JP2002335391A - 電子透かしの埋め込み方法およびその装置、並びに、オリジナルデータの検証方法およびその装置 - Google Patents
電子透かしの埋め込み方法およびその装置、並びに、オリジナルデータの検証方法およびその装置Info
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- JP2002335391A JP2002335391A JP2001139377A JP2001139377A JP2002335391A JP 2002335391 A JP2002335391 A JP 2002335391A JP 2001139377 A JP2001139377 A JP 2001139377A JP 2001139377 A JP2001139377 A JP 2001139377A JP 2002335391 A JP2002335391 A JP 2002335391A
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Abstract
劣化するおそれがなく、また、偽造が容易でなく、画像
を圧縮/伸長処理する場合にも適用できる。 【解決手段】画像データをデータ変換手段11によって
データ変換する。また、乱数列発生手段14は、乱数シ
ード発生手段13によって発生された乱数シードを用い
た擬似乱数を生成して、生成された擬似乱数をすかし数
列として、透かしデータ埋め込み手段12に出力する。
透かしデータ埋め込み手段12は、データ変換された画
像データに対して、該透かし数列のデータを、順次埋め
込んで順番に透かし入りデータとする。この場合、次の
透かし入りデータを得るために埋め込まれる透かし数列
のデータが、得られた透かし入りデータと予め設定され
た閾値との比較結果に基づいて、変更される。
Description
ル)データ、映像(ビデオ)データ、音楽(オーディ
オ)データ等のオリジナルデータに対して電子透かしを
埋め込む方法および装置、並びに、電子透かしが埋め込
まれたオリジナルデータが改竄されたかを検証する方法
および装置に関する。特に、医療画像データ、裁判にお
ける証拠となる画像データ等のオリジナルデータが改竄
されたことを容易に検証し得る電子透かしの埋め込み方
法及び装置、並びに、オリジナルデータの検証方法およ
び装置に関する。
データに対して、オリジナルデータの改竄、コピー等を
防止するために、電子透かしが設けられるようになって
いる。オリジナルデータに対する電子透かしは、強固な
電子透かし技術と脆弱な電子透かし技術の2種類が知ら
れている。強固な電子透かし技術では、オリジナルデー
タが改竄されても、電子透かしは消えない特性を有して
おり、電子透かしを検証することにより、オリジナルデ
ータが利用されていることを容易に確認することができ
る。従って、著作権の保護に有効である。脆弱な電子透
かし技術では、オリジナルデータを改竄することによっ
て、埋め込まれた電子透かしが消滅する。従って、オリ
ジナルデータが改竄されていないことを容易に検証する
ことができる。
e watermarking technique forimage verificatio
n,”Proceeding of ICIP,Santa Barbara,CA,Oc
t.26−29,1997,vol.2,pp.680−683」には、脆弱な
透かし技術の原理が提案されている。この脆弱な電子透
かし技術は、同じサイズの2値透かし画像と原本画像
(オリジナルデータ)とに対して、まず、透かし抽出関
数を作成し、原本画像に、抽出関数にて定められた演算
を、画素単位で行うようになっている。
値出力のLUT(Look Up Table)を発生させる。次
に、抽出関数の出力を、LUTに通して2値化する。2
値化された抽出関数の値が、埋め込む電子透かしの値と
一致する場合には、原本画像の画素値は、そのままの状
態とする。2値化された抽出関数の値が、埋め込む電子
透かしの値と一致しない場合には、一致するまで、画素
値を繰り返して変更して調節する。これにより、電子透
かし入り画像が完成する。
し入りの画像に対して抽出関数に基づいて演算し、演算
結果をLUTでマッピングして2値化画像を得る。得ら
れた2値化画像を検査すれば、その画像が改竄されてい
るかを検証することができる。
r image verification and authentication," Proceedi
ngs of ICIP, 1998,Chicago, pp.455-459.」には、脆
弱な電子透かし技術が提案されている。この電子透かし
技術は、グレースケール原本画像と2値透かし画像とに
対して、まず、原本画像と透かし画像とを、n×n(例
えば8×8)画素の一定サイズのブロックに分割して、
画素値の最下位ビットをゼロにする。次いで、残った上
位ビットと画像サイズ等のパラメータに基づいて、ha
sh関数を使用して、画像数列が反映される値を演算す
る。演算された値のビット列から、順番に、1ブロック
の画素数n×n個のビットを切り出し、切り出されたビ
ット列と対応する電子透かし画像との排他的論理和演算
を行う。さらに、その演算結果を公開鍵暗号システム
(例えば、RSA)の秘密鍵を使って暗号化する。最後
に、その演算結果を原本画像の最下位ビットに書きこむ
ことによって、電子透かしが形成される。
む場合と同様に、ブロック単位で行う。この場合には、
まず、同じhasa関数にて、透かし入り画像の最下位
以外のビット、画像サイズ等の数列を演算して、順番
に、n×n個のビットを切り出す。次に最下位のビット
列を公開鍵によって符号化し、符号化されたビット列と
切り出したビット列の排他的論理和演算を行う。この論
理演算結果により電子透かしが抽出される。
し技術では、乱数によって生成されたLUTを使用し
て、画素値の調節することにより、2値透かし画像を生
成しているために、LUTの内容によっては、透かし入
り画像の画質が低下するおそれがある。また、電子透か
しを自動認証するためには、電子透かし画像が必要であ
るという問題がある。さらに、この電子透かし技術は、
圧縮画像フォーマットおよび音声等の他のディジタルデ
ータには適用することができないという問題もある。
値の変化が小さな平坦な画像部分における最下位ビット
に電子透かしを埋め込むようになっているために、白黒
の文章画像のように、階調の少ない画像に適用すると、
電子透かしが容易に認識される。このために、電子透か
しを偽造する際の手がかりを与えて、容易に偽造される
というおそれがある。また、電子透かしを自動認証する
ためには、電子透かし画像が必要であり、さらには、圧
縮画像フォーマットおよび音声等の他のディジタルデー
タには適用することができないという問題もある。
0−308867号公報、特開平10−145757号
公報、特開2000−23643号公報には、強固な透
かし技術が開示されている。これらの公報に開示された
強固な透かし技術は、偽造が容易ではなく、画質に悪影
響を与えるおそれはない。しかしながら、埋め込まれた
電子透かしは、オリジナルデータが改竄されても消滅し
ないために、オリジナルデータが改竄されていることを
検証することは容易でないという問題がある。また、埋
め込まれた電子透かしを認証するためには、特定の電子
透かしを利用して認証することができないために、演算
量が多くなるという問題がある。
であり、その目的は、埋め込まれる電子透かしによって
画像の画質に影響を与えるおそれがなく、しかも、偽造
が容易でなく、画像を圧縮/伸長処理する場合にも適用
することができる電子透かしの埋め込み方法および装置
を提供することにある。
まれたディジタルデータが改竄されているかを容易に検
証することができるディジタルデータの検証方法および
装置を提供することにある。
め込み方法は、オリジナルデータをデータ変換するデー
タ変換工程と、乱数シードを用いて生成された擬似乱数
を透かし数列として、データ変換されたオリジナルデー
タに対して順次埋め込んで順番に透かし入りデータとす
る際に、得られた透かし入りデータと予め設定された閾
値と比較して、その比較結果に基づいて、次の透かし入
りデータを得るために埋め込まれる透かし数列のデータ
を変更する透かしデータ埋め込み工程と、前記乱数シー
ドおよび閾値を、暗号化してヘッダに保存する工程と、
を包含することを特徴とする。
ある。
マット画像またはMPEGフォーマット画像であり、デ
ータ変換された後に量子化される。
る。
リジナルデータをデータ変換するデータ変換手段と、乱
数シードを用いて生成された擬似乱数を透かし数列とし
て、データ変換されたオリジナルデータに対して順次埋
め込んで順番に透かし入りデータとする際に、得られた
透かし入りデータと予め設定された閾値と比較して、そ
の比較結果に基づいて、次の透かし入りデータを得るた
めに埋め込まれる透かし数列のデータを変更する透かし
データ埋め込み手段と、前記乱数シードおよび閾値を、
暗号化して画像ヘッダに保存する手段と、を具備するこ
とを特徴とする。
ある。
マット画像またはMPEGフォーマット画像であり、デ
ータ変換された後に量子化される。
る。
法は、前記電子透かしの埋め込み方法によって電子透か
しが埋め込まれたオリジナルデータの認証方法であっ
て、ヘッダに保存された透かし数列に関する暗号化され
たパラメータをオリジナルデータから分離する工程と、
分離されたパラメータを復号化して、透かし数列を生成
する工程と、生成された透かし数列と透かし入り画像デ
ータの類似度を正規化して正規化された類似度に基づい
てオリジナルデータが改竄されたかを検証する検証工程
と、を包含することを特徴とする。
置は、前記電子透かしの埋め込み方法によって電子透か
しが埋め込まれたオリジナルデータの検証装置であっ
て、ヘッダに保存された透かし数列に関する暗号化され
たパラメータをオリジナルデータから分離する手段と、
分離されたパラメータを復号化して、透かし数列を生成
する手段と、生成された透かし数列と透かし入り画像デ
ータの類似度を正規化して正規化された類似度に基づい
てオリジナルデータが改竄されたかを検証する検証手段
と、を具備することを特徴とする。
に基づいて説明する。
法の実施に使用される装置の一例を示す概略構成図であ
る。この電子透かしの埋め込み装置は、圧縮処理されな
いグレースケール(白黒)のディジタルの画像データ
(オリジナルデータ)に対して電子透かしを埋め込むよ
うになっており、原本画像における画像データXを所定
の状態になるようにデータ変換するデータ変換手段11
と、このデータ変換手段11によってデータ変換された
画像データVに対して透かし数列を埋め込む透かしデー
タ埋め込み手段12とを有している。
列発生手段14にて発生する透かし数列Wである擬似乱
数列が与えられており、透かしデータ埋め込み手段12
は、データ変換手段11から出力される画像データVに
対して、透かし数列Wの各数値である透かしデータが挿
入される。乱数列発生手段14は、乱数シード発生手段
13にて発生された初期条件としての乱数シードに基づ
いて擬似乱数列である透かし数列Wを生成して、生成さ
れた透かし数列Wを、透かしデータ埋め込み手段12に
出力する。
タ変換手段11によってデータ変換された画像データV
に対して、乱数列発生手段14にて発生した透かし数列
Wの各透かしデータを挿入する。そして、透かしデータ
が挿入された透かし入り画像データV’の画像ヘッダに
は、暗号化された乱数シード、閾値等のパラメータが保
存される。透かし入り画像データV’に基づいて表示さ
れる画像は、透かし入り画像V*となる。
ジナルデータが、データ変換される。データ変換の方法
は、フーリエ変換、コサイン変換等、様々な方法がある
が、本実施の形態では、2種類のフィルタを使用するウ
ェーブレット変換を採用しており、9/7(9タップと
7タップ)フィルタと呼ばれるハイパスフィルタおよび
ローパスフィルタを使用している。使用されるハイパス
フィルタおよびローパスフィルタのパラメータは、以下
の通りである。
9、0.418092、−0.788486、0.418092、0.040689、−0.0
64539。
9、−0.110624、0.377403、0.852699、0.377403、−0.1
10624、−0.023849、0.037828。
ータに対して3階層のウェーブレット変換処理してデー
タ変換することにより、周波数域を分割した結果を、2
次元周波数領域によって示している。図2において、垂
直周数領域および水平周波数は、それぞれ矢印の方向に
なるにつれて周波数域が高くなっている。
周波数成分に対してハイパスフィルタによってフィルタ
処理されるとともに、垂直方向周波数成分に対してロー
パスフィルタによってフィルタ処理される。これによ
り、データサイズが1/4に縮小された周波数域画像デ
ータHL1が得られる。同様に、水平方向周波数成分に
対するハイパスフィルタによるフィルタ処理と、垂直方
向周波数成分に対するハイパスフィルタによるフィルタ
処理とにより、周波数域画像データHH1が得られる。
パスフィルタによるフィルタ処理と、垂直方向周波数成
分に対するハイパスフィルタによるフィルタ処理とによ
り、周波数域画像データLH1が得られ、水平方向周波
数成分に対するローパスフィルタによるフィルタ処理
と、垂直方向周波数成分に対するローパスフィルタによ
るフィルタ処理とにより、周波数域画像データLL1が
得られる。
変換処理によって、4つの周波数域画像データHL1、
HH1、LH1、LL1が得られると、最も低周波数領
域の周波数域画像データLL1に対して、さらに、同様
のフィルタ処理を行うことによって、データサイズがそ
れぞれ1/4に縮小された4つの周波数域画像データH
H2、HL2、LH2、LL2が得られる。
ト変換処理によって、4つの周波数域画像データHL
2、HH2、LH2、LL2が得られると、最も低周波
数領域の周波数域画像データLL2に対して、さらに、
同様のフィルタ処理を行うことによって、データサイズ
がそれぞれ1/4に縮小された4つの周波数域画像デー
タHH3、HL3、LH3、LL3が得られる。
理によって、最も低い周波数領域の周波数域画像データ
LL3以外の各周波数域画像データHL1、HH1、L
H1、HL2、HH2、LH2、HL3、HH3、LH
3が得られる。得られた周波数域画像データV(=
v1,v2,…,vi,…)は、各周波数域において、最
上列から下側の列にかけて順番に、しかも、各列におい
ては、最も左側の画素から右側にかけて順番に、各画素
のデータが、透かしデータ埋め込み手段12に出力され
る。
例として、平均値0の擬似ランダム乱数を生成させるた
めに使用されるn段のレジスタ符号発生器を示してい
る。透かし数列データWとなる擬似乱数列は、平均値0
のランダム分布にて定められた関数、あるいは、平均値
0および分散1の正規分布関数によって発生させること
ができるが、ここでは、平均値0の擬似ランダム乱数を
生成するレジスタ符号発生器について説明する。
けるシフトレジスタの各段は、bi、bi+1、bi+2、
…、bi+n-1で示されており、各段の出力に対する係数
(0または1)が、a0、a1、…、an-1で示されてい
る。このレジスタ符号発生器は、(2n−1)の周期
で、0または1の数字(データ)による数列を発生させ
る。
に説明するために、4段のシフトレジスタ(n=4)に
よって構成されたレジスタ符号発生器を示している。こ
のレジスタ符号発生器は、(24−1)=15周期で、
0または1の数値の数列を発生する。例えば、初期条件
として、乱数シード「1001」を設定すると、発生す
る数列は、「100110101111000100
…」となり、周期が15であるために、16番目からの
数字は、1番目からの数字の繰り返しになる。
示すレジスタ符号器では、その出力に対して0.5を減
算処理し、処理された値に2を乗じることにより、−1
と1の数字の乱数列が得られ、平均値が0になる。この
ように平均値が0になる数列とすることにより、後の演
算が容易になる。本実施の形態では、レジスタ符号器の
出力に2を乗じて得られた−1と1との数値の乱数列
を、透かし数列Wとしている。
うに、乱数シード発生手段13によって、乱数列を発生
させる際の初期条件である乱数シードをランダムに生成
する構成、あるいは、レジスタの各段の出力に対する係
数を変更する構成等としてもよい。
タ変換手段11から入力される各周波数域画像データV
(=v1、v2、…、vi、…、vn)に対して、乱数列発
生手段12にて順次発生された透かし数列Wのデータ
(=w1、w2、…、wj、…、wn)が、次の(11a)
式に基づいて順番に埋め込まれて、透かし入り画像デー
タv'iとされる。
め込み強度を示す実数関数である。
V’に対して実数閾値δが設定されており、i番目に得
られた透かし入り画像データv'iが閾値δよりも大きく
なっている場合(v'i>δ)には、次の(11b)式に
示すように、次のi+1番目の透かし入り画像データ
v'i+1を得るために、乱数列発生手段12にてwjの次
に発生した透かし数列データwi+1を埋め込む。これに
対して、i番目に得られた透かし入り画像データv'iが
閾値δ以下になっている場合(v'i≦δ)には、(11
c)式に示すように、次のi+1番目の透かし入り画像
データv'i+1を得るために、i+1番目の画像データv
i+1に対して、i番目の周波数域画像データviに埋め込
まれた透かし数列データwjが、繰り返して埋め込まれ
る。
の(12)式で表される。
a)〜(11c)式は、それぞれ、次の(12a)〜
(12c)とされる。
れると、レジスタ符号発生器の乱数シード、閾値等のパ
ラメータが、例えばSRA方法によって暗号化され、暗
号化されたパラメータが、画像データのヘッダに保存さ
れる。これにより、電子透かしの埋め込みが終了する。
RGBまたはYUVフォーマットによって、3つのカラ
ー成分毎にウェーブレット変換を行って、ウェーブレッ
ト変換によって得られたRGBまたはYUVフォーマッ
トの画像データに対して、それぞれ電子透かしを埋め込
む。この場合も、透かし数列データは、白黒画像の場合
と同様に、RGBまたはYUVの各カラー毎の周波数域
画像データを、1つの数列と見なして、乱数列発生手段
14にて発生される透かし数列の数値が、順次、埋め込
まれる。
り画像の画像データが改竄されているかを証するため装
置の一例を示す概略構成図である。この装置では、透か
し入り画像V*が画像データ分離手段21に入力され
て、検証対象画像データにおける画像ヘッダに保存され
た暗号化乱数シード、閾値等のパラメータが、透かし入
り画像データV’から分離される。そして、透かし入り
画像データ分離手段21によって分離された画像データ
V’は、画像データV’と電子透かしとの相関関係を計
算する相関関係計算手段22に与えられる。
によって分離された乱数シード、閾値等の暗号化された
パラメータは、復号化手段23に与えられて、この復号
化手段23によって復号化される。そして、復号化され
た乱数シード、閾値等のパラメータは、透かし数列生成
手段24に与えられて、透かし数列生成手段24にて、
透かし数列データWが生成される。透かし数列生成手段
24にて生成された透かし数列データWは、相関値計算
手段22に与えられる。
ータ分離手段21によって分離された検証対象である透
かし入り画像データV’と、透かし数列生成手段24に
て生成された透かし数列データWとに基づいて、検証対
象の画像データと電子透かしとの相関値を計算する。
生成された透かし数列データWとの相関値として、透か
し入り画像データV'(=v1,…,vi,…)と透かし
数列データW(=w1,…,wj,…)との積和(類似
度)σ1を、次の(21)式に基づいて演算する。但
し、この場合における透かし入り画像データV'は、閾
値δよりも大きなものとされ、前述の(11a)式から
得られた透かし入り画像データv'iとされる。
り画像における電子透かしの埋め込み強度の総和σ2を
演算する。
似度σ1および電子透かしの埋め込み強度の総和σ2が得
られると、それらが、相関値の正規化処理手段25に与
えられて、この相関値の正規化手段25は、相関値(類
似度)σ1および電子透かしの埋め込み強度の総和σ2と
を、次の(23)式に基づいて正規化する。
て、類似度正規化値ψが求められると、得られた類似度
正規化値ψが原本検証手段26に与えられて、この原本
検証手段26において、類似度正規化値ψに基づいて、
原本画像が改竄されたているかが判定される。原本検証
手段26は、類似度正規化値ψが1の周辺に集中してい
れば、原本画像は改竄されていないものと判定し、類似
度正規化値ψが0の周辺に集中していれば、原本画像が
改竄されていると判定する。そして、その検証結果が、
原本検証手段26から出力される。
し数列の類似度σ1は、前述したように、(21)式に
よって求められる。この場合、透かし数列Wの各データ
wjは既知であり、|α|<1であるために、検証対象
である画像データviの絶対値|vi|は、前記(12
a)式から、次の(24)式によって求めることができ
る。
数である。
と、(22)式の埋め込み強度の総和σ2は、次の(2
5)式によってを求められる。
総和σ2に基づいて、前記(23)式によって、類似度
σ1を正規化する。そして、原本検証手段26は、類似
度正規化値φに基づいて、検証対象画像が改竄されてい
るかを判定する。
た類似度σ1が1の周辺に集中していれば、原本画像は
改竄されていないものと判定され、0の周辺に集中して
いれば、原本画像は改竄されていると判定される。そし
て、その検証結果が、原本検証手段26から出力され
る。
的に説明する。なお、原本画像は、グレースケールの画
像であり、埋め込まれた透かし数列の個数をN0とす
る。透かし入りの原本画像は、改竄されていない場合に
は、条件|vi|>δでは、前記(21)式から、次の
(26a)式が得られる。そして、この(26a)式
は、前述した(12a)式の条件から、次の(26b)
式が得られる。さらに、この(26b)式において、平
均値が0である1または−1の乱数列は、画像データv
jとは無相関であることを利用すると、次の(26c)
式が得られる。
ついて考える。電子透かしが入れられた原本画像を逆デ
ータ変換して、白黒のグレースケールレベルとして局所
的に編集した後に、データ変換して元のフォーマットに
戻すことにより、電子透かし入り画像データを改竄する
と、この改竄による変化は、まず、周波数域画像データ
HL1に現われる。この周波数域画像データHL1にお
いては、改竄によって、例えば、N1番目のデータが、
閾値δを超えた状態、あるいは閾値δを下回った状態に
なっていると、(21)式から、次の(27a)式が得
られる。この(27a)式における第2項は、改竄によ
って、埋め込まれた透かしデータが、透かしデータを埋
め込んだ当初の状態からずれた状態になっているため
に、相関関係がなく、ゼロになり、次の(27b)式が
得られる。さらに、各変数の相関関係を利用することに
より、(27c)式とされる。
式によって得られた埋め込み強度の総和σ2によって、
(23)式に基づいて正規化する。この場合、N0>>
N1であるために、(23)式に基づく類似度正規化値
φは、1よりも小さくなる。
タ変換し、原本画像に改竄を加えることなく、データ変
換して元のフォーマットに戻す処理をしても、透かし入
り画像データは、周波数の全域において、閾値δを超え
たり、下回ったりすることが、かなりの頻度で発生す
る。その原因は、逆データ変換およびデータ変換が、高
精度で実施されないことによる。実験によれば、このよ
うな場合には、改竄されていない原本画像を示す類似度
正規化値φの分布は、図5に示すように、0および1の
周辺に集中する。
透かし入りの原本画像に対して、悪意を持って、逆デー
タ変換して特定の周波数域の画像データを改竄し、再
び、データ変換することにより、改竄した周波数域の画
像データ以外の部分を改竄しない状態としても、図6
(b)に示すように、改竄された周波数域の画像データ
によって変化が発生する。その結果、類似度σ1は、図
7に示すように、0に対して若干ずれた正の値の周辺に
集中することになる。これにより、悪意を持った原本画
像の改竄を検証することができる。
かしを埋め込む場合と同様に、RGBまたはYUVフォ
ーマットの周波数域データを、1つの数列と見なして、
白黒画像と同様に改竄の有無を検証することができる。
使用される装置の一例を示す概略構成図である。透かし
入り画像データに基づく画像を表示する場合には、ま
ず、透かし入り画像V*が透かし入り画像データ分離手
段31に入力されて、この透かし入り画像データ分離手
段31によって、画像ヘッダに保存された暗号化乱数シ
ード、閾値等のパラメータが透かし入り画像データV’
から分離される。透かし入り画像データ分離手段31に
よって分離された透かし入り画像データV’は、原本画
像の復号化手段32に与えられるとともに、逆データ変
換手段35に与えられる。そして、逆データ変換手段3
5によって、透かし入り画像データ分離手段31にて分
離された画像データV’は、前述した3階層の周波数域
毎に分割するウェーブレット変換とは逆のデータ変換で
ある逆ウェーブレット変換が実施される。
しを埋め込む際のデータ変換手段11と同様に、9/7
(9タップと7タップ)フィルタと呼ばれるハイパスフ
ィルタおよびローパスフィルタを使用している。使用さ
れるハイパスフィルタおよびローパスフィルタのパラメ
ータは、以下の通りである。
49、0.110624、0.377403、−0.852699、0.377403、0.11
0624、-0.023849、−0.037828。
89、0.418092、0.788486、−0.418092、−0.040689、−
0.064539。
データに対しては、ローパスフィルタによってフィルタ
処理するとともに、高周波数域のデータに対しては、ハ
イパスフィルタによってフィルタ処理して逆ウェーブレ
ット変換する。すなわち、周波数域画像データLL3、
HL3、HH3、LH3から、周波数域画像データLL
2を得て、得られた周波数域画像データLL2と、周波
数域画像データHL2、HH2、LH2とによって、周
波数域画像データLL1を得る。さらに、得られた周波
数域画像データLL1と、周波数域画像データHL1、
HH1、LH1とによって、画像が得られる。
データ分離手段31にて分離された画像データを、復号
化することなく、逆ウェーブレット変換する場合と、透
かし入り画像データ分離手段31にて分離された画像デ
ータを、原本画像の復号化手段32によって復号化され
た後に、逆ウェーブレット変換する場合とがある。
ェーブレット変換する場合は、比較的精度の低い表示画
像が得られることになる。通常は、このように、暗号化
された画像データを復号化することなく得られた比較的
低い精度の表示画像であっても、特に問題はない。
合には、透かし入り画像データ分離手段31によって分
離された乱数シード、閾値等の暗号化データは、パラメ
ータ復号化手段33に与えられて、このパラメータ復号
化手段33によって復号化される。そして、復号化され
た乱数シード、閾値等のパラメータは、透かし数列生成
手段34に与えられて、透かし数列生成手段34にて、
透かし数列Wが生成される。透かし数列生成手段34に
て生成された透かし数列Wは、原本画像復号化手段32
に与えられる。
成手段34にて生成された透かし数列Wに基づいて、透
かし入り画像データを復号化し、復号化された画像デー
タが、逆データ変換手段35によって、逆ウェーブレッ
ト変換される。この場合、逆データ変換手段35は、透
かし数列生成手段34にて生成された透かし数列Wに基
づいて、復号化された画像データを逆ウェーブレット変
換しているために、高精度の表示画像が得られる。
画像のみならず、JPEG、MPEG等の圧縮/伸長処
理される画像に対しても、電子透かしを埋め込むことが
できる。図9は、JPEGフォーマットの圧縮/伸長処
理される画像に対して電子透かしの埋め込みに使用され
る装置の概略構成図である。この電子透かしの埋め込み
装置は、データ変換手段41において、離散コサイン変
換(DCT)により、原本画像における画像データXを
所定のデータ変換した後に、量子化処理手段42によっ
て量子化処理し、透かしデータ埋め込み手段43によっ
て、量子化処理データUに対して透かし数列Wを埋め込
むようになっている。
列発生手段45にて発生する擬似乱数列である透かし数
列Wが与えられており、透かしデータ埋め込み手段43
は、量子化処理データUに対して、透かし数列データW
を埋め込む。乱数列発生手段45は、乱数シード発生手
段44にて発生された初期条件としての乱数シードに基
づいて擬似乱数列を生成して、生成された擬似乱数列
が、透かし数列Wとして、透かしデータ埋め込み手段4
3に出力される。
機能は、図1に示す透かしデータ埋め込み手段12と同
様である。また、乱数シード発生手段44および乱数列
発生手段45の機能は、図1に示す乱数シード発生手段
13および乱数列発生手段14と同様になっている。
素の領域毎に実施されるために、透かしデータ埋め込み
手段43による量子化処理データU(=u1,u2,…,
ui,…)に対する透かし数列データWの埋め込みも、
8×8画素の領域毎に実施される。量子化処理手段42
は、高周波数成分を削除して、低周波数成分を残すこと
により、データ量を削減する量子化処理を実施してい
る。高周波数成分のように明るさの変化が小さい場合に
は、低周波数成分のように明るさの変化が大きい場合に
比べて、人間の目では分かりにくいために、高周波数成
分を削除してデータ量を削減しても、特に問題はない。
子化処理データU(=u1、u2、…、ui、…、un)に
対して、乱数列発生手段45にて順次発生された透かし
数列データ(=w1、w2、…、wj、…、wn)が、次の
(31a)式に基づいて埋め込まれて、透かし入り画像
データu'iとされる。
の埋め込み強度を示す実数関数であり、f(ui)=α
|ui|である。但し、α∈(−1,1)であり、αは実
数である。また、関数intは、実数を四捨五入して整
数とする関数である。
タU’に対して実数閾値δが設定されており、i番目に
得られた画像データu'iが閾値δよりも大きくなってい
る場合(u'i>δ)には、次の(31b)式に示すよう
に、次のi+1番目の画像データu'i+1を得るために、
乱数列発生手段45にてwjの次に発生した透かし数列
データwj+1を埋め込む。これに対して、i番目に得ら
れた画像データu'iが閾値δ以下になっている場合
(u'i≦δ)には、(31c)式に示するように、次の
i+1番目の画像データu'i+1を得るために、i+1番
目の量子化データu i+1に対して、i番目の量子化デー
タuiに埋め込まれた透かし数列データwjが、繰り返し
て埋め込まれる。
込み強度関数の式から、次の(32a)〜(32c)と
される。
れると、得られた透かし入り画像データu'iが、エンコ
ーダー46によって、ハフマン符号化によるエンコード
処理される。そして、レジスタ符号発生器の乱数シー
ド、閾値等のパラメータが、例えばSRA方法によって
暗号化されて、透かし入り画像データの画像ヘッダに保
存される。これにより、電子透かしの埋め込みが終了す
る。
るように、まず、U信号の全画面に電子透かしを埋め込
んだ後に、Y信号およびV信号に、電子透かしを埋め込
む構成を示している。なお、このように、U信号、Y信
号、V信号の順番に電子透かしを埋め込む構成に限ら
ず、Y信号、U信号、V信号の順番、あるいはV信号、
Y信号、U信号の順番に電子透かしを埋め込むようにし
てもよい。
入り画像の画像データが改竄されていないことを検証す
るための装置の一例を示す概略構成図である。この装置
では、透かし入り画像の原本検証を実施する場合に、ま
ず、検証対象画像データにおける画像ヘッダに保存され
た暗号化乱数シード、閾値等のパラメータが、画像デー
タ分離手段51によって、透かし入り画像データU’か
ら分離される。そして、透かし入り画像データ分離手段
51によって分離された画像データU’は、原本画像復
号化手段52を介して、画像データと電子透かしとの相
関関係を計算する相関関係計算手段53に与えられる。
によって分離された乱数シード、閾値等のパラメータの
暗号化データは、パラメータ復号化手段54に与えられ
て、このパラメータ復号化手段54によって復号化され
る。そして、復号化された乱数シード、閾値等のパラメ
ータは、透かし数列生成手段55に与えられて、透かし
数列生成手段55にて、透かし数列Wが生成される。そ
して、透かし数列生成手段55にて生成された透かし数
列Wは、相関値計算手段53に与えられる。
ータU’と、透かし数列生成手段55にて生成された透
かし数列データWとに基づいて、検証対象画像データと
電子透かしとの相関値を計算する。
の積和(類似度)σ1は、次の(33)式によって求め
られる。
|α|<1であるために、認証対象である周波数域画像
データuiの絶対値|ui|は、前記(12a)式から、
次の(34)式によって求めることができる。
数である。
と、相関値の正規化処理手段56は、(35)式に基づ
いて、埋め込み強度の総和σ2が求められる。
度関数から、次の(36)式となる。
づいて、相関値の正規化処理手段56は、類似度σ1を
正規化する。類似度正規化値φは、次の(37)式によ
って得られる。
いて、原本画像が改竄されているかを判定する。この場
合、正規化された類似度σ1が1の周辺に集中していれ
ば、原本画像は改竄されていないと判定され、0の周辺
に集中していれば、原本画像が改竄されていると判定さ
れる。そして、その検証結果が、原本検証手段57から
出力される。
するために使用される装置の一例を示す概略構成図であ
る。透かし入り画像データに基づく画像を表示する場合
には、まず、透かし入り画像U*が透かし入り画像デー
タ分離手段61に与えられて、透かし入り画像データ分
離手段61によって、画像ヘッダに保存された乱数シー
ド、閾値等の暗号化パラメータが分離される。透かし入
り画像データ分離手段61によって分離された透かし入
り画像データU’は、デコーダー62を介して、原本画
像の復号化手段65に与えられるとともに、逆量子化お
よびデータ変換手段66に与えられる。そして、逆量子
化および逆データ変換手段66によって、画像データ
U’は、逆量子化および逆データ変換される。
は、量子化処理手段42とは反対の手順によって逆量子
化するとともに、電子透かしを埋め込む際のデータ変換
手段41とは逆の手順によって、周波数を逆データ変換
している。
デコーダー62からの出力を、直接、逆量子化処理およ
び逆データ変換して伸長する場合には、比較的精度の低
い表示画像が得られることになる。通常は、このよう
に、暗号化された画像データを原本画像に復号化するこ
となく得られた比較的低い精度の表示画像であっても、
特に問題はない。
合には、透かし入り画像データ分離手段61によって分
離された乱数シード、閾値等の暗号化データは、パラメ
ータ復号化手段63に与えられて、このパラメータ復号
化手段63によって復号化される。そして、復号化され
た乱数シード、閾値等のパラメータは、透かし数列生成
手段64に与えられて、透かし数列生成手段64にて、
透かし数列Wが生成される。透かし数列生成手段64に
て生成された透かし数列Wは、原本画像復号化手段65
に与えられる。
成手段64にて生成された透かし数列Wに基づいて、透
かし入り画像データを復号化し、復号化された画像デー
タが、逆量子化および逆データ変換手段65によって、
逆量子化および逆データ変換される。この場合、逆デー
タ変換手段65は、前記(34)式に基づく次の(3
8)式から、逆量子化および逆データ変換する。
かし数列データWに基づいて、復号化された画像データ
を逆量子化および逆データ変換しているために、高精度
の表示画像が得られる。
め込み、原本検証、画像表示も、基本的には、JPEG
フォーマットと同様であるが、図13に示すように、電
子透かしを、より効果的に埋め込むために、Kフレーム
の画面を1本のデータと見なして処理することもでき
る。
ためには、シフトレジスタ符号発生器の初期条件である
乱数シードの生成をランダムに発生させる構成、シフト
レジスタ符号発生器における係数を可変にする構成以外
にも、電子透かしを埋め込む際の閾値を複数化する構
成、透かし数列の埋め込みを適当な間隔をあけて実施す
る構成等とするようにしてもよく、この場合には、電子
透かし情報の隠匿性がさらに向上する。
のように、埋め込まれる電子透かしによって画像の画質
に影響を与えるおそれがなく、しかも、偽造が容易でな
く、画像を圧縮/伸長処理する場合にも適用できる。
法および装置は、電子透かしが埋め込まれたディジタル
データが改竄されているかを容易に検証することができ
る。
用される装置の一例を示す概略構成図である。
3階層のウェーブレット変換処理によって、データ変換
することにより、周波数域を分割した結果を、2次元周
波数領域によって示す図である。
均値0の擬似ランダム乱数を生成させるために使用され
るn段のレジスタ符号発生器を示す概略構成図、(b)
は、レジスタ符号発生器を簡単に説明するために、4段
のシフトレジスタによって構成されたレジスタ符号発生
器を示す概略構成図である。
いことを検証する装置の一例を示す概略構成図である。
竄されたかを検証する場合の判定基準を示すグラフであ
る。
を改竄した場合における周波数域画像データの変化を示
す概略図である。
すグラフである。
置の一例を示す概略構成図である。
画像に対して電子透かしの埋め込みに使用される装置の
概略構成図である。
信号の全画面に電子透かしを埋め込んだ後に、Y信号お
よびV信号の順に電子透かしを埋め込む場合の説明図で
ある。
ないことを検証する装置の一例を示す概略構成図であ
る。
装置の一例を示す概略構成図である。
込みをする際の一例を示す説明図である。
Claims (10)
- 【請求項1】 オリジナルデータをデータ変換するデー
タ変換工程と、 乱数シードを用いて生成された擬似乱数を透かし数列と
して、データ変換されたオリジナルデータに対して順次
埋め込んで順番に透かし入りデータとする際に、得られ
た透かし入りデータと予め設定された閾値と比較して、
その比較結果に基づいて、次の透かし入りデータを得る
ために埋め込まれる透かし数列のデータを変更する透か
しデータ埋め込み工程と、 前記乱数シードおよび閾値を、暗号化してヘッダに保存
する工程と、 を包含することを特徴とする電子透かしの埋め込み方
法。 - 【請求項2】 前記データ変換は、ウェーブレット変換
である請求項1に記載の電子透かし埋め込み方法。 - 【請求項3】 前記オリジナルデータは、JPEGフォ
ーマット画像またはMPEGフォーマット画像であり、
データ変換された後に量子化される請求項1に記載の電
子透かし埋め込み方法。 - 【請求項4】 前記データ変換は、離散コサイン変換で
ある請求項3に記載の電子透かし埋め込み方法。 - 【請求項5】 オリジナルデータをデータ変換するデー
タ変換手段と、 乱数シードを用いて生成された擬似乱数を透かし数列と
して、データ変換されたオリジナルデータに対して順次
埋め込んで順番に透かし入りデータとする際に、得られ
た透かし入りデータと予め設定された閾値と比較して、
その比較結果に基づいて、次の透かし入りデータを得る
ために埋め込まれる透かし数列のデータを変更する透か
しデータ埋め込み手段と、 前記乱数シードおよび閾値を、暗号化して画像ヘッダに
保存する手段と、 を具備することを特徴とする電子透かしの埋め込み装
置。 - 【請求項6】 前記データ変換は、ウェーブレット変換
である請求項5に記載の電子透かし埋め込み装置。 - 【請求項7】 前記ディジタルデータは、JPEGフォ
ーマット画像またはMPEGフォーマット画像であり、
データ変換された後に量子化される請求項5に記載の電
子透かし埋め込み装置。 - 【請求項8】 前記データ変換は、離散コサイン変換で
ある請求項7に記載の電子透かし埋め込み方法。 - 【請求項9】 請求項1〜4に記載された方法によって
電子透かしが埋め込まれたオリジナルデータの認証方法
であって、 ヘッダに保存された透かし数列に関する暗号化されたパ
ラメータをオリジナルデータから分離する工程と、 分離されたパラメータを復号化して、透かし数列を生成
する工程と、 生成された透かし数列と透かし入り画像データの類似度
を正規化して正規化された類似度に基づいてオリジナル
データが改竄されたかを検証する検証工程と、 を包含することを特徴とするオリジナルデータの検証方
法。 - 【請求項10】 請求項1〜4に記載された方法によっ
て電子透かしが埋め込まれたオリジナルデータの検証装
置であって、 ヘッダに保存された透かし数列に関する暗号化されたパ
ラメータをオリジナルデータから分離する手段と、 分離されたパラメータを復号化して、透かし数列を生成
する手段と、 生成された透かし数列と透かし入り画像データの類似度
を正規化して正規化された類似度に基づいてオリジナル
データが改竄されたかを検証する検証手段と、を具備す
ることを特徴とするオリジナルデータの検証装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001139377A JP3722470B2 (ja) | 2001-05-09 | 2001-05-09 | 電子透かしの埋め込み方法およびその装置、並びに、オリジナルデータの検証方法およびその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001139377A JP3722470B2 (ja) | 2001-05-09 | 2001-05-09 | 電子透かしの埋め込み方法およびその装置、並びに、オリジナルデータの検証方法およびその装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2002335391A true JP2002335391A (ja) | 2002-11-22 |
JP3722470B2 JP3722470B2 (ja) | 2005-11-30 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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Country | Link |
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JP (1) | JP3722470B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006064563A1 (ja) * | 2004-12-16 | 2006-06-22 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | データ変換装置及びデータ変換方法及びデータ変換システム |
JP2007047223A (ja) * | 2005-08-05 | 2007-02-22 | Dainippon Printing Co Ltd | 音響信号に対する情報の埋め込み装置 |
US7580543B2 (en) | 2004-10-04 | 2009-08-25 | Canon Kabushiki Kaisha | Information processing apparatus, method, program and storage medium |
CN112867002A (zh) * | 2021-01-15 | 2021-05-28 | 南京信息工程大学 | 一种基于可逆水印的无线传感器网络数据认证方法 |
-
2001
- 2001-05-09 JP JP2001139377A patent/JP3722470B2/ja not_active Expired - Fee Related
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WO2006064563A1 (ja) * | 2004-12-16 | 2006-06-22 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | データ変換装置及びデータ変換方法及びデータ変換システム |
JP2007047223A (ja) * | 2005-08-05 | 2007-02-22 | Dainippon Printing Co Ltd | 音響信号に対する情報の埋め込み装置 |
CN112867002A (zh) * | 2021-01-15 | 2021-05-28 | 南京信息工程大学 | 一种基于可逆水印的无线传感器网络数据认证方法 |
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