JP2002335843A - 土壌の消毒方法及び土壌消毒装置 - Google Patents

土壌の消毒方法及び土壌消毒装置

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JP2002335843A
JP2002335843A JP2001146670A JP2001146670A JP2002335843A JP 2002335843 A JP2002335843 A JP 2002335843A JP 2001146670 A JP2001146670 A JP 2001146670A JP 2001146670 A JP2001146670 A JP 2001146670A JP 2002335843 A JP2002335843 A JP 2002335843A
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soil
water
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strongly
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JP2001146670A
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Takahiro Mishiro
恭広 三代
Kazuyoshi Nonami
和好 野波
Atsushi Kimura
敦 木村
Takahiro Kamikado
孝博 神門
Hidemasa Kono
英正 河野
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Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 土壌の燻蒸消毒剤として使用されてきた臭化
メチルに代替する土壌消毒技術を提供する。 【解決手段】 細菌やウィルス等に対する強い殺菌効果
を有する強酸化水を土壌表面に散布、または土壌中に注
入することによって、土壌中の病原微生物を短時間に死
滅させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、土壌の消毒方法及
び土壌消毒装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、土壌中に生息する病原微生物や害
虫により作物の地際において作物が感染する病害として
は、各種野菜のシラヌキ病、リゾクトニア菌やピシウム
菌等による苗タチガレ病、エキ病、イチョウ病、及びネ
コブセンチュウ、ネグサレセンチュウ等による被害が知
られている。そして、上記病害を予防すべく臭化メチル
とクロルピクリン等を混合した化学農薬(燻蒸消毒剤)
を、耕起した土壌中に注入しながらポリエチレンフィル
ム等で被覆することによって、燻蒸効果を高めると共に
臭気の発生を抑制するようにした土壌の消毒が広く行な
われてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記臭化メ
チルやクロルピクリンは強い毒性を有していることか
ら、消毒作業従事者並びに付近住民へ薬害が及ばないよ
うに注意を払う必要があると共に、土壌を耕起して残留
消毒剤から発生するガスを消散せてからでないと農作業
が行なえない等の問題があった。また、燻蒸消毒剤とし
て不可欠であった上記臭化メチルは、大気中のオゾン層
を破壊する国際規制物質として近年段階的に生産量が抑
制されると共に、2005年にはその使用が全面的に禁
止されることになっており、従来の臭化メチルを使用し
た燻蒸消毒を代替する土壌消毒技術の確立が期待されて
いる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決することを目的として創案したものであって、強酸
化水を用いて土壌中に生息する病原微生物を死滅させる
ことを特徴とする土壌の消毒方法を第1の特徴としてい
る。
【0005】そして、強酸化水を貯留するタンクと、該
タンクから強酸化水を土壌表面に散布する散布装置、及
び/または強酸化水を土壌中に注入する注入装置を備え
てなる土壌消毒装置を第2の特徴としている。
【0006】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施形態について説
明する。図1は強酸化水を得るための強電解水生成装置
による強電解水の生成システムを概略的に示したもので
あり、pH5〜7前後の水道水に純度99%以上の微量
の塩化カリウム(KCL)を添加してなる電解水を、分
離隔膜を有する電解ユニット内において連続的に電気分
解し、陽極側にpHが低くて電子活動度が高い強酸化
水、陰極側にpHが高くて電子活動度が低い強還元水を
生成するものである。前記pH値は電解水中の水素イオ
ン(H+ )濃度の偏り度合いを示すもので、上述した塩
化カリウム(KCL)の添加量を変えることによって、
強酸化水はpH2.3〜2.7、強還元水はpH11.
3〜11.7の一定範囲で調節が可能となっている。
【0007】前記強酸化水と強還元水は、電解水中の水
分子の分解により生じる水素イオン(H+ )濃度の相対
的な偏りによって、pH値が酸性またはアルカリ性を示
しているだけであって共に酸とアルカリではないので、
酸とアルカリのように中和反応によって塩が生成される
ことはなく、両者を中和しても塩を生成せずに中性の水
に戻ってしまうことから、当該強酸化水及び強還元水の
排水による環境汚染につながらないという特徴を有して
いる。
【0008】また、前記電解ユニット内の陽極側に生成
される強酸化水は、水素イオン(H + )を大量に含んで
電子が極端に不足した状態にあり、この強酸化水は細菌
やウィルス等に触れるとその細胞から瞬時に電子を奪っ
て、該細胞膜に穴を開けたり細胞の生命活動を錯乱させ
て死滅させるという物理的殺傷力を有しているので、細
菌やウィルス等に対して強い殺菌効果があることが知ら
れている。
【0009】本発明は、上述した強酸化水の細菌やウィ
ルス等に対する強い殺菌効果を利用して、土壌中に生息
している病原微生物を短時間に死滅させようとするもの
であって、従来の化学農薬を使用した土壌消毒のように
環境汚染につながることもなく、且つ化学農薬の繰り返
し使用で心配されているような病原微生物の薬剤耐性の
問題を生じることもない。更に、前記強酸化水に殺虫効
果を有するキトサンや漢方農薬等の天然由来の資材を併
用することによって、害虫防除効果も高めることができ
る。
【0010】図2及び図3において、1は強酸化水を土
壌表面に散布する散布装置であって、該散布装置1は乗
用作業機2の後部に昇降リンク3を介して上下昇降自在
に装着されると共に、前記散布装置のフレーム4には、
乗用作業機2の動力取り出し軸5に連結された入力軸
6、該入力軸6からベルト伝動機構7を介して駆動する
ポンプ8等を一体的に取り付けてある。
【0011】9は前記フレーム4から左右外側方に向け
て突出するブームであって、該ブーム9には、所定間隔
を有するノズル10を配設したパイプ11を併設し、前
記ポンプ8から圧送される強酸化水をノズル10から噴
射すべく構成してある。そして、前記ブーム9の機体幅
より左右に突出する基部には、該ブーム9の先端側を機
体前方に向けて屈曲可能にする屈曲部9bがそれぞれ形
成されると共に、各屈曲部9bにはブーム9を作業状態
と収納状態とに変姿せしめるシリンダ12が設けてあ
る。
【0012】また、前記乗用作業機2の運転席13の両
側にタンクステー14を配設すると共に、該タンクステ
ー14に強酸化水を貯留するためのタンクTを一体的に
組み付けてある。そして、前記左右のタンクTは、図示
しない連通パイプを介して互いに連通すると共に、該連
通パイプに連結した吸引パイプを介して前記ポンプ8に
連結するように構成してある。
【0013】上述した散布装置1のブーム9を、前記フ
レーム4から左右外側方に向けて突出させた状態、即ち
ブーム9を広げた状態で所望の高さに昇降調節し、しか
る後に、乗用作業機2を走行させながらポンプ8から圧
送される強酸化水をノズル10から噴射することによっ
て、前記強酸化水の土壌表面への広範な散布処理を連続
的に実施することが可能となり、該強酸化水の細菌やウ
ィルス等に対する強い殺菌効果によって土壌表面近くに
生息する病原微生物を広範囲に死滅させることができ
る。
【0014】また、土壌中に強酸化水を直接注入するこ
とによって、土壌中に生息している病原微生物を死滅さ
せるべく土壌消毒装置を構成してもよく、その場合の実
施形態について以下説明する。図4において、21は強
酸化水を土壌中に注入する注入装置であって、該注入装
置21はトラクタ22の後部に三点リンク機構23を介
して上下昇降自在に装着してある。前記注入装置21は
外形が略箱型に形成してあり、その後部にはクランク作
動部24、及び該クランク作動部24に連動して略上下
方向に作動しながら土壌中に強酸化水を注入する複数の
打ち込みノズル25が配設してある。前記注入装置21
の前部にはトラクタ22のPTO軸に連結する図示しな
い入力軸を備えた伝動ケース、及び前記ノズル25に強
酸化水を分配する分配弁や、該分配弁を介して打ち込み
ノズル25に強酸化水を圧送するポンプが設けてあり、
該ポンプはトラクタ22の前部に積載した強酸化水を貯
留するためのタンクTとサクションホース26を介して
接続されている。
【0015】そして、トラクタ22を走行させながら、
前記クランク作動部24を駆動して複数の打ち込みノズ
ル25を交互に土壌中に打ち込むが、その際クランク作
動部24と強酸化水を分配する分配弁の動作タイミング
が同期するように構成してあるので、打ち込みノズル2
5が所望の深さに達した時点で強酸化水を注入すること
ができる。また、前記注入装置21の左右両側には車輪
27を装着してあるので、打ち込みノズル25の打ち込
みに伴う反力によって、注入装置21自体が大きくロー
リングすることがなく、前記打ち込みノズル25の打ち
込み深さを安定させることができる。
【0016】上述したように構成した注入装置21は、
打ち込みノズル25を連続的に土壌中に打ち込みながら
強酸化水を直接土壌中に注入することができるので、強
酸化水の細菌やウィルス等に対する強い殺菌効果によっ
て土壌中に生息している病原微生物を短時間に死滅させ
ることができる。
【0017】尚、前述した強酸化水を土壌表面に散布す
る散布装置1と、強酸化水を土壌中に直接注入する注入
装置21の両方を備える土壌消毒装置を走行機体に装着
してもよく、その場合は前記散布装置1及び注入装置2
1から強酸化水の散布と注入を同時に行なうことによっ
て、土壌表面から土壌内部の広い範囲に生息している病
原微生物を効率よく死滅させることができるようにな
る。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、強酸化水
を用いて土壌中に生息する病原微生物を死滅させるよう
にしたものであって、前記強酸化水の細菌やウィルス等
に対する強い殺菌効果によって、土壌中の病原微生物を
短時間に死滅させることができると共に、従来の化学農
薬を使用した土壌消毒のように環境汚染につながること
もなく、且つ化学農薬の繰り返し使用で心配されている
ような病原微生物の薬剤耐性の問題を生じることもな
い。
【0019】また、請求項2のように、強酸化水を貯留
するタンクTと、該タンクTから強酸化水を土壌表面に
散布する散布装置1、及び/または強酸化水を土壌中に
注入する注入装置21を用いて土壌消毒を行なうように
すると、前記散布装置1によって、強酸化水の土壌表面
への広範な散布処理を連続的に実施することが可能とな
り、該強酸化水の細菌やウィルス等に対する強い殺菌効
果によって土壌表面近くに生息する病原微生物を広範囲
に死滅させることができ、また前記注入装置21によっ
て、強酸化水を直接土壌中に注入することが可能とな
り、土壌中に生息している病原微生物を短時間に死滅さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】強電解水生成装置の概略図である。
【図2】乗用作業車両に装着した散布装置の側面図であ
る。
【図3】乗用作業車両に装着した散布装置の平面図であ
る。
【図4】乗用作業車両に装着した注入装置の側面図であ
る。
【符号の説明】
1 散布装置 21 注入装置 T タンク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野波 和好 島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地 1 三菱農機株式会社内 (72)発明者 木村 敦 島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地 1 三菱農機株式会社内 (72)発明者 神門 孝博 島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地 1 三菱農機株式会社内 (72)発明者 河野 英正 島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地 1 三菱農機株式会社内 Fターム(参考) 2B121 AA20 CB03 CB15 CB33 CB69 CC31 CC40 FA02 FA15

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 強酸化水を用いて土壌中に生息する病原
    微生物を死滅させることを特徴とする土壌の消毒方法。
  2. 【請求項2】 強酸化水を貯留するタンク(T)と、該
    タンク(T)から強酸化水を土壌表面に散布する散布装
    置(1)、及び/または強酸化水を土壌中に注入する注
    入装置(21)を備えてなる土壌消毒装置。
JP2001146670A 2001-05-16 2001-05-16 土壌の消毒方法及び土壌消毒装置 Pending JP2002335843A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010539916A (ja) * 2007-09-28 2010-12-24 インドゥストリエ・デ・ノラ・ソチエタ・ペル・アツィオーニ 農業への応用における殺生物剤処理用の電気化学的装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010539916A (ja) * 2007-09-28 2010-12-24 インドゥストリエ・デ・ノラ・ソチエタ・ペル・アツィオーニ 農業への応用における殺生物剤処理用の電気化学的装置

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