    有せしめられたポリウレタン発泡体である請求項1又は
    請求項2に記載のクッション体。
  4. 【請求項4】 前記発泡体の外側に、撥水性と通気性を
    有するカバー部材が、該発泡体を覆って、更に設けられ
    ている請求項1乃至請求項3の何れかに記載のクッショ
    ン体。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016185208A (ja) * 2015-03-27 2016-10-27 株式会社ジェイエスピー シート部材及びシート

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JP2016185208A (ja) * 2015-03-27 2016-10-27 株式会社ジェイエスピー シート部材及びシート

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