JP2002333689A - 熱現像感光材料及びその処理方法 - Google Patents
熱現像感光材料及びその処理方法Info
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- JP2002333689A JP2002333689A JP2001136069A JP2001136069A JP2002333689A JP 2002333689 A JP2002333689 A JP 2002333689A JP 2001136069 A JP2001136069 A JP 2001136069A JP 2001136069 A JP2001136069 A JP 2001136069A JP 2002333689 A JP2002333689 A JP 2002333689A
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- Non-Silver Salt Photosensitive Materials And Non-Silver Salt Photography (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 熱現像処理時の搬送性が良好で、PS版焼き
付け時に焼きボケや濃度むらの発生がなく、熱現像して
得られる画像の小点再現性に優れていてγが硬調であ
り、優れた画像が安定して得られる熱現像感光材料及び
その処理方法の提供。 【解決手段】 支持体上に、有機酸銀、感光性ハロゲン
化銀、バインダー、硬調化剤、還元剤を含有する画像記
録層を有する熱現像感光材料において、熱現像後1時間
と24時間での寸法変化の差が0.02%以内であるこ
とを特徴とする熱現像感光材料。
付け時に焼きボケや濃度むらの発生がなく、熱現像して
得られる画像の小点再現性に優れていてγが硬調であ
り、優れた画像が安定して得られる熱現像感光材料及び
その処理方法の提供。 【解決手段】 支持体上に、有機酸銀、感光性ハロゲン
化銀、バインダー、硬調化剤、還元剤を含有する画像記
録層を有する熱現像感光材料において、熱現像後1時間
と24時間での寸法変化の差が0.02%以内であるこ
とを特徴とする熱現像感光材料。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は熱現像感光材料及び
その処理方法に関し、詳しくは該熱現像感光材料の寸法
安定性の改良に関する。
その処理方法に関し、詳しくは該熱現像感光材料の寸法
安定性の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来印刷製版や医療の分野では、画像形
成材料の湿式処理に伴う廃液が、作業性の上で問題とな
っており、近年では環境保全、省スペースの観点からも
処理廃液の減量が強く望まれている。そこで、レーザー
・イメージセッターやレーザー・イメージャーにより効
率的な露光が可能で、高解像度で鮮明な黒色画像を形成
することができる写真用途の光熱写真材料に関する技術
が必要とされている。この技術として、例えば、米国特
許第3,152,904号、同3,487,075号等
の明細書及びD.モーガン(Morgan)による「ド
ライシルバー写真材料(Dry Silver Pho
tographic Materials)」(Han
dbook of Imaging Material
s,Marcel Dekker,Inc.第48頁,
1991)等に記載されているように、支持体上に有機
銀塩、感光性ハロゲン化銀、還元剤及びバインダーを含
有する熱現像感光材料が知られている。
成材料の湿式処理に伴う廃液が、作業性の上で問題とな
っており、近年では環境保全、省スペースの観点からも
処理廃液の減量が強く望まれている。そこで、レーザー
・イメージセッターやレーザー・イメージャーにより効
率的な露光が可能で、高解像度で鮮明な黒色画像を形成
することができる写真用途の光熱写真材料に関する技術
が必要とされている。この技術として、例えば、米国特
許第3,152,904号、同3,487,075号等
の明細書及びD.モーガン(Morgan)による「ド
ライシルバー写真材料(Dry Silver Pho
tographic Materials)」(Han
dbook of Imaging Material
s,Marcel Dekker,Inc.第48頁,
1991)等に記載されているように、支持体上に有機
銀塩、感光性ハロゲン化銀、還元剤及びバインダーを含
有する熱現像感光材料が知られている。
【0003】これらの熱現像感光材料は、熱現像処理に
て写真画像を形成するもので、還元可能な銀源(有機銀
塩)、感光性ハロゲン化銀、還元剤及び必要に応じて銀
の色調を調整する色調剤を通常有機バインダー中に分散
した状態で含有している。該熱現像感光材料は常温で安
定であるが、露光後高温(例えば、80〜140℃)に
加熱することで現像される。加熱することで有機銀塩
(酸化剤として機能する)と還元剤との間の酸化還元反
応を通じて銀を生成する。この酸化還元反応は露光で感
光性ハロゲン化銀に発生した潜像の触媒作用によって促
進される。露光領域中の有機銀塩の反応によって生成し
た銀は黒色画像を提供し、これは非露光領域と対照をな
し、画像の形成がなされる。この反応過程は、外部から
水等の処理液を供給することなしで進行する。
て写真画像を形成するもので、還元可能な銀源(有機銀
塩)、感光性ハロゲン化銀、還元剤及び必要に応じて銀
の色調を調整する色調剤を通常有機バインダー中に分散
した状態で含有している。該熱現像感光材料は常温で安
定であるが、露光後高温(例えば、80〜140℃)に
加熱することで現像される。加熱することで有機銀塩
(酸化剤として機能する)と還元剤との間の酸化還元反
応を通じて銀を生成する。この酸化還元反応は露光で感
光性ハロゲン化銀に発生した潜像の触媒作用によって促
進される。露光領域中の有機銀塩の反応によって生成し
た銀は黒色画像を提供し、これは非露光領域と対照をな
し、画像の形成がなされる。この反応過程は、外部から
水等の処理液を供給することなしで進行する。
【0004】このような熱現像感光材料は、マイクロ感
材やレントゲンに使われてきたが、印刷感材としては一
部で使われているのみである。それは、得られる画像の
Dmaxが低く、階調が軟調なために、印刷感材として
は画質が著しく悪いからであった。
材やレントゲンに使われてきたが、印刷感材としては一
部で使われているのみである。それは、得られる画像の
Dmaxが低く、階調が軟調なために、印刷感材として
は画質が著しく悪いからであった。
【0005】一方、近年レーザーや発光ダイオードの発
達により、600〜800nmに発振波長を有するスキ
ャナー適性を有する、感度、Dmaxが高く、かつ硬調
な感材の開発が強く望まれている。また、簡易処理、ド
ライ化への要望も強くなっている。
達により、600〜800nmに発振波長を有するスキ
ャナー適性を有する、感度、Dmaxが高く、かつ硬調
な感材の開発が強く望まれている。また、簡易処理、ド
ライ化への要望も強くなっている。
【0006】ところで、米国特許第3,667,958
号明細書には、ポリヒドロキシベンゼン類とヒドロキシ
ルアミン類、レダクトン類又はヒドラジン類を併用した
熱現像感光材料は高い画質識別性と解像力を有すること
が記載されているが、この還元剤の組み合わせはカブリ
の上昇を引き起こしやすいことが分かった。
号明細書には、ポリヒドロキシベンゼン類とヒドロキシ
ルアミン類、レダクトン類又はヒドラジン類を併用した
熱現像感光材料は高い画質識別性と解像力を有すること
が記載されているが、この還元剤の組み合わせはカブリ
の上昇を引き起こしやすいことが分かった。
【0007】また、米国特許第5,464,738号、
同5,496,695号の各明細書には、有機銀塩、感
光性ハロゲン化銀、ヒンダードフェノール類、及びある
種のヒドラジン誘導体を含む熱現像感光材料が開示され
ている。しかし、これらのヒドラジン誘導体を用いた場
合には、十分満足なDmax、或いは超硬調性が得られ
ず、また、黒ポツが発生して画質が悪化するという問題
があった。
同5,496,695号の各明細書には、有機銀塩、感
光性ハロゲン化銀、ヒンダードフェノール類、及びある
種のヒドラジン誘導体を含む熱現像感光材料が開示され
ている。しかし、これらのヒドラジン誘導体を用いた場
合には、十分満足なDmax、或いは超硬調性が得られ
ず、また、黒ポツが発生して画質が悪化するという問題
があった。
【0008】また、黒ポツを改良したヒドラジン誘導体
として特開平9−292671号、同9−304870
号、同9−304871号、同9−304872号、同
10−31282号等の各公報に開示されている。さら
に画像の再現性を改善したヒドラジン誘導体として特開
平10−62898号公報で記載されているが、最高到
達濃度、超硬調性、黒ポツの改良、小点再現性、寸法安
定性のすべてを満足するには至っていない。また、上記
特許明細書又は公報で開示されたヒドラジン誘導体は経
時での保存性(かぶり上昇)が悪いという問題があっ
た。
として特開平9−292671号、同9−304870
号、同9−304871号、同9−304872号、同
10−31282号等の各公報に開示されている。さら
に画像の再現性を改善したヒドラジン誘導体として特開
平10−62898号公報で記載されているが、最高到
達濃度、超硬調性、黒ポツの改良、小点再現性、寸法安
定性のすべてを満足するには至っていない。また、上記
特許明細書又は公報で開示されたヒドラジン誘導体は経
時での保存性(かぶり上昇)が悪いという問題があっ
た。
【0009】従来、バインダーとして、ガラス転移温度
(Tg)が−30〜40℃のポリマーのラテックスが使
用されているが、超迅速処理を行った場合、熱現像時に
濃度ムラや搬送不良が発生するといった問題点があり、
解決する技術が望まれている。また特開平11−333
923号公報には熱現像に相当する加熱後の経時寸法変
化を−0.03〜0.05%以下とすることで経時保存
した場合の寸法ズレによる色ズレの発生を防止する技術
が開示されているが、主に支持体側からの改良であるた
め、色ズレの防止については十分とはいえなかった。
(Tg)が−30〜40℃のポリマーのラテックスが使
用されているが、超迅速処理を行った場合、熱現像時に
濃度ムラや搬送不良が発生するといった問題点があり、
解決する技術が望まれている。また特開平11−333
923号公報には熱現像に相当する加熱後の経時寸法変
化を−0.03〜0.05%以下とすることで経時保存
した場合の寸法ズレによる色ズレの発生を防止する技術
が開示されているが、主に支持体側からの改良であるた
め、色ズレの防止については十分とはいえなかった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記実情に基
ずいて提案されたものであり、その目的とするところ
は、熱現像処理時の搬送性が良好で、PS版焼き付け時
に焼きボケの発生がなく、小点再現性に優れていて、D
maxが高く、γが硬調な画像が得られる熱現像感光材
料及びその処理方法を提供することにある。
ずいて提案されたものであり、その目的とするところ
は、熱現像処理時の搬送性が良好で、PS版焼き付け時
に焼きボケの発生がなく、小点再現性に優れていて、D
maxが高く、γが硬調な画像が得られる熱現像感光材
料及びその処理方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的は下記構成に
より達成される。
より達成される。
【0012】1.支持体上に、有機銀塩、感光性ハロゲ
ン化銀、還元剤、バインダー、硬調化剤を含有する画像
記録層を有する熱現像感光材料において、熱現像後1時
間と24時間での寸法変化の差が0.02%以内である
ことを特徴とする熱現像感光材料。
ン化銀、還元剤、バインダー、硬調化剤を含有する画像
記録層を有する熱現像感光材料において、熱現像後1時
間と24時間での寸法変化の差が0.02%以内である
ことを特徴とする熱現像感光材料。
【0013】2.熱現像後1時間と24時間での寸法変
化の差の場所毎のばらつきが標準偏差(σ)で表して
0.010以下であることを特徴とする前記1に記載の
熱現像感光材料。
化の差の場所毎のばらつきが標準偏差(σ)で表して
0.010以下であることを特徴とする前記1に記載の
熱現像感光材料。
【0014】3.支持体上に、有機銀塩、感光性ハロゲ
ン化銀、還元剤、バインダー、硬調化剤を含有する画像
記録層を有する熱現像感光材料において、熱現像前後の
寸法変化率の場所毎のばらつきが標準偏差(σ)で表し
て0.020以下であることを特徴とする熱現像感光材
料。
ン化銀、還元剤、バインダー、硬調化剤を含有する画像
記録層を有する熱現像感光材料において、熱現像前後の
寸法変化率の場所毎のばらつきが標準偏差(σ)で表し
て0.020以下であることを特徴とする熱現像感光材
料。
【0015】4.支持体上に、有機銀塩、感光性ハロゲ
ン化銀、還元剤、バインダー、硬調化剤を含有する画像
記録層を有する熱現像感光材料において、動摩擦係数の
場所毎のばらつきが標準偏差(σ)で表して0.020
以下であることを特徴とする熱現像感光材料。
ン化銀、還元剤、バインダー、硬調化剤を含有する画像
記録層を有する熱現像感光材料において、動摩擦係数の
場所毎のばらつきが標準偏差(σ)で表して0.020
以下であることを特徴とする熱現像感光材料。
【0016】5.画像形成層の全バインダーの50質量
%以上がポリマーラテックスからなり、該画像形成層を
形成するための塗布液の溶媒の30質量%以上が水であ
ることを特徴とする前記1〜4の何れか1項に記載の熱
現像感光材料。
%以上がポリマーラテックスからなり、該画像形成層を
形成するための塗布液の溶媒の30質量%以上が水であ
ることを特徴とする前記1〜4の何れか1項に記載の熱
現像感光材料。
【0017】6.前記1〜5の何れか1項に記載の熱現
像感光材料を用い、熱現像機の搬送速度が22〜40m
m/secであることを特徴とする熱現像感光材料の処
理方法。
像感光材料を用い、熱現像機の搬送速度が22〜40m
m/secであることを特徴とする熱現像感光材料の処
理方法。
【0018】以下本発明を詳細に説明する。 〔熱現像感光材料〕本発明の熱現像感光材料は、支持体
上に画像記録層(感光層ともいう)、画像記録層側保護
層(感光層側保護層ともいう)、裏面にバックコート
層、バックコート層側の保護層等を有し、熱現像処理時
に下記構成を必須の要件又は好ましい要件としている。
上に画像記録層(感光層ともいう)、画像記録層側保護
層(感光層側保護層ともいう)、裏面にバックコート
層、バックコート層側の保護層等を有し、熱現像処理時
に下記構成を必須の要件又は好ましい要件としている。
【0019】(1)請求項1に記載の発明において、熱
現像後1時間と24時間での寸法変化の差が0.02%
以内であることを必須の要件としており、該寸法変化の
差が0.001〜0.015%であることを好ましい要
件とし、0.001〜0.010%をより好ましい要件
としている。また、熱現像後1時間から24時間での寸
法変化の単位時間当たりの変化率が0.1〜4%である
ことを好ましい要件とし、0.1〜3%であることをよ
り好ましい要件としている。上記熱現像後1時間と24
時間での寸法変化の差が0.02%を越えると、本発明
の効果である熱現像時の濃度むら、搬送性、小点再現
性、焼きボケ等の改良効果を発揮することができず、特
に搬送性が悪化する。また、熱現像後1時間と24時間
での寸法変化の差及び該寸法変化の単位時間当たりの変
化率が上記好ましい範囲を満足する場合は、本発明の上
記効果をより高度に発揮することができる。
現像後1時間と24時間での寸法変化の差が0.02%
以内であることを必須の要件としており、該寸法変化の
差が0.001〜0.015%であることを好ましい要
件とし、0.001〜0.010%をより好ましい要件
としている。また、熱現像後1時間から24時間での寸
法変化の単位時間当たりの変化率が0.1〜4%である
ことを好ましい要件とし、0.1〜3%であることをよ
り好ましい要件としている。上記熱現像後1時間と24
時間での寸法変化の差が0.02%を越えると、本発明
の効果である熱現像時の濃度むら、搬送性、小点再現
性、焼きボケ等の改良効果を発揮することができず、特
に搬送性が悪化する。また、熱現像後1時間と24時間
での寸法変化の差及び該寸法変化の単位時間当たりの変
化率が上記好ましい範囲を満足する場合は、本発明の上
記効果をより高度に発揮することができる。
【0020】(2)請求項2に記載の発明において、熱
現像後1時間と24時間での寸法変化の差の場所毎のば
らつきが標準偏差(σ)で表して0.010以下である
ことを好ましい要件とし、0.001〜0.008%を
より好ましい要件としており、上記好ましい要件を満足
する場合は、本発明の効果である熱現像時の濃度むら、
搬送性、小点再現性、焼きボケ等の改良効果、特に熱現
像時の濃度むらの改良及び搬送性の改良効果をより高度
に発揮することができる。
現像後1時間と24時間での寸法変化の差の場所毎のば
らつきが標準偏差(σ)で表して0.010以下である
ことを好ましい要件とし、0.001〜0.008%を
より好ましい要件としており、上記好ましい要件を満足
する場合は、本発明の効果である熱現像時の濃度むら、
搬送性、小点再現性、焼きボケ等の改良効果、特に熱現
像時の濃度むらの改良及び搬送性の改良効果をより高度
に発揮することができる。
【0021】(3)請求項3に記載の発明において、熱
現像感光材料の熱現像前後の寸法変化率の場所毎のばら
つきが標準偏差(σ)で表して0.02以下であること
を必須の要件とし、0.001〜0.015を好ましい
要件とし、0.001〜0.010であることをより好
ましい要件としている。上記熱現像前後の寸法変化率の
場所毎のばらつきが標準偏差(σ)で表して0.02を
越えると、本発明の効果である熱現像時の濃度むら、搬
送性、小点再現性、焼きボケ等の改良効果を発揮するこ
とができず、特に熱現像時の濃度むら及び搬送性が悪化
する。また、熱現像前後の寸法変化率の場所毎のばらつ
きが標準偏差(σ)で表して上記好ましい範囲を満足す
る場合は、本発明の上記効果をより高度に発揮すること
ができる。
現像感光材料の熱現像前後の寸法変化率の場所毎のばら
つきが標準偏差(σ)で表して0.02以下であること
を必須の要件とし、0.001〜0.015を好ましい
要件とし、0.001〜0.010であることをより好
ましい要件としている。上記熱現像前後の寸法変化率の
場所毎のばらつきが標準偏差(σ)で表して0.02を
越えると、本発明の効果である熱現像時の濃度むら、搬
送性、小点再現性、焼きボケ等の改良効果を発揮するこ
とができず、特に熱現像時の濃度むら及び搬送性が悪化
する。また、熱現像前後の寸法変化率の場所毎のばらつ
きが標準偏差(σ)で表して上記好ましい範囲を満足す
る場合は、本発明の上記効果をより高度に発揮すること
ができる。
【0022】(4)請求項4に記載の発明において、熱
現像感光材料の動摩擦係数の場所毎のばらつきが標準偏
差(σ)で表して、0.020以下であることを必須の
要件としており、0.001〜0.015を好ましい要
件とし、0.001〜0.010であることをより好ま
しい要件としている。上記動摩擦係数の場所毎のばらつ
きが標準偏差(σ)で表して、0.020を越えると本
発明の効果である熱現像時の濃度むら、搬送性、小点再
現性、焼きボケ等の改良効果を発揮することができず、
特に熱現像時の濃度及び搬送性が悪化する。また、上記
動摩擦係数の場所毎のばらつきが標準偏差(σ)で表し
て、上記好ましい範囲を満足する場合は本発明の上記効
果をより高度に発揮することができる。
現像感光材料の動摩擦係数の場所毎のばらつきが標準偏
差(σ)で表して、0.020以下であることを必須の
要件としており、0.001〜0.015を好ましい要
件とし、0.001〜0.010であることをより好ま
しい要件としている。上記動摩擦係数の場所毎のばらつ
きが標準偏差(σ)で表して、0.020を越えると本
発明の効果である熱現像時の濃度むら、搬送性、小点再
現性、焼きボケ等の改良効果を発揮することができず、
特に熱現像時の濃度及び搬送性が悪化する。また、上記
動摩擦係数の場所毎のばらつきが標準偏差(σ)で表し
て、上記好ましい範囲を満足する場合は本発明の上記効
果をより高度に発揮することができる。
【0023】(5)請求項5に記載の発明において、熱
現像感光材料の感光層の全バインダーの50質量%以上
としてポリマーラテックスを用いることを好ましい要件
とし、65質量%以上をより好ましい要件としており、
85質量%以上をさらに好ましい要件としている。ま
た、感光層を形成するための塗布液の溶媒の30質量%
以上が水であることを好ましい要件とし、45質量%以
上をより好ましい要件とし、60質量%以上をさらに好
ましい要件としている。上記好ましい範囲を満足する場
合は本発明の効果である熱現像時の濃度むら、搬送性、
小点再現性、焼きボケ等の改良効果の他に、熱現像によ
りDmaxが高濃度で、かつ高ガンマの画像が得られる
等の効果が発揮される。
現像感光材料の感光層の全バインダーの50質量%以上
としてポリマーラテックスを用いることを好ましい要件
とし、65質量%以上をより好ましい要件としており、
85質量%以上をさらに好ましい要件としている。ま
た、感光層を形成するための塗布液の溶媒の30質量%
以上が水であることを好ましい要件とし、45質量%以
上をより好ましい要件とし、60質量%以上をさらに好
ましい要件としている。上記好ましい範囲を満足する場
合は本発明の効果である熱現像時の濃度むら、搬送性、
小点再現性、焼きボケ等の改良効果の他に、熱現像によ
りDmaxが高濃度で、かつ高ガンマの画像が得られる
等の効果が発揮される。
【0024】本発明において、本発明の効果である搬送
性、焼きボケの発生、画像の小点再現性、Dmax、γ
等の諸特性がさらに十分に改善された熱現像感光材料及
びその処理方法を得るためには、上記必須の要件又は好
ましい要件の外に、下記技術手段を組み合わせて用いる
のが好ましい。
性、焼きボケの発生、画像の小点再現性、Dmax、γ
等の諸特性がさらに十分に改善された熱現像感光材料及
びその処理方法を得るためには、上記必須の要件又は好
ましい要件の外に、下記技術手段を組み合わせて用いる
のが好ましい。
【0025】1)感光層中に用いられるバインダーのガ
ラス転移温度(Tg)が45〜150℃(好ましくは6
0〜130℃、より好ましくは70〜120℃)、感光
層上に設けられる感光層側保護層中に用いられるバイン
ダーのガラス転移温度(Tg)が75〜200℃の材料
を選択する。バインダーとして芳香環又はシクロヘキサ
ン環を含むモノマー成分を含む共重合体を用いることが
好ましい。
ラス転移温度(Tg)が45〜150℃(好ましくは6
0〜130℃、より好ましくは70〜120℃)、感光
層上に設けられる感光層側保護層中に用いられるバイン
ダーのガラス転移温度(Tg)が75〜200℃の材料
を選択する。バインダーとして芳香環又はシクロヘキサ
ン環を含むモノマー成分を含む共重合体を用いることが
好ましい。
【0026】2)感光層や感光層側の保護層中に、各種
の架橋剤(例えばポリイソシアネート、アミン、シラン
カップリング剤)を用い塗膜を3次元網の目構造とす
る。
の架橋剤(例えばポリイソシアネート、アミン、シラン
カップリング剤)を用い塗膜を3次元網の目構造とす
る。
【0027】3)感光層、感光層側保護層、バックコー
ト層の少なくとも1層にフィラー(水に不溶の有機又は
無機化合物)を添加する。
ト層の少なくとも1層にフィラー(水に不溶の有機又は
無機化合物)を添加する。
【0028】4)支持体と感光層又はバックコート層と
の間にフィラーを含有する層を設ける。フィラーを含有
する層の乾燥厚みは好ましくは0.5〜10μm、より
好ましくは1〜5μmである。
の間にフィラーを含有する層を設ける。フィラーを含有
する層の乾燥厚みは好ましくは0.5〜10μm、より
好ましくは1〜5μmである。
【0029】5)熱現像感光材料に温度と圧力をかけた
カレンダ処理を行い、層中の空隙をなくし、ヤング率を
あげる。カレンダ処理の温度としては好ましくは50〜
90℃、より好ましくは60〜80℃であり、線圧力と
しては好ましくは2〜5kN/cm(200〜500k
g/cm)、より好ましくは3〜4.5kN/cm(3
00〜450kg/cm)である。カレンダ処理ロール
の材質としてはポリアミド、ポリイミド、ポリアミドイ
ミド、金属ロールが好ましく用いられる。
カレンダ処理を行い、層中の空隙をなくし、ヤング率を
あげる。カレンダ処理の温度としては好ましくは50〜
90℃、より好ましくは60〜80℃であり、線圧力と
しては好ましくは2〜5kN/cm(200〜500k
g/cm)、より好ましくは3〜4.5kN/cm(3
00〜450kg/cm)である。カレンダ処理ロール
の材質としてはポリアミド、ポリイミド、ポリアミドイ
ミド、金属ロールが好ましく用いられる。
【0030】6)熱現像感光材の残留溶剤量を1〜50
mg/m2(好ましくは5〜30mg/m2)となるよう
に、溶剤組成、乾燥条件をコントロールする。
mg/m2(好ましくは5〜30mg/m2)となるよう
に、溶剤組成、乾燥条件をコントロールする。
【0031】7)感光層のバインダーとして、−SO3
M、−OSO3M、−COOM、−PO(OM1)2、及び
−OPO(OM1)2(ここに、Mは水素原子又はアルカ
リ金属を、M1は水素原子、アルカリ金属又はアルキル
基を表す)から選ばれる少なくとも1種の極性基を有す
る樹脂を用いる。
M、−OSO3M、−COOM、−PO(OM1)2、及び
−OPO(OM1)2(ここに、Mは水素原子又はアルカ
リ金属を、M1は水素原子、アルカリ金属又はアルキル
基を表す)から選ばれる少なくとも1種の極性基を有す
る樹脂を用いる。
【0032】8)使用する支持体の熱処理時の搬送張力
を1×104〜5×105Pa(0.1〜5kg/c
m2)、好ましくは5×104〜3×105Pa(0.5
〜3kg/cm2)で熱処理温度を140〜200℃、
好ましくは150〜180℃で行う。
を1×104〜5×105Pa(0.1〜5kg/c
m2)、好ましくは5×104〜3×105Pa(0.5
〜3kg/cm2)で熱処理温度を140〜200℃、
好ましくは150〜180℃で行う。
【0033】9)使用する支持体としてMD方向のヤン
グ率をX(Pa)、TD方向のヤング率をY(Pa)と
するとき0.9<(X/Y)<1.1であり、また0<
|X−Y|<5×108Pa(5×103kg/cm2)
を満足する支持体を用いて熱現像感光材料を製造する。
グ率をX(Pa)、TD方向のヤング率をY(Pa)と
するとき0.9<(X/Y)<1.1であり、また0<
|X−Y|<5×108Pa(5×103kg/cm2)
を満足する支持体を用いて熱現像感光材料を製造する。
【0034】10)使用する支持体として膜厚分布
{(最大膜厚−最小膜厚)/平均膜厚}の小さい支持
体、好ましくは膜厚分布が0.5%以下の支持体を用い
る。
{(最大膜厚−最小膜厚)/平均膜厚}の小さい支持
体、好ましくは膜厚分布が0.5%以下の支持体を用い
る。
【0035】11)また、上記支持体上に設けられる感
光層は、膜厚分布{(最大膜厚−最小膜厚)/平均膜
厚}の小さい感光層、好ましくは膜厚分布が0.5%以
下の感光層とするのがよい。具体的には用いる押し出し
コーターの研磨を精密に行うことで塗布の長手、幅方向
にわたって均一な膜厚分布が得られるようにする。
光層は、膜厚分布{(最大膜厚−最小膜厚)/平均膜
厚}の小さい感光層、好ましくは膜厚分布が0.5%以
下の感光層とするのがよい。具体的には用いる押し出し
コーターの研磨を精密に行うことで塗布の長手、幅方向
にわたって均一な膜厚分布が得られるようにする。
【0036】(フィラーの形状その他)上記3)、4)
で用いられたフィラーの形状としては球状、針状、平板
状、鱗片状のものが挙げられるが、球状、針状のものが
好ましく、特に球状のものが好ましい。フィラーの粒径
としては球状の場合は平均粒径が10〜1000nm、
好ましくは15〜500nm、より好ましくは20〜1
50nmであり、針状の場合は平均長軸長が50〜50
00nm、好ましくは80〜1000nm、より好まし
くは100〜500nmである。添加量としては層中の
バインダーに対して、1〜50質量%、好ましくは5〜
40質量%、より好ましくは10〜30質量%である。
上記フィラーとしては、例えば、金属酸化物、金属炭酸
塩、金属窒化物、金属炭化物等の無機化合物から選択す
ることができる。無機化合物としては例えばα化率90
%以上のα−アルミナ、β−アルミナ、γ−アルミナ、
θ−アルミナ、炭化ケイ素、酸化クロム、酸化セリウ
ム、α−酸化鉄、ゲータイト、窒化珪素、二酸化チタ
ン、二酸化珪素、酸化スズ、酸化マグネシウム、酸化ジ
ルコニウム、酸化亜鉛、硫酸バリウムなどが単独又は組
合せで使用される。特に好ましいのは、粒度分布が小さ
いこと、機能付与の手段が多いこと等から、二酸化チタ
ン、酸化亜鉛、α−酸化鉄、酸化錫、硫酸バリウムであ
り、更に好ましいのは二酸化チタン、α−酸化鉄であ
る。α−酸化鉄は、粒子サイズがそろった磁性酸化鉄や
メタル用原料を加熱脱水し、さらにアニール処理により
空孔を少なくし、必要によりAl、Si化合物で表面処
理をしたものが好ましい。通常、二酸化チタンは光触媒
性を持っているので、光があたるとラジカルが発生しバ
インダー、潤滑剤と反応する懸念がある。このため、本
発明に使用する二酸化チタンは、Al、Fe等を1〜1
0%固溶させ光触媒特性を低下させることが好ましい。
さらに表面をAl、Si化合物で処理し、触媒作用を低
下させることが好ましい。これらのフィラーの表面には
Al、Mg、Si、Ti、Zr、Sn、Sb、Zn、Y
等の化合物で表面処理することが好ましい。フィラーの
表面に存在させて、特に分散性に好ましいのはAl
2O3、SiO2、TiO2、ZrO2、MgO及びこれら
の含水酸化物であるが、更に好ましいのはAl2O3、S
iO2、ZrO2及びこれらの含水酸化物である。これら
は組み合わせて使用しても良いし、単独で用いることも
できる。また、目的に応じて共沈させた表面処理層を用
いても良いし、先ずアルミナを施した後にその表層にシ
リカを施す方法、又はその逆の方法を採ることもでき
る。また、表面処理層は目的に応じて多孔質層にしても
構わないが、均質で密である方が一般には好ましい。
で用いられたフィラーの形状としては球状、針状、平板
状、鱗片状のものが挙げられるが、球状、針状のものが
好ましく、特に球状のものが好ましい。フィラーの粒径
としては球状の場合は平均粒径が10〜1000nm、
好ましくは15〜500nm、より好ましくは20〜1
50nmであり、針状の場合は平均長軸長が50〜50
00nm、好ましくは80〜1000nm、より好まし
くは100〜500nmである。添加量としては層中の
バインダーに対して、1〜50質量%、好ましくは5〜
40質量%、より好ましくは10〜30質量%である。
上記フィラーとしては、例えば、金属酸化物、金属炭酸
塩、金属窒化物、金属炭化物等の無機化合物から選択す
ることができる。無機化合物としては例えばα化率90
%以上のα−アルミナ、β−アルミナ、γ−アルミナ、
θ−アルミナ、炭化ケイ素、酸化クロム、酸化セリウ
ム、α−酸化鉄、ゲータイト、窒化珪素、二酸化チタ
ン、二酸化珪素、酸化スズ、酸化マグネシウム、酸化ジ
ルコニウム、酸化亜鉛、硫酸バリウムなどが単独又は組
合せで使用される。特に好ましいのは、粒度分布が小さ
いこと、機能付与の手段が多いこと等から、二酸化チタ
ン、酸化亜鉛、α−酸化鉄、酸化錫、硫酸バリウムであ
り、更に好ましいのは二酸化チタン、α−酸化鉄であ
る。α−酸化鉄は、粒子サイズがそろった磁性酸化鉄や
メタル用原料を加熱脱水し、さらにアニール処理により
空孔を少なくし、必要によりAl、Si化合物で表面処
理をしたものが好ましい。通常、二酸化チタンは光触媒
性を持っているので、光があたるとラジカルが発生しバ
インダー、潤滑剤と反応する懸念がある。このため、本
発明に使用する二酸化チタンは、Al、Fe等を1〜1
0%固溶させ光触媒特性を低下させることが好ましい。
さらに表面をAl、Si化合物で処理し、触媒作用を低
下させることが好ましい。これらのフィラーの表面には
Al、Mg、Si、Ti、Zr、Sn、Sb、Zn、Y
等の化合物で表面処理することが好ましい。フィラーの
表面に存在させて、特に分散性に好ましいのはAl
2O3、SiO2、TiO2、ZrO2、MgO及びこれら
の含水酸化物であるが、更に好ましいのはAl2O3、S
iO2、ZrO2及びこれらの含水酸化物である。これら
は組み合わせて使用しても良いし、単独で用いることも
できる。また、目的に応じて共沈させた表面処理層を用
いても良いし、先ずアルミナを施した後にその表層にシ
リカを施す方法、又はその逆の方法を採ることもでき
る。また、表面処理層は目的に応じて多孔質層にしても
構わないが、均質で密である方が一般には好ましい。
【0037】本発明に用いられるフィラーの具体的な例
としては、昭和電工製ナノタイト、住友化学製HIT−
100、HIT−82;戸田工業製α−酸化鉄DPN−
250BX、DPN−245、DPN−270BX、D
PN−550BX、DPN−550RX、DBN−65
0RX、DAN−850RX;石原産業製酸化チタンT
TO−51B、TTO−55A、TTO−55B、TT
O−55C、TTO−55S、TTO−55D、SN−
100;チタン工業製酸化チタンSTT−4D、STT
−30D、STT−30、STT−65C、α−酸化鉄
α−40;テイカ製酸化チタンMT−100S、MT−
100T、MT−150W、MT−500B、MT−6
00B、MT−100F、MT−500HD;堺化学製
FINEX−25、BF−1、BF−10、BF−2
0、ST−M;同和鉱業製酸化鉄DEFIC−Y、DE
FIC−R;日本アエロジル製AS2BM、TiO2P
25;宇部興産製100A、500A、及びそれらを焼
成したものが挙げられる。
としては、昭和電工製ナノタイト、住友化学製HIT−
100、HIT−82;戸田工業製α−酸化鉄DPN−
250BX、DPN−245、DPN−270BX、D
PN−550BX、DPN−550RX、DBN−65
0RX、DAN−850RX;石原産業製酸化チタンT
TO−51B、TTO−55A、TTO−55B、TT
O−55C、TTO−55S、TTO−55D、SN−
100;チタン工業製酸化チタンSTT−4D、STT
−30D、STT−30、STT−65C、α−酸化鉄
α−40;テイカ製酸化チタンMT−100S、MT−
100T、MT−150W、MT−500B、MT−6
00B、MT−100F、MT−500HD;堺化学製
FINEX−25、BF−1、BF−10、BF−2
0、ST−M;同和鉱業製酸化鉄DEFIC−Y、DE
FIC−R;日本アエロジル製AS2BM、TiO2P
25;宇部興産製100A、500A、及びそれらを焼
成したものが挙げられる。
【0038】(支持体及び支持体の熱処理)熱現像感光
材料の支持体としては、紙、ポリエチレンを被覆した
紙、ポリプロピレンを被覆した紙、羊皮紙、布、金属
(例、アルミニウム、銅、マグネシウム、亜鉛)のシー
ト又は薄膜、ガラス、金属(例、クロム合金、スチー
ル、銀、金、白金)で被覆したガラス及びプラスチック
フイルムが用いられる。支持体に用いられるプラスチッ
クの例には、ポリアルキルメタクリレート(例、ポリメ
チルメタクリレート)、ポリエステル(例、ポリエチレ
ンテレフタレート)、ポリビニルアセタール、ポリアミ
ド(例、ナイロン)及びセルロースエステル(例、セル
ロースニトレート、セルロースアセテート、セルロー
ス、アセテートプロピオネート、セルロースアセテート
ブチレート)が含まれる。支持体を、ポリマーで被覆し
てもよい。ポリマーの例には、ポリ塩化ビニリデン、ア
クリル酸系ポリマー(例、ポリアクリロニトリル、メチ
ルアクリレート)不飽和ジカルボン酸(例、イタコン
酸、アクリル酸)のポリマー、カルボキシメチルセルロ
ース及びポリアクリルアミドが含まれる。コポリマーを
用いてもよい。ポリマーで被覆する代わりに、ポリマー
を含む下引き層を設けてもよい。支持体の寸法特性を向
上させるには支持体を低張力下でアニール処理を行なう
ことが有効である。例えば特公昭60−22616号公
報、米国特許第2,779,684号明細書、Rese
arch Disclosure(以下「RD」と略記
する)19809、特開平8−211547号、同10
−10676号、同10−10677号、同11−47
676号、同11−65025号、同11−13862
8号、同11−138648号、同11−221892
号、同11−333922号、同11−333923号
等の各公報に記載された公知の方法を適宜組み合わせる
ことが好ましい。支持体の熱処理時、好ましくは下引き
層塗布時の張力は4×103〜8×105Pa(0.04
〜8kg/cm2)好ましくは2×104〜6×105P
a(0.2〜6kg/cm2)、さらに好ましくは1×
105〜5×105Pa(1〜5kg/cm2)ある。熱
処理温度あるいは乾燥温度は70〜220℃、より好ま
しくは80〜200℃であり、さらに好ましくは90〜
190℃である。熱処理時間あるいは乾燥時間は1〜3
0分が好ましく、より好ましくは2〜20分であり、さ
らにより好ましくは3〜15分である。
材料の支持体としては、紙、ポリエチレンを被覆した
紙、ポリプロピレンを被覆した紙、羊皮紙、布、金属
(例、アルミニウム、銅、マグネシウム、亜鉛)のシー
ト又は薄膜、ガラス、金属(例、クロム合金、スチー
ル、銀、金、白金)で被覆したガラス及びプラスチック
フイルムが用いられる。支持体に用いられるプラスチッ
クの例には、ポリアルキルメタクリレート(例、ポリメ
チルメタクリレート)、ポリエステル(例、ポリエチレ
ンテレフタレート)、ポリビニルアセタール、ポリアミ
ド(例、ナイロン)及びセルロースエステル(例、セル
ロースニトレート、セルロースアセテート、セルロー
ス、アセテートプロピオネート、セルロースアセテート
ブチレート)が含まれる。支持体を、ポリマーで被覆し
てもよい。ポリマーの例には、ポリ塩化ビニリデン、ア
クリル酸系ポリマー(例、ポリアクリロニトリル、メチ
ルアクリレート)不飽和ジカルボン酸(例、イタコン
酸、アクリル酸)のポリマー、カルボキシメチルセルロ
ース及びポリアクリルアミドが含まれる。コポリマーを
用いてもよい。ポリマーで被覆する代わりに、ポリマー
を含む下引き層を設けてもよい。支持体の寸法特性を向
上させるには支持体を低張力下でアニール処理を行なう
ことが有効である。例えば特公昭60−22616号公
報、米国特許第2,779,684号明細書、Rese
arch Disclosure(以下「RD」と略記
する)19809、特開平8−211547号、同10
−10676号、同10−10677号、同11−47
676号、同11−65025号、同11−13862
8号、同11−138648号、同11−221892
号、同11−333922号、同11−333923号
等の各公報に記載された公知の方法を適宜組み合わせる
ことが好ましい。支持体の熱処理時、好ましくは下引き
層塗布時の張力は4×103〜8×105Pa(0.04
〜8kg/cm2)好ましくは2×104〜6×105P
a(0.2〜6kg/cm2)、さらに好ましくは1×
105〜5×105Pa(1〜5kg/cm2)ある。熱
処理温度あるいは乾燥温度は70〜220℃、より好ま
しくは80〜200℃であり、さらに好ましくは90〜
190℃である。熱処理時間あるいは乾燥時間は1〜3
0分が好ましく、より好ましくは2〜20分であり、さ
らにより好ましくは3〜15分である。
【0039】本発明の熱現像感光材料において、上記支
持体上に設けられる感光層には、有機銀塩、感光性ハロ
ゲン化銀、還元剤、バインダー、硬調化剤及びその他の
添加剤が含有される。
持体上に設けられる感光層には、有機銀塩、感光性ハロ
ゲン化銀、還元剤、バインダー、硬調化剤及びその他の
添加剤が含有される。
【0040】(有機銀塩)上記感光層に含有される有機
銀塩は還元可能な銀イオン源を含有する有機酸及びヘテ
ロ有機酸の銀塩、特に長鎖(10〜30、好ましくは1
5〜25の炭素原子数)の脂肪族カルボン酸及び含窒素
複素環が好ましい。配位子が4.0〜10.0の銀イオ
ンに対する総安定定数を有する有機又は無機の銀塩錯体
も好ましく用いられる。
銀塩は還元可能な銀イオン源を含有する有機酸及びヘテ
ロ有機酸の銀塩、特に長鎖(10〜30、好ましくは1
5〜25の炭素原子数)の脂肪族カルボン酸及び含窒素
複素環が好ましい。配位子が4.0〜10.0の銀イオ
ンに対する総安定定数を有する有機又は無機の銀塩錯体
も好ましく用いられる。
【0041】好適な銀塩の例は、RD17029及び同
29963に記載されており、次のものが挙げられる。
有機酸の塩(例えば、没食子酸、シュウ酸、ベヘン酸、
ステアリン酸、パルミチン酸、ラウリン酸等の塩);銀
のカルボキシアルキルチオ尿素塩(例えば、1−(3−
カルボキシプロピル)チオ尿素、1−(3−カルボキシ
プロピル)−3,3−ジメチルチオ尿素等);アルデヒ
ドとヒドロキシ置換芳香族カルボン酸(例えば、ホルム
アルデヒド、アセトアルデヒド、ブチルアルデヒドのよ
うなアルデヒド類とサリチル酸、ベンジル酸、3,5−
ジヒドロキシ安息香酸、5,5−チオジサリチル酸のよ
うなヒドロキシ置換酸類)とのポリマー反応生成物の銀
錯体;チオン類の銀塩又は錯体(例えば、3−(2−カ
ルボキシエチル)−4−ヒドロキシメチル−4−チアゾ
リン−2−チオン及び3−カルボキシメチル−4−メチ
ル−4−チアゾリン−2−チオン);イミダゾール、ピ
ラゾール、ウラゾール、1,2,4−チアゾール及び1
H−テトラゾール、3−アミノ−5−ベンジルチオ−
1,2,4−トリアゾール及びベンゾトリアゾールから
選択される窒素酸と銀との錯体又は塩;サッカリン、5
−クロロサリチルアルドキシム等の銀塩;メルカプチド
類の銀塩等があり、好ましい有機銀塩はベヘン酸銀、ア
ラキジン酸銀及びステアリン酸銀であり、これらの1種
又は2種以上を併用することができる。
29963に記載されており、次のものが挙げられる。
有機酸の塩(例えば、没食子酸、シュウ酸、ベヘン酸、
ステアリン酸、パルミチン酸、ラウリン酸等の塩);銀
のカルボキシアルキルチオ尿素塩(例えば、1−(3−
カルボキシプロピル)チオ尿素、1−(3−カルボキシ
プロピル)−3,3−ジメチルチオ尿素等);アルデヒ
ドとヒドロキシ置換芳香族カルボン酸(例えば、ホルム
アルデヒド、アセトアルデヒド、ブチルアルデヒドのよ
うなアルデヒド類とサリチル酸、ベンジル酸、3,5−
ジヒドロキシ安息香酸、5,5−チオジサリチル酸のよ
うなヒドロキシ置換酸類)とのポリマー反応生成物の銀
錯体;チオン類の銀塩又は錯体(例えば、3−(2−カ
ルボキシエチル)−4−ヒドロキシメチル−4−チアゾ
リン−2−チオン及び3−カルボキシメチル−4−メチ
ル−4−チアゾリン−2−チオン);イミダゾール、ピ
ラゾール、ウラゾール、1,2,4−チアゾール及び1
H−テトラゾール、3−アミノ−5−ベンジルチオ−
1,2,4−トリアゾール及びベンゾトリアゾールから
選択される窒素酸と銀との錯体又は塩;サッカリン、5
−クロロサリチルアルドキシム等の銀塩;メルカプチド
類の銀塩等があり、好ましい有機銀塩はベヘン酸銀、ア
ラキジン酸銀及びステアリン酸銀であり、これらの1種
又は2種以上を併用することができる。
【0042】有機銀塩は、水溶性銀化合物と、銀と錯形
成する化合物を混合することにより得られるが、この混
合には、正混合法、逆混合法、同時混合法、特開平9−
127643号公報に記載されている様なコントロール
ドダブルジェット法等が好ましく用いられる。例えば、
有機酸にアルカリ金属塩(例えば、水酸化ナトリウム、
水酸化カリウムなど)を加えて有機酸アルカリ金属塩ソ
ープ(例えば、ベヘン酸ナトリウム、アラキジン酸ナト
リウムなど)を作製した後に、コントロールドダブルジ
ェット法により、前記ソープと硝酸銀などを添加して有
機銀塩の結晶を作製する。その際に感光性ハロゲン化銀
を混在させてもよい。
成する化合物を混合することにより得られるが、この混
合には、正混合法、逆混合法、同時混合法、特開平9−
127643号公報に記載されている様なコントロール
ドダブルジェット法等が好ましく用いられる。例えば、
有機酸にアルカリ金属塩(例えば、水酸化ナトリウム、
水酸化カリウムなど)を加えて有機酸アルカリ金属塩ソ
ープ(例えば、ベヘン酸ナトリウム、アラキジン酸ナト
リウムなど)を作製した後に、コントロールドダブルジ
ェット法により、前記ソープと硝酸銀などを添加して有
機銀塩の結晶を作製する。その際に感光性ハロゲン化銀
を混在させてもよい。
【0043】(感光性ハロゲン化銀(ハロゲン化銀粒子
ともいう))感光層に含有される感光性ハロゲン化銀
は、光センサーとして機能するものである。本発明にお
いては、画像形成後の白濁を低く抑えるため、及び良好
な画質を得るためにハロゲン化銀粒子の平均粒子サイズ
は小さい方が好ましく、平均粒子サイズが0.1μm以
下、より好ましくは0.01〜0.1μm、特に0.0
2〜0.08μmが好ましい。ここでいう粒子サイズと
は、ハロゲン化銀粒子が立方体或いは八面体のいわゆる
正常晶である場合には、ハロゲン化銀粒子の稜の長さを
いう。また、正常晶でない場合、例えば、球状、棒状、
或いは平板状の粒子の場合には、ハロゲン化銀粒子の体
積と同等な球の直径をいう。また、ハロゲン化銀粒子は
単分散であることが好ましい。ここでいう単分散とは、
下記式で求められる粒径分布の変動係数が40%以下を
いう。該変動係数は更に好ましくは30%以下であり、
特に好ましくは0.1〜20%である。
ともいう))感光層に含有される感光性ハロゲン化銀
は、光センサーとして機能するものである。本発明にお
いては、画像形成後の白濁を低く抑えるため、及び良好
な画質を得るためにハロゲン化銀粒子の平均粒子サイズ
は小さい方が好ましく、平均粒子サイズが0.1μm以
下、より好ましくは0.01〜0.1μm、特に0.0
2〜0.08μmが好ましい。ここでいう粒子サイズと
は、ハロゲン化銀粒子が立方体或いは八面体のいわゆる
正常晶である場合には、ハロゲン化銀粒子の稜の長さを
いう。また、正常晶でない場合、例えば、球状、棒状、
或いは平板状の粒子の場合には、ハロゲン化銀粒子の体
積と同等な球の直径をいう。また、ハロゲン化銀粒子は
単分散であることが好ましい。ここでいう単分散とは、
下記式で求められる粒径分布の変動係数が40%以下を
いう。該変動係数は更に好ましくは30%以下であり、
特に好ましくは0.1〜20%である。
【0044】粒径分布の変動係数(%)=(粒径の標準
偏差/粒径の平均値)×100 本発明において、感光層が含有するハロゲン化銀粒子
は、平均粒径0.1μm以下で、かつ単分散の粒子であ
ることが好ましく、これにより得られる画像の粒状性も
向上する。
偏差/粒径の平均値)×100 本発明において、感光層が含有するハロゲン化銀粒子
は、平均粒径0.1μm以下で、かつ単分散の粒子であ
ることが好ましく、これにより得られる画像の粒状性も
向上する。
【0045】ハロゲン化銀粒子の形状については特に制
限はないが、ミラー指数(100)面の占める割合が高
いことが好ましく、この割合が50%以上、更には70
%以上、特に80%以上であることが好ましい。ミラー
指数(100)面の比率は、増感色素の吸着における
(111)面と(100)面との吸着依存性を利用した
T.Tani;J.Imaging Sci.,29,
165(1985)により求めることができる。
限はないが、ミラー指数(100)面の占める割合が高
いことが好ましく、この割合が50%以上、更には70
%以上、特に80%以上であることが好ましい。ミラー
指数(100)面の比率は、増感色素の吸着における
(111)面と(100)面との吸着依存性を利用した
T.Tani;J.Imaging Sci.,29,
165(1985)により求めることができる。
【0046】もう一つの好ましいハロゲン化銀粒子の形
状は平板粒子である。ここでいう平板粒子とは、ハロゲ
ン化銀粒子の投影面積の平方根を粒径rμmとし、垂直
方向の厚みをhμmとした場合のアスペクト比=r/h
が3以上の粒子をいう。その中でも好ましくは、アスペ
クト比が3以上、50以下である。また粒径は0.1μ
m以下であることが好ましく、さらに0.01〜0.0
8μmが好ましい。このような平板状粒子については米
国特許第5,264,337号、同5,314,798
号、同5,320,958号等の各明細書に記載されて
おり、容易に目的の平板状粒子を得ることができる。本
発明において平板状粒子を用いた場合、さらに画像の鮮
鋭性も向上する。
状は平板粒子である。ここでいう平板粒子とは、ハロゲ
ン化銀粒子の投影面積の平方根を粒径rμmとし、垂直
方向の厚みをhμmとした場合のアスペクト比=r/h
が3以上の粒子をいう。その中でも好ましくは、アスペ
クト比が3以上、50以下である。また粒径は0.1μ
m以下であることが好ましく、さらに0.01〜0.0
8μmが好ましい。このような平板状粒子については米
国特許第5,264,337号、同5,314,798
号、同5,320,958号等の各明細書に記載されて
おり、容易に目的の平板状粒子を得ることができる。本
発明において平板状粒子を用いた場合、さらに画像の鮮
鋭性も向上する。
【0047】感光性ハロゲン化銀のハロゲン組成として
は特に制限はなく、塩化銀、塩臭化銀、塩沃臭化銀、臭
化銀、沃臭化銀、沃化銀のいずれであってもよい。本発
明に用いられるハロゲン化銀粒子を含有するハロゲン化
銀乳剤は、P.Glafkides著Chimie e
t Physique Photographique
(Paul Montel社刊、1967年)、G.
F.Duffin著 Photographic Em
ulsion Chemistry(The Foca
l Press刊、1966年)、V.L.Zelik
man et al著Making and Coat
ing Photographic Emulsion
(The Focal Press刊、1964年)等
に記載された方法を用いて調製することができる。
は特に制限はなく、塩化銀、塩臭化銀、塩沃臭化銀、臭
化銀、沃臭化銀、沃化銀のいずれであってもよい。本発
明に用いられるハロゲン化銀粒子を含有するハロゲン化
銀乳剤は、P.Glafkides著Chimie e
t Physique Photographique
(Paul Montel社刊、1967年)、G.
F.Duffin著 Photographic Em
ulsion Chemistry(The Foca
l Press刊、1966年)、V.L.Zelik
man et al著Making and Coat
ing Photographic Emulsion
(The Focal Press刊、1964年)等
に記載された方法を用いて調製することができる。
【0048】本発明に用いられる感光性ハロゲン化銀に
は、照度不軌改良や階調の調整のために、元素周期律表
の6族から10族に属する金属のイオン又は錯体イオン
を含有させることが好ましい。上記の金属としては、
W、Fe、Co、Ni、Cu、Ru、Rh、Pd、R
e、Os、Ir、Pt、Auが好ましい。
は、照度不軌改良や階調の調整のために、元素周期律表
の6族から10族に属する金属のイオン又は錯体イオン
を含有させることが好ましい。上記の金属としては、
W、Fe、Co、Ni、Cu、Ru、Rh、Pd、R
e、Os、Ir、Pt、Auが好ましい。
【0049】感光性ハロゲン化銀は、ヌードル法、フロ
キュレーション法等、当業界で知られている方法の水洗
により脱塩することができるが、本発明においては脱塩
してもしなくてもよい。
キュレーション法等、当業界で知られている方法の水洗
により脱塩することができるが、本発明においては脱塩
してもしなくてもよい。
【0050】本発明において、感光性ハロゲン化銀は化
学増感されていることが好ましい。好ましい化学増感法
としては、当業界でよく知られている硫黄増感法、セレ
ン増感法、テルル増感法、金化合物や白金、パラジウ
ム、イリジウム化合物等の貴金属増感法や還元増感法を
適宜選択して用いることができる。感光性ハロゲン化銀
の形成方法は当業界でよく知られており、例えば、リサ
ーチ・ディスクロジャー17029(1978年6
月)、米国特許第3,700,458号明細書等に記載
されている方法を用いることができる。
学増感されていることが好ましい。好ましい化学増感法
としては、当業界でよく知られている硫黄増感法、セレ
ン増感法、テルル増感法、金化合物や白金、パラジウ
ム、イリジウム化合物等の貴金属増感法や還元増感法を
適宜選択して用いることができる。感光性ハロゲン化銀
の形成方法は当業界でよく知られており、例えば、リサ
ーチ・ディスクロジャー17029(1978年6
月)、米国特許第3,700,458号明細書等に記載
されている方法を用いることができる。
【0051】本発明においては、得られる画像の失透を
防ぐためには、感光性ハロゲン化銀及び有機銀塩の総量
は、銀量に換算して熱現像感光材料1m2当たり0.3
〜2.2gであることが好ましく、0.5〜1.5gが
より好ましい。また、この範囲にすることで硬調な画像
が得られる。また、銀総量に対する感光性ハロゲン化銀
の量は、質量比で好ましくは50%以下、より好ましく
は25%以下、更に好ましくは0.1〜15%である。
防ぐためには、感光性ハロゲン化銀及び有機銀塩の総量
は、銀量に換算して熱現像感光材料1m2当たり0.3
〜2.2gであることが好ましく、0.5〜1.5gが
より好ましい。また、この範囲にすることで硬調な画像
が得られる。また、銀総量に対する感光性ハロゲン化銀
の量は、質量比で好ましくは50%以下、より好ましく
は25%以下、更に好ましくは0.1〜15%である。
【0052】本発明において、感光性ハロゲン化銀は分
光増感することができる。分光増感色素としては、例え
ば、特開昭63−159841号、同60−14033
5号、同63−231437号、同63−259651
号、同63−304242号、同63−15245号等
の各公報、米国特許第4,639,414号、同4,7
40,455号、同4,741,966号、同4,75
1,175号、同4,835,096号等の各明細書に
記載された各増感色素を使用することができる。本発明
に使用される有用な増感色素は、例えば、RD1764
3IV−A項(1978年12月p.23)、同1831
X項(1978年8月p.437)に記載もしくは引用
された文献に記載されている。また、各種スキャナー光
源の分光特性に適合した分光感度を有する分光増感色素
を選択することができ、例えば、特開平9−34078
号、同9−54409号、同9−80679号等の各公
報に記載の増感色素が好ましく用いられる。
光増感することができる。分光増感色素としては、例え
ば、特開昭63−159841号、同60−14033
5号、同63−231437号、同63−259651
号、同63−304242号、同63−15245号等
の各公報、米国特許第4,639,414号、同4,7
40,455号、同4,741,966号、同4,75
1,175号、同4,835,096号等の各明細書に
記載された各増感色素を使用することができる。本発明
に使用される有用な増感色素は、例えば、RD1764
3IV−A項(1978年12月p.23)、同1831
X項(1978年8月p.437)に記載もしくは引用
された文献に記載されている。また、各種スキャナー光
源の分光特性に適合した分光感度を有する分光増感色素
を選択することができ、例えば、特開平9−34078
号、同9−54409号、同9−80679号等の各公
報に記載の増感色素が好ましく用いられる。
【0053】(還元剤)本発明の熱現像感光材料の感光
層には有機銀塩のための還元剤を含有する。好適な還元
剤の例は、米国特許第3,770,448号、同3,7
73,512号、同3,593,863号等の各明細
書、RD17029及びRD29963に記載されてお
り、次のものが挙げられる。
層には有機銀塩のための還元剤を含有する。好適な還元
剤の例は、米国特許第3,770,448号、同3,7
73,512号、同3,593,863号等の各明細
書、RD17029及びRD29963に記載されてお
り、次のものが挙げられる。
【0054】アミノヒドロキシシクロアルケノン化合物
(例えば、2−ヒドロキシ−3−ピペリジノ−2−シク
ロヘキセノン);還元剤の前駆体としてアミノレダクト
ン類(reductones)エステル(例えば、ピペ
リジノヘキソースレダクトンモノアセテート);N−ヒ
ドロキシ尿素誘導体(例えば、N−p−メチルフェニル
−N−ヒドロキシ尿素);アルデヒド又はケトンのヒド
ラゾン類(例えば、アントラセンアルデヒドフェニルヒ
ドラゾン);ホスファーアミドフェノール類;ホスファ
ーアミドアニリン類;ポリヒドロキシベンゼン類(例え
ば、ヒドロキノン、t−ブチル−ヒドロキノン、イソプ
ロピルヒドロキノン及び(2,5−ジヒドロキシ−フェ
ニル)メチルスルホン);スルフヒドロキサム酸類(例
えば、ベンゼンスルフヒドロキサム酸);スルホンアミ
ドアニリン類(例えば、4−(N−メタンスルホンアミ
ド)アニリン);2−テトラゾリルチオヒドロキノン類
(例えば、2−メチル−5−(1−フェニル−5−テト
ラゾリルチオ)ヒドロキノン);テトラヒドロキノキサ
リン類(例えば、1,2,3,4−テトラヒドロキノキ
サリン);アミドオキシム類;アジン類;脂肪族カルボ
ン酸アリールヒドラザイド類とアスコルビン酸の組み合
わせ;ポリヒドロキシベンゼンとヒドロキシルアミンの
組み合わせ;レダクトン及び/又はヒドラジン;ヒドロ
キサン酸類;アジン類とスルホンアミドフェノール類の
組み合わせ;α−シアノフェニル酢酸誘導体;ビス−β
−ナフトールと1,3−ジヒドロキシベンゼン誘導体の
組み合わせ;5−ピラゾロン類;スルホンアミドフェノ
ール還元剤;2−フェニルインダン−1,3−ジオン
等;クロマン;1,4−ジヒドロピリジン類(例えば、
2,6−ジメトキシ−3,5−ジカルボエトキシ−1,
4−ジヒドロピリジン);ビスフェノール類(例えば、
ビス(2−ヒドロキシ−3−t−ブチル−5−メチルフ
ェニル)メタン、ビス(6−ヒドロキシ−m−トリ)メ
シトール(mesitol)、2,2−ビス(4−ヒド
ロキシ−3−メチルフェニル)プロパン、4,4−エチ
リデン−ビス(2−t−ブチル−6−メチルフェノー
ル))、紫外線感応性アスコルビン酸誘導体;ヒンダー
ドフェノール類;3−ピラゾリドン類。中でも特に好ま
しい還元剤は、ヒンダードフェノール類である。ヒンダ
ードフェノール類としては、下記一般式(1)で表され
る化合物が挙げられる。
(例えば、2−ヒドロキシ−3−ピペリジノ−2−シク
ロヘキセノン);還元剤の前駆体としてアミノレダクト
ン類(reductones)エステル(例えば、ピペ
リジノヘキソースレダクトンモノアセテート);N−ヒ
ドロキシ尿素誘導体(例えば、N−p−メチルフェニル
−N−ヒドロキシ尿素);アルデヒド又はケトンのヒド
ラゾン類(例えば、アントラセンアルデヒドフェニルヒ
ドラゾン);ホスファーアミドフェノール類;ホスファ
ーアミドアニリン類;ポリヒドロキシベンゼン類(例え
ば、ヒドロキノン、t−ブチル−ヒドロキノン、イソプ
ロピルヒドロキノン及び(2,5−ジヒドロキシ−フェ
ニル)メチルスルホン);スルフヒドロキサム酸類(例
えば、ベンゼンスルフヒドロキサム酸);スルホンアミ
ドアニリン類(例えば、4−(N−メタンスルホンアミ
ド)アニリン);2−テトラゾリルチオヒドロキノン類
(例えば、2−メチル−5−(1−フェニル−5−テト
ラゾリルチオ)ヒドロキノン);テトラヒドロキノキサ
リン類(例えば、1,2,3,4−テトラヒドロキノキ
サリン);アミドオキシム類;アジン類;脂肪族カルボ
ン酸アリールヒドラザイド類とアスコルビン酸の組み合
わせ;ポリヒドロキシベンゼンとヒドロキシルアミンの
組み合わせ;レダクトン及び/又はヒドラジン;ヒドロ
キサン酸類;アジン類とスルホンアミドフェノール類の
組み合わせ;α−シアノフェニル酢酸誘導体;ビス−β
−ナフトールと1,3−ジヒドロキシベンゼン誘導体の
組み合わせ;5−ピラゾロン類;スルホンアミドフェノ
ール還元剤;2−フェニルインダン−1,3−ジオン
等;クロマン;1,4−ジヒドロピリジン類(例えば、
2,6−ジメトキシ−3,5−ジカルボエトキシ−1,
4−ジヒドロピリジン);ビスフェノール類(例えば、
ビス(2−ヒドロキシ−3−t−ブチル−5−メチルフ
ェニル)メタン、ビス(6−ヒドロキシ−m−トリ)メ
シトール(mesitol)、2,2−ビス(4−ヒド
ロキシ−3−メチルフェニル)プロパン、4,4−エチ
リデン−ビス(2−t−ブチル−6−メチルフェノー
ル))、紫外線感応性アスコルビン酸誘導体;ヒンダー
ドフェノール類;3−ピラゾリドン類。中でも特に好ま
しい還元剤は、ヒンダードフェノール類である。ヒンダ
ードフェノール類としては、下記一般式(1)で表され
る化合物が挙げられる。
【0055】
【化1】
【0056】式中、Rは水素原子又は炭素原子数1〜1
0のアルキル基(例えば、−C4H9、2,4,4−トリ
メチルペンチル)を表し、R′及びR″は、各々炭素原
子数1〜5のアルキル基(例えば、メチル、エチル、t
ert−ブチル基)を表す。
0のアルキル基(例えば、−C4H9、2,4,4−トリ
メチルペンチル)を表し、R′及びR″は、各々炭素原
子数1〜5のアルキル基(例えば、メチル、エチル、t
ert−ブチル基)を表す。
【0057】(バインダー)本発明の熱現像感光材料の
感光層又は感光層保護層は、バインダーとして疎水性樹
脂を用い、該疎水性樹脂を有機溶剤に溶解してなる有機
溶剤系塗布液を用いて製造されてもよく、また、目的に
応じて環境性や加工性に優れたラテックスをバインダー
とする水分散系塗布液を用いて製造されてもよい。
感光層又は感光層保護層は、バインダーとして疎水性樹
脂を用い、該疎水性樹脂を有機溶剤に溶解してなる有機
溶剤系塗布液を用いて製造されてもよく、また、目的に
応じて環境性や加工性に優れたラテックスをバインダー
とする水分散系塗布液を用いて製造されてもよい。
【0058】上記疎水性樹脂を含有する有機溶剤系塗布
液を用いて感光層を形成した場合、熱現像後のカブリが
低減される等の利点を有し、好ましい疎水性樹脂として
は、例えばポリビニルブチラール、セルロースアセテー
ト、セルロースアセテートブチレート、ポリエステル、
ポリカーボネート、アクリル樹脂、ポリウレタン、塩化
ビニル樹脂等が挙げられる。その中でもポリビニルブチ
ラール、セルロースアセテート、セルロースアセテート
ブチレート、ポリエステル、ポリウレタンは特に好まし
く用いられる。
液を用いて感光層を形成した場合、熱現像後のカブリが
低減される等の利点を有し、好ましい疎水性樹脂として
は、例えばポリビニルブチラール、セルロースアセテー
ト、セルロースアセテートブチレート、ポリエステル、
ポリカーボネート、アクリル樹脂、ポリウレタン、塩化
ビニル樹脂等が挙げられる。その中でもポリビニルブチ
ラール、セルロースアセテート、セルロースアセテート
ブチレート、ポリエステル、ポリウレタンは特に好まし
く用いられる。
【0059】また、上記水分散系塗布液に含有されるラ
テックスとしては、例えばアクリル樹脂、ポリエステ
ル、ポリウレタン、塩化ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹
脂、ゴム系樹脂(例えばSBR樹脂やNBR樹脂)、酢
酸ビニル樹脂、ポリオレフィン、ポリビニルアセタール
等の樹脂を乳化剤により、水中に乳化分散してなるもの
が用いられる。上記ラッテクスを構成する樹脂は単一の
単量体が重合した単一重合体でもよいし、2種以上の単
量体が共重合した共重合体でもよいが、好ましくは多元
共重合体からなるものが好ましく、構造が直鎖状のもの
でも枝分かれしたものでも、樹脂同士が架橋されている
ものでもよい。
テックスとしては、例えばアクリル樹脂、ポリエステ
ル、ポリウレタン、塩化ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹
脂、ゴム系樹脂(例えばSBR樹脂やNBR樹脂)、酢
酸ビニル樹脂、ポリオレフィン、ポリビニルアセタール
等の樹脂を乳化剤により、水中に乳化分散してなるもの
が用いられる。上記ラッテクスを構成する樹脂は単一の
単量体が重合した単一重合体でもよいし、2種以上の単
量体が共重合した共重合体でもよいが、好ましくは多元
共重合体からなるものが好ましく、構造が直鎖状のもの
でも枝分かれしたものでも、樹脂同士が架橋されている
ものでもよい。
【0060】上記多元共重合体からなるラテックスは、
例えば下記のものがある。 PL−1:−(MMA)50−(EA)45−(AA)5−
のラテックス(Mw=3万) PL−2:−(2EHA)30−(MMA)50−(St)
15−(MAA)5−のラテックス(Mw=5万) PL−3:−(BR)50−(St)47−(AA)3−の
ラテックス(Mw=1万) PL−4:−(BR)40−(DVB)10−(St)45−
(MAA)5−のラテックス(Mw=5万) PL−5:−(VC)70−(MMA)25−(AA)5−
のラテックス(Mw=1.5万) PL−6:−(VDC)60−(MMA)30−(EA)5
−(MAA)5−のラテックス(Mw=8万) 上記において、略号は以下に示す単量体から誘導される
構成単位を表し、数値は質量%である。
例えば下記のものがある。 PL−1:−(MMA)50−(EA)45−(AA)5−
のラテックス(Mw=3万) PL−2:−(2EHA)30−(MMA)50−(St)
15−(MAA)5−のラテックス(Mw=5万) PL−3:−(BR)50−(St)47−(AA)3−の
ラテックス(Mw=1万) PL−4:−(BR)40−(DVB)10−(St)45−
(MAA)5−のラテックス(Mw=5万) PL−5:−(VC)70−(MMA)25−(AA)5−
のラテックス(Mw=1.5万) PL−6:−(VDC)60−(MMA)30−(EA)5
−(MAA)5−のラテックス(Mw=8万) 上記において、略号は以下に示す単量体から誘導される
構成単位を表し、数値は質量%である。
【0061】MMA:メチルメタクリレート、EA:エ
チルアクリレート、AA:アクリル酸、2EHA:2−
エチルヘキシルアクリレート、St:スチレン、MA
A:メタクリル酸、BR:ブタジエン、DVB:ジビニ
ルベンゼン、VC:塩化ビニル、VDC:塩化ビニリデ
ン。
チルアクリレート、AA:アクリル酸、2EHA:2−
エチルヘキシルアクリレート、St:スチレン、MA
A:メタクリル酸、BR:ブタジエン、DVB:ジビニ
ルベンゼン、VC:塩化ビニル、VDC:塩化ビニリデ
ン。
【0062】上記水分散系塗布液を用いて熱現像感光材
料の感光層又は感光層側保護層、特には感光層を形成す
る場合は、該感光層の全バインダーの50質量%以上が
ポリマーラテックスからなり、該感光層塗布液の溶媒の
30質量%以上が水である塗布液を塗布、乾燥して製造
されるのが好ましい。上記ポリマーラテックスの全バイ
ンダーに対する含有率は、より好ましくは65質量%以
上、さらに好ましくは80質量%以上であり、該質量%
はポリマーの質量%である。また、上記溶媒の45質量
%以上が水であることがより好ましく、60質量%以上
が水であることがさらに好ましい。この形態により、熱
現像で得られた画像の濃度むら、最大濃度及び搬送性の
改善効果がより高くなり、また生産効率が高く、環境適
性にも優れている等の利点を有する。
料の感光層又は感光層側保護層、特には感光層を形成す
る場合は、該感光層の全バインダーの50質量%以上が
ポリマーラテックスからなり、該感光層塗布液の溶媒の
30質量%以上が水である塗布液を塗布、乾燥して製造
されるのが好ましい。上記ポリマーラテックスの全バイ
ンダーに対する含有率は、より好ましくは65質量%以
上、さらに好ましくは80質量%以上であり、該質量%
はポリマーの質量%である。また、上記溶媒の45質量
%以上が水であることがより好ましく、60質量%以上
が水であることがさらに好ましい。この形態により、熱
現像で得られた画像の濃度むら、最大濃度及び搬送性の
改善効果がより高くなり、また生産効率が高く、環境適
性にも優れている等の利点を有する。
【0063】本発明の熱現像材料のバインダーとして用
いられる上記疎水性樹脂及びラテックスとしては、多く
市販されており、例えば以下のものを利用することがで
きる。アクリル樹脂としては、例えば、セビアンA−4
635、46583、4601(以上ダイセル化学工業
(株)製)、Nipol LX811、814、82
0、821、857(以上日本ゼオン(株)製)等。ポ
リエステルとしては、例えば、FINETEX ES6
50、611、679、675、525、801、85
0(以上大日本インキ化学(株)製)、WDsize
WHS(イーストマンケミカル製)等。ポリウレタンと
しては、例えば、HYDRAN AP10、20、3
0、40、101H、HYDRAN HW301、31
0、350(以上大日本インキ化学(株)製)等、塩化
ビニリデン樹脂としては、例えば、L502、L51
3、L123c、L106c、L111、L114(以
上旭化成工業(株)製)等、塩化ビニル樹脂としては、
例えば、G351、G576(以上日本ゼオン(株)
製)等、ポリオレフィンとしては、例えば、ケミパール
S−120、S−300、SA−100、A−100、
V−100、V−200、V−300(以上三井石油化
学(株)製)等がある。これらの樹脂は、1種のみを用
いてもよいし、2種類以上ブレンドして用いてもよい。
いられる上記疎水性樹脂及びラテックスとしては、多く
市販されており、例えば以下のものを利用することがで
きる。アクリル樹脂としては、例えば、セビアンA−4
635、46583、4601(以上ダイセル化学工業
(株)製)、Nipol LX811、814、82
0、821、857(以上日本ゼオン(株)製)等。ポ
リエステルとしては、例えば、FINETEX ES6
50、611、679、675、525、801、85
0(以上大日本インキ化学(株)製)、WDsize
WHS(イーストマンケミカル製)等。ポリウレタンと
しては、例えば、HYDRAN AP10、20、3
0、40、101H、HYDRAN HW301、31
0、350(以上大日本インキ化学(株)製)等、塩化
ビニリデン樹脂としては、例えば、L502、L51
3、L123c、L106c、L111、L114(以
上旭化成工業(株)製)等、塩化ビニル樹脂としては、
例えば、G351、G576(以上日本ゼオン(株)
製)等、ポリオレフィンとしては、例えば、ケミパール
S−120、S−300、SA−100、A−100、
V−100、V−200、V−300(以上三井石油化
学(株)製)等がある。これらの樹脂は、1種のみを用
いてもよいし、2種類以上ブレンドして用いてもよい。
【0064】また、本発明において、これらの樹脂は−
SO3M、−OSO3M、−PO(OM1)2及び−OPO
(OM1)2(但し、Mは水素原子又はNa、K、Li等
のアルカリ金属原子を表し、M1は水素原子、Na、
K、Li等のアルカリ金属原子又はアルキル基を表す)
から選ばれる少なくとも1種の極性基を有することが好
ましく、中でも−SO3Na、−SO3K、−OSO3N
a、−OSO3Kを有することが好ましい。上記樹脂の
分子量は、重量平均分子量で通常5000〜10000
0であり、好ましくは10000〜50000である。
SO3M、−OSO3M、−PO(OM1)2及び−OPO
(OM1)2(但し、Mは水素原子又はNa、K、Li等
のアルカリ金属原子を表し、M1は水素原子、Na、
K、Li等のアルカリ金属原子又はアルキル基を表す)
から選ばれる少なくとも1種の極性基を有することが好
ましく、中でも−SO3Na、−SO3K、−OSO3N
a、−OSO3Kを有することが好ましい。上記樹脂の
分子量は、重量平均分子量で通常5000〜10000
0であり、好ましくは10000〜50000である。
【0065】感光層のバインダーとして用いられる樹脂
のガラス転移温度(Tg)は、好ましくは45〜150
℃、より好ましくは60〜120℃であり、該感光層上
に設けられる感光層保護層のバインダーのガラス転移温
度(Tg)は好ましくは75〜200℃である。
のガラス転移温度(Tg)は、好ましくは45〜150
℃、より好ましくは60〜120℃であり、該感光層上
に設けられる感光層保護層のバインダーのガラス転移温
度(Tg)は好ましくは75〜200℃である。
【0066】また本発明の感光層及び感光層側保護層に
用いられるバインダーとしての上記樹脂の構造中には芳
香環又はシクロヘキサン環を構成成分として有する共重
合体からなるのが好ましく、さらには、イソシアネー
ト、アミン、シランカップリング剤等の架橋剤により架
橋されているのが好ましい。
用いられるバインダーとしての上記樹脂の構造中には芳
香環又はシクロヘキサン環を構成成分として有する共重
合体からなるのが好ましく、さらには、イソシアネー
ト、アミン、シランカップリング剤等の架橋剤により架
橋されているのが好ましい。
【0067】上記バインダー用の樹脂は、本発明の感光
層及び感光層側保護層以外のバックコート層、下引き層
等のバインダーとしても用いられる。
層及び感光層側保護層以外のバックコート層、下引き層
等のバインダーとしても用いられる。
【0068】(硬調化剤)本発明の熱現像感光材料の感
光層には硬調化剤が含有される。硬調化剤として、下記
一般式(H)で表されるヒドラジン誘導体、一般式
(G)で表される化合物、一般式(P)で表される4級
オニウム化合物、一般式(A)〜(D)で表される化合
物及びヒドロキシアミン、アルカノールアミン、フタル
酸アンモニウム化合物等が挙げられる。まず、下記一般
式(H)で表されるヒドラジン誘導体について説明す
る。
光層には硬調化剤が含有される。硬調化剤として、下記
一般式(H)で表されるヒドラジン誘導体、一般式
(G)で表される化合物、一般式(P)で表される4級
オニウム化合物、一般式(A)〜(D)で表される化合
物及びヒドロキシアミン、アルカノールアミン、フタル
酸アンモニウム化合物等が挙げられる。まず、下記一般
式(H)で表されるヒドラジン誘導体について説明す
る。
【0069】
【化2】
【0070】式中、A0はそれぞれ置換基を有してもよ
い脂肪族基、芳香族基、複素環基又は−G0−D0基を、
B0はブロッキング基を表し、A1及びA2はともに水素
原子、又は一方が水素原子で他方はアシル基、スルホニ
ル基又はオキザリル基を表す。ここで、G0は−CO−
基、−COCO−基、−CS−基、−C(=NG1D1)
−基、−SO−基、−SO2−基又は−P(O)(G1D
1)−基を表し、G1は単なる結合手、−O−基、−S−
基又は−N(D1)−基を表し、D1は脂肪族基、芳香族
基、複素環基又は水素原子を表し、分子内に複数のD1
が存在する場合、それらは同じであっても異なってもよ
い。D0は水素原子、脂肪族基、芳香族基、複素環基、
アミノ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキル
チオ基、アリールチオ基を表す。好ましいD0としては
水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アミノ基等が挙
げられる。
い脂肪族基、芳香族基、複素環基又は−G0−D0基を、
B0はブロッキング基を表し、A1及びA2はともに水素
原子、又は一方が水素原子で他方はアシル基、スルホニ
ル基又はオキザリル基を表す。ここで、G0は−CO−
基、−COCO−基、−CS−基、−C(=NG1D1)
−基、−SO−基、−SO2−基又は−P(O)(G1D
1)−基を表し、G1は単なる結合手、−O−基、−S−
基又は−N(D1)−基を表し、D1は脂肪族基、芳香族
基、複素環基又は水素原子を表し、分子内に複数のD1
が存在する場合、それらは同じであっても異なってもよ
い。D0は水素原子、脂肪族基、芳香族基、複素環基、
アミノ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキル
チオ基、アリールチオ基を表す。好ましいD0としては
水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アミノ基等が挙
げられる。
【0071】一般式(H)において、A0で表される脂
肪族基は好ましくは炭素数1〜30のものであり、特に
炭素数1〜20の直鎖、分岐又は環状のアルキル基が好
ましく、例えばメチル基、エチル基、t−ブチル基、オ
クチル基、シクロヘキシル基、ベンジル基等が挙げら
れ、これらは更に適当な置換基(例えば、アリール基、
アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキルチオ基、ア
リールチオ基、スルホキシ基、スルホンアミド基、スル
ファモイル基、アシルアミノ基、ウレイド基等)で置換
されていてもよい。
肪族基は好ましくは炭素数1〜30のものであり、特に
炭素数1〜20の直鎖、分岐又は環状のアルキル基が好
ましく、例えばメチル基、エチル基、t−ブチル基、オ
クチル基、シクロヘキシル基、ベンジル基等が挙げら
れ、これらは更に適当な置換基(例えば、アリール基、
アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキルチオ基、ア
リールチオ基、スルホキシ基、スルホンアミド基、スル
ファモイル基、アシルアミノ基、ウレイド基等)で置換
されていてもよい。
【0072】一般式(H)において、A0で表される芳
香族基は、単環又は縮合環のアリール基が好ましく、例
えばベンゼン環又はナフタレン環が挙げられ、A0で表
される複素環基としては、単環又は縮合環で窒素、硫
黄、及び酸素原子から選ばれる少なくとも一つのヘテロ
原子を含む複素環が好ましく、例えばピロリジン環、イ
ミダゾール環、テトラヒドロフラン環、モルホリン環、
ピリジン環、ピリミジン環、キノリン環、チアゾール
環、ベンゾチアゾール環、チオフェン環、フラン環等が
挙げられる。A0で表される芳香族基、複素環基及び−
G0−D0基は置換基を有していてもよい。A0として、
特に好ましいものはアリール基、−G0−D0基、及び置
換アルキル基である。
香族基は、単環又は縮合環のアリール基が好ましく、例
えばベンゼン環又はナフタレン環が挙げられ、A0で表
される複素環基としては、単環又は縮合環で窒素、硫
黄、及び酸素原子から選ばれる少なくとも一つのヘテロ
原子を含む複素環が好ましく、例えばピロリジン環、イ
ミダゾール環、テトラヒドロフラン環、モルホリン環、
ピリジン環、ピリミジン環、キノリン環、チアゾール
環、ベンゾチアゾール環、チオフェン環、フラン環等が
挙げられる。A0で表される芳香族基、複素環基及び−
G0−D0基は置換基を有していてもよい。A0として、
特に好ましいものはアリール基、−G0−D0基、及び置
換アルキル基である。
【0073】また、一般式(H)において、A0は耐拡
散基又はハロゲン化銀吸着基を少なくとも一つ含むこと
が好ましい。耐拡散基としては、カプラー等の不動性写
真用添加剤にて常用されるバラスト基が好ましく、バラ
スト基としては、写真的に不活性であるアルキル基、ア
ルケニル基、アルキニル基、アルコキシ基、フェニル
基、フェノキシ基、アルキルフェノキシ基等が挙げら
れ、置換基部分の炭素数の合計は8以上であることが好
ましい。
散基又はハロゲン化銀吸着基を少なくとも一つ含むこと
が好ましい。耐拡散基としては、カプラー等の不動性写
真用添加剤にて常用されるバラスト基が好ましく、バラ
スト基としては、写真的に不活性であるアルキル基、ア
ルケニル基、アルキニル基、アルコキシ基、フェニル
基、フェノキシ基、アルキルフェノキシ基等が挙げら
れ、置換基部分の炭素数の合計は8以上であることが好
ましい。
【0074】ハロゲン化銀吸着基としては、チオ尿素、
チオウレタン基、メルカプト基、チオエーテル基、チオ
ン基、複素環基、チオアミド複素環基、メルカプト複素
環基或いは特開昭64−90439号に記載の吸着基等
が挙げられる。
チオウレタン基、メルカプト基、チオエーテル基、チオ
ン基、複素環基、チオアミド複素環基、メルカプト複素
環基或いは特開昭64−90439号に記載の吸着基等
が挙げられる。
【0075】一般式(H)において、B0はブロッキン
グ基を表し、好ましくは−G0−D0基であり、G0は−
CO−基、−COCO−基、−CS−基、−C(=NG
1D1)−基、−SO−基、−SO2−基又は−P(O)
(G1D1)−基を表す。好ましいG0としては−CO−
基、−COCO−基が挙げられ、G1は単なる結合手、
−O−基、−S−基又は−N(D1)−基を表し、D1は
脂肪族基、芳香族基、複素環基又は水素原子を表し、分
子内に複数のD1が存在する場合、それらは同じであっ
ても異なってもよい。D0は水素原子、脂肪族基、芳香
族基、複素環基、アミノ基、アルコキシ基、アリールオ
キシ基、アルキルチオ基、アリールチオ基を表し、好ま
しいD0としては水素原子、アルキル基、アルコキシ
基、アミノ基等が挙げられる。A1、A2はともに水素原
子、又は一方が水素原子で他方はアシル基(アセチル
基、トリフルオロアセチル基、ベンゾイル基等)、スル
ホニル基(メタンスルホニル基、トルエンスルホニル基
等)、又はオキザリル基(エトキザリル基等)を表す。
グ基を表し、好ましくは−G0−D0基であり、G0は−
CO−基、−COCO−基、−CS−基、−C(=NG
1D1)−基、−SO−基、−SO2−基又は−P(O)
(G1D1)−基を表す。好ましいG0としては−CO−
基、−COCO−基が挙げられ、G1は単なる結合手、
−O−基、−S−基又は−N(D1)−基を表し、D1は
脂肪族基、芳香族基、複素環基又は水素原子を表し、分
子内に複数のD1が存在する場合、それらは同じであっ
ても異なってもよい。D0は水素原子、脂肪族基、芳香
族基、複素環基、アミノ基、アルコキシ基、アリールオ
キシ基、アルキルチオ基、アリールチオ基を表し、好ま
しいD0としては水素原子、アルキル基、アルコキシ
基、アミノ基等が挙げられる。A1、A2はともに水素原
子、又は一方が水素原子で他方はアシル基(アセチル
基、トリフルオロアセチル基、ベンゾイル基等)、スル
ホニル基(メタンスルホニル基、トルエンスルホニル基
等)、又はオキザリル基(エトキザリル基等)を表す。
【0076】更に好ましいヒドラジン誘導体は、下記一
般式(H−1)、(H−2)、(H−3)、又は(H−
4)で表される。
般式(H−1)、(H−2)、(H−3)、又は(H−
4)で表される。
【0077】
【化3】
【0078】一般式(H−1)において、R11、R12及
びR13はそれぞれ独立に置換もしくは無置換のアリール
基又は複素環基を表すが、アリール基として具体的に
は、例えばフェニル基、p−トリル基、ナフチル基など
が挙げられる。複素環基として具体的には、例えばトリ
アゾール残基、イミダゾール残基、ピリジン残基、フラ
ン残基、チオフェン残基などがあげられる。また、
R11、R12及びR13はそれぞれ任意の連結基を介して結
合してもよい。R11、R12及びR13が置換基を有する場
合、その置換基としては例えばアルキル基、アルケニル
基、アルキニル基、アリール基、複素環基、4級化され
た窒素原子を含む複素環基(例えばピリジニオ基)、ヒ
ドロキシ基、アルコキシ基(エチレンオキシ基もしくは
プロピレンオキシ基単位を繰り返し含む基を含む)、ア
リールオキシ基、アシルオキシ基、アシル基、アルコキ
シカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、カルバ
モイル基、ウレタン基、カルボキシル基、イミド基、ア
ミノ基、カルボンアミド基、スルホンアミド基、ウレイ
ド基、チオウレイド基、スルファモイルアミノ基、セミ
カルバジド基、チオセミカルバジド基、ヒドラジノ基、
4級のアンモニオ基、(アルキル、アリール、又は複素
環)チオ基、メルカプト基、(アルキル又はアリール)
スルホニル基、(アルキル又はアリール)スルフィニル
基、スルホ基、スルファモイル基、アシルスルファモイ
ル基、(アルキルもしくはアリール)スルホニルウレイ
ド基、(アルキルもしくはアリール)スルホニルカルバ
モイル基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、リン酸
アミド基などが挙げられる。R11、R 12及びR13として
好ましくは、いずれもが置換もしくは無置換のフェニル
基であり、より好ましくはR11、R12及びR13のいずれ
もが無置換のフェニル基である。
びR13はそれぞれ独立に置換もしくは無置換のアリール
基又は複素環基を表すが、アリール基として具体的に
は、例えばフェニル基、p−トリル基、ナフチル基など
が挙げられる。複素環基として具体的には、例えばトリ
アゾール残基、イミダゾール残基、ピリジン残基、フラ
ン残基、チオフェン残基などがあげられる。また、
R11、R12及びR13はそれぞれ任意の連結基を介して結
合してもよい。R11、R12及びR13が置換基を有する場
合、その置換基としては例えばアルキル基、アルケニル
基、アルキニル基、アリール基、複素環基、4級化され
た窒素原子を含む複素環基(例えばピリジニオ基)、ヒ
ドロキシ基、アルコキシ基(エチレンオキシ基もしくは
プロピレンオキシ基単位を繰り返し含む基を含む)、ア
リールオキシ基、アシルオキシ基、アシル基、アルコキ
シカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、カルバ
モイル基、ウレタン基、カルボキシル基、イミド基、ア
ミノ基、カルボンアミド基、スルホンアミド基、ウレイ
ド基、チオウレイド基、スルファモイルアミノ基、セミ
カルバジド基、チオセミカルバジド基、ヒドラジノ基、
4級のアンモニオ基、(アルキル、アリール、又は複素
環)チオ基、メルカプト基、(アルキル又はアリール)
スルホニル基、(アルキル又はアリール)スルフィニル
基、スルホ基、スルファモイル基、アシルスルファモイ
ル基、(アルキルもしくはアリール)スルホニルウレイ
ド基、(アルキルもしくはアリール)スルホニルカルバ
モイル基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、リン酸
アミド基などが挙げられる。R11、R 12及びR13として
好ましくは、いずれもが置換もしくは無置換のフェニル
基であり、より好ましくはR11、R12及びR13のいずれ
もが無置換のフェニル基である。
【0079】R14は複素環オキシ基、複素環チオ基を表
すが、複素環オキシ基として具体的には、ピリジルオキ
シ基、ピリミジルオキシ基、インドリルオキシ基、ベン
ゾチアゾリルオキシ基、ベンズイミダゾリルオキシ基、
フリルオキシ基、チエニルオキシ基、ピラゾリルオキシ
基、イミダゾリルオキシ基等が挙げられる。複素環チオ
基として具体的にはピリジルチオ基、ピリミジルチオ
基、インドリルチオ基、ベンゾチアゾリルチオ基、ベン
ズイミダゾリルチオ基、フリルチオ基、チエニルチオ
基、ピラゾリルチオ基、イミダゾリルチオ基等が挙げら
れる。R14として好ましくはピリジルオキシ基、チエニ
ルオキシ基である。
すが、複素環オキシ基として具体的には、ピリジルオキ
シ基、ピリミジルオキシ基、インドリルオキシ基、ベン
ゾチアゾリルオキシ基、ベンズイミダゾリルオキシ基、
フリルオキシ基、チエニルオキシ基、ピラゾリルオキシ
基、イミダゾリルオキシ基等が挙げられる。複素環チオ
基として具体的にはピリジルチオ基、ピリミジルチオ
基、インドリルチオ基、ベンゾチアゾリルチオ基、ベン
ズイミダゾリルチオ基、フリルチオ基、チエニルチオ
基、ピラゾリルチオ基、イミダゾリルチオ基等が挙げら
れる。R14として好ましくはピリジルオキシ基、チエニ
ルオキシ基である。
【0080】A1及びA2は、ともに水素原子、又は一方
が水素原子で他方はアシル基(アセチル、トリフルオロ
アセチル、ベンゾイル等)、スルホニル基(メタンスル
ホニル、トルエンスルホニル等)、又はオキザリル基
(エトキザリル等)を表す。好ましくはA1、A2ともに
水素原子の場合である。
が水素原子で他方はアシル基(アセチル、トリフルオロ
アセチル、ベンゾイル等)、スルホニル基(メタンスル
ホニル、トルエンスルホニル等)、又はオキザリル基
(エトキザリル等)を表す。好ましくはA1、A2ともに
水素原子の場合である。
【0081】一般式(H−2)において、R21は置換も
しくは無置換のアルキル基、アリール基又は複素環基を
表すが、アルキル基として具体的には、メチル基、エチ
ル基、tert−ブチル基、2−オクチル基、シクロヘ
キシル基、ベンジル基、ジフェニルメチル基等が挙げら
れる。アリール基及び複素環基として具体的には、
R 11、R12及びR13と同様のものが挙げられる。また、
R21が置換基を有する場合の置換基の具体的な例として
は、R11、R12及びR13の置換基と同様のものが挙げら
れる。R21は好ましくはアリール基又は複素環基であ
り、特に好ましくは置換もしくは無置換のフェニル基で
ある。
しくは無置換のアルキル基、アリール基又は複素環基を
表すが、アルキル基として具体的には、メチル基、エチ
ル基、tert−ブチル基、2−オクチル基、シクロヘ
キシル基、ベンジル基、ジフェニルメチル基等が挙げら
れる。アリール基及び複素環基として具体的には、
R 11、R12及びR13と同様のものが挙げられる。また、
R21が置換基を有する場合の置換基の具体的な例として
は、R11、R12及びR13の置換基と同様のものが挙げら
れる。R21は好ましくはアリール基又は複素環基であ
り、特に好ましくは置換もしくは無置換のフェニル基で
ある。
【0082】R22は水素、アルキルアミノ基、アリール
アミノ基、又は複素環アミノ基を表すが、アルキルアミ
ノ基として具体的には、メチルアミノ基、エチルアミノ
基、プロピルアミノ基、ブチルアミノ基、ジメチルアミ
ノ基、ジエチルアミノ基、エチルメチルアミノ基等が挙
げられる。アリールアミノ基としてはアニリノ基、複素
環基としてはチアゾリルアミノ基、ベンゾイミダゾリル
アミノ基、ベンズチアゾリルアミノ基等が挙げられる。
R22として好ましくはジメチルアミノ基又はジエチルア
ミノ基である。
アミノ基、又は複素環アミノ基を表すが、アルキルアミ
ノ基として具体的には、メチルアミノ基、エチルアミノ
基、プロピルアミノ基、ブチルアミノ基、ジメチルアミ
ノ基、ジエチルアミノ基、エチルメチルアミノ基等が挙
げられる。アリールアミノ基としてはアニリノ基、複素
環基としてはチアゾリルアミノ基、ベンゾイミダゾリル
アミノ基、ベンズチアゾリルアミノ基等が挙げられる。
R22として好ましくはジメチルアミノ基又はジエチルア
ミノ基である。
【0083】A1、A2は、一般式(H−1)で記載した
A1、A2と同義である。一般式(H−3)において、R
31及びR32は各々一価の置換基を表すが、一価の置換基
としては、R11、R12及びR13の置換基として挙げられ
た基が挙げられるが、好ましくは、アルキル基、アリー
ル基、複素環基、アルコキシ基、又はアミノ基が挙げら
れる。更に好ましくはアリール基又はアルコキシ基であ
る。特に好ましいのは、R31とR32の少なくとも一つが
tert−ブトキシ基であるものであり、別の好ましい
構造は、R31がフェニル基のとき、R32がtert−ブ
トキシ基である。
A1、A2と同義である。一般式(H−3)において、R
31及びR32は各々一価の置換基を表すが、一価の置換基
としては、R11、R12及びR13の置換基として挙げられ
た基が挙げられるが、好ましくは、アルキル基、アリー
ル基、複素環基、アルコキシ基、又はアミノ基が挙げら
れる。更に好ましくはアリール基又はアルコキシ基であ
る。特に好ましいのは、R31とR32の少なくとも一つが
tert−ブトキシ基であるものであり、別の好ましい
構造は、R31がフェニル基のとき、R32がtert−ブ
トキシ基である。
【0084】G31、G32は、各々−(CO)p−基、−
C(=S)−、スルホニル基、スルホキシ基、−P(=
O)R33−基又はイミノメチレン基を表し、pは1又は
2を表し、R33はアルキル基、アルケニル基、アルキニ
ル基、アリール基、アルコキシ基、アルケニルオキシ
基、アルキニルオキシ基、アリールオキシ基、又はアミ
ノ基を表す。但し、G31がスルホニル基のとき、G32は
カルボニル基ではない。G31、G32として好ましくは、
各々−CO−基、−COCO−基、スルホニル基又は−
CS−であり、より好ましくは互いに−CO−基又は互
いにスルホニル基である。
C(=S)−、スルホニル基、スルホキシ基、−P(=
O)R33−基又はイミノメチレン基を表し、pは1又は
2を表し、R33はアルキル基、アルケニル基、アルキニ
ル基、アリール基、アルコキシ基、アルケニルオキシ
基、アルキニルオキシ基、アリールオキシ基、又はアミ
ノ基を表す。但し、G31がスルホニル基のとき、G32は
カルボニル基ではない。G31、G32として好ましくは、
各々−CO−基、−COCO−基、スルホニル基又は−
CS−であり、より好ましくは互いに−CO−基又は互
いにスルホニル基である。
【0085】A1、A2は一般式(H−1)で記載したA
1、A2と同義である。一般式(H−4)において、
R41、R42及びR43は一般式(H−1)におけるR11、
R12及びR13と同義である。R41、R42及びR43として
好ましくはいずれもが置換もしくは無置換のフェニル基
であり、より好ましくはR41、R42及びR 43のいずれも
が無置換のフェニル基である。R44、R45は、各々無置
換又は置換アルキル基を表すが、具体的な例としては、
メチル基、エチル基、tert−ブチル基、2−オクチ
ル基、シクロヘキシル基、ベンジル基、ジフェニルメチ
ル基等が挙げられる。R44、R45として好ましくは互い
にエチル基である。
1、A2と同義である。一般式(H−4)において、
R41、R42及びR43は一般式(H−1)におけるR11、
R12及びR13と同義である。R41、R42及びR43として
好ましくはいずれもが置換もしくは無置換のフェニル基
であり、より好ましくはR41、R42及びR 43のいずれも
が無置換のフェニル基である。R44、R45は、各々無置
換又は置換アルキル基を表すが、具体的な例としては、
メチル基、エチル基、tert−ブチル基、2−オクチ
ル基、シクロヘキシル基、ベンジル基、ジフェニルメチ
ル基等が挙げられる。R44、R45として好ましくは互い
にエチル基である。
【0086】A1、A2は一般式(H−1)で記載したA
1、A2と同義である。以下、一般式(H−1)〜(H−
4)で表される化合物の具体例を挙げるが、これらに限
定されるものではない。
1、A2と同義である。以下、一般式(H−1)〜(H−
4)で表される化合物の具体例を挙げるが、これらに限
定されるものではない。
【0087】
【化4】
【0088】
【化5】
【0089】
【化6】
【0090】
【化7】
【0091】
【化8】
【0092】
【化9】
【0093】
【化10】
【0094】一般式(H−1)〜(H−4)で表される
化合物は、公知の方法により容易に合成することがで
き、例えば米国特許第5,464,738号明細書又は
同5,496,695号明細書を参考にして合成するこ
とができる。
化合物は、公知の方法により容易に合成することがで
き、例えば米国特許第5,464,738号明細書又は
同5,496,695号明細書を参考にして合成するこ
とができる。
【0095】その他に好ましく用いることのできるヒド
ラジン誘導体は、米国特許第5,545,505号明細
書、カラム11〜20に記載の化合物H−1〜H−2
9、米国特許第5,464,738号明細書、カラム9
〜11に記載の化合物1〜12がある。これらのヒドラ
ジン誘導体は、公知の方法で合成することができる。
ラジン誘導体は、米国特許第5,545,505号明細
書、カラム11〜20に記載の化合物H−1〜H−2
9、米国特許第5,464,738号明細書、カラム9
〜11に記載の化合物1〜12がある。これらのヒドラ
ジン誘導体は、公知の方法で合成することができる。
【0096】次に下記一般式(G)で表される化合物に
ついて説明する。
ついて説明する。
【0097】
【化11】
【0098】一般式(G)において、XとRはシスの形
で表示されているが、XとRがトランス型の場合も本発
明に含まれる。
で表示されているが、XとRがトランス型の場合も本発
明に含まれる。
【0099】一般式(G)において、Xは電子吸引性基
を表す。電子吸引性基とは、置換基定数σpが正の値を
とりうる置換基のことである。具体的には、置換アルキ
ル基(ハロゲン置換アルキル等)、置換アルケニル基
(シアノビニル等)、置換・未置換のアルキニル基(ト
リフルオロメチルアセチレニル、シアノアセチレニル
等)、置換アリール基(シアノフェニル等)、置換・未
置換の複素環基(ピリジル、トリアジニル、ベンゾオキ
サゾリル等)、ハロゲン原子、シアノ基、アシル基(ア
セチル、トリフルオロアセチル、ホルミル等)、チオア
セチル基(チオアセチル、チオホルミル等)、オキサリ
ル基(メチルオキサリル等)、オキシオキサリル基(エ
トキサリル等)、チオオキサリル基(エチルチオオキサ
リル等)、オキサモイル基(メチルオキサモイル等)、
オキシカルボニル基(エトキシカルボニル等)、カルボ
キシル基、チオカルボニル基(エチルチオカルボニル
等)、カルバモイル基、チオカルバモイル基、スルホニ
ル基、スルフィニル基、オキシスルホニル基(エトキシ
スルホニル等)、チオスルホニル基(エチルチオスルホ
ニル等)、スルファモイル基、オキシスルフィニル基
(メトキシスルフィニル等)、チオスルフィニル基(メ
チルチオスルフィニル等)、スルフィナモイル基、スフ
ィナモイル基、ホスホリル基、ニトロ基、イミノ基、N
−カルボニルイミノ基(N−アセチルイミノ等)、N−
スルホニルイミノ基(N−メタンスルホニルイミノ
等)、ジシアノエチレン基、アンモニウム基、スルホニ
ウム基、ホスホニウム基、ピリリウム基、インモニウム
基が挙げられるが、アンモニウム基、スルホニウム基、
ホスホニウム基、インモニウム基等が環を形成した複素
環状のものも含まれる。σp値として0.30以上の置
換基が特に好ましい。
を表す。電子吸引性基とは、置換基定数σpが正の値を
とりうる置換基のことである。具体的には、置換アルキ
ル基(ハロゲン置換アルキル等)、置換アルケニル基
(シアノビニル等)、置換・未置換のアルキニル基(ト
リフルオロメチルアセチレニル、シアノアセチレニル
等)、置換アリール基(シアノフェニル等)、置換・未
置換の複素環基(ピリジル、トリアジニル、ベンゾオキ
サゾリル等)、ハロゲン原子、シアノ基、アシル基(ア
セチル、トリフルオロアセチル、ホルミル等)、チオア
セチル基(チオアセチル、チオホルミル等)、オキサリ
ル基(メチルオキサリル等)、オキシオキサリル基(エ
トキサリル等)、チオオキサリル基(エチルチオオキサ
リル等)、オキサモイル基(メチルオキサモイル等)、
オキシカルボニル基(エトキシカルボニル等)、カルボ
キシル基、チオカルボニル基(エチルチオカルボニル
等)、カルバモイル基、チオカルバモイル基、スルホニ
ル基、スルフィニル基、オキシスルホニル基(エトキシ
スルホニル等)、チオスルホニル基(エチルチオスルホ
ニル等)、スルファモイル基、オキシスルフィニル基
(メトキシスルフィニル等)、チオスルフィニル基(メ
チルチオスルフィニル等)、スルフィナモイル基、スフ
ィナモイル基、ホスホリル基、ニトロ基、イミノ基、N
−カルボニルイミノ基(N−アセチルイミノ等)、N−
スルホニルイミノ基(N−メタンスルホニルイミノ
等)、ジシアノエチレン基、アンモニウム基、スルホニ
ウム基、ホスホニウム基、ピリリウム基、インモニウム
基が挙げられるが、アンモニウム基、スルホニウム基、
ホスホニウム基、インモニウム基等が環を形成した複素
環状のものも含まれる。σp値として0.30以上の置
換基が特に好ましい。
【0100】Wは、水素原子、アルキル基、アルケニル
基、アルキニル基、アリール基、複素環基、ハロゲン原
子、アシル基、チオアシル基、オキサリル基、オキシオ
キサリル基、チオオキサリル基、オキサモイル基、オキ
シカルボニル基、チオカルボニル基、カルバモイル基、
チオカルバモイル基、スルホニル基、スルフィニル基、
オキシスルホニル基、チオスルホニル基、スルファモイ
ル基、オキシスルフィニル基、チオスルフィニル基、ス
ルフィナモイル基、ホスホリル基、ニトロ基、イミノ
基、N−カルボニルイミノ基、N−スルホニルイミノ
基、ジシアノエチレン基、アンモニウム基、スルホニウ
ム基、ホスホニウム基、ピリリウム基、またはインモニ
ウム基を表す。Wとして表されるアルキル基としては、
メチル、エチル、トリフルオロメチル等が、アルケニル
基としてはビニル、ハロゲン置換ビニル、シアノビニル
等が、アルキニル基としてはアセチレニル、シアノアセ
チレニル等が、アリール基としてはニトロフェニル、シ
アノフェニル、ペンタフルオロフェニル等が、複素環基
としてはピリジル、ピリミジル、トリアジニル、スクシ
ンイミド、テトラゾリル、トリアゾリル、イミダゾリ
ル、ベンゾオキサゾリル等が挙げられる。Wとしてはσ
p値が正の電子吸引性基が好ましく、更にはその値が
0.30以上のものが好ましい。
基、アルキニル基、アリール基、複素環基、ハロゲン原
子、アシル基、チオアシル基、オキサリル基、オキシオ
キサリル基、チオオキサリル基、オキサモイル基、オキ
シカルボニル基、チオカルボニル基、カルバモイル基、
チオカルバモイル基、スルホニル基、スルフィニル基、
オキシスルホニル基、チオスルホニル基、スルファモイ
ル基、オキシスルフィニル基、チオスルフィニル基、ス
ルフィナモイル基、ホスホリル基、ニトロ基、イミノ
基、N−カルボニルイミノ基、N−スルホニルイミノ
基、ジシアノエチレン基、アンモニウム基、スルホニウ
ム基、ホスホニウム基、ピリリウム基、またはインモニ
ウム基を表す。Wとして表されるアルキル基としては、
メチル、エチル、トリフルオロメチル等が、アルケニル
基としてはビニル、ハロゲン置換ビニル、シアノビニル
等が、アルキニル基としてはアセチレニル、シアノアセ
チレニル等が、アリール基としてはニトロフェニル、シ
アノフェニル、ペンタフルオロフェニル等が、複素環基
としてはピリジル、ピリミジル、トリアジニル、スクシ
ンイミド、テトラゾリル、トリアゾリル、イミダゾリ
ル、ベンゾオキサゾリル等が挙げられる。Wとしてはσ
p値が正の電子吸引性基が好ましく、更にはその値が
0.30以上のものが好ましい。
【0101】Rはハロゲン原子、ヒドロキシ基、アルコ
キシ基、アリールオキシ基、複素環オキシ基、アルケニ
ルオキシ基、アシルオキシ基、アルコキシカルボニルオ
キシ基、アミノカルボニルオキシ基、メルカプト基、ア
ルキルチオ基、アリールチオ基、複素環チオ基、アルケ
ニルチオ基、アシルチオ基、アルコキシカルボニルチオ
基、アミノカルボニルチオ基、ヒドロキシ基またはメル
カプト基の有機または無機の塩(例えば、ナトリウム
塩、カリウム塩、銀塩等)、アミノ基、アルキルアミノ
基、環状アミノ基(例えば、ピロリジノ基)、アシルア
ミノ基、オキシカルボニルアミノ基、複素環基(5〜6
員の含窒素複素環、例えばベンツトリアゾリル基、イミ
ダゾリル基、トリアゾリル基、テトラゾリル基等)、ウ
レイド基、またはスルホンアミド基を表す。XとW、X
とRはそれぞれ互いに結合して環状構造を形成してもよ
い。XとWが形成する環としては、例えばピラゾロン、
ピラゾリジノン、シクロペンタンジオン、β−ケトラク
トン、β−ケトラクタム等が挙げられる。Rで表される
基の内、好ましくはヒドロキシ基、メルカプト基、アル
コキシ基、アルキルチオ基、ハロゲン原子、ヒドロキシ
基またはメルカプト基の有機または無機の塩、複素環基
が挙げられ、更に好ましくはヒドロキシ基、アルコキシ
基、ヒドロキシ基またはメルカプト基の有機または無機
の塩、複素環基が挙げられ、特に好ましくはヒドロキシ
基、ヒドロキシ基またはメルカプト基の有機または無機
の塩が挙げられる。
キシ基、アリールオキシ基、複素環オキシ基、アルケニ
ルオキシ基、アシルオキシ基、アルコキシカルボニルオ
キシ基、アミノカルボニルオキシ基、メルカプト基、ア
ルキルチオ基、アリールチオ基、複素環チオ基、アルケ
ニルチオ基、アシルチオ基、アルコキシカルボニルチオ
基、アミノカルボニルチオ基、ヒドロキシ基またはメル
カプト基の有機または無機の塩(例えば、ナトリウム
塩、カリウム塩、銀塩等)、アミノ基、アルキルアミノ
基、環状アミノ基(例えば、ピロリジノ基)、アシルア
ミノ基、オキシカルボニルアミノ基、複素環基(5〜6
員の含窒素複素環、例えばベンツトリアゾリル基、イミ
ダゾリル基、トリアゾリル基、テトラゾリル基等)、ウ
レイド基、またはスルホンアミド基を表す。XとW、X
とRはそれぞれ互いに結合して環状構造を形成してもよ
い。XとWが形成する環としては、例えばピラゾロン、
ピラゾリジノン、シクロペンタンジオン、β−ケトラク
トン、β−ケトラクタム等が挙げられる。Rで表される
基の内、好ましくはヒドロキシ基、メルカプト基、アル
コキシ基、アルキルチオ基、ハロゲン原子、ヒドロキシ
基またはメルカプト基の有機または無機の塩、複素環基
が挙げられ、更に好ましくはヒドロキシ基、アルコキシ
基、ヒドロキシ基またはメルカプト基の有機または無機
の塩、複素環基が挙げられ、特に好ましくはヒドロキシ
基、ヒドロキシ基またはメルカプト基の有機または無機
の塩が挙げられる。
【0102】また、上記XおよびWで表される基の内、
置換基中にチオエーテル結合を有するものが好ましい。
置換基中にチオエーテル結合を有するものが好ましい。
【0103】次に、下記一般式(P)で表される化合物
について説明する。
について説明する。
【0104】
【化12】
【0105】一般式(P)において、Qは窒素原子また
は燐原子を表し、R1、R2、R3およびR4は各々、水素
原子または置換基を表し、X-はアニオンを表す。な
お、R 1〜R4は互いに連結して環を形成してもよい。
は燐原子を表し、R1、R2、R3およびR4は各々、水素
原子または置換基を表し、X-はアニオンを表す。な
お、R 1〜R4は互いに連結して環を形成してもよい。
【0106】R1〜R4で表される置換基としては、アル
キル基(メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、
ヘキシル基、シクロヘキシル基等)、アルケニル基(ア
リル基、ブテニル基等)、アルキニル基(プロパルギル
基、ブチニル基等)、アリール基(フェニル基、ナフチ
ル基等)、複素環基(ピペリジニル基、ピペラジニル
基、モルホリニル基、ピリジル基、フリル基、チエニル
基、テトラヒドロフリル基、テトラヒドロチエニル基、
スルホラニル基等)、アミノ基等が挙げられる。
キル基(メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、
ヘキシル基、シクロヘキシル基等)、アルケニル基(ア
リル基、ブテニル基等)、アルキニル基(プロパルギル
基、ブチニル基等)、アリール基(フェニル基、ナフチ
ル基等)、複素環基(ピペリジニル基、ピペラジニル
基、モルホリニル基、ピリジル基、フリル基、チエニル
基、テトラヒドロフリル基、テトラヒドロチエニル基、
スルホラニル基等)、アミノ基等が挙げられる。
【0107】R1〜R4が互いに連結して形成しうる環と
しては、ピペリジン環、モルホリン環、ピペラジン環、
キヌクリジン環、ピリジン環、ピロール環、イミダゾー
ル環、トリアゾール環、テトラゾール環等が挙げられ
る。
しては、ピペリジン環、モルホリン環、ピペラジン環、
キヌクリジン環、ピリジン環、ピロール環、イミダゾー
ル環、トリアゾール環、テトラゾール環等が挙げられ
る。
【0108】R1〜R4で表される基は、各々ヒドロキシ
ル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、カルボキシル
基、スルホ基、アルキル基、アリール基等の置換基を有
してもよい。R1、R2、R3およびR4は、各々水素原子
またはアルキル基が好ましい。
ル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、カルボキシル
基、スルホ基、アルキル基、アリール基等の置換基を有
してもよい。R1、R2、R3およびR4は、各々水素原子
またはアルキル基が好ましい。
【0109】X-が表すアニオンとしては、ハロゲンイ
オン、硫酸イオン、硝酸イオン、酢酸イオン、p−トル
エンスルホン酸イオン等の無機および有機のアニオンが
挙げられる。
オン、硫酸イオン、硝酸イオン、酢酸イオン、p−トル
エンスルホン酸イオン等の無機および有機のアニオンが
挙げられる。
【0110】更に好ましくは下記一般式(Pa)、(P
b)または(Pc)で表される化合物、および下記一般
式(T)で表される化合物が用いられる。
b)または(Pc)で表される化合物、および下記一般
式(T)で表される化合物が用いられる。
【0111】
【化13】
【0112】式中、A1、A2、A3、A4およびA5は、
各々含窒素複素環を完成させるための非金属原子群を表
し、酸素原子、窒素原子、硫黄原子を含んでもよく、ベ
ンゼン環が縮合しても構わない。A1、A2、A3、A4お
よびA5で構成される複素環は、各々置換基を有しても
よく、それぞれ同一でも異なっていてもよい。置換基と
しては、アルキル基、アリール基、アラルキル基、アル
ケニル基、アルキニル基、ハロゲン原子、アシル基、ア
ルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、
スルホ基、カルボキシ基、ヒドロキシ基、アルコキシ
基、アリールオキシ基、アミド基、スルファモイル基、
カルバモイル基、ウレイド基、アミノ基、スルホンアミ
ド基、スルホニル基、シアノ基、ニトロ基、メルカプト
基、アルキルチオ基、アリールチオ基を表す。A1、
A2、A3、A4およびA5の好ましい例としては、5〜6
員環(ピリジン、イミダゾール、チオゾール、オキサゾ
ール、ピラジン、ピリミジン等の各環)を挙げることが
でき、更に好ましい例として、ピリジン環が挙げられ
る。
各々含窒素複素環を完成させるための非金属原子群を表
し、酸素原子、窒素原子、硫黄原子を含んでもよく、ベ
ンゼン環が縮合しても構わない。A1、A2、A3、A4お
よびA5で構成される複素環は、各々置換基を有しても
よく、それぞれ同一でも異なっていてもよい。置換基と
しては、アルキル基、アリール基、アラルキル基、アル
ケニル基、アルキニル基、ハロゲン原子、アシル基、ア
ルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、
スルホ基、カルボキシ基、ヒドロキシ基、アルコキシ
基、アリールオキシ基、アミド基、スルファモイル基、
カルバモイル基、ウレイド基、アミノ基、スルホンアミ
ド基、スルホニル基、シアノ基、ニトロ基、メルカプト
基、アルキルチオ基、アリールチオ基を表す。A1、
A2、A3、A4およびA5の好ましい例としては、5〜6
員環(ピリジン、イミダゾール、チオゾール、オキサゾ
ール、ピラジン、ピリミジン等の各環)を挙げることが
でき、更に好ましい例として、ピリジン環が挙げられ
る。
【0113】BPは2価の連結基を表し、mは0または
1を表す。2価の連結基としては、アルキレン基、アリ
ーレン基、アルケニレン基、−SO2−、−SO−、−
O−、−S−、−CO−、−N(R6)−(R6はアルキ
ル基、アリール基、水素原子を表す)を単独または組み
合わせて構成されるものを表す。Bpとして好ましく
は、アルキレン基、アルケニレン基を挙げることができ
る。
1を表す。2価の連結基としては、アルキレン基、アリ
ーレン基、アルケニレン基、−SO2−、−SO−、−
O−、−S−、−CO−、−N(R6)−(R6はアルキ
ル基、アリール基、水素原子を表す)を単独または組み
合わせて構成されるものを表す。Bpとして好ましく
は、アルキレン基、アルケニレン基を挙げることができ
る。
【0114】R11、R12およびR15は、各々炭素数1〜
20のアルキル基を表す。又、R11およびR12は同一で
も異っていてもよい。アルキル基とは、置換或いは無置
換のアルキル基を表し、置換基としては、A1、A2、A
3、A4およびA5の置換基として挙げた置換基と同様で
ある。
20のアルキル基を表す。又、R11およびR12は同一で
も異っていてもよい。アルキル基とは、置換或いは無置
換のアルキル基を表し、置換基としては、A1、A2、A
3、A4およびA5の置換基として挙げた置換基と同様で
ある。
【0115】R11、R12およびR15の好ましい例として
は、それぞれ炭素数4〜10のアルキル基である。更に
好ましい例としては、置換或いは無置換のアリール置換
アルキル基が挙げられる。
は、それぞれ炭素数4〜10のアルキル基である。更に
好ましい例としては、置換或いは無置換のアリール置換
アルキル基が挙げられる。
【0116】Xp -は分子全体の電荷を均衡させるのに必
要な対イオンを表し、例えば塩素イオン、臭素イオン、
沃素イオン、硝酸イオン、硫酸イオン、p−トルエンス
ルホナート、オキザラート等を表す。npは分子全体の
電荷を均衡さすに必要な対イオンの数を表し、分子内塩
の場合にはnpは0である。
要な対イオンを表し、例えば塩素イオン、臭素イオン、
沃素イオン、硝酸イオン、硫酸イオン、p−トルエンス
ルホナート、オキザラート等を表す。npは分子全体の
電荷を均衡さすに必要な対イオンの数を表し、分子内塩
の場合にはnpは0である。
【0117】
【化14】
【0118】上記一般式(T)で表されるトリフェニル
テトラゾリウム化合物のフェニル基の置換基R5、R6、
R7は、各々水素原子もしくは電子吸引性度を示すハメ
ットのシグマ値(σp)が負のものが好ましい。
テトラゾリウム化合物のフェニル基の置換基R5、R6、
R7は、各々水素原子もしくは電子吸引性度を示すハメ
ットのシグマ値(σp)が負のものが好ましい。
【0119】フェニル基におけるハメットのシグマ値は
多くの文献、例えばジャーナル・オブ・メディカルケミ
ストリー(Journal of Medical C
hemistry)20巻、304頁、1977年に記
載のC.ハンシュ(C.Hansch)等の報文等に見
ることが出来、特に好ましい負のシグマ値を有する基と
しては、例えばメチル基(σp=−0.17以下何れも
σp値)、エチル基(−0.15)、シクロプロピル基
(−0.21)、n−プロピル基(−0.13)、is
o−プロピル基(−0.15)、シクロブチル基(−
0.15)、n−ブチル基(−0.16)、イソブチル
基(−0.20)、n−ペンチル基(−0.15)、シ
クロヘキシル基(−0.22)、アミノ基(−0.6
6)、アセチルアミノ基(−0.15)、ヒドロキシル
基(−0.37)、メトキシ基(−0.27)、エトキ
シ基(−0.24)、プロポキシ基(−0.25)、ブ
トキシ基(−0.32)、ペントキシ基(−0.34)
等が挙げられ、これらは何れも一般式(T)の化合物の
置換基として有用である。
多くの文献、例えばジャーナル・オブ・メディカルケミ
ストリー(Journal of Medical C
hemistry)20巻、304頁、1977年に記
載のC.ハンシュ(C.Hansch)等の報文等に見
ることが出来、特に好ましい負のシグマ値を有する基と
しては、例えばメチル基(σp=−0.17以下何れも
σp値)、エチル基(−0.15)、シクロプロピル基
(−0.21)、n−プロピル基(−0.13)、is
o−プロピル基(−0.15)、シクロブチル基(−
0.15)、n−ブチル基(−0.16)、イソブチル
基(−0.20)、n−ペンチル基(−0.15)、シ
クロヘキシル基(−0.22)、アミノ基(−0.6
6)、アセチルアミノ基(−0.15)、ヒドロキシル
基(−0.37)、メトキシ基(−0.27)、エトキ
シ基(−0.24)、プロポキシ基(−0.25)、ブ
トキシ基(−0.32)、ペントキシ基(−0.34)
等が挙げられ、これらは何れも一般式(T)の化合物の
置換基として有用である。
【0120】nは1または2を表し、XT n-で表される
アニオンとしては、例えば塩化物イオン、臭化物イオ
ン、ヨウ化物イオン等のハロゲンイオン、硝酸、硫酸、
過塩素酸等の無機酸の酸根、スルホン酸、カルボン酸等
の有機酸の酸根、アニオン系の活性剤、具体的にはp−
トルエンスルホン酸アニオン等の低級アルキルベンゼン
スルホン酸アニオン、p−ドデシルベンゼンスルホン酸
アニオン等の高級アルキルベンゼンスルホン酸アニオ
ン、ラウリルスルフェートアニオン等の高級アルキル硫
酸エステルアニオン、テトラフェニルボロン等の硼酸系
アニオン、ジ−2−エチルヘキシルスルホサクシネート
アニオン等のジアルキルスルホサクシネートアニオン、
セチルポリエテノキシサルフェートアニオン等の高級脂
肪酸アニオン、ポリアクリル酸アニオン等のポリマーに
酸根のついたもの等を挙げることができる。
アニオンとしては、例えば塩化物イオン、臭化物イオ
ン、ヨウ化物イオン等のハロゲンイオン、硝酸、硫酸、
過塩素酸等の無機酸の酸根、スルホン酸、カルボン酸等
の有機酸の酸根、アニオン系の活性剤、具体的にはp−
トルエンスルホン酸アニオン等の低級アルキルベンゼン
スルホン酸アニオン、p−ドデシルベンゼンスルホン酸
アニオン等の高級アルキルベンゼンスルホン酸アニオ
ン、ラウリルスルフェートアニオン等の高級アルキル硫
酸エステルアニオン、テトラフェニルボロン等の硼酸系
アニオン、ジ−2−エチルヘキシルスルホサクシネート
アニオン等のジアルキルスルホサクシネートアニオン、
セチルポリエテノキシサルフェートアニオン等の高級脂
肪酸アニオン、ポリアクリル酸アニオン等のポリマーに
酸根のついたもの等を挙げることができる。
【0121】上記4級オニウム化合物は公知の方法に従
って容易に合成でき、例えば上記テトラゾリウム化合物
はChemical Reviews vol.55
p.335〜483に記載の方法を参考にできる。
って容易に合成でき、例えば上記テトラゾリウム化合物
はChemical Reviews vol.55
p.335〜483に記載の方法を参考にできる。
【0122】硬調化剤として、下記一般式(A)〜
(D)で表される化合物やヒドロキシルアミン、アルカ
ノールアミン、フタル酸アンモニウムも用いることがで
きる。
(D)で表される化合物やヒドロキシルアミン、アルカ
ノールアミン、フタル酸アンモニウムも用いることがで
きる。
【0123】
【化15】
【0124】一般式(A)で表される化合物について説
明する。一般式(A)において、EWDは電子吸引性基
を表し、R6、R7およびR8は各々水素原子または1価
の置換基を表す。但し、R7およびR8のうちの少なくと
も1つは1価の置換基である。ここにEWDで表される
電気吸引性基とはハメットの置換基定数σpが正の値を
取りうる置換基のことであり、具体的には、シアノ基、
アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル
基、カルバモイル基、スルファモイル基、アルキルスル
ホニル基、アリールスルホニル基、ニトロ基、ハロゲン
原子、パーフルオロアルキル基、アシル基、ホルミル
基、ホスホリル基、カルボキシ基(またはその塩)、ス
ルホ基(またはその塩)、飽和もしくは不飽和の複素環
基、アルケニル基、アルキニル基、アシルオキシ基、ア
シルチオ基、スルホニルオキシ基、またはこれら電子吸
引性基で置換されたアリール基等が挙げられる。これら
の基は置換基を有していてもよい。具体的化合物として
は、例えば、米国特許第5,545,515号明細書、
特開平11−119372号公報等に開示された化合物
が挙げられる。
明する。一般式(A)において、EWDは電子吸引性基
を表し、R6、R7およびR8は各々水素原子または1価
の置換基を表す。但し、R7およびR8のうちの少なくと
も1つは1価の置換基である。ここにEWDで表される
電気吸引性基とはハメットの置換基定数σpが正の値を
取りうる置換基のことであり、具体的には、シアノ基、
アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル
基、カルバモイル基、スルファモイル基、アルキルスル
ホニル基、アリールスルホニル基、ニトロ基、ハロゲン
原子、パーフルオロアルキル基、アシル基、ホルミル
基、ホスホリル基、カルボキシ基(またはその塩)、ス
ルホ基(またはその塩)、飽和もしくは不飽和の複素環
基、アルケニル基、アルキニル基、アシルオキシ基、ア
シルチオ基、スルホニルオキシ基、またはこれら電子吸
引性基で置換されたアリール基等が挙げられる。これら
の基は置換基を有していてもよい。具体的化合物として
は、例えば、米国特許第5,545,515号明細書、
特開平11−119372号公報等に開示された化合物
が挙げられる。
【0125】一般式(B)で表される化合物について説
明する。一般式(B)において、R 9は水素原子、アル
キル基、アルケニル基、アルコキシ基、アルキルチオ、
アミド基、アリール基、アラルキル基、アリールオキシ
基、アリールチオ基、アニリノ基、複素環基、複素環オ
キシ基または複素環チオ基を表すが、アルキル基である
のが好ましく、メチル基、エチル基であるのがより好ま
しい。
明する。一般式(B)において、R 9は水素原子、アル
キル基、アルケニル基、アルコキシ基、アルキルチオ、
アミド基、アリール基、アラルキル基、アリールオキシ
基、アリールチオ基、アニリノ基、複素環基、複素環オ
キシ基または複素環チオ基を表すが、アルキル基である
のが好ましく、メチル基、エチル基であるのがより好ま
しい。
【0126】R10は水素原子、アルキル基、アルケニル
基、アルコキシ基、アルキルチオ、アミド基、アリール
基、アラルキル基、アリールオキシ基、アリールチオ
基、アニリノ基、複素環基、複素環オキシ基、複素環チ
オ基、ヒドラジノ基、アルキルアミノ基、スルホニルア
ミノ基、ウレイド基、オキシカルボニルアミノ基、アル
キニル基または無置換のアミノ基を表すが、アリール
基、複素環基、複素環オキシ基、複素環チオ基であるの
が好ましく、さらに好ましくは複素環オキシ基、複素環
チオ基である。複素環オキシ基として具体的には、ピリ
ジルオキシ基、ピリミジルオキシ基、インドリルオキシ
基、ベンゾチアゾリルオキシ基、ベンズイミダゾリルオ
キシ基、フリルオキシ基、チエニルオキシ基、ピラゾリ
ルオキシ基、イニダゾリルオキシ基フリルチオ基、チエ
ニルチオ基、ピラゾリルチオ基、イニダゾリルチオ基等
が挙げられる。R10として好ましくはピリジルオキシ
基、チエニルオキシ基である。
基、アルコキシ基、アルキルチオ、アミド基、アリール
基、アラルキル基、アリールオキシ基、アリールチオ
基、アニリノ基、複素環基、複素環オキシ基、複素環チ
オ基、ヒドラジノ基、アルキルアミノ基、スルホニルア
ミノ基、ウレイド基、オキシカルボニルアミノ基、アル
キニル基または無置換のアミノ基を表すが、アリール
基、複素環基、複素環オキシ基、複素環チオ基であるの
が好ましく、さらに好ましくは複素環オキシ基、複素環
チオ基である。複素環オキシ基として具体的には、ピリ
ジルオキシ基、ピリミジルオキシ基、インドリルオキシ
基、ベンゾチアゾリルオキシ基、ベンズイミダゾリルオ
キシ基、フリルオキシ基、チエニルオキシ基、ピラゾリ
ルオキシ基、イニダゾリルオキシ基フリルチオ基、チエ
ニルチオ基、ピラゾリルチオ基、イニダゾリルチオ基等
が挙げられる。R10として好ましくはピリジルオキシ
基、チエニルオキシ基である。
【0127】Xは水素原子、アルキル基、カルバモイル
基またはオキシカルボニル基を表す。Xは水素原子であ
るのが好ましい。R9とR10とが結合して5員から7員
の環を形成してもよい。具体的化合物としては、例え
ば、米国特許第5,545,507号に開示された化合
物が挙げられる。
基またはオキシカルボニル基を表す。Xは水素原子であ
るのが好ましい。R9とR10とが結合して5員から7員
の環を形成してもよい。具体的化合物としては、例え
ば、米国特許第5,545,507号に開示された化合
物が挙げられる。
【0128】一般式(C)で表される化合物について説
明する。一般式(C)において、R 11はアルキル基、ア
ルケニル基、アルコキシ基、アルキルチオ、アミド基、
アリール基、アラルキル基、アリールオキシ基、アリー
ルチオ基、アニリノ基または複素環基を表すがアリール
基、複素環基、複素環オキシ基、複素環チオ基であるの
が好ましい。より好ましくは複素環オキシ基、複素環チ
オ基である。複素環オキシ基として具体的には、ピリジ
ルオキシ基、ピリミジルオキシ基、インドリルオキシ
基、ベンゾチアゾリルオキシ基、ベンズイミダゾリルオ
キシ基、フリルオキシ基、チエニルオキシ基、ピラゾリ
ルオキシ基、イニダゾリルオキシ基等が挙げられる。複
素環チオ基として具体的にはピリジルチオ基、ピリミジ
ルチオ基、インドリルチオ基、ベンゾチアゾリルチオ
基、ベンズイミダゾリルチオ基、フリルチオ基、チエニ
ルチオ基、ピラゾリルチオ基、イニダゾリルチオ基等が
挙げられる。R11として好ましくはピリジルオキシ基、
チエニルオキシ基である。具体的化合物としては例えば
米国特許第5,558,983号に開示された化合物が
挙げられる。
明する。一般式(C)において、R 11はアルキル基、ア
ルケニル基、アルコキシ基、アルキルチオ、アミド基、
アリール基、アラルキル基、アリールオキシ基、アリー
ルチオ基、アニリノ基または複素環基を表すがアリール
基、複素環基、複素環オキシ基、複素環チオ基であるの
が好ましい。より好ましくは複素環オキシ基、複素環チ
オ基である。複素環オキシ基として具体的には、ピリジ
ルオキシ基、ピリミジルオキシ基、インドリルオキシ
基、ベンゾチアゾリルオキシ基、ベンズイミダゾリルオ
キシ基、フリルオキシ基、チエニルオキシ基、ピラゾリ
ルオキシ基、イニダゾリルオキシ基等が挙げられる。複
素環チオ基として具体的にはピリジルチオ基、ピリミジ
ルチオ基、インドリルチオ基、ベンゾチアゾリルチオ
基、ベンズイミダゾリルチオ基、フリルチオ基、チエニ
ルチオ基、ピラゾリルチオ基、イニダゾリルチオ基等が
挙げられる。R11として好ましくはピリジルオキシ基、
チエニルオキシ基である。具体的化合物としては例えば
米国特許第5,558,983号に開示された化合物が
挙げられる。
【0129】一般式(D)で表される化合物について説
明する。一般式(D)において、R 12はベンツヒドロー
ル核、ジフェニルフォスフィン核、トリフェニルメタン
核、N,N′−ジアルキルピペラジン核、3−ピロロリ
ン核、キサンテン核、9,10−ジヒドロアントラセン
核、9−ヒドロキシフルオレン核、アリル−ベータ−ケ
トエステル核、アルデヒド核、アルキル−ベータ−ケト
エステル核、オキシム核、アミドオキシム核、ベンズア
ルデヒドオキシム核、アセトフェノンオキシム核、カプ
ロラクタムオキシム核、エチルベンゾイルアセテート
核、ピバルデヒド核または、エチルイソブチルアセテー
ト核を表す。具体的化合物としては、例えば、米国特許
第5,637,449号明細書に開示された化合物が挙
げられる。
明する。一般式(D)において、R 12はベンツヒドロー
ル核、ジフェニルフォスフィン核、トリフェニルメタン
核、N,N′−ジアルキルピペラジン核、3−ピロロリ
ン核、キサンテン核、9,10−ジヒドロアントラセン
核、9−ヒドロキシフルオレン核、アリル−ベータ−ケ
トエステル核、アルデヒド核、アルキル−ベータ−ケト
エステル核、オキシム核、アミドオキシム核、ベンズア
ルデヒドオキシム核、アセトフェノンオキシム核、カプ
ロラクタムオキシム核、エチルベンゾイルアセテート
核、ピバルデヒド核または、エチルイソブチルアセテー
ト核を表す。具体的化合物としては、例えば、米国特許
第5,637,449号明細書に開示された化合物が挙
げられる。
【0130】以下に本発明の一般式(A)〜(D)で表
される化合物(硬調化剤)の具体例を挙げるが、これら
に限定されない。
される化合物(硬調化剤)の具体例を挙げるが、これら
に限定されない。
【0131】
【化16】
【0132】
【化17】
【0133】
【化18】
【0134】上記硬調化剤の添加量は、銀1モルあたり
1×10-6〜1モルの範囲が好ましく、1×10-5〜5
×10-1モルが特に好ましい。
1×10-6〜1モルの範囲が好ましく、1×10-5〜5
×10-1モルが特に好ましい。
【0135】本発明の熱現像記録材料には、カブリ抑制
のため、酸化剤を含有させることが好ましい。本発明に
用いられる酸化剤は、保存時のカブリを低減するものな
らばどのような酸化剤であってもよい。このような酸化
剤としては、好ましくは、例えば、特開昭50−119
624号、同50−120328号、同51−1213
32号、同54−58022号、同56−70543
号、同56−99335号、同59−90842号、同
61−129642号、同62−129845号、特開
平6−208191号、同7−5621号、同7−27
81号、同8−15809号等の各公報、米国特許第
5,340,712号、同5,369,000号、同
5,464,737号、同3,874,946号、同
4,756,999号、同5,340,712号、欧州
特許第605981A1号、同622666A1号、同
631176A1号等の各明細書、特公昭54−165
号、特開平7−2781号等の公報、米国特許第4,1
80,665号及び同4,442,202号の各明細書
に記載されている化合物等を用いることができるが、好
ましくは下記一般式(I)で表されるポリハロゲン化合
物である。
のため、酸化剤を含有させることが好ましい。本発明に
用いられる酸化剤は、保存時のカブリを低減するものな
らばどのような酸化剤であってもよい。このような酸化
剤としては、好ましくは、例えば、特開昭50−119
624号、同50−120328号、同51−1213
32号、同54−58022号、同56−70543
号、同56−99335号、同59−90842号、同
61−129642号、同62−129845号、特開
平6−208191号、同7−5621号、同7−27
81号、同8−15809号等の各公報、米国特許第
5,340,712号、同5,369,000号、同
5,464,737号、同3,874,946号、同
4,756,999号、同5,340,712号、欧州
特許第605981A1号、同622666A1号、同
631176A1号等の各明細書、特公昭54−165
号、特開平7−2781号等の公報、米国特許第4,1
80,665号及び同4,442,202号の各明細書
に記載されている化合物等を用いることができるが、好
ましくは下記一般式(I)で表されるポリハロゲン化合
物である。
【0136】
【化19】
【0137】式中、Aは脂肪族基、芳香族または複素環
基を表し、X1、X2、X3はそれぞれ水素原子、または
ハロゲン原子を表し、同一でも異なっていてもよい。Y
は2価の連結基を表す。nは0または1を表す。
基を表し、X1、X2、X3はそれぞれ水素原子、または
ハロゲン原子を表し、同一でも異なっていてもよい。Y
は2価の連結基を表す。nは0または1を表す。
【0138】本発明において酸化剤の添加量は、銀1モ
ル当たり1×10-4〜1モルであるのが好ましく、1×
10-3〜0.5モルであるのがより好ましい。
ル当たり1×10-4〜1モルであるのが好ましく、1×
10-3〜0.5モルであるのがより好ましい。
【0139】本発明の熱現像記録材料の画像記録層側の
少なくとも1層には、脂肪酸及びその誘導体を含有させ
ることが好ましく、その脂肪酸しては、例えば、ラウリ
ン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベ
ヘン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、エライ
ジン酸、また、脂肪酸エステルとしては、例えば、ステ
アリン酸ブチル、ステアリン酸アミル、ステアリン酸オ
クチル、パルミチン酸ブチル、ミリスチン酸ブチル、ブ
トキシエチルステアレート、オレイルオレート、ステア
リン酸ブトキシエチルが挙げられる。
少なくとも1層には、脂肪酸及びその誘導体を含有させ
ることが好ましく、その脂肪酸しては、例えば、ラウリ
ン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベ
ヘン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、エライ
ジン酸、また、脂肪酸エステルとしては、例えば、ステ
アリン酸ブチル、ステアリン酸アミル、ステアリン酸オ
クチル、パルミチン酸ブチル、ミリスチン酸ブチル、ブ
トキシエチルステアレート、オレイルオレート、ステア
リン酸ブトキシエチルが挙げられる。
【0140】(層構成)本発明における層構成の好まし
い例としては、支持体の一方の面上に下引き層を設け、
その上に感光層を設け、さらにその上に表面保護層を設
ける。下引き層(感光層側)は2層以上からなることが
好ましく、下引き層の総乾燥膜厚は、0.2〜5μmが
好ましく、0.5〜3μmであることがより好ましい。
感光層の乾燥膜厚は、5〜13μmであることが好まし
く、7〜11μmであることがより好ましい。表面保護
層の乾燥膜厚は、2〜10μmであることが好ましく、
4〜8μmであることがより好ましい。表面保護層には
マット剤を含有することが好ましい。マット剤の平均粒
径は1〜10μmが好ましく、3〜7μmであることが
より好ましい。マット剤としては、公知のフィラーが使
用できるが、ポリメチルメタクリレート等の有機質粉末
を使用することが好ましい。
い例としては、支持体の一方の面上に下引き層を設け、
その上に感光層を設け、さらにその上に表面保護層を設
ける。下引き層(感光層側)は2層以上からなることが
好ましく、下引き層の総乾燥膜厚は、0.2〜5μmが
好ましく、0.5〜3μmであることがより好ましい。
感光層の乾燥膜厚は、5〜13μmであることが好まし
く、7〜11μmであることがより好ましい。表面保護
層の乾燥膜厚は、2〜10μmであることが好ましく、
4〜8μmであることがより好ましい。表面保護層には
マット剤を含有することが好ましい。マット剤の平均粒
径は1〜10μmが好ましく、3〜7μmであることが
より好ましい。マット剤としては、公知のフィラーが使
用できるが、ポリメチルメタクリレート等の有機質粉末
を使用することが好ましい。
【0141】支持体を挟んで感光層とは反対側の面上に
下引き層を設け、その上にバックコート層を設け、さら
にその上にバックコート表面保護層を設けることが好ま
しい。下引き層(バックコート層側)は2層以上からな
ることが好ましく、支持体に最も近い下引き層は、導電
性の金属酸化物又は導電性ポリマーを含有する帯電防止
層であることが好ましい。導電性の金属酸化物として
は、Sbで表面処理されたSnO2が、導電性ポリマー
としてはポリアニリンが好ましい。下引き層の総乾燥膜
厚は、0.2〜4μmが好ましく、0.5〜2μmであ
ることがより好ましい。バックコート層の乾燥膜厚は2
〜10μmであることが好ましく、4〜8μmであるこ
とがより好ましい。バックコート層にはアンチハレーシ
ョン染料を含むことが好ましい。バックコート表面保護
層の乾燥膜厚は、2〜10μmであることが好ましく、
4〜8μmであることがより好ましい。バックコート表
面保護層にはマット剤を含有することが好ましい。マッ
ト剤としては、公知のフィラーが使用できるが、ポリメ
チルメタクリレート等の有機質粉末を使用することが好
ましい。マット剤の平均粒径は1〜10μmが好まし
く、3〜7μmであることがより好ましい。上記の層構
成、膜厚構成をとることで本発明の効果をよりよく発揮
することができる。
下引き層を設け、その上にバックコート層を設け、さら
にその上にバックコート表面保護層を設けることが好ま
しい。下引き層(バックコート層側)は2層以上からな
ることが好ましく、支持体に最も近い下引き層は、導電
性の金属酸化物又は導電性ポリマーを含有する帯電防止
層であることが好ましい。導電性の金属酸化物として
は、Sbで表面処理されたSnO2が、導電性ポリマー
としてはポリアニリンが好ましい。下引き層の総乾燥膜
厚は、0.2〜4μmが好ましく、0.5〜2μmであ
ることがより好ましい。バックコート層の乾燥膜厚は2
〜10μmであることが好ましく、4〜8μmであるこ
とがより好ましい。バックコート層にはアンチハレーシ
ョン染料を含むことが好ましい。バックコート表面保護
層の乾燥膜厚は、2〜10μmであることが好ましく、
4〜8μmであることがより好ましい。バックコート表
面保護層にはマット剤を含有することが好ましい。マッ
ト剤としては、公知のフィラーが使用できるが、ポリメ
チルメタクリレート等の有機質粉末を使用することが好
ましい。マット剤の平均粒径は1〜10μmが好まし
く、3〜7μmであることがより好ましい。上記の層構
成、膜厚構成をとることで本発明の効果をよりよく発揮
することができる。
【0142】本発明の熱現像感光材料は、感光層、感光
層側の保護層、及びその他の層に、前記以外の当技術分
野で公知の各種の添加剤、例えば色調剤、界面活性剤、
酸化防止剤、安定化剤、可塑剤、紫外線吸収剤、被覆助
剤当を添加してもよい。
層側の保護層、及びその他の層に、前記以外の当技術分
野で公知の各種の添加剤、例えば色調剤、界面活性剤、
酸化防止剤、安定化剤、可塑剤、紫外線吸収剤、被覆助
剤当を添加してもよい。
【0143】(熱現像感光材料の処理方法)本発明の熱
現像感光材料の露光には公知の技術を適用できる。例え
ば、アルゴンイオンレーザー(488nm)、He−N
eレーザー(633nm)、赤色半導体レーザー(67
0nm)、赤外半導体レーザー(780nm、820n
m)等のレーザーが好ましく用いられる。
現像感光材料の露光には公知の技術を適用できる。例え
ば、アルゴンイオンレーザー(488nm)、He−N
eレーザー(633nm)、赤色半導体レーザー(67
0nm)、赤外半導体レーザー(780nm、820n
m)等のレーザーが好ましく用いられる。
【0144】本発明の熱現像感光材料の熱現像は、加熱
温度としては80〜200℃が好ましく、さらに好まし
いのは100〜150℃である。加熱温度が80℃未満
では短時間に十分な画像濃度が得られず、又200℃を
越えるとバインダーが溶融し、ローラーへの転写など、
画像そのものだけでなく搬送性や、現像機等へも悪影響
を及ぼす。
温度としては80〜200℃が好ましく、さらに好まし
いのは100〜150℃である。加熱温度が80℃未満
では短時間に十分な画像濃度が得られず、又200℃を
越えるとバインダーが溶融し、ローラーへの転写など、
画像そのものだけでなく搬送性や、現像機等へも悪影響
を及ぼす。
【0145】本発明の熱現像感光材料の熱現像におい
て、搬送方式の熱現像機を用い、搬送速度が22〜40
mm/秒で熱現像することが本発明の目的をより高度に
達成できる点から好ましい。
て、搬送方式の熱現像機を用い、搬送速度が22〜40
mm/秒で熱現像することが本発明の目的をより高度に
達成できる点から好ましい。
【0146】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明の態様はこれに限定されない。
るが、本発明の態様はこれに限定されない。
【0147】《試料1の作製》 〔下引済みPET支持体の作製〕市販の2軸延伸熱固定
済みの厚さ125μmのポリエチレンテレフタレート
(以下、PETと略す)フィルムを用い180℃、張力
1.5×105Pa(1.5kg/cm2)で1分間の搬
送熱処理を行なった。このPETフィルムのヤング率は
MD方向が7.5×107Pa(750kg/mm2)、
TD方向が7.4×107Pa(740kg/mm2)で
あった。この両面に8W/m2・分のコロナ放電処理を
施し、一方の面に下記下引塗布液a−1を乾燥膜厚0.
8μmになるように塗設し乾燥させて下引層A−1と
し、また反対側の面に下記帯電防止加工した下引塗布液
b−1を乾燥膜厚0.8μmになるように塗設し乾燥さ
せて帯電防止加工下引層B−1とした。
済みの厚さ125μmのポリエチレンテレフタレート
(以下、PETと略す)フィルムを用い180℃、張力
1.5×105Pa(1.5kg/cm2)で1分間の搬
送熱処理を行なった。このPETフィルムのヤング率は
MD方向が7.5×107Pa(750kg/mm2)、
TD方向が7.4×107Pa(740kg/mm2)で
あった。この両面に8W/m2・分のコロナ放電処理を
施し、一方の面に下記下引塗布液a−1を乾燥膜厚0.
8μmになるように塗設し乾燥させて下引層A−1と
し、また反対側の面に下記帯電防止加工した下引塗布液
b−1を乾燥膜厚0.8μmになるように塗設し乾燥さ
せて帯電防止加工下引層B−1とした。
【0148】 〈下引塗布液a−1〉 ブチルアクリレート(30質量%) t−ブチルアクリレート(20質量%) スチレン(25質量%) 2−ヒドロキシエチルアクリレート(25質量%) の共重合体ラテックス液(固形分30質量%) 270g (C−1) 0.6g ヘキサメチレン−1,6−ビス(エチレンウレア) 0.8g ポリスチレン微粒子(平均粒径3μm) 0.05g コロイダルシリカ(平均粒径90nm) 0.1g 水で1Lに仕上げる 〈下引塗布液b−1〉 SnO2/Sb(9/1 質量比、平均粒径0.18μm) 120g ブチルアクリレート(30質量%)、スチレン(20質量%)、 グリシジルアクリレート(40質量%)の共重合体ラテックス液 (固形分30質量%) 270g (C−1) 0.6g ヘキサメチレン−1,6−ビス(エチレンウレア) 0.8g 水で1Lに仕上げる 引き続き、下引層A−1及び下引層B−1の上表面に、
8W/m2・分のコロナ放電を施し、下引層A−1の上
には、下記下引上層塗布液a−2を乾燥膜厚0.9μm
になる様に下引層A−2として、下引層B−1の上には
下記下引上層塗布液b−2を乾燥膜厚0.2μmになる
様に帯電防止機能をもつ下引上層B−2として塗設し
た。
8W/m2・分のコロナ放電を施し、下引層A−1の上
には、下記下引上層塗布液a−2を乾燥膜厚0.9μm
になる様に下引層A−2として、下引層B−1の上には
下記下引上層塗布液b−2を乾燥膜厚0.2μmになる
様に帯電防止機能をもつ下引上層B−2として塗設し
た。
【0149】 〈下引上層塗布液a−2〉 バインダーC(詳細は後述)のラテックス液 固形分として50g (C−1) 0.2g (C−2) 0.2g (C−3) 0.1g SnO2(平均長軸長150nm:針状比15、Sb、Alで表面処理) 50g 水で1Lに仕上げる 〈下引上層塗布液b−2〉 (C−4) 60g (C−5)を成分とするラテックス液(固形分20質量%) 80g 硫酸アンモニウム 0.5g (C−6) 12g ポリエチレングリコール(重量平均分子量600) 6g 水で1Lに仕上げる
【0150】
【化20】
【0151】
【化21】
【0152】〔支持体の熱処理〕上記の下引済み支持体
の下引乾燥工程において、支持体を140℃で加熱し、
その後徐々に冷却した。
の下引乾燥工程において、支持体を140℃で加熱し、
その後徐々に冷却した。
【0153】〔ハロゲン化銀乳剤Aの調製〕水900m
l中にイナートゼラチン7.5g及び臭化カリウム10
mgを溶解して温度35℃、pHを3.0に合わせた
後、硝酸銀74gを含む水溶液370mlと、(60/
38/2)のモル比の塩化ナトリウムと臭化カリウムと
沃化カリウム及び〔Ir(NO)Cl5〕塩を銀1モル
当たり1×10-6モルと塩化ロジウム塩を銀1モル当た
り1×10-6モルを含む水溶液とを、pAg7.7に保
ちながらコントロールドダブルジェット法で添加した。
その後4−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3a,7
−テトラザインデンを添加しNaOHでpHを8、pA
gを6.5に調整することで還元増感を行い、平均粒径
サイズ0.06μm、単分散度10%の投影直径面積の
変動係数8%、(100)面比率87%の立方体沃臭化
銀粒子を得た。この乳剤にゼラチン凝集剤を用いて凝集
沈降させ脱塩処理を行った。
l中にイナートゼラチン7.5g及び臭化カリウム10
mgを溶解して温度35℃、pHを3.0に合わせた
後、硝酸銀74gを含む水溶液370mlと、(60/
38/2)のモル比の塩化ナトリウムと臭化カリウムと
沃化カリウム及び〔Ir(NO)Cl5〕塩を銀1モル
当たり1×10-6モルと塩化ロジウム塩を銀1モル当た
り1×10-6モルを含む水溶液とを、pAg7.7に保
ちながらコントロールドダブルジェット法で添加した。
その後4−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3a,7
−テトラザインデンを添加しNaOHでpHを8、pA
gを6.5に調整することで還元増感を行い、平均粒径
サイズ0.06μm、単分散度10%の投影直径面積の
変動係数8%、(100)面比率87%の立方体沃臭化
銀粒子を得た。この乳剤にゼラチン凝集剤を用いて凝集
沈降させ脱塩処理を行った。
【0154】〔ベヘン酸Na溶液の調製〕945mlの
純水にベヘン酸32.4g、アラキジン酸9.9g、ス
テアリン酸5.6gを90℃で溶解した。次に高速で攪
拌しながら1.5Mの水酸化ナトリウム水溶液98ml
を添加した。次に濃硝酸0.93mlを加えた後、55
℃に冷却して30分攪拌させてベヘン酸Na溶液を得
た。
純水にベヘン酸32.4g、アラキジン酸9.9g、ス
テアリン酸5.6gを90℃で溶解した。次に高速で攪
拌しながら1.5Mの水酸化ナトリウム水溶液98ml
を添加した。次に濃硝酸0.93mlを加えた後、55
℃に冷却して30分攪拌させてベヘン酸Na溶液を得
た。
【0155】〔ベヘン酸銀と感光性ハロゲン化銀Aのプ
レフォーム乳剤の調製〕上記のベヘン酸Na溶液に前記
ハロゲン化銀乳剤Aを1.51g添加し水酸化ナトリウ
ム溶液でpH8.1に調整した後に1Mの硝酸銀溶液1
47mlを7分間かけて加え、さらに20分攪拌し限外
濾過により水溶性塩類を除去した。できたベヘン酸銀は
平均粒子サイズ0.8μm、単分散度8%の粒子であっ
た。分散物のフロックを形成後、水を取り除き、更に6
回の水洗と水の除去を行った後乾燥させた。
レフォーム乳剤の調製〕上記のベヘン酸Na溶液に前記
ハロゲン化銀乳剤Aを1.51g添加し水酸化ナトリウ
ム溶液でpH8.1に調整した後に1Mの硝酸銀溶液1
47mlを7分間かけて加え、さらに20分攪拌し限外
濾過により水溶性塩類を除去した。できたベヘン酸銀は
平均粒子サイズ0.8μm、単分散度8%の粒子であっ
た。分散物のフロックを形成後、水を取り除き、更に6
回の水洗と水の除去を行った後乾燥させた。
【0156】〔感光性乳剤の調製〕上記調製したプレフ
ォーム乳剤に、それにバインダーA(詳細は後述)のメ
チルエチルケトン/トルエン溶液(17質量%)544
gとトルエン107gを徐々に添加して混合した後に、
0.5mmサイズZrO2のビーズミルを用いたメディ
ア分散機で2.8×107Paで30℃、10分間の分
散を行った。
ォーム乳剤に、それにバインダーA(詳細は後述)のメ
チルエチルケトン/トルエン溶液(17質量%)544
gとトルエン107gを徐々に添加して混合した後に、
0.5mmサイズZrO2のビーズミルを用いたメディ
ア分散機で2.8×107Paで30℃、10分間の分
散を行った。
【0157】前記支持体上に以下の各層を両面同時塗布
し、試料を作製した。尚、乾燥は60℃、15分間で行
った。
し、試料を作製した。尚、乾燥は60℃、15分間で行
った。
【0158】〔バック面側塗布〕 〈バックコート層の塗布〉支持体のB−1層の上に以下
の組成の液を乾燥膜厚が6μmとなるように同時塗布し
た。
の組成の液を乾燥膜厚が6μmとなるように同時塗布し
た。
【0159】 セルロースアセテートブチレート (10質量%メチルエチルケトン溶液) 15g 染料−A 0.007g 染料−B 0.007g マット剤:単分散度15%平均粒子サイズ5μm単分散シリカ 0.09g マット剤:単分散度15%平均粒子サイズ15μm単分散シリカ 0.02g C8F17(CH2CH2O)12C8F17 0.05g C9F17−C6H4−SO3Na 0.01g ステアリン酸 0.1g
【0160】
【化22】
【0161】〈バック面側保護層の塗布〉バックコート
層の上に以下の組成の液を乾燥膜厚が3.5μmとなる
ように同時塗布した。
層の上に以下の組成の液を乾燥膜厚が3.5μmとなる
ように同時塗布した。
【0162】 セルロースアセテートブチレート (10質量%メチルエチルケトン溶液) 15g マット剤:単分散度15%平均粒子サイズ5μm単分散シリカ 0.1g (シリカ全質量の1質量%のアルミニウムで表面処理) 0.1g マット剤:単分散度15%平均粒子サイズ15μm単分散シリカ (シリカ全質量の1質量%のアルミニウムで表面処理) 0.04g C8F17(CH2CH2O)12C8F17 0.05g C9F17−C6H4−SO3Na 0.01g ステアリン酸 0.1g 〔感光面側塗布〕 〈感光層1の塗布〉感光層1:支持体のA−2層の上に
以下の組成の液を塗布銀量が1.0g/m 2、乾燥膜厚
が10.0μmになる様に塗布した。
以下の組成の液を塗布銀量が1.0g/m 2、乾燥膜厚
が10.0μmになる様に塗布した。
【0163】 感光性乳剤 240g 増感色素A(0.1質量%メタノール溶液) 1.7ml 染料−A 0.07g ピリジニウムプロミドペルブロミド(6質量%メタノール溶液) 3ml 臭化カルシウム(0.1質量%メタノール溶液) 1.7ml 酸化剤−1(10質量%メタノール溶液) 1.2ml 2−4−クロロベンゾイル安息香酸(12質量%メタノール溶液) 9.2ml 2−メルカプトベンズイミダゾール(1質量%メタノール溶液) 11ml 化合物A 0.1g 化合物B 0.1g 化合物C 0.1g ポリメチルメタアクリレート (20質量%メチルエチルケトン溶液) 10g トリブロモメチルスルホキノリン(5質量%メタノール溶液) 17ml ヒドラジン誘導体(例示化合物H−1−1) 0.4g 硬調化剤(例示化合物A1) 0.3g フタラジン 0.6g 4−メチルフタル酸 0.25g テトラクロロフタル酸 0.2g マット剤:単分散度15%平均粒子サイズ5μm単分散シリカ (シリカ全質量の1質量%のアルミニウムで表面処理) 0.3g 還元剤−1(20質量%メタノール溶液) 20.5ml イソシアネート化合物 (モーベイ社製、Desmodur N3300) 0.5g ステアリン酸 0.5g ステアリン酸ブチル 0.5g α−アルミナ(モース硬度9) 0.5g
【0164】
【化23】
【0165】
【化24】
【0166】〈感光面側保護層の塗布〉 保護層:以下の組成の液を感光層の上に乾燥膜厚が6μ
mとなるよう同時塗布して試料1を作製した。
mとなるよう同時塗布して試料1を作製した。
【0167】 アセトン 5g メチルエチルケトン 21g セルロースアセテートブチレート 2.3g メタノール 7g フタラジン 0.25g 還元剤−1(20質量%メタノール溶液) 10g マット剤:単分散度15%平均粒径5μm単分散シリカA (シリカ全質量の1質量%のアルミニウムで表面処理) 0.5g マット剤:単分散度15%平均粒径20μm単分散シリカA (シリカ全質量の1質量%のアルミニウムで表面処理) 0.04g CH2=CHSO2CH2CH2OCH2CH2SO2CH=CH2 0.035g フッ素系界面活性剤:C12F25(CH2CH2O)10C12F25 0.01g C8F17−C6H4−SO3Na 0.01g ステアリン酸 0.1g ステアリン酸ブチル 0.1g α−アルミナ(モース硬度9) 0.1g 上記で作製した熱現像感光材料のカレンダ処理を行っ
た。このときの処理条件は温度70℃、線圧3kN/c
m(300kg/cm)、ライン速度30m/分で行っ
た。カレンダ処理用のロールとしては金属ロールとナイ
ロンロールを使用した。
た。このときの処理条件は温度70℃、線圧3kN/c
m(300kg/cm)、ライン速度30m/分で行っ
た。カレンダ処理用のロールとしては金属ロールとナイ
ロンロールを使用した。
【0168】塗膜を形成した後の熱現像感光材料を用
い、バインダーを除去した後に、レプリカ法で電子顕微
鏡観察により測定したところ、有機銀粒子は、長軸径
0.5±0.05μm、短軸径0.4±0.05μm、
厚み0.01μmの平板状粒子が全有機銀粒子の90質
量%である単分散度5%の粒子であった。
い、バインダーを除去した後に、レプリカ法で電子顕微
鏡観察により測定したところ、有機銀粒子は、長軸径
0.5±0.05μm、短軸径0.4±0.05μm、
厚み0.01μmの平板状粒子が全有機銀粒子の90質
量%である単分散度5%の粒子であった。
【0169】さらに、上記で作製した熱現像感光材料
を、暗室内で30cm幅で50mの長さに切断して内径
10cmのボール紙でできたコアに巻き付けロール形状
とし、さらに60cm×2mの包装材料で巻いて、試料
1を作製した。
を、暗室内で30cm幅で50mの長さに切断して内径
10cmのボール紙でできたコアに巻き付けロール形状
とし、さらに60cm×2mの包装材料で巻いて、試料
1を作製した。
【0170】《試料2〜6の作製》上記試料1の作製に
おいて、ヒドラジン誘導体、硬調化剤、下引き上層a−
2中のバインダー及び感光層中のバインダーの種類を表
1の如く変更した他は同様にして試料2〜6を作製し
た。
おいて、ヒドラジン誘導体、硬調化剤、下引き上層a−
2中のバインダー及び感光層中のバインダーの種類を表
1の如く変更した他は同様にして試料2〜6を作製し
た。
【0171】《試料7の作製》上記試料1に用いた下引
き済みPET支持体に以下の各層を両面同時塗布して試
料7を作製した。なお、乾燥は60℃、15分間で行な
った。
き済みPET支持体に以下の各層を両面同時塗布して試
料7を作製した。なお、乾燥は60℃、15分間で行な
った。
【0172】〔バック面側塗布〕 〈バックコート層の塗布〉支持体のB−1層の上に以下
の組成の液を乾燥膜厚が6μmとなるように同時塗布し
た。
の組成の液を乾燥膜厚が6μmとなるように同時塗布し
た。
【0173】 ポリビニルアルコール(10質量%水溶液) 15g 染料−A 0.007g 染料−B 0.007g マット剤:単分散度15%平均粒子サイズ5μm単分散シリカ 0.09g マット剤:単分散度15%平均粒子サイズ17μm単分散シリカ 10.01g ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 0.05g ステアリン酸 0.1g 〈バック面側保護層の塗布〉バックコート層の上に以下
の組成の液を乾燥膜厚が3.5μmとなるように同時塗
布した。
の組成の液を乾燥膜厚が3.5μmとなるように同時塗
布した。
【0174】 ポリビニルアルコール(10質量%水溶液) 15g マット剤:単分散度15%単分散平均粒子サイズ5μmシリカA (シリカ全質量の1質量%のアルミニウムで表面処理) 0.1g マット剤:単分散度15%単分散平均粒子サイズ15μmシリカA (シリカ全質量の1質量%のアルミニウムで表面処理) 0.04g ステアリン酸 0.1g 〔ハロゲン化銀粒子Bの調製〕水700mlにフタル化
ゼラチン22g及び臭化カリウム30mgを溶解して温
度40℃にてpHを5.0に合わせた後、硝酸銀18.
6gを含む水溶液159mlと臭化カリウムを含む水溶
液とをpAg7.7に保ちながらコントロールダブルジ
ェット法で60分間かけて添加した。K3〔IrCl6〕
3を8×10-6モル/リットルと臭化カリウムを1モル
/リットルとを含む水溶液とをpAg7.7に保ちなが
らコントロールダブルジェット法で30分かけて添加し
た。その後pH5.9、pAg8.0に調整した。得ら
れた粒子は、平均粒子サイズ0.07μm、投影面積直
径の変動係数8%、(100)面積率86%の立方体粒
子であった。上記の感光性ハロゲン化銀粒子Bを温度6
0℃に昇温して、銀1モル当たり8.5×10-5モルの
チオ硫酸ナトリウム、1.1×10-5モルの2,3,
4,5,6−ペンタフロロフェニルジフェニルスルフィ
ンセレニド、2×10 -6モルの下記テルル化合物−1、
3.3×10-6モルの塩化金酸、2.3×10 -4モルの
チオシアン酸を添加して、120分間熟成した。その
後、温度を50℃にして8×10-4モルの下記増感色素
Bを攪拌しながら添加し、更に、3.5×10-2モルの
沃化カリウムを添加して30分間攪拌し、30℃に急冷
してハロゲン化銀粒子の調製を完了した。
ゼラチン22g及び臭化カリウム30mgを溶解して温
度40℃にてpHを5.0に合わせた後、硝酸銀18.
6gを含む水溶液159mlと臭化カリウムを含む水溶
液とをpAg7.7に保ちながらコントロールダブルジ
ェット法で60分間かけて添加した。K3〔IrCl6〕
3を8×10-6モル/リットルと臭化カリウムを1モル
/リットルとを含む水溶液とをpAg7.7に保ちなが
らコントロールダブルジェット法で30分かけて添加し
た。その後pH5.9、pAg8.0に調整した。得ら
れた粒子は、平均粒子サイズ0.07μm、投影面積直
径の変動係数8%、(100)面積率86%の立方体粒
子であった。上記の感光性ハロゲン化銀粒子Bを温度6
0℃に昇温して、銀1モル当たり8.5×10-5モルの
チオ硫酸ナトリウム、1.1×10-5モルの2,3,
4,5,6−ペンタフロロフェニルジフェニルスルフィ
ンセレニド、2×10 -6モルの下記テルル化合物−1、
3.3×10-6モルの塩化金酸、2.3×10 -4モルの
チオシアン酸を添加して、120分間熟成した。その
後、温度を50℃にして8×10-4モルの下記増感色素
Bを攪拌しながら添加し、更に、3.5×10-2モルの
沃化カリウムを添加して30分間攪拌し、30℃に急冷
してハロゲン化銀粒子の調製を完了した。
【0175】
【化25】
【0176】〔有機酸銀微結晶分散物の調製〕ベヘン酸
40g、ステアリン酸7.3g、蒸留水500mlを9
0℃で15分間混合し、激しく攪拌しながら1MのNa
OH水溶液187mlを15分かけて添加し、1Mの硝
酸水溶液61mlを添加して50℃に降温した。次に、
1Mの硝酸銀水溶液124mlを添加してそのまま30
分間攪拌した。その後、吸引濾過で固形分を濾過し、濾
水の伝導度が30μS/cmになるまで固形分を水洗し
た。こうして得られた固形分は、乾燥させないでウェッ
トケーキとして取り扱い、乾燥固形分34.8g相当の
ウェットケーキに対して、ポリビニルアルコール12g
および水150mlを添加し、良く混合してスラリーと
した。平均直径0.5mmのジルコニアビーズ840g
を用意してスラリーと一緒にベッセルに入れ、分散機
(1/4G−サンドグラインダーミル:アイメックス
(株)社製)にて5時間分散し、体積加重平均1.5μ
mの有機酸銀微結晶分散物を得た。粒子サイズの測定
は、Malvern Instruments Lt
d.製MasterSaizerXにて行った。
40g、ステアリン酸7.3g、蒸留水500mlを9
0℃で15分間混合し、激しく攪拌しながら1MのNa
OH水溶液187mlを15分かけて添加し、1Mの硝
酸水溶液61mlを添加して50℃に降温した。次に、
1Mの硝酸銀水溶液124mlを添加してそのまま30
分間攪拌した。その後、吸引濾過で固形分を濾過し、濾
水の伝導度が30μS/cmになるまで固形分を水洗し
た。こうして得られた固形分は、乾燥させないでウェッ
トケーキとして取り扱い、乾燥固形分34.8g相当の
ウェットケーキに対して、ポリビニルアルコール12g
および水150mlを添加し、良く混合してスラリーと
した。平均直径0.5mmのジルコニアビーズ840g
を用意してスラリーと一緒にベッセルに入れ、分散機
(1/4G−サンドグラインダーミル:アイメックス
(株)社製)にて5時間分散し、体積加重平均1.5μ
mの有機酸銀微結晶分散物を得た。粒子サイズの測定
は、Malvern Instruments Lt
d.製MasterSaizerXにて行った。
【0177】〔素材固体微粒子分散物の調製〕テトラク
ロロフタル酸、4−メチルフタル酸、1,1−ビス(2
−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)−3,5,
5−トリメチルヘキサン、フタラジン、トリブロモメチ
ルスルホキノリンについて固体微粒子分散物を調製し
た。
ロロフタル酸、4−メチルフタル酸、1,1−ビス(2
−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)−3,5,
5−トリメチルヘキサン、フタラジン、トリブロモメチ
ルスルホキノリンについて固体微粒子分散物を調製し
た。
【0178】テトラクロロフタル酸に対して、ヒドロキ
シプロピルセルロース0.81gと水94.2mlとを
添加して良く攪拌してスラリーとして10時間放置し
た。その後、平均直径0.5mmのジルコニアビーズを
100mlとスラリーとを一緒にベッセルに入れて有機
酸銀微結晶分散物の調製に用いたものと同じ型の分散機
で5時間分散してテトラクロロフタル酸の固体微結晶分
散物を得た。固体微粒子の粒子サイズは70質量%が
1.0μm以下であった。
シプロピルセルロース0.81gと水94.2mlとを
添加して良く攪拌してスラリーとして10時間放置し
た。その後、平均直径0.5mmのジルコニアビーズを
100mlとスラリーとを一緒にベッセルに入れて有機
酸銀微結晶分散物の調製に用いたものと同じ型の分散機
で5時間分散してテトラクロロフタル酸の固体微結晶分
散物を得た。固体微粒子の粒子サイズは70質量%が
1.0μm以下であった。
【0179】その他の素材については所望の平均粒径を
得るために適宜分散剤の使用量及び分散時間を変更し
て、固体微粒子分散物を得た。
得るために適宜分散剤の使用量及び分散時間を変更し
て、固体微粒子分散物を得た。
【0180】〔感光面側塗布〕 〈感光層2の塗布〉感光層2:PET支持体の下引層A
−1の上に以下の組成の液を塗布銀量が1.0g/
m2、乾燥膜厚が10.0μmになるよう塗布した。
−1の上に以下の組成の液を塗布銀量が1.0g/
m2、乾燥膜厚が10.0μmになるよう塗布した。
【0181】 有機酸銀微結晶分散物 0.95モル 感光性ハロゲン化銀粒子B 0.05モル バインダーE(詳細は後述)のラテックス液 固形分として430g 還元剤−1 98g トリブロモメチルスルホニルベンゼン 12g ヒドラジン誘導体(例示化合物H−1−1) 1.5g 硬調化剤(例示化合物A1) 1.5g フタラジン 9.2g 4−メチルフタル酸 7g テトラクロロフタル酸 5g マット剤:単分散度15%平均粒子サイズ5μm単分散シリカ (シリカ全質量の1質量%のアルミニウムで表面処理) 2.0g ステアリン酸 0.5g ステアリン酸ブチル 0.5g α−アルミナ(モース硬度9) 0.5g 〈感光面側保護層の塗布〉以下の組成の液を感光層の上
になるよう同時塗布した。
になるよう同時塗布した。
【0182】 水 26g −SO3Na含有アクリル樹脂(フェニルメタクリレート/4−ヒドロキシフ ェニルメタクリルアミド/3−シアノフェニルメタクリルアミド=3/4/3で あるアクリル樹脂:Tg=110℃)のラテックス液 固形分として0.3g フタラジン 0.25g 現像剤A−20質量%メタノール溶液 10g マット剤:単分散度15%単分散平均粒径5μmシリカA (シリカ全質量の1質量%のアルミニウムで表面処理) 0.5g マット剤:単分散度15%単分散平均粒径20μmシリカA (シリカ全質量の1質量%のアルミニウムで表面処理) 0.04g C8F17−C6H4−SO3Na 0.02g ステアリン酸 0.1g ステアリン酸ブチル 0.1g α−アルミナ(モース硬度9) 0.1g 上記で作製した熱現像感光材料のカレンダ処理を行っ
た。処理条件は温度70℃、線圧3kN(300kg/
cm)、ライン速度30m/分で行った。カレンダ処理
用のロールとしては金属ロールとナイロンロールを使用
した。塗膜形成した後の試料を用い、バインダーを除去
した後に、レプリカ法で電子顕微鏡観察して測定したと
ころ、有機銀粒子は、長軸径0.5±0.05μm、短
軸径0.4±0.05μm、厚み0.01μmの平板状
粒子が全有機銀粒子の90質量%である単分散度5%の
粒子であった。
た。処理条件は温度70℃、線圧3kN(300kg/
cm)、ライン速度30m/分で行った。カレンダ処理
用のロールとしては金属ロールとナイロンロールを使用
した。塗膜形成した後の試料を用い、バインダーを除去
した後に、レプリカ法で電子顕微鏡観察して測定したと
ころ、有機銀粒子は、長軸径0.5±0.05μm、短
軸径0.4±0.05μm、厚み0.01μmの平板状
粒子が全有機銀粒子の90質量%である単分散度5%の
粒子であった。
【0183】上記で作製した熱現像感光材料を、暗室内
で30cm幅で50mの長さに切断して内径10cmの
ボール紙でできたコアに巻き付けロール形状の試料を作
製した。さらに暗室内で作製した試料を60cm×2m
の包装材料で巻いて、試料9を作製した。
で30cm幅で50mの長さに切断して内径10cmの
ボール紙でできたコアに巻き付けロール形状の試料を作
製した。さらに暗室内で作製した試料を60cm×2m
の包装材料で巻いて、試料9を作製した。
【0184】《試料8の作製》試料7の作製において、
下引き上層塗布液a−2中のバインダーをバインダーB
(詳細は後述)に変更した以外は同様にして試料8を作
製した。
下引き上層塗布液a−2中のバインダーをバインダーB
(詳細は後述)に変更した以外は同様にして試料8を作
製した。
【0185】《試料9の作製》試料1の作製において、
下記の点を変更した以外は同様にして試料9を作製し
た。
下記の点を変更した以外は同様にして試料9を作製し
た。
【0186】(1)下引き上層塗布液a−2において、
SnO2の50gに代えてシリカ粒子(平均粒径3μ
m)2.0gを用いた。
SnO2の50gに代えてシリカ粒子(平均粒径3μ
m)2.0gを用いた。
【0187】(2)感光層1において、化合物C及びイ
ソシアネート化合物を除いた。 (3)PETフィルムを搬送熱処理する際の張力を1×
106Pa(10.0kg/cm2)に変更した。
ソシアネート化合物を除いた。 (3)PETフィルムを搬送熱処理する際の張力を1×
106Pa(10.0kg/cm2)に変更した。
【0188】(4)熱現像感光材料のカレンダ処理を行
わない。 《試料10の作製》試料2の作製において、下記の点を
変更した以外は同様にして試料10を作製した。
わない。 《試料10の作製》試料2の作製において、下記の点を
変更した以外は同様にして試料10を作製した。
【0189】(1)下引き上層塗布液a−2において、
SnO2の50gに代えてシリカ粒子(平均粒径3μ
m)2.0gを用いた。
SnO2の50gに代えてシリカ粒子(平均粒径3μ
m)2.0gを用いた。
【0190】(2)感光層1において、化合物C及びイ
ソシアネート化合物を除いた。 (3)PETフィルムを搬送熱処理する際の張力を1×
106Pa(10.0kg/cm2)に変更した。
ソシアネート化合物を除いた。 (3)PETフィルムを搬送熱処理する際の張力を1×
106Pa(10.0kg/cm2)に変更した。
【0191】(4)熱現像感光材料のカレンダ処理を行
わない。
わない。
【0192】
【表1】
【0193】なお、本発明において上記試料1〜10に
使用した表1に記載のバインダーA、B、C、D、Eは
以下の構造のものである。
使用した表1に記載のバインダーA、B、C、D、Eは
以下の構造のものである。
【0194】A:−SO3K含有ブチラール樹脂(Tg
=70℃) B:−SO3Na含有アクリル樹脂(フェニルメタクリ
レート/4−ヒドロキシフェニルメタクリルアミド/3
−シアノフェニルメタクリルアミド=3/4/3(モル
%)であるアクリル樹脂:Tg=110℃) C:−SO3Na含有アクリル樹脂(ベンジルメタクリ
レート/4−ヒドロキシフェニルメタクリルアミド/3
−シアノフェニルメタクリルアミド=3/4/3(モル
%)であるアクリル樹脂:Tg=95℃) D:ラクスター3307B(大日本インキ化学工業
(株)製、Tg=13℃) E:−SO3Na含有アクリル樹脂(2−ヒドロキシエ
チルメタクリレート/メチルメタクリレート=25/7
5(モル%):Tg=70℃) ここで用いられるTgは示差走査熱量測定法(DSC)
により求めた値である。
=70℃) B:−SO3Na含有アクリル樹脂(フェニルメタクリ
レート/4−ヒドロキシフェニルメタクリルアミド/3
−シアノフェニルメタクリルアミド=3/4/3(モル
%)であるアクリル樹脂:Tg=110℃) C:−SO3Na含有アクリル樹脂(ベンジルメタクリ
レート/4−ヒドロキシフェニルメタクリルアミド/3
−シアノフェニルメタクリルアミド=3/4/3(モル
%)であるアクリル樹脂:Tg=95℃) D:ラクスター3307B(大日本インキ化学工業
(株)製、Tg=13℃) E:−SO3Na含有アクリル樹脂(2−ヒドロキシエ
チルメタクリレート/メチルメタクリレート=25/7
5(モル%):Tg=70℃) ここで用いられるTgは示差走査熱量測定法(DSC)
により求めた値である。
【0195】《物性テスト》上記試料1〜10を用い
て、熱現像処理前の各試料の動摩擦係数の場所毎のばら
つき、及び熱現像処理したときの各試料の処理前後及び
処理後の保存中の下記物性((熱現像後1時間と24時
間での寸法変化の差)、(熱現像前後の寸法変化率の場
所毎のばらつき)、(熱現像後1時間と24時間での寸
法変化の差の場所毎のばらつき))を下記の方法で測定
し、その結果を表2に示した。
て、熱現像処理前の各試料の動摩擦係数の場所毎のばら
つき、及び熱現像処理したときの各試料の処理前後及び
処理後の保存中の下記物性((熱現像後1時間と24時
間での寸法変化の差)、(熱現像前後の寸法変化率の場
所毎のばらつき)、(熱現像後1時間と24時間での寸
法変化の差の場所毎のばらつき))を下記の方法で測定
し、その結果を表2に示した。
【0196】〈動摩擦係数の場所毎のばらつきの測定〉
試料1〜10から12cm(フィルムの幅方向)×15
cm(フィルムの長手方向)の試料50枚を採取し、各
試料の動摩擦係数を協和動摩擦係数精密測定装置(協和
科学(株)製)により測定し(測定荷重0.5N(50
g)、測定速度1cm/秒)、50個の測定値から標準
偏差(σ)を求めた。上記のようにして得られた結果を
表2に示した。なお、動摩擦係数は熱現像感光材料のバ
ックコート層の最表面とポリエチレンフィルムとの間で
測定した。
試料1〜10から12cm(フィルムの幅方向)×15
cm(フィルムの長手方向)の試料50枚を採取し、各
試料の動摩擦係数を協和動摩擦係数精密測定装置(協和
科学(株)製)により測定し(測定荷重0.5N(50
g)、測定速度1cm/秒)、50個の測定値から標準
偏差(σ)を求めた。上記のようにして得られた結果を
表2に示した。なお、動摩擦係数は熱現像感光材料のバ
ックコート層の最表面とポリエチレンフィルムとの間で
測定した。
【0197】〈熱現像後1時間と24時間での寸法変化
の差の測定〉 (1)熱現像感光材料を12cm×15cmに断裁し、
25℃60%RHで4時間以上調湿した。
の差の測定〉 (1)熱現像感光材料を12cm×15cmに断裁し、
25℃60%RHで4時間以上調湿した。
【0198】(2)10cm間隔の一対の孔をあけ、こ
の間隔をピンゲージで測長し、これを(L0)とした。
の間隔をピンゲージで測長し、これを(L0)とした。
【0199】(3)上述の条件で熱現像処理した試料を
再び25℃60%RHで1時間調湿した試料を(L
1)、及び25℃60%RHで24時間調湿して試料を
(L24)を作製した。
再び25℃60%RHで1時間調湿した試料を(L
1)、及び25℃60%RHで24時間調湿して試料を
(L24)を作製した。
【0200】(4)(L1、L24)についてピンゲー
ジで一対の孔の間隔を測長し、寸法変化ΔL1=(10
0×(L1−L0)/L0:%)及びΔL24=(10
0×(L24−L0)/L0:%)を求めた。
ジで一対の孔の間隔を測長し、寸法変化ΔL1=(10
0×(L1−L0)/L0:%)及びΔL24=(10
0×(L24−L0)/L0:%)を求めた。
【0201】(5)熱現像後の1時間と24時間での寸
法変化の差=ΔL24−ΔL1として求めた。
法変化の差=ΔL24−ΔL1として求めた。
【0202】〈熱現像前後の寸法変化率の場所毎のばら
つきの測定〉600mm(フィルムの幅方向)×150
0mm(フィルムの長手方向)の熱現像感光材料から1
2cm(フィルムの幅方向)×15cm(フィルムの長
手方向)の試料50枚を採取した。
つきの測定〉600mm(フィルムの幅方向)×150
0mm(フィルムの長手方向)の熱現像感光材料から1
2cm(フィルムの幅方向)×15cm(フィルムの長
手方向)の試料50枚を採取した。
【0203】前記(5)の方法によりΔL24を測定
し、50個の測定値から標準偏差(σ)を求めた。
し、50個の測定値から標準偏差(σ)を求めた。
【0204】〈熱現像後1時間と24時間での寸法変化
の差の場所毎のばらつき〉600mm(フィルムの幅方
向)×1500mm(フィルムの長手方向)の熱現像感
光材料から12cm(フィルムの幅方向)×15cm
(フィルムの長手方向)の試料50枚を採取した。
の差の場所毎のばらつき〉600mm(フィルムの幅方
向)×1500mm(フィルムの長手方向)の熱現像感
光材料から12cm(フィルムの幅方向)×15cm
(フィルムの長手方向)の試料50枚を採取した。
【0205】前記(5)の方法により(ΔL24−ΔL
1)を測定し、50個の測定値から標準偏差(σ)を求
めた。
1)を測定し、50個の測定値から標準偏差(σ)を求
めた。
【0206】なお、上記物性テストにおける熱現像処理
(露光も含まれる)は以下の条件で行われた。
(露光も含まれる)は以下の条件で行われた。
【0207】〈露光及び現像処理〉上記試料1〜10の
各試料に、780nmの半導体レーザーを搭載したイメ
ージセッター機であるサイテックス社製Dolev 2
dryを用いて300線で5%刻みで露光量変化させる
ように網点を露光し、110℃で15秒のプレヒート部
を通過させた後、オーブン中で水平搬送を行ないつつ搬
送速度28mm/sec、120℃で15秒の熱現像処
理(物性テスト1〜10)を行った。その際、露光及び
現像は23℃、50%RHに調湿した部屋で行った。こ
の時、熱現像処理機中の最長非接触搬送長は18cmで
あった。次いで、試料1を用いて、上記と同様の露光を
施した後、熱現像処理の搬送速度を表2に記載のように
変更した以外は同様にして物性テスト11及び12を行
った。
各試料に、780nmの半導体レーザーを搭載したイメ
ージセッター機であるサイテックス社製Dolev 2
dryを用いて300線で5%刻みで露光量変化させる
ように網点を露光し、110℃で15秒のプレヒート部
を通過させた後、オーブン中で水平搬送を行ないつつ搬
送速度28mm/sec、120℃で15秒の熱現像処
理(物性テスト1〜10)を行った。その際、露光及び
現像は23℃、50%RHに調湿した部屋で行った。こ
の時、熱現像処理機中の最長非接触搬送長は18cmで
あった。次いで、試料1を用いて、上記と同様の露光を
施した後、熱現像処理の搬送速度を表2に記載のように
変更した以外は同様にして物性テスト11及び12を行
った。
【0208】
【表2】
【0209】《画像評価》上記試料1〜10を用いた1
2種類の物性テストで、得られた各画像を下記のように
評価し、その結果を表3に示した。
2種類の物性テストで、得られた各画像を下記のように
評価し、その結果を表3に示した。
【0210】〈評価方法〉 (濃度むらの評価)熱現像時の濃度むらを目視で評価し
以下の基準でランクづけした。
以下の基準でランクづけした。
【0211】ランク1:全面で強い濃度むらが発生 ランク2:一部で強い濃度むらが発生 ランク3:一部で弱い濃度むらが発生 ランク4:わずかに濃度むらが発生 ランク5:濃度むらの発生は見られない (搬送性の評価)Imation社の製版用Dry V
iew用熱現像機を上記処理条件に設定し、500mm
×440mmサイズの熱現像感光材料を各50枚処理し
て現像機中でローラーにまきついたり、ジャムったフィ
ルムの枚数をカウントした。
iew用熱現像機を上記処理条件に設定し、500mm
×440mmサイズの熱現像感光材料を各50枚処理し
て現像機中でローラーにまきついたり、ジャムったフィ
ルムの枚数をカウントした。
【0212】(PS版焼き付け時の焼きボケの評価)焼
きボケの発生を目視観察し、5段階評価した。5が最も
良く、1が最も悪いレベルである。
きボケの発生を目視観察し、5段階評価した。5が最も
良く、1が最も悪いレベルである。
【0213】(PS版焼き付け時の小点再現性の評価)
100倍ルーペで小点の付き具合を目視観察し、5段階
評価した。5が最も良く、1が最も悪いレベルである。
100倍ルーペで小点の付き具合を目視観察し、5段階
評価した。5が最も良く、1が最も悪いレベルである。
【0214】(ガンマγの評価)特性曲線の濃度0.3
と3.0を結ぶ直線の傾きを脚切れを表す階調(ガンマ
γ)とした。
と3.0を結ぶ直線の傾きを脚切れを表す階調(ガンマ
γ)とした。
【0215】(Dmaxの評価)得られた画像の最高濃
度部の値を濃度計により測定し、得られた値をDmax
とした。
度部の値を濃度計により測定し、得られた値をDmax
とした。
【0216】
【表3】
【0217】表3より、本発明の試料は、熱現像処理時
の搬送性が良好で、PS版焼き付け時に焼きボケや濃度
むらの発生がなく、熱現像して得られる画像の小点再現
性に優れていてγが硬調であり、かつDmaxが高く優
れた画像が得られるが、比較の試料は上記搬送性、焼き
ボケ、濃度むら、小点再現性、γ、Dmaxの何れかが
悪く、実用性に乏しいことが分かる。
の搬送性が良好で、PS版焼き付け時に焼きボケや濃度
むらの発生がなく、熱現像して得られる画像の小点再現
性に優れていてγが硬調であり、かつDmaxが高く優
れた画像が得られるが、比較の試料は上記搬送性、焼き
ボケ、濃度むら、小点再現性、γ、Dmaxの何れかが
悪く、実用性に乏しいことが分かる。
【0218】
【発明の効果】実施例により実証されたように、本発明
の熱現像感光材料及びその処理方法によれば熱現像処理
時の搬送性が良好で、PS版焼き付け時に焼きボケや濃
度むらの発生がなく、熱現像して得られる画像の小点再
現性に優れていてγが硬調であり、優れた画像が安定し
て得られる等、優れた効果を有する。
の熱現像感光材料及びその処理方法によれば熱現像処理
時の搬送性が良好で、PS版焼き付け時に焼きボケや濃
度むらの発生がなく、熱現像して得られる画像の小点再
現性に優れていてγが硬調であり、優れた画像が安定し
て得られる等、優れた効果を有する。
Claims (6)
- 【請求項1】 支持体上に、有機銀塩、感光性ハロゲン
化銀、還元剤、バインダー、硬調化剤を含有する画像記
録層を有する熱現像感光材料において、熱現像後1時間
と24時間での寸法変化の差が0.02%以内であるこ
とを特徴とする熱現像感光材料。 - 【請求項2】 熱現像後1時間と24時間での寸法変化
の差の場所毎のばらつきが標準偏差(σ)で表して0.
010以下であることを特徴とする請求項1に記載の熱
現像感光材料。 - 【請求項3】 支持体上に、有機銀塩、感光性ハロゲン
化銀、還元剤、バインダー、硬調化剤を含有する画像記
録層を有する熱現像感光材料において、熱現像前後の寸
法変化率の場所毎のばらつきが標準偏差(σ)で表して
0.020以下であることを特徴とする熱現像感光材
料。 - 【請求項4】 支持体上に、有機銀塩、感光性ハロゲン
化銀、還元剤、バインダー、硬調化剤を含有する画像記
録層を有する熱現像感光材料において、動摩擦係数の場
所毎のばらつきが標準偏差(σ)で表して0.020以
下であることを特徴とする熱現像感光材料。 - 【請求項5】 画像形成層の全バインダーの50質量%
以上がポリマーラテックスからなり、該画像形成層を形
成するための塗布液の溶媒の30質量%以上が水である
ことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の熱
現像感光材料。 - 【請求項6】 請求項1〜5の何れか1項に記載の熱現
像感光材料を用い、熱現像機の搬送速度が22〜40m
m/secであることを特徴とする熱現像感光材料の処
理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001136069A JP2002333689A (ja) | 2001-05-07 | 2001-05-07 | 熱現像感光材料及びその処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001136069A JP2002333689A (ja) | 2001-05-07 | 2001-05-07 | 熱現像感光材料及びその処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002333689A true JP2002333689A (ja) | 2002-11-22 |
Family
ID=18983432
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001136069A Pending JP2002333689A (ja) | 2001-05-07 | 2001-05-07 | 熱現像感光材料及びその処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002333689A (ja) |
-
2001
- 2001-05-07 JP JP2001136069A patent/JP2002333689A/ja active Pending
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