JP2002335066A - ハンダ回路基板の形成方法 - Google Patents

ハンダ回路基板の形成方法

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JP2002335066A
JP2002335066A JP2001139610A JP2001139610A JP2002335066A JP 2002335066 A JP2002335066 A JP 2002335066A JP 2001139610 A JP2001139610 A JP 2001139610A JP 2001139610 A JP2001139610 A JP 2001139610A JP 2002335066 A JP2002335066 A JP 2002335066A
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conductive circuit
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wiring board
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JP2001139610A
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Takekazu Sakai
丈和 堺
Kazuyuki Yokoo
和之 横尾
Tadatoshi Kurozumi
忠利 黒住
Takashi Shoji
孝志 荘司
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Showa Denko KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】プリント配線板の導電性回路電極表面に、粘着
性付与化合物を反応させることにより粘着性を付与し、
粘着部にハンダ粉末を付着させ、次いでプリント配線板
を加熱し、ハンダを溶解してハンダ回路を形成するハン
ダ回路基板の形成方法で、より微細なハンダ回路を実現
できるハンダ回路基板の形成方法、および電子部品の高
実装密度化を実現できるハンダ回路基板を提供する。 【解決手段】導電性回路電極が形成されているプリント
配線板4の基板の表面と、導電性回路電極上面との段差
を7,11、ハンダ粉末の平均粒径をD(μm)とした
場合、D/2(導電性回路電極表面がプリント配線板の
基板表面に対し凸の場合)〜−D/2(導電性回路電極
表面がプリント配線板の基板表面に対し凹のE合)の範
囲内とする。また、プリント配線板の導電性回路電極
と、これに隣接する導電性回路電極との間隔15を、3
D未満である部分を含む構造とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハンダ回路基板の
形成方法に関し、更に詳しくは、プリント配線板上の微
細な導電性回路電極表面に、ハンダ層を形成する方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、プラスチック基板、セラミック基
板、あるいはプラスチック等をコートした金属基板等の
絶縁性基板上に、回路パターンを形成したプリント配線
板が開発され、その回路パターン上にIC素子、半導体
チップ、抵抗、コンデンサ等の電子部品をハンダ接合し
て電子回路を構成させる手段が広く採用されている。
【0003】この場合、電子部品のリード端子を、回路
パターンの所定の部分に接合させるためには、基板上の
導電性回路電極表面に予めハンダ薄層を形成させてお
き、ハンダペーストまたはフラックスを印刷し、所定の
電子部品を位置決め載置した後、ハンダ薄層またはハン
ダ薄層及びハンダペーストをリフローさせ、ハンダ接続
させるのが一般的である。
【0004】また最近では電子製品の小型化のためハン
ダ回路基板にはファインピッチ化が要求され、ファイン
ピッチの部品、例えば0.3mmピッチのQFP(Qu
adFlat Package)タイプのLSI、CS
P(Chip SizePackage)、0.15m
mピッチのFC(Flip Chip)などが多く搭載
されている。このため、ハンダ回路基板には、ファイン
ピッチ対応の精細なハンダ回路パターンが要求されてい
る。
【0005】プリント配線板にハンダ膜によるハンダ回
路を形成するためには、メッキ法、HAL(ホットエア
ーレベラ)法、あるいはハンダ粉末のペーストを印刷し
リフローする方法などが行われている。しかし、メッキ
法によるハンダ回路の形成方法は、ハンダ層を厚くする
のが困難であり、HAL法、ハンダペーストの印刷によ
る方法は、ファインピッチパターンへの対応が困難であ
る。
【0006】そのため、回路パターンの位置合わせ等の
面倒な操作を必要せずハンダ回路を形成する方法とし
て、特開平7−7244号公報では、プリント配線板の
導電性回路電極表面に、粘着性付与化合物を反応させる
ことにより粘着性を付与し、該粘着部にハンダ粉末を付
着させ、次いで該プリント配線板を加熱し、ハンダを溶
解してハンダ回路を形成する方法が開示されている。
【0007】この、特開平7−7244号公報で開示さ
れた方法により、簡単な操作で微細なハンダ回路パター
ンを形成させ、信頼性の高い回路基板を提供することが
可能となったが、この方法では図1に示すように、プリ
ント配線板1上の導電性回路電極2の側面部にもハンダ
粉3が付着するため、電極2の間隔を広くしないとハン
ダ粉末3の溶解時に導電性回路電極と、これと隣接する
導電性回路電極との間がハンダ金属により短絡され易く
なるという問題点があった。このような問題点は、ハン
ダ粉末の粒径を小さくすることにより解決できるが、ハ
ンダ粉末の粒径を小さくすると、ハンダ粉末の表面エネ
ルギーの増加により表面に酸化膜が形成され易くなりハ
ンダ粉末のリフロー特性が低下したり、またハンダ回路
のハンダ膜厚を厚くし難いという問題点があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、これらの問
題点を解決し、特開平7−7244号公報で開示され
た、プリント配線板上の導電性回路電極表面を、粘着性
付与化合物と反応させることにより粘着性を付与し、該
粘着部にハンダ粉末を付着させ、次いで該プリント配線
板を加熱し、ハンダを溶解してハンダ回路を形成するハ
ンダ回路基板の形成方法において、より微細な回路パタ
ーンを実現できるハンダ回路基板の形成方法、微細な回
路パターンを有し信頼性の高いハンダ回路基板、高信頼
性、高実装密度を実現できる電子部品を実装した回路基
板を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決すべく鋭意努力検討した結果、本発明に到達した。
即ち本発明は、[1]プリント配線板上の導電性回路電
極表面に粘着性を付与し、該粘着部にハンダ粉末を付着
させ、次いで該プリント配線板を加熱し、ハンダを溶融
してハンダ回路を形成するハンダ回路基板の形成方法に
おいて、導電性回路電極が形成されているプリント配線
板の基板表面と、導電性回路電極上面とにより生ずる段
差を、ハンダ粉末の平均粒径をD(単位はμm)とした
場合、D/2(導電性回路電極がプリント配線板の基板
表面に対し凸の場合)〜−D/2(導電性回路電極表面
がプリント配線板の基板表面に対し凹の場合)の範囲内
とすることを特徴とするハンダ回路基板の形成方法、
[2]導電性回路電極が形成されているプリント配線板
の基板表面と、導電性回路電極上面とにより生ずる段差
が、D/4〜−D/4の範囲内であることを特徴とする
[1]に記載のハンダ回路基板の形成方法、[3]プリ
ント配線板上の導電性回路電極表面に粘着性を付与し、
該粘着部にハンダ粉末を付着させ、次いで該プリント配
線板を加熱し、ハンダを溶融してハンダ回路を形成する
ハンダ回路基板の形成方法において、導電性回路電極が
形成されているプリント配線板の基板表面と、導電性回
路電極上面とにより生ずる段差を、10μm(導電性回
路電極がプリント配線板の基板表面に対し凸の場合)〜
−10μm(導電性回路電極表面がプリント配線板の基
板表面に対し凹の場合)の範囲内とすることを特徴とす
るハンダ回路基板の形成方法、[4]導電性回路電極が
形成されているプリント配線板の基板表面と、導電性回
路電極上面とにより生ずる段差が、5μm〜−5μmの
範囲内であることを特徴とする[3]に記載のハンダ回
路基板の形成方法、[5]プリント配線板上の導電性回
路電極と、これと隣接する導電性回路電極との間隔が、
3D未満である部分を含むことを特徴とする[1]また
は[2]に記載のハンダ回路基板の形成方法、[6]プ
リント配線板上の導電性回路電極と、これと隣接する導
電性回路電極との間隔が、2D未満である部分を含むこ
とを特徴とする[1]または[2]に記載のハンダ回路
基板の形成方法、[7]プリント配線板上の導電性回路
電極と、これと隣接する導電性回路電極との間隔が、6
0μm未満である部分を含むことを特徴とする[1]〜
[4]の何れか1項に記載のハンダ回路基板の形成方
法、[8]プリント配線板上の導電性回路電極と、これ
と隣接する導電性回路電極との間に凸部を設けた後に、
導電性回路電極表面の粘着部にハンダ粉末を付着させる
工程を有することを特徴とする[1]〜[7]の何れか
1項に記載のハンダ回路基板の形成方法、[9]導電性
回路電極と導電性回路電極との間の凸部の上面と、導電
性回路電極上面との段差が、D/4〜4Dの範囲内であ
る部分を含むことを特徴とする[8]に記載のハンダ回
路基板の形成方法、[10]導電性回路電極と導電性回
路電極との間の凸部の上面と、導電性回路電極上面との
段差が、10〜100μmの範囲内である部分を含むこ
とを特徴とする[8]に記載のハンダ回路基板の形成方
法、[11]プリント配線板上の導電性回路電極と、こ
れと隣接する導電性回路電極との間に凸部を設けた後
に、導電性回路電極表面の粘着部にハンダ粉末を付着さ
せる工程を含み、該工程の後に導電性回路電極と導電性
回路電極との間に設けた凸部を除去する工程を有するこ
とを特徴とする[8]〜[10]の何れか1項に記載の
ハンダ回路基板の形成方法、[12]プリント配線板上
の導電性回路電極表面に粘着性を付与する為に、一般式
(1)で表されるベンゾトリアゾール系誘導体を用いる
ことを特徴とする[1]〜[11]の何れか1項に記載
のハンダ回路基板の形成方法、
【化7】 上記一般式(1)のR1〜R4は、独立に水素原子、炭
素数が1〜16のアルキル基、アルコキシ基、F、B
r、Cl、I、シアノ基、アミノ基またはOH基を表
す、[13]プリント配線板上の導電性回路電極表面に
粘着性を付与する為に、一般式(2)で表されるナフト
トリアゾール系誘導体を用いることを特徴とする[1]
〜[11]の何れか1項に記載のハンダ回路基板の形成
方法、
【化8】 上記一般式(2)のR5〜R10は、独立に水素原子、
炭素数が1〜16のアルキル基、アルコキシ基、F、B
r、Cl、I、シアノ基、アミノ基またはOH基を表
す。[14]プリント配線板上の導電性回路電極表面に
粘着性を付与する為に、一般式(3)で表されるイミダ
ゾール系誘導体を用いることを特徴とする[1]〜[1
1]の何れか1項に記載のハンダ回路基板の形成方法、
【化9】 上記一般式(3)のR11、R12は、独立に水素原
子、炭素数が1〜16のアルキル基、アルコキシ基、
F、Br、Cl、I、シアノ基、アミノ基またはOH基
を表す。[15]プリント配線板上の導電性回路電極表
面に粘着性を付与する為に、一般式(4)で表されるべ
ンゾイミダゾール系誘導体を用いることを特徴とする
[1]〜[11]の何れか1項に記載のハンダ回路基板
の形成方法、
【化10】 上記一般式(4)のR13〜R17は、独立に水素原
子、炭素数が1〜16のアルキル基、アルコキシ基、
F、Br、Cl、I、シアノ基、アミノ基またはOH基
を表す。[16]プリント配線板上の導電性回路電極表
面に粘着性を付与する為に、一般式(5)で表されるメ
ルカプトべンゾチアゾール系誘導体を用いることを特徴
とする[1]〜[11]の何れか1項に記載のハンダ回
路基板の形成方法、
【化11】 上記一般式(5)のR18〜R21は、独立に水素原
子、炭素数が1〜16のアルキル基、アルコキシ基、
F、Br、Cl、I、シアノ基、アミノ基またはOH基
を表す、[17]プリント配線板上の導電性回路電極表
面に粘着性を付与する為に、一般式(6)で表されるべ
ンゾチアゾールチオ脂肪酸系誘導体を用いることを特徴
とする[1]〜[11]の何れか1項に記載のハンダ回
路基板の形成方法、
【化12】 上記一般式(6)のR22〜R26は、独立に水素原
子、炭素数が1〜16のアルキル基、アルコキシ基、
F、Br、Cl、I、シアノ基、アミノ基またはOH基
を表す。[18][1]〜[17]の何れか1項に記載
のハンダ回路基板の形成方法を用いて作製したハンダ回
路基板、[19][18]に記載のハンダ回路基板に、
電子部品を載置する工程と、ハンダをリフローして電子
部品を接合する工程とを含むことを特徴とする電子部品
の実装方法、[20][19]に記載の電子部品の実装
方法を用いて作製した電子部品を実装した回路基板に関
する。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の対象となるプリント配線
板は、プラスチック基板、プラスチックフィルム基板、
ガラス布基板、紙基質エポキシ樹脂基板、セラミックス
基板等に金属板を積層した基板、あるいは金属基材にプ
ラスチックあるいはセラミックス等を被覆した絶縁基板
上に、金属等の導電性物質を用いて回路パターンを形成
した片面プリント配線板、両面プリント配線板、多層プ
リント配線板あるいはフレキシブルプリント配線板等で
ある。
【0011】本発明は、例えば上記プリント配線板上の
導電性回路電極表面を、粘着性付与化合物と反応させる
ことにより粘着性を付与し、該粘着部にハンダ粉末を付
着させ、次いで該プリント配線板を加熱し、ハンダを溶
融してハンダ回路を形成するハンダ回路基板の形成方法
を適用する。
【0012】回路を形成する導電性物質としては、ほと
んどの場合銅が用いられているが、本発明ではこれに限
定されず、後述する粘着性付与物質により表面に粘着性
が得られる導電性の物質であればよい。これらの物質と
して、例えば、Ni、Sn、Ni−Al、ハンダ合金等
を含む物質が例示できる。
【0013】本発明で用いることが好ましい粘着性付与
化合物としては、ナフトトリアゾール系誘導体、べンゾ
トリアゾール系誘導体、イミダゾール系誘導体、べンゾ
イミダゾール系誘導体、メルカプトべンゾチアゾール系
誘導体及びべンゾチアゾールチオ脂肪酸等が挙げられ
る。これらの粘着性付与化合物は特に銅に対しての効果
が強いが、他の導電性物質にも粘着性を付与することが
できる。
【0014】べンゾトリアゾール系誘導体は一般式
(1)で表される。
【0015】本発明においては、一般式(1)のR1〜
R4は、独立に水素原子、炭素数が1〜16、好ましく
は、5〜16のアルキル基、アルコキシ基、F、Br、
Cl、I、シアノ基、アミノ基またはOH基を表す。
【0016】ナフトトリアゾール系誘導体は一般式
(2)で表される。
【0017】本発明においては、一般式(2)のR5〜
R10は、独立に水素原子、炭素数が1〜16、好まし
くは、5〜16のアルキル基、アルコキシ基、F、B
r、Cl、I、シアノ基、アミノ基またはOH基を表
す。
【0018】イミダゾール系誘導体は一般式(3)で表
される。
【0019】本発明においては、一般式(3)のR1
1、R12は、独立に水素原子、炭素数が1〜16、好
ましくは、5〜16のアルキル基、アルコキシ基、F、
Br、Cl、I、シアノ基、アミノ基またはOH基を表
す。
【0020】べンゾイミダゾール系誘導体は一般式
(4)で表される。
【0021】本発明においては、一般式(4)のR13
〜R17は、独立に水素原子、炭素数が1〜16、好ま
しくは、5〜16のアルキル基、アルコキシ基、F、B
r、Cl、I、シアノ基、アミノ基またはOH基を表
す。
【0022】メルカプトべンゾチアゾール系誘導体は一
般式(5)で表される。
【0023】本発明においては、一般式(5)のR18
〜R21は、独立に水素原子、炭素数が1〜16、好ま
しくは、5〜16のアルキル基、アルコキシ基、F、B
r、Cl、I、シアノ基、アミノ基またはOH基を表
す。
【0024】べンゾチアゾールチオ脂肪酸系誘導体は一
般式(6)で表される。
【0025】本発明においては、一般式(6)のR22
〜R26は、独立に水素原子、炭素数が1〜16、好ま
しくは、1または2のアルキル基、アルコキシ基、F、
Br、Cl、I、シアノ基、アミノ基またはOH基を表
す。
【0026】これらの化合物は、一般式(1)で示され
るべンゾトリアゾール系誘導体としてはR1〜R4は、
一般には炭素数が多いほうが粘着性が強い。
【0027】一般式(3)及び一般式(4)で示される
イミダゾール系誘導体及びべンゾイミダゾール系誘導体
のR11〜R17においても、一般には炭素数の多いほ
うが粘着性が強い。
【0028】一般式(6)で示されるべンゾチアゾール
チオ脂肪酸系誘導体においては、R22〜R26は炭素
数1または2が好ましい。
【0029】本発明では、該粘着性付与化合物の少なく
とも一つを水または酸性水に溶解し、好ましくはpH3
〜4程度の微酸性に調整して用いる。pHの調整に用い
る物質としては、導電性物質が金属であるときは塩酸、
硫酸、硝酸、リン酸等の無機酸をあげることができる。
また有機酸としては、蟻酸、酢酸、プロピオン酸、リン
ゴ酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、酒石酸等が使用
できる。該粘着性付与化合物の濃度は厳しく限定はされ
ないが溶解性、使用状況に応じて適宜調整して用いる
が、好ましくは全体として0.05質量%〜20質量%
の範囲内の濃度が使用しやすい。これより低濃度にする
と粘着性膜の生成が不十分となり、性能上好ましくな
い。
【0030】処理温度は室温よりは若干加温したほうが
粘着性膜の生成速度、生成量が良い。粘着性付与化合物
濃度、金属の種類などにより変わり限定的でないが、一
般的には30℃〜60℃位の範囲が好適である。浸漬時
間は限定的でないが、作業効率から5秒〜5分間位の範
囲になるように他の条件を調整することが好ましい。
【0031】なおこの場合、溶液中に銅をイオンとして
100〜1000ppmを共存させると、粘着性膜の生
成速度、生成量などの生成効率が高まるので好ましい。
【0032】処理すべきプリント配線板は、ハンダ不要
の導電性回路部分をレジスト等で覆い、回路パターンの
部分のみが露出した状態にしておき、粘着性付与化合物
溶液で処理するのが好ましい。
【0033】ここで使用する前述の粘着性付与化合物溶
液にプリント配線板を浸漬するか、または溶液を塗布す
ると、導電性回路表面が粘着性を示す。
【0034】これを水洗、乾燥して導電性回路表面が粘
着性を有するプリント配線板が得られる。このプリント
配線板にハンダ粉末をふりかけ、粘着面に付着させ、余
分のハンダ粉末を除いた後加熱し、該ハンダ粉末を溶融
しレべリングしてハンダ回路基板を形成する。
【0035】前述の粘着性付与化合物溶液は、ハンダ面
に対しても粘着面を形成するので、ハンダ粉末を溶融し
て形成したハンダ層が要求の厚さに達しないときは、上
記の処理を二回以上の複数回実施することにより、目的
とするハンダ厚さのハンダ回路基板とすることができ
る。
【0036】本発明の処理方法は前述したハンダプリコ
ート回路基板のみならず、BGA接合用等のバンプ形成
としても有効に使用できるものであり、本発明のハンダ
回路基板に当然含まれるものである。
【0037】本発明のハンダ回路基板の形成方法に使用
するハンダ粉末の金属組成としては、例えばSn−Pb
系、Sn−Pb−Ag系、Sn−Pb−Bi系、Sn−
Pb−Bi−Ag系、Sn−Pb−Cd系が挙げられ
る。また最近の産業廃棄物におけるPb排除の観点か
ら、Pbを含まないSn−In系、Sn−Bi系、In
−Ag系、In−Bi系、Sn−Zn系、Sn−Ag
系、Sn−Cu系、Sn−Sb系、Sn−Au系、Sn
−Bi−Ag−Cu系、Sn−Ge系、Sn−Bi−C
u系、Sn−Cu−Sb−Ag系、Sn−Ag−Zn
系、Sn−Cu−Ag系、Sn−Bi−Sb系、Sn−
Bi−Sb−Zn系、Sn−Bi−Cu−Zn系、Sn
−Ag−Sb系、Sn−Ag−Sb−Zn系、Sn−A
g−Cu−Zn系、Sn−Zn−Bi系が好ましい。
【0038】上記の具体例としては、Snが63質量
%、Pbが37質量%の共晶ハンダ(以下63Sn/3
7Pbと表す。)を中心として、62Sn/36Pb/
2Ag、62.6Sn/37Pb/0.4Ag、60S
n/40Pb、50Sn/50Pb、30Sn/70P
b、25Sn/75Pb、10Sn/88Pb/2A
g、46Sn/8Bi/46Pb、57Sn/3Bi/
40Pb、42Sn/42Pb/14Bi/2Ag、4
5Sn/40Pb/15Bi、50Sn/32Pb/1
8Cd、48Sn/52In、43Sn/57Bi、9
7In/3Ag、58Sn/42In、95In/5B
i、60Sn/40Bi、91Sn/9Zn、96.5
Sn/3.5Ag、99.3Sn/0.7Cu、95S
n/5Sb、20Sn/80Au、90Sn/10A
g、90Sn/7.5Bi/2Ag/0.5Cu、97
Sn/3Cu、99Sn/1Ge、92Sn/7.5B
i/0.5Cu、97Sn/2Cu/0.8Sb/0.
2Ag、95.5Sn/3.5Ag/1Zn、95.5
Sn/4Cu/0.5Ag、52Sn/45Bi/3S
b、51Sn/45Bi/3Sb/1Zn、85Sn/
10Bi/5Sb、84Sn/10Bi/5Sb/1Z
n、88.2Sn/10Bi/0.8Cu/1Zn、8
9Sn/4Ag/7Sb、88Sn/4Ag/7Sb/
1Zn、98Sn/1Ag/1Sb、97Sn/1Ag
/1Sb/1Zn、91.2Sn/2Ag/0.8Cu
/6Zn、89Sn/8Zn/3Bi、86Sn/8Z
n/6Bi、89.1Sn/2Ag/0.9Cu/8Z
nなどが挙げられる。また本発明に用いるハンダ粉末と
して、異なる組成のハンダ粉末を2種類以上混合したも
のでもよい。
【0039】上記のハンダ粉末の中でもPbフリーハン
ダ、特に好ましくはSnおよびZn、又はSnおよびZ
nおよびBiを含有するハンダから選ばれた合金組成を
用いて本発明のハンダ回路基板を作製した場合、Sn−
Pb系のハンダと同等レベルまでリフロー温度が下げら
れるため、実装部品の長寿命化がはかられ、また部品の
多様化にも対応できる。
【0040】ハンダ粉末の粒径としては、日本工業規格
(JIS)には、ふるい分けにより63〜22μm、4
5〜22μm及び38〜22μm等の規格が定められて
いる。本発明のハンダ粉末の平均粒径測定には通常、J
ISにより定められた、標準ふるいと天秤による方法を
用いることができる。また、この他にも、顕微鏡による
画像解析や、エレクトロゾーン法によるコールターカウ
ンターでも行うことができる。コールターカウンターに
ついては「粉体工学便覧」(粉体工学会編、第2版p1
9〜p20)にその原理が示されているが、粉末を分散
させた溶液を隔壁にあけた細孔に通過させ、その細孔の
両側で電気抵抗変化を測定することにより粉末の粒径分
布を測定するもので、粉径の個数比率を再現性良く測定
することが可能である。本発明のハンダ粉末の平均粒径
は上述の方法を用いて定めることができる。
【0041】本発明では、導電性回路電極が形成されて
いるプリント配線板の基板の表面と、導電性回路電極上
面との段差を、ハンダ粉末の平均粒径をDμmとした場
合、D/2μm(導電性回路電極表面がプリント配線板
の基板表面に対し凸の場合)〜−D/2μm(導電性回
路電極表面がプリント配線板の基板表面に対し凹の場
合)の範囲内、より好ましくは、D/4μm〜−D/4
μmの範囲内とする。また、一般的な粒度分布のハンダ
粉末においては、プリント配線板の基板の表面と、導電
性回路電極上面との段差を、10μm(導電性回路電極
表面がプリント配線板の基板表面に対し凸の場合)〜−
10μm(導電性回路電極表面がプリント配線板の基板
表面に対し凹の場合)の範囲内、より好ましくは、プリ
ント配線板の基板の表面と、導電性回路電極上面との段
差を、5μm〜−5μmの範囲内とする。
【0042】導電性回路電極が形成されているプリント
配線板の基板の表面と、導電性回路電極の基板表面との
段差とは、図2(a)に示すように、回路パターンを形
成する絶縁性の基板4の表面と、その絶縁性基板に形成
する導電性回路電極5の上表面との高さの差7を示す。
この際、導電性回路電極表面がプリント配線板の基板表
面に対し凸面の場合は値を正の値とし、図2(b)に示
すように導電性回路電極9の表面がプリント配線板の基
板8の表面に対し凹面の場合は、段差11の値を負の値
とする。また、図2(c)に示すように導電性回路電極
13の上表面が粗面である場合は、粗面の平均高さとの
差14を示す。
【0043】プリント配線板の形成方法には、大別して
サブトラクティブ法とアディティブ法の2方式があり、
現状ではサブトラクティブ法が多く採用されているが、
本発明では、アディティブ法で作製されたプリント配線
板を好適に用いることができる。アディティブ法につい
ては、「表面実装技術読本」、伊藤謹司 編著(日刊工
業新聞社)の95頁〜96頁に記載されているが、絶縁
性基板の表面を、回路を形成したいパターンにエッチン
グ処理を行い凹面とした後、その凹面に導電性のパター
ンを形成する方法で、プリント配線板の基板の表面と、
導電性回路電極の表面との段差を自由に設定することが
できる。例えば、絶縁性基板のエッチング深さに対し
て、導電性回路電極の厚さを薄くした場合、導電性回路
電極表面はプリント配線板の基板表面に対し凹面とな
り、絶縁性基板のエッチング深さと、導電性回路電極の
厚さを同じにした場合、導電性回路電極表面とプリント
配線板の基板表面は段差が0となる。また、絶縁性基板
のエッチング深さに対して、導電性回路電極を厚くした
場合、導電性回路電極表面はプリント配線板の基板表面
に対し凸面となる。
【0044】本発明のハンダ回路基板の製造方法では、
プリント配線板の導電性回路電極と、これと隣接する導
電性回路電極との間隔を、ハンダ粉末の平均粒径をDと
した場合、3D未満さらには2D未満である部分を含む
ことが可能となり、精細な回路パターンを形成すること
が可能となる。プリント配線板の導電性回路電極と、こ
れと隣接する導電性回路電極との間隔とは、図2(c)
に示すように、1つの導電性回路電極と、その導電性回
路電極と隣接する他の1つの導電性回路電極との最近接
距離15を示す。即ち、導電性回路電極の断面形状が長
方形でなく台形等の場合では、最も近い部分の距離を示
す。また、アディティブ法により形成された回路基板の
場合は、表面に現れている導電性回路電極部分において
最も近い距離を示す。なお、プリント配線板の導電性回
路電極と、これと隣接する導電性回路電極との間隔が1
D未満となると、導電性回路電極に付着したハンダ粉末
の溶解により隣接する回路電極間でハンダ金属による短
絡が発生しやすくなる。
【0045】また本発明のハンダ回路基板の製造方法で
は、プリント配線板の導電性回路電極と、これと隣接す
る導電性回路電極との間隔を、60μm未満である部分
を含むことが可能となり、精細な回路パターンを形成す
る上で好ましい。
【0046】本発明のハンダ回路基板の形成方法では、
プリント配線板上の導電性回路電極と、これと隣接する
導電性回路電極との間に凸部を設けた後に、導電性回路
電極表面の粘着部にハンダ粉末を付着させる工程を含め
ることが好ましい。プリント配線板上の導電性回路電極
と、これと隣接する導電性回路電極との間に凸部を設け
るとは、図3に示すように、1つの導電性回路電極17
と、その導電性回路電極と隣接する他の1つの導電性回
路電極18との間に、それぞれの導電性電極に付着する
ハンダ粉末を相互に分離する目的の凸部19を設けるこ
とを示す。この凸部19を設けることにより、ハンダ粉
末付着時に隣接する回路電極間のハンダ粉末を分離し易
くし、またハンダ粉末の溶解時においても隣接する導電
性回路電極同士がハンダ金属により短絡することが防が
れ、形成するハンダ回路基板の信頼性が向上する。この
場合において、導電性回路電極と導電性回路電極との間
の凸部と、導電性回路電極表面との段差を、ハンダ粉末
の平均粒径をDμmとした場合、D/4μm〜4Dμm
の範囲内である部分を含む構造とすることにより、溶解
後のハンダ金属による短絡が防がれ好ましい。また、導
電性回路電極と導電性回路電極との間の凸部と、導電性
回路電極表面との段差を、10〜100μmの範囲内で
ある部分を含む構造とすることによっても、ハンダ粉末
溶解後のハンダ金属による短絡が防がれ好ましい。
【0047】また、プリント配線板上の導電性回路電極
と導電性回路電極との間に、凸部を設けた後に、導電性
回路電極表面の粘着部にハンダ粉末を付着させる工程を
含み、該工程の後に、導電性回路電極と導電性回路電極
との間の凸部を除去する工程を行うことが好ましい。プ
リント配線板の導電性回路電極と導電性回路電極との間
に設けた凸部はハンダ粉末を分離し、ハンダ粉末溶解後
のハンダ金属の短絡を防ぐ目的であるため、導電性回路
電極の表面にハンダ粉末を付着させた後、またはハンダ
粉末の溶解後は不要となり、プリント配線板への電子部
品の実装工程で障害となる場合があるからである。よっ
て、プリント配線板の導電性回路電極と導電性回路電極
との間に、凸部を設けた後に、導電性回路電極表面の粘
着部にハンダ粉末を付着させる工程を含み、該工程の後
に、導電性回路電極と導電性回路電極との間の凸部を除
去する工程を行うことによって作製された回路基板は、
その後の電子部品実装工程を円滑に行うことが可能とな
り、信頼性の高い電子部品の実装方法、及び、電子部品
を実装した回路基板を提供することが可能となる。
【0048】プリント配線板上の導電性回路電極と、こ
れと隣接する導電性回路電極との間の凸部は、その形状
について特に制限はなく、それぞれの回路電極に付着す
るハンダ粉末を分離できる形状であれば良い。また、凸
部の材質については、後で凸部を除去する場合は特に材
質に制限はないが、後で凸部を除去しない場合は、絶縁
性の物質であることが好ましい。凸部の形成にはフォト
リソグラフィー工程を用いることが好ましいため、凸部
の材質としてはこの工程を簡便に適用できる、エポキシ
樹脂、アクリル樹脂、SiO2等を用いることが好まし
い。
【0049】本発明で作製したハンダ回路基板は、電子
部品を載置する工程と、ハンダをリフローして電子部品
を接合する工程とを含む電子部品の実装方法に好適に用
いることができる。例えば本発明で作製したハンダ回路
基板の、電子部品の接合を所望する部分に、印刷法等で
ハンダペーストを塗布し、電子部品を載置し、その後加
熱してハンダペースト中のハンダ粉末を溶融し凝固させ
ることにより電子部品を回路基板に接合することができ
る。
【0050】ハンダ回路基板と電子部品の接合方法(実
装方法)としては、例えば表面実装技術(SMT)を用
いることができる。この実装方法は、まずハンダペース
トを印刷法によりハンダ回路基板、例えば回路パターン
の所望する箇所に塗布する。次いで、チップ部品やQF
Pなどの電子部品をハンダペースト上に載置し、リフロ
ー熱源により一括してハンダ接合をする。リフロー熱源
には、熱風炉、赤外線炉、蒸気凝縮ハンダ付け装置、光
ビームハンダ付け装置等を使用することができる。
【0051】本発明のリフローのプロセスはハンダ合金
組成で異なるが、91Sn/9Zn、89Sn/8Zn
/3Bi、86Sn/8Zn/6BiなどのSn−Zn
系の場合、プレヒートとリフローの2段工程で行うのが
好ましく、それぞれの条件は、プレヒートが温度130
〜180℃、好ましくは、130〜150℃、プレヒー
ト時間が60〜120秒、好ましくは、60〜90秒、
リフローは温度が210〜230℃、好ましくは、21
0〜220℃、リフロー時間が30〜60秒、好ましく
は、30〜40秒である。なお他の合金系におけるリフ
ロー温度は、用いる合金の融点に対し+20〜+50
℃、好ましくは、合金の融点に対し+20〜+30℃と
し、他のプレヒート温度、プレヒート時間、リフロー時
間は上記と同様の範囲であればよい。
【0052】上記のリフロープロセスを窒素中でも大気
中でも実施することが可能である。窒素リフローの場合
は酸素濃度を5体積%以下、好ましくは0.5体積%以
下とすることで大気リフローの場合よりハンダ回路への
ハンダの濡れ性が向上し、ハンダボールの発生も少なく
なり安定した処理ができる。
【0053】この後、ハンダ回路基板を冷却し表面実装
が完了する。この実装方法による電子部品接合物の製造
方法においては、プリント配線基板の両面に接合を行っ
てもよい。なお、本発明の電子部品の実装方法に使用す
ることができる電子部品としては、例えば、LSI、抵
抗器、コンデンサ、トランス、インダクタンス、フィル
タ、発振子・振動子等があげられるが、これらに限定さ
れるものではない。
【0054】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明するが、本
発明はこれらに限定されるものではない。
【0055】(実施例1)アディティブ法によりプリン
ト配線板を作製した。導電性回路には銅を用いて、プリ
ント配線板の表面と銅回路表面との段差を±1μm以内
とした。またプリント配線板上の銅回路と、これに隣接
する銅回路との間隔は最も狭い部分で30μmとした。
【0056】粘着性付与化合物溶液として、一般式
(3)のR12のアルキル基がC1123、R11が水素
原子であるイミダゾール系化合物の2質量%水溶液を、
酢酸によりpHを約4に調整して用いた。該水溶液を4
0℃に加温し、これに塩酸水溶液により前処理した前記
プリント配線板を3分間浸漬し、銅回路表面に粘着性物
質を生成させた。
【0057】次いで該プリント配線板を水洗し、乾燥し
たところ、粘着性物質は精確に銅回路表面にのみ析出し
ていることが確かめられた。この乾燥プリント配線板に
平均粒径約15μmの89Sn/8Zn/3Biハンダ
粉末をふりかけ、軽くブラッシングして粘着性物質部分
に選択的に付着させた後、240℃のオーブン中で該ハ
ンダ粉末を溶融し、銅回路露出部上に厚さ約20μmの
共晶ハンダ薄層を高精度に形成することができた。な
お、ハンダ粉末の平均粒径の測定には、マイクロトラッ
クを用いた。ハンダ回路にはブリッジ等は一切発生しな
かった。
【0058】上記、ハンダ回路基板への電子部品の実装
方法として、粘着性フラックスを用いて表面実装を行っ
た。粘着性フラックスは、重合ロジン、不均化ロジンに
チクソトロピック剤として水添ひまし油を加え、溶剤と
してプロピレングリコールモノフェニルエーテルを用い
て作製した。このフラックスを厚さ100μmで印刷
し、これにベアチップ(Auスタンドバンプ、約100
μm高さ)をマウントし、リフロー熱源により加熱して
ハンダ付けした。リフロー条件は、プレヒート温度15
0℃、プレヒート時間60秒、リフローピーク温度23
0℃とした。
【0059】リフロー後の電子部品実装回路基板を調べ
たところ接合不良等はなく、良好な実装基板が得られ
た。
【0060】(実施例2〜5)実施例1と同様にアディ
ティブ法によりプリント配線板を作製した。ハンダ粉の
平均粒径、プリント配線板の表面と銅回路表面との段
差、隣接する最小電極間隔を表1のようにした。
【表1】
【0061】リフロー後のハンダ回路でのブリッジの発
生状況を表1に示すが、ブリッジの発生はなく良好なハ
ンダ回路基板が得られた。
【0062】(比較例1〜2)実施例1と同様にアディ
ティブ法によりプリント配線板を作製した。ハンダ粉の
平均粒径、プリント配線板の表面と銅回路表面との段
差、隣接する最小電極間隔を表1のようにした。
【0063】リフロー後のハンダ回路でのブリッジの発
生状況を表1に示すが、回路基板の電極間にハンダ合金
によるブリッジが発生していた。
【0064】(実施例6)サブトラクティブ法によりプ
リント配線板を作製した。銅回路の厚さを18μmと
し、回路電極間に高さ48μmのSiO2による凸部を
フォトリソグラフィー法により形成した。その後、実施
例1と同様の方法により銅回路部への粘着性付与、ハン
ダ粉の付着、ハンダ粉の溶融、電極間の凸部の除去を行
いハンダ回路基板を作製した。表2に、ハンダ粉の平均
粒径、プリント配線板の表面と銅回路表面との段差、隣
接する最小電極間隔、電極間凸部と電極上面との段差、
リフロー後のブリッジの発生状況を示すが、電極間に凸
部を設けることにより粒径の大きなハンダ粉を用いた場
合でもブリッジの発生が防止できた。
【表2】
【0065】(比較例3)実施例6と同様にサブトラク
ティブ法によりプリント配線板を作製した。表2に、ハ
ンダ粉の平均粒径、プリント配線板の表面と銅回路表面
との段差、隣接する最小電極間隔、電極間凸部と電極表
面との段差、リフロー後のハンダブリッジの発生状況を
示すが、電極間の凸部の高さが不十分であったため電極
間にブリッジが発生した。
【0066】(実施例7)実施例1の粘着性付与化合物
溶液として、一般式(1)のR1のアルキル基がC11
23、R2〜R4が水素原子であるベンゾトリアゾール系
誘導体を用いた他は実施例1と同様の方法で電子部品実
装回路基板を作製した。
【0067】リフロー後の電子部品実装回路基板を調べ
たところ接合不良等はなく、良好な実装基板が得られ
た。
【0068】(実施例8)実施例1の粘着性付与化合物
溶液として、一般式(2)のR5のアルキル基がC11
23、R6〜R10が水素原子であるナフトトリアゾール
系誘導体を用いた他は実施例1と同様の方法で電子部品
実装回路基板を作製した。
【0069】リフロー後の電子部品実装回路基板を調べ
たところ接合不良等はなく、良好な実装基板が得られ
た。
【0070】(実施例9)実施例1の粘着性付与化合物
溶液として、一般式(4)のR13のアルキル基がC11
23、R14〜R17が水素原子であるベンゾイミダゾ
ール系誘導体を用いた他は実施例1と同様の方法で電子
部品実装回路基板を作製した。
【0071】リフロー後の電子部品実装回路基板を調べ
たところ接合不良等はなく、良好な実装基板が得られ
た。
【0072】(実施例10)実施例1の粘着性付与化合
物溶液として、一般式(5)のR18のアルキル基がC
1123、R19〜R21が水素原子であるメルカプトベ
ンゾチアゾール系誘導体を用いた他は実施例1と同様の
方法で電子部品実装回路基板を作製した。
【0073】リフロー後の電子部品実装回路基板を調べ
たところ接合不良等はなく、良好な実装基板が得られ
た。
【0074】(実施例11)実施例1の粘着性付与化合
物溶液として、一般式(6)のR22のアルキル基がC
1123、R23〜R25が水素原子であるベンゾチアゾ
ールチオ脂肪酸系誘導体を用いた他は実施例1と同様の
方法で電子部品実装回路基板を作製した。
【0075】リフロー後の電子部品実装回路基板を調べ
たところ接合不良等はなく、良好な実装基板が得られ
た。
【0076】
【発明の効果】本発明によるハンダ回路基板形成方法に
より、簡単な操作で微細なハンダ回路パターンを形成す
ることが可能となった。特に、導電性回路電極により生
ずる段差を本願発明の範囲内としたことにより、微細な
回路パターンにおいても隣接する回路パターン間でのハ
ンダ金属による短絡が減少する臨界的効果が得られ、ハ
ンダ回路基板の信頼性が著しく向上した。また本発明の
ハンダ回路基板の形成方法をアディティブ法で作製され
た基板に適用したところ、電子部品を実装した回路基板
の小型化と高信頼性化が実現でき、優れた特性の電子機
器を提供することが可能となった。
【0077】また、本発明で開示した粘着性付与化合物
を本発明に併用することにより、ハンダ粉末の粘着力を
高めることが可能となり、微細なハンダ回路パターンに
おいてもハンダ粉末を保持することが可能となり、より
微細なハンダ回路パターンを実現することが可能となっ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】プリント配線板上の導電性回路電極と、これに
付着したハンダ粉を示す。
【図2】(a)基板表面に対し導電性回路電極の上表面
が凸の場合を示す。 (b)基板表面に対し導電性回路電極の上表面が凹の場
合を示す。 (c)基板表面と導電性電極上表面との段差および導電
性電極の間隔を示す。
【図3】プリント配線板上の導電性回路電極間に凸部を
設けた例を示す。
【符号の説明】
1 プリント配線板 2 導電性回路電極 3 ハンダ粉 4 基板 5 導電性回路電極 6 ハンダ粉 7 基板表面と導電性回路電極との段差 8 基板 9 導電性回路電極 10 ハンダ粉 11 基板表面と導電性回路電極との段差 12 基板 13 導電性回路電極 14 基板表面と導電性回路電極との段差 15 導電性回路電極間隔 16 基板 17 導電性回路電極 18 導電性回路電極 19 導電性回路電極の間に形成した凸部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 黒住 忠利 千葉県千葉市緑区大野台1丁目1−1 昭 和電工株式会社総合研究所内 (72)発明者 荘司 孝志 千葉県千葉市緑区大野台1丁目1−1 昭 和電工株式会社総合研究所内 Fターム(参考) 5E319 AA03 AB01 AB05 AC01 AC17 BB01 BB05 CC33 CD21 CD29 GG01 GG05 5E343 AA02 AA12 AA22 BB03 BB14 BB16 BB24 BB54 EE02 EE21 ER33 GG08 GG18

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プリント配線板上の導電性回路電極表面に
    粘着性を付与し、該粘着部にハンダ粉末を付着させ、次
    いで該プリント配線板を加熱し、ハンダを溶融してハン
    ダ回路を形成するハンダ回路基板の形成方法において、
    導電性回路電極が形成されているプリント配線板の基板
    表面と、導電性回路電極上面とにより生ずる段差を、ハ
    ンダ粉末の平均粒径をD(単位はμm)とした場合、D
    /2(導電性回路電極がプリント配線板の基板表面に対
    し凸の場合)〜−D/2(導電性回路電極表面がプリン
    ト配線板の基板表面に対し凹の場合)の範囲内とするこ
    とを特徴とするハンダ回路基板の形成方法。
  2. 【請求項2】導電性回路電極が形成されているプリント
    配線板の基板表面と、導電性回路電極上面とにより生ず
    る段差が、D/4〜−D/4の範囲内であることを特徴
    とする請求項1に記載のハンダ回路基板の形成方法。
  3. 【請求項3】プリント配線板上の導電性回路電極表面に
    粘着性を付与し、該粘着部にハンダ粉末を付着させ、次
    いで該プリント配線板を加熱し、ハンダを溶融してハン
    ダ回路を形成するハンダ回路基板の形成方法において、
    導電性回路電極が形成されているプリント配線板の基板
    表面と、導電性回路電極上面とにより生ずる段差を、1
    0μm(導電性回路電極がプリント配線板の基板表面に
    対し凸の場合)〜−10μm(導電性回路電極表面がプ
    リント配線板の基板表面に対し凹の場合)の範囲内とす
    ることを特徴とするハンダ回路基板の形成方法。
  4. 【請求項4】導電性回路電極が形成されているプリント
    配線板の基板表面と、導電性回路電極上面とにより生ず
    る段差が、5μm〜−5μmの範囲内であることを特徴
    とする請求項3に記載のハンダ回路基板の形成方法。
  5. 【請求項5】プリント配線板上の導電性回路電極と、こ
    れと隣接する導電性回路電極との間隔が、3D未満であ
    る部分を含むことを特徴とする請求項1または2に記載
    のハンダ回路基板の形成方法。
  6. 【請求項6】プリント配線板上の導電性回路電極と、こ
    れと隣接する導電性回路電極との間隔が、2D未満であ
    る部分を含むことを特徴とする請求項1または2に記載
    のハンダ回路基板の形成方法。
  7. 【請求項7】プリント配線板上の導電性回路電極と、こ
    れと隣接する導電性回路電極との間隔が、60μm未満
    である部分を含むことを特徴とする請求項1〜4の何れ
    か1項に記載のハンダ回路基板の形成方法。
  8. 【請求項8】プリント配線板上の導電性回路電極と、こ
    れと隣接する導電性回路電極との間に凸部を設けた後
    に、導電性回路電極表面の粘着部にハンダ粉末を付着さ
    せる工程を有することを特徴とする請求項1〜7の何れ
    か1項に記載のハンダ回路基板の形成方法。
  9. 【請求項9】導電性回路電極と導電性回路電極との間の
    凸部の上面と、導電性回路電極上面との段差が、D/4
    〜4Dの範囲内である部分を含むことを特徴とする請求
    項8に記載のハンダ回路基板の形成方法。
  10. 【請求項10】導電性回路電極と導電性回路電極との間
    の凸部の上面と、導電性回路電極上面との段差が、10
    〜100μmの範囲内である部分を含むことを特徴とす
    る請求項8に記載のハンダ回路基板の形成方法。
  11. 【請求項11】プリント配線板上の導電性回路電極と、
    これと隣接する導電性回路電極との間に凸部を設けた後
    に、導電性回路電極表面の粘着部にハンダ粉末を付着さ
    せる工程を含み、該工程の後に導電性回路電極と導電性
    回路電極との間に設けた凸部を除去する工程を有するこ
    とを特徴とする請求項8〜10の何れか1項に記載のハ
    ンダ回路基板の形成方法。
  12. 【請求項12】プリント配線板上の導電性回路電極表面
    に粘着性を付与する為に、一般式(1)で表されるベン
    ゾトリアゾール系誘導体を用いることを特徴とする請求
    項1〜11の何れか1項に記載のハンダ回路基板の形成
    方法。 【化1】 上記一般式(1)のR1〜R4は、独立に水素原子、炭
    素数が1〜16のアルキル基、アルコキシ基、F、B
    r、Cl、I、シアノ基、アミノ基またはOH基を表
    す。
  13. 【請求項13】プリント配線板上の導電性回路電極表面
    に粘着性を付与する為に、一般式(2)で表されるナフ
    トトリアゾール系誘導体を用いることを特徴とする請求
    項1〜11の何れか1項に記載のハンダ回路基板の形成
    方法。 【化2】 上記一般式(2)のR5〜R10は、独立に水素原子、
    炭素数が1〜16のアルキル基、アルコキシ基、F、B
    r、Cl、I、シアノ基、アミノ基またはOH基を表
    す。
  14. 【請求項14】プリント配線板上の導電性回路電極表面
    に粘着性を付与する為に、一般式(3)で表されるイミ
    ダゾール系誘導体を用いることを特徴とする請求項1〜
    11の何れか1項に記載のハンダ回路基板の形成方法。 【化3】 上記一般式(3)のR11、R12は、独立に水素原
    子、炭素数が1〜16のアルキル基、アルコキシ基、
    F、Br、Cl、I、シアノ基、アミノ基またはOH基
    を表す。
  15. 【請求項15】プリント配線板上の導電性回路電極表面
    に粘着性を付与する為に、一般式(4)で表されるべン
    ゾイミダゾール系誘導体を用いることを特徴とする請求
    項1〜11の何れか1項に記載のハンダ回路基板の形成
    方法。 【化4】 上記一般式(4)のR13〜R17は、独立に水素原
    子、炭素数が1〜16のアルキル基、アルコキシ基、
    F、Br、Cl、I、シアノ基、アミノ基またはOH基
    を表す。
  16. 【請求項16】プリント配線板上の導電性回路電極表面
    に粘着性を付与する為に、一般式(5)で表されるメル
    カプトべンゾチアゾール系誘導体を用いることを特徴と
    する請求項1〜11の何れか1項に記載のハンダ回路基
    板の形成方法。 【化5】 上記一般式(5)のR18〜R21は、独立に水素原
    子、炭素数が1〜16のアルキル基、アルコキシ基、
    F、Br、Cl、I、シアノ基、アミノ基またはOH基
    を表す。
  17. 【請求項17】プリント配線板上の導電性回路電極表面
    に粘着性を付与する為に、一般式(6)で表されるべン
    ゾチアゾールチオ脂肪酸系誘導体を用いることを特徴と
    する請求項1〜11の何れか1項に記載のハンダ回路基
    板の形成方法。 【化6】 上記一般式(6)のR22〜R26は、独立に水素原
    子、炭素数が1〜16のアルキル基、アルコキシ基、
    F、Br、Cl、I、シアノ基、アミノ基またはOH基
    を表す。
  18. 【請求項18】請求項1〜17の何れか1項に記載のハ
    ンダ回路基板の形成方法を用いて作製したハンダ回路基
    板。
  19. 【請求項19】請求項18に記載のハンダ回路基板に、
    電子部品を載置する工程と、ハンダをリフローして電子
    部品を接合する工程とを含むことを特徴とする電子部品
    の実装方法。
  20. 【請求項20】請求項19に記載の電子部品の実装方法
    を用いて作製した電子部品を実装した回路基板。
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