JP2002334575A - 強誘電体メモリ - Google Patents

強誘電体メモリ

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JP2002334575A JP2002059373A JP2002059373A JP2002334575A JP 2002334575 A JP2002334575 A JP 2002334575A JP 2002059373 A JP2002059373 A JP 2002059373A JP 2002059373 A JP2002059373 A JP 2002059373A JP 2002334575 A JP2002334575 A JP 2002334575A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ウエハー段階での選別テスト後のアセンブリに
よる熱ストレスや、出荷後の半田付けの熱ストレス等に
よるFeRAM セルの劣化やソフトエラーの発生を防止する
ようにインプリントの加速を抑制する。 【解決手段】強誘電体記憶素子Cとスイッチ用トランジ
スタTとを有するメモリセルのアレイ11と、各メモリセ
ルの強誘電体膜の分極量を通常書込み時より低く設定
し、インプリントの加速を低減する低電圧書込み回路12
を具備することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、強誘電体メモリ
(FeRAM)に係り、特にFeRAM のメモリセル(FeRAMセ
ル)のインプリント(Imprint)の抑制に関する。
【0002】
【従来の技術】FeRAM は、低消費電力の半導体記憶装置
として近年盛んに研究開発がなされており、例えば米国
特許第4、873、664(Eaton、Jr.)や、S.S.Eaton、Jr et
al.“A Ferroelectric DRAM Cell for High Density N
VRAMs” 、ISSCC Digest ofTechnical Papers、 pp.130
-131、 Feb. 1988等に記載されている。
【0003】FeRAM セルに用いられている強誘電体膜
においては、電界を印加することによって電荷の分極が
生じ、印加電圧と分極量との関係はいわゆるヒステリシ
ス特性を呈する。
【0004】従来、種々の構成のFeRAM セルが提案され
ており、電極間に強誘電体膜を用いた強誘電体キャパシ
タC にセル選択用MOS トランジスタTを接続して成る1
トランジスタ・1キャパシタ(1T/1C )型の構成のFeRA
M セルや、1T/1C 型のFeRAMセルの2個を1組として使
用する2T/2C 型の構成のFeRAM セルなどがある。
【0005】図31は、FeRAM セルの一例として、1ト
ランジスタ・1キャパシタ(1T/1C)型の構成の等価回
路を示す。
【0006】このFeRAM セルが行列状に複数配置された
メモリセルアレイにおいて、各セルのセル選択用MOS ト
ランジスタTst のドレインはビット線BLに接続され、セ
ル選択用MOS トランジスタTstのゲートはワード線WL
に接続され、強誘電体キャパシタCm の一端(プレート
電極)はプレート線PLに接続されている。
【0007】図32は、FeRAM セルに使用される強誘電
体膜の印加電界(印加電圧V)と分極量Pとの関係(ヒ
ステリシス曲線)を示す特性図である。
【0008】このヒステリシス特性から分かるように、
FeRAM セルの強誘電体キャパシタの強誘電体膜に電界が
印加されていない状態、即ち、キャパシタ電極間の印加
電圧V=0の状態で、強誘電体膜の残留分極Prが「正」
であるか「負」であるかによって定まる二値データがFe
RAM セルに記憶される。
【0009】ここで、残留分極Prの「正」、「負」は、
強誘電体キャパシタのプレート電極とビット線側電極と
の間で分極の向きがどちらを向いているかを表わすもの
であり、一方の向きに分極が現れている状態をデータ"
1" と定義し、他方の向きに分極が現れている状態をデ
ータ"0" と定義する。
【0010】ところで、上記したようなFeRAM の信頼性
の向上を図るためには、FeRAM セルの書換え可能回数を
高めること、データの長時間の保持を図ること、耐環境
性の向上を図ること、インプリントの抑制などが挙げら
れるが、改善が難しい一つにインプリントの抑制があ
る。
【0011】インプリントとは、FeRAM セルにデータが
書き込まれた状態(強誘電体膜が分極状態)が長時間に
わたって放置されたり、FeRAM セルにデータが書き込ま
れた状態で強誘電体膜が高温にさらされた場合に、分極
ドメインの周りに分極を安定させる方向に可動性の電荷
が集まり、結果的に強誘電体膜に内部電界が発生したよ
うな状態になる現象である。なお、FeRAM セルの通常動
作中には、インプリントは生じない。
【0012】強誘電体膜に発生する上記内部電界は一時
的なものであるので、インプリントは素子の破壊や老朽
化といったハードエラーを引き起こす現象ではないが、
FeRAM セルの記憶データの分極の方向とは反対方向の分
極のデータの書込みが正しく行われないというソフトエ
ラーを引き起こす。
【0013】ここで、FeRAM セルのインプリントの問題
点を具体的に説明する。
【0014】FeRAM の製造過程において、例えばチップ
領域が良領域であるか不良領域であるかを選別するため
の選別テストをウエハー段階で行った後に、ウエハーを
各チップに切断し各チップをパッケージの形態にアセン
ブリする際や、FeRAMにデータを書き込んだ状態で出荷
テストを行った後にFeRAMを例えば応用製品の回路基板
に半田付けする際に、しばしば、分極状態のFeRAM セル
に200 〜300 ℃程度の高熱が加えられる。このような場
合に、インプリントが生じる。
【0015】図32では、強誘電体キャパシタにおける
残留分極Prの向きが例えばデータ"1" が記憶されている
と定義される向きの場合のヒステリシス特性を実線で示
し、この後にインプリントが生じた場合のヒステリシス
特性を点線で示している。インプリントが生じた場合の
ヒステリシス特性は、バイアス電圧がかかったかのよう
に中心位置がずれている。
【0016】このようなインプリントが生じた場合のヒ
ステリシス特性では、分極状態が加速され、逆向きの分
極状態に反転され難くなり、逆向きの分極状態の読み出
し信号量が小さくなり、FeRAM セルの特性が低下したこ
とになる。
【0017】即ち、図32中において、データ"1" を読
み出す場合に、強誘電体キャパシタの容量Cと印加電圧
Vと電荷量Qとの関係(Q=CV)を表わす直線とヒス
テリシス特性が交差する点の読み出し電位は、ヒステリ
シス特性が実線Aの場合はaであるが、ヒステリシス特
性が点線Bの場合はb となり、読み出し信号量が小さく
なる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】上記したように従来の
FeRAM は、強誘電体膜が長時間にわたって放置され、ま
たは高温にさらされることに起因するインプリントの加
速によってソフトエラーが発生するという問題があっ
た。
【0019】本発明は上記の問題点を解決すべくなされ
たもので、強誘電体メモリセルのインプリントの加速を
抑制し、ソフトエラーの発生を防止し得る強誘電体メモ
リを提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の視点にお
ける強誘電体メモリは、各々強誘電体記憶素子と前記強
誘電体記憶素子に直列接続されたセル選択用トランジス
タとを有する複数のメモリセルから成るセルアレイと、
各前記メモリセルの強誘電体記憶素子の強誘電体膜の分
極量を通常書込み時に生じる分極量よりも小さく設定し
てインプリントの発生を抑制するインプリント抑制手段
とを具備することを特徴とする。
【0021】本発明の第2の視点における強誘電体メモ
リは、各々強誘電体記憶素子と前記強誘電体記憶素子に
並列接続されたスイッチ用トランジスタとを有する複数
のメモリセルから成るセルアレイと、各前記メモリセル
の強誘電体記憶素子の強誘電体膜の分極量を通常書込み
時に生じる分極量よりも小さく設定してインプリントの
発生を抑制するインプリント抑制手段とを具備すること
を特徴とする。
【0022】本発明の第3の視点における強誘電体メモ
リは、ビット線に接続され前記ビット線に読み出された
データを増幅するセンスアンプと、複数のメモリセルか
ら成るセルブロックと、前記センスアンプと前記セルブ
ロックとの間で前記ビット線に挿入された分離用トラン
ジスタとを具備し、前記分離用トランジスタは、書込み
時に、ゲート制御信号により制御され、前記セルブロッ
ク側のビット線電位を前記センスアンプ側のビット線電
位より低くすることを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。
【0024】<第1の実施の形態>図1は、本発明の第
1の実施の形態に係るFeRAM の一部を概略的に示すブロ
ック図である。図2は、図1のFeRAM に使用されている
FeRAM セルの分極状態の一例を示すヒステリシス特性曲
線である。
【0025】まず、図1および図2を参照してFeRAM の
構成および動作の概要を説明する。このFeRAM は、各々
強誘電体記憶素子とセル選択用MOSトランジスタとか
ら成る複数のFeRAMセルが行列状に配置されて成るセル
アレイ11と、各FeRAMセルの強誘電体記憶素子の強誘
電体膜の分極量を通常書込み時に生じる分極量よりも小
さく設定してインプリントの発生を抑制するインプリン
ト抑制手段12とを具備する。
【0026】上記インプリント抑制手段12の一例とし
て、後述するように、各FeRAM セルの強誘電体キャパシ
タに通常書込み時に印加される電圧よりも低い低電圧Vx
を印加することにより、前記強誘電体膜の分極量を通常
書込み時に生じる分極量よりも小さくするように書き込
みを行う低電圧書込み回路が用いられる。
【0027】前記低電圧Vxは、図2中に示す強誘電体キ
ャパシタの抗電圧Vcより大きく、強誘電体キャパシタの
分極量が飽和する飽和電圧より低いことが好ましい。通
常書込み動作後は、データ"1" であれば分極点がc、デ
ータ"0" であれば分極点がeであるが、低電圧Vxによる
低電圧書込み後は、データ"1" であれば分極点がj、デ
ータ"0" であれば分極点がhになる。
【0028】前記低電圧書込み回路12は、所望の時期に
駆動されるものであり、FeRAMに熱工程が加わる直前に
駆動されることが望ましい。
【0029】即ち、FeRAM の製造におけるウエハー段階
において、FeRAM セルにデータを書き込んだことにより
生じるFeRAM セルの分極状態で各チップ領域が良品領域
か不良品領域かを選別するための選別テストを行った後
にウエハーを各チップに切断し、各チップをパッケージ
の形態にアセンブリする工程で熱が加わるので、ウエハ
ー段階での選別テスト終了後、次の工程に移る前に、低
電圧Vxによる書込みを行うことが望ましい。
【0030】また、一般に、パッケージの形態にアセン
ブリ後、FeRAM セルに再度データを書き込みそれにより
生じるFeRAM セルの分極状態で各パッケージが良品か不
良品かを選別するための選別テストを行った後に良品パ
ッケージを製品として出荷するが、出荷後客先で、パッ
ケージが例えば応用製品の回路基板に半田付けされる際
に、FeRAM セルには200 〜300 ℃程度の高熱が加わる。
また、パッケージ状態のFeRAM が客先に出荷されるまで
に長い時間にわたって高い温度の中で保存される可能性
もある。そこで、パッケージ段階での選別テスト終了
後、出荷前に、低電圧Vxによる書込みを行うことが望ま
しい。
【0031】<第1の実施の形態の第1実施例>図3
は、この発明の第1の実施の形態の第1実施例に係るFe
RAM の一部を示す回路図であり、特に、図1中のセルア
レイ11の一部とその関連する低電圧書込み回路12お
よび書込み/読み出し回路を示す回路図である。
【0032】図4は、図3のFeRAM の低電圧書込み回路
を用いてFeRAM セルに低電圧書込みを行う動作の一例を
示すタイミング信号図である。
【0033】図3において、10はFeRAM セル、BLはビッ
ト線、WLはワード線、PLはプレート線である。S/Aはビ
ット線BLに接続されているセンスアンプ、Trp はセンス
アンプS/A に通常書込み電圧Vaa を選択的に接続するた
めのPMOSトランジスタ、TrnはセンスアンプS/A に接地
電位Vss を接続するためのNMOSトランジスタである。
【0034】31は通常書込み電圧Vaa を二つの抵抗R、R
で分割して例えばVaa/2 電圧を生成する抵抗分圧回
路、Trs はセンスアンプS/A にVaa/2 電圧を選択的に接
続するためのPMOSトランジスタである。抵抗分圧回路3
1およびPMOSトランジスタTrsは、センスアンプS/A を
介してビット線BLにVaa/2電圧を選択的に印加する低電
圧書込み回路を形成している。
【0035】通常書込み時にセンスアンプS/A を介して
ビット線BLにVaa 電圧を印加するには、PMOSトランジス
タTrs をオフさせ、PMOSトランジスタTrp をオンさせ
る。
【0036】低電圧書込み動作時にセンスアンプS/A を
介してビット線BLにVaa/2 のパルス電圧を印加するに
は、PMOSトランジスタTrp をオフさせ、PMOSトランジス
タTrsをオンさせる。
【0037】各FeRAM セル10は、直列接続されたセル
選択用MOS トランジスタTstおよび強誘電体キャパシタC
mから成るユニットセルであり、セル選択用MOS トラン
ジスタTstのドレインはビット線BLに接続され、セル選
択用MOS トランジスタTstのゲートはワード線WLに接
続され、強誘電体キャパシタCmの一端(プレート電極)
はプレート線PLに接続されている。
【0038】図4は、図3のFeRAM の低電圧書込み回路
を用いてFeRAM セルに低電圧書込みを行う動作の一例を
示すタイミング信号図である。
【0039】この低電圧書込みにおいては、ビット線BL
に印加するパルス電圧Vbを、プレート線PLに印加する電
圧VPLの約1/2 の振幅を有する低電圧Vxとし、かつ、Vx
は抗電圧Vcより大きい値に設定する。
【0040】動作について説明すると、まず、図4に示
すように、ビット線BLを0Vにプリチャージした状態で、
ワード線WLを選択し、次に、プレート線PLにパルス電圧
VPLを印加する。これにより、初期のデータに拘らず、F
eRAM セル10の分極点は、パルス電圧VPL 印加期間(k)
に図2中の分極点dとなり、パルス電圧VPL 印加終了時
点(l)で図2中の分極点eとなり、通常の分極量を持つ
データ"0" となる。
【0041】この後、ビット線BLにパルス電圧Vb(=Vx)
を印加する。それにより、FeRAM セル10の分極点は、パ
ルス電圧Vb印加期間(m) に図2中の分極点iとなり、パ
ルス電圧Vb印加終了時点(n)で図2中の分極点jとな
り、小さい分極量を持つデータ"1" となる。
【0042】この時、パルス電圧Vbを印加したビット線
BLにつながる全てのセル10のワード線WLを選択する
と、それらセルが全て同時にアクセスされるので、分極
の効率が向上する。
【0043】<第1の実施の形態の第2実施例>図5
は、この発明の第1の実施の形態の第2実施例に係るFe
RAM の一部を示す回路図であり、特に、図1中のセルア
レイ11の一部とその関連する低電圧書込み回路12お
よび書込み/読み出し回路を示す回路図である。
【0044】図6は、図5のFeRAM の低電圧書込み回路
を用いてFeRAM セルに低電圧書込みを行う動作の一例を
示すタイミング信号図である。
【0045】10はFeRAM セル、BLはビット線、WLはワー
ド線、PLはプレート線である。S/Aはビット線BLに接続
されているセンスアンプ、Trp はセンスアンプS/A に通
常書込み電圧Vaa を接続するためのPMOSトランジスタ、
Trn はセンスアンプS/A に接地電位Vss を接続するため
のNMOSトランジスタである。
【0046】51はプレート線選択用のプレート線デコー
ダ回路、52はプレート線デコーダ回路51の出力により駆
動され、プレート線PLにプレート電圧VPL を供給するた
めのプレート線駆動回路、Trr はプレート線駆動回路52
に通常書込み電圧Vaa を選択的に接続するためのPMOSト
ランジスタである。53は通常書込み電圧Vaa を受けてVa
a/2 電圧を発生するVaa/2 発生回路、Trs はプレート線
駆動回路52に上記Vaa/2 電圧を選択的に接続するための
PMOSトランジスタである。Vaa/2 発生回路53およびPM
OSトランジスタTrs は、プレート線PLにVaa/2 電圧を選
択的に印加する低電圧書込み回路を形成する。
【0047】通常書込み時にプレート線PLにVaa 電圧を
印加するには、PMOSトランジスタTrs をオフさせ、PMOS
トランジスタTrr をオンさせる。
【0048】低電圧書込み動作時にプレート線PLにVaa/
2 のパルス電圧を印加するには、PMOSトランジスタTrr
をオフさせ、PMOSトランジスタTrs をオンさせる。
【0049】各FeRAM セル10は、直列接続されたセル
選択用MOS トランジスタTstおよび強誘電体キャパシタC
mから成るユニットセルであり、セル選択用MOS トラン
ジスタTstのドレインはビット線BLに接続され、セル選
択用MOS トランジスタTstのゲートはワード線WLに接
続され、強誘電体キャパシタCmの一端(プレート電極)
はプレート線PLに接続されている。
【0050】図6は、図5のFeRAM の低電圧書込み回路
を用いてFeRAM セルに低電圧書込みを行う動作の一例を
示すタイミング信号図である。
【0051】この低電圧書込みにおいては、プレート線
PLに印加するパルス電圧VPL を、ビット線BLに印加する
電圧Vbの約1/2 の振幅を有する低電圧Vxとする。かつ、
抗電圧Vcより大きい値に設定することが望ましい。
【0052】動作について説明すると、まず、図6に示
すように、プレート線PLを0Vにした状態で、ワード線WL
を選択し、次に、ビット線BLにパルス電圧Vbを印加す
る。これにより、初期のデータに拘らず、FeRAM セル10
の分極点は、パルス電圧Vb印加期間(k) に図2中の分極
点fとなり、図6中のパルス電圧Vb印加終了時点(l)で
に図2中の分極点cとなり、通常の分極量を持つデー
タ"1" となる。
【0053】この後、プレート線PLにパルス電圧VPL(=V
x)を印加する。それにより、FeRAMセル10の分極点は、
パルス電圧VPL 印加期間(m) に図2中の分極点gとな
り、パルス電圧VPL印加終了時点(n)で図2中の分極点h
となり、小さい分極量を持つデータ"0" となる。
【0054】<第1の実施の形態の第3実施例>図7
は、この発明の第1の実施の形態の第3実施例に係るFe
RAM の一部を示す回路図であり、特に、図1中のセルア
レイ11の一部とその関連する低電圧書込み回路12お
よび書込み/読み出し回路を示す回路図である。この回
路は、ビット線BLにVaa/2 電圧を選択的に印加する回路
とプレート線PLにVaa/2 電圧を選択的に印加する回路と
を有する。図8は、図7のFeRAM の低電圧書込み回路を
用いてFeRAM セルに低電圧書込みを行う動作の一例を示
すタイミング信号図である。
【0055】10はFeRAM セル、BLはビット線、WLはワー
ド線、PLはプレート線である。S/Aはビット線BLに接続
されているセンスアンプ、Trp はセンスアンプS/A に通
常書込み電圧Vaa あるいはVaa/2 電圧を接続するための
PMOSトランジスタ、Trn はセンスアンプS/A に接地電位
Vss を接続するためのNMOSトランジスタである。PMOSト
ランジスタTrpおよびNMOSトランジスタTrnは、センスア
ンプS/A を介してビット線BLに通常書込み電圧Vaa ある
いは低電圧書込み電圧Vaa/2 を印加する回路を形成す
る。
【0056】71はプレート線選択用のプレート線デコー
ダ回路、72はプレート線デコーダ回路71の出力により駆
動され、プレート線PLにプレート電圧VPL を供給するた
めのプレート線駆動回路である。
【0057】73は通常書込み電圧Vaa を分割してVaa/2
電圧を生成する抵抗分圧回路(Vaa/2 発生回路)、74は
電圧比較回路、Trr は電圧比較回路74の一方の入力ノー
ド(+)に通常書込み電圧Vaa を選択的に接続するため
のMOS トランジスタ、Trsは電圧比較回路74の一方の入
力ノード(+)にVaa/2 電圧を選択的に接続するための
MOS トランジスタである。
【0058】Trf は帰還制御用のMOS トランジスタであ
り、通常書込み電圧Vaa がソースに印加され、ゲートが
電圧比較回路74の出力ノードに接続され、ドレインが電
圧比較回路74の他方の入力ノード(−)に接続されると
ともにプレート線駆動回路72の動作電源ノードに接続さ
れている。
【0059】Vaa/2 発生回路73、MOS トランジスタTrs
およびTrs 、電圧比較回路74、MOSトランジスタTrf お
よびプレート線駆動回路72は、プレート線PLに通常書込
み電圧Vaa あるいは低電圧書込み電圧Vaa/2 を選択的に
印加する回路を形成する。
【0060】通常書込み時にプレート線PLにVaa 電圧を
印加するには、MOS トランジスタTrs をオフさせ、MOS
トランジスタTrr をオンさせる。
【0061】また、低電圧書込み動作時にプレート線PL
にVaa/2 のパルス電圧を印加するには、MOS トランジス
タTrr をオフさせ、MOS トランジスタTrs をオンさせ
る。
【0062】各FeRAM セル10は、直列接続されたセル
選択用MOS トランジスタTstおよび強誘電体キャパシタC
mから成るユニットセルであり、セル選択用MOS トラン
ジスタTstのドレインはビット線BLに接続され、セル選
択用MOS トランジスタTstのゲートはワード線WLに接
続され、強誘電体キャパシタCmの一端(プレート電極)
はプレート線PLに接続されている。
【0063】図8は、図7のFeRAM の低電圧書込み回路
を用いてFeRAM セルに低電圧書込みを行う動作の一例を
示すタイミング信号図である。
【0064】この書込みにおいては、ビット線プリチャ
ージ電圧Vbを、プレート線PLに印加するパルス電圧VPL
の約1/2 の振幅を有する電圧とすることにより、低電圧
書込みを行う。
【0065】動作について説明すると、まず、図8に示
すように、ビット線BLをビット線プリチャージ電圧Vb
(約1/2 VPL )にプリチャージした状態で、ワード線電
圧Vwlを立ち上げてワード線WLを選択する。これによ
り、FeRAM セル10の分極点は、ワード線WL選択後の期間
(k) には図2中の分極点iになる。その後、プレート線
PLにパルス電圧VPL を1回以上印加する。この際、パル
ス電圧VPL がビット線電圧Vbに等しくなった時(l) に、
FeRAM セル10の分極点は、図2中の分極点jになる。そ
して、FeRAM セル10の分極点は、パルス電圧VPL 印加期
間(m) には図2中の分極点gになり、パルス電圧VPL が
ビット線電圧Vbに等しくなった時(n) には図2中の分極
点hになる。
【0066】このように、ビット線BLに固定電圧約1/2
VPL を印加した状態で、プレート線PLにパルス電圧VPL
を1回以上印加することにより、通常書込み時の約1/2
の電圧でFeRAM セル10へのデータ書込みが行われるの
で、強誘電体キャパシタにおける分極量は、通常書込み
時の分極量より小さい分極量になる。
【0067】図9は、図7のFeRAM の低電圧書込み回路
を用いてFeRAM セルにデータ書込みを行う低電圧書込み
動作の他の例を示すタイミング信号図である。
【0068】この低電圧書込みにおいては、プレート線
PLに印加するパルス電圧VPLを、ビット線BLに印加する
パルス電圧Vbの約1/2 の振幅を有する電圧とすることに
より、低電圧書込みを行う。
【0069】動作について説明すると、まず、図9に示
すように、プレート線PLをプレート線プリチャージ電圧
VPL (約1/2 Vb)にプリチャージした状態で、ワード線
電圧Vwl を立ち上げてワード線WLを選択する。これによ
り、FeRAM セル10の分極点は、ワード線WL選択後の期間
(k) には図2中の分極点gになる。その後、ビット線BL
にパルス電圧Vbを1回以上印加する。この際、パルス電
圧Vbがパルス電圧VPLに等しくなった時(l) には、FeRAM
セル10の分極点は、図2中の分極点hになる。そし
て、FeRAM セル10の分極点は、パルス電圧Vb印加期間
(m) には図2中の分極点iになり、パルス電圧Vbがパル
ス電圧VPL に等しくなった時(n) には図2中の分極点j
になる。
【0070】このように、プレート線PLに固定電圧約1/
2 Vb を与えた状態で、ビット線BLにパルス電圧Vbを1
回以上印加することにより、通常書込み時の1/2 の電圧
でFeRAM セル10へのデータ書込みが行われるので、強誘
電体キャパシタにおける分極量は、通常書込み時の分極
量より小さい分極量になる。
【0071】<第1の実施の形態の第4実施例>図10
は、複数(この実施例では8個)のユニットセル10か
ら成るセルブロックを示す回路図である。図10では、
代表的に、4個のユニットセルのみを示している。
【0072】各FeRAM セル10のセル選択用MOS トラン
ジスタTstのドレインはビット線BLあるいは/BLに接続さ
れ、各FeRAM セル10のセル選択用MOS トランジスタTs
tのゲートは各対応するワード線WL0 〜WL7に接続され、
各FeRAM セル10の強誘電体キャパシタCmの一端(プレ
ート電極)は各対応するプレート線PL0、PL1、…
PL7に接続されている。
【0073】図11は、この発明の第1の実施の形態の
第4実施例に係るFeRAM の一部の回路図であり、特に、
図1中のセルアレイ11の一部とその関連する低電圧書
込み回路12および書込み/読み出し回路を詳細に示す
回路図である。
【0074】WL0 〜WL7 はワード線、PL0 〜PL7 はプレ
ート線、BLおよび/BL は相補的な一対のビット線、S/A
は一対のビット線BL、/BLに接続されているセンスアン
プ、Trp はセンスアンプS/A に通常書込み電圧Vaa を接
続するためのPMOSトランジスタ、Trn はセンスアンプS/
A に接地電位Vss を接続するためのNMOSトランジスタで
ある。
【0075】111 および112 は一対のビット線BL、/BL
に通常書込み動作用のプリチャージ電圧(接地電位)Vs
s を選択的に接続するためのVss プリチャージ用のMOS
トランジスタ、113 は一対のビット線BL、/BL間に接続
されているVss イコライズ用のMOS トランジスタ、114
は上記Vss プリチャージ用のMOS トランジスタ111、112
およびVss イコライズ用のMOS トランジスタ113 の各ゲ
ートにプリチャージ/イコライズ信号Eqr を供給するた
めのイコライズ信号線である。Vss プリチャージ用のMO
S トランジスタ111 および112、Vss イコライズ用のMOS
トランジスタ113、およびイコライズ信号線114は、一
対のビット線BL、/BLにVss を選択的に印加する通常書
込み回路を形成している。
【0076】119 は通常書込み電圧Vaa および接地電位
Vss を受けてVaa/2 電圧を発生するVaa/2 発生回路、11
5 および116 はそれぞれビット線BL、/BLに低電圧書込
み動作用のプリチャージ電圧Vaa/2 を選択的に接続する
ためのVaa/2 プリチャージ用のMOS トランジスタ、117
は一対のビット線BL、/BL間に接続されているVaa/2イコ
ライズ用のMOS トランジスタ、118 は上記Vaa/2 プリチ
ャージ用のMOS トランジスタ115、116 およびVaa/2 イ
コライズ用のMOS トランジスタ117 の各ゲートにプリチ
ャージ/イコライズ信号Eqs を供給するためのプリチャ
ージ/イコライズ信号線である。Vaa/2 発生回路119、Va
a/2 プリチャージ用のMOS トランジスタ115 および11
6、Vaa/2 イコライズ用のMOS トランジスタ117、および
プリチャージ/イコライズ信号線118は、一対のビット
線BL、/BLにVaa/2 電圧を選択的に印加する低電圧書込
み回路を形成している。
【0077】120 は前記通常書込み回路および低電圧書
込み回路とセルブロック20との間で各ビット線BL、/BL
に直列に挿入され、ゲート制御信号φi により制御され
るトランスファゲート用のMOS トランジスタである。
【0078】通常書込み時に一対のビット線BLをVss に
プリチャージするには、プリチャージ/イコライズ信号E
qs を非活性化して低電圧書込み回路の各トランジスタ1
15、116、117 をオフさせ、一方プリチャージ/イコライ
ズ信号Eqr を活性化して通常書込み回路の各トランジス
タ111、112、113 をオンさせる。
【0079】低電圧書込み動作時に一対のビット線BLを
Vaa/2 にプリチャージするには、プリチャージ/イコラ
イズ信号Eqr を非活性化して通常書込み回路の各トラン
ジスタ111、112、113 をオフさせ、一方プリチャージ/
イコライズ信号Eqs を活性化して低電圧書込み回路の各
トランジスタ115、116、117 をオンさせる。
【0080】<第1の実施の形態の第5実施例>図12
は、この発明の第1の実施の形態の第5実施例に係るFe
RAM の回路図であり、特に、図1中のセルアレイ11の
一部とその関連する低電圧書込み回路12および書込み
/読み出し回路を詳細に示す回路図である。
【0081】この回路は、図11を参照して前述した回
路と比べて、低電圧書込み回路が異なり、その他は同じ
であるので、同じ部分には図11におけるのと同一符号
を付している。
【0082】Trr はプリチャージ/イコライズ信号Eqr
が供給される通常書込み回路のイコライズ信号線114 を
接地電位Vss に選択的に接続するための通常動作用のNM
OSトランジスタである。
【0083】Vaa/2 発生回路121 は、通常書込み電圧Va
a を抵抗R、R で分割してVaa/2 電圧を生成する抵抗分
圧回路が用いられている。Trs は前記イコライズ信号線
114および一対のビット線BL、/BLに上記Vaa/2 電圧を選
択的に接続するためのNMOSトランジスタである。Vaa/2
発生回路121 およびNMOSトランジスタTrsは低電圧書込
み回路を形成する。
【0084】通常書込み時に一対のビット線BL、/BLをV
ss にプリチャージするには、低電圧書込み回路のNMOS
トランジスタTrs をオフさせ、一方通常動作用のNMOSト
ランジスタTrr はオンさせてプリチャージ/イコライズ
信号Eqr を活性化することにより、通常書込み回路の各
トランジスタ111、112、113 をオンさせる。
【0085】低電圧書込み動作時に一対のビット線BL、
/BLをVaa/2 にプリチャージするには、通常動作用のNMO
SトランジスタTrr はオフさせ、一方低電圧書込み回路
のNMOSトランジスタTrs をオンさせ、各トランジスタ11
1、112、113 をオンさせる。
【0086】図13は、図11の第1の実施の形態の第
4実施例におけるFeRAM あるいは図12の第1の実施の
形態の第5実施例におけるFeRAM における低電圧書き込
み動作の一例を示すタイミング信号図である。
【0087】ワード線WL0 〜WL7 のうちで選択セルに対
応する1本(例えばワード線WL0 )のみ"H"レベルに設
定され、それ以外のワード線は"L" レベルに設定され
る。したがって、選択ワード線WL0に接続されたセルす
なわち選択セルのMOSトランジスタがオン状態にな
り、一方非選択ワード線WL1 〜WL7 に接続されたセルす
なわち非選択セルのMOSトランジスタはオフ状態にな
る。それにより、ゲートが選択ワード線WL0に接続され
たセルのセルキャパシタがビット線BL、/BLとプレート
線PL0との間に接続される。
【0088】そして、FeRAM に熱工程が加わる直前、例
えばウエハー段階での選別テスト終了後アセンブリ工程
前、あるいは、製品出荷前の選別テスト終了後製品出荷
前に、セルアレイの全てのセルブロックにわたる同一行
(例えばワード線WL0の行)のセルを同時に選択した状
態で、プレート線PL0または全てのビット線BLに前記し
たような低電圧書込み回路により低電圧Vxを印加する。
【0089】選択ワード線WL0 が"H"レベルに設定され
た状態において、プレート線PL0にパルス電圧VPL(=V
x)を印加した場合には、小さい分極量を持つ"0" デー
タが設定される。これに対して、ビット線BL、/BLにパ
ルス電圧Vb(=Vx)を印加した場合には、小さい分極量
を持つ"1" データが設定される。
【0090】なお、ワード線WL0 が"H"レベルに設定さ
れている期間内で、前記低電圧パルスVxを、図13に示
すように、複数回印加することにより、上述の小さい分
極量を持つデータをより確実に設定することができる。
【0091】このような動作により、セルアレイの全て
のセルブロックにわたる同一行のセルを同時に選択でき
るので、メモリ容量が大きくなってもテスト時間が短く
て済む。
【0092】<第1の実施の形態の第6実施例>図14
は、この発明の第1の実施の形態の第6実施例に係るFe
RAM の一部を示す回路図であり、特に、図1中のセルア
レイ11の一部とその関連する低電圧書込み回路12お
よび書込み/読み出し回路を詳細に示す回路図である。
この回路は、図3を参照して前述した第1の実施の形態
の第1実施例の回路と比べて、FeRAM セルの構成が異な
り、その他は同じであるので、同じ部分には図3におけ
るのと同一符号を付している。
【0093】図15は、図14のFeRAM の低電圧書込み
回路を用いてFeRAM セルにデータ書込みを行う低電圧書
込み動作の一例を示すタイミング信号図である。
【0094】図14において、10はFeRAM セル、Tst
はセル選択トランジスタ、STはセル選択信号線、BLはビ
ット線、WLはワード線、PLはプレート線である。S/Aは
ビット線BLに接続されているセンスアンプ、Trp はセン
スアンプS/A に通常書込み電圧Vaa を選択的に接続する
ためのPMOSトランジスタ、Trn はセンスアンプS/A に接
地電位Vss を接続するためのNMOSトランジスタである。
【0095】FeRAM セル10は、TC並列接続型ユニット
セルであり、強誘電体キャパシタCmにスイッチ用MOSセ
ルトランジスタTmが並列に接続されている。TC並列接
続型ユニットセルについては、たとえば、USP 5,903,49
2 (Daisaburo Takashima)に詳しく開示されている。
【0096】スイッチ用MOSトランジスタTmのソース
(強誘電体キャパシタCmのプレート電極側)はプレー
ト線PLに接続され、スイッチ用MOSトランジスタTmの
ドレイン(強誘電体キャパシタCmのストレージ電極
側)はセル選択用トランジスタTstを介してビット線BL
に接続されている。スイッチ用MOSトランジスタTmの
ゲートはワード線WLに接続されている。セル選択用ト
ランジスタTstのゲートはセル選択信号線STに接続され
ている。
【0097】31は通常書込み電圧Vaa を二つの抵抗R、R
で分割して例えばVaa/2 電圧を生成する抵抗分圧回
路、Trs はセンスアンプS/A にVaa/2 電圧を選択的に接
続するためのPMOSトランジスタである。抵抗分圧回路3
1およびPMOSトランジスタTrsは、センスアンプS/A を
介してビット線BLにVaa/2電圧を選択的に印加する低電
圧書込み回路を形成している。
【0098】通常書込み時にセンスアンプS/A を介して
ビット線BLにVaa 電圧を印加するには、PMOSトランジス
タTrs をオフさせ、PMOSトランジスタTrp をオンさせ
る。
【0099】低電圧書込み動作時にセンスアンプS/A を
介してビット線BLにVaa/2 のパルス電圧を印加するに
は、PMOSトランジスタTrp をオフさせ、PMOSトランジス
タTrsをオンさせる。
【0100】図15は、図14のFeRAM の低電圧書込み
回路を用いてFeRAM セルに低電圧書込みを行う動作の一
例を示すタイミング信号図である。
【0101】この低電圧書込みにおいては、ビット線BL
に印加するパルス電圧Vbを、プレート線PLに印加する電
圧VPL の約1/2 の振幅を有する低電圧Vxとし、かつ、Vx
は抗電圧Vcより大きい値に設定する。
【0102】動作について説明すると、まず、図15に
示すように、ビット線BLを0Vにプリチャージした状態
で、ワード線WLを"L" レベルに設定し、セル10のトラ
ンジスタTm をオフ状態にする。一方、セル選択信号線
STを"H"レベルに設定し、セル選択トランジスタTstをオ
ン状態にする。次に、プレート線PLにパルス電圧VPLを
印加する。これにより、初期のデータに拘らず、FeRAM
セル10の分極点は、パルス電圧VPL 印加期間(k) に図2
中の分極点dとなり、パルス電圧VPL 印加終了時点(l)
で図2中の分極点eとなり、通常の分極量を持つデー
タ"0" となる。
【0103】この後、ビット線BLにパルス電圧Vb(=Vx)
を印加する。それにより、FeRAM セル10の分極点は、パ
ルス電圧Vb印加期間(m) に図2中の分極点iとなり、パ
ルス電圧Vb印加終了時点(n)で図2中の分極点jとな
り、小さい分極量を持つデータ"1" となる。
【0104】この時、パルス電圧Vbを印加したビット線
BLにつながる全てのセル10のセル選択信号線STを選択
すると、それらセルが全て同時にアクセスされるので、
全てのセルの分極に要する時間が短縮される。
【0105】<第1の実施の形態の第7実施例>図16
は、この発明の第1の実施の形態の第7実施例に係るFe
RAM の一部を示す回路図であり、特に、図1中のセルア
レイ11の一部とその関連する低電圧書込み回路12お
よび書込み/読み出し回路を示す回路図である。この回
路は、図5を参照して前述した第1の実施の形態の第2
実施例の回路と比べて、FeRAM セルの構成が異なり、そ
の他は同じであるので、同じ部分には図5におけるのと
同一符号を付している。
【0106】図17は、図16のFeRAM の低電圧書込み
回路を用いてFeRAM セルに低電圧書込みを行う動作の一
例を示すタイミング信号図である。
【0107】10はFeRAM セル、BLはビット線、Tstはセ
ル選択トランジスタ、STはセル選択信号線、WLはワード
線、PLはプレート線である。S/Aはビット線BLに接続さ
れているセンスアンプ、Trp はセンスアンプS/A に通常
書込み電圧Vaa を接続するためのPMOSトランジスタ、Tr
n はセンスアンプS/A に接地電位Vss を接続するための
NMOSトランジスタである。
【0108】FeRAM セル10は、TC並列接続型ユニット
セルであり、強誘電体キャパシタCmにスイッチ用MOSセ
ルトランジスタTmが並列に接続されている。
【0109】スイッチ用MOSトランジスタTmのソース
(強誘電体キャパシタCmのプレート電極側)はプレー
ト線PLに接続され、スイッチ用MOSトランジスタTmの
ドレイン(強誘電体キャパシタCmのストレージ電極
側)はセル選択用トランジスタTstを介してビット線BL
に接続されている。スイッチ用MOSトランジスタTmの
ゲートはワード線WLに接続されている。セル選択用ト
ランジスタTstのゲートはセル選択信号線STに接続され
ている。
【0110】51はプレート線選択用のプレート線デコー
ダ回路、52はプレート線デコーダ回路51の出力により駆
動され、プレート線PLにプレート電圧VPL を供給するた
めのプレート線駆動回路、Trr はプレート線駆動回路52
に通常書込み電圧Vaa を選択的に接続するためのPMOSト
ランジスタである。53は通常書込み電圧Vaa を受けてVa
a/2 電圧を発生するVaa/2 発生回路、Trs はプレート線
駆動回路52に上記Vaa/2 電圧を選択的に接続するための
PMOSトランジスタである。Vaa/2 発生回路53およびPM
OSトランジスタTrs は、プレート線PLにVaa/2 電圧を選
択的に印加する低電圧書込み回路を形成する。
【0111】通常書込み時にプレート線PLにVaa 電圧を
印加するには、PMOSトランジスタTrs をオフさせ、PMOS
トランジスタTrr をオンさせる。
【0112】低電圧書込み動作時にプレート線PLにVaa/
2 のパルス電圧を印加するには、PMOSトランジスタTrr
をオフさせ、PMOSトランジスタTrs をオンさせる。
【0113】図17は、図16のFeRAM の低電圧書込み
回路を用いてFeRAM セルに低電圧書込みを行う動作の一
例を示すタイミング信号図である。
【0114】この低電圧書込みにおいては、プレート線
PLに印加するパルス電圧VPL を、ビット線BLに印加する
電圧Vbの約1/2 の振幅を有する低電圧Vxとする。かつ、
抗電圧Vcより大きい値に設定することが望ましい。
【0115】動作について説明すると、まず、図17に
示すように、プレート線PLを0Vにした状態で、ワード線
WLを"L" レベルに設定し、セル10のトランジスタTm
をオフ状態にする。一方、セル選択信号線STを"H"レベ
ルに設定し、セル選択トランジスタTstをオン状態にす
る。次に、ビット線BLにパルス電圧Vbを印加する。これ
により、初期のデータに拘らず、FeRAM セル10の分極点
は、パルス電圧Vb印加期間(k) に図2中の分極点fとな
り、図16中のパルス電圧Vb印加終了時点(l)で に図2
中の分極点cとなり、通常の分極量を持つデータ"1" と
なる。
【0116】この後、プレート線PLにパルス電圧VPL(=V
x)を印加する。それにより、FeRAMセル10の分極点は、
パルス電圧VPL 印加期間(m) に図2中の分極点gとな
り、パルス電圧VPL印加終了時点(n)で図2中の分極点h
となり、小さい分極量を持つデータ"0" となる。
【0117】<第1の実施の形態の第8実施例>図18
は、この発明の第1の実施の形態の第8実施例に係るFe
RAM の一部を示す回路図であり、特に、図1中のセルア
レイ11の一部とその関連する低電圧書込み回路12お
よび書込み/読み出し回路を示す回路図である。この回
路は、図7を参照して前述した第3実施例の回路と比べ
て、FeRAM セルの構成が異なり、その他は同じであるの
で、同じ部分には図7におけるのと同一符号を付してい
る。図19は、図18のFeRAM の低電圧書込み回路を用
いてFeRAM セルに低電圧書込みを行う動作の一例を示す
タイミング信号図である。
【0118】10はFeRAM セル、BLはビット線、Tstはセ
ル選択トランジスタ、STはセル選択信号線、WLはワード
線、PLはプレート線である。S/Aはビット線BLに接続さ
れているセンスアンプ、Trp はセンスアンプS/A に通常
書込み電圧Vaa あるいはVaa/2 電圧を接続するためのPM
OSトランジスタ、Trn はセンスアンプS/A に接地電位Vs
s を接続するためのNMOSトランジスタである。PMOSトラ
ンジスタTrpおよびNMOSトランジスタTrnは、センスアン
プS/A を介してビット線BLに通常書込み電圧Vaa あるい
は低電圧書込み電圧Vaa/2 を印加する回路を形成する。
【0119】FeRAM セル10は、TC並列接続型ユニット
セルであり、強誘電体キャパシタCmにスイッチ用MOSセ
ルトランジスタTmが並列に接続されている。
【0120】スイッチ用MOSトランジスタTmのソース
(強誘電体キャパシタCmのプレート電極側)はプレー
ト線PLに接続され、スイッチ用MOSトランジスタTmの
ドレイン(強誘電体キャパシタCmのストレージ電極
側)はセル選択用トランジスタTstを介してビット線BL
に接続されている。スイッチ用MOSトランジスタTmの
ゲートはワード線WLに接続されている。セル選択用ト
ランジスタTstのゲートはセル選択信号線STに接続され
ている。
【0121】71はプレート線選択用のプレート線デコー
ダ回路、72はプレート線デコーダ回路71の出力により駆
動され、プレート線PLにプレート電圧VPL を供給するた
めのプレート線駆動回路である。
【0122】73は通常書込み電圧Vaa を分割してVaa/2
電圧を生成する抵抗分圧回路(Vaa/2 発生回路)、74は
電圧比較回路、Trr は電圧比較回路74の一方の入力ノー
ド(+)に通常書込み電圧Vaa を選択的に接続するため
のMOS トランジスタ、Trsは電圧比較回路74の一方の入
力ノード(+)にVaa/2 電圧を選択的に接続するための
MOS トランジスタである。
【0123】Trf は帰還制御用のMOS トランジスタであ
り、通常書込み電圧Vaa がソースに印加され、ゲートが
電圧比較回路74の出力ノードに接続され、ドレインが電
圧比較回路74の他方の入力ノード(−)に接続されると
ともにプレート線駆動回路72の動作電源ノードに接続さ
れている。
【0124】Vaa/2 発生回路73、MOS トランジスタTrs
およびTrs 、電圧比較回路74、MOSトランジスタTrf お
よびプレート線駆動回路72は、プレート線PLに通常書込
み電圧Vaa あるいは低電圧書込み電圧Vaa/2 を選択的に
印加する回路を形成する。
【0125】通常書込み時にプレート線PLにVaa 電圧を
印加するには、MOS トランジスタTrs をオフさせ、MOS
トランジスタTrr をオンさせる。
【0126】また、低電圧書込み動作時にプレート線PL
にVaa/2 のパルス電圧を印加するには、MOS トランジス
タTrr をオフさせ、MOS トランジスタTrs をオンさせ
る。
【0127】図19は、図18のFeRAM の低電圧書込み
回路を用いてFeRAM セルに低電圧書込みを行う動作の一
例を示すタイミング信号図である。
【0128】この書込みにおいては、ビット線プリチャ
ージ電圧Vbを、プレート線PLに印加するパルス電圧VPL
の約1/2 の振幅を有する電圧とすることにより、低電圧
書込みを行う。
【0129】動作について説明すると、まず、図19に
示すように、ビット線BLをビット線プリチャージ電圧Vb
(約VPL /2)にプリチャージした状態で、ワード線電圧
Vwlを"L" レベルに設定し、セル10のトランジスタTm
をオフ状態にする。一方、セル選択信号線STを"H"レベ
ルに設定し、セル選択トランジスタTstをオン状態にす
る。これにより、FeRAM セル10の分極点は、ワード線WL
選択後の期間(k) には図2中の分極点iになる。その
後、プレート線PLにパルスVPL を1回以上印加する。こ
の際、パルス電圧VPL がビット線電圧Vbに等しくなった
時(l) に、FeRAMセル10の分極点は、図2中の分極点j
になる。そして、FeRAM セル10の分極点は、パルス電圧
VPL 印加期間(m) には図2中の分極点gになり、パルス
電圧VPL がビット線電圧Vbに等しくなった時(n) には図
2中の分極点hになる。
【0130】このように、ビット線BLに固定電圧VPL /2
を与えた状態で、プレート線PLにパルス電圧VPL を1回
以上印加することにより、通常書込み時の約1/2 の電圧
でFeRAM セル10へのデータ書込みが行われるので、強誘
電体キャパシタにおける分極量は、通常書込み時の分極
量より小さい分極量になる。
【0131】図20は、図18のFeRAM の低電圧書込み
回路を用いてFeRAM セルに低電圧書込みを行う動作の他
の例を示すタイミング信号図である。
【0132】この低電圧書込みにおいては、プレート線
PLに印加するパルス電圧VPLを、ビット線BLに印加する
パルス電圧Vbの約1/2 の振幅を有する電圧とすることに
より、低電圧書込みを行う。
【0133】動作について説明すると、まず、図20に
示すように、プレート線PLをプレート線プリチャージ電
圧VPL (約Vb/2)にプリチャージした状態で、ワード線
電圧Vwl を"L" レベルに設定し、セル10のトランジス
タTm をオフ状態にする。一方、セル選択信号線STを"
H"レベルに設定し、セル選択トランジスタTstをオン状
態にする。これにより、FeRAM セル10の分極点は、ワー
ド線WL選択後の期間(k)には図2中の分極点gになる。
その後、ビット線BLにパルス電圧Vbを1回以上印加す
る。この際、パルス電圧Vbがパルス電圧VPL に等しくな
った時(l) には、FeRAM セル10の分極点は、図2中の分
極点hになる。そして、FeRAM セル10の分極点は、パル
ス電圧Vb印加期間(m) には図2中の分極点iになり、パ
ルス電圧Vbがパルス電圧VPL に等しくなった時(n) には
図2中の分極点jになる。
【0134】このように、プレート線PLに固定電圧Vb/2
を与えた状態で、ビット線BLにパルス電圧Vbを1回以上
印加することにより、通常書込み時の約1/2 の電圧でFe
RAMセル10へのデータ書込みが行われるので、強誘電体
キャパシタにおける分極量は、通常書込み時の分極量よ
り小さい分極量になる。
【0135】<第1の実施の形態の第9実施例>図21
は、複数(この実施例では8個)のTC並列接続型ユニッ
トセルから成るセルブロック20を示す回路図である。
図21では、代表的に、5個のTC並列接続型ユニットセ
ルのみを示している。
【0136】FeRAM セルは、TC並列接続型ユニットセル
であり、強誘電体キャパシタCmにスイッチ用MOSセルト
ランジスタTmが並列に接続されている。
【0137】セルブロック20は、強誘電体キャパシタC
mにスイッチ用MOSセルトランジスタTmが並列に接続さ
れて成るユニットセル8個が直列接続されて構成されて
いる。直列接続されたセルの一端はプレート線PLに接続
され、他端はブロック選択トランジスタTbsを介してビ
ット線BLに接続されされている。
【0138】そして、各ユニットセルのセルトランジス
タTm のゲートはそれぞれのワード線WL0 〜WL7 に接続
され、ブロック選択トランジスタTbsのゲートはブロッ
ク選択線BSに接続されている。ブロック選択線BSにはブ
ロック選択信号が入力される。
【0139】図22は、この発明の第1の実施の形態の
第9実施例に係るFeRAM の一部を示す回路図であり、特
に、図1中のセルアレイ11の一部とその関連する低電
圧書込み回路12および書込み/読み出し回路を示す回
路図である。
【0140】20はセルブロック、Tbsはブロック選択ト
ランジスタ、WL0 〜WL7 はワード線、PLはプレート線、
BLおよび/BL は相補的な一対のビット線、S/A は一対の
ビット線BL、/BLに接続されているセンスアンプ、Trp
はセンスアンプS/A に通常書込み電圧Vaa を接続するた
めのPMOSトランジスタ、Trn はセンスアンプS/A に接地
電位Vss を接続するためのNMOSトランジスタである。
【0141】111 および112 は一対のビット線BL、/BL
に通常の書込み動作用のプリチャージ電圧(接地電位)
Vss を選択的に接続するためのVss プリチャージ用のMO
S トランジスタ、113 は一対のビット線BL、/BL間に接
続されているVss イコライズ用のMOS トランジスタ、11
4 は上記Vss プリチャージ用のMOS トランジスタ111、1
12およびVss イコライズ用のMOS トランジスタ113 の各
ゲートにプリチャージ/イコライズ信号Eqr を供給する
ためのイコライズ信号線である。Vss プリチャージ用の
MOS トランジスタ111 および112、Vss イコライズ用のM
OS トランジスタ113、およびイコライズ信号線114は、
一対のビット線BL、/BLにVss を選択的に印加する通常
書込み回路を形成している。
【0142】119 は通常書込み電圧Vaa および接地電位
Vss を受けてVaa/2 電圧を発生するVaa/2 発生回路、11
5 および116 はそれぞれビット線BL、/BLに低電圧書込
み動作用のプリチャージ電圧Vaa/2 を選択的に接続する
ためのVaa/2 プリチャージ用のMOS トランジスタ、117
は一対のビット線BL、/BL間に接続されているVaa/2イコ
ライズ用のMOS トランジスタ、118 は上記Vaa/2 プリチ
ャージ用のMOS トランジスタ115、116 およびVaa/2 イ
コライズ用のMOS トランジスタ117 の各ゲートにプリチ
ャージ/イコライズ信号Eqs を供給するためのプリチャ
ージ/イコライズ信号線である。Vaa/2 発生回路119、Va
a/2 プリチャージ用のMOS トランジスタ115 および11
6、Vaa/2 イコライズ用のMOS トランジスタ117、および
プリチャージ/イコライズ信号線118は、一対のビット
線BL、/BLにVaa/2 電圧を選択的に印加する低電圧書込
み回路を形成している。
【0143】120 は前記通常書込み回路および低電圧書
込み回路とセルブロック20との間で各ビット線BL、/BL
に直列に挿入され、ゲート制御信号φi により制御され
るトランスファゲート用のMOS トランジスタである。
【0144】通常書込み時に一対のビット線BLをVss に
プリチャージするには、プリチャージ・イコライズ信号
Eqs を非活性化して低電圧書込み回路の各トランジスタ
115、116、117 をオフさせ、一方プリチャージ・イコラ
イズ信号Eqr を活性化して通常書込み回路の各トランジ
スタ111、112、113 をオンさせる。
【0145】低電圧書込み動作時に一対のビット線BLを
Vaa/2 にプリチャージするには、プリチャージ・イコラ
イズ信号Eqr を非活性化して通常書込み回路の各トラン
ジスタ111、112、113 をオフさせ、一方プリチャージ・
イコライズ信号Eqs を活性化して低電圧書込み回路の各
トランジスタ115、116、117 をオンさせる。
【0146】<第1の実施の形態の第10実施例>図2
3は、この発明の第1の実施の形態の第10実施例に係
るFeRAM の一部を示す回路図であり、特に、図1中のセ
ルアレイ11の一部とその関連する低電圧書込み回路1
2および書込み/読み出し回路を示す回路図である。こ
の回路は、図22を参照して前述した回路と比べて、低
電圧書込み回路が異なり、その他は同じであるので、同
じ部分には図22におけるのと同一符号を付している。
【0147】Trr はプリチャージ・イコライズ信号Eqr
が供給される通常書込み回路のイコライズ信号線114 を
接地電位Vss に選択的に接続するための通常動作用のNM
OSトランジスタである。
【0148】Vaa/2 発生回路121 は、通常書込み電圧Va
a を抵抗R、R で分割してVaa/2 電圧を生成する抵抗分
圧回路が用いられている。Trs は前記イコライズ信号線
114および一対のビット線BL、/BLに上記Vaa/2 電圧を選
択的に接続するためのNMOSトランジスタである。Vaa/2
発生回路121 およびNMOSトランジスタTrsは低電圧書込
み回路を形成する。
【0149】通常書込み時に一対のビット線BL、/BLをV
ss にプリチャージするには、低電圧書込み回路のNMOS
トランジスタTrs をオフさせ、一方通常動作用のNMOSト
ランジスタTrr はオンさせ、プリチャージ・イコライズ
信号Eqr を活性化することにより、書込み回路の各トラ
ンジスタ111、112、113 をオンさせる。
【0150】低電圧書込み動作時に一対のビット線BL、
/BLをVaa/2 にプリチャージするには、通常動作用のNMO
SトランジスタTrr はオフさせ、低電圧書込み回路のNMO
SトランジスタTrs をオンさせ、各トランジスタ111、11
2、113 をオンさせる。
【0151】図24は、図22の第9実施例におけるFe
RAM あるいは図23の第10実施例におけるFeRAM にお
ける低電圧書込みの動作の一例を示すタイミング信号図
である。
【0152】ワード線WL0 〜WL7 のうちで選択セルに対
応する1本(例えばワード線WL0 )のみ"L"レベルに設
定され、それ以外のワード線は"H" レベルに設定され
る。したがって、選択ワード線WL0に接続されたセルす
なわち選択セルのMOSトランジスタTm がオフ状態にな
り、一方非選択ワード線WL1 〜WL7 に接続されたセルす
なわち非選択セルのMOSトランジスタTm はオン状態にな
る。そして、ブロック選択線(例えばBS0 )が"H" レベ
ルに設定されて、このH" レベルに設定されたブロック
選択線BS0 に接続されたブロック選択トランジスタTbs
がオン状態にされる。それにより、セルが選択され、選
択セルのセルキャパシタCm がビット線BLとプレート線P
Lとの間に接続されることになる。
【0153】そして、FeRAM に熱工程が加わる直前、例
えばウエハー段階での選別テスト終了後アセンブリ工程
前、あるいは、製品出荷前の選別テスト終了後製品出荷
前に、セルアレイの全てのセルブロックにわたる同一行
(例えばワード線WL0の行)のセルを同時に選択し、全
てのブロック選択線BSを"H" レベルに設定して全てのブ
ロック選択トランジスタTbsをオンにした状態で、全て
のビット線BLまたはプレート線PLに前記したような低電
圧書込み回路により低電圧Vxを印加する。
【0154】選択ワード線WL0 が"L"レベルに設定され
た状態において、プレート線PLにパルス電圧VPL(=V
x)を印加した場合には、小さい分極量を持つ"0" デー
タが設定される。これに対して、ビット線BL、/BLにパ
ルス電圧Vb(=Vx)を印加した場合には、小さい分極量
を持つ"1" データが設定される。
【0155】なお、ワード線WL0 が"L"レベルに設定さ
れている期間内で、前記低電圧パルスVxを、図24に示
すように、複数回印加することにより、上述の小さい分
極量を持つデータをより確実に設定することができる。
【0156】なお、ブロック選択トランジスタTbs がオ
ン状態にされている期間内で、前記パルス電圧VPL ある
いはパルス電圧Vbを複数回印加することにより、上述の
小さい分極量を持つ データをより確実に設定すること
ができる。
【0157】このような動作により、セルアレイの全て
のセルブロックにわたる同一行のセルを同時に選択でき
るので、メモリ容量が大きくなってもテスト時間が短く
て済む。
【0158】<第2の実施形態>図25は、本発明の第
2の実施形態に係るFeRAM の一部を概略的に示すブロッ
ク図であり、図26はそのヒステリス特性曲線を示す。
【0159】この第2の実施形態に係るFeRAMにおいて
は、メモリセルアレイのセルブロック20とセンスアン
プS/Aとの間に分離用のMOSトランジスタ130を
挿入している。そして、低電圧書込み時には、分離用の
MOSトランジスタ130のゲートに与えられるゲート
制御信号PHTを高い昇圧電圧Vpp(通常書込み電圧)から
低い内部電源電圧Vaaに下げ、それにより、セルアレ
イ側のビット線の/BL、BLにおける“1”データ書
込み電圧をVaa−Vt(Vt:分離用のMOSトラン
ジスタ130の閾値電圧)に押さえて、セルアレイへの
熱、ストレス等によるインプリントの発生を押さえてい
る。
【0160】<第2の実施の形態の第1の実施例>図2
7は、この発明の第2の実施の形態の第1実施例に係る
FeRAM の回路図である。図28は、図27の第2の実施
の形態の第1実施例におけるFeRAMにおける低電圧書込
みの動作の一例を示すタイミング信号図である。
【0161】セルブロック20は、セルトランジスタTm
のソース・ドレイン間に強誘電体キャパシタCm が並列
接続されて成る並列接続型ユニットセル8個が直列接続
されて構成されている。代表的に、一対のビット線BLお
よび/BLそれぞれに対して2個のユニットセルが示され
ている。直列接続されたセルの一端はプレート線PLに接
続され、他端はブロック選択トランジスタTbs を介して
ビット線BLに接続されている。
【0162】そして、各ユニットセルのセルトランジス
タTm のゲートはそれぞれのワード線WL0 〜WL7 に接続
され、ブロック選択トランジスタTbs のゲートはブロッ
ク選択線BSに接続されている。ブロック選択線BSにはブ
ロック選択信号が入力される。
【0163】この実施例においては、図27に示される
ように、メモリセルアレイのセルブロック20とセンス
アンプS/Aとの間における一対のビット線BL、/BLの
それぞれに分離用のMOSトランジスタ130を挿入し
ている。すなわち、セルブロック20とセンスアンプS
/Aとの間でビット線BLに分離用のMOSトランジス
タ130が挿入され、また同様に、セルブロック20と
センスアンプS/Aとの間でビット線/BLに分離用の
MOSトランジスタ130が挿入されている。分離用の
MOSトランジスタ130には、ゲート制御信号線PHT
を介してそのゲートにゲート制御信号が入力される。そ
して、通常動作では、ゲート制御信号PHTは“H”レベル
すなわち高い昇圧電圧Vppであり、セルブロック20と
センスアンプS/Aとは電気的に接続される。
【0164】そして、低電圧書込み時、たとえば、パッ
キング工程前における書込み時には、分離用のMOSト
ランジスタ130のゲートに与えられるゲート制御信号
電圧PHTは、図28に示されるように、高い昇圧電圧Vpp
(通常書込み電圧)から低い内部電源電圧Vaaに下げ
られる。それにより、センスアンプ側のビット線/B
L、BLの電位が接地電位Vssと内部電源電位Vaaと
の間で振幅される状態が維持される一方、セルアレイ側
のビット線の/BL、BLにおいては、図28に示され
るように、“1”データ書込み電圧がVaa−Vt(V
t:分離用のMOSトランジスタ130の閾値電圧)に
低減される。このように、低電圧書込み時には、“1”
データ書込み電圧がVaa−Vtに低減されるため、セ
ルアレイへの熱、ストレス等によるインプリントを押さ
えている。一方、センスアンプ側のビット線/BL、B
Lの電位は、このとき、セルアレイ側のビット線の/B
L、BLの電位とは切り離されて、接地電位Vssと内部
電源電位Vaaとの間で振幅されるため、書き込み不良
が生じるということはない。
【0165】図28に示される低電圧書込み動作におい
て、セルに格納されているデータが“1”データの場合
には、分極点は、分極点(c)から、順次、分極点
(g)、分極点(i)、分極点(l)へと変化し、小さ
い分極量を持つデータ“1”となる。一方、セルに格納
されているデータが“0”データの場合には、外部から
データ“1”を書き込むことにより、分極点は、分極点
(e)から、順次、分極点(d)、分極点(i)、分極
点(l)へと変化し、小さい分極量を持つデータ“1”
となる。このように、この実施例においても、上述の実
施例と同様に、分極量を小さくすることができ、インプ
リントの問題が低減される。この実施例ではさらに、プ
レート側とビット線側の電源を分ける必要もなく、構成
が簡単になる。また、この実施例では、低電圧書込みを
実現するのに上述の実施例では必要であったプレート線
“H”レベル側電位、ビット線“H”レベル側電位をチ
ップ内部で発生させる必要がない。
【0166】<第2の実施の形態の第2の実施例>図2
9は本発明の第2の実施の形態の第2の実施例に係る強
誘電体メモリの一部の回路であり、図30は、図29の
第2の実施の形態の第2実施例におけるFeRAMにおける
低電圧書込みの動作の一例を示すタイミング信号図であ
る。この回路は、図27を参照して前述した第2の実施
の形態の第1実施例の回路と比べて、FeRAM セルの構成
が異なり、その他は同じであるので、同じ部分には図2
7におけるのと同一符号を付している。
【0167】FeRAMセル10は、複数(たとえば8個)
ユニットセルから成っている。代表的に、一対のビット
線BLおよび/BLそれぞれに対して2個のユニットセルを
示している。
【0168】各FeRAM セル10のセル選択用トランジス
タTst のドレインはビット線BLあるいは/BLに接続さ
れ、各FeRAM セル10のセル選択用トランジスタTst の
ゲートは各対応するワード線WL0 〜WLに接続され、各Fe
RAM セル10の強誘電体キャパシタCm の一端(プレー
ト電極)は各対応するプレート線PL0〜PLに接続さ
れている。
【0169】この実施例においては、図29に示される
ように、メモリセルアレイのセルブロック20とセンス
アンプS/Aとの間における一対のビット線BL、/BLの
それぞれに分離用のMOSトランジスタ130を挿入し
ている。すなわち、セルブロック20とセンスアンプS
/Aとの間でビット線BLに分離用のMOSトランジス
タ130が挿入され、また同様に、セルブロック20と
センスアンプS/Aとの間でビット線/BLに分離用の
MOSトランジスタ130が挿入されている。分離用の
MOSトランジスタ130には、ゲート制御信号線PHT
を介してそのゲートにゲート制御信号が入力される。そ
して、通常動作では、ゲート制御信号PHTは“H”レベル
すなわち高い昇圧電圧Vppであり、セルブロック20と
センスアンプS/Aとは電気的に接続される。
【0170】そして、低電圧書込み時、たとえば、パッ
キング工程前における書込み時には、分離用のMOSト
ランジスタ130のゲートに与えられるゲート制御信号
電圧PHTは、図30に示されるように、高い昇圧電圧Vpp
(通常書込み電圧)から低い内部電源電圧Vaaに下げ
られる。それにより、センスアンプ側のビット線/B
L、BLの電位が接地電位Vssと内部電源電位Vaaと
の間で振幅される状態が維持される一方、セルアレイ側
のビット線の/BL、BLにおいては、図30に示され
るように、“1”データ書込み電圧がVaa−Vt(V
t:分離用のMOSトランジスタ130の閾値電圧)に
低減される。このように、低電圧書込み時には、“1”
データ書込み電圧がVaa−Vtに低減されるため、セ
ルアレイへの熱、ストレス等によるインプリントを押さ
えている。一方、センスアンプ側のビット線/BL、B
Lの電位は、この時、セルアレイ側のビット線の/B
L、BLの電位とは切り離されて、接地電位Vssと内部
電源電位Vaaとの間で振幅されるため、書き込み不良
が生じるということはない。
【0171】図30に示される低電圧書込み動作におい
て、セルに格納されているデータが“1”データの場合
には、分極点は、分極点(c)から、順次、分極点
(g)、分極点(i)、分極点(l)へと変化し、小さ
い分極量を持つデータ“1”となる。一方、セルに格納
されているデータが“0”データの場合には、外部から
データ“1”を書き込むことにより、分極点は、分極点
(e)から、順次、分極点(d)、分極点(i)、分極
点(l)へと変化し、小さい分極量を持つデータ“1”
となる。このように、この実施例においても、上述の実
施例と同様に、分極量を小さくすることができ、インプ
リントの問題が低減される。この実施例ではさらに、プ
レート側とビット線側の電源を分ける必要もなく、構成
が簡単になる。また、この実施例では、低電圧書込みを
実現するのに上述の実施例では必要であったプレート線
“H”レベル側電位、ビット線“H”レベル側電位をチ
ップ内部で発生させる必要がない。
【0172】
【発明の効果】上述したように本発明の強誘電体メモリ
によれば、ウエハー段階での選別テスト後のアセンブリ
による熱ストレスや、出荷後の半田付けの熱ストレス等
によるFeRAM セルの劣化やソフトエラーの発生が防止さ
れ、それによりインプリントの加速を抑制される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るFeRAM の一部を
概略的に示すブロック図。
【図2】図1のFeRAM に使用されているFeRAM セルの分
極状態の一例を示すヒステリシス特性曲線図。
【図3】この発明の第1の実施形態の第1実施例に係る
FeRAM の一部を示す回路図であり、特に、図1中のセル
アレイ11の一部とその関連する低電圧書込み回路12
および書込み/読み出し回路を詳細に示す回路図。
【図4】図3の低電圧書込み回路を用いて低電圧書込み
を行う動作の一例を示すタイミング信号図。
【図5】この発明の第1の実施形態の第2実施例に係る
FeRAM の一部を示す回路図であり、特に、図1中のセル
アレイ11の一部とその関連する低電圧書込み回路12
および書込み/読み出し回路を詳細に示す回路図。
【図6】図5の低電圧書込み回路を用いて低電圧書込み
を行う動作の一例を示すタイミング信号図。
【図7】この発明の第1の実施形態の第3実施例に係る
FeRAM の一部を示す回路図であり、特に、図1中のセル
アレイ11の一部とその関連する低電圧書込み回路12
および書込み/読み出し回路を詳細に示す回路図。
【図8】図7の低電圧書込み回路を用いて低電圧書込み
を行う動作の一例を示すタイミング信号図。
【図9】図7の低電圧書込み回路を用いて低電圧書込み
を行う動作の他の例を示すタイミング信号図。
【図10】複数のユニットセルが直列接続されて成るセ
ルブロックを示す回路図。
【図11】この発明の第1の実施形態の第4実施例に係
るFeRAM の一部を示す回路図であり、特に、図1中のセ
ルアレイ11の一部とその関連する低電圧書込み回路1
2および書込み/読み出し回路を詳細に示す回路図。
【図12】この発明の第1の実施形態の第5実施例に係
るFeRAM の一部を示す回路図であり、特に、図1中のセ
ルアレイ11の一部とその関連する低電圧書込み回路1
2および書込み/読み出し回路を詳細に示す回路図。
【図13】図11あるいは図12のFeRAM の低電圧書込
み動作の一例を示すタイミング信号図。
【図14】この発明の第1の実施形態の第6実施例に係
るFeRAM の一部を示す回路図であり、特に、図1中のセ
ルアレイ11の一部とその関連する低電圧書込み回路1
2および書込み/読み出し回路を詳細に示す回路図。
【図15】図14の低電圧書込み回路を用いて低電圧書
込みを行う動作の一例を示すタイミング信号図。
【図16】この発明の第1の実施形態の第7実施例に係
るFeRAM の一部を示す回路図であり、特に、図1中のセ
ルアレイ11の一部とその関連する低電圧書込み回路1
2および書込み/読み出し回路を詳細に示す回路図。
【図17】図16の低電圧書込み回路を用いて低電圧書
込みを行う動作の一例を示すタイミング信号図。
【図18】この発明の第1の実施形態の第8実施例に係
るFeRAM の一部を示す回路図であり、特に、図1中のセ
ルアレイ11の一部とその関連する低電圧書込み回路1
2および書込み/読み出し回路を詳細に示す回路図。
【図19】図18の低電圧書込み回路を用いて低電圧書
込みを行う動作の一例を示すタイミング信号図。
【図20】図18の低電圧書込み回路を用いて低電圧書
込みを行う動作の他の例を示すタイミング信号図。
【図21】複数のユニットセルが直列接続されて成るセ
ルブロックを示す回路図。
【図22】この発明の第1の実施形態の第9実施例に係
るFeRAM の一部を示す回路図であり、特に、図1中のセ
ルアレイ11の一部とその関連する低電圧書込み回路1
2および書込み/読み出し回路を詳細に示す回路図。
【図23】この発明の第1の実施形態の第10実施例に
係るFeRAM の一部を示す回路図であり、特に、図1中の
セルアレイ11の一部とその関連する低電圧書込み回路
12および書込み/読み出し回路を詳細に示す回路図。
【図24】図22あるいは図23のFeRAM の低電圧書込
み動作の一例を示すタイミング信号図。
【図25】本発明の第2の実施形態に係るFeRAM の一部
を概略的に示すブロック図。
【図26】図25のFeRAM に使用されているFeRAM セル
の分極状態の一例を示すヒステリシス特性曲線図。
【図27】この発明の第2の実施形態の第1実施例に係
るFeRAM の一部を示す回路図
【図28】図27のFeRAMにおける低電圧書込みの動作
の一例を示すタイミング信号図。
【図29】この発明の第2の実施形態の第2実施例に係
るFeRAM の一部を示す回路図
【図30】図29のFeRAMにおける低電圧書込みの動作
の一例を示すタイミング信号図。
【図31】1トランジスタ・1キャパシタ(1T/1C )か
ら成るのFeRAM セルの等価回路図。
【図32】FeRAM セルに使用される強誘電体膜の印加電
界(印加電圧V)と分極量Pとの関係(ヒステリシス曲
線)を示す特性図。
【符号の説明】
11…FeRAM セルのアレイ、 12…低電圧書込み回路。

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各々強誘電体記憶素子と前記強誘電体記
    憶素子に直列接続されたセル選択用トランジスタとを有
    する複数のメモリセルから成るセルアレイと、 各前記メモリセルの強誘電体記憶素子の強誘電体膜の分
    極量を通常書込み時に生じる分極量よりも小さく設定し
    てインプリントの発生を抑制するインプリント抑制手段
    とを具備することを特徴とする強誘電体メモリ。
  2. 【請求項2】 前記インプリント抑制手段は、前記強誘
    電体記憶素子に、通常書込み時に印加される電圧よりも
    低い低電圧を印加することにより、前記強誘電体膜の分
    極量を小さくするように書き込みを行う低電圧書込み回
    路であることを特徴とする請求項1記載の強誘電体メモ
    リ。
  3. 【請求項3】 前記インプリント抑制手段は、前記強誘
    電体記憶素子に、前記強誘電体記憶素子の抗電圧より大
    きく、かつ前記強誘電体記憶素子の前記強誘電体膜の分
    極量が飽和する飽和電圧より低い低電圧を印加すること
    により書込みを行う低電圧書込み回路であることを特徴
    とする請求項1記載の強誘電体メモリ。
  4. 【請求項4】 前記低電圧書込み回路は、 通常書込み時の書込み電圧を分圧して前記低電圧を生成
    する低電圧生成回路と、 前記メモリセルに接続されているビット線に対して前記
    低電圧の振幅を有するパルス電圧を印加する回路とを具
    備することを特徴とする請求項2または3に記載の強誘
    電体メモリ。
  5. 【請求項5】 前記低電圧書込み回路は、 通常書込み時の書込み電圧を分圧して前記低電圧を生成
    する低電圧生成回路と、 前記メモリセルに接続されているプレート線に対して前
    記低電圧の振幅を有するパルス電圧を印加する回路とを
    具備することを特徴とする請求項2または3に記載の強
    誘電体メモリ。
  6. 【請求項6】 前記低電圧書込み回路は、 通常書込み時の書込み電圧を分圧した前記低電圧を生成
    する低電圧生成回路と、 前記メモリセルに接続されているビット線に対して前記
    低電圧の振幅を有するパルス電圧を印加する第1の回路
    と、 前記メモリセルに接続されているプレート線に対して前
    記低電圧の振幅を有するパルス電圧を印加する第2の回
    路とを具備することを特徴とする請求項2または3に記
    載の強誘電体メモリ。
  7. 【請求項7】 前記低電圧書込み回路は、 通常書込み時の書込み電圧を分圧して前記低電圧を生成
    する低電圧生成回路と、 前記メモリセルに接続されているビット線に対して前記
    低電圧の振幅を有する電圧を印加した状態で、前記メモ
    リセルに接続されているプレート線に対して所定の振幅
    を有するパルス電圧を印加する回路とを具備することを
    特徴とする請求項2または3に記載の強誘電体メモリ。
  8. 【請求項8】 前記低電圧書込み回路は、 通常書込み時の書込み電圧を分圧して前記低電圧を生成
    する低電圧生成回路と、 前記メモリセルに接続されているプレート線に対して前
    記低電圧の振幅を有する電圧を印加した状態で、前記メ
    モリセルに接続されているビット線に対して所定の振幅
    を有するパルス電圧を印加する回路とを具備することを
    特徴とする請求項2または3に記載の強誘電体メモリ。
  9. 【請求項9】 各前記メモリセルは、ビット線とプレー
    ト線間に接続されていることを特徴とする請求項1ない
    し8のいずれか1項に記載の強誘電体メモリ。
  10. 【請求項10】 前記セル選択用トランジスタのゲート
    はワード線に接続されていることを特徴とする請求項1
    ないし9のいずれか1項に記載の強誘電体メモリ。
  11. 【請求項11】 各々強誘電体記憶素子と前記強誘電体
    記憶素子に並列接続されたスイッチ用トランジスタとを
    有する複数のメモリセルから成るセルアレイと、 各前記メモリセルの強誘電体記憶素子の強誘電体膜の分
    極量を通常書込み時に生じる分極量よりも小さく設定し
    てインプリントの発生を抑制するインプリント抑制手段
    とを具備することを特徴とする強誘電体メモリ。
  12. 【請求項12】 前記インプリント抑制手段は、前記強
    誘電体記憶素子に、通常書込み時に印加される電圧より
    も低い低電圧を印加することにより、前記強誘電体膜の
    分極量を小さくするように書き込みを行う低電圧書込み
    回路であることを特徴とする請求項11記載の強誘電体
    メモリ。
  13. 【請求項13】 前記インプリント抑制手段は、前記強
    誘電体記憶素子に、前記強誘電体記憶素子の抗電圧より
    大きく、かつ前記強誘電体記憶素子の前記強誘電体膜の
    分極量が飽和する飽和電圧より低い低電圧を印加するこ
    とにより書込みを行う低電圧書込み回路であることを特
    徴とする請求項11記載の強誘電体メモリ。
  14. 【請求項14】 前記低電圧書込み回路は、 通常書込み時の書込み電圧を分圧して前記低電圧を生成
    する低電圧生成回路と、 前記メモリセルに接続されているビット線に対して前記
    低電圧の振幅を有するパルス電圧を印加する回路とを具
    備することを特徴とする請求項12または13に記載の
    強誘電体メモリ。
  15. 【請求項15】 前記低電圧書込み回路は、 通常書込み時の書込み電圧を分圧して前記低電圧を生成
    する低電圧生成回路と、 前記メモリセルに接続されているプレート線に対して前
    記低電圧の振幅を有するパルス電圧を印加する回路とを
    具備することを特徴とする請求項12または13に記載
    の強誘電体メモリ。
  16. 【請求項16】 前記低電圧書込み回路は、 通常書込み時の書込み電圧を分圧した前記低電圧を生成
    する低電圧生成回路と、 前記メモリセルに接続されているビット線に対して前記
    低電圧の振幅を有するパルス電圧を印加する第1の回路
    と、 前記メモリセルに接続されているプレート線に対して前
    記低電圧の振幅を有するパルス電圧を印加する第2の回
    路とを具備することを特徴とする請求項12または13
    に記載の強誘電体メモリ。
  17. 【請求項17】 前記低電圧書込み回路は、 通常書込み時の書込み電圧を分圧して前記低電圧を生成
    する低電圧生成回路と、 前記メモリセルに接続されているビット線に対して前記
    低電圧の振幅を有する電圧を印加した状態で、前記メモ
    リセルに接続されているプレート線に対して所定の振幅
    を有するパルス電圧を印加する回路とを具備することを
    特徴とする請求項12または13に記載の強誘電体メモ
    リ。
  18. 【請求項18】 前記低電圧書込み回路は、 通常書込み時の書込み電圧を分圧して前記低電圧を生成
    する低電圧生成回路と、 前記メモリセルに接続されているプレート線に対して前
    記低電圧の振幅を有する電圧を印加した状態で、前記メ
    モリセルに接続されているビット線に対して所定の振幅
    を有するパルス電圧を印加する回路とを具備することを
    特徴とする請求項12または13に記載の強誘電体メモ
    リ。
  19. 【請求項19】 各前記メモリセルは、セル選択トラン
    ジスタを介してビット線とプレート線との間に接続され
    ていることを特徴とする請求項11ないし18のいずれ
    か1項に記載の強誘電体メモリ。
  20. 【請求項20】 前記スイッチ用トランジスタのゲート
    はワード線に接続されていることを特徴とする請求項1
    9に記載の強誘電体メモリ。
  21. 【請求項21】 前記メモリセルが複数直列接続されて
    成るセルブロックが構成され、前記セルブロックを選択
    するセルブロック選択用トランジスタをさらに具備し、
    直列接続された前記メモリセルは前記セルブロック選択
    用トランジスタを介して前記プレート線と前記ビット線
    との間に接続されていることを特徴とする請求項11な
    いし18のいずれかに記載の強誘電体メモリ。
  22. 【請求項22】 前記セルブロック選択用トランジスタ
    のゲートはセルブロック選択線に接続されていることを
    特徴とする請求項21に記載の強誘電体メモリ。
  23. 【請求項23】 前記強誘電体記憶素子は強誘電体キャ
    パシタから成ることを特徴とする請求項1ないし22の
    いずれか1項に記載の強誘電体メモリ。
  24. 【請求項24】 ビット線に接続され前記ビット線に読
    み出されたデータを増幅するセンスアンプと、複数のメ
    モリセルから成るセルブロックと、前記センスアンプと
    前記セルブロックとの間で前記ビット線に挿入された分
    離用トランジスタとを具備し、前記分離用トランジスタ
    は、書込み時に、ゲート制御信号により制御され、前記
    セルブロック側のビット線電位を前記センスアンプ側の
    ビット線電位より低くすることを特徴とする強誘電体メ
    モリ。
  25. 【請求項25】 前記セルブロックは、強誘電体記憶素
    子と前記強誘電体記憶素子セルに直列接続されたセル選
    択用トランジスタとから各々成る複数のユニットセルか
    ら成ることを特徴とする請求項24に記載の強誘電体メ
    モリ。
  26. 【請求項26】 前記セル選択用トランジスタのゲート
    はワード線に接続されていることを特徴とする請求項2
    5に記載の強誘電体メモリ。
  27. 【請求項27】 各前記ユニットセルは、ビット線とプ
    レート線間に接続されていることを特徴とする請求項2
    5または26に記載の強誘電体メモリ。
  28. 【請求項28】 前記セルブロックは、強誘電体記憶素
    子と前記強誘電体記憶素子セルに並列接続されたスイッ
    チ用トランジスタと、前記強誘電体記憶素子および前記
    スイッチ用トランジスタに直列接続されたセル選択用ト
    ランジスタとから各々成る複数のユニットセルから成る
    ことを特徴とする請求項24に記載の強誘電体メモリ。
  29. 【請求項29】 前記スイッチ用トランジスタのゲート
    はワード線に接続されていることを特徴とする請求項2
    8に記載の強誘電体メモリ。
  30. 【請求項30】 前記セル選択用トランジスタのゲート
    はセル選択線に接続されていることを特徴とする請求項
    28または29に記載の強誘電体メモリ。
  31. 【請求項31】 前記直列接続された複数のユニットセ
    ルは、セルブロック選択用トランジスタを介してプレー
    ト線と前記ビット線との間に接続されていることを特徴
    とする請求項28ないし30のいずれか1項に記載の強
    誘電体メモリ。
  32. 【請求項32】 前記セルブロック選択用トランジスタ
    のゲートはセルブロック選択線に接続されていることを
    特徴とする請求項31に記載の強誘電体メモリ。
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